もう我慢できない・・・古泉ッ! 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 01:57:54.89 ID:Qep86ttQ0 キョン「女だ! お前のそのイケメン面で女を釣ってきてくれ!」 古泉「何故です?」 キョン「知り合いはたくさんに居る、友達(?)も居る、奴隷もいる、あとは彼女くらいだろう?」 古泉「涼宮さんの事を考えるとやはりそれは・・・(僕的にも嫌ですしね)」 キョン「頼む・・・! 俺に出来ることなら何でもするから!」 古泉「・・・魅力的ですね、でもダメなものはダメです」 キョン「そうか・・・(朝比奈さんにでも相談するか)」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:04:01.36 ID:Qep86ttQ0 キョン「朝比奈さん・・・朝比奈さんは・・・っと・・・」 キョン「いないぞ? 何処に居るんだ」 ハルヒ「キョン! こんなところでなにやってるの?」 キョン「なんだハルヒか、今朝比奈さんを探しているんだが見なかったか?」 ハルヒ「みくるちゃん? 見てないけど・・・どうしたの? 何か用?」 キョン「ちょっと相談があってな・・・」 ハルヒ「そうなの・・・私でよかったら相談に乗るわよ?」 キョン「ハルヒ・・・」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:08:50.62 ID:Qep86ttQ0 キョン「実は人脈《女性的な意味》を広げようとしているんだ」 ハルヒ「人脈を? 何でいきなりそんな社交的に・・・」 キョン「ほら、俺って友達が少ないだろう? 主にSOS団が原因で」 ハルヒ「・・・そうね」 キョン「だからさ、もう少し知り合いを作っておいたら後々便利《結婚相手的な意味》かなとおもってな」 ハルヒ「人脈・・・」 キョン「それに知り合いが多いほうが不思議についても何か聞けるかもしれないぞ?」 ハルヒ「・・・! それもそうね! で、なんでみくるちゃんなの?」 キョン「あの人が一番人脈が広そうだからな《女性的な意味》」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:11:58.90 ID:Qep86ttQ0 ハルヒ「わかったわ、じゃあ私も協力してあげる」 キョン「ハルヒ・・・!」 ハルヒ「何よ・・・! アンタのためじゃないんだからね! で、どんな友達が欲しいの? やっぱ宇宙人とか?」 キョン「いや、可愛い女の子の知り合いが欲しいんだ」 ハルヒ「・・・」 キョン「美人でもいいが、貧乳はもう随分見たから出来れば巨乳で頼む」 ハルヒ「・・・」 キョン「性格は・・・シチューが美味いかどうかで決めるから何でもいい」 ハルヒ「悪いわねキョン、そういえば私今日用事があったの。又明日ね」ダダダダダダダ キョン「おいハルヒ・・・! ・・・行ってしまった。なんだったんだアイツ」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:14:13.26 ID:Qep86ttQ0 キョン「朝比奈さん!」 朝比奈「キョン君?(さっき涼宮さんが来てキョン君に何も言うなって言ってたけど・・・)」 キョン「聞いてください朝比奈さん、俺だって高校生なんです」 朝比奈「そうですね、キョン君は何の変哲も無い普通の高校生ですよ?」 キョン「だから普通に欲求があります」 朝比奈「欲求? おなかでも減ってるんですか? もみじまんじゅうならありますけど?」 キョン「いえ、別の欲求です」 朝比奈「眠たいんですか? 膝枕ならしますけど?」 キョン「死ぬほど魅力的ですが最後の欲求です」 朝比奈「・・・そうですか、わかりました。初めてですが・・・キョン君となら・・・」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:20:32.52 ID:Qep86ttQ0 キョン「何だか分からないが今夜零時に部室に来てくれと言われたぞ」 キョン「これは合コン的な流れか?」 キョン「よし、じゃあ合コンに行くにはやっぱりそれなりに身だしなみに気を配らないとな」 古泉「・・・おや、珍しいですね、こんなところで何をしているんですか?」 キョン「なんだ? 俺が服屋に居るのが珍しいだと? 馬鹿にしてるのか?」 古泉「いえいえ、別に貴方がお金にとってもケチで服はいつもゴミ捨て場から取っている事を知ってるわけじゃないんですよ」 キョン「・・・ははははは、古泉は面白いなぁはははそんなシャレ笑えないぞふはは」 古泉「・・・」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:25:55.87 ID:Qep86ttQ0 古泉「それで、今日は何をお探しなんですか?」 キョン「今日はな、合コンに行く服を探しているんだ」 古泉「知ってい・・・そうですか、ではコレなんてどうでしょう」 キョン「アロハシャツ・・・? 下は海水パンツか」 古泉「ええ、女の子達にはとっても人気があるようですよ?」 キョン「でも・・・派手じゃないかな?」 古泉「いえいえ、そんなことはないです、とってもお似合いですよ?」 キョン「そうか! ありがとな古泉! ちょっとこの季節には寒いけど嬉しいぞ! 合計三万円ってなんだか高いが楽しみだぞ!」 古泉「いえいえいえ、礼には及びませんよ、また何か困ったら何でも聞いてください。では」ガチャバタン キョン「俺はいい知り合いを持ったなぁ・・・」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:32:24.22 ID:Qep86ttQ0 キョン「よし、服装はバッチリ。第一印象はクリアだな」 キョン「次はプレゼントか?」 キョン「でもプレゼントって何をあげればいいんだろうか」 佐々木「・・・やぁキョン、そんな格好で何をしているんだい? 君を避ける人達で道が空いて大助かりだけど寒くないのかい?」 キョン「なんだ、佐々木じゃないか。体の寒い寒くないの問題じゃなく俺のハートがこれから熱くなるか熱くならないかの問題だからいいんだよ」 佐々木「よくわからないけど君はこれから何か面白い事に参加すると見たよ」 キョン「ああ、そうなんだ、今日は合コンがあるんだ」 佐々木「知って・・・そうかい、それで今は会場に向かっているところなのかな?」 キョン「いや、今からプレゼントでも買おうかと思ってな」 佐々木「そうかい、じゃあ僕もプレゼント選びを手伝ってあげるよ」 キョン「ホントか佐々木!? 俺は本当に良い知り合いに囲まれているな」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:38:52.36 ID:Qep86ttQ0 キョン「佐々木、今日は本当に助かったよ」 佐々木「君の役に立てて嬉しいよ」 キョン「まさか今時の流行がコケシだなんて思いもしなかったぞ。しかも一個五万円もする高級品、随分奮発してしまった」 佐々木「ははは、常識だよ。ハニワとどっちにしようか迷ったけどね」 キョン「やっぱり持つべきものは知り合いだよな」 佐々木「ああ、そうだね」 キョン「それで佐々木、お前も合コンに来ないか?」 佐々木「僕がかい? いや、遠慮しておくよ」 キョン「そうか、残念だ。じゃあ知り合いに声をかけておいてくれないか? 男は競争率が上がるから誘わないでいい」 佐々木「そうだね、わかったよ。じゃあ、僕はそろそろ行くね」 キョン「ああ! 助かったぞ! 会場はSOS団部室に零時な!」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:40:26.70 ID:Qep86ttQ0 今気づいたが、スレタイにキョン「」って入れ忘れたな・・・ スレタイ変える魔法のアイテムください 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:48:42.76 ID:Qep86ttQ0 キョン「さて、プレゼントも身だしなみもバッチリだ」 キョン「他は口説き文句とかか?」 キョン「でもそんなの誰に相談すれば・・・」 谷口「・・・ようキョン」 キョン「谷口か・・・、そうだ、お前よくナンパしてるらしいじゃないか」 谷口「ああ、ナンパマスター谷口とは俺のことだぜ」 キョン「そうか、そんなダイバスター谷口にお願いがあるんだ」 谷口「これはまた珍しいな、他ならぬキョンの頼みだ、なんでもいってくれ」 キョン「かくかくしかじかで口説き文句を教えて欲しいんだ」 谷口「知っ・・・そうか、じゃあとっておきのを教えてやろう」 キョン「本当か谷口! やっぱり持つべきものは友達(?)だな!」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:54:08.38 ID:Qep86ttQ0 キョン「口説き文句も手に入った」 キョン「他には何が必要なのだろうか」 キョン「そうだな・・・実験台か?」 キョン「やっぱり口説き文句が通じるかどうか試さないとな」 鶴屋「・・・やぁ! キョン君じゃないか! こんなところでどうしたにょろ?」 キョン「鶴屋さん・・・そうだ、ちょっと聞いて欲しい事があるんです」 鶴屋「キョン君があたしに? 楽しみだにょろ!」 キョン「『君のその醜い顔も、ほんのりとした悪臭も、薄汚れた身体も、常人とは思えない性格も全て合わせて君なんだ』」 鶴屋「・・・」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 02:58:41.62 ID:Qep86ttQ0 キョン「頬が痛い」 キョン「照れてぶっ叩かなくてもいいのにな」 キョン「でも谷口の言うとおり口説き文句の効果もバッチリだったか」 キョン「さて、次はどうしようか」 国木田「キョン!? そんな格好で寒くないの!?」 キョン「国木田、なんだ心配してくれるのか? 流石友達(?)だな」 国木田「いや、寒くないんなら『真冬の寒さ我慢大会』にでも出て賞金貰ってきてくれないかなって」 キョン「・・・」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:03:07.29 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・というわけで、今色々と女の子にモテようと必死になっているわけなんだ」 国木田「よくわかったよ。でも、身だしなみって本当にそれでいいと思ってるの?」 キョン「・・・? どういうことだ国木田」 国木田「本当にわからないの? だからキョンはモテないんだよ」 キョン「・・・」 国木田「とにかく、今あるお金全部出して。それで僕がキョンを立派な男にしてあげるから」 キョン「く、国木田・・・!」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:07:47.03 ID:Qep86ttQ0 キョン「全財産・・・十八万七千六百五十八円の出費はやっぱり痛かったが、これで第一印象はバッチリだぞ」 キョン「一見ただのボロボロメガネのようだがわざとレンズを外しふちを壊したシャレたメガネ、一見ドングリの様だが国宝級のピアス」 キョン「一見駄菓子屋の飴玉指輪のようだがビッグなルビーの指輪、一見輪ゴムのようだがありとあらゆる幸運を引き寄せフェロモンを放つ腕輪」 キョン「やっぱりこれだけ整えると一般人とはかけ離れた何かを感じるぞ」 キョン「さっきから周りがチラチラこっちを見てるしな・・・やっぱりオーラが違うんだろう」 ハルヒ「・・・あらキョン、随分男前な格好をしているわね」 キョン「ああ、ハルヒか。そうだろう? いつもの俺とは何かが違うだろう?」 ハルヒ「ええ、何もかもが違うわ。最高にイカしてるわよ。ホント、ホームレスくらいカッコイイわ」 キョン「ふふ・・・実はかくかくしかじかでな」 ハルヒ「そう、でもまだ足りないわ。私も協力してあげる」 キョン「ハルヒ・・・! お前まで・・・!」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:16:13.20 ID:Qep86ttQ0 キョン「なるほど、あとは髪の毛に気を配るべきだったのか」 キョン「まさかあのハルヒが俺のために美容院で金を出してくれるとはな」 キョン「紫のツンツン頭か・・・更に周りが俺のことを見ていてくれる気がするぞ」 キョン「あ・・・あの子かわいいな・・・こっち見てる・・・」 佐々木「やぁキョン、更に男に磨きがかかったね」 キョン「おわっと・・・佐々木か、そんな冷たい手で背中を太ももを触らないでくれ」 佐々木「いや、あれからまた一段と変わってしまったからね。本当にキョンかどうか不安だったんだ」 キョン「(太ももを触って何がわかるんだろうか)」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:20:22.22 ID:Qep86ttQ0 佐々木「それでキョン、また一段といい男になったわけだけど、君は他に何かわすれている事があるとは思わないかい?」 キョン「まだあるのか? モテるっていうのは大変なんだな・・・」 佐々木「そりゃ一筋縄にはいかないよ」 キョン「そうか、そうだよな・・・で、何が足りないって言うんだ?」 佐々木「それだよ、その喋り方」 キョン「喋り方・・・?」 佐々木「ああ、そんな普通の喋り方で女の子が寄ってくるとでも思っているのかい?」 キョン「そうか・・・喋り方か・・・わかった、佐々木、俺に女を虜にする話し方を伝授してくれ!」 佐々木「他ならぬキョンの頼みだ、僕は自分の身を削ってでも君に魔法の話術を教えるよ」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:28:16.66 ID:Qep86ttQ0 キョン「思ったより簡単だったな」 キョン「思っていることと逆の事を言う・・・コレが今話題のツンデレとか言うヤツらしい」 キョン「これで一段とモテモテになれる佐々木が言っていたが・・・あ、あそこに見えるは鶴屋さん!」 鶴屋「キョン君・・・」 キョン「鶴屋さん、どうしたんですか? 整形外科医の前で」 鶴屋「べ、別に何でもないにょろ・・・」 キョン「まさか整形するんですか・・・?」 鶴屋「だ、だってキョン君が・・・」 キョン「そんな! 俺は鶴屋さんは今のままで十分すぎるほど・・・」 鶴屋「キョン君・・・」 キョン「十分すぎるほど・・・不細工ですよ!!」 鶴屋「・・・」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:31:12.74 ID:Qep86ttQ0 キョン「泣いて喜ぶ事無いのに・・・」 キョン「イケメンが美少女を虐めてるためか普通以上に周りの視線が痛かった・・・」 キョン「さて、次はどうしようか・・・」 キョン「・・・」 キョン「・・・」 キョン「・・・」 キョン「・・・あれ? そろそろ誰か出てきてアドバイスをくれてもいいだろうに誰も来ない?」 キョン「つまり俺は完璧な男になったというわけか・・・!」 キョン「よし! 手始めにその辺の女の子でもナンパしてみようか」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:31:49.26 ID:Qep86ttQ0 キョン「あの、そこの醜悪な君!」 女「・・・」 キョン「あ・・・! ちょ・・・! 止まるくらいしてくれてもいいじゃないか・・・」 キョン「だが俺は諦めないぞ!」 キョン「おっとそこのビッチ、ちょっと俺はお話しないか?」 女「・・・ヒッ!?」 キョン「あ・・・! ・・・走っていかなくても」 キョン「クソ・・・! 何故だ! 何故なんだ! 俺は完璧なはずなのに!」 キョン「やっぱり経験か? 経験不足が原因なのか?」 キョン「ならばこのまま続けて経験値を貯めるしかないか・・・よし! がんばるぞ!」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:38:55.50 ID:Qep86ttQ0 キョン「何故だ・・・何故なんだ・・・三百六十八連敗・・・話すら聞いてくれないなんて・・・」 キョン「何か、何か俺に足りないというのだろうか・・・?」 TV「天才マジシャン『ピロ』の登場です!」 キョン「・・・コレだ!」 キョン「特技は女の子をひきつけるために必要な要素! そうか! 俺には人を惹き付ける要素が無かったんだ!」 キョン「マジック・・・俺にも出来るだろうか」 キョン「中途半端に練習して本番でミスるのは一番痛いヤツだ」 キョン「俺はそんなヤツにはなりたくないし・・・」 キョン「・・・」 キョン「・・・! そうだいるじゃないか! マジックどころか魔法を使う奴隷達が!」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:45:42.47 ID:Qep86ttQ0 ドンドンドン! ドンドンドン! ドンドンドン! ガチャ 朝倉「何度も言うようだけど、インターホン押してくれないかしらキョン君」 長門「おかえりなさい」 キョン「ただいま! 我が奴隷達!」 朝倉「それから奴隷って言うのもやめてくれないかしら」 長門「私は構わない」 キョン「『私達は奴隷です』って宣言したのはお前じゃないか朝倉」 朝倉「違うわよ・・・いえ、それよりまずその格好の説明をしてもらえるかしら?」 キョン「イケてるだろ? 惚れるなよ」 朝倉「・・・」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:50:13.68 ID:Qep86ttQ0 朝倉「どうして合コンにアロハシャツと海水パンツなの? どう考えてもありえないわよ?」 キョン「何言ってるんだ朝倉、お前合コンに行った事ないだろ、だから常識がわからんのだ」 朝倉「確かに行った事ないけど・・・でも、それでもその格好は無いと思うわ」 キョン「そんな馬鹿な、古泉が選んでくれたんだ、間違いのわけが無い」 朝倉「古泉君が・・・ねぇ」 キョン「どうだ長門? 似合ってると思わないか?」 長門「似合ってる」 キョン「だろう? 朝倉にはこの良さがわからないのか? やっぱりセンスが・・・ゲフンゲフン、いや個性的なヤツだからな」 朝倉「・・・」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 03:55:07.03 ID:Qep86ttQ0 朝倉「じゃあそのドングリに輪ゴムにメガネ・・・駄菓子屋に売ってるような飴指輪は何かしら?」 キョン「ほらみろ、何もわかってない、これはかくかくしかじかで国木田がわざわざ買ってきてくれた高級品ばかりなんだぞ」 キョン「本当は一つ百万はするらしいんだけどな、アイツ俺のために自腹で買ってくれたらしい」 キョン「やっぱり持つべきものは友達(?)だよな・・・って、長門! 舐めるな! 指ごと舐めるな!」 長門「甘い」 朝倉「・・・じゃあその髪型はどうしたの? 貴方染めるのだけは絶対にしないって私の髪を罵ったじゃない」 キョン「ああ、あの時は悪かったな、俺も世間知らずだったんだ」 キョン「最近はこの髪型が大流行らしくてな、東京じゃみんなこうだってハルヒが言ってたんだ」 朝倉「・・・」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:00:46.98 ID:Qep86ttQ0 キョン「そうだ、プレゼントにこんな物を買ったぞ」バサッ 朝倉「・・・コケシ?」 キョン「ああ、佐々木が女は皆持ってるしいくつ貰っても嬉しい物だって言ってたんだ」 朝倉「・・・」 キョン「そういえば朝倉の家にはコケシは無いな」 朝倉「ええ・・・私は持ってないわ」 キョン「流行遅れのヤツだな・・・そんなんだから彼氏の一人や二人も出来ないんだ」 朝倉「・・・」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:05:03.76 ID:Qep86ttQ0 キョン「でもこのコケシってなんに使うんだろうな?」 朝倉「・・・さぁ、私は知らないわ」 キョン「そうか・・・長門は知らないか? ただ鑑賞するだけなんだろうか」 長門「検索する」 長門「・・・・・・!」 キョン「わかったのか?」 長門「・・・」 キョン「どうなんだ長門?」 長門「・・・」 キョン「長門?」 長門「・・・」 朝倉「・・・そんな助けを求めるような目で見ないでくれる? 長門さん」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:10:13.07 ID:Qep86ttQ0 朝倉「まぁ、好きにするといいわ」 キョン「別にお前に見てもらうために来たわけじゃないから好きするさ」 朝倉「・・・」 キョン「それより朝倉、お前と長門ってどっちのほうが情報操作が得意なんだ?」 長門「私」 朝倉「そうね、長門さんの方が得意かしら」 キョン「そうか、じゃあ長門、今夜一緒に合コンに行こうか」 長門「いく」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:15:39.12 ID:Qep86ttQ0 朝倉「ちょっとまって、なんで長門さんまで連れて行く必要があるのかしら?」 キョン「実はかくかくしかじかで長門の情報操作で俺がマジックをしたと見せかけてモテモテになろうかなとな」 朝倉「なるほど、確かに確実な手段ね・・・、でも流石にそれは許可できないわ」 キョン「何でだよ!? 俺の精密な作戦に何か欠点でも!?」 朝倉「そういうわけじゃないの、ただ人前で情報操作をさせるわけにはいかないわ」 キョン「ななななななななななななななななななななな」 朝倉「もういいから、とにかくそういう事よ」 キョン「・・・」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:24:30.61 ID:Qep86ttQ0 キョン「あーあ・・・」 キョン「俺のせっかくの初合コンなのになー・・・」 キョン「一発芸大会とかあったら何すればいいのかなー・・・」 キョン「やっぱり脱ぐしかないのかなぁー・・・」 キョン「俺の大事にしていたものが崩れ去る音がもう聞こえる・・・」 キョン「笑いものになるか、晒し者になるか・・・」 キョン「もしかしたらレイポ的な展開になったり・・・」 キョン「ああ、終わった・・・俺の人生もう既に墓場・・・」 朝倉「わかったわ、わかったから耳元でささやかないでくれるかしら?」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:30:24.77 ID:Qep86ttQ0 キョン「わかってくれて嬉しいよ朝倉」 朝倉「ええ、わかったわ、何とか今日中にキョン君にマジックを覚えさせましょう」 キョン「・・・」 朝倉「不満そうね?」 キョン「俺はな、楽して女の子にモテたいんだよ。なのにマジックの特訓ってなんだおいなんだ」 朝倉「そんなのだからモテないのよ? 今まで何か努力したことないの? 最近がんばっていることとか」 キョン「最近か、最近は朝倉の下着をどうやったらバレずに盗めて谷口に高値で売れるか試行錯誤中だ」 朝倉「・・・」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:35:48.25 ID:Qep86ttQ0 朝倉「そろそろお昼ね、結局マジックの練習も何も無かったわ」 キョン「朝倉」 朝倉「何かしら?」 キョン「何度も言うようだがPS3買えってば、戦場のヴァルキュリアがやりたいんだ」 朝倉「何いってるのよ、貴方のために新しいクロスワードやらウォーリーを買ってきたじゃない」 キョン「もう全部ペンで〇付けたぞ、お前の部屋にあった塗り絵もやったぞ、流石に飽きたよな長門」 長門「新鮮味が無い」 朝倉「・・・」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:43:03.64 ID:Qep86ttQ0 朝倉「じゃあ、お昼ご飯の買い物に行って来るわ」 キョン「PS3も頼んだぞ」 朝倉「・・・考えておくわ」 キョン「聞いたか長門、買ってくれるってさ、やったな」 長門「嬉しい」 朝倉「言ってないわよ! もう! とにかく行ってきます!」ガチャパタン キョン「さて長門、二人っきりになったわけだが・・・何かしたいことあるか?」 長門「何でも」 キョン「そうか・・・じゃあ朝倉の私室を荒らすか」 長門「わくわく」 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:49:39.55 ID:Qep86ttQ0 キョン「朝倉の私室にプロテクトが掛かってやがる、長門でも解除に一時間か・・・」 キョン「何度も何度も不法侵入したからな」 キョン「当然と言えば当然だが・・・別にいいじゃないか」 キョン「何か見られたくないものでもあったのだろうか」 キョン「何かあったとすると・・・あの下手糞な塗り絵か?」 キョン「確かにあの青い兎は無しだと思う、しかも所々はみだしてたな」 キョン「やっぱり兎はピンクだよな」 キョン「長門もそう思うだろ?」 長門「うん」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:53:03.97 ID:Qep86ttQ0 キョン「それにしても暇だな、トランプでもやるか」 キョン「長門、一度部屋に帰ってもってきてくれ」 長門「わかった」 ガチャパタン キョン「・・・」 キョン「・・・」 キョン「・・・」 ガチャパタン 長門「ただいま」 キョン「遅いぞ長門何時間待たせるんださっさと戻って来いっていったじゃないか」 長門「ごめんなさい」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 04:59:24.73 ID:Qep86ttQ0 キョン「さて、二人っきりで出来るトランプか・・・何かあったかな」 長門「ジン・ラミー、戦争、スピードなどがある」 キョン「よく知ってるな」 長門「勉強した」 キョン「偉いぞ長門、流石長門だ、もう最高の奴隷だ」 長門「嬉しい」 キョン「でも普通にやるのもちょっとな、この際だから賭けないか?」 長門「何を?」 キョン「当然金だ。そのためには手持ち金がいるんだが俺は全く持ってない」 長門「わかった。五百万づつ先に作ってくる」 キョン「ああ、でも一千万づつの方が盛り上ると思うんだ」 長門「わかった」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:04:07.60 ID:Qep86ttQ0 キョン「接戦だな、でも俺が百万リードか」 長門「せーの」 キョン「ポンッと。おお、8と7で長門の勝ちだな」 長門「嬉しい」 キョン「そうかそうか、でも次は負けないぞ」 長門「うん」 キョン「せーの」 長門「ぽん」 キョン「2と9で俺の勝ちだな。ふはは」 長門「おめでとう」 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:14:54.16 ID:Qep86ttQ0 朝倉「ただいま・・・って、貴方達一体何をしているの?」 キョン「トランプだ、見て分からないのか? 宇宙人でも目が悪くなるんだな」 朝倉「そうじゃないわ、なんで長門さんが裸なのかって事よ」 キョン「そりゃお前、俺が連勝して身ぐるみ剥がしたからに決まってるだろう」 朝倉「しかも貴方の隣にあるその大金は何?」 キョン「長門に賭け金として出してもらった物だが?」 朝倉「もう、長門さん?アレほどむやみやたらにキョン君にお金渡しちゃダメって言ったでしょう?」 長門「・・・」 キョン「長門が可哀想じゃないか朝倉! コイツは俺のために出してくれたんだ!」 朝倉「キョン君・・・」 キョン「俺が無駄遣いをしないようにちゃんと見てなかった朝倉を叱れ!」 朝倉「・・・」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:22:30.76 ID:Qep86ttQ0 朝倉「とにかく、これは没収します」 キョン「そんな・・・俺がせっかく稼いだ金を・・・」 朝倉「別にたいしたことしてないじゃない。それに今回はそんなにお金が必要なわけじゃないでしょう? 本当に必要な時にいいなさい」 キョン「金はいくらあっても困らないんだ、そんなことも分からないのか馬鹿倉」 朝倉「キョン君あのね? お金は無限に出てくるわけじゃないの。このお金は世界中の人間から少しずつ取ったものなの、当然情報操作で記憶を消してね?」 朝倉「流石に偽札を作るのはまずいの、何故かと言うと世界の経済のバランスがおかしくなるからよ。この間だってちょっと怒られちゃったんだから」 キョン「朝倉」 朝倉「何かしら?」 キョン「お前盗人だったのか? 流石にそれはまずい、人間にも宇宙人にもやっていいことと悪い事がある。長門、コイツとあまり親しくするなよ」 長門「わかった」 朝倉「・・・」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:28:59.12 ID:Qep86ttQ0 キョン「結局手元に残ったのは長門の服か、谷口に売るかな」 長門「・・・」 朝倉「ところでいい加減その格好はやめたら?」 キョン「なんだ、まだ文句つけるのか? 俺はお前の趣味趣向なんてどうでもいいんだ」 朝倉「いえ、そうじゃなくて、寒くないの?」 キョン「・・・別に」 朝倉「・・・そうなの、でも見てる私が寒くなるから着替えて欲しいわ」 キョン「それはダメだ、早くこの格好に慣れて一生この格好で生きていくんだからな」 朝倉「・・・」 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:35:21.40 ID:Qep86ttQ0 朝倉「とりあえず着替えは出しておくわ」 キョン「着替えん、絶対に着替えんぞ」 朝倉「変な意地を張るのはよした方がいいと思うわよ?」 キョン「うるさい、女のお前に何が分かる!」 長門「何が分かる」 朝倉「長門さんだって女性型でしょ・・・とにかくここに置いておくから、寒くなったら着たらいいわ、じゃあお料理してくるわね」 ガチャパタン キョン「・・・」 キョン「・・・」 キョン「・・・」スッ ガチャ 朝倉「やっぱり寒いんじゃない・・・」 キョン「!? ひ、卑怯だぞ朝倉人間として失格だぞいや宇宙人としても失格だもう近くに来るなさっさとあっちいけ」 朝倉「・・・」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:41:02.75 ID:Qep86ttQ0 キョン「寒くない寒くない寒くない寒くない寒くない」 長門「・・・」 キョン「寒くない寒くない寒くない寒くない寒くない」 長門「・・・」 キョン「寒くない寒くない寒くない寒くない寒くない」 長門「・・・」 キョン「寒くない寒くない寒くない寒くない寒くない」 長門「・・・」 キョン「寒くない寒くない寒くな・・・そうだ長門、ちょっとこっちに来てくれ」 長門「うん」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:47:37.87 ID:Qep86ttQ0 朝倉「涼宮さんが見たら一瞬で世界が崩壊しそうな光景だわ」 キョン「いや、長門が寒いって言うから仕方なくな」 長門「寒い」 朝倉「寒いならそんなせまっ苦しいアロハシャツに二人も入らないで服を着ればいいじゃない」 キョン「俺は寒くないんだぞ、長門がな・・・」 朝倉「長門さんに言ったんだけど・・・」 キョン「・・・そうか、そうだった、わかってる、わかってるぞ」 長門「こっちの方が暖かい」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:55:40.60 ID:Qep86ttQ0 キョン「昼から鍋とは・・・しかも床に鍋を置いて椅子で食べるほどビッグ・・・」 朝倉「寒いから急にお鍋が食べたくなったのよ、量はもう知っての通り」 長門「おいしそう」 朝倉「じゃあまずは野菜から・・・」 キョン「肉は何処だ肉は」 朝倉「バランス良く食べないと身体に悪いのよ?」 キョン「いいんだ、美味しくない野菜より美味しい肉だ」 朝倉「それが悪いのよ・・・」 長門「麺」 朝倉「・・・わかったわ、好きな物入れてちょうだい」 キョン「やったぞ長門、何を入れよう。蛙とかか?」 長門「そうめん」 朝倉「・・・」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:03:15.15 ID:Qep86ttQ0 キョン「いやぁ、松坂牛があるなら言ってくれよ」 朝倉「貴方家では蛙を食べているの?」 キョン「他に何も無かったら食べるかな・・・ああ、意外と美味しいんだぞ?」 朝倉「そう・・・」 キョン「それよりPS3はどうした? 買って来たんだろうな?」 朝倉「ああ、そうね、私が行ったお店に無かったの」 キョン「なん・・・だって・・・? 楽しみにしてたのに・・・」 長門「悲しい」 キョン「俺は・・・グスッ本当に・・・ズズッ楽しみにウッしてたのに・・・ッ」 朝倉「泣かなくてもいいじゃない・・・」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:11:46.14 ID:Qep86ttQ0 朝倉「ほら、でも、コレ。コレなら買ってきたから」 キョン「ん? なんだそれは? PS3より面白いんだろうな?」 朝倉「貴方が欲しがっていたマジックセットよ」 キョン「そんなものはいらんぞ、長門が居ればそれでいいんだ」 朝倉「だからさっき説明したじゃない、残念だけどそれは出来ないの」 キョン「・・・仕方ないな、じゃあちょっとそれ見せてみろ」 朝倉「はい」 キョン「・・・朝倉、なんだこのコインが消えるマジックって・・・ありきたり過ぎだぞ」 朝倉「そうだったの? ごめんなさい、マジックはあまり見ないから・・・でも定番の方が逆に盛り上ったりするかもしれないわよ?」 キョン「馬鹿か朝倉何言ってるんだ、こういうときは今まで見たことの無いマジックをやるものなんだぞ」 朝倉「(何で他の人は信じて私の言う事は信じないのかしら?)」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:19:11.40 ID:Qep86ttQ0 キョン「そうだな・・・見たことの無いマジック・・・」 朝倉「ここをこうして・・・こうすると・・・」 長門「・・・」 キョン「どんなものがあるだろうか・・・」 朝倉「えっと・・・こうかな?」 長門「・・・」 キョン「あれか・・・これか・・・」 朝倉「・・・ほら! コインが消えました〜。どう? 長門さん」 長門「すごい」 キョン「・・・消える? そうかそれだ!」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:23:21.54 ID:Qep86ttQ0 キョン「つまりな、箱の中に朝倉を閉じ込めて、次に開けたときには居ないというマジックさ」 朝倉「だから情報操作は・・・」 キョン「違うぞ朝倉、本当に消えてもらうんだ。前みたいにパーッとな」 朝倉「・・・」 キョン「それとも朝倉を真っ二つに切ってまたくっ付けるマジックのほうがいいか?」 キョン「痛いかも知れないが長門に頼んだら簡単に復活できるぞ。たぶん」 朝倉「・・・」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:30:19.62 ID:Qep86ttQ0 キョン「最初からそういえばいいのに」 朝倉「そうね、本当に真っ二つにされたらたまらないもの。記憶を改ざんしてキョン君がすごいマジックをしたと思い込ませるわ」 キョン「そうか、じゃあ問題解決だな。今夜に備えて今日はもう風呂に入って寝るとするかな」 長門「うん」 朝倉「また泊まるの? 最近全然家に帰ってないんじゃないかしら? というか長門さんは隣なんだから自分の家に帰りなさいよ」 長門「ここがいい」 キョン「そうだぞ朝倉、長門だけ仲間はずれにする気か? 鬼! 悪魔! いじめは最低な行為だぞ!」 長門「最低」 朝倉「・・・」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:39:27.23 ID:Qep86ttQ0 キョン「じゃあいくか」 長門「コクッ」 朝倉「ちょっと待ちなさい」 キョン「なんだ? まだ長門に帰れって言うのか? 朝倉、いくらお前でも長門に帰れって言うんならお前を追い出すぞ」 朝倉「私の家なんだけど・・・いえ、それはもういいの、長門さんも泊まっていいの。ただまさか一緒にお風呂に入るつもり?」 キョン「何か問題でも?」 長門「問題ない」 キョン「だろう?」 朝倉「・・・」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:45:41.89 ID:Qep86ttQ0 朝倉「とにかく、長門さんは後で私と一緒にね?」 長門「非道、悪魔、馬鹿、極悪、最低」 キョン「朝倉が鬼に見える・・・」 朝倉「何とでもいいなさい、でもダメなものはダメです」 キョン「じゃあ朝倉でいいから一緒に入らないか?」 朝倉「え・・・?」 キョン「いつも妹と入ってたから一人じゃ寂しいんだ・・・」 朝倉「・・・」 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:52:58.75 ID:Qep86ttQ0 キョン「やっほい、三人で入る風呂ってのは又一段と楽しいものだな」 長門「楽しい」 朝倉「・・・あまり騒がないでくれるかしら? お風呂はゆったり浸かるのが好きなの」 キョン「寂しいヤツだな、こういうときは騒ぐものだろう?」 朝倉「こういう状況に陥った事が無いからよくわからないわ、想定もしていなかったし」 キョン「じゃあ教えてやろう、こういうときはな体の洗いっことかするんだ」 朝倉「そういうものなの・・・よく知ってるわね」 キョン「妹といつもやってるからな。ちなみに素手で」 朝倉「・・・」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 06:58:24.72 ID:Qep86ttQ0 キョン「朝倉が背中も洗わせてくれないケチだとは思わなかった」 朝倉「当然です。何だか怖いもの」 長門「洗って欲しかった」 朝倉「私が洗っているじゃない」 長門「彼に洗って欲しかった」 キョン「だよな、長門の身体は長門の物だろう? 長門の好きにさせてやってくれ」 朝倉「ダメよ、なんだかとっても危ない気がするの」 キョン「別に大したことはしないさ・・・ちょっと念入りに身体を洗ってやるくらいだよ。素手で」 朝倉「・・・」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:00:18.22 ID:Qep86ttQ0 キョン「くそう、俺は結局自分の身体も自分で洗うのか。お前らだけで洗いっこしやがって・・・」 キョン「ちなみに妹にいつも洗ってもらってるんだ。素手で」 朝倉「もういいわよ・・・」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:07:16.54 ID:Qep86ttQ0 キョン「ふぅ、いい湯だった」 朝倉「またその服なの・・・せっかく着替え出しておいたのに」 キョン「当然じゃないか、起きたらすぐに合コンだからな」 長門「楽しみ」 朝倉「ところで長門さん、合コンってなんだかわかっているの?」 長門「知らない」 朝倉「・・・」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:12:43.98 ID:Qep86ttQ0 長門「行かない方がいい」 キョン「何だ長門、急にどうしたんだ」 長門「行かない方がいい」 朝倉「長門さんに合コンがどんなものか教えたら行きたくなくなったらしいわ」 長門「行かない方がいい」 キョン「長門、別に合コンは怖い場所じゃないんだぞ?」 長門「行かない方がいい」 キョン「むしろ楽しい場所なんだ」 長門「行かない方がいい」 キョン「もしかしたら長門の好きなヤツも来て、長門が頑張れば付き合えるかもしれない」 長門「・・・」 長門「・・・」 長門「・・・行く」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:18:44.35 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・ああ!?」 朝倉「どうしたの? 髪を染めたせいで抜け毛でもした?」 キョン「いや、ワックスが取れた」 朝倉「そう・・・でも似合ってなかったからいいんじゃないかしら?」 朝倉「ついでに髪の色も治しましょうか?」 キョン「お前のセンスは問うてない。仕方ない、買いに行くか」 朝倉「・・・」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:23:53.43 ID:Qep86ttQ0 キョン「で、何でお前らまでついて来るんだ?」 朝倉「そんな格好で出歩いて逮捕でもされたら事でしょう?」 長門「心配」 キョン「逮捕って何だ・・・別におかしな格好じゃないだろうに」 朝倉「本気で言ってるから心配なの」 長門「人を信じる事は大事」 朝倉「そうね、確かに大事だけど少しは疑うって事を知った方がいいわ」 キョン「だから俺はいつもお前達を疑っていると言っているじゃないか」 キョン「今日だって一緒に風呂に入るまでお前達が防水加工なのか疑っていたぞ」 朝倉「・・・」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:28:35.43 ID:Qep86ttQ0 キョン「よし、ついたぞ●●スーパー」 朝倉「どうしてわざわざスーパーにきたの? 近くにコンビニがあったじゃない」 キョン「そりゃお前、スーパーの方が数十円安いじゃないか」 朝倉「・・・」 キョン「ええっと、ワックスはコレでいいのかな」 朝倉「こっちにしたら?」 キョン「そうか、じゃあ向こうのヤツにする」 朝倉「・・・」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:36:45.10 ID:Qep86ttQ0 キョン「それからお菓子も欲しいな、なぁ長門」 長門「欲しい」 朝倉「買ってくればいいじゃない?」 キョン「やったぞ長門、朝倉が買ってくれるらしい」 長門「朝倉涼子、太っ腹」 朝倉「・・・」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:43:22.49 ID:Qep86ttQ0 古泉「おや、珍しいですねこんなところで」 キョン「おお古泉、どうだ? 更にいい格好になったと思わないか?」 古泉「ええ、とってもお似合いですよ。でも更に男を磨くならば・・・」 朝倉「おーい、キョン君ちょっとまって、お菓子こんなに買うの? 美味い棒全種類袋買いって・・・あら?」 古泉「!? あああああああああ貴方様様様様様ははははははは」 朝倉「古泉君、もう元気なの?」 古泉「いえいえいえいえいえいえいえもう全然まだまだ体中いたいたいたい痛いですよハハハハハハハ」 朝倉「あらそう? じゃあ早くお家で休養したらどうかしら?」 古泉「ハハハハハハハそうですねそうしましょうかそうしますじゃあ又部活で会いましょうでは」ダダダダダダダダ キョン「・・・なんだったんだ? アイツ?」 朝倉「・・・」 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:50:39.51 ID:Qep86ttQ0 キョン「買った買った、いやぁ、悪いな朝倉お菓子だけじゃなくワックス代も払ってもらって」 朝倉「いいえ、別に構わないわ。国木田君に騙さ・・・国木田君から高級品を買ってお金が無いんだったわよね」 キョン「そうなんだ、すっかりわすれてた。財布ごとアイツに渡したんだったよ」 朝倉「そうなの・・・今度作ってあげましょうか?」 キョン「金か?」 朝倉「財布よ」 キョン「金がいい」 朝倉「財布で我慢して」 キョン「・・・くそ、甘んじよう」 朝倉「・・・ふふ」 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 07:54:43.36 ID:Qep86ttQ0 キョン「ん? あそこに見えるは佐々木じゃないか、おーい佐々木!」 佐々木「おやキョ・・・」 朝倉「・・・」 佐々木「キョンすまないちょっと用事があるんだまた今度一緒に楽しく和やかに遊ぼうかじゃあまた」ダダダダダダダダ キョン「佐々木!! ・・・行ってしまった。せっかくアイツが好きな美味い棒納豆味分けてやろうと思ったのに・・・」 朝倉「・・・」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:03:33.94 ID:Qep86ttQ0 キョン「おお、今度はハルヒじゃないか? あんなところで何をやっているんだ?」 ハルヒ「古泉君ダメじゃない! あと佐々木とか言うアンタも! ちゃんとキョンをもっとカッコ悪い人にしなきゃ!」 谷口「全く情けないぜ、大の男がちょっと人を騙すことも出来ないなんてよ」 谷口「これだからイケメンは口ばっかりだなんて言われるんだ情けない、あ、口もダメなイケメンか」 谷口「おっと、佐々木さんはいいんですよ? 仕方ないですよ」 谷口「だって佐々木さんですもん、それ以外に理由は要りませんよ。ふふっ、佐々木さん」 古泉「すいません・・・だってアイツが・・・それからブサメンは黙っていていただきたいものです」 佐々木「仕方ないじゃないか、アイツが居たんじゃ手も足も・・・それから谷口君ちょっとウザイよ」 ハルヒ「アイツ? 何処のどいつよ! そんなやつ私がケチョンケチョンに・・・!」 キョン「おいハルヒ! あれ? 古泉に谷口・・・佐々木も一緒か、随分と珍しい組み合わせだな」 ハルヒ「キョン!? こんなところで奇遇ね・・・あ、ソレよりももっとカッコ良くなる・・・」 朝倉「・・・」 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:09:38.27 ID:Qep86ttQ0 ハルヒ「!? ゴメンネキョンあのねあたし明日塾があるからもういくわねソロバンもあるし」 キョン「お前塾なんて行ってたのか? 大体ソロバンってなんてマイナーな・・・」 ハルヒ「ええそうよ今日から始めたの古泉君と佐々木さんも一緒に始めたのだからもういくわねまたね」ダダダダダダダダ 古泉「そういうことですので又のちほどでは」ダダダダダダダダ 佐々木「じゃあねキョン愛しているよまた」ダダダダダダダダダ 谷口「・・・アレ? 俺は何で置いていかれたんだ・・・?」 キョン「知らん、塾もソロバンもやってないからじゃないか?」 朝倉「・・・谷口君、そういえば貴方にもちょっとお話があるんだったわ」 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:15:17.57 ID:Qep86ttQ0 キョン「朝倉のヤツ、先に帰ってくれとはどういう了見だ、アイツに持たせている美味い棒・・・家に帰ったらすぐ食べようと思っていたのに」 長門「残念」 キョン「仕方が無い、途中のコンビニで更に美味い棒を買おうか、あれはスーパーとコンビニで値段変わらないからな」 長門「楽しみ」 キョン「でもな長門、俺はお金が無いんだ。それこそ一円も」 長門「わかった、私のお金を使って」 キョン「悪いな長門、じゃあついでにコーラも買おうか」 長門「楽しみ」 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:22:58.93 ID:Qep86ttQ0 キョン「やっと帰って来れたぞ、疲れた疲れた」 長門「おなか空いた」 キョン「そうだな、コンビニの美味い棒買い占めたし、何味がいい?」 長門「コーンポタージュ」 キョン「そうかそうか、俺はチーズにしよっと」 長門「・・・私もチーズ」 キョン「ああ、だよな、やっぱりチーズが一番美味いよな」 長門「うん」 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:28:40.93 ID:Qep86ttQ0 朝倉「ただいま」 キョン「遅かったな朝倉、谷口と何を話してたんだ?」 朝倉「世間話よ」 キョン「またか、お前は良く知りもしない人と世間話をするのが好きだな、前はハルヒや古泉ともしてただろう。で、何の話だ?」 朝倉「・・・そうね、出生率についてかしら?」 キョン「・・・男女でその話はちょっとな、いやらしいぞ朝倉あんまりこっちによるな」 朝倉「・・・」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:33:55.71 ID:Qep86ttQ0 朝倉「それにしても何袋分食べたの? 随分散らかってるわね」 キョン「俺は二十本も食べてないぞ、長門がチーズ味ばっかり何袋も食べるんだ」 長門「シャムシャム」 キョン「でもスーパーで買ったヤツもあるわけだし、お前の分は十分にある」 朝倉「そうじゃなくてお夕飯食べれるのかしら・・・」 キョン「なんだ、晩飯の材料も買ったのか、思ったよりしっかりしているじゃないか朝倉ちょっと見直した」 朝倉「ふふふ、そうでしょう?」 キョン「でも男女で出生率の話は無しだと思う」 朝倉「・・・」 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:42:26.16 ID:Qep86ttQ0 キョン「じゃあ行くか」 長門「コクッ」 朝倉「ちょっと待ちなさい」 キョン「何だ? 何か用なのか? もういい加減にしてくれ朝倉眠くないけどさっさと寝て合コンに行きたいんだいい加減にしないと追い出すぞ」 朝倉「だから私の家なのに・・・いえ、それよりも、まさか長門さんと一緒に寝るつもり?」 キョン「何か問題でも?」 長門「問題ない」 キョン「だろう?」 朝倉「・・・」 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:47:39.21 ID:Qep86ttQ0 朝倉「とにかく、長門さんは私の部屋でね?」 長門「非道、悪魔、馬鹿、極悪、最低」 キョン「朝倉が鬼に見える・・・」 朝倉「何とでもいいなさい、でもダメなものはダメです」 キョン「じゃあ朝倉でいいから一緒に寝ないか?」 朝倉「・・・」 キョン「いつも妹と寝てたから一人j」 朝倉「もういいわ、わかったわ、行きましょう」 キョン「何だか投げやりになってきたなお前も」 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:53:18.69 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・」 長門「・・・」 朝倉「不満そうね」 キョン「当然だ、何で俺だけ別の布団なんだ信じられん」 長門「不満」 朝倉「当然でしょ、流石にそれは不健全だわ」 キョン「今更何を言ってるんだ、全裸にしたこともあれば一緒に風呂にも入ったじゃないか」 朝倉「それでもこれだけは譲れないわ」 キョン「お前がひいてる境界線がさっぱりだ」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 08:54:46.69 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・」 長門「・・・」 朝倉「・・・」 キョン「・・・」 長門「・・・」 朝倉「・・・」 キョン「スゥ・・・」 長門「・・・」 朝倉「・・・よく寝れるわね・・・」 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 10:52:53.99 ID:Qep86ttQ0 すまんこ初規制だおい 書き溜めたけどどのくらいのペースなら引っかからないか教えてくれおい 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 10:54:42.46 ID:Qep86ttQ0 長門「・・・」 長門「・・・」 長門「・・・」ゴロン ガシッ 朝倉「長門さん?」 長門「・・・ただの寝返り」 朝倉「そう」 あと保守ありがとう素直に嬉しかったおい 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:03:26.38 ID:Qep86ttQ0 キョン「ははは、待ってくれ、俺は一人なんだぞ?」 女A「いやぁ〜ん、もっとこっちもさわってぇ〜・・・」 女B「私も・・・私もぉ・・・」 女C「いいや、キョン様は私のモノよぉん」 キョン「はっはっはっはっは、みんな可愛いな、可愛いなぁ」 朝倉「ああ、捨てないでくださいませご主人様」 長門「私も」 キョン「ははははは、仕方ないな朝倉、じゃあお前には食事を作らせてやろう。長門はトランプの相手だ」 朝倉「ありがたき幸せですご主人様」 長門「私も」 キョン「・・・ふへへ」 朝倉「笑ってるわね、どんな夢を見てるのかしら?」 長門「幸せそう」 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:11:33.17 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・んん?」 キョン「なんだ、もう朝か?」 キョン「・・・真っ暗だぞ?」 キョン「・・・もう一眠り・・・」 キョン「・・・ッハ!? そうか今日は合コンだった! 今何時だ!?」 キョン「・・・なんだ、まだこんな時間か、寝たりないのかやけに体が重い」 キョン「・・・もう一眠り・・・」 キョン「・・・スゥ」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:20:50.51 ID:Qep86ttQ0 朝倉「キョン君、キョン君」 キョン「・・・むぅ、なんだお前、誰だ何で俺の家にいるんだ」 朝倉「私は朝倉涼子で昨日貴方は私の家に泊まったの、他にも説明しなきゃだめなのかしら?」 キョン「ああ、そうか、そういえばそうだった気もしてきたぞ」 朝倉「そうなのよ。それより零時に合コンなんじゃなかったの?」 キョン「・・・そうだ、そうだった、時計・・・もうこんな時間じゃないか! 何でもっと早く起こさないんだ馬鹿倉!」 朝倉「起こしたわよ、四回くらい」 キョン「知らんぞ、聞いてないぞ」 朝倉「起きなかったもの」 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:31:43.22 ID:Qep86ttQ0 キョン「だがこんな事もあろうかと準備は昨日のうちにしておいた、あとは寝癖を直せばすぐにでも・・・うお?」グラッ 朝倉「・・・ちょっと、いきなり抱きつかないでくれるかしら?」 キョン「予告すればいいのか?」 朝倉「そういう問題ではないわ。それより何するのよ、重いわ」 キョン「わからん、体が磁石になったようだ・・・もしなってたなら俺がSでお前がMだな」 朝倉「磁石はSとNよ・・・」 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:36:56.77 ID:Qep86ttQ0 朝倉「熱い・・・」 キョン「ああ、今俺のハートは合コンに向けて真っ赤に燃えているんだ」 朝倉「そうじゃないわよ、貴方の体が熱いの」 キョン「ハートのパワーは体にまで影響を及ぼすのか」 朝倉「わかりやすく言うと貴方、熱があるわ」 キョン「そりゃ人間だからな、無機物じゃないからな」 朝倉「・・・」 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:41:50.89 ID:Qep86ttQ0 キョン「つまり俺の体温が平均よりずっと高い39度もあるだと・・・?」 朝倉「ええ、やっとわかってもらえたようね」 キョン「・・・何で・・・?」 朝倉「きっとあんな格好で湯上りに町をうろついたあげく寝たりするからよ」 キョン「いや、何でお前は俺の平均の体温を知っているんだ?」 朝倉「・・・」 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:48:36.71 ID:Qep86ttQ0 キョン「でもどうすればいいんだ合コン・・・」 朝倉「休むしかないわね」 キョン「馬鹿いうな、俺は今日一日そのためだけに生きてきたんだぞ」 朝倉「一日死んだと思えばいいじゃない」 キョン「何てヤツだ、高校生の一日を何だと思って・・・」 キョン「とにかく俺は何が何でも合コンにいくぞ、長門だってあんなに気合いれてるし」 朝倉「いえ、あのナース服はきっと貴方の看病をするためじゃないかしら?」 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 11:53:03.31 ID:Qep86ttQ0 キョン「いやだ、いかせてくれ、いやだ」 朝倉「子供みたいなわがまま言わないで、早く布団に横になって」 キョン「やだ、やめろ、さわるな、へんたい、すけべ、えっち」 朝倉「風邪という病気になったことがないからわからないけど皆こうなるのかしら?」 キョン「もういやだ、やめてくれ頼みます、朝倉、俺合コンいきたいんだ朝倉」 朝倉「ええ、わかっているわ、でも風邪が治ってからにしましょう」 キョン「だめだ朝倉、俺は行く、頼む朝倉、俺合コンに行きたかったんだ朝倉」 朝倉「ええ、わかってるわ、でも今行っても邪魔になるだけよ?」 キョン「もうだめだ朝倉、何がダメって俺がダメ、合コンに行きたいんだ、頼む朝倉」 朝倉「もう何度も同じようなくだりを聞いたわ、しかもちょっとホンネが出てたわよ。とにかく寝なさい」 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:01:11.74 ID:Qep86ttQ0 キョン「くそ・・・どうすれば・・・」 キョン「ヤバイぞ・・・急激に眠く・・・」 キョン「長門・・・長門はどこだ・・・」 長門「・・・」 キョン「・・・」 キョン「長門に救い出してもらおうと思ったのだが・・・いないのか・・・」 キョン「くそ・・・朝倉のバカヤロウの分からず屋に俺の人生が狂わされた・・・」 朝倉「そうね」 キョン「くそう・・・」 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:07:46.29 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・スゥ」 朝倉「・・・やっと寝たわ」 長門「・・・看病」 朝倉「今はとりあえず寝させましょう、寝てる間にもできることはあるわ」 長門「コクッ」 朝倉「まったく、合コンの何処がそんなにいいのかしら?」 キョン「・・・ハッ!? 合コン!?」 朝倉「・・・」 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:12:39.48 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・もうこんな時間か、結局合コンにはいけなかったな・・・」 長門「あーん」 キョン「はむ・・・お粥か・・・しかも薄味・・・合コンにいければ焼肉だったかな・・・」 朝倉「どちらにせよその体じゃ食べれなかったわよ」 キョン「どうかな・・・きっと皆で面白おかしく・・・ウゥ・・・」 朝倉「泣かないでよ・・・そんなに彼女が大事かしら?」 キョン「ああ・・・朝倉八人分、もしくは長門三人分くらい大事だな」 朝倉「・・・」 長門「・・・」 朝倉「・・・あのね長門さん? たぶんそこは悲しむところよ? 何で勝ち誇ったようにこっちを見るの?」 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:18:01.02 ID:Qep86ttQ0 キョン「朝比奈さん達・・・今頃何してるんだろう、なぁ朝倉」 キョン「俺も行きたかったな・・・朝倉のせいで行けなかったんだ」 キョン「何でこんなことになったんだろうか・・・ああ、朝倉のせいか」 キョン「ホント、今日一日なんだったんだろう、どう思う朝倉」 キョン「・・・はぁ、朝倉」 キョン「あーあ朝倉」 キョン「PS3欲しいなぁ」 朝倉「わかったわ、今度買っておくわ、だからそんなに責めないで・・・私何かしたかしら・・・」 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:25:30.21 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・クソ、まだ38度7分もあるぞ」 朝倉「そんなに早く直るものじゃないでしょう?」 キョン「直そうと思えば直るものだぞ。というか、お前の情報操作で・・・」 朝倉「それはできないわね」 キョン「なんでだ、今ならまだ間に合うかもしれないのに!」 朝倉「そういうのは自分で治したほうがいいの」 キョン「ケチ! ケチ倉! やっぱりお前は鬼だ!」 朝倉「なんとでもいいなさい」 キョン「馬鹿非道最低阿呆ドジ」 朝倉「ふふん」 キョン「ところで、あの塗り絵の青兎は無しだと思うぞ朝倉」 朝倉「・・・」 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:30:16.65 ID:Qep86ttQ0 キョン「もう三時か・・・ははは、もう忘れられてるんだろうな俺」 朝倉「本当に行きたかったのね・・・」 キョン「当然だ、たとえ彼女ができなくても友達が増えるんだぞ、そこからまた友達が増えそのうち彼女も・・・」 朝倉「可能性が無いとは言わないけど・・・」 キョン「何だ? 何か問題があるとでも?」 朝倉「強いて言えば・・・もう少し感性を磨いたほうがいい気がするわ」 キョン「感度ならビンビンだぞ俺は、可愛い女の子のためなら例え火のなか水の中の覚悟もバッチリだ」 朝倉「・・・」 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:37:10.46 ID:Qep86ttQ0 長門「・・・っ!? ・・・っ!?」 キョン「長門は何をやっているんだ、さっきからふらふらふらふら・・・眠いのか? 俺は全然眠くないぞ」 朝倉「昼間ずっと寝てたものね・・・ふぁぁ・・・」 キョン「なんだ、お前も眠いのか? というかお前ら寝てないのか?」 朝倉「ええ、長門さんも起きていたのよ。あんな時間に眠れる貴方を尊敬するわ」 キョン「そうか、尊敬するか、どんどんしていいぞ。だが俺が眠くなるまでは寝させないぞ」 朝倉「・・・」 長門「・・・っ!? ・・・っ!?」 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:43:11.36 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・」 長門「・・・・・・・・・・・・・っ!?」 朝倉「ふぁぁ・・・」 キョン「暇だな、トランプでもやろうか」 朝倉「寝ればいいじゃない・・・」 キョン「だから眠くないんだっての」 朝倉「私はとても眠いわ、それに病人の貴方は寝てなきゃダメよ」 キョン「暇なんだ暇なんだ暇なんだ暇なんだ暇なんだ暇なんだ暇なんだ」 朝倉「・・・」 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:50:03.06 ID:Qep86ttQ0 キョン「よし、さぁ長門取れ」 長門「・・・」 キョン「長門?」 長門「・・・っ!? 寝てない」 キョン「そうか、取れ」 朝倉「長門さん、寝ていいわよ? キョン君の相手なら私がするわ」 長門「起きてる」 朝倉「そう。じゃあ一緒にがんばりましょうか」 長門「コクッ」 キョン「なぁ、それよりなんだかトランプを見ていると頭が痛くなってこないか?」 朝倉「・・・」 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 12:57:00.69 ID:Qep86ttQ0 朝倉「もう五時ね・・・夏ならそろそろ明るくなってもおかしくないわ・・・」 長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!?」 キョン「そうだな、やっぱり朝だからか全然眠くないんだよな」 朝倉「・・・そう」 キョン「じゃあ今度は大富豪やろうか、結構得意なんだぞ」 朝倉「・・・そうね、じゃあ、がんばりましょう・・・か」 長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!?」 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:03:01.17 ID:Qep86ttQ0 キョン「朝倉、カード間違えてるぞ」 朝倉「あ、ごめんなさい・・・数字がボケて見えるの・・・」 キョン「なんだ、お前も熱か?」 朝倉「いいえ、たぶんただの疲労だと思うわ」 キョン「それは大変だな、早く休んだほうがいいぞ」 朝倉「そうね・・・でもキョン君は寝させる気ないんでしょう?」 キョン「わかってきたじゃないか」 朝倉「・・・」 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:10:05.22 ID:Qep86ttQ0 キョン「よし、七時だな、ゼンマイ侍は何時だったか」 朝倉「覚えてないわ・・・というか見てないわ・・・」 キョン「そうなのか? 流行遅れだな、ガンコちゃんに新キャラがいつ加わったかも知らないだろう」 朝倉「ええ・・・わからないわ・・・」 キョン「何だお前、目の下にクマが出来てるぞ? 大丈夫か?」 朝倉「ええ・・・全然大丈夫よ・・・」 キョン「そうか、それはよかった。じゃあさっそくPS3を買ってきてもらおうか」 朝倉「・・・」 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:15:30.71 ID:Qep86ttQ0 キョン「朝倉はPS3を買いに行ったな」 キョン「長門?」 長門「・・・クゥ」 キョン「・・・」 キョン「・・・」 キョン「・・・」 キョン「額に肉って書いてやろう」キュッキュ 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:20:45.89 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・」 キョン「・・・」 キョン「・・・ヘックシュン!」 キョン「・・・」 キョン「・・・」 ガチャ 朝倉「ただいま・・・って、キョン君! どうして布団から出ているの? 寝ててっていったじゃない」 キョン「長門が布団渡さないとキンニクマンになってやるって俺を脅した」 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:26:19.34 ID:Qep86ttQ0 朝倉「布団なら私の部屋にも・・・」 キョン「お前の部屋にはプロテクトがかかってる」 朝倉「・・・そうだったわね、ごめんなさい」 キョン「いや、それよりも俺はお前に聞きたいことがあるんだ」 朝倉「何かしら?」 キョン「なんで手ぶらなんだ」 朝倉「おもちゃ屋さんは10時かららしいわ」 キョン「・・・グスッ」 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:32:10.06 ID:Qep86ttQ0 キョン「あと三時間もどうやって過ごせって言うんだ」 朝倉「寝たらどうかしら? いえ、それより熱はどうなったの?」 キョン「知らん。が、ずいぶんよくなった気がする。なんだかこの朦朧とする感じが心地いいぞ、そりゃもうすごく」 朝倉「どれどれ・・・・・・いえ、逆に上がってるわ、また39度よ」 キョン「そんな馬鹿な、一体何がいけなかったんだ?」 朝倉「たぶん全部だと思うわ」 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:38:53.92 ID:Qep86ttQ0 キョン「なんてこった、これじゃああの悲劇の零時に逆戻りじゃないか」 キョン「記憶までよみがえってきやがった・・・」 キョン「合コン・・・」 キョン「服まで買って・・・アクセサリーも・・・」 キョン「言葉の使い方だって覚えたのに・・・」 キョン「全部朝倉のせいだ」 朝倉「わかったから寝たほうがいいわ」 コレで二つ目のSSだけど餅の話はしてないから違うとおもう 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:45:11.40 ID:Qep86ttQ0 キョン「でも寝たらお前がちゃんとPS3を買いに行ってくれたか確認出来ないじゃないか」 朝倉「買いに行くわよ、約束するわ」 キョン「信用できないな」 朝倉「信じて」 キョン「いや、出来ない、どうせ今度はおもちゃ屋さんがバスガス爆発で無くなってたとか言うんだろ?」 朝倉「信じて」 キョン「・・・いや無理だ、それともPS3は買ってきたが、いざ使ってみると中に007のディスクが入ってて自動消滅したとかか?」 朝倉「信じて」 キョン「・・・」 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:50:39.90 ID:Qep86ttQ0 キョン「一点張りは張り合いが無いぞ朝倉、どうした朝倉、そんなに眠いのか朝倉」 朝倉「そうね、眠いわ」 キョン「そうか、じゃあ寝るかもしれないからやっぱり見張って・・・」 朝倉「それでも買いに行くわ、だから貴方は寝てて。ほら、お薬も買って来たから」 キョン「いや、でもな朝倉、お前を信用することはどこかの国の『核は持ってない』を信用するほど難し・・・」 朝倉「それでも貴方は寝てて」 キョン「・・・」 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 13:56:10.45 ID:Qep86ttQ0 キョン「なんだあいつは、なんだか今日はおかしいぞ」 キョン「やっぱり眠気で頭がパーに・・・」 キョン「まぁいい、あいつがパーなおかげでPS3が買ってもらえるんだ」 キョン「ラッキーだなふふふ」 キョン「・・・」 長門「・・・クゥ」 キョン「・・・」 キョン「長門とでも一緒に寝ようかな」 朝倉「ダメです」 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:01:39.55 ID:Qep86ttQ0 キョン「くそ、結局一人で寝るのか、この朦朧とする意識の中一人ぼっちはさみしいな」 朝倉「寝るまでは一緒にいるって言ってるじゃない」 キョン「それでも納得いかんな」 朝倉「とにかく早く寝て早く風邪を治したほうがいいわ」 キョン「風邪を治しても結局合コン行けないんじゃな・・・」 朝倉「合コンに行かなくても彼女くらい作れるわよ」 キョン「お前に言われても何の慰めにもならん・・・」 朝倉「まずは近くの人をよく見るといいわ、きっと何かに気がつくと思うの」 キョン「・・・」 朝倉「それでもダメなら私がなってあげてもいいのよ?」 キョン「いや、それは断る」 朝倉「・・・」 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:07:05.94 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・んぅ?」 キョン「薬が効いたのかいつの間にか寝てしまった、あのまま朝倉を寝させないようにしようと思ったのに・・・無念だ」 朝倉「そうだったの」 キョン「うお!? なんだ朝倉、まだそこにいたのか、俺はそんなに短時間睡眠を?」 長門「私も居る」 キョン「ああ、長門まで・・・まだナース服で・・・」 朝倉「今は午後4時すぎね、貴方はぐっすり寝ていたわよ?」 キョン「でも朝倉、じゃあまさかお前ずっとそこで・・・」 朝倉「やっぱり・・・ちょっと心配じゃない?」 キョン「朝倉・・・・・・で、PS3は?」 朝倉「・・・」 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:13:26.39 ID:Qep86ttQ0 朝倉「長門さんが起きてくれたから、ちょっと心配だったけどその間に買って来ておいたわ」 キョン「やった! これで一緒に遊べるな長門!」 長門「嬉しい」 朝倉「熱も・・・37度か、下がってよかったわね。じゃあ、ちょっとお粥温めてくるわ」 キョン「そうだな、腹が減った、さっさと持って来い」 朝倉「わかったわ、じゃあ、長門さん後はお願いね」ガチャパタン キョン「・・・で、実際どうなんだ長門? 朝倉の奴本当に寝てないのか?」 長門「私が起きた午後二時にはここに居た」 キョン「そうか、熊も真っ青なクマだったからな」 長門「面白い」 キョン「だろう? ハハハハハ・・・ハハ」 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:19:57.02 ID:Qep86ttQ0 朝倉「おまたせ」 キョン「おう、味は濃いんだろうな」 朝倉「ええ、一応鮭を入れてみたわ」 キョン「マヨネーズは?」 朝倉「入れてないわ」 キョン「・・・」 朝倉「・・・そんなにマヨネーズばかり食べてると太るわよ?」 キョン「馬鹿いうな、俺は太らない体質なんだ」 朝倉「そう・・・でも確かにカロリーは取ったほうがいいのかもしれないわね。とってくるわ」ガチャパタン キョン「・・・朝倉、アイツ本当にどうしたんだ。普段なら言わなきゃやらないことを自ら・・・不気味だ」 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:25:14.23 ID:Qep86ttQ0 長門「あーん」 キョン「パクッ・・・モグモグ」 朝倉「・・・」フラッ 朝倉「・・・っ!」 キョン「なんだ朝倉、眠いなら寝ればいいと思うぞ俺は」 朝倉「さっきと言ってる事が違うわね」 キョン「いや、だって顔がすごいことに・・・」 朝倉「そんなにこっちを見ないで・・・。そうね、もう大丈夫そうだし寝させてもらおうかしら・・・」 キョン「ああ、そうだ、そのほうがいい」 朝倉「ええ・・・そうね、じゃあそうさせてもらいます。長門さん、あとはよろしくね」ガチャパタン 長門「あーん」 キョン「パク・・・モグモグモグ」 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:32:01.25 ID:Qep86ttQ0 キョン「モグモグ・・・それにしてもアイツも心配性だよな」 キョン「何も本当に起きて無くてもよかったんだが・・・モグ」 キョン「というか、パク俺は『俺が寝るまで』って言ってたはずだぞ」 キョン「確かにPS3は買って来てパクくれといってたが・・・モグ」 キョン「でも何も熱が下がるまでモグ居なくてもいいのにな」 キョン「どう思う長門?」 長門「あーん」 キョン「パク・・・もぐもぐ」 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:37:23.10 ID:Qep86ttQ0 キョン「長門は食器を洗いに行った・・・」 キョン「それにしてもあんなにあいつが心配性だったとは」 キョン「ちょっと自分に気を使ったほうがいいな」 キョン「もうダルイのは嫌だしな」 キョン「意識が朦朧としていてあまりよく覚えてないが・・・」 キョン「思い返してみると・・・寝る前にあいつ何か言っていたな」 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:44:15.64 ID:Qep86ttQ0 キョン「・・・思い出したぞ」 キョン「そうか・・・あいつ・・・」 キョン「・・・やっぱりそうなのか?」 キョン「でもなんであいつが・・・? そんな兆候は・・・バリバリにあったか」 キョン「そうだな・・・」 キョン「決めたぞ」 キョン「ああ、俺も男だ、やること・・・やらないとな」 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:51:57.44 ID:Qep86ttQ0 朝倉「・・・んん」 朝倉「・・・今何時だろ」 キョン「午前1時だぞ」 朝倉「!? キョン君!? な、なんで私の部屋に・・・?」 キョン「言いたい事があってな・・・」 朝倉「ああ、お礼ならいいのよ?」 キョン「いや、別にそんなんじゃない」 朝倉「・・・」 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 14:57:42.65 ID:Qep86ttQ0 キョン「あのな朝倉」 朝倉「何かしら?」 キョン「寝る前に・・・お前が言ってくれた事をよく考えたんだ」 朝倉「!? ・・・ええ」 キョン「・・・あのな、たぶん、お前がああいってくれなかったら俺、一生気がつかなかったと思う」 キョン「俺・・・人当たりがいいだろう? だから知らないうちに色々ストレスが溜まってさ・・・」 キョン「そんな俺が素を出せる相手なんて居ないと思ってたんだ、でも居てくれた」 キョン「自分でも何故だかわからなかったんだけど・・・やっとわかったよ朝倉」 朝倉「・・・うん」 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 15:01:01.41 ID:Qep86ttQ0 キョン「俺・・・俺、長門と付き合うことにしたから!」 朝倉「うん、私も・・・はい?」 キョン「お前が言ってくれなかったら気がつかなかったよ朝倉、長門が俺のことを好きで俺も長門の事が好きだったなんて」 長門「朝倉涼子、貴方のおかげ、感謝する」 キョン「朝倉、俺達幸せになるよ」 朝倉「・・・待って、もう一人貴方の素を誰より身近に見てきた女の子が居たと思うの」 キョン「え? 誰? そんなヤツいたっけ?」 長門「知らない」 朝倉「・・・」 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 15:07:10.85 ID:Qep86ttQ0 〜数日後〜 キョン「朝倉、飯はまだか」 長門「まだか」 朝倉「・・・それで、何でまだ私の家にいるのかしら? 長門さんまで一緒に?」 朝倉「長門さんの家に行けばいいじゃない、恋人なんでしょう?」 朝倉「わざわざ私の家の来る必要があるのかしら? 迷惑だから早く出て行ってもらえない?」 キョン「何だお前、やけに突っかかってくるな。そりゃここが居心地いいからに決まってるだろう、大体奴隷が主人の傍に居るのは当然だ」 長門「彼女が彼氏の傍にいるのも当然」 キョン「これからもずっと飯を作らせてやるぞ。ほら朝倉、さっさと飯作ってくれ。腹が減って動けない」 長門「ぐー」 朝倉「・・・・・・ふぅん。まぁ、いいけどね」 朝倉「それで、ご飯は何にしようかしら?」 キョン「シチュー」長門「カレー」 朝倉「・・・わかったわ、両方ね?」   END 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 15:11:32.16 ID:Qep86ttQ0 終わりました。 見てくれた方、支援・コメント・保守してくださった方本当にありがとうございました。 ゴメンネ朝倉派達!!でもね!また続編見たいなの書くからそんなバッドって訳じゃないの! キョンは>>1見ればわかるけど、兎に角自分に足りない『彼女』を作りたかっただけの馬鹿ですから!!次は親友とかいいだしますからきっと!! では、またいつか書く時があると思います。 そのときはよろしくお願いしますね。 ・・・何より規制は焦った 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/20(火) 15:12:35.55 ID:Qep86ttQ0 〜あの夜〜 朝比奈「ドキドキ・・・キョン君まだかな・・・やっぱり積極的すぎたかな・・・」 ガチャ 朝比奈「キョ・・・キョン君? ええっとええっと、きょきょきょ今日はよよよよよよろしくおねがいしますぅ!!」 男A「よろしくね、ところで君名前は?」 朝比奈「・・・へ?」 男B「かわいいねー、で、ここが合コン会場でいいんだよね?」 朝比奈「ごごご・・・ゴウコンカイジョウ?」 男C「ぐへへ、楽しみだなぁ」 朝比奈「何を言って・・・」 男D「何言ってるんだい、佐々木さんからきいたよ? 今日ここで合コンがあるってね」 男E「とにかく行こうか、早くしないとお店閉まっちゃうよ」 朝比奈「あのっ・・・! ちょ・・・っ! やめ・・・やめてぇ! ひっぱらないでぇ! キョンくうぅぅぅぅん!!」 こうして朝比奈はトイチ計画を実行する事にした。END