キョン「最近みんなに避けられてるような気がするんだが」 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 01:32:36.79 ID:Vlj80dfW0 キョン「(・・・ここはどこだ)」 ぼんやりとした視界は白く濁っていた。 数分かけて、俺はそこが病院で、自分はベッドに寝かされているのだということを悟る。 体の自由が効かなかった。右手の小指すら動かない。 なんだか酷く疲れている。何故だろうか。 そもそも俺はどうしてこんなところにいるのだろうか。 キョン「(・・・わからん。なにも覚えていない)」 キョン「(事故に遭ったんだっけか? 違う気がするな・・・)」 キョン「(あれ、ちょっと待て。それよりももっと重要なことが思い出せないような気が)」 キョン「(・・・そうだ・・・俺は誰だ?)」 その後、医者や親らしき人達は口を揃えて俺が誤って屋上から転落したのだと言った。 命が助かったのは奇跡的だったらしい。 だがどうしてか納得がいかなかった。 彼らは何かを隠している気がする。 違和感の正体はつかめないまま、 そして一切の記憶を無くしたまま、俺は再び学校に通い始めた。 828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 13:13:36.15 ID:Vlj80dfW0 >>190の続きからちょっとかいてみた ザワザワ ハルヒ「・・・キョン」 キョン「・・・・・・」 ハルヒ「キョン。・・・無視してんじゃないわよ!」バシッ キョン「うおっ、なんだよいきなり。キョンってのは俺のことか」 ハルヒ「・・・事前に担任から聞いてたけど、本当に記憶がないのね?」 キョン「まあな。もしあんたが俺の友人だったんなら、悪いがとりあえず名前を教えてくれ」 ハルヒ「嫌よ」 キョン「は?」 ハルヒ「記憶を失ったからって、今まであんたがやってきたことがチャラになるわけないじゃない」スタスタ キョン「・・・・・・なんだ?」 829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 13:15:51.81 ID:Vlj80dfW0 キョン「(わけがわからん)」 キョン「(あれ以外、誰も話しかけてこないし、妙な目で見られる。俺は嫌われ者だったのか?)」 キョン「(そういや、俺はロッカーに何を入れてるんだろうか)」 キョン「一応確認しとかないとな」 キョン「・・・」ゴソゴソ キョン「うわっ!? なんだ、このノート。ズタボロじゃないか」 ヒソヒソ ザワザワ キョン「・・・・・・。(俺はイジメを受けてたのか・・・?)」 キョン「まさかな」 国木田「・・・・・・」 831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 13:18:21.47 ID:Vlj80dfW0 国木田「ねえ、キョン」 キョン「・・・(俺のことだよな)。なんだ?」 国木田「僕のこと覚えてる?」 キョン「いや。すまんな」 国木田「そっか。僕はキョンの友達で国木田って言うんだ。色々大変だと思うけど、何かあったらいつでも言ってね」 国木田「助けになるから」 キョン「あ、ああ」 キョン「(なんだ、いるじゃないか・・・友達)」 832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 13:21:27.24 ID:Vlj80dfW0 放課後、部室にて みくる「キョンくんが記憶喪失に・・・?」 ハルヒ「ええ。本当になんにも覚えてないみたい」 古泉「これから、どうするんです?」 ハルヒ「どうするって、変わらないわよ?」 古泉「しかし、記憶のない彼を攻撃したとしても何にもならないという気がしますが」 長門「・・・同意する」 ハルヒ「そうかもしれないけど、でもあいつのやったことは許されないわ! そうでしょ、みくるちゃん」 みくる「た、確かに、辛かったですけど」 ハルヒ「それに記憶がなくても同じ人物なのよ? また同じことをやらないとも限らない!」 833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 13:23:54.73 ID:Vlj80dfW0 キョン家 母「学校、どうだった?」 キョン「普通でしたよ」 母「・・・そう。ならいいわ」 キョン「・・・・・・あの、一つ気になることがあるんですが」 母「! な、なに?」 キョン「――いえ、なんでもないです」 キョン「(俺はいじめられてたんですか? なんてまだ聞けないな)」 キョン「(はいそうです、って返ってきたら色々と困る)」 キョン妹「・・・・・・」 キョン「あ (俺の妹だったよな、この子)」 キョン「その、悪いな、何も覚えていなくて」 キョン妹「・・・・・・」プイッ スタスタ キョン「? 反抗期か?」 834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 13:26:12.94 ID:Vlj80dfW0 キョン「(宿題も終わったし、やることがない)」 キョン「掃除でもするか。そうすりゃ部屋のどこに何があるかも把握できるだろう」 自分の部屋を掃除し終えたあと、俺は家の中を見て回った。 なんとなくだが見覚えがある気がする。 それも当たり前だ、ここは俺の家なのだから。 ふと、俺はある棚の引き出しの奥底に妙なノートを見つけた。   ○月3日   今日から日記をつけようと思う。   今日俺の俺はどうかしていた。頭に血がのぼっていた。   明日は今日のことを謝って冷静に話し合いたい。   話し合えばきっとわかってくれるはずだ。   やっぱり俺はあいつらが大好きだ。 キョン「なんだ、これ」 ちら、と居間でテレビを見ている親と妹を盗み見る。 それからノートを抱くようにして腕に抱え、自分の部屋へできるだけ静かに走った。 836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 13:29:11.12 ID:Vlj80dfW0 それは○月3日から○月20日にわたっての俺の日記だった。 日記はほぼ毎日続けられていて、 最後のページは「さようなら」で締めくくられている。 ここまできたら、もう疑いの余地はない。 俺は自殺未遂で記憶を無くしたのだ。 そして原因となったのは、ここに出ている限りだと「ハルヒ」、「朝倉」、「谷口」 今日話しかけてきた「国木田」は唯一の味方だった、ととらえることができた。 ついでに妹も嫌われていたようだ。いや、嫌われているようだ。 ・・・何をしたんだ、俺は。 済まん、ここから先思いつかない。 色々と悪かった。じゃっ 837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/26(日) 13:32:36.99 ID:HMi9rLGzO >>836 くそっPCが無事だったら続きを書いてやるんだが 電話で長文はめんどくさいんだ、許せ! 840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 13:43:18.10 ID:HMi9rLGzO >>838 なら6時まで持たせて見せろ!バイト終わるの5時で帰ったら少しのんびりするから書けるようになるのは6時くらいだ 872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 17:42:22.62 ID:HMi9rLGzO バイトオワタ ここで完結しなかっても泣くなよ、それに文才なんてないんだからね キョン「ハルヒ、朝倉、谷口……それに国木田か。一番信用できそうなのは国木田だが、いやよそう……」 国木田「くそっ!あのまま死ねば良かったのに!!」 ???「まったくだぜ、でもまぁ暇潰しにはなるしいいんじゃねぇか」 ???「あらダメよ、もっともっと苦しんでもらわなきゃ。せっかくここまでお膳立てしたんだから」 ???「大体前から気に入らなかったのよ、あたしの命令は聞かないし、反抗するし。もっとお灸を据えてやらないとあたしの気が収まらないわ」 国木田「今度は殺してしまおう」 ???「死体の処理が面倒ね」 ???「それは私に任せて、情報操作は得意だから」 ???「じゃあ俺と国木田で殺るか」 国木田「そうだね。でも飽きるまでは僕らのオモチャだ、それまでは……ね」 ???(おかしいな、ちょっとお仕置きするだけだったのに引っ込みが付かなくなっちゃった……でもいっか、こんな楽しい事やめらんないし) 876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 18:02:37.45 ID:HMi9rLGzO それから1ヶ月…… キョン(相変わらず、皆の視線が痛い。国木田にだけ相談してきたけど……メール?) From国木田 君をいじめるよう仕向けた犯人がわかったよ 放課後屋上に来てくれないか? Re わかった 放課後屋上 キョン「国木田……来たぞ」 国木田「やぁキョン、よく来てくれたね。早速で悪いけど」 ???「悪いな死んでくれ」 キョン(くそっ!目隠しに羽交い締めか!思い出せ、前にも似たような事があったぞ…つっ!頬を斬られた?) 国木田「飽きるまで遊ぼうと思ったんだけど止めた」???「今日死ね」 キョン「がぁぁぁ!国木田ぁぁぁぁぁ!!また俺を嵌めたな!!」 ???「何だ記憶が戻ったのか?ならちょうどいい尚更今日死ね」 キョン「お前もグルだったのか谷口!」 谷口「さすが記憶が戻ったら声でわかるってか」 キョン「当たり前だ糞が!!」 谷口「おい国木田、さっさと殺っちまえ」 国木田「わかってるよ、じゃあキョンさよなら永遠にね」 878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 18:19:14.90 ID:HMi9rLGzO サクッ! 谷口「いってぇぇ!国木田何処狙ってんだよ」 国木田「ごめん、でもあのクズが消えちゃったんだよ」 谷口「くそ、何処いきやがった!」 キョン「ここはどこだ?」長門「ここは私が作った緊急脱出プログラム」 キョン「長門か、脱出プログラムとか言って俺を消すんだろ」 長門「このプログラムの音声は私が正常であった頃の音声、あなたの質問には答えられない」 キョン「嘘付け」 長門「あなたには二つの選択肢がある、このままこの世界に留まり現在の状況を甘受するか。世界が狂う前に戻り、世界を修復し元の生活を送るか……選んで。なおこのプログラムは24時間後に消滅する」 キョン「……今更元の生活に戻りたいなんて思うかよ……」 長門「私という個体は世界修復を選んでくれる事を望んでいる」 キョン「……決めた、俺はこの世界に残る、残って……」 880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 18:35:40.97 ID:HMi9rLGzO キョン「妹よ俺の部屋の前で何をしている」 妹「ちっ、変態が帰ってきた」 キョン「扉の前から退け」妹「うるさい!」 キョン「退けと言ってるのが聞こえないのか?」 妹「ひぐっ!…が……息……」 キョン「ふん!」 妹「げほっげほっ、うわぁぁぁんお母さぁぁぁぁん変態がさらに狂ったぁぁぁ」 キョン「家族じゃなかったら殺していたところだ、ありがたく思え」 電話『もしもし』 キョン「佐々木か?」 佐々木『その声キョンかい?』 キョン「あぁ」 佐々木『記憶を失った聞いていたが戻ったみたいだね。安心したよ、それでどうしたんだい?』 キョン「実は……」 佐々木『わかった、本来なら止めるべき何だろうけど、家族からも見放されているなら仕方ない』 キョン「すまんな」 佐々木『じゃあ明日の放課後に駅前の喫茶店で』 キョン「他の連中にも宜しく言っておいてくれ」 佐々木『わかったよ』 キョン「重ね重ねすまんな」 佐々木『いいさ親友の頼みだ』 キョン「まぁ全部終わったら自首するさ」 佐々木『そして罪を償って戻ってくるんだ』 キョン「あぁ」 882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 18:50:35.00 ID:HMi9rLGzO 翌日放課後 佐々木「やぁキョン」 橘「まさか貴方から会ってくれるとは思っていませんでした」 藤原「で、俺達に頼みってのは?」 キョン「まず橘さんには、俺がしばらく暮らせる部屋と資金を。藤原には朝比奈の組織をしばらく撹乱して欲しい。それから九曜、長門と朝倉の力を抑えてくれ」 橘「タダではできませんね」 キョン「わかってる、その代わりお前らに協力する事を約束する」 藤原「いいだろう、じゃあ俺はお上に報告するとしますか」 橘「直ぐに手配しましょう」 九曜「―――了解―――」 キョン「恩に着るぜ」 佐々木「確認するよキョン、終わったらちゃんと自首するんだ」 キョン「あぁわかってる」佐々木「じゃあ僕はこれで帰るよ、橘さんたちは?」 橘「私たちも今日は帰ります。ここは私が支払いますから何か注文があれば今のうちにしてください」 キョン「いやいい、ありがとう」 キョン(さて誰から殺るかな、やっぱあいつだな。) 885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 19:14:03.35 ID:HMi9rLGzO それから暫くして みくる「古泉くん大丈夫ですか?」 古泉「はい。あの変態のおかげで、ここ2週間閉鎖空間が断続的に発生していまして。退学して清々していたのですが」 長門「……」 みくる「長門さんの体調も悪いようですし」 古泉「朝比奈さん、過去に行って変態が犯罪を犯す前に戻って止められませんか?」 みくる「それが、未来と連絡が取れないんです。何か大きな動きがあるらしいとしか……」 古泉「そうですか、失礼」 古泉「古泉です。はい、え?何故僕が一人で神人を!」 森『それは貴方が一番わかってるはずだけど?』 古泉「僕が何をしたと言うんです!」 森『彼もそう言ったはずよね、個人的に嫌いだからと言う理由で裏付けを怠った自分の責任でしょ。 これは貴方が招いた事態、なら貴方一人で解決させる事を機関は決定した。 彼が盗撮犯?馬鹿馬鹿しい、彼の重要度は貴方以上。常に監視させていたけど盗撮した、何て報告は誰も聞いていない』 古泉「そんな!じゃあ犯人は誰なんです!」 森『SOS団のパソコンにあった朝比奈みくるの画像は涼宮ハルヒの命令で彼が撮映、ただ残していただけでそれを使い自慰行為をしたとは報告されていない これ意外は全て国木田・谷口・あさプーップーップーッ』 古泉「もしもし!もしもし!森さん!……国木田?谷口?あいつらだったのか!彼に何の恨みが!また電話かよ、もしもし」 888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 19:35:52.70 ID:HMi9rLGzO キョン『よぉ久しぶりだな』 古泉「あなたですか」 キョン『なんだ?もう変態とは言わないのかよ』 古泉「先程機関より一連の事件はあなたではないと聞かされたのでね。許してもらおうとは思いません、ですが謝らせてほしい」 キョン『……』 古泉「本当に申し訳ありませんでした」 キョン『謝ってくれたお礼に一つ教えてやるよ。ここ最近の閉鎖空間は全部俺が原因だ』 古泉「なっ?」 キョン『苦労したぜ、毎日毎日手紙攻めにしてよ、メール、無言電話。我ながらキモ過ぎだと思うわ。今じゃ携帯が鳴るだけで閉鎖空間だ。 あぁそれと機関は俺の仕業だって事には初期の頃から知ってるぜ 俺の置かれた状況話したら直ぐに当時の監視報告を調べ出すわ、監視員から事情聴取するわおもしろかった 長門と朝倉だろ、俺がいじめを受けていた事を機関が今の今まで知らなかった原因は』 古泉「えぇそうです、他の方にも同じように苦しめるのですか?」 キョン『さぁな、まぁ精々神人退治頑張ってくれや。じゃあな』 古泉「万事休すとはこの事だ、仕方ない行くとしましょうか」 この日以降古泉が北高に来ることは無かった。数日後河川敷にて無数の刺し傷を持った遺体となって発見される事になる 飯食うから休憩 895 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 20:09:07.17 ID:HMi9rLGzO ハルヒ「古泉君が亡くなったんだってね」 みくる「はい」 ハルヒ「有希と朝倉涼子は風邪で昨日から休んでるし、あぁぁぁもう!どうなってんのよ!!」 国木田「まぁまぁ涼宮さん、落ち着いて」 谷口「そうだぜ、落ち着けよ」 ハルヒ「これが落ち着いてられるわけないでしょ!大事副団長だったのに!」 長門「……不覚……」 朝倉「……」 ???「―――」 長門「……朝倉涼子、あなただけでも……」 朝倉「バックアップなのに役に立たなくてごめんなさい」 長門「涼宮ハルヒを任せる」 朝倉「わかったわ」 ???「―――撤退―――確認―――天蓋―――領域より―――情報統合―――思念体―――パーソナルネーム―――長門有希へ―――データ転送―――」 長門「……!?ごめんなさい」 ???「謝罪―――無意味―――あの目は―――もう見れない―――」 899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 20:28:40.46 ID:HMi9rLGzO ???「―――特殊シークエンス―――実行」 キョン『よう長門』 長門「……!?」 キョン『俺たちが話を出来るって事は、お前は謝ってくれたって事だな』 長門「……そうなる」 キョン『じゃあネタバラしだ、おっと朝倉や過去の自分と同期を取ろう何て無駄な事すんなよ』 長門「……」 キョン『俺さ、お前の事信じてたんだぜ、みんなの誤解を解いてくれるってな』 長門「……」 キョン『緊急脱出プログラムありがとな、それと無駄にしてすまん。それどころか恩を仇で返しちまったな』 長門「……いい……私こそ……本当に……ごめんなさい」 キョン『それが聞けただけで十分。俺のほうこそすまん。天蓋領域の九曜をけしかけたのは俺だ。 お前と朝倉の力を徐々に徐々に奪わせた』 長門「……私は死にたくない……」 キョン『今更命乞いか?止めてくれ』 長門「……朝倉涼子とす……気を付けて」 キョン『今朝倉と誰って言った!!……消えちまったか』 九曜「―――プログラム終了―――」 キョン「……後……6人……か……」 905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 20:54:24.13 ID:HMi9rLGzO みくる「そんなぁ、どういう事ですかぁ!説明してくださぁい!」 ???『自分の胸に聞きなさい、今きちんと自分がしたことを反省しなければ、私たちは消える事になる』 みくる「だから私が何をしたって言うんですかぁ!」 ???『本当にわからないのね。私はこの時点で気付けたのに……。それとそれは貴女の台詞じゃない、無実だった彼の……キョンくんの台詞よ』 みくる「無実ってどういう事ですかぁ、あんな変態死んじゃえばいいんです!」 ???『貴女の気持ちは良くわかりました。TPDDを没収します。一生その時代にいなさい』 みくる「そんな非道いです」 ???『非道いのはお互い様でしょう。この時点で古泉君と長門さんがキョンくんによって殺されたと言うのに』 みくる「やっぱり犯罪者じゃないですかぁ!」 ???『……通信を終了します……』 国木田「へぇ長門さんが転校ねぇ」 谷口「朝倉お前みたいだな、カナダって」 朝倉「そう?」 ???「急に転校って部活はどうすんのよ!!」 朝倉「私達がいるじゃない」 ???「そうだけど!!」 谷口「なぁ、お前昔みたいなふいんきになったな」 国木田「谷口それを言うならふんいきだよ」 谷口「どっちでもいいだろ」 ???「うるさい!!」 森「また閉鎖空間か、中学時代の比じゃないわね」 新川「まったくですな」 多丸(兄)『やはり古泉を失ったのは』 多丸(弟)『大きかったようだ』 909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 21:14:37.83 ID:HMi9rLGzO 藤原「よう、TPDD取り上げられたんだってな。ざまぁねぇな」 みくる「貴方に何がわかるんですか!」 藤原「わからんね、少し頭使えば無実だと分かる人間を犯罪者扱いしてるやつの気持ちなんてな」 みくる「どういう事ですか!」 藤原「あいつの机から盗撮写真が出た時点で未来に問い合わせれば無実かどうかなんて直ぐに分かるだろうが! それに、裏も取れてない事でいつも助けてくれてた相手を信用しないクズの気持ちなんて誰もわかっちゃくれねぇよ!」 みくる「あっ……」 藤原「精々夜道には気を付けるんだな、俺たちの組織は傍観する事を決めたんでな」 みくる「……そういう事だったんですね……でも今気付いたからってどうしろって言うんですか!」 鶴屋「あっれぇみくるじゃん!どうしたっさこんなところで」 みくる「鶴屋さん……うわぁぁぁ」 鶴屋「みくる!泣いてちゃ分からないよ」 みくる「……それで、それでヒック」 鶴屋「なるほど、確かに調べもしない、本人を問い詰めなかったあたしらが悪いっさね。だから一緒に謝ろう、ね?」 みくる「でもでも」 鶴屋「今なら間に合うよ、だから」 みくる「うん、うん」 ???「ところがそうもいかなくなりまして」 918 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 21:31:25.70 ID:HMi9rLGzO み・鶴「キョンくん!」 キョン「こんばんは、お久しぶりです元先輩」 鶴屋「ほらみくる!」 みくる「怖いですぅ」 キョン「謝るっていうなら聞きますよ、許すかどうかは別ですけどね」 鶴屋「キョンくん、今まで本当にごめんなさい!」 キョン「それだけですか?」 鶴屋「それだけって他にどうし……」 みくる「……いやぁぁぁぁ!鶴屋さん!!鶴、鶴屋さん!」 キョン「俺が聞きたいのは上辺だけの言葉じゃないんだよ元先輩!」 みくる「いや、こないで!お願いします!許しくださいぃぃ!」 キョン「他の二人は、死に行く状況で真剣に謝ってくれたのに、あなたは泣き喚いて命乞いですか」 みくる「いや、いや、いや」 キョン「死んでください」 次の日全身をバラバラにされたうえ、頭部だけ完全に破砕された死体が二つ発見された。二人の身元が判明したのはそれから2週間後の事である 921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 21:50:26.94 ID:HMi9rLGzO 国木田「さて、残るは僕たち四人なわけだけど」 谷口「朝比奈先輩と鶴屋先輩を殺した犯人、やっぱあいつだよな」 朝倉「間違いなくね」 ???「何でこんなことになったのかしら」 国木田「しっかりしてよリーダー」 谷口「そうだぜ、お前が言い出しっぺだろ」 朝倉「次は私かな、また風邪をひいたみたいで体調が悪いのよね」 ???「……」 谷口「WAWAWA忘れもの〜うおっ!ラブレター!!何々体育館裏で待ってます?キター」 谷口「ふふん、俺の魅力に取りつかれた子猫ちゃんはどこかな〜」 ???『ふふん、俺の魅力に取りつかれた子猫ちゃんはどこかな〜』 谷口「なっ誰だ!」 キョン「クククッ、ハハハハハ!今時子猫ちゃんってククク」 谷口「うおっ変態!!」 キョン「よう、久しぶりだなWAWAWAの大将」 谷口「待て、俺は男に興味無いぜ」 キョン「悪いな用も無く呼び出してよ、じゃあなプププ子猫ちゃんプププ」 谷口「おい待てよ、それをどうするつもりだ!」 キョン「さぁな、またな」 谷口「……待てよ!くそっ!もういねぇ」 翌日 谷口「スマン、俺もう降りるわ、いやホントスマン」 国木田「どうしたんだよあんなに乗り気だったのに」 谷口「飽きたんだホントスマン!」 926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:04:03.18 ID:HMi9rLGzO 谷口「よしこうやって髪を下ろしておけばそう簡単に見つからないだろ」 『ふふん、俺の魅力に取りつかれた子猫ちゃんはどこかな〜』 ハルヒ「プププ、谷口本気で言ったの?子猫ちゃんって」 国木田「ごめん谷口アハハハハ」 朝倉「ふふふ谷口君ったら」 クラスメイト「ハハハハハハハハハハハハハ」 谷口「くそ!あの変態め!!」 ???『変態はお前だろ2年5組の谷口』 ハルヒ「この声ってあの変態の声じゃない」 ???『お前だろ変人で変態は』 国木田「キョンだろ止めてくれよ冗談は」 ???『キョン?誰だそれ?知ってるか?』 ???『いいや僕は知らないねぇ』 ???『私も知りません』 ???『俺も知らないな』 ???『―――データベース―――検索―――該当無し』 ???『まぁそういう事だ涼宮、国木田、谷口、朝倉の四名は夜1人で出歩かないようにな。じゃあ確かに警告したからな』 930 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:19:37.27 ID:HMi9rLGzO ハルヒ「いい度胸じゃない返り討ちにしてやるわ」 朝倉「そうね、あの変態なら楽に捻り潰せるから」 国木田「まったくだね」 谷口「……スマンやっぱ俺は死にたくない、俺はあいつに謝る」 ハルヒ「……好きになさい、誰も止めないから」 谷口「あぁそうさせてもらう」 キョン「ようWAWAWAの大将」 谷口「キョン!本当に済まなかった許してくれ!何でもするだから命だけは勘弁してくれ!!」 キョン「何でもするんだな?」 谷口「あ、あぁ!」 キョン「お前、国木田、朝倉の後ろにもう一人いるだろ。そいつが誰か教えてくれよ」 谷口「……、そっそれだけは!いや、どうせターゲットに入ってるのならいいだろ」 キョン「で、誰なんだ?」 谷口「涼宮だ、涼宮が今回の事を持ち掛けて来たんだ」 キョン「それで?」 谷口「俺は最初から嫌だったんだ!」 キョン「けど仕方なくねぇ……うーんまぁいいや許してやる」 谷口「ホントか?」 キョン「あぁ、俺達親友だろ」 谷口「ハハなんだこれ、何で涙流してんだ」 キョン「泣くなよ、今回の計画全部話してくれ」 谷口「あぁ、あぁ」 キョン(……ニヤ) 936 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:38:28.87 ID:HMi9rLGzO 翌日昼休み…… 『そうなんだ、それで俺達で偽物の盗撮写真でキョンをはめようと計画したんだ』 『俺達って誰だよ』 『俺谷口、国木田、朝倉、涼宮の4人だ』 ぶっ 『北高全職員並びに全校生徒の皆さん聞きましたか、これでかつて在校していたキョンと言うあだ名で呼ばれていた彼が無実だという事がわかりましたね 全く非道い連中だ、よってたかって無実の少年1人を全校のいじめの対象にしたんだから でも谷口君を責めないであげてください、彼は反省しこうして全て話してくれたんですから そう言えば以前惨殺された3人ってSOS団関係者でしたね、案外我が身可愛さで打ち明けたのかも知れませんね 何しろ1人をよってたかっていじめ抜いた卑怯者の一味なんだから』 その日の夜 キョン母「はい○○ですが、あっ北高の……はいはい、そうですか、やっぱりあの子は無実だったんですね!はい、その方にお礼を…え?誰だかわからない?そうですか……はいどうもありがとうございました 良かった、キョン本当に良かったね、うぅ」 妹「……ふん!糞兄貴がいないからって別に寂しくないんだから、私は謝らないから!!」 943 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 22:51:37.71 ID:HMi9rLGzO 佐々木「キョン、まだやるのかい?」 キョン「あぁ、あいつら4人を殺したら終わりだ」 佐々木「人殺しの応援はできないけど、生きて罪を償ってくれ」 キョン「あぁ。九曜、朝倉を頼む」 九曜「―――目標設定―――了解―――」 朝倉「もうどうなってるの、情報操作ほとんどできないじゃない!」 九曜「―――プロテクト―――実行中―――連結解除―――」 朝倉「あ〜ぁこれで終わりか残念、まぁ谷口の証言で終わったも同然だけどね」 九曜「―――任務完了―――」 キョン「どうだ谷口、裏切られた人間の気持ち少しはわかったか?」 谷口「うぅ、キョン、本当に済まなかったうぅ」 キョン「もういいよ谷口お前の本気の謝罪確かに受け取ったよ、地獄で会おうな。一思いに死んでくれ」 谷口「……」 キョン「もしもし?……そうかご苦労様、今までありがとな九曜」 キョン「残り二人か」 949 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:07:05.48 ID:HMi9rLGzO 国木田「とうとう僕たち二人だねリーダー」 ハルヒ「うるさい!!」 国木田「はいはい、じゃあ僕は僕の隠れ家に行くよ」 ハルヒ「好きにすればいいわ」 国木田「そうさせてもらうよ(ホント恋愛に免疫の無い女って馬鹿だねククク)」 キョン「国木田ぁ!涼宮ぁ!ちっ国木田は逃げたか」 ハルヒ「もう満足した?」 キョン「よう、黒幕の操り人形」 ハルヒ「あんたには謝っても謝りたりないわね」 キョン「今更反省か団長さんよ」 ハルヒ「そんなとこ、あんたの気を引くなんてつまんない事で取り返しのつかない事になっちゃった……ねぇキョン、あたしどこで間違えたのかな?」 キョン「最初から全部だよ馬鹿が」 ハルヒ「どうせ死ぬなら愛する人と一緒に死にたい、だからキョン!一緒に死んで!!」 キョン「!?」 佐々木(キョン、生きて帰ってくるんだよ!!) キョン「ってぇぇぇ!爆風で飛ばされたのか、倉庫は……ありゃ涼宮は死んだな。あいつの力より佐々木の純粋な祈りの方が強かったみたいだな、ざまぁ」 橘「キョンさん乗って下さい。ここまでやったんです、最後までお付き合いします」 キョン「ありがとな橘さん、あいつの居場所は?」 橘「捕捉済みです!!」 国木田「意外と早かったねキョン」 キョン「お前で最後だ国木田」 951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:17:04.80 ID:HMi9rLGzO 国木田「それで僕をどうするんだいキョン?」 キョン「息の根を止めるんだよ!」 国木田「そっか、じゃ僕も悪あがきはよそう」 キョン「涼宮にいらん事吹き込んだのはお前だな?」 国木田「そうさ、前に偶然君と古泉君が涼宮さんの願望実現能力について話してるのを聞いてね。それで思いついたんだ、君を社会的に抹殺する事をね 理由は前に話した通りさ、僕は僕が愛する佐々木さんを奪った君が憎い!」 キョン「佐々木はタダの親友だ今のところはな」 国木田「それはキョン、君が佐々木さんを好きになったって事でいいのかな?」 キョン「さぁな、だが佐々木の事を抜きに俺を貶めた落とし前つけさせてもらうぜ」 国木田「そっかじゃあ死んでくれキョン」 マズルフラッシュと銃声が辺りに響きわたった 956 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:40:49.88 ID:HMi9rLGzO 国木田「……普段は間抜けな癖に……こういう時だけ……抜け目がないのは……さすがだね……地獄で待ってるよ……キョン……謝罪はそこでしよう」 キョン「……終わった……国木田……素直謝れ馬鹿野郎」 翌日俺は警察に出頭した勿論自首するためだ 警察に全ての事情を話した、いじめの事、記憶喪失の事、あいつらを殺した事、まぁ自殺未遂は端折ったけどな そして月日は流れ、裁判が結審し判決が言い渡された 死刑は覚悟していたが、温情ある裁判官だったためか無期懲役だった いや違うな、佐々木の生きて罪を償えこれがまだ生きてるんだよ。 佐々木の奴は毎日面会に来るから退屈はしなかったな。嬉しい事に家族も面会に来てくれた、北高から俺が無実だって連絡を受けたらしい、妹も母親の影に隠れてたまに来ていた そして10年後 俺と佐々木は結婚して二人の女の子、一人の男の子に恵まれ幸せいっぱい……のはずなんだが、今日も長女のハルヒに引っ張り回されている やれやれ、たまには次女のみくるや長男の一樹と一緒遊んでやれよ、まったくどこかの誰かさんにそっくりだ。まったくやれやれだ おしまい 963 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:43:59.76 ID:HMi9rLGzO スレが残り少ないから、無理矢理終わらせた 色々グダグダだが無事終わったよ あぁ腕が痛いわぁ、やっぱ携帯でやるもんじゃないな 975 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/26(日) 23:57:52.81 ID:HMi9rLGzO 後日談 実は俺の嫁こと元佐々木がまた妊娠していると言うか分娩中だ 医者が言うには今度も女の子らしい ならばこの名前しかないだろ、ハルヒ、みくると来たら有希これっきゃない! SOS団の再結成ってわけじゃないが嫁が名前は俺の好きにしたら良いって言うから仕方なくだぞ 本音はアイツらともっと遊びたかっただけなんだがな 有希〜早く産まれてこい!こうなったらSOS団再結成だ!