キョンが邪気眼だったら 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 19:43:08.82 ID:hRGar/vjO ハルヒ「ただの人間には(以下ry キョン「クククク…」 休み時間 キョン「涼宮ハルヒ、まさかお前もこちら側の人間だったとはな」 ハルヒ「こちら側?なによそれ」 キョン「ククク…一般人ぶりやがって」 ハルヒ「なによ、その何か含んだ感じの言い方」 キョン「まぁいい、俺はお前と争うつもりはない。 それだけを伝えたかっただけさ。じゃあな」 ハルヒ「………」 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 19:52:16.53 ID:hRGar/vjO ハルヒ「ちょっとあんた」 国木田「え?僕?」 ハルヒ「そうよ、あんたあの変なやつと中学が一緒だったらしいわね」 国木田「変な……ああ、キョンのことか…」 ハルヒ「キョン?」 国木田「ああ、あだ名だよ」 ハルヒ「ふーん、で、そのキョンって中学ではどんな奴だったの?」 国木田「あ、うん…常に腕に包帯を巻いててね」 ハルヒ「火傷かなんか?」 国木田「そういうわけじゃないんだ」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 19:57:00.82 ID:hRGar/vjO 国木田「授業中とか急に腕をおさえて、く…おさまれ…おさまれ…とか苦しみだすんだ」 ハルヒ「やっぱりケガしてるんじゃないの?」 国木田「いや、僕も最初は心配して大丈夫?って声をかけたんだけど…」 ハルヒ「かけたんだけど、なによ?」 国木田「ふっ…邪気眼を持たぬものにはわかるまい… っていってどこか行っちゃったんだよ」 ハルヒ「授業中なのに!?それに邪気眼って何よ?」 国木田「ん…僕が知りたいよ…」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:02:09.18 ID:hRGar/vjO ハルヒ「キョンか…中々興味深いわね…」 キョン「おや…ククク…」 ハルヒ「キョン…」 キョン「ほう、俺のニックネームをすでに知っているのか」 ハルヒ「そんなのどうでもいいでしょ。 それより何?私に何かよう?」 キョン「いやな…ククッ…やはりその髪型には規則性があったのだなと思ってな…」 ハルヒ「……あんた、やっぱり面白いわね」 キョン「用件はそれだけさ。じゃあな」 ハルヒ「…不思議なもの…見つけたわ」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:05:32.47 ID:hRGar/vjO ハルヒ「キョン!」 キョン「なにかな?」 ハルヒ「単刀直入に言うわ!部活を作るわよ」 キョン「作ればいいさ」 ハルヒ「人事のように言わないでよ。 あんたも入るんだから」 キョン「…ほう」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:09:05.76 ID:hRGar/vjO キョン「部活といってもどのようなものを作るんだ?」 ハルヒ「不思議なものを探すのよ」 ハルヒ(というのは建前、本当の目的はあんたが何者なのかを調べるためよ) キョン「不思議なものか…クククク…面白い、俺も参加してやろう」 ハルヒ「決まりね。じゃあさっそく部室をさがさないと」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:12:51.30 ID:hRGar/vjO ガチャ ハルヒ「ここにしましょう」 長門「………」 キョン「文芸部と書いてあったが」 ハルヒ「ここなら広さも十分だと思うのよ」 キョン「…なるほど、弱者から奪うか。 その考え共感できる」 ハルヒ「奪うなんて物々しい言い方しないでよ。 提供してもらうのよ」 キョン「だそうだ」 長門「かまわない」 ハルヒ「決まりね」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:17:25.46 ID:hRGar/vjO ハルヒ「あとは人数を集めるだけね」 キョン「選ばれし五人か…クククク…」 ハルヒ「そこは私がなんとかするから、あんたは部室にでもいなさい」 キョン「わかった」 部室 長門「………」 キョン「…わかっているんだぞ」 長門「………」 キョン「お前も普通の人間でないことはな」 長門「!?」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:24:04.83 ID:hRGar/vjO 長門「何故?」 キョン「クククク…」 長門「何故わかった?」 キョン「なぁに…簡単なことさ… 普通の人間と雰囲気が明らかに違う」 長門「………」 キョン「さて、そろそろ帰らせてもらうか。じゃあな」 ガチャ 長門「……彼に関する情報は情報統合思念体からもはいっていない」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:27:54.81 ID:hRGar/vjO ガチャ ハルヒ「新しいメンバーよー!」 みくる「な、なんなんですかぁ、私なんでつれてこられたんですか」 長門「………」 ハルヒ「って…キョンは?」 長門「帰った」 ハルヒ「な…なんですって…」 みくる「あ…あの…」 ハルヒ「…あ、また明日放課後にここにきてね。私も帰るから」 ガチャ… みくる「え……」 長門「………」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:32:22.01 ID:hRGar/vjO ハルヒ「ちょっとキョン!なんで昨日は急に帰ったりしたのよ!」 キョン「久しぶりに腕が疼いてね」 ハルヒ「…邪気眼ってやつね」 キョン「ご名答」 ハルヒ「まぁいいわ、今度から帰るときは私に一言いってから帰りなさいよ」 キョン「いいだろう」 ハルヒ「あ、そうだ。昨日新しい部員が入ったのよ」 キョン「ほう」 ハルヒ「二年なんだけどね、とっても可愛くて胸も大きいのよ」 キョン「…クククク…それは楽しみだ」 ハルヒ(よしっ、食いついた) 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:38:08.22 ID:hRGar/vjO みくる「………」 キョン「ククク…あなたが朝比奈さんか…」 みくる「あ、はい…」 みくる(なんだか怖い人です…) キョン「なるほど、あなたはここの住人ではないようですね」 みくる「……え?」 長門「………」ピクッ みくる「あ…あの…それってつまり、私が未ら…」 キョン「おっと、それ以上は本来…」 みくる「あ……」 キョン「さて、では帰るとしようか」 ガチャ みくる「あ…あの…長門さん、あの人はなんなんですか?」 長門「わからない」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:41:32.95 ID:hRGar/vjO ガチャ ハルヒ「キョン!新しい部員よ! 今度は謎の転向生が…」 古泉「どうも」 ハルヒ「…キョンは?」 みくる「あ、もう帰りましたよ」 ハルヒ「…………」 古泉「あの、なんだか凄く落ち込んでるみたいですけど」 みくる「…たぶん、キョンくんが帰っちゃったせいだと思いますか」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:46:37.92 ID:hRGar/vjO ハルヒ「ちょっとキョン!なんでまか勝手に帰ったりしたのよ!」 キョン「悪いかね?」 ハルヒ「一言いってから帰るって約束したじゃない」 キョン「ああ、しかし、あの場にお前はいなかったじゃないか」 ハルヒ「……なら、携帯の番号とアドレス教えるから 今度からは連絡しなさいよ」 キョン「了解だ」 ハルヒ「それよりニュースよ! なんと今度の部員は謎の転校生よ!」 キョン「ほう…この時期にくるとは珍しいな…」 ハルヒ「でしょ!」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:52:48.02 ID:hRGar/vjO 古泉「古泉一樹です。よろしく」 キョン「キョンとよんでくれ」 古泉「あなたのこと、調べさせていただきましたよ」 キョン「…ほう、組織か」 古泉「…そこまで知っているんですか。 正直驚きましたよ」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 20:57:14.45 ID:hRGar/vjO 古泉(中学時代に涼宮さん以上の数々の奇行… 本当にあなどれない相手ですね。 しかし…組織は彼を完全な一般人と言っていたのは……) キョン「どうやら、俺と似た力の持ち主のようだな」 古泉「…あなたには隠しても意味は無いようですね」 キョン「俺の予想が正しければ、お前は異世か…」 古泉「いかにも、僕は超能力者です」 キョン「………やはりか」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:03:57.99 ID:hRGar/vjO 谷口「なぁキョン」 キョン「なんだ谷口」 谷口「お前も変なことばっかしてないで、 たまには女子の話題とか話そうぜ」 キョン「俺はいっこうに構わんが」 谷口「そうだな、たとえば同じクラスでも 涼宮…はおいといて… 朝倉涼子はどうだ? スポーツ、勉強ができてさらに美人ときている」 キョン「…朝倉…涼子…ククク…ハハ…ハッハッハッハッ」 谷口(やっぱ話かけるんじゃなかった) 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:08:37.11 ID:hRGar/vjO 授業中 ペラッ キョン「ん?紙切れ?」 キョン「…ほう、面白い」 朝倉「ふふっ…」 キョン「ぐっ…はっ…おさまれ…おさまれ…」 ハルヒ「きょ、キョン!?」 キョン「くっ…このままでは巻き込んでしまう…ひとまずこの場を離れなけるば…」 ハルヒ「キョン!どこ行くのよ!」 朝倉(え?え?もしかしてもう行くの!?) 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:11:01.37 ID:hRGar/vjO 朝倉(って、紙に書いた場所教室だったわよね。 じゃあどこに行ったのよ!) ハルヒ「………私も行くわ!」 朝倉(……だからどこによ!) 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:15:01.46 ID:hRGar/vjO 朝倉「結局、あれから二人とも戻ってこなかったけど…」 30分後 朝倉「…おかしいわね」 2時間後 ガラッ キョン「ふっ、やはりここか…」 朝倉(…今までなにやってたのよ) キョン「朝倉涼子、やはり君だったか」 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:18:06.08 ID:hRGar/vjO 朝倉涼子「あなたのことは、情報統合思念体を通して知っているわ。 といっても、わかっている情報は少ないんだけどね」 キョン「情報統合しにぇ……なるほど長門の仲間というわけか」 朝倉「あなたにはいちいち説明する必要はなさそうね」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:21:45.69 ID:hRGar/vjO 朝倉「まぁ、いいわ。正直、 思念体はあなた自体にも興味があるみたいなんだけど…」 チャキッ キョン「ナイフか……」 朝倉「あなたには死んでもらうわ」 キョン「やめておいたほうがいい。 勝敗は目にみえている」 朝倉「……その自信なんなのかしらね。本当に不気味」 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:25:26.00 ID:hRGar/vjO 朝倉「知っているわ。あなたは邪気眼という力を持っているそうね。 思念体すら知らない力、興味深いわ」 キョン「俺にこの包帯をとらせないほうがいい」 朝倉「そう言われると…」 キョン「なっ!?体が!」 朝倉「見てみたくなるのよね」 スパッ 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:28:02.53 ID:hRGar/vjO キョン「ぐっ…なっ…」 朝倉「大丈夫よ、包帯を切っただけだから… さて…包帯の下にはなにが……何もないわね」 キョン「………」 朝倉「まぁ、いいわ邪気眼とやら出してみなさい」 キョン「………」 朝倉「あれ?どうしたの?」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:30:02.41 ID:hRGar/vjO 朝倉「あー…もしかして、あなたって普通の…」 ドゴォオオオン 朝倉「!?」 長門「…時間がかかった」 朝倉「長門さん、なんで…」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:36:08.94 ID:hRGar/vjO キョン「ククク…仕事が雑なんだよ…お前は…」 長門「その通り」 朝倉「え?あなた普通の人じゃ…」 キョン「俺が手を下してもよかったんだがな… それでは長門の立場があるまい」 長門「………」コクッ 朝倉「ちょ、ちょっと長門さん!騙されちゃ駄目よ! そいつ実は普通の…」 キョン「長門のことだ。仕込みは既に終わってるんだろ」 長門「もちろん」 朝倉「展開早くない!? って、だから長門さん!そいつは…」 キョン「黙れ!」 シュゥ…… キョン「ふっ、消えたか」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:51:18.29 ID:hRGar/vjO キョン「…空間が元に戻っていくか」 長門「…あなたは何者」 キョン「それは聞かないほうがいい。 互いのためにもな。 それより…」 長門「?」 スッ キョン「眼鏡はないほう似合う」 長門「………」 ガラッ 谷口「WAWAWA忘れ物ー♪」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 21:52:02.46 ID:hRGar/vjO キョン「………」 長門「………」 谷口「………」 谷口(放課後…二人きり…男が眼鏡を外すシチュエーション…この先は…) 谷口「ご、ごゆっくりー!」 ピシャン キョン「ククク…若いな…」 谷口「く…くそっ…よりによってキョンに先をこされるなんてー!」 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 22:01:50.40 ID:hRGar/vjO キョン「朝比奈さん、お久しぶり…ですね」 大人みくる「あ…うん」 大人みくる(キョンくん…やっぱりなんか苦手だなぁ…) キョン「ここにいられる時間は限られているんでしょ? 用件はなんですか?」 大人みくる(そういえば、昔はこの言い回しに本当に驚いてたんだな…私…) 大人みくる「あ、この言葉だけ覚えと…」 キョン「大丈夫です。みなまで言わなくても」 大人みくる「で、でも…」 キョン「朝比奈さんは相変わらず心配症だなぁ」 大人みくる「…もう帰ります」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 22:07:22.13 ID:hRGar/vjO 古泉「あなたは、相変わらずしっぽをだしてくれませんね。 機関の総力をもってもあなたの秘密は謎のままです」 キョン「ククク…そう簡単にしっぽを掴ませるわけにはいかないんでね。 それに機関相手は初めてじゃない」 古泉「機関と敵対してたことがあるんですか?」 キョン「お前のところとは違うがな、]V機関というのを知ってるか?」 古泉「いえ…」 キョン「そうか、それならそれで構わんさ。 知らないほうがいいこともある」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 22:09:52.19 ID:hRGar/vjO 古泉「では、私の超能力をあなたにお見せしたいと思います」 キョン「いいのかい?俺に手のうちをみせて」 古泉「あえて見せるんですよ。 機関もあなたとは友好的な関係を作りたいとの意思ですから」 キョン「ククク…違いない…」 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 22:14:06.41 ID:hRGar/vjO キョン「もう目をあけてもいいのか?」 古泉「はいどうぞ」 キョン「……空気が違う異空間というやつか」 古泉「はい、われわれは閉鎖空間とよんでます」 キョン「ほう、そちらではそう呼んでいるのか」 ズドォオオン キョン「でたな…タイタン…」 古泉「われわれは神人とよんでます」 キョン「そちらではそうなのか」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 22:20:34.15 ID:hRGar/vjO 古泉「僕の力は…閉鎖空間の察知、侵入そして…」 キョン「あいつを倒す力だろ」 古泉「ご名答」 キョン「そんなのガキでもわかるさ」 古泉「では、あなたの能力を教えていただけますか」 キョン「ククク…何故教えてやる必要がある?」 古泉「これは一本とられましたね」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/12(金) 22:23:18.72 ID:hRGar/vjO 古泉「ふぅ…結局あなたの手は貸していただけませんでしたね」 キョン「お前らだけで十分だと思ったからさ」 古泉「さて、閉鎖空間がとけますよ」 キョン「この瞬間はいつ見ても壮観だな」 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 11:45:07.07 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「キョンのやつなにやってんのよ…」 古泉「まぁまぁ涼宮さん、彼にも事情があるんだと思いますよ」 ハルヒ「そ…そうよね…」 長門「………」 みくる「それにしても本当に遅いですよね」 ハルヒ(キョン…大丈夫かしら…) 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 12:28:27.09 ID:7LcSwwMZO キョン「待たせたな」 みくる「あ、キョンくんがきましたよ」 ハルヒ「おっそーい!何してたのよ!」 キョン「ちょっと野暮用でね」 ハルヒ「え!?なにかあったの?」 キョン「まぁな…」 古泉「そのような報告はきていないのですが…流石というべきか…」 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 12:32:41.76 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「とにかく、遅れてきた罰として皆におごりなさいよ」 キョン「…仕方ないか」 ハルヒ「嫌なら…遅れてきた理由を詳しく聞かせてくれるだけでいいのよ」 キョン「いや、それならおごらせてもらうよ」 ハルヒ「…つまんない」 そのころのキョン家 キョン妹「キョンくんさっきまで寝てたのにどこいったのかなぁ…」 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 12:42:36.78 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「じゃあ、お腹も膨れたことだし。 不思議探しに行くわよ」 キョン「ククク…面白い…」 みくる(相変わらず不気味です…) ハルヒ「じゃあクジ引きでグループわけするわよ」 キョン「ほう、朝比奈さんとですか。よろしくお願いしますよ」 みくる「あ…はい…おねがいします…」 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 12:50:16.55 ID:7LcSwwMZO みくる「どこに行きましょうか?」 キョン「そうですね公園なんてどうでしょう?」 みくる(よかった…変なところじゃなくて) みくる「そうですね、適当に時間を…) キョン「あの公園は因子が多いんです。 不思議なことを探すのにはうってつけですよ」 みくる「そ…そうなんですか」 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 12:54:29.92 ID:7LcSwwMZO みくる「いい天気ですね」 キョン「ええ、因子も濃くて良い日和です」 みくる(因子って何なんでしょうか…) キョン「ああ、そういえば朝比奈さんは未来人でしたよね」 みくる「え…ええ…一応は…」 みくる(この人は本当に何者なんでしょうか…) 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 12:58:18.60 ID:7LcSwwMZO みくる「あの、キョンくんって何者なんですか」 キョン「禁則事項とだけ答えておきます」 みくる「…それじゃあ仕方ありませんね」 キョン「さて…」 みくる「どうしました?」 キョン「そろそろ家に帰ろうかと」 みくる「ま、待って下さい! そんなことしたらまた涼宮さんが不機嫌になってしまいます」 キョン「それでは仕方ありませんね」 みくる「…はぁ」 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:00:44.66 ID:7LcSwwMZO みくる「あ、もう集合時間ですよ。一旦戻りましょう」 キョン「おや、もうそんな時間でしたか」 ハルヒ「そっちはどうだった?」 キョン「全然駄目だな。今日は因子が薄すぎる」 みくる(さっきは濃いって言ってたのに…) 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:03:43.31 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「くぅ…今度はキョンとゆきかぁ…」 キョン「さて、そういうわけだ。どこに行く?」 長門「どこでも構わない」 キョン「俺に任せるというわけか…ククク…」 長門「………」 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:06:07.44 ID:7LcSwwMZO 図書館 キョン「クク…ここも相変わらず因子が濃いな…」 長門「………」 キョン「どうした?別に本を読んでいていいんだぞ。 調査は俺一人で十分だ」 長門「いい、本よりあなたのほうが気になる」 キョン「ククク…勝手にするがいいさ」 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:09:43.22 ID:7LcSwwMZO キョン「なに、黒の書がこんなところに」 長門「………」 キョン「まさかこんなところでお目にかかれるとはな」 長門「それは普通の本」 キョン「いや、とんでもない。これは紛れもなく黒の書だ」 長門「その本のタイトルはハイペリオン…私のお気に入り」 キョン「普通の本に偽装しているだけさ」 長門「…そう」 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:13:33.23 ID:7LcSwwMZO キョン「まぁ、こんなとこか」 長門「その本は借りるの?」 キョン「持ち帰って調査する必要があるからな」 長門「本は好き?」 キョン「嫌いではない。 書物というものには人の全てが書かれているからな」 長門「……感想」 キョン「なんだ?」 長門「読んだら感想を聞かせて」 キョン「ククク…いいだろう」 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:17:17.51 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「…で、どうだったの?」 キョン「はずれだ」 ハルヒ「…そう、仕方ないわね」 長門「黒のしょ…むぐっ」 キョン「…長門、あれは二人だけの秘密だ。 他の者にはなるべく知られたくない」ヒソヒソ 長門「………」コクリ ハルヒ「…なにやってんのよ、あんた達」 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:20:29.00 ID:7LcSwwMZO キョン「今日は収穫なしだったな?」 ハルヒ「そうね…」 キョン「だが問題ない。これも布石のひとつだ」 ハルヒ「それはよかったわね…」 キョン「…ん?どうかしたのか?」 ハルヒ「別に、じゃあ…」 キョン「……これはひと嵐くるぞ」 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:24:34.60 ID:7LcSwwMZO キョン「帰ったぞ」 妹「お帰りなさーい」 キョン「上着を頼む」 妹「はーい!真っ黒コート♪」 みくる(…誰もつっこまないから言えなかったけど。 キョンくん凄い格好だったなぁ…) 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:27:34.18 ID:7LcSwwMZO キョン「さて、寝るか…」 ハルヒ「キョン、起きなさい!」 キョン「ん…?ここは…」 ハルヒ「やっと起きたわね。 うん、どうやら学校みたいなんだけど…」 キョン「この感じ…やはり…」 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:30:43.30 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「やっぱり何か知ってるのね!」 キョン「ああ、だがそれも推測のいきだ。 まだ話すわけにはいかない」 ハルヒ「あんたといてやっぱりよかった。 だってこんな不思議なことがおきるんだもん」 キョン「ククク…ご機嫌だな」 ハルヒ「当たり前よ」 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:33:13.84 ID:7LcSwwMZO キョン「さて、とりあえず周辺を調べないとな」 ハルヒ「わかったわ!じゃあ別々にさがしましょう!」 キョン「…しかし、これはまずいな」 光の玉「さすがですね」 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:38:20.05 ID:7LcSwwMZO キョン「この波動…古泉か」 古泉「はい、僕です」 キョン「なぜそのような姿形なんだ?」 古泉「この空間に侵入することは容易じゃないんですよ」 キョン「なるほど、因子が足りないというわけか」 古泉「まぁ、そんなところです」 295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:43:14.82 ID:7LcSwwMZO 古泉「あなたの言う通り。今はとても危険なじょうたいなんです」 キョン「やはりな…普通の閉鎖空間とは違う感じがしてたんだ。 このままでは世界の崩壊すら有り得る」 古泉「…あなたにはいつも驚かされますよ。 その通りです。このままでは僕達のいる世界は消滅してしまいます」 キョン「まぁ、そんなこと俺が黙って見過ごしたりはしないがな」 古泉「お願いします。あなただけが頼りです。 ですが、あなただったらどうにかしてくれるような気がします」 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:48:01.49 ID:7LcSwwMZO 古泉「そろそろ限界のようです」 キョン「そうか、じゃああとは任せておけ」 古泉「お願いします。 あ、そうです、もし無事に再開できたとしたら…」 キョン「なんだ?」 古泉「われわれの機関に来ませんか? 能力のある人材は大歓迎です」 キョン「ククク…考えておくよ」 古泉「そうですか。では失礼します」 308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 13:52:25.54 ID:7LcSwwMZO キョン「さて、あと調べるところは…ククク…まだあそこがあったな…」 部室 キョン「ん?パソコンの電源が入っているぞ」 ※注)パソコンはキョンの交渉によりパソコン部から貸してもらいました。 キョン「ん?これは…」 638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 18:54:29.10 ID:7LcSwwMZO な…なんだ…この状況は… いや、少し間をあけた間に凄いことになってたから真面目に驚いた 652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:00:22.80 ID:7LcSwwMZO キョン「………ゆ…き…?」 キョン「なるほど、長門か。どのような手を使ったか知らんが なんとかこの世界にアクセスしてきたわけか」 キョン「いや、まだ信じるわけにはいかないな。 よし、ひとつ試してみようか」 キョン「おそらく、パソコンに打ち込めば相手にも届くはずだ」 カタカタカタ キョン「よし…二人だけの秘密。これは長門しか知らないはずだな」 キョン「…黒の書…感想は?」 キョン「ククク…どうやら本物のようだな」 660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:05:46.51 ID:7LcSwwMZO カタカタ キョン「用件は何だ?」 キョン「今の…状況は…危険…か、そんなことは既にわかっている」カタカタ キョン「さ…す…が?…フッ、褒めても何もでんぞ」 キョン「…ん?これは重要なことらしいな」 キョン「なになに、すりー…すれぃ?……」 キョン「………電源が切れた」 669 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:09:56.98 ID:7LcSwwMZO キョン「さて…」 ガチャ ハルヒ「あ、ここにいたのね」 キョン「ああ、調度調べ物も終わったところだ」 ハルヒ「ふーん、ところで外は調べたの」 キョン「……いや」 ハルヒ「じゃあ調べないと」 すまん、まだ帰ったわけじゃない 20分くらいだけまってくれ 682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:26:37.07 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「すごい!すごいわキョン! ちょうどここから先、なんでか知らない行けなくなってるみたい」 キョン「…閉鎖された空間だからな」 ハルヒ「私ね、ここにこれて良かったと思ってるんだ」 キョン「そうか…」 ハルヒ「だって、今までいた世界に不思議なものなんて何もないじゃない」 キョン「そうとは限らんぞ」 ハルヒ「そうに決まってるわ。 あの世界の不思議なものなんて…あんたぐらいだもん…」 687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:30:49.54 ID:7LcSwwMZO キョン「不思議なものなんて意外とそこらに転がってるものさ」 ハルヒ「そんなの嘘よ!」 キョン「そうか、そう思いたいならそう思えばいい…」 ハルヒ「それに、今は何もないかもしれないけど… きっとそのうち色々出来てくるはずよ! 何故だか知らないけど、本当にそう思うんだもん」 ボソッ キョン「………が」 ハルヒ「え?なんて言ったの?聞こえなかったんだけど」 キョン「この…創造主きどりが…」 692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:35:11.45 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「え…?」 キョン「自分が望めば全てがそうなるとでも思っているのか?」 ハルヒ「そんなこと言ってないじゃない!」 キョン「いいや、言ってるね」 ハルヒ「…そんなにここが嫌なの?」 キョン「ああ、ここにあるのは無だけだ。 俺はそんなもの耐えられない」 ハルヒ「…じゃあ帰ったらいいじゃない… あんたには邪気眼とかいう不思議な力があるんでしょ!」 キョン「………」 ハルヒ「それであんただけ帰ればいいじゃない!」 701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:42:02.87 ID:7LcSwwMZO キョン「わかった…」 ハルヒ「………え?」 キョン「邪気眼の力で元の世界に帰ってやろうって言ってるんだ」 ハルヒ「そ…そんな…」 キョン「お前に能力を見せるのは初めてになるな」 ハルヒ「……本当に帰るの?」 キョン「ああ、ただ…お前も一緒にだ…」 ハルヒ「え?どういうはむっ………」 ……… …… … 714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:45:34.83 ID:7LcSwwMZO 長門「お姫様にかかった魔法は、王子様のキスによりとけました… めでたしめでたし」 キョン「珍しいな、長門がそんな本読むなんて」 長門「手広く読んでる」 キョン「ふぅん、そうか」 ガチャ ハルヒ「キョン!今日も不思議を探しにいくわよ」 キョン「やれやれ、お前も毎日飽きないな」 726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:50:19.19 ID:7LcSwwMZO ハルヒ「…ところでキョン」 キョン「ん?どうした?」 ハルヒ「じゃ、邪気眼って知ってる?」 キョン「じゃき?…なんだそれ」 ハルヒ「しっ、知らないならそれでいいの!」 キョン「いつもながら変なやつ…」 ハルヒ「変で悪かったわね!」 キョン「ははははっ……はは……」 クククク…本当に面白い奴だよ、お前は… 邪気眼キョンの憂鬱 完 762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 19:58:31.16 ID:7LcSwwMZO 番外編 パソコン部とキョン キョン「失礼する」 部長「ん、何か用か?」 キョン「いやな、あるものを一つわけてもらいたいのだよ」 部長「あるもの?」 キョン「それだ」 部長「…それ?ってパソコンをか? そんなの無理に決まってるじゃないか!」 766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 20:01:31.52 ID:7LcSwwMZO キョン「こちらとしては穏便に話をまとめたいのだがな」 部長「な…何をする気だ…」 キョン「なぁに、ちょっと封印をとくだけさ」 部長「…………は?」 キョン「ただな、封印をといたら俺自身でも完全に抑え切る自身がないのだよ…」 部長「………」 部長(や…やばいぞこいつ…主に頭が…) 772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 20:05:50.03 ID:7LcSwwMZO キョン「ククク…俺は気の長いほうではないんでね…クククク…」 部長(…く…薬でもやってんのかコイツ… 放っておいたら何をするかわからん…) 部長「…わかった。使ってないやつでいいのなら貸してやる」 キョン「良い判断だ」 ハルヒ「キョン!凄いじゃない! パソコンを一人で確保しちゃうなんて」 キョン「俺にとっては造作もないことだ」 ハルヒ(これも邪気眼とかいう力なのね… ますます興味がわいたわ) 番外編 完 776 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 20:07:43.16 ID:7LcSwwMZO 番外編はもう一つだけ、このスレが埋まる前に間に合わせて書く予定 要望のあったハサミネタ 792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 20:23:00.14 ID:7LcSwwMZO 妹「はさみはさみー」 キョン「待て…」 妹「え?あー、はさみ借りるね」 キョン「そうではない、その魔鋏に手を触れるなと言ってるんだ」 妹「?」 キョン「それは呪われている品だ。 昔ある人物から預かってな」 妹「とりあえず借りるね」ヒョイッ キョン「な………」 793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/12/13(土) 20:23:30.09 ID:7LcSwwMZO キョン「魔鋏を持っても呪いが発動しない… まさか、お前が"使い手"なのか…」 妹「んー?はさみは使うよ」 キョン「ククク…まさか、こんな近くに使い手がいたとはな… クククク…ハッハッハッハッ!」 妹「それにしても、キョンくんのお手々の怪我治らないね」 番外編二 完 本当にこれで終わり