ハルヒ「結局はね…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:30:03.62 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「東中出身涼宮ハルヒ。キョンとみくるちゃんと有希と古泉くん以外に興味はありません。以上!」 …はい?…今、キョンって言ったよな?…まさか俺のことではないと思うが… 余りな内容の自己紹介に俺は思わず後ろを降り向いたんだが…目があった ハルヒ「よろしくねキョン」 キョン「え…あ、こちらこそよろしくな」 えらい美少女ではあったが…知らないぞ俺は クラス中がひそひそと俺とこの涼宮ハルヒのことを話しているのがわかる… せっかくの高校生活初日なのにおかしなことには巻き込まないで頂きたいものだ 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:33:10.29 ID:+8B0PgzoO いったい誰なんだこいつは…確実に知らない女だぞ ハルヒ「あんたポニーテール萌えよね?どう?似合ってる?」 キョン「え…ああ。似合ってはいるが…」 なんだなんだ?確かに俺はポニーテール萌えだが誰かに話した覚えはないぞ? 満足そうに満面の笑みを浮かべるポニテの美少女は更に言葉を続けた ハルヒ「あんた、好きな色は?」 キョン「…強いて言えば青かな…」 ハルヒ「水曜日ね」 キョン「はい?」 この涼宮が言うには曜日には色のイメージがあるそうだ で、水曜日は青色なんだそうだが… 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:36:03.23 ID:+8B0PgzoO 谷口「おいキョンよー。お前いったいどんな魔法を使ったんだ?」 こいつは谷口。高校で出来た良き悪友だ キョン「俺はまったくなにもしてないぞ?涼宮の方から一方的に話しかけてくるだけだ」 谷口「ウソだろ?なんでお前なんだ?俺があれだけ頑張ってもあいつはまったく――」 キョン「頑張った?何をだ?」 谷口「い、いや…なんでもない。忘れてくれ」 なんなんだ、どいつもこいつもおかしな奴ばかりだな 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:40:17.14 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「部活を作るわよ!あんたも手伝いなさい!」 はあ?なんだ部活って?それに何で俺に言うんだこいつは ハルヒ「その名もSOS団よ!だからしっかり申請してきなさい!」 キョン「SOS団?なんだそれ?それは部活なのか?」 ハルヒ「今はまだあたしとあんたと有希しかいないけど、放課後にみくるちゃんも連れていくから」 キョン「そのみくるちゃんとやらに有希に古泉だったか…誰なんだそれは?」 ハルヒ「ふっふーん♪あんたは心配しなくてもいいから」 …心配だ。こんなにもいいようのない不安に襲われたのは初めてだ 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:44:04.05 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「じゃあみくるちゃんを迎えに行くわよ!あんたも来る?」 キョン「いや、俺は…そもそもなんのことだかさっぱりなんだが…」 俺の意思などおかまいなしに引きずるように連れて行かれた先は二年の教室だ… ハルヒ「みっくるちゃーん♪おまたせー♪さあ、行くわよ!」 みくる「ふぇ?」 明らかに何もわかっていないであろう可憐な上級性を拉致して来たのは文芸部…だな 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:46:11.21 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「有希、おまたせー♪」 長門「………」 あの無口そうな眼鏡っ娘が有希って子なのか… ハルヒ「今日からここが我がSOS団の新しい部室よ!」 ハルヒ「あたしが団長であんたたちは団員その1〜3だから」 説明も相手の意思もまったくの無視で俺たちはSOS団とやらに入れられることになったようだ… 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:49:20.95 ID:+8B0PgzoO 次の日、ハルヒはどういう取引きをしたのかコンピ研からパソコンを調達してきやがった ハルヒ「有希!みくるちゃん!コンピ研にパソコン貰いに行くからついてらっしゃい♪」 何故か俺だけは部室で留守番を命じられたわけだが…朝比奈さんがひどく落ち込んでいたのが気になる ハルヒ「女の秘密を知りたがるなんて嫌われるわよ?キョン」 そう言われてしまえば訳を聞くことも出来ず、何も語らない朝比奈さんや長門をただ見ることしか出来なかった 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:52:11.29 ID:+8B0PgzoO キョン妹「キョン君おかえりー♪…お姉ちゃんだぁれ?」 ハルヒ「こんにちは妹ちゃん♪あたしのことはハルにゃんと呼べばいいわ♪」 キョン妹「ハルにゃんかー♪ハルにゃんハルにゃん♪」 すっかり妹はこいつになついてしまったわけだが…何がしたいんだこいつは? ハルヒ「漫画ばっかりね…たまには本も読みなさいよ」 悪かったな。それに漫画も立派な本だ 結局、妹と散々遊んでから帰っていったわけだが…ホントに何しに来たんだ? 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:55:09.42 ID:+8B0PgzoO 古泉「古泉一樹です。どうぞよろしく」 ホントに来やがった。以前からハルヒが来ると言っていた謎の転校生だ ハルヒ「今日からSOS団が本格始動するわよ♪頑張っていきまっしょーい!」 何者なんだこいつは?タイムリープか?時をかける少女か?…まさかな 長門「これ…貸すから読んで」 部活の終わりに長門が本を貸してくれたわけだが…こいつもホントによくわからん奴だな 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:58:06.35 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「その本、有希に借りたのよね?ちょっとあたしに見せて」 キョン「ああ…これか?」スッ 俺を待っていたのだろうか、ハルヒは長門から借りた本をぺラぺラと見た後…何かをしたような? ハルヒ「あんがと。じゃああたしは帰るわね。妹ちゃんによろしく言っといて」 キョン「おい、何か破る音がしたが?」 ハルヒ「え?気のせいじゃないの」 家に帰った俺は妹にハルヒからの伝言を伝えて長門が貸してくれた本を読みふけった 意外に面白く、スラスラと最後まで読んでしまえた 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:01:17.77 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「有希…待ってても誰も来ないわよ」クスッ 長門「涼宮ハルヒ…」 ハルヒ「あんたも大変よね。三年以上待機してたんでしょ?」クスクス 長門「………」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:05:03.94 ID:+8B0PgzoO せっかくの休みの日だというのにハルヒ提案の不思議探索とやらに狩り出されることになった。…やれやれ ハルヒ「おはようキョン。意外と早かったわね」 みくる「おはようございますキョン君」 古泉「後は長門さんだけですね」 ハルヒ「有希なら今日は急用で来れないそうよ」 長門が急用?あいつにもそんなこともあるんだな…って当たり前か 二手に分かれるわよ、とのハルヒの言葉に従いくじびきをしたわけだが キョン「お前とか…」 古泉「どうぞよろしく」クスッ なんだってわざわざ休日に男とうろつかなきゃならんのだ… ハルヒ「よろしくね、みくるちゃん」クスクス みくる「あ、はい。よろしくお願いします涼宮さん」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:09:06.34 ID:+8B0PgzoO キョン「なあ古泉」 古泉「なんでしょうか」 キョン「お前は何であの涼宮ハルヒに従っているんだ?」 古泉「さて?そのように見えますか?」 キョン「お前だけじゃない。朝比奈さんに長門もだ」 古泉「あなたはどうなのですか?」 キョン「質問に質問で返すな」 古泉「これは失礼致しました」クスクス …なんかムカつくなこいつ 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:13:13.44 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「みくるちゃんってさー」 みくる「はい?なんですか」 ハルヒ「家族とかどうなってんの?一人暮らしなのよね、確か」 みくる「え、ええ…ちょっといろいろありまして…」 ハルヒ「いろいろねえ…」 みくる「…はい」 ハルヒ「ここの桜って綺麗よね。…未来でも綺麗に咲いてるのかしら?」 みくる「!?」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:18:06.43 ID:+8B0PgzoO キョン「あれ?朝比奈さんはどうした?」 ハルヒ「午後からどうしても外せない用があるからって帰ったわよ」 キョン「そうか。なら仕方ないな」 ハルヒ「実はあたしも用があるのよね。だから今日はこれで解散ね」 なんて勝手な奴なんだ…今更だが ハルヒ「古泉くんちょっといい?」 古泉「はい。なんでしょうか」 何をひそひそ話してるんだ。もう、お前ら付き合っちまえよ 結局、不毛な休日となっちまった… 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:23:03.76 ID:+8B0PgzoO キョン妹「あれれー?キョン君ご機嫌ななめさん?」 何て愛らしいんだこいつは キョン「ああ、ハルヒのせいでちょっとな…」 キョン妹「駄目だよキョン君ー!ここにいないハルにゃんのことを悪く言っちゃ、めっ!」 キョン「ありゃりゃりゃ〜これはお兄ちゃんが悪かったな〜」デレデレ キョン妹「変なキョン君ー♪」クスクス くそっ!ハルヒのせいで妹に怒られたじゃないか。…覚えてろよあの女 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:27:31.13 ID:+8B0PgzoO キョン「ん?…なんだ?」ペラッ ―――――――――――――――――――――――――― キョン「お前か…何だわざわざ」 ハルヒ「んー別に用ってわけでもないんだけどね…」 放課後教室で待ってます…手紙の差出し人はこいつで間違いないようだが… 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:32:16.33 ID:+8B0PgzoO キョン「お前のせいで昨日妹に怒られちまった。どう責任を取るつもりだ」 ハルヒ「はぁ?…あんた妹萌えなわけ?」 キョン「萌えじゃない!これこそ純愛というものだ!」 ハルヒ「却下」 キョン「なん…だと!?」 ハルヒ「妹萌えとかいらないから。その設定は却下って言ったのよ」 …こいつはどうやらただごとではないようだな 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:37:09.16 ID:+8B0PgzoO ガラララッ ハルヒ「首尾は?」 長門「上々。全て終わった」 キョン「お前らいったい何を企んでいやがるんだ!?」 ハルヒ「言ったでしょ…」 長門「世界の歪みを破壊する」 聞いてねーけど何だこいつらは?危なすぎだろ…さしずめ俺は世界の平和を守るピータパンといったところか 長門「ピータパンはそんなこと言わない」 キョン「わかっているさ…フェイクだ」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:42:06.56 ID:+8B0PgzoO キョン「ここでケリをつけてもいいんだぜ」 ハルヒ「流石ねキョン…でもまだ早いわ」 長門「我々には時間が必要」 キョン「お前たちはそうやっていつもいつも人を見下すことしかしない…だから!!」 ハルヒ「おしまいにしましょう…妹ちゃんによろしくね」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:46:38.92 ID:+8B0PgzoO キョン「俺って妹萌えかな?」 キョン妹「うん♪キョン君は妹萌えー♪だよー♪」 この愛らしい妹がそういうんだ。きっとそうなんだろう キョン「ピータパンってどう思う?」 キョン妹「アンパンマンとは違うと思うよー♪」 やっぱりそうか。俺は答えを手に入れたようだ 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:51:10.78 ID:+8B0PgzoO 古泉「つまり…我々はチームなわけですね」 キョン「それぐらい俺にだってわかるさ。だがな…」 みくる「涼宮さんと長門さんの好きにさせるわけにはいきませんからね」 朝比奈さんの言う通りだ。俺たちならやれるはずさ… 古泉「では…」 キョン「ああ…」 不思議探索だ 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:55:14.13 ID:+8B0PgzoO キョン「本題に入らせてもらうぞ。お前たちの目的はなんだ?」 ハルヒ「あたしはただキョンのことが…////」 長門「わたしは涼宮ハルヒを守護する者。最強の盾にして最強の矛」 みくる「でもそれっておかしいですよ?」 長門「わかっている。しかし、全ては彼女の望むままに」 古泉「僕には理解出来ませんね…」 長門「…なら」 古泉「ええ。オセロで決めましょう」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:59:12.14 ID:+8B0PgzoO 古泉「流石ですね長門さん…僕の完敗です」 みくる「そんな…途中までは古泉くんの支配する世界だったのに」 長門「オセロで序盤に相手にコマを取らせるのは定石」 古泉「ただ白を黒に変えるスポーツではないと言うわけですね」 長門「それがわかればあなたに敵はいない」 みくる「明鏡止水の心ですね」 長門「今からそれを試す」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:03:15.72 ID:+8B0PgzoO 長門「………」ペラッ 古泉「………」ペラッ みくる「………」ペラッ キョン「つまりお前は俺のことが…」 ハルヒ「ちょっと!そういうことを口にしないでよね!これだから男は嫌なのよ」 キョン「しょせんこの世は弱肉強食だ…欲するならばかかってこい」 ハルヒ「望むところだわ!」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:07:07.92 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「あたしはアキレスだったの…決して亀には追い付けない…」 キョン「悲しい話だな…だがな」 ハルヒ「わかってるわ。いつかは追い付いてみせる」 キョン「それがお前が選んだ理由か…」 ハルヒ「そうよジョン…ずっと会いたかったわ」 キョン「悪いが俺は妹萌えなんだ」 ハルヒ「絶対に許さない…絶対に!!」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:10:07.82 ID:+8B0PgzoO 長門「人には向き不向きがある。あなたは良く頑張った」 古泉「僕は涼宮さんの力が欲しい」 みくる「でもそれは暗黒面に陥る可能性を秘めた恐ろしいこと」 長門「わたしだって羽目を外して世界を改変してみたい」 みくる「わかります長門さん…。ですがあなたにはそれがお似合いです」 長門「頂く」パンッ みくる「ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!もっていかれたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:14:10.70 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「あの人…佐々木さんだっけ?キョンはどう思ってるの…」 キョン「妹に比べればとるに足らない存在だな」 ハルヒ「そうよね?今更僕っ娘なんて」 キョン「足りないんだ」 ハルヒ「あたしならどう?」 キョン「ボリューム的には問題ないが…お前には恥じらいが足りない」 ハルヒ「そんな…あたしがなんの為に今日まで頑張ったのかあなたにわかるの!?」 キョン「わかるさ…俺はジョン・スミスなんだから」 ハルヒ「ああ…キョン!」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:17:07.57 ID:+8B0PgzoO 古泉「正直、小林少女はどうなのかと思いました」 長門「あなたも見たのね」 古泉「ええ…とんでもないものを盗まれてしまいました」 みくる「返せよおぉぉぉぉぉぉ!たった二つだけのあたしの存在価値なのよおぉぉぉぉぉぉ!!!」 古泉「しかし、ぺったんこな朝比奈さんというのもこれはこれでありですよ」 みくる「本当ですか?」パアァァァ♪ 長門「何が正しいのかわたしにはわからない…だから壊すの」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:21:05.84 ID:+8B0PgzoO ハルヒ「あたしは神に等しい存在なの」 キョン「それがどうしたって言うんだ!」 ハルヒ「あたしではあなたの妹にはなれない」 キョン「はっ!とんだ神さまがいたもんだ。とんだお笑い草だな」 ハルヒ「あなたがもっと優しくしてくれてたらこうはならなかった」 キョン「そうやって俺を責めていればいいんだ…楽だよなお前は」 ハルヒ「あんたに夏休みの宿題を七月中に終わらす実行力があれば…」 キョン「俺はそんなものは望んでいない!何故それがわからないんだ」 ハルヒ「だって…恋は盲目なんだもの」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:24:12.29 ID:+8B0PgzoO 長門「今日からわたしのことは特盛りの錬金術士と呼んでほしい」 古泉「あなたは手にいれたわけですね」 長門「わたしは涼宮ハルヒの力となる者。ならば当然の結果」 みくる「イカロスは間違っていなかった…ただ方法がよくなかっただけ」 古泉「我々にも出来るでしょうか?」 長門「ゆっきーはそう考える」 みくる「後はあなた次第です…キョン君!」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:27:16.58 ID:+8B0PgzoO 長門「ゆっきーだってカラオケに行ってバンバン歌いたい」 古泉「しかし、それではあなたのキャラが崩壊してしまう…」 みくる「あなたに長門さんの気持ちがわかりますか?自信があるのに歌えない」 長門「みんなが気をつかってくれてマイクを回してくれない…自分からは言い出せない」 古泉「…それには僕も思うところがあります。飲めないのに無理矢理飲まさ――」 長門「それは、また違う問題」 みくる「関係ない話は遠慮してください」 古泉「そういえばカップヌードルのフリーダムのCMはあれで終わったのでしょうか」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:31:04.33 ID:+8B0PgzoO 長門「大橋のぞみと松元環季…時代はどちらを選ぶとあなたは考える?」 古泉「ポニョにコハナですか…難しい問題ですね」 みくる「対話では必ず何処かで対立が発生しますよね」 長門「だから戦うの。人の歴史は戦いの歴史」 古泉「だけど、僕たちは解りあうことも出来るはず」 みくる「みせてください涼宮さん…キョン君…」 長門「人類の新たなる進化の可能性を我々は期待している」 古泉「スイカに塩をふると甘くなるとかそういうことですね」 長門「あなたは空気を読むべき」 古泉「しかし!科学的に立証されているのですよ!?」 みくる「空想科学読本はそんなこと言わない」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:34:16.82 ID:+8B0PgzoO みくる「長門さんっていつも制服ですよね?代わりの服は持ってないんですか?」 長門「わたしたちはなに?」 みくる「え?…SOS団…ですか?」 古泉「違いますよ朝比奈さん。あなたと長門さんは女子高生です」 長門「わずか三年間だけの一瞬の乙女の煌めき…制服姿で主張するのが当然」 古泉「これには僕も同意するしかありませんね。むしろ何故あなたはメイド服を常時着用されないのですか?」 みくる「わたしは…夢をみるんです」 古泉「わかります。それが乙女というものだと僕は考えます」 長門「人の夢には果てがない。全てを喰らいつくすのみ」 みくる「だからあなたはあたしを狙っていたんですね」 古泉「僕が彼を狙うように」 長門みくる「!!?」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:37:04.84 ID:+8B0PgzoO 長門「わたしはニアと同じ」 みくる「ならあたしはヨーコさんがいいです♪」 古泉「そんなことよりも最近鍛えた僕の腹筋を見てください。ふんもっふ!」 長門「同じように、彼とは結ばれることはない」 みくる「でも、わかりまえる」 古泉「さわってもかまいませんよ?ふんもっふ!」 長門「わたしは…あなたたちと同じになりたい」 みくる「同じですよ長門さん!あなたはあたしたちSOS団なんですから」 古泉「わ、脇腹を攣りました。助けてSOS団ー」 長門「ありがとう…朝比奈みくる」 みくる「なんだか今までより長門さんを近くに感じます」クスッ 古泉「ツインビーの合体機構は必要ないと思いませんか?」 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:39:30.64 ID:+8B0PgzoO キョン「ハルヒ…お前には未来がわかるのか…いや…」 ハルヒ「そうよキョン。これは強くてニューゲームと同じことなの」 キョン「お前はそれでもいいのか?」 ハルヒ「キョンは振り向いてくれなかった。だからあたしはもう一度やり直すことを決めたの」 キョン「すまなかったな…お前の気持ちに気づいてやれなくて」 ハルヒ「キョン…ずっと待ってた…」 キョン「お前が水なら俺は油だ!」 ハルヒ「キョン/////」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:43:08.47 ID:+8B0PgzoO 古泉「つまり…決して途中で飽きたわけではないのですね?」 長門「それならこの結果はありえない。全ては彼女が望んだこと」 みくる「それってわかります」 ハルヒ「SOS団を作って良かったわ」 キョン「今日から始まるんだ…俺たちの新しい世界が」 長門「ここまで投下出来ない可能性93%。叩かれまくる可能性97%。スルー率100%」 ハルヒ「やってみなければわからないわよ!」 おわり 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 23:19:51.87 ID:+8B0PgzoO ご好評につきいずれまた途中までのスレを立てたいと思います。本日はお付き合いありがとうございました。 90 名前: ◆yGTlIgbjgU [] 投稿日:2009/04/29(水) 23:50:32.18 ID:+8B0PgzoO 途中で原作に添いすぎだと思い軌道修正しました。まとめサイト用にトリップをつけておきますね。ご支援ありがとうございました。