ハルヒ「はぁ?今日はお金がないから勘弁してほしいだって?」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:03:36.26 ID:EnXMbkPZ0 ・・・ ・・ ・ 数週間後 キョン「済まんハルヒ、もう貯金がないんだ。奢れない」 ハルヒ「何馬鹿なこと言ってんの?あんたが持ってる物売ればまだ金になるでしょ。今すぐ売ってきなさい。あたしたちはここで待ってるから キョン「・・・そうだな。確かにそうだ。気づかなかった俺は馬鹿だな ハルヒ「馬鹿な団員を持った団長の気にもなってほしいもんだわ。ね?古泉君 古泉「・・・そう…であるかもしれませんね・・・ みくる「・・・ 長門「・・・ 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:12:09.13 ID:EnXMbkPZ0 ・・・ キョン「はあ・・・こいつら売っていくらになるかな キョン「森さん?なんでここに 森「古泉から連絡を受けました。機関としては貴方の行動を支援する義務があるわ。これを・・・ キョン「いりませんよ。 森「は? キョン「他人のお金で人の役に立っても後味悪いだけでしょう? 森「・・・ 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:18:32.02 ID:EnXMbkPZ0 キョン「すまん、遅くなった ハルヒ「おっそい!一体何時だと思ってるのよ! キョン「家に帰ってゲーム機とか売る物探してたら遅くなった。すまん ハルヒ「そんなことはどうだっていいのよ!あたしを待たせるなんていい度胸ね! ハルヒ「あんたのノロマに付き合ったのを一時間1500円の時給として3000円あたしたちに寄越しなさい。 長門『イラッ 古泉「涼宮さん、彼もこうやって戻って来た事ですしいいじゃありませんか みくる「そ、そうですよ〜。 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:22:39.47 ID:EnXMbkPZ0 ハルヒ「・・・まあいいわ。罰として今日は夕飯も奢りなさい。 キョン「ああそうさせてくれ。待たせて済まなかったな。」 みくる「(どうしてそこまで? 古泉「(まさかこれも彼女の願望が成せる業なのでしょうか?) 長門「帰らせてもらう。これはわたしの分の支払い ガタッ キョン「な、長門? ハルヒ「ちょっと!有希!! 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:29:31.49 ID:EnXMbkPZ0 ハルヒ「あんたが待たせたせいで有希が帰っちゃったじゃない! ハルヒ「しかも自分のお金を置いていくなんてあんたよっぽど呆れられたのよ ハルヒ「男として情けなくないの!? キョン「面目ない ハルヒ「ほんっとにトロいわね!あたしももう帰る! キョン「すまん 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:35:07.58 ID:EnXMbkPZ0 ハルヒ「はい キョン「ん?手を出してどうしたんだ? ハルヒ「夕食代寄越せって言ってんでしょ!雑用にも使えない男ね! キョン「すまん・・・これで足りるか? ハルヒ「あんたあたしにたった2000円の夕食を摂らせる気なの? 古泉「涼宮さん!! 古泉「あ、いえ・・・失礼しました。 古泉「えっと実はですね涼宮さん、夕食なら僕の知人で最近レストランをオープンした人がおりましてね、実は今日招待されているんです。ご一緒にいかがでしょうか? みくる「うわあ〜いいですね〜。行ってみたいですね〜。」 キョン「・・・ 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:43:25.69 ID:EnXMbkPZ0 ハルヒ「ふ〜んいい話ね!お相伴に与ろうかしら!! ハルヒ「ちょっと楽しみになってきたじゃない! キョン「・・・よかったな ハルヒ「あ、キョンは来なくていいわよ? みくる「え?どうしてですか? ハルヒ「いい?みくるちゃん。六本木ヒルズに小銭しか入ってない財布を持っていく人がいると思う? みくる「・・・ 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:49:53.55 ID:EnXMbkPZ0 古泉「僕としては数少ない男友達です。是非ご招待したいのですが・・・ ハルヒ「テーブルマナーだって無様なものに決まってるわ。呼ばない方がいいわよ 古泉「しかし・・・ キョン「いや、ハルヒの言う通りだ。俺と一緒に行ったらお前等が恥をかくだけだ。それに今日は家で用事があるし、俺は行かないよ。 みくる「キョン君・・・ ハルヒ「じゃあそういうことだから!有希には古泉君から連絡しておいてね!これで有希の機嫌も直るでしょ! ハルヒ「じゃあ解散!キョン!あんたはちゃんと金を用意してからあたしの前に来る事!いいわね? キョン「ああ。分かったよハルヒ。 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 22:57:00.19 ID:EnXMbkPZ0 休み明け ハルヒ「おはよう。キョン キョン「ああ、おはよう。こないだは楽しめたか? ハルヒ「・・・あんたよくそんなこと言えるわね キョン「・・・俺、また何かしたのか? ハルヒ「あんたが有希を怒らせちゃったせいで有希がこなかったのよ! キョン「・・・ 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 23:02:50.20 ID:EnXMbkPZ0 ハルヒ「あんたね、男としての自覚を持ちなさい! ハルヒ「金は持って来ない、金を取りに行かせたら二時間も待たせる、しかも言い訳をする。 キョン「・・・ ハルヒ「ほんと雑用にも使えないわね キョン「すまない、長門には今日謝っておくよ。 ハルヒ「あたし達には謝らないの?あたし達の食事会を台無しにしたのよ? キョン「本当に申し訳ない。古泉と朝比奈さんにも謝っておく。本当に申し訳ない。 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 23:16:51.70 ID:EnXMbkPZ0 キョン「わざわざ呼び出してどうしたんだ 古泉「実はですね、機関の方で貴方の働きに対して対価を支払うべきだということになりまして。 キョン「はあ? 古泉「労働に対する対価。いえ、労働というとおかしな話ですが、貴方は僕達機関が多額の費用と労力と時間をかけてやることをあっさりとやってのけているわけです。 古泉「バイトだと思って下さい。僕も機関員として多少生活の援助を頂いていますし。それだけ貴方のされていることは大きなことなのです。 キョン「それは筋違いだな。俺が好きでやってることで何でお前等に感謝されなくちゃならないんだ。 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 23:27:17.53 ID:EnXMbkPZ0 古泉「まあそう言わずに受け取って下さい。趣味を生業にしている人もいることですし。趣味と実益とでも申しましょうか。 キョン「森さんにも言ったが、いらんぞ。 古泉「これは援助ではありません。貴方自身が稼いだお金で何をしようが、それはむしろ誇らしいことでしょう。 キョン「悪いが機関の世話にはなりたくない。後々がめんどくさそうだ 古泉「・・・ キョン「ハルヒだってそのうち分かってくれるだろ。あいつも馬鹿じゃない。 キョン「あいつが常識を備えてるって言ったのはお前自身だろ 古泉「・・・ 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 23:38:17.05 ID:EnXMbkPZ0 ・・・ ・・ ・ 古泉「一体何が原因でこのようなことになっているのでしょうか? みくる「あれじゃあキョン君が可哀想過ぎますよ 長門「ここしばらく、特別な情報改変は行われていない。せいぜい彼が遅刻してくるように仕向けている程度。 長門「単にあれが涼宮ハルヒの性格だと思われる。彼への我侭な依存体質がエスカレートしたと考えるのが妥当 古泉「・・・確かに財布は大事なものですからね・・・無くしたら大変です・・・ みくる「笑えないです 長門「反省すべき 古泉「・・・失礼しました 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 23:55:23.00 ID:EnXMbkPZ0 部室 古泉「長門さん、どうにかできないのでしょうか? みくる「あれじゃあキョン君が可哀想過ぎます。 長門「わたしも涼宮ハルヒの行動に強い憤りを感じている。しかし、わたしの任務はあくまで観測 長門「この件に関してはわたしの能力も強制コードで凍結されている。・・・わたしも辛い 古泉「機関としての支援は拒否されてしまいました・・・ みくる「個人的なものも拒否されてしまいました・・・ 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 23:55:42.36 ID:EnXMbkPZ0 ・・・ みくる「わたし、直接涼宮さんに言ってきます! みくる「いくら歴史的に最重要な人でも、それ以前に人間としての品性そのものが問われる問題があれば、それは正されて当然なはずです! 長門「わたしも行く みくる「な、長門さん?・・・そ、その、大丈夫なんですか? 長門「わたしが制限を受けているのは情報改変能力だけ。人間的な手段に訴えるなら問題ない 古泉「・・・情報統合思念体の意志に反するのでは? 長門「・・・問題ない 古泉「では3人いきましょうか 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 00:37:35.25 ID:aPGWhbu70 ・・・ ハルヒ「何を言っているの?それぞれに役割ってのがあるでしょ? ハルヒ「みくるちゃんは専属メイド兼玩具。あたしの為に奉仕する義務があるわ。 ハルヒ「古泉君は企画係兼便利屋。何でもわたしの言う事利いてくれるし、あたしの為に色んな物を提供してくれるわ。 ハルヒ「キョンは雑用で財布なんだから、金を使って当たり前でしょ? 長門「わたしは? ハルヒ「有希?有希はね、ん〜。特に役割は持たせてないのよね。有希って扱い辛いのよね。 ハルヒ「まあ可愛いし、落ち着いてるから置物にはいいわよね。あと時報 長門「・・・ ハルヒ「公平じゃないかもしれないけど衡平でしょ?何か問題あるの? 古泉「・・・もう言葉が出ません みくる「最低です・・・ 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 00:54:04.53 ID:aPGWhbu70 ・・・ 古泉「提案があります みくる「なんですか? 古泉「自己中心的な人間は何故自己中心足り得るのか 長門「他者との繋がりがあるから 古泉「そうです。その繋がりを全て切ってしまえば自己中心的な言動はそもそも成り立ちません。 みくる「それってつまり・・・ 古泉「村八分。いえ、十分 みくる「閉鎖空間が発生するんじゃ・・・ 古泉「我侭な神など誰も欲しません。最低限、人間としての常識を備えた成長を促すのも機関の役割です。僕は喜んで神人狩りに行きます。 長門「手ぬるい 303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 01:10:31.78 ID:aPGWhbu70 古泉「は? 長門「目には目を、歯には歯を 古泉「つまりいじめるということですか? みくる「でも涼宮さんの能力で回避されるんじゃあ? 長門「わたしは今から急進派に鞍替えする。情報改変能力を解禁してもらい、彼女をの能力を制限し追い詰める 長門「そして涼宮ハルヒの出方をみる みくる「あっ。でもキョン君が優しくしたら意味がなくなるんじゃあ? 長門「彼にはしばらく病気になって学校を休んでもらう 古泉「それはいい考えですね。僕達は具体的に何をすればいいでしょう? 長門「機関が行っている、涼宮ハルヒへの風当たりの緩和措置を停止してもらいたい 古泉「ご存知でしたか 長門「涼宮ハルヒの言動に苛立ちを持つ人間は多い。それが停止され、彼女の能力にわたしが制限を加えれば、それだけで彼女の生活環境は一変するはず みくる「(長門さんが怖いです・・・ 361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 03:33:02.34 ID:kJgxt1FI0 とりあえず書いてた奴が戻ってくる気配ないし勝手に書かせてもらう 邪魔ならNGなりなんなりしてくれ というわけで>>303から 古泉「しかし立場上僕は一応バイトですからね、長門さんの言葉とは言え何処まで影響が出るかはわかりませんよ?」 長門「構わない。涼宮ハルヒに対する裏方支援がなくなればそれで構わない」 古泉「風当たり緩和措置が少なからずなくなれば組織は混乱して彼女への支援はほぼなくなる、ということですか」 みくる「(話が難しくてよくわかりません……)」 古泉「後はどうするのですか?」 長門「私はしばらく学校に来ない。できれば貴方達もそうしてほしい。できなくても休日の探索を理由をつけて休んでくれればそれで構わない」 みくる「涼宮さんとの交流をできるだけなくすということですかぁ?それだけで大丈夫ですかねぇ」 長門「問題ない。見ていればわかる」 み&古「?」 365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 03:42:16.78 ID:kJgxt1FI0 そして次の日 ハルヒ「キョンの奴何無断で休んでるのよ……」 ハルヒ「考えてたらイライラしてきたわ。団長に無断で病気になるなんて言語道断だわ。電話してやる」 プルルルルルr……ガチャ キョン「はいもしもしキョンです」 ハルヒ「(さて幾らふっかけてやろうかしら)あんた何無断で休んでんのよ。今すぐ学校来なさい」 キョン「無断だ?俺はちゃんと担任に連絡したぞ」 ハルヒ「何言ってんのよ!この私に黙って休むなって言ってんのよ!」 キョン「お前は何を言っている」 ハルヒ「は?」 キョン「病気で休むのに何故一々お前に断りを入れねばならん」 ハルヒ「な……!あんたいい度胸してるわね……!次の探索ではたっぷり奢らせてやるから覚悟してなさい!」 キョン「はいはい、病人にたかるとはお前も偉くなったもんだな(ガチャ)」 ハルヒ「な、な……!」 371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 03:47:28.15 ID:kJgxt1FI0 古泉「病気になっただけでなく奢りに対する抵抗も元に戻ってたようですね」 みくる「長門さん何かしたんですか?」 長門「涼宮ハルヒの力を緩和する以外は何もしていない」 古泉「ということはやはり彼は涼宮さんの力でおかしくなっていたのですね」 みくる「次はどうするんですかぁ?」 長門「私達はできるだけ学校を休む。そして次の探索を中止させる」 みくる「ふぇ?探索がなくてもキョン君は呼び出されていたらしいですよ?」 長門「問題ない。私達がいないで彼女を出かけさせる状況さえあればいい」 古泉「よくわかりませんが、どの道僕はバイトで休むことになるでしょう。多分中止にできると思います」 みくる「わ、私も頑張ります」 373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 03:55:47.96 ID:kJgxt1FI0 そんなこんなで休日 ハルヒ「皆揃って何なのよ……。このとこ休みがちだし。きっとキョンが休んだせいで皆の気分が悪くなったのね」 友人「どうかしたの?」 ハルヒ「あ、いやなんでもないわ。さて、と……」 プルルルルルル……ガチャ キョン『……なんだよ』 ハルヒ「なんだじゃないわよ。急いで何時もの喫茶店にきなさい」 キョン「馬鹿か。俺は現在病気を治すために全力で休息をとっているんだ。行けるわけあるか。団長なら団員の隊長管理くらいちゃんとしろ(ガチャ)」 ハルヒ「ちょっと何言って……切られた。生意気ね……」 プルルルルルr……プルルルルル…… ハルヒ「……でない」 友人「え、何時もの財布君来ないの?」 ハルヒ「あいつも生意気になったものね。今度再教育してやらないと」 友人「で、ここの会計どうするの?」 ハルヒ「……ここのとこずっとキョンに任せてたから財布もって来てないわ。どうしよう……」 378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:03:53.25 ID:kJgxt1FI0 友人ってのは>>37の友人と思いねぇ 次の日 ハルヒ「結局両方お金がなかったから電話で親呼ぶことになちゃった……。こっぴどく怒られたし、しばらく小遣い止められることになっちゃったわ……」 ハルヒ「キョンはまだ復帰しないし、有希達は最近用事とかで全然学校来ないし……」 ハルヒ「……あぁもう面白くないわね!」 ハルヒ「むかつくからキョンが復帰した時のこと考えておこ」 ハルヒ「私をこんな目にあわせたんだから、思いっきり頂いてやるわ」 ハルヒ「……一人ってつまんないわね」 382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:10:21.60 ID:kJgxt1FI0 そんなこんなで次の休日 ハルヒ「何でまた皆休んでるのよ……」 ハルヒ「お小遣い止められてるせいでお金がないから喫茶店にも入れない……」 ハルヒ「一人で探索してもつまんないわ」 ハルヒ「友人もあれ以来付き合ってくれないし……」 ハルヒ「……もしかして私あの子に財布代わりにされてたのかしら」 ハルヒ「人のこと財布代わりとして見るなんて最低ね!」 ハルヒ「……でも、それって私がキョンにしてたことと同じよね……?」 ハルヒ「いやいや、そんなわけないわよねぇ。私はキョンに対価を求めてただけだし」 ハルヒ「友人も、偶々都合が悪いだけよね、うん」 テクテクテク…… ハルヒ「……あ、何時もの喫茶店だ」 ハルヒ「最近パフェとか食べてないな……」 ハルヒ「……」 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:16:16.16 ID:kJgxt1FI0 長門「涼宮ハルヒが喫茶店に入店した」 みくる「お金もってないはずなんですけどねぇ。どうするつもりなんでしょう」 キョン「なぁ、なんで俺もここにいるんだ?」 長門「貴方が正気に戻ってくれた。従って作戦にも協力してくれると判断したから」 キョン「まぁ、何時までも病気してるよりはずっとましだがな」 みくる「ところで古泉君はどうしたんですか?」 長門「バイト、といっていた」 みくる「昨日の時点で大分やつれてましたけど、大丈夫なんですかね?」 キョン「あいつの選んだ道です。そっと心の中で応援しといてやりましょう」 長門「古泉一樹が生きて帰ってくることを願う」 386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:20:51.02 ID:kJgxt1FI0 ハルヒ「……何故かしら。あんな美味しかったパフェが全然美味しく感じないわ」 ハルヒ「まぁ、いいわ……。さてお会計しないと」 プルルルルル……ガチャ キョン『何か用か』 ハルヒ「今すぐ何時もの喫茶店に来なさい」 キョン『だが断る(ガチャ)』 ハルヒ「……やっぱりだめね。まぁいいわ。まだあてはあるから」 プルルルル…… 388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:26:07.00 ID:kJgxt1FI0 すまん、変な余白が入ってしまったな ガチャ 友人『ん、何か用?』 ハルヒ「あ、悪いんだけど今すぐ例の喫茶手に来てくれないかしら」 友人『はぁ?何でよ』 ハルヒ「喫茶店でお金ないのよ」 友人『で、私に払えって?ばっかじゃないの?何時もの財布君に払ってもらいなさいよ』 ハルヒ「あいつは最近生意気だから無理なのよ。今まで奢ってやってたんだからそれくらい払ってくれたっていいじゃないのよ」 友人『あんたが奢ってくれたんじゃなくて、あれは財布君のお金でしょ』 ハルヒ「違うわよ。あいつのお金じゃなくて私の金よ。あいつの金は私の金」 友人『……ばっかじゃないの。もうかけてこないで(ガチャ)』 ハルヒ「あ、ちょ、ちょっと!」 プルルルルルr……プルルルルr…… ハルヒ「出ない……着信拒否になってる。どうしよう……」 391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:29:46.85 ID:kJgxt1FI0 >>389残念ながらそろそろ終わらせるつもりなんだ ハルヒ「また親呼んだら何言われるかわからないし……」 ハルヒ「でももうお金払ってくれる人はいないし……」 ハルヒ「お金……」 ハルヒ「キョンお金ない時って何時もこんな気分だったのかしら……」 ハルヒ「ほんとにどうしよう……」 397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:37:11.14 ID:kJgxt1FI0 ハルヒ「人のためにお金使ってて……それなのに邪険にされて……」 ハルヒ「キョンって何時もこんな気分だったのね……」 ハルヒ「……人のためって言ったってあれはキョンのお金だったわね」 ハルヒ「はは、私キョンのこと馬鹿にする資格なんて無いじゃない」 ハルヒ「……ほんと惨めね。お金ないと満足に喫茶店も入れないなんて」 ハルヒ「それなのに私はキョンを財布扱いして……」 ハルヒ「…………ほんとこれからどうしよう」 長門「……くぁwせdrftgyふじこlp;@:」 店員「お客様」 ハルヒ「え?」 店員「そろそろ閉店なんですが、お会計のほうよろしいですか?」 ハルヒ「……え!?嘘、さっきまでまだ明るかったのに……!」 399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:42:10.81 ID:kJgxt1FI0 >>392 俺は鬱ENDは嫌いだとだけ言っとく 店員「えーっと……全部で630円です」 ハルヒ「(た、足りない……!)」 店員「お客様?」 ハルヒ「え、えっと……あの……」 店員「?」 ハルヒ「その…………じ、実は」 ?「あ、その子と同じ会計でお願いします」 ハルヒ「え?」 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:44:38.12 ID:kJgxt1FI0 キョン「すいませんね手間かけて」 店員「いやいや構いませんよ。全部で1260円です」 キョン「ん、じゃあこれで」 店員「またお越しくださいませー」 キョン「ほら、行くぞハルヒ。何時までも店内に居たら迷惑だろ」 ハルヒ「……う、うん」 402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:47:06.64 ID:kJgxt1FI0 ハルヒ「ねぇキョン」 キョン「何だ」 ハルヒ「あんた病気じゃなかったの?」 キョン「今日突然治った」 ハルヒ「……何でお金払ってくれたのよ」                        ・ ・ ・ ・ ・ ・ キョン「何言ってる。俺が奢るなんて何時ものことじゃないか」 ハルヒ「……(ズキン)」 405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:52:50.57 ID:kJgxt1FI0 ハルヒ「……ごめんなさい」 キョン「何故謝る。むしろ謝るのは俺じゃないのか?お前に無断で何日も休んでしまったし」 ハルヒ「……ごめん」                     _________ キョン「だから、何故謝る?俺はお前にとって当然の事をしたまでだぞ」 ハルヒ「……ごめ、なさぃ……」 キョン「おいおいどうした。何故そんな悲しいそうな顔してる?また俺が何かしてしまったか?すまん、この埋め合わせは……」 ハルヒ「ごめんなさいキョン!だからもうやめて!お願い!今までの事全部謝るから!もう財布扱いしないから!」 キョン「…………」 410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 04:58:15.99 ID:kJgxt1FI0 キョン「じゃあ俺はSOS団クビか」 ハルヒ「え……」 キョン「俺は財布役なんだろ?財布扱いがなくなるなら俺はお役御免ってことだな」 ハルヒ「や、ちが……」 キョン「世話になったなハルヒ。なんだかんだで俺は中々SOS団が好きだったぞ」 ハルヒ「ち、違う……」 キョン「じゃあな。また明日教室で会おう」 ハルヒ「あ、いや、いや……待って……お願いだから……」 キョン「おっと、一つ話があるのを忘れてた」 ハルヒ「え……?」 418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 05:05:33.16 ID:kJgxt1FI0 >>414 いいじゃない臭くても、人間だもの キョン「この所ずっと部活に打ち込んでいたとある生徒がいるんだがな。そいつが部活をやめさせられることになったんだ」 ハルヒ「……」 キョン「しかしずっと打ち込んでいた部活がなくなったらそいつはやる事がなくて、これから毎日退屈な生活を送る羽目になってしまう」 ハルヒ「それって……」 キョン「ハルヒ、俺の開いたポストにそいつを入れてやってくれんか。そいつは今金回りが悪いから雑用って形でお願いしたいんだが」 ハルヒ「……」 キョン「だめか?」 ハルヒ「……そいつにこう伝えておきなさい」 キョン「ん?」 ハルヒ「SOS団は一度入ったら簡単には抜け出せないのよ!雑用として死ぬまでこき使ってやるってね!」 キョン「……やれやれ、お手柔らかにお願いしますよ団長さん、と」 422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 05:08:19.46 ID:kJgxt1FI0 そして数週間後の休日 ハルヒ「はぁ?今日はお金が無いから勘弁してほしい?」 キョン「だからすまん、ここの支払いは割り勘にしてほしい」 古泉「いえ、全然構いませんよ」 みくる「ええ、私も大丈夫です」 長門「…私も構わない」 ハルヒ「ちょっと待ちなさいよ!私がいつ割り勘にするって許可したのよ!」 425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 05:12:28.38 ID:kJgxt1FI0 キョン「でも今日はお前たちの分を払えるほど持ってきてないんだ…」 ハルヒ「なら私が出してやるわよ!」 キョン「!!」 ハルヒ「何ぐずぐずしてるの?さっさと店出る準備しなさいよ」 キョン「いや、今日はどういった心境の変化だと思って」 みくる「以前とは言ってることが真逆です」 長門「……」 430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 05:14:53.11 ID:kJgxt1FI0 ハルヒ「別に、こないだ借りた金を返すだけよ」 キョン「……この間?あぁ、あのきっさもが……」 ハルヒ「言ったら殺すわよ」 キョン「(実は全員知ってるんだがな……)でもお前今お金録に持ってないんじゃなかったのか」 ハルヒ「……あ」 キョン「やれやれ、やっぱり割り勘だな」 古泉「いえ、全然構いませんよ」 みくる「ええ、私も大丈夫です」 長門「…私も構わない」 434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 05:18:34.85 ID:kJgxt1FI0 ハルヒ「……」 キョン「これに懲りたら少しは金をちゃんと管理するんだな」 ハルヒ「あんたに言われたくはないわよ!キョンの癖に生意気よ!」 キョン「おいおい……いた、髪引っ張るなって!」 みくる「ふぇ、店で大声出さないでくださいぃ……」 古泉「他のお客様に迷惑がかかるので外でやってください」 キョン「いや、外を薦めないで止めろよ!」 長門「……平和」 完 438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/02(土) 05:20:21.92 ID:kJgxt1FI0 はい終わり 無理矢理でも完結してもらわないと後味悪い展開だったから勝手に続きかかせてもらった ハルヒざまぁ展開を待ってた人はすまんねぇ でも残念ながら俺大団円とかハピーエンド以外はあまり好きじゃないんだ 文句なら勝手に言ってくれ、俺は責任もたん じゃ、乙