キョン「空白の才……?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:19:03.37 ID:yxUJIYcSO コバセン「あー岡部先生は警察に御用となったんで、代わりに俺がこのクラスの担任となる小林だ。よろしく」 がやがや ハルヒ「キョン、担任が代わるなんで大事件だと思わない?」 キョン「まぁ岡部が逮捕されたって言うぐらいだから大事件だな、というか生徒にそんなことを伝えるなんておかしな教師だな」 ハルヒ「早速だけどあたしはいろいろと事情聴取してくるわ!部活までには戻るから!」スタスタスタ コバセン「ん?女子が一人出てったな、面倒だからまぁいいか」 キョン(なんてテキトーな教師なんだ…浦安鉄筋家族の春巻みたいな奴だな) 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:22:06.91 ID:yxUJIYcSO 放課後 キョン「悪いハルヒ、あの小林とやらに呼び出されたんだ。先に部室に行っててくれ」 ハルヒ「呼び出し?なんかしたの?」 キョン「知らん」 ハルヒ「ふーん、じゃ!また後でね」スタスタスタ キョン(まさかの異世界人だったりしてな) 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:24:02.66 ID:yxUJIYcSO ガラガラ キョン「小林先生〜」 コバセン「お、来たか。まあここじゃなんだ、ちょっとついて来てくれ」スタスタスタ キョン「あ、はい」スタスタスタ キョン(…これはそのまさかかも知れんな) 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:28:21.07 ID:yxUJIYcSO コバセン「ここならいいだろ」 キョン「なんのようですか?異世界がどうたらこうたらだったらお断りですよ」 コバセン「異世界?なんじゃそりゃ」 キョン(おお、普通人みたいだな) コバセン「お前名前は?」 キョン(生徒をお前呼ばわりか、たいした教師だ) キョン「みんなからはキョンって呼ばれてるんでキョンでいいですよ」 コバセン「ならキョン、騙されたと思って聞いてくれ、お前は力が欲しいと思ったことはないか?」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:32:42.55 ID:yxUJIYcSO キョン「……」 コバセン「おい、聞いてるか?」 キョン「え?ああ、聞いてますよ。力は欲しく無いと言えば嘘になりますけど…」 コバセン「じゃあこの中から選べ、好きなやつをな」 キョン(なんだコイツ……ふざけてるのかマジなのか……) キョン「じゃコレで」スッ コバセン「はぁ?こんなんでいいのか?お前も変わったヤツだな」 キョン「……」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:37:41.80 ID:yxUJIYcSO コバセン「なんだその目は、さては信じてねぇな?まぁ見てろ」 パァァァァァ キョン(うわっなんだ!?)強烈な閃光とモンスターボールからポケモンが出現したような音が……) …俺は目を疑った。今ここに生えていたはずの大木が消し飛んでいやがる…… やれやれ、また厄介事か……つくづく俺は運が良いらしい、いや…悪いと言ったほうがいいか 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:42:55.28 ID:yxUJIYcSO コバセン「まぁ数ある能力の中からこんなもん選ぶお前はある意味スゲェヤツだ」 キョン「……まさか俺はもう能力とやらが?」 コバセン「ああ、細かい事は後々教えてやるよ」 キョン「何が目的だ?」 コバセン「さぁな、神がまたなんかバトルがえぇのうとかなんとか…てかあの神は神の座を譲った分際でエラソーにしやがって…」 キョン「神?ハルヒの事か?」 コバセン「誰だよシラネー」 キョン「はぁ……」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:47:42.40 ID:yxUJIYcSO キョン「あんたはハルヒがどうたらこうたら言わないのか?」 コバセン「だからハルヒなんか知らないっての、まぁ神ならなんか知ってるんじゃないか?」 キョン「…その神とやらに合わせてくれ」 コバセン「バトルに勝ち抜いたら嫌でも会うから安心しな」 キョン「……バトル?ちょっと待て!!聞いてないぞ!!」 コバセン「そりゃ言ってねぇもん」 キョン(さらば非日常学園生活ストーリー、来たれ青春バトルもの!) キョン「って違うだろ!!!」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:51:19.37 ID:yxUJIYcSO 漫画が猫に引き裂かれて読めなくなっちゃったから話しが変わっても許してね 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 20:57:11.85 ID:yxUJIYcSO コバセン「あ、やべえ…校長がなんか言ってたな、じゃあなキョン!また明日!!」ダッ キョン「おい!待てよ!!せめてもう少し話してくれなきゃわからないだろ!!」 コバセン「あーお前の能力は……」 キョン「能力は!?」 こんな事ならちゃんと選べばよかった!くそ……おお神よ、時を戻せるなら10年くらい前まで戻してくれ…… 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 21:03:29.33 ID:yxUJIYcSO 部室 ガチャ キョン「よう」 ハルヒ「遅かったじゃないキョン」 キョン「まあな、いろいろとクラスについての質問でな」 ハルヒ「そう、あたしは今日は帰るわ。ちょっと親のお手伝いしなきゃいけないのよ」 キョン「お前にしてはえらく真面目な話だな」 ハルヒ「あたしだって親孝行くらいするわよ!じゃあねみんな!」スタスタスタ キョン(さて、タイミングがいい) 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 21:07:55.00 ID:yxUJIYcSO キョン(古泉、ついに俺も超能力者だ。どうだ?嬉しいか?仲間だぞ古泉、……全然嬉しくない) 古泉「どうしたんですか?僕を見つめても面白いことはおこりませんよ?」 キョン「話がある。聞いてくれみんな」 ガチャ みくる「こんにちはー」 キョン「こんにちは、朝比奈さんも聞いててください」 みくる「はい?」 キョン「俺のステータスに資源をゴミに変える能力が追加されたんだ!!」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 21:11:34.33 ID:yxUJIYcSO 古泉「なかなか面白い冗談ですね」 長門「……」 みくる「リサイクルしないと駄目ですよぅ」 キョン「……言い方が悪かった。とりあえずこの消しゴムをみてくれ」 古泉「わかりました」 パァァァァァ キョン「……ほら、ゴミになった」 みくる「すごーい!わたしにも教えてくださいキョンくん!」 キョン(……?朝比奈さんはともかく古泉がこの件に関して何も言わないとは……) 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 21:14:20.86 ID:yxUJIYcSO キョン「長門、そろそろ教えてくれ…何が起きている?」 長門「……いずれわかる」 キョン「てことはやっぱり知っているんだな?」 古泉「……ふむ、これは冗談ではないようですね。申し訳ありません」 みくる(うーん……鉛筆がゴミにならないなぁ) キョン「あぁもう!!なんなんだよいったい!!!」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 21:20:13.84 ID:yxUJIYcSO 古泉「なるほど、その小林と言う方がそのような能力を……長門さん、涼宮さんは関係しているのでしょうか?」 長門「直接的には関係していない。この地球上でこのような事件は過去にもあった。 涼宮ハルヒは「当事者」になりたいと言う願望がこのように私達を巻き込んだ。 それだけ」 キョン「なんだ?要するにバトルが起きたらいいなーみたいなノリで小林やらをよびつけたのか」 長門「だいたいは当たっている」 古泉「…僕は機関と話し合ってみます」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 21:25:30.89 ID:yxUJIYcSO キョン「今日はもう帰る。家でいろいろ能力について実験したいからな」 古泉「わかりました。ではまた明日お会いしましょう」 みくる「さようならキョンくん」 長門「……」 キョン(しかしバトルって言ったってなぁ…) 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 21:32:07.85 ID:yxUJIYcSO キョン宅 キョン「ふん!」 パァァァァァ キョン「なんてこった、朝比奈さんのセクシーショットがケシカスになっちまった 本人の大切な物でも出来の良いゴミはできないのか」 コンコン キョンの妹「キョンくーん、おかあさんがうるさーい!!って」 キョン「……そんなデカイ声だしてたか?」 妹「ふんふん!!ふんふふん!!って言ってたー」 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 21:34:18.04 ID:yxUJIYcSO キョン「ふわぁ……一睡もできなかった…とりあえずわかった事は手の平で覆い隠すことができる物か いまさらだが地球に厳しい男になってしまったな俺」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 21:37:43.84 ID:yxUJIYcSO 学校校門 谷口「ようキョン!いつになく背中から哀愁が漂ってるな!」バシッ キョン(……痛ぇな、コイツで実験してみるか) ギュッ 谷口「うわっ!なにをすんだよ!!」 シーン キョン「よかったな谷口、お前はゴミだ」 国木田「はは、キョンにしてはキツめなジョークだね」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 21:41:09.48 ID:yxUJIYcSO 教室 キョン「ようハルヒ」 ハルヒ「早いじゃない、あれ?あんな目の下にクマがでてるわよ」 キョン「ああ、昨日グリズリーと格闘してだな」 ハルヒ「ふーん、あたしも誘いなさいよ!」 キョン「冗談だ」 ハルヒ「言わなくてもわかってるわよバカキョン」 キョン(はぁ…お前は幸せなやつだよ全く…) 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 21:44:16.86 ID:yxUJIYcSO コバセン「今日の授業はここまでだが帰るまでが学校だ。気をぬくなよ」 キョン(それは遠足だろ) コバセン「で、キョン。今日も来てくれ」 キョン「やれやれ…」 ハルヒ「先にいってるわよキョン」 キョン「ああ」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 21:47:53.21 ID:yxUJIYcSO コバセン「待たせたな」 古泉「いえ、僕も今来たところですので」 キョン「…?古泉、何をしてるんだお前」 古泉「ふふ、実は超、超能力者になってしまいまして」 キョン「はぁ?」 犬丸「それは僕が説明するよ」 コバセン「おうワンコ、遅刻だぞ」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 21:52:53.88 ID:yxUJIYcSO 犬丸「実は先日、古泉君にばったり会って能力の話、バトルの話をしたんですよ」 古泉「ええ、それでピンときまして能力をもらったわけなんです」 コバセン「なんだワンコ、もう全部話しちまったのか」 犬丸「え?普通ですよ」 キョン「ワンコさんとやらが能力の受け渡し人だったほうがよかったな…」 コバセン「気にすんな!まぁなんだ、今から話してやるから」 キョン(遅すぎだろjk) 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 21:59:32.89 ID:yxUJIYcSO コバセン「元神がな、神じゃなくなった途端にモテなくなったんだ」 キョン「……は?」 犬丸「そうなんですよ…僕が神になってからモテるようになって神様が嫉妬して……」 コバセン「アレだ、亜神器ってのが神にはあってだな、それをワンコに受け渡すのが決まりなんだが……あのバカは拒否しやがったんだ」 キョン「………」 コバセン「で、またバトルをやって1番になったら教える。なれなかったら1番になったヤツを神とするとかなんとか」 キョン「力ずくでどうにかならなかったのか?」 コバセン「神に勝てると思うか?」 キョン「いや…」 コバセン「そういうこった」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 22:05:37.43 ID:yxUJIYcSO キョン「断固拒否する」 コバセン「待て!お前達にもメリットはあるんだよ」 キョン「メリット?弱酸性ならお断りだ」 コバセン「弱酸性じゃねぇから安心しろ、1番になった神候補の能力者は好きな才能を空白の才に書き込めるんだ」 キョン「空白の才……?」 コバセン「そうだ、それに書き込めばその才能をゲットだ」 キョン「じゃあ金持ちの才能とかでも可?」 コバセン「可能だな」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 22:09:54.84 ID:yxUJIYcSO キョン「だがメリットがあるんならデメリットもあるんだろ?」 犬丸「自分の持ってる才能は敵を倒すと増えますが、能力者以外に能力的な行為をすると才能が減ってしまうんです」 キョン(ん?昨日、妹にゴミを投げ付けたんだが……あ!だからか…俺の書く文字がゴキブリにキンチョールをかけた時みたいにみっともなくなってたのかorz) キョン「ちょっと待て、才能が消えたらどうなる」 古泉「昇天します」ニコッ 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 22:16:26.37 ID:yxUJIYcSO キョン「目の前が真っ白になった」 古泉「大丈夫です。貴方は幾度となくこの世界の破滅の危機から救った方なんですから」 キョン「……お前の能力はなんだ?時空を切り裂いてその中に相手を引きずり込むとかか?」 古泉「それほど凶悪な能力ではありませんよ。体の一部を氷にする能力です」 キョン「うわっ……」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 22:22:14.38 ID:yxUJIYcSO キョン「とりあえず見せてくれ」 古泉「では、……アイスビーッゥィム!!!」 バシュッ キョン「なんか凄いんだがエックスメンみたいだな」 古泉「ええ、しかし限定条件がですね」 キョン「なんだ」 古泉「出した氷が溶けきらないとその体の一部が修復されないんです。その間は能力使用不可能です」 キョン「…お前の手が元に戻るまで俺はお前を見ないようにする」 古泉「すみませんグロテスクで」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 22:24:23.56 ID:yxUJIYcSO ちょっと植木読み直してこなきゃ 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 22:49:07.41 ID:yxUJIYcSO キョン「コバセン、才能の数がわかったりできないのか?」 コバセン「前はできたんだが今はその機械が生産中止、超プレミアで高すぎて無理だ」 キョン「なんか現実ってそんなもんなんだな」 コバセン「まあ気をつけろよキョン、もう戦いは始まったんだからな」 キョン「もっと早くいえよ!」 古泉「ふふ、貴方とはいいチームが組めそうだ」 キョン「しかしいつかはお前とも戦わなきゃならないんだろ?」 古泉「その時はドロップアウト宣言をします」 キョン「そんなことができるのか?」 コバセン「できるのか?」 犬丸「……できますよ」 キョン「ドロップアウト」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 22:56:24.92 ID:yxUJIYcSO キョン「冗談だ。乗り掛かった船だしな」 古泉「頑張りましょう」 ボォォォォォン!!!! コバセン「始まったか」 キョン「なんだと!?」 古泉「体育館の方からです!急ぎましょう!!」 コバセン「頑張れよキョン」 キョン「あんたはこないのかよ!」 コバセン「神候補は戦いの邪魔はしちゃいかんからな」 キョン「いい加減なゲーム考えやがって!!神だかなんだかしらんがいつかぶん殴ってやるからな」タッタッタ 犬丸「僕が殴られるのか不安だな…」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 23:04:40.46 ID:yxUJIYcSO 谷口「ガァァァァァァ!!!!!」ヒュッ ボンッ!! キョン「谷口!?なにやってんだお前!!!やめろ!!!」 ガシッ 古泉「待ってください、今近付けばあの爆弾の餌食になります。」 キョン「なんでアイツは爆弾なんか所持してんだよ!いや、アイツは能力者なのか? 一般人を能力で傷つけたら才能が消えちまうんだろ? 早くしないと谷口が消えちまう!」 ボォォォォォン!!ボォォォォォン!! キャアアアア 古泉「彼の能力がわからない今、近付くのは…」 キョン「どうせ俺の能力はゴミだ!なら突っ込んで気絶させてやる!!」ダッ 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 23:10:17.92 ID:yxUJIYcSO キョン「おい谷口!!!目を覚ませ!!いや、永眠しろ!!!」 谷口「ギギギ………」ポイッ キョン(さすがに爆弾をくらったら死ぬか?) ボガァァァン!! キョン「……ゲホッ!!俺、タフガイだなおい!!!……しかし痛い」 古泉(谷口さんはおそらく洗脳されていますね……まさか能力者ではない? ……くっ、今は気絶させるしかありませんね。アイスビーッム!!) 谷口「!!」ヒョイ 古泉「おや、外れてしまいました」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 23:23:19.53 ID:yxUJIYcSO 谷口「……自分の感情を破壊衝動のみにする力」ボソッ キョン(あいつ今しゃべったのか?てことは限定条件は時間か? まて、一瞬気が戻ったって事は自覚してるってことだよな……まさかアイツ…) 谷口「シネェェェェェォァァァァ」バッ キョン「げっ!!爆弾を撒き散らしやがった!!!」 谷口が投げた爆弾は空を舞い、体育館のあちこちに散布された。 もうこの体育館は使えそうもない、古泉も解凍で身動き不可能ときたもんだ…そして運がいいのか悪いのか 我らが団長が騒ぎを聞き付けて体育館にきやがった… 当たり前だが俺はMじゃない、しかしだな、目の前でハルヒが爆弾の爆風を受けて吹っ飛ぶなんてな事になったら自分を呪うね ああ、つくづく損な奴だな俺は 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 23:27:13.43 ID:yxUJIYcSO キョン「ハルヒ!!!伏せろ馬鹿!!」ガシッ バタン ハルヒ「痛!!なにすん……」 おお凄い、例えるならイオラくらいの爆発だな。 盛大に吹っ飛ばされちまった。もちろんハルヒは俺が抱え込んでるからたいしたダメージは無いだろう。 俺の包容力はギネスブックに記されるくらいだからな。 痛い、立てん。 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 23:31:40.95 ID:yxUJIYcSO キョン「大丈夫かハルヒ?」 ハルヒ「……え?なん……なの?……」クタ 谷口「ヒャッホォォェォォ!!!」ポイッ キョン「ハルヒ?気絶……したのか?」 長門「……任せて」 キョン「……長門か!?悪いが足にきててな、立てないんだ。恩に着る」 助かったぜ長門、いつだって頼りになるなお前は……ん?古泉はなにしてんだ 古泉(ふむ、まだ溶けませんね) 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 23:35:17.44 ID:yxUJIYcSO キョン「長門!お前は能力を持ってるのか!?」 長門「……本を魔術書に変える力」 キョン(ずるいぞ長門!!卑怯だ長門!!そしてお前の神候補は誰なんだよ!!!!) 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 23:40:23.44 ID:yxUJIYcSO 長門「……バギ」 古泉「おお!谷口さんの投げた爆弾が風圧で持ち主へと帰還していきます!」 キョン(ええい!実況はいらん!!!いやツッコミ所が満載過ぎてどうでもよくなってきた!!) 谷口「…!?」 ボォォォォォン……… 谷口「………ガハッ」バタリッ キョン(呆気ない…そして情けないぞ谷口!!) 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 23:46:13.44 ID:yxUJIYcSO 谷口「………」 長門「……」 古泉「さすがですね長門さん」 長門「……」 コバセン「なんだよ、キョンはくたばったのか?」 キョン「残念だが生きてる」 長門「……動かないで」 キョン「……?」 長門「……ホイミ」 キョン「……30HPの回復か」 コバセン「校舎やら人の事は気にするな、(都合の悪い事は)カキケス君で大丈夫だからな」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/11(水) 23:54:17.00 ID:yxUJIYcSO 保健室 キョン「とりあえず気を失ってるハルヒはここでよしとして……長門」 長門「……なに」 キョン「お前の能力を具体的に説明してくれ」 長門「私は現段階において情報操作を使用不可となった。これは統合思念体の意思 恐らく地球上の神と定義されている者が思念体と契約を結んだと仮定できる そして私の限定条件は自分のレベルに応じて使える魔術の範囲が増える。 そして使用する本一つ一つに魔術があり、使い捨て」 キョン「よし、図書館にいくぞ長門」 長門「ちなみに私の神候補は天界に帰宅した」 キョン「天界?いや、なんつうテキトーな神候補だ」 長門「よっちゃんと言っていた」 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/11(水) 23:58:48.15 ID:yxUJIYcSO 古泉「長門さん、朝比奈さんは……?」 長門「マーガレットと言う人物が能力だけを渡して帰宅した。朝比奈みくるの能力は不明」 古泉「そうですか、わかりました」 コバセン「そろそろ俺達も帰るか」 犬丸「そうですね、仕事がたくさんあるし……」 キョン「そういやワンコさんは現役神だったな」 犬丸「完全に神ってなったわけじゃないですけどね」 キョン「大変だなお互い」 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 00:03:22.49 ID:Vn+3xbDFO キョン「……やっぱり俺はハルヒをみてるか」 古泉「そのほうがいいでしょうね」 長門「……」コク 古泉「では失礼致します」スタスタスタ キョン(……はぁ、ついに俺も戦いに参加する立場か……おっと、朝比奈さんもか この先大丈夫なんだろうか……) 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/12(木) 00:08:08.58 ID:Vn+3xbDFO 天界人に戻ったマーガレットだと思ってね 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/12(木) 00:15:00.72 ID:Vn+3xbDFO ハルヒ「………ん」ムック キョン「大丈夫かハルヒ?」 ハルヒ「………?あんた誰?」 キョン「おいおいハルヒ、冗談はやめろ」 ハルヒ「……誰?」 キョン「……ハルヒ?」 ハルヒ「なんであんたがあたしの名前をしってんのよ!」 キョン「………」 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 00:19:16.48 ID:Vn+3xbDFO キョン「古泉一樹は女」 ハルヒ「あんた古泉君を知ってるの?でも古泉君は男よ?」 キョン「朝比奈みくるは女教師」 ハルヒ「確かにみくるちゃんは女の子だけど教室じゃないわね」 キョン「戦艦、長門有希」 ハルヒ「有希は戦艦なんかじゃないわよ!」 キョン「勇敢なる海の戦士キョン」 ハルヒ「誰よそれ」 キョン「俺だ」 ハルヒ「馬鹿じゃないのあんた」 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 00:27:03.12 ID:Vn+3xbDFO ハルヒ「あんたどっかいきなさい、あたしは頭が痛いの」 キョン「……わかったよ、だがなハルヒこれだけは覚えとけ」 ハルヒ「なによ?」 キョン「俺はポニーテール萌えだ」 ハルヒ「覚えとくからどっかいきなさい!」 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 00:31:53.47 ID:Vn+3xbDFO 図書館 古泉「おや?涼宮さんはいかが致しましたか?」 キョン「もうプンップンに怒ってるな」 古泉「やはりですか、閉鎖空間が発生していますからね」 キョン「お前はいいのか?」 古泉「とりあえずはこのバトルを終えないことには」 キョン「そうか、じゃあ後で朝比奈さんも連れてハルヒのところに行くか」 古泉「わかりました」 長門「しかしMPがたりなかった。と、表記されているのは何故?」 キョン「ん?まぁレベルが足りないんじゃないか?」 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/12(木) 00:38:45.99 ID:Vn+3xbDFO 部室 ガチャ みくる「あ、みなさんどこに行ってたんですかぁ?お茶が冷めちゃったからいれなおしますね」 キョン「朝比奈さんもバトルにエントリーされたみたいですね」 みくる「エントリー?あ!さっきの人がそんなことをいってました」 古泉「朝比奈さんはどのような能力をお持ちで?」 みくる「え?能力?えーと……あれれ?忘れちゃいました…」 キョン(これはイカンな、このままじゃ朝比奈さんが狙われちまう…どうする俺………) 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 00:45:05.09 ID:Vn+3xbDFO 古泉「では涼宮さんの所に行くとしましょう」 みくる「涼宮さんがどうかしたんですかぁ?」 キョン「いろいろとあったんです」 みくる「…あ、ごめんなさい力になれなくて……」 キョン「何を言ってるんですか、朝比奈さんは存在そのものが俺の力の源ですから」 みくる「ありがとうキョン君」 古泉「では行きましょうか」 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 00:51:30.48 ID:Vn+3xbDFO 再び保健室 ハルヒ「あっ!また性懲りもなく来たわね!!」 キョン「そう言わないでくれ」 古泉「どうなさったんですか涼宮さん?」 ハルヒ「古泉君、コイツを追い出してよ!」 みくる「だめですよぅ涼宮さぁん…」 ハルヒ「みくるちゃんまで……コイツは誰なの?みくるちゃんの友達?」 みくる「……え?」 キョン「こういう訳だ」 古泉「……困りましたね、記憶喪失ですか、これは…」 キョン「なあに簡単だ、俺が1番になって空白の才とやらに書いて思いださせてやるからな まぁ、いい目標ができたわけだ」 古泉「全身全霊、貴方に尽くしましょう。それが今、僕にできることですから」 みくる「わ、わたしも頑張ります!!」 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 01:13:57.96 ID:Vn+3xbDFO キョン「俺だけ役に立たないなんてのは御免だからな、能力についてさらに知る必要があるな」 古泉「僕もです。ロギア系は強いのが相場なんですけどね」 長門「私も本を集める作業に入る」 みくる「わたしも頑張ります!」 ハルヒ「なんの話してんの?」 キョン「今後のSOS団の活動内容についてだ」 ハルヒ「団長はあたしよ!!!身勝手な行動は慎みなさい!!」 キョン「そうかい、じゃあ俺はもう早退するか」 古泉「もう夏休みに入りますからね、しっかりと対策を立てておかなければなりませんね」 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 01:21:43.45 ID:Vn+3xbDFO 夜の学校屋上 キョン「無用心な学校だな、まるでkanonだ」 古泉「そうですね、セキュリティをきちんとしておかなければすぐに盗難の被害がでてしまいますよ」 キョン「よし、長門もいることだ。思う存分実戦練習といこうじゃないか」 古泉「あまり過激になって能力の消失がないようお願いしますよ」 キョン「いくぞ古泉」 古泉「お手柔らかにお願いしますよ」 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/12(木) 12:30:09.27 ID:Vn+3xbDFO キョン(……そうだな、ものはためしだ) キョン「資源をゴミに変える力!」 パァァァァァァ キョン「行け谷口!!!」 ボト… 古泉「友人をゴミ呼ばわりするのは関心しませんね」 キョン「まぁゴミじゃなかったみたいだな」 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 12:34:16.11 ID:Vn+3xbDFO キョン「なら次だ、もしこれが具現化したらとんでもないことになるな」 パァァァァァァ 古泉「では、避けに専念するとしましょう」 キョン「粗大ごみと化した大型トレーラー!!!!」 ガシャン 古泉「壊れたラジコンですね」 キョン「デカすぎるのは駄目か、本当に役にたたないな俺の能力…」 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 12:39:23.64 ID:Vn+3xbDFO キョン「で、お前はなぜ攻撃してこないんだ?遠慮するな」 古泉「僕なりに考えていましてね、とりあえず実験してみましょうか 体の一部を氷にする能力!」 ピキピキピキ… 古泉「これはこれは、氷の手刀が完成しました」 キョン「なんだそりゃ!十分実戦で活用できるじゃねぇか!!氷紋剣みたいで少しうらやましいぞ古泉」 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 12:44:12.21 ID:Vn+3xbDFO キョン(……錆びた刀くらいなら具現化できるか?) 古泉「ぼーっとしてると死んでしまいますよ?」 ヒュンッ キョン「うわっ!!……コイツ、ノリノリじゃないか」 古泉「もちろんですよ」ニコッ キョン「せめて錆びた刀ぐらいでてくれよ!!」 パァァァァァァ キョン「………おお!!」 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 13:05:07.60 ID:Vn+3xbDFO キョン「紐が切れた竹刀!!!そんなことだろうと思ってたがな」 古泉「これでは実戦になりませんね」 キョン「全くだ。古泉、お前は長門ととでも戦ってくれ 俺は少しでも武器になるゴミを錬成してみせる。遠くでな」 古泉「長門さんですか、そうですね。わかりました」 キョン「というわけなんだが頼んだぞ長門」 長門「……了解した。ただし」 キョン「ただし?」 長門「命の保証はしない」 242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 13:11:41.12 ID:Vn+3xbDFO さて、どうする俺。能力をもらって身体能力はかなり上がった、しかしだ!武器がない。 いや、正確には武器になるようなものを錬成できない。今のところベコベコのプラスチックバットが1番か… 今日は夜空がやけに綺麗だ。まばゆく輝く星、一寸の淀みもない月 そして……そんな絶景の中、ゴミを作り出す俺 馬鹿馬鹿しい、ああ馬鹿馬鹿しい 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 13:16:59.09 ID:Vn+3xbDFO 古泉「……ゲホッゲホッ、長門さ…ん…少しばかり休憩を……」 長門「……グレイブ」 ボゴッ 古泉「あがっ………う、……これ……以上は……さすがに……」ヨロヨロ 長門「……」コク 古泉「……あ…の、回復する……ま……じゅつを……」ピクピク 長門「平気、それぐらいでは死に至らない。ギリギリ気絶もしない程度」 キョン(さあ、ゴミをつくるとするか) 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 13:24:00.15 ID:Vn+3xbDFO キョン「……なるほど、穴の開いたヤカンくらいなら大丈夫か そろそろ大量に買ったMONO消しゴムが無くなってしまうな」 長門「……」 キョン「ん?いたのか長門、古泉はどうした」 長門「……あそこ」スッ 古泉「………っっ」ゼエゼエ キョン(よかったな古泉、これでお前も強くなっただろう。長門に感謝しろよ) 長門「次はあなた」 キョン「残念ながら資源がなくなっちまってな」 長門「大丈夫、まだここに」ガサッ キョン「……」 古泉「………」ニコッ キョン「こっちをみるな気持ち悪い」 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 13:28:53.61 ID:Vn+3xbDFO 翌日(休日) ハルヒ「えーみんなに集まってもらったのは重大な発表があるからよ!」 みくる(ひぃ……嫌な予感がします…)ビクビク ハルヒ「てかなんであんたがいるのよ?」 キョン「別にいいだろ、俺はSOS団の団員なんだからな」 ハルヒ「あたしはあんたなんかの入団を許した覚えはないわよ!!…でもなんであんたと古泉君は傷だらけなの?」 古泉「悪い宇宙人にやられてしまいまして」 長門「……」 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/12(木) 15:16:24.73 ID:Vn+3xbDFO ハルヒ「え?古泉君それって宇宙人と会ったって意味?」 古泉「例えの話ですよ涼宮さん。紛らわしかったでしょうか?」 ハルヒ「いいのよ古泉、気にしないで」 古泉「申し訳ありません」 キョン「まぁそれは置いといてだなハルヒ、お前には重大な発表とやらがあるんじゃないのか?」 ハルヒ「あんたは黙ってなさい!今から言うから団員はよーく聞いててよね!」 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[疲れた…] 投稿日:2009/02/12(木) 15:21:41.36 ID:Vn+3xbDFO ハルヒ「じゃあ発表します!」 長門「……」 ハルヒ「あたしは夏休みの間SOS団を不在にします!しばらく旅行に行ってくるから後は古泉君が団長代理としてやってくれるわ!」 キョン「旅行?どこに行くんだよ」 ハルヒ「どこでもいいじゃない!いちいち詮索しない!! じゃ、古泉君よろしくね!」 古泉「了解致しました」 ハルヒ「もう行くわ、バイバイみんな」スタスタスタ キョン「待てよハルヒ」 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 15:24:49.38 ID:Vn+3xbDFO ハルヒ「しつこいわねぇ……」 キョン「本当に俺が誰だかわからないんだな?」 ハルヒ「知らないし知りたくもない、あんた見てると苛々するのよ!」 キョン「そうかい、またなハルヒ」 ハルヒ「フンッ」スタスタスタ みくる(あれ?涼宮さんの分のお代は誰が……) 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 15:35:18.36 ID:Vn+3xbDFO キョン「……やれやれ」 古泉「少し、おかしいとは思いませんか?」 キョン「なんのことだ?」 古泉「おや?意外ですね、貴方ならもう気がついていると思っていたんですが」 キョン「ハルヒの旅行の件か」 古泉「ええ、彼女はSOS団をおいてどこかに行くなんてことは普通ならばありえません」 キョン「他には?」 古泉「閉鎖空間の発生が昨夜からピタリと止まりました」 キョン「さっきは苛立っていたがな」 古泉「そうですね、しかし閉鎖空間が発生しない… 不思議探索もせずに旅行へ、それ以上の楽しみがあると考えていいでしょう」 キョン「ようするに?」 長門「涼宮ハルヒは我々と同じ能力者となった」 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 15:40:43.42 ID:Vn+3xbDFO キョン「……マジか」 古泉「仮定でしたが長門さんがそうおっしゃるならばそうなのでしょう」 キョン「いつかアイツと戦うのか?」 古泉「恐らくそうなるでしょう、彼女は僕たちが能力者であることに気付いていないようでしたから」 キョン「相変わらず面倒事に首をつっこみたくなる奴だな、……どうすりゃいいんだ」 長門「今は少しでも戦力を上げるべき」 キョン「そうだな長門」 みくる「あ、あのぅ……」 古泉「では解散しましょう」 キョン「ああ」 長門「……」コク みくる「あのぅ………もういいです」 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 15:49:01.12 ID:Vn+3xbDFO キョン「朝比奈さん、行きましょうか」 みくる「そうですねキョン君」 みくる(もうわたしの能力は内緒にしておきましょうっと) キョン「お代は俺が出しておきますね、だが古泉」 古泉「はい、なんでしょう」 キョン「ハルヒの分はお前が出せよな」 古泉「ふふ、畏まりました」 古泉(……おやおや、お財布を忘れてきたみたいですね 困ったものです) 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 16:02:32.55 ID:Vn+3xbDFO 帰宅途中 キョン「朝比奈さん、危なくなったらすぐに逃げてくださいよ?今は古泉も長門もいないですから」 みくる「わかりましたぁ、でもその時はキョン君も逃げてくださいね」 キョン「ええ、朝比奈さんが逃げたら後を追いかけますよ」 国木田「やあキョン、奇遇だね」 キョン「ん?国木田か」 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 16:11:48.69 ID:Vn+3xbDFO 国木田「キョン、人間って不思議な生き物だよね」 キョン「なんだいきなり、不思議と言えば不思議だな」 国木田「ほら、キョンの右手」ギュッ キョン「手を握るな!!……?なっ、動かない…!?朝比奈さん逃げてください!!」 国木田「早いよキョン、もう少しだけゆっくりしたかったのに」 キョン「お前もか国木田」 国木田「うん、楽しそうだからつい参加しちゃったんだ。悪いけどキョンと朝比奈さんはここでリタイアだね」 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 16:21:19.16 ID:Vn+3xbDFO 国木田「どうキョン?動かないでしょ右手」 キョン「さっぱり動かん、憶測だかお前の能力は触れた所を麻痺させる能力か」 国木田「正確には金縛りかな?最初はこの能力を使うのが怖かったんだけどね」 キョン「最初だと?てことはお前は能力者の誰かともう戦ったってことか?」 国木田「うんそうだよ、阪中さん」 キョン「阪中だと!?」 国木田「あの時僕は阪中さんを偶然とはいえ金縛りにさせちゃったんだけどね それからかな、急に攻める快楽が僕に現れたのは… 僕はSだったんだ!!!!!!!!!!!!!!!!」 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 16:25:04.53 ID:Vn+3xbDFO 国木田「ああ…考えただけでもゾクゾクするよ」 キョン「そうか、俺はお前を友人だと思ったんだがな 今日でその繋がりを切ってやる、ありがたく思えよ国木田」 国木田「僕に勝つ気なの?キョンの能力しってるよ?ゴミがゴミを作る能力でしょ?」 キョン「違う!資源をゴミに変える能力だ!」 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 16:34:54.88 ID:Vn+3xbDFO みくる「キョン君わたしが戦います」 キョン「えっ?駄目ですよ!逃げてください」 国木田「よそ見しちゃ駄目だと思うんだけどなぁ」ペタ ガクッ キョン「なんていう馬鹿なんだ俺は…」 国木田「足がいうことをきかないねキョン。どんな気持ち?」 キョン「どんな気持ちもクソもあるか、どうして一思いにやらない?」 国木田「Sだからだよ!!!!!!!!!!!!」 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 20:31:00.87 ID:Vn+3xbDFO みくる「キョン君、わたしの能力を見ていてください!がが、頑張ります!!」 キョン「思い出したんですか!?」 みくる「偶然ですけど…」 国木田「なんだぁ、朝比奈さんが戦うの?情けないなぁキョン」 みくる「キョン君を悪く言わないでくださぁい!キ、キョン君は確かにゴミですけど… ……あっ!!ごめんなさいキョン君!!違いますよ!?ちょっと間違っちゃっただけで…そのぅ…」 キョン「気にしないでください。言いたいことは俺の心にしっかり届きましたから」 みくる「あうう…ごめんなさい」 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 20:41:06.14 ID:Vn+3xbDFO みくる「いきます!キュウスに入ったお湯を変な人に変える力(仮)!えーい!」 パシュゥゥゥゥン どせいさん「ぽえーん」ヨチヨチ キョン「……え?なんですかコイツは……」 みくる「えっ?えっ!?違うんですよぅ!さっきは槍をもった谷口くんに少し似てる強そうな人がでたんですよぅ……」 国木田「あはは、かわいいね朝比奈さんは。」ピタ どせいさん「!?」 国木田「簡単に金縛り状態になっちゃったね。残念だなぁ、もっと強いのかと思ってたのに」 キョン「……俺はここでさよならみたいだ。古泉、長門、そしてハルヒ」 324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 20:50:16.33 ID:Vn+3xbDFO みくる「ふぇぇぇぇぇぇ………」 国木田「大丈夫大丈夫、まだ時間をかけてあげるからね。でも」ピタ みくる「あぅ!」ガクッ 国木田「逃げちゃ駄目だよ?まぁ逃げられないとおもうけど」 みくる「うぇぇぇん!キョン君ごめんなさぁぁぁい!!」シクシク 「朝比奈さん、ボクの言った説明を聞いてなかったみたいですね?」 キョン(古泉か!?……しかし声が違う) みくる「マーガレットさん!」 マーガレット「そうです。マーガレットです。再び能力の説明をしますからちゃんと聞いてくださいよ?」 330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 20:59:25.41 ID:Vn+3xbDFO 国木田「神候補が戦いに加勢したら駄目なんじゃなかったかい?」 マーガレット「加勢ではなく、説明ですから神様もきっと許してくれますよ」 国木田「まぁいいや、まっててあげるよ」 みくる「ありがとうございます国木田くん!」 マーガレット「朝比奈さん、君の能力はお湯が入ったキュウスから空想世界の生命体を召喚することができる能力なんですよ お湯がぬるいと先程のように弱々しいモンスターなどがでてしまうんです。 もちろんからっぽでは召喚不可ですからね。後は召喚したモンスターが気に入らなければ解除も可能ですよ。 フフフ、最終的にはランダム要素なので熱いから強いワケではありませんけどね」 みくる「?」 キョン「朝比奈さん!とりあえず残りのお湯で召喚してください!!」 マーガレット「後は説明不要かな?じゃあボクは帰るとしますか」 334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 21:04:53.33 ID:Vn+3xbDFO みくる「えーと…えーと……お湯を不思議に帰る能力ぁ!」 パシュゥゥゥゥン キョン「頼む!神様仏様ハルヒ様!!」 スネーク「待たせたな」 344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 21:13:13.29 ID:Vn+3xbDFO スネーク「で、任務を教えてくれ大佐」 みくる「ふぇ!?あ、あの……あそこの大人しそうな男の子を気絶させてほしいんです……」 スネーク「了解。ミッションスタート!」タタタタタ 国木田「素手で突撃?何を考えてるかわからないけど無駄だよ」 キョン「オッサン!!そいつの素肌には触れるな!!金縛りにあうぞ!!」 スネーク「まかせておけ」 353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 21:21:28.82 ID:Vn+3xbDFO さて、バンダナのオッサンと国木田が戦っているわけだが…何と言うかあのオッサンは凄い。 国木田が右手を繰り出す。しかしオッサンは尋常ではない動体視力と身体能力で国木田の裾を掴み宙へ放る。 俺達だって身体能力は格段に向上してるはずなんだがな 「ぐえっ」 バタッ、と勢いよく背中から落下した国木田は殿様カエルを踏み潰したような声でもがく 股間を強打したくらいの有様だ。 オッサン。あんたすげえよ 357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 21:30:14.84 ID:Vn+3xbDFO アスファルトにへばり付く国木田。さっきまでの余裕の表情はない。例えるならハルヒと朝比奈さんを足して2で割ったような顔だ。 「どうした?もうおわりか?」 と、バンダナのオッサンが挑発。 やめろよオッサン…国木田が泣きそうだ 「もういいや、僕はあんたさえ調教できれば!!」 ……なるほど、全裸か。そうなればオッサンもそう簡単に触れないだろう。 しかしそんな状況に置かれてなお、笑みを浮かべるオッサン…いや、ジェントルマンと変更するべきか 「ふっ、残念だが拷問の類いにはなれている。しかし、その捨て身はイイセンスだ」 よし、いつか俺もこんなオッサンになるぞ。 冗談だが 359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 21:36:11.91 ID:Vn+3xbDFO スネーク「残念だが」 ドコッ 国木田「カハッ……」バタッ スネーク「打撃には無力だ。どんな時でも冷静にならなきゃならん。それが戦士だ」 キョン(バンダナがなびいてやがる……いい演出だな) スネーク「また会おう……ん?これは俺の台詞じゃなかったな」 みくる(ふぁぁぁぁ………あ、お礼言ってませんでしたぁ) キョン「朝比奈さんのおかげですよ。金縛りも解けたようですし… せめて服を着させてやるか、国木田…じゃあな」 362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 21:42:56.04 ID:Vn+3xbDFO 終業式 コバセン「涼宮は休みか、終業式までサボるとはな」 キョン(……コバセンならなにか知っていないのか?) コバセン「あ、そうだキョン。お前は終業式終わったら職員室に来いよ。以上」 キョン「ちょうどいいな、終業式はゴミのイメージトレーニングでもしているか」 363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 21:47:11.38 ID:Vn+3xbDFO キョン(なるほどな、戦いに負けた奴はその時の記憶がないのか 国木田と手がかすった瞬間殴りそうになっちまった) 谷口「キョン、今日も呼び出しとはついてないな」 国木田「そうだね、何か悪いことでも連続でしたの?」 キョン(爆破に猥褻物陳列。悪いことしたのはお前らだ) 367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 22:03:42.38 ID:Vn+3xbDFO 職員室 ガラガラ キョン「失礼します」 コバセン「お、きたか」 キョン「能力の変更でも受け付けてくれるのかコバセン」 コバセン「んなこと出来ねーよ、その能力だってなある意味強いんだぞ」 キョン「…なら教えてくれたっていいと思うんだが」 コバセン「教えたところでどうにかなるワケじゃねぇ、お前が気付くしかない。まっ、植木よりも強い能力なんだがな」 キョン「植木?だれだそれ」 コバセン「気にすんな、昔の話だからな」 キョン「なら名前を出さないでほしいね、気になってしょうがないだろ」 369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 22:08:52.35 ID:Vn+3xbDFO コバセン「お前は強くなりたいと思わないか?」 キョン「突然だな、まぁならなきゃ最後まで生き残れないだろうからな」 コバセン「そこでだ!スペシャルなプレゼントがあるわけなんだが…どうだ?」 キョン「神候補が手助けしたらルール違反と聞いたが?」 コバセン「そうもいってられなくなってだな……ロベルト・ハイドンとりあえずコイツの話だが」 371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 22:13:26.42 ID:Vn+3xbDFO キョン「ロベルト・ハイドン?」 コバセン「ああ、前のバトルでの最強の実力者だ」 キョン「そいつが悪巧みでもしてるのか?」 コバセン「まぁ聞け、ロベルトは植木によって正しい道に進んだんだが… あ、ちなみにコイツらは天界人だからな」 キョン「天界人!?おいおいなんで人間の戦いなのにそんな奴らがいるんだよ! …まさか今回もいるんじゃないだろうな!?」 コバセン「だから聞けって」 373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 22:24:32.41 ID:Vn+3xbDFO コバセン「ロベルトと植木は人間界にこのバトルのために落とされたんだが 植木は人間に恵まれ、ロベルトは人間に恵まれない状況で育ったんだ。 ロベルトは人間からうけた仕打ちを恨み、人間を滅ぼそうとしたんだが…途中で地獄人アノンによってその計画を横取りされたんだ」 キョン「地獄人……?意味がわからん」 コバセン「アノンと植木の戦いが終わり世界に平和が戻ったまではよかった。 しかしロベルト父親マーガレットを地獄人に飲み込まれてた事にロベルトは憎しみを覚えて今まで地獄人全滅計画練っていたらしいんだが……」 キョン「このバトルがおいしいと思ったわけか」 コバセン「だろうな、神になれば地獄人を消せるとでも思ったんだろ」 キョン「で、そのロベルトって奴はいま何をしているんだ?」 コバセン「涼宮ハルヒの神候補…だ」 377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 22:30:06.13 ID:Vn+3xbDFO キョン「ハルヒの神候補………!?」 コバセン「ロベルトの事だ、意地でも勝つ気だろうな」 キョン「……」 コバセン「まぁ話はかなりハショったが本題に入る」 キョン「俺の強化か?でもいったいどうすればいいんだ?精神と時の部屋か」 コバセン「違う違う、天界の突然変異した獣を使ってお前に神器をあたえんだよ」 キョン「神器?」 コバセン「知らんのもしかたないな、まあ見てろ」 キョン「……?」 コバセン「花鳥風月!!」 ファサッ キョン「羽が生えた!?でも汚いな」 382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 22:34:14.46 ID:Vn+3xbDFO コバセン「天界人の技をキョン!お前にくれてやる」 キョン「……これで俺も戦えるのか?」 コバセン「今からお前を天界に連れていく。用意しとけ」 キョン「は?古泉とかはどうするんだよ!」 コバセン「知らん」 キョン「……」 コバセン「さ、行くぞキョン!」 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 22:39:03.43 ID:Vn+3xbDFO 天界 キョン「ここが天界……なんてこった。カメラ持ってくればよかった」 コバセン「観光すんのは後だ。ほらあそこを見ろ」 キョン「なんだあのばかみたいにデカイ獣は」 コバセン「今からあいつにお世話になるんだ」 キョン「楽しい旅行だった。じゃあなコバセン、ふぉーえばー」スタスタスタ ガシッ コバセン「まあ逃げるな逃げるな」 395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 22:57:23.92 ID:Vn+3xbDFO コバセン「おーいチ…… テンコ「テンコだ!間違えんのにも程があるだろ!!」 コバセン「いいじゃねぇか、突然変異した天界獣がさらに変異したってことはもうお前はチ…… キョン「おいテンコさんとやら、本当に神器とか言う技が使えるのか!?」 テンコ「ん?キョンだったな、名前はコイツや犬丸から聞いた」 416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 23:49:40.92 ID:Vn+3xbDFO 一方その頃 古泉「長門さん、この状況をどう思いますか?」 長門「…極めて危険」 みくる「うぅ………」 鶴屋「みくるー…覚悟しなよー!?」 朝倉「役者は多いほうがいいでしょ?」 喜緑「ごめんなさい、でも思念体の意思なんです」 長門「………」 古泉「記憶を無くした涼宮さん派と、元の涼宮さん派を戦わせると言うのが思念体の意思と?」 長門「…概ね正解、思念体は運命に身を委ねようとしている。どちらの運命も進化の可能性を消すことにはならない 彼が必要か否か、私と言う個体は彼を必要と判断している」 みくる「でっ、でもなんで鶴屋さんがあっちなんですかぁぁ!?」 鶴屋「3対2じゃ卑怯だよみくるっ!」 418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/12(木) 23:56:30.41 ID:Vn+3xbDFO みくる「せめてじゃんけんにしましょうよぅ…」 鶴屋「ならグーチョキーパーで対戦相手決めようかっ!」 朝倉「私達はそれでいいわよ長門さん」 長門「……」コク 古泉「では……じゃーんけーん………」 みくる対鶴屋さん 古泉対喜緑さん 長門対朝倉さん みくる「もう負けですよう……戦いたくありませぇぇぇぇん!!」 鶴屋「じゃ、あたしん家にある敷地でバトルだよみくるー」 535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 12:36:32.22 ID:GcobrTyfO 広大な鶴屋家敷地内 みくる「あわわわわ…」キョロキョロ 鶴屋「みくるの能力はなんだいっ?」 みくる「あの……」 鶴屋「じゃああたしから見せてあげるよっ!」 古泉「気になりますね鶴屋さんの能力」 長門「……」 537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 12:42:56.92 ID:GcobrTyfO 鶴屋「自分を動物にかえる能力!!」 パァァァァ みくる「……ひぃっ!!」ブルブル 鶴屋「モデルはライオンだよっ!ガオー!!あはははは」 古泉「なるほど、全身が動物となるわけではないみたいですね」 鶴屋「全身動物もできるけどみくるが失神しちゃいそうだからねっ! どうかなっ?めがっさカッコイイにょろ?」 みくる「なんでたてがみがはえてるんですかぁ〜……鶴屋さんは女の子ですよー?」 鶴屋「たてがみはライオンのトレードマークだからね!これだけははずせないよっ」 540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 12:51:10.15 ID:GcobrTyfO みくる「うぅ…お、お湯を変な人に変える能力!」 パシュゥゥゥゥン Mr.カラテ「わしが来たからには安心せい!!」 古泉「天狗ですか、素晴らしい」 鶴屋「みくるの能力って面白すぎるよっ!!にゃははははは!!」ジタバタ みくる「笑わないでくださいよぅ!あの…天狗さん?」 Mr.カラテ「ミスターカラーテじゃ!」 みくる「あっ、すみません…」 542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 12:55:35.16 ID:GcobrTyfO さて、Mr.カラテことタクマ・サカザキを説明をせねばなるまい! 俺が知っているのはSNKの格闘ゲームのキャラクターだと言うこと、かの有名な豪鬼とも対等に戦えるキャラという設定もあったな これは当たりだぞ朝比奈さん!がんばれ朝比奈さん!!負けるな朝比奈さん!! ちなみに俺は天界獣のハラの中だが……まぁそれはおいておくとする 545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 13:03:33.61 ID:GcobrTyfO 先手はカラーテが飛燕疾風脚と叫びつつ、その場から加速も無しで鶴屋さんへと飛び蹴りを放った。 どんな脚力してやがるこのオヤジは、まえのバンダナといいさすがファンタジー世界の住人。ありえない 「残ねーん!はずれだよっ」 サッ、と回避した鶴屋さん。さすがライオン、俊敏である。そして可愛い。 「やりおる」 戦いを楽しんでるかのように笑みがこぼれるカラテ、変人にしか思えん。 549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 13:12:02.30 ID:GcobrTyfO 「ちょっとモフモフしてみたいな…」 なにを考えているんですか朝比奈さん?戦闘中ですよ?……駄目だ、朝比奈さんの視線は鶴屋ライオンのたてがみにくぎづけだ。 気持ちはわかります朝比奈さん。俺もモフモフしたいです。 「なかなかなるねおっちゃんっ!さっきのは驚いてかすっちゃったよっ!」 「虎煌拳をよけるとは見上げた女子じゃ、いまならわしの極限流道場の門下生にしてやるぞ」 勧誘するな、しかも異世界の意味不明な道場に 551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 13:19:33.69 ID:GcobrTyfO 一進一退の攻防が繰り広げられていた。 しかしカラテの覇王至高拳が鶴屋さんにクリーンヒット!もし朝比奈さんから召喚されてなかったら俺がカラテを殴ってやったところだ。 「ぬー…ちょろっと効いたね…」 「覇王至高拳を堪えたか、やりおる」 「もう、手加減は出来ないねっ」 でたっ!バトル王道の「まだ、100%の力じゃない」発言! 「んじゃいくさね、レベル2」 ……死んだなMr.カラテ。あれはもはや人如きじゃ討伐不可能だ…お疲れ様ってやつだ 553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/13(金) 13:21:00.97 ID:GcobrTyfO >>549 「なかなかなるね」酷いミスです どうせなら「ねるねるねるね」って読んでください 557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 13:29:41.15 ID:GcobrTyfO みるみるうちに変貌していく鶴屋さんの身体…… うん、ドラゴンってやつだな。どこのマムクートだよ全く… 「あたしのレベル2は浚に空想上の動物にも変身できるのさっ」 タクマは武人としてか武者震い状態だ。タクマだけにたくましい。 なんてな、こんなダジャレをハルヒの目の前で言ったら殴られること請け合いだ。 「超覇王至高拳っっっっっ!!!!」 ジュッ……そんな効果音と共に超覇王至高拳とタクマ・サカザキは鶴屋さんの火炎ブレスの中に消えた。 豪鬼ならこう言ってくれるはずだ 「焼死!!!」 ……すまなかった 559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 13:36:38.67 ID:GcobrTyfO 鶴屋さんがミスターカラーテに勝った直後、泣きながら 「鶴屋さんカッコイイですー」 ……今は敵です朝比奈さん。次を召喚しなければ朝比奈さんが消し炭になってしまいますよ… 「あっはっはっ!!どうだ参ったかみくるー!!」 「あ、わたしが相手でした!」あたふた 鶴屋さん。出来れば穏便にお願いしますよ?朝比奈さんを昇天するのだけはやめてください。 「お湯をいろんなものに変える能力!」 やれやれ、朝比奈さんが能力を使う時の台詞に突っ込むのは失礼に値するな。こんな馬鹿な俺を許してください。 585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 15:29:56.66 ID:GcobrTyfO 朝比奈さんが素晴らしくかわいらしい声で召喚する。出来れば今度はオッサン以外でお願いします。 「ファファファ」 なんだコイツは、全身青っぽい鎧をまとった男。不気味だ…しかもやっぱりオッサンか 「鎧なんか意味ないよっ!」 タクマすら一撃で焼き付くした炎が鎧男を目掛け放射された。さらばオッサン、相手が悪い 590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 15:40:23.34 ID:GcobrTyfO 「所詮ファイガクラス……ぬるいわ!!」 なんだなんだ!?とんでもない奴が召喚されちまったぞ!?どうなってるんだ? なるほど、タクマと鶴屋さんが戦闘していたとき長門が朝比奈さんに新品のキュウスの中に煮えたぎったお茶が入った物と交換していたらしい。 もちろん朝比奈さんは気付いていない。なんというか良い仕事っぷりだな長門 「ファファファ、フレアで死ぬがいい」 「なら変身さっ!!モードガメラ!!!めがっさ頑丈だからね、ビクともしないよっ」 鎧男からフレア?とか言う鶴屋さんのドラゴンブレスより凄まじい炎が舞い上がる。 俺なら骨も残らないぐらい熱そうだ。この際自分で気絶してしまうか………正直怖い、恐すぎる!布団から目覚めて 「なんだ夢か」 で済ませたい。 591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 15:47:00.76 ID:GcobrTyfO 「ぐぐっ!ちょっち熱いにょろ……」 おお、さすがガメラの大回転!堪えたいるじゃないか… …そうだな、鶴屋さんも頑張ってるんだ。男の俺が尻尾を巻いて逃げるなんぞ自殺ものだ まぁ鶴屋さんは敵なんだが 「…………」 鎧男が黙る。プルプルと震えている…自分の技に堪えた相手に恐怖心でも抱いたのだろうか? 「カメェェェェェェェェェ!!!」 キレた 595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 15:55:57.84 ID:GcobrTyfO 【アルマゲスト】 肉眼目視可能なテロップが出現した。それと同時に鎧男の周りの空間とでも言うべきか、それらが歪んでいる。 「あらら…目がまわって………」フラフラ 目を回すくらいなら初めから回転しないでください鶴屋さん。避けたほうがよかったんじゃないですか? バチバチバチバチ!!! 鎧男がガメラ…基、鶴屋さんに突進していく… 言葉では表現できない爆音とともにまばゆい光が辺りを包み込む。 おい待て、鶴屋さんが死んだらどうすんだよ! 598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 16:04:03.15 ID:GcobrTyfO みくる「大丈夫ですか鶴屋さん!?」 鶴屋「……」 古泉「気絶しているだけのようですね」 みくる「よかった……でも古泉君が能力の解除をしてくださいって言ってくれなきゃわたし……」 古泉「いえいえ、僕も間に合ってよかったですよ」 長門「……」 朝倉「……」 喜緑「……」 みくる「あの……みなさん?」 長門「朝比奈みくる、召喚するときはもう少し考えてほしい もし召喚した男が彼女に倒されて本気の力を出したらピンチだった。 あの男は宇宙の法則を乱すことができるほど危険」 古泉(長門さんがキュウスを朝比奈さんに渡したのも原因ですが) 601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 16:08:55.89 ID:GcobrTyfO 喜緑「次は私と古泉でしたね?よろしくお願いします」 古泉「こちらこそよろしくお願いします」 喜緑「しかし荒れちゃいましたね…」 古泉「そうですね」 喜緑「私達も長門さんのように情報操作ができないので…」 古泉「そうなんですか、いやはや少し安心しましたよ。あの力は僕では太刀打ち出来ませんから」 喜緑「あはは」 みくる「あの……戦わないですか?」 古泉「そうでした。少し和みすぎたようで」 602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 16:14:02.97 ID:GcobrTyfO 喜緑「初めに言っておきます。私は小麦粉を毒ガスに変える能力です」 古泉「なかなか凶悪な能力ですね、僕は…」 喜緑「大丈夫、知っています」 古泉「そうでしたか、ならばこのくらいで構いませんね」 喜緑「即死する毒ガスはありません。それにあなたを殺すこともしないようにします」 古泉「お気遣いどうも、思念体が相手ともなれば手加減が出来ませんがご容赦の程を」 607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 16:23:52.68 ID:GcobrTyfO ようやく俺も神器とやらを取得できたわけだが、天界人のレベルでいうところの六つ星クラスだそうだ。 試しに電光石火とかいう神器を出してみたんだが…俺の資源をゴミにする能力が無意識のうちに発動してしまい 止まらずに地平線…天界だから地平線じゃないか、天界の果てまでノンストップだ。 やれやれ…もう少し帰るのが遅くなりそうだ。それまで我がSOS団の勇士を見ていてくれ。 …くそっ電光石火がオーバヒートしやがった!徒歩決定!! ヒーローは遅れてから来るもんだよな?そんなことを自分に言い聞かせたのは内緒だ 613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 16:37:32.13 ID:GcobrTyfO 「小麦粉を毒ガスに変える能力!」 喜緑さんが投げた小麦粉が毒ガスに変わる。いったいどんな毒ガスなのか気になるがボツリヌスレベルの毒素は無いだろう。 見かけによらずえげつない能力だ。さすがコンピ研部長氏をだしに使っただけある。 (投げた場所に近づかなければ毒ガスは無意味ですね) 「あら、避けられちゃいましたか」 避けられたわけなんだが喜緑さんは安堵の表現を浮かべている。いろんな意味で怖い、フィアーだ。 「身体の一部を氷に……」 古泉が能力を発動しようとした矢先、喜緑さんは何かを投げた。………あれは ボンッ 「ガスは引火もしますよ?」 爆風に吹き飛ばされた古泉、背中からいったな……咳込むなこりゃ 624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 16:47:25.85 ID:GcobrTyfO 「なるほど……しかし気になることが……」 「なんですか?」 「……いえ、まだ仮説にすぎませんので」 古泉、勝てるのか?不安だな……いざとなったら閉鎖空間に逃げてくれよ、仲間が傷つくのはあまりみたいもんじゃない。 それが古泉、お前でも…だ。 決まったな 「さあ、どうやって戦います?」 (……突進も駄目でしょうね、爆発でなく毒ガスの餌食……遠距離は爆発により攻撃 さらに小麦粉での粉塵爆破も使用するのならば勝ち目が薄いですね。 はて、困りました) 627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 16:55:03.36 ID:GcobrTyfO (粉塵爆破を使用する?……これが実行されるなら僕の仮説はより真実へ近づきますね) 難しい表情だな古泉、いつもながらのスマイルはどうした?考えるにしてもお前はスマイルし続けろ。 不安になるじゃないか 「捨て身でもその小麦粉を奪取してみせます」 「残念ですけど近づけさせませんよ?」 また小麦粉が撒かれる。これでまた古泉が後手に回ることとなるわけだが… (……さて、粉塵爆破を使ってもらう方法を考えますか) 659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 19:05:29.45 ID:GcobrTyfO (しかし粉塵爆破は自分にも被害がでるはずなので多用はしないでしょう… とりあえず急接近しかないでしょうね) 古泉がアキレス腱を伸ばしている。そうだな、準備体操しなきゃ切れちまう恐れがあるからな。 まぁ、今することじゃないが 「突進ですか?なら壁を張るまでですね。小麦粉を毒ガスに変える能力!」 (…壁にする?これはこれは、粉塵爆破せずとも彼女の能力がだいたいわかりましたね) 661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 19:14:55.85 ID:GcobrTyfO 「ふふ」 古泉が笑った?やっぱり気持ち悪いな、微笑は腹が立つ。スマイルだけでいい。 と、悪口をいってもしかたない。何かわかったらしいな、……だが気持ち悪い 「喜緑さん、貴女は既にレベル2とやらを使用していますね?」 「流石ですね、その通りです」 「レベル2はその場所に固定するではないでしょうか?固定出来なければ空中に壁を作る事はガスや粉では不可能ですからね」 「正解です。余計な事を口走ってしまいました。固定する時は目視されないようにガスにしてからだったんですけどね」 しかしだ古泉、知ったところで無意味だぞ?どっちにしろ近づけないんだからな。 662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 19:22:00.89 ID:GcobrTyfO バンッ 古泉がまたまた吹き飛ばされた。おかしい、古泉の場所まで小麦粉は飛ばなかったはずだ。 「固定でも正解なんですけど移動もできるんです」 油断したな古泉、それにしても本当に悪女なのか喜緑さんは…別に嘘を言ったわけじゃないんだが せめて、惜しい半分正解♪くらい言ってもよかったんじゃないですか… 「……そして限定条件は………動かないこと……ですね?」 「そうですよ。でももうその身体じゃ動けませんよね?降参してください」 664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 19:31:46.89 ID:GcobrTyfO 「さらにガスの移動効果を使った場合は僕にガス攻撃ができないようですね… 出来るなら僕は今頃ガス中毒で気絶、もしくは死んでいるでしょうから…」ボソ どうした古泉、ボソボソ喋るなんてお前らしくもない。 …自分の死期を悟ったのか?死兆星でも見ちまったのか? 「あなたが動けないのは僕にとっての勝利のカギです」ボソボソ 「……せめて苦痛が無いように気絶させてあげますよ」 古泉が根暗な少年みたいになっちまった。せめて…んふ、ぐらい言ってくれ 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/13(金) 20:42:40.41 ID:GcobrTyfO おい古泉!喜緑さんがトドメを刺すつもりだぞ!?朝比奈さんの表情が大変な事になるぞ?長門は恐らく無表情だがな 「さあ古泉君、気絶してください」 「……ふふ」 古泉が笑う、あえて言おう。気持ち悪い だがどうだ?動きが停止したのは喜緑さんの方だ。 「…なっ!?なぜ……?」 みるみるうちに凍っていく喜緑さん、もし彫刻としてオークションに出品したらかなりの大金になりそうだ。 ……いや、別に売ろうなんて考えてはいない!本当だ、俺の目を見てほしい。 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 20:53:36.42 ID:GcobrTyfO 古泉「少しずつ試していたんです。僕の能力を」 ピキピキピキ 喜緑(体が……私の負け、ですね…) 古泉「僕の右手を見てください」 みくる「……うわぁ、もげちゃってます!!古泉君大丈夫ですかぁ!?」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:01:24.96 ID:GcobrTyfO 古泉「少しずつですが地面に伝って氷を貴女の場所まで伸ばしていたんですよ。 捕らえるために、もちろん僕は氷が溶けきらなければ能力の再発動ができません」 みくる「もしかしてレベル2に?」 古泉「いえ、溶けて水になったものを再度凍らせただけです。 その過程で溶けた水が大気中の水分も吸える事がわかりまして」 喜緑「……なるほど、だからですか私が動かないなら勝機はあるといったのは」 古泉「ええ、動かれると大気中の水分が吸いにくいので」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:07:56.41 ID:GcobrTyfO 古泉「これを応用したわけですね。氷の硬度はある程度変化可能なので、時間が多少かかるので即効性はありませんが」 喜緑「…最後に一つだけ言っておきます。実は、私のガスを移動させる能力は貴方に対して攻撃と言う手段も使えたんです…」 パキッ…… みくる「完全に固まっちゃいました」 鶴屋「………んぅー、おやぁ?…わっ!古泉の右手が無いよっ!!」 古泉「おはようございます鶴屋さん」ニコッ 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:12:07.50 ID:GcobrTyfO 古泉「……ふぅ」どさっ みくる「古泉君!」タタタタ 古泉「はは、膝が笑ってますね」 長門「……後は私」 朝倉「そうね、始めましょうか」 鶴屋「おーい古泉くーん!喜緑さんを溶かしてやってくれないかなっ?」 古泉「不便なことに僕の意思じゃ溶かせないのでお湯を」 長門「……ファイア」 ボワッ!!ジュー…… 鶴屋「おおー!長門っちすんごー」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:14:42.41 ID:GcobrTyfO 喜緑「………う」 古泉「大丈夫ですか?」 鶴屋「しっかりー」ペチペチ 喜緑「……あ、大丈夫です」 古泉「なぜガス移動で攻撃しなかったんです?」 喜緑「…ガスじゃ苦しいですから」 古泉(爆発でも苦しみましたが) 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:21:27.91 ID:GcobrTyfO 天界の雲道は楽しい、雨も降らない。非の打ち所がない、スキップすればトランポリンのように跳ね上がり、こけたりしても痛くもない。 こんな小さな幸せがバトルの傷を癒してくれるんだが、一つまた不安要素が出来上がっちまった。 一ツ星神器、鉄(くろがね)がたまにだが不発する。やっぱりいらないな俺の能力は… 長門と朝倉か、どんな対決になるかわからんが今は神器の実験だ実験。 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:30:38.39 ID:GcobrTyfO 「長門さん、この前の敗退は長門さんの情報操作能力が上だっただけの話 今は違うわ、だって情報操作が封印されているもの」 女の恨みは怖い、朝倉の場合は俺の危険人物ランキングNo.1だ。 俺は女の恨みと言うか、ただ単純に朝倉が怖い。もうナイフで刺されてグリグリされたくない。 「……」 相変わらず長門は喋らない、どうせなら叫んでみたらどうだ? そうだな、次に会ったらそう長門に伝えるか 「……ヒャダルコ」 いきなりか長門、だが流石朝倉。長門の地面を伝う氷の魔術を… ん?古泉の能力ってよく考えたらいらないのか?だって長門が……これは胸の奥にしまっておこう。 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:43:27.92 ID:GcobrTyfO 「……つ」 朝倉が氷の魔術をまともに喰らってやがるだと?さっきの反応からして避けたもんだと思ってたんだがな… 何故だ。 「回避しようとすればできたはず」 長門が最もな発言をした。誰だってそう思うはずだ。 「……うふふ」 何を笑ってやがる朝倉、古泉の笑いが灰色だと例えるならお前は100%のブラックだ。邪気が篭ってる。 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:48:26.47 ID:GcobrTyfO 「……!?」 長門が揺らいだ、……微かだが出血している。何が起きた?朝倉は何もしていないはず… 「どう長門さん?それが私の痛みよ?」 俺ですら理解できた。長門も当たり前のように理解したはずだ、だがどうする長門?朝倉に攻撃すればお前に跳ね返っちまう 「……自分のダメージを相手に与える能力」 「そうよ長門さん。私も痛いわ…うふふ」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:59:18.44 ID:GcobrTyfO 「私はね学習したのよ長門さん…以前は攻撃に転じたスキで貴女に情報を解除されたから…」 サドマゾ…ああ、しっくりくるな朝倉 「……リザイア」 黒い液体?いや気体が渦を巻いて地面に潜り込む。 なんの魔術だ長門、それなら朝倉に通用するのか? 「いくらでも受けてあげるわ長門さん。好きに攻めて」 よし朝倉!お前はもはや危険人物では収まらないくらいやばい奴になったな!……もう嫌だコイツ 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 22:06:29.98 ID:GcobrTyfO 地面から長門が唱えた黒い邪気の塊のような出現し朝倉を包む。中で何がおこってるかわからないが長門の事だ。 容赦なんてしてないな絶対 「苦しいよ長門さん……ふふ、ふふふふふ……」 黒い塊は攻撃し終えたのだろう、長門へと帰還して行く。 「……少量回復を確認、後、回復量と一定なダメージ」 なるほど、ドレインみたいな魔術だったのか… 回復と攻撃、これなら朝倉は不利だろう。 「……長門さん、卑怯ね」 卑怯もなにもないだろう、お前だってラブレターと見せ掛けたあの世への招待状を俺にだしやがって! 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 22:11:27.34 ID:GcobrTyfO 「……ドレイン」 必勝法を即座に編み出すとはな、長門の経験値はいかほどのものかスカウターではかってやりたいぜ 「レベル2」 テレレレッテッテッテー、お前達のグループはもう全員が2なのか… 「……ドレインの効果が観測できない、何故」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 22:15:20.42 ID:GcobrTyfO 「どうしたの長門さん?攻撃が無効化されたのがそんなに不思議?」 無効化だと?お前こそ卑怯な能力を持ってるじゃないか。おい、神様。 不公平だ、お前は不公平だ 「……マジャスティス」 なんだそれは?ジャスティス学園のなにかなのか長門よ 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 22:20:16.93 ID:GcobrTyfO 「……マジャスティスの効果も反映されていない」 珍しく長門が攻めあぐねているじゃないか、戦況が変わってしまうのだろうか? 「ほら長門さん。私は元気よ?」 挑発伝説でも繰り出しそうな朝倉の余裕な行動、手を後ろで組み、長門を下から目線で見下す。 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 22:24:04.82 ID:GcobrTyfO 「……ドレイン+2」 長門の魔術がレベルを上げてきた。試しているんだろう。 だが、朝倉には効いていない。 「これは威嚇よ長門さん」 そう朝倉が言った後、朝倉の顔が歪んだ。 それと同時に長門にも同じ状況が起きているじゃないか。 「……ダメージを一時的に保管する。それが貴女のレベル2と判断した」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 22:37:15.45 ID:GcobrTyfO 「わかっても無駄よ長門さん?」 血みどろの戦いだ、初めて長門に助けてもらった時も凄い量の出血をみたな。 血がトラウマになってもおかしくない。 「なら貴女を一撃で気絶させるだけ」 「なるほどね、でもそんな簡単に倒れるなんて思わないでね♪」 この勝負は我慢比べか、……長門よ、痛かったら表現してほしい。 無表情のまま倒れたら恐いからな 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 22:45:20.18 ID:GcobrTyfO 「ラリホーマ」 「えっ!?」ふらっ …………もうノーコメントでいいか 「さようなら朝倉涼子、メラゾー……」 誰もが戦いの終了を感じていた。しかし、長門が魔術を唱えようとした時に微かに聞こえた声、誰だ?今ビックバンアタックって言った奴は ドォォォォォォン…… 聞き間違いじゃなかった。確かにそれは放たれていた。みんなは無事なのだろうか? 俺がその場に行く前に全滅なんていったら俺の関わっていた連中に罵声を浴びせ掛けられるな。 生きていてくれよ朝比奈さん、長門、古泉、鶴屋さん喜緑さんあと朝倉も一応 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 23:16:46.48 ID:GcobrTyfO ハルヒ「これでいいのロベルト?」 ロベルト「うん、これくらいなら死人がでることもないからね」 ハルヒ「……駄目」 ロベルト「みたいだね、だけど僕の目的は必ず実行しなきゃ駄目なんだ」 ハルヒ「そうね、まあ…あたしのわがままで目的を遅らせるような事いったのは悪かったわ」 ロベルト「汚名を被るのは馴れてるからね」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 23:24:33.98 ID:GcobrTyfO 長門「………アストロンの判断が遅れていたら全滅していた」 古泉「……あれは涼宮さんと、神候補……でしょうか」 朝倉「涼宮さん酷いじゃない!!!」 みくる「ひぃぃ…一難去ってまた一難ですぅ」 ハルヒ「…ごめんねみんな、でもあたしは勝たなくちゃ駄目なの!ずっと憧れてた夢を捨てるなんて出来ない!!」 ロベルト「こんにちは、はじめましてロベルト・ハイドンです。フフ」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 23:30:46.50 ID:GcobrTyfO 天界 キョン「……つ、疲れた」 コバセン「早かったな、どうだ神器は?」 キョン「鉄はたまに不発、威風堂々は穴があいてる、快刀乱麻は錆び付いて切れ味がよくない 唯我独尊は虫歯や所々歯がもげてて、電光石火は制御不可な上にオーバーヒート」 コバセン「よかったな、楽しそうな神器でよ」 キョン「はぁ…」 コバセン「うしっ、帰るぞキョン!」 キョン「わかってるから大声を出さないでくれ…心臓に悪い」 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 23:33:59.96 ID:GcobrTyfO 地上界 コバセン「さああいつらの所にいってやれ」 キョン「わかってるよ…電光石火!!」ビュンッ コバセン「おーおー、最初の壁で激突か…俺を笑い殺す気か?」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 23:40:04.47 ID:GcobrTyfO キョン「……よし、少しだが馴れたぞ」シュイーン ドンッ 「…いてえ!」 キョン「うわっ、すみません」 「……それ電光石火だな」 キョン「え……?まさか能力者か!?」 「まっ気にすんな、ドンマイ」 キョン「あんた誰だ?」 植木「植木耕助だけど?」 キョン(はて?どこかで聞いたような…) 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 23:44:38.01 ID:GcobrTyfO キョン「……うーん」 植木「……?」 キョン「ああああああああ!お前はまさか!コバセンの言ってた…」 植木「うわっ」ビクッ キョン「前回の優勝者の植木耕助だな!天界人の」 植木「そうだけどお前も天界人だろ?電光石火ついてるし」 キョン「いや、これは……そんなことしてる時間はなかった!仲間が危ないんだった」 植木「手伝ってやるよ」 キョン「いいのか?俺がいきなり不意打ちするかもしれない奴ならどうするんだ?」 植木「気合いだな」 キョン(……変な奴だな) 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 23:49:07.70 ID:GcobrTyfO 時は戻って鶴屋家 ハルヒ「カカロット…お前がNo.1だ。漫画キャラの技を現実に帰る能力! こんどは外さないわよ!!ファイナル……」 植木「ゴミを木に変える能力、レベル2!」 ハルヒ「……ん?」 ロベルト「植木君…!?そうか、君は地上界の住人だったね」 植木「ロベルト?なにやってんだお前、親孝行しろよ」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 23:56:13.53 ID:GcobrTyfO キョン「ハルヒ!いい加減にしろよお前」 ハルヒ「またアンタ?いい加減にすんのはアンタよ!」 みくる「キョン君…」 キョン「朝比奈さん!大丈夫ですか?」 古泉「大丈夫です。その傷は涼宮さんから受けた傷ではありません」 キョン「……そうか」 古泉「ですが今の僕達では涼宮さんの前では無力です。ここは一時撤退しなければなりません」 ハルヒ「もういいわ!みんな気絶しちゃいなさい!!」 キョン「ならお前達でも先に逃げてくれ、後で追い付くからな」 古泉「……わかりました。ですが必ず後でお会いしましょう」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:03:42.99 ID:E1BD66pwO 長門「必ず逃げて」 キョン「ああ」 ロベルト「なんで植木君はまたバトルに?」 植木「ファンキーな神が前回のMVPはでろってうるさいんだよ。おかげでまたゴミを握ったり神器だしたりしなきゃいけないらしい やっと毎日眠れる日々が…あー面倒だ。なにがスペシャルな食い物だ神め、変な食べもん食わせやがって」 ハルヒ「…アンタも能力者なら容赦なんかしないわ!消し飛びなさい!!」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:09:41.46 ID:E1BD66pwO 植木「気絶させてもいいのか?えーと」 キョン「キョンでかまわん。気絶ならまぁ大丈夫だろう」 植木「変な名前だなお前」 キョン「お前は変な奴だが」 ハルヒ「今のは痛かった…痛かったぞー!!漫画キャラの技を現実に変える能力!デスボォォォル!!」 キョン「ふ、威風堂々!」 ボンッ キョン「呆気なさすぎる!俺の威風堂々!!」 植木「電光石火」シャッ ガシッ キョン「すまん、助かった…」 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:18:35.21 ID:E1BD66pwO 植木「喋るだけでその能力は強すぎるな、どうすればいいんだ…」 キョン「恐らくだがアイツは限定条件を改変したな」 植木「改変?……なんだそれ」 キョン「いわゆる自分の好き条件にしたんだろ、アイツならきっとそうだ」 植木「うらやましいな、オレも神に頼んでみてくる」 キョン「いや、アイツは自分でやったんだ。そういう奴なんだと解釈してくれ」 植木「よしわかった。」 キョン「お前いろいろと凄いな…」 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:26:41.67 ID:E1BD66pwO ハルヒ「なに二人でぶつぶついってるの?気持ち悪いわよ!オッス!オラ悟空!」 キョン「かめはめ波だな」 植木「関係ねえ!オレがアイツの能力を消したらお前が神器を打ち込んでくれ」 キョン(……不安だ、ゴミ神器はどう考えても不安だ) ハルヒ「かめはめ波!!!!」 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:33:32.67 ID:E1BD66pwO 植木「リバース……」 ハルヒ「あっまた消された!!ムカつくわねあんた!」 キョン「百鬼夜行!!」ドシュッ ズブズブ…… キョン「…なっ」 ゴシャッ キョン「うぐぁっ……せっかく綺麗に神器だせたのに跳ね返ってきやがった……」 ハルヒ「馬鹿ねアンタは、あたしはレベル2よ?そんな攻撃わけないわよ!」 植木(あれは確かドグラマンションであった攻撃を跳ね返すバリアみたいだな… アノンよりやばいかもな……悪い、オッサン(パグ)あんたが神になって酒飲み放題の法律を作らせてやれねぇかもしんねぇ) 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:43:19.20 ID:E1BD66pwO キョン「……ぐっ痛ぇな、くそっハルヒ!!おもいだしてくれ!忘れたなんてふざけんのもいい加減にしろ! どんだけお前に迷惑かけられたと思ってんだ!!少しは良いことしろバカハルヒ!」 ハルヒ「……キョン?」 キョン「!?そうだ、キョンだ!!」 ハルヒ「………うぅ頭が痛い……」 キョン「孤島もいった!雪山にもいった!!思いだせ!!」 ハルヒ「……痛い、苛々する……あああ!!」 植木「すまんキョン、いまなら気絶させられるかもしれねえ!!百鬼夜行!!!」 グシャッ…… 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:44:54.27 ID:E1BD66pwO あれ?朝比奈さんと鶴屋さんと喜緑さん留年させちゃった… まぁいいか…… 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 00:53:14.48 ID:E1BD66pwO キョン「ハルヒ!!」 植木「終わったのか?」 長門「……聞いて」 キョン「長門?」 長門「涼宮ハルヒは気絶させても無駄、無意識のうちに彼女の時間が改変され、気絶していない自分を生み出す事で能力の消失を防いでいる」 キョン「リレイズ状態ってことで納得しても大丈夫か?」 長門「それでいい、今は逃げるのが先決」 ロベルト「……なるほど、やっぱり植木君のリバース能力は強力だね。 それにキョン君、君がいると彼女が不安定になる。……今日はこっちが引くとするよ」 植木「ロベルト!」 ロベルト「またね植木君」 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 01:01:09.47 ID:E1BD66pwO ハルヒ「………」 キョン「ハルヒ…」 ロベルト「またね」 植木「いっちまった」 キョン「一応は一段落ってわけか…俺は活躍もなにもしてないが」 植木「お前はなんで戦いに参加してんだ?やっぱりさっきのハルヒとか言う奴と関係があんのか?」 キョン「ああ、記憶が無くなっちまったんだよアイツの」 植木「良いやつだなお前」 キョン「そういってもらえると助かるね、正直俺も迷ってたからな。 これが本当に正しいのかってのをな」 古泉「少々よろしいでしょうか?」 キョン「ん?古泉か、なんのようだ?僕にも神器下さいなら却下だ」 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 11:16:03.63 ID:E1BD66pwO 古泉が俺と植木の会話を割って入る。いつもの事だが自重してほしいもんだ。 「閉鎖空間が発生しまして」 久しぶりに聞く気がするな。で、どうかしたのか?お前がいきなりそういう話を出してくる時はいつも大事だからな 「ええ、それはもう。僕達、機関の超能力者ですら侵入できないもので」 またか、だが今回は俺がその空間内にいない。 やはり記憶が無いからか 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 11:25:37.42 ID:E1BD66pwO 「彼女は今、少しずつですが閉鎖空間を拡大しています。 僕がその閉鎖空間から感じとれるのはこう解釈できます」 だから早く言えって、お前の間はもう飽きた。もっとバリエーションを増やしてくれ。 「彼女は、この空白の才を巡る戦いを始めからやり直そうとしています。 それも僕達がいない設定で、です。」 植木は首を傾げて全く意味がわかんねえよ、みたいな顔をしている。 当然だ、最初は誰だってわかるもんか 「古泉、何故閉鎖空間の進行が遅いんだ?普通なら急激に進行するはずだろ」 「深層意識の中の彼女はまだ貴方を覚えていて、今の涼宮さんを抑制してるのではないでしょうか?」 昔じゃハルヒがなにかを抑制するなんて考えられん話だ。 そしてそのハルヒはそれだけ頑張ってるって事だ。これは今のアイツをぶん殴っても止めるしかない。 今回なら古泉も賛同してくれるだろう。 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 11:30:55.65 ID:E1BD66pwO 「それともう一つ」 「なんだ」 「朝倉さんが逃亡致しまして」 悪夢だ。聞きたくない、俺の本能が叫んでいる。 朝倉には関わるな、長門にまかせとけ! 「聞こえてますよ」 つい口に出てしまったか……すまんが朝倉だけは受け付けん。 頼んだぞ長門。 「……任せて」 おお、長門が頷きじゃなく返事で返した。特大の氷の塊が空から降ってくるんじゃないだろうな? とりあえずシェルターの確保をしておくとしよう。 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 11:37:55.19 ID:E1BD66pwO 長門「……ベホマラー」 植木「スゲー!天界獣の治療獣なんていらねー!!」 キョン「確かにこの魔術はすごい。俺も黒魔術の本でもアマゾンあたりで買ってみるか」 植木「なに!?売ってんのか!?」 キョン「冗談だ」 植木「お前はヒデヨシみたいな奴だな」 古泉「みなさん、帰宅しましょう。疲れていると思いますので」 キョン「そうだな、帰るか」 鶴屋「あっみくるはあたしん家で休ませとくよ!」 みくる「いいんですか鶴屋さん?わたしお風呂に入りたいです」 鶴屋「おっけーおっけー!んじゃ!しゅっぱぁーつ!!バイバイみんな!」 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 11:42:31.20 ID:E1BD66pwO キョンの家 キョン「………至福の時とはまさにコレだな」 妹「キョンくん!早くトイレからでてよー!!はいりたいー!」ドンドン キョン「すまんが妹よ、兄は我慢のしすぎで便秘なんだ」 妹「うー!!はやくはやくはやくー!!」ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ キョン「あああああ!!!お隣りでしてきなさい!!」 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 11:48:40.10 ID:E1BD66pwO ガチャ キョン「やれやれ、結局でなかった」 プルルルル キョン「あーハイハイでますよー」 カチャ キョン『もしもし』 佐々木『やあ、この声はキョンだね?僕だよ、久しぶり』 キョン『すみませんが「僕」なんて知り合いはいませんが?』 佐々木『つれないな、佐々木だよ。キミはそういう人だったねキョン』 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 11:56:29.68 ID:E1BD66pwO キョン『珍しいな、なんのようだ?』 佐々木『今からあの喫茶店に来れないかな?僕がキミの代金を持ってあげるからさ』 キョン『…眠いんだが』 佐々木『そうか、ならしかたないな。僕がキミの自宅に赴くとしよう』 キョン『用件なら電話でいいじゃないか』 佐々木『そうもいかないんだ。これはお互いが目と目を向き合わせて話さなければいけないからね』 キョン(……嫌な予感しかしない。しかし家で大乱闘なんてゴメン被る) キョン『わかったよ。ちょっと待ってろ、支度するから』 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 12:02:45.29 ID:E1BD66pwO キョン「はぁ……面倒事が増えるのはもうたくさんだ」 妹「誰から電話?ハルにゃん?」 キョン「佐々木投手だ」 妹「え〜…わかんなぁ〜い」 キョン「野球のピッチャーだからな」 妹「キョンくん知り合いなの?」 キョン「ああ、親友だ」 妹「じゃあ連れてきてよ〜」 キョン「わかった。わかったからしがみつくな」 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 12:12:59.81 ID:E1BD66pwO 喫茶店 キョン「やっぱりいたか、誘拐犯。それとダーク古泉に………ブリキ人形」 橘「出会い頭に失礼しちゃいますね」 藤原「もう少し礼儀を学んだらどうだ?」 キョン「お前に言われたくないね」 佐々木「まあまあ、さぁキョン本題だ」 キョン「やれやれ……少しでも期待した俺が馬鹿だったよ」 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 12:29:28.83 ID:E1BD66pwO 橘「あなたをここに呼んだのはあたしたち、それにあなたたちにもメリットがあるからなんです」 キョン「どうせバトルの話かなんかなんだろ」 橘「そうです。話が早くて助かります」 キョン「お前ら全員が能力者か」 橘「ええ」 佐々木「僕もだよ、しかし人と戦うと言うのは辛い。 今、この場所に僕が能力を持ってここに存在できるのは誰かを蹴落としたから 人間の生存本能は時に醜さもさらけ出してしまう」 キョン「気にすんな、それが社会の仕組みなんだから抗ったってしかたないさ」 橘「…話を戻しますね?」 佐々木「ああゴメン橘さん」 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 12:37:33.34 ID:E1BD66pwO 橘「単刀直入にあなたに言います。このバトルを辞退していただけませんか?」 キョン「どうせそうだろうと思っていた。答えはNOだ」 橘「でしょうね、でもあたし達の言い分も聞いてください」 キョン「聞くだけならかまわんが答えは変わらん」 藤原「ならこの話は終わりだ。無意味な時間に興味は無い。僕は失礼する」 橘「お願いします。もう少しだけこの場に留まってくれませんか?」 藤原「……ふん」 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 12:41:24.72 ID:E1BD66pwO 佐々木「僕からもお願いしたい。キョンが怒ったりした時は能力無しの女の子じゃおさえられないから」 藤原「そこの宇宙人にでもなんとかしてもらえばいいさ」 キョン「こいつが動くと思うか?」 藤原「……わかった。しかしこれ以上無駄だと感じたら僕は席を立つ」 橘「ありがとう」 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 12:47:26.75 ID:E1BD66pwO 橘「空白の才はもうご存知ですね?」 キョン「ご存知だ」 橘「その力はなんでも願いが叶うとか、信じられませんけどね」 キョン「そうだな、胡散臭いにおいがプンプンだ」 橘「あたしたちはその力で涼宮さんの力を佐々木さんの中にいれたいんです」 キョン「お前達じゃなくてお前、だろ?」 橘「そこは秘密、あまり気にしないで」 キョン「お前達は結束して空白の才を目指しているのか?」 橘「そうです」 キョン「お前もか藤原とやら」 藤原「不本意だが」 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 12:51:32.02 ID:E1BD66pwO キョン「確定要素のない話に食いついてそれが擬餌だったらどうすんだ?」 橘「それはあなたも同じはずです。必ずしも涼宮さんが記憶を戻すとは限らない… まぁあたしたちとは規模が違いますけど」 キョン「ハルヒの記憶も知ってるのか、閉鎖空間のことは?」 橘「それも込みです。時間がないのチャンスを無駄にしたくない、あなただってそう」 キョン「俺達のメリットはなんだ?まだ聞いていない」 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 13:06:54.70 ID:E1BD66pwO 佐々木「もし僕達が空白の才を手にすることが出来たら涼宮さんの記憶を戻すことは約束する」 キョン「なるほどな、だがその仕事は俺達SOS団がやる仕事だ。 団長のために団員が働く、当然の事だ。それにお前達はまとまっていない。そんな奴らにハルヒを任せるのは俺がゆるさん」 橘「そうね、でも……やめとくわ。言ったところで馬の耳に念仏。 なら、バトルで決めましょう。日にちは一週間後」 キョン「結局はそうなるのか、佐々木。 お前は本当にいいのか?」 佐々木「いいかどうかはわからない。それは運命が決めてくれるさ、でも僕達が手にした時 僕が発狂したりした時はキョン、僕を止めてほしい。なんなら殺してもいい、世界が救われるならね」 キョン(……なにが正しいかなんて知らん、…頭がこんがらがってきやがった…考えるな感じろ俺!) 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 13:14:13.23 ID:E1BD66pwO キョン「俺はハルヒを信じる。それ以外にありえん。 佐々木がさっき言った言葉も考えると尚更な」 橘「うん、じゃあまた来週。それでわかると思うから」 佐々木「キョン、僕も考えておくよ」 キョン「…?」 佐々木「未来の事をさ」 キョン「やれやれ……そんな事より約束忘れんなよ?」 佐々木「え?」 キョン「お前のおごりだ」 佐々木「すっかり忘れてたよ。くっくっ、キョンらしい」 キョン「じゃあな佐々木」 佐々木「うん、またね」 九曜「ま−−−−って−−−−−」 キョン(生きてたか九曜、残念だ。召されたとばかり思っていたからな) 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 13:17:09.20 ID:E1BD66pwO 九曜「−−−−綺麗−−−−な−−−−−−目が−−−」 キョン「目?」 九曜「目−−−−−−や−−−−−−−−−−−−−に−−−」 キョン「余計なお世話だ」 佐々木「九曜さんはキョンの目が好きなんだね」 キョン「現実を逃避している虚ろな目の何処がいいのやら…」 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 13:53:27.81 ID:E1BD66pwO 帰宅途中 キョン(イメージ、イメージするんだ。すばらしいゴミ) パァァァァァ キョン(使用ずみ割り箸、いらん)ポイッ キョン(次だ次、うーん……) パァァァァァ キョン(……穴のあいたテレホンカードか、プレミアでもついてるやつがでねえかな)ポイッ 警察「おい君、待ちなさい」 キョン(……イメージはハンマー) パァァァァァ キョン(頭だけの金づちか、以外と致命傷を与えられそうだな)ポイッ 警察「無視すんな!!!!」 キョン「うおっ!?」ビクッ 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 13:55:54.21 ID:E1BD66pwO キョン「はい、はい、……すみませんでした。ちゃんと片付けます」 警察「次にこんなことがあったらわかってるね?」 キョン「肝に命じます」 警察「うむ、なら行っていい」 キョン「はぁ……やれやれ」スタスタスタ 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 14:01:34.34 ID:E1BD66pwO 帰宅 キョン「ただいま」 妹「あっ、キョン君だぁ」 キョン「キョン君はやめろ、名前で呼びなさい」 シャミセン「にゃー」 キョン「お前は気楽だな、うらやましいぜ」 シャミセン「……」ガブッ キョン「いてえな!!厄日だ、寝よう」スタスタスタ キョン「マイベッドにマイ枕!」ドサッ キョン(……猫のしょんべん臭い。いや、デカイのも転がってやがる。 アレだな、うん。売るか) 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 17:26:26.85 ID:E1BD66pwO 戦いまで残り3日となった。それぞれが修業?をし、レベルが2となるなか……俺は相変わらずレベル1のゴミ野郎だ。 この日は休憩と計画していたんだがそれどころじゃなくなっちまった。 プルルルル 電話が鳴り響く、もしもし。 「キョン君!みくるです!あしゃ…あう、朝倉さんが朝倉さんが!」 悪戯電話か、いつでもユーモアが絶えない人だ。 ガチャ ……ん?朝倉?……そうか、あいつがいたんだったな…やばい、電話を切ってしまった。どうする俺、一生の不覚だ 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 17:31:49.78 ID:E1BD66pwO みくる「あわあわ………」 長門「離れて」 朝倉「ああ長門さん。会いたかったわ」 長門「……そう」 朝倉「でもね長門さん、もう私達は会えなくなるのよ」 長門「………」 朝倉「寂しくないの?うふふふ、他の人間には用はないわ。 長門さんだけ、いらっしゃい」 古泉「相手の話を聞く事はありません。協力しますよ長門さん」 長門「いい」 古泉「……わかりました。ですが長門さんがピンチに陥ったら僕は飛び込みますからね」 長門「……」 291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 17:37:18.35 ID:E1BD66pwO 長門「ここでは人目につく、場所の変更を」 朝倉「いいわよ長門さん。どこがいいの?」 長門「鶴屋家の所有している山に」 古泉「そうですね、あそこならば鶴屋さんも自由にしていいとおっしゃってましたから ところで朝比奈さん。彼はどうされたんですか?」 みくる「あははって言って切れちゃいました…」 古泉「困ったものです」 295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 17:42:36.34 ID:E1BD66pwO 山 古泉「植木さんも電話にでませんね」 キョン「寝てたな」 古泉「おや?随分とお早いですね。僕が再度連絡してからそう時間が経っておりませんが」 キョン「電光石火をなめてもらっちゃこまる」 古泉「なるほど、道理で傷だらけなわけで」 299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 17:55:52.35 ID:E1BD66pwO さて、俺も到着したわけだ。心置きなく戦ってくれ長門。なに、朝倉の能力はお前なら勝てる。 俺は信じているぞ 「鉄!!」 ほほう、朝倉も鉄が使えるのか。 ……なんだって!? ガスッ モロに鉄を喰らった長門、表情に変化は見られないがダメージはあるはずだ。 「……朝倉涼子、何故あなたが?」 朝倉がクスクスと不気味な笑い声をあげる。やめてくれ、黒板を爪で引っ掻くより俺にとっては不協和音だ。 「神の使いが来たのよ、あと一人の天界のフルーツを食べられる方に当選しましたってね」 俺がテンコの腹の中に生えてたドリアン臭いアレか、100個の中に一つだけアレがあって他は即死の毒だと言っていたが一発で ああ、コレだな。と理解出来た。理解できた訳はもちろんアレだけが臭かった。 他はメロンの匂いだったな。 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 18:05:56.30 ID:E1BD66pwO 「……スカラ」 長門の守備力158があがった。実際は知らんが 「今回は攻撃されなくても攻撃出来るから楽でいいわ」 朝倉は鉄やら唯我独尊をしきりに放つ、だが長門は紙一重で回避、 「バギマ」 と、休む事なく魔術を唱える。そういえば朝倉の限定条件はなんだ? これがわからなければ長門が勝つ確率は10%にもみたないだろうな… 「攻撃は無駄よ?前もそうだったでしょ?」 朝倉のレベル2で一時的に無効化された長門の竜巻。 やはり加勢するべきなのか?もし加勢したところで役に立つかはわかりきっているが 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 18:11:03.27 ID:E1BD66pwO 「長門さん、私の限定条件を教えてあげましょうか?」 是非 「……」 俺が代わりに答えてやったぞ長門。 「じゃあキョン君の命となら交換してあげる♪」 長門!俺も朝倉の限定条件を見破るのを手伝うぞ、古泉。もちろんお前もだ 「ええ、今長門さんにしてあげることはそれ以外ないでしょうね」 朝比奈さんは応援を忘れないでください。それだけで胸が一杯です。 「わ、わかりましたぁ!長門さん頑張ってくださぁぁい!!」 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 18:24:16.05 ID:E1BD66pwO 「鉄!」 朝倉は鉄がお気に入りみたいだな、さっきからそればかり使ってるからな、後はたまに唯我独尊か 「ファイアボール」 鉄が火の球によって相殺される。意外と脆いな、俺の鉄よりは数段は強いんだろうが。 「旅人」 …旅人?なんだその神器は!!六つ星以上か!? 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 18:31:21.51 ID:E1BD66pwO 長門の下から出てきた謎の箱に閉じ込められる長門。 ……中からの脱出は不可能なのか? 「百鬼夜行!!」 まずい!あの神器の攻撃力は最強クラスだ!しかも何故か赤見帯びている。 バコッ 「………っ」 ドサッ 長門が倒れ込んだ。駄目だ、もう我慢できん! 「……来ないで、平気」 ……平気なわけがない、ズタボロじゃないか。 「ケアルラ」 …癒しの魔術ですら追い付かないほどの痛手だ。クソッ……どうすりゃいいんだよ!黙って長門が倒れるところを見ろってのか!? 317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 18:38:01.08 ID:E1BD66pwO 「どう?ダメージを上乗せした百鬼夜行の味は」 ……まさかコイツレベル2を神器に付加したのか!? しかも自分の意思で?てことはゴミ能力が付加しない神器も俺はだせるのか? 「でもこの能力はあんまり乱用したくないのよね。 当たらなきゃ溜めたダメージが消えちゃうし、自分は痛いんだもん。 当たれば自分にはダメージがないから旅人はそのためよ」 当たれば朝倉は無傷だと?どこまでも有能な能力だ。 少し分けてくれ 319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 18:43:18.80 ID:E1BD66pwO 「……そう、でも貴女は私には勝てない」 「そうですね、貴女は長門さんには勝てない」 「わたしもそう思います」 流れから俺もそうだと思う。 「認知的不協和状態にするつもり?残念ね、長門さんが言ったことは負け惜しみにしか聞こえないわ」 朝倉の言う通りだ。今のままじゃまずい 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 18:49:46.80 ID:E1BD66pwO 「貴方たちの力を分けてほしい」 「もちろんです」 「お手伝いします!」 なんだ?元気玉か?よし、なら俺もゴミクズ程度の力を長門に捧げなくてはならんな 「あらぁ?今さら仲間に協力を要請? 長門さんも落ちぶれたものね、まあいいわ。せいぜい悪あがきすることね」 長門、何をするかわからんが期待しているぞ。朝倉を倒したらお前の気が済むまで食わせてやる 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 19:01:49.55 ID:E1BD66pwO 「貴女の無効化する能力を超える力を与えればいいこと」 そういうと長門の周りから聖なる光と呼称しても差し支えがないであろうものが天高く舞い上がる。 おお、まさにRPG。ちなみにロケットランチャーのRPGではない。勘違いしないでくれ 「なるほどね、いいわ。受けてあげる、長門さんも力がないみたいだし… 武士の情けってやつね」 お前は武士じゃない、性悪宇宙人だ。 「……この一撃で終わらせる。ミナデイン………」 ん?古泉と朝比奈さんがいない 「キョン君!早く逃げてくださぁ〜い!!」 先に言ってくれ!!電光石火!!!! オーバーヒート。 331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 19:10:17.81 ID:E1BD66pwO 四つん這いで退避する俺、降り注ぐ閃光。 後に爆音 鼓膜が破れてもおかしくない。それほどデカイ爆音が鳴り響く。スタングレネードでもここまで酷くはないだろう 「………」 目が光りに馴れ始めたと同時に視覚に入って来た景色は力無く倒れる長門。 不気味に微笑む朝倉 「残念♪レベル2、百鬼夜行!!!!」 嘘だろ?まだ目が錯覚してるんだ。そうだ! そうにちがいない…… 「長門ォォォォォォォォ!!!!!」 334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 19:16:55.30 ID:E1BD66pwO ……終わった。俺は目を閉じるしかなかった。現実から目を背けるために また爆音が鳴り響く、同じように 「………」 しかし現実はいつかは受け入れなければならない。鉛のように重い瞼を徐々にあげてゆく俺 「ふふ、信じていましたよ長門さん」 何だって?もう一度言え古泉……いや、やっぱり言わなくていい、理解した。 真っ黒焦げな朝倉、イイ気味だ。 336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 19:21:51.79 ID:E1BD66pwO 「……油断、貴女はまた同じミスをした。」 産まれたての動物のような声で囁く長門。 喋らなくていい。休んでくれ 「……」コク 長門のレベル2、それは時間差で同じ魔術がもう一撃放たれるというもの。 朝倉は一撃だけだと思い込んだのが敗因だ。 いや、思ってすらいなかっただろう 「約束は果たした。次は貴方」 約束?なんのことだ? 「………食べ放題」 感服いたしました長門有希様。 341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 19:30:28.30 ID:E1BD66pwO キョン「長門、まだ本はあるのか?」 長門「……回復用が一冊」 キョン「早く唱えてくれ、痛々しい」 長門「……」 キョン「どうした?喋れないのか?」 長門「キアリーでは肉体的な治療は不可」 キョン「………すまん」 356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 20:31:15.28 ID:E1BD66pwO キョン「長門、今の喜緑さんは情報操作をできるのか?」 長門「……おそらく」 キョン「よし、長門。俺の背中に乗ってくれ」 長門「……」スッ キョン「すぐに連れてってやるからな、電光石火!!」 その後はご想像ください。 362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 20:37:27.90 ID:E1BD66pwO 喫茶店 キョン「……と、いうわけです」 喜緑「わかりました。それとあなたのケガも治療します。通常の人間なら重傷ですよ…」 キョン「わざわざすみません。神器がまだうまくいかないので…」 古泉(途中で植木さんと会わなければここまで辿り着けませんでしたね) 植木「………ZZ」 キョン「たったまま寝るとは凄い奴だな」 364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 20:43:34.04 ID:E1BD66pwO キョン「ありがとうございました喜緑さん」 喜緑「お客様ですから」 長門「……」 キョン「長門、礼の一つくらい言ってもバチはあたらないぞ?」 長門「……」コク 喜緑「どういたしまして」 キョン「じゃあ明日こそ休養だな、それに長門には約束があるからな。 何が食いたいんだ?」 長門「……寿司」 キョン「回るほうか?回らないほうか?出来れば前者で頼む」 植木「俺は回らないほうが好きだぞ?」 長門「……」コク キョン「グッバイマイマネー。てか植木、お前までくるのかよ」 植木「じゃあ明日は楽しみにしてるからなキョン」 367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 20:48:35.54 ID:E1BD66pwO キョン「何か忘れてるな」 古泉「ええ、実は僕も」 みくる「……うーん?」 後日、朝倉は喜緑と同じ喫茶店でバイトをしていたのを古泉が見つけた。 ああ、朝倉か 369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 20:54:48.28 ID:E1BD66pwO 佐々木達とのバトル前日 キョン「いよいよ明日か」 妹「ごはんー」 キョン「朝飯くって散歩でもするか」 コバセン「お母さんの肉じゃが旨いな、キョンも幸せモンだ」モグモグ 母「あら先生、お世辞いってもなにもでませんよ?」 キョン「………コバセン」 コバセン「ようキョン、お前のお母さんの料理は絶品だな」もぐもぐ キョン「俺の席なんだが」 コバセン「ん?そうか、……おかわりお願いします」 キョン(そうか、天界人は馬鹿なのか) 371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 20:58:17.31 ID:E1BD66pwO コバセン「あーくったくった」 キョン「で、なんのようだ?」 コバセン「あー?べつにー」 キョン「帰れ」 コバセン「冗談だっつーの」 キョン(よく教師になれたなお前) 374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:03:52.55 ID:E1BD66pwO コバセン「まあ聞け、これからお前を九つ星まであげる」 キョン「どうせなら10まであげてほしいが」 コバセン「駄目だ、アレは危険すぎる。あきらめてくれ」 キョン「わかったよ、どうすりゃいいんだ?また天界か?」 コバセン「いや、二択だ」 キョン「二択?」 コバセン「そうだ、お前は強くなりたいのか?」 キョン「もちろんだ」 コバセン「そうか、なら話は早い。次に俺が言う質問をYESかNOで答えろ」 キョン「ああ」 376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:15:41.33 ID:E1BD66pwO コバセン「一週間分の飯を俺に支給しろ」 キョン「っっっ!?」 10分経過 キョン「………YES」 コバセン「残念、はずれだ」 キョン「もしもし、警察ですか?不審人物が……」 コバセン「おい馬鹿!冗談だよ!!気付けよ!!俺の顔ニヤニヤしっぱなしだっただろ?」 377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:19:08.30 ID:E1BD66pwO コバセン「じゃあ一時的に俺の神器をお前に受け渡す。 手をだせ、集中しろ」 キョン「こうか?」 コバセン「………後はお前次第だ、俺の神器をコントロールしてお前の身体に叩き込め」 キョン「…………」 コバセン「……上手いな」 キョン「なんかキモいな」 379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:24:17.07 ID:E1BD66pwO キョン「………なんつー体力を消耗するやり方だ…」ゼエゼエ コバセン「コントロールするまで3時間か、上出来だ」 キョン「……うぷっ」ゲロッ コバセン「きたねぇ!!……しかたないか」 キョン「……おえっ………後からジワジワくるな………ごぅぇぇ……」 コバセン「まあ頑張れ、お前と植木ならきっとなんとかなる」 キョン「はぁ……?うぇっ……きは関係ないだろ」 コバセン「まぁそーいう奴なんだよ植木って奴はな」 キョン「……そ…うかい。」 392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:11:24.54 ID:E1BD66pwO 当日 プルルルノレ キョン『もしもし』 佐々木『僕だ、佐々木だ。』 キョン『ついに今日か』 佐々木『そうだね、相変わらずかい?』 キョン『ああ』 佐々木『そうか…、なら僕も現実から目を背く訳にはいかないね。場所はいつもの喫茶店だ』 キョン『伝えとく』 佐々木『待ってるからねキョン』 キョン『………はぁ、じゃあな』 396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:20:21.64 ID:E1BD66pwO 喫茶店前 キョン「よう」 佐々木「よう、…真似するものではないね」 キョン「で、どこが試合会場なんだ?」 橘「ここです」 キョン「意味がわからん」 橘「佐々木さんの閉鎖空間内。と、言えばいいですか?」 キョン「佐々木の?」 佐々木「うん、あそこなら暴れても平気だからね。」 橘「あれ?見かけたことのない人が……」 植木「ん?飛び入りは禁止なのか?」 藤原「部外者は出ていってもらいたい」 キョン「……そうだな、植木。ここで待っててくれないか?」 400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:34:10.27 ID:E1BD66pwO 植木「お前が言うならここで待ってるか」 キョン「すまんな、お前の厚意を無駄にしちまって」 植木「気にすんな、人数が向こうは足りないからな。ズルは駄目だと森も言ってたしな」 橘「話は済んだみたいね、みんな。手を繋いで」 キョン「よし」 橘「行きます」 シュンッ 植木「おお、消えた」 402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:41:36.87 ID:E1BD66pwO ドサッ 植木「………ん?」 ロベルト「ゲホッ……やぁ植木君」 植木「ロベルト!?どうしたんだそのケガは!?」 ロベルト「ゴメン…僕が不甲斐ないばかりに彼女が……」 植木「!?」 ハルヒ「………」 植木「ハルヒだったか、雰囲気が別人だ。俺でもわかる」 ロベルト「無茶を承知でお願いしたい植木君。ボクといっしょに彼女を救ってほしい」 植木「……ああ、だけどこんな所じゃ…」 喜緑「私達も手伝います」 朝倉「そうね、今の涼宮さんなら世界……いや、全てを消しそうね」 ロベルト「すまない……」 植木「……キョン達が帰ってくるまで持ちこたえなきゃな」 404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:52:01.87 ID:E1BD66pwO 佐々木の閉鎖空間内部 キョン「久々だな」 古泉「前にもいらっしゃったのですか?」 キョン「ああ」 橘「みんないるみたいね。じゃあルールを説明するわね」 みくる「できればそのぅ……難しくないほうが……」 橘「大丈夫です。ルールはいたって単純、チームバトルロイヤルです」 キョン「チームバトルロイヤル?」 橘「今から全員をバラバラにどこかにとばします。その後はバトルロイヤルでチームが全滅したら負け 気絶しても能力はなくなりません。ただし閉鎖空間の外に放り出されます」 キョン「イカサマを考えてないだろうな」 佐々木「それは僕が保証するよ」 406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:55:18.85 ID:E1BD66pwO 橘「いきます」 キョン「待ってくれ!なんで気絶しても能力を失わないの教えてくれ」 橘「簡単に言います。神様の許可を得たからです」 キョン「許可?」 橘「バトル、スタート」 キョン「おいまて!!!」 ブンッ ………出来れば最後まで逃げ切りたい 407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 23:00:43.56 ID:E1BD66pwO とりあえず見取り図として正方形の3×3とイメージしてくれ。  A B C 1 | |  −+−+− 2 | |  −+−+− 3 | | こんな感じだ。てきとうですまん。だがこれで勘弁してくれ ちなみに俺はC3にいる。最初から九曜には出会いたくないな、もちろん佐々木にもだ。 409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 23:10:02.00 ID:E1BD66pwO しかし偉く気前のいい神様だな。ん?元神か、どっちでもいいが。 「どうも」 心臓が止まった。正確には止まっていない、当たり前だが 「すぐに仲間と合流できるとは思いませんでした。それも貴方と」 悪かったな長門じゃなくて 「いえいえ、そのような意味ではなくてですね」 ……待て、お前が古泉だと言う証拠を見せろ。奴らが変身能力があるかもしれんからな。 「証拠…ですか。そうですね、ではその言葉をそのまま貴方へ」 まあそうなるな、一度目の世界恐慌時の事をたんたんと語ってやった。 どうだ満足か 「納得いたしました。では僕の番ですね」 それと同時に地面がぬかるむ、敵襲だ。しかも厄介な能力者とみた。 「大丈夫ですか!?」僕に捕まってください!」 412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 23:16:59.89 ID:E1BD66pwO 「もう馴れ合いか」 このダークな感じは藤原か 「ふん、二人同時でも僕かまわない」 相変わらず憎たらしい奴だ。古泉がかわいくみえる、言葉を間違えた。古泉がマシに見える、そう訂正してもらいたい 「地面を変化させる能力のようですね」 古泉が藤原に問う。答えてくれるわけがない 「そう見えたのならそうなんだろう」 ほらな 414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 23:21:09.87 ID:E1BD66pwO 藤原がしゃがみ込み地面に手を触れた。 露骨な奴だ、わざわざ限定条件を曝すとはな 「両翼を囲みましょう。それならば二人同時にやられる心配は少なくなります」 それもそうだな、埋葬されるのは死んでからで十分だ。 440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 00:48:01.60 ID:PE4D6um2O 「地面を底無し沼に変える能力」 どろっ、地面がぬかるんでいく。 ……ん?地面? 「花鳥風月!!」 コバセンの花鳥風月より汚い。後で馬鹿にされる前に謝るか 「なるほど、空ならば地面がどうなろうと関係ありませんね」 古泉の身体が沼に飲み込まれている。 おい、喋る暇があるなら脱出しろ 「僕は空を飛べませんので」 444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 00:57:07.41 ID:PE4D6um2O 待ってろ古泉、今助けてやる。借り10だ 「ありがとうございます。足手まといですね」 気にすんな、いつもは俺が足手まといなんだ。たまには良い恰好をしたい 「滑稽だ。」 地面に佇む哀れな藤原が空を見上げ、減らず口をたたく。 あきらめろ、お前の攻撃は通用しない。 「低脳、まさにあんたにピッタリな言葉だ。」 一々腹の立つ奴だ、悪いが最初のリタイア者になってもらう。 「鉄!!」 鉄というより屑と言うほうが適切な鉄だ 447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 01:03:16.91 ID:PE4D6um2O 「食え」 藤原が呟く、それと同時に沼からグロテスクな魚のような生命体が出現し俺の鉄がソイツの口の中に消えていった。 「あの魚に食べられてしまったら気絶では済みませんね」 まったくだ。骨も残さずに消化するだろうな 「魚の餌が何処まで逃げ切れるか見物といこうじゃないか」 449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 01:08:39.57 ID:PE4D6um2O 俺の羽が限界を迎えている。このままだと片翼の天使だ。 「それは頼もしい」 冗談はそれくらいに逃げるぞ古泉、あの屋根までいけるか? 「もし辿り着けなくとも僕がなんとかしますよ」 頼もしい言葉だ。 452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 01:13:27.34 ID:PE4D6um2O 「あの魚は天界の生命体でしょう。少なくとも地上界には存在していないでしょう」 天界には沼があるのかはさておき、作戦を練らない事にはどうしようもない。 古泉、ガンガン作戦を発案してくれ 「出来る限りやってみましょう」 依然藤原は場所を移動していない。あいつも喜緑さんみたく能力発動中は動けないのだろうか 453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 01:19:51.97 ID:PE4D6um2O 屋根に到着したと同時に古泉が、 「電光石火の使用は可能ですか?」 知らん、自分でもわからん 「ならばこの案は却下します」 あっさりと却下した。せめてどんな作戦だったんだ? 「僕が氷の道を作り、その上を貴方が滑走し攻撃を仕掛けるというものです」 滑る、こける、食われる。この三つの動作で俺は消化されるな、俺もその案は却下だ。 459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 01:32:54.50 ID:PE4D6um2O 沼が地面に戻っていく、時間切れか罠か。 どちらにしろ今は攻め時ではないな 「手をださないでもらいたいね」 誰に言ってるんだ?新手か!? 「−−−−」 生気が全く感じられないこの雰囲気、そんな奴は一人しかしらん 周防九曜。天葢領域 「−−見−−−−るだ−−−−−け」 ふん、と鼻をならし藤原はまた俺達を睨みつける。意地でも一人で戦うらしい、ハルヒ以上に意地っ張りな奴だな。 465 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 01:54:47.99 ID:PE4D6um2O 「地面を沼に変える能力」 今度は地面に手をつけていない。身体の一部が触れていればいいのか? 「一つわかりましたね」 何がだ 「彼は建物などがある場所を変化できないようですね」 言われてみればそうだな、出来るなら今頃俺達は魚の餌かそのまま埋葬だ 「天界魚に注意していれば安全といえますね」 勝手に命名するな。天界の学者に失礼だ 512 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 11:27:32.33 ID:PE4D6um2O 遠くで眺めているだけじゃ進展はない。とりあえず鉄あたりでも撃っておくか 「鉄!!!」プスン 不発だ。 「くっくっ、これは傑作だ!自分の能力がコントロールできないとは」 嘲笑いやがったな、しかたないだろ能力が能力なんだからな。 自分でも笑いがでそうだ。古泉なんかは肩を竦め両手を上げ降参のポーズをとっている。 ならお前がなんとかしろ 「すみません。予想外の出来事だったもので」 514 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 11:29:21.11 ID:PE4D6um2O 「おい藤原」 つまらなそうな顔を俺を睨む藤原。 「お前の能力で俺達が沼に引きずり込まれた時、なんで沼を普通の地面に戻さなかったんだ? そうすりゃ地面に減り込んだ俺達をリンチできたはずだろ?」 つまらなそうな表情から呆れ果てた表情にランクアップした。人を苛立たせるに関してはトップクラスな野郎だ 「出来るならそうする、少し考えれば想像つくはずなんだが?」 素直に俺の問いに答えてくれたのは評価しよう。だがこいつの物言いは本当に一言多い 515 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 11:31:12.96 ID:PE4D6um2O 「彼の性格はあまりよろしいほうではありませんね」 古泉すらこんな言葉を発している。小声でだが そうだ、俺には捕獲の神器というものがあったな、都合のいいことに奴は踏ん反り返って動こうとはしない。 チャンスじゃないか 「旅人!!」 段ボールのような旅人が藤原を包みこむ。 ……壊れないだろうか 517 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 11:32:37.20 ID:PE4D6um2O 「これは朝倉さんが使用した神器ですね、いつのまに…」 俺だって成長してるということだ。馬鹿にするな 「百鬼夜行!!!」 旅人を目掛け百鬼夜行が突き進む。 ドカッ 天界魚(古泉命名)がいたことをすっかり忘れてた。せっかくのチャンスを無駄にしちまった。 ドンッ 百鬼夜行に飛ばされた天界魚が旅人にヒット ああ、健気な魚だ。あんなキザ野郎を庇うとはな 519 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 11:34:16.91 ID:PE4D6um2O 地面がまた元に戻る。ちなみに天界魚も能力の解除と共に消えるみたいだ。 「旅人か、そういえばそんな神器があったな」 藤原が少しばかり汚れている。ざまあみろ、お似合いだ。 「お遊びにはもう付き合う暇はない。さらばだ」 また地面に手を伸ばす藤原 「次は雑魚なんかで手加減しない」 天界魚には種類があるのか、食ってみたい 520 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 11:36:19.54 ID:PE4D6um2O 「レベル2」 なんだって古泉? 「なに!?」 藤原の両手両足がカチンコチンだ。なにがどうなったんだ説明しろ古泉。俺はお前のレベル2をご存知でないからな どうせならカッチカチやぞ!!っていえばよかったな 523 名前: ◆EVysN91tAI [猿になるのはやいなぁ] 投稿日:2009/02/15(日) 12:06:20.10 ID:PE4D6um2O 「あまりレベル2は長い間使用できないので攻撃をお願いしたいのですが…」 なら期待に応えるとするか 「花鳥風月!!!!」バサッ よかったぜ、まだ俺は飛べたみたいだ。 「ちっ」 舌打ちか藤原、まぁいいさ。もうお前の頭上まで飛んできたんだ観念しろ。重力+百鬼夜行をおみまいしてやる 「百鬼夜行!!!」 ドゴォッ 526 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 12:17:53.57 ID:PE4D6um2O 地面に減り込むのはお前だったみたいだな 「………」 返答がない、死んだな 「それは言い過ぎです」 そんなことよりご教授願いたいね、いったい何をしたんだ? 「恐らく彼は地面の砂を手の平に付着させる事が限定条件です」 なら九曜が来た時に何故解除したんだ?する意味はなかっただろ 「それは九曜さんが天界魚に襲われないようにする為ではないでしょうか」 そんな馬鹿な、あいつは仲間なんて知ったこっちゃねえ主義なはずだろ そういえば俺達二人がかりって少しずるいな 「なら日曜日に放送されている戦隊ものをご覧になれば納得できますよ」 529 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 12:35:22.54 ID:PE4D6um2O それは第三者からみた場合にすぎません。 と、古泉が言う。 前に朝比奈さんだか誰かが言ってたな、彼はそれほど悪い人には見えません−−と 「そして僕のレベル2は自分を凍らせ、その部分を相手にも同じように凍らせる能力です。 ですがこれは自分に負荷が掛かる上に部位が両手両足のみ限られるんですよ。 ですからマンツーマンではあまり活躍することはありませんね」 よかったなチーム戦で、それにその能力も溶けきるまで解除不能か 霜焼けになるぞ 532 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/15(日) 12:57:13.10 ID:PE4D6um2O 一人目のリタイアは佐々木チームとなったわけだが、まだ脅威が無くなったわけじゃない 「−−−−あ−−−−」 こいつがいる。とりあえず逃げるか、古泉掴まれ 「生憎ですが四肢がご覧の通り、ふふ」 なら抱えて持っていくまでだ。 「花鳥風月!!!」ボロッ こりゃ酷い、アポロンに羽を焼かれたイカロスの翼のようだ。 「−−−ま−−−−−−って」モグモグ そして何故ワカメを食っている九曜。そんなことだから髪の毛がモサモサになるんだぞ 11 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:16:30.84 ID:PE4D6um2O 電光石火。これに賭けるしかない 「電光石火!!」 よし、今の所は安定したエンジン音だ。古泉も担ぎ 「放すなよ?」 「何処までもお供致しますよ」ニコッ せめて異性に言え、同性なんかにそんなことばかり言うから誤解されるんだ。 ……まぁいい。出発だ フォンッ マッハを超えた。今日の電光石火は絶好調だぜ! ………ぶつかったら死ぬな。そして古泉も振り落とされる始末。 土下座で許されるだろうか 14 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:23:53.38 ID:PE4D6um2O とりあえず図を見てくれ  A B C 1 | |  −+−+− 2 | |俺  −+−+− 3 | |古九 わかりにくいな、実にわかりにくい。申し訳ない、これでも努力してるんだ。おおめにみてくれ 「古泉……九曜に気絶、訂正。殺されるなよ」 ところで長門や朝比奈さんは何をしてるんだろうな。 16 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:29:52.97 ID:PE4D6um2O 朝比奈さんビジョンでお届けしようじゃないか。 「ふぇぇ〜ん!!キョンくーん!!古泉くーん!!長門さぁぁぁぁん!!」 よかった。まだ息はあるみたいだな 「うぅ……怖いですぅ…暗いですぅ…………」 まるで怯えた未来人のようだ。別に間違った事なんか言ってない、文句は受け付けんぞ。 17 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:34:28.11 ID:PE4D6um2O ちなみに  A B C 1朝| |  −+−+− 2 | |俺  −+−+− 3 | |古九 だ。朝比奈さんを「朝」と書き表したが朝倉じゃないぞ、あんなナイフマスターと一緒にするな。 「……ひゃっ、誰かいますぅ」 ピンチ!朝比奈さんピーーンチ!!助けにいきたい!!だがいけないこのジレンマ!!! 「橘さん、誰か見つけたかい?」 「誰も見ませんでしたよ」 佐々木と橘か、やれやれ……2対1とは卑怯な奴だ。 人の事をいえんが。 19 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:42:18.30 ID:PE4D6um2O くっくっ と、佐々木の独特の笑い声が響く 「藤原君はリタイアかな?」 なるほどな、自分の閉鎖空間内だから何がおきたかわかるのか。チートだな、不正じゃねえか 「彼は最初からリタイアする気だったんじゃないかしら」 「そうだね、私もそんな気がする」 補足しておく、俺の記憶が正しければ佐々木は同性同士だと一人称が私だ。 別にどうでもいいが 21 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:49:31.42 ID:PE4D6um2O 「ひゃんっ」どさっ アンビリーバボー……尻餅をつく朝比奈さん。そんなところでドジッ娘パゥワーを発揮しないでください… 「ん?」 佐々木が不審なSEが聞こえた場所に目を動かす。 「朝比奈さん……だったかな、大丈夫?」 声も出せないくらい朝比奈さんはビビっている 「それと」 佐々木が付け加える 「下着が……」 なんだって!?冗談じゃない!!!何故その場に俺がいない!!! 26 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:57:13.56 ID:PE4D6um2O 「ぴぃ……」 人間では発声できないであろう悲鳴で叫ぶ。未来の人間は全員が「ぴぃ」と、叫ぶのだろうか 「朝比奈さん、私達は貴女に乱暴したくないんだ。 自主的にリタイアしてほしい。でも能力を使用するなら私もそれに応じるしかないんだ」 佐々木らしいと言えば佐々木らしいか。 できれば朝比奈さんを危険な目にあわせたくない。 「佐々木さん。私は他の人を捜してきます」 いいぞ橘、お前は朝比奈さんを恐怖させる不必要な人間だ。 俺はまだお前を許さないからな、早く立ち去れ 30 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 22:05:07.78 ID:PE4D6um2O 「あわわわ……」 カムヒア長門!朝比奈さんがピンチオブピンチだ!! 「朝比奈さん、能力を使わないと約束してくれるなら私も使わないようにする。 お願い、リタイアを」 朝比奈さんが唇を噛み締める。痛そうだ 「わわわたしだってみんなのおやっお役に………」 大丈夫です朝比奈さん。落ち着いて 「どうしても」 「どうひてもれす!」 途中で舌を噛んでしまったんですね…… わかります 32 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 22:10:40.82 ID:PE4D6um2O 「いきますよ佐々木さん!」 西部劇のガンマンのように自慢の武器に手を伸ばす朝比奈さん。 「…………」 みるみるうちに朝比奈さんの表情が曇っていく。まさか、 「落としちゃいました………」 やってしまった。急須がなければ朝比奈さんはサマナーになれない。 ここまでくるとドジッ娘と言うよりもっと適切な呼び名があるが止めておく。 何故かって?そんなこと俺に言わせるな 34 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 22:16:32.86 ID:PE4D6um2O 「私の魔法の急須がぁ………」 落胆しないでください。朝比奈さんの奮闘は俺の心に深く刻まれました。 深すぎて思いだす事もできません。 「なら朝比奈さん、リタイアを−−」 逃げ出す朝比奈さん、途中でこけてもめげずに走りだす。 佐々木は呆気にとられているようでその場から動かない。 「ありましたぁぁぁぁ」 数分が経過して急須を右手にわざわざ戻ってくる朝比奈さん そしてそれを待っていたかは知らんが佐々木。 結局、戦うのか 37 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 22:30:03.38 ID:PE4D6um2O 急須を振りかざす朝比奈さん。魔法少女がよく似合ってます。 「お湯をおじさんに変える能力ー」 となると、どせいさんもおじさんなのだろうか ヴィルヘルミナ「敵の殲滅の任、任されたであります」 全然オッサンじゃない、お姫様のような女性じゃないか 「くっくっ、すごいな朝比奈さんの能力は」 ちっとも驚いたようには見えん。佐々木、いったいお前はどんな能力なんだ 47 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 23:05:19.62 ID:PE4D6um2O 「あまり私の能力は朝比奈さんには対して意味をなさないな」 意味をなさない?それも朝比奈さんに対してと言うこと 「敵の能力は不明、どうするべきか」 「五里霧中」 仮面が喋った。なんてな、そんなことぐらいじゃもう驚かないぞ 「どちらさまですかぁ?」 今それどころじゃないでしょう 50 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 23:14:07.79 ID:PE4D6um2O 「所詮私は幻影、最初から全力でいくであります」 「承知」 なにやら出し惜しみはしないらしい。語尾が気になるでありますがここはスルーしようじゃないか。で、あります 「神器、ペルソナを」 なんてこった……神器だと?天界人の類か、なにかなのか? 「うん、ならこっちも能力を使わなきゃいけないな。 礼儀知らずとは言われたくないからね」 能力をださずリタイアしてくれるのが礼儀だと俺は思うが。 54 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 23:28:33.95 ID:PE4D6um2O 仮面をつけた女性から帯のようなものがシュルシュルと伸びていく、弱そうなんだが大丈夫なんだろうか 「行くであります」 女性が物凄い勢いで跳躍する 「私の能力相手はあまり動かないほうがいい」 そういうと佐々木は能力を発動させた。 何をどうしたのかさっぱりわからないがかなり強力だということは理解できた。 「!?」 女性が空中でバランスを崩し落下してくる。 もちろん着地は痛々しいものだった 「……くっ!?何がどうなってるでありますか………!?」 「理解不能」 打ち所が悪かったようで女性は覚束ないあしどりで立ち上がろうとするが徒労に終わる。 56 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 23:41:08.80 ID:PE4D6um2O 「レベル2」 佐々木もレベル2か………俺ときたらもう……泣けてくる 「わかったであります……あの能力は私と−−」 「視界断絶」 ……視界? メキッ 鈍い音が鼓膜を揺さぶった。俺は聞こえないが 「本当にごめんなさい」 謝る佐々木から伸びている見覚えのある物体。 百鬼夜行。 ………お前もなのか佐々木 59 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/15(日) 23:53:03.34 ID:PE4D6um2O 「だっ……大丈夫ですかぁ!?」 思わず走りだす朝比奈さん。しかし返答はなくただ地面に倒れ込んでいる仮面の女性 「役に立て…ず申し訳ないであり……ます」 「攻略不可」 そう言い残し消えていく仮面と女性、決して弱い訳ではない。 佐々木の能力がそれほどまでに凶悪極まりないだけだ 「朝比奈さん、もし私に勝てる人がいるとすると長門さんか九曜さんくらいなんだ。 だからあきらめてほしい、これ以上は無駄な争いにしかならない」 しかし朝比奈さんは急須を放すことはなかった。 強くなりましたね朝比奈さん。昔の貴女ならひぇぇぇ……と、言った後に気絶です。 64 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 00:02:10.84 ID:cxGZsfgsO 「お湯を−−−」 なんとここで俺が登場。さすが俺の電光石火、暴走させたら右にでるものはいないだろう 「あああ朝比奈さん避けてください!!!!」 ドゴッ 木にぶつかりようやく電光石火がエンジンを停止させた。 その代償として木の痕が俺の顔にくっきり出現した。 「……キョン、大丈夫かい?」 大丈夫じゃない。いますぐにでも119番してもらいたい 「大丈夫みたいだね」 66 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 00:09:42.84 ID:cxGZsfgsO 「大丈夫ですか朝比奈さん」 「え?あ、はい……わたしは」 よかった。もし激突していたら星になっていたところだ 「キョン、僕とキミは遭遇した。この意味がわかるだろう?」 ああ、戦いを余儀なくされたわけだな 「いつも話が早くて助かるよ」 朝比奈さんは逃げてください。後は俺にお任せあれ 「………ありがとうキョン君、でもせめてわたしの能力で加勢させてください」 ふと思ったが朝比奈さんのレベル2はいったいなんなんだ? それに召喚するときは必ず一体だったな…とりあえず聞いてみるか。 70 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 00:20:47.83 ID:cxGZsfgsO なるほど、朝比奈さんによるとレベル2は常に急須にあつーいお湯が無限に入ってることらしい 強いと言えば強い。だが微妙な気もする 「お湯を  省略」 俺は召喚し終えた朝比奈さんを退却させ、その召喚した「物」へと向かう 物なんか召喚できたっけな? 「名は?」 ダンディな声で俺の名を問う。 キョンでかまわん 「我が名を叫べキョン」 なんだこの剣は、偉そうに。 俺はあんたの名前を教えてもらってないが? 「ならば我を掴め」 全力で掴んでやった。痛覚があるのかは知らんがなんとなくしてやったという気持ちになった。 少しあの時の国木田の気持ちがわかった 72 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 00:25:52.82 ID:cxGZsfgsO 何故だ?名前がわかるじゃないか 「さあ我の名を」 わかったよ 「ディィィィムロォォォォス!!!」 ディムロスを引き抜いた瞬間、炎が舞い上がる。 まるでファンタジーの主人公になったみたいだ。 ……この表現は前にも使ったか? 「我、汝を−−」 ディムロスがなにやら難しい言葉を並べているさなか 「くっくっ」 と、佐々木は笑いながら俺に拍手していた。 馬鹿にされた気分だ 76 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 00:33:34.33 ID:cxGZsfgsO 「キョン、全力できてくれ。手加減は僕が許さない」 そのつもりだ、俺達が負けちまったら存在意義がなくなっちまうからな 「うぉぉぉぉ」 威勢よく燃え上がる剣を両手に佐々木へと突き進む俺 ……やばい、ちょっとだけ今の自分にドキドキしてやがる。 これがファンタジー………ハルヒにも味わわせてやりたい 「覚悟しな、俺!!!」 俺? 78 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 00:42:23.85 ID:cxGZsfgsO 剣が止まる。斬ってはいけないと本能が告げる。 なぜかって?そりゃ自分が目の前にいたら躊躇うだろ普通は 「面白いかいキョン?」 直ぐさま距離を置く、さっきまで俺?がいた場所に佐々木がいる。 意味がわからん、何がどうなった 「相手の視界を自分の視界に変える能力。鏡を想像してくれたまえ」 ……厄介すぎる。さすがハルヒに次ぐ人間だけはあるな…… 勝機はあるのか俺に……? 89 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 01:01:58.34 ID:cxGZsfgsO 「目を閉じろ」 なるほどな、簡単に言ってくれるが俺は人間様だ。 そんなうまくいくか 「くっくっ、目を閉じても無駄だと思うんだ。 なにせ人は目から伝わる情報を必ず脳へと送信している。 要は脳が映像を見せていると言っても過言じゃない、だからキョンの視界が暗闇にみたされても 僕の視界を遮った事にはならない。よって必ずキョンの脳には僕の見ている映像が映る」 おいディムロス、駄目っぽいじゃないか 「ぬう」 ぬう、じゃねえよ 95 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 01:10:57.80 ID:cxGZsfgsO よし、俺には悪いが斬らせてもらう 「そうだね、所詮は幻。斬れば僕が痛い」 余裕だな 「まだ奴には手があると考えても間違いない。冷静さを欠くな」 そうだな、レベル2がある。これだけならさっきの仮面の人も勝てたはずだ 「そのいきだよキョン。次までなら攻撃はしないさ、約束しよう」 お言葉に甘えるとするか、いくぞディムロス 98 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 01:22:03.31 ID:cxGZsfgsO また突っ走る。 え? 「どうしたキョン!?」 くっくっ、と笑う佐々木。だがあまりの景色に体が反応しない 俺は今どこにいる?気持ちが悪い。 ディムロス、今俺はどうなってる? 「生物はね、突然の環境改変についていけないんだ。 キョンも実感しているだろう?」 俺は映像が元に戻るまで終始なにもできなかった。脳が追い付かない、元に戻ってすらまだ残る 「さあ、キョン。落ち着いたらでいい。僕の能力、レベル2をあててくれ」 100 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 01:27:29.11 ID:cxGZsfgsO 「変えた視界を上下反転させる能力………か」 佐々木は古泉のような表情した。 どんな表情かって?あの困り果てたあげく最終的に笑顔でごまかしているような表情だ 「おしい、上下だけじゃなくて左右も反転されてるんだ」 お前の言っていた意味がわかったぞ佐々木。 だから長門や九曜なら勝てる可能性があるといったのか 198 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 16:47:19.58 ID:cxGZsfgsO 佐々木が空を見上げれば空が、逆に地面なら地面が ディムロスが懸命に俺の居場所を教えてくれるがさっぱりわからない。 もっと勉強しとけばよかったか、しても無駄か 「キョン、そろそろ僕も攻撃に転じる。 友人を傷つけたくはない、最後のお願いだ。 リタイアしてくれ」 NOだ。 「我はお前を誇りに思う、だが−−」 わかってるさ、まあ気難しそうなあんたが褒めてくれのはうれしいが 199 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 16:52:39.25 ID:cxGZsfgsO 「鉄」 いよいよ神器が俺に牙を剥いたか。 ドゴッ 痛い。目の前が真っ暗だ、佐々木が目を閉じたのか?なにもわからない。 あ、威風堂々でもだしとけばよかったな 「おい次がくる!キョン!!」 ディムロス、うるさいぞ。少し静かにしてくれ 201 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 17:02:27.56 ID:cxGZsfgsO さっきの鉄に続き、唯我独尊・百鬼夜行・波花……と、 快刀乱麻を使わないのはせめてもの慈悲か、さすがに首を持っていかれたら死んじまうからな 「おい!!」 そろそろディムロスの声も聞こえなくなってきたな そうだ佐々木よ、冥土の土産に限定条件を教えてくれないか? 「気付かなかったのかい?」 気付くわけないだろ、他の事で頭がいっぱいだったからな 203 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 17:12:43.08 ID:cxGZsfgsO 「一度しか言わない」 一度か、困ったな。数学の移行のやり方すら一度じゃ無理だった俺なんだが 「くっくっ、僕の限定条件は五感がね…少しずつ弱くなっていくんだ。 キョンは僕の視界を共有してたから視力が減っていくのを感じられたはずなんだ」 ちぃっともわからなかったな 「そうか、それは僕としても残念だ。 また、会おうキョン。次は日常に戻った後で」 何か物凄い音がなる。…鉄?百鬼夜行?まっなんにしても終わりか、後は長門達に任せよう。 207 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 17:21:15.74 ID:cxGZsfgsO 熱い、なんの神器だよ!燃やす神器なんて聞いてないぞ!! 「うわぁっ」 佐々木らしき声があがる。 その数秒後、俺の体に冷たい何かが触れる。手か……? 「……平気?」 また、お前に助けられたのか? やれやれ、次はお前に何を奢ればいいんだ?庭付き一戸建てか?宝石か? 「…不要。治癒術を唱える。」 ベホマ こりゃすごい。HPが全回復!!医者の意味がない 212 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 17:28:58.76 ID:cxGZsfgsO 「後は私が」 そういえばディムロスがいない。まあいい、長門のほうが大事だ。 長門、佐々木の能力なんだが−− 「大方理解した。それともう治癒術はない」 ……俺のせいだ。 「貴方のせいではない。私が遅かったのが原因」 きっといい嫁になるだろうな、ハルヒも見習え。 俺は涙で前が見えないぞこんちくしょう 214 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 17:37:33.59 ID:cxGZsfgsO 「くっくっ、もう少し遅く来てほしかったな…」 くつくつ喉を鳴らしながら立ち上がる佐々木。 「……ファイガ」 超特大の炎の渦が螺旋を描き佐々木へと向かう。 「花鳥風月」 ……見た者を圧倒する翼が佐々木の背後に神々しくなびく、ずるい。 「長門さん、僕の能力はやっぱり無意味かい?」 全て把握していると言った表情だ。無表情なんだが 217 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 17:48:53.59 ID:cxGZsfgsO 突然佐々木が空から落下した。何をしたんだ長門 「重力を負荷させる魔術を唱えた」 メキメキと骨の軋む音が俺の鼓膜を震わせる。 吐きそうだ。だがそうでもしなければ佐々木は気絶しないだろう 「…ぐ、あまり痛みはない………能力を使いすぎたかな?」 魔術の効果がきれたのか佐々木がまた立ち上がる。 今までの表情とは違う佐々木。追い込まれたキツネはジャッカルより凶暴だ!!! そんなノリだ 「長門さんはやっぱり危険だよ、うん」 ……ドラえもんがネズミに対して地球破壊爆弾を使おうとしていた時のように佐々木の目がマジだ。 「長門!!!逃げ……ちっ電光石火!!」 俺は逃げた。わけじゃないぞ 221 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 17:59:47.12 ID:cxGZsfgsO 「逃げて」 心なしか長門の台詞に感情が篭ってるような声だった。 だが知っているだろ長門、俺の電光石火はほぼ直進オンリーなんだ。 「長門!俺に掴まれ!!!」 古泉みたいに振り落とされるなよ!を、追加しておくべきだった。 「………魔王。」 佐々木がそう呟く。俺は魔王じゃないぞ?とツッコミをいれる刹那 なにやら死を予感させる物体が俺達に急接近してくるじゃないか。 そうだな、グラフィック的にブラックホールみたいな感じだ。 228 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 18:18:01.67 ID:cxGZsfgsO 駄目だ。電光石火ですら追い付かれる 「……グラビジャ」 長門がまた重力魔術を放つ、だが桁が違う。多少の威力軽減にはなっただろうが… 「レベル2」 もう一発、長門のレベル2により同じ術が出現する。 が、やはりブラックホールのようなものは勢いを落とす事はなかった 「………パルプンテ」 パルプンテパルプンテパルプンテパルプンテ……… 何がしたかったんだ長門…… 231 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 18:29:35.12 ID:cxGZsfgsO 飲み込まれる俺と長門。トイレットペーパーが洗濯機に洗われるように俺達は目茶苦茶にされる ボトッ 辛うじて気絶は免れた……最後に長門がマジックバリアを張ってくれなかったら確実に気絶、あるいは死亡だった。 「……へ…い…き?」 こんな状況になっていても長門は俺を気にしている。情けない 「……こ…れ」スッ 長門が何かを差し出す。 だが、俺は身動き一つできない。 「……メガ…………ザル」 コレが最後の長門の言葉だった。 ……俺は、気を失っていく長門を抱きしめ最後まで放さなかった。 「今度ばかりは谷口……お前来たら殺す」 233 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 18:39:30.93 ID:cxGZsfgsO 長門が残してくれた物を拾いあげる。 中には一つのメモリスティックと長門の書いた手紙。 「貴方がこれを読む時と言う事は私はいないはず。 このメモリスティックには(禁則事項)が入っている。 本能に忠実に。これを守れば必ず道は開ける」 冗談じゃないんだな?本当なんだよな? 長門が嘘を言うはずがない。 わかったよ長門。お前が何を言いたかったのか、がな……まかせておけ 俺は朝比奈さんの禁則事項たっぷりのメモリスティックの中身を拝見すべく脳の命令を一つに固定した。 ぜがひでも。俺は朝比奈さんの禁則事項を拝見する!!!!!!!! ふざけんなだと?俺はマジだ 235 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 18:49:46.60 ID:cxGZsfgsO 「キョン」 佐々木だ。それどころじゃない、俺は長門との……いや 自分の欲望こそ全てだ 「邪魔をするな佐々木」 くっくっ、もはやこの笑いすらも俺の耳にはとどかない 「相手の視界を自分の視界に変える能力…レベル2」 この時はまだ気付かなかった。長門はこの能力への対処方を教えてくれていたのだ 「唯我独尊!!!!!」 俺は唯我独尊を放つ、それも確実に佐々木の方向でだ。 「…!?」 佐々木よ、驚くのも無理はない。 お前から俺の脳に送る信号は朝比奈さんの禁則事項のためにシャットアウトされている。 わかったか?簡単に説明するとだな、もう俺の脳は飽和状態なんだ。 惑わされない、正常な漢魂が俺を駆り立てる。じゃあな佐々木、また会おう 238 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 18:56:53.61 ID:cxGZsfgsO 佐々木を完全に倒した。気絶している パキッ ん?………メモリスティックが割れている。 それと同時に俺の脳のブレーカーが落ちていく……… 長門、ありがとう。 そして俺はしばらくフリーズした。 262 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 20:46:59.13 ID:cxGZsfgsO フリーズ終了。 俺は何をしていたんだ? ……長門が倒れてしまった所から覚えていない、そして少し歩いてみるが佐々木が見当たらない。 「もしかして俺が暴走して佐々木を倒したのか?」 なんて妄想をしてみるが虚しい。近くに誰かいないのか?おーい ……いた 「−−−−」 そいつは古泉を担いでいる。負けたのか古泉… 267 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 20:56:36.16 ID:cxGZsfgsO 「九曜、お前古泉になにしやがった」 「−−−−何−−−−−−−も」 嘘をつくな、何もしなければ古泉がボロ雑巾のようにはならん 「−−わたし−−−じゃない………あなた」 俺?と少し考えようとした時にボロ雑巾が壊れたファービー人形のような声でかたりだした 「…あなたに振り落とされたことをお忘れですか? ………通常の人間ならば…絶命しても不思議ではありませんよ。」 どうやら俺のせいらしい。というか思い出した… そういえばお前吹っ飛んでったな… 「……満足です」ガクッ 凄い執念だ。これだけのためにここまでするとは… 273 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 21:05:54.69 ID:cxGZsfgsO 「−−わたしは−−−−拾った……だけ」 そうかい、律儀にここまで届けてくれるとはな。 だが用件はそれだけじゃないはずだ 「橘−−京子…が−−−」 橘がなんだって? 「−−あなたを−−−−探して…る」 そりゃそうだ。残っているのは俺と朝比奈さん、お前と橘なんだからな …こいつは戦う気があるのか?さっぱりわからん 「−−リタイア−−−−して−−−」 一応あるらしいな、だがそうはいかん。 俺にはだな 「あ、見つけました」 橘京子出現。朝比奈さんカムバーック 277 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 21:19:47.68 ID:cxGZsfgsO 「どうするの?」 2対1で優位にたったつもりか?全くその通りだ。 「あたし達の能力わかりませんよね?」 さっぱりだ、知ったところで勝てるかどうかもわからん。 「あれ?佐々木さんは……?」 たぶん気絶したんだろうな、よく覚えていないが 「まさか、佐々木さんの能力はとても強いんですよ? 負けるわけが− 「−−−負けた−−−−−」 もう喋る事がないだろうと思っていた九曜から答えがでた。 俺は安堵の表情だったが橘は信じられないといわんばかりだった 281 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 21:31:09.17 ID:cxGZsfgsO 「嘘でしょ?」 橘京子は九曜ではなく俺をみる。 こっちをみるな 「……そう、嘘じゃないのね」 そこまで佐々木に絶対の自信があったようで落胆のいろを隠せない橘。 九曜は何をしているのかと思えば 「−−−−」モグモグ またワカメを頬張っている。 そんなにワカメが好きならいっそのことワカメにでもなればいい。 それなら俺達は安心して眠りにつくことができるからな 285 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 21:37:00.69 ID:cxGZsfgsO 「彼女は戦う気のようですよ」 は?ただワカメを貪ってるだけだろ 「−−−−」モグモグ …なんだ?九曜の髪が硬質化していく、メタルヘアーだ。 とりあえずコイツの限定条件と能力がわかった。 「−−−−−あな−−−−」 穴………?まさか シュッ 「うわっ!危ないだろ馬鹿野郎!!」 多分コイツは俺の腹部に風穴をあける気だな、マジでやばい奴だ。 躊躇がない 290 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 21:53:26.68 ID:cxGZsfgsO 九曜の硬質化した髪が俺の周りを囲む。 「快刀乱麻!!!」ガリッ 刃がこぼれた。絶体絶命だ 「キョンくーん!!」 朝比奈さん!?が、化け物に乗って空を回遊している。 なんだあれは…… お、九曜がよそ見してるなら今のうちに 「花鳥風月!」バサッ よかった。浮いた 296 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 22:07:01.68 ID:cxGZsfgsO 「乗ってくださぁい」 どこにですか? 「え?じゃあわたしの後ろに…」 もし平和な世界でこんな状況に巡り逢えるなら俺は残りの人生を捨ててしまってもかまわない。 「どうします?」 「−−−追う−−−−」 九曜が髪の毛を伸ばし、俺達が搭乗…いや、騎乗か? している化け物の尻尾に巻き付け昇ってくる。 「キョンくん、ちょっとこの恐竜さんを戻しますね」 戻しますね?てかこれは恐竜というかワイバーンですよ そして戻したら俺達が落ちてしまいますよ? 「そのためのキョンくんですよー」 花鳥風月の事を言ってるのだろう。あまり期待されても困ります。 300 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 22:13:31.20 ID:cxGZsfgsO 落ちる落ちる 「花鳥風月!!」バサッ、ブチっ 羽!もげた!!! すみません朝比奈さん、無駄なダメージは覚悟してください ドサッ 「痛いですぅ……痛いよキョンくん…ひどいよう……」 そうですか、わかったので俺の背中からおりてくれませんか? 咳がとまらない 「ゲホッゲホッ……」 そんなことをしている間に追い付かれる。当然だ、対して移動してないからな… もう朝比奈さんの召喚だけが頼りです。 305 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 22:20:51.05 ID:cxGZsfgsO 朝比奈さんが急須を振る。 吉とでるか凶とでるか…… 「蛙だ」 ……蛙はないでしょう蛙は、朝比奈さんは蛙を見て後退り 仕方がない、その蛙はかなりデカく二足歩行で剣を担いでいるんだからな。 一応名前を聞いてやる 「グレンと呼ばれていた事もあったが昔の話だ。 カエルでいい。」 流暢に日本語を喋って下さったよこのカエル 313 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 22:27:49.22 ID:cxGZsfgsO カエルが一歩、また一歩と橘たちに近付く。 橘は一歩、また一歩と後退し九曜は相変わらず死んだ魚のような目でその場から動かない。 「カエルさん……」 朝比奈さんがカエルを見つめる。 女性が男性の背中に憧れを抱くと聞いた事があるが朝比奈さんもなのか? まぁ俺も彼の背中に魅力を感じていた。男気と哀愁、格好よいじゃないか。 カエルなんだが 「……出来れば九曜さんが……あのカエルの人を…」 よしカエル。橘にへばり付いてしまえ、俺が許す 316 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 22:38:17.18 ID:cxGZsfgsO 「人間ではない、な」 カエルが九曜を見てそう言い放つ 「−−−あなたの−−−−瞳は−−−−−−−−」 瞳フェチ九曜、どんな評価をくだしてくれるんだ? 「−−−おおきい−−−−」 見りゃわかる 「グランドリオン、俺に力を…」 喋らないってことはディムロスより格下な剣だな 322 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 22:53:49.79 ID:cxGZsfgsO 九曜はカエルに任せるとして問題は橘だ 「空気を炎にかえる能力」 そうか、空気が炎か。 駄目だろそれ 「大丈夫ですよ、自分の半径1メートルしか炎にできませんから」 空気全てを炎に変える能力かと思ってヒヤッとしたぜ、古泉の能力とどっちが強いのか気になるな 330 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 23:02:45.71 ID:cxGZsfgsO 朝比奈さんは俺の後ろに隠れていてください。火傷なんてされた日にはハルヒが狂ったように怒りだすと思いますから 「意外に紳士なんですね」 意外じゃねえよ、俺はいつでも紳士だ。 …今回は近付かれたらアウトだな、一気に焼却されちまう 「そうでもないですよ?」 橘が空気を炎に変えて投げ付けてきた。 そんな事ができるなら早く言え、おかげで髪の毛が少し焦げちまった 335 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 23:09:42.73 ID:cxGZsfgsO 「工夫すると……ほら」 炎の槍、槍にしては短いが投げられるなら話は別だ。 刺さるのか?それ 「試してみます?」ぶんっ 「威風堂々!」 が、今日は燃えるゴミだったようで俺の威風堂々は燃えていく。 そして槍だが一応刺さるみたいだな、レベル2か? 「どうでしょうね?」 教えてくれるはずもないか、しかたない。 腹をくくるか、だが燃えないゴミで攻撃しないと橘にはほぼダメージをあてられないだろうな 相性最悪、不燃物のイメージだ 341 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 23:19:17.67 ID:cxGZsfgsO 「百鬼夜行!!」 ひょいとかわされる。端緒すぎるな百鬼夜行は 「佐々木さんの神器を見ていたから大概は対処できます」 やれやれ…どうせ佐々木のことだ、丁寧にレクチャーしてやったんだろうな となるとますます俺ピンチ、電光石火で体当たりでもしてみるか? 「ぼーっとしてると火傷しますよ?」シュッ また投げてきやがったな、だがもう当たらん。 変化球でも投げなきゃな ボンッ 「空気を圧縮すればそういう使い方もできるんですよ」 345 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 23:28:22.24 ID:cxGZsfgsO いきなり燃えあがった。バックドラフトみたいにだ。 …火傷してしまった。長門もいなけりゃ救急箱もない、治療は無理か べろろん 「ぎゃあああ!何すんだお前!」 カエルが舌を伸ばして火傷した場所を舐めた。生臭い 「……余計なお世話にだったみたいだな」 火傷が治っている。なんてこった…せっかくの厚意を踏みにじってしまったとはな すまん、助かった 「無茶はするな、すぐに加勢しに向かう」 無茶するなだって?傷だらけのアンタがよくいったもんだ。 …あんたこそな 「当たり前だ」ゲロロ ああ、台なしだ↑↑↑これのせいで 352 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 23:37:20.73 ID:cxGZsfgsO 「旅人!!」 どうだ?これなら……燃えた。役立たずが 「運が悪いとしかいえませんね」 また圧縮された炎を投げてくる橘。 一応は威風堂々で防ぐがその後にすかさずにもう一発がくる。 痛いし熱い。朝比奈さんもこっちを心配そうに見ている。 いつぞやのビームでも出してくれませんか? 358 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 23:49:33.73 ID:cxGZsfgsO 「そろそろあたしも本気でいきます」 ついにレベル2か……攻めるか守るか。 前者なら返り討ち、後者は……結果は一緒か……… 「レベル2」 橘の周りを炎が囲む、あいつは熱くないのか? 「炎って人を魅了すると思った事がありませんか?」 ……!?体が……… 「見続けているとぼーっとしたりしますよね?」 体が引き寄せられる、あの炎の中心に…… 「電光石火!!!」 ギュイイイイ!!! 正常に電光石火が動いたが駄目か………花鳥風月も無駄だろう、吸引か………まいったな、本当に火傷じゃすまなそうだ 363 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/16(月) 23:57:44.23 ID:cxGZsfgsO 橘に捕まる。 「ぐぁぁぁぁぁぁあああ!!!」 人間、炎に包まれるとただ暴れるだけと聞いた事があるが嘘じゃない。現に俺は体感したんだからな 「どうですか?女性に抱き着かれるなんていい気がしませんか?」 そんなもん時と場合によるだろうが! 熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い 熱い!!!!! 「ウォータ!!」 カエルが左腕を犠牲にしてまで鎮火してくれた。 筋を斬られたみたいだな…グロテスクな血が噴出している。やはり生臭い 367 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 00:06:43.24 ID:vFUHxnoUO 「あ………残念」 残念だと?ふざけんなよお前。 誘拐犯から放火犯に昇格させてやる 「…ふう、次は絶対に逃がしません…よ」 何故お前まで弱っているんだ橘、限定条件か? …さっきまでと何かが違う橘、何が違うんだ?見つけだせ俺よ 「レベル…2」 またか…… 「鉄!!!」 ガンッ 「きゃあ…」 クリーンヒットしたはずなのに倒れない、つくづく俺は甘い野郎らしい。 百鬼夜行にしておけば……後の祭りか 再び炎の渦へと俺は吸引されてしまった。 443 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 16:39:02.79 ID:vFUHxnoUO ああ…もう俺の火傷レベルは2b度ぐらいの重傷だろう。 実際はそんな状態にはなっていないが体感的にそう感じたんだからしかたない。 「キョンくぅぅぅぅん!!」 誰かが読んでいるみたいだな、それもかわいらしい女性の声だ。 …朝比奈さんか、そうだ朝比奈さんだ。俺がこんなとこでくたばったら朝比奈さんはどうなる? 橘や九曜にひどいめにあわせられるに違いない…… クソッ、俺に力をよこせ!!誰でもいい。早く誰かを護れるくらいの力よこせってんだ! 444 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 16:45:10.73 ID:vFUHxnoUO ………何かを感じる。自分ですら卑怯なんじゃないかと思えるくらいの何かだ。 「ウォータ……」 バシャッ と、炎をまた消してくれたカエル。 ボロボロのくせによくやるよ、まぁ待ってろ。 たぶん俺のレベル2が全てを終わらせてやるからな 「−−−カエルの−−−−轢死体−−−」 九曜がヘロヘロのカエルにトドメをさそうとする瞬間に俺はレベル2を発動させた… 「レベル…2だ」 447 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 16:51:52.31 ID:vFUHxnoUO 周りが静まり返る。橘は?九曜は? ア然としている、そりゃそうだ。自分の能力が使えなくなったうえに俺がお前らの能力を使ってるんだからな 「……え?」 橘かふらつく、どうやら自分の能力の副作用らしい。何かはしらんが 「−−−髪の毛………が」 よかったな九曜。もうワカメを食う必要はないぞ 「うわぁぁぁんキョンくぅぅん」 朝比奈さんのおかげだな、うん。 それとカエル。お前もだ 449 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 16:58:36.30 ID:vFUHxnoUO 「橘、九曜。何か資源を持ってゴミになれって念じてみな」 二人供俺の言葉に従う。 「………ゴミがでてきました」 「ゴ−−−−ミ−−−」 そう、俺のレベル2は問答無用で俺と敵の能力のチェンジだ。 いらないものを高値で売り付ける詐欺みたいな能力だが正直たまりません。 それに限定条件もない、いくらでもチェンジできる。卑怯を通り越している気がするが 「燃える鋼の波花!!」 かっこよすぎだオイ。二人まとめてぶっ飛びやがれ 452 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 17:05:58.61 ID:vFUHxnoUO レベル2の開花により興奮がとまらない。体は火傷で痛いはずなんだが気にならない。 「カエル!お前のウォータ、最高だったぞ」 フッ、と微笑したあとカエルは消えた。 俺は朝比奈さんが召喚した奴らの中で最高な野郎だったぜ 457 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 17:16:47.30 ID:vFUHxnoUO 「…うぅ」 まだ気絶してなかったのか橘よ、無駄にタフだとお互い苦労するな 「−−−待って−−−−」 九曜がこっちにやってくる。まだやる気か?さすがのお前でもゴミ能力じゃ無理だろう 「−−違う−−−−このまま−−−だと……彼女が−死−−−−」 なんだと? 「彼女の−−−限定条件−−−−−体温が−−−上がる」 とりあえず橘の額に触ってみる。 ……熱い。これはマジだ、40度は越えている 朝比奈さんも気になったのか俺達のところへと駆け付ける。 どうすりゃいいんだよ 「−−−リタイア−−−−−する−−わたしたち−−−」 461 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 17:24:37.11 ID:vFUHxnoUO 「いいのか?」 長門よりもわかりづらい頷きをする九曜。 意外といいやつなのかもしれんな 「−−−さよう−−−なら」 そう言い残し九曜は橘と消えた。 勝った……のか?それは素直に嬉しい。だが帰りかたがわからない。 「キョンくん、火傷が……」 そうだった。火傷してたんだったな俺…超痛い、痛い痛い。 バタッ 「えっ!?キョン君?キョン君!!?」 今更気絶する俺、まあいい。やることはやったんだからな−−− 追伸、俺のレベル2は時間制でこのあと元に戻った。それと同じ能力は奪えない事も判明した。 よってまたゴミキョンだ 464 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 17:30:29.32 ID:vFUHxnoUO 「起きろキョン」 うるさい 「神に向かってうるさいとは失礼にも程があるじゃ」ゴンッ 「いてぇな!」 普段の景色、灰色空間じゃない普通の景色。 戻ってきたみたいだな、だが誰もいない。 いるのは自称神の変なオッサンくらいか 「……まだ目が覚めてないようじゃのう、もう一発殴るか」 あ、神様失礼しました 467 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 17:37:32.39 ID:vFUHxnoUO キョン「お前が神か」 神「イカスじゃろ」 キョン「100億とんでな53万年くらい前なら大流行間違いなしだ」 神「……他の奴らがどこにいるのか教えてやろうと思ったが、もうしーらん」ぷいっ キョン「全ての元凶のくせに偉そうな奴だな」 神「ま、そうなんじゃがな」 468 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 17:41:56.15 ID:vFUHxnoUO 神「他のやつらはな涼宮ハルヒを止めるべく−−」 キョン「ハルヒを止める?なにがあったんだ」 神「お前、先生の話をもっとよく聞くようにって通知書にかかれたじゃろ」 キョン「……まあな」 神「今から話すから落ち着け、深呼吸じゃ」 キョン「いいから早くしてくれ」 476 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 18:08:52.69 ID:vFUHxnoUO 神「お前達があの妙な空間に入った後、涼宮ハルヒが植木のところにやってきたんじゃ 暴走、と呼んでもいいじゃろ。その後植木は涼宮ハルヒにボッコボコにのされたロベルトと 喜緑江美里、朝倉涼子と供に涼宮ハルヒと戦ったんじゃ」 キョン「どこに行ったんだよ。それならまだハルヒ達がいるはずだろ」 神「それはじゃ、喜緑江美里と朝倉涼子が新たにこの時空とは違う空間を創って その場所へといったからじゃ、ちなみにオレはそこにはいけん」 キョン「どうすんだよ!てかあいつらは怪我してるはずだろ? 戦いなんて無理だ!」 神「オレが治療したに決まってんだろー意外、いや。やっぱり馬鹿じゃなーお前」 キョン「………」 長門「………」 キョン「おわっ!?長門!」 479 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 18:13:26.40 ID:vFUHxnoUO 神「そいつがいままでの運搬役じゃ」 キョン「なるほどな……」 長門「……もう私達では涼宮ハルヒを止める事は不可能。 貴方を待っていた。」 神「早く行ってやるんじゃキョン、お前なら何とかできるじゃろ」 キョン「何とかってなんだよ、もっと説明してほしいんだが」 長門「……急いで」 神「じゃあな、必ず戻ってこいよ」 キョン「本当に神様か………?まぁいい、頼むぞ長門」 長門「……」コク 481 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 18:21:41.69 ID:vFUHxnoUO キョン達がくる前の植木達 植木「辺り一面砂漠みたいになっちまったな、電光石火じゃ走れそうにないな」 朝倉「さあ涼宮さんが来るわよ」 喜緑「朝倉さんも意外に優しいですね」 ロベルト「こうやって植木君と一緒に戦うのは初めてだね」 植木「ん?そうか?おぼえてねーや」 483 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 18:28:34.17 ID:vFUHxnoUO 植木「そういや今回は神候補が加勢してもいいのか? 地獄に堕ちるんだろ?」 ロベルト「表向きにはね、だけど僕は神様から聞いていたからね」 植木「ふーん、じゃあ遠慮無しだな」 ロベルト「それと僕が地獄人に恨んでいるってのは嘘なんだ」 植木「なんだそれ?知らん。で?」 ロベルト「え?まあそのことはね、涼宮さんが強い奴が来なくちゃつまんないって言うからしかたなく… 実際それで神器を使えるような人がバトルにでてきたんだけど」 植木「あんまり興味ない話するなよロベルト」 ロベルト「えーー……?」 487 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 18:40:14.83 ID:vFUHxnoUO 植木「ん?お前は神になったらなにすんだ?」 ロベルト「全て世界を一つにするんだ。争いもなく平和で楽しい世界を造りたい。 いつか全員がわかりあえる。それを僕は君から教えてもらったんだ」 植木「言ったか俺、そんなこと」 朝倉「お話中悪いけど涼宮さんが来たわよ?」 ハルヒ「………キョン、キョンはどこ?ねえ、ねえキョンは?邪魔するなら死んで、キョンは?」 植木「キョンならいないぞ?それとお前なんかあぶない奴みたいになってるけど大丈夫か? 腹減ってるなら…」 ヒュッ、ザクッ 植木「あぶねぇ!あー避けなきゃまずかったな」 489 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 18:43:07.19 ID:vFUHxnoUO 朝倉「※※※※※※※※」 喜緑「********」 植木「よし、俺達もやるかロベルト」 ロベルト「どこまでやれるかわからないケド、足は引っ張らないよう努力する」 植木「鉄!!!」 ロベルト「唯我独尊!!!」 494 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 18:56:10.70 ID:vFUHxnoUO さて、長門と供に朝倉達が創造した空間に入ったわけだが。 立っているのはただひとり、植木耕助のみだ。 あ、朝比奈さんもいた。 「やあ……キョン。僕達じゃ涼宮さんを止めてあげることはできなかった…よ」 おい佐々木しっかりしろ!!長門、助けてやれないのか!? 「…………死にはしない。貴方が涼宮ハルヒを止めることができれば」 …わかったよ、やってやる。その代わりお前達の能力を借りるぞ 「レベル2」 よかったじゃないかと佐々木は枯れた声で囁く、もう寝てろ。 そして俺はハルヒの所に電光石火を走らせる。 砂漠なので前に進まない。少し恥ずかしかったが気にするな 498 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 19:03:34.96 ID:vFUHxnoUO 「植木!朝比奈さん!!」 植木は血まみれで朝比奈さんを守っていた。 「よう、遅かったな」 「キョン君!長門さん!」 ちなみに今ハルヒと戦ってるのは朝比奈さんが召喚したらしき人間だ。 青い髪に鉢巻きをしたがたいのいい男。 「天っっ!!!空っっっ!!!!」 無駄にうるさいな 504 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 19:15:42.42 ID:vFUHxnoUO 「朝比奈みくる、私達がいては邪魔になる。 私と来て」 驚いた。あの長門が邪魔になる?そんな場面今までにあっただろうか。 少し淋しさを感じつつも長門に頼られたと言う事実に俺は旅立つ雛鳥の心境だ。 「私達は邪魔にならない場所で見ている。 この空間の制御できる者がいなければ崩壊するから…」 ああ、でも本当にヤバくなったら俺達を捨ててでも逃げてくれよ? 「おいキョン、アイツがやられそうだから行くぞ」 そうだな、俺のレベル2も長くないからな 505 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 19:22:35.20 ID:vFUHxnoUO 「気をつけて、彼女は改変能力が暴走している。 もし、自分の能力改変以外に改変能力を使用してきた場合はあきらめて」 諦める?弱気だな長門、俺はこの世界の鍵なんだろ そうなっても絶対なんとかする。約束だ 「………約束」 馬鹿ハルヒ、今行くからな 507 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 19:35:48.79 ID:vFUHxnoUO 「キョン、キョンはどこ?」 俺ならいるぞハルヒ。 ……気付かないか 「すまん」 謝るな青髪の人、悪いのは我らが団長だ あんたは頑張ってくれた 「ふっ、これじゃミストになんていわれるかな」 消えた。最後まで強気な人だったな これまでの過程はしらんが 「キョン。本当に気をつけろよ?あいつは何でもするからな」 だろうな………ん? ハルヒが何かを呟く。それと同時に俺の視界が変わる。 あれ?これは佐々木の……… 8 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 22:26:27.08 ID:vFUHxnoUO 「なんだか今のあいつは全能力者の能力をつかえるんだってよ、レベルは1みたいだけどな ってロベルトがいってた」 早く言えよ…おかげで俺の視界は俺と植木、お前が映ってるぞ 「なんとかなるだろ」 なんて楽観的な奴だ。 そんな事を考えてる暇はないな、ハルヒが炎を投げ付けてきやがった なら俺もそうするまでだ 「コピー、空気を炎に変える能力!!」 ……あ、忘れてた。同じの無理じゃねえか 10 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 22:31:52.71 ID:vFUHxnoUO 「あぢぢぢ……」 植木が俺を庇う。カエルといい長門といいなんでお前達は俺を庇う? 「しらねえよ、体が動いちまったんだよ」 そうか、それは最悪なクセだな。 まぁ他人にとってはこれ以上に嬉しいことはそうはないだろう、仲間か、いいもんだな。 「……キキキョン?」 バグってらっしゃるな相変わらず。 「何だよハルヒ」 返答は無し、本当に不安定な奴だ。 おまけにあの時の約束通りポニーテールハルヒだ。いつむすんだんだ? …待っててくれたんだな。 13 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 22:37:19.54 ID:vFUHxnoUO ハルヒが口笛を吹く パシュッ 「……なんじゃそりゃ」 レーザーだ、レーザーがでた。あんなもん避けれるわけがない。 「あれは明神ってやつのな」 植木、解説はいいからさっさと神器だして反撃してくれ。 ちなみにハルヒにさっき佐々木の能力で視界変更されたが、橘の能力をだしたとたんに治った。 なるほど、それ系統の能力は併用できんらしいな 16 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 22:43:32.36 ID:vFUHxnoUO 「鉄!!in古泉」 凍った鉄が俺の右手から発射される。 ハルヒには悪いがこれはヒット確実だ。 「あっキョン、あいつには−−」 鉄が跳ね返る。俺に痛恨のダメージ だから大切な事は早く言えよ!!! 「ならもう一つ、あいつには神器がないらしいぞ? 使ってるところみたことねえし」 そうか、なら魔王の恐怖はもう味わうことはないだろう。 17 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 22:51:56.86 ID:vFUHxnoUO ATフィールドのようなバリア能力。これは前にもあったな、確かハルヒのレベル2だ。 朝比奈さん、初号機を召喚してください。 「キョン!花鳥風月だ!」 ん?……トマトがとんできた。 植木が花鳥風月っていったんならしたほうが利口ってやつだ。 「花鳥風月!!in藤原」 泥が飛び散る。藤原はミスだったな、飛べたからよかったが そして下を見下ろす、トマトが何に変化したか見るためだ。 「……イッツマグマ」 21 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:00:05.35 ID:vFUHxnoUO 「ハルヒ、ゴミ能力をくれてやる!レベル2」 ……どうだ?成功だ。ハルヒの能力が不発する。さらに俺に新たな能力が加わった。 「自分の声を冷凍ガスに変える能力!」 ビュオッ 何故技がわかるのかって?それは俺のレベル2の仕様なんだよ 「……あっ」 一瞬だがバリアも俺の能力で消える。これは勝てるかもしれないぞ 植木、ハルヒの足が凍ってる今がチャンス、百鬼夜行だ! 「ああ、百鬼夜行!!」 ドスッ 腹部にヒット、やったか!? 27 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:08:58.84 ID:vFUHxnoUO 「キョン、駄目っぽいな。服が前戦った奴みたいにバリアになってる」 ならそれもゴミ能力にしてやるだけだ。 「レベル2!」 何も起こらない。何故だ? 「貴方は能力を使いすぎです。バイバイ」 いきなり俺の資源をゴミにする能力が発動したかと思えばゴミが喋った!? しかもファービー人形、右目がもげている。かなりグロテスクだ 31 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:16:10.32 ID:vFUHxnoUO そんなグロテスク人形を見ていたのが悪かったのか 気付いたら俺と植木はボコボコにされていた。 俺の右腕が折れたみたいだ。ありえない方向に曲がっている 「……これはあの軍隊チームのリーダーの能力だ…な」 植木は物知りだな。さすが過去の優勝者なだけはある。 「一秒を十秒に変える能力……だっけな」 十倍海王拳を思い出した。 それとハルヒよ、なんだそのBB弾は? 39 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:21:52.35 ID:vFUHxnoUO 「キョン逃げろ!!」 植木が叫ぶ、駄目だ体が言うことをきかん。 でっかい岩が落ちてくる。クレーターがやけに目立つな 「髪−−−鋼−−−−能力−−−」 この声のピッチは聞き覚えがあるな。 誰だったか、……ああ、九曜か 43 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:28:47.37 ID:vFUHxnoUO ゴゴゴゴゴ…と、岩が鋼にあたる音が聞こえる。植木は大丈夫なのか? 九曜、助けた理由はなんだ。お前も体が勝手にとか言うオチじゃないだろうな? 「−−今は……その時−−−じゃない」 相変わらず意味不明な奴だな、だが感謝するぞ九曜。 まだ俺はゲームオーバーなんかになっちゃいない、まだやれる。 「−−−レベル2−−−これが…最後」 そういえばお前のレベル2を見たことがなかったな、いったいなにがおきる? 46 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:39:18.37 ID:vFUHxnoUO 鋼が金色に輝いていく。 九曜、これがレベル2なのか? 「−−そう−−−−もっと−−硬い」シュッ 限界突破した金色に輝く鋼がハルヒのレベル2のバリアを貫く、多分だがもうチャンスはここしかないだろう 「植木、聞こえるか?」 「ああ、聞こえるぞ」 考えはまとまった。後は植木のところに行くだけだ。だが動かない、誰か手伝ってくれよ 51 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:46:41.38 ID:vFUHxnoUO 「すみません。遅くなりましたね」 気絶から目覚めたのか?なら俺を植木のとこまで運んでくれ 「わたしも手伝います!」 「……」 朝比奈さん…長門…来てくれたのか、さすがSOS団の団員だ。 ここはハルヒにも感謝だな、あいつのおかげなんだからな一応 「……時間がない。はやく彼を」 「もちろんですよ長門さん」 53 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/17(火) 23:55:16.84 ID:vFUHxnoUO 三人が俺を担いで植木の所へと向かう、金色の背景がやけに眩しい。 もう少し暗い色にしてほしかったんだが。 「到着しました。後は…お任せします」 わざわざ悪かったな、後はみんなを連れてこの空間から出てくれ。 長門、頼んだ。 「……」コク 頷くと長門は朝倉と喜緑さんをたたき起こし、この空間からでる手伝いをしろとお願いしていた。 お願いというより命令に近かったような気もするな 56 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:07:49.95 ID:TEHVxuT2O 植木「俺は何をすればいいんだ?」 キョン「今から俺は自分をゴミにする。それをお前の能力で神器に付加してくれ」 植木「自分をゴミにするなんてできるのか?」 キョン「ああ、限定条件は満たしてるはずだからな。 別に手で覆い隠す事じゃないんだ、心の底からゴミにしても平気な資源ならなんでもできたんだよ それをレベル2になった時に気付いた。」 植木「お前はどうなるだよ、消えちまうかもしんねーぞ」 キョン「それすらなんとかなる気がする。信じてくれ」 植木「……わかった。なら遠慮なんてしない、俺はお前を神器に付加する。 信じてるぞキョン」 58 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:11:17.36 ID:TEHVxuT2O 植木「何に付加すればいいんだ?魔王は無理だ」 キョン「俺の天界力を使えばなんとかならないか?」 植木「さっぱりわからん」 キョン「できなかったら百鬼夜行にでも付加してくれ。 資源をゴミにする能力」 パァァァァァ 植木「……ケシカスになった」 64 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:17:49.87 ID:TEHVxuT2O キョン(俺はハルヒの鍵なんだろ?なら俺が付加された神器ならハルヒに効力があるはずだ 浅はかな考えだがやってしまったもんはしょうがない。ちょっと後悔……は、していないぞ) 植木「キョン、聞こえてるなら聞いててくれ」 キョン(ゴミと変化した俺にもちゃんと聞こえてるぞ) 植木「前から思ってたんだ。コバセンもお前も魔王なんかじゃない 俺は英雄だと思っているんだ。だから魔王なんて呼び方は捨てる」 キョン(英雄か、半熟な英雄だろうがな俺の場合は) 71 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:26:32.87 ID:TEHVxuT2O 植木「行くぞキョン」 キョン(ああ) 植木「十ツ星神器、英雄(魔王)!!!」 キョン(…ハルヒ、俺はここにいるぞ) 俺の姿をした神器がハルヒに向かって加速していく、うっちゃりすんなよハルヒ。 ちゃんと俺を受け止めろよ ドォォォォォォン ハルヒ「…………キョ………ン」 じゃあなハルヒ、記憶を戻してまたSOS団の団長として楽しく遊んでろ。 お前の願いは叶ってるんだからな 76 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:36:35.91 ID:TEHVxuT2O 古泉「涼宮さん!それに植木さん!!」 みくる「キョン君はどうしたんですか?」 長門「……」 植木「ハルヒは寝てるだけだから大丈夫だ。外傷はないみたいだしな」 神「キョンは……そうか、植木ご苦労さんじゃったな」 植木「あ……ああ」フラッ ドサッ 神「植木!?」 植木「………ZZ」 79 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:46:15.88 ID:TEHVxuT2O 神「キョンは〜〜〜〜〜と、いうわけじゃ。 お前達にはつらいかもしれんが…」 みくる「……キュー」バタ 古泉「なんとかならないのでしょうか?僕が出来ることならなんでもします!」 長門「………貴方は何故この戦いをさせたのか本当の理由を聞いていない」 神「この世界をあるべき姿に戻そうとするためじゃ」 長門「……それは何」 神「本来なら生まれるべき世界じゃなかったこの世界……とは言っても誰もわからんじゃろーし… 当然この世界の鍵のあいつすらわからんじゃろーな」 長門「答えになっていない」 86 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 00:52:45.88 ID:TEHVxuT2O 神「時がくれば自ずとわかるはずじゃ……だがそれはキョンがいる世界と言う意味でじゃがの」 長門「……もし彼が私との約束を果たせないのなら私は貴方という情報を解除する。 全ての責任は貴方」 神「……それもいいかもしれん、もはやこの世界は真実を知る事なく終わるかも知れんしの」 長門「………」 ハルヒ「……キョン、あんたは永久に雑用なんだからね………ZZ」 古泉「涼宮さん…」 87 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 01:01:47.94 ID:TEHVxuT2O 神「もうこの世界はこの状態で進行していく 誰しもわからない絶望でな」 古泉「絶望……ですか」 長門「……」 ハルヒ「………に……変える能力?なによコレ………ZZ」 古泉「涼宮さん!?」 長門「……」 神「……そうか、まだその手があったんじゃ! オレとした事が迂闊じゃった。まだ能力があったんじゃ」 ハルヒ「絶望を希望に変える能力……Z」 神「こいつが起きたらこの空白の才を渡してくれ」 古泉「待ってください。それでは涼宮さんの記憶が…」 92 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 01:12:17.03 ID:TEHVxuT2O 神「記憶ならもう大丈夫じゃ、実はこいつの記憶はオレが消し……植木の最後の神器で元に戻ってるはずじゃ」 古泉(消し……?) 神「ほら、寝言でキョンの名前を呼んでたじゃろ?だから安心しろ!」ダッ 長門(……逃げた) 古泉「空白の才に何を書くのかくらい教えてください!」 神「大丈夫じゃ!また世界は回り始めたからのう!!ガッハッハ」 ハルヒ「………ん」ムクッ 古泉「涼宮さん!大丈夫ですか?」 ハルヒ「……?」 96 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 01:18:29.91 ID:TEHVxuT2O ハルヒ「古泉君!あたしは今無性に文字を書きなぐりたいわ!!」 古泉「え?あ、ペンならありますが…」 ハルヒ「早く早く!」 古泉「どうぞ」 ハルヒ「……何でかしらね?こんな意味のわからない文字が書きたくてしょうがないの」カキカキ 「再会の才」 ハルヒ「あたしって、体育館で爆発音がなってから今まで寝てたの? ねえ有希は知らない?」 長門「あの時から貴女は気を失い入院をしていた。 今日は院長に頼み貴女を連れて外出の許可がでた。」 100 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 01:25:23.25 ID:TEHVxuT2O 古泉「長門さん……?」 長門「そういうことをしておいた」 古泉「情報操作能力が使用できるのですか?」 長門「可能、もう戦いは終わった。神が何をしたかったのかは今だ不明。 しかし能力の消失と共に身体への悪影響は消えている」 古泉「……!そのようですね、僕も能力が発動できません」 ハルヒ「ねえ、さっきから何を話してるの?」 古泉「あ、いえ。朝比奈さんが眠ってしまったのでどうしようかと」 ハルヒ「そうね、それとこの………誰?」 植木「……森…もっと見た目がいい食べ物を作ってくれZZ」 103 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 01:32:07.37 ID:TEHVxuT2O ハルヒ「古泉君の知り合い?」 古泉「ええ」 ハルヒ「困ったわね……あたしも手伝いたいけどあんまり体に力が入らないし……」 古泉「………ん?おや、貴方がいれば大丈夫ですね」 「よう」 ハルヒ「ちょっとキョン!今までどこ行ってたのよ!? まあいいわ、団長命令よ!その古泉君の友達を運んであげなさい!」 キョン「やれやれ、お前は知らないかも知れんが俺は今まで頑張ってきたんだ。 少しくらい労いの言葉をだな……」 109 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 01:44:20.97 ID:TEHVxuT2O あれから数日が過ぎた。ハルヒは戦いの記憶がなくいつも通りに傍若無人に振る舞っている。 俺と植木が戦ってる時の話だが、 ロベルトはマーガレットに連れられて天界へ、なんでも1番の重傷だったらしい。 佐々木達は橘の機関に連れられて病院に送られたらしい。 その時神は人間界の警察に事情聴取されていたらしい。あんなファッションを今だにしているからだ 九曜は………知らん。いつ消えたのか?やはりドライアイスという俺がつけた表現に間違いはなかったみたいだな。 朝倉は長門の指令でマンションに先に行けと命令され喜緑さんはバイトだといっていた。 喜緑さんのバイトへの情熱は半端じゃないということが理解できた瞬間だった。 そして今の俺達はというと 115 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 01:53:27.44 ID:TEHVxuT2O キョン「おいハルヒ、なんで集合写真なんだ?」 ハルヒ「思い出を形として残すために決まってるじゃない!」 古泉「いいではありませんか。実に高校生らしい」 キョン「写真がか?」 みくる「今年は卒業します!」 キョン(そういえばそんな設定にされてしまいましたね) 長門「……このカメラは内部情報を撮影可能?」 キョン「無理だ長門、……てか冗談だよな?」 ハルヒ「みんな!!!撮るわよ!!!ハイチーズ!」 カシャッ 涼宮ハルヒの法則。おしまい 127 名前: ◆EVysN91tAI [] 投稿日:2009/02/18(水) 01:57:47.46 ID:TEHVxuT2O 無茶苦茶になってしまいましたが終わりです。 自分でもなんだこれ……とか思いながら書いてました。 何か質問があれば答えます。 でも自分でも忘れてる事がたくさんあるんで矛盾や話しが食い違っても 電光石火で忘れてください。 131 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 02:00:18.41 ID:TEHVxuT2O キョン「ハルヒのやつ掃除当番くらいちゃんとやれよな……」 カタカタ キョン「ん?モップが少し動いたような」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         おまけ          完 149 名前: ◆EVysN91tAI [sage] 投稿日:2009/02/18(水) 02:30:15.42 ID:TEHVxuT2O あ、お礼いってませんでした。 保守しまくってくれた人、ゴミ神器を書いてくれた人本当にありがとうございます。 他にもカオスすぎるSSや真面目なSSも書いたりしたんでよかったら探して見てください。 たぶん発見できないと思いますが… わかるとすれば餅を食べる長門とカメムシと長門を書きました。 またSSを書く機会があれば朝倉となゆき(kanon)のSSを書くとおもいます。 ではのし