タラヲ「長門お姉ちゃんを犯すで〜す」 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 08:04:53.66 ID:cmhai2BLO 亀田「……」 亀田「……もう大丈夫やからな」 朝倉「えっ」 亀田「ここまでくれば、タラヲも追ってはこれへんやろ」 朝倉「……」 朝倉「……」 朝倉「……それって、どういうこと?」 長門「……彼は、私達の味方」 朝倉「!」 朝倉「な、長門さん!!」 亀田「そういうことや」 亀田「負けたら切腹やで」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:06:18.18 ID:cmhai2BLO 続きなんかないよ 亀田「それにしても、大変やったな」 朝倉「……そんな、そんなこと……」 朝倉「タラヲ様は、私を愛して……」 亀田「殺される寸前やったんやで?」 朝倉「ち、違うのよ!!それは!!」 長門「彼女は洗脳されている」 長門「ストックホルム症候群」 朝倉「違うの!!タラちゃんはね!!」 亀田「なんや、長門は物知りやな」 長門「それほどでもない」 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:13:20.63 ID:cmhai2BLO タラヲ「……」 タラヲ「……」 朝倉『タラヲ様は、寂しかったのよ』 朝倉『きっと、母親の愛情に飢えて』 タラヲ「盗聴器の感度は最高ですー」 タラヲ「それにしても……」 タラヲ「亀田が裏切るとは」 タラヲ「ボクもヤキがまわったですね」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:19:53.77 ID:cmhai2BLO 長門「……」 長門「……静かにして」 亀田「なんや」 長門「……私達の会話は」 長門「……何者かに、盗聴されている」 朝倉「! ど、どういうことなの!?」 亀田「! ……タラヲのヤツやな」 亀田「朝倉、ちょっときてみいや」 朝倉「なっ、なに、や、やめて!!」 亀田「これやな」 亀田「しゃおら」 バキッ 亀田「なんぼのもんじゃい」 長門「なんというパンチ」 長門「すてき」 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:23:30.97 ID:cmhai2BLO 亀田『しゃおら』 バキッ プツン タラヲ「ちっ」 タラヲ「八百長ボクサーの分際で……」 タラヲ「この、ボクに逆らおうなんて」 タラヲ「おこがましいかぎりですー」 タラヲ「そう思いますよね……」 タラヲ「お姉ちゃんも」 ハルヒ「むーむー」 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:32:30.13 ID:cmhai2BLO タラヲ「なんですか?」 ハルヒ「むーむー!!」 タラヲ「わかんないですぅー」 ハルヒ「むーむー!!」 タラヲ「ちっ、うるさいでーす」 バキッ ハルヒ「!」 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:34:00.76 ID:cmhai2BLO タラヲ「何か言いたいみたいですねー」 タラヲ「ほら、喋ってみろですぅ」 ハルヒ「ぷはっ」 ハルヒ「あ、あんたね!!」 ハルヒ「いきなり、なにすんのよ!!」 タラヲ「しらないですぅー」 ハルヒ「有希と朝倉を何処へやったの」 ハルヒ「さっさと、答えなさい!!」 タラヲ「しらないですぅー」 ハルヒ「〜〜〜〜ッッ!!」 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:41:58.28 ID:cmhai2BLO 亀田「――で、ポンサクレックがやな」 長門「流石は世界の亀田」 長門「八百長などとは、無縁の男」 亀田「……」 亀田「……」 長門「あれ」 長門「どうしたの」 朝倉「ま、まずいわよ、長門さん」 亀田「……確かに、オレは八百長ボクサーや」 亀田「……それもこれも、家族を養うためや」 朝倉「……」 長門「……」 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:46:04.30 ID:cmhai2BLO ハルヒ「このっ、答えなさいよ!!」 タラヲ「他人にものを尋ねるときには」 タラヲ「それなりの態度が必要ですー」 ハルヒ「……あんた、何が望みなのよ」 タラヲ「ボクの名前はタラヲでーす」 タラヲ「タラちゃん、と呼べですぅ」 ハルヒ「こっ、この、クソガキ……」 タラヲ「それなら、答えないですー」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……タ、タラちゃ…ん」 タラヲ「はーいですぅ」 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:50:38.90 ID:cmhai2BLO ハルヒ「有希と、朝倉を、知らな……っ、知りませんか?」 タラヲ「ボクは、しらないですー」 ハルヒ「!」 ハルヒ「真面目に答えなさいよ!!」 タラヲ「えーん、怒鳴られたですー」 ハルヒ「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」 タラヲ「えーん、えーん、謝れですぅ」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……悪かったわよ」 タラヲ「そんなんじゃダメですぅ」 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 09:58:24.05 ID:cmhai2BLO ハルヒ「……す、すみません…でした」 タラヲ「まあ、わかればいいんですよ」 ハルヒ(なによ…嘘泣きじゃないの…) ハルヒ(あとで、必ず復讐してやるわ) タラヲ「有希と涼子の居場所ですけど」 タラヲ「本当にボクはしらないです」 ハルヒ「……」 タラヲ「あの、亀田の八百長のヤツに」 タラヲ「無理矢理、奪われちゃったんですぅ」 ハルヒ「……」 タラヲ「子供に暴力を振るうなんて」 タラヲ「最低の大人ですー」 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:04:55.43 ID:cmhai2BLO 亀田「しゃっ……おらー」 長門「なに」 亀田「へへっ、くしゃみや、くしゃみ」 長門「……ユニーク」 朝倉(……ユニーク?) 朝倉(……長門さんのセンスって……) 亀田「もう直ぐで、ウチに到着や」 亀田「オヤジも、弟たちも、待ってるで」 亀田「今夜は、歓迎パーティーや」 亀田「オレは、減量中やさかいに」 亀田「何も飲み食いはでけへんけどな」 長門「カレー」 長門「カレーは」 亀田「? おお、あるであるで」 亀田「なんや、長門はカレーが好きなんかいな」 長門「うん」 長門「たのしみ」 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:14:00.64 ID:cmhai2BLO タラヲ「でも、亀田は……」 タラヲ「もう、おしまいですー」 ピピッ カツオ『タラちゃん、聞こえるかい』 カツオ『こっちは、片付けたからね』 中島『磯野ー、早く野球に行こうぜー』 タラヲ「ありがとうですー」 ブツン ハルヒ「……本当に、知らないのね」 タラヲ「ボクは、しらないですよ」 タラヲ「ただ……」 ハルヒ「ただ?」 タラヲ「ある程度の居場所の検討は」 タラヲ「ついているかもしれないです」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……すみません、教えて下さい」 タラヲ「……いいですぅが……」 タラヲ「……条件が、ありますー」 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:20:26.15 ID:cmhai2BLO タラヲ「ボクは、好奇心が旺盛ですー」 タラヲ「見てみたいものがありますー」 ハルヒ「? 見てみたいもの?」 タラヲ「『こうき』と言っても」 タラヲ「亀田興毅じゃないですよ」 ハルヒ「……」 タラヲ「……」 タラヲ「ボクは、将来は、お医者さんになりたいんです」 タラヲ「そのために、人間の身体について、調べておきたいんですー」 ハルヒ「? ……調べればいいじゃない」 タラヲ「でも」 タラヲ「それには、協力者が必要なんです」 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:29:06.59 ID:cmhai2BLO ハルヒ「協力者? ……まさか」 タラヲ「そうですー」 タラヲ「お姉ちゃんが、ボクに協力をしてくれれば」 タラヲ「教えてやってもいいですよ」 タラヲ「それで、どうですぅかー?」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 ハルヒ(どうせ、ガキの発想よ……) ハルヒ(私の胸や尻を触らせてやれば) ハルヒ(きっと、満足するはずよ……) ハルヒ「……わかったわよ」 ハルヒ「……ただ、約束は」 タラヲ「約束は守りますよ」 タラヲ「お姉ちゃんが、ボクの命令に、逆らったりしない限りは……」 ハルヒ(……キョン、何処にいるの) 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:37:59.63 ID:cmhai2BLO ビッ ビッ バシュッ タラヲ「!! な、なにものです!!」 コブラ「へへっ」 コブラ「名を名乗るほどのものじゃないさ」 ハルヒ「左腕にサイコガンを持つ男」 タラヲ「お、お前は、コ、コブラ」 タラヲ「な、なにをするつもりです」 タラヲ「ボクは、子供なんですよ!!」 コブラ「ああ、ちょいとな」 コブラ「お前さんを、片付けに来ただけさ」 タラヲ「くそっ、地獄に落ちるですー」 コブラ「!」 ビッ ビッ バシュッ ドサッ コブラ「……」 タラヲ「……」 タラヲ「……ぐっ」 コブラ「……地獄に落ちるのは」 コブラ「……お前さんのほうさ」 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:41:53.84 ID:cmhai2BLO ハルヒ「……で。私は何をすればいいの」 タラヲ「取り敢えずは、そうですね……」 タラヲ「制服を脱いで欲しいですー」 ハルヒ「!」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……わ、分かったわ」 スルスル ストン タラヲ「下着は着けたままですよ」 ハルヒ(……有希と朝倉のため) ハルヒ(……有希と朝倉のためよ) タラヲ「いいざまでーす」 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:46:34.15 ID:cmhai2BLO タラヲ「お姉ちゃんは、性格は最悪ですが」 タラヲ「スタイルとルックスは最高ですー」 ハルヒ(あんたに、誉められても) ハルヒ(ちっとも、嬉しくないわよ) ハルヒ(どうせなら、キョンに……) タラヲ「……余計なことは、考えなくていいですー」 タラヲ「制服を脱いだら、そうですね」 タラヲ「両腕を頭の上に組んでください」 ハルヒ「? これで、いいわけ?」 タラヲ「そうでーす」 タラヲ「お姉ちゃんの脇の下が」 タラヲ「丸見えになってるです」 ハルヒ「!」 カァァッ ハルヒ「やっ、やだ、見ないでよ!!」 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:53:21.72 ID:cmhai2BLO 波平「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって 波平「既に、半世紀が過ぎていた」 波平「地球の周りの巨大な人工都市は、第二の人類の故郷となり」 波平「人々はそこで、子を産み、育て、そして、死んでいった」 波平「宇宙世紀0079――以下略」 波平「人は、自らの行いに恐怖した」 コロニー落とし。地球は壊滅した。 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 10:58:06.84 ID:cmhai2BLO タラヲ「そのまま、腰を前後に振るです」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 カクカク フリフリ タラヲ「女子高生のストリップでーす」 ハルヒ(……くっ、なんてザマよ) ハルヒ(……普通に触らせれるよりも) ハルヒ(……余計に恥ずかしいじゃない) タラヲ「今度は、お尻をボクに向けて」 タラヲ「突き上げるようにするですー」 タラヲ「女豹のポーズでーす」 ハルヒ「……っ」 ぐいっ タラヲ「うーん、むっちりしてますー」 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:03:05.33 ID:cmhai2BLO やべ、順番を間違えた。こっちが先だ ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 タラヲ「ふーん」 ジロジロ タラヲ「……ムダ毛の処理はしないんですか?」 ハルヒ「!」 カァァッ ハルヒ「うっ、うるさいわね!!」 タラヲ「ボクは、好みだからいいですけど……」 タラヲ「そんなことだと、彼氏に、嫌われちゃいますよ」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……冬場だから」 ハルヒ「……冬場だから、忘れてたのよ」 ハルヒ(脇の下が、こんなのだと……) ハルヒ(キョンに、嫌われちゃうのかな) 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:11:04.26 ID:cmhai2BLO タラヲ「……」 サワサワ ハルヒ「! ひゃぅぅん!!」 ハルヒ「な、なにすんのよ!!」 タラヲ「なかなかの感度ですー」 ハルヒ「い、いきなり、触んないでよ!!」 ハルヒ「び、びっくり、しちゃったじゃない……」 タラヲ「ごめんなさいですー」 タラヲ「これからは、ちゃんと、宣言をしてから触りますー」 ハルヒ「っ!!そう言う問題じゃ……」 サワサワ ハルヒ「ひゃあぁぁっ」 ゾクゾクっ サワサワ ギュッ ハルヒ「あひぃぃぃっ」 ゾクゾクっ タラヲ「触り甲斐のある、お尻ですー」 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:16:10.63 ID:cmhai2BLO ギュム ギュム ハルヒ「あっ、やっ、ちょ、ちょっと」 タラヲ「揉み心地も、バツグンでーす」 ハルヒ「いい加減に、しな、さいよっ」 タラヲ「……」 タラヲ「……」 ニヤ ハルヒ「……」 ハルヒ「……はぁはぁ」 タラヲ「お姉ちゃん、凄い汗ですよ」 タラヲ「このドリンクを飲んでください」 ハルヒ「……何か、入ってるんでしょ」 タラヲ「そんなー、ひどいですー」 タラヲ「それなら、ボクが毒見をして」 タラヲ「確かめてみれば、飲んでくれますね?」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……それなら、いいわよ」 ハルヒ(本当は、のどがカラカラなのよね) 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:20:58.88 ID:cmhai2BLO タラヲ「ごくごく」 タラヲ「ぷはーっ。おいしいですー」 ハルヒ「ゴクリ」 タラヲ「さっ、お姉ちゃんも飲むです」 タラヲ「三河屋の特製のジュースです」 ハルヒ「……飲めば、いいんでしょ」 ハルヒ「ごくごく」 ハルヒ「ごくごく」 ハルヒ「ごくごく」 タラヲ「すごいですー」 ハルヒ「ぷはーっ」 ハルヒ「げーっぷ」 ハルヒ(何よ、意外に美味しいわね) ハルヒ(何処で売ってるのかしら……) タラヲ「……」 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:28:09.21 ID:cmhai2BLO 亀田「到着やで」 長門「ワクワク」 亀田「オレは、車を車庫にしまうから」 亀田「二人は、先にウチに行っててな」 長門「承知」 朝倉「うん」 テクテク 長門「……」 長門「……」 朝倉「……」 朝倉「……ねえ。長門さん」 朝倉「……何か、嫌な予感がするのよ」 テクテク 長門「……カレー」 長門「……カレー」 朝倉「……カレーのことでいっぱいね」 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:31:32.97 ID:cmhai2BLO 「磯野ー、早く野球に行こうぜー!!」 朝倉「あら」 朝倉「最近にしては、珍しいわね……」 朝倉「坊主と眼鏡の、野球少年なんて」 長門「野球カレー少年?」 朝倉「……ええ、少し違うけれど」 長門「……そうカレー」 テクテク ピンポーン 朝倉「すみませーん」 長門「すみまカレー」 朝倉「眞須美カレーみたいね」 ガッシ ボカ 長門「……カレーを馬鹿にしないで」 朝倉「……ごめんなさい」 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:36:53.85 ID:cmhai2BLO ピンポーン ドンドン 朝倉「……おかしいわね」 朝倉「……留守なのかしら……」 長門「(じゅげむじゅげむごこうの)」 朝倉「! 長門さん!?」 長門「(すりきれかいじゃりすいぎ)」 朝倉「なるほど」 朝倉「情報操作で鍵を開けるつもりね」 ピカッ ドカーン 朝倉「……玄関ごと吹き飛んだわ」 長門「……うカツカレー」 スタスタ 朝倉「あっ、長門さん」 朝倉「勝手にお邪魔したら悪いわよ」 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:41:12.44 ID:cmhai2BLO 長門「いい」 スタスタ 朝倉「よくないわよ」 長門「いい」 スタスタ 朝倉「よくないのよ」 ピタッ 長門「……」 長門「……」 朝倉「……」 朝倉「……」 長門「……おかしい」 朝倉「……長門さんも、気付いたのね」 朝倉「……このニオイ、これは――」 長門「カレーのニオイがしない」 長門「おかしい」 クンクン 朝倉「……そこは、違うでしょ」 朝倉「……これは、血のニオイよ……」 長門「カレー」 スタスタ 長門「カレー」 スタスタ 朝倉「あっ、ちょ、ちょっと」 朝倉「長門さん、何処に行くのよ!!」 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:46:02.86 ID:cmhai2BLO 朝倉「リビングには、誰も居ないわね」 長門「……」 スタスタ ガサガサ 長門「……」 ガサガサ ゴソゴソ 朝倉「? 長門さん? 何を、探して」 「うわああああああああああああああ」 朝倉「!」 長門「!」 朝倉「いまのは、亀田さんの悲鳴だわ」 朝倉「ガレージのほうから聞こえたわ」 長門「……」 ボリボリ ムシャムシャ 朝倉「見に行きましょう、長門さ……」 朝倉「……何を、食べてるのかしら?」 長門「カレースナック」 ボリボリ 長門「おいしい」 ムシャムシャ 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:55:54.28 ID:cmhai2BLO タラヲ「……」 ニヤニヤ タラヲ「……」 ニヤニヤ ハルヒ「? 何よ、何がおかしいの?」 タラヲ「……ねえ、お姉ちゃん……」 タラヲ「……体調は平気ですかあ?」 ハルヒ「? 私は、別に、何処も……」 ドクン ハルヒ「!」ハルヒ(なっ、なに!?) ドクン ハルヒ(なに、なによこれ!?) ハルヒ(身体が、身体が、あつい……) ハルヒ(ほねが…とけてるみたい……) 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 11:57:07.45 ID:cmhai2BLO ドクン ドクン タラヲ「……そろそろですね」 ハルヒ「……や、やっぱり、あんた」 ハルヒ「……ジュースに……なにか」 ドクン ドクン ドクン タラヲ「お姉ちゃんは飲み過ぎですよ」 タラヲ「ボクでも、一本が限界です」 ドクン ドクン ドクン ハルヒ「があああっ」 ビクビク タラヲ「あれは三河屋特製の媚薬です」 タラヲ「感度が3000倍になります」 ハルヒ「そっ、そんなっ、ウソよっ」 タラヲ「ウソじゃないですよ」 タラヲ「いまのお姉ちゃんの状態が証拠ですー」 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:01:16.34 ID:cmhai2BLO ハルヒ「……くっ、こっ、こんなっ」 タラヲ「お姉ちゃんは、バカですね」 タラヲ「安易に他人を信じるから……」 ドクン ドクン ドクン ドクン タラヲ「こんなふうに騙されるんです」 タラヲ「よっ」 ドカッ ハルヒ「!」 ビクビクっ ビクンっ ハルヒ「い、いやああああああああっ」 ぷしゃああああああ…… タラヲ「わー。おもらしですー」 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:09:00.11 ID:cmhai2BLO ハルヒ(ううっ、こっ、こんなのって) ハルヒ(……ひどい……ひどいよ……) ハルヒ「……」 ワナワナ ハルヒ「……」 ワナワナ ハルヒ「……っ、うっうっ、ううっ…」 ハルヒ「うわああああああああああん」 タラヲ「お姉ちゃんは、泣き虫さんですー」 タラヲ「でも、大丈夫でーす」 タラヲ「有希や涼子も、おんなじです」 タラヲ「最初のうちは反抗的な態度でも」 タラヲ「結局は最後にミジメにおもらしするんです」 ハルヒ「……あっ、あんた、いったい」 ハルヒ「……有希と涼子に……なにを」 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:17:06.59 ID:cmhai2BLO 古泉「!」 古泉「はっ」 古泉「これは……」 森「古泉? ……どうかしたの?」 古泉「いえ、なんでもありません」 古泉「ただ、涼宮さんの悲鳴が……」 森「悲鳴? ……私は、知らないわよ」 森「古泉、あなた疲れてるのよ」 古泉「そうですかね」 森「徹夜で三日連続の神人狩りだもの」 森「幻聴や幻覚が現れても、おかしくないわ」 古泉「そうですね。今日は、帰ります」 森「はいはい。お疲れ様」 森「新川」 新川「畏まりました」 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:24:13.76 ID:cmhai2BLO ブロロロロ・・・ 新川「お疲れ様です」 古泉「ええ、ありがとうございます」 古泉「ようやく、布団で寝られますよ」 新川「はっはっはっは」 新川「学校のほうは、如何ですかな?」 古泉「ええ、ここ最近は、団活にも参加ができませんでしたが」 古泉「明日は、久しぶりに」 新川「それはそれは」 新川(古泉……) 新川(すまない) 古泉「いや、楽しみですね」 ブロロロロ・・・ 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:29:17.80 ID:cmhai2BLO タラヲ「ああ、知りたいですかー?」 タラヲ「それなら、教えてやります」 タラヲ「かくかくしかじか」 ハルヒ「まるまるうしうしですって!!」 ハルヒ「あんた、なんてことを……」 タラヲ「詳しくは>>1のSSを読むです」 タラヲ「それでも、結局は」 タラヲ「有希も涼子も、逃がしてしまったですけどね」 ハルヒ(……) ハルヒ(……有希……涼子……) ハルヒ(……無事で、いて……) 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:34:00.89 ID:cmhai2BLO 長門「ムシャムシャ」 長門「おいしい」 長門「しあわせ」 朝倉「ちょっと、長門さん」 朝倉「早く私を、ガレージに運んでよ」 朝倉「芋虫状態だから、動けないのよ」 長門「江戸川乱歩」 長門「ユニーク」 朝倉「長門さん!!」 プンスカ 長門「しかたがない」 長門「はこぶ」 ずりずり 朝倉「ちょ、ちょっと、ちょっと」 朝倉「髪の毛を引っ張らないで!!」 ずりずり ぶちぶち 朝倉「痛い痛い」 朝倉「長門さん、普通に、普通にして」 長門「うるさい」 ずりずり 朝倉「ああああ」 ぶちぶち 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:40:33.71 ID:cmhai2BLO ハルヒ「……ああっ、ううっ……」 ハルヒ「……くぅぅっ、やん……」 タラヲ「媚薬が効いてるですー」 タラヲ「下着がこすれて、痛いですか」 タラヲ「それとも、きもちいいですか」 ハルヒ「きっ、気持ちよくなんか……」 サワサワ ハルヒ「ひゃあああん」 ビクビク ハルヒ「らめ、らめえ」 ビクビク タラヲ「お姉ちゃんは、うそつきですー」 ハルヒ「うっ、ウソなんか、あああっ」 タラヲ「ほら、下着もベトベトでーす」 タラヲ「親切なボクが脱がしてやるです」 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:45:09.85 ID:cmhai2BLO 森「新川」 森「古泉の様子はどうなの」 新川『はい』 新川『気付いては、いないようですが』 森「そう。それならいいわ」 森「監視は怠らないように」 新川『……』 新川『……』 森「何か、言いたいことがありそうね」 新川『……いえ』 森「命令よ。隠さないで言いなさい」 森(大体の検討はついているけどね) 新川『……本当に、』 新川『……本当に、宜しいのですか』 新川『……神を、殺すなど』 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:50:16.55 ID:cmhai2BLO 森「……」 森「……これは、機関の上層部の決定よ」 森「我々に、是非を問う意味は無いの」 新川『……』 新川『……』 森「神の、涼宮ハルヒの、能力は」 森「あまりに危険すぎる」 森「自覚を持たない、危険な神様」 森「彼女に世界を崩壊させないために」 森「我々は神人を狩り続ける」 森「彼女が、死ぬまでね」 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 12:56:29.22 ID:cmhai2BLO 新川『……』 新川『……しかし、しかしです……』 新川『そんなことをすれば、世界が』 森「世界は、滅びないわ」 新川『なんですと』 森「これは、機関の人間でもね」 森「ほんの極少数の人間しか知らされていないの」 森「情報統合思念体と、未来人の勢力」 森「彼等の調査で明らかにされたのよ」 新川『そんな、そんな馬鹿な!!』 森「新川。考えてもみなさい」 森「機関は、我々は、超能力者は」 森「ある日、ある時、突然に……」 森「神様に『能力を与えられた』のよ」 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:00:23.90 ID:cmhai2BLO 森「理不尽な『役目』を押し付けられてね」 新川『……』 新川『……』 森「我々も、普通の人間だわ」 森「家族も、仕事も、自分の人生もある」 森「突然、神様に命じられたからとて」 森「それが、世界のためだからって」 森「命懸けで戦えやしないのよ」 森「貴方も、分かるでしょう」 新川『……』 新川『……』 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:04:28.26 ID:cmhai2BLO 森「我々は、守るべき存在を知っている」 森「涼宮ハルヒが、神様だと知っている」 森「それなら、神様を殺せばいい」 森「命懸けで、徹夜で戦うよりも」 森「ずっと、簡単なことじゃないの」 森「機関の人間はね。大勢いるのよ」 森「政府や警察や、自衛隊の人間まで」 森「中学生の女の子を殺すことなんて」 森「本当は、簡単に出来るはずなの」 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:09:18.94 ID:cmhai2BLO 森「それでは、何故に、殺さないのか」 新川『……』 新川『……』 新川『……なるほど』 森「気付いたようね」 森「神様を殺すと『世界が滅びる』と」 森「そう『神様』に教えられたからよ」 森「機関の上層部は、疑問を抱いた」 森「いえ、最初から、そのつもりだった」 森「そうして、今回、明らかにされたのが」 新川『……』 新川『……世界は滅びない』 森「そう。その通りよ」 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:12:44.02 ID:cmhai2BLO 森「正直。白状をしてしまうとね」 森「情報統合思念体や未来人の勢力」 森「彼等の目的は、分からないのよ」 森「何故、彼等が貴重な情報を渡すのか」 森「さっぱりなの」 新川『……』 新川『……』 森「……」 森「……」 森「……新川、古泉には、伝えないで」 森「……最後の最後まで、伝えないで」 森「彼には、きっと、酷だと思うから」 247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:16:29.23 ID:cmhai2BLO 森「非難を受けるべきは、我々だけ」 森「上層部には、逆らえないものね」 新川『…………畏まりました』 森「……新川……」 森「……ありがとう」 ――同時刻。古泉の自宅。 古泉「さてさて」 古泉「予約録画は成功のようですね」 古泉「ルパンVSコナン」 古泉「ふふ、楽しみです」 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:17:51.34 ID:cmhai2BLO 佐々木「能力に目覚めたのは三年前」 佐々木「間違ってたら、ごめんね」 九曜「―――出番―――これだけ―――」 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:24:04.76 ID:cmhai2BLO ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 タラヲ「意外とグラマラスでーす」 タラヲ「そういえば」 タラヲ「お姉ちゃんは、処女ですか?」 ハルヒ「……ふん、知らないわよ」 タラヲ「正直に、答えてほしいですー」 タラヲ「正直に、答えてくれないと」 サワサワ ぐにゅぐにゅ ハルヒ「! いやああああああっ!!」 ハルヒ「やめて、やめ、やめ、らめえ」 タラヲ「素直に、答えてくーださーい」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 ハルヒ「………………そうよ……」 ハルヒ(キョン、助けて、キョン) タラヲ「そうですか。それなら……」 タラヲ「この身体は、ボクだけのものでーす」 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:28:12.52 ID:cmhai2BLO ガラガラ ドンッ 「そこまでだっ!!」 タラヲ「!」 ハルヒ「!」 タラヲ「お、お前は……」 ハルヒ「あ、あなた……」 タラヲ「鶴屋!!」 ハルヒ「鶴屋さん!!」 ババーン 鶴屋「乱暴は、やめるっさ!!」 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:35:12.58 ID:cmhai2BLO 鶴屋「ふっふっふっ」 鶴屋「このあたしが来たからには」 鶴屋「泥船に乗ったつもりで……」 タラヲ「ちっ、うるさいです」 ハルヒ「鶴屋さん、どうして」 タラヲ「ふんっ」 タラヲ「お前は用済みと言ったはずです」 鶴屋「……」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……えっ? それって……」 ちゅるや「ねえねえ」 ちゅるや「ハルにゃんハルにゃん」 ちゅるや「スモークチーズは、あるかい」 タラヲ「いい加減に、お前の身体には」 タラヲ「飽き飽きしてたんですよ」 鶴屋「……っ」 ちゅるや「にょろーん」 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 13:40:27.27 ID:cmhai2BLO 鶴屋「あたしの身体を玩具にしたこと」 鶴屋「……絶対に、」 鶴屋「……絶対に、許さないっさ!!」 ハルヒ「ええっ!!」 タラヲ「ふん」 タラヲ「中古の肉便器の分際で……」 鶴屋「だまるっさ!!」 タラヲ「いささか先生の家のハチに」 タラヲ「交尾をおねだりしたくせに」 鶴屋「!」 ビクっ 鶴屋「……あれは、あれは、ちが……」 タラヲ「あれあれ」 タラヲ「腰の辺りが震えてますー」 鶴屋「ちが、ちがうっさ、ちがうっさ」 ハルヒ「鶴屋さん!!」 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さるさんだから、ペース落とす] 投稿日:2009/03/30(月) 14:01:37.90 ID:cmhai2BLO タラヲ「それに」 テクテク タラヲ「この、身体中のピアス」 タラヲ「『タラヲ専用奴隷』の入れ墨」 鶴屋「……あ、ああ、ああ、ああああ」 タラヲ「お前は、ボクの肉便器でーす」 鶴屋「……」 鶴屋「……」 鶴屋「……は、はい――」 パンッ ハルヒ「駄目っ!!鶴屋さんっ!!」 ハルヒ「正気に、正気に戻って!!」 ちゅるや「ねえねえ」 鶴屋「! はっ!!そうにょろ!!」 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さるさんだから、ペース落とす] 投稿日:2009/03/30(月) 14:10:17.91 ID:cmhai2BLO 亀田「んっ? ガレージに誰かおるな」 亀田「オヤジか? 大毅か? 和毅か?」 亀田「スパークリングでもしとんのか」 テクテク テクテク ガラガラ 亀田「おーい、そこに誰かおるんか?」 亀田「なんや、ヘンなニオイがするな」 テクテク テクテク テクテク ピタリ 亀田「おっ、いたいた、おるな………」 亀田「! ……な、なんやねん、これ」 亀田「血や!!血がっ、こんなに!!」 亀田「そんな、そんな、ウソやろ……」 亀田「うわああああああああああああ」 亀田史郎「…………」 亀田大毅「…………」 亀田和毅「…………」 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[亀田兄弟の口調がわからねえよ] 投稿日:2009/03/30(月) 14:18:27.95 ID:cmhai2BLO 亀田大毅「……ぅぅ」 亀田大毅「……興毅、すまんな」 亀田大毅「……やられてもうた」 亀田「大毅!大毅!しっかりせい!!」 亀田「くそっ!!ナイフが刺さっとる」 亀田大毅「……へへっ」 亀田大毅「……これ、切腹やな」 亀田大毅「……約束、通り……」 亀田大毅「……」 ガクリ 亀田「馬鹿野郎!!」 亀田「約束がなんぼのもんじゃい!!」 亀田史郎「……やっ、野球や」 亀田史郎「……野球、に……」 ガクリ 亀田「ああっ、オヤジ!!オヤジ!!」 亀田「うわああああああああああああ」 ガラガラ ガタン 長門「話は全部」 朝倉「聞かせてもらったわ」 長門「犯人は、」 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さるさんの投稿間隔は何分?] 投稿日:2009/03/30(月) 14:26:33.72 ID:cmhai2BLO タラヲ「まあいいですぅ」 タラヲ「二人とも仲良く」 タラヲ「ボクの肉便器にしてやるです」 鶴屋「……」 鶴屋「……」 ハルヒ「……っ!!」 ハルヒ(媚薬の効果で、力が入らない) ハルヒ(このままじゃ、鶴屋さんが) 鶴屋「ハルにゃん」 鶴屋「ここはあたしに任せて」 鶴屋「助けを呼んできて欲しいっさ」 ハルヒ「!」 ハルヒ「駄目!!駄目よ!!そんなの」 ハルヒ「鶴屋さんを、見捨てるなんて」 鶴屋「……このままじゃ、駄目だよ」 鶴屋「……二人とも、やられちゃう」 ハルヒ「でも!!」 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[取り敢えず、5分間隔で投稿] 投稿日:2009/03/30(月) 14:35:22.70 ID:cmhai2BLO 鶴屋「ハルにゃん!!」 鶴屋「あたしを、鶴屋さんを」 鶴屋「信じて欲しいにょろ!!」 ちゅるや「スモークチーズは、あるかい」 ハルヒ「……」 ハルヒ「……」 タラヲ「お友達を見捨てるなんて……」 タラヲ「いいんですか、お姉ちゃん?」 ハルヒ「……分かったわ、鶴屋さんっ」 ハルヒ「……直ぐに、戻ってくるから」 ハルヒ「それまで、無事でいてよね!!」 ヨロヨロ ヨロヨロ ガラガラ バタン タラヲ「まっ、待つですぅぅ!!」 ダッ 鶴屋「おおっと、ここは通さないよ」 鶴屋「鶴屋さんの名に賭けてもねっ」 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[みくる?なにそれおいしいの] 投稿日:2009/03/30(月) 14:41:13.07 ID:cmhai2BLO ハルヒ「邪魔よっ!!」 ドンッ ちゅるや「あっ」 ちゅるや「にょろーん」 ハルヒ「はっ、はっ、はっ、はっ」 ハルヒ「はっ、はっ、はっ、はっ」 ハルヒ(こんなとき、こんなときに) ハルヒ(キョンさえ、いてくれたら) ハルヒ(キョン、キョン、キョン) ハルヒ(キョン、キョン、キョン) ハルヒ「―――――キョン!!」 谷口「えっ? 俺キョンじゃねえよ」 ハルヒ「死ね!!」 ガッシ ボカ 谷口「キョ、キョンなら、向こうに……」 谷口「うう、俺の出番は…これ…だけ…」 ハルヒ(キョン!!) 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 14:47:16.35 ID:cmhai2BLO キョン「だるい」 キョン「だるいな」 キョン「ファミチキうめえ」 モグモグ 「キョぉぉン、キョぉぉぉぉぉぉぉン」 キョン「? …キョン…キョン…?」 キョン「小泉今日子でも居るのか?」 ガッ ズサァァァァァァァァァッ キョン「! いってーな!!」 キョン「いきなり、なにをしやが……」 キョン「ハルヒ!?」 ハルヒ「はあっ、はあっ、はあっ」 ハルヒ「はあっ、はあっ、キョン」 ハルヒ「……キョン、助けて」 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 14:52:28.31 ID:cmhai2BLO キョン「!」 キョン(おいおい、なんなんだよこれ) キョン(『あの』ハルヒが、助けて?) キョン「分かった分かった。分かったよ」 キョン「いいか、取り敢えずは、落ち着け」 キョン「お前、いままで、何処に――」 ハルヒ「いいから!!そんなのいいから!!」 ハルヒ「早く、早く、このままだと」 ハルヒ「鶴屋さんが、鶴屋さんがっ」 キョン「? 鶴屋さんがどうしたんだ」 ハルヒ「〜〜〜〜ッッ、ああっもうっ!!」 ハルヒ「いいから、とっとと、きなさいッッ!!」 グイグイ ダッ キョン「おっ、おい、ちょ、ちょっと」 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 14:59:26.30 ID:cmhai2BLO 長門「犯人は、モグモグ」 長門「犯人は、ムシャムシャ」 長門「おいしい」 朝倉「……長門さん」 朝倉「……シリアスなシーンだからね」 ヒョイ 長門「あっ」 長門「涼子、返して」 朝倉「ふぁへひへひへふぁへふぁい」 翻訳(返してあげない) 亀田「……犯人は、誰や、誰なんや」 ガッシ ボカ 長門「モグモグ。犯人は、野球少年」 長門「モグモグ。名前は、磯野――」 朝倉「しくしく。ひどいわ」 長門「磯野カツオ」 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:08:08.30 ID:cmhai2BLO 亀田「!」 亀田「磯野カツオ!!」 亀田「磯野カツオやと!!」 長門「モグモグ」 長門「モグモグ」 長門「げっぷ。……そう」 朝倉「……どうやら、知り合いのようね……」 亀田「磯野カツオは、磯野カツオはな」 亀田「アイツの、タラヲの叔父や!!」 ババーン 亀田「くそっ!!何処におるんや!!」 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:12:47.95 ID:cmhai2BLO 長門「情報統合思念体によれば――」 長門「既に、帰宅していると思われる」 朝倉「長門さん、それって本当なの?」 朝倉「私は、情報統合思念体に」 朝倉「アクセスできないみたいなのよ」 長門「……」 長門「……」 長門「カン」 朝倉「は?」 長門「カン」 長門「私の、カン」 シーン 朝倉「……」 亀田「……」 朝倉「……そ、それで、どうするの?」 亀田「そんなもん、決まっとるやろが」 亀田「ボコボコにしたるわ」 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:18:51.11 ID:cmhai2BLO ハルヒ「はっ、はっ、はっ、はっ」 ハルヒ「はっ、はっ、はっ、はっ」 ハルヒ「走りながら、説明するわよ」 キョン「はっ、はっ、はっ、はっ」 キョン「ひぃ、ふぅ、ひぃ、ふぅ」 ハルヒ「最初は、学校の帰り道で――」 10分後 ハルヒ「――と、言うわけなのよ!!」 ハルヒ「だから、早く行かないと……」 キョン「なんと」 キョン「かくかくしかじかで」 キョン「まるまるうしうしだと!!」 タッタッタッタッタッタッ ピタリ ハルヒ「どっ、どうしたのよ!?」 キョン「……」 カチャッ キョン「……」 ピッピッ ピッ とぅるるるるるるるるん キョン「ああ、古泉か――」 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:25:55.86 ID:cmhai2BLO 鶴屋「はあっ、はあっ、はあっ、くっ」 タラヲ「……」 ニヤニヤ タラヲ「……」 ニヤニヤ タラヲ「本当に、お前は、弱いでーす」 タラヲ「最初の時も、こうして、ボクに負けたのにです」 鶴屋「だっ、黙るっさ……」 鶴屋「鶴屋さんは、鶴屋さんはっ……」 鶴屋「お前なんかに、負けないにょろっ!!」 タラヲ「!」 ダッ バシーン タラヲ「……痛いです」 タラヲ「……痛いですぅぅぅぅぅぅ!!」 鶴屋「……ふふっ」 鶴屋「……どうだ、参ったか、にょろ」 ガクリ 鶴屋「……」 291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:31:42.92 ID:cmhai2BLO タラヲ「……」 タラヲ「……ふん。ざまあみろです」 タラヲ「……タマのエサにするです」 ガラガラッ ガターン 「そこまでよっ!!」 「そこまでだっ!!」 タラヲ「!」 キョン「……」 キョン「……」 キョン「……おい、ハルヒ」 キョン「……本当に、コイツなのか?」 キョン「……どう見ても子供だろうが」 タラヲ「えーん、えーん」 タラヲ「お姉ちゃん達がイジメるですぅ」 タラヲ「ボクを助けて欲しいですぅ」 ハルヒ「キョン、騙されないで!!」 ハルヒ「コイツはこういうやつなのよ」 キョン(……しかしな……) 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:38:10.57 ID:cmhai2BLO ちゅるや「ねえねえ」 ちゅるや「キョンくんキョンくん」 キョン(……さて、どうするか……) ちゅるや「スモークチーズは、あるかい」 キョン「ねえよ、ねえ」 ちゅるや「にょろーん」 タラヲ(……コイツは、単純そうです) タラヲ(……騙すのは、あと一息です) タラヲ「えーん、えーん」 タラヲ「お姉ちゃんにぶたれましたー」 キョン「おいおい、ハルヒ」 キョン「やっぱり、人違いじゃないか?」 タラヲ(計算通りでーす) ニヤ 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:44:21.57 ID:cmhai2BLO 国木田「……ヒマだな」 国木田「……キョン、なにしてるかな」 国木田「……」 国木田「……」 カチャッ スルスル ストン 国木田「……はああ…っ…んっ……」 シコシコ 国木田「はあっ、はあっ、キョン……」 シコシコ 国木田「キョンっ…キョンっ…キョ…」 国木田「んんんっ!!」 ビュッビュッ 国木田「……」 国木田「……」 国木田「……ふう。最低だ、僕って」 300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:51:01.62 ID:cmhai2BLO キョン「ハルヒ、何かの思い違いだろ」 キョン「こんな子供に何が出来るんだ」 ハルヒ「キョン、騙されちゃダメ!!」 キョン「やれやれ」 キョン「すまなかったな、坊主」 ハルヒ「キョン!!キョン!!」 ハルヒ「信じて!!キョン!!」 タラヲ「えーん。こわかったですぅ」 キョン「やれやれ、困ったもんだよ」 ダッ ドスッ ハルヒ「! そう言えば、鶴屋さんは」 鶴屋「……」 鶴屋「……へへっ、しくじったにょろ」 鶴屋「……あとは、任せた…よっ……」 ハルヒ「ほら、見なさいキョン!!」 ハルヒ「鶴屋さんが、鶴屋さ……」 ハルヒ「キョン? どうしたの?」 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 15:59:47.95 ID:cmhai2BLO 亀田「全速力や!!飛ばすで!!」 キュルルルッ キュルルルルルッ 朝倉「……結局、信じるのね。カン」 キュルルルッ キュルルルルルッ キュルルルッ プスン 亀田「くそっ!!ガス欠やっ!!」 朝倉「……」 長門「……」 ブロロロ・・・・・・・・キキッ 古泉「おやおや」 古泉「お困りのようですね」 朝倉「! あなたは」 長門「! 古泉一樹」 亀田「?」 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 16:07:41.17 ID:cmhai2BLO 10分後。 朝倉「かくかくしかじか」 長門「まるまるうしうし」 亀田「――と、言うわけなんや」 古泉「ああ、なるほどなるほど」 古泉「そう言うことでしたら――」 古泉「のらないか」 朝倉「……」 長門「……」 亀田「……」 古泉「すみません」 古泉「丁度、僕も同じ場所へ――」 古泉「磯野家に向かうところです」 亀田「すまんな、ほな、乗せて貰うで」 亀田「……待っとれや、磯野家……」 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 16:19:02.24 ID:cmhai2BLO ドスッ キョン「えっ」 キョン「なっ」 キョン「なんじゃこりゃあああああ」 ドスッ ドスッ ザシュッ キョン「おっ、おっ、お前、やっぱり」 タラヲ「ざまあみろですぅ」 ニヤニヤ タラヲ「安易に他人を信用するから」 タラヲ「ふふん、いいザマですぅぅ」 キョン「ぐはっ」 ガクリ ハルヒ「キョン!!キョン!!」 ハルヒ「キョン、どうしたのよ!!」 タラヲ「これで、お姉ちゃんは、ボクだけのものです」 キョン「……ハル」 キョン「……ハルヒ、逃げ……」 タラヲ「キョン、お前は、そこで……」 タラヲ「ボク達の、愛の営みを見ているがいいですぅぅぅ」 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 16:24:59.21 ID:cmhai2BLO 新川「皆さん、到着しましたよ」 朝倉「……随分と、早い到着ね」 長門「……展開が、遅いから」 朝倉「………………」 長門「………………フヒッ」 亀田「………………」 古泉「………………」 新川「無駄な沈黙はお止め下さい」 亀田「しゃおら」 亀田「そんなら、乗り込むで」 長門「かちこみ」 朝倉「長門さん、意味は合ってるけど」 古泉「僕達は、涼宮さんを探しますか」 新川「畏まりました」 亀田「行くで!!」 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 16:33:22.09 ID:cmhai2BLO カツオ「ねえさーん、ただいまー」 カツオ「ねえさーん」 ドタドタ カツオ「今日の夕飯は、なんなのー?」 サザエ「……」 サザエ「……」 サザエ(最近、タラちゃんの様子が、おかしいような……) サザエ(マスオさんに、相談をするべきなのかしらね……) カツオ「……ねえさん?」 サザエ「! あっ、あら、カツオ」 サザエ「もう、帰ってきたなら」 サザエ「『ただいま』ぐらいは」 カツオ「いっ、言ったってば!!」 カツオ「ねえさんが、聞いてないだけでしょ」 サザエ「あらそう」 サザエ「今日の夕飯は、カツカレーよ」 311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 16:40:09.20 ID:cmhai2BLO カツオ「やったあ、カツカレーだあ」 長門「やったあ」 カツオ「……」 カツオ「……」 サザエ「……何よ、ひとの顔を、ジロジロ見ちゃって」 カツオ「……ねえさん。最近さ」 カツオ「……何か、悩んでない?」 サザエ「……」 サザエ「……」 長門「……」 312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 16:41:23.79 ID:cmhai2BLO サザエ「……何も、悩みなんてないわ」 カツオ「……そう」 カツオ「……それなら、いいんだけど」 カツオ「……何か、悩みがあるならさ」 カツオ「……僕が、相談にのるから」 サザエ「……」 カツオ「じゃ、野球道具、置いてくるね」 サザエ「……」 サザエ「……」 サザエ「……カツオ」 カツオ「なんだい、ねえさん」 サザエ「……ありがとうね」 カツオ「……うん」 スタスタ 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 16:46:15.52 ID:cmhai2BLO カツオ「……」 スタスタ スタスタ カツオ「……」 スタスタ ピタッ カツオ「……居るんだろ、出て来いよ」 亀田「流石やな」 亀田「完全に気配を消しといたのにな」 カツオ「ここは、僕の家だからね」 カツオ「ホーム・グラウンドさ」 亀田「……お前に」 亀田「……お前に、訊きたいことがあるんやけどな」 カツオ「……どうして、殺したのか」 亀田「……」 亀田「……」 亀田「……そうや」 タマ「にゃーん」 314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 16:51:49.18 ID:cmhai2BLO タマ「にゃーん」 長門「(あかまきがみあおまきがみ)」 朝倉「ちょっと、長門さん、ネコは」 長門「(きまきまきっ……うかつ)」 カッ ドカーン タマ「ぎゃああああああああ」 長門「……天誅」 朝倉「……天誅、じゃないわよ」 長門「失敗は、涼子が話し掛けたから」 長門「私の責任では、無い」 プイ 朝倉「な、長門さん……」 長門「ながもん、悪くないもん」 長門「もんもん」 朝倉「……」 朝倉「……」 タマ「……」 グッタリ 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:00:12.85 ID:cmhai2BLO 長門○ VS タマ● 情報操作 TKO カツオ「理由か、理由は、そうだね」 カツオ「タラちゃんに、頼まれたのさ」 亀田「タラヲが黒幕か。やっぱりやな」 亀田「何故や、何故、お前はタラヲに」 亀田「お前かて、知ってるはずやで?」 カツオ「……」 カツオ「確かに」 カツオ「確かに、タラちゃんは最低だよ」 カツオ「僕も、実際には、数え切れないほどに」 カツオ「苦渋を舐めさせられたからね」 亀田「そんなら」 カツオ「でも」 カツオ「でも、タラちゃんはね」 カツオ「僕の、ねえさんの、子供なんだ」 カツオ「裏切ることなんて、出来ないよ」 319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:05:39.12 ID:cmhai2BLO 亀田「……それが、理由かいな」 亀田「……そんなことで、オヤジと、弟たちを……」 カツオ「ああ、僕が、殺したよ」 カツオ「八百長ボクサーには」 カツオ「お似合いの結末だよ」 カツオ「負けたら、切腹のはずだろ?」 プッツン 亀田「ッッしゃおらあああああああああああああああああああああああああ!!」 ――この瞬間、亀田の左腕は…… ――全盛期のガッツ石松を、超えていた 325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:15:33.84 ID:cmhai2BLO カツオ「ぐふっ」 カツオ「……流石は、浪速乃拳闘」 カツオ「総試合数19戦、勝ち19」 カツオ「そのうちKOは、13回……」 カツオ「肋骨が、グシャグシャだ……」 亀田「どんなもんじゃい!!」 カツオ「……」 カツオ「……」 カツオ「僕も、本気を出そうか」 カツオ「磯野カツオの全てを……」 カツオ「この、バットに、込めるッッ」 カッ…… 亀田「!」 キィィィィィィィーンッッ!! ――その瞬間、カツオのフルスイングは ――全盛期の松井秀喜に、匹敵していた 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:22:47.43 ID:cmhai2BLO 亀田「!」 亀田(マズい、テンプル、テンプルに) 亀田(アカン、意識が、途切れて……) ドサッ カツオ「はあっ、はあっ、はあっ」 カツオ「はあっ、はあっ、ぐはっ」 びたびたッ びちゃっ カツオ「はっ、肺に、肋骨が……」 カツオ「中島、ごめ……んな……」 カツオ「野球、もう、できないや……」 カツオ「……」 カツオ「……」 カツオ「……ねえ、さん……」 ガクリ 亀田 VS カツオ 両者KO ドロー 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:31:15.27 ID:cmhai2BLO 亀田「……ここは、天国かいな……」 亀田史郎「……興毅」 亀田史郎「……興毅、よく聞くんやで」 亀田史郎「お前は、オレの夢や」 亀田史郎「オレの夢は、プロのボクシング選手になることやった……」 亀田史郎「結局、解体業との折り合いがつけられのうて、諦めたんやけどな」 亀田史郎「なあ、興毅、お前は――」 亀田史郎「オレを、恨んどらへんか」 亀田史郎「オレは、お前の、お前たちの、将来を、勝手に決めてしまった」 亀田史郎「お前は、後悔しとらんか?」 亀田「……」 亀田「……」 亀田「……俺は」 亀田「……俺は、プロのボクサーや」 333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:37:49.72 ID:cmhai2BLO 亀田「後悔なんて、何もあらへんがな」 亀田「なんぼのもんじゃい!!」 亀田史郎「……そうか」 亀田史郎「……それでこそ、亀田興毅」 亀田大毅「……興毅、あとは任せたで」 亀田和毅「……興毅、がんばるんやで」 亀田史郎「……ええか、負けたらアカンで」 亀田史郎「……玉打ってええからな」 亀田大毅「……相手を投げたらええ」 亀田「……」 亀田「……」 亀田「……反則やがな」 336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:45:45.68 ID:cmhai2BLO 長門「……5!6!7!8!9!」 亀田「……反則……やがな……」 亀田「……あれ……ここは……」 長門「! カウントは、9秒」 朝倉「! 目が覚めたようね」 亀田「……夢、か……」 朝倉「? どうしたの?」 亀田「なんでもあらへんよ」 亀田「で、磯野カツオは?」 朝倉「……あそこに、倒れてるわ」 長門「……死んでいる」 カツオ「……」 朝倉「……それにしても……」 朝倉「……笑顔で死ぬなんて」 朝倉「人間の心理は分からないものね」 長門「ユニーク」 338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:52:01.63 ID:cmhai2BLO キョン「……ううっ」 キョン「……ハルヒ、信じてやらなくて」 キョン「……スマン、ゆるしてくれ……」 ハルヒ「キョン!!キョン!!」 ハルヒ「しっかりしなさい!!」 キョン「……SOS団の…団…活…」 キョン「……楽し……かっ……たぜ」 キョン「ガクリ」 ハルヒ「キョン!!キョン!!駄目!!」 タラヲ「もう、ておくれですー」 ハルヒ「いやあああああああああああ」 ハルヒ「起きて、起きてよ、キョン」 ユサユサ ユサユサ タラヲ「随分と、てこずりましたが」 タラヲ「これで、おしまいですぅ」 340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 17:58:09.93 ID:cmhai2BLO ハルヒ「………………さない…………」 ハルヒ「……………るさない…………」 ハルヒ「…………ゆるさない…………」 ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ ドドドドド ハルヒ「あんたは、絶対に、許さないッッ!!」 タラヲ「ふーんです」 タラヲ「これが、『神』の能力ですか」 タラヲ「ボクが、奪い取ってあげます」 タラヲ「そうしたら、ボクは……」 タラヲ「ボクは『神様』です」 342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 18:05:32.57 ID:cmhai2BLO 古泉「……これは、まずいですね」 古泉「……神人が、暴走しています」 新川「……」 新川「……」 新川「……古泉」 新川「……少し、宜しいですかな」 古泉「? ……はい、なんでしょう?」 新川「……」 新川「……」 新川「……貴方は、どう思われますか」 新川「……我々の、この能力について」 古泉「?」 新川「……」 新川「……」 新川「私は、老い先の短いものです」 新川「神人狩りで命を落としても……」 新川「或る意味、充分に、生きました」 343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 18:10:17.07 ID:cmhai2BLO 新川「しかしながら、古泉」 新川「貴方は、まだ、若い」 新川「……もし」 新川「……もし、仮に、です」 新川「この能力を捨てることが」 新川「出来るかも知れないとしたのなら」 新川「……古泉、貴方は、どうしますか」 古泉「……」 古泉「……」 古泉「……ふむ」 古泉「そうですね。以前の僕であれば」 古泉「躊躇い無く、捨てたでしょうね」 古泉「それこそ」 古泉「どのような犠牲を払ってでも」 新川「……」 新川「……」 345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 18:17:28.88 ID:cmhai2BLO 古泉「ただ。それは、あくまでも」 古泉「『以前の』僕の話ですから」 新川「……と、仰いますと?」 古泉「僕は、自分自身の、この能力に」 古泉「或る意味、誇りを持っています」 古泉「閉鎖空間でのみしか、使えない」 古泉「『世界を救うことの出来る』」 古泉「『仲間を救うことの出来る』」 古泉「この、ちっぽけな、超能力をね」 新川「……」 新川「……」 新川「……左様で」 新川「……」 新川「……」 新川「……古泉」 新川「……貴方には、全てを、伝えておかなければ、なりません」 347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さるさんこわいよさるさん] 投稿日:2009/03/30(月) 18:24:07.13 ID:cmhai2BLO 亀田「……狙うのは、タラヲだけや」 亀田「……アイツが、全ての黒幕や」 長門「モグモグ」 朝倉「長門さん、そのカレーは?」 長門「カツカレー」 長門「おいしい」 朝倉「……何処から、持って来たの?」 長門「キッチン」 長門「モグモグ」 長門「モグモグ」 朝倉「……」 亀田「……」 長門「タラヲは、モグモグ、物置」 長門「急ぐべき」 ムシャムシャ 朝倉「……お鍋は、置いていかない?」 長門「断固拒否する」 350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 18:31:24.00 ID:cmhai2BLO ワカメ「……させないわ」 亀田「!」 長門「!」 朝倉「!」 ワカメ「……お前が、お兄ちゃんを」 ワカメ「……お兄ちゃんの、カタキ」 亀田「パンツ丸見えやで」 長門「……あなたは、先を急ぐべき」 長門「……ここは、私達が引き受ける」 亀田「……」 亀田「……」 亀田「……スマンな」 タッタッタッ ワカメ「! 待って!!」 朝倉「……あらあら」 朝倉「……長門さんにしては、意外ね」 長門「……彼の存在は、ユニーク」 朝倉(長門さんのセンスって……) 354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 18:39:09.71 ID:cmhai2BLO ハルヒ「……『神様』? あんたが?」 ハルヒ「……ふざけんじゃないわよ」 ハルヒ「あんたみたいのはね」 ハルヒ「最低のクズ野郎がお似合いよ」 ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ 神人A「しんじーん」 神人B「しんじーん」 神人C「しんじーん」 タラヲ「……」 タラヲ(あの能力をボクに向けた瞬間) タラヲ(あの能力はボクのものですぅ) タラヲ「そこの、死にかけの、バカが」 タラヲ「お姉ちゃんには、それほどまで、大切だったんですね」 タラヲ「ざまあみろです」 355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 18:44:26.34 ID:cmhai2BLO ハルヒ「……そう」 ハルヒ「……そうよ。何か文句ある?」 ハルヒ「キョンは、キョンはね……」 ハルヒ「SOS団の貴重な雑用なのよ」 ハルヒ「あんたなんかより、ずっと」 ハルヒ「ずっと、大切なんだから!!」 ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ 古泉「はあっ、はあっ、涼宮さん!!」 古泉「涼宮さんっ!!駄目ですっっ!!」 古泉「彼に、彼に、能力を使っては!!」 カッ ドーン 356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 18:50:30.46 ID:cmhai2BLO タラヲ「……」 タラヲ「……」 タラヲ「……ふっ」 タラヲ「……ふっふっふっふっですぅ」 古泉「……しまった。……遅かったか」 タラヲ「これが『神様の力』ですか」 タラヲ「なんというパワー」 ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ タラヲ「……これで」 タラヲ「……これで、ボクは」 タラヲ「ボクは『神様』でーす」 360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 18:54:37.13 ID:cmhai2BLO ハルヒ「はあっ、はあっ、はあっ」 ハルヒ「はあっ、はあっ、キョン……」 ドサリ 古泉「すっ、涼宮さん!!」 新川「ご心配はいりません」 新川「この新川に、お任せ下さいませ」 タラヲ「手始めに、そこのお前ですー」 タラヲ「『神様』の力を見せてやりまーす」 古泉「くっ」 古泉「こうなれば、子供と言えども」 古泉「……容赦は、しませんよ!!」 カッ 赤玉古泉「古泉一樹、行きます!!」 362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 19:01:33.99 ID:cmhai2BLO ワカメ「……くっ」 ワカメ「……おっ…おにいちゃん……」 ドサリ 長門「ふん」 長門「貧弱貧弱」 朝倉「……」 朝倉「……」 朝倉「長門さんは、カツカレーを食べてただけでしょ……」 長門「そんなことはない」 長門「ムシャムシャ」 朝倉「……もういいわ」 長門「!」 長門「うっ」 ドサリ 朝倉「? 長門さん? どうかし……」 ラモス「……Jリーグカレーだった」 365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 19:10:40.21 ID:cmhai2BLO 赤玉古泉「ぐはああっ」 ドゴーン 赤玉古泉「流石に、能力のケタが違う……」 タラヲ「これでも、10%だけでーす」 赤玉古泉「……ふふっ……」 赤玉古泉「……んふふふふふっ……」 タラヲ「? トチ狂ったですか?」 赤玉古泉「……時に」 赤玉古泉「……時に、閉鎖空間での僕は」 タラヲ「! ……ヤツの超能力が!!」 赤玉古泉「過激でッ!!しょうかぁぁ!!」 ズゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ ズバーン タラヲ「……」 タラヲ「……」 タラヲ「……右腕がもってかれたです」 ボシュウ パタ 普通の古泉「……」 368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 19:18:01.95 ID:cmhai2BLO 古泉(……すみません。涼宮さん……) 古泉(……僕は、これまでのようです) タラヲ「『神様』に逆らおうなどとは」 タラヲ「トドメをさしてやるです」 亀田「……そこまでにしておくんやな」 タラヲ「!」 タラヲ「八百長のエセボクサーが……」 タラヲ「『神様』のボクに、何の用事ですか?」 タラヲ「どうせまた、ボクの腰巾着に」 亀田「オレは、プロのボクサーや」 亀田「プロボクサー、亀田興毅や」 タラヲ(……コイツ、いままでとは) タラヲ(……肉体的にも精神的にも) タラヲ(……違う!!) タラヲ「そうですか……」 タラヲ「ランダエタ!!」 370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 19:24:40.99 ID:cmhai2BLO ランダエタ「……」 亀田「なっ、ななな、なんや!?」 亀田「なんで、ランダエタが……」 タラヲ「ボクは『神様』ですからね」 タラヲ「この程度のことなら……」 タラヲ「文字通り、朝飯前でーす」 ランダエタ「……」 タラヲ「とっておきのダメ押しです」 タラヲ「ポンサクレック!!」 ポンサクレック「……」 亀田「ポッ、ポンサクレックまで……」 タラヲ「ふふん、泣いて謝るなら」 タラヲ「いまのうちだけでーすよ」 375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 19:35:44.46 ID:cmhai2BLO 亀田「……」 亀田「……」 亀田「そんなもん、謝るわけないやろ」 亀田「オレは、以前に勝っとるんやで」 タラヲ「八百長で、でーす」 タラヲ「それに、ポンサクレックとは」 タラヲ「正式な試合はしてないですよ」 亀田「……」 亀田(……果たして、勝てるんやろか) 亀田(……真剣勝負で…あの二人に…) ランダエタ「……」 ポンサクレック「……」 亀田(……アカン、オレは、やっぱり) ガラガラッ ラモス「日本人なら、お茶漬けやろが!!」 朝倉「なっ、長門さん、長門さんてば」 朝倉「……じゃなかった、ラモス瑠偉」 377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 19:45:03.35 ID:cmhai2BLO 亀田「!」 亀田(……そう…や……) 亀田(……そうやな……) 亀田(……オレは、) 亀田(……オレは、日本のプロボクサー) 亀田(浪速乃闘拳、亀田興毅やっ!!) 亀田「しゃおら!!」 ビシュッ ビシュッ バシィィン ランダエタ「!」 ポンサクレック「!」 ――のちに、ラモス瑠偉は、こう語る ――目にも止まらぬ速さで繰り出される ――ジャブ、ジャブ、ジャブ、ジャブ ――瞬間、空気が裂けるようなほどの ――猛烈な左腕の、ストレートだった ――それは、まるで、流れるような…… 381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 19:53:19.14 ID:cmhai2BLO 亀田「しゃおらあああッッ!!」 亀田「なんぼのもんじゃい!!」 タラヲ「ばっ、バカな……」 亀田「本気を出したら、こんなもんや」 亀田「オレは、人間を超えたな」 亀田「普通の人間とちゃう」 亀田「もう、宇宙レベルや」 タラヲ「なっ、なにをふざけてるです」 タラヲ「これでも、食らえでーす」 亀田「! マッ、マシンガンやと!?」 ババババババババババババババババ…… 亀田「ぐわああああああああああああ」 朝倉「亀田さん!!」 ラモス「カメダ!!」 382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 19:56:58.98 ID:cmhai2BLO 亀田「……ぅぅ、オレは、もう……」 ラモス「カメダ!!コレを使うんだ!!」 ヒュッ パシン 亀田「……これは」 亀田「……これは、バンテリンやないか」 ラモス「カメダ!!」 ヌリヌリ 亀田「おおっ!!バンテリン!!」 亀田「亀田興毅、完全復活や!!」 朝倉「……」 朝倉「……」 朝倉「……何だか、頭痛がしてきたわ」 388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:03:12.63 ID:cmhai2BLO タラヲ「さっきから、ふざけてばかり」 タラヲ「いい加減に、しやがれでーす」 タラヲ「この『神様』のチカラを……」 タラヲ「とくと目に焼き付けろでーす」 バシュウ 亀田「!」 長門「!」 朝倉「!」 亀田「……………………………あれ?」 亀田「……なんや、何処も痛くは……」 長門「……くっ」 亀田「なっ、長門!!」 朝倉「なっ、長門さん」 長門「……あなたは、わたしがまもる」 亀田「長門!!そないな無茶をしたら」 朝倉「情報連結がバラバラになる!!」 タラヲ「はっはっは。無駄無駄でーす」 バシュウ バリバリバリバリ 395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:10:03.79 ID:cmhai2BLO 亀田「アカン!!し、死んでまう!!」 長門「あなたは、死なないわ」 長門「わたしが、まもるもの」 亀田「!」 長門「ニヤニヤ」 朝倉(……長門さん、あなた……) 朝倉(……言ってみたかったのね) 長門「(とうきょうとっきょきょかきょく)」 長門「(とうきょうとっきょきょかきょく)」 朝倉「長門さん!? 情報操作を……」 長門「おわった」 タラヲ「……ふふん、なにがですか?」 タラヲ「……終わるのはお前たちです」 396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:15:28.47 ID:cmhai2BLO 長門「『能力』を『裏返しにした』」 長門「お前は、もう、死んでいる」 タラヲ「!」 タラヲ「そっ、そんな、バカなっ!!」 タラヲ「ボクの、ボクの『能力』がっ」 タラヲ「『神様』の『能力』がああっ」 朝倉「なるほどね」 朝倉「長門さんになら、可能だわ……」 朝倉「涼宮ハルヒの能力を利用して」 朝倉「パラレルワールドを作り出した」 朝倉「長門さんになら、可能だわ……」 消失長門「詳しくは、涼宮ハルヒの消失を参照して……」 タラヲ「うわああああああああああん」 タラヲ「うわああああああああああん」 398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:21:14.38 ID:cmhai2BLO 亀田「……覚悟は出来とるんやろうな」 亀田「オヤジと、弟たちの、カタキや」 タラヲ「……」 オロオロ タラヲ「……」 オロオロ タラヲ「……ゆっ、許して欲しいです」 タラヲ「……つい、出来心だったです」 亀田「……」 タラヲ「それに、それにですよ」 タラヲ「こんな、いたいけな、子供に」 タラヲ「大人が暴力を振るうなんて……」 タラヲ「プロのボクサーのライセンスも、剥奪されてしまうに決まってます」 タラヲ(……これで、騙せれば……) タラヲ(……ナイフで刺し殺すです) 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:26:31.79 ID:cmhai2BLO 亀田「……」 亀田「……」 亀田「……長門は、どう思うんや」 長門「……彼は、ウソを吐いている」 長門「……血圧と心拍数がその証拠」 亀田「……朝倉は、どうなんや」 朝倉「……あたしは、あたしは……」 朝倉「両手と両足を切断されたのよ」 朝倉「それに、それに、赤ちゃんも」 朝倉「……絶対に、許せないわよ」 タラヲ(……肉便器の分際で……) タラヲ(……『許せない』ですか) タラヲ(『許せない』のはこっちです) 405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:32:15.67 ID:cmhai2BLO 亀田「……そんなら、決まりやな」 亀田「……せいぜい、後悔せいや」 タラヲ「ひっ」 ジリジリ タラヲ「じょ、冗談、冗談ですよね?」 タラヲ(逃げてやる、逃げてやるです) 朝倉「……逃がさないわ」 タラヲ「ひっ」 長門「……」 ユサユサ 長門「……」 ユサユサ キョン「……な、長門、やめてくれ」 キョン「……傷口が余計に開いちまう」 タラヲ(どうするです、どうするです) タラヲ(このままじゃ、このままじゃ) 亀田「……そろそろ、最終ラウンドや」 407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:36:45.73 ID:cmhai2BLO タラヲ(あはっ、あはははははははっ) タラヲ(もう、もう、おしまいですぅ) タラヲ「あははははははははははっ」 長門「ストレスで、精神崩壊した」 長門「ドグラ・マグラ ユニーク」 朝倉「……本当に、いい気味だわ」 タラヲ「こうなったら、こうなったら」 タラヲ「お前らも、道連れにしまーす」 亀田「! 爆弾やと!!」 長門「! C4爆弾……」 朝倉「! 最期の悪足掻きね……」 408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:43:58.73 ID:cmhai2BLO タラヲ「この、手元のスイッチで……」 ガラガラッ ダッ バシン タラヲ「! なっ、なにをするですか」 タラヲ「……………………お前は!!」 ???「タラちゃん、ごめんなさい」 亀田「! お前は……」 長門「! 東方仗助……」 朝倉「! 長門さん、それ、違うわよ」 タラヲ「ママ!!」 サザエ「……タラちゃん、ごめんなさい」 サザエ「……タラちゃん、ごめんなさい」 サザエ「……みんな、アタシが悪いの」 413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:50:07.52 ID:cmhai2BLO サザエ「アタシが、もっと、もっと」 サザエ「タラちゃんを、大切にしてあければ……」 サザエ「ごめんなさい、ごめんなさい」 サザエ「あなたたちも、ごめんなさい」 サザエ「ウチのタラオが、ご迷惑を……」 亀田「……」 亀田「……」 タラヲ「はっ、離せっ、離せですー」 サザエ「タラちゃん、もう、いいのよ」 サザエ「これからは、ママと、ママと」 サザエ「ずっと、いっしょにいましょうね」 ザクッ タラヲ「! ……マ、マ…マ……」 タラヲ「……ボクは、神様に……」 タラヲ「……神様に…なるん……」 ガクリ 416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 20:54:17.75 ID:cmhai2BLO サザエ「……うふふふふふ、タラちゃん」 サザエ「……向こうで、逢いましょうね」 ザクッ 亀田「……なんや、これは」 亀田「……なん……なんや」 長門「これにて、一件落着」 朝倉「長門さん、違うわよ」 亀田「……」 ハルヒ「……うーん」 キョン「……うーん」 古泉「……ふんもっふーん」 421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 21:01:15.03 ID:cmhai2BLO ――エピローグ。 亀田「今度の世界戦、絶対に見に来てや」 亀田「リングサイドの特等席を」 亀田「特別に用意したるさかい」 長門「たのしみ」 朝倉「ふーん。ボクシングねえ……」 朝倉「人間て面白いことを考えるのね」 朝倉「生存競争の殺し合いでは無く」 朝倉「スポーツで殴り合うだなんて」 亀田「八百長も、きっぱりと辞めたで」 亀田「これからは、実力勝負やからな」 亀田「オヤジや、弟たちのぶんまで」 亀田「オレは、ボクシングで闘うんや」 426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 21:05:16.51 ID:cmhai2BLO キョン「あ痛たたたたたた」 キョン「おいおい、ハルヒ」 キョン「もう少し、優しくしてくれよ」 キョン「こっちは、怪我人なんだからな」 ハルヒ「うるさいわね!!キョン!!」 ハルヒ「あんた、あたしの言葉を信じかったじゃない!!」 ハルヒ「これは、あの時の、罰よ、罰!!」 ハルヒ「団長の寛大な処置に感謝しなさい」 ハルヒ「分かったら、とっとと、歩きなさいっ!!」 ゲシッ キョン「痛ってーな!!……ったく」 キョン「やれやれだ」 427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 21:10:54.85 ID:cmhai2BLO 森「……」 森「……古泉、その、ごめんなさい」 古泉「? はい? なにがですか?」 森「……私達は、彼女のことを――」 新川「それにしても」 新川「機関の上層部が暗躍していたとは」 新川「いやはや、困ったものですな……」 古泉「ええ。森さんも、大変でしたね」 古泉「『知らなかった』とはいえ……」 森「えっ」 新川「……」 新川「……」 新川「……そう言うことです」 森「……新川……」 森(……本当に) 森(……本当に、ありがとう。新川) 新川「はっはっはっはっはっ」 428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 21:15:19.12 ID:cmhai2BLO 喜緑「……はい、終わりましたよ」 鶴屋「いやいや、ありがとうにょろ」 鶴屋「情報統合思念体は、スゴいね」 鶴屋「何一つ、傷跡が残ってないよ!!」 喜緑「いえいえ」 喜緑「鶴屋家には、何時もお世話になっておりますからね」 鶴屋「報酬は、何時もの通りでいいかな?」 喜緑「ふふっ、ありがとうございます」 429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 21:19:07.45 ID:cmhai2BLO 喜緑「……それにしても、鶴屋さん」 喜緑「……本当に宜しいのですか?」 喜緑「……記憶をそのままに残されて」 鶴屋「……」 鶴屋「……」 鶴屋「……そりゃあ、イヤな、記憶だけど」 鶴屋「起きたことは、覆らないものだから」 鶴屋「それにね」 鶴屋「ハルにゃんや、キョンくんが」 鶴屋「ちゃんと、助けに来てくれたから」 鶴屋「その記憶まで消しちゃうのは」 鶴屋「勿体無いと、そう思うのっさ」 喜緑「……そうですか」 喜緑「……そうですね」 430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 21:22:52.88 ID:cmhai2BLO 朝倉「……ところで、長門さん」 朝倉「……あたしは、何時まで、芋虫なのかしら」 長門「あっ」 長門「忘れてた」 長門「うかつ」 朝倉「……」 朝倉「……」 長門「ごめんなさい、涼子。」 長門「お詫びに、増やすから」 朝倉「は?」 キイイン 朝倉「……あの、長門さん」 朝倉「……手足の本数が多いんだけど」 長門「アシュラ涼子マン」 長門「ユニーク」 おわり 435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/30(月) 21:29:45.58 ID:cmhai2BLO ――磯野家。 ???「……」 ???「……」 ???「……ひどいめに、あいました」 ???「……でも、なんとかぶじです」 ???「……かみさまの、のうりょくで」 ???「……ふろうふしに、しておいて」 ???「……よかったです、ふふふふふ」 みくる「あのー、ここ、どこですかあ?」 みくる「ええと、キョンくんたちは……」 ???「あーっはっはっはっはでーす」 END 437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/30(月) 21:33:25.80 ID:cmhai2BLO 自分の拙い文章を読んで頂きまして、 皆様、本当にありがとうございました。 伏線回収でグダグダになってしまい、 申し訳がございませんでした。 このSSはフィクションです。 実在の亀田一家とは、関係ありません。 あと、長門と朝倉は俺の嫁 誰にも渡さないよ