園崎詩音の協調 6 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:11:30.29 ID:lGisNHB20 今までの登場人物紹介 ※()中はスタンド名 【部活メンバー】 ・前原圭一 雛見沢症候群病状:L2 能力:硬貨を風に変える能力 この物語の主人公。 現在は鷹野に拉致された沙都子を取り返すために、また 梨花が鷹野によって殺されるのを阻止するために 鷹野の元へ攻め込もうとしている。 ・竜宮レナ(礼奈) 雛見沢症候群病状:L3? 能力:時を止める能力(ザ・ワールド) 圭一と同じく鷹野に拉致された沙都子を取り返すために 鷹野の元へ攻め込もうとしている。 7 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:12:03.42 ID:lGisNHB20 ・古手梨花 雛見沢症候群病状:不明 能力:60日だけ時間を戻す能力(羽入?) 鷹野に拉致された沙都子を取り返すために、また 自分の死の運命は鷹野が原因であることを悟り鷹野を倒すため 鷹野の元へ攻め込もうとしている。 ちなみに能力を使って時間を戻すと基本的には梨花と羽入だけは 記憶の継承がおこなわれる。 ・園崎魅音 雛見沢症候群病状:不明 能力:不明 園崎家が鷹野と協力しているために圭一達から 用心されている。 ・北条沙都子 雛見沢症候群病状:L4 能力:ミニサイズの軍隊を操る能力(バッド・カンパニー) 鉄平の虐待によりストレスからスタンドを発現させL4を発症したため 保護されていたが、鷹野により拉致されたらしい。 9 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:15:22.30 ID:lGisNHB20 【園崎家・園崎グループの店で働く方とそのヒモ】 ・園崎お魎 雛見沢症候群病状:L3 能力:不明 園崎家党首。鷹野とは協力関係にある。 時々鷹野を招いて報告をさせることがある。 ・間宮リナ(死亡) 雛見沢症候群病状:L2 能力:氷の爪 北条鉄平と協力して竜宮レナの父親に美人局をはたらこうとしたが レナによって計画を阻止され殺される。 ・北条鉄平 雛見沢症候群病状:L2 能力:影をクレイマン(粘土人形)に変える能力 沙都子を虐待していたのが原因で沙都子がL4に目覚め、 返り討ちにあう。現在は鷹野に拉致されたといわれている。 11 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:17:23.39 ID:lGisNHB20 【東京機関】 ・鷹野三四 雛見沢症候群病状:不明 能力:不明 園崎家と協力関係にある。自分の部隊"山狗"を連れている。 沙都子と鉄平を拉致している。 大石と入江の捜査によると雛見沢症候群を軍事・政治的に利用しようとしている。 また雛見沢症候群患者による人体実験も行っている。 入江を不審がっている。 ・入江京介 雛見沢症候群病状:不明 能力:不明 大石と協力し鷹野の計画を阻止しようとする。 12 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:17:53.66 ID:lGisNHB20 ・富竹ジロウ 雛見沢症候群病状:L3 能力:不明(セックスピストルズ) 東京本部と入江診療所に属する東京関係者との連絡係。 ・雲雀3 雛見沢症候群病状:L3 能力:過去の出来事をリプレイする能力(ムーディー・ブルース) 鷹野に雇われている部隊"山狗"の隊員。 13 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:20:42.86 ID:lGisNHB20 【警察】 ・大石蔵人 雛見沢症候群病状:不明 能力:不明 鷹野の計画を阻止すべく圭一達と協力して 鷹野を捕らえようとしている。 ・熊谷 雛見沢症候群病状:不明 能力:不明 大石の部下 14 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:23:38.51 ID:lGisNHB20 【雛見沢分校】 ・知恵留美子 雛見沢症候群病状:L2 能力:隔離 雛見沢分校で教師を務める。 副業として隔離の依頼を受ける。 ・富田 雛見沢症候群病状:L2 能力:蹴った土を鉄球に変える能力 上級生である圭一に喧嘩を売るというなかなか肝の据わった生徒。 ・岡村 雛見沢症候群病状:L2 能力:電撃 梨花萌え。 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/29(金) 23:26:17.24 ID:lGisNHB20 大石や入江先生に色々話を聞いた日の翌日、学校ではいつものように授業が行わる。 その光景は平和そのものだ。 みんな沙都子が拉致されたとも知らずに… 知恵「前原くん、ぼーっとしない!    窓の外に目を引くものでもあったんですか?」 圭一「あ、すいません…」 19 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:28:13.77 ID:lGisNHB20 知恵「ちゃんと授業を聞くように。    じゃあ続きを富田くん。次の段落から読んでください」 富田「はい。えーっと、私は実に先生をこの…ざっとう?のあいだに見付け出したのである。    その時、かいがんには…」 そうだ、俺達はなんとしてもこの平和な日常に沙都子を迎えるんだ。 そのためには…鷹野のもとへ乗り込んで沙都子を取り返さなきゃならない…。 20 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:33:42.76 ID:lGisNHB20 だけど、鷹野のアジトへ攻め入ったとしても、山狗という部隊が待っている。 俺達はいくら能力が使えるとはいえ、所詮素人…奴らに勝てるだろうか。 そして、なにより一番わからないのが… 知恵「はい、よく読めましたね。それじゃあ次は委員長お願いします」 魅音「あ、あたしですか?まいったな…えっと、わたくしがその、か、かけ、か…」 知恵「かけぢゃやです」 魅音「ああ…かけぢゃやで先生を見た時は、先生がちょうど着物を脱いで、    これから海へ入ろうとするところで…    ええ!?この人裸で海はいるの!?」 知恵「園崎さん!」 魅音「ひええ!す、すいません!わ、私はその時反対にもれた体を…」 知恵「ぬれた体!」 魅音「はいぃっ!」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/29(金) 23:36:10.86 ID:lGisNHB20 本当に、魅音は鷹野達の仲間なのか。 鷹野達がなにをしているのか知らないだけで、 もし魅音が鷹野の企んでいる本当のことを知ったら 俺達に協力してくれて、一緒に鷹野を止めてくれるんじゃないだろうか。 大石さんは俺達が鷹野を攻めることは魅音に話すなって言ってたけど… 俺は、魅音を… 23 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:37:39.71 ID:lGisNHB20 知恵「それじゃあ国語はこれで終わりです」 魅音「やっと終わった〜。くっそー恥かいちゃったなぁ」 圭一「…魅音」 魅音「おお圭ちゃん。…もしかしてさっきの私の失態を笑いにきたのかい?    ええーい!そんなやつはおとといきやがれだ!帰れ帰れーい」 圭一「…大事な、話があるんだ」 魅音「…え、あ、うん。わかった」 24 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:39:11.66 ID:lGisNHB20 俺は魅音を連れて、校舎裏へと来た。 ここなら誰かに聞かれる心配もないだろう。 魅音「そ、それで話って何かな。圭ちゃん」 圭一「魅音、お前は沙都子の居場所を知っているんじゃないか?」 核心をせめる。それまでどぎまぎしていた魅音は急に焦りだした。 魅音「…え?な、なんだい急に、知らないよ」 圭一「いや、知っているはずだ。沙都子は今鷹野さんに拉致されている」 魅音「!!?…拉致って、そんなんじゃないよ」 圭一「やっぱり知ってたな。なんで隠してた」 26 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:40:56.05 ID:lGisNHB20 魅音「あ…け、圭ちゃんこそそんなこと誰に聞いたのさ!」 圭一「警察の大石って人が全部教えてくれたんだ。    鷹野がやろうとしている計画や、沙都子をどうするつもりかもな」 魅音「ど、どうするつもりって、そんな…えーっと、あれ、なんだっけ…」 なんだ魅音のやつ、知らん振りでもきめようってのか? 圭一「なにとぼけてやがる。それに、園崎家は鷹野に協力してるんだってな。    おまえら鷹野がなにをやろうとしているのか知ってて協力してるのかよ!」 27 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:44:12.62 ID:lGisNHB20 魅音「鷹野さんは!…その!………え、…………、うそ、な、なんなの…!?」 魅音のやつ一人でうろたえてやがる…なんだってんだ? 魅音「も、もしかしてばっちゃ…あたしに?…」 圭一「おい聞いてんのか魅音!」 魅音「き、聞いてるよ!」 28 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:46:18.49 ID:lGisNHB20 圭一「お前は俺達の味方か、それとも鷹野の味方か。どっちだ?」 魅音「そ、そんな…圭ちゃん、私は、…くっ…」 圭一「…俺達はもうすぐ鷹野の元へ沙都子を取り返し、奴の計画を暴きに行く。    もし魅音が俺達の味方してくれるなら、一緒に来てくれ」 魅音「け、圭ちゃん…」 圭一「話はそれだけだ。もういいぜ」 魅音「あ…」 29 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:48:26.54 ID:lGisNHB20 魅音を置いて俺は一人教室へと戻った。 その途中の廊下で梨花ちゃんが俺を待っていた。 梨花「圭一、魅ぃを呼び出してなにしてたのですか」 圭一「…魅音に俺達が鷹野のところへ攻めることを話してきた」 梨花「ええ!?け、圭一、それは危険だからダメといわれたじゃないですか!    もし魅音が鷹野に協力していたらボク達が攻め入ることが鷹野に知れて    守りが堅くなります!」 圭一「わかっていたけど…魅音が鷹野に協力しているなんて信じたくなかったんだ。    魅音は…俺達の仲間だろ」 30 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:49:16.56 ID:lGisNHB20 梨花「そうですけど!…魅音は、なんて言ってましたですか」 圭一「迷っているようだった。…でも!最後にはきっと俺達の元へきてくれる    …そう信じてる」 梨花「圭一…わかりました、ボクも魅ぃを信じます。    ですがこのことは大石に伝えたほうがいいのです」 31 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:50:10.83 ID:lGisNHB20 圭一「ああ、そうするよ。…もしこれで状況が悪くなったら俺のせいだ。    ごめんな」 梨花「圭一…いえ、仲間を信じられなくなることのほうがよっぽど恐ろしいのです。    結果どうなっても圭一はいい選択をしたと思うのです」 圭一「梨花ちゃん…ありがとう」 32 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:51:13.49 ID:lGisNHB20 あれから魅音はお魎に話を聞くために園崎家へ向かっていた。 魅音「ばっちゃ!いる!?」 お魎のいる部屋の扉がけたたましく開けられる。 お魎「なんね魅音騒々しい。学校はどしたんね、さぼったんか」 魅音「ばっちゃ、あたしに能力を使ったね?    鷹野さん達のことを喋らないように…」 33 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:53:58.87 ID:lGisNHB20 お魎「…さぁて、なんのことかね」 魅音「しらばっくれないで!!    ひどいじゃないかあたしに黙って能力を使うなんて!」 お魎「うるさい!」 魅音「あっ!?…」 お魎は一喝すると同時に魅音はその場に倒れこんだ。 そして魅音の顔が本のようにパラパラとめくれている。 本には一ページごとにぎっしりと何かが書かれている。 お魎は魅音の元へ行きそのページをめくり始める。 ページには魅音の記憶、体験、思考内容、能力等などがところせましと 書き込まれていた。 35 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/29(金) 23:57:36.42 ID:lGisNHB20 お魎「ったく、一体何があったんね…」 お魎「…あんの前原のボウズ、    北条んとこのガキを連れ戻すじゃと?…どういうつもりや!?    鷹野さんとこに襲撃するってかぁ!?こりゃあ一大事じゃ。    鷹野さんに連絡せんとの。    …それと、魅音、お前は鷹野さんのとこの研究所を死守するんじゃぞ」 お魎は魅音のページの余白部分に書き足した。 お魎「…これでよし。あとは鷹野さんと、…喜一郎にも連絡しとこうかの」 36 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:01:19.90 ID:kIqtd7xm0 休み時間も終わり、次の授業が始まるため先生がやってきた。 知恵「それでは三時間目を始めます。委員長、号令!    …って、園崎さん、いないの?」 レナ「あの、休み時間にどこか行っちゃいました…」 知恵「ええ!?園崎さんたら、先生に連絡もしないでどこいっちゃったのかしら…    誰か園崎さんがどこへいったか知っている人いますか?」 圭一「…あ、そういえば魅音は腹が痛いので家に一度帰るって言ってました」 知恵「そうなの?全く、今度からそういうことは先生に言うよう言っておいてね」 圭一「あ、はい」 梨花「…」 37 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:02:22.94 ID:kIqtd7xm0 俺達が鷹野から沙都子を取り返す事を話してから、 あいつはどこかへ行ってしまった。 …もしかして俺達が攻めることを園崎、鷹野に知らせに行ったのか? だとしたら、魅音…お前は俺達の仲間じゃないのか?… 39 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:04:56.71 ID:kIqtd7xm0 その後学校が終わっても魅音が戻ってくることはなかった。 俺達三人は少しの間教室で魅音を待ってみたが、5時になったところで帰宅した。 圭一「レナ、それじゃあまた明日な」 レナ「うん。魅ぃちゃん明日にはちゃんと来てるよ。心配しないで」 圭一「わかってるよ。そんじゃあな」 40 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:07:13.32 ID:kIqtd7xm0 魅音も心配だけど家に帰ったら大石さんに連絡しなくちゃ。 魅音に俺達の計画を話したことを… 圭一「ただいまー」 藍子「あ、今帰ってきましたので代わりますね…圭一、電話よ」 圭一「え、電話?誰から?」 藍子「本屋さんからよ」 41 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:07:55.19 ID:kIqtd7xm0 圭一「お電話代わりました、圭一です」 大石「前原さんですか?大石です!    突然家に電話して申し訳ないですが緊急の用事でして…!」 圭一「大石さん!本屋さんて大石さんのことでしたか。    そんなに慌ててどうしたんですか。なにかありました?」 大石「ええ、実は私達の鷹野を攻める計画がばれたんです。    鷹野達はもちろん園崎家も鷹野を守るべく警戒態勢にはいるとの情報を    キャッチしました」 圭一「ほ、本当ですか!?」 42 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:09:00.89 ID:kIqtd7xm0 大石「ええ、残念ながら…くそ、どこで情報が漏れたんだ」 魅音…やっぱりお前は園崎…鷹野の肩をもつんだな。 圭一「…大石さん。俺が魅音に俺達の計画を話したからです。」 大石「ええ!?前原さん、言ったじゃないですか!    園崎は鷹野と協力関係にあるから魅音さんにも話してはいけないと!」 圭一「本当にすいません…でも、あいつを、魅音を信じたかったんです。    だって俺達数日前まで…本当に、仲のいい、仲間で…くそっ…」 43 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:11:30.81 ID:kIqtd7xm0 大石「…わかりました。済んだことをどうこう言ってもしょうがないです。    …よし、作戦変更です。明日鷹野を攻めます」 圭一「…え、明日ですか」 大石「ええ。やつらも警戒するには準備がいります。    鉄壁の守りにならないうちに攻め込んでやるんです」 圭一「な、なるほど。あいつらが万全の体制になる前にこっちが    乗り込んでやるってわけですね」 44 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:13:48.33 ID:kIqtd7xm0 大石「ええ。それに今日私が当てにしていた仲間が来てくれるみたいです。    彼がいれば百人力ですよ」 圭一「そうですか!…それじゃあ一度俺達みんなで作戦とか話し合ったほうがよくないですか?    手薄な時を狙うのはいいんですが、考えなしに突っ込むのも危険ですし」 大石「そうですね。それじゃあ時間もないですし、    今日この後どこかに集まって作戦会議をしましょう。    どこかいい場所がありますかね」 圭一「そうですね…この時間に俺達がそちらまで行くのもあれなんで、    古手神社のとこにある集会所でどうでしょう」 大石「あそこですか…わかりました。    それじゃあ今から三時間ほど後に集会所で」 圭一「了解です。レナ達にも言っておきます」 46 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:16:26.31 ID:kIqtd7xm0 梨花ちゃんに集会所を使わせてくれという遅すぎる了解を取って、 俺と梨花ちゃんとレナは集会所へ向かった。 集会所には既に大石と入江先生、そして富竹さんが来ていた。 圭一「富竹さん!?どうしてここに?」 入江「実は彼も東京の人間でしてね。私達に協力してくれると思ったんで    私が話しておいたんですよ」 富竹「入江先生から話は聞いたよ。僕も協力するからよろしくね」 圭一「そうだったんですか。よろしくお願いします」 レナ「よろしく富竹さん!」 梨花「よろしくなのですよ富竹」 49 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:18:32.17 ID:kIqtd7xm0 大石「ええーみなさん、お忙しいとこ来てもらってすみませんねぇ〜。    それじゃあ全員そろったところで早速作戦会議を始めちゃいます。    実は鷹野に私達の沙都子ちゃん奪還アーンド鷹野逮捕計画がばれてしまいました」 レナ「ええ!?どういうことですか?」 富竹「なにやら鷹野さんの周りが騒がしかったんで探りをいれてみたら    計画がばれていてね。僕が大石さんに伝えたんだ」 圭一「実は、俺が魅音に話したんだ…すまない」 レナ「圭一くん…」 51 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:20:57.84 ID:kIqtd7xm0 大石「…それで、我々の計画ですが明日、というか今から八時間後の午前四時、    に実行に移したいと思います」 入江「明日の四時…ずいぶんと早いですね」 大石「ばれてしまった以上準備される前に攻め入るしか手はないです。    それに早朝というのは誰しも眠っているもんです。    あちらさんも油断しているはずです」 富竹「なるほど。それで具体的にはどうするんですか。    みんなで固まって正面玄関からいくわけではないですよね」 53 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:23:39.65 ID:kIqtd7xm0 大石「まず我々の目標を確認しましょう。やることは二つ、    北条沙都子ちゃんと叔父を取り返すことと、    鷹野の証拠を掴むことです」 レナ「それじゃあ二手に分かれたほうがいいですね。沙都子ちゃん奪還チームと    鷹野さんチームに分けて行きましょう」 富竹「なるほど。それがいいね」 大石「いえ、もうひとつチームが必要です。    園崎組にもこちらから先制攻撃をしましょう。    私たちが攻めた直後にきっとすぐに大量の園崎組員が診療所に駆けつけます。    そうなってはまずいので、あちらを混乱させる意味でも園崎に攻撃を仕掛けます」 圭一「なるほど。園崎組が攻撃によって混乱している間に    他のメンバーで任務を遂行するわけですね。    …でもこのメンバーでそこまで戦力を割いても大丈夫でしょうか」 55 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:26:35.30 ID:kIqtd7xm0 大石「ええ大丈夫です。園崎には私と、ここにはいないもう一人でいきますから。    そのもう一人がとっても頼りになる人なんでねぇ。二人で大丈夫です。」 梨花「その一人って、もしかして…」 大石「ええ、そのもしかしての人です。もうすぐ雛見沢に来るんですよ」 梨花「…それじゃあ心配いらないのです」 大石「ええ。んっふっふっふ」 圭一「なんかよくわかりませんが心配いらないみたいですね」 大石「ええ。まかせてください」 56 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:28:36.71 ID:kIqtd7xm0 圭一「それじゃあ大石さんを抜いて、残った俺達、いち、に、…六人か。    じゃあ三人ずつに分けて…六人?」 ちょっと待てよ…大石さんを抜いたら俺、レナ、梨花ちゃんに 入江先生そして富竹さん、これで全員だよな…それじゃあ、一人多い? 詩音「はろろ〜ん。遅れて呼ばれて来ちゃいましたー、詩音でーす」 圭一「し、詩音!?」 レナ「しぃちゃん!全然気がつかなかったよ!」 57 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:30:48.28 ID:kIqtd7xm0 詩音「ごめんなさい。驚かそうと思って、えへへ」 入江「私が呼んだんです。きっと協力してくれると思って」 梨花「詩ぃもボク達に協力してくれるのですか」 詩音「鷹野さんがなにをしようが私は知ったこっちゃないんですがね。    沙都子がつかまったと聞いちゃ黙ってられません」 梨花「詩ぃ…ありがとうございますです」 詩音「ちょ、ちょっと、梨花ちゃまにお礼を言われる筋合いはないですよ!    私はただ沙都子のねーねーとしていくんですからね」 梨花「はい。詩ぃはいいお姉さんなのです」 詩音「わかればよろしいです」 58 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:31:32.86 ID:kIqtd7xm0 圭一「それじゃあ二手に分けよう。まず沙都子奪還組は…」 詩音「もちろん私はそっちです。沙都子を取り返します」 梨花「沙都子はボクの家族です。ボクもいきますです」 富竹「大人が一人ずつ付いたほうがいいね。僕がこっちへ行くよ」 レナ「ということは残ったレナと圭一くん、    そして監督が鷹野さんのところへ行く組だね」 59 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:33:47.26 ID:kIqtd7xm0 圭一「よし、これでチーム分けは決定だ。あとはどうやって潜入するかだけど…    …そういえば俺達どこに潜入するんですか」 入江「私の診療所です。そこの地下に沙都子ちゃんも鷹野さんもいます。    そこへ潜入するんですよ」 圭一「そっか、すいません。それで潜入できそうなところはあるんですか?」 入江「ええ。入れる箇所は二つあります。一つは私の診察室の窓です。    今日帰る前にカギを開けておきました。    もう一つは裏手にある空調ダクトです。人ひとりが入れる広さです。診療所に    忍び込めるでしょう。ダクトは地下に直結していますから、    出るときなど人にみつからないように気をつけないといけません」 61 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:36:08.12 ID:kIqtd7xm0 圭一「そうですか…それじゃあ俺達はダクトからいきましょう。いいですよね」 レナ「私は問題ないよ」 入江「そうですね。ダクトからだと迷いやすいので、    案内できる私がダクトから行ったほうがいいですし」 詩音「それじゃ私達は窓から行きます。    監督、後から沙都子のとこへ行く道教えてくださいね」 入江「ええ。わかりました」 大石「よぉーし!では話もつきましたし、    明日は早いのでもう帰って戦いに備えましょう」 63 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:39:09.71 ID:kIqtd7xm0 梨花「大石、お願いがあるのです」 大石「ん、なんです古手さん」 梨花「最後にみんなで円陣を組みたいのです」 圭一「そりゃいいぜ梨花ちゃんナイス!」 詩音「ええーそんなかったるいこといいですよー」 64 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:40:50.43 ID:kIqtd7xm0 レナ「ダーメ☆詩ぃちゃんもやろ!」 みんな立ち上がって互いに肩を組み円陣を作る。 梨花「それじゃあ圭一、お願いしますのです」 圭一「俺か!?…よし、みんな!明日はとうとう鷹野との決戦だ!    沙都子を取り戻して、鷹野に一泡ふかせてやるぞ!ファイトッ!」 一同「オー!!」 園崎詩音の協調・終 65 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/30(土) 00:42:52.26 ID:kIqtd7xm0 ここまで読んでくださった方、支援してくれた方、ありがとうございます あなたが神か。 次回のタイトルは鷹野三四の○○でいきます。 予定ではあと二章です。