古泉「もうすぐバレンタインですね」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/06(金) 20:17:44.88 ID:Fuvc2rbl0 キョン「だからどうしたって言うんだ?3-5」 古泉「ファンブル。いえ、言ってみただけです。」 キョン「そうか、しかし顔が近い」 古泉「おっと、失礼しました。いえ、私のバイトはこういうイベントが近くなると忙しくなるもので……2-4」 キョン「ファンブル。で、それと俺のことと何の関係があるんだ?」 古泉「別に深い意味はありませんよ。」 キョン「お前がそう言うセリフを言う時が一番気になるんだよ……5-1」 古泉「本当です、今は何も起こってません。これは……そうですね訓示です。おっと私の巡洋艦が」 キョン「訓示?」 古泉「肝に銘じておいてください。ということです。4-6」 キョン「全く……よくわからん奴だなお前は……って俺の潜水艦が!」 古泉「あなたほどではありませんよ」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:23:20.12 ID:Fuvc2rbl0 バーン! ハルヒ「ハーイ!みんな居るー!?……あら古泉君とキョンだけなのね」 キョン「あぁまだ二人は来てないぞ」 ハルヒ「そう……ま、いいわ!今日の会議はお休み!みんな帰りなさい!」 キョン「なんだ、今日はなんにもしないのか」 ハルヒ「ほらっ、カギ閉めるからさっさと出た出た!」 キョン「お、おい。ちょっとくらい待てサンダーボルトでも片付けには時間がかかる」 ハルヒ「ハイハイ、わかったからさっさと帰る」 ガチャ ハルヒ「じゃー本日は解散!」 ダダダダダダダダ…… キョン「まさに疾風怒濤だな……」 古泉「では我々も帰るとしましょうか?」 キョン「そうだな」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:27:27.84 ID:Fuvc2rbl0 -次の日- キョン「フー、全く一年が立とうとしてるとはいえこの坂はやはりつらいな……別に俺はここで徳を積もうとは思ってないんだが」 キョン「しかし、なんだろうこの突き刺さるような目線は……」 キョン「とりあえず教室に行くか」 ガラッ キョン「ハヨーッス」 ハルヒ「……」 谷口「おぉキョン、おはよう」 国木田「おはようキョン」 キョン「だから、そのキョンってのは……ま、いいや。でなんだこれは?」 国木田「それは僕たちの方が聞きたいね」 谷口「朝来たときにはこうなってたんだよ、なんか空気が違うんだよな」 キョン「女子が一言もしゃべっていない……まるで数年雨の降っていない荒野のように殺伐としているな」 国木田「それもキョンが来てからさらにその空気が張り詰めてるんだよね」 谷口「キョン〜、お前なんか女子を怒らせるようなことしたんじゃないのか〜?」 キョン「しらん。全然身に覚えがない」 ガララー 岡部「おーし、授業始めるぞー。おっ今日は女子がみんな席についてるな。感心、感心」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:30:19.32 ID:Fuvc2rbl0 キーンコーンカーンコーン キョン「ふー、やっとおわったか一日の最後のベルっていうのはなんでこう清々しいのだろうね。」 ハルヒ「……まだ終わって無いわよ」 キョン「ん?何か言ったか?」 ハルヒ「なんでもないわよ」 キョン「あ、どっか行きやがった」 谷口「おーい!キョン!人が来てるぞー!」 キョン「ん?いったい誰だ?」 谷口「それはもう絶世の美少女……じゃなくてだな、俺が女子の趣味を調べるついでに調べた    “恋人にしたい男子ランキング”のトップチャートに入るという、あの羨ましい妬ましい古泉君だ」 キョン「お前、そんなことまで調べてたのか……」 谷口「まー不本意だが、この手の情報収集もモテる男になるための条件なのさ」 キョン「そうか、お前はもう、それでいいからガンバレ」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:32:17.84 ID:Fuvc2rbl0 キョン「で、古泉どうしたんだ?お前が俺のクラスに来るなんて」 古泉「すみません、本来なら部室で待っていようと思ったのですが、どうやらそう猶予が無いようなので……」 キョン「お前のバイト関係か?」 古泉「いえ、今回はちょっと違います。」 キョン「どういうことだ?」 古泉「私が昨日言ったことを覚えていますか?」 キョン「ん?昨日……バレンタインがどうとかって話か?」 古泉「それです、驚かないで聞いていただけますか?」 キョン「あぁ」 古泉「おそらく、涼宮さんはバレンタインにあなたにチョコを渡したいと思っているようです。」 キョン「本当なのか?」 古泉「これは私だけの意見ではありません、私のバイト仲間の女性や上司との話し合いの結果です。    おそらく間違いないでしょう。」 キョン「はぁ、まぁ別にかまわんが……てか、まだバレンタインまでだいぶあるぞ!?」 古泉「その通りです、まだバレンタインまでには日がある。しかし涼宮さんはあまりにもその妄想が    貯まり過ぎてそれが爆発してしまったようです。」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:34:08.84 ID:Fuvc2rbl0 キョン「なんだそりゃ?思春期真っ盛りの中学生じゃねぇんだぞ」 古泉「それはかなり個人差があるといいますか、健康な方であれば高校生でも多くが思春期真っ盛りだと思われますが    ……まぁそれは置いておくとしてですね。」 キョン「そんなにヤバいのか?」 古泉「それなりに。……女性というのは魅力的な、この場合モテる男性にチョコを渡したいと思うものです」 キョン「ふむ、そういうものなのか」 古泉「そして涼宮さんはそう言う男性にあなたになってほしいと思っている。」 キョン「なるほど」 古泉「今日あなたは朝から変な視線を感じませんでしたか?」 キョン「あぁ、実は俺も朝から気になっていたんだ」 古泉「さて、ここで問題です。モテる男性とはどういう男性でしょう?」 キョン「は?急いでるんじゃなかったのか?」 古泉「すみません、コレは職業病のようなものかもしれませんね」 キョン「それは大変だ、お前のバイト先は労災はおりるのか?」 古泉「その点はぬかりありません、老後まで安心です。と、話を戻しますね。バレンタインという日にモテる男性というのはズバリ、    チョコをたくさんもらえる男性をさす場合が多いでしょうね」 キョン「なるほどな、それは分かる」 古泉「前にも言いましたが涼宮さんにはがん願望を実現する力があると我々は考えています」 キョン「ハトが白くなったり、秋に桜が咲いたりか」 古泉「そうです。そして今回はあなたに大量のチョコが贈られる」 キョン「それは嬉しい限りだな」 古泉「それがそうでもないんですよ」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage がん願望って何だw間違えた] 投稿日:2009/02/06(金) 20:37:28.03 ID:Fuvc2rbl0 キョン「なんでだ?もらえるものはチロルチョコだろうが貰ってやる、あまったらアフリカの恵まれない子供たちのところに送ってやっても良い」 古泉「それはいい考えですね、ただ今回はそうもいきません、涼宮さんは“あなたにモテてほしいがチョコを渡すのは自分だけでありたい”    と考えています」 キョン「それもお仲間と上司の話し合いの結果か?」 古泉「これは話し合いとはあまり関係ありません。言うなれば“乙女心”というものでしょうか?」 キョン「乙女心ねぇ……」 古泉「とにかく……女性からチョコを貰うのは危険行為です。とにかく逃げ回ってください。そして涼宮さんからチョコを貰うんです。」 キョン「まかり間違ってもらったら、どうなる?」 古泉「できれば私は明日もあなたと会いたいのですがね」 キョン「世界の終わりってことか」 古泉「始まりかもしれませんよ?」 キョン「地球丸ごとチョコになった新世界なんて俺は見たくないな」 古泉「ごもっともです」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:39:11.20 ID:Fuvc2rbl0 タッタッタ キョン「ハルヒの奴め……いったいどこに行ったんだ」 キョン「とりあえず部室へ行ってみるか」 ガチャ キョン「おーいハルヒー?」 みくる「あ、キョン君。えーっと、その実はー」 キョン(もうすでに後ろからでっかいリボンが付いたチョコが見えてます。朝比奈さん) キョン「ハルヒは居ないみたいですね!では!!」 バン! みくる「え、えぇ〜!そ、そんなぁ〜……」 ダダダダダダ キョン(すみません、朝比奈さん……本当なら涙を流して喜びながら神に生まれてきた幸せを伝えるところなのですが……) 女子A「あ、キョン君よ!」 女子B「ホントだ!キョン君だわ!!」 女子C「ねーキョン君〜ちょっと待ってよー」 キョン「くっ……もうここまで」 キョン(これが人生に一度来るというモテ期って奴か……もったいないが、俺はまだこの世界に未練いっぱいあるんだ……) 女子D「キョン君が逃げたわ!」 女子E「待ってくださぁい」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:40:32.02 ID:Fuvc2rbl0 キョン「ココにも居ない……屋上はこの前ハルヒが勝手に行って以来カギがかかってるし不可能……」 キョン「いったいどこにいるんだあいつは!!」 キョン「ん?あれは……古泉!よかった女子に追われててヤバいんだ!」 古泉「そうですか、ではこちらへ」 バタン! キョン「ふぅ助かった。ありがとな古いず……ってなんでお前上半身裸……」 古泉「フフフ……キョン君、会いたかったですよ……」 キョン(これはヤバい……今までの比じゃない、俺の本能がこれ以上近づくと何かを失うと言っている) 古泉「2人で新世界のアダムとイブになるのもいいと思いませんか?」 キョン「何の冗談だ、それにアダムとイブは男と女だろう。残念ながら俺たちは野郎同士じゃないか」 古泉「禁断の果実を2人で……」 キョン「駄目だコイツ……全然人の話聞いてねぇ」 キョン「とりあえず、逃げるか!」 古泉「あぁん、キョン君♪」 キョン「変な声を出すな」 ガラッ! キョン「カギをかけ忘れるとは詰めが甘いな古泉」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:42:15.75 ID:Fuvc2rbl0 女子F「あ、キョン君居たわよー!」 キョン「もう見つかったか!」 ダダダダダ キョン「しかしこのままでは本当に捕まってしまうな……こうなれば校舎外へ!」 ガンッ! キョン「ッツ!いってぇ!……こっちは下駄箱だったはずだが……」 長門「この空間を封鎖した」 キョン「おぉ!長門!お前は大丈夫みたいだな!学内は男も女も変になっちまってるんだ」 長門「ここなら誰にも邪魔されない」 キョン「は?」 長門「受け取って」 キョン「え、その……長門……さん?」 長門「受け取って」 キョン「も、もしかしなくても」 長門「チョコ」 キョン「うぅわぁぁぁぁ!!」 長門「受け取って」 ガンッ! キョン「くそっ……まわりは全部壁……逃げられない……か」 長門「受け取って」 キョン「トテトテ歩いて近づいてきてるから大した恐怖感はないけど、このままじゃ世界が終わっちまう」 長門「チョコ」 キョン「ふっ……ここらが年貢の納め時か、わかったよ長門、そのチョコ貰……」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:43:53.83 ID:Fuvc2rbl0 バリーン! ??「ふぅ、何とか間に合ったみたいね」 キョン「え?お前は……」 朝倉「大丈夫?キョン君?チョコまだ貰ってない?」 キョン「朝倉!お前また俺を殺しに……」 朝倉「あー、今回は違うのよ。詳しい話は後!まずは長門さんから逃げるわよ!」 キョン「まったく何がどうなってるんだ……」 長門「パーソナルネーム、朝倉涼子を敵性と判定、当該対象の有機情報連結を解除する」 朝倉「そう簡単にはいかないと思うわよ」 長門「あなたは私のサブ」 朝倉「今は違うわ」 長門「ガ、ガガガガガガ」 朝倉「自分で仕掛けたトラップに自分でかかってるんじゃあ笑えないわね。さてキョン君、行きましょう」 キョン「お、おい」 ダダダダダダ キョン「どういうことだ?説明しろ」 朝倉「長門さんはね、自分が今回のことで壊れることを知ってたのよ」 キョン「何だって?でもあいつは未来のことはもう分からないって……」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:45:29.78 ID:Fuvc2rbl0 朝倉「情報統合思念体があまりにも危険だったから上位コマンドで直接長門さんに知られたみたいだわ」 キョン「ほー、アイツらそんなこともできるのか」 朝倉「自分達が作ったものくらいちゃんと使えないとね。それすら拒否するだけの性能を持つようになれば別だけどね」 キョン「そういうものか」 朝倉「そういうものよ。あ、そろそろ時間ね……」 キョン「ん?どうしたんだ?」 朝倉「情報統合思念体もこの事態に気が付くのが遅れちゃってね、結果、長門さんにこの事態を伝えるのが遅れちゃったのよ。    だから今の私は急ごしらえの粗悪品。制限時間つきなの」 キョン「これでお前が目の前から消えるのは3回目くらいだったかな」 朝倉「そうかもしれないわね、でも私自身にある情報が完全じゃないから本当のところはわからないわ」 キョン「次もこうやって味方として会いたいな」 朝倉「あら?今の私は別に味方じゃないわよ、言うなれば運命共同体、世界が消えちゃったら私も消えちゃうもの」 キョン「お前らには死の概念は無かったんじゃないのか?」 朝倉「少しはね……考えることもあるのよ。長門さんの進化が私にも少し影響してるのかもしれないわね」 キョン「それはいいことじゃないか」 朝倉「どうかしら?とりあえず最後に長門さんからのヒント“丘の高台”。じゃあ伝えたからね」 キョン「おう、ありがとな」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 20:47:03.70 ID:Fuvc2rbl0 キョン「消えちまったか……丘の高台……学校の道をそのまま上ったところか」 キョン「よし、行ってみるか!」 ッタッタッタ! キョン「長門の空間の封鎖が逆に役に立ったみたいだなみんな学校から出れないようだ」 ???「キョン!」 キョン「ひっ!」 佐々木「くっくっ、どうしたんだよ。まるでハトが豆鉄砲食らったみたいに」 キョン「い、いやなんでもない。お前は大丈夫みたいだな」 佐々木「いったい何を言ってるんだい?……ところでキョン、君は世俗的な習慣についてどう考えてる?」 キョン「突然だな、どういうことだ」 佐々木「僕はね、愛とか恋とかそういう一時の感情には流されないし、これが一部の企業が考えた営利目的の行事だってことも知ってるんだ」 キョン「ん?それって……」 佐々木「でもね、こういうみんなが行ってる慣習をやらないっていうのもよくないんじゃないかと思うんだ、だから……」 キョン「すまん、俺は今すごく急いでいる」 佐々木「え?」 キョン「話は今度会った時に聞こう、隣町からよくこっちまで来てくれた、それには敬意を表する。でも、今はそういう話をする状況じゃないんだ、じゃ!」 ダダダダダダダダダ! 佐々木「え〜えぇ?」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:05:23.02 ID:Fuvc2rbl0 ダダダダダダダダダ! キョン「まさか、佐々木にまでハルヒのバレンタイン効果が影響してたとは……というか佐々木も神じゃなかったのか?例の3人組!」 キョン(俺は誰に向かって言ってるんだろう?) キョン「それよりも丘の高台を目指すか」 キョン「ハァーハァーハァー」 キョン「さ、流石に毎日坂を登って登校してるとはいえ頂上まで全力ダッシュは体に堪えるな……」 キョン「見つけた!」 ハルヒ「……」 キョン「こんなところにいたのかハルヒ」 ハルヒ「キョン、アンタこそなんでこんなところに来たのよ?」 キョン「さぁな、なんとなくだ」 ハルヒ「汗だくで何言ってるんだが」 キョン「走ってきたからな、当然だ」 ハルヒ「何で走ってくる必要があるのよ?誰かにお早いバレンタインでも貰いそうになって怖気づいて逃げちゃったの?」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:07:06.56 ID:Fuvc2rbl0 キョン「ん〜……ま、そんなところだ」 ハルヒ「なによ、ホントに貰わなかったの?」 キョン「あぁ」 ハルヒ「じ、じゃあ、このチョコ!バレンタイン前の試作品だけどあんたにあげるわよ!」 キョン「試作品というわりにはラッピングもちゃんとしてあるじゃないか」 ハルヒ「そこも含めて試作品なのよ!いい!食べたら味とかその他諸々のことについてのレポートを原稿用紙50枚以上でまとめなさいよ!!」 キョン「そりゃ、すばらしい味がするんだろうなぁ」 パクッ ハルヒ「ど、どう?」 キョン「こりゃだめだ」 ハルヒ「え?」 キョン「“美味い”……それ以上長い文章を作る気が起きない」 ハルヒ「ま、まぁそれなりの感想ね、アンタにはあんまり期待してなかったしそれで十分だわ」 キョン「原稿用紙はいいのか?」 ハルヒ「いいのよ!!」 キョン「……これが乙女心って奴なのか。なぁ古泉?」 ーおわりー 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:09:50.47 ID:Fuvc2rbl0 さっきTV見ながらダラダラ作ったらこんな感じになった 地味に誤字脱字があったのは大変申し訳ない そもそもこの手のモノを初めて作ったにしては まぁまぁなんじゃないかと自分では思っている でも最後まで読んでくれた人は本当にありがとうございました 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:11:08.73 ID:Fuvc2rbl0 なんか最近ハルヒのBADENDしか見てなかったから 一つくらいハッピーエンドで終わる作品があったらいいな〜 って気持ちで作りました 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:53:36.51 ID:Fuvc2rbl0 -後日談- キョン(その後、女子生徒も男子生徒も俺の尻を追っかけてたことをなぜかすっかり忘れ、     このバレンタイン目前チキチキ猛レースを覚えているのは俺達SOS団の団員だけとなった) キョン(ま、モテ期を逃したのはちょっと残念だったが世界の崩壊よりはマシだろう) キョン(それから数日後のある日) 古泉「どうやら、またこうやって僕はあなたとオセロができるようですね」 キョン「そうだな」 古泉「おかげであれから僕のバイトはすっかり開店休業です」 キョン「そりゃよかった。ところで古泉」 古泉「はい、なんでしょう?」 キョン「アレはどこまで本気だったんだ?」 古泉「はてアレとは?」 キョン「アレと言ったらアレだよアレ」 古泉「?……さて、私には思い当たる節は無いのですが?」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:55:55.69 ID:Fuvc2rbl0 長門「……涼宮ハルヒの精神の安定によって世界は元に戻った」 キョン「ん?」 長門「その時に世界の安定を著しく脅かすような要因は自動的に修正された」 キョン「そういうもんなのか?」 長門「そう」 古泉「僕にはさっぱり分かりませんが、よろしければ長門さん、お教えくださいませんか?」 キョン「あーもう、いい!忘れろ!」 古泉「そう言わずに」 キョン「手を触るな、肩を触れるな、息が近い」 古泉「おっとすみません」 キョン(実はコイツ全部覚えているんじゃあ……) ガチャ みくる「こんにちわー、あ、みなさんもう居るんですか〜」 キョン「あ、ちょっと盤ごと外に持って行きますね」 古泉「では、僕も」 ダダダダダダダダダダダ!! キョン「うぉわ!」 古泉「おっと!」 ハルヒ「みっくるちゃーん!今日は新しいコスプレ持ってきたわよー!!」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:57:51.56 ID:Fuvc2rbl0 みくる「ふぇ……」 ハルヒ「今日のは……マジで凄いわよ」(袋の中身を見せる) みくる「ふ、ふえぇぇぇ!こ、こんなの着れませぇぇぇぇん!!」 ハルヒ「大丈夫よ、着せるのはアタシなんだから!」 キョン「ドア、閉めるか」 古泉「そうですね」 パタン みくる「や、やめて下さいぃぃぃぃ!きゃふぅ!」 古泉「ところで、今日女子も男子もそわそわしてませんでしたか?」 キョン「ん?そうか?俺にはよく分からなかったが」 古泉「そうですか、どちらにしてもすぐに分かることになるでしょうね」 キョン「ん?どういうこった?」 古泉「今日は本当の“バレンタイン”ですよ」 バァーン! ハルヒ「さぁキョン!今日が待ちに待った本番よ!!SOS団の名を世に知らしめるためにもチョコを配りまくるわよ!!」 みくる「ふぇぇ、こ、この恰好で配るんですかぁ?」 キョン(悩殺!!) ハルヒ「大丈夫よ!このチョコはキョンが毒見済ませてるから!」 キョン(こいつ、聞いちゃいねぇ……朝比奈さんあなたのその神々しい姿を他人にも見せないといけないとは……) ハルヒ「さぁ行くわよ!みくるちゃん」 みくる「いやぁぁぁぁ!」 ドドドドドドドドドド! 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 21:59:55.39 ID:Fuvc2rbl0 キョン(朝比奈さん、ご冥福をお祈りいたします) 古泉「ではオセロの続きでもやりますか?」 キョン「そうだな」 キョン「そういえば長門」 長門「何?」 キョン「お前いつでも朝倉出せるのか?」 長門「常にその権限を持ってるわけではない」 キョン「そうなのか」 長門「今回は特別」 キョン「そうか」 長門「そう」 ハルヒ「……OS団!よぉーっろ……お願いいた……まぁーす!!」 古泉「……」 キョン「……」 古泉「今日は静かな一日だと思ったんですけどね」 キョン「そりゃないだろう、アイツが居る限り」 -多分終わり-