ハルヒ「きょ……キョン……あたし……妊娠しちゃった……」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 18:40:40.76 ID:zmVo5NDZ0 キョン「よくある話だな」 ハルヒ「そうかしら」 キョン「中学…いや小学生で妊娠する女もいるくらいだ」 キョン「お前はすでに結婚できる年齢に達しているし、別段驚くほどのものでもないさ」 ハルヒ「でも、結婚もしてないのに…」 キョン「確かに、周囲の大人の理解を得るのは難しいだろうな」 ハルヒ「相手もまだ未成年どころか、18にもなってないのよね」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 18:43:12.24 ID:zmVo5NDZ0 キョン「そうか……しかし相手の年齢なんか関係ない」 キョン「責任はとってもらわないといけないんじゃないか」 キョン「で、相手は誰なんだ?」 ハルヒ「……言いたくない」 キョン「なぜだ」 ハルヒ「……」 キョン「まあ、言いたくないならそれでいいよ」 ハルヒ「ありがとう」 キョン「じゃあ、お前は産む気があるのか?」 ハルヒ「……産みたいわ」 ハルヒ「あたしの中に宿った命ですもの、無駄にしたくない」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 18:43:53.81 ID:zmVo5NDZ0 キョン「そうか、しかし大変だぞ」 ハルヒ「わかってる」 キョン「相手には言ったのか?」 ハルヒ「言ってないわ」 キョン「やっぱりな、相手の男性に迷惑をかけたくない…ってことなのか?」 ハルヒ「……わからない」 ハルヒ「ただ、言ったら今までと同じように接することができるかどうか不安で……」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 18:46:34.57 ID:zmVo5NDZ0 キョン「……まあ、たしかに相手からしてみれば好ましいことではないかもな」 キョン「しかしお互い様だからな」 ハルヒ「うん……」 キョン「中絶の意思がお前にない以上、産むことはできる」 キョン「しかし後が大変だ、お前はシングルマザーにでもなる気か?」 ハルヒ「……」 キョン「学校はどうする?子供の面倒は?養育費だって」 ハルヒ「 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 18:51:17.98 ID:zmVo5NDZ0 キョン「なんのあてもなく、子供を産み、育てるなんて……どれほど無責任なことかわかってないだろう?」 ハルヒ「……」 キョン「よし、俺にまかせろ」 ハルヒ「どうするの?」 キョン「費用や親の説得など、一切俺がサポートしてやるって言ってるんだよ」 ハルヒ「え?でも……」 キョン「ハルヒが考えなしじゃあ、俺が一肌脱ぐしかないからな」 ハルヒ「……キョン」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 18:57:23.46 ID:zmVo5NDZ0 キョン「いてて、まさか殴られるとはな」 ハルヒ「ごめんね、キョン。お父さんが勘違いしちゃって……」 キョン「なに、いきなり妊娠の報告と出産の許しを請う娘と一緒に同級生が来たら、誰だって勘違いもするさ」 キョン「とりあえず、おふくろさんのほうはなんとかわかってくれたみたいだし、まずまずだろう」 ハルヒ「……あたしの軽率な行動のせいで、キョンにつらい思いをさせて……」 キョン「おいおい、いつもの元気はどうした。こんなときこそ団員きっての雑用を頼ってくれよ」 ハルヒ「……ありがとう」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 18:59:45.64 ID:zmVo5NDZ0 キョン「古泉の伝手で病院も手配しておいたぞ、体調が悪くなったらいつでも診てくれる」 ハルヒ「なにからなにまで……感謝しても仕切れないわ」ぽろぽろ キョン「泣くなよ、礼なら古泉に言ってやれ。朝比奈さんや長門も協力してくれるしさ」 ハルヒ「うん……うん……」 キョン「元気な赤ちゃんを産めよな」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:04:49.80 ID:zmVo5NDZ0 キョン「出産おめでとう」 古泉「やあ、可愛い赤ちゃんですね」 朝比奈「涼宮さんそっくりです!」 長門「……ちいさい」 ハルヒ「ありがとう、みんな……」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:07:02.66 ID:zmVo5NDZ0 キョン「で、そろそろ話してくれてもいいんじゃないのか?」 ハルヒ「……え?」 キョン「父親だよ、一体誰との子なんだ」 ハルヒ「……」 ハルヒ「そ、それは……」 谷口「俺だ!!!!!!!」 ずどばぬーん キョン「谷口!!」 谷口「すまん、ハルヒを孕ましたのは俺なんだ!!」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:12:55.65 ID:zmVo5NDZ0 国木田「いや、その子は僕とハルヒの子だ!!その利発そうな顔、僕そっくりじゃないか!!」 キョン「国木田……」 古泉「すみません、もしかしたら僕の子かもしれないです」 キョン「古泉!!」 コンピ研「いや、たぶん僕の」 会長「私の子だ」 キョン「あんたらまで……」 キョン「ハルヒ、どういうことだ!!」 ハルヒ「……」 ハルヒ「ばれたらしかたないわね」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:18:49.70 ID:zmVo5NDZ0 いつしか病室は、赤ん坊の父親を名乗る男子で埋め尽くされていた。 キョン「これはいったい……」 ハルヒ「これが、これこそが、あたしの身体の虜となった哀れな男たちの末路」 ハルヒ「肌を重ねた男は数知れず、妊娠した子が誰との子なのかわからなくなって困ってたのよ」 ハルヒ「だから!!この中で最後まで立っていたものを正式に父親として認めることにしたのよ!」 ハルヒ「このあたしが産んだ子の父親なら、強いことはまず必須条件!!」 キョン「検査すれば誰が父親かわかるだろう……」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:21:21.43 ID:zmVo5NDZ0 谷口「というわけだ、キョン。このバトルロワイヤル、生き残ったただ一人だけが父親だって認められるんだよぉ」 ハルヒ「あら、谷口は口で抜いてあげただけじゃない。あんたの子を妊娠するってのはありえないからあんたは出場資格はないのよ」 谷口「ぐはっ!!」 キョン「さっそく脱落してやがる」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:26:25.17 ID:zmVo5NDZ0 長門「……」ずおおおおおおおん キョン「な、長門……なんだ、その鬼迫≠ヘ」 長門「要するに、勝ち残ったものがその子の親になれる?」 キョン「ま、まあそうらしいな」 長門「のった」 キョン「!?」 朝比奈「あ、じゃああたしも参加しますぅ」 キョン「あ、朝比奈さんまで!!」 朝比奈「でもあたしたちも涼宮さんとエッチしたことありますから、出場資格はあるんじゃないですか?」 キョン「なんと」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:31:33.46 ID:zmVo5NDZ0 キョン「じゃあ、俺は全然関係ないな」 キョン「せいぜいがんばってくれよ」 ハルヒ「もう遅いわよ」 キョン「はあ?」 ぐおおおおおおおおん!!!!!! キョン「……ぬお!!!!」ばしっ!! 国木田「なかなかいい動きだ。さすが巨無=v キョン「……その名で呼ぶのはよめろと言ったはずだが?」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:38:04.21 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「さあ、はやくあたしを楽しませてちょうだい!!」 キョン「ハルヒ!!元はといえばお前が……」 ハルヒ「……あら、あんなにあたしに尽くしてくれたのに、今度は牙をむくっていうの?」 キョン「ほざけ!!」 キョンの正拳が、まっすぐハルヒへと放たれる。 古泉「おっと、狼藉は許しませんよ」 キョン「古泉!!」 古泉「……赤球(クリムゾン・ボール)=v ぼう!!! キョン「うぎゃ嗚呼ああああああああああああああああ!!!!!」 古泉「僕の進化した超能力に勝てるわけがない」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:40:24.22 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「こ、古泉君!!あなたはいったい……」がくがくぶるぶる 古泉「おや、これは失態だ。まさか見られてしまうとは」むくむく 古泉「このいきり立った愚息を鎮めてもらえませんか?涼宮さん……」 ハルヒ「あ……古泉君……だめぇ……」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:42:10.86 ID:zmVo5NDZ0 長門「むしゃむしゃ、ばりばり、ごっくん」 キョン「長門は何食べてるんだ?」 長門「ニンゲン」 キョン「そうか、腹壊すなよ」 長門「わかった」 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:47:42.99 ID:zmVo5NDZ0 長門「死者は数百人を超える……いったいどうなっている」 キョン「長門、これもハルヒの仕業なのか?」 長門「……わからない」 キョン「くそっ、どうなってんだ、いったい」 古泉「涼宮さん!!しっかりしてください!!」 キョン「古泉!!どうしたんだ!!」 古泉「FUCKしていたら、いきなり気を失って……」 キョン「!?まさか、また機関の敵対組織か!!」 古泉「わかりません、ただ、僕がこの極太バイブを入れた状態で、普通にセックスを楽しんでいたら……」 キョン「ちくしょう!!いったいどうなってやがる!!」 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:51:59.31 ID:zmVo5NDZ0 キョン「肝心のハルヒはこれだ!!どうしたらこの地獄を……」がしっ←ハルヒの頭に拳骨を食らわせた音 古泉「落ち着いてください!!」 ぱーん!! キョン「……」じわっ 古泉「取り乱しても、涼宮さんは起きませんよ」 長門「そう」 谷口「この病院は危険だ、無事なものを連れて早く逃げ……」ぶっしゃああああ 谷口「あ?」どさっ キョン「谷口!?」 朝比奈「誰もここからは逃げられませんよ」ぺろり キョン「朝比奈……さん?」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:56:23.09 ID:zmVo5NDZ0 キョン「うわああああああ!!」 どすっ 朝比奈「な……キョン……くん……」 キョン「よくも……よくもハルヒを……」 朝比奈「強く……なりましたね、キョン君」 キョン「!?まさか、朝比奈さん!!」 朝比奈「ふふ、キョン君が強くなってくれれば、それでいいんですよ」 キョン「俺を……強くするために?」 朝比奈「……」がくっ キョン「うわあああああああああああああ!!!!!!!!!!!1」 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 19:58:32.96 ID:zmVo5NDZ0 十年後 女の子「ねえ、パパ。それから、巨無≠ヘどうなっちゃったの?」 キョン「うん?さあ、どうなったんだろうねえ」 ハルヒ「ちょっとキョン!!五人目妊娠しちゃったわよ!!」 キョン「よし、ならば始めるか」 キョン「バトルロワイヤルを!!」 完 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:00:16.58 ID:zmVo5NDZ0 なんだこれ、頭おかしいじゃねえか? 178 名前: ◆p777rsrFAU [] 投稿日:2009/04/05(日) 20:01:46.43 ID:zmVo5NDZ0 規制解除記念に書いたんだけど、ダメだったね 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:05:54.70 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「今日もキョンのサイフからお金盗もうっと」 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:08:05.81 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「ちぇっ、今日は三千円しかないじゃない。これじゃあすぐなくなったってばれるわ」 ハルヒ「小銭は……五百円玉が五枚もあるじゃない、一枚くらいなくなってもばれないわよね」 ハルヒ「♪」 キョン「あれ、なんか金少ないな」 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:11:43.54 ID:zmVo5NDZ0 長門「お小遣いが少ない」 長門「お金がほしい」 長門「彼に借りることにする」 長門「三千円しかない」 長門「かわいそうだから二千円借りる」 キョン「あれ、たしか三千円はあったのに」 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:14:13.98 ID:zmVo5NDZ0 朝比奈「今月の仕送りまで文無しです」 朝比奈「キョン君なら優しいから黙って借りても怒らないですよね」 朝比奈「わ、千円しかないです、どんだけ貧乏なんですか」 朝比奈「まったくもっとお金いれておいてくださいよ」ぷんぷん キョン「札がなくなった」 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:16:26.76 ID:zmVo5NDZ0 古泉「サイフをなくしてしまいました」 古泉「しかたないので彼のを借りましょう」 古泉「中身は……お札は一枚もなし」 古泉「小銭も十八円しかありませんね」 古泉「まあいいでしょう、お借りしますよ」 キョン「サイフが消えた」 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:19:09.52 ID:zmVo5NDZ0 キョン「所持金は五百円玉四枚だけか……」 キョン「これだけでどうやって高校生活を送れと?」 キョン「ちくしょう!!こうなったら強盗だ!!強盗をしてやる!!」 ハルヒ「キョンがコンビニ強盗して捕まったんですって」 朝比奈「最低です、キョン君」 長門「見損なった」 古泉「お金に困っていたのなら、相談してほしかったですね」 おわり 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:23:28.28 ID:zmVo5NDZ0 だから規制解除が嬉しくて頭狂ったんじゃん 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:25:01.56 ID:zmVo5NDZ0 キョン「最近ハルヒたちが冷たい」 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:26:58.18 ID:zmVo5NDZ0 キョン「お、おはよう」 ハルヒ「……」ぷい キョン「……」 谷口「うーす」 キョン「お、たにぐ……」 ハルヒ「谷口遅いじゃない!!」 谷口「なんだよ、ハルヒ。朝からうるせえな」 キョン(あ、あれ?) 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:28:48.21 ID:zmVo5NDZ0 放課後 こんこん 朝比奈『はぁい』 がちゃ キョン「こ、こんにちは」 朝比奈「…………どなたですか?」 キョン「え、いや、あの」 長門「また涼宮ハルヒに怒鳴られる。早く去るべき」 キョン「あ……すまん」 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:32:19.41 ID:zmVo5NDZ0 古泉「遅れてすみません」どん キョン「いた……」 朝比奈「まだ涼宮さんはきてないからセーフですよ♪」 古泉「それはよかった」 古泉「おや?あなたは?」 キョン「こ、古泉……」わなわな 古泉「部外者はあまりこないほうがいいですよ」 キョン「!!」 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:33:40.82 ID:zmVo5NDZ0 キョン「くっ……」だっ 古泉「……なんなんですか?彼」 朝比奈「さあ……気味が悪いです……」 長門「……」 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:35:01.25 ID:zmVo5NDZ0 キョン「なんなんだよ、いったい」 キョン「まるで、谷口と俺の立場が入れ替わったみたいだ……」 キョン「……いや、国木田も最近全然喋ってくれないし、単に入れ替わったわけではないのか?」 キョン「……くそ……くそ……」 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:36:18.70 ID:zmVo5NDZ0 キョン「ただいま……」 妹「……うざ」ぼそっ キョン「へ?」 妹「きもいんだよ、こっち見んな!!」 キョン「な……」 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:38:20.43 ID:zmVo5NDZ0 キョン(どうなってんだ、家でも学校でも、俺の立場はまるっきり変わってしまった……) キョン(これも、ハルヒの能力のせいなのか?) キョン(ハルヒに嫌われちまったから、こんなことになってんのか?) キョン(……そうだ、長門なら……) 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:40:35.56 ID:zmVo5NDZ0 キョン「長門!!俺だ!!開けてくれ!!」 長門『…………わかった』 キョン(やっぱり長門は事情を知ってるのか) キョン「邪魔するぞ」 長門「…………」 キョン「長門、今の状況、わかってるだろ?」 長門「…………」ふるふる キョン「!?なにふざけてんだ、長門!!」 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:47:50.84 ID:zmVo5NDZ0 キョン「なあ!?今俺がSOS団にいられないのも、妹にごみを見るような目をされるのも、全部ハルヒの仕業なんだろ?」がしっ 長門「いたい……やめて……」がたがた キョン「ふざけてる場合かよ!!さっさとお前の情報操作でなんとか……」 朝倉「そこまでよ、強姦魔!!」ばしっ キョン「いた!!朝倉……なんでお前がここに」 朝倉「長門さんに頼まれて隠れてたのよ。いつも長門さんの後をつけて困らせていたみたいじゃない」 キョン「な!?ちがう、俺はそんなことしてない!!」 朝倉「あら、じゃあなんであなたが長門さんの家を知ってるのかしら?」 キョン「それは、長門に呼ばれたときに……」 長門「わたしは……一度もあなたをこの部屋にいれたことはない」ぶるぶる キョン「!?」 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:52:20.97 ID:zmVo5NDZ0 長門「そもそもわたしはあなたのことをよく知らない」 キョン「まだそんなことを……」 朝倉「おとなしくしてなさい!!もう警察に連絡してあるのよ!!」 キョン「なに、なぜそんなことを!!」 朝倉「あなたが妙な動きをしたからよ。この通り、ばっちり録画もしてあるわよ」 キョン「……」 朝倉「このストーカー。あんたみたいなキモイ男が長門さんに近づくなんて許されるわけないでしょ、バーカ」 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 20:58:36.79 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「有希、大丈夫だった?」 長門「……怖かった」ぽろぽろ 朝倉「まさか、あたしたちのクラスにあんなストーカーがいただなんてね」 ハルヒ「ほんと、妙に馴れ馴れしい奴だったし、有希と友達っていう妄想でもしてたんじゃないかしら」 朝倉「うわ、最悪。なんであんなキモイのと長門さんが友達なのよ」 ハルヒ「あたしにもよく話しかけてきたし、ほんと気持ち悪かったわよ。谷口と話してるとよく割り込んできたりさ」 朝倉「涼宮さん、谷口君とのお喋りが邪魔されたから怒ってるんでしょ」 ハルヒ「べ、べつにそういうわけじゃ……」かーっ 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:04:03.12 ID:zmVo5NDZ0 キョン(そうだ、これはハルヒの能力のせいだ) キョン(はやく、はやくなんとかしないと) 警官「こら、少し静かにしなさい」 キョン(どうせこの世界は本当の世界じゃないんだ) キョン(あとでなかったことになるんだからいっそのこと……) 警官「おい、聞いてるのか」 ぶん!! 警官「ぐはっ」 警官「こいつ、拳銃を……!!」 ぱーん 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:06:47.83 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「……あいつ、拳銃を奪って逃走中だって……」 朝倉「そんな……もしかしたら、逆恨みしてあたしたちを……」 長門「……」がたがたぶるぶる 古泉「まさか、僕たちも?」 朝比奈「ふえええん、怖いです……」 谷口「物騒だな……よし、だったらしばらくみんなで一緒に暮らすっていうのはどうだ?」 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:10:17.61 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「一緒に暮らす?」 谷口「ああ、なんか学校のとき以外でバラバラだと不安でよ……いつも一緒なら安心じゃないか」 ハルヒ「……そうね、たしかに固まってたほうがいいかも」 朝比奈「で、でも拳銃を持ってるんですよ?一緒にいても、意味ないんじゃ……」 朝倉「あたしたちのマンションなら防犯設備もしっかりしてるし、みんなで注意しあえば大丈夫だと思うわよ」 ハルヒ「だったら、有希の家にみんなで泊まりましょうよ!!有希もそれなら安心でしょ?」 長門「……きてくれる?」 ハルヒ「もちろんよ」 長門「……うれしい」ぱああ 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:13:44.92 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「その代わり谷口!!あんた、あたしたちと一緒だからって変な気は起こさないでよね」 谷口「な、そんなこと考えてねえよ」 ハルヒ「どうだか」 谷口「ちっ、信用ねえのな」 古泉「安心してください、彼の動向は僕がしっかり見ていますので」 ハルヒ「古泉君が一緒なら安心ね」 谷口「なんだと!!」 わはははははは キョン「……」 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:41:56.93 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「じゃあ今日はみんなで夕食を作りましょ」 長門「ビーフシチューがいい」 朝倉「うん一気にたくさん作れるし、いいんじゃないかしら」 朝比奈「じゃあ帰りに買い物しましょうよ」 古泉「やれやれ、僕たちの出番はなさそうですね」 谷口「まったくだ」 ハルヒ「なにいってんの、男子は荷物もちよ」 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:43:43.67 ID:zmVo5NDZ0 長門「うまくできた」 朝比奈「いい匂いですね」 ハルヒ「じゃあさっそくいただきましょう!!」 322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:48:43.01 ID:zmVo5NDZ0 谷口「うめえ、うめえ」がつがつ ハルヒ「こら谷口!!汚い食べ方しないでよ!!」 古泉「これはこれは、確かに美味しいですね」 朝倉「みんなで食べてるから余計美味しいのよ」 朝比奈「ですね。あたしもおかわりしちゃお」 長門「……太る」 朝比奈「ふえ!?」 わははははははは キョン「……」 326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:51:20.60 ID:zmVo5NDZ0 谷口「……」 朝倉「……」 ハルヒ「むにゃむにゃ」 朝比奈「すやすや」 長門「すうすう」 古泉「にやにや」 谷口「良く寝てるな」 朝倉「そうね」 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:54:11.37 ID:zmVo5NDZ0 谷口「いいぞ、入ってきて」 ぎいいい キョン「……」 谷口「なあ、これで俺たちは見逃してくれるんだろ?な?」 キョン「ああ、ご苦労だったな」 谷口「へ、へへ、キョンさんの頼みとありゃあ」 キョン「さっさと消えろ」 谷口「へ、へい。行くぞ涼子」 朝倉「う、うん」 キョン「……」 340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 21:59:35.11 ID:zmVo5NDZ0 朝倉「ねえ、ほんとによかったのかな、あのストーカーの言いなりになって」 谷口「しかたねえだろ、相手は拳銃を持ってるんだ。警察に知らせたら殺すなんて言われてたし」 朝倉「でも……」 谷口「いいじゃねえか、SOS団が消えれば、俺は涼宮と縁を切れるんだ」 谷口「たった一回エッチしたくらいで彼女面しやがってよ……」 朝倉「……」 谷口「俺が本当に好きなのは涼子、お前だけだ」 朝倉「谷口君……」 谷口(へへへ、それに、あの薄らバカのキョンもどうせ死ぬんだしな) 346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:02:07.20 ID:zmVo5NDZ0 キョン「ハルヒ……長門、朝比奈さん、古泉」 キョン「俺の、いや俺たちの世界じゃないんだぜ、ここは」 キョン「さっさと終わらせよう、この世界を」 キョン「じゃあな」じゃきっ 谷口「あばよ」 朝倉「さよなら」 355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:08:23.80 ID:zmVo5NDZ0 朝倉「深夜、高級マンションで爆発事件……男女五名の死体発見……小型の手製爆弾が原因か」 朝倉「ほぼ同時刻、男子高校生が道端で刺殺されているのを発見……爆発事件と関係か」 WINNER 朝倉涼子!!!!!!!! 朝倉「これで涼宮さんはあたしの嫁よ!!」 365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:12:24.67 ID:zmVo5NDZ0             /)            ///)           /,.=゙''"/    /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!   /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\     /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\    /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \       ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |      / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     / 374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:18:55.70 ID:zmVo5NDZ0 キョン「お前ら、頭おかしいんじゃねえか?」 377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:20:31.90 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「はあ?いきなり何よ」 キョン「お前、本当に宇宙人とか探す気あるのか?」 ハルヒ「あ、当たり前でしょ、そのためのSOS団よ」 キョン「はあ、だったらもうだめだな。もうお前の奇行に付き合ってられん」 380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:23:49.99 ID:zmVo5NDZ0 ハルヒ「どういうことよ」 キョン「俺は、お前にまともな感覚を身につけて欲しくて、SOS団に入ってやったんだ」 キョン「結果、お前はなんだかんだで文化祭、クリスマスパーティー、節分といった普通の行事も楽しめるようになったんじゃないか」 ハルヒ「!?」 キョン「でもなぁ、根本的にはまだ不思議とやらを望んでいる。アホか、大人になれよガキ」 ハルヒ「な、なによ、そこまで言わなくても……」ぽろぽろ 385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:27:34.37 ID:zmVo5NDZ0 朝比奈「そ、そうですよ、キョン君ひどいです!」 キョン「あんたのその猫かぶりにもうんざりなんですけど?」 朝比奈「え……」 キョン「『ふえええ』とか、『〜ですぅ』なんてキャラ作ってなきゃ言えない荒業ですよ」 朝比奈「べ、べつにそんなつもりはないですよぉ〜」 キョン「そんなつもりはないですよぉ〜、そんなつもりなんでしょ?仮にそれが素だとしたら、余計に痛い人ですけどね」 朝比奈「……」 391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:33:25.46 ID:zmVo5NDZ0 長門「……」 キョン「なにこっち見てんだ、長門」 長門「あなたは」 キョン「声小さい、台詞少ない、言いたいことがあるならはっきりしろ」 長門「……わた」 キョン「そのキャラ設定は多分『無感情キャラが徐々に周囲に馴染んでいく』とかか?」 長門「ちが」 キョン「あと大食い設定も不必要。本を読んでるだけでどんだけ燃費悪いんだ」 長門「……」ぐすん キョン「それも媚売ってるんだよな?うざいんだよな、マジで」 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:38:48.70 ID:zmVo5NDZ0 古泉「見るに耐えませんね。あなたはいったいどういうつもりなんですか」 キョン「お前もキャラ作ってるんだよな。同級生でしかも同性なのに、なんだその言葉使い」 古泉「……今更ではないですか?これが僕の普段の喋り方ですよ」 キョン「ああ、ハルヒの前だからっていいよ、そういうのは。お前の字汚すぎだし、そんな丁寧な言葉を喋るキャラじゃないだろ」 古泉「……心外ですね」 キョン「だからそれやめろや。あと、お前未だに俺の名前言わないけどなんで?」 キョン「本名はもういいよ、諦めてるから。でもせめてあだ名くらい呼んでくれてもいいじゃん?」 キョン「いつもお前『あなた』か『彼』だろ?いいかげんにしてくれ」 古泉「……」 408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:45:17.02 ID:zmVo5NDZ0 キョン「どいつもこいつも頭おかしい奴ばっかりだ、この団でまともなのは俺だけかよ」 ハルヒ「ひ、ひどいよ、キョン君!!あたし、ただ楽しいことをしたいだけなのに!!」 朝比奈「キャラ作ってて悪いか、このボケが。いつもおっぱいちらちら見てるくせにうるさいんだよ、この童貞が!!」 長門「バカヤロウには口で言わないとバカヤロウだと伝わらないから億劫だ。頭空っぽのお前のお前より高度な頭な分腹が減るんだバカヤロウ」 古泉「とりあえず掘らせろ」 完 410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/05(日) 22:46:31.50 ID:zmVo5NDZ0 最後に変なミスしちゃった おやすみ