長門「クリスマスは…1人?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 21:19:16.95 ID:jff0cZ8ZO キョン「あ…まぁ…そうだが…」 キョン「(まさか長門がそんな事気にしているとはな…)」 長門「そう…」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 21:39:46.96 ID:jff0cZ8ZO キョン「それで…何かあるのか…クリスマスに」 長門「私は…ない」 長門「でも…」 キョン「?」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 21:46:07.03 ID:jff0cZ8ZO 長門「みたい映画がある」 キョン「!?…ぉお、そうか」 長門「…もし良いのなら…一緒に…」 キョン「!?」 キョン「あ…構わないが」 長門「ありがとう…」 キョン「いいって」 キョン「(それにしても驚いたな…予定を聞いてきた上に誘われるなんて)」 長門「来週の水曜日の午後4時半。駅前の公園で」 キョン「ああ…」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 21:53:20.25 ID:jff0cZ8ZO キョン「それにしてもハルヒ達遅いな…」 長門「…もうすぐ来るはず」 バタン ハルヒ「もぅ!なんで今日に限って掃除当番なの!?イヤになるわ」 ハルヒ「あれ?キョン、古泉君とみくるちゃんは?」 キョン「まだだ」 ハルヒ「ふーん」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 21:57:12.78 ID:jff0cZ8ZO ハルヒ「…キョン、あんたさ」 バタン 古泉「すみません、ホームルームが長引いてしまって」 ハルヒ「あ、古泉君…」 キョン「…俺がどうしたって?」 ハルヒ「っ!な、なんでもないわよ!バカキョン!」 キョン「なんだよ、いきなりバカとは」 古泉「おやおや」 長門「…」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:05:01.40 ID:jff0cZ8ZO キョン「別に言いかけてやめることはないだろ?」 キョン「なんなんだ話の続き」 ハルヒ「もう!バカ!バカ!なんでもないんだからっ」 キョン「いてて…やめろ!おい!」 ブーン ブーン 古泉「…」 古泉「…お取り込み中すみません。急にバイトが入ってしまって…来たばかりなのですがお先に」 ハルヒ「ああ、そう…それじゃあ仕方ないわね頑張ってね」 古泉「では…」 バタン ハルヒ「…あたしも帰るわ!キョン、部室閉めといてよね」 キョン「おい、ハルヒ」 バタン キョン「…やれやれ」 長門「…」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:10:27.72 ID:jff0cZ8ZO 〜 その後五分ぐらい経ってやっと朝比奈さんが来た どうやら三年生はこれからセンターまで放課後ずっと補習があるらしい しばらく朝比奈さんのお茶が飲めなくなるのは残念だがそれも仕方ない… と、いうより朝比奈さんは本当に大学に進学するのだろうか? いらん話はあとにして俺たちもハルヒに続き、今日は早めに解散することにした そしてその日の夜… 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:16:59.97 ID:jff0cZ8ZO ワルイコトニハ ナラナイデショウ〜ジャストa プッ キョン「なんだ…古泉か」 古泉「はい!古泉ですよ」 キョン「…」 古泉「…失礼しました」 キョン「要件はなんだ…まあお前の電話してくる内容は想像つくんだが」 古泉「ほう、それでは話の必要はないですね。では折角なので僕としりとりでも」 キョン「…切るぞ」 古泉「冗談ですよ!あと、今回はいつもとは少し状況が違っていますから…」 キョン「なんだ」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:23:38.15 ID:jff0cZ8ZO 古泉「今日の部室での件ですが…不思議だとは思いませんでしたか?」 キョン「特に」 古泉「団内一空気が読めるこの僕があんなにもタイミング悪く入室してくるとは」 キョン「たまたまじゃないのか」 古泉「不思議なのはこれだけではありません。僕自身、なぜあの部室の扉を開けるまでに至ったのかそこまでの記憶がないのですよ」 キョン「疲れてるんじゃないのか?」 古泉「確かに僕は教室でホームルームの時間を過ごしていた…」 キョン「(こいつ…すべて無視してやがる)」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:28:33.54 ID:jff0cZ8ZO 〜 ここから説明長くなるんで省略 古泉が操られてた説そんな事浮上のできるのはハルヒかインターフェイスのみ 状況から長門が犯人と判断 ハルヒがキョンを誘うのを防いだという事で話まとまる 古泉から注意をするようにいわれたキョンなのであった 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:33:37.38 ID:jff0cZ8ZO 22日 〜部室〜 ハルヒ「みんな…遅いわね」 キョン「自分の使命をみんな頑張ってるってことだ」 ハルヒ「?」 キョン「…なんでもない」 ハルヒ「ところで、キョン!その…」 キョン「なんだ」 ハルヒ「あんたは…24日は…用事とかあんの?」 キョン「は?」 ハルヒ「だから、24日は暇なのかってこと!」 キョン「…」 キョン「お前はどうなんだ?」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:38:09.25 ID:jff0cZ8ZO ハルヒ「あたし!?…あたしは忙しいの!」 ハルヒ「まあどうせあ、あんた暇よね!あたし行きたい所あるからつ…付き合いなさいよ!///」 キョン「!…ま、まてハ」 ハルヒ「4時半に駅前公園、ちゃんと着替えおくこと。おくれたら…承知しないからっ」 キョン「まて、ハルヒ…すまん、俺は予定入ってるんだ」 ハルヒ「!」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:47:11.08 ID:jff0cZ8ZO ハルヒ「よ…予定って何の?」 キョン「(長門とは言えないしなぁ…かといって嘘はバレるし…)」 キョン「…デートがあるんだ」 ハルヒ「なっ!…まあ、あんたいつのまに」 キョン「ちょっと前にだ」 ハルヒ「…ふーん、でも、そういうことは団長に報告しなきゃだめよ!…その…色々と…」 キョン「?」 ハルヒ「まあ、あたしは他人の恋愛には口挟まないから秘密でどうってわけじゃないわ」 ハルヒ「でも…その子泣かせたらた、ただじゃ済まさないわよっ!」 キョン「…」 ハルヒ「…それじゃ、あ、あたし帰るから」ダッ バタン キョン「…」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 22:53:07.32 ID:jff0cZ8ZO キョン「(…あいつ…最後泣いてたな…)」 キョン「(でも、嘘は言えなかったんだ…すまん、ハルヒそして古泉…)」 バタン みくる「あ、あのっ!」 キョン「あ、朝比奈さん」 みくる「さっき涼宮さんが、その…泣いて走っていったんですが…」 キョン「…」 みくる「キョン君なら、何か知ってるんじゃないかって…」 キョン「…」 キョン「…すみません朝比奈さん、俺もう帰ります」 みくる「え!?そ、そうですか…」 キョン「それでは」 バタン みくる「キョン君…」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 23:27:34.49 ID:jff0cZ8ZO キョン「ただいま」 キョン妹「おかえりー!あれ?キョン君げんきないなー」 キョン「…」 バタン キョン妹「どうしたんだろ」 プルル 古泉「はい古泉です」 キョン「相変わらず出るの早いな…お前」 古泉「職業上クセになってしまいまして、ところでそちらから連絡してくるとは珍しいですね」 キョン「たまにはいいだろ」 古泉「元気がないですね、まあモテる男はツラいねぇって所ですか」 キョン「…」 古泉「失礼しました。一応状況はそこそこ理解しておりますが、詳しく教えていただけないでしょうか」 〜またまた略〜 古泉「それで、涼宮さんが出て行ったと…」 キョン「ああ…古泉にあれだけハルヒに誘の話させないようにと言われていたんだが…油断した」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 23:30:30.41 ID:jff0cZ8ZO キョン「ハルヒは泣いちまったし、お前にも迷惑灰色空間の処理の手間かけてしまっただろうし」 古泉「…いえ、それは違いますよ」 キョン「!?」 古泉「涼宮さんが泣程の事があれば、閉鎖空間の処理には1日でもたりないくらいでしょう」 古泉「実を言うと、今のところ閉鎖空間は一つも発生していません」 キョン「どういう事だ」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/20(土) 23:43:49.67 ID:jff0cZ8ZO 古泉「我々機関内でも議論はされた結果、涼宮さんの能力が消えたという事でまとまってきています」 キョン「!」 古泉「機関内は恐慌状態ですよ。涼宮さんの能力が消えるに伴い我々の能力も消えるのではないかと…」 キョン「だがそれはお前たち機関が望んでいた事なんじゃないか?」 古泉「確かにその通りです。ただ、それには危険性があるということも話し合われています」 〜略〜 すみません キョン目線 古泉曰わく、能力だけ消えるのではなく、能力者も消える可能性があるということ。また観測目的の長門のようなTFナントカ端末及び未来人の朝比奈さんも消えるか能力を失う。 そうなるとおかしいながらも釣り合っていた世界のバランスが崩れ、結果崩壊につながってしまうという やれやれ 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/21(日) 00:02:43.66 ID:74BqBs9RO キョン「いったい俺は…どうすればいいんだ」 古泉「答えはいつも私の胸に…ですよ」 キョン「真面目に考えろよ」 古泉「えらくマジですよ。あと、もう残された時間は少ししかないようですから…」 キョン「!お前…まさか」 古泉「ええ…恐れていた事態が起こり始めたようです」 キョン「古泉…」 古泉「実はあなたが電話してきた時、既に僕の体は光り始めていました」 古泉「既に胸のあたり光に包まれてしまっています…だんだん話すのも…つらくなってきました」 キョン「おい!古泉!しっかりし」 古泉「…あなたと過ごしたこの二年間、とても…楽しいものでした…」 古泉「本…当はもう少し皆で遊びたかったのですが…残念で…す」 古泉「…もし、世界がそのままであったら、どうか僕の事は忘れないで……」 プッ ツーツー キョン「古泉っ!!」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/21(日) 00:08:17.88 ID:74BqBs9RO キョン「…うっ…古泉…」 キョン「はっ!な、長門!朝比奈さん!」 マワル〜セカイデ ピッ キョン「朝比奈さん!?」 From 朝比奈みくる 古泉君から話は聞きました。 本当は直接言いたかったんだけど いままでありがとう。楽しかったよ そして、さようなら キョン「…朝比奈さん…」 キョン「どうして…みんな…」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/21(日) 00:11:39.78 ID:74BqBs9RO キョン「きっと…長門も!?」 プルルル キョン「出ない…」 ダッ キョン妹「キョン君!どこいくの?」 キョン「女の子の所だ!」 バタン キョン妹「え〜っ!」 キョン「…頼む…間に合ってくれ…」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/21(日) 00:32:55.44 ID:74BqBs9RO 〜長門のマンション〜 キョン「!…開いてる」 ガチャ キョン「!?な…長門?」 長門「…くっ」 キョン「長門!血吐いて…ど、どうしたんだ!」 長門「…情報統合思念体は私に失望した」 長門「私は単なる観測目的の端末。独断行動及び感情を持つことは許されない」 キョン「長門…」 長門「今回の件は全て私が原因…観測対象も失った。」 長門「統合思念体は私の処分を行った。永遠の苦しみ…皆の記憶からの抹消…」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/21(日) 00:34:12.77 ID:74BqBs9RO 長門「でももう終わり。崩壊した力によってまもなく私は無に帰する…苦しみも終わる」 キョン「長門っ!ダメだ!」 長門「あなたとの約束が果たせなかったのは残念。もっとあなたと仲良くなりたかった…」 キョン「長門…俺も…もっと時間が…」ギュ 長門「…!」 キョン「…イヤか?」 長門「そんな事はない…私が消える…その時まで…そうしていてほしい…」 α ガラガラガラ 谷口「うぃ〜す、WAWAWA忘れ物……のぅわ!?」 キョン・長門「…あ」 谷口「すまん…ごゆぅっくり!!」 ダッ 長門「…面白い人……」 サァァァッ キョン「長門!!!」 Bad End 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/21(日) 00:37:33.84 ID:74BqBs9RO すまん 明日早いんで寝ます こんなクソ文読んでくれてありがとう βのハッピーエンドの方は明日残ってたら書きます 内容は涼宮ハルヒの約束に結構影響されてるので展開解っちゃう人いるかもしれないorz それでは 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/21(日) 00:51:40.21 ID:74BqBs9RO >>57 確かに打ち切り臭プンプンなので続けます 長門「…幸せ…だった…ありがとう」 サァァァァッ キョン「長門っ!!」 キョン「……長門まで…どうすれば…」 〜23日 朝〜 キョン目線 あの後俺はどうやって帰ったかは覚えていない。 ただ、今日こうやって目を覚ましたということは世界は崩壊していないということだろうか… ただ、一つ気になるのは確実に俺の記憶から少しずつあの5人で過ごした事が消えていっているということだ 昼過ぎまでは覚えていた三人の電話番号が、寝る頃には思い出せなくなっていた。 あしたになれば楽しかった思い出がすべて消えてしまっているのだろうかと考えると、怖さと悔しさで眠れなかった