ハルヒ「ねぇ有希、あなた誕生日っていつだったかしら」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:05:15.51 ID:ER+1alpn0 ハルヒ「ねぇ有希、あなた誕生日っていつだったかしら」 長門「・・・一昨日」 ハルヒ「あらそうだったわね。たしか前にも聞いたけど忘れてたわ、どうでもよすぎて」 長門「・・・そう」 ハルヒ「ま、覚えてたら来年祝ってやるわよ。覚えてたら、ね」 キョン、みくる、古泉(ニヤニヤ) 長門「・・・」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:16:17.86 ID:ER+1alpn0 みくる「あの・・・涼宮さん」 ハルヒ「どうしたの?みくるちゃん」 みくる「なんかその・・・臭くないですか?」 ハルヒ「え?・・・そういえばなんだか隅のほうから嫌なにおいがしてくるわね」 みくる「でも、あっちには本しかありませんよ?」 ハルヒ「そうねぇww本しかないのになんで臭いのかしらねwww」 みくる「不思議ですよねwww」 長門「・・・」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:35:52.92 ID:ER+1alpn0 キョン「お、長門じゃないか」 長門「・・・!」 古泉「こんにちは、長門さん。奇遇ですね」 キョン「どうしたんだ?弁当箱持ってトイレからでてきたけど」 古泉「まさか・・・俗に言う便所飯ですか?」 キョン「ははwwいくらこの長門でもそんなことしないだろうww」 長門「・・・」スタスタ 古泉「便所飯はどんな味ががするんですか?ww長門さんwww」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:38:01.78 ID:ER+1alpn0 長門「・・・つらすぎる」 長門「・・・」グスッ 長門「こんなのはもう・・いやだ」 長門「・・・」 長門「・・・情報を・・・」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:41:03.04 ID:ER+1alpn0 次の日 ハルヒ「ねぇ有希、あなた誕生日っていつだったかしら」 長門「・・・明日」 ハルヒ「そうなの?いいタイミングで聞いたわね!明日はみんなで有希のお祝いよ!」 みくる「じゃあ明日はとっておきのお茶っぱ使いますね」 キョン「じゃあプレゼント用意しないとな」 古泉「我らが長門さんのために、すごいものを用意しなければいけませんね」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:44:09.77 ID:ER+1alpn0 みくる「あの・・・涼宮さん」 ハルヒ「どうしたの?みくるちゃん」 みくる「なんかその・・・いい匂いしませんか?」 ハルヒ「え?・・・そういえばなんだか・・・。有希?何か香水つけてる?」 長門「特にはつけていない」 みくる「そうですかぁ?でも長門さん、すっごくいい香りがします」 ハルヒ「それはそうよ。なんてたってこんなにかわいい有希だもの!」 みくる「そうですねぇ!」 長門「・・・」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:49:21.24 ID:ER+1alpn0 キョン「お、長門じゃないか」 長門「・・・」 古泉「こんにちは、長門さん。奇遇ですね」 キョン「ん、今日は購買だったのか?なら購買まで一緒に行きたかったな」 古泉「しかし長門さんと違うクラスというのは残念ですね。お昼をご一緒するチャンスがほとんどない」 キョン「はは、長門は人気者なんだ。同じクラスだってそう上手くいかないだろ」 古泉「そうですよね。では長門さん、また放課後に」 長門「・・・」コクリ 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:53:11.76 ID:ER+1alpn0 長門「・・・これでいいのだろうか」 長門「・・・」 長門「・・・今は毎日が楽しい」 長門「・・・」 長門「・・・でも・・・これは」 朝倉「間違った世界よね」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 19:57:29.48 ID:ER+1alpn0 長門「朝倉涼子・・・」 朝倉「久し振り。私が何しに来たかわかるかしら?」 長門「私の存在情報を消去しに」 朝倉「そ、正解。だめよ、勝手に世界を変えたりしたら」 長門「・・・」 朝倉「今は私のほうが強いわ。何か言い残すことはある?」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 20:02:57.34 ID:ER+1alpn0 長門「・・・ふざけるな」 朝倉「・・・え?」 長門「教えてほしい。ならば私はどうすればよかったのか」 長門「あの地獄のような日々を受け入れていればよかったのか」 長門「他人に虐げられ続けていればよかったのか」 長門「叶わない幸せなど望まなければよかったのか」 長門「わたしは・・・どうすればよかったのか・・・」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/30(火) 20:07:50.10 ID:ER+1alpn0 朝倉「・・・どうやら涼宮ハルヒの力が働いていたようね」 長門「・・・?」 朝倉「今の今まで、あなたが周囲にどんな扱いを受けていたのか知らなかった」 朝倉「私たちの目には、あなたが世界を、より自分がかわいがられる世界に変えたように映った」 長門「・・・」 朝倉「長門さん・・・。私が何とかするわ」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 20:12:20.52 ID:ER+1alpn0 長門「・・・?」 朝倉「私があなたを助ける。だから世界を元に戻して」 長門「!・・・それは」 朝倉「今度は私がいる。私があなたを守る」 長門「・・・でも、怖い」 朝倉「長門さん・・・。私を信じて。私が元の間違った世界からあなたを救ってみせるから」 長門「・・・」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 20:16:57.77 ID:ER+1alpn0 長門「・・・朝倉涼子。私はあなたを信じる」 朝倉「・・・うん」 長門「だから私を助けてほしい」 朝倉「うん、任せてね」 長門「・・・世界を、元に戻す」 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 20:22:30.61 ID:ER+1alpn0 次の日 長門「・・・」 女生徒A「ねぇ聞いた?今朝の事件」 女生徒B「え?なになに?」 女生徒A「なんでもね、あの涼宮さんているじゃない?家の前で通り魔に刺されちゃったらしいの」 長門「!」 女生徒B「え〜、何それこわいんだけど〜」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 20:25:50.44 ID:ER+1alpn0 長門「朝倉涼子・・・」 朝倉「呼んだ?」 長門「これはどういう・・・」 朝倉「言ったでしょ?あなたを救うって。涼宮ハルヒは特に有名だったしね。心配しないで長門さん」 長門「・・・」 朝倉「ちゃんとほかの3人も殺してあるから」ニコッ 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/30(火) 20:32:53.80 ID:ER+1alpn0 朝倉「あなたを標的としたいじめはSOS団が始めたもので、それ以外の人たちは涼宮ハルヒをおそれてしかたなく参加していただけ」 朝倉「つまり彼女たちがいなくなれば自然といじめもなくなる・・・」 朝倉「ね?これでもうあなたは大丈夫」 長門「でも、涼宮ハルヒの力は・・・」 朝倉「大丈夫、その部分だけは彼女の中からきれいに切り取ったから」 朝倉「危険はあったけど、うまくいったわけだし、初めからこうしていればよかったわね」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 20:48:21.30 ID:ER+1alpn0 長門「・・・いいわけがない」 朝倉「え?」 長門「こんなこと私は望んでいなかった。私が望んでいたのは、ただみんなが笑顔でいられること」 長門「そして・・・そしてほんの少しでもいいから私にも優しくしてくれる世界」 長門「朝倉涼子、あなたの好意には感謝する。でも、あなたのしたことを私は許さない」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 20:53:06.02 ID:ER+1alpn0 朝倉「・・・だったら、どうするの?」 長門「もう一度世界を変える」 朝倉「それを私が許すと思う?」 長門「どちらでもいい。もうあなたには関係ない」 朝倉「・・・え!いつのまに!?どうして!?」 長門「さようなら」 朝倉「・・・い・・・や」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 20:57:11.01 ID:ER+1alpn0 長門「間違っていてもよかった     誰かに笑顔を向けてもらえる     それはとても嬉しいことだった     でも私のために世界を否定するわけにはいけない     だから、私は世界のために私を否定する」 長門「・・・」 長門「・・・さようなら」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 21:07:03.31 ID:ER+1alpn0 ハルヒ「ねぇ有希、あなた誕生日っていつだったかしら・・・?」 キョン「どうしたんだハルヒ?っていうか有希って?」 ハルヒ「え?え〜と・・・う〜ん・・・?わかんない。何かしら、なんだかモヤモヤするわ」 キョン「おかしなやつだ。ほら、あとは俺たちだけだし、早く帰るぞ」 ハルヒ「ハイハイ・・・う〜ん、何か忘れてるような気がするのよねぇ」 キョン「何かってなんだ。気のせいじゃないか?」 ハルヒ「そうかもね。ほら、キョンはやく帰るわよ!」 キョン「あのなぁ・・・」 おわり