カメムシ「よう、嬢ちゃん!」 長門「?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 18:57:54.76 ID:iA7m6/QQO カメムシ「お?俺の声が聞こえるんか?」 長門「…………」コクッ カメムシ「嬢ちゃんは、俺を見て逃げたり、嫌な顔しないな」 長門「…………何故」 カメムシ「ええ娘さんだなぁ、みんな俺達をみるとな?ティッシュとかで包んですてるんだ」 長門「……あわれ」 カメムシ「だろ?ガキどもの場合、エアガンとかいう武器でハチの巣だしな」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:00:39.70 ID:iA7m6/QQO 長門「あなたは嫌われもの?」 カメムシ「その通りだなぁ……俺の命も後どれぐらい残っているか」 長門「なぜ嫌悪されるの?」 カメムシ「臭いんだよ」 長門「くさい」 カメムシ「ああ、めっちゃくさい」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:04:32.18 ID:iA7m6/QQO 長門「…………くさくない」 カメムシ「なんもされなきゃ臭くはならんさ」 長門「………?ならべつに殺される理由は無いはず」 カメムシ「そうだ、そのとおりさ嬢ちゃん…しかし」 長門「………」 カメムシ「俺の飛ぶ音って人間にとって目障りらしくてな、それに人間は カメムシ=くさい この方程式になってるんだ」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:07:18.17 ID:iA7m6/QQO カメムシ「ああ、嬢ちゃんがなんなのかわかった」 長門「………」 カメムシ「人間じゃないな」 長門「そう」 カメムシ「ふふ、やはりか…何か神秘なコスモを感じてだな…」 ガチャ キョン「よう、長門だけか」 長門「………ちがう」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:09:30.64 ID:iA7m6/QQO 長門「……虫」 キョン「ぬおっ……長門、手にもってる冬の悪魔を捨ててくれ」 長門「……あなたも」 キョン「ん?」 長門「他の人間と一緒?」 カメムシ「……嬢ちゃん」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:13:07.04 ID:iA7m6/QQO 長門「なに」 キョン「え?」 長門「貴方じゃない」 カメムシ「そこの少年は、やはり俺を軽蔑するか…知ってはいたさ、しかし賭けてみたかった」 長門「………」 カメムシ「賭けは失敗だったな」 キョン(カメムシが喋っているが、俺はどうすればいいんだ…) 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:28:54.18 ID:iA7m6/QQO 長門「…………」 カメムシ「窓を、開けてくれないか」 長門「どこに」 カメムシ「そうだな、俺はお邪魔ムシだからな、ここではないどこかさ」 長門「………」 キョン「待て、長門」 長門「なに」 キョン「逃がさなくてもいい、カメムシにもカメムシの道ってヤツがあるんだろうしな」 長門「………」コクッ 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:33:45.62 ID:iA7m6/QQO カメムシ「まさかとは思うが少年」 キョン「なんだ」 カメムシ「俺の声が聞こえるのか」 キョン「ああ、ターミネーターみたいな声だな」 カメムシ「名は?」 キョン「キョンでいいさ、ちなみそこにいるのは長門有希、宇宙人だ」 長門「よろしく」 カメムシ「こちらこそだ」 キョン「名前はなんなんだ?カメムシじゃなんかな」 カメムシ「ムシに名前などない、君達が決めてくれ」 キョン「そうか、なら−−」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:34:18.44 ID:iA7m6/QQO キョン「>>28だ」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:34:50.73 ID:ICxnB5eR0 草井くさ夫 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:38:49.75 ID:iA7m6/QQO キョン「草井くさ夫らしい、親切なヤツがいたもんだ」 くさ夫「そうか、カメムシで名前をもっているのは俺くらいか」 長門「………」 キョン「よかったな」 長門「感謝する」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:42:39.63 ID:iA7m6/QQO くさ夫「いい部屋だ」 キョン「ストーブつけるか?」 くさ夫「至れり尽くせりだな」 長門「……あなたは寒い季節に発生し、暖かさを求めるのは何故?」 キョン「ああ、気になるな」 くさ夫「そうだな、簡単に説明させてもらうとカメムシ社会の法律か」 キョン「……カメムシにも社会があるのか、シビアだな」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:45:40.56 ID:iA7m6/QQO くさ夫「カメムシの祖が『寒い季節に現れるってカッコイイな』とかいいだしたもんだからな」 キョン「たまったもんじゃないな」 くさ夫「まぁ、その御蔭といっちゃなんだが、君達に会えた」 長門「一期一会」 キョン「そうだな、こんなドッキリもいいもんだ」 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:50:45.68 ID:iA7m6/QQO 長門「………」 キョン「どうした長門」 長門「彼女達が来た場合、どのように対象すればいいかわからない」 キョン「そうだな、とりあえず古泉は平気だな、多分」 長門「涼宮ハルヒの場合、有無を言わさず殺害する可能性が高い 朝比奈みくるの場合は、うるさい」 キョン「うるさいとかいわない」 くさ夫「何やら、楽しそうだな」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:56:02.64 ID:iA7m6/QQO ガチャ キョン(古泉でありますように) 古泉「どうしました?何やら神を崇める信者のような顔をしていらっしゃいますよ」 キョン「ああ、神に願ってたさ」 古泉「涼宮さんに、ですか?」 くさ夫「少年、名前は?」 古泉「ん?おや、これはまた珍しいお客様が、僕は古泉一樹と申します 以後、御見知りおきを」 くさ夫「草井くさ夫だ、古泉君よろしくたのむよ」 古泉「ええ、こちらからもお願いしますよ」ニコ キョン(…万能なやつだ) 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 19:59:44.01 ID:iA7m6/QQO 長門「草井くさ夫」 くさ夫「なんだい長門君」 長門「後の二人には出来れば話しかけないほうがいい」 くさ夫「何故だ」 長門「危険」 くさ夫「長門君の頼みとあらば注意しよう」 古泉「さて、いったいどういった状況で?」 キョン「俺に聞くな」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:11:54.74 ID:iA7m6/QQO 古泉「くさ夫さんが喋るキッカケになったのは涼宮さんでしょうね」 キョン「可能性としたらそんなもんだが、なんでだ?」 古泉「考えてもみて下さい、今は冬…それはカメムシの季節といっても過言ではありません そこで彼女は思ったのです… 喋るカメムシを殺害したい、と」 キョン「………」 古泉「嫌ですね、僕なりのジョークだったのですが」 くさ夫「よし、喋らないようにしておこう」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:14:55.17 ID:iA7m6/QQO 長門「いざとなったら」 くさ夫「?」 長門「私が守る」 くさ夫「ふっ、♀に守られるなんざ♂の恥ってやつだ、その場合は死を受け入れよう」 キョン「カッコイイ事をいってくれるな」 キョン(カメムシだが) 長門「……」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:18:52.66 ID:iA7m6/QQO 一方その頃 ハルヒ「みくるちゃん!その手に持ってる袋には何が入ってるの?」 みくる「あ、これはバルサンですよ、この季節の為にカメムシを除去が可能なスグレモノです」 ハルヒ「まっ、みくるちゃん凄いじゃない!副々団長に任命してあげるわよ!」 みくる「ありがとうございます〜」 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 20:59:41.28 ID:iA7m6/QQO キョン「そうだ、まだ古泉の能力を教えてなかったな」 くさ夫「能力というと」 古泉「超能力者です」ニコ くさ夫「超能力か、凄いじゃないかこの部屋にはとんでもないキャストがいるんだな」 キョン「ああ、後は未来人に、……神?いや天上天下唯我独尊の団長がいるな」 くさ夫「喋るカメムシなど、小さく思えてしまうな」 キョン「まぁ俺は一般人だが」 くさ夫「そこがまた味がでている」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 21:03:14.65 ID:iA7m6/QQO 長門「……来た」 キョン「ん」 ガチャ ハルヒ「えーい、害虫駆除が今日の部活よ!みくるちゃん!」 みくる「うふふ、バルサンですよー」 長門「………」イラ くさ夫「万事休すか」ボソッ キョン(長門の雰囲気が変わった!?) 古泉(緊急事態かもしれません、早急に彼を退避させなければ) 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 21:08:06.64 ID:iA7m6/QQO キョン「ハルヒ、ストップ!まずは寒気だ」 ハルヒ「は?それで害虫が一匹でも逃げたらどうすんの!?」 キョン「長門、窓をあけるんだ」 長門「………」コクッ くさ夫「なるほど」 長門「あの木の下で待っていて、迎えにいく」 くさ夫「……すまんな」ぶーん ハルヒ「あっ!逃げた!!バカキョン!あんたのせいよ!」 キョン「偶然だ偶然、しかたないだろ」 ハルヒ「……まったく、これだからキョンはダメダメなのよ」 みくる「バルサン起動していいですかぁ?」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 21:13:52.29 ID:iA7m6/QQO 長門「…………」スッ ハルヒ「有希?どうしたの」 長門「今日は帰る」 ハルヒ「珍しいわね、わかったわ、またね」 長門「………」スタスタスタ 古泉「少々、不機嫌なご様子でしたね」 キョン「ああ正直、ヒヤッとした」 みくる「えいっ」カチ ぶしゅわー ハルヒ「わっ、みくるちゃんいきなりあけちゃだめよ!」 みくる「けほっけほっ、すみませぇ〜ん」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 21:24:56.12 ID:iA7m6/QQO 長門「…………」 くさ夫「情けないところを見せてしまった」 長門「………いい」 くさ夫「そうか、いつか礼ができればしよう」 長門「……そう、これからどうするの」 くさ夫「そうだな、放浪生活か」 長門「家、くる?」 くさ夫「いいのかい」 長門「いい」 くさ夫「大きな借りを作ってしまったな、返せるかわからないが、頑張ってみるさ」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 21:31:08.07 ID:iA7m6/QQO ハルヒ「うーん、部室には入れないしどうする?」 キョン「お前が決めてくれ」 ハルヒ「古泉君はなんかないかしら」 古泉「特に思いつきませんね、すみません」 ハルヒ「じゃあみくるちゃんは?」 みくる「わたしも特にありません」 ハルヒ「そう、じゃ解散にしましょう!有希もいないし」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 21:37:27.16 ID:iA7m6/QQO ハルヒ「じゃあねみんな!」 みくる「さようならぁ」 キョン「朝比奈さん、さようなら、ハルヒ、じゃあな」 古泉「みなさんお気をつけて」 キョン「さて、どうしたもんか」 古泉「そうですね、機関にも話を持ち掛けてみますがそのまえに」 キョン「俺達に出来る事を検討でもするのか?」 古泉「ご名答です、いつもの喫茶店に行きますか」 キョン「長門はどうする?それと奢れ」 古泉「長門さんはいいでしょう、わざわざ呼ぶのもなんですし」 キョン「そうだな」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 22:03:48.38 ID:iA7m6/QQO ドリームにて キョン「で、何か考えはあるのか?」 古泉「考えというかですね、少し前にあった事件をお話します」 キョン「事件?なにかあったのか」 古泉「ええ、ちょうど貴方がいない時でしたからね」 キョン「やっぱハルヒか」 古泉「おそらく」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 22:09:56.69 ID:iA7m6/QQO 古泉「あの時、涼宮さんは朝比奈さんにコスプレをさせようとしていました。 僕は、着替えを見るといけないと思い部室からでたわけです」 キョン「いらんところはカットしろ」 古泉「すみません、詳しくお話したかったんですが」 キョン「続きは?」 古泉「その後、いつものように涼宮さんの楽しそうな声と、朝比奈さんのかわいらしい声の合唱だったのですが… 突然、朝比奈さんの悲鳴が聞こえまして キョン「はいったんじゃないだろうな?」 古泉「いえ、長門さんがいましたから任せました」 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 22:14:03.68 ID:iA7m6/QQO 古泉「わっ!」 キョン「うわっ!……おどかすな、ふざけるな、真面目にしろ」 古泉「と、涼宮さんまでも悲鳴をあげましてね、これはただ事ではないと思い 会話に少し集中したんですが なんと朝比奈さんの胸の谷間にカメムシが入り込んだらしく、いろいろと大変な状況だったらしいですよ」 キョン「羨ましいカメムシもいたもんだ」 古泉「羨ましいかどうかはわかりませんよ、なにせ圧死でしたから」 キョン「…………」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 22:43:49.60 ID:iA7m6/QQO 古泉「そのとき涼宮さんは『会話くらいできたら弁明の余地くらいできたのに』とのことでした。 その会話と言う願望が生んでしまったのかもしれませんね」 キョン「なんてくだらない理由だ、さすがハルヒだな…で、どう対処するんだ?」 古泉「さて?涼宮さんがどう望むかですね」 キョン「結局なんにもわからないのかよ」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 22:45:45.81 ID:iA7m6/QQO キョン「なんかもうめんどくさいな」 古泉「そういわずにお願いしますよ、僕もいろいろと考えてみますので」 キョン「しょうがない…わかった、わかったから奢れ」 古泉「あ、覚えてらしたんですか」 キョン「まあな」 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 22:48:28.15 ID:iA7m6/QQO 長門宅 長門「……………」 くさ夫「いいところだ」 長門「…暖かいほうがいい?」 くさ夫「贅沢はいえん」 長門「なら私の意思で暖房をつける」 くさ夫「…………かたじけないな」 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 22:55:29.17 ID:iA7m6/QQO 長門「…………」 くさ夫「聞いていいか」 長門「………なに」 くさ夫「なぜ宇宙人や未来人、超能力者が一緒にいるんだ?そうそう起こる出来事ではないはずだ」 長門「涼宮ハルヒがそう望んだから」 くさ夫「黄色いリボンの娘か、彼女は一体…」 長門「解釈のしかたがそれぞれ異なる、私達、情報統合思念体は涼宮ハルヒを自立進化の可能性と 古泉一樹率いる機関、これは神であると 朝比奈みくる率いる未来は時間の変数」 くさ夫「よくわからないが、大変そうだな」 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 22:59:57.17 ID:iA7m6/QQO くさ夫「なら今、俺が喋っているのも彼女がらみか」 長門「恐らく」 くさ夫「そうか、ならいつか話せなくなるかもしれないな…しかし」 長門「………」 くさ夫「話せなかったとしても恩人である事には変わりない。 もし会話できなくなった時に恩を返していなければ必ず返そう、約束しよう」 長門「…………そう」 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/27(月) 23:34:44.56 ID:iA7m6/QQO くさ夫「今日は疲れたな、普通のカメムシがおくる日常より安心感はあったがな」 長門「…………そう」 くさ夫「悪いが休息させてもらう」 長門「わかった、また明日」 くさ夫「カーテン、やはり落ち着くな」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/28(火) 12:08:55.49 ID:Hf5QtvdpO 翌日 長門「…………学校、来る?」 くさ夫「そうだな、気が向いたら行くとしよう」 長門「………そう、行ってきます」 くさ夫「おうさ」 バタン くさ夫「……散歩がてら外にでてみるか」 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/28(火) 12:12:57.54 ID:Hf5QtvdpO くさ夫「外は寒いな、しかしカメムシ一族はそれくらいではヘコたれん」 カメムシ1「おい」 カメムシ2「ん?」 1「あこにいるのは、王じゃないか?」 2「まさか……!あの背中のハートマーク……間違いない、王だ!」 1「どうする?話しかけるか?」 2「様子を見よう、何をしてらっしゃるのか気になる」 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/28(火) 12:20:24.11 ID:Hf5QtvdpO くさ夫「……いい天気だ、そうだな長門君達になにか持っていくか ……価値観が違ってもしかたないか」 1「話しかけるべきだな」 2「何故?」 1「いろいろとな」 2「なら止めはしないさ」 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/28(火) 12:23:23.16 ID:Hf5QtvdpO 1「すみません」 くさ夫「ん?なんだい」 1「王でおられますよね」 くさ夫「……違うな、人違いではないだろうか」 1「いえ、背中を見れば一目瞭然ですよ」 くさ夫「…………」 1「お話があります」 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/28(火) 12:27:18.71 ID:Hf5QtvdpO 時は流れて放課後の部室 長門「…………」 ガチャ キョン「よう」 古泉「こんにちは」 長門「…………」 キョン「長門、くさ夫はいないのか?」 長門「…………」コクッ キョン「どうしたんだ?」 長門「気が向いたらくる」 キョン「そうか」 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 12:36:29.13 ID:Hf5QtvdpO 古泉「少し残念ですね、少々お話をしたかったのですが…まぁ仕方がありませんね」 キョン「そうだな、いないのならしょうがないな」 長門「……………」 ぶーん カツッ キョン「ん?くさ夫か、長門、窓をあけてやってくれ」 長門「…………」ガラガラ カメムシ「………………」 長門「………違う」 キョン「なにがだ長門」 長門「…草井くさ夫ではない」 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 21:39:23.40 ID:Hf5QtvdpO カメムシ「〜〜〜〜〜」トコトコトコトコ キョン「なにやらアピールしているみたいだな」 カメムシ「!」ぶーん 古泉「出ていきましたね」 キョン「長門」 長門「………」コクッ 古泉「僕から涼宮さんに言っておきますよ」 キョン「頼んだぞ古泉」 長門「………」スタスタ キョン「…まってくれよ」 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 21:44:40.73 ID:Hf5QtvdpO 古泉「さて、涼宮さんにはどうお伝えしましょうか パターンとしては買い物に行くなどバリエーションが豊富ですがどう選別したものか…」 ガチャ ハルヒ「ヤッホー!あれ、古泉君だけ?」 古泉(早過ぎますよ…困ったものです)ニコッ 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 21:48:37.57 ID:Hf5QtvdpO キョン「さっきのカメムシどこにいったんだ?」 長門「……」スタスタスタ キョン「ん、そっちか」 カメムシ「〜〜〜〜〜」ぶーん キョン(日本語が理解できるのか?謎だな) 長門「…………危険」 キョン「は?」 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/28(火) 22:41:11.63 ID:Hf5QtvdpO ブーーン キョン「なんだこの季節外れのスズメバチは!てかデカすぎ!」 長門「突然変異種」 スズメバチ「………」ギロッ キョン「めっちゃくちゃこっち見てるな、殺す勢いで」 長門「私がやる」 スズメバチ「………」ブーーンっ 長門「………」スパッ キョン(あっけなっ!…まぁ長門にかかれば赤子の手を捻るようなものか) キョン「で、肝心のカメムシは長門の背中に隠れてるし」 カメムシ「………」ぶーん 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 22:46:10.64 ID:Hf5QtvdpO カメムシ「………」ぶーん ぴた キョン「とまったな、……カメムシの残骸?」 長門「……この中に紛れて草井くさ夫の触角、右前足がある」 キョン「まさか死んじまったのか…」 長門「死体は検出できない、行方不明」 キョン「そうか、あのカメムシも止まったままだからな」 カメムシ「…………」 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 22:51:43.68 ID:Hf5QtvdpO キョン「よくみたらスズメバチの死骸もあるな、戦争でもしてたのか」 長門「…………」 高級そうなカメムシ「……あの」 キョン「……長門、なんかいったか?」 長門「なにも」 キョン「幻聴か」 高級カメムシ「あの………」 キョン「またか」 長門「……声を発しているのは彼女」 キョン「なんか不思議カメムシがいるな、いやもう、くさ夫ですら不思議だな」 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 22:57:46.84 ID:Hf5QtvdpO 高級カメムシ「お願いがあります!」 キョン「なんですか?」 高級カメムシ「わがカメムシ族の王が人間撲滅派のカメムシに捕らえられてしまったんです 先程この者から事情を聞いてお願いし、貴方がたをおよびしました。 お願いです!王を助けてください!!」 キョン(カメムシにも世界って本当にあるんだな、しかも殺伐としてるし) 長門「…………」コクッ キョン(そして長門は頷いたよ…どうすんだよこの展開……) 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 23:20:59.66 ID:Hf5QtvdpO キョン「今からちょっと語らせてもらう カメムシの世界は人間と共に生活する共同派と 人間を嫌がらせる撲滅派がいるらしい、くさ夫はカメムシの王にして共同派のリーダー とても支持されていたが撲滅派によるデマで国を追い出されたみたいだ で、さっきのスズメバチは撲滅派に雇われた殺し屋だということだ 結論からいうとくさ夫の公開処刑を始めるんだとさ、それで長門の宇宙的パワーで俺達を縮小し カメムシの国に潜入、救出、撲滅派の改心をする ………めんどくさい」 高級カメムシ「………?」 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 23:25:18.45 ID:Hf5QtvdpO キョン「カメムシキングダムについたわけだが」 長門「………?」 キョン「くさい」 高級カメムシ「すみません……中のカメムシ達が興奮して放屁していると思います…… ああ恥ずかしい」 キョン「とにかく、前に進むか」 長門「…………」コクッ 高級カメムシ「あのぅ」 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 23:28:52.08 ID:Hf5QtvdpO キョン「なんですか?」 高級カメムシ「私はここで待っていてもいいでしょうか」 長門「………いい」 高級カメムシ「わがままばかり申し訳ありません…」 キョン「よし、じゃあすぐにくさ夫を助けてくるぞ長門」スタスタスタ 長門「…………」スタスタスタ 高級カメムシ「………頑張ってくださいね」 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 23:55:26.15 ID:Hf5QtvdpO カメムシガードマン「………」ジー キョン「……長門、翻訳できないのか」 長門「………可能」 キョン「最初からやってくれよ…」 カメムシガードマン「なんだお前達、不法侵入者か?」 キョン「合法侵入者だな」 長門「邪魔するなら排除する」 カメムシガードマン「……先にいっても王の処刑しか見れんぞ人間」 キョン「行かなきゃならないんだ、お前は共同派か?」 カメムシガードマン「だった、と言うべきだな」 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/28(火) 23:59:51.14 ID:Hf5QtvdpO カメムシガードマン「まあいい、お前達は自由に入ってくれ、ガードマンといっても強制ガードマンだからな 自分で選んだわけじゃない、それもこれも撲滅派は凶悪なニオイを放つ研究が成功したせいだな」 キョン「研究?なんの研究だ」 カメムシガードマン「極限まで高めた放屁で人間をSATSUGAIする研究だな」 キョン「人が……死ぬ!?」 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 11:17:58.66 ID:uvYJ5WCLO カメムシガードマン以下ムシガー ムシガー「ああ、人間界で話題になってないのか」 キョン「……そういえば最近ニュースで原因不明の臭死とか言う事件があったな」 ムシガー「ついに犠牲者がでていたとはな…なんにせよ俺達じゃ太刀打ちできやしないんだ」 キョン「それはこの世界の常識だろ?なぁ長門」 長門「……」コクッ キョン「まぁ見ていてくれ、俺達、いや…長門とがなんとかしてくれるさ」 ムシガー「…期待しておこう、人間がこの国に来るのは初めてだからな」 キョン「まかせてくれ」 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 11:20:57.59 ID:uvYJ5WCLO キョン「じゃあな」 ムシガー「気をつけろよ」 キョン「ああ」 長門「…………」スタスタスタ キョン「待て長門、焦る気持ちもわかるが…」 長門「………」ジー キョン「……わかったよ、止めはしない、やっちまえ」 長門「………」コクッ ムシガー「あいつらならなにかやってくれる気がするな」 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 11:27:34.11 ID:uvYJ5WCLO 撲滅派カメムシ「いいぞー早く国王を殺せー」 コ・ロ・セ!コ・ロ・セ!! 撲滅派「さすが我らがリーダー!はやく滅殺してくれ!」 滅殺!滅殺! キョン「長門、どうする…完全にアウェーだぞ」 長門「平気、私が情報を操作し時を止める」 キョン「その間に救出とバルサンの発動か?」 長門「バルサンは危険、共同派まで巻き込む危険性がある」 キョン「そうか…」 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 11:32:03.09 ID:uvYJ5WCLO 邪悪カメムシ「さあ、我等が同志よ!これより国王を処刑する!」 イイゾー、ハヤクシロー、ブッコロセー キョン「なんだあのカメムシの親玉は……形からいってくさい!ひどいなあれは」 長門「>§¢‡Å⊇‰】ラ」ブツブツ カッ 長門「今がチャンス」 キョン「走るぞ長門!」ダダダダダ 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 11:38:07.46 ID:uvYJ5WCLO くさ夫「………?」 キョン「くさ夫!……ひどいな、本当に腕やらもがれていたのか…」 くさ夫「君達!?何故ここに?」 キョン「いろいろあったんだよ、あまり喋るな、体に悪いぞ」 長門「………なぜ?」 キョン「どうしたんだ長門」 長門「私は貴方以外の時を止めたはず」 邪悪カメムシ「やはり貴様か長門有希」 長門「!?」 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 11:43:59.45 ID:uvYJ5WCLO 邪悪カメムシ「知りたいか?くくく…」 長門「…………」 邪悪カメムシ「私は涼宮ハルヒの力を知ってしまった唯一のカメムシだ その力を利用し、世界をカメムシワールドにしてしまう考えだったのだがな、一つアクシデントが生じた」 キョン「なんだそれは」 邪悪カメムシ「涼宮ハルヒは自分の能力に気付いていないという事だ しかし我々は諦めなかった、それならば近くにいる人間を利用しようと…… くっくっく、あの青髪の娘は役にたってくれた」 キョン「青髪?」 長門「まさか…」 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 12:38:38.23 ID:uvYJ5WCLO 邪悪カメムシ「でてこい」 触角が青いカメムシ「久しぶり、キョン君そして長門さん」 キョン「その声はまさか……」 長門「朝倉涼子」 邪悪カメムシ「はっはっはっ!情報なんたらとはたいしたことないな、第二段階の放屁で洗脳ができた さあ朝倉、奴らを血祭りにあげてしまえ!!」 キョン「朝倉が洗脳されていただと?ふざけやがって…さすがの俺ももう我慢ならん かといって朝倉には勝てん!すまん長門、頼んだ!」 長門「………」コクッ 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 12:45:30.83 ID:uvYJ5WCLO 朝倉「姿形がカメムシだからってあまくみないでよね長門さん」スパッ 長門「……既存データより30%速度が増加している。……でもまだ甘い」シュッ キョン「ついていけん……くさ夫!逃げるぞ」 くさ夫「何をいっているんだ、逃げたら男として恥になる」 キョン「そうかもしれんな、だが俺は長門を信頼している、長門なら絶対に平気だ」 くさ夫「だが………」 邪悪カメムシ「逃がすとでも?」 キョン「ちっ、どうする俺!ピンチにも程がある」 くさ夫「俺を後ろむきにしてくれ!早く!」 キョン「!!わかった、まかせろ!」ダッ 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 12:52:22.81 ID:uvYJ5WCLO くさ夫「秘奥義……放屁絶炎臭!」ゴワッッ 邪悪カメムシ「な……貴様!正気か!?」 くさ夫「すまんなカメムシ一族、これしか方法がなかったんだ」 邪悪カメムシ「カメムシを………絶滅させ……るとは………誤算だったか…… しかし、まだ……まだ終わらんぞ……」ブシュウ 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 12:57:58.24 ID:uvYJ5WCLO 時は少しもどり 長門「……朝倉涼子、貴女の手足は全て除去した 降伏を要請する」 朝倉「ふふ、まだカメムシには武器があるのよ?」 長門「!」ダッ 朝倉「もう遅いわ……」 長門「⊇⊂∃∠∽∝‡¶」ブツブツ 朝倉「加速した……!?」 ガッ 長門「彼が言っていた、女の子は、はしたない事をしていないと」 朝倉「長門さん………」パキッ… 長門「!?」 308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 18:57:48.14 ID:uvYJ5WCLO 朝倉「洗脳が………」 長門「…………解けた」 朝倉「これで自由に情報操作が行えるわ、ありがとう長門さん…なんて御礼をすれば……」 長門「御礼なら彼にいって、そして今はあのカメムシを止める事が先決」 朝倉「そうね、いままでの恨みを晴らさせてもらうわ」 カッ 長門「…!草井くさ夫が自爆をしようとしている、食い止めるのを手伝ってほしい」 朝倉「まかせて長門さん!」 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:02:06.13 ID:uvYJ5WCLO くさ夫「すまなかったな、カメムシの争いに巻き込んでしまって」 キョン「はやまるな!まてよおい!」 長門「………今」 朝倉「バリアをはればいいのね?了解したわ」ブンッ なんとくさ夫の放った放屁がバリアにより収縮され一つとなり邪悪カメムシを貫いた! 邪悪カメムシ「…………くくっ……ラスボスをあまくみる………な!」シュワァ 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:06:11.41 ID:uvYJ5WCLO くさ夫「俺は……生きてるのか?」 キョン「ああ、長門と朝倉のおかげだ」 くさ夫「借りを作ってばかりだな、助かった。心から礼をいいたい…ありがとう」 長門「まだ貴方の治療をしていない……情報の結合を開始する」 くさ夫「手足がもとに………これが宇宙………」 ガガガガガガガガ キョン「なんだこのお決まりのような音は!?」 312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:11:48.15 ID:uvYJ5WCLO キョン「なっ………」 朝倉「まだ生きてたの?しぶといカメムシね」 長門「待って、様子がおかしい」 グゴゴゴゴゴゴ キョン「…………なんだコイツは……………… 例えるなら、ネオ・エクスデスを想像してもらえばわかりやすい」 ネオカメムシ「虫けらどもが……もはや全てを掻き消してくれるわ!!!」 長門「……!情報操作が不可!?」 朝倉「私も………!?」 宇宙の法則が乱れる! 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:25:41.61 ID:uvYJ5WCLO 朝倉「きゃあっ!」 長門「っ!」 キョン「長門!朝倉!」 ネオカメムシ「全てを無にしてくれる………」 キョン「どうしろって言うんだよ、………すまんハルヒ、朝比奈さん、古泉………、俺、死んだな−−−−−−−」 318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:31:26.86 ID:uvYJ5WCLO その頃の部室 古泉「……」プルルルル ハルヒ「古泉君、電話なってるわよ」 古泉「おや、本当ですね」 ピッ 古泉「もしもし、えっ?あ、はいわかりました。 お任せください」ピッ みくる「どうしたんですかぁ?」 古泉「ああ、バイトの話しですよ、ところで涼宮さん」 ハルヒ「なに古泉君?」 古泉「彼の必殺技を考えてみませんか?カメムシ対策として」 ハルヒ「よく言ってくれたわ!既になんこか候補があるのよ!どれがいーい?」 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:42:50.11 ID:uvYJ5WCLO 古泉「どのようなものがあるんですか?」 ハルヒ「まずはね、目から必殺バルサンレーザーを撃つ攻撃よ! キョンがカメムシを見て目を見開けば発動可能なの」 古泉「ふむふむ」 ハルヒ「でね次なんだけど、対カメムシ、プラズマビーム!これは目じゃなくて口から出るの ありとあらゆるカメムシを滅っする事ができるわ!」 古泉「それは凄い」 ハルヒ「で、最後なんだけどコレが最強なの さっきキョンのお尻にみくるちゃんが通販で買ったありがたいカメムシを殺すグッズをつけたの まさかカメムシも同じ技でくるとは思わないでしょ?発動条件はただオナラをするだけよ」 古泉「目には目をですか、いやはや素晴らしい技の数々です」 ハルヒ「今頃キョンがオナラをしてカメムシを死にいたらしめてるはずよ!」 古泉(頑張ってください、僕のやれることはやりました) 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:48:00.18 ID:uvYJ5WCLO カメムシ王国 キョン「…………くっ、」ブオーン ネオカメムシ「……!?なんだ?………か、体が消えていく!何故だ!?何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だぁ! 貴様!何をした!?」 キョン「……ん?奴が消えていく」レーザー ネオカメムシ「ぎゃぁぁぁぁぁ!」 キョン「うわっ目からなんか出たぞ!」ビーム ネオカメムシ「………」ジユッ キョン「は?」 長門「消え………た?」 朝倉「そうみたいよ長門さん」 324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:53:52.20 ID:uvYJ5WCLO くさ夫「………人間とは凄いものだな」 長門「彼の体から涼宮ハルヒの情報因子を発見、このままでは危険性がある」 朝倉「私が排除するわ」℃¢£§☆★○ キョン「俺が倒しちまったのか?こりゃ傑作だ、はは……」 高級カメムシ「あなた!」 くさ夫「む?……! おまえ…」 キョン「………なんだなんだ、王妃だったのか」 王妃カメムシ「…すみません、黙っていて」 キョン「いや、どうでもいいさ」 325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 19:58:45.40 ID:uvYJ5WCLO 王妃カメムシ「これであなたの研究ができますね」 くさ夫「実はな、もう完成させたんだ」 王妃カメムシ「まぁ……なら何故いわなかったのです?」 くさ夫「国民に驚いてもらいたくて、ついな」 王妃カメムシ「……あなたらしいですね」 くさ夫「そうだ、礼をしてなかったな」 キョン「礼?」 くさ夫「ああ、俺の研究成果をあの部屋で実行したい」 キョン「それは長門に聞いてくれ、文芸部室は長門のもんだからな」 長門「私はその研究の結果が知りたい」 キョン「OKだそうだ」 326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 20:01:05.68 ID:uvYJ5WCLO くさ夫「じゃあ行こうか」 王妃カメムシ「私は待っています。今日は宴ですね」 くさ夫「そうだな、準備を頼む…お、君達も是非参加してほしい」 長門「………」コクッ 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 20:06:19.12 ID:uvYJ5WCLO 部室 ガチャ キョン「ただいま」 ハルヒ「遅刻よキョン、団長のあたしの肩を揉みなさい」 キョン「へいへい」 古泉「お疲れ様でした」ニコッ キョン「よかったな安全で」 古泉「ええ全くです、貴方には感謝の言葉もみつけられませんよ」 朝倉「お邪魔します」 ハルヒ「あれ!?転校したんじゃなかったっけ?」 朝倉「そうだったんだけど、また戻って来たの、よろしくね涼宮さん」 くさ夫「なぁ長門君、もう始めていいか?」 長門「………」コクッ くさ夫「よし、とくとご覧あれ」 328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 20:10:57.66 ID:uvYJ5WCLO ハルヒ「んん?なんかとってもいい匂いしない?」 みくる「あ、フローラルミントの香りがします」 古泉「心が洗われますね」 キョン「これが………なるほどな、いい匂いだ」 朝倉「素敵な香り」 長門「…………」コクッ くさ夫「どうだろうか?逆転の発想だったんだ」 長門「……感動した」 くさ夫「そうか、それは来たかいがあった」 330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 20:16:46.16 ID:uvYJ5WCLO みくる(ひっ、あわわわわわ、長門さんの肩にカメムシが……どどどどうしましょう…………) そろりそろり みくる「えぇ〜い」ばしっ ハルヒ「うわっカメムシが飛んで来た!死ねぇ」グチャ この後、長門が初めて怒りの感情をあらわにした ……ハルヒにビンタをしたのだ。その時の長門の表情は目に涙が見られた… その後どうなったかだって?………そうだな、時が来たら話そうと思う…今は長門とハルヒの仲を戻さなきゃならんからな やれやれ、困ったもんだ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      完 334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/29(水) 20:21:45.71 ID:uvYJ5WCLO このSSには沢山のカメムシの命が吹き込まれています もちろん、貴方がたや、俺が殺したカメムシも含まれています ……俺の食ってたモツ煮にカメムシが入って気付かずに口に入りました、その時、フローラルミントなら許せました……しかし現実は意味不明な悪臭 これはモツ煮の恨みのSSです みなさんどうもありがとうございました