ハルヒ「キョンの唾液…おいしい…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:13:12.47 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「着替えよっと」 キョン「俺がいないときにやれ!」 ハルヒ「いいわよ別に。どうせあんたなんか襲う勇気もない腰抜けなんだから」 キョン「なに?」 ハルヒ「文句があるなら押し倒してみなさいよ、腰抜けキョン」 キョン「……調子に乗りやがって」 がたたっ ハルヒ「え……ゃ、嘘…!?」 キョン「ハハ、どうだ怖かったろ?これに懲りたらもう少し女らしくするんだな」 ハルヒ「……」 キョン「大体これが俺だったから冗談で済んだものの…」 ハルヒ「何よ、やっぱり腰抜けじゃない」 キョン「お前なあ……まだ言うか」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:17:27.92 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「何よ、何か文句あるの?」 キョン「言わせておけば……」 ハルヒ「早くどきなさいよ、ビビリキョン」 キョン「……ッ!じゃあこれでどうだ!」 ちゅぅぅ ハルヒ「え?……ひゃっ…んん…ちゅ……んむぅぅ…!!」 キョン「……ぷはっ……俺だってそこまでこけにされれば怒るってことだ」 キョン「(ちょっと悪乗りしすぎたな……)」 ハルヒ「…………」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:21:26.91 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「…………あ………あ」 キョン「す、すまん……いや、その、あー俺は何てことを…」 ハルヒ「…………」 キョン「ほ、本当にすまん!カッとなって、つい……」 ハルヒ「帰って」 キョン「あ、いやしかし」 ハルヒ「帰って!!」 キョン「わかった、帰るよ。謝って済むことじゃないが、申し訳ない……」 ガチャン ハルヒ「…………」 キョン「(終わった……俺の学校生活終わった……)」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:24:26.47 ID:NqPkXvNg0 〜翌朝〜 キョン「あー、教室入りたくねえ…」 ハルヒ「……ちょっと」 キョン「おわ!びっくりした…あ、すまん」 ハルヒ「フン」 ガララ キョン「話しかけづれえ……」 ハルヒ「………」 キョン「(この席順をこれほど嫌だと思った日はないぞ……)」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:29:46.86 ID:NqPkXvNg0 〜放課後〜 キョン「早く家に帰ろう…」 ハルヒ「………」 ぐいっ キョン「うおっ!……な、何するんだよ…ハ…涼宮」 ハルヒ「何その呼び方、うざったいわね」 キョン「……いや、その」 ハルヒ「何勝手に帰ろうとしてんのよ、あんた」 キョン「いや、しかしだな」 ハルヒ「あんたいつから無断でSOS団欠席できるほど偉くなったの?」 キョン「き、昨日のこともあるし……涼宮だって……」 ハルヒ「やめなさいって言ってるでしょ!それ!!」 キョン「う……す、すまん」 ハルヒ「あー……イライラするわ」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:32:44.26 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「とりあえず休んだら承知しないわよ」 キョン「わ、わかったよ(俺にどうしろと言うんだ……)」 〜部室にて〜 キョン「(どうしてこんな日に限って誰も来ないんだ……!!)」 ハルヒ「何よ、集まり悪いわね今日は……あームカつく」 キョン「(長門もいないなんてよっぽどだぞ……)」 ハルヒ「よりにもよってまたあんたと二人だけなんてね」 キョン「………あー」 ハルヒ「また襲われでもしたらことだわ、本当に」 キョン「ぐ………(これはつらい)」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:34:37.48 ID:NqPkXvNg0 キョン「本当に……その、昨日はどうかしてたんだ」 ハルヒ「どうかしてたで片付けられたら、たまったもんじゃないわ」 キョン「すまん…………」 ハルヒ「……………」 キョン「……………」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:39:11.96 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「悪いけど、あんたの親御さんにもこのことは報告させてもらうわよ」 キョン「う…そ、それは……」 ハルヒ「なによ、この期に及んでまだ保身?」 キョン「ぐ………」 キョン「(くそ……確かに全面的に俺が悪いが…こいつだって散々挑発したくせに……)」 ハルヒ「やっぱり不満があるみたいね」 キョン「…………」 ハルヒ「顔に書いてあるわよ、お前も挑発した癖にってね」 キョン「………」 ハルヒ「気に入らないならまた襲えば?」 キョン「………ッ!(こいつ………!)」 ハルヒ「ハハ、いっちょ前に怒っちゃって」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:46:04.78 ID:NqPkXvNg0 キョン「(どうせもう俺は終わりだ……フン、ならそれもいいか)」 ハルヒ「なによ、なんか言うことないの?」 キョン「たしかにお前の言うとおりだな」 ハルヒ「……え!?」 キョン「どうせもう一緒だ、好きにさせてもらうぞ」 がばっ ハルヒ「!!」 キョン「ま、お前の判断ミスだ。なにせ止めてくれるやつがいないんだからな」 ハルヒ「…………」 キョン「(なんだ……抵抗しないのか?)」 ハルヒ「………す、するなら、は、はやく…しな……さ…い」 キョン「(こいつ……震えてるのか)」 ハルヒ「……………」 キョン「(本当に何をやってるんだ、俺は……)」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:50:51.44 ID:NqPkXvNg0 キョン「はあ」 ハルヒ「……?」 キョン「最近の俺は、本当にどうかしているらしい」 ハルヒ「……キョン」 キョン「ほら、この最低な男を蹴り飛ばすなり通報するなり好きにしてくれ」 ハルヒ「……本当、あんた最低よね」 キョン「(面と向かって言われるとズッシリくるが、事実だ。仕方がない)」 ハルヒ「勝手に無理やりひとの唇奪って」 ハルヒ「自分の身が危うくなったらやけくそになってまた襲ってきて」 ハルヒ「救いようがない人間だわ」 キョン「…………・」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 03:57:58.41 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「でも、もっと最低なのは……」 キョン「…………」 ハルヒ「女の子に恥をかかせることよ」 キョン「………何だっ…んむ!」 キョン「お、おま……何して……」 ハルヒ「……あそこまで来て襲われないのもそれはそれでカンに触るわ」 キョン「………そ、そんなもんなのか」 キョン「(しかし俺はまたまた…ハルヒと…・…うわあああああ)」 ハルヒ「今回のことは私にも責任があるから黙っててあげる」 キョン「ハルヒ………」 ハルヒ「ただし、みくるちゃんや有希に同じことしてみなさい、その時は容赦しないわよ」 キョン「あ、ああ……すまん」 ハルヒ「フン……今日はもう解散」 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:05:27.28 ID:NqPkXvNg0 〜ある日〜 ハルヒ「明日は待ちに待った土曜ね!また不思議探索よ!」 キョン「………また始まった」 ハルヒ「…と言いたい所だけど」 みくる「?」 長門「………」 ハルヒ「明日はちょっとお休み。用事が出来たのよ」 古泉「そうですか、それは残念です」 キョン「(良かった、久しぶりにゆっくりできるぞ)」 みくる「用事って一体なんなんですかぁ〜?」 ハルヒ「このバカに借しがあるから、ちょっとこき使ってやるのよ」 キョン「このバカって誰だ」 ハルヒ「あんた以外にいるの?」 キョン「…………うう」 ハルヒ「と、いうわけで解散。みんな良い週末を!」 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:08:09.67 ID:NqPkXvNg0 〜翌日〜 ハルヒ「遅い!」 キョン「まだ集合時間の30分も前じゃないか……」 ハルヒ「どうでもいいわ、今日は全部あんたのオゴリだからね!」 キョン「……まあ、元から今日はそのつもりだ」 ハルヒ「あら、珍しく素直じゃない」 キョン「俺はいつだって素直だ。……とにかく、俺にも罪の意識ぐらいはあるってことだ」 ハルヒ「ま、いい心がけね」 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:12:59.73 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「面白い映画がやってるらしいから見るわよ!」 キョン「なんだ、崖の上のプニャなら俺もう見たぞ」 ハルヒ「なによそれ」 キョン「知らんのか、♪ぷーにゃ、おぷーにゃぷにゃ、ワゴンの子♪って歌、今どこでも流れてるだろ」 ハルヒ「あいにくクソゲーには興味ないのよ」 キョン「…………」 ハルヒ「あ、ついた……何よ、めちゃくちゃ混んでるじゃない」 キョン「まあ土曜だしな」 ハルヒ「仕方ないわね…一番空いてそうなのでいいわ」 キョン「お前見たい映画があってきたんじゃないのか」 ハルヒ「うるっさいわね、黙ってなさいよ!変態キョン!」 キョン「ぐう……」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:21:30.57 ID:NqPkXvNg0 〜上映中〜 キョン「(これはまた…濃厚なラブロマンスだな)」 ハルヒ「……」 キョン「(まさかこいつと二人でこんな映画を見に来ることになるとはな)」 ハルヒ「………」 キョン「(うーむ、こんなキスシーンを見ると嫌な思い出がフラッシュバックしてしまう……)」 ハルヒ「…………ゴクン」 キョン「(なんか横からすごい視線を感じる……)」 キョン「(そうか…くそ……奴はこれを俺に見せて当てつけたかったのか……)」 ハルヒ「…………」 〜終了後〜 ハルヒ「…………」 キョン「おい、なんで黙ってるんだ」 ハルヒ「……別に。映画がつまんなかっただけよ」 キョン「……そうか(……?そのわりには食い入るように見てたじゃないか)」 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:26:55.83 ID:NqPkXvNg0 キョン「さて、腹が減ったな。実は俺昼飯食ってないんだよ」 ハルヒ「……なんで?」 キョン「なんだなんだ」 ハルヒ「普通の男なら女の子とああいう映画見に行ったらキスとかするもんじゃないの!?」 キョン「どうした、落ち着けハルヒ!脳味噌に蛆でもわいたのか?」 ハルヒ「あー、もう!!」 キョン「お、おい待て、どこ行くんだハルヒ」 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:33:24.17 ID:NqPkXvNg0 キョン「はあ…はあ…くそ、どこいったんだあいつ……」 キョン「たしかこっちの公園の方に……」 キョン「いた!」 ハルヒ「…………」 キョン「おい、説明しろ。一体なんなんださっきから?」 ハルヒ「………別に」 キョン「………あのなあ」 ハルヒ「あんたが!」 キョン「!?」 ハルヒ「あんたが最近あたしにそういうことばっかりするから、思ったのよ」 キョン「?」 ハルヒ「なんで、みんなあんなことしたがるんだろう、ってね」 ハルヒ「だって訳がわからないわよ、気持ち悪いだけじゃない!」 キョン「………はあ」 ハルヒ「それで、ちょっと興が乗ったってだけよ」 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:38:00.65 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「あー、もう面倒くさいから単刀直入に言うわ!」 キョン「な、なんだなんだ」 ハルヒ「あ、あたしに……その、き、キス……しな…さい」 キョン「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」 ハルヒ「別に何がどうこうってことじゃないのよ!」 ハルヒ「ただ…その…こんなこと誰かに頼むのもさすがに気が引けるし…」 キョン「あばばばばばばばばば」 ハルヒ「だから、弱みを握ってるあんたなら後腐れないと思っただけよ、他に特に意味はない!」 キョン「理解不能!理解不能!」 ハルヒ「だから……その……あ、あんまり女の子を待たせるもんじゃないわよ……」 キョン「は、ハルヒ……」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:44:07.67 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「………………」 キョン「(も、もう目を瞑っとる……こ、これは………)」 キョン「………ハルヒ」 ハルヒ「はやく………しなさいよ……」 キョン「〜〜〜〜〜〜〜っ!」 鶴屋「あれあれー?キョン君じゃないかいっ!」 ハルヒ「!!」 キョン「!!」 みくる「あ、お二人とも、こんにちは……」 鶴屋「こんな所であうなんてめがっさ偶然だねっ!」 キョン「ハハ……そうですね」 ハルヒ「…………」 鶴屋「でも一体こんな所で何してたにょろ?」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 04:49:15.02 ID:NqPkXvNg0 ハルヒ「な、なんでもないわよ!ただ帰り道に通っただけ!」 みくる「そ、そうだったんですかぁ〜(キョン君、ごめんなさい……)」 キョン「(いえ、むしろナイスタイミングです!おかげで過ちを起こさずに済みました…)」 ハルヒ「さあ、あたしはもう帰るわ」 キョン「そ、そうか」 鶴屋「あたしらももうお開きにするさっ!」 みくる「そ、そうですねぇ」 キョン「(ふぅ…あともう一歩遅かったら大変な目にあうところだったぜ…とにかく助かった)」 ハルヒ「……………」 みくる「(涼宮さん……残念そう……)」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 05:00:13.55 ID:NqPkXvNg0 こうして俺の災難は去ったかに思われた。 しかし、俺はすぐに自分の考えがいかに甘かったかを痛感することになる。 そう、やつの名は涼宮ハルヒ。 たかだか邪魔が一度入ったくらいで、自分の思ったことを諦めるようなやつではないのだ。 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 05:02:19.56 ID:NqPkXvNg0 〜翌週〜 ハルヒ「ほら……ちゃんと舌入れなさいよ……」 キョン「は、ハルヒ!いくら誰も来ないからって部室でお前……」 ハルヒ「あら、部室じゃなかったらいいの?」 キョン「そうじゃなくてだな、こういうのは」 ハルヒ「言うこと聞かないとあたしを押し倒そうとしたこと学校中でばらすわよ」 キョン「なんか規模がでかくなっとる!」 ハルヒ「わかったらさっさとしなさい……」 キョン「………くそっ……目瞑れ」 ハルヒ「うん…………んん…ちゅむ……ちゅく……ふぅん……ふぇ……ん」 キョン「…………ぷぁ!……これでいいのかよ」 ハルヒ「キョンの唾液…おいしい…」 キョン「〜〜〜〜!?」 ハルヒ「フフ、ばらされたくなかったら、これから毎日昼休みに、あたしに、その…すること」 キョン「なん……だと……?」 おしまい 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/31(木) 05:12:33.17 ID:NqPkXvNg0 後日談 〜ある日〜 ハルヒ「んん……ちゅ…ちゅ…ちゅ…んぅぅ……ふぁ……むむ」 キョン「……ぷあ!は、ハルヒ……もういい加減に………」 ハルヒ「うるさい」 ぎゅうううう キョン「………んむ!」 〜30分後〜 キョン「おい……もう……さすがに……」 ハルヒ「まだもっと」 ぺろぺろ ハルヒ「キスしよ……?」 キョン「ちくしょう」 ハルヒ「やぁ……ん……もっと優し…くぅ……はぅん……ちゅ…ちゅ…ちゅ…くちゅ…」 おしまい