キョン「おいハルヒ、飲みすぎだ」 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/31(日) 23:28:14.74 ID:1zGXSRke0 ハルヒ「まだ2杯目じゃない」 キョン「その2杯分の飲み物の代金は誰が払うと思ってんだ」 ハルヒ「あんた」 キョン「即答かよ…少しは遠慮ってものを…」 ハルヒ「さ、行きましょう!」 キョン「はいはい…」 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/31(日) 23:32:01.08 ID:1zGXSRke0 と、いったやり取りを俺とハルヒがしていたのが今から遡ること四時間前。 すでに時間は幽霊も撤収を開始してるであろう深夜三時である。 俺の頭上には星々が白い光を放ち輝いている。 そして目の前には、アンタレスのように赤く染待った顔で、すうすうと寝息を立てる団長様の姿があった。 言わんこっちゃ無い…… 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/31(日) 23:36:10.17 ID:1zGXSRke0 俺の必死の呼びかけもどこ吹く風、完全に酔いつぶれているハルヒは、 再三再四の呼びかけにも身動き一つしない。 そんなハルヒを前に俺は途方にくれた。 ハルヒの下宿先はここから目と鼻の先だ。 徒歩10分、運動不足の俺でもハルヒを担いで家に運ぶことは簡単だ。 だが、深夜に酔っ払った女子大生を背負って 繁華街を闊歩するのはあまりにリスキーな行為といえよう。 サークルの仮面をかぶっていたいけな女子を食い物にする輩が捕まって久しい。 もし深夜を厭わず職務に励む警察官に職務質問でも受けたらどう答えればいいのだ。 タクシーを呼ぶことも考えたが、距離が近いだけに呼びづらい。 とはいえ、やはりおぶってのに比べたら―― 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/31(日) 23:40:46.87 ID:1zGXSRke0 「うう〜ん」 おお、ハルヒ気がついたのか。もう店はとっくに閉店だ。 こんなところで寝てちゃ風邪を引いちまうぜ。 どうだ、立てそうか? 「……アタマイタイ」 ハルヒはまだ完全に覚醒していないのか、目をシパシパさせながら小さく呟いた。 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/31(日) 23:42:46.69 ID:1zGXSRke0 そりゃあんだけ飲んだら当然だ。さぁ、肩を貸すから。 俺はそういってハルヒの手を握って引き起こしてやる。 「ちょ、な、なに手ぇ握ってんのよ、このエロキョン!」 そういうや否や、ハルヒは俺の手を振り払った。 その勢いでハルヒはバランスを崩した。 「危な……!」 「キャァ!」 俺がそういうと同時にハルヒは派手に後方へすっ転んだ。 「おい、大丈夫かハルヒ」 「い……たぁい……」 ハルヒは足首を押さえながら、やや涙声でそう言った。どうやら足首を捻ったようだ。 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/31(日) 23:46:33.86 ID:1zGXSRke0 ハルヒは足首を押さえながら、やや涙声でそう言った。どうやら足首を捻ったようだ。 酔っ払ってるのにそんなアグレッシブな動きをするからだ。 酔っ払いの上に捻挫という新たな状態異常を付け加えたハルヒは、 まるで全部アンタのせいよ!といわんばかりの憤怒を瞳に込めて俺を睨みつけた。 やれやれ、今度は振り払わないでくれよ。 そう言って俺はハルヒの両手を持って引き起こした。 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/31(日) 23:49:51.43 ID:1zGXSRke0 「どうだ、歩けそうか」 「……無理に決まってんでしょ」 赤い頬を膨らませてハルヒはジト目で俺を睨んだ。 仕方ないな、じゃあタクシーを呼ぼう。 こんな短い距離をお願いするのは気が引けるが。 「何言ってんのよ、そんなの呼ばなくていいわ」 おいおい、歩けないといったのはお前だぜ、ハルヒ。 「あ、あんたが私を負ぶって運べばいいじゃない。アタシの家まで……」 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/31(日) 23:56:36.22 ID:1zGXSRke0 はぁ?それはさすがに目立ちすぎるだろ。 それにさっき手を握っただけであれだけ暴れたのはどこの誰だ。 おぶるってことは、俺の背中に抱きつかなきゃいけないんだぞ。 「さ、さっきは突然だったから……て、そんなことどうでもいいでしょ!  あんたは私の言うとおりにすればいいの!」 そう言ってハルヒは人差し指を俺の顔に突きつけた。 なあハルヒ、命令するのもけっこうだが、 もう少し弱々しい庇護欲が沸いてくる雰囲気で頼む。 仁王立ちのお前を見てると、とても助力が必要に見えん。 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 00:10:41.50 ID:bHVLbyum0 と、団長様にとんだ命令を下されたのが5分前。 俺は夜の繁華街をのろのろと亀のように歩いている。 時折すれ違う人々の視線が容赦なく突き刺さり、俺の精神をすり減らしていく。 全力で駆け抜けたい気持ちで一杯であるが、 そうできないわけが今の俺にはある。 それは俺の背中におぶわれて眠りこけるハルヒがいるからである。 ついさっきまで覚醒していたハルヒであったが、 俺におぶわれてからまた意識を失ってしまったのか、 一言も声を発さなくなってしまった。 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 00:23:59.21 ID:bHVLbyum0 ハルヒは両手を俺の首に回し、顔を俺の肩に預けている。 耳元にかかる息遣いはやや荒い。 髪の毛が目にかかり、表情は伺えないが、頬は林檎のように真赤だ。 心なしか先ほどより顔の赤みが増したように見える。 俺はそんなハルヒに不安を感じためしに何度か呼びかけてみたものの、 一向に反応は帰ってこなかった。 まあさっきあれだけはっきり話せていたし、大事には至らないだろう。 ともあれ、早くハルヒに家にこいつを運んで休ませてやらないとな。 242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 00:28:48.35 ID:bHVLbyum0 しかしそんな意思とは裏腹に、俺の足は思うように前に進んでくれなかった。 どうも俺自身ハルヒに付き合わされてかなり酔っ払ってしまっていたようだ。 気合を入れて足を動かしたところで、亀の歩みが牛の歩みになる程度だった。 いつもならとうに目的地に到着している十分が経過したにもかかわらず、 俺たちはまだハルヒの家まで半分の道のりを残していた。 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 00:37:34.46 ID:bHVLbyum0 折りしも季節は夏。 いつのまにか俺の額には玉のような汗が流れていた。 当然Tシャツにも汗がにじんでいる。 こんなことなら日頃からランニングでもしておくんだったか。 俺は額の汗をぬぐった手をハルヒの太腿に戻した。 何気ない動作だった。 そう、本当に何気ない無意識の動作だったのである。 しかし、この瞬間俺は気づいてしまった。 いや、意識してしまったといったほうが正しいだろう。 俺とハルヒが今置かれている身体的距離について、である。 250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 00:46:15.30 ID:bHVLbyum0 先ほども言ったことであるが、ハルヒはの首に両手を回し、 頭を俺の肩に預けている。 ということは、だ。 ハルヒの胸は俺の背中に密着しているわけである。 ハルヒの胸は、朝比奈さんには及ばないものの、 同年代の女子から比較し十二分な発育を遂げていた。 折りしも季節は夏。 ハルヒは黄色いノースリーブとマリンブルーのミニスカートという服装だった。 俺の背中とハルヒの胸を隔てているものは、 厚さ数ミリの布切れに過ぎない。 一歩を踏み出すたび、そのふくよかな感触が背中から伝わってくる。 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 00:54:04.18 ID:bHVLbyum0 そしてそれ以上に問題なことがあったのだ。 皆さん、誰でもいい、人を背負った経験のある方は思い出して欲しい。 誰もがそうするように、俺は背中に背負ったハルヒが落っこちないように、 両手でハルヒの太腿を押さえていた。 その行為には何の道徳的問題はないはずである。 だがしかし、一つ大きな問題があった。 それは、ハルヒが今日珍しくミニスカートを履いていたことである。 当然、俺の腕はハルヒの太腿に直に触れることになるわけで…… 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:04:42.87 ID:bHVLbyum0 妹よ、こんな兄を許してくれ。 俺は決して邪まな気持ちでこの感触を楽しんでいるわけではないんだ。 そう、アルコールという人類を狂わせる悪鬼に犯された ハルヒを無事自宅まで送り届けるための行為なんだ。 と、まあいくら自己のふしだらな欲望を正当化したところで、 俺の五感がかつて無いほどとぎ澄まされている事実は変わりは無いんだが。 意識するようになってすぐ気づいたことであるが、 背負われているハルヒもかなり汗をかいていた。 頬には汗の筋が入っていたし、俺の両手が感じる滑りは 明らかに俺とハルヒの汗が混ざり合ったものであった。 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:13:25.51 ID:bHVLbyum0 俺はえもえも言われぬ罪悪感を感じ、 横目で肩に預けられたハルヒの顔を覗き見た。 相変わらずハルヒの表情は見えなかったが、 その呼吸は熱さのためか、はたまた別の理由でなのか 荒いままであった。 ハルヒの息からは、先ほどまであおるように飲んでいた 甘いカクテルの香りがした。 背中か伝わる柔らかな感触、 両手から直に伝わるハルヒの体温、 アルコールとハルヒの汗が混ざり合った匂い。 それらが俺を容赦なく刺激した。 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:22:10.02 ID:bHVLbyum0 この甘い拷問のような状況下で、 俺の歩みはさらに困難な状態に追い込まれた。 理由はあえて聞かないでもらいたい。 俺は脳内で必死に超能力者のアルカイックスマイルを反芻し、 自らの分身の活発化を防ぐことに集中した。 まさか古泉も俺の脳内で神人退治ならぬ煩悩退治に 借り出されているとは夢にも思っていないだろう。 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:25:53.68 ID:bHVLbyum0 楽しい時間はあっという間に過ぎ去るものであるが、 苦しい時間は、わずかな一瞬でも無限に感じるものだ。 実際には二十分程度に過ぎない時間であったが、 俺は長い旅路を経て、ようやく天竺に辿り着いた三蔵法師のごとき 安堵のため息を漏らさずにはいられなかった。 「おい、ハルヒ。起きろ、もうお前の家の前だぞ。」 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:36:51.54 ID:bHVLbyum0 「……ずっと起きてたわよ」 え?じゃあお前なんで俺の呼びかけに返事しなかったんだ。 具合が悪いかと思って心配したんだぞ。 「何だっていいでしょ。  それより、あんたまさかここでお別れするつもりじゃないでしょうね。  ちゃんと私の部屋まで連れて行くのよ。この足じゃ階段なんて上れないもの。」 何言ってんだ、エレベーター使えばいいだろ。 それにお前の部屋エレベーターのすぐ隣だからほとんど歩かなくていいだろ。 「な、なんであんた私の部屋の場所そんなに詳しく知ってるのよ!」 お前な、ついさっきバーで酔っ払って俺に自慢してただろ、 いい部屋が空いててラッキーだった、とか言って。 「そ、そうだったかしら……  と、とにかくあんたは私を部屋まで送り届ける義務があるの!  つべこべ言わず早く歩きなさい!」 やれやれ、深夜にそんなに喚くと近所迷惑だぞ。 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:49:25.42 ID:bHVLbyum0 ハルヒが一人暮らしをするマンションへ来るのはこれが初めてである。 まだ建てられてそれほど年数はたっていないようだ。 玄関はオートロックであり、通路とエレベーター内には ご丁寧に監視カメラまでセットされている。 ふむ、女子大生に人気の物件というわけあって防犯はばっちり見たいだな。 ……監視カメラだって? おい、ハルヒ。あの監視カメラはばっちり作動しているのか。 「何言ってんのよ、当たり前でしょ。防犯のため二十四時間作動してるわよ」 ちょっと待ってくれ。 じゃあ深夜に女子大生を背負ってマンションに侵入する怪しい男が あそこにはしっかり録画されることになるんじゃあないのか。 「そうよ。何か問題あるの?  大丈夫よ、私がオートロックをあけるところもカメラで写ってるわけだし、  セキュリティが飛んでくるようなことにはならないわよ」 いや、そういう問題ではなくてだな、俺の気持ちの上での―― 「ああん、もう一々うるさいのよあんた!  さっさと進みなさい!」 ハルヒ、もうお前はどっからどう見ても俺に背負われいる必要なないように見えるぞ。 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 02:04:57.61 ID:bHVLbyum0 と、マンションの前でハルヒがあたかも前線へ兵士を送り出す軍曹のように、 俺に前進命令したのが十分ほど前である。 今、俺達はハルヒの部屋の中にいる。 さらに詳しく言うなら、寝室にいる。 そして、俺の背中にいたハルヒは、今度は俺の腕の中にいた。 髪の毛が目にかかりその表情は読み取ることができなかったが、 息は荒く、顔は今にも火を噴きそうなほど赤かった。 俺もハルヒも、言葉を発することができなかった。 ただ、二人の心臓の鼓動と、荒い呼吸音だけが静寂の部屋に響いていた。 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 02:21:56.95 ID:bHVLbyum0 誤解を招く前に先に説明しておくが、 この状況は決して俺が望んだものではないと断言しよう。 そりゃあ俺だって、部屋の前でハルヒに、 「ちょっと寄っていきなさいよ。  あんたも私に付き合ってだいぶ飲んでたでしょ。  水ぐらいなら出せるから、酔いを醒ましてから帰ったほうがいいわよ」 なんて言われて、何も期待しなかったかといえば嘘になるが。 「いいのか。まあ俺はお前に襲い掛かったするつもりは無いが、  一応健全な肉体と精神を持つ男なんだぞ」 「……ふん、別にいいわよ。  あんたが私を襲うほどの度胸も甲斐性もないことぐらいとうにわかってるから。」 なぜかハルヒは不機嫌にそう言い放つと、 有無を言わせず俺を部屋の中へ引きずり込んだ。 そしてリビングは掃除してないから、 という理由で俺を寝室のベッドに座らせた。 寝室は白を基調とした非常に落ち着いた部屋だった。 ベッド以外特に目に付くものは無く、 俺は水を汲みにキッチンへ向かったハルヒをただぼうっとして待っていた。 394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 19:25:52.68 ID:bHVLbyum0 「ふあぁ……」 俺は大きな欠伸をして腕時計に目をやった。 まったく、何だってこんな時間までハルヒに付き合わされにゃいかんのだ。 今なら古泉と今まで以上に理解し合えるに違いない。 と、まあそんな風に俺は神様のかって気ままなその日の気分に合わせて 深夜労働に借り出される哀れなサイキック大学生のにやけ顔を思い出していたわけだ。 そうこうしていると、半開きだっただったドアが開いて、 さっきまで俺に背負われていた世界の創造主様が部屋に入ってこられたのである。 397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 19:37:34.17 ID:bHVLbyum0 ハルヒの手には何も持たれていなかった。 あれ、水を用意してくれてたんじゃないのか? 俺の問いかけにハルヒは返答するつもりはないようだ。 俯いて何やら不穏な空気を放ってらっしゃる。 なんだ、また具合でも悪くなったのか。 そう思ってベッドから立ち上がると同時に、ハルヒは後ろ手でドアを閉めた。 唯一の光源であるリビングの蛍光灯に照らされていた寝室は一瞬で暗闇に支配された。 400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 19:55:43.69 ID:bHVLbyum0 おいおいおいおい、こりゃあ一体全体どういうことなんだ? 俺はハルヒがなぜ突然このよな行為に及んだのかに思考をめぐらせたが、 ただでさえ処理能力の遅い俺の脳みそは、アルコールも手伝ってか この意味不明な状況に関する的確な解答を導いてくれそうにはなかった。 今や閉鎖空間の様相を呈した寝室で俺はハルヒと対峙していた。 ハルヒは相変わらず無言である。 やや暗闇に慣れてきた目でハルヒを観察するが、先ほどの変わらず俯いたままである。 403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 20:08:11.03 ID:bHVLbyum0 表情までは読み取れないが、俯き加減で前髪を下ろしたハルヒは、 なんというか、妙な色っぽさを感じた。 先ほどまで夏の向日葵のような光を放っていただけに、 この態度の変化に俺はいささか面食らってしまっていた。 しかし、ハルヒが動かない以上、この現状を打破するには俺が動くしかあるまい。 さっきのハルヒじゃあないが、とりあえず前進あるのみだ。 404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 20:11:55.40 ID:bHVLbyum0 突如猪と化したハルヒが俺の鳩尾めがけて猛然と突っ込んできたのである。 俺は動物的本能で、ハルヒのアメリカンフットボーラー顔負けの 胴タックルを半身になって交わそうと試みた。 だが結果的にその行動は失敗に終わることとなった。 脇腹にタックルを受け、俺とハルヒは 二人とももんどりをうってベッドに倒れこんだ。 406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 20:19:45.28 ID:bHVLbyum0 とまあ、長々とした釈明になってしまったわけだが、 このような経緯を経て、今この状況が出来上がったわけである。 俺は意図せずハルヒに覆いかぶさる形になり、 とっさに距離をとろうとベッドに手を付いた。 しかしハルヒは俺の背中に手をまわし、 俺が起き上がることを許さなかった。 暗闇の中、二人の鼓動と、荒い呼吸音が部屋に響く。 うっすらと見えるハルヒの頬は赤く上気していた。 先ほどの艶を帯びた記憶がよみがえる。 背中に押し当てられたハルヒの胸の感触、 直に触れた太腿の触感、 ハルヒの匂い…… ああ、今度ばかりは古泉、お前の力を借りても 俺は冷静さを保つことが不可能のようだ。 410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 20:36:01.65 ID:bHVLbyum0 *投稿ミス・訂正 ……どういうつもりだ、ハルヒ。 俺は深呼吸をして心を落ち着けた後、 わずかに残った理性を総動員してハルヒに問いかけた。 額に汗が滲む。 おそらく俺の顔も今のハルヒ同様真っ赤なのであろう。 俺の問いかけが耳に届いたのか、 ハルヒは顔を上げ俺の目を正面から見つめた。 その目はわずかに潤んでいるように見えた。 「……どうもこうもないわよ。  あんただってわかってんでしょ。  何かっこつけてんのよ、このエロキョン。  さっきから私の太腿に当たってる硬いものは何?」 いやらしい笑みを浮かべたハルヒは、あろうことか 汗ばんだその豊満な太腿を、俺の"硬いもの"にぐりぐりと押し付けた。 414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 20:46:23.16 ID:bHVLbyum0 俺の脳内で試合の終わりを告げる鐘が鳴り響く。 レフェリーがすぐさま試合をストップさせた。 一ラウンドを持たず、俺の理性は対戦相手の 容赦ない足技の前にノックアウトされた。 「ハルヒ!」 理性という煩わしいお目付け役から開放された俺は、 本当の命ずるままハルヒの体を抱きしめた。 「きゃ!ちょ、ちょっとキョン!  そんな、いきなり――」 417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 20:59:34.63 ID:bHVLbyum0 ハルヒは俺の豹変に困惑の声を上げた。 ふっふっふ、残念だったなハルヒ。 お前を守ってくれるはずだった理性は、 今しがたお前の放った攻撃で今や跡形も無く消え去ってるのだ。 俺はハルヒの体を引き寄せ、首筋に口づけた。 「ひっ!い、いや、やめなさいキョン!  さっきのは冗談よ!今すぐやめろこのエロ――!!」 422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 21:07:44.69 ID:bHVLbyum0 俺は大声を出すハルヒを騙せるべく唇を奪った。 「――!!」 ハルヒはまだ何か叫ぼうと必死に声帯を震わせたが、 声が発せられるべき口は俺の口ですでにふさがれている。 いくら声を出そうと試みてもそれは呻き声にしかならなかった。 俺はハルヒの口内に舌をねじ込んだ。 「うぅ!んー!」 突然口内に進入され、ハルヒはくぐもった悲鳴を上げた。 俺は背中に回していた両手でハルヒの両耳をふさぎ、 顔を引き寄せハルヒの柔らかな口内を貪った。 426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 21:21:28.79 ID:bHVLbyum0 執拗にハルヒの口内を舌で舐る。 歯をなぞり、舌を絡め、唾液を交換する。 最初こそ混乱と非難の目で俺を睨みつけていたハルヒであったが、 少しずつその瞳は潤み始め、艶を帯びたものになっていった。 430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/01(月) 21:30:58.70 ID:bHVLbyum0 そろそろ頃合とみた俺は、ワンピースに手を差し込みブラのホックをはずし、 黄色いワンピースをたくし上げた。 服の上からも予想したとおり、そのサイズは同年代の女子と比較すると 圧倒的な重量感を持っていた。 そのうえ、形も調っていて美しい。 もしかするとこのぐらいのサイズのほうが 朝比奈さんのビックすぎるサイズより好まれるかもしれない。 などと思いつつ、俺は唇を奪ったまま、 両手でハルヒの胸を揉みしだいた。 432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 21:37:12.64 ID:bHVLbyum0 ハルヒの呼吸はさらに荒くなり、 俺の手の動きにあわせて苦しそうに喘いだ。 俺はハルヒの口内と乳房を弄んだ。 暗闇の部屋に、唇が絡み合う音と、荒い息遣いだけが響いた。 437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/01(月) 21:46:48.46 ID:bHVLbyum0 そっとハルヒの唇から舌を引き抜く。 二人の口内に唾液が糸を引いた。 「はぁ……」 ハルヒは虚ろな瞳に涙を浮かべていた。 俺もハルヒも無言で見つめ合った。 ハルヒの肌は赤く上気しており、じっとりと汗ばんでいた。 唇はだらしなく開き、赤い頬には唾液が垂れている。 当然、俺の分身も最早とうの昔に限界を迎えており、 ジーンズを突き破らんと自己の存在を主張していた。 439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/01(月) 22:01:30.76 ID:bHVLbyum0 俺の頭の中は当然ながら"このあと"の行為のことで一杯であり、 他の邪念が入り込む余地は猫の額ほどだって残されちゃいなかった。 俺は最後の理性を振り絞り、ハルヒに問いかける。 「ハルヒ、ここまでやっておいていうのもなんだが、  本当にいいんだな。ここからはもう戻れないぞ。」 俺の言葉を静かに聞いていたハルヒは、 その瞳から涙を零した。 そして声を震わせながら、言った。 「こんな風に……佐々木さんともしたんだ。」 452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 22:52:38.65 ID:bHVLbyum0 ハルヒが放ったあまりに唐突な一言は のぼせ上った俺の脳みそに冷や水を浴びせかけた。 おい。何言ってんだハルヒ。 俺と佐々木はそんな関係じゃないってお前も知ってるだろ。 あいつはただの友人だよ。 「嘘!だって私見たのよ!  先週あんた達二人が如何わしいホテル街をうろついているのを!」 453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 22:57:10.29 ID:bHVLbyum0 先週? 俺はハルヒの主張を聞き、先週末の記憶をまさぐった。 ああ、確か先週は、佐々木の提案で 俺と佐々木、そして国木田の三人で 買い物に出かけたんだったな。 国木田が明日から友達の旅行に行くから、 その準備があるっていって先に帰ったんだ。 それから、俺は佐々木が行ってみたいといってたレストランで食事した。 そして俺と佐々木は繁華街を通り抜けて駅で別れた。 それだけだぞ。お前が疑っているようなことは一切無かった。断言できる。 なんなら国木田に証言してもらってもかまわない。 だから早く続きをやらせてください。 と、いう最後の一文は喉の奥に飲み込んだ。 455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 23:04:14.37 ID:bHVLbyum0 ハルヒは俺の顔をジト目で睨んでいる。 ううう、なんなんだこの状況は。 まるで、新婚初夜に電光石火で浮気がばれた間抜けな新郎のようではないか。 心なしか俺の愚息もやや体積を失っているような気がする。 「……わかったわよ。  いいわ、あなたの言葉を信じてあげる。 でも言っとくけど後で嘘だってわかったら、 あんたのその情け無い息子をねじ切ってやるからね!」 465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 23:25:54.45 ID:bHVLbyum0 俺の必死の釈明が功を奏したのか、何とかハルヒを納得させることができた。 とりあえず明日国木田に連絡して、ハルヒへの対応をお願いしよう。 人様に誇れるほど立派な息子ではないとはいえ、 捻じ切られるのはご勘弁願いたい。 さて、俺は気を取り直してできる限りのクールな表情でハルヒを見つめた。 正直、これ以上焦らされるのはもうごめんこうむりたい。 「ハルヒ、俺はお前をおぶっているときからずっと興奮していた。  もう限界だ。お願いだからさせてくれ。 お前としたいんだ。」 466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 23:35:42.82 ID:bHVLbyum0 俺のど真ん中ストレートの決め台詞にハルヒは赤い顔をさらに真っ赤に染めた。 「あ、あんたがそこまでいうんなら……  で、でももしあんた、浮気なんかしたらわかってんでしょうね!  息子だけじゃなくてあんたも八つ裂きにしてやるんだから!」 息子の命を奪うだけでは足りんのかこいつは。 やれやれ、こっ恥ずかしくて言いたくなかったんだが、 はっきり言うしかないみたいだな。 俺は4年前のあの日、ハルヒの閉鎖空間でそうしたように ハルヒの顔を引き寄せ言ってやったのだ。 「俺はお前が好きだ。  よって浮気なんてするつもりは微塵も無い」  俺はハルヒの唇をもう一度奪い、押し倒した。 474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 23:47:16.98 ID:bHVLbyum0 と、まあ俺とハルヒがこの後昼過ぎまでナニをどうしたのかは、 青少年の健全なる教育に差し支えるとの理由で割愛させていただく。 一言感想を述べるとするなら、” 痛気持ちよかった ”としておく。 ハルヒ、いくら痛かったからといって顎を蹴り上げるのはNGだといっておこう。 危うく舌を咬んで死ぬところであった。 483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 23:56:07.50 ID:bHVLbyum0 「涼宮さんの精神は、先週あなたと会って以降すこぶる安定しています。  おかげさまで、今週は無事学業に専念することができました。  あなたには本当に感謝しますよ」 喫茶店でコーヒーを飲みながら、古泉は俺に毎度恒例の謝辞を述べた。 お前も大変だな。 俺はコーヒーを飲みながら、日夜神様のストレス解消につき合わされている 超能力大学生にねぎらいの言葉をかけた。 487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 00:13:29.91 ID:wj2bOATg0 *投稿ミス・訂正 俺のしていることなんて、お前達の影の努力に比べたら微々たるもんだろう。 「いえいえ、あなたのご協力に我々機関は大変助けられています。  我々はあいかわらず、閉鎖空間の拡大と神人に対しては明確な対応策を持っていますが、  その根本原因となる涼宮さんのストレス原因の除去に関してあまりに無力ですからね」 聞くところによると、大学入学以降のハルヒのストレス原因は、 高校のときのような、” つまらない日常 ”に対するものではなくなっていた。 ハルヒは大学での研究漬けの毎日に一定の満足を得ているようだ。 最近の閉鎖空間の発生原因は、もっぱら大学の教授との論戦が原因らしい。 488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 00:14:34.13 ID:wj2bOATg0 天文学の教授に宇宙人の存在を頭から否定されたことに腹を立て、 大学を巻き込んで大論争をまき起こしたり、 空間転移を否定する物理学教授を一泡吹かせようと、 同じ研究室の長門と怪しげな装置を作成したりと 忙しい毎日を過ごしているとのことである。 うん、高校生の時と変わらず楽しい学校生活が送れているようで何よりであった。 SOS団の頃と同じく、それにつき合わされている 古泉と長門にはご愁傷様としか言うほかないが。 491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 00:30:01.60 ID:wj2bOATg0 ま、とりあえずはハルヒの精神が安定して何よりだ。 先週の古泉から相談を受けたときは、こんな簡単に片が付くとは思ってなかったからな。 「我々機関でも、結局最後まで原因はわからずじまいでした。  日曜の深夜からなぜあれほど凄まじい規模の閉鎖空間が展開されたのか……  そして世界改変を望むほどのストレスを抱え込んでいた涼宮さんが、 なぜあなたとの会食の後、そのストレスから解放されたのか」 古泉はおなじみのアルカイックスマイルを貼り付け、俺の顔を覗きこんできた。 おいおい、顔が近すぎる。 俺は男に顔を覗きこまれて興奮するような特殊な性癖は持ち合わせていない。 493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 00:36:20.67 ID:wj2bOATg0 「これは失礼しました。  何はともあれ、閉鎖空間が展開されなくなったことは事実です。  これ以上円満な解決はありません。  お二人が会食の後、どのような時間を過ごされたのかには大変興味がありますが、  そこを根掘り葉掘り聞くのはあまりに無粋ですからね 誰しも言いたくないプライベートはあるものです」 それだけ勘ぐってる時点で十分無粋だと思うがね。 古泉はハルヒのストレスがなぜ一夜にして解消されたのか、 その明確な理由を知りたがっているようだ。 いや、というよりある程度予想は付いているから その確信が欲しい、といったところか。 495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 00:44:47.48 ID:wj2bOATg0 だがな古泉、俺だって情事を人様に説明するつもりはさらさらない。 だって恥ずかしいだろ、常識的に考えて。 という俺個人の非常にちっぽけな羞恥心のため、 俺がハルヒの部屋で過ごした一夜は、表向きには、 “大学生活でストレスを溜め込んでいたハルヒの愚痴を、 俺が一晩かけて聞いてやった。“ と、いうことにしておいた。 ハルヒも事が終わった後に、行為中に励んでいる際の自らの痴態を思い出し、 顔を真っ赤にしてのた打ち回っていたので、 自分から恥を古泉らに風潮してまわるようなことはありえないだろう。 499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 00:54:58.17 ID:wj2bOATg0 *投稿ミス・訂正 喫茶店を出て、俺は古泉と別れた。 別れ際に古泉が、 「今後とも涼宮さんをよろしくお願いします」 と、まるで妹の彼氏に言うような台詞を残していった。 もう五年以上、ハルヒをそばで支え続けてきた古泉にとって、 ハルヒは信仰する神というよりも、もっと近い存在になっているのかもしれない。 そう、いうなれば血の繋がらない家族のようなものに。 501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 00:59:33.90 ID:wj2bOATg0 さて、それじゃハルヒとの待ち合せ場所に急ぐとするか。 時計を見ると、約束の時間まで十分を切ろうとしていた。 ここから目と鼻の先とはいえ、時間ぎりぎりになってしまうことは避けられないだろう。 やれやれ、今日も俺の奢りか。 俺は財布の中身を確認して、足早にハルヒの待つ公園へと急いだ。 少なくとも、今夜に閉鎖空間は発生することはないだろう。 俺の情けない息子が、へまをしなければの話であるが…… 『ハルヒ編』 一応終了。 507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 01:16:47.86 ID:wj2bOATg0 たくさんの支援ありがとう 初めてのSSを書いてみたけど、 楽しんでくれた人がいてよかったです キンクリしたシーンを含め、もう少し続きは考えていたのですが、 明日早いので今日はここまでにします 589 名前:507[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 20:32:15.00 ID:wj2bOATg0 目を開いたとき、世界は灰色だった。 なんて表現をすれば、いつぞや俺が頼んだわけでもないのに、 ハルヒの閉鎖空間にご招待されたときを思い出すが、 ありがたいことにここは俺たちの住む普通の世界のようだ。 「ふあぁ……」 俺は大きな欠伸をして、気だるい体を伸ばす。 俺は乱れたベッドから体を起こしまわりを見回した。 ハルヒの着ていた黄色いノースリーブとブルーのスカート、 俺の着ていた服があたりに散乱していた。 白い壁にかけられた時計に目をやると、短針は真下を向いていた。 ああ、こりゃあ妹にどう言い訳をするべきか…… 俺は寝癖で乱れた頭を抱えた。 592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 20:45:32.72 ID:wj2bOATg0 隣でハルヒが艶々した肌をテカらせ、気持ちよさそうに眠っている。 俺はとりあえずハルヒを起こすことにした。 おい、ハルヒ起きろ。 妹のようにボディプレスを炸裂させるわけにもいかないので、 俺は母親が寝起きの悪い子供を起こすように肩を揺すって声をかけた。 597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 21:09:34.90 ID:wj2bOATg0 「ううん……もう少し寝かせて……むにゃむにゃ」 何言ってんだ。休みの日とはいえ、こんな時間まで寝ていたら 典型的引きこもり駄目大学生にカテゴライズされるぞ。 「あ”〜、うっさいわね……むにゃむにゃ」 ええい、こいつはいつまで寝てるつもりなんだ。 いい加減腹が立ってきた。 よし、こうなったらあれしかない。 俺はベッドを両手で跳ね上げ、 体を百八十度半回転させ、ハルヒに覆いかぶさった。 「きゃあ!」 俺は我が家で毎朝恒例の行事となっている 妹必殺ボディプレスを喰らったハルヒは断末魔の悲鳴を上げた。 628 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 00:52:17.51 ID:s0cJL6K20 「ちょ!何すんのよこのエロキョン!」 ハルヒが叫び声をあげると同時に振り上げた膝は、 あろうことか、人生で初めての出番に恵まれ、 今朝まで獅子奮迅の働きを見せたMy Sonに直撃した。 632 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 00:58:18.25 ID:s0cJL6K20 ぐおおおおおおお! 脳天まで突き抜ける激痛に俺はもんどりうって悲鳴を上げた。 なんと間の悪いことであろうか。 昨夜の熱戦の余熱か、はたまた極度の疲労感を感じたときに働く、 遺伝子からの指令による生存本能によるものなのか、 我が息子はパンプアップ状態だったのである。 玉と竿の両方を押さえ、俺は敵に襲われたときの アルマジロのように丸くなった。 635 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 01:15:25.59 ID:s0cJL6K20 ハルヒも俺の尋常ならざる様子にさすがに慌てた様子で、 心配そうに駆け寄ってきた。 「だ、大丈夫なの? ちょっと強く蹴り過ぎたかもしんないけど……  で、でもそもそもはいきなり抱きついてくるあんたが悪いんだからね!  自業自得よ!」 そういってハルヒは腰に手を当てて、罵倒の言葉を浴びせた。 ハ、ハルヒ、悪いんだが今俺の息子に刺激を与えるのはやめてくれ。 俺はうめくようにハルヒに懇願した。 637 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 01:16:02.06 ID:s0cJL6K20 俺の言葉を聞いたハルヒは訝しげな表情を浮かべた。 やれやれ、お前まだ寝ぼけてんな。 自分の体をよく観察してみろ。 数秒の間、目を瞬かせていたハルヒは俺の言葉の意味をようやく理解したのか、 顔を真っ赤に上気させた。 昼過ぎまで不順異性交遊に夢中だった俺たちは、 その行為の果てに意識を失ったわけである。 当然ハルヒもシャワーを浴びたり、ましてやパジャマに着替えるなどはしていない。 まあようするに、俺の目の前には生まれたままのハルヒが、 形のよい乳房を突き出しているわけであった。 ハルヒは二度目の悲鳴を上げた。 638 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 01:22:49.43 ID:s0cJL6K20 「きゃああ!このエロ!変態!強姦魔!へなチン! 服着るからさっさとこの部屋から出ていきなさーーい!」 ハルヒはシーツで体を隠して俺に烈火のごとき罵倒を浴びせかけてくる。 しかし昨夜あれだけ酔ってたくせに元気な奴だな。 行為の最中にアルコールが抜けちまったのか。 しかしハルヒの奴、指摘したやったにもかかわらず罵倒するとは。 特に最後の言葉には傷ついたぞ。 頑張った俺の息子まで罵倒するとは。 でもまあ、確かに後半はスタミナ切れからやや勢いはなかったが…… 640 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 01:31:03.79 ID:s0cJL6K20 「おい、落ち着けハルヒ。  いまさらそこまで恥ずかしがることもないんじゃないのか。  俺とハルヒが昨夜からしていたことを思い出したらどうだ。  あれに比べたら俺に裸を見られるぐらいどうってことないだろ」 やや痛みが和らいできた俺は、ハルヒにそう告げた。 するとハルヒは昨夜の記憶が鮮明になってきたのか、 火ができるんじゃないかと思うほど顔を赤く染め上げた。 642 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 01:36:35.31 ID:s0cJL6K20 ハルヒ、着替える前に先にシャワー浴びてきたらどうだ。 先ほどの勢いはどこへやら、 羞恥心のせいですっかり小さくなったハルヒは無言でうなずいた。 ハルヒはシーツを体に巻きつけ、 トテトテと早足でシャワーを浴びに部屋を出て行った。 俺はようやく股間の痛みから解放され、 ため息をつきもう一度ベッドの上に仰向けになった。 そしてシャワーの水滴がハルヒの体を叩く音を聞きながら、昨夜のことを思い出した。 68 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 21:29:03.50 ID:s0cJL6K20 ハルヒに長年の気持ちを告げた俺は、そのままハルヒの唇を奪った。 ハルヒは一瞬瞳に驚きの表情を浮かべたが、すぐに瞳を閉じ俺の舌を受け入れた。 俺はハルヒの口内に唾液を送り込みながら、両手で乳房を愛撫した。 先ほどまで驚きが勝っていたのかされるがままだったハルヒも、 徐々にこちらの愛撫に初々しい反応を返し始めた。 69 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 21:35:53.41 ID:s0cJL6K20 俺は唇にピンク色の乳首をはさみ、舌先をとがらせてつつくと、 ハルヒは小さな悲鳴を上げ、俺の体を強く抱きしめた。 トロンとした瞳を潤ませ、体を震わせ快感に耐えるハルヒは、 いつもの活発な様子からは想像ができないほど弱々しく、 そして可愛かった。 そんなハルヒにさらにリビドーを刺激された俺は、 かたく閉じられたハルヒの太腿に手を伸ばした。 71 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 21:42:17.92 ID:s0cJL6K20 俺の手が汗ばんだ太腿に触れると、ハルヒは肩を震わせた。 俺は怯えるハルヒの耳元で、 「大丈夫だ。怖がらなくていい」 と囁き、 太腿をゆっくりと撫で上げながら、徐々に手をスカートの内側へ伸ばした。 ふっくらとした恥丘を、ショーツの上から撫で上げる。 そこはわずかであるが湿り気を帯びていた。 唇をハルヒの首筋に寄せながら、 「ハルヒって、思ってたよりエッチだったんだな」 といやらしく囁くと、ハルヒは顔を手で覆いイヤイヤ、 というふうに首を左右に振った。 73 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 21:58:00.70 ID:s0cJL6K20 俺はハルヒのスカートをゆっくりと剥ぎ取った。 今や身に着けているものはショーツ一枚となったハルヒの体はじっとりと汗ばみ、 重量感のある乳房は荒い呼吸にあわせ大きく上下している。 俺はハルヒの真っ赤な耳に舌を這わせながら、 ショーツの中に手を差し込んだ。 滑り毛を帯びた花弁をゆっくりと指でなぞる。 ハルヒの表情は両手で覆われており見ることはできないが、 俺の指の動きにあわせ、小さな唇は声を押し殺そうと震えていた。 しかし俺の指が小さな突起物に触れると、 ハルヒは喉の奥からくぐもった喘ぎ声も漏らした。 75 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 22:14:20.85 ID:s0cJL6K20 俺は指先に感じるこりこりとした感触の突起物を親指の腹で 押しつぶすように愛撫した。 「ひぅ!」 とうとう声を抑えきれなくなったハルヒの口から、 悲鳴のような喘ぎ声がもれた。 俺はハルヒの唇を奪い、舌を深く差し込んだ。 俺の執拗な愛撫を受け、ハルヒの花弁からは止め処なく愛液があふれ出た。 ハルヒの白いショーツはグショグショに濡れ、その下にある 薄い陰毛に覆われた割れ目を浮かび上がらせていた。 俺は右手をショーツの中から引き抜いた。 手はハルヒの愛液でべっとりと濡れていた。 76 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 22:15:12.61 ID:s0cJL6K20 俺は唇を離し、愛液で濡れた指でハルヒの唇をなぞった。 「ハルヒ、お前感じやすいんだな。お前ので俺の手べちゃべちゃだ。」 「いやぁ……」 羞恥心から小さな嗚咽を漏らしたハルヒの口に俺は指を差し込んだ。 「綺麗にしてくれ、ハルヒ。そうしたらさっきの続きをしてやるから」 俺の言葉にハルヒは戸惑いの表情を浮かべたが、 しばらくの逡巡の後、瞳を潤ませながら舌でゆっくりで俺の指を舐めた。 77 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 22:21:36.42 ID:s0cJL6K20 ぺちゃぺちゃとハルヒが俺の指をしゃぶる音が響く。 俺は頃合を見て指を離した。 ハルヒは自分の行為にさらに興奮したのか、 瞳はやや焦点を失い虚ろな眼差しで俺を見つめた。 よくできました、と俺は左手でハルヒの首筋をなぞり囁くと、 濡れたショーツを脱がせた。 あらわになったハルヒのその部分は、さっき触りながら予想したとおり、 真っ赤に充血していた。薄い繊毛の恥丘に、赤く膨らんだ花弁がはじけだしている。 ハルヒの荒い呼吸に合わせそこはヌラヌラとうごめいていた。     82 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 22:55:50.82 ID:s0cJL6K20 「痛かったら言えよ、ハルヒ」 俺はそう確認をとってから、ハルヒの膣内へ指を進入させた。 もはやハルヒの花弁はシーツに大きなシミができるほど濡れているにもかかわらず、 中は指一本でもきついぐらいだった。 ハルヒは体内に侵入された異物感に瞳をぎゅっと閉じ耐えている。 俺は指でハルヒの膣壁をゆっくりとこすりながら、 左手で首をかき抱き口付けた。 ハルヒは狂おしく舌を伸ばして、俺に応える。 84 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 23:02:41.03 ID:s0cJL6K20 俺は乱暴にならないように気をつけながら、 指の本数を二本に増やした。 指一本でもきつく感じたハルヒの膣内は、 指を二本に増やしたことでさらに締め付けを増し、 指を動かすことすら困難だった。 身長に力をこめ指を進めた。 シーツを掴むハルヒの手に力がこもる。 固く閉じられたまぶたの隙間から涙が頬を伝った。 86 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 23:17:54.59 ID:s0cJL6K20 口と左手で胸を愛撫しながら、 慎重に指を前後させる。 始めは動かすことすら困難であったが、 愛撫を続けるに連れ、少しずつ締め付けは 程よいきつさへと緩んでいった。 このぐらいまで広がれば大丈夫なはずだ。 そう判断した俺は指をゆっくり引き抜いた。 「ああぁ!」 内臓を引きずり出されるような感覚に、ハルヒは声を震わせた。 俺はハルヒと同様に衣類を全て脱ぎ捨て、 そして息も絶え絶えになっているハルヒを抱きしめた。 ハルヒもそれに答え俺の背中に手を回した。 ハルヒに軽く口づけた後、俺はハルヒの充血した秘部にペニスを押し当てた。 88 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 23:31:45.43 ID:s0cJL6K20 秘部に押し当てられた硬さに、 ハルヒはびくっ、と肩を震わせた。 「いくぞ、ハルヒ」 俺はハルヒの腰に手を当て、ゆっくりと膣内への挿入した。 指二本でもかろうじて挿入することができたハルヒの膣内は、 多少ほぐれたとはいえ、やはりきつかった。 少しずつ俺の性器がハルヒの体内へ押し入っていく。 背中に回されたハルヒの手に力がこもる。 「い……痛い……痛いよ、キョン……やめて」 ハルヒは俺の胸に顔を埋め、声を震わせながら痛みを訴えた。 89 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 23:42:02.09 ID:s0cJL6K20 俺は両手でハルヒの顔を包み込み、 頬に流れる涙を舌で舐めとった。 そして優しく口づける。 「ハルヒ、もう少しだ。だから我慢してくれ」 俺の言葉にハルヒは小さく頷いた。 俺は再び腰をゆっくり突き出した。 ハルヒが痛いほどの力で俺の右手をつかんだ。 そしてついに、ハルヒの中に俺の性器が根元まで飲み込まれた。 ハルヒの中は熱く、柔らかな膣壁がハルヒの呼吸に合わせ俺のペニスを締め付けた。 俺はハルヒの様子を見ながら、ゆっくりと前後に腰を動かした。 ぬちゃぬちゃと湿った音が部屋中に響きわたった。 最初は苦しそうに痛みに耐えている様子のハルヒだったが、 次第に俺の腰の動きにあわせ、甘い声を出し始めた。 91 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 23:47:14.98 ID:s0cJL6K20 ハルヒの瞳は完全に焦点を失い、口はだらしなく開き赤い舌を卑猥に覗かせていた。 もはや今のハルヒからいつもの勝気な少女の面影は全く見られなかった。 俺はハルヒの様子にさらに下半身に血液が集まるのを感じた。 気が付くとハルヒを気遣うことも忘れ、俺は一心不乱に腰を振っていた。 熱い塊がどんどん尾骨の周囲に集まってくる。         93 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 00:04:03.95 ID:Ngr59Wbj0 ハルヒの痴態と膣内の締めつけで、 俺はあっという間に限界を迎えてしまいそうだった。 「ハルヒ、俺もうイキそうだ」 俺は自分の耐久力のなさにやや恥ずかしかったが、 避妊をしていない以上、せめて中に出すことぐらいはさけるべきだと思い、 ハルヒにそう伝えた。 しかしハルヒは俺の背中に回した手に力を入れた。 94 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 00:06:29.60 ID:Ngr59Wbj0 おい、ハルヒ…… 俺の言葉をハルヒは潤んだ瞳で遮った。 「キョン……」 ハルヒが俺の名前を愛しそうに呼ぶ。 俺は頷き、口づけながら一番深い場所までペニスを押し入れた。 ハルヒが体内に放たれた熱い感触に、背中を反り大きくあえいだ。 俺はハルヒの膣内へ、熱い欲望を吐き出した。 俺たちは一言も声を発せず、静かに抱き合った。 肉棒を引き抜かれたハルヒの秘部から、ごぽっ、と白い液体が溢れた。 95 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 00:20:18.54 ID:Ngr59Wbj0 その後、すっかりSEXの快感に取り付かれた俺たちは、 生挿入中出しという初体験だけに満足することなく、 お互い口で奉仕しあったり、後ろから貫いたり、 ハルヒが俺を見下ろして上下運動してみたりと、 昼過ぎまでありとあらゆる性的行為に励んだわけである。 ううむ、思い出してみてもまだ信じられないような気持ちだ。 96 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 00:25:14.79 ID:Ngr59Wbj0 「数日前から涼宮さんの精神状態が著しく不安定になっています。  凄まじい規模の閉鎖空間が連日連夜展開されている状態です。 我々機関の人間が全力で閉鎖空間拡大を食い止めていますが、 このままではジリ貧です。涼宮さんのストレスの根本原因を取り除かない以上、 世界改変は時間の問題でしょう。そこであなたにお願いです。 どうか涼宮さんとコンタクトを取り、ストレスの原因を探って欲しいのです。 そして、可能であればそのストレスを少しでも緩和していただければ幸いです。 世界を救うためと思い、どうかご協力していただけないでしょうか?」 98 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 00:26:55.94 ID:Ngr59Wbj0 と言った内容の電話が、いつもの説明口調の裏に疲れを隠しきれない 古泉からかかってきたときは、せいぜいハルヒの愚痴に付き合うぐらいで 何とかなるだろうとなどと軽く考えていたわけだが、 まさかハルヒのストレスの原因が俺にあったなんてな。 中学時代からの友人と二人で繁華街を歩いているだけで、 世界改変なんてことになったらたまったもんじゃあない。 まあストレスの原因はハルヒの誤解が解けた時点で解決したと見ていいだろう。 が、しかし、なんというか……まるで事態が改善されていないような、 むしろ事態は非常にまずい状況に向かっている気がしてならないのは、 俺の思い過ごしであろうか? 100 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 00:38:06.70 ID:Ngr59Wbj0 そんなことを考えているうちに、ドアが開き、 シャワーを浴び着替えたハルヒが戻ってきた。 「とりあえず、あんたも早くシャワー浴びてきなさいよ。  そのままじゃ帰れないでしょ」 ハルヒは先ほどより幾分、いつもの調子を取り戻したようだ。 しかし、その頬はシャワーだけが理由というにはあまりに赤かった。 かくいう俺も、俺は昨夜の情事を思い出したせいで、いまさらながら物凄く気恥ずかしくなってきてしまった。 「……」 「……」 俺とハルヒはお互いの顔を直視できそうになかった。 103 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 00:45:16.57 ID:Ngr59Wbj0 「な、なあハルヒ」 「な、何よ、キョン」 「……身体、大丈夫か?」 「な!う、うん……まだちょっと痛いけど……だいぶましよ」 うWAWAWAWA!何言ってんだ俺は! 余計にはずかしくなっちまったじゃねぇか!しっかりしろ、俺! 俺は自分に活を入れ、何とかハルヒの顔を直視しようと顔を上げた。 そのとき、ぽふっと俺の胸にハルヒが飛び込んできた。 昨夜のアメリカンタックルと違い今回はちゃんと受け止められる勢いだった。 105 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 00:56:44.89 ID:Ngr59Wbj0 「……あんた、もちろん責任取るんでしょうね?」 ハルヒは頬を赤らめ、上目遣いで俺に問いかけた。 俺はハルヒの顔を見つめる。 強気な言葉とは裏腹に、瞳には不安の色が浮かんでいた。 うう、ハルヒ、その表情は反則だぞ。 俺は顔を林檎飴のように真っ赤にして言ってやった。 「ああ、当然だろ。だって俺はハルヒが好きなんだぜ。」 俺の言葉を聞き、ハルヒはいつものひまわりのような笑顔を咲かせた。 「ふふん!ありがたく思いなさいよ、  あんたの勇気ある告白に免じて付き合ったげるから。  これからは週末は必ずわたしに付き合うこと!わかったわね!  あと、当たり前だけど浮気したらコロスわよ」 ハルヒ、目だけ笑ってない笑顔はやめてくれ。 まるで本当にコロスつもりじゃないんだろ、いやだなあ、ははは……は。 俺は今後、女子の友人と会うときは細心の注意を払うことを心に誓った。 やれやれ、どうやら二年ぶりにSOS団復活は間違いなさそうだ。 俺は腕の中で向日葵のような笑顔を浮かべるハルヒに優しいキスをした。 『ハルヒ偏』 キンクリシーン補完終。 110 名前:218[sage] 投稿日:2008/09/04(木) 01:13:51.82 ID:Ngr59Wbj0 長々と4日間も付き合ってくださった 皆さんありがとうございました。 初めてのSS投下でグズグズな部分が多かったので、 今度はもう少しスムーズに投稿できるよう頑張ります。