古泉「貴方が、僕のお兄さんですか?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 19:22:23.56 ID:5gN7ZzMo0 キョン「そうだ。かなり意外そうだな…     お前の世界じゃそうじゃなかったのか?」 古泉「え、ええ。SOS団の団員としての関係だけですね」 (家族どころか親友とも、いや友達とも言えぬ関係だったかもしれないけれど) キョン「ふ〜ん」 古泉「ところで、この世界では、貴方がお兄さんと言うことは    僕は一つ下の学年と言うことになるのですか?」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 19:28:06.44 ID:5gN7ZzMo0 キョン「……観察力が足らん。     と、言っても仕組みが違うかもしれないし、まだ混乱しているか」 キョン「同学年だ。正し双子じゃないぞ、年子だ、と し ご」 古泉「言われてみれば上履きが同じ色ですし、このバッチあなたも僕も『T』と書かれていますね」 キョン「ハア…何が言われてみればだ」 古泉「ところで」 キョン「ん?」 勢いで書くので話の山と面白みと意味がないとおもわれます 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 19:32:17.19 ID:5gN7ZzMo0 古泉「同学年で年後、と言うのは珍しいですね」 キョン「そうか?」 古泉「少なくとも僕の知り合いは、いませんでした」 キョン「まあ、お前はこの世界の『イツキ』じゃないもんな。なあ、『古泉一樹』」 古泉「え、ええ」 キンコンカーンコーン キョン「おっと、帰らなくっちゃな。長門も暫くこのままだろうって言っていたから大丈夫だろうし」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 19:38:17.60 ID:5gN7ZzMo0 古泉「はい。僕は、貴方の家へ帰るのでしょうか?」 キョン「そうか。今日は家へ来る日だったな。忘れてたぜ、ありがとな     ってわけで俺達の家へ帰るぞ」 古泉「?…はあ」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 19:43:21.28 ID:5gN7ZzMo0 帰宅途中 古泉「あの、『家へ帰る日』とは」 キョン「ああ、イツキはな、去年転校してくるまで、三年間音沙汰なかったのさ。     だから、逃げるお前、いや、イツキを家へ強制連行して、事情を聞いて     一緒に暮らせないって言うから家へ帰る日を作ったのさ今日がその日だ」 古泉「そうでしたか」   (でも僕が行っても問題ないのでしょうか) キョン「問題ないから来いよな。でないとおふくろから無言の笑顔をくらう」 古泉「了解しました」   (心を読まれた?偶然?) キョン「お前の顔に書いてあるだけ」 古泉(読んでいるじゃないですか?わかりやすいだけですか?    この世界に来た時といいこの世界の彼は只ものじゃない気がする) キョン(……何考えてんだか) 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 19:50:20.82 ID:5gN7ZzMo0 去年じゃない……じゃあ三学期中のどっかで ここまでの経緯 僕はSOS団の部室へ行くために階段を昇っていた。その時急に眩暈を感じて手すりにつかまった。 眩暈が落ち着き目を開けた時には、僕は階段を下りている途中だった。 何を言っているかry 古泉「うわ」 混乱している間に足を踏みはずし階段から落ちそうになる。 然し落ちることは無かった。誰かの腕によって支えられたからだ。 キョン「おっと、大丈夫か『一樹』」 それは『彼』だった。耳慣れない呼び方に戸惑いつつも返事を返す。 古泉「え、あ、はい。すみません、ありがとうございます」 彼の手から離れしっかりと足で礼を言った。 彼の目つきが鋭いものへと変わっていた。その表情に僕は思わず固まる。 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 19:53:09.36 ID:5gN7ZzMo0 古泉「あの?」 声を掛けると彼は普段の表情へと戻り、頭をかいた。 キョン(また何か面倒なことに) キョン「長門」 古泉(いつのまに) 長門「貴方の推測の通り。彼はこの世界の『古泉一樹』ではない」 古泉「!?」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 19:57:56.75 ID:5gN7ZzMo0 キョン「やっぱりか、どれぐらい離れているんだ?」 長門「……この世界からマイナスの方向に861離れた世界の古泉一樹」 古泉(…話に入れない) キョン「そんなに離れているのか?でもさっきまでは、確実に(精神が)イツキだったぞ     一回で来させるなんて出来ないんだろ」 長門「詳しい事はわからない。しかし一度で来たわけでなく精神は861回玉突きされているのは確実。かなり速い速度」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 20:05:14.42 ID:5gN7ZzMo0 長門「本音を言えば、作者がこの数字を使いたかっただけなので、どれだけ離れているかは、関係ない」 古泉「作者?」 長門「なんでもない」 需要なさそう… ここってどれぐらい書き込みないと落ちるんだっけ? 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 20:10:58.13 ID:5gN7ZzMo0 キョン「ふ〜ん、夏ので平行世界の穴がでかくなったのかね」 キョン(作者の頭じゃ理解も説明も出来ないしな) キョン「ところで、もう移動しないのか」 長門「暫くはしないと思う。プラスに進むにしてもマイナスに戻るにしても、エネルギー不足。だから暫くはこのまま」 キョン「そうか。だそうだ、古泉一樹君」 古泉「え!?はい、わかりました。ここは僕の世界の平行世界なのですね。    あと僕の事は、古泉とお呼びください」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 20:16:45.82 ID:5gN7ZzMo0 キョン「そう、大ざっぱに言えばその認識でいい。古泉」 長門「もう少し調べてみる。今のところは、さようなら」 キョン「おっと、そういえば、ハルヒと朝比奈さんが帰ってから時間たっちまったな。     わかった。無理はするなよ。またな」 キョン「さて、俺達も帰るぞ、古泉」 古泉「はい(不安だ、僕の世界とどれぐらい違うのだろうか)」 回想終了 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 20:19:47.91 ID:5gN7ZzMo0 家へ到着 キョン「ただいま」 古泉「おじゃま…」キョン「(小声)古泉」 古泉「た、ただいま帰りました」 キョン妹「キョン君お帰り〜いっちゃんも久しぶりなの〜お帰り〜」 古泉(…いっちゃんですか)チラ キョン「くく」 古泉(凄く笑ってる!!) 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 20:23:47.74 ID:5gN7ZzMo0 キョン母「お帰りなさい。久し振りね、イツキ」 古泉「えっと、あの、お久しぶりです」 キョン母「あら?貴方は、私のイツキでは無いのね」 古泉「!?」キョン「……」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 20:27:05.70 ID:5gN7ZzMo0 キョン「やっぱり、わかるか?おふくろ」 キョン母「私を誰だと思っているの?もう能力は無いとはいえそれなりに凄かったのよ。      まあ、貴方達の母親だからって事もあるけれどね」 古泉(よくわからないけれど、彼の母親がこのせかいのイツキでは無いってわかるのなら、僕は、僕の家?に帰っても) キョン母・キョン「「それは駄目よ」だ」 古泉「はい!」   (うう、心を読まれている気がする) キョン「気のせいだろ」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 21:58:53.74 ID:5gN7ZzMo0 キョンの母へ簡易説明・自己紹介 キョン母「じゃあ一樹君とお呼びするわね」 古泉「どうぞお好きに呼んでください」 キョン母「一樹君は料理はできる?」 古泉「はい、一応できますが、それがなにか?」 キョン母「夕飯のおかずを作ってもらおうと思って」 古泉「はあ」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 22:04:34.53 ID:5gN7ZzMo0 古泉(何でこんなことに…そもそもこの世界について詳しいこともまだ聞いていない)チラ キョン(トントン)包丁でキャベツを切る音 古泉「貴方は、なぜ?」 キョン「おふくろから、『一樹君はかってがわからないだろうから、手伝ってらっしゃい。     それとあなたも何か作りなさい』と、言われたからだ」 古泉「そうですか」 古泉(僕も何かまともなものを作らなくてはいけませんね) なぜこんな展開になったか自分にも分らないorz 古泉の得意そうな料理考えてください。お願いします。 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 22:13:05.45 ID:5gN7ZzMo0 キョン作:キャベツと豚肉の炒め 古泉作:酢豚・ハヤシライス キョン母「まあ、おいしそうにできたわね。ところで一樹君、怪我はしなかった?」 古泉「いえ、大丈夫ですが」 キョン母「そう、それならよかった」 古泉「心配してくれてありがとうございます」 キョン母「いえいえ」 キョン(それにしても、盛りつけ方は、あいつとそっくりなんだな) 家族+古泉食事中 古泉(誰かと一緒の夕飯なんて久しぶりだ) キョン母(ふふ、この家に来てから初めての自然な笑顔ね) 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 22:22:40.94 ID:5gN7ZzMo0 夕食後 キョン「古泉、長門の所に行くそ」 古泉「!涼宮さんに、何かありました?」 キョン「お前の事だろうが」 古泉「ですよねー」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 22:35:23.70 ID:5gN7ZzMo0 ___ 朝比奈「キョン君。こんばんは」 キョン「朝比奈さん、今晩は」 朝比奈さん「えっと、『初めまして』なんですね?古泉君」 古泉「わかりますか?初めまして。よろしくお願いします」 朝比奈「ふふ、よろしくね」 キョン「よし、じゃあ長門の部屋までいくぞ」 古泉「はい」朝比奈「は〜い」 そろそろ脳内の思いつきが… 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 22:40:46.34 ID:5gN7ZzMo0 ___ 長門の部屋 古泉(僕の世界の長門さんより生活感がありますね) 長門「では、今の現状を説明する」 古泉「あの、その前にこの世界について教えてください」 長門「……」チラ キョン「物わかりがよすぎるから全然気にしてなかったぜ」(苦笑) 古泉(僕は気にしてました) 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 22:46:41.15 ID:5gN7ZzMo0 箇条書きで説明 ・EMP能力(学校と平行世界だが設定がry) ・古泉を除くSOS団メンバーがEMP能力者 ・この世界の古泉の力は涼宮ハルヒの能力によるもの ・ハルヒは自覚なし ・長門は元第一、みくるは第二、キョンは第三EMP学園に所属していた ・ちなみに長門は情報統合思念体が初めてEMP能力を付加することができたTFEI端末の一つ ・何者かの命により北高へ 設定だけ思いついても話が思いつかないんだぜ しかも別にEMP能力者の設定が生きるわけでもないんです… 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 22:59:36.79 ID:5gN7ZzMo0 長門「わかった?」 古泉「ええ、大体は」 長門「では、先ほどの続きを説明する」 長門「古泉一樹の平行世界移動は、我々の世界でいう『情報統合思念体』が関係していると推測される」 キョン「理由はわかるか」 長門「不明。いくつかの世界が共謀もしくは、たまたま偶然同じ時に行動を起こした結果とも考えられる。    しかし、何かを託されたと推測するのなら彼でない彼の役割の可能性が高い」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 23:12:08.79 ID:5gN7ZzMo0 キョン「それは、ここから♯91離れた世界へ『世界』を救う為に俺の知り合いが行ったようなものか」 長門「そう」 朝比奈「じゃあ今回もまたあの世界になにかあったんですか」 長門「その可能性は低い」 朝比奈「そうですか。でもまた何か有るんでしょうか」 キョン「心配しなくていいと思いますよ。『世界』の崩壊なんて事はないでしょうから。     明日の放課後にでも知り合いの処へ行ってきます」 朝比奈「わかりました」 長門「……」コク 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23:23:55.75 ID:5gN7ZzMo0 古泉「それにしても」 キョン「なんだ、気色悪い笑み浮かべて」 古泉「一般人でない貴方というのも新鮮だと思いまして」 キョン「なんだそりゃ」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23:27:00.62 ID:5gN7ZzMo0 古泉「僕の世界では、貴方は何の能力もない只の一般人だったもので」 キョン「そういやそんな話だったな」(いつのまにか話した) 朝比奈「なにか不思議な感じがしますね」 長門「……」 長門「そこの古泉一樹の世界の貴方は、不変的に普通の存在。珍しい部類に入る」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 23:42:48.59 ID:5gN7ZzMo0 キョン「絶対的に普通の存在って逆に普通じゃなくないか?」 古泉「普通だからこそ『特別』な存在って事ですか」 長門「それも作者の需要」 全「………」 キョン「作者が説明を書けなくなったから帰るぞ」 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 23:58:25.04 ID:5gN7ZzMo0 マンションエントランス キョン(!) キョン「ちょっと行かなきゃいけないところができたから先に帰れ古泉。     朝比奈さん気をつけてお帰りください。また明日」 朝比奈「?、はいキョン君また明日」 古泉「え」(考え事して反応が遅れた) 既にキョンが再びエレベーターに消えた後 朝比奈「じゃあ、古泉君。私は帰りますね」 古泉「はい、お気をつけて」 古泉(マンションを出ないんだったら待っていましょう) 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 00:12:52.38 ID:3JHfbZ3A0 >>1です 数十分後 キョン「古泉!帰ってなかったのか」 古泉「一人では、帰りにくくて…それより、長門さんに何か用事が残っていたのですか?」 キョン「長門ではないが…ま、ちょっとした用事だ」 古泉「そうですか」(この世界の事情はわからないので聞けませんね) 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 00:29:30.65 ID:3JHfbZ3A0 次の日:放課後 キョン「弱い」 古泉「すみません」 キョン「(イツキより)お前の方が強そうだと思ったがさっぱりじゃないか」 古泉「(ここの)貴方もお強いですね。僕もいつも負けているんです」 キョン「わざとか?」 古泉「とんでもない」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 00:42:14.07 ID:3JHfbZ3A0 キョン「だろうな。打ち方が、(あいつと)ほぼ一緒だ。目先の石ばかり気にし過ぎ」 古泉「そうですか」 キョン「そうだ。石を捨てる覚悟を持て、大石を取ろうとするな」 古泉「気を付けます」 長門 パタン ハルヒ「ん?有希、今日は早いわね」 長門「買い物を頼まれた」 ハルヒ「それなら仕方ないわね。今日は解散!」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 01:02:16.35 ID:3JHfbZ3A0 ____ 古泉「昨夜言われていた知り合いに会いに行かないのですか?」 キョン「うん?そういえばそうだった。長門も気を使ってくれたんだな」 キョン「いくか!ついてこい古泉」 古泉「了解です」 このキョン誰だw 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 01:19:54.33 ID:3JHfbZ3A0 ___ 昨日の507号室 キョン「やっぱりあなたでしたか。朝比奈さん(大)」 朝比奈(大)「ふふ、不法侵入ですよ。キョン君」 キョン「それは、貴女もですよ。ここは、だれも住んでませんからね」 キョン「それはそうと朝比奈さん。今回の件について何か知っていますか」 朝比奈(大)「ええ。詳しくは話せないけれど、先手を打ったとだけ言っておくわ」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 01:33:54.83 ID:3JHfbZ3A0 キョン「そうですか。『古泉一樹』達はいつ、もとの世界に戻りますか」 朝比奈(大)「イツキ君が心配?」 キョン「いいえ。俺ばかりずるいっていつも言ってるので、今回はいい体験になると思います」 朝比奈(大)「素直じゃないのね。心配って言えばいいのに」 キョン「そんなことは、断じてありません」 朝比奈(大)「大丈夫よ」 キョン「―――」 学校本編のこの部屋にいた人物は、4巻読む限りあの世界に一人の存在のような気もします。 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 01:43:52.53 ID:3JHfbZ3A0 古泉「――さん?」 キョン「なんだ?」 古泉「いえ、なんだか、ぼうっとしてらっしゃったんで」 キョン「ああ、わりぃ。考え事してた」 古泉「それで、どちらに向かわれているのですか?」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 01:54:59.49 ID:3JHfbZ3A0 キョン「まあ、詳しい場所はわからんな。でも多分こっちだ」 古泉(当てなかったんですか!?) キョン「まあ、そう言うなよ。どうも潜ったようで、呼び出しに応じないんだ」 古泉(だからk)キョン「読んでない」 古泉・キョン「「………」」 古泉「よ」キョン「読んでない」 古泉・キョン「「………」」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:11:52.55 ID:3JHfbZ3A0 数十分後 キョン「よしココだな」 古泉「この建物ですか?人気が無いように思われますが…」   (でも、なにか変な感じがする) キョン「まあ、な。古泉、俺のどっかに触れ」 古泉「え?」 キョン「え?じゃない!……肩でいい肩で」 古泉「わ、わかりました!」ポン(手を乗せた音) キョン「_____」 ブワ キョン「もういいぞ」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:23:30.39 ID:3JHfbZ3A0 古泉「はい」ス(離した音)   (あれ?…って!!) 視界いっぱいに迫りくる炎が映り僕は思わず目をつぶった。 キョン「_______」 彼が何かつぶやくのが聞こえしばらく待って見ても熱気が襲ってこないのでおそるおそる目を開けると 視界に炎は全く無くそこには一人の少年がたっていた。その少年は、僕と似たような笑みをたたえている。 キョン「随分な挨拶だな、優弥」 優弥君ぐらいは、出していいよね? 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:30:28.59 ID:3JHfbZ3A0 優弥「それは悪かったね、キョン。自衛の策だよ。結界を渡ったら発動する仕組みだったんだ」 キョン「人が折角結界を壊さずに通り抜けてやったってのに…」 優弥「我が妹に居場所がバレそうになったものでね。過敏になっているんだよ。    異界の能力をつれてくるものだから驚いたのさ」 キョン「そりゃ悪かった。だが、真琴とは仲良くしろといつも言っているだろう」 優弥「向こうが、そうしようとしないんだよ。ところで、なんの用事…ああ、イツキが、前の僕と同じ事になっているわけだね」 キョン「そうだ。こいつに世界を渡る術を教えてほしい」 古泉「!」 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:42:40.76 ID:3JHfbZ3A0 ちょっと補足 ・でも優弥は学校の主人公の前だと敬語なんですよね。  あえて普通の口調にしたけれどその口調がわからない… ・一応サイキック・ネットワーク通称PSYネットが存在している世界です。  でもどんなものか理解していないので原作とは別物。 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:46:34.96 ID:3JHfbZ3A0 優弥「時が来ればなんとかなると思うけどね」 キョン「時が来たとき用にだよ。負担軽減」 優弥「でも、僕は……!。どうやら教えるのが僕の役目のようだね」 キョン「どういうことだ?」 優弥「『世界を渡る術』記憶から消されていたんだよ。けれど今戻った。今だけだろうけどね」 キョン「そうか。古泉!そういう事だから」 古泉「なにが、そういうことなんですか」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:49:02.61 ID:3JHfbZ3A0 ※朝比奈さん(大)との残りの会話がこれ キョン「お前が戻るためには、まあまだ時間がじゃないみたいだが、     お前自身の力も使って戻らないとエネルギーが足りないらしいんだよ」 古泉「なんとなくは、理解しました」 優弥「話は終わったかい?じゃあ『古泉一樹』君?」 古泉「はい」 優弥「教えましょう『世界間転移』の方法を――」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:51:34.79 ID:3JHfbZ3A0 結論から言えば、僕はその二日後― つまり世界を移動してしまってから三日後に元の世界へと帰還した。 彼らが言っていた『時』僕は見知らぬ『声』に導かれて世界間転移をして 僕の世界へと戻ってきたのだ。 世界間転移の方法は記憶からさっぱり抜け落ちてしまったけれど 世界を移動したということは僕の記憶にしっかり残っている 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:55:00.80 ID:3JHfbZ3A0 古泉が移動していた世界 イツキ「キョン!僕もやっと神人倒し以外に面白い事にあったよ」 ♯キョン「はい、はい。わかったから、それ以上はしゃぐな」 イツキ「なんだよそれ、もっと羨ましがってくれてもいいだろ」 ♯キョン「俺だって他の世界のお前の相手したんだぞ、まあ本質はお前と変わらなかったから楽だったけど」 イツキ「そうか。でも僕の方が凄い!全員違う人が見られたもんね」 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:58:01.31 ID:3JHfbZ3A0 ♯キョン「ソレハウラヤマシイカギリデスネ」 イツキ「何その棒読み。僕は―」 ♯キョン「くっく。でも、ま、元通りになってよかったよ」 イツキ「まあね、元の世界が一番。キョンに敬語使わなくて済むし」 ♯キョン「そこかよ」 ♯キョン母「楽しそうね。あら、お帰りイツキ」 イツキ「!、ただいま」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:01:07.26 ID:3JHfbZ3A0 ___ 元の世界 古泉「いやはや、凄い経験をしてしまいました」 キョン「そりゃ、よかったな」 古泉「これで、貴方をうらやましがる必要が無くなりました」 キョン「なんだそりゃ?」 古泉「貴方ばかり、うらやましい体験をしていると常々思っていたもので」 キョン「嬉しそうで何よりだ」 古泉「『僕』が迷惑でも掛けましたか?」 キョン「いいや?ちょっと変わってたけど十分お前らしかったぜ?」 古泉「そうですか」(その割には…) 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:04:33.33 ID:3JHfbZ3A0 キョン「心配して損したと言いたいだけだ」 古泉「僕そんなにわかりや……心配して下さったのですか?」 キョン「ああ、俺達『仲間』だろ?」 古泉「…ありがとうございます」 キョン「お前が仲間だと思ってないならハルヒが怒るぞ。今回の事についてはいつもの通り気づいてはいないが、     ここでお前に何かあったら、ハルヒはお前のために行動するぞ」 古泉「そうだと…いいですね」 キョン「だからそうだと言っている。それに、今回だって朝比奈さんも長門も心配したんだぞ」 古泉「そうなんですか?」 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:08:41.81 ID:3JHfbZ3A0 キョン「そんなに『仲間』を信じられないか?SOS団を好きと言ったのは嘘か?」 古泉「そんなことはありません!」 キョン「じゃあいいじゃないか」 古泉「はい。ありがとうございます」 キョン「それとな、古泉」 古泉「?」 キョン「お帰り」 古泉「ただいま戻りました」 完 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:14:13.98 ID:3JHfbZ3A0 お付き合いありがとうございました。 勢いで書いてはいけないとよくわかりました。 最後、キョンと古泉に自然にお帰りとただいまを言わせたかっただけなのになぜあんなことに… 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:19:01.76 ID:3JHfbZ3A0 >>109 すみません。最初に書いておくべきでしたね。 『学校を出よう!』という谷川流さんの別作品です。