なのは「雛見沢?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:45:02.34 ID:5IeupxsY0 リンディ「えぇ、雛見沢。第97管理外世界、地球のね。まぁ、村とは言ってももう随分栄えてるみたいだけど。      大きな道路や建物もある。住人さんも大勢いるみたいだし」 なのは「そこでロストロギアの反応があったんですか?」 リンディ「そういうこと。微弱だけれどね」 はやて「なんや日本ばっかりこういうことに巻き込まれるような……」 フェイト「あはは……なんだか不思議だね」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:47:38.76 ID:5IeupxsY0 リンディ「と、言うわけで。早速現地に飛んでもらえるかしら?飛んでもらうのは……そうね。 なのはさん、はやてさん、フェイト、それから守護騎士の皆さん。よろしくね」 なのは「あ、はい!」 はやて「了解です!」 フェイト「すぐに準備します」 シグナム「了解しました。お前たち、我々の嘱託魔導師としての初のロストロギア関連の任務だ。心してかかれ」 シャマル「えぇ、もちろん」 ザフィーラ「心得た」 ヴィータ「言われなくても分かってるってーの!」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:49:15.71 ID:5IeupxsY0 エイミィ「艦長!みんなの転送準備、完了しました!」 リンディ「よし……みなさん、準備はいいわね?じゃ、いってらっしゃい」 クロノ「闇の書事件以来初のロストロギア関連任務だ。それじゃ、気をつけて」 なのは「うん!いってきまーす」 フェイト「行ってきます」 はやて「言うても行き先が地球やから帰るだけやけどね」 クロノ「ふっ、それもそうだな。それじゃ」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:50:52.98 ID:5IeupxsY0 クロノ「ふぅ……行ったか……」 エイミィ「ま、あの面子なら何も心配は……」  ビーッ!ビーッ!ビーッ! エイミィ「なっ……警報!?」 リンディ「何が起こったの!?」 局員A「次元震です!それも小さくありません!」 局員B「おそらく自然発生したものと思われます!」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:52:29.90 ID:5IeupxsY0 リンディ「そんな……!」 クロノ「エイミィ!このままでは彼女たちが危険だ!転送を中断しろ!」 エイミィ「む、無理だよ!こんな中で転送中断なんて……!余計に危険だよ!」 クロノ「くそっ……!頼む……無事でいてくれ……!」 リンディ「何事もなく……終わってくれればいいのだけれど……」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:54:15.71 ID:5IeupxsY0 ドサドサドサッ! なのは「きゃっ!……たたたた……何?今の……」 フェイト「あんなに安定しない転送なんて初めてだね……何かあったのかな?」 シグナム「主、お怪我は?」 はやて「うん、平気や。車椅子も壊れてへんし……守護騎士のみんなが守ってくれたから」 シャマル「それが私たちの役目ですから」 ヴィータ「しっかし……何だったんだ今の?」 ザフィーラ「わからん……アースラに確認した方がいいだろう」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:55:55.32 ID:5IeupxsY0 フェイト「あ、あれ?」 なのは「どうしたの、フェイトちゃん」 フェイト「アースラに電話しようと思ったんだけど、携帯がなんだか……」 はやて「あれ、ほんまや……圏外どころか時間の表示もなんやおかしい。      さっきの衝撃で壊れてもうたんやろか……」 シグナム「シャマル、お前のクラールヴィントでの思念通話はどうだ?」 シャマル「今やってるんだけど……ジャミングが酷くてもう少しかかりそう……」 ヴィータ「転送が成功したかどうかだけでも知りたいな。人を探さねぇか?       ザフィーラ、お前は犬になってろ。そのかっこじゃ目立つ」 ザフィーラ「狼だ」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:57:34.41 ID:5IeupxsY0 なのは「それにしても田舎だね……リンディさんは大きな道路や建物もあるって言ってたのに……」 フェイト「そうだね……周りは畑や田んぼばっかりだし……」 はやて「あれ?フェイトちゃんミッド出身やのにそんなことまで知っとるん?物知りさんやねー……」 フェイト「う、うん……こっちに来てから、この世界のこといっぱい勉強したから……」 なのは「へー!すごいすごーい!さすがフェイトちゃん!」 フェイト「そ、そんなこと、ない……よ……」 はやて「あんまり役には立たへんけどね」 フェイト「…………」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 10:59:11.63 ID:5IeupxsY0 なのは「とりあえず、ここがちゃんと雛見沢なのか確認しなきゃ」 フェイト「そうだね。あ、あそこに人がいる……」 はやて「ほんまや。あの人に聞いてみたら分かるやろか?」 フェイト「私ちょっと話してくるね!あの……ちょっと聞きたいんですけど……」 老人「あんじょうすったらん」 フェイト「日本語じゃない!?」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:00:49.19 ID:5IeupxsY0 なのは「フェイトちゃん、落ち着いて。すごい方言だけどよく聞いたらちゃんとした日本語だよ」 フェイト「そ、そうなの?」 はやて「うん、ちなみにあたしの喋り方も方言の一種やよ」 フェイト「うーん……方言とかはちょっとわかんないや……」 はやて「畑とか田んぼとかよりこっちを勉強するべきやったね」 フェイト「…………」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:02:26.12 ID:5IeupxsY0 ヴィータ「でもさ……なのはもはやてもそのじいちゃんの言ってること分かんのか? あたしはよくわかんねぇんだけど……」 なのは「いや……実は結構厳しかったり……」 はやて「あたしもや……参ったなぁ」 シャマル「困りましたね……あら?どうしたのザフィーラ」 ザフィーラ「……誰か来る」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:04:03.33 ID:5IeupxsY0 なのは「こ、今度は若い人がいいな……」 はやて「せやね。若い人なら標準語も使えるやろうし……」 フェイト「そ、それじゃあおじいさん、ありがとうございました」 老人「あんれそうかい」 シグナム「……見えた。見たところ歳は若そうだな」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:05:40.18 ID:5IeupxsY0 「魅音!今日は覚悟しやがれ!こないだの恨み晴らしてやるからな!」 「くっくっく……その恨み、積もっていくばかりだということを教えてあげるよ!」 「お姉?あんまりやっちゃうと圭ちゃん可哀想ですよ?くすくす……」 「はぅ〜……でもあの時の圭一くんの格好かぁいかったな〜」 「をーっほっほっほ!とーってもお似合いでしたわよー!」 「圭一はなんでも良く似合いますのです。にぱー☆」 「女の子よりもよっぽど似合っていたのです。あぅあぅ☆」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:07:17.24 ID:5IeupxsY0 フェイト「良かった……今度はちゃんと聞き取れる」 なのは「だね。歳も私たちと近い子がいるみたい」 はやて「ほな、早速話し掛けてみよか。すみませーん」 圭一「ん?誰だ……?見かけない顔だな……どうかしたのか?」 なのは「あの、ここの名前って『雛見沢村』で合ってますか?」 魅音「うん、その通りだよ。何?観光の人?それとも新しい住人さん?」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:12:39.58 ID:5IeupxsY0 はやて「はい、親戚一同でお引越しを(みんな、こういうことにしとこ。話合わせてな)」 フェイト「(そう、だね……。ロストロギア関連で何度か調査に来なきゃだろうし。 観光って言うよりはその方がよさそう)」 詩音「あら、こりゃまた妙な時期に……ま、歓迎はしますけどね!」 羽入「ようこそ雛見沢へ!なのですよ!」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:14:16.16 ID:5IeupxsY0 沙都子「あらあら良いですわね〜。後ろの方がお母様ですかしら?」 シャマル「え、え?わ、私ですか?」 梨花「あなた以外に誰がいるのですか?」 シグナム「(おい、シャマル何をしている!話を合わせろ!)」 ヴィータ「(ぷぷっ……そうだそうだ。お・か・あ・さ・ん♪)」 シャマル「(そんなぁ〜……)そ、そうです。私が母です……」 レナ「はう〜……このわんちゃんかぁいいよ〜……お持ち帰り〜……」 ザフィーラ「!?」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:15:53.07 ID:5IeupxsY0 圭一「もう住む家は決まったんですか?おばさん」 シャマル「おばっ……え、えぇ。もう決まりました」 魅音「それでそれで、もうこの子たちの通う学校は決めたの?おばさん!」 シャマル「そ、それは……えぇと……」 なのは「(シャマルさん!頑張ってください!こらえて!)」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:17:29.97 ID:5IeupxsY0 沙都子「もし決まってないのでしたらぜひ雛見沢分校へ、ですわ!おばさま!」 詩音「早めに決めておいた方がいいですよ、おばさま」 シャマル「そう……ですね……考えておきます……」 梨花「とても良いところなのですよ、おばさん。にぱー☆」 シャマル「……」 はやて「(シャマル!泣いたらあかん!泣いたらあかんよ!我慢や!)」 レナ「はぅ〜〜!かぁいいかぁいいかぁいいよ〜〜!」スリスリスリスリ ザフィーラ「(ておあああああああああ!!!) 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:19:54.68 ID:5IeupxsY0 羽入「はっ!もうこんな時間なのです!こじかなのです!」 詩音「あら、部活の時間が少なくなっちゃいますね」 沙都子「あらあらそれはいけませんわ!急ぎますわよ皆様!」 梨花「折角の部活の時間がなくなっては堪らないのです」 圭一「その通りだぜ。急ごうぜ魅音。ほら、行くぞレナ」 レナ「はぅ!?う、うん……じゃあねわんちゃーん!」 ザフィーラ「はぁっ……はぁっ……」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:21:59.74 ID:5IeupxsY0 魅音「あ、そうだ!えーっと……あったあった。 はいこれ!安い物件と連絡先が書いてあるチラシだよ」 圭一「お前それいつも持ち歩いてるのか?熱心な奴だな……」 魅音「まぁね。雛見沢に新しい風を!園崎家次期頭主としてあたしもがんばってるんだよ」 シャマル「あ、ありがとうございます」 魅音「ぜひ雛見沢分校への通学も考えといてね、おばさん!」 シャマル「…………」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:25:09.08 ID:5IeupxsY0 はやて「シャマル……」 シャマル「はやてちゃん……」 はやて「もう……泣いてもええよ?」 シャマル「はやてちゃん……ぐすっ……うわぁあああああん!!」 シグナム「よく耐えたシャマル……それでこそベルカの騎士だ」 ヴィータ「……ぶふっ!あはははははは!おばっ……おばさんだってさ! ヒーッ、ヒーッ!シャマルがっ……げほっ!おばさっ……あっははははははは!げほっ!げほっ!」 シャマル「ヴィータちゃん……少し……臓物ぶちまけようか……?」 ヴィータ「ひっ!?ぎゃああああああああああ!!!」  ガッシ!ボカッ! 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:27:56.98 ID:5IeupxsY0 なのは「しゃ、シャマルさん……ヴィータちゃんも頭冷やしたみたいですし……」 フェイト「そ、そのくらいで許してあげても……」 シャマル「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」 ヴィータ「医療班何やってんだよ……早くしないとあたし死んじまうよ……」 ザフィーラ「自業自得だな」 シグナム「まったくだ。これを機に少し自分の性格を省みろ」 はやて「シャマル……恐ろしい子……」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:30:22.48 ID:5IeupxsY0 なのは「そ、そうだ!折角もらったんですし、そのチラシ見てみましょうよシャマルさん!」 シャマル「ふぅ……そうね。引越しまでする必要はないでしょうけど。      見もせずに捨てるのはちょっと気が引け……あら……?」 フェイト「どうかしたんですか?」 シャマル「ここ、『昭和も60年代に突入しようとしているこのご時世!雛見沢に新しい風を!入居者募集中!』って……」 はやて「……高度なボケかなんかやろか」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:32:06.85 ID:5IeupxsY0 ヴィータ「なんだ?何かおかしいのか?」 シグナム「我々の知る限りこの世界では昭和はとっくに終わり、現在は平成のはずだ」 ヴィータ「なんだよ昭和とか平成とかって……。おまえらいつの間にそんなに勉強したんだ?       もっと分かりやすく説明してくれよ」 ザフィーラ「つまり、この紙に書いてある年代は我々の過ごしていた年代より20年近く過去だということだ」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:33:51.47 ID:5IeupxsY0 フェイト「な、何かの間違いじゃ……?」 シグナム「気になるな……シャマル、その連絡先に聞いてみろ」 シャマル「分かったわ。クラールヴィント、お願い」 クラールヴィント「Ja.」 とぉるるるるる……とぉるるるるる…… シャマル「……あ、もしもし……その、実はチラシのことで……」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:35:26.93 ID:5IeupxsY0 シャマル「……そ、そうですか……はい……はい……それでは」 なのは「どうでした、シャマルさん」 シャマル「おかしいわ……今日の日付を聞いたら……昭和58年8月10日だって……」 シグナム「どういうことだ……?」 シャマル「わからない……ふざけてるようには聞こえなかったし……」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:37:09.07 ID:5IeupxsY0 なのは「一体どういうこと……?」 フェイト「わからない……だが、共に生きることはできる!」 シグナム「落ち着けテスタロッサ」 シャマル「今分かってるのは、何らかの理由で私たちは過去に遡ってしまった……ということかしら」 ヴィータ「なんなんだよ……何かの魔法か?」 はやて「それともこれがロストロギアの……?」 ザフィーラ「!シャマル、クラールヴィントが反応している」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:38:45.67 ID:5IeupxsY0 エイミィ「通じた……!艦長、通じました!」 リンディ「向こうがあのタイプのデバイスを持っていて助かったわ……」 クロノ「おかげで繋がりやすくなってたようですね。     もしクラールヴィントがなかったら繋がったかどうか……」 エイミィ「みんな聞こえてる?っていうか大丈夫?みんな無事?」 シャマル『えぇ……無事というには無事なんですが……』 クロノ「なんだ?何か気になることがあるのか?」 シャマル『はい、単刀直入に言いますと……今ここは昭和58年みたいなんです』 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:41:08.80 ID:5IeupxsY0 クロノ「……やっぱり……嫌な予感が的中したよ」 なのは『ど、どういうことなの?』 エイミィ「実はみんなの転送中に次元震が起こってね。その後異常がないか調べてみたら……      どうやらその世界の周りの時間軸が歪んじゃったみたいなの」 フェイト『時間軸が歪んだ……?』 リンディ「元に戻るまでどのくらいかかるかは分からないわ……。でも安心して。      通信に成功したということは他の世界への移動も可能でしょう。      次元震の余震がないと分かればいつでもアースラに戻ってこられるわ」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:43:11.37 ID:5IeupxsY0 フェイト『余震の不安が解消されるまでどのくらいかかりそうなんですか?』 リンディ「そうね……規模が規模だから……」 クロノ「早くても3、4日はかかるだろうな」 はやて『そんな……!それまであたしらはどないして過ごせば……』 クロノ「そんなこと僕に言われても……こちらからはこの通信以外は何も干渉のしようがないんだ」 エイミィ「ホテルをとるとか、そっちでなんとかするしかないの……ごめんね」 クロノ「そういうわけだ。僕たちはこの歪みとロストロギアが関連しているかどうか、     それを調べなくちゃいけない。これで通信を終わるよ」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:45:19.12 ID:5IeupxsY0 なのは「ホテルって言ったって……」 フェイト「お金なんか持ってないよ……」 はやて「あたしもや……どないしよう」 ヴィータ「そうだ!結界張ってその中で寝るのはどうだ!?」 シグナム「術者の魔力が持つと思うか?」 ザフィーラ「食事の問題もある」 ヴィータ「うっ……そっか……」 シャマル「なんとか日が暮れるまでには案を出さないと……」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:47:36.97 ID:5IeupxsY0 数時間後 なのは「……いつの間にかもう日が沈みそうだね」 フェイト「そうだね……」 はやて「まだ何の案も出せてへんのに……」 ヴィータ「腹減った〜……」 シグナム「我慢しろ。今日は何も食べられないかもしれないんだぞ」 シャマル「もしかしたらこのまま3、4日間ずっと……」 ザフィーラ「!……誰か来る。おそらく先ほどの彼らだろう」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:49:40.78 ID:5IeupxsY0 魅音「……ありゃ?また合っちゃったね。しかもおんなじ所で」 圭一「まさか昼からずっとそこに居るって事は……ないよな?」 なのは「にゃははは……実はそのまさかだったり……」 詩音「訳ありのようですね……どうかしたんですか?」 レナ「何か困ったことでもあったのかな……?」 シャマル「(みんなどうしよう……言っちゃっても大丈夫かしら……?)」 はやて「(しゃあない……あんまり人様に迷惑かけるのもあれやけど ちょっと相談させてもらうことにしよか……)」 フェイト「(そうだね……このままじゃ数日間飲まず食わずで野宿なんてことに……)」 シグナム「(我々守護騎士は耐えうるだろうがお前たちや主はまだ幼い。      そんなことになって体を壊されでもしたら提督に申し訳が立たん)」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:51:18.08 ID:5IeupxsY0 ザフィーラ「(そう言うことならば任せたぞシャマル)」 シャマル「(な、なんで私なの!?)」 ヴィータ「(しょうがねぇだろ。今はお前が『お母さん』なんだから)」 沙都子「どうかしまして?なんでも言ってくださって結構ですのよ?」 シャマル「その……実は……」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:53:27.36 ID:5IeupxsY0 シャマル「……というわけなんです……」 圭一「いやいやいやいやいや……なんだそりゃ……」 梨花「……あまりにお間抜けすぎるのですよ」 詩音「新しい家も決まってないのに前の家を売っちゃったなんて……」 魅音「ちょっとおばさん……まだボケるような歳でもないでしょ?」 シャマル「おばっ……ボケっ……!?」 レナ「ちょ、ちょっと魅ぃちゃん失礼だよ……!」 沙都子「ご、ごめんあそばせお母様……!うちの部長がとんだご無礼を……」 ヴィータ「(……ぷくっ……!く……くく……!)」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:55:09.05 ID:5IeupxsY0 羽入「しかも家を売ったお金で新しい家を買おうと思ったのに手続き上の関係でお金が手に入るのは数日後……あぅ」 圭一「天然どじっこ奥様もここまで来ると笑えねぇな……」 シャマル「天然どじっこ……?」 梨花「気にしなくても良いのです。圭一の悪い癖なのですよ」 なのは「(でも……実際にこんなことってあるんですか?)」 シャマル「(さ、さぁ……とっさに考えた言い訳だから……)」 はやて「(でもまぁ……信じてはくれたみたいやね)」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:57:03.62 ID:5IeupxsY0 レナ「でも……どうするのかな?かな?今日からの3、4日間」 はやて「それをずっと考えとったんやけど……」 シャマル「結局何の案も出ないままこんな時間に……」 圭一「お、おいおい……じゃあ一体……」 梨花「ボクたちのお家に泊めてあげる、というのはどうですか?」 一同「!?」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 11:59:04.44 ID:5IeupxsY0 沙都子「り、梨花!?あのお家にこんなに大勢の方が入ると思いまして!?」 羽入「そうなのですよ!こんなに入ったら二階の床が抜けちゃいますのです!」 梨花「みぃ……誰も全員をあのお家に泊めるとは言ってないのです」 圭一「じゃあどういう……」 梨花「圭一にも半分預かってもらいますのですよ。にぱー☆」 圭一「はぁ!?」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:00:50.67 ID:5IeupxsY0 沙都子「そうか!その手がありましたわね!     都合よく圭一さんのご両親は一週間東京へ行って帰ってこない!」 羽入「レナや魅音はお家の人を説得するのは難しい。    でも僕たちのお家や、ご両親が留守の圭一のお家なら!なんと都合のいい!    これが最善手というわけなのですね!?さすが梨花なのです!」 なのは「あ、あの〜……なんだか盛り上がっちゃってるところ悪いんですが……」 フェイト「さすがに見ず知らずの人のお家に泊めてもらうのは……」 はやて「こちらとしても申し訳ないというか何というか……」 魅音「何言ってんの!あたしらはもう同じ村の住人同士!このくらい当たり前だって!」 圭一「俺の意見は無視なんですね、わかります」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:02:27.36 ID:5IeupxsY0 魅音「あら、圭ちゃん嫌なんですか?」 圭一「別に嫌ってわけじゃないんだが……そのさ……色々と問題があるだろ……」 梨花「みぃ?それは下半身的な問題なのですか?」 圭一「馬鹿!下半身とか言うんじゃねぇ!」 なのは「下半身……?」 フェイト「何かの病気かな?」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:04:04.26 ID:5IeupxsY0 はやて「下半身の病気ならほら、見ての通りあたしもや。何か力になれることない?」 魅音「あー、心配はいらないよ。下半身の一部の話だから」 レナ「か、かかか下半身の一部って何かな!何かな!!」 沙都子「?話がさっぱり読めませんでしてよー」 ヴィータ「あたしにもさっぱりだ。はやての脚と何か関係あるのか?」 シグナム「さぁな。主の脚の原因ははっきりしていたが……彼の病気のことは私にもよくわからん」 シャマル「……若いって……いいわね……」 ザフィーラ「……シャマルお前……」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:05:46.31 ID:5IeupxsY0 圭一「わかったよ畜生!泊めりゃいいんだろ泊めりゃ!いいか!?俺のオットセイ☆は何ともないからな!    絶対に何ともならない!絶対にだ!分かったかお前ら!くそったれ!畜生!」 魅音「べ、別にそんなに言わなくても分かったよ……」 梨花「ではこれにて決定なのです。ぱちぱちぱち」 フェイト「ほ、本当に……いいんですか……?」 梨花「良いのですよ。ボクたちはもう仲間なのです。    それにそこの子とはなんだか他人のような気がしないのですよ」 なのは「ふぇ?わ、私?どこかで会ったかな……?」 梨花「気にしなくても良いのですよ。にぱー☆」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:07:22.67 ID:5IeupxsY0 魅音「そうだ!おじさんとしたことがうっかりしてたよ!みんな、自己紹介しなきゃね自己紹介!    まずはあたしから!園崎魅音!魅音でいいよ!」 詩音「双子の園崎詩音です。どうぞよろしく」 圭一「前原圭一だ。圭一でいいぜ」 レナ「竜宮レナだよ!みんなよろしくね!」 沙都子「北条沙都子ですわ!よろしくですわよ!」 梨花「古手梨花なのです。にぱー☆」 羽入「古手羽入なのです。よろしくですよ、あぅ」 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:08:59.46 ID:5IeupxsY0 なのは「わ、私高町なのはです!よろしくお願いします!……はっ!     (ご、ごめんなさい!うっかり本名名乗っちゃった!      私たち親戚ってことになってるのに……大丈夫かな……)」 はやて「(平気やよ。あたしと守護騎士のみんなは八神姓でなんとかなる。       フェイトちゃんだけ偽名使えばえぇだけや)」 フェイト「(そ、そうだね。じゃあ……)た、高町フェイトです……お世話になります……」 はやて「八神はやて言います。よろしくお願いします」 シグナム「シグナムです」 シャマル「シャマルです」 ヴィータ「ヴィータです」 犬「わん」 はやて「この子はザフィーラです」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:10:44.91 ID:5IeupxsY0 魅音「へぇ〜……親戚に外人さんがこんなにいるなんて珍しいね」 なのは「ま、まぁ……。外国にいることが多かったもので……にゃはは」 はやて「レナさんもなんだか外人さんみたいな名前やね」 レナ「あははは、うん。よく言われるかな。変わった名前だって」 はやて「ううん、えぇ名前やと思うよ」 レナ「あはは、ありがとうはやてちゃん。はやてちゃんも良い名前だよ、だよ!」 フェイト「高町フェイト……高町フェイト……なのはのお嫁さん……高町フェイト……」ブツブツ 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:12:23.47 ID:5IeupxsY0 梨花「それでは早速誰がどちらのお家に泊まるか決めるのですよ」 魅音「そうだねぇ……やっぱ低年齢層は梨花ちゃんハウスがいいだろうね」 詩音「そうですね。襲われたら抵抗できないでしょうし」 圭一「おい待てどういう意味だ」 レナ「じゃあ……なのはちゃん、フェイトちゃん、はやてちゃん、ヴィータちゃん。    この四人が梨花ちゃんのお家ってことかな、かな?」 沙都子「少々狭いかも知れませんけど、工夫すればなんとかなりそうですわね」 羽入「あぅ!でもお布団がそんなにないのです……あぅあぅあぅ……」 魅音「あぁ、それなら大丈夫。ウチから貸すよ」 詩音「ならあとで葛西にでも持って行かせますね」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:14:05.07 ID:5IeupxsY0 シグナム「なら私とザフィーラ、シャマ……母が圭一さんのお宅ということですね」 レナ「あ、はいはい!レナがザフィーラちゃんを預かってもいいかな、かな!」 ザフィーラ「!?」 シャマル「え?はい……それは構いませんけど……」 レナ「やったやったぁ!はぅ〜!ザフィーラちゃん、おっ持ち帰りぃ〜!」 ヴィータ「良かったじゃねぇかザフィーラ。たっぷり可愛がってもらえよ」 ザフィーラ「…………」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:15:50.24 ID:5IeupxsY0 魅音「ほんじゃ、そろそろ暗くなってきたし今日はこれにて解散するかね!」 詩音「それではみなさん、また部活のある日には誘ってくださいね」 レナ「それは明日かも知れないけどね!じゃあねみんな!さ、ザフィーラちゃん!レナのお家にレッツゴー!」 梨花「それではみんな、行きましょうです」 なのは「う、うん!」 フェイト「高町フェイト……はぁはぁ」 はやて「フェイトちゃん……少し頭冷やしたほうがえぇんちゃう?」 ヴィータ「人んちにお泊りかー。楽しみだなー」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:18:35.62 ID:5IeupxsY0 圭一「みんな行っちまったな……じゃあ俺らも行きますか」 シグナム「はい」 シャマル「お世話になります」 圭一「そう言えば……なのはとフェイトの親御さんやシャマルさんの旦那さんは今どこにいるんですか?」 シャマル「え、えっと……(し、シグナム……私の旦那さんって今どこにいるの……?)」 シグナム「(知るか。落ち着け。適当に何か考えろ)」 シャマル「えっと……みんな海外にお仕事に行ってて……しばらく帰って来れないんです」 圭一「あ、そうなんですか……ちなみに何の仕事ですか?」 シャマル「(し、シグナム……)」 シグナム「…………」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:20:12.25 ID:5IeupxsY0 圭一「どうぞ、あがってください」 シャマル「おじゃましまーす」 シグナム「おじゃまします」 圭一「すみません……飯についてなんですけど、俺料理とかあんまりできなくて……。    一応ご飯と味噌汁くらいは作れるようにはなったんですけど……    あとはお惣菜とかカップラーメンとかでもいいですか?」 シグナム「お気になさらず。それで十分すぎる程です」 シャマル「あ、お料理だったら私がおてつd」 シグナム「本当にそれで十分ですので。お気遣いなく」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:21:49.85 ID:5IeupxsY0 シャマル「(ちょ、ちょっとシグナム!?)」 シグナム「(頼むからお前は何もしてくれるな)」 圭一「あの……どうかしましたか?」 シャマル「えっ?あ、な、なんでもないです!」 圭一「……?そんじゃ俺、風呂沸かしてきますね」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:23:26.60 ID:5IeupxsY0 シャマル「……ちょっとシグナム!酷いじゃない!」 シグナム「何が酷いものか。身を守るために当然のことをしただけだ。      お前に料理など、とてもじゃないがさせられたものではない」 シャマル「そんなことないもん!はやてちゃんだって上達したって褒めてくれたもん!」 シグナム「主は優しいお方だからな」 シャマル「〜〜〜〜ッッッ!!!」 圭一「あと30分くらいで沸くと思うんで……ってあの……本当にどうかしましたか?」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:25:11.90 ID:5IeupxsY0 シャマル「圭一さん!」 圭一「は、はい?」 シャマル「お料理、作らせてください」 シグナム「なっ……!お前なんてことを!また犯罪者になるつもりか!      圭一さん!こいつ……母の料理はあまりにも……」 圭一「若奥様の手料理か……こいつぁたまらねぇ!一度は味わってみたいと思うのが男の性! くぅ〜!最高だ!シャマルさん!ぜひお願いします!俺にあなたの料理、味わわせてください!」 シャマル「もちろんです!」 シグナム「\(^o^)/」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:26:56.62 ID:5IeupxsY0 梨花「ここがボクのお家なのですよ」 なのは「え?ここって……神社?」 沙都子「梨花はこの古手神社の巫女さんですのよ!」 フェイト「古手って、梨花と羽入の苗字と一緒……」 羽入「そうなのです。この神社は僕たちの物なのですよ!えっへんなのです!」 ヴィータ「はやて、巫女さんってなに?」 はやて「ん、なんやヴィータ。興味あるん?      せやったら今度ヴィータサイズで巫女服買うたろな。きっとめっちゃ可愛ぇで〜」 ヴィータ「ほんと!?ありがとはやて!」 梨花「レナの格好の餌食になるに違いないのです」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:28:57.76 ID:5IeupxsY0 はやて「よいしょ。ふぅ、ありがとうヴィータ、羽入ちゃん。肩もうえぇよ。ごめんな」 羽入「このくらいいいのですよ」 ヴィータ「そうそう。あたしもたまにははやてに肩貸してみたかったんだ。      抱っこはいっつもシグナムやシャマルがやっちまうからさ」 はやて「そっか?みんなもおおきに。車椅子、重かったやろ?」 なのは「ううん、全然!」 沙都子「車椅子って案外軽い物なんですのね」 梨花「四人で持てばとても楽ちんだったのです」 フェイト「それにしてもはやて、もうそんなに歩けるようになったんだね」 はやて「うん、リハビリの成果や」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:30:35.35 ID:5IeupxsY0 沙都子「さ、どうぞあがってくださいまし!」 なのは「おじゃましまーす」 梨花「ちょっと狭いけど良いところなのですよ」 フェイト「お、おじゃまします……」 羽入「さっそくご飯の準備をしますです!今日のご飯は僕なのですよ」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:32:17.81 ID:5IeupxsY0 はやて「あ、お料理やったらあたしにやらして?お世話になる身なんやし、このくらいはせんとな」 なのは「だったら私も手伝うよ!」 フェイト「あ、じゃ、じゃあ私も……!」 羽入「あぅ?でも……」 沙都子「あらあら、いいんですのよ?そんなに気を遣って下さらなくても……」 はやて「まぁまぁえぇからえぇから。こう見えてお料理は得意なんよ?」 ヴィータ「おう!はやての料理はギガうまだぞー!」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:34:10.60 ID:5IeupxsY0 梨花「それは楽しみなのです。羽入、ここはみんなに任せましょうです」 羽入「あぅあぅ……本当に良いのですか?」 フェイト「うん、はやても言ってたけど、今日からお世話になるんだし……」 なのは「そうそう。待っててね!美味しいもの食べさせてあげるから!」 沙都子「では今晩はお任せしますわね」 はやて「よっしゃ、ほないっちょ頑張ろか!」 ヴィータ「がんばれー!」 はやて「ヴィータも頑張るんよ」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:35:47.34 ID:5IeupxsY0 梨花「……ふぅ、ごちそうさまなのです」 はやて「はい、おそまつさま」 沙都子「とても美味しかったですわ。レナさんや魅音さんにも負けないくらいでしてよ!」 フェイト「よかった、喜んでもらえて……」 羽入「みんなまだ子供なのにこんなにお料理ができてすごいのですよ!」 ヴィータ「それを言うならお前らもだろ?」 なのは「あ、そう言えば……みんな何で子供だけで暮らしてるの?」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:39:07.00 ID:5IeupxsY0 沙都子「……わたくしも梨花も、数年前に両親を亡くしていますの」 なのは「えっ……あ、その……」 梨花「気にすることはないのです。ボクも沙都子も、もう悲しみは乗り越えました」 フェイト「そうなんだ……」 羽入「今はみんな、楽しく過ごしています。仲間という家族がいるから、幸せに暮らしています」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:42:09.13 ID:5IeupxsY0 はやて「仲間という家族……えぇ言葉やね」 ヴィータ「うん……すごく良い言葉だ」 沙都子「ですから、あなた方のご両親が健在であっても……     わたくしたちに対して何を感じる必要もございませんわよ。     わたくしたちは世界中の誰よりも幸せだと言える自信がありますわ!」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:44:00.98 ID:5IeupxsY0 フェイト「(沙都子の言うとおりだよ、なのは)」 なのは「(え……?フェイトちゃん……?)」 フェイト「(なのは、今『自分だけ両親が生きてて……』とか思ってたでしょ)」 なのは「(え、えっと……それは……)」 はやて「(確かに今のあたしらにはお父さんもお母さんもおらへんけど、     そのことでなのはちゃんが気に病むことなんか何もあらへんからね)」 ヴィータ「(まぁあたしには親ってのが良く分かんないけどさ。『仲間という家族』ってのは良く分かるぞ。 みんなにはちゃんと家族がいるんだからさ。気にすんな)」 なのは「(みんな……うん、ありがとう)」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:45:59.29 ID:5IeupxsY0 シャマル「圭一さん!?しっかりしてください!圭一さん!」 圭一「あ……あぁあ……イリー……トミー……クラウド……すまん」がくっ シグナム「……確かに料理のレベルが上がっているな。兵器としてだが」 シャマル「い、急いで治療しなきゃ!クラールヴィント!本領発揮よ!」 クラールヴィント「J……Ja.」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:48:27.54 ID:5IeupxsY0 圭一「……はっ!?俺は今いったい……?」 シャマル「ご、ご飯を食べ終わって席を立った瞬間に転んで頭を打って気絶してたんです」 圭一「そうでしたっけ……それにしちゃ腹が減ってるような……あとでカップ麺でも食べるか……。 あ、そうだ。もうお風呂沸いてると思いますよ。先に入ってきてください」 シャマル「あ、先に入っちゃっていいんですか?じゃあお言葉に甘えて……行きましょう、シグナム」 シグナム「あぁ、今行く」 圭一「!?」 シグナム「それでは、先に入らせていただきます」 圭一「え、は、はい。どうぞごゆっくり……」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:51:32.68 ID:5IeupxsY0 圭一「(ど、どうなってんだ……?あの二人……あの歳でまだ母娘一緒に風呂に入るのか!?     れれれ冷静になれ……KOOLになるんだ前原圭一!     だがこの状況で落ち着ける方が男としてどうかしてるぜ!     あぁ……あんな美人母娘が一緒に……) シャマル「あら……シグナムあなたまた胸大きくなったんじゃない?」 シグナム「なっ……何を馬鹿な……」 シャマル「だって……ほら!」むにゅっ シグナム「ひゃっ!やっ、やめ……!」 シャマル「あら、可愛い声。ほら……触って確信したわ。      前と揉み心地が全然違うもの。絶対大きくなってる」むにゅむにゅむにゅ シグナム「そ、そんな……んっ……ことは……な、……はぁっ……ない……!」 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:53:27.61 ID:5IeupxsY0 シャマル「うーん……私が調子に乗って揉みすぎたのかしら……。今度はシグナムが私の胸を揉んでくれない?」 シグナム「え……?私が……?」 シャマル「そう、あなたが。ほら、早く早くぅ」 シグナム「こ、こうか……?」むにゅっ シャマル「あんっ……そうよ、もっと揉んで……」 シグナム「わ、わかった……」むにゅっむにゅっ シャマル「あぁっ……いい、いいわシグナム……もっと……もっと……!」 圭一「ああああああああ!!!ちくしょおおおおおおおおお!!!!!    まずい!妄想が!妄想が止まらん!!全裸には萌えがないとは言ってもこれはエロすぎる!    鎮まれ!俺のオットセイ!鎮まれええ!!」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:55:05.79 ID:5IeupxsY0 シャマル「……?」 シグナム「ん?どうかしたかシャマル」 シャマル「今、変な声が聞こえたような……気のせいかしら」 シグナム「私には何も聞こえなかったが……。それより、一緒に風呂に入る必要はあったのか? 確かに主の家では皆で入ることが多かったが……」 シャマル「うーん……はやてちゃんも何も言わなかったから、 こっちの世界の常識としておかしいってことはないでしょう」 シグナム「ふむ……それもそうだな」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:56:42.32 ID:5IeupxsY0 シグナム「上がりました。いいお湯でしたよ」 圭一「あぁ……それは良かった。気持ちよかったですか?」 シャマル「えぇ、とっても」 圭一「それは良かった……」 シグナム「(なんだ……?何か雰囲気が……)」 シャマル「(えぇ、なんだかとても落ち着いているというか……ナニかあったのかしら?)」 圭一「ふぅ……それでは俺も入ってきますね。    あぁ、パジャマはそこに置いてあるので、着替えていてください」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 12:59:22.70 ID:5IeupxsY0 沙都子「ふぅ〜、いいお湯でしたわね」 なのは「でもさすがにこの人数でお風呂に入るのは狭かったね……」 羽入「楽しかったから問題ないのです。裸の付き合いは重要なのですよ!ね、梨花!……梨花?」 梨花「あり得ない……どうなってるの?なんなのあれ……。    私と年齢は大して変わらないはずでしょ?なのになんで…… 沙都子や羽入が特別なんだと思ってた……二人の成長が早いだけだと思ってた……    なのに……なんなの?なんでみんなもう胸があるのよ……信じられない……    なのはも……フェイトも……はやても……ヴィーt……あ」 ヴィータ「?なんだ?あたしの顔に何か付いてるか?」 梨花「まだまだ……これからなのです。がんばりましょうです」 ヴィータ「……?」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:02:13.11 ID:5IeupxsY0 はやて「いや〜、でもフェイトちゃんが一人じゃ髪洗えへんの、ホンマやったんやね」 沙都子「小さな子供みたいで可愛らしかったですわよ!」 ヴィータ「なのはに髪を洗ってもらうテスタロッサ……いいもん見させてもらったぞ。      今度シグナムにも教えてやろうっと」 フェイト「ちょ、ちょっとみんな……!あ、洗えなくはないんだよ!ほんとだよ!」 羽入「あの様子を見るに、その発言は信憑性にかけますのです。あぅあぅ☆」 フェイト「ほ、ほんとだってば!ただ目を開けられないだけで……」 梨花「では明日は目を瞑って一生懸命がんばって髪を洗うフェイトを端から眺めるのです。にぱー☆」 フェイト「そ、そんな……なのはぁ……」 なのは「ごめんフェイトちゃん……私もそれちょっと見たいかも……」 フェイト「…………」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:04:48.06 ID:5IeupxsY0 圭一「いいお湯だった……。あ、シグナムさん、シャマルさん。パジャマのサイズとかどうでした? 親父とお袋のですから、サイズは問題ないとおも……!?」 シャマル「はい、ちょっと大きいですけど問題ないです♪」 シグナム「少し……きついです」 シャマル「あら、シグナムきついの?主にどの部分が?ちゃんと言わないと」 シグナム「(シャマル貴様……)お、主に胸の部分が……」 圭一「お……おぉおおおおおおお……!」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:07:54.39 ID:5IeupxsY0 圭一「(こ、これは……!そうか……シャマルさんが親父のを、シグナムさんがお袋のパジャマを着たのか……!    お袋はそんなに背の高い方じゃない……だがシグナムさんは見ての通りの高身長だ。    しかも、それ以上に違うのは……そう!バストサイズ!    見よ!この生地の張り具合を!ぱっつんぱっつんじゃないか!    今にもボタンが弾け飛びそうだ!生地の隙間から胸が……見えそうで見えない!    あぁあああもどかしい!だがこのもどかしさが堪らん!見えそうで見えないのが堪らん!    おまけに上着の丈が足りずへそがちらちらと見え隠れする!    この『ちらちら』が重要だ!常に見えているより見えたり見えなかったりする方が興奮する!    最高だ!この服装……正確にツボを押さえてやがる!) 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:11:10.62 ID:5IeupxsY0 圭一「はぁはぁ……ってあれ?シグナムさん、なんで顔がそんなに真っ赤に……」 シグナム「ッッ…………」 シャマル「あ、あの……圭一さん……       そういうことは思っていてもあんまり口には出さない方が……」 圭一「へ……?ま、まさか……俺また思ったことを口に……?」 シグナム「今日は……もう寝ましょう……」 圭一「っ……!は、はい!そうですね!寝室はあっちです!」 シャマル「じゃ、じゃあおやすみなさい……あはは……。       シグナム、しっかり……!自分を保って……!」 圭一「お、おやすみなさい……。駄目だこの癖……早くなんとかしないと……」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:15:13.27 ID:5IeupxsY0 梨花「それでは良い子は寝る時間なので、もう電気を消しますです」 フェイト「あ……もうそんな時間?」 ヴィータ「えー?ちょっと早くねぇか?」 羽入「あぅあぅ……でも早く寝ないと体に悪いのですよ」 はやて「そうやよヴィータ。ちゃんとお休みせな」 沙都子「テレビも消しますわね。それではおやすみなさいですわ」 なのは「おやすみなさーい」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:18:35.37 ID:5IeupxsY0 なのは「(みんな……起きてる?)」 フェイト「(うん、大丈夫)」 はやて「(もちろん起きとるよ。ヴォルケンのみんなも大丈夫やね?)」 ザフィーラ「(……大丈夫、です……)」 ヴィータ「(なんだ、やっぱりまだ寝ないんじゃんか)」 シグナム「(ロストロギア探索……ですね)」 シャマル「(じゃあ……昼間の場所に集合しましょう)」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:20:58.72 ID:5IeupxsY0 はやて「これでみんな集まったみたいやね」 フェイト「うん、……あれ?シグナムなんだか目が赤いですね……どうかしましたか?」 シグナム「なんでもない。気にするな」 シャマル「そうそう、なんでもないんです」 ヴィータ「ザフィーラ……なんかお前やつれたか?」 ザフィーラ「少々……くたびれた……」 なのは「な、なんだかみんな大変なご様子……」 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:24:39.00 ID:5IeupxsY0 はやて「ま、何はともあれまずはロストロギア探索や!結界展開!」 夜天の書「Gefangnis der Magie.」 シグナム「では我々は方々に散って探索を開始します。シャマル、お前は広域探索魔法を頼む」 シャマル「えぇ、分かってます」 ヴィータ「よっしゃ、いっちょ頑張るか」 フェイト「早く見つかるといいね」 なのは「うん、みんながんばろ!」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:27:11.47 ID:5IeupxsY0 なのは「……と張り切っては見たものの、どこから探せば……とりあえず神社から……      あれ?あ、あれってもしかして……!」 羽入「あぅ〜……あぅあぅあぅ……みんなどこに行っちゃったのですか……」 なのは「は、羽入ちゃん!?結界内に取り残されちゃったの!?」 羽入「あぅあぅ……空の色もなんだかおかしいのです……何が起こったのですか……?」 なのは「(み、みんなどうしよう……羽入ちゃんが結界内に……) 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 13:29:43.93 ID:5IeupxsY0 はやて「(ほんまに……?せやったら……えーっと……どないしよう)」 シャマル「(姿を見られちゃったらまずいし……) ザフィーラ「(このままにしておく訳にもいかないだろう)」 なのは「(うーん……こうなったらアレしか……)」 シグナム「(何かいい手があるのか?)」 なのは「(羽入ちゃんにはちょっとおやすみしててもらいます)」 ヴィータ「(あ……悪魔め……)」 フェイト「がくがくぶるぶる」 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 14:06:10.80 ID:5IeupxsY0 羽入「あぅあぅ……みんな〜……どこに行っ……あぅん!」ばたっ なのは「ごめんね……おやすみ……」 はやて「(対象を絞って結界外に転送するのはあたしたちにはちょっと無理やね……。 みんな、始めたばっかでごめんけど、今日はここで終わってもえぇかな?)」 フェイト「(うん、仕方ないよ)」 シグナム「(ではすぐにそちらへ戻ります)」 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 14:12:21.82 ID:5IeupxsY0 さるったからちょっとペース落とす はやて「ほんじゃ、今日はお疲れさん。なのはちゃん、羽入ちゃんは?」 なのは「ちゃんとお布団に運んだよ。ぐっすり寝てる」 ヴィータ「ちゃ、ちゃんと息してるだろうな……?」 シャマル「私が駆けつける必要なんてないようにしてくださいね」 シグナム「同感だ」 なのは「シグナムさんたちまで……ちゃんと魔力ダメージで気絶させました!」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 14:21:05.67 ID:5IeupxsY0 はやて「まぁ、何はともあれお疲れや。今日はちょっとしたトラブルもあったことやし、     ゆっくり休めて好都合やったかも知れへんね」 フェイト「そうだね。今日はみんなゆっくり寝たほうがいいかも」 シグナム「では私たちはこれで」 シャマル「おやすみなさい、みんな」 シグナム「おう、じゃあなー。ザフィーラもほら、とっとと帰れ」 ザフィーラ「……あぁ……」 なのは「おやすみなさい、シグナムさん、シャマルさん、ザフィーラさん」 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 14:31:54.13 ID:5IeupxsY0  ガバッ! 羽入「あぅっ……あ、あれ?あぅあぅあぅあぅ……」 梨花「……うるさいなぁ……目が覚めちゃったじゃない」 羽入「梨花……」 梨花「何よ?」 羽入「梨花は、ずっとここで眠っていましたですか?」 梨花「はぁ?当たり前でしょ?何?私が夢遊病患者とでも言いたいの?」 羽入「あぅ……違うのです!実はかくかくしかじかで……」 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 14:39:15.00 ID:5IeupxsY0 羽入「……という訳なのです」 梨花「あんたねぇ……夢と現実の区別くらいつけなさいよ。神様でしょ?」 羽入「あぅあぅあぅ……夢、だったのでしょうか……?」 梨花「夢じゃなかったら何なのよ。周りを見てみなさい周りを。ちゃんとみんな居るでしょ」 羽入「あぅ……リアルな夢だったのです」 梨花「ほら、もういいでしょ?これ以上話すとみんなを起こしちゃうわ。あんたもさっさと寝なさい」 羽入「あぅ……起こしてごめんなさいなのですよ梨花。おやすみなのです」 梨花「はいはい、おやすみ」 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 14:50:01.09 ID:5IeupxsY0 トントントントントン…… なのは「んっ……ふわぁあ……んん……」 沙都子「あら、皆さん起きまして?」 フェイト「おはよう。なのは、はやて」 沙都子「もうすぐ朝ごはんができましてよ。顔を洗って来るといいですわ」 はやて「ご、ごめんな……早起きさせて朝ごはんまで作らせてもうて……フェイトちゃんまで……」 沙都子「何も謝ることではございませんわ。今日の当番はわたくしでしたから。     むしろフェイトさんに手伝っていただいて申し訳ないくらいですわ」 フェイト「ううん、手伝いたかったから手伝わせて貰っただけだよ。それより……」 なのは「?」 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 14:56:50.40 ID:5IeupxsY0 沙都子「それより、ヴィータさんを早く起こしてあげてくださいましな」 はやて「へ?……あ」 梨花「くすくす……とっても可愛いのですよ」ぷにぷに 羽入「あぅ……柔らかくて気持ちいいほっぺなのです」ぷにぷに ヴィータ「んん……はやてぇ……むにゃむにゃ」 はやて「ちょ、ちょお!梨花ちゃん、羽入ちゃん!」 梨花「みぃ?」 羽入「あぅ?」 はやて「あたしにもやらして」 なのは「あ、私も」 フェイト「…………」 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 15:02:39.22 ID:5IeupxsY0 ヴィータ「うーん……なんか両頬が赤くなってるような……なんでだ?」 はやて「虫にでも刺されたんとちゃうかな?」 なのは「うん、きっとそうだよ」 梨花「みぃ……ここは森も近いので虫も多いのです」 羽入「戸締りしていても入ってくるので困るのですよ……」 ヴィータ「そっか。くそー、なんであたしばっかり」 沙都子「つ、ついてなかったでございますわね……」 フェイト「そ、そうだね。運が悪かったね……」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 15:10:04.85 ID:5IeupxsY0 沙都子「とにかく、今はご飯にしましょう!」 フェイト「そ、そうだね。ほら、みんな早く食べて食べて」 ヴィータ「そうだな、腹減ったし。いっただっきまーす!」 梨花「もぐもぐ……この卵焼き、とても美味しいのです」 沙都子「あら、お口に合いまして?いつもと味付けを少し変えてみたんですのよ」 梨花「ボクの大好きなお味なのですよ。さすが沙都子なのです。     ボクのことを想ってくれている証拠なのです」 沙都子「ちょ、ちょっと梨花……今日はお客様がいらっしゃいますのよ。恥ずかしいですわ……///」 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 15:19:11.82 ID:5IeupxsY0 なのは「ずず……ん、このお味噌汁、すごく美味しい!」 フェイト「あ、良かった……お味噌汁は私の担当だったんだ」 なのは「私の大好きな味だよ!フェイトちゃん、私の好きな味付け知ってたの?」 フェイト「う、ううん……。でももしかしたら……      なのはに美味しく食べてもらいたいって思いながら作ったから、かな……///」 なのは「フェイトちゃん……///」 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 15:25:41.54 ID:5IeupxsY0 はやて「みんな朝からイチャイチャしよるねぇ」 ヴィータ「なのはとテスタロッサもだが……梨花と沙都子も仲良いんだな……」 羽入「梨花も沙都子もずるいのです!僕だって……僕だって……!」 はやて「この空気……なんやいたたまれんなぁ。ヴィータ、あたしらもイチャイチャしよか」 ヴィータ「は、はやて……///」 羽入「あぅあぅ……あぶれたのです……あぅあぅあぅ……!」 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 15:32:10.99 ID:5IeupxsY0 圭一「よっしゃ、朝食完成!うん、ご飯と味噌汁以外はお惣菜や缶詰とは言え、     我ながらなかなか良い出来栄えだ。やっぱ客に飯を作らせるのは悪いからな」 シグナム「おはようございます、圭一さん」 シャマル「あぁ、ごめんなさい!朝ごはん作って貰っちゃって……言ってもらえば作りましたのに……」 シグナム「朝食を作っていただき本当にありがとうございます、圭一さん」 圭一「あ、いや……おかずはお惣菜ですけど……」 シグナム「いえ、本当にありがとうございます。感謝します」 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 15:42:02.10 ID:5IeupxsY0 シャマル「ふぅ……美味しかったです、ごちそうさま……あら?」  ジリリリリリン……ジリリリリリン…… 圭一「あ、電話だ。魅音かな……すみません、ちょっと外しますね」 シグナム「いえ、構いませんよ」 圭一「……わかった。あぁ……じゃあな」  ガチャっ 圭一「シャマルさん、シグナムさん。今から昨日のみんなと会いますけど、一緒に来ます?」 シグナム「あぁ、そうですね……。我々の身内にも会えるでしょうし」 シャマル「それじゃ、ご一緒させてもらいます」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 15:49:00.64 ID:5IeupxsY0 魅音「お、来たね」 梨花「お待たせしましたです」 詩音「あとは圭ちゃんたちだけですね」 ヴィータ「ザフィーラお前……大丈夫か……?」 ザフィーラ「(…………あぁ………)」 フェイト「れ、レナ……ザフィーラに一体何を……?」 レナ「え?レナはただザフィーラちゃんをかぁいがってあげてただけだよ〜。はぅ〜!」 なのは「とてもそんな風には見えないんですけど……」 はやて「(ザフィーラ……よぉ頑張ったなぁ……)」 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 15:55:46.29 ID:5IeupxsY0 魅音「お、来た来た。これで全員だね」 詩音「こうして見ると、結構な大所帯ですねぇ」 圭一「で?今日は何をするんだ?まさか俺らだけで普通に部活するってんじゃねぇだろうな?」 魅音「くっくっく……圭ちゃあん……なぁにを馬鹿なことを……」 詩音「こぉんな面白そうな状況でそんな選択肢……」 沙都子「初めから存在しませんでしてよ!」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 16:00:07.94 ID:5IeupxsY0 出掛けてくる 見くれてる人いたら保守してて欲しい 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 22:56:45.93 ID:5IeupxsY0 圭一「へっ!そんなこったろうと思ったぜ!」 レナ「はぅ〜!楽しみだな、楽しみだなー!」 なのは「あ、あの〜……ちょっと話についていけないんですけど……」 はやて「部活って……みんなおんなじ部活に入っとるん?」 フェイト「どんな部活なんだろ?」 魅音「よくぞ聞いてくれた!     我が部はだな、複雑化する社会に対応するため、活動毎に提案されるさまざまな条件化、時には順境、あるいは逆境からいかにして……」 梨花「つまり、みんなでゲームをして遊ぶ部活なのです」 ヴィータ「ゲーム!?面白そう!」 羽入「はい!とっても面白いのですよ!……恐ろしくもありますですけど……」 魅音「と、言うわけで!今日は皆さんにも部活に参加してもらうよ!」 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:01:56.62 ID:5IeupxsY0 シグナム「私たちも……か?」 沙都子「もちろんですわ!」 シャマル「けど、ゲームって一体何を……。こうも人数が多いとやれることも限られるんじゃ?」 魅音「安心してよ。そこはちゃーんと考えてあるからさ」 詩音「さっき梨花ちゃま達のお話を聞いて思いついたんですけどね」 圭一「ん?何だ?梨花ちゃん、何の話をしたんだ?」 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:05:04.65 ID:5IeupxsY0 梨花「みんなのお料理がとっても美味しかった、とお話しましたです」 圭一「料理……?ってことはまさか……」 魅音「そう!今日の部活は久々の料理対決!二人または三人で一グループ!グループはくじで決めるよ!」 なのは「勝敗はどうやって決めるんですか?」 魅音「あ」 ヴィータ「考えてなかったですか……」 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:08:20.39 ID:5IeupxsY0 魅音「あちゃー……そういやこの対決には審査員が必要だった……」 詩音「もう……お姉、しっかりしてくださいよ」 フェイト「じゃあ、お料理勝負は中止……?」 富竹「あれ?やあみんな。こんなところで何をしてるんだい?」 鷹野「それに見かけない顔もたくさん……どうしたのかしら?」 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:11:37.40 ID:5IeupxsY0 圭一「富竹さん、鷹野さん!」 梨花「鷹野、もう出歩いても大丈夫なのですか?」 鷹野「えぇ、おかげさまで。もう発症の心配はほとんどないわ。    ただ、お散歩にはまだ監視が必要みたいだけれど。くすくすくす……」 富竹「そ、そんな……監視だなんて……僕はただ……」 鷹野「ふふ、冗談よ。からかってごめんなさい、ジロウさん」 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:15:04.84 ID:5IeupxsY0 はやて「あの、すみません……あなたたちは……?」 富竹「あぁ、ごめんごめん。僕は富竹、フリーのカメラマン。この雛見沢にはたまにくるんだ」 鷹野「鷹野三四よ。診療所で看護婦をやってたけれど……いろいろあって今は患者の立場ね。     あなたたちは旅行者さんか何かかしら?」 なのは「あ、新しく引っ越してきました!よろしくお願いします!」 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:18:59.62 ID:5IeupxsY0 鷹野「あらぁ、新しい住人さん?歓迎するわよ」 富竹「よろしくね!」 圭一「そうだ魅音!富竹さんと鷹野さんに審査員やってもらえばいいんじゃねぇか?」 魅音「お、そうだねぇ!富竹さん!鷹野さん!よろしくお願いしますよ!」 富竹「し、審査員?何の話だい?」 なのは「実はかくかくしかじかで……」 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:25:43.79 ID:5IeupxsY0 富竹「なるほど……どうする?鷹野さん」 鷹野「時間はたっぷり貰いましたもの。ジロウさんさえ良ければ」 富竹「そうかい?よし、それじゃあその審査員、引き受けようじゃないか!」 梨花「みぃ。感謝しますです。鷹野、富竹」 沙都子「ありがとうございますわ!」 羽入「助かるのですよ、あぅあぅ☆」 魅音「それじゃあ早速会場を移そうか!」 シャマル「会場を移す……?」 レナ「魅ぃちゃんちの台所はすっごく大きいんだよ!」 はやて「こんな大人数で一斉にお料理できるくらい大きいん?」 詩音「ん〜、さすがに一斉には窮屈でしょうから前半組と後半組に分かれてやるでしょうね」 なのは「なるほど……よーし、頑張るぞー!」 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:30:31.26 ID:5IeupxsY0 はやて「うっひゃ〜……ほんまにおっきなお屋敷やねぇ〜……」 梨花「魅ぃのお家はこの村で一番のお金持ちなのです」 なのは「アリサちゃんやすずかちゃんにも負けないくらい……」 圭一「ちなみに、ここら一体の山も全部園崎家のもんらしいぜ」 フェイト「す、すごいね……」 魅音「いやいや、そんなすごいもんでもないって。    山だって園崎家の敷地って言ってももう何年も放置しっぱなしだし」 ヴィータ「こうも広いと迷子になっちまいそうだな……」 247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:34:45.84 ID:5IeupxsY0 詩音「山の中に迷い込まないようにしてくださいね。怖いお兄さんたちに何をされるか分かりませんよ」 シャマル「こ、怖いお兄さん……?」 鷹野「園崎家のことについて詳しく知りたかったら、ぜひ私に聞いてください。    ついでに雛見沢の歴史もお教えしますわ」 シグナム「はぁ……」 富竹「ちょ、ちょっと鷹野さん……その個性的な趣味は相変わらずなんだね……」 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/15(日) 23:38:51.97 ID:5IeupxsY0 魅音「よし、そんじゃみんな、早速くじを引いてもらおうか!」 レナ「組み分けのくじだよ!だよ!」 なのは「この箱から引けばいいのかな?」 詩音「あなたたちはこの箱、部活メンバーはそっちの箱です」 はやて「みんなバラバラになるようになっとるんやね」 魅音「そういうこと。あたしとレナが組んじゃったりしたら勝負は決まったようなもんだからね」 圭一「悔しいがその通りだからな。これが一番公平って訳だ」 シグナム「(ならシャマルと組むことはない訳か……安心した)」 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:00:28.62 ID:+iwad9Tu0 梨花「みぃ……それでも一つのグループは三人組みになりますから……」 沙都子「運が悪ければやっぱり……」 ヴィータ「その心配はないぞ!助っ人を連れてきた!」 魅音「助っ人だって……?許せる!」 詩音「誰を連れてきたんですか?」 ヴィータ「一日遅れでやってきた、ザフィ叔父さんだ!」 ザフィーラ「……どうも」 レナ「あれ、あれれ?ザフィーラちゃんどこ行っちゃったのかな?かな?」 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:08:15.02 ID:+iwad9Tu0 なのは「(ざ、ザフィーラさん!?どうして……)」 ザフィーラ「(知らん。ヴィータに聞け)」 シャマル「(ヴィータちゃん……一体何を考えて……)」 ヴィータ「(何って……この方が面白そうじゃん)」 シグナム「(お前な……)」 はやて「(うん、その通りや。ヴィータはよぉわかっとる。この方がおもろい)」 フェイト「(はやてまで……)」 魅音「よし、くじは全員引いたね?くじの結果は……この通り!」 前半組 圭一・なのは 魅音・シグナム 梨花・シャマル レナ・フェイト 後半組 詩音・ザフィーラ 沙都子・ヴィータ 羽入・はやて 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:15:10.12 ID:+iwad9Tu0 圭一「よっしゃ、いっちょやるか!よろしくな、なのは!」 なのは「あ、はい!圭一さ……」 圭一「おおっと……良いか、なのは。俺たちは今チームなんだ。コンビなんだ。    これが何を意味するか分かるか?」 なのは「ふぇ?え、えっと……」 圭一「もはや俺たちの間に壁はいらねぇってこった!俺たちはもう相棒!つまり対等!    敬語を使う必要なんざねぇってことだよ!」 なのは「へっ?で、でも……」 圭一「わかったら返事!」 なのは「う、うん!圭一くん!」 圭一「よっしゃ!それでいい!早速料理に取り掛かろうぜ!俺たちの実力、見せてやろうじゃねぇか!」 なのは「うん!全力全開でがんばろう!」 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:22:56.69 ID:+iwad9Tu0 魅音「かぁ〜っ……さっすが圭ちゃん、熱いねぇ〜!モチベーションを上げるのも巧いのなんのって」 シグナム「彼はいつもあの調子なのか?」 魅音「まぁね……ってあるぇ?圭ちゃんには敬語なのにあたしには敬語じゃないの?    一応あたしの方が圭ちゃんより年上なんだけどな〜」 シグナム「圭一さんには宿と食事の恩がある。敬語を使うのは当然の礼儀だ。年齢は関係ない」 魅音「ふーん。ま、いいけどさ。それよりシグナムさん、あんた料理とかできるの?」 シグナム「いや、私にはあまり経験がない。すまないな」 魅音「そっか。でも一応チーム戦だからね。きっちり働いてもらうよ」 シグナム「あぁ」 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:29:58.08 ID:+iwad9Tu0 梨花「みぃ。シャマルはお料理はできますですか?」 シャマル「えぇ。よくはやてちゃんと一緒に作ってますよ」 梨花「それなら安心なのです。お料理はシャマルにほとんどお任せして大丈夫ですか?」 シャマル「それは構わないけれど……どうして?」 梨花「ボクはいろいろとやらなければいけないことがありますです」 263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:36:31.30 ID:+iwad9Tu0 レナ「はぅ〜!お料理だったら負けないんだよ〜!よろしくね、フェイトちゃん!」 フェイト「あ、う、うん。よろしく、レナ」 レナ「なんだか元気ない?もしかして緊張しちゃってるかな、かな?」 フェイト「え?あ、その……ちょっと……」 レナ「大丈夫!きっとレナたちが勝って、みんなみ〜んなお持ち帰り〜!」 フェイト「そう、かな……。うん、そうだね。頑張ろう、レナ!」 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:44:21.77 ID:+iwad9Tu0 富竹「お、みんな料理に取り掛かり始めたようだね」 鷹野「ジロウさん……」 富竹「ん、なんだい?鷹野さん」 鷹野「もしかして私たち、料理ができるまでかなり暇なんじゃ……」 富竹「そうでもないさ!僕にはカメラがあるからね!これでみんなを撮影してくるよ!    富竹フラッシュ!富竹フラッシュ!ほら、鷹野さんもどうだい?    フラッシュ!フラッシュ!富竹フラッシュ!」 鷹野「まったく……やっぱりジロウさんは相変わらずね……くすくす」 富竹「え?何か言ったかいフラッシュ!」 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:50:37.31 ID:+iwad9Tu0 圭一「えっと……ここでこいつを入れて……」 「あ、圭一くん。ここでお砂糖を入れたらもっと美味しくなるよ!」 圭一「え、そうなのか?そんじゃあ砂糖を……」 なのは「ふぇ?ちょ、ちょっと圭一くん!なんでお砂糖なんて入れてるの!?」 圭一「へっ?だって今なのはが入れろって……」 なのは「そ、そんなこと言ってないよぉ〜」 圭一「そんな……で、でも確かに今のはなのはの声……何がどうなってやがる……」 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 00:56:36.97 ID:+iwad9Tu0 フェイト「えっと……あとはこのまま3分間待って……」 「フェイトちゃん……そのまま振り向かないで聞いてね」 フェイト「え?この声……なのは……?どうしたの?」 「大切なお話があるの……実は私、フェイトちゃんのことが……」 フェイト「……え?えぇええ!?そ、そんな……急にそんなこと言われても……!      その……こういうのにはいろいろと心の準備とか……えと……その……」 レナ「……あれ?フェイトちゃん?」 フェイト「あ、べ、別にいやって訳じゃないんだよ?むしろその……う、うれし……      だから……その……結婚式はいつにする!?」 レナ「わわっ!ふぇ、フェイトちゃん!お鍋お鍋!大変なことになってるよ!」 フェイト「式場は……ってあぁ!ご、ごめんなさい!あ、あれ?なのはは……?」 レナ「え?なのはちゃんならずっとあそこ……ほら、圭一くんの隣に……」 フェイト「え?そんな……じゃあさっきのは……?」 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:03:28.67 ID:+iwad9Tu0 シャマル「あら、お帰りなさい。何してたの?」 梨花「ただいまなのです。なんでもないのですよ。にぱー☆」 シャマル「それより、もうほとんど味付けは出来てますよ」 梨花「みぃ。本当なのですか?」 シャマル「えぇ。ほら、味見してみます?」 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:09:39.66 ID:+iwad9Tu0 魅音「へぇ〜、やるねぇ梨花ちゃん。まさかこんな手を使ってくるとは……」 シグナム「あぁ……哀れみさえ浮かぶ」 魅音「うん、そうだね。もう圭ちゃんやレナの料理は修復は…… まぁ不可能とは言わないけどかなり難しいだろうね」 シグナム「いや、そうじゃない」 魅音「ふぇ?」 シグナム「哀れなのは古手梨花の方だ」 魅音「へ?何が?どういうこと?説明してくんなきゃわかんないよ」 シグナム「いずれわかるさ」 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:16:36.40 ID:+iwad9Tu0 富竹「どうだい鷹野さん」 鷹野「これは……しばらく安静にした方がいいわね」 梨花「み、みぃ……何がどうなって……」 ヴィータ「良かったな、料理が完成してなくて。完全体を食ってたら今頃意識はないぞ」 シャマル「違うもん!私のせいじゃないもん!」 はやて「シャマル……恐ろしい子……」 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:23:28.05 ID:+iwad9Tu0 圭一「ぺろ……これは……うん!かなりいい感じだ!     よくあの悲惨な状態から修正できたもんだぜ!やるじゃねぇか、なのは!」 なのは「えへへ……ありがとう、圭一くん」 圭一「こいつぁ将来が楽しみだな!いい奥さんになれるぜ!」 なのは「お、奥さんだなんて……恥ずかしいよ……」 フェイト「ぎりっ……なのはが私以外にあんな表情を……!」 レナ「ん〜……うん!うまく修正できたかな!かな!    ほら、フェイトちゃんも味見……フェイトちゃん?」 フェイト「はっ!ご、ごめんなさい!ぼーっとしちゃって……」 レナ「それよりほらほら、お料理できたよ!味見味見!」 フェイト「あ、うん!」 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:30:37.05 ID:+iwad9Tu0 魅音「へぇ〜、二組ともあの状態から持ち直したか……    さすがにそう簡単に勝たせちゃあくれないみたいだね」 シグナム「他人のことより自分たちの心配をした方がいいんじゃないか?どうなんだ?料理の方は」 魅音「あぁ、それなら全然問題ないよ。     シグナムさんも経験ないとか言ってた割りに結構活躍してくれたし」 シグナム「そうか。ならいいんだが」 魅音「さて……一組怖いとこがあるけど、とりあえず前半組はみんな料理完成だね。後半組みに変わろう」 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:37:23.36 ID:+iwad9Tu0 詩音「はぁ……なんで私はいつもこんなおじ様にばかり縁があるんだろう……」 ザフィーラ「私の知るところではない」 詩音「ま、決まっちゃったものはしょうがないです。えっと……ザフィ叔父さんでしたっけ?    あなた、料理とかしたことあります?」 ザフィーラ「いや」 詩音「ですよねー……。ま、それでも私一人が働くのもアレなんで、     あなたにも必要最低限のことくらいはしてもらいますよ?」 ザフィーラ「心得た」 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:43:43.62 ID:+iwad9Tu0 沙都子「さてさてヴィータさん!さっそくお料理に取り掛かりましてよー!」 ヴィータ「お、おう!でも料理って、あんまやったことねぇんだよ……」 沙都子「ご心配には及びませんでしてよ!この北条沙都子にお任せあれ!     必ずや勝利へと導いて差し上げますわー!をーっほっほっほっほ!」 ヴィータ「そ、そうか……?よっしゃ、あたしもやってやるぞー!」 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:51:19.88 ID:+iwad9Tu0 はやて「ほぇ〜……さっきも思うたけど、みんな熱意がすごいなぁ〜」 羽入「これが部活なのです!僕たちも頑張りますのですよ!」 はやて「そやね、あたしらも負けてられへん。よっしゃ、ほないっちょがんばろか!     羽入ちゃん、料理はできる?」 羽入「あぅあぅ!こう見えてもお料理は得意なのです!梨花にお料理を教えたのは僕なのですよ!」 はやて「そらすごいなぁ〜。うん、それなら問題あらへん。優勝狙って行こか!」 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 01:56:35.02 ID:+iwad9Tu0 詩音「それじゃ、これの皮を剥いておいてください」 ザフィーラ「あぁ」 詩音「…………」 ザフィーラ「…………」 詩音「これを水で洗っておいてください」 ザフィーラ「心得た」 詩音「…………」 ザフィーラ「…………」 詩音「(葛西……あんたって実は結構喋る方だったんですね……)」 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:04:47.10 ID:+iwad9Tu0 沙都子「向こうの方は静かですわね……」 ヴィータ「あぁ……確かに。まぁザフィー……叔父さんが相手なら仕方ねぇよ」 沙都子「けど男の人はあれくらい寡黙な方がかっこよく見えましてよ。     それに比べてウチの圭一さんと来たら……無駄に口数ばかり多くて、     まったく、『男は背中で語る』くらいのことは実践して欲しいものですわね」 ヴィータ「ふーん……そんなに情けねぇ奴なのか?」 沙都子「情けないと言うかなんと言うかその……まぁわたくしのトラップにかかる姿は     大変無様でございますけど……でも時々……とても頼りになると言うか……     まるでにーにーみたいな……優しくて……かっこよくて……はっ!     な、何を言わせますの!そんなことよりお料理に集中なさいまし!」 ヴィータ「……?あ、あぁ。わかったよ。変な奴だな……」 314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:16:31.98 ID:+iwad9Tu0 羽入「あぅあぅニヤニヤ」 はやて「?羽入ちゃんどないしたん?」 羽入「なんでもないのですよ。親友が順調に大人の階段を昇りつつあるのが嬉しいのです」 はやて「?」 羽入「今日はお赤飯にでもしま……あぅん!」 はやて「!?は、羽入ちゃん!?どないしたん!?」 羽入「はやて……!み、水をくださいなのです……!」 はやて「ミミズ!?」 羽入「そういうのはいらないのです!」 317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:22:11.48 ID:+iwad9Tu0 梨花「まったく……なに羽入の奴ニヤニヤしてるのよ…… 私の沙都子が取られそうだっていうのに……もぐもぐ」 富竹「おや、梨花ちゃんいつの間に。体調はもう……何を食べてるんだい?」 梨花「見ての通り、キムチなのですよ。にぱー☆」 富竹「なんでキムチを……」 朝から用事あるから、3時になるかそれまでにさるさん食らうかしたら寝ようと思う 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:27:00.16 ID:+iwad9Tu0 詩音「うん……まぁこんなもんでしょ。どうです、叔父さま。お味の方は?」 ザフィーラ「あぁ」 詩音「『あぁ』って……それだけじゃ分かんないじゃないですか」 ザフィーラ「……美味かった」 詩音「ん、なら良かったです。さぁ、とっとと盛り付けちゃいましょ。手伝ってください」 ザフィーラ「心得た」 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:30:48.59 ID:+iwad9Tu0 ヴィータ「おー!ギガうまじゃん!やるなぁお前!」 沙都子「あら、わたくしの力だけではありませんでしてよ。ヴィータさんの力あればこそ、ですわ!」 ヴィータ「そ、そうか?えへへへ……」 沙都子「さ、まだ気は抜けませんでしてよ。盛り付けまでがお料理、ですわー!」 ヴィータ「おー!」 325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:34:42.40 ID:+iwad9Tu0 羽入「う〜、まだ舌がひりひりしますのです……あぅあぅあぅ……」 はやて「羽入ちゃん大丈夫か?具合悪いんやったら寝とった方が……」 羽入「あぅ!平気なのです!それよりはやて、お料理の方は大丈夫なのですか?」 はやて「うん、それは大丈夫や。美味しくできた」 羽入「はやてと僕のお料理なら優勝間違いなしなのですよ!あぅあぅ☆」 326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:37:36.46 ID:+iwad9Tu0 魅音「さーて!ようやく全ての料理が出揃ったね!」 富竹「ふぅ……いい写真がたくさん盗れたよ」 鷹野「もう、ジロウさんったら私のことなんかほったらかしで写真ばっかり撮って……」 富竹「あっはっはっは、ごめんごめん」 魅音「それじゃ、審査員のお二人さんには早速食べてもらうよ!     お好きなのからどうぞ。見た目も審査対象の内だからね!」 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:42:45.70 ID:+iwad9Tu0 富竹「……さて、まず一通りの料理は食べてみたけど……」 鷹野「まだ一組、残ってるわね……」 ざわ……ざわ…… シャマル「あら、私のお料理ですね」 梨花「富竹、鷹野……あなたはさっさと診療所に帰ったほうがいい。でないと酷く後悔することになる」 富竹「り、梨花ちゃん……」 梨花「警告はした。あとはあなた次第」 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:50:07.98 ID:+iwad9Tu0 圭一「ど、どうするよ魅音」 魅音「確かにあの梨花ちゃんを見たあとじゃあちょっと……」 シグナム「悪いことは言わん。やめておいた方がいい」 ザフィーラ「あぁ、それが賢明だ」 レナ「でもでも、きちんとみんなの分を食べないと審査できないよ……」 なのは「た、確かにそうかも知れないけど……」 ヴィータ「審査する必要あんのか……?食った奴があのリアクションだぞ?」 詩音「目の前で富竹さんたちが倒れる姿はあまり見たくないです……」 330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:54:36.24 ID:+iwad9Tu0 富竹「いいや、僕は食べるよ」 フェイト「えっ……?ど、どうして……」 トミー「それがなぜか……君なら分かるだろ?K!」 K「富竹さ……いや、トミー!?」 はやて「K?トミー?二人とも何を……」 トミー「そう……なぜなら……それが男のロマンだからさ!」 331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02:59:09.59 ID:+iwad9Tu0 K「やっぱりそうか……若奥様の手料理……そこに惹かれたんだな、トミー!」 トミー「そうとも!男なら一度は味わってみたい至高の一品! それが今目の前に用意されていて……これを食べない訳にはいかないのさ!」 K「トミー……お前って奴は……」 トミー「さぁいくよ!うおおおおおおおいただきまああああああああああす!!!!」  ちーん シャマル「………………くすん」 394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:08:08.01 ID:+iwad9Tu0 K「トミー……無茶しやがって……」 羽入「あぅあぅあぅ……!鷹野!早く治療を……!」 鷹野「あら、ごめんなさい。私もうそろそろ診療所に戻らなきゃ」 なのは「ふぇえ!?で、でも富竹さんは……」 詩音「あちゃー……完っ全に怒らせちゃいましたね……」 はやて「あないなデリカシーないこと言ってまうからや……」 魅音「まったく……空気読めないねー富竹さんは」 フェイト「そ、それより早くお医者さんを呼ばなきゃ!」 396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:13:23.26 ID:+iwad9Tu0 シグナム「運ばれていったか……彼は無事でいられるだろうか」 梨花「富竹のことですから死ぬかも知れないのです」 ヴィータ「死ぬのかよ!」 沙都子「あ、そう言えば……お料理勝負の決着はどうなりますの?」 ザフィーラ「彼女が紙を残して行った。おそらくこれがその結果だ」 魅音「ん、本当だ。どれどれ……?」 398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:19:26.95 ID:+iwad9Tu0 魅音「ほー……これはこれは……」 フェイト「ど、どうなの……?」 圭一「どうなんだ魅音!はやく読み上げてくれ!」 魅音「おっけー、それじゃ読み上げるよ!優勝は……はやて、羽入ペア!    やるじゃないの!このあたしに料理で勝つなんてさ!」 はやて「ほんまに!?やったぁ!良かったなぁ羽入ちゃん!」 羽入「あぅあぅ!やったのです!やったのです!優勝なんて久しぶりなのですよ!」 399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:26:49.21 ID:+iwad9Tu0 圭一「ちっくしょー……今回はいけると思ったんだけどなぁ」 なのは「うーん……優勝は残念だったけど、なのはは楽しかったよ!」 レナ「はぅ〜、負けちゃったぁ……ごめんねフェイトちゃん……」 フェイト「う、ううん、謝ることなんかないよ!レナのお料理、美味しかったよ!」 ヴィータ「負けちまったかー。沙都子の料理もギガうまだったんだけどなぁ……」 沙都子「むむぅ……今回は完敗ですわね……」 詩音「ちぇー、まさか年下相手に負けるなんて思わなかったです」 ザフィーラ「ふむ……まぁ主……はやてが相手では仕方あるまい」 シグナム「お前の料理もかなり良い出来だったように思うがな、魅音」 魅音「はは、素直に褒められると嬉しいね。けどまぁ今回は仕方ない。負けは負け。潔く認めるよ」 梨花「みー……ま、まぁ仕方ないのですよ、シャマル。お料理の腕はこれから磨いていけば良いのです」 シャマル「そ、そうよね!まだまだこれからよね!……くすん」 400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:32:50.40 ID:+iwad9Tu0 圭一「ところで魅音……例のアレ、やっぱ今回もあるのか?」 魅音「あったり前じゃん!嫌だけど!おじさんは部長だからね!     負けたからと言って今回はナシとかにするわけにゃあいかないよ!嫌だけど!」 なのは「例のアレ……?」 フェイト「なんだろ……なんだか怖いな……」 レナ「あれ、言ってなかったかな?魅ぃちゃんの部活ではね、敗者には罰ゲームがあるの……」 シグナム「罰ゲーム……だと……?」 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:38:50.55 ID:+iwad9Tu0 沙都子「対象は優勝者以外の全員かビリだけかのどちらかですけど、今回は恐らく……」 詩音「鷹野さんたちは優勝者しか決めてないようですから、はやてさん、羽入さん以外の全員でしょうね」 ヴィータ「うわぁ……まじですか……」 梨花「ビリを決めていたら間違いなくボクたちでしたけど……みんな道連れなのですよ。にぱー☆」 シャマル「よ、喜んでいいのかしら……」 402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:46:43.85 ID:+iwad9Tu0 魅音「と、いうわけで。はい羽入、はやて。紙とボールペン」 はやて「?何すればいいん?」 羽入「僕たちで好きな罰ゲームを書いて、この箱の中に入れるのです。    遠慮はいらないのです。どぎついのをビシバシ書いちゃってください」 はやて「なるほどなー。よっしゃ、いっちょやったるか!」 403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:52:47.14 ID:+iwad9Tu0 魅音「よし、書き終わったみたいだね。はーいみんな傾注傾注―。    この箱の中から罰ゲームのくじ引いていってねー」 フェイト「な、なんだかドキドキするね……」 なのは「うん……あんまりきついのはやだなぁ……」 ヴィータ「あー、なんか緊張してきた」 レナ「みんな初めてだからね。レナも初めはドキドキしたなー」 圭一「俺は未だに緊張するけどな……」 404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:55:47.25 ID:+iwad9Tu0 魅音「残った奴がおじさんのだね……。     よし、じゃあみんな紙開いて良いよ。おじさんは……うわっ。     『一時間優勝者を扇ぎ続ける』……肉体的にきついねこりゃ……」 圭一「『シャツを前後反対、裏表反対に着て村中を散歩』ぉ!?    罰ゲームじゃなくて素で間違えてると思われそうで余計たち悪いぞ……」 レナ「はぅ……『スクール水着に着替える』……わ、割と定番かな、かな……」 405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 14:58:08.77 ID:+iwad9Tu0 梨花「……『優勝ペアにシュークリーム10個献上』……あの馬鹿神……」 沙都子「『嫌いな食べ物を自分で料理して食べる』って…… ふわぁああん!どうしてこんなにピンポイントですのー!?」 詩音「『30分間くすぐりの刑』……あぁ……こちょこちょマシーンの悪夢が……」 409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 15:21:55.44 ID:+iwad9Tu0 なのは「『メイド服に着替えてメイドさん口調』。なんでこんなのが……」 フェイト「『猫耳首輪しっぽ付きで猫さん口調』……?ど、どうすれば……」 シグナム「『フリフリの服を着て妹口調で喋る』……なんだこれは……」 ヴィータ「『バニーさんになる』……?バニーさんってなんだ?」 シャマル「『ボンテージに着替える』……ぼ、ボンテージって……」 ザフィーラ「『犬耳、しっぽを付ける』……」 411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 15:28:22.98 ID:+iwad9Tu0 魅音「……あれ?ちょっと待って……よく見るとまだ何か書いてある……」 圭一「どれどれ……っ!?『女の子は優勝者におっぱいマッサージされる』……だと……!?」 はやて「あ、それあたしが書いたやつや。全部の紙に書いとるはずやよ?」 レナ「ほ、ほんとだ……」 フェイト「はやて……恐ろしい子……」 はやて「ま、おっぱいマッサージは最後のお楽しみや。とりあえずみんな着替えてきぃ。     沙都子ちゃんはお料理、圭一くんは散歩、詩音さんはくすぐりの刑や♪」 沙都子「ふ……ふわぁああん……」 圭一「ちっくちょおお!行ってくらぁ!!」 詩音「ど、どうぞお手柔らかに……」 413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 15:34:47.74 ID:+iwad9Tu0 羽入「詩音ー沙都子―生きてますかー」 詩音「ぜぇ……ぜぇ……な、なんとk……げほっげほっ……なんとか……」 沙都子「かぼちゃ怖いかぼちゃ怖いかぼちゃ怖いかぼちゃ怖い」 はやて「いやー、罰ゲームって恐ろしいなー。あ、魅音さん、もうちょい風強めで」 魅音「えぇえ!?もう腕ぱんぱんだよー……」 はやて「なのはちゃん、どうや?メイド服の着心地は?」 なのは「と、とても良いです。ご主人様……」 羽入「フェイトもとても似合っているのですよ」 フェイト「あ、ありがとうにゃ……」 415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 15:41:04.23 ID:+iwad9Tu0 ヴィータ「わー、うさぎの耳としっぽだー!可愛いなー」 シグナム「お前……罰ゲームなのに喜んでいて良いのか?」 ヴィータ「あれ?シグナム、お前妹口調はどうしたんだよ?」ニヤニヤ シグナム「くっ……ごめんなさい、お姉ちゃん……」 シャマル「ザフィーラ……あなたいつも通りじゃない?」 ザフィーラ「……あぁ」 417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 15:48:20.89 ID:+iwad9Tu0 圭一「よ、ようやく終わった……親切な村人が指摘してくれるのが心苦しかったぜ……     あのなんとも言えない表情……忘れられねぇ……。     ま、何はともあれただいまー……っと……っ!?    (こ、これは……!スク水レナにメイドなのはに猫フェイト!     バニーヴィータにシャマル女王様に妹シグナムさん……いや、妹シグナム!     こいつは堪らん……なんという桃源郷!!)」 420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 15:55:33.09 ID:+iwad9Tu0 圭一「よっ!ただいま、なのは!」 なのは「お、おかえりなさいませ、ご主人様」 圭一「(くぅ〜っ!こりゃあ良い!メイド口調は罰ゲームで散々聞いてきたはずだが、     なのはには部活メンバーにはない初々しさ、そしてなにより恥じらいがある!     恥ずかしさに染めた頬、潤ませた瞳、上目遣い!素晴らしい!) 圭一「どうだフェイト?猫さんになった気持ちは?」 フェイト「な、なんだか変な気持ちにゃん……す、すごく恥ずかしいにゃ……」 圭一「(良い……すごく良い……。フェイトの金髪に、黒の猫耳!すごく合ってるじゃねぇか!     そしてなんだその仕草は!?何故しっぽをいじいじしている!?     恥ずかしいからか?恥ずかしいからなのか!?     軽く俯き目線を泳がせ、しっぽをいじる!なんて可愛らしい仕草なんだちくしょう!) 422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 16:02:52.61 ID:+iwad9Tu0 圭一「ヴィータはバニーさんか。似合ってるぞ」 ヴィータ「本当か!ありがとう!です!」 圭一「(セクシーさを引き立てるバニーさんと幼女……一見ミスマッチのように見えるが……     『萌え』を視点に置いた場合、必ずしもそうではない!     幼さゆえに、可愛らしいウサギの耳としっぽを純粋に喜ぶ姿……それだけでも十分萌えるに値する。     だが決め手はそこではない。決め手となるのはそう……胸だ。     これはそう……エンジェルモートの梨花ちゃんとまったく同じことが言える。     胸を強調するはずのバニーのレオタードとつるぺた!すばらしい!     つるぺたの素晴らしさまで強調されている!最高だ!) ごめんマジごめん 出掛けてくる 517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:36:04.24 ID:+iwad9Tu0 圭一「シャマルさんは……女王様ですね」 シャマル「そ、そんなに見ないでください……さすがにちょっと恥ずかしいです……」 圭一「(これは……『適当』と『ギャップ』が共存している……。     シャマルさんはこの中で一番の年上、お母さんポジションだ。 だからそんな彼女がボンテージを着るのは適当だと言えるだろう。     だが……蓋を開けてみるとそこにはおっとりとした彼女の本来の姿がある!     女王様の姿をした優しいお母さん……これは新しいタイプのギャップ萌え……!) 520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:40:34.32 ID:+iwad9Tu0 圭一「(だが……今日一番のギャップはやはりこれだろう)シグナムさん……その格好も似合ってますよ」 シグナム「そ、そんなこと言わないで……ぉ、ぉにぃちゃん……」 圭一「(なんというギャップ……!この裂け目はマリアナ海溝より深い!     普段はどう見ても年上、お姉さん、姉御キャラの彼女が……フリフリの可愛らしい服を着た妹だと!?     ギャップだけでなく、恐らくこの中で一番、恥じている!     穴があったら今すぐ入ってマントルを突き抜けそのままブラジルまで一直線な勢いだ!     顔は真っ赤で、目もろくに開けられていない。     目を開けて自分が着ている服やみんなが自分を見る表情を見てしまうのが恐ろしいのだろう。     それほどまでの恥じらい!まさにパーフェクト!眼福の一言に尽きる!) 521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:46:37.30 ID:+iwad9Tu0 魅音「おーい。圭ちゃーん。聞こえるかーい」 圭一「っは!なんだ魅音か……どうした?」 魅音「いや、圭ちゃんなんか一人でぶつぶつ言ってたからさ……」 圭一「あぁ、すまん。ちょっとトリップしちまってたぜ」 羽入「口より手を動かすのです、魅音♪」 魅音「くそおおおおおうちくしょおおおおおおおおお……」 525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:49:34.78 ID:+iwad9Tu0 〜しばらく後〜 魅音「は、はやて……羽入……もう暗くなるし……そろそろお帰りになった方が……」 はやて「ん〜?羽入ちゃん、どないする?」 羽入「そうですね……お夕飯の支度もありますですし、もう許してあげましょうです」 魅音「た、助かった〜!もう腕があがんないよ〜!」 圭一「いやー、楽しい時間ってのはあっという間に過ぎるもんだなぁ!」 沙都子「わたくしたちはとても楽しむ余裕なんてありませんでしたわ……」 詩音「右に同じです……」 レナ「はぅ〜……圭一くんだけ良い思いしたみたいでずるい〜」 527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:51:21.17 ID:+iwad9Tu0 圭一「何がずるいものか!俺だってきっちり罰ゲームは受けたじゃねぇか!     用は気の持ちようだ気の持ちよう!楽しんだもん勝ちってな!ははははは!」 なのは「ご主人さま、すごいですね……」 フェイト「にゃー……」 シグナム「…………」 ヴィータ「あれ?シグナム?おーい、シグナムー?」 シャマル「どうやら喋るのに疲れたみたいね。仕方ないわ……あの口調ですもの」 ザフィーラ「我らの中でシグナムが最も疲弊したと言えるだろう」 529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:53:25.63 ID:+iwad9Tu0 魅音「と、いうわけで解散ー!お疲れ、皆の衆ー!」 圭一「魅音のやつ、罰ゲームが終わった途端元気になりやがって……たいしたスタミナだぜ。     それじゃ、帰りましょうかシャマルさん、シグナムさん」 シャマル「はい、そうですね」 シグナム「わかったよ、お兄ちゃん」 圭一「…………」 シャマル「…………」 532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:55:10.15 ID:+iwad9Tu0 圭一「あの……シグナムさん?罰ゲームはもう終わったんですけど……」 シグナム「えっ、あの、そ、そうでしたか!すみません、つい……」 シャマル「シグナムがそのままが良いって言うのなら別だけど?」 シグナム「な、何を馬鹿なことを……あのような辱めはもう十分だ」 圭一「残念。せっかく可愛かったのになー」 シグナム「か、かわいッッ……!?」 圭一「……あれ?シグナムさん、顔赤いですよ? あ、もしかしてさっきの罰ゲームでも思い出しちゃいましたか?」 シグナム「い、いえ……なんでもありません」 シャマル「(あらあら……これははやてちゃんにも教えてあげなきゃね。      今日だけでこんなにシグナムの可愛い面が見られるなんて……)」 535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 23:57:01.38 ID:+iwad9Tu0 梨花「みぃ……酷い目に遭ったのです……」 なのは「シャマルさんってあんなに料理苦手だったんだね……」 フェイト「でもやっぱりはやてはすごいね。それに羽入も。二人ともあんなにお料理できるなんて羨ましいな」 ヴィータ「マジでギガウマだったなー」 はやて「日々の積み重ねの結果や。なー、羽入ちゃん♪」 羽入「ねー、なのです♪」 沙都子「あらあら、二人ともすっかり仲良しさんですわね。ちょっと妬いちゃいましてよ」 536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:03:00.83 ID:rYgGaaCk0 梨花「ただいまーなのです」 沙都子「それでは早速お夕飯を作りますわね」 はやて&羽入「ちょーっと待ったあ(なのです)!」 なのは「わっ!び、びっくりしたぁ」 フェイト「ど、どうしたの?はやて、羽入」 はやて「実はさっき話し合ったんやけど……」 羽入「今日は僕とはやてでみんなにお料理を作ってあげることになったのです!」 539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:10:12.46 ID:rYgGaaCk0 ヴィータ「また二人の料理が食べれんのか!?」 梨花「優勝ペアのお料理、確かに魅力的なのです」 沙都子「それは確かにそうですけど……なんだか申し訳ないですわ。      羽入さんだけでなく、お客様のはやてさんにこんなにお料理を作らせては……」 はやて「まぁえーからえーから」 羽入「優勝者の僕たちのお料理なのです!ばっちり期待して良いのですよ!」 なのは「うーん、そこまで言うなら……」 フェイト「お任せして、いいのかな」 542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:14:18.97 ID:rYgGaaCk0 はやて「〜♪ん、味付けはこんなもんでどや?羽入ちゃん」 羽入「ん〜……む!ばっちりなのです!」 はやて「そっか?安心や。ほな、これ頼むな」 羽入「ラジャーなのです☆」 なのは「うーん……あの二人ホントに仲良しさんになったねー」 梨花「二人で協力して優勝を掴んだのですから」 沙都子「絆も深まって然るべき、という訳ですわね」 フェイト「私もなのはとあんな風に仲良くしたいなー……」 ヴィータ「お前らはもう十分だろ」 544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:19:01.31 ID:rYgGaaCk0 〜深夜〜 なのは「ご、ごめんなさーい!遅くなっちゃいました!」 フェイト「みんなが眠りにつくまで時間が……」 はやて「つい会話が弾んでもうて……」 シグナム「いえ、問題ありません」 シャマル「つい先程、アースラより通信がありました」 ヴィータ「ほんとか?なんて?」 ザフィーラ「昨晩、ちょうど我々が魔力封鎖を行った頃、ロストロギアの反応があったそうだ」 546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:22:13.02 ID:rYgGaaCk0 なのは「本当ですか!」 シグナム「あぁ。だが反応が弱く、それも僅かな時間であったため、       ロストロギアの種類、場所の特定にはしばらく時間がかかるそうだ」 フェイト「けど、この雛見沢であることには間違いないんですよね?」 シャマル「えぇ、それに大まかな位置なら分かったそうよ。ここから北西の方角みたい」 ヴィータ「分かってるのは方角だけ、か」 はやて「まぁ方角だけでも分かれば大分楽になる!      よっしゃ、アースラから続報があるまで、今日も地道に探索や!」 548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:25:15.44 ID:rYgGaaCk0 クロノ「どうだエイミィ。反応はあったか?」 エイミィ「ううん……だめ。さっきから探してるんだけど、      最初の微弱な反応が消えてからまったく反応なし」 リンディ「そう……ロストロギアの種類が分からない以上、強制発動は何が起こるか分からないから危険だし……」 クロノ「今、さっきの反応から取れたデータを無限書庫に回して何か分からないか調べて貰っています。     早ければ数時間、遅くても数日以内には分かると思いますが……」 リンディ「そう……。とりあえず今は反応か続報待ち、ということになるわね……」 551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:28:09.63 ID:rYgGaaCk0 なのは「ふわぁあ〜……。おはよー……」 フェイト「ん……もう朝……」 はやて「あれ……宿借り組はみんな今起きたん……?」 ヴィータ「ん〜……ねみぃ……」 沙都子「あらあら、今日はみんなお寝坊さんですわね」 梨花「昨日の部活でクタクタになってしまったに違いないのですよ」 羽入「それだけ魅音の部活はハードということなのです」 554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:30:27.14 ID:rYgGaaCk0 梨花「取り敢えず、もうご飯はできてますですよ。朝ご飯にするのです」 なのは「はーい。いただきまーす」 羽入「もぐもぐ……そう言えば、また今日も変な夢を見たのです」 梨花「みー。またなのですか?」 はやて「夢?どんなん?」 羽入「夜中に変な感じがして目を覚ましたら、周りに誰も居なかったのです。空の色も変な感じで……」 555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:36:32.99 ID:rYgGaaCk0 羽入「……それでそこでゆっくりして落ち着いて……部屋に戻ったのです。    そしてまた目を覚ましたら元通りになっていたのです」 沙都子「それはそれは変な夢でしたわね」 梨花「きっと羽入に何か良くないことが起こる前触れなのです。がくがくぶるぶるにゃーにゃー」 羽入「こ、怖いことを言わないで欲しいのですよ!あぅあぅあぅ……」 はやて「(なのはちゃん、フェイトちゃん、これって……)」 なのは「(うん……しかも二回も続けて……)」 ヴィータ「(今回はたまたま気付かれなかったから良かったけど……)」 フェイト「(うん……危なかったね)」 556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:42:18.20 ID:rYgGaaCk0 羽入「あぅ……はやて……今日は一緒に遊べないのですか?」 はやて「うん、ごめんな羽入ちゃん。新しいお家の話をせなあかん。せやから今日は夜まで会われへん」 羽入「あぅあぅ……残念なのです」 沙都子「ほらほら二人とも。いつまで別れを惜しんでるんですの?」 ヴィータ「たった一日会わないだけだろ?」 梨花「仲良くなりすぎにも程があるのです」 558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 00:48:24.81 ID:rYgGaaCk0 シグナム「ごちそうさまでした」 シャマル「ごちそうさまでした」 圭一「いえいえ。ふぅ、ようやく俺も朝飯らしい朝飯を作れるようになったぜ… …。    ところで、今日はこれからどうします?まだ魅音から部活の連絡は来てま せんけど……」 シグナム「あぁ、今日は我々で集まって話をする予定になっています」 シャマル「お家のこととか、話し合わなきゃいけないことがたくさんありますので……」 圭一「あ、そうですか。じゃあ仕方ないですね……わかりました」 562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:06:00.74 ID:rYgGaaCk0 ユーノ「ったく……いきなり通信してきたと思ったら こんなハードな仕事押し付けてきて……クロノのやつ……」 アルフ「まぁまぁいいじゃないか。なのはやフェイト、みんなのためなんだからサ」 ユーノ「それはそうだけど……たったあれだけのデータで検索するのが      どれほど大変だと思ってるんだあいつは……。もういったい何時間……ん?」 アルフ「あり?どうかした?」 ユーノ「ふー……ようやくそれらしいのがヒットしたかな」 アルフ「おー!やったじゃないか!さすが無限書庫の司書さまだ!」 ユーノ「はは……そう言うと聞こえは良いね。取り敢えず僕はクロノに結果報告してくるよ」 567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:13:17.37 ID:rYgGaaCk0 シグナム「そうか……そんなことが……」 シャマル「けど二回も続けて結界内に取り残されるなんて珍しいこともあるものね」 ヴィータ「はやてと羽入との深い友情が原因だったりして」 はやて「はは、そやったらすごいなぁ」 なのは「あはは、そこまでいくともう仲良しさんなんてものじゃないね」 フェイト「私もいつかなのはと……」 ザフィーラ「お前たちはもう十分だろう」 569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:16:21.87 ID:rYgGaaCk0 はやて「まぁそれはさて置き、今日は情報収集や」 なのは「部活に参加しなかったのも、アースラがいつでも通信してこれるように……ってあれ?」 シグナム「なんだ、早速の通信だな」 フェイト「とにかく出ましょう。はい、こちら現地です」 クロノ『あぁ、こちらアースラ』 ヴィータ「何か分かったのか?」 571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:25:09.83 ID:rYgGaaCk0 クロノ『とりあえずは吉報だ。次元震の余震の心配はもうない。いつでも戻って来れるよ。     時間軸の歪みは未だそのままだから、そちらの過去からこちらの現在までちゃんと戻って来れるはずだ。     歪みを戻すのは君たちが戻ってきてからだな」 フェイト「そう……よかった……」 クロノ『そしてロストロギアに関してだが……二つ分かっていることがある。 一つは雛見沢にあるロストロギアの種類』 エイミィ『そしてもう一つ。ロストロギアの場所も特定できたよ』 なのは「本当ですか!」 クロノ『あぁ。だが心して聞いて欲しい。もしかしたら……あまり良い知らせにはならないかもしれない』 はやて「え……?」 573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:32:29.36 ID:rYgGaaCk0 なのは「クロノくんが言ってたこと……本当かな……」 フェイト「わからない……でも今はとにかく急ごう」 ヴィータ「はやて……大丈夫?」 はやて「……え?あぁ、うん。大丈夫、平気やよ」 シグナム「……あそこか」 シャマル「あそこが……あの建物が……」 ザフィーラ「祭具殿……」     クロノ『ロストロギアの反応があった場所の名前は、‘祭具殿’。         そして、反応は微弱だけれど今この瞬間も続いてる』 574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:37:20.36 ID:rYgGaaCk0 なのは「鍵がかかってる……待って、今魔法で……」 フェイト「なんだか悪い気がするけど……ごめんなさい……」 はやて「ちょお待って」 なのは「はやてちゃん……?」 はやて「あたしに……あたしに開けさせて」 フェイト「はやて……うん」 はやて「ほな、開けるよ……!」 575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:42:05.20 ID:rYgGaaCk0 はやて「……居った……」 羽入「ッ……!?はやて……みんな……!どうしてここに……?どうやって……!?    だ、駄目なのです!ここには入ってはいけないのです!!」 はやて「クロノくんの……言うてた通りや……」 羽入「あぅ……?あぅあぅあぅ……」 はやて「まさかほんまやったなんて……ロストロギア『羽入』……」 580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:49:24.96 ID:rYgGaaCk0 はやて「発動すれば時間を操ることができる……時間を止めることも、戻すことも……」 羽入「な、何を……?は、はやてが何を言ってるのか分かんないのです……。 ロストロギアとか、僕はそんなのは知らないのです!」 はやて「そっか……なら説明したるな。ロストロギアについて……」 羽入「あぅあぅ……あぅあぅあぅ……」 583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 01:54:43.80 ID:rYgGaaCk0 はやて「……いうことや」 羽入「……え……?僕が……そんな……え……僕が……?」 はやて「せやけどこれはまだ仮説にすぎひん。      羽入ちゃんに時間を操る力があるかどうか、それをはっきりさせとかなあかん。      羽入ちゃん……どないやの?羽入ちゃんは、時間を操ったり、出来るん?」 羽入「あぅあぅ……あぅあぅあぅ……」 梨花「出来ませんですよ」 584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:00:10.32 ID:rYgGaaCk0 羽入「ッ!梨花!?」 なのは「り、梨花ちゃん!?」 フェイト「いつの間に……」 はやて「……梨花ちゃん……ほんまに?」 梨花「ほんまなのです。普通に考えてそんなことが出来るわけないのですよ」 羽入「り、梨花……あの……」 梨花「あんたは黙ってなさい」 羽入「ぁ……あぅ……」 588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:02:48.47 ID:rYgGaaCk0 梨花「だいたい何なのですかロストロギアって。そんなことよりもここは立ち入り禁止なのです。早く出て行って欲しいのですよ」 はやて「……うん、そやね。ごめんな、梨花ちゃん、羽入ちゃん」 なのは「!?はやてちゃん!?」 シグナム「主、何を……」 はやて「さ、みんなこっから出よ?」 フェイト「え……う、うん……」 590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:06:03.51 ID:rYgGaaCk0 梨花「……ったく……ロストロギアとかなんとか……     何なのよあの子たち……いったい何者なの?」 羽入「あぅ……僕は……そのロストロギアなのでしょうか……」 梨花「はぁ……あんたねぇ……仮にあんたがロストロギアってやつだったとして、あんたはどうなるのよ?     話を聞けば、封印とかされるみたいじゃない?封印されたらあんたはどうなるの?」 羽入「それは……多分もう居なくなっ……」 梨花「そんなの私は嫌よ!言ったでしょ?私の未来には誰一人欠けちゃ駄目なの!     誰かが居なくなる世界なんてごめんだわ!」 羽入「……あぅ……」 梨花「……もういいわ。この話は終わり。今日は今から部活のみんなで街に行くのよ。     そのためにあんたを探してたんだから。みんな待ってるわ、行きましょう」 591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:11:06.01 ID:rYgGaaCk0 シャマル「……行っちゃいましたね……」 はやて「…………」 ヴィータ「……はやて……」 はやて「……確証が取れへんことにはしゃあない。何か良い別の方法を考えよ」 シグナム「……そう、ですね……」 なのは「でも他の方法なんて……あれ?」 フェイト「どうしたの?……ハンカチ?誰かの落し物?」 ザフィーラ「どうやら古手梨花の物のようだ」 592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:16:43.95 ID:rYgGaaCk0 梨花「みー。お待たせなのです」 圭一「遅いぜ梨花ちゃん、羽入!」 魅音「これで全員だね!よし、行くよみんな!ここら辺は結構車も人も多いからね。     自転車は気を付けて漕ぐんだよ!」 レナ「みんなでおっ買いっ物ーおっ買いっ物ー♪」 詩音「大勢で買い物なんて久し振りです」 沙都子「何か新しいトラップの材料でも見つかりませんかしら!」 594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:22:07.63 ID:rYgGaaCk0 梨花「では行きましょうですよ、みん……」 はやて「おーい!梨花ちゃーん!」 梨花「っ!(何?まだ何か話があるっていうの……?ロストロギアとかなんとかの……)」 はやて「忘れ物やー!ほら、ハンカチー!」 梨花「え?あ……」 597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:27:05.78 ID:rYgGaaCk0 詩音「あらら、梨花ちゃまったら」 圭一「おいおい梨花ちゃん、おっちょこちょいだなぁ」 レナ「はう〜!梨花ちゃんのハンカチ、かぁいいな、かぁいいな〜」 魅音「早く取りに行ってあげな。あんな遠くからここまで走らせちゃ悪いよ」 沙都子「そうですわよ梨花。こちらは自転車でございますからね」 梨花「みー、そうするのです」 599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:28:44.63 ID:rYgGaaCk0 私は自転車のハンドルをひねり、Uターンする。 そしてペダルを漕ぎ出した次の瞬間。   「危ない!!」 そう誰かが叫んだ……気がした。 というのも、その叫び声は別の音によってかき消されたからだ。 車のクラクションによって。 601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:30:59.22 ID:rYgGaaCk0 「バルディッシュ!!」 「SonicMove.」 そんな声が耳に入ってきた時、私の視界はすでにトラックの大きな車体でいっぱいだった。 文字通り目と鼻の先。 それはつまり、もうどうしようもない。 運転手がブレーキを踏んでも、私が避けようとしても、結果は変わらない状況だった。 私は無意識に、見開いていた目を閉じた。 この生に別れを告げるように。 603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:33:00.81 ID:rYgGaaCk0 が、いつまでたっても痛みも衝撃も襲ってこない。 意識もハッキリしている。 恐る恐る目を開けると、瞳には停止したトラックが映った。 ブレーキが間に合った……? いや……違う。 動きを止めているのは車だけではない。 この世界のすべてが止まっている。 ッ……まさか……! 梨花「は……羽入……」 羽入「…………」 608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:49:26.10 ID:rYgGaaCk0 圭一「な……なんだこりゃ……?」 魅音「か、体が……動かない……?」 レナ「ていうより……時間が止まってる……?」 詩音「どういうことですか……私には何が何だか……」 沙都子「こ、これはいったい何ですの!?」 なのは「もしかしてこれが……!」 フェイト「ロストロギア『羽入』の力……」 シグナム「本当に……時が止まっている……」 シャマル「それに……体も……」 ザフィーラ「……すごい力だ……」 ヴィータ「動けねぇ……!」 はやて「……羽入ちゃん……」 610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:51:54.49 ID:rYgGaaCk0 圭一「いや、それに何なんだ……お前ら何だよその格好……?」 フェイト「あ……これはその……」 なのは「あー……みんなバリアジャケットになっちゃってる……」 シグナム「主、どうしましょう……」 はやて「しゃあない……全部説明しよか。みんなよぉ聞いてな?実はあたしら……」 613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 02:56:23.28 ID:rYgGaaCk0 圭一「は、はぁ……!?おいおい……まじかよ……?」 レナ「魔法に……ロストロギア……?」 魅音「ちょっと信じがたい話だね……だけど……」 詩音「状況が状況です……」 沙都子「信じるほかありませんわね……」 617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:01:39.28 ID:rYgGaaCk0 梨花「羽入あんた……どういうつもりよ……」 羽入「…………」 梨花「ここで力使っちゃったら……もう認めっちゃったのと同じじゃない……!」 羽入「……梨花」 梨花「な、何よ……」 羽入「まずは、そこから移動しなさい。以前この空間で動いて見せたあなたなら動けるはず。    あなたが動いたのち、再び時を動かします」 梨花「わ、分かったわ……」 運転手「ッ……!……あれ?さっき女の子が飛び出してきたような気がしたんだが……気のせいか……?」 620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:08:29.29 ID:rYgGaaCk0 はやて「……羽入ちゃん……」 羽入「…………」 はやて「やっぱり羽入ちゃんが……ロストロギア……やったんやね……」 羽入「……えぇ。どうやらその様ですね」 梨花「羽入!あんた……!」 羽入「黙って」 梨花「ッ……」 623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:13:23.18 ID:rYgGaaCk0 羽入「あなた達の言うとおり、私には時間を操る力があります。     私は長年この土地で神として崇められてきましたが……     まさか自分がその様な……『ロストロギア』という存在だったとは思いもしませんでした」 はやて「…………」 羽入「では……はやて。私を封印してください」 梨花「羽入!!」 圭一「ちょっと待ってくれよ!」 魅音「ちょっとあんたいきなりそんな……!!」 レナ「こんな急にお別れなんて……嫌だよ!」 詩音「こんなの絶対におかしいです!」 沙都子「納得できませんわ……!」 628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:19:15.60 ID:rYgGaaCk0 羽入「みんな……」 梨花「はやて……なのは……フェイト……!     どうしても……どうしても封印しなきゃだめなの!?     どうしても羽入と別れなきゃならないの!?嫌よ……そんなの嫌!絶対嫌ぁ!!」 はやて「…………」 なのは「梨花ちゃん……」 フェイト「…………ごめんね」 梨花「そんな……!」 631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:25:19.32 ID:rYgGaaCk0 圭一「お……おいおいおい……そんなもん、俺たちが黙って見過ごすと思ってんのかよ!!」 魅音「そうだよ!あたしらの仲間を勝手に奪うなんて許さないよ!」 レナ「羽入ちゃんはみんなの大切な仲間なんだよ!」 沙都子「わたくしたちは家族と同じですのよ!」 詩音「まだ付き合いは浅いですけど、その絆は並大抵じゃありません!    それでも無理やり封印なんかするって言うんなら……」 羽入「やめなさい、みんな」 637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:33:38.35 ID:rYgGaaCk0 圭一「は、羽入……?なんで……」 皆が羽入の言葉に困惑する中、彼女は黙って前を指差す。 その先には…… はやて「……っ……ぅ……ひぐっ……っ……」 梨花「……はやて……」 はやては唇を噛み、声を押し殺して泣いていた。 それだけではない。 なのはも、フェイトも、黙って涙を流している。 羽入「みんな気付きませんか……この中で最も辛いのは……はやて達だということに……。    仲間を失うのは彼女たちも同じ。付き合いが浅くても絆が深いのは、彼女たちも同じ」 642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:38:09.27 ID:rYgGaaCk0 羽入「彼女たちはその気になれば、あなた達に何を言わせることもなくこの私を封印出来たはず。     なのにそれをしなかったのは、彼女たちの精一杯の優しさ。     あなた達はまだそれに気が付きませんか」 圭一「っ……」 羽入「…………私はもともとこの世界に居てはいけなかった。……魅音」 魅音「っ、な、何……?」 646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:43:30.88 ID:rYgGaaCk0 羽入「あなたは……ババ抜きは好きですか?」 魅音「……好きじゃない。だって……ジョーカーが一枚余るなんて……」 羽入「そう。ババ抜きは余分なカードが一枚含まれる。     だから……余分なカードは取り除かれるべきです」 魅音「そ……んな……」 羽入「あわよくば……この世界がジジ抜きであったなら……良かったのに」 648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:49:43.54 ID:rYgGaaCk0 梨花「……羽……入……」 羽入「梨花……。私が生きてきた1000年の中で、あなたと過ごした100年間が一番楽しかった。     何百年と願った楽しい日々を、仲間と共に過ごす明るい暮らしを、あなたは私にくれた。     大好きな仲間と一緒に楽しく過ごせて、もう心残りはありません。     幸せな日々をありがとう。この100年間を、ありがとう。     さようなら、梨花。さようなら……私の大好きな仲間たち」 650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 03:54:03.09 ID:rYgGaaCk0 羽入「でははやて。封印を」 はやて「っく……ぅ……ぐすっ……」 羽入「泣かないで。これは仕方のないこと。この世界を平穏に保つために……必要なことなのでしょう?」 はやて「……さ……最後に……ひと、ひとつ……えぇ……?」 羽入「……?」 653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:00:19.83 ID:rYgGaaCk0 はやて「あ、あたしな……羽入ちゃんの……      ですます口調……好きやってん……ぐす……えへへ……。      せやから……もう、もういっぺん……あの口調、で……      喋って……くれへん、かな……?なんて……」 羽入「…………」 はやて「……あ、あは……えと……その……」 羽入「……僕はこれから先も、はやての心にずーっと残り続けますのです。    ですから、僕が居なくなった後もどうか悲しまないで欲しいのですよ。」 657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:06:30.61 ID:rYgGaaCk0 はやて「……!」 羽入「どうか自分を恨まないで。自分の行為を後悔しないで欲しいのですよ。     僕は、この世で一番幸せな神様なのですから!あぅあぅ☆」 はやて「……あは……やっぱり……やっぱり羽入ちゃんの喋り方……可愛いなぁ……。      おおきにな……ありがとうな…………おやすみな……」    ロストロギア 『羽入』 封印 660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:10:46.14 ID:rYgGaaCk0 はやて「……ごめんなみんな……」 梨花「……いえ……こっちこそ……ごめんなさいなのです……ぐすっ……」 圭一「あぁ……酷いこと言っちまって……すまなかった……」 沙都子「羽入さんと一番仲が良かったのは……はやてさんでしたわね……」 レナ「みんな同じくらい……悲しいんだよね……」 詩音「きっと……あなた達は私たち以上に……」 661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:20:17.44 ID:rYgGaaCk0 はやて「……あの子がな……リインフォースがおらんようなってもうた時……。     これ以上の悲しみなんかあるわけないって……そう思うてた     けどな……やっぱり……お別れの悲しみいうんは……辛いなぁ……ほんまに……。     羽入ちゃんは……悲しまんで言うとったけど……今はえぇよな……?     今だけは……悲しん……で……ぅ……あああ……     うわあぁああああぁぁああああん!わあああああああああああん!!」 その場はしばらく、はやての泣き声とみんなの嗚咽で包まれた。 665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:23:41.68 ID:rYgGaaCk0 リイン「……やてちゃん?はやてちゃん?」 はやて「ん……あぁ、ごめんなリイン。どないしたん?」 リイン「はやてちゃん、なんだかボーっとしてたですから……」 はやて「うん……まぁ、ちょっと昔のことを……あはは」 リイン「昔……?」 はやて「ううん……なんでもない」 リイン「?だったらいいですけど……」 はやて「……うん……」 リイン「……?変なはやてちゃんです」 うん……やっぱり、ですます口調は可愛えぇなぁ 667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/17(火) 04:29:49.51 ID:rYgGaaCk0 これで終わり 見てくれた人ありがとう、お疲れ様 ギャグ以外で台本形式って難しいね このSSでは割とまともだったけど本当は変態基地外フェイトそんも大好き 志望推定時刻とつぶあんのフェイトそんは至高 じゃあの