みくる「ど、どうしよう……古泉君が……」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:30:04.02 ID:vvieSHoj0 古泉「……」 みくる「し、死んじゃいました……ふええええん……」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:32:40.00 ID:vvieSHoj0 みくる「は、早く死体を隠さないと……」おろおろ みくる「みんな部室へ来ちゃいます!!」 みくる「とりあえず、掃除用具入れに……」がたがた ハルヒ「ちわーっ!!」 みくる「うひゃう!!」 ハルヒ「あれ?みくるちゃん、掃除してたの?」 みくる「え?あ、はいそうです。皆さんが来る前にちょっとだけやろうと思って」 ハルヒ「ふーん、まあいいわ。早く着替えてお茶ちょうだい」 みくる「は、はい…」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:33:43.26 ID:vvieSHoj0 みくる「……」そわそわ ハルヒ「なんだかみくるちゃん落ち着きがないわねぇ」 みくる「そ、そうでひゅか?」 ハルヒ「噛んでるし」 みくる「むぐっ」 ハルヒ「怪しいわね」 みくる「な、なんでもないですよぅ」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:34:54.98 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「そうそう、今日有希は来ないみたいだから」 みくる「え?」 ハルヒ「体調悪くて学校休んでるらしいのよ」 みくる「そ、そうなんですか…」 みくる(長門さんが休み……) ハルヒ「そういうわけだから、今日は四人で活動よ」 みくる「!そ、そうですね」 みくる(古泉君が死んで、本当は三人なんですけど) 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:37:11.39 ID:vvieSHoj0 こんこん みくる「は、はぁい」 キョン「こんにちは」 みくる「きょ、キョン君」 ハルヒ「遅いわよ、キョン!!何してたのよ!!」 キョン「掃除だ掃除」 キョン「お前も掃除あったのに随分早いな」 ハルヒ「あたしは団長よ?そんなの免除に決まってるじゃない」 キョン「早い話がサボったわけか」 みくる「……」どきどき みくる(キョン君、なんでよりによって掃除用具入れの前に……) 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:40:16.00 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「それにしても、有希が休みだなんて珍しいわねぇ」 ハルヒ「ほんとにどうしたのかしら」 キョン「さあ、俺もメールで聞いただけだから」 ハルヒ「それよ、それ。どうして団長のあたしじゃなくてキョンに知らせるのよ」 ハルヒ「納得いかないわ」 キョン「しらんよ」 みくる「あ、あのぉ、席に座ってください、キョン君」 みくる「今、お茶入れますから」 キョン「あ、ああ、そうですね」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:45:35.99 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「……ねえ、古泉君遅くない?」 みくる「!!」びくぅ ハルヒ「あたし、何の連絡も受けてないんだけど」 キョン「俺だって聞いてないぞ」 みくる(ど、どうしよう、あたしも知らんぷりした方がいいのかな?) ハルヒ「みくるちゃんは聞いてない?」 みくる「は、はい!!」 みくる「えっと……その……」 ハルヒ「目が泳いでるわよ?」 みくる「!」 みくる「す、すみません!!古泉君がバイトで休むって聞いてたのに、伝えるの忘れてました!」 みくる(ああ!!やっちゃった!!) 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:51:56.79 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「もう、だめじゃない、みくるちゃん」 ハルヒ「そういうことはきっちりしとかないと、信用なくすわよ?」 みくる「す、すみません…」 ハルヒ「まあ、いいわ。今日は三人だけだし、このまま解散にしましょうか」 キョン(ほっ…) ハルヒ「ん?なんかほっとしてない?」 キョン「いや、残念だ。しかし長門と古泉が同時に休むとは、何かあったんじゃないのか?」 みくる(た、たしかに…古泉君はともかく、長門さんが体調不良なんて……) ハルヒ「、ま、そういう日もあるでしょ」 ハルヒ「……よし、じゃあ今日は有希のお見舞いにいくわよ!」 ハルヒ「古泉君はバイトだけど、有希は体調が悪いんでしょ?」 キョン「いや、そんなたいしたもんじゃないって言ってたし、見舞いなんかに行ったら逆に気をつかわせてしまうぞ」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:54:38.29 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「そうかしら」 キョン「そうだ」 ハルヒ「……ふん、じゃあいいわよ、今日はこのまま解散ね!!」 みくる「あ、あたしは部屋の片付けしてから帰りますから」 ハルヒ「そう、じゃあまた明日ね」 ばたん みくる「……」 キョン「じゃあ、俺も帰ります」 みくる「あ、はい」 キョン「じゃあ、失礼します」 ばたん みくる「……」 みくる「い、今のうちに古泉君の死体を……」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:58:33.30 ID:vvieSHoj0 みくる「うんしょ、うんしょ」ずるずる みくる「重い……それに、この死体をどこに運んだら……」 みくる「うっ……うっ……」ぽろぽろ みくる「なんでこんなことに……」 キョン「ほんと、なんでこんなことになったんですか、朝比奈さん」 みくる「!!」 みくる「どうして…帰ったんじゃ…」 キョン「帰るフリですよ、ドジですね、朝比奈さん」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:00:23.29 ID:vvieSHoj0 みくる「……」 キョン「なぜ、古泉を?」 みくる「あ、あたしが……」 キョン「?」 みくる「あたしが古泉君に強請られてた……って言ったら信じますか?」 キョン「……」 みくる「キョン君、信じてくれますか?」 キョン「……話を聞こうか」しゅぼっ 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:03:52.38 ID:vvieSHoj0 回想 古泉「朝比奈さん、ちょっとお話したいことがあるのですが、よろしいですか」 みくる「?なんですか、古泉君」 古泉「実は、機関内で派閥争いが起こっているのですよ」 みくる「え……」 古泉「もちろん以前からもありましたよ?しかし、最近は過激になる一方で」 みくる「ぐ、具体的にはどんな…」 古泉「そうですね、涼宮ハルヒをこのまま神として崇め続けるか、それともその神を殺してしまうか」 みくる「……!!そんな」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:12:46.26 ID:vvieSHoj0 みくる「そんな!!涼宮さんを殺すって!!」 古泉「そうです、それはあなた方未来人や統合思念体の意思から外れている」 古泉「しかし、機関も変わろうとしている。このまま死ぬまで涼宮さんのご機嫌取りを続けることに疑問を感じる者も多いのです」 古泉「そして、僕もそのうちの一人です」 みくる「そ、そんな……」 古泉「そもそも、本当に涼宮さんが神で、この世界の命運を握っているのか」 古泉「我々の妄想に過ぎないのではないか」 古泉「あなたも、そう考えたことがないわけではないでしょう?」 みくる「…あたしは、上の指示通りに動くだけです」 古泉「それだ、そうやって、上の方針に従っていればいいと思っていることが危険なんだ」 古泉「自分で考えようとしないんですか、あなたは」 みくる「あ、あたしだって、考えてます!」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:18:41.16 ID:vvieSHoj0 古泉「…どうだか」 古泉「とにかく、あなたに相談を持ちかけたのはやはり間違いでしたかね」 古泉「彼女を…涼宮ハルヒを殺す計画には、何の役にも立ちそうにない」 古泉「おっと、今言ったことは忘れてくださいよ。ほんの冗談のようなものですから」 あたしには古泉君が本気のように思えました。 だから……近くにあった暗殺用のクナイで……。 回想終了 みくる「こ、古泉君の首を……」 キョン「……」 みくる「し、仕方なかったんです!!ああしないと、涼宮さんの命が!!」 キョン「もういい……」 みくる「!」びくっ キョン「問題は、古泉の死体をどうするかだ……」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:20:53.41 ID:vvieSHoj0 みくる「え?」 キョン「……あんたが俺に助けを求めるなら……」 キョン「協力はするつもりだ……」 みくる「ほ、本当ですか?」 キョン「…………」 みくる「お、おお!!キョン君、ありがとうございます!!」 みくる「では、さっそくこの死体を……」 キョン「……」 キョン「とにかくやってみよう……」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:23:20.14 ID:vvieSHoj0 キョン「それと、朝比奈さん、俺も告白しなければいけないことがあります……」 みくる「え……」どきっ みくる(こ、これは罪を共有しあった二人の間に芽生えるラブ……ですか?) キョン「実は……俺……」 みくる「……はい」どきどき キョン「長門を殺しちゃったんです」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:26:09.29 ID:vvieSHoj0 みくる「え?」 キョン「し、しかたがなかったんです。長門が……俺を……」 回想 長門「あなたはすぐ死ぬべき」 長門「あなたの息は臭い、呼吸しないで」 キョン「いい!!長門、もっと罵って!!」びくん、びくん 長門「わたしを見ないで、汚らわしい」 キョン「はうあ!!」どぴゅん 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:31:03.94 ID:vvieSHoj0 長門「もういや……こんなこと」 キョン「なに言ってんだ、罵りの言葉がありきたりでつまんなくなってるだけだって」 キョン「もっと強烈なのを頼むぜ」 長門「いや……」ぽろぽろ キョン「なに泣いてんだ、このビッチが!!」ばきっ 長門「うぐ……」 キョン「お前がそんな性癖持ってるのが悪いんだろが!!」 キョン「俺は協力してやってんだ、文句は言わせねえ!!」 長門「ちがう…!わたしはべつに」 キョン「クチゴタエスンナ!!」びしっ 長門「やめて……」ぽろぽろ 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:33:29.01 ID:vvieSHoj0 キョン「そっか、お前はSと見せかけてMだったわけだな」 長門「!?」 キョン「だったら、首を絞めながらのファックってやつをやってみるか!」にゅっ 長門「!!やめて……」 キョン「うるせい!!いくぞ」ぐいっ 長門「!!!!!?」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:37:12.26 ID:vvieSHoj0 キョン「ふはははははははは!!すげえぜ、これは!!」 ぱんぱんぱん ぎりぎりぎり キョン「なあ!?お前もいいだろ!?長門ぉぉぉぉぉ!!!!」 ぬちゃぬちゃぬちゃ ごりごりごり キョン「よし、イクゾ!!!!」 どくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくん どくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくん どくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくん どくんどくんどくんどく 長門「」 回想終了 キョン「てな具合です…」 みくる「ひゃ、百パーセント狂気ですね…」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:40:54.59 ID:vvieSHoj0 キョン「お、俺は悪くないですよね!?」 キョン「長門が紛らわしいことするから!!」 みくる(か、完全にイッてる……ここで否定すればキョン君になにされるか……) みくる「そ、そうですね、キョン君は悪くありません!!」 みくる「長門さんが思わせぶりな態度とるから悪いんですよ」 キョン「そ、そうですよね、よかったぁ」 キョン「でも、殺しちまったのは事実だし、なんとか隠し通さないと」 キョン(……でも長門は人間じゃないし、殺人にはならんのか?) キョン(そうだ、朝比奈さんだってこの時代の人間じゃないし、法では裁けまい) 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:46:23.77 ID:vvieSHoj0 キョン「とりあえず、お互い殺人犯同士、仲良くしましょうよ、朝比奈さん」にやにや みくる「は、はい……」 みくる(キョン君、気持ち悪い……) キョン「古泉の死体は……」 キョン「まあ、暗くなるまで待ちますか」 みくる「?」 キョン「それまで……時間つぶしになるようなことしましょうよ」 みくる「お、オセロとか?」 キョン「……」 みくる「チェス?」 キョン「……」 みくる「将棋ですかぁ……」ぽろぽろ 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:52:35.19 ID:vvieSHoj0 キョン「な……そんな馬鹿な……」 キョン「古泉に対して無敗のこの俺が……」 キョン「負けた……」 キョン「しかも二枚オチで……」 みくる「キョン君の将棋には姑息で虫のいい手は一手もありませんでした」 みくる「完全に見切り≠ナ指しています」 みくる「答えは正解でも……」 みくる「勝ち≠ヘ別です」 キョン(将棋でレイプ作戦が失敗した……) 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:55:06.89 ID:vvieSHoj0 みくる「あ、もうこんな時間」 キョン「真っ暗ですね」 キョン「そろそろいきますか」 みくる「古泉君の死体を担いでどこへ?」 キョン「焼却炉ですよ」 みくる「ま、まさかそこで燃やす気ですか!?」 キョン「そうですよ、掃除中に誤って焼却炉に入ってしまったってことでいいんじゃないですか?」 みくる(浅はかにもほどがありますよ……) 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:00:15.21 ID:vvieSHoj0 古泉「う……あ……」 キョン「!!朝比奈さん、古泉、まだ息がありますよ!!」 みくる「あ……本当です!!」びくびく みくる「よかった……涼宮さんを殺す考えを改めてさえくれれば……」 キョン「ちぇすとぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 ごちん!!!!!!!!!!!! 古泉「」 キョン「ふう……鉄パイプを隠し持っててよかった」 キョン「さあ、さっさと燃やしましょう」 みくる「きょ、キョン君、なんてことを!!!」ぱああ 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:03:40.10 ID:vvieSHoj0 メラメラメラ…… キョン「さあ、早く逃げましょう」 キョン「これだけ燃えたら……うぷ……」 みくる「く、臭いです……」 キョン「な、長門のマンションへ行きましょう」 キョン「今度は長門の死体を隠さないと……」 みくる「は、はい……」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:07:41.49 ID:vvieSHoj0 長門のマンション キョン「なんだこりゃ」 みくる「……」 キョン「長門の死体のあちこちに付着している白い塊は……」 キョン「俺の…SEEDか」 みくる「く、臭いです……」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:10:45.42 ID:vvieSHoj0 キョン「しかし、長門が死んだなら親玉連中が報復してきてもいいはず」しこしこ キョン「それがないということは……」しこしこ キョン「このまま放置でもいいってことなのかもしれませんね」どぴゅっ みくる(長門さんの死体を見てオナニーですか) 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:30:51.18 ID:vvieSHoj0 みくる「で、でもさすがにこのままというのは……」 キョン「……たしかに……それに古泉もいなくなり、ハルヒは不審に思うだろう……な」しゅぼっ みくる(また煙草……) キョン「…………」 みくる「その……どうすれば」 キョン「……不審に思う者は始末していけばいい……」 みくる「ふえ?」 キョン「ハルヒも殺せば、いいだろう……」 みくる「!?」 みくる(こ、これじゃあ古泉君の思う壺じゃないですか!?) みくる(ま、まさか……) 古泉『計画通り』 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:35:40.31 ID:vvieSHoj0 みくる「だ、だめですそんなの!!」 キョン「…………」 みくる「そんなことしていったらキリがないですよ!!」 キョン「ならば、長門と古泉がSOS団に顔を出さないことをハルヒにどう説明する?」 みくる「そ、それは……」 キョン「元々古泉や長門はSOS団以外とはほとんど交流はない」 キョン「機関や統合思念体の動きは気になるがな……」 キョン「ハルヒさえ封殺すれば、ことは簡単だ……」 みくる「そんな……涼宮さんが死んだとわかればそれこそ全勢力が黙ってはいませんよ!」 キョン「俺たちが殺したと、バレなければいい」 みくる「!?」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:42:29.22 ID:vvieSHoj0 キョン「統合思念体は大丈夫だ……何かするつもりなら長門が死んだ時点で仕掛けてきたはず」 キョン「そもそも長門に命と呼べるものがあるのかすら不明だ」 キョン「そこに転がっている死体も単にデータを抜いてある抜け殻かもしれん……」 みくる「そ、それそうかもしれませんけど」 キョン「機関に至っては所詮人間の集まり、どうとでもなる」 みくる「じゃ、じゃあ」 キョン「未来人側が余計な詮索をしてこなければ…な」 みくる「……」ぞくぞく キョン「そして俺たちが殺したと絶対にバレない方法でハルヒを殺せば、いい」 キョン「まあ、ハルヒが死ぬことで朝比奈さんも生まれてこない未来に切り替われば……」 キョン「未来人側の介入はコトを起こす前に限られてくるか……」 みくる「あ、あたしが」 キョン「うん?」 みくる「あたしが密告しない限り、そんなことはありえないと思います……」 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:47:55.72 ID:vvieSHoj0 キョン「なぜ、そういい切れる?」 みくる「未来は……すでに変わり始めています」 みくる「それこそ、古泉君が死ぬことは規定事項ではなかったんです」 みくる「もう、あたしたちの未来へのルートは……」 キョン「閉ざされている……」 みくる「はい……」 キョン「ならば、あんたは消えるのか?」 みくる「いえ、前にも言ったとおりあたしはこの時代に描き足されたパラパラ漫画の落書きのような存在です」 みくる「この時代から抜け出せなくなっただけで、消えはしません」 みくる「未来への連絡は今のところ行えますが」 みくる「時間移動は易々とできないようです……」 キョン「なるほど、それなら未来人側も恐るるに足りない烏合の衆だ……」 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:54:04.02 ID:vvieSHoj0 キョン「では、ハルヒを消すことには協力してくれるんですね?」 みくる「古泉君の思惑通りな気がして不満ですけど」 みくる「これしか道がないなら……」 キョン「わかりました、では、長門の死体をひとまず片付けます」しゅぼっ みくる「また煙草……ってええ!?」 キョン「この部屋ごと燃やせば簡単ですよ」ぽい めらめらめら…… 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:59:19.73 ID:vvieSHoj0 みくる「はあはあはあ……なんとか逃げ出せましたね……」 みくる「キョン君?あれ……キョン君は……」 翌日 生徒A「昨日このあたりにある高級マンションで火事があったんだろ?」 生徒B「そうそう、この学校の生徒二人が焼死体で見つかったって…」 生徒C「なんか例のSOS団だっけ?あそこのメンバーらしいね、死んだ二人は」 みくる「…………」 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:04:08.73 ID:vvieSHoj0 鶴屋「み、みくる、大変だっ!!」 みくる「うひゃう!!」 みくる「な、なんですか?」 鶴屋「こ、この学校の焼却炉で」 鶴屋「し、死体がっ!!」 みくる「!!」 みくる(古泉君の死体だってのは、すぐにわかる) みくる(SOS団のメンバーが一気に三人も死んだとなれば……) みくる「ふえええええん」 鶴屋「み、みくる……」 みくる「みんなぁ、どうしてぇ……」ぽろぽろ みくる(警察にマークされる……なにより涼宮さんが……) 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:12:49.11 ID:vvieSHoj0 岡部「今日はみんなに悲しいお知らせがあるんだ…実は…」 がやがやがや 国木田「そんな…キョンが……」 ハルヒ「……うそよ、そんなの……」ぽろぽろ 国木田(涼宮さん……) ハルヒ(ふふふ) ハルヒ(キョン、有希、古泉君は死んだ) ハルヒ(残るはみくるちゃん、あなただけよ) 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:18:09.91 ID:vvieSHoj0 ハルヒ(よくも今まであたしに黙っていてくれたわね)わなわな ハルヒ(あたしに内緒でみんなが集まっているのは知ってた) ハルヒ(でも、まさかみんなしてあたしを観察≠オていただなんて……) ハルヒ(許せない……)ぎりっ 回想 ハルヒ「ねえ、最近あんた有希と仲いいわよね…」 キョン「そ、そうかな」 長門「問題ない。いつもどおり」 ハルヒ「ふーん……そう」いらいら 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:22:00.21 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「……」いらいら ぴりりり 古泉「おや、すみません、バイトのようです」 ハルヒ「……しかたないわね」いらいらいらいら 古泉「失礼します」 ハルヒ「ねえ、キョン……古泉君のバイトがなんだか知ってるの?」 キョン「さあな。直接聞けばいいじゃないか」 ハルヒ「……なんかいつもはぐらかされてる気がする」いらいら キョン「そんなことないだろ」 ハルヒ「……もういい」いらいらいらいらいらいら 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:26:02.67 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「ほーら、みくるちゃん!!今日はこのスク水を着るのよ!!」 みくる「ふええん!!やめてくださーい!!」 キョン「こら、ハルヒ!!無理矢理はよくないぞ!!」 ハルヒ「なによ、なんだかんだでみくるちゃんは着てくれるんだからいいのよ!!」 みくる「き、きましたぁ」ぽろぽろ キョン「おい、ハルヒ!!」だらーっ ハルヒ「鼻血たらして何言ってるのよ」 ハルヒ(でも…たしかにみくるちゃんはなんだかんだであたしの言うコト聞いてくれてる) ハルヒ(まるで、あたしの顔色をうかがっているように…) みくる「は、恥ずかしいですぅ」ちらっ ハルヒ「!!」 ハルヒ(なによ、あの目)いらいら 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:33:20.78 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「あ、キョンと有希……」 ハルヒ「手、繋いでる……」 ハルヒ「……」 ざざっ…… キョン『なあ、今日のハルヒは大丈夫だったか?』 長門『精神は不安定。しかしたいしたことではない』 キョン『そうか、最近俺とお前とのことがバレたんじゃないかと心配してたんだよ』 長門『大丈夫』 長門『あなたは、わたしが守るから』 キョン『はは…ありがとうな、有希』ぎゅっ 長門『……』ちらっ ハルヒ「……」 ハルヒ「ドロボウ猫が……」いらいら 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:45:26.89 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「……」 古泉「涼宮さん、最近元気ありませんが、大丈夫ですか?」 古泉『お前のせいで昨日も神人狩りが大変だったんだよ。いい加減にしてや』 ハルヒ(なに、この声) 古泉「?僕の顔になにかついてますか?」 古泉『こっち見んなよ池沼』 ハルヒ「……神人って、なに?」 古泉「!?な、なんですかそれは?」 古泉『なんでこいつがそんなことを……まさかこいつに神としての自覚が!?』 ハルヒ(心が読める?) 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:47:02.47 ID:vvieSHoj0 うざい、うるさい、ばか、しね、でんぱ、きえろ、あほ、くそ、わがまま すずみやはるひ は かみ おもいどおりにできる ちから きかん ちょうのうりょくしゃ みらいじん うちゅうじん かぎ へいさくうかん しんじん ハルヒ(……はは) ハルヒ「あはははははははははははは!!!!!!」 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:52:23.83 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「ああ、そうなんだ、あたしのこと、そんな風に思ってたんだ」 古泉「す、涼宮さん?」 ハルヒ「うんうん、あたしは観察対象で、世界を思いのままにできる神なんだ」 ハルヒ「だからみんなしかたなく≠rOS団に入ってくれたんだ」 ハルヒ「なぁんだ、そうだったのね」 ハルヒ「おかしいと思ったんだ」 ハルヒ「あたしなんかの作った部活なんかに、みんな素直に入ってくれるなんてさ」 ハルヒ「一人ではしゃいじゃってバカみたい!!!」 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 21:59:56.33 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「ねえ、古泉君、本当にあたしの思い通りに世界を動かせられるのかな?」 古泉「あ……あ……」 ハルヒ「ためしてみようか……古泉君はみくるちゃんにあたしを殺害する計画を持ちかける」 古泉「え?」 ハルヒ「そしてみくるちゃんによって古泉君は殺され……ううん、とどめを刺すのはキョンがいいかな」 ハルヒ「そしてキョンは有希を殺しちゃって」 ハルヒ「キョンは自殺、みくるちゃんも最後は自殺」 ハルヒ「いいわね、それ」 古泉「そ……そんな……いくらあなたでも人の心までは……」 ハルヒ「できるから畏れてるんでしょ?このあたしを」 古泉「……御意」 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:03:47.42 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「そうよ、あたしを謀った四人は死ぬべきなのよ」 ハルヒ「ううん、あの四人だけじゃない」 ハルヒ「あたしをバカにした連中はみんな死ぬべきなの!!」 ハルヒ「そして、いずれはあたしに忠誠を誓った人類すべてをSOS団に……」 回想終了 ハルヒ(ふふふ、後はみくるちゃんが自殺するだけ) ハルヒ(そのとき、あたしの本当の人生がスタートするんだ!!) 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:10:05.33 ID:vvieSHoj0 みくる「はあはあはあ……」がたがた 鶴屋「み、みくるっ、どうしたんだいっ?」 みくる(もう終わりです……涼宮さんに絶対怪しまれる……) みくる(疑念はやがて確信へと変わり……殺意が沸き起こる)がたがた みくる(涼宮さんは本当に殺意で人を殺せる……かもしれません) みくる(そうなったら、あたしは、あたしは……) みくる「うわああああああ!!!!」だっ 鶴屋「み、みくる!!!」 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:16:15.96 ID:vvieSHoj0 国木田「あ、朝比奈先輩までもが屋上からの飛び降り自殺で死亡……いったいSOS団に何が……」 ハルヒ「………」 ハルヒ(すべては思い通り。あたしの願ったとおりにコトは進んでいる) ハルヒ(いよいよ粛清と創造が始まるのよ) ハルヒ(全人類SOS団計画が!!) S 世界が O おおいに崇め、称える S 涼宮ハルヒの 団 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:19:45.96 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「ふ、ふふふふふふふ……」 うわ、あいつ笑ってるよ キモ 人が死んでるのに 感情がないのかよ あたまおかしいんだろ キョン君かわいそう 朝比奈先輩もおもちゃにしてたしな いや、ショックのあまり気がふれてるんだろ そっとしといたほうが ハルヒ「あはは、クラスの半分以上死んだら学級閉鎖とかになるのかな」 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:28:18.86 ID:vvieSHoj0 翌日 岡部「……」 がらーん 岡部「く、クラスの三分の二以上が欠席……いや、行方不明だ……」 ハルヒ(ふふ、殺すよりも存在を消したほうが楽ね) ハルヒ(ただ、消えた人たちの声はあたしには聞こえる) だれか、ころして あはははははははは!!!!!! やめろ、やめてくれ!!! もう、だせないよ…… いやだああああ!!!死にたくない!!!!! ひゃああああああ!!!!! ハルヒ(地獄にでもいるのかな?)くすくす 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:33:48.39 ID:vvieSHoj0 国木田「涼宮さん……なんだかおしとやかになったね」 ハルヒ「あら、そうかしら?」 国木田「う、うん……」 ハルヒ「なんだかね、今までになく充実してるのよ」 ハルヒ「すっごく気分がいいの」くすくす 国木田(キョンが死んで、クラスの大半が行方不明になったっていうのにそんな……) ハルヒ「……なに、国木田君、あたしに文句があるみたいだけど?」 国木田「え……?いや、そんなことは……」 国木田(何故だろう、涼宮……さまには逆らえない……) ハルヒ(そう、それでいいのよ、あたしの可愛い団員(ペット)ちゃんはね……) 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:43:10.04 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「ふふ…学校ではもはやあたしに逆らう者はいない」 ハルヒ「全校生徒はSOS団団員になり、部として昇格もした」 ハルヒ「そして顧問は校長や教頭を含めた全教員」 ハルヒ「SOS団が学校とも言える」 ハルヒ「このまま日本、世界、宇宙へとSOS団は羽ばたくのよ!!」 ハルヒ「このおんぼろの部室ともおさらばね」 「なあ、そんなことして楽しいかい?ハルヒよぉ」 ハルヒ「!!?」 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:51:41.50 ID:vvieSHoj0 キョン「久しぶりだな、ハルヒ」 キョン「ずいぶんやりたい放題やってくれたじゃないか」 ハルヒ「なんであんたが」 ハルヒ「なんであんたが生きてるのよ!!」 キョン「おいおい、勝手に人を殺すなよ」 キョン「お前のチカラとやらでは」 キョン「俺は殺せない」しゅぼっ ハルヒ「そんな……あのマンションの火事であんたは……」 キョン「お前がその目で、俺だと確かめたのか?」 ハルヒ「そ、それは……」 ハルヒ「でも、死体があったって!!」 キョン「確かにあの日、死んだよ」 キョン「俺ではなく、谷口がな」 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:01:29.76 ID:vvieSHoj0 キョン「あの日、谷口は家族の断りをいれて外泊した」 キョン「長門の家にな」 ハルヒ「……なぜ、そんなことを」 キョン「もちろん俺が死んだと見せかけるための工作として、俺が頼んだ」 キョン「お前が、キョンは死んだ≠ニ思い込んだことによって、不自然なところがあったのにも関わらず、     谷口の死体は俺の死体として処理された」 キョン「谷口は前もって眠らせて物置に隠れてもらっていたのさ」 キョン「俺と朝比奈さんが長門の部屋を訪れたときにも、何も知らずに眠っていたんだ」 ハルヒ「まさか……そんな……」 ハルヒ「あんたは、友人を自分の身代わりにしたっていうの!?」 キョン「大丈夫だ、お前の力があれば蘇るんだから」 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:06:27.50 ID:vvieSHoj0 キョン「朝比奈さんも、長門も古泉も」 キョン「みんな、お前が願いさえすれば蘇る、元通りだ」 ハルヒ「うふふふ……あははは!!あたしが!!このあたしが!!!そんな都合のいいことを願うとでも!?」 ハルヒ「さんざん人のこと馬鹿にしておいてよくそんなことが言えるわね!!」 キョン「……これはお前のためを思ってのことだ」 ハルヒ「何が!?あたしのことを観察≠オてたくせに!!」 ハルヒ「毒をもった虫を見る目だったわ……有希もみくるちゃんも!!古泉君も!!!みんなみんな!!!」 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:10:56.47 ID:vvieSHoj0 キョン「俺は違う!!!!!」 ハルヒ「!!」びくっ キョン「俺はお前のことをそんな目で見たことはない……」 ハルヒ「う、嘘よ、今だって……あんたの心の声が……」 うぜええ かまってちゃんかよ まじめいわく しね おっぱい こわい ハルヒ「あんたの醜い心の声が!!」 キョン「それは俺の心の声なんかじゃない……」 キョン「お前の心の弱さ、そのものだ」 292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:17:04.28 ID:vvieSHoj0 キョン「お前は、周りを気にしていないようで気にしていた」 キョン「その反動なんだ、それは」 キョン「周囲の人間が自分の悪口を言っているように錯覚させているだけなんだ!!」 キョン「目を覚ませ!!」 ハルヒ「う、うるさいバカキョン!!人殺しの分際で!!」 キョン「殺していない」 ハルヒ「うそよ、あたしが願ったもの!!」 ハルヒ「有希をキョンが殺すって!!」 長門「わたしは死んでいない」ででーん ハルヒ「!?」 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:20:44.65 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「ど、どうして!!」 ハルヒ「確かに、死体も発見されたはず!!」 長門「あれは朝倉涼子の死体」 長門「こんなこともあろうかと入れ替わっていた」 ハルヒ「そ、そんな……」 キョン「ご覧の通りだ」 キョン「俺はお前の思い通りに、これっぽっちも動いていない!!」 336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:45:40.14 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「あ、あたしは…あたしは…」がくっ キョン「ハルヒ、今ならまだ間に合う」 キョン「元通りの世界に」 ハルヒ「あははは、うひゃあああああじゃじゃはっじゃじゃあああ!!!!」 キョン「!!?」 長門「まずい。精神が崩壊しかかっている」 長門「自我を保てていない、もはや……」 ぐにゃり 長門「!!?」 ぶしゃあああああ!!!! キョン「な、長門!!」 長門「両腕、両足ともに切断、戦闘は不能と思われ……」 ぐちゃっ ハルヒ「あはは、有希、あなたうるさいのよ」 ハルヒ「せっかくキョンとお話してたのに」 351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:53:03.38 ID:vvieSHoj0 キョン「ハルヒ……なのか?」 ハルヒ「うふふ、そうね、あたしはハルヒよ」 ハルヒ「あなたの知ってるハルヒとはちょっと違うかもしれないけどね」 キョン「どういうことだ」 ハルヒ「自覚≠オたハルヒ……神≠ニしてのハルヒ……まあ、そんなのはどうだっていいわ」 ハルヒ「世界はあたしを中心に回っている。比喩なんかじゃなく、本当にね」 ハルヒ「キョン、あなたはあたしの思い通りにならない存在……でもあなた一人で何ができるの?」 ハルヒ「あたしと一緒に生きない?悪い話ではないと思うわ」 キョン「…………」しゅぼっ キョン「話をきこうか」 ハルヒ「うふふ」 360 名前: ◆p777rsrFAU [] 投稿日:2009/03/06(金) 23:57:48.04 ID:vvieSHoj0 ハルヒ「そうね、まずはあたしが計画している全人類SOS団……」 キョン「興味はないな」 がっ ハルヒ「あgyがういぎかj;ぁか:」 瞬間、ハルヒの身体は団長専用の机まで吹き飛ばされる。←ここは部室なんで ハルヒ「な、なぜ……」 キョン「お前の戯言をきくほど俺は気が長くないものでね」 キョン「さっさといつもの<nルヒを出せよ」ぎろり ハルヒ「ひっ……」ぞーっ 374 名前: ◆p777rsrFAU [] 投稿日:2009/03/07(土) 00:09:19.61 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「だ、誰があんたの言うことなんか…!!」 キョン「いつもの<nルヒだな」 ハルヒ「!!」 キョン「なあ、ハルヒ、お前がSOS団を作った目的はなんだ?」 ハルヒ「……」 キョン「宇宙人、未来人、超能力者を探しだして、一緒に遊ぶんだろ?」 ハルヒ「……」 キョン「それは実際お前が知らぬうちに達成されていたわけなんだが……」しゅぼっ キョン「ふうー……お前、朝比奈さんたちがどうであれ、楽しかったんじゃないか?」 ハルヒ「……そうよ、楽しかったわよ」 ハルヒ「だから、余計腹が立ったわ」 ハルヒ「あたしが、みくるちゃんたちからしたら観察されるだけの存在だったなんて!!」 キョン「それは事実だが、全てではない」 ハルヒ「え?」 キョン「他の三人もみんな、観察≠ニいう使命以上に楽しんでいたということさ」 378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:13:53.28 ID:L4qp70Z/0 キョン「俺もそうだ」 キョン「厄介ごとに巻き込まれつつも、楽しいと感じていたのさ」 ハルヒ「きょ、キョン……」 キョン「だからさ……」みしみし…… キョン「お前の心に巣食うその弱い心は……」しゅううう…… キョン「ここで倒さなくてはならない!!」こほおおおお…… ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン……」 キョン「勝負だ!!ハルヒ!!」 392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:20:52.72 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「ひ……」びくびく キョン「どうしたんだ、神様よぉ」 キョン「俺の変身≠ノ驚いたのか?」 ハルヒ「な、なによ、その筋肉は……」 ハルヒ「服、破れてんじゃない……」 キョン「俺がただ、やっかいごとに巻き込まれてるだけとでも?」 キョン「俺は主人公というポジションで胡坐をかき、なあなあで巻き込まれてるだけのお人よしじゃあない……」 キョン「ただそれだけのことだぁぁぁぁ!!!!」どん!!! ハルヒ「い、意味わかんないよ……」 404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:25:57.08 ID:L4qp70Z/0 キョン「そっちがこないなら……」 キョン「こっちから!!」 ズガーン!!!!! ハルヒ「ゆ、床が!!床が割れて……!!」がたがた キョン「くらええええ!!!」ずおおおおお ハルヒ(こ、殺される!!) バチコーン!!! キョン「ふ……なんだそのビンタは……痒いわぼけぇぇぇぇぇ!!!」 どごおおおおおおおおおおおぐちゃっ ハルヒ「うぇbfはえrうおhfぴwoajfdoiewshvf」 ハルヒはモロにキョンの一撃を腹に受けた。 昼食で食べたチキンラーメンを盛大に吐き出し、ついでに血も吐き出した。 明らかに内蔵破裂である。 414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:31:23.35 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「おげえええ……」ぼたぼた キョン「なんだ、まだ全然力出してないぞ」 キョン「ほら、立てよ」ぐい ハルヒ「ぼ、ぼうひゃめて……」 キョン「あ?ハメてだと?」 キョン「このど淫乱が!!」 ぐしゃああ!!! ハルヒ「ひゃああああ!!!!!」 キョン「歯を何本か折っちまったな」 ハルヒ「ひゅるひて!!!もうひゅるしてよ!!!」 キョン「お前の弱い心は……消えたのか?」 ハルヒ「うん!!うん!!」 キョン「嘘つくなぁぁぁ!!!!」 ずばこーん!!!!! 427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:36:18.79 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「ひゅう……ひゅう……」 キョン「立てよハルヒ……」 キョン「まだ……お前の力を感じていないぜ……」 キョン「立つんだよ!!」ぶわっ←涙 ハルヒ「う……」ぴちょん←涙が顔に当たった そのとき!!奇跡が起こった!! ハルヒ「力が……みなぎってくる!!」しゅいいいいいん キョン「……!!これは……」 ハルヒ「勝負よ、キョン……」 ハルヒ「勝った方が……」 ハルヒ「SOS団団長の座につけるのよ…!!」 キョン「面白い!!その勝負のった!!」 キョン・ハルヒ「勝負!!!!!!」 445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:43:25.46 ID:L4qp70Z/0 一週間後 ハルヒ「はあ……はあ……やるわね……」 キョン「お前もな……さすがカミサマだ……」 ハルヒ「その神にケンカ売るなんてね……」 キョン「はは……やっぱり、一般人にはキツイわ……」 ハルヒ「キョン……」 キョン「お前の勝ちだ……」 キョン「これからもよろしく頼むぜ……団長……」がくっ ハルヒ「キョーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!」 勝者・涼宮ハルヒ 462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:49:01.20 ID:L4qp70Z/0 さらに一週間後 キョン「ようやく、世界は落ち着きを取り戻したか」 古泉「ええ、世界改変の影響で涼宮さんもすべての記憶を失っています」 古泉「まったく、あなたには驚かされますよ」 古泉「まさか、涼宮さんに闘いを挑むとは」 キョン「長門が……朝比奈さんが……」 キョン「いや、世界中のみんなの声が聞こえたんだ」 キョン「ハルヒを救ってくれ…ってな」 キョン「お前もそうだろ?」 古泉「……ええ」 古泉(なにをいってるんだろう) 472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:52:57.45 ID:L4qp70Z/0 キョン「今でもあいつの拳の感触を……俺の身体は覚えている」 キョン「あいつと闘えて……ほんとうによかった!!」 古泉「そ、そうですか……」 みくる「ただいまぁ」 長門「今帰った」 ハルヒ「おまたせ!!」 古泉「お、遅かったですね」 古泉(たすかった……) 477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:55:11.09 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「大量よ、大量!!」 ハルヒ「これだけあれば一週間は食っていけるわね!!」 キョン「カレーだけで一週間はきついだろ」 ハルヒ「有希なら余裕でしょ?」 長門「もちろん」 キョン「はは、まあ長門ならな……」 キョン(平和だ……) 482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 00:57:21.00 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「ね、ねえ、キョン」ぼそっ キョン「うん?」 ハルヒ「この後さ、二人だけでどっか行かない?」 ハルヒ「な、なんだかそういう気分なのよね」 キョン「ああ、悪いハルヒ」 キョン「俺長門と付き合ってるから、そういうの無理」 ハルヒ「へ?」 完 498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:00:26.47 ID:L4qp70Z/0 ネタバレ >>193はハルヒの妄想じゃなくてガチ 500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:02:06.04 ID:L4qp70Z/0 キリがいいからほのぼの系でも書くか……どうせ明日休みだし 513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:05:53.64 ID:L4qp70Z/0 キョン「ハルヒは何人くらいとエッチしたことあるんだ?」 ハルヒ「え?」 キョン「十人くらいか?」 ハルヒ「え、えっと……」 みくる「涼宮さんくらい可愛ければもっとしてますよね^^」 ハルヒ「え?え?」 515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:06:51.80 ID:L4qp70Z/0 キョン「ちなみに朝比奈さんは何人くらいとしたんです?」 みくる「えー、あたしは少ないですよ。この時代では二十五人です」 キョン「意外ですね。三桁くらいいってるのかと思いましたよ」 みくる「もう、あたしそんなに軽い女じゃありませんよぉ」 ハルヒ「…………」 519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:08:28.58 ID:L4qp70Z/0 みくる「そういうキョンくんは何人ですか?」 キョン「俺は十四人ですよ。佐々木とは結構してたんですけど、それ以外はどうにも億劫で……」 キョン「ナンパで一夜限りってのがほとんどですね」 みくる「あたしも似たようなものですよ」 ハルヒ(何この会話……それに時代って何よ!?) 528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:11:57.12 ID:L4qp70Z/0 みくる「長門さんはどうなんですか?」 長門「……」 キョン「長門?」 長門「……わたしはそういう経験がない」 長門「そもそも興味もない」 ハルヒ(ゆ、有希……)ぱあああ みくる「なんですかそれ?今時そんな人いませんよ?」 長門「ここにいる」 キョン「おい、長門冗談だろ」 キョン「三年もあったんだ、一回くらいあっただろ」 ハルヒ(なんで三年なんだろう) 529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:14:01.20 ID:L4qp70Z/0 長門「ない」 長門「その話題は不快、やめて」 キョン「な、長門……」 みくる「ちぇ……」 ハルヒ(ほっ……) ハルヒ「そうよ、あんまりそういうこと詮索しちゃダメなんだから!!」 ハルヒ「以後、猥談は禁止!!苦手な人がいるんだから!!」 ハルヒ(主にあたしが) 538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:18:31.52 ID:L4qp70Z/0 帰り道 ハルヒ(まったく、キョンもみくるちゃんもとんだ遊び人だわ!!) ハルヒ(不潔よ、不潔!!) ハルヒ(そういうことは軽々しくしちゃいけないの) ハルヒ(あたしだって、その、興味がないわけじゃないけど……) 長門「涼宮ハルヒ」 ハルヒ(はあ……でもキョンがあんなヤリチンだったなんて……最近ではあれが普通なの?) 長門「涼宮ハルヒ」くいくい ハルヒ(キョンって、どんな感じでシてるのかな?)どきどき 長門「聞いて」ぐすん ハルヒ「わあ!!有希、いつからいたの!!」 長門「気づくのが遅い」ぐすん 539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:20:42.05 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「な、なんか用?」 長門「あなたは、経験がない?」 ハルヒ「な、何の話よ」 長門「先ほどの朝比奈みくると彼の会話」 長門「性交渉の経験の有無をきいている」 ハルヒ「もちろん、あたしだって!!」 長門「……」じーっ ハルヒ「あう……」 長門「……」じーっ ハルヒ「……ないです」 長門「わかった」 542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:22:30.51 ID:L4qp70Z/0 長門「では、ついてきて」 ハルヒ「?どこへ行くの?」 長門「わたしの部屋」 ハルヒ「……何で」 長門「あなたにいいものを見せる」 ハルヒ「いいもの?」 長門「とにかくきて」 ハルヒ「わ、わかったから、引っ張らないでよ!!」 552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:24:58.45 ID:L4qp70Z/0 長門「はやくはやく」 ハルヒ「急かさないでよ」 長門「もうすぐ部屋」 ハルヒ「……なにを企んでるの?」 長門「……ただいま」 ハルヒ「あれ?有希って一人暮らしじゃ……」 朝倉「おかえりぃ」 ハルヒ「え?え?」 朝倉「!!?涼宮さん……」 ハルヒ「なんであなたがここに!?」 560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:29:46.05 ID:L4qp70Z/0 朝倉「いや…あの…その…」 ハルヒ「カナダへ引っ越したって聞いたけど?」 朝倉「いや…それがね」 長門「彼女はわたしの遠い親戚」 長門「彼女だけ日本へ帰国し、わたしの部屋で同居してる」 ハルヒ「ふーん…でも帰ってきてたんならなんで学校に」 朝倉「うわああ!!ストップストップ!!とにかく上がってよ、ね?」 ハルヒ「……ま、いいわ、お邪魔します」 568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:34:40.68 ID:L4qp70Z/0 朝倉「ちょっと長門さん!!どういうことよ!!」 長門「?なにか問題?」 朝倉「問題オオアリクイよ!!なんでわざわざ涼宮さんに怪しまれるようなことを……」 長門「今から涼宮ハルヒにわたしとあなたの行為≠見せ付ける」 朝倉「!!?」 長門「彼女はまだ処女。うまくいけば仲間が増える」 朝倉「な、長門さん、あなたはなんということを」 長門「涼宮ハルヒの身体に興味は?」 朝倉「あります」 長門「では、まずはリラックスしてもらう」 579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:38:27.31 ID:L4qp70Z/0 朝倉(涼宮さんの身体は、そりゃあ在学中のときから魅力的だと思っていたわよ) 朝倉(涼宮さんが乱れる姿…見てみたい!!) 朝倉「涼宮さん、夕飯も食べていくでしょ?」 ハルヒ「え?」 長門「食べていって」 ハルヒ「じゃあ、お言葉に甘えて」 朝倉「苦手なものはなかったかしら?」 ハルヒ「とくにないわ」 朝倉「じゃあおでんでいいか」 長門「マンネリは打破するべき」 朝倉「なにか言った?」 長門「なんでもない」 583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:41:14.75 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「朝倉、おでん好きなの?」 朝倉「カロリーはそんなに高くないしお腹は膨れる、それに簡単ときちゃあ好きにならざるを得ないわ」 ハルヒ「そ、そう」 長門「リラックスできた?」 ハルヒ「うん、まあね」 長門「では、始める」するする ハルヒ「!?有希、一体なにを……」 朝倉「もう、長門さんたらせっかちなんだから」しゅる… ハルヒ「なんで二人とも…服脱いでるの?ねえ、ねえ!!」 590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:46:58.64 ID:L4qp70Z/0 長門「セット」がちゃっ ぶん 『あ、はぁぁぁん』 ハルヒ「え、AV?」 朝倉「ちょっと長門さん!!いきなりクライマックスよ!!」くちゅくちゅ 長門「うっかりしてた。前の続き」ぬちゃぬちゃ ハルヒ「え?え?」 朝倉「はやくしないと!!一緒にイケない!!」くちゅくちゅくちゅ!! 長門「わたしはすでにいつでもイケる状態」びくんびくん 『いっちゃううううううううううううう』 朝倉「だめ!!あたしまだイケナイ!!」 長門「イッた」ぷしゅうううううううううう ハルヒ「あ……あ……」 600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:52:11.28 ID:L4qp70Z/0 朝倉「あ!!イける!!あたしもイク!!!!」ぷしゃああああああ 長門「はあ…はあ…」びくん!!びくん!! ハルヒ「ひい……」 長門「涼宮ハルヒ、あなたも一緒に」 ハルヒ「お邪魔しましたぁぁぁぁ!!!!!」 ばたん 長門「……どうして」 朝倉「ふう……いきなり見せられたら誰だってああなるわよ」 長門「……」 603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 01:56:32.57 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「はあ……はあ……」 ハルヒ「なにあれ、信じられない!!」 ハルヒ「二人ともああやって見せ合う変態なんだわ!!」 ハルヒ「気持ち悪い……」 ハルヒ「……」 ハルヒ「ひっく……怖かったよぉ……」ぽろぽろ 古泉「おや、あれは」 610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:00:33.83 ID:L4qp70Z/0 古泉「涼宮さん」 ハルヒ「こ、古泉君!!」 古泉「……どうかしたんですか?」 ハルヒ「べ、べつに!!」ぐしぐし ハルヒ「古泉君こそ、なんでこんなところに」 古泉「いやあ、バイトが終わって帰るところなんですよ」 古泉「また行かなければいけないかもしれませんがね」 ハルヒ「そ、そうなんだ」 古泉「はい」 ハルヒ「明日はSOS団に来れる?」 古泉「まだわかりませんが、たぶん大丈夫でしょう」 古泉「涼宮さんがそう望むなら、ね」 ハルヒ「こ、古泉君……」ずきゅーん 620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:06:50.96 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ(古泉君って……こんなにかっこよかったっけ?) ハルヒ(そりゃあ、前からハンサムだとは思ってたけど……) ハルヒ(こんなに胸がどきどきするなんて……)どきどき 古泉「あの……本当に大丈夫ですか?ちょっと熱っぽいようですが」すっ ハルヒ「うひゃう!!」びくぅ!! 古泉「おや、熱があるようですね」 ハルヒ「はう……はう……」ぽおーっ 古泉「自宅まで送りますよ、早く帰って寝たほうがいい」 ハルヒ「ひゃ、ひゃい……」 623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:09:41.21 ID:L4qp70Z/0 数日後 みくる「ど、どうしよう……古泉君が……」 キョン「ん?どうかしたんですか?」 みくる「す、涼宮さんと付き合い始めたって……」 キョン「!!?」 631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:14:12.88 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「えへへ……いっちゃん♪」 古泉「ん?どうかしたんですか、ハルヒ」 ハルヒ「ううん、呼んでみただけ♪」 キョン「なんだあれは」 みくる「あ、あたしが気づいたときにはもう……」 長門「これは病気」 キョン「くそ!!どうしてこんなになるまでほっておいたんだ!!」 644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:19:30.52 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「いっちゃん好きー」すりすり 古泉「ハルヒ、みんなが見てますよ」 ハルヒ「いいのいいの、こういうのに慣れっこな人たちなんだから」すりすり キョン(まさか、前の猥談の仕返しか?) みくる(ふえええん、あんなの全部嘘なのに……) 長門(これはいいおかず) 651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:24:23.24 ID:L4qp70Z/0 キョン「あ、あのな、ハルヒ、前のアレは」 ハルヒ「気安く『ハルヒ』なんて呼ばないでくれる?」 キョン「!?」 ハルヒ「呼び捨てにしていいのはいっちゃんだけだもん。ねえ、いっちゃん」 古泉「あはは……すみませんが、ハルヒの意思を尊重してあげてください」 キョン「あ…ああ……」 みくる「きょ、キョンくん……」 長門(昼ドラ的展開を所望)わくわく 660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:28:55.50 ID:L4qp70Z/0 キョン「はあ……なんであんなこと言っちゃったんだろう……」 みくる「あたしが悪いんです、猥談すれば涼宮さんがセックスし放題の世界にしてくれる!!って提案したから…」 キョン「浅はかでしたよね、俺たち」 みくる「はい……」 キョン・みくる「あーセックスしたいなぁ」 664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:31:25.74 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「ん……ちゅっちゅっ」 古泉「苦しいですよ……」 ハルヒ「えへへ……」 キョン「部室でキスをするのはもう日課になってますね」 みくる「そうですねぇ」 長門「このまま……」 キョン「?」 長門「このまま本番までいくかもしれない」 キョン・みくる「!?」 668 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:37:15.42 ID:L4qp70Z/0 みくる「それはダメですぅ!!!」ぐい ハルヒ「ちょ、ちょっとみくるちゃん!!」 みくる「これ以上古泉君といちゃいちゃするというのなら……」 みくる「このあたしを倒してからにしてください!!」 ハルヒ「え!?」 キョン「古泉、お前もだ」 古泉「……なぜですか」 古泉「いまや、鍵はあなたではなくこの僕なのですよ」 キョン「うるせえ、能書きはいい」 キョン「男なら」 キョン「拳で語れ」ばばーん 677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:43:17.14 ID:L4qp70Z/0 長門「わたしがジャッジを行う」 長門「男は男同士、女は女同士で戦い」 長門「男と女、それぞれ勝ち残ったもの同士が付き合うことにする」 ハルヒ「そんな!!」 古泉「横暴です!!」 長門「勝てばいい、それだけ」 キョン「いいだろ、こちらに文句はない」 みくる「あたしだって」 ハルヒ「そんな馬鹿なことが……」 長門「ファイト」 キョン「だらっしゃあああああ!!!1」ぶおーん!!! 古泉「!!!」 がしゃあああああん 680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:46:12.89 ID:L4qp70Z/0 みくる「涼宮さん、手加減はなしですよ」 ハルヒ「みくるちゃん、ほんとうにやる気?」 みくる「見せてあげますよ……奥義……」 みくる「魅玖流日異射武!!!!!!」しゅああああああああ ハルヒ「うわっち!!!!」じゅううううう ハルヒ「肩を……きさん……」 みくる「ウォームアップだ……」ごごごごごごごごご 683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:49:55.43 ID:L4qp70Z/0 キョン「きえへっへへへへへ、楽しい、楽しいねえ古泉」 古泉「あなたのような下衆な輩に、負けるわけには……」 キョン「いつまでそんな殊勝な態度がとれるかな?」 古泉「うぬ……!!」くらっ 古泉「これは……」 キョン「俺の爪には毒が仕込んであるんでな」 キョン「さっき殴ったときに……ちょっとな♪」 古泉「貴様!!」 キョン「おっと動けば動くほど毒がまわるぜ!!」 キョン「きえへへへへへへ」 古泉「卑怯な……」 692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:57:35.15 ID:L4qp70Z/0 長門「毒を使った、反則負け」 キョン「きえ?」 長門「ビームを使った、反則負け」 みくる「ふえ?」 長門「よって勝者は古泉一樹と涼宮ハルヒ」 ハルヒ「やった……やったわよいっちゃん……」 古泉「ハルヒ!!」 ぎゅっ!! 長門「美しい愛情」 キョン「ああ、争ってたのがバカらしくなってきたぜ」 みくる「ほんとうに」うるうる 693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 02:59:07.17 ID:L4qp70Z/0 十年後 キョン「おいおい、古泉はいいのかよ」 ハルヒ「不倫なんて誰でもやってるわよ、それより、今日は寝かせてあげないんだから覚悟しなさいよね!!」 キョン「やれやれ」 完 701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:02:10.74 ID:L4qp70Z/0 きりがいいからもう一本 707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:05:21.44 ID:L4qp70Z/0 ほのぼの…か 712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:08:07.51 ID:L4qp70Z/0 みくる「ま、またあたしのプリン勝手に食べちゃって……」わなわな キョン「すみません……ほんとうに悪かった、謝ります」 みくる「許してあげません!!キョン君なんて、キョン君なんて嫌いです!!」 714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:10:10.22 ID:L4qp70Z/0 みくる「今日は一緒に寝てあげませんから!!」べーっ キョン「はいはい、こっちは大助かりですよ」 みくる「ふえ!?」 キョン「毎晩毎晩いい歳して……」 みくる「……」ぶるぶる キョン「おやすみ」 みくる「もう!!ほんとにほんとに大嫌いです!!」 722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:14:26.44 ID:L4qp70Z/0 翌日 みくる「もう!!キョン君ったら……」 みくる「今日はキョン君の好きなハンバーグにしようと思ったけど」 みくる「やっぱりやめて豆腐ハンバーグにしちゃうんだから!!」 ハルヒ「あら、みくるちゃんじゃない」 みくる「涼宮さん!!」 ハルヒ「もう、いい加減のその呼び方やめてよ」 みくる「すみません、苗字が変わってもあたしにとっては涼宮さんなんです」 みくる「あの時と変わってません」 ハルヒ「ふふ、そうね」 ハルヒ「変わったことといえば……」ちらっ みくる「ふえ?」 ハルヒ「ううん……なんでもないわ……」 ハルヒ「じゃあ、またね」 みくる「はぁい、さよなら」ふりふり 726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:17:44.73 ID:L4qp70Z/0 みくる「今日のランチは……」 みくる「フランス料理にしちゃおう♪」 みくる「いいよね、たまにはいいですよね?」 みくる「たまの贅沢は主婦の楽しみなんですよ」にこにこ 727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:21:14.36 ID:L4qp70Z/0 キョン「で、今日の夕飯の材料を買う予定だったお金全部使っちゃったと」 みくる「はい……」 キョン「はあ……しっかりしてくださいよ」 みくる「ご、ごめんなさぁい……」ぽろぽろ キョン「いや、別に責めてるわけじゃないんです」 キョン「ただ、今日の夕飯は」 みくる「もちろん、作ります!!」 キョン「でも材料が」 みくる「お茶漬けでもなんでも、作って見せます!!」 キョン「疲れて帰ってきてお茶漬け……はあ」 みくる「うっ……ごめんなさぁい!!」びえええん キョン「いや、あの」 ぴんぽーん キョン「……誰かきましたよ」 730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:23:49.10 ID:L4qp70Z/0 長門「こんばんは」 キョン「おや、珍しいお客さんだ」 長門「これ、おでん作りすぎた」 長門「食べて」 みくる「い、いいんですか?長門さん」 長門「いい」 長門「おでんは食べ飽きている」げぷっ キョン「もらっちゃいましょうか」 みくる「そ、そうですね」 長門「こちらこそ、感謝する」 長門「……」じーっ キョン「な、何?」 長門「いえ、べつに」 長門「彼女と、仲良くして」 キョン「あ、ああ……」 735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:31:02.12 ID:L4qp70Z/0 キョン「うん、美味い」 みくる「本当、美味しいですね」 みくる「朝倉さん、相変わらずおでんばっかり作ってるみたいですね」くすくす キョン「……たに……ハルヒから聞いたんだけど」 みくる「はい?」 キョン「まだハルヒのこと、『涼宮さん』って呼んでるんですか?」 みくる「?そうですけど」 キョン「もう…やめませんか、その呼び方」 みくる「……どうして?」 キョン「なんだか、過去に…SOS団にいた頃に固執しすぎているようで」 キョン「不安なんです」 みくる「ふふ、何言ってるんですか」 みくる「あたしたちの楽しい青春時代なんですよ」 みくる「いいじゃないですか、あたしの心は今でもあの頃のままなんです」 みくる「呼び方だって、あのころのままで……」 キョン「…そうですか」にこ キョン「そうですね」 みくる「?へんなキョン君」 742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:35:50.30 ID:L4qp70Z/0 翌日 キョン「今日はちょっと遅くなります」 みくる「……何時くらい?」 キョン「うーん……八時くらいかな」 みくる「そっか、それくらいなら夕飯食べずに待ってるね♪」 キョン「わかりました」 みくる「さーってと」 みくる「洗濯、お掃除、買い物」 みくる「はりきっていきますよぉ」 746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:41:09.84 ID:L4qp70Z/0 みくる「ひゃあ、だいたい終わりましたぁ」はふぅ みくる「さて、今日のお昼は……」 みくる「……カップラーメンにしますか」 みくる「……」ずるずる みくる「……うっ……うっ……」ぽろぽろ みくる「寂しいよ…キョン君……」ぽろぽろ みくる「早く帰ってきてよ……」ぽろぽろ 749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:44:00.94 ID:L4qp70Z/0 休日 みくる「わーい、キョン君とデートだぁ」 キョン「デートじゃないって」 みくる「うふふ、照れなくてもいんですよ♪」 キョン「照れてませんよ、もう四十近いというのにはしゃぎすぎです」 みくる「もう、キョン君だって」 キョン「?」 みくる「な、なんでもありません」 752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:46:16.19 ID:L4qp70Z/0 キョン「あれ?谷口夫妻……」 谷口「よう、キョン、久しぶり」 キョン「キョンはもうやめてくれよ」 谷口「いいじゃねえか」 ハルヒ「先日はどうも、みくるちゃん」 みくる「い、いえ」 ハルヒ「?」 みくる「きょ、キョン君、お邪魔ですから、もう行きましょう」 谷口「そんなことないっすよ、時間あるなら一緒にメシでもどうです?」 みくる「で、でも…」 ハルヒ「いいじゃない、みくるちゃん、行きましょうよ」 756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:50:08.70 ID:L4qp70Z/0 みくる「い、いやです……」 ハルヒ「みくるちゃん?」 みくる「いやああああ!!!!」だっ キョン「あ!!すみません、失礼します」 谷口「お、おう」 谷口「まだ……なのか」 ハルヒ「そうみたいね」 ハルヒ「みくるちゃん……」 758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:52:00.88 ID:L4qp70Z/0 みくる「はあ……はあ……」 キョン「年甲斐もなく走るから……」 みくる「す、すみません……」 キョン「…今日は帰りましょう?」 みくる「でも……せっかくのキョン君とのデートなのに」 キョン「デートじゃないって……そんなのいつでもできますよ、さあ」 みくる「もうできないかもしれないもん」ぼそっ キョン「え?」 みくる「なんでもありません、帰りましょうか」にこ 760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:55:47.86 ID:L4qp70Z/0 みくる「湯加減はどうですか?」 キョン「うん、ちょうどいいくらいですよ」 みくる「じゃあ、一緒に入ってもいいですか?」 キョン「せ、狭いんですから、入ってこないで!!」 みくる「ええ、いいじゃない。今更恥ずかしがることも……」 キョン「じゃあもう出ます!!お先に!!」 みくる「……」ぴしっ 762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 03:57:54.17 ID:L4qp70Z/0 みくる「ねえ、キョン君」 キョン「……」 みくる「寝てるふりなんでしょ?」 キョン「……」 みくる「お仕事大変だと思うけど……今日は……ね」さわさわ キョン「やめてください」 みくる「どうして?」 キョン「眠いんです」 みくる「なんで?」 みくる「なんであたしを拒むんですか?」 キョン「……」 みくる「どうして……」ぴしっ 766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:03:12.37 ID:L4qp70Z/0 翌朝 キョン「いってきます」 みくる「ねえ、キョン君」 キョン「?」 みくる「キョン君」 キョン「どうしたんですか?」 みくる「キョン君……キョン君!!」ぎゅっ キョン「!!ちょっと離してくださいよ!!」 みくる「いやだ!!今日はどこにも行かないで!!一人にしないで!!」 キョン「そう言われても……」 みくる「お願い!!お願い!!」 キョン「……はあ、わかりました、仕事先へ連絡いれます」 みくる「……ありがとう」 767 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:05:19.18 ID:L4qp70Z/0 キョン「……はが……はい……うぶです」 キョン「……がいします」 キョン「ふう、連絡してきたよ」 みくる「すみません…」 キョン「自分から言ってきたくせに何言ってるんですか」 キョン「せっかくだから、今日は一日中遊びますか!」 みくる「……はい!」 768 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:07:17.79 ID:L4qp70Z/0 みくる「ああ!!楽しかった!!」 キョン「満足できました?」 みくる「はい!!とっても!!」 キョン「じゃあ、そろそろ目を覚ますべきなんじゃないか」 みくる「……ふえ?」 キョン「なあ、俺は誰だ?」 みくる「……キョン君?」 キョン「……違うよ」 キョン「僕はキョンなんかじゃない」 772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:09:06.03 ID:L4qp70Z/0 みくる「……何言ってるんですか?」 みくる「キョン君ですよ、だってほら」 みくる「あたしたち、夫婦ですよ……」 キョン「悪いけど、夫婦でもない」 キョン「なあ、本当は思い出してるんじゃないのか?」 キョン「最近のあなたは、以前にも増しておかしかった気がする」 みくる「あ、あたしは」ぴしっ 777 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:12:36.70 ID:L4qp70Z/0 キョン「俺の年齢……いくつかわかるか?」 みくる「え……」 キョン「SOS団が解散して、もう二十年近く経っている」 キョン「俺は、いくつに見える?」 みくる「……十……五六歳……」ぽろぽろ みくる「あの頃と……同じくらいの年齢です」ぴしっ キョン「そうだ、僕は今十六歳だ」 キョン「おかしいだろ?本当なら、今三十代のはずだ」 みくる「はい……」ぽろぽろ 779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:14:31.08 ID:L4qp70Z/0 キョン「僕はキョンじゃない……」 キョン「でも長年、キョンというあだ名で通してきた」 キョン「あなたが、本物のキョンを……」 キョン「いや、僕の父を失った寂しさから、守るために」 みくる「……!!」ぴしっぴしっ 784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:17:29.96 ID:L4qp70Z/0 みくる「……そう……だったんですね」 みくる「思い出しました」 みくる「あなたのお父さん……あたしの夫……キョン君は十年前に事故で……」 キョン「……」 みくる「そうだ、そうだった」 みくる「あたしは寂しくて、心が折れそうで……」 みくる「あなたを……自分の息子をキョン君に仕立て上げてしまった……」ぽろぽろ キョン「母さん……」 みくる「最低の母親です……あたしは……」ひぐっひぐっ 788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:19:50.22 ID:L4qp70Z/0 みくる「ごめんね……ごめんね……」 みくる「今までごめんね……」 息子「泣かないでよ、母さん」 息子「父さんがそれほど愛されてたって、僕も知れて嬉しかったよ」 みくる「うう……うわあああああああん」 息子「母さん……」ぎゅっ 798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:25:02.30 ID:L4qp70Z/0 ハルヒ「そう、記憶が戻ったのね」 息子「はい、これでハルヒさんに対して慣れないタメ口で喋らずにすみます」 ハルヒ「あら、あたしはいいのよ、キョンと喋ってるみたいで楽しかったもの」 息子「は、ハルヒさんまでそんな」 ハルヒ「ふふ、冗談よ」 ハルヒ「これからお出かけ?」 息子「はい、母の日ですから、なにかプレゼントでもと」 ハルヒ「そっか」 ハルヒ「最高のプレゼントをあげるのよ!!」びしっ 息子「はい!!」 801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:26:37.23 ID:L4qp70Z/0 みくる「ああ、ハルヒさん!!こんにちは」とてとて ハルヒ「みくるちゃん、遅いじゃない、息子さんを待たせるなんて、死刑ものだわ!!」 みくる「な、なんでハルヒさんに……」 ハルヒ「うるさいわねぇ、息子さんとわざわざ外で待ち合わせなんかするからよ!!」 ハルヒ「だからあたしと遭遇しちゃったんでしょうが!!」 みくる「だ、だってそのほうが」ちらっ 息子「?」 みくる「デートっぽいじゃないですか」にこ 完 806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/07(土) 04:28:28.45 ID:L4qp70Z/0 おわり 付き合ってくれた人みんな乙