北条沙都子の消失 1 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 22:40:05.74 ID:tLhd7lSt0 ピンポーン レナ「はぁーい、どちら様で…圭一君?」 圭一「おはようございまーす!俺、前原圭一って…おぉレナ!おはよう」 レナ「こんな朝早くにどうしたのかな、かな?」 圭一「いやぁー…その、最近レナって学校休みがちだったからさ!…    寝坊でもしてんなら起こしにいかなきゃなー、なんて」 2 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 22:44:04.91 ID:tLhd7lSt0 レナ「…あはは、心配してくれたんだね、ありがとう圭一君。    でももう大丈夫なんだ。今日からしっかり学校行くよ」 圭一「ほんとか!やけにあっさりだなぁ…」 レナ「ほんとだよ。最近いろいろあったんだけどね…昨日解決したんだ。    だからホントに大丈夫だよ」 圭一「…そっか、レナがそう言うなら信じるよ。    そんじゃあ学校行こうぜ!外で待ってるよ」 3 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 22:46:22.40 ID:tLhd7lSt0 レナ「うん。あ、圭一君」 圭一「なんだ」 レナ「迎えにきてくれてありがとう!」 圭一「おう」 7 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 22:51:41.06 ID:tLhd7lSt0 確かによく見ればレナはどこかふっきれたように感じる。 どうやらほんとに解決したみたいだな。 レナ「…どうしたの?私の顔になにかついてる?」 圭一「ああ、ごはん粒ついてるぞ」 レナ「ええ!?ほんとかな、かな!?」 8 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 22:54:40.05 ID:tLhd7lSt0 圭一「ははは!うそだよ」 レナ「け、圭一くんひどいよぉー。はぅ…」 圭一「ごめんごめん」 やっぱいつも通りのレナだな。うん安心。 10 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 22:56:44.38 ID:tLhd7lSt0 …お、魅音のやつ、俺達より先に待ち合わせ場所に来てるなんて珍しいな。 圭一「ういーす。今日は早いじゃねえか」 レナ「魅ぃちゃん、おっはよ!」 魅音「お、レナが来た!圭ちゃんやるじゃない!」 レナ「どういうことかな、かな?」 魅音「いやね、昨日部活終わった後に私を呼び出して、    レナの家ってどこだって聞いてきたんだよ」 14 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:02:20.90 ID:tLhd7lSt0 魅音「なんでそんなこと聞くんだっていったら、    最近休みがちのレナを明日休みそうだから明日の朝つれてくるって言うんだよ」 圭一「あはは、家知らなかったからな」 レナ「そうだったんだ。急に圭一君が家に来たときはびっくりしたよ〜」 魅音「でも圭ちゃんの作戦は大成功だったわけだねー!    おじさんびっくりだよ」 レナ「魅ぃちゃん心配してくれてありがと。    悩み事があったんだけど解決したから、ちゃんと学校これるよ」 魅音「悩み事〜?おじさんに相談してくれればよかったのにー」 レナ「…あはは、ごめんね」 17 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:06:40.84 ID:tLhd7lSt0 学校に着き教室に入ると、なにか違和感を感じた。 何かと思えばいつも騒いでいるやつがいないんだ。 圭一「そういえば沙都子がまだ来てないけど、あいつ休みなのか?」 魅音「え?…ほんとだねぇ。梨花ちゃん、沙都子は?」 梨花ちゃんは自分の机に座っていた。そういえば二人は 両親がいなくて一緒に暮らしているんだったな。 だからいつも二人は一緒に登校してくる。 梨花ちゃんだけいるってことはあいつやっぱり休みかな。 19 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:11:44.92 ID:tLhd7lSt0 梨花「みぃ…沙都子は…」 梨花ちゃん、珍しく表情が暗いな。なにかあったのか 知恵「はぁーいホームルームはじめますよ!委員長号令!」 魅音「あ、はい!」 俺達は急いで自分の席に戻った。 ホームルーム始まったってのに…沙都子のやつ、どうしたんだよ。 21 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:16:39.08 ID:tLhd7lSt0 ホームルームが終わると俺達は梨花ちゃんのもとへ、 まだ来ない沙都子の事を聞きに言った。 やっぱりまだ梨花ちゃんはぼんやりしている。 圭一「沙都子のやつ、風邪でもひいたんだろ?    腹だして寝てたに違いないぜ」 レナ「圭一くん、そんなことばっかり言ってると女の子に嫌われちゃうよー」 魅音「それで、沙都子はどうしたの?梨花ちゃん」 梨花「沙都子は…」 ガラッ 梨花ちゃんが話し出そうとしたとき、教室の扉が開いた。 25 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:20:57.27 ID:tLhd7lSt0 そこには沙都子がいた。 圭一「おぉ、沙と…」 梨花「沙都子ぉ!!」 梨花ちゃんは沙都子のもとへ駆けつけ沙都子を抱きしめてる。 どういうことだ? 沙都子「梨花、…急にいなくなったりしてごめんなさいまし。     ちょっと家にもどってましたの」 梨花「早く戻ってくるのです。ボクたちの家に」 26 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:26:20.70 ID:tLhd7lSt0 圭一「…沙都子のやつ、なんかあったのか?」 魅音「…」 沙都子「…戻りたいのはやまやまなんですけど…     しばらくは叔父様といっしょに暮らしますわ」 梨花「あんなやつと生活しなくてもいいのです!あいつは…!」 沙都子「ありがとう、梨花。でもわかってくださいまし」 梨花「沙都子ぉ…」 梨花ちゃんが沙都子を抱きしめて泣いている。 取り残された俺達は訳が事情が飲み込めなかった…。 28 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:33:04.77 ID:tLhd7lSt0 その後沙都子は遅刻したことについて知恵先生に呼ばれ職員室へいった。 その間俺達は梨花ちゃんに沙都子の詳しい事情を聞いた。 梨花「ボクと沙都子は親がいないので、    神社の裏の空き家で一緒に暮らしていたのです」 梨花「でも昨日から沙都子は叔父に連れられて    実家で生活しているのです」 圭一「へぇーそれならよかったじゃん!沙都子も楽できるってもんだろ」 魅音「…実はね圭ちゃん、その叔父ってやつが、最低なやつなんだよ」 レナ「…その叔父さん、どんな人なの?」 30 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:38:21.49 ID:tLhd7lSt0 魅音「うん、実際にみたわけじゃないから聞いた話なんだけど、    わかりやすくいえば…やくざかな」 魅音「とっても暴力的なやつで、悪いことも平気でするんだ」 圭一「でも沙都子は姪だぜ?姪には暴力なんてふるわないだろう?」 レナ「圭一君、世の中にはいろんな親がいるんだよ。    自分のものさしで考えてると痛い目みるよ?」 圭一「お、おおわりぃ…」 梨花「…」 圭一「梨花ちゃんは沙都子がどんな目にあってるのか知ってるのか?」 31 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:41:22.67 ID:tLhd7lSt0 梨花「…鉄平はひどいやつなのです。散々沙都子をこき使って沙都子は…」 レナ「ちらっと腕に青いアザが見えたけど、あれは叔父さんにやられたんだね」 圭一「…うそだろ」 梨花ちゃんの瞳から涙があふれた。 それを見た俺達はやっと事の重大さに気づいた… 33 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:48:30.61 ID:tLhd7lSt0 一時間目、先生は魅音に自習をしているよう言った。 その間俺達は沙都子について話し合った。 圭一「…ってことは北条鉄平は、以前までは興宮に女と住んでいたけど、    なぜか雛見沢に戻ってきたわけだ」 魅音「うん。それで沙都子を…    こき使うために強引に一緒に住まわせてるんだと思う」 レナ「そしてきっと、沙都子ちゃんは叔父さんに…虐待されている」 梨花「…」 魅音「…」 圭一「…なにか、現状を変える方法はないのか?」 35 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:51:52.05 ID:tLhd7lSt0 魅音「鉄平をなんとかするか、沙都子を救い出すか、だね」 レナ「あっ!そういうときって児童相談所とかに    相談すればいいんじゃないかな、かな!」 梨花「ダメなのです。児童相談所はきっといい対処をしてくれないのです」 レナ「なんでそういいきれるのかな?…過去になにかあったの?」 魅音「ああ、沙都子がね、嘘の電話をしたんだよ。    父親に嫌がらせをするためにね」 38 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/22(金) 23:58:26.90 ID:tLhd7lSt0 圭一「父親って、たしか三年前の事故で転落して亡くなったっていう、    本当の父親か?」 魅音「うん。その父親が嫌いだった沙都子は    何回も嘘の電話を相談所にしてるんだ」 圭一「…でもそんなの関係ないだろ?今は本当に虐待されているんだ!」 梨花「沙都子がきっと虐待を否定するのですよ」 圭一「え?どういうことだよ梨花ちゃん」 39 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:02:59.60 ID:R1HC0h4X0 梨花「沙都子は鉄平の虐待を耐えることで、    悟史にたよってばかりいた過去の自分をのりこえようとしているのです。    前回の通報のときがそうでした。」 魅音「前に鉄平が来たときも相談したけど、    沙都子が虐待をうけてないと言い張ったのはそういうことだったんだ」 圭一「悟史?誰だ?」 レナ「沙都子ちゃんのおにいさんだよ」 魅音「今はいないんだけどね。色々あって…」 圭一「ふーん。で、そいつに頼っていたってのはどういうことだ?」 40 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:06:37.12 ID:R1HC0h4X0 梨花「その叔父と叔母と以前一緒に住んでいたときも沙都子と悟史をいじめていたのですが、    悟史が沙都子をかばっていたのです」 魅音「それから叔母が殺されてから悟史がいなくなって、    沙都子と鉄平二人で生活していたんだけど…」 圭一「虐待は続いたけど、悟史にたよっていたって理由で沙都子が虐待を否定する訳か」 魅音「それからいつの間にか鉄平がいなくなってて、    沙都子は梨花ちゃんと住むことになったんだよ」 レナ「じゃあ沙都子ちゃんを置いて勝手にいなくなったってこと?最低だね」 魅音「そう、そしてまた、なんのきまぐれか鉄平は雛見沢に戻ってきた」 圭一「…」 梨花「…」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/23(土) 00:12:24.34 ID:R1HC0h4X0 ガラッ みんなが沙都子の現状を知り沈黙していると、 沙都子が職員室から戻ってきたらしく教室の扉を開けて立っていた。 圭一「…沙都子」 沙都子「あ…」 沙都子はきっと俺達が、叔父に虐待を受けていることが知られたのを悟ったんだろう。 この重苦しい雰囲気の教室に入って… しかし沙都子は俺達に向けニマっと笑顔を作った 沙都子「…あらあらどうしましたのみなさん暗い顔して。     ワタクシがいなくてさびしかったのかしら」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/23(土) 00:19:34.31 ID:R1HC0h4X0 圭一「…おお沙都子、しっかり先生にしぼられたか?はは」 沙都子「圭一さんと違って普段から優秀な私が     この程度で怒られるわけございませんわー」 レナ「あはは、そうだね」 魅音「圭ちゃんだったら大目玉だねー」 梨花「みぃー!」 沙都子のおかげでいつもの俺達だ。 やっぱり沙都子はこうでなくちゃあな。 47 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:22:19.98 ID:R1HC0h4X0 俺達と接するときはに沙都子が虐待されてるようには見えなかった。 いつもと同じ笑顔を返してくれるから。 だから、やっぱり虐待なんて嘘だよな、なんて思ってしまった。 俺は沙都子の頭を撫でようと近づいた。 沙都子「…いやああああああ近寄らないでえええええ!!!!!」 49 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:25:18.17 ID:R1HC0h4X0 圭一「!!?」 突然沙都子は俺にむかって叫んだ。ど、どうしたんだ!? その瞬間、視界が一瞬ぶれたように感じた。 圭一「さ、沙都子!?」 なんだ…周囲に違和感を感じる。 魅音「ッ!? みんな!動いちゃだめ!今いるとこから一歩も動かないで!!」 魅音が教室にいる生徒みんなに叫ぶ。 生徒達も突然の事で混乱しているが、その場でじっとしている。 なぜなら沙都子の"能力"が発動したからだ。 52 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:27:12.39 ID:R1HC0h4X0 これが、沙都子の能力… 魅音「圭ちゃん、わかるでしょ」 圭一「魅音、沙都子の能力は…    "周囲の物をトラップに作り変える能力"なんだな?」 53 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:28:53.44 ID:R1HC0h4X0 魅音「正確には"設計図を完成図に変える能力"だよ。    まぁ…設計図はないにしてもこの教室は沙都子のホーム中のホームだからね」 圭一「"頭の中の設計図"で充分ってわけか。    だけど、どうしたんだよ沙都子のやつ…」 レナ「…きっと、圭一君を叔父さんと勘違いしたんじゃないかな。    近づいてくる圭一君が恐かったのかも」 魅音「沙都子…あんたそこまで…」 沙都子はまだわめいている。俺を叔父と勘違いして… 圭一「…」 56 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:31:36.03 ID:R1HC0h4X0 圭一「…沙都子、俺がわかるか?叔父じゃない。前原圭一だよ」 沙都子「うわあああああくるなああああ!!!!」 レナ「圭一くん!沙都子ちゃん余計恐がっちゃうよ!」 圭一「辛かったんだろうな。今そっちに行くから」 魅音「え、ちょ、圭ちゃん!動いちゃだめだよ!」 圭一「大丈夫、俺にまかせてくれ」 57 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:35:25.88 ID:R1HC0h4X0 沙都子に向かってまっすぐ歩き出す。 ガッ! 圭一「ぐっ!!?…」 足でなにか引っ掛けたと思った瞬間、 イスが急に飛んできて俺の背中に衝突した レナ「圭一君!」 魅音「もうやめて圭ちゃん!」 圭一「大丈夫!大丈夫だ…見ててくれ」 60 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:37:47.48 ID:R1HC0h4X0 このくらい、沙都子が受けた痛みに比べれば屁みたいなもんだろうな… もう少しだ。もうすこしで沙都子に届く。 圭一「沙都子、大丈夫だ。安心しろ。ここに叔父はいない」 沙都子「はぁ、はぁ、来ないでよおおおお!!!」 魅音「圭ちゃん後ろッ!」 圭一「ッ…い、痛くも痒くもねぇ…!」 今度は机かよ、くっそぉ… だけど、ようやく沙都子の前にこれた… 61 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:41:35.00 ID:R1HC0h4X0 沙都子「はぁ…はぁ…あああ…」 俺が目の前に来たからか沙都子は恐怖している。 圭一「沙都子…」 手を伸ばせば届く距離、今助けてやるからな…! 沙都子「あっ…ぁぁぁあああああ!!!」 圭一「ッ!?」 魅音「けいちゃんあぶない!!よけて!!」 四方から机、イス、習字道具、蛍光灯などが飛んでくるッ。 だが今よけたら沙都子にまで当たる…今度は、やるしかない。 ポケットからすばやく硬貨を取り出す! 67 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:46:57.43 ID:R1HC0h4X0 沙都子を急いで胸に収め、硬貨に力をこめる 俺達二人を取り巻くようにイメージする! ブワッ 魅音「えっ?なに!?風!?」 レナ「っ…すごい風…竜巻?」 飛来物が俺達に当たる直前で軌道をそらしていく。 ガシャンッ 魅音「軌道が…それた」 梨花「竜巻が、二人を守ったのね…」 68 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:48:04.68 ID:R1HC0h4X0 圭一「気づいてやれなくてすまかった。    だけど、必ずなんとかする。必ずだ」 沙都子を抱きしめながら伝える。 沙都子「…」 沙都子はゆっくりと俺の背中に華奢な手を置いた。 沙都子「…ごめんなさい、ありがとうございます圭一さん…」 教室の外から誰かがあわてて走ってくる。 先生がいまの物音に気づいてかけつけたのだろう。 73 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:49:04.53 ID:R1HC0h4X0 TIPS-5 前原圭一 ―――最初に気づいたのは去年の六月だっけか たしかあのとき俺は自販機へジュース買いにいってたんだっけ。 100円にぎりしめてたし。 そうだ、そこで女の子がトラックの前に飛び出したんだ。 女の子は全くトラックに気づいていなかった 俺はなんとかトラックの進路から女の子をどかそうと、 駆けつけ手を引こうとした。 あたりに響くトラックのクラクション、 女の子がその車に気づいた頃にはもう手遅れだった。 75 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:50:43.38 ID:R1HC0h4X0 …俺、死んじゃうな。 しかも女の子も助けれず完全な無駄死にかよ。 せめて、この女の子だけでも…!!女の子を胸に収めうずくまり目を瞑った その瞬間、俺の片手に握り締めていた100円玉が爆ぜた。 ビュオオオ!!ガシャア!! 76 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:52:43.41 ID:R1HC0h4X0 …あれ、まだ生きてるのか?すごい音がしたけど。 車が避けてくれたのか、でもそんなこと出来る距離じゃなかったはず… そう思って目を開け周りを見ると、 車が道路わきの歩道を乗り越え民家の壁に突っ込んでいた。 車がハンドルを思い切り切ってかわしてくれたのか、 とも思ったがあの近距離では無理だと思った。 じゃあ、何故…そう思ってもう一度よく周りをみると、すごい風がふいている。 そして、ゴーという音… しばらくしてわかった…俺達は竜巻の中心部にいたんだ 77 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:54:16.21 ID:R1HC0h4X0 しばらくして女の子は泣き出した。 俺は100円玉を握っていた手を開くと、ただ切り刻まれたような傷だけが 手のひらに残っていた。 そのときは、"100円が竜巻に変わった"などとはまさか思いもしなかったさ。 とにかくトラックのドライバーのために救急車を呼び、 救命士に適当に言い訳した後、疲れたので家へ帰ると、 スーツの怪しい男が家で俺を待ってたって訳だ。 78 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:56:19.46 ID:R1HC0h4X0 男は、 俺が能力に目覚めたことについて、 他にも能力者がいることについて、 このままここでは生活できないことなどを説明し、 能力者が移住する村、施設をいくつか紹介した。 俺は住んでいた家から近い神奈川の施設がよかったんだが親父が 「せっかく住むなら田舎に行ってみよう」 と言い出して、雛見沢村に引っ越すことになったんだ… 80 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:57:34.24 ID:R1HC0h4X0 梨花「そうだったのですか。よくわかりましたです」 圭一「そ。そういうことだったんだよ。    だけど急に俺のいきさつを知りたいなんて、どうしたんだ梨花ちゃん?」 梨花「みぃ、圭一とボクの関係に秘密なんかなしなのですよ?」 圭一「冗談でもそういうのはやめなさい」 梨花「にぱ〜☆ありがとうなのですよ圭一。    それじゃあ授業が始まるので失礼します」 圭一「おう!」 TIPS・終 83 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 00:58:25.40 ID:R1HC0h4X0 TIPS-6 古手梨花 村人はみな寝静まっているだろう夜長、梨花は窓辺に腰掛け、 オレンジジュースで割ったワインを少しづつ飲む。 沙都子が連れて行かれたこの家は生気を失ったように静かだった。 この静寂に耐えられず"彼女"に話しかける。 梨花「羽入、いるんでしょ?」 84 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:00:09.65 ID:R1HC0h4X0 羽入「…梨花、お酒はやめてといったじゃないですか」 梨花「こんな状況になればワインの一杯でも飲まないとやってられないわよ…」 羽入「…沙都子のことは残念ですが、    また違う世界、鉄平が帰ってこない世界でやり直せばいいんですよ」 梨花「それ、本気で言ってんの」 羽入「この世界でできることはきっともうないのです」 梨花「…あんたが私の能力だと思うと本当に不愉快だわ」 85 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:01:18.76 ID:R1HC0h4X0 羽入「…でも、いままで鉄平が雛見沢に来たのは7回、    ちょうど三回に一回の確立でくるのです」 梨花「つまり、三分の一はそうそうにあきらめて、    残りの三分の二の世界に賭けろっていうのね」 羽入「はい。そのとおりなのです」 梨花「ほんと憎たらしいわ。あんたって」 88 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:02:37.92 ID:R1HC0h4X0 月に照らされている外の景色を見ながら梨花は何気なく聞いた。 梨花「羽入、今日のこと見てた?」 羽入「教室での前原圭一と沙都子のことですか?みてましたのです」 梨花「そう…彼のこと、あんたはどう思う?」 羽入「おもしろい人というのはよくわかりましたのですよ?あぅあぅ」 梨花「そうじゃなくて、…彼には期待できそうな気がしない?」 羽入「梨花、あまり期待しすぎるのはよくないのです。裏切られたときが辛いのです」 梨花「…わかってるわよ」 89 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:04:44.02 ID:R1HC0h4X0 羽入「だからこの…めったにないチャンスに賭けたいのですね。梨花は」 梨花「…今回が私にとって21回目の昭和56年だけど…」 梨花「彼は今回までどの世界にも雛見沢には現れたことは無かった」 羽入「ということは確立は、えーっと、一分の?二十一分の?どっちだっけ…あぅあぅ」 梨花「圭一はきっと今までの世界では神奈川の施設へ行ったか、    能力に目覚めなかったんでしょう」 羽入「えーっと、つまりは鉄平がああで、圭一がこうだから…うーん」 90 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:06:23.33 ID:R1HC0h4X0 梨花「圭一はなにかやってくれそうな気がする。    そう、私の死の運命…雛見沢の運命もを打ち破ってくれそうな」 羽入「わかったのです!圭一が来る確立は二十一分の一です。    ボクもだいぶ人間の"算数"がわかるようになりました♪」 梨花「私達ではできなかったけど…圭一なら、沙都子を助けてくれるかしら…」 羽入「失敗したらまたやり直せばいいのです。ボクがやってあげますのです」 梨花「…あんたと話してるとやっぱりイラつくわね」 羽入「梨花の圭一に頼りっきりの他力本願な考えもどうかと思うのです」 梨花「…ふん」 TIPS-終 92 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:09:14.49 ID:R1HC0h4X0 *** あれから教室の散らかった有様を見てうろたえた先生に事情を説明して授業に戻った。 圭一さんの言葉は叔父の虐待に耐える力になった。 もうちょっと頑張れる気がする、そんな言葉だった。 その後学校が終わり、部活をすることになった。 私は叔父がいるし帰るつもりでいたが、 みなさんが熱心に誘ってくれたので久々に部活を楽しんだ。 あんなに楽しんだのは久しぶりだった。圭一さんが私を変えてくれたからだろう。 今日はとてもいい気分で家に帰った。 93 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:10:33.79 ID:R1HC0h4X0 沙都子「ただいまかえりまし」 鉄平「沙都子ぉ!こんな遅くまでなにしとんねや!こんのダラズッ!!」 沙都子「あぅッ!?…ご、ごめんなさい、学校が遅くなってしまいまして」 鉄平「あぁん?授業なんかとっくにおわっとる時間やろが!…    もしかして近所のガキと遊んどったいうんやないやろな?」 沙都子「あ、…はい。ごめんなさい」 鉄平「…家んことほっぽりだして自分遊んどるってどういうことじゃ?わしにはよぉわからんのお」 沙都子「い、今からやります」 鉄平「当たり前やこんのろくでなしが!さっさとめしつくるんやぞッ!わかっとんね!?」 沙都子「は、はい…」 95 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:12:07.15 ID:R1HC0h4X0 TIPS-7 鉄平と沙都子 昔、沙都子のやつがワシに反抗してきおったときがあった。 あいつの…罠を作る能力やったか?それでワシが家におらん間に家中に危険な罠をたくさん仕掛けおった 幸運やったのはツレの椿を先に家に入れたことで椿が罠をくらって気づけたことや。 あとはワシの能力で家の罠を潰していき、沙都子に罰を与えてやったわ。 あんときの沙都子の絶望に満ちた顔、たまらんかったわ。 そっからはもう沙都子はワシに能力を使うことは無くなったんや。 鉄平の連れ「ふーんそやったんや。沙都子ちゃんかわいそーに、       あ、てっちゃんそれあたりね。メンピンドラ…2やね」 鉄平「なんやねんお前は人が折角沙都子との愛情話を聞かせてあげたいうんに」 鉄平の連れ「そんなんより俺ぁ点棒のほうがほしいわい」 ほかのメンツが笑う。 TIPS-終 96 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:13:29.45 ID:R1HC0h4X0 鉄平「こぉらなんやねんこのメシは!?まずくて食えたもんやないやんか!」 味噌汁の入った器を私に投げる 沙都子「うぅ…ごめんなさい…」 鉄平「ったく、メシもろくに作れんのかおまえは。風呂は準備できとんやろな?」 沙都子「あ、お風呂はまだ…」 鉄平「なんやとぉ…。まだ準備できとらんいうんか!?おまえなにやっとんじゃ!!」 沙都子「ぐッ…うぅ…」 腹におもいきり拳を入れられた。吐きそうだ。 でもまた吐いたら汚すなと殴られる… 鉄平「沙都子ぉ…おまえはそろそろ一回ちゃんとしつけしてやらんといかんな…」 97 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:14:30.99 ID:R1HC0h4X0 鉄平の蛍光灯に照らされた影が形を変えていく。 そして鉄平と同じくらいの背丈の"クレイマン(粘土人形)"に変わった。 鉄平「さぁーて、恒例の躾タイムや。今日は何秒もつかのぉ」 沙都子「い、嫌…お願いします…やめてください…」 粘土人形が沙都子の元へ歩み寄る。クレイマンが左腕を振りかぶる 沙都子「うッ…」 98 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:15:29.98 ID:R1HC0h4X0 そこから人形は次々と沙都子に打撃を繰り出す。 沙都子「ぐ、う、ううぅ、あ…」 鉄平「おお、今日は頑張るやないか!よし、2体目追加や」 沙都子にもう一体のクレイマンが襲い掛かる。 鉄平「そおいや沙都子のせいで今日学校から電話きたんやぞ。    ほんまにめんどくさいことさせよってからに…!」 99 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:16:30.25 ID:R1HC0h4X0 沙都子「う、うう…あっ!痛っ…た、たすけ、うぐっ…」 鉄平「今日は限界までいってみよか!へはは、死んでまったらどうしようかのぉ!」 沙都子「あ、うぅ…い、いや、いやああああああ!!」 パシュッ 鉄平「痛ッ!?…なんじゃ?」 頬に痛みを感じそこをなでると手には血がついていた。 鉄平「なんじゃこれは…沙都子、お前また何かしおったか!?トラップか?」 沙都子「うう…痛い…痛いよ、にーにー…」 100 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:17:42.14 ID:R1HC0h4X0 鉄平「おらぁ何かしよったんか!?答えんかぁ!」 クレイマンが沙都子を攻撃しようとする。 沙都子「やめてぇ!!」 ズダダダダダダ!! 鉄平「…な、なんやこいつら…」 沙都子を殴ろうとしたクレイマンが穴だらけになっている。それも無数の小さい穴。 そして沙都子のそばには"兵士のような模型"?がたくさんいる。 ざっと10体ほどだろうか。そして全員ライフルのようなものをもっている。 ということはこの無数の穴はこいつら模型の銃による攻撃…? 101 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:19:33.07 ID:R1HC0h4X0 鉄平「こ、こりゃ能力か?なんね!?こいつらぁ!!踏み潰したらぁ!」 ズガアァン!! 鉄平「今度はなん…!?へ、ヘリぃ!?」 上空にいつのまにか"軍用ヘリのような模型"が漂っている… それに粘土人形が爆撃を受けたようだ。 鉄平「こ、これは…沙都子ぉ!お前の能力は"罠を作る能力"とちがったんか!?」 沙都子「こ、こないで、いや、ああ…」 102 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:20:29.62 ID:R1HC0h4X0 鉄平「ちっ!しゃーないとりあえずこいつら全部壊したる!!」 鉄平は更にクレイマンを三体生み出し沙都子の周りにいる兵隊、ヘリを潰しにかかった。 ズダダダダダ!! 鉄平「へははっ!いくら銃で攻撃しようとそいつらクレイマンは"土"や、    いくら撃たれても倒れんわ!」 クレイマンが兵士を三体ほど踏み潰す 沙都子「うぎッ、い、痛い… 105 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:23:05.76 ID:R1HC0h4X0 鉄平「??…なんや?」 更にクレイマンは兵士達を潰す 沙都子「がぁッ!や、やめてぇ!いたい!」 鉄平「…こいつら潰したら沙都子もダメージくらうんか?    へはは!こりゃちょうどええわ!潰せぇ!」 クレイマン達が一斉に兵士達に襲い掛かる。 106 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:25:08.53 ID:R1HC0h4X0 ドオォン! 鉄平「クレイマンの足が!?…せ、戦車やとぉ!?」 爆煙で視界が悪い沙都子の周りを注視するとそこには戦車が見えた。 鉄平「…ほんまなんやねコイツらぁ。まさに"軍隊"やないか…」 109 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:29:30.72 ID:R1HC0h4X0 その後は鉄平が生み出すクレイマンを、次々と沙都子が倒していく均衡状態が続いた。 鉄平が痺れをきらし、攻撃の手をいったん止める。 鉄平「…沙都子ぉ、今ならまだ"許してやる"。    じゃからそいつらしまってくれんか?」 沙都子に優しく語りかける。しかし鉄平はわかっていた 。今の沙都子にどれだけ優しく言っても理解できないだろうと。 沙都子「にーにー、たすけて…こわいよ…」 鉄平「…反抗するんやな?沙都子。ほんなら…おしおきじゃあ!!!」 110 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:31:28.83 ID:R1HC0h4X0 鉄平は一瞬で5体ものクレイマンを出現させ、沙都子に襲い掛からせた 鉄平「殺してもうらむなやあああ!!!」 沙都子「にーにー!!!!」 ザクッ 鉄平「うぎゃああああああ!!!目があああ!!」 鉄平の両目から血が噴出する。 兵士が密かに鉄平の死角から近づき鉄平の体をよじ登り眼球をナイフで一突きした。 両目にダメージを受けたショックで鉄平は能力を解除し、 クレイマンは全て消えた。 112 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:34:23.55 ID:R1HC0h4X0 鉄平「ううう…沙都子、も、もうええじゃろ…    ワシ目がみえん、もう見えんかもしれん…」 沙都子「あ、あ、…」 鉄平「な、はよ病院いかんと、死んでまうけぇ、沙都子、かんにんしてや…」 沙都子「あんたなんか…あんたなんか死んじゃえええええ!!」 鉄平「さ、さとこおおおおおぉぉぉ!!」 *** 116 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:36:18.42 ID:R1HC0h4X0 *** 入江診療所の所長である入江京介は、 他の職員からの呼び出しにより受付へ向かった 入江「遅れてすいません、電話ですか?」 職員「はい、北条さんという方です」 入江は受話器を受け取る 入江「はいお電話かわりました、入江です」 沙都子「…もしもし、監督ですか?…北条です」 117 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:38:03.70 ID:R1HC0h4X0 入江「ああ、沙都子ちゃんじゃないですか。    こんばんわ、どうかなさいました?」 沙都子「…あの、その、えっと…ちょっと叔父が怪我をなさいまして、     診てもらいたいんですの」 入江「叔父…そうですか。わかりました。すぐに行きます」 沙都子「あ、あの!それと…ちょっと聞きたいことがありまして」 入江「? どうぞ、何でも聞いてください」 沙都子「あの、監督前に言ってましたわよね、…能力は"ひとりひとつ"だって」 119 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:40:06.02 ID:R1HC0h4X0 入江「…ええ、能力は一人につきひとつです。それが何か…」 沙都子「私の能力…    "設計図を完成図に変える能力"なのはご存知ですわよね…」 入江「はい、存じていますが…」 沙都子「…私の能力が、"変わった"みたいなんですの。     こんなことって、あるんですの?…」 120 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:40:56.36 ID:R1HC0h4X0 入江「"変わった"とはどういうことでしょうか?」 沙都子「なにか…人みたいな、小さい人形みたいなのがたくさん、     それに戦車みたいなのもいて…それらが、叔父さまを…」 入江「…わかりました。とにかくいまからそこへ向かいますから、    おとなしくしていて下さいね」 124 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:43:33.11 ID:R1HC0h4X0 入江は電話を切った後、内線の電話を取った 鷹野「はい、鷹野です」 入江「鷹野さん、症候群末期の兆候が出た患者が出ました」 125 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:44:22.50 ID:R1HC0h4X0 鷹野「…了解しました、今すぐ準備します。    山狗にも伝えますわ」 入江「よろしくお願いします」 そう言って入江は受話器を置いた。 職員「…緊急ですか?」 入江「……」 北条沙都子の消失・終 130 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:46:04.27 ID:R1HC0h4X0 今回も見ていただいてありがとうございました wktkしてくださった方、支援してくださった方、あなたが神か 138 名前: ◆7LsipGI0Aw [] 投稿日:2008/08/23(土) 01:52:05.74 ID:R1HC0h4X0 明日も同じ時間にやりたいです。 できれば明日は2200から開始したいです タイトルですが、園崎魅音の分裂 でいきます