もしもおとなしいハルヒとキョンが幼馴染だったら 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 02:42:27.75 ID:TmN/eXd/0 ハルヒ「……この中に……あの」ヒソヒソ キョン「おーい、聞こえないぞハルヒー」 ハルヒ「やっ、やめてよキョン君……」モゴモゴ 谷口「涼宮ってキョンとどういう関係なんだ?」 キョン「ん? どうって、なんだろう」 国木田「幼馴染だよ」 谷口「へぇ、だから妙に仲がいいのか」 キョン「まあ、それなりに」 谷口「でも凄いよな。自己紹介であんな」 キョン「たまーに何考えてるかわかんないコト言うからなぁ」 谷口「へぇ……ちょっとアレな子なのか」 キョン「…」 ハルヒ「あ、キョン君。ちょっと……いい?」 キョン「……あぁ、いいよ」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 02:46:54.18 ID:TmN/eXd/0 ハルヒ「あのね、部活動をね? 全部見てみようと思うんだ」 キョン「へぇ、いいじゃん」 ハルヒ「でも……あの、ちょっと一人じゃ心細いっていうか……」 キョン「いいよ、ついてってやる」 ハルヒ「! ありがとう」 キョン「……なぁハルヒ」 ハルヒ「うん、なに?」 キョン「自己紹介のアレさあ……どうしても言わなきゃいけなかったのか?」 ハルヒ「……うん」 キョン「あれじゃ、ますます友達とか作れないと思うけど」 ハルヒ「…」 キョン「まあ、ハルヒがなにかしたいってんなら……俺はついていくよ」 ハルヒ「! キョン君……」 キョン「ほら、どの部活から見に行くか? 運動部からにしてみようか」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 02:51:57.57 ID:TmN/eXd/0 キョン「さすがにムリだろ、剣道部は」 ハルヒ「やってみないとわからないよ」 キョン「いやいや。明らかにムリだって」 キョン「ほら、入れって」 ハルヒ「……あの」 キョン「中に入らないと見学も出来ないぞ?」 ハルヒ「ちょ、ちょっと怖いね……声おっきいし」ギュ キョン「腕をつかむなって。もう高校生なんだから、その臆病なのもどうにかしろよ」 ハルヒ「……ごめん」 キョン「すぐ謝るのも。まあいいや、ほら。他の部活見に行こう」 ハルヒ「う、うん」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 03:00:15.38 ID:TmN/eXd/0 キョン「軽音部……」 ハルヒ「ここなら、キョン君も一緒に」 キョン「え? 俺も一緒に入らないといけないのか?」 ハルヒ「あ……」 キョン「なんてな。わかってるよ、一緒のに入ってやる」 ハルヒ「あの、でも、えっと……ごめん」 キョン「気にするなって。別に俺、何部でもいいしさ」 ハルヒ「……部活、したくない?」 キョン「そんなことないよ。ただほら、ハルヒがしたいのなら付き合うさ」 ハルヒ「…」 キョン「軽音部、入ってみるか?」 ハルヒ「ううん、やめとく。他のも見てみよう」 キョン「あいよ」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 03:08:47.05 ID:TmN/eXd/0 キョン「どうだ? 入りたい部活あったか?」 ハルヒ「…」フルフル キョン「そっか。そろそろ暗くなってきたから帰ろう」 キョン「また明日、まだ行ってない部活も見てみような」 ハルヒ「そうだね……ありがとう」 キョン「……別に無理して部活をしなくてもいいんだぞ?」 ハルヒ「えっ?」 キョン「だから、今まで通りでもさ。帰宅部でもいいじゃないか」 ハルヒ「……でも」 キョン「無理に周りに合わせる必要もないと思うぞ。別に……変わろうとしなくても」 ハルヒ「ううん。高校生になったら、もっと積極的に行動しようって決めてたから」 キョン「そのわりには俺がいないとダメみたいだけど?」 ハルヒ「きっ、気のせいだよ」 キョン「どうだかなぁ」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 03:17:50.07 ID:TmN/eXd/0 キョン「高校生になっても宿題ってのはあるんだな……」 ハルヒ「そりゃあるよ。学生は勉強が仕事なんだもん」 キョン「写してもいいか?」 ハルヒ「だーめ」 ガチャ キョン妹「ただいまー!」 キョン「おう、おかえり」 キョン妹「あ、ハルにゃん! ただいまっ!」 ハルヒ「おかえり。ほら、手洗っておいで?」 キョン妹「はぁーい!」 キョン「……ハルヒの言うことはすんなり聞きやがるな」 ハルヒ「?」 キョン「いやほら、俺が早く寝なさいとか言ってもブーブー言うくせにさ」 ハルヒ「ふふっ、キョン君は言い方がきついんだよ。もっと優しく言ってあげないと」 キョン「そうか? 普通だと思うけどなぁ」 ハルヒ「おばさんも言ってたよ。キョン君は昔はもっと可愛い子だったのにって」 キョン「お前等なぁ、高校生になっても可愛さを維持してる男なんて怖いだろ?……まったく」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 03:38:05.65 ID:TmN/eXd/0 キョン妹「なにしてるの?」 キョン「宿題だ。邪魔しないで自分の部屋行ってなさい」 キョン妹「わたしもするー!」 キョン「だから邪魔をするなと」 ハルヒ「いいじゃん。一緒にしよっか、妹ちゃん?」 キョン妹「ハルにゃんの隣に座るー!」 ハルヒ「はい。どうぞ」ポンポン キョン「……甘いと思うけどなぁ」 ハルヒ「わからないトコあったら、お姉ちゃんに聞いてね?」 キョン妹「うん!」 キョン「あの、ここが全然わかりません」 ハルヒ「キョン君はもうちょっと頑張りなさい」 キョン「ちょっ、なんで?」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 03:47:40.01 ID:TmN/eXd/0 キョン「なんだかなぁ。どっちが本当の兄妹かわかんねーや」 ハルヒ「ふふっ、妹ちゃんはあたしの妹でもあるからね?」 キョン「それもそっか」 キョン「んー……終わりっと」 ハルヒ「見せて?」 キョン「ほら」 ハルヒ「……ここ間違えてない?」 キョン「え? ドコだ?」 ハルヒ「ほら。これじゃ違う意味になっちゃう」 キョン「……そうか?」 ハルヒ「だからこう……ね?」カリカリ キョン「あぁ、そうかも。ハルヒはやっぱり頭いいなぁ」 ハルヒ「そんなことないよ。キョン君も真面目に勉強すればこのぐらい」 キョン「……痛いほど真面目ですとも」 ハルヒ「そうかなぁ? いっつも休憩休憩って、ゲームしたがるくせに」 キョン「気のせい気のせい。さあ、終わったんだし遊ぶぞー」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 03:54:48.18 ID:TmN/eXd/0 キョン「よし、俺の勝ち」 ハルヒ「うぅ……キョン君、強すぎだよ」 キョン「さすがにゲームぐらいは勝てないとな。……自慢にならんが」 ハルヒ「もう一回、今度は負けないよ?」 キョン「以外と負けず嫌いだよなぁ」 ハルヒ「ふぁっ……そろそろ眠くなってきちゃった」 キョン「もうこんな時間か。今日はここまでにしようかな」 ハルヒ「また明日、朝に迎えにくるね。ちゃんと起きててよ?」 キョン「もちろん」 ハルヒ「それじゃ、おやすみ」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 04:03:43.93 ID:TmN/eXd/0 キョン妹「ハルにゃんは?」 キョン「帰ったぞ」 キョン妹「えー、私もゲーム一緒にしたかったのにー」 キョン「また明日相手してもらえ」 キョン「あれ、あいつカバン忘れてる」 キョン「まあいいか、どうせ朝来るだろうし……寝よう」 キョン「……寒い」 キョン「…」 キョン「眠れん」 ピリリr キョン「ん? はい、もしもし」ピッ ハルヒ「あっ、起きてた?」 キョン「どう思う?」 ハルヒ「……部屋の電気消えてるから、寝てるかと」 キョン「寝そうではあったよ。どうした?」 ハルヒ「うん、ごめんね? あの、あたしカバン忘れてるよね?」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 04:06:09.12 ID:TmN/eXd/0 キョン「あるよ。窓から投げようか?」 ハルヒ「ちょっと、やめてよ。ガラス割れちゃマズいよ」 キョン「本当にするわけないだろ」 ハルヒ「……もう」 キョン「持って行こうか?」 ハルヒ「ううん。明日でいいや」 キョン「そっか」 ハルヒ「うん」 キョン「……なら、なんで電話してきた」 ハルヒ「あっ……」 キョン「眠れなかったのか?」 ハルヒ「…」 キョン「いいよ。なんか話すことあるなら、起きてるからこっち来いよ」 ハルヒ「いい?」 キョン「この距離で電話するのも勿体無いだろ。でも妹も寝てるから、静かにな」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 04:17:22.24 ID:TmN/eXd/0 ハルヒ「ごめんね。こんな時間に」 キョン「眠れなかったし、別にいいさ」 ハルヒ「…」 キョン「ん? どうした?」 ハルヒ「なんか、あたし……ほんとに高校生なんだなって」 キョン「うん」 ハルヒ「この間まで小学生だったのに……ってさ」 キョン「どうだろうな。俺はもう随分昔のことに思うぞ」 ハルヒ「中学でもそうだったけど、ずっと……キョン君の後、付いてまわってて」 キョン「…」 ハルヒ「高校生になったら、もっと自分一人で行動しようって思ってたのに、今日みたいに……」 キョン「だから気にするなって。今更、そんなこと気にされても俺が困る」 ハルヒ「そうだよね、わかってる。うん……ごめん」 キョン「ほら」 ハルヒ「え?」 キョン「ここ、座れって」ポン ハルヒ「……うん」 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 04:28:39.81 ID:TmN/eXd/0 キョン「何歳になっても、ハルヒは変わらないなぁ」 ハルヒ「……そうかも」 キョン「でもそれでいいじゃないか。別に……ハルヒはそのままでさ」 ハルヒ「だめだよ。ずっとキョン君に甘えてるなんて」 キョン「俺がいいって言ってるから、いいんじゃないか?」 ハルヒ「…」 ハルヒ「ううん、ダメ。子供だったからよかったけど、もう高校生だもん」 キョン「高校生だって立派に子供だろ」 ハルヒ「……中学の時みたいに……キョン君しか話す人がいなくても、大丈夫」 キョン「…」 ハルヒ「それでもあたしは、あたしのやりたいようにしてみたいの」 キョン「……そっか」 ハルヒ「でも、それでもまだ……キョン君に迷惑かけてる」 キョン「ううん、ハルヒが頑張ってることはいいことだよ。俺も、なんか嬉しい」ナデナデ ハルヒ「……やめてよ」 キョン「なんだよ、今更テレなくても」 ハルヒ「そうじゃないよ。そんな優しくされたら……安心して、また甘えちゃう」 キョン「いいんだよ、それでいい。今は俺とハルヒしかいないんだから」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 04:35:39.79 ID:TmN/eXd/0 ハルヒ「全部がさ、思い通りになればいいって」 キョン「?」 ハルヒ「最近そう思うんだ」 キョン「……なんか怖いな、それは」 ハルヒ「え? そ、そうかな」 キョン「それはつまり、世界の中心がハルヒになって……ってことだろ?」 ハルヒ「そんな大きい話じゃないよっ。もっと簡単なこと」 キョン「簡単?」 ハルヒ「仲のいい友達や、先輩。キョン君以外にも、一緒に話せる男の子とか」 キョン「……それがハルヒの望んでること?」 ハルヒ「うん。ふふっ、できればそれが、宇宙人や未来人とかならいいんだけどね?」 キョン「なんだか子供の夢みたいだな。ははっ」 ハルヒ「! わ、笑わないでよっ」 キョン「すまんすまん。だけど……まあ、ハルヒが頑張りさえすればどうにかなるさ」 ハルヒ「……やっぱり自己紹介で、あんなこと言わないほうがよかったのかな」 キョン「気にすんなって。言ったことはしょうがないし、誰も気にしてないさ」 ハルヒ「…」 キョン「だから、そんな不安そうな顔をするなと。な、ハルヒ?」ギュー 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 04:41:50.68 ID:TmN/eXd/0 キョン「ハルヒが思い描く世界にするにはさ」 ハルヒ「するには?」 キョン「ハルヒが自分で行動しないといけないんだ。わかるだろ?」 ハルヒ「……そうだね」 キョン「俺もそれに付き合うから。二人で、望んだ世界ってのにしてみよう。な?」 ハルヒ「…」コク キョン「さ、そろそろ寝よう。明日起きられなくなる」 ハルヒ「……泊まっていっちゃダメかな?」 キョン「もう高校生なんだから、さすがにマズいと思うぞ」 ハルヒ「平気だよ。昔から一緒なんだし」 キョン「いやいや、休みの日ならまだしも……さすがに、ハルヒのお父さんに殺されると思う」 ハルヒ「むー」 キョン「むー、じゃない。ほら送るから」 ハルヒ「……やだっ」ギュ キョン「ちょっ、お前なぁ……甘えないって言ったじゃないか。嘘かよ」 ハルヒ「あれとこれとは違うの。これは……誰でもする甘え方だよ?」 キョン「くっ……卑怯者」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 04:47:07.49 ID:TmN/eXd/0 ―次の日― キョン「ネクタイなぁ、まだ上手くできないんだ」 ハルヒ「細いほうが長くなってる。ほら、貸して?」クイッ キョン「……上手だな」 ハルヒ「うん、練習してたからね。あたしがやってあげられるようにって……」 キョン「?」 ハルヒ「はい、できた」 キョン「ちょっと思いついたんだけどさあ」 ハルヒ「なに?」 キョン「もういっそのこと、部活自分で作っちまうのはどうだろう?」 ハルヒ「自分で?」 キョン「なんだろう……なんかこう、ハルヒを筆頭に」 ハルヒ「自分で……うーん」 キョン「まあいいや。学校行ってから考えよう。ほら、行くぞ」 ハルヒ「あっ、待ってよ!」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:07:30.19 ID:TmN/eXd/0 キョン「そういうわけで、これ」ピラッ ハルヒ「なにこれ、部活動申請……?」 キョン「これ書けば俺達の行動が、部活として認められるとかなんとか」 ハルヒ「そうなの? でも、そんな簡単に」 キョン「まあまあ、書いてみるだけ書いてみようじゃないか」 キョン「……通ったな」 ハルヒ「通っちゃったね」 キョン「どうするよ」 ハルヒ「ど、どうって……キョン君が書けって」 キョン「まあとりあえず、そうと決まれば部室を作らないとな」 ハルヒ「部室……」 朝倉「あら、なにかお困り?」 キョン「朝倉」 朝倉「また二人でいる。仲がいいのね、本当に」 ハルヒ「あ……ど、どうも」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:15:32.05 ID:TmN/eXd/0 朝倉「自己紹介でなんだか変なコト言ってたから、ちょっと気になってたの」 ハルヒ「…」スッ 朝倉「ふふっ、別にからかいに来たわけじゃないわよ」 キョン「なんだよ、どうした?」 朝倉「部活作ったんですってね」 キョン「あぁ」 朝倉「そして、部室も探してるって。さっきそう聞いたわ」 キョン「まあ……そうだな」 朝倉「あのね、私の知り合いが文芸部に居るんだけど」 ハルヒ「……文芸部?」 朝倉「そこ部員一人でね? このままじゃ部活なくなっちゃうみたいで」 キョン「いや、俺達は別に文芸部に」 朝倉「そうじゃなくて。その子、本が読めたらどこでもいいらしいから……」 ハルヒ「?」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:19:02.91 ID:TmN/eXd/0 朝倉「ここよ」 キョン「……確かに文芸部だな」 朝倉「長門さん? 開けるわよ?」 ガチャ 長門「…」 朝倉「ほら、この子」 キョン「長門……さん?」 長門「…」コクン ハルヒ「あっ、あの……」 朝倉「そんなわけで、部室あげるからこの子よろしくってことで」 キョン「えぇっ?」 朝倉「じゃあ私は委員会があるから。また後でね、長門さん」 長門「…」フリフリ キョン「いや、あの」 長門「ドアを閉めて。風が入るとページが」パララッ…… キョン「いや、ページを抑えればいいじゃないか」 ハルヒ「! ごっ、ごめんなさい」カチャ 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:21:58.27 ID:TmN/eXd/0 長門「…」 ハルヒ「あの……」 長門「長門有希」 ハルヒ「え? あ、涼宮ハルヒ……です」 キョン「朝倉の奴、なにがどういうことだ?」 長門「ここを」 ハルヒ「?」 長門「渡す」 キョン「俺達に?」 長門「そう」 ハルヒ「……でも、文芸部」 長門「かまわない」 キョン「構わないって」 長門「本が読めれば」 キョン「……ふむ……まあ、本人がそう言うなら」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:26:52.18 ID:TmN/eXd/0 ハルヒ「大きいね、この部屋」 長門「…」 ハルヒ「……ごめんなさい」 キョン「なにを謝ったんだそれは」 ハルヒ「だって、なんか怒ってるみたいで……」グッ キョン「袖を掴むなって。多分、これが普通なんだろう」 長門「…」ペラッ キョン「あの」 長門「?」 キョン「貸してくれるってことは、長門さんも俺達の部に……」 長門「…」コク キョン「……まあ、わかった。ありがとう」 ハルヒ「あぅ、キョン君」 キョン「オロオロすんなって。大丈夫」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:31:41.71 ID:TmN/eXd/0 キョン「ほら、とりあえず座れって」 ハルヒ「う、うん」 キョン「日当たりもいいな……いい部屋だ」 ハルヒ「…」 キョン「しかし三人ってのも寂しいな」 ハルヒ「あの」 キョン「?」 ハルヒ「この部活って……なにをするの?」 キョン「なにがしたい?」 ハルヒ「なにって……えっと」 キョン「それはまあ、そのうちでいいじゃないか」 ハルヒ「……いいのかなぁ」 長門「…」 キョン「あと一人、いや二人ぐらいは部員が欲しいな」 ハルヒ「でもすることも決まってないのに……」 ガチャ 鶴屋「邪魔するよっ!」 ハルヒ「!?」 キョン「え? なっ……誰!?」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:45:31.65 ID:TmN/eXd/0 鶴屋「あれ? 部員が増えてる」 ハルヒ「あの……」 鶴屋「なんだいなんだいっ! そうならそうと言ってくれよゆきんこっ」 キョン「?」 鶴屋「部員がいなくて寂しいかと思って、暇そうな子を連れてきたんだけどなぁ〜」 キョン「あの」 鶴屋「おおっと! 自己紹介がまだだったね! どうも、鶴屋ちゃんだよ!」 キョン「はぁ」 鶴屋「ここの廊下掃除してるときに一人で本読んでるゆきんこと知り合ってね」 長門「…」コク 鶴屋「それからちょいちょい顔出しに来てたんだけど……よかったじゃないか! 二人も増えてる」 キョン「いや、えーとなんと言っていいのか」 鶴屋「まあいいや! ついでにもう一人加えるといいっさ! ほらほら、入ってきなみくるっ!」チョイチョイ みくる「な、なんですかぁ……ここどこですかぁ?」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:49:14.55 ID:TmN/eXd/0 鶴屋「ほらみくる! あんた暇なんだったらここの部員にでもなればいっさ!」 みくる「なっ、なんで私がここにっ」 鶴屋「いいじゃんか! ほーら、なんか賑やかになってるよ?」 みくる「……あっ」 ハルヒ「わぁ……可愛い」 キョン「……ど、どうも」 みくる「は、はじめましてっ」 鶴屋「あ、やっべ! 早く帰らないと、今日は用事があるんだよっ!」 キョン「え? ちょっ」 鶴屋「それじゃ! 仲良くしておくれよっ!」ダッ ハルヒ「……行っちゃった」 長門「…」 みくる「あの、あのぅ」 キョン「なんだこの状況」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 05:55:58.42 ID:TmN/eXd/0 キョン「とまあ、そんなわけで。ここはもう文芸部では」 みくる「そうですか……わかりました。私もその部活に入ります」 キョン「えぇっ?」 みくる「いいですよ。なんだか楽しそうですし」 キョン「楽しそうって、なにをするかも定かじゃない部なんですけど」 みくる「だっ、大丈夫です」 キョン「?」 ハルヒ「なんだかいきなりすぎて……」グッ キョン「だから袖を掴むなと」 ハルヒ「だっ、だって」 長門「…」パタン みくる「とりあえず、今日はもう遅いですし……また明日集まりましょう」 キョン「明日って、あの、本当に?」 みくる「はい。これからよろしくお願いします」 キョン「……はぁ、よろしくお願いします」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/01(金) 06:00:57.10 ID:TmN/eXd/0 キョン「なんだなんだ、なにがどうなってる」 ハルヒ「キョン君、どういうこと?」 キョン「わからん。でもとにかく、部活ができて部員が集まったってことだ」 ハルヒ「……な、なんか凄いね」 キョン「凄いもなにも、意味不明だ」 ハルヒ「…」 キョン「とにかく部活として活動するなら、なにをするとか何部にするかとか」 ハルヒ「……なんか楽しいね」 キョン「楽しい?」 ハルヒ「うん。なんか、いきなりでビックリしたけど……みんないい人みたいで」 キョン「まあ悪い人達には見えなかったけど……うーん」 ハルヒ「ふふっ、まるで昨日考えてたことがそのまま起きてるみたい」 キョン「昨日? あの、同年代の友達や先輩がってやつか」 ハルヒ「うん。なんだか変だけど、偶然ってあるものなんだね」 キョン「よくわからんな。まあ……問題ないようだし、これでもいいのかな」 ハルヒ「あっ、今日買い物頼まれてたんだった。スーパー寄っていい?」 キョン「おう」 77 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [sage] 投稿日:2009/05/01(金) 06:24:07.67 ID:TmN/eXd/0 寝オチる前に……この辺で 勢いで立てました。もの凄く反省もしてます。 まあ休日だし、起きて残っていればまた書きます。申し訳ない。 ノシ