長門「キングスライム・・・。」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 19:19:29.36 ID:I1uHlgyh0 ハルヒ「おーっすキョン!」 キョン「おっす」 ハルヒ「……あらユキ、それって?」 長門「あげない」 キョン(誰も欲しがらないだろ常考) ハルヒ「くっ、悔しいっ!」 タッタッタッタ…… キョン(行ってしまった……) 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 19:28:12.75 ID:I1uHlgyh0 ガチャリ。 古泉「やぁ、どうも」 キョン「ひょっとして、また悪い報せでも?」 古泉「察しが早くて助かります」 キョン「それで?」 古泉「単刀直入に言いましょう、校内に怪物が出現しています」 キョン「ちょっ!?」 古泉「いえ、怪物というより中世ファンタジーのRPG風モンスター、とでも言うのでしょうか?」 キョン「ドラ○エとかエフエフとかか?」 古泉「僕はデジタルのゲームはあまり詳しくないので……」 長門「……」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 19:37:45.04 ID:I1uHlgyh0 古泉「単刀直入に言いましょう、モンスター共を退治するべきかと」 キョン「どうやって? まさか拳で語り合う気か?」 古泉「フフッ……実は僕、つい先ほどからですが少し面白い能力が身に付いたようでして……」 キョン「ん?」 パチンッ! 古泉が指を鳴らすと、湯呑みが独りでに浮き上がった。 キョン「うお? これは何だ?」 古泉「差し詰め、念動力とでもしておきましょう。物に触れずに物を動かせるという能力らしいです」 キョン「……ようやくして超能力者っぽいが、地味だな」 古泉「応用次第ですよ。空気中の電子配列を規則正しく並べれば雷を誘導して落とせますし、     酸素だけを集めて摩擦熱で発火、爆発を引き起こす……などというのも可能かもしれません」 キョン「おいおい、こんな狭い部室で爆発なんて勘弁してくれよ?」 古泉「わくてかわくてか……」 キョン(駄目だこいつ) 古泉「要するに、僕の役目は魔法使いなのでしょうね」 キョン「またそういう流れなのか」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 19:45:26.42 ID:I1uHlgyh0 キョン「まあいい、今はみんなの身の安全が心配だ。特に朝比奈さんとかな」 古泉「では第一目標は2年教室という事で?」 キョン「いや、そこに朝比奈さんが居るという確証がない。とはいえ当てもないし……」 古泉「涼宮さんは放っておかれるのでしょうか?」 キョン「あいつなら一人でラスボスを倒すだろうよ」 古泉「なるほど、ところで……」 古泉「長門さん」 長門「……?」 古泉「あなたには何か、変わった点などはありませんか?」 長門「情報統合思念体とのコンタクトが取れない以外には、特に無い」 キョン「それって結構重症じゃあないのか?」 長門「キングスがいるから大丈夫」 なでなで。 古泉「チートコードは封じられた、という訳ですか」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 19:50:09.56 ID:I1uHlgyh0 古泉「では、まずは仲間を集めましょう」 キョン「現在はこの3人か……都合上、最大で4人とかになるのだろうか?」 長門「Wisなら6人まで可」 キョン「いしの なかに いる!」 古泉「……?」 キョン「と、とにかくだ。まずは朝比奈さんとの合流を目指そう」 古泉&長門「了解」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 20:47:21.47 ID:I1uHlgyh0 ttp://up2.viploader.net/pic3/src/vl2_022121.jpg ◆繋がりの関係(校内)                        旧校舎(4F)    新校舎(4F)                          |           | 部室棟(3F・演芸部)          旧校舎(3F) −  新校舎(3F)    |                     |           | 部室棟(2F) − 渡り廊下(2F) − 旧校舎(2F) − 新校舎(2F)    |                     |           | 部室棟(1F) − 渡り廊下(1F) − 旧校舎(1F) − 新校舎(1F) − 玄関                           |                         体育館 ◆詳細 ・部室棟3F − 演芸部(SOS団本部)、コンピ研、木工ボンド部、空き教室 ・部室棟2F − 文化部系統の部室 ・部室棟1F − 体育系統の部室 ・渡り廊下2F − 扉を挟んで繋がっているが、屋上であるため屋根は無く剥き出し ・渡り廊下1F − 室内の廊下、扉などは無い ・旧校舎4F − 普段は使われておらず、空き教室や物置と化している ・旧校舎3F − 図書室、美術室、美術準備室、他 ・旧校舎2F − 化学準備室、化学室、他 ・旧校舎1F − 職員室、事務室、保健室、他 ・新校舎4F − てきとう、資料室とかがあるかも ・新校舎3F − 1年教室、他 ・新校舎2F − 2年教室、購買部、他 ・新校舎1F − 3年教室、他 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 20:49:19.40 ID:I1uHlgyh0 MAP図は某ブログからの借り物です、感謝 施設の配置は結構適当に考えているので、 物語が進行するに連れて足りない施設がいきなり出現するかも その為にあまり考えすぎないでください という事で粛々と再開します 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 20:53:46.17 ID:I1uHlgyh0 ◆現在地 部室棟3F − 園芸部部室(SOS団本部) ◆仲間の状態 キョン  体調:万全   精神:万全   装備:特に無し   タイプ:平凡 古泉  体調:万全   精神:万全   装備:特に無し   タイプ:魔法使い? 長門  体調:万全   精神:万全   装備:キングス   タイプ:キングス(チート封印中) ◆小目的 『朝比奈みくるとの合流』 ◆コマンド キョン 「さて どうしようか?」  ▽ >>27 (移動はMAP単位で一つ隣、調べる場合は同一エリア内で施設指定  飛び降りる、ぶち壊し抜ける、などの選択も場合によっては可能であるがDeadEndフラグの可能性大) 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 20:55:31.24 ID:yxnA2b130 kskst 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 20:55:59.40 ID:WUbZg/s60 窓から様子を伺う 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:03:43.34 ID:I1uHlgyh0 キョン「取り敢えず外の様子を伺ってみるか」 キョロキョロ…… 向い側には旧校舎が見える。 放課後だけあって生徒達の数は多くはないようだ。 特に混乱している様子もない。 真下に広がる中庭でも変わった様子はない。 モンスターが居るというのは古泉の冗談だろうか? キョン「古泉、おまえまさかまた笑えない冗談でも?」 古泉「酷い言いようですね。それに、僕の超能力の変化は本物なんですから何かしらの異変は起こっていますよ?」 キョン「……まぁ、今のところは信じておくか」 くいっと裾をひかれた。 長門「急いだ方がいいかもしれない、万が一の可能性もある」 キョン(まさか……モタモタしていると仲間が死亡したりしないだろうな……?) ◆コマンド キョン「さて、どうしようか?」 ▽ >>36 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:22:43.41 ID:XrF6qx8q0 コンピ研に移動 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:26:23.91 ID:I1uHlgyh0 俺達は演芸部を後にし、隣にあるコンピ研の扉前へと移動した。 キョン「……静かだな」 古泉「鍵は掛かっていないようです」 キョン「開けるべきか?」 >>41 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:31:21.50 ID:Be6el0I3O 鍵穴にちんぽ挿入 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:34:58.32 ID:I1uHlgyh0 古泉「仕方ありませんね……」 カチャカチャ…… キョン「ちょっと待て、何故脱ごうとしている!?」 古泉「え? そうするのがベストでしょう?」 キョン「何がベストなんだよ気色悪い。それに鍵は空いているだろうが」 長門「いいツッコミ!」 古泉「では、僕もキョンくんにツッコ――」 ――ゴスッ! キョンの こうげき! コイズミに わずかな ダメージ! >>46 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:35:58.69 ID:lhgvQcqc0 キングスにちんぽ挿入 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:35:53.52 ID:I1uHlgyh0 ◆現在地 部室棟 − コンピ研 ◆仲間の状態 キョン  体調:万全   精神:万全   装備:特に無し   タイプ:平凡 古泉  体調:元気   精神:万全   装備:特に無し   タイプ:魔法使い? 長門  体調:万全   精神:万全   装備:キングス   タイプ:キングス(チート封印中) 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:42:02.82 ID:I1uHlgyh0 キョン「仕方無いなぁ……」 カチャカチャ…… キョン「長門、キングスをちょっと貸せ」 長門「!?」 古泉「やはり貴方も!」 長門「いや」 キョン「ふーむ……いいフォルムだな、少し借りる――」 ――ドグググォッ! ナガトは キングスを 振り回した! キョンに 3かいHIT! キョンはかなり痛いダメージを受けた。 長門「そろそろ真面目にすべき」 キョン「す、すまん……何故かは分からんが神の啓司が……」 古泉「ふぅ……」 >>52 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:43:49.21 ID:Be6el0I3O お尻で開ける 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:48:04.69 ID:I1uHlgyh0 古泉「では……」 キョン「ごくり……」 古泉は最新の注意を払いながら扉に尻を向け…… カチャ―― 扉は何の抵抗も無く開いた。 中は薄暗く、カーテン越しの日差しが差し込んできている。 その光に照らされ、様々なコンピューター機器が雑然と並べられている。 キョン「誰も……いないのか?」 古泉「しかし彼らがカギを掛けずに外へ出るとは、些か腑に落ちませんね」 キョン「こんなに不用心だと、ハルヒのようや奴にまたもや備品を持って行かれるだろうしな」 長門「特に変わった気配は感じない」 キョン「じゃあ、先を急ぐか」 >>61 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:49:15.59 ID:lhgvQcqc0 部室にイオナズン 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:55:57.81 ID:I1uHlgyh0 古泉「待ってください!」 キョン「どうした!?」 古泉が目を閉じ、上向きにした掌を静かに開いていく。 すると、室内だというのに辺りに風が吹き始めた。 古泉「少し離れていてください」 言葉より早く、長門が俺を部屋の外へと連れ出した。 古泉「3……2……1……」 ――イグニッション! ゴォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオン!!! 激しい光、そして轟音。 古泉「ふぅ……」 キョン「古泉、どうしたんだ?」 古泉「いえ、特に。すっきりしましたよハハハ」 長門「キングスたんキングスたん……」 コンピ研室内のコンピューターは白煙を上げていた。 ▽ 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 21:58:24.07 ID:I1uHlgyh0 ◆仲間の状態 キョン  体調:普通   精神:万全   装備:特に無し   タイプ:平凡 古泉  体調:万全   精神:良好   装備:特に無し   タイプ:魔法使い? 長門  体調:万全   精神:万全   装備:キングス   タイプ:キングス(チート封印中) キョン「さて、どうしようか?」 ▽ >>77 //少しだけ安価を離してみます //当然、魔法を使えば精神が疲弊し、時間が経てば物語も変わります 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:01:35.58 ID:VWCWO+h40 コンピ研部室を漁る 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:05:16.89 ID:I1uHlgyh0 台風が過ぎ去った後のような状態となったコンピ研を漁る。 ジュウジュウと焦げ臭い匂いが鼻につくの。 キョン「なぁ長門?」 長門「……?」 キョン「そういえば言ってただろ、情報統合思念体とのコンタクトが取れないって」 長門が頷く。 キョン「それじゃあ、今はどの程度の力まで扱えるんだ?」 長門「私単体の力。例えるなら、簡単な探知や体内のナノマシンを使用しての物質変換や修復や……」 ぶつぶつぶつぶつ…… 長門が呟きだした。 長門「こういうのも可能」 キングス「もきゅ? もきゅもきゅ?」 キョン「腹話術……?」 長門「しかし限界はある、補給路を断たれている為に消耗は免れない」 古泉「なるべく、無駄な争いは避ける方向で行くのがいいかと思います」 キョン「そうか」 キングス「メ、メソ……」    ▽ 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:09:00.13 ID:I1uHlgyh0 キョン「これは……!」 キョンは こげたキーボードを てにいれた! ▽ 古泉「そんなもの、何に使うんですか?」 長門「殴ればそれなりに武器となりえる……かも」 キョンは こげたキーボードを そうびした。 ▽ キョン「それより、そろそろ朝比奈さんを探さなければヤバいんじゃないのか?」 古泉「そういえばそういう目的でしたね」 長門(コクリ) キングス(コクリ) キョン「さて、どうしようか?」 ▽ >>90 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:11:07.24 ID:lhgvQcqc0 窓からFLY 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:16:45.36 ID:I1uHlgyh0 長門「貴方達は使い物にならない」 突然、長門が窓へと歩み出した。 そして先程の衝撃でボロボロになったカーテンを、その手で勢いよく剥ぎ取る。 キョン「お、おい! 長門ッ!」 長門「アーイ、キャーン……!」 キングス「ちょまっ――」 ――「フラーイ!」 キョン&古泉「アッー!」 すぐさま窓枠を掴み下を覗き込む。 はるか下方、コンクリートの地面へと叩きつけられ血に染まる長門。 彼女はぴくりとも動いていなかった。 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:19:18.03 ID:I1uHlgyh0 古泉「これは不味いですね……」 キョン「それでも長門なら……長門ならなんとか……!」 古泉「僕は薄々このからくりに気付いてきましたよ」 キョン「どういう事だ?」 古泉「敵は周りに居るのではなく……」 古泉が、自身の胸を指差す。 古泉「僕たち自身の中に居るのかもしれません」 キョン「……とにかく、長門が心配だ」    ▽ 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:22:14.40 ID:I1uHlgyh0 ◆状態表記 New! 体調  万全>元気>普通>疲労>軽傷>中傷>重症>瀕死>死亡 精神  万全>良好>普通>焦り>疲弊>狼狽>混乱>錯乱>気絶 精神が低下すると、全体的なパフォーマンスが低下。 ◆現在地 部室棟 − コンピ研・部室内 ◆仲間の状態 キョン  体調:普通   精神:万全   装備:焦げたキーボード   タイプ:平凡 古泉  体調:元気   精神:良好   装備:特 に 無 し    タイプ:魔法使い? 長門  離れている為に状態がわからない。 ◆小目的 『朝比奈みくるとの合流』 『長門有希との合流』 キョン「さて、どうしようか」  ▽ >>115 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:24:03.04 ID:uiNMt5lf0 キングスに指示をあおぐ 118 名前:「キングスへ指示をあおぐ」[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:29:49.97 ID:I1uHlgyh0 再び窓から身を乗り出す。 慌てたように俺の背中を掴んできた古泉を、笑って制した。 キョン「おーいキングス! 聞こえるか!?」 キングス「メ、メソ……」 キョン「長門の様子はどうだぁ!?」 キングス「もふっ! もふっ!!」 キョン&古泉(わからねぇー……) 古泉「えーっと、これから僕たちはどうしたらいいのでしょうかー!?」 キングス「ふんっ……もっふ!」 キョン&古泉(わからねぇー……) キョン「とにかく、キングスが長門の傍に居るだけマシだろう」 古泉「ええ、いい加減にここから移動しましょう」   ▽ >>125 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:34:39.94 ID:lhgvQcqc0 ティーブレイク 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:41:28.93 ID:I1uHlgyh0 古泉「いい加減にここを移動しましょう」 その一言で、俺達はコンピ研を後にする。 そのままUの字を描くように、演芸部部室へと入った。 キョン「ふーっ……ジャーンーケーン……」 古泉「ぽんっ!」 キョン「よっし、俺の勝ちな」 古泉「これはこれは」 コポコポコポ……ゆっさゆっさゆっさ…… ジョボジョボジョボ…… 古泉「さぁ、たーんと召し上がれ」 キョン「頂きましてよ」 二人の間には爽やかな風と共に、緩やかな時間が流れていく。 キョン「朝比奈さんには劣りますこと」 古泉「おほほほ、これは手厳しくてよ」 キョン「……」 古泉「……」 キョン&古泉「ゆっくりしてどうする!?」    ▽ 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:43:48.08 ID:I1uHlgyh0 ゆっくりしていったことで、 たいりょくと せいしんりょくが かいふくした! ◆現在地 部室棟 − コンピ研・部室内 ◆仲間の状態 キョン  体調:万全   精神:万全   装備:焦げたキーボード タイプ:平凡 古泉  体調:万全   精神:万全   装備:特に無し      タイプ:魔法使い? 長門  離れている為に状態がわからない。 ◆小目的 『朝比奈みくるとの合流』 『長門有希との合流』 キョン「さて、そろそろ本腰入れるか」 ▽ >>140 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:45:28.77 ID:BBOcsKZp0 古泉にみくるを召喚させる 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:53:09.84 ID:I1uHlgyh0 キョン「古泉、俺は思いついたのだが、お前の超能力で朝比奈さんを呼び出せないか?」 古泉「と、言いますと?」 キョン「ほれ、なんか魔方陣だとか、怪しい模様が描かれた紙とかを使うような感じでボンッと」 古泉「ナニイッテルノコノヒト、アタマオカシイアル」 キョン「冗談だ。しかし何とか方法はないのか?」 古泉「僕の現在の能力はあくまで念動力です、目に映る物を触れずに動かせるという力です」 キョン「ふむふむ」 古泉「そういう探索の能力なら、むしろ長門さんの専売特許だと思いますよ。一番頭が回るのも彼女ですし」 キョン「まあ、飛び降りたけどな」 古泉「まあ、そうですけれどね」 キョン&古泉「じゃあ……地道に歩いていこう」 キョンたちは 部室棟(2F)へと いどうした。    ▽ 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 22:58:33.92 ID:I1uHlgyh0 嫌な音で軋む階段を降りると、またもや見慣れた風景が広がる。 部室棟2F、ここには文科系の部室がずらりと並んでいる。 その様は3Fと差して違わないようだ。 古泉「どうしましょうか、このまま2F渡り廊下を通って朝比奈さんの所へ行くのか……」 キョン「或いは、長門を助けにもう一階下に降りるかだな」 古泉「では、こうしましょうか――」    ▽ >>155 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:00:22.38 ID:tykE4+w70 階段を三角跳びで下りる 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:04:56.61 ID:I1uHlgyh0 古泉「――階段を三角跳びで下りましょう」 キョン「……はい?」 ――ダンッ! 直後、 古泉が地を蹴った。 古泉「キエエエエエエエエエエ!!!!」 階段の中段で再び壁を蹴る! 古泉「体のどこでもいいから当たってくれぇー!!」 そして視界から消える古泉。 その後から鈍く響く音。 キョン「大丈夫なのか、あいつ?」 俺は普通に階段を下り始めた。  ▽ 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:08:14.76 ID:I1uHlgyh0 ◆現在地 部室棟1F − 階段前 ◆仲間の状態 キョン  体調:万全   精神:万全   装備:焦げたキーボード タイプ:平凡 古泉  体調:疲労   精神:万全   装備:特に無し      タイプ:魔法使い? 長門  離れている為に状態がわからない。 ◆小目的 『朝比奈みくるとの合流』 『長門有希との合流』 ◆MAPの繋がり                        旧校舎(4F)    新校舎(4F)                          |           | 部室棟(3F・演芸部)          旧校舎(3F) −  新校舎(3F)    |                     |           | 部室棟(2F) − 渡り廊下(2F) − 旧校舎(2F) − 新校舎(2F)    |                     |           | 部室棟(1F) − 渡り廊下(1F) − 旧校舎(1F) − 新校舎(1F) − 玄関                           |                         体育館 >>190 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:22:51.29 ID:yClWSPSL0 とりあえず長門のようすを見に行く 195 名前:とりあえず長門の様子を見に行く[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:31:35.86 ID:I1uHlgyh0 日の当りの悪い部室棟1階は、上の階に比べて何となく陰湿な雰囲気を放っていて不気味に思えてくる。 建物の作りこそ同じであれど、この階は体育会系の部室だけあって廊下も散らかっている。 物陰に何かが潜んでいそうな……そんな気配すら感じる。 キョン「古泉、先を急ぐぞ。長門が心配だ」 古泉「僕も同意見ですね」 俺達は、部室棟を後にした。  ▽ 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:36:04.21 ID:I1uHlgyh0 渡り廊下に出る。 すると、中庭の端、演芸部部室の真下にあたる位置に倒れている長門が目に入った。 ちょうど木陰の位置になっている為、放置によるダメージが抑えられているのは幸いだと思える。 キョン「おい、早く起こしに行くぞ!」 古泉「……なっ、ちょっと待ってください!」 ぐいっと古泉に腕を掴まれ、部室棟1Fに引き戻される。 キョン「なにをしているんだ?」 古泉「アレを……」 キョン「ん?」 古泉が指差した方向、遥か上空。 そこには鳥が居た。 全身が黒塗りの、一見するとカラスにも見えるそれ。 しかしよく観察するとそれが普通のカラスでは無い事に気づく。 でかい。 そして鋭い両足には、頭がい骨らしきものを掴んでいる。 古泉「もし2Fの渡り廊下を通っていたならば、確実に襲われていたでしょうね」 キョン「とはいえ、どうする? 長門は放ってはおけない」 古泉「のこのこ出て行くより、何かしらの作戦を立てるのが得策かと」     ▽ キョン「作戦か……」 >>203 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:39:26.17 ID:yClWSPSL0 とりあえず踊る 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:46:12.40 ID:I1uHlgyh0 キョン「オーケイ、俺が奴の気を引こう」 古泉「……しかし、貴方には何の能力もありません。危険だと思います」 キョン「だからこそ、だろう? この状況で力があるお前が動けなくなっちまえば、それこそゲームオーバーだ」 古泉「わかりました、ではその隙を僕が突きましょう」 キョン「まあ待て、長門の救出さえ出来ればいいんだ」 古泉「戦うか、或いは長門さんを救出して逃げるか……と?」 キョン「ああ、そうだ」 ◆方針選択(2拓) 1.戦う 2.救出後、逃げる? >>215 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:47:26.30 ID:BBOcsKZp0 たたかう 218 名前:たたかう[] 投稿日:2008/07/09(水) 23:53:07.80 ID:I1uHlgyh0 古泉「やはり倒しましょう、傷付いた長門さんを庇いつつ避難するのは難しいでしょう。     あの化け物は野生に餓えていそうですから、きっと弱った長門さんから狙うはずです。     幸い、木陰に居る為に気付かれてはいません。場所も広いので存分に戦えます」 キョン「なるほど、一理あるかもしれないな」 古泉「では……」 古泉が右手を強く握りしめる。 仄かに光り出す右手。 古泉「……こちらは準備出来ました」 キョン「では、やるか」 古泉「あまり乱射は出来ないので出来るだけ引きつけてください」 キョン「また難しい注文を……まあ、善処してみよう」    ▽ 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:01:15.13 ID:lqbmSPIb0 俺は軽く深呼吸を行い、気分を落ち着かせた。 クソッ……まさかこんな損な役回りを引き受けちまうとはな。 だがしかし、長門にはこれまで数多くの迷惑を掛けちまったんだ。 ここで返しとかなきゃ二度と返せないだろう。 ――よし! 「うぉぉぉおおおおおお!!!」 包括と共に中庭へと躍り出る。 「俺の情熱的な踊りを見ろォ!!!」 両手を天高く上げ、腰を僅かに曲げ…… そして叫ぶ! 「ウッウッー! ウマウマ!」 その瞬間だった。 日の光を受けて鋭く輝くカラスの眼。 それと完璧に視線が絡みあった。 直後、ぐんと高度を下げてくる。 刃物のように尖りきったクチバシ。 まともに受ければ…… ――確実に命を落とす。     ▽ 220 名前:VS『おおがらす』[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:02:26.53 ID:lqbmSPIb0 ――おおがらすが あらわれた! 224 名前:VS「おおがらす」[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:06:56.37 ID:lqbmSPIb0 矢のような速度で迫ってくる黒い怪物。 このままだど頭を確実にもがれてしまう。 だがどうする? 俺は、この初撃をどうやって凌ぐべきなんだ?   ▽ >>230 ◆仲間の状態 キョン  体調:万全   精神:万全   装備:焦げたキーボード タイプ:平凡 古泉  体調:疲労   精神:万全   装備:特に無し      タイプ:魔法使い? 長門  離れている為に状態がわからない。 ◆敵意を示すものの状態 おおガラス  素早く飛び回っている、体調は万全のようだ。 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:11:57.58 ID:KcBW0u9U0 あ!!!UFOだ!!!!と叫びあさっての方向を指す 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:18:48.89 ID:lqbmSPIb0 怪物は羽根を固定し、直滑降で襲いかかってきた。 改めて見るその大きさに、膝が笑った。 だって、背に受けた太陽を覆い隠すほどの大きさなんだぜ? 誰だって驚くだろうよ。 だが――! 俺は逡巡した。 そうだ、奴にだって知能はある。 しかし人間ほどでは無いはずだ。 ――つまり、極めて単純な手に引っ掛かるに違いない! 「あ!!!UFOだ!!!!」 漲ってくる熱い闘志を以って、俺はあさっての方向を指差した。 その先には倒れたままの長門が居た。     ▽ 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:30:24.14 ID:lqbmSPIb0 俺が再び向き直った時…… 怪物は俺の目と鼻の先まで迫っていた。 あ、これ…… 俺は、死ぬんだな…… 眠っちまいそうなノロイ動きで、怪物が迫ってくる。 俺は、そのドス黒い瞳の色を何ともなく眺めていた。 綺麗な色だな…… ――ォォォォオオオオス! 遠くから声が聞こえてくる。 それと同時に熱風が俺の耳を掠めて行った。 「しっかりしてください!」 声と共に体を揺すられた。 この声は…… 「古泉か!」 「他に誰が居るんですか!?」 「俺は……」 「そんな事より長門さんが危険です! 急に進路を変えられたからフレイムアロー(仮)を外してしまいました!」 上空を睨みつける古泉。 俺もそれに倣った時、怪物は急降下を始めていた。 木陰にいる、長門めがけて。    ▽ 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:32:00.58 ID:lqbmSPIb0 キョン「古泉!」 俺は声を張り上げた。 そして―― 起死回生の策を打ち出した。   ▽ >>245 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:35:24.40 ID:o9JY8LPW0 キングスが大爆発 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:42:53.28 ID:lqbmSPIb0 俺は咄嗟に叫んだ。 「キングスだ、キングスを爆破しろォ!」 「え!?」 「いいから早く!」 「し、しかし!?」 「早くしろォー! 間に合わなくなっても知らんぞォー!!」 「くっ――!」 古泉が掌を向けた。 長門の傍から決して離れようとしなかった、キングスへ向けて。 そして―― 「モッス!」 カラスが長門を抉ろうとした直前―― ボゴォォォオオオオオオオオン!!! 地を揺する大爆発が巻き起こった。    ▽ 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:53:44.31 ID:lqbmSPIb0 舞い上がった砂埃が視界を塞ぐ。 その時…… パサッ。 目の前へと力無く落ちてきたもの。 眼鏡。 この地味なフレーム。 どこかで…… やがて砂埃が収まると、視界が拡がっていった。 その先に待っていた光景。 コンクリートが大きく抉れ、土色の地面はむき出し。 近くにあった木も爆風で薙ぎ倒され、部室棟に至っては一瞬にして新たな出入り口が作られていた。 そこに怪物カラスの姿は無かった。 同時に、長門の姿も、キングスの姿さえも無かった。 「この眼鏡……」 古泉がそれを拾い上げ、まじまじと眺めている。 やがて俺達は、何も言わずにその場を後にした。    ▽ 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 00:56:09.45 ID:lqbmSPIb0 ◆現在地 渡り廊下(1F) − 中庭 ◆仲間の状態 キョン  体調:万全   精神:万全   装備:焦げたキーボード タイプ:平凡 古泉  体調:疲労   精神:焦り   装備:特に無し      タイプ:魔法使い? 長門  死亡。 ◆小目的 『朝比奈みくるとの合流』 ◆MAPの繋がり                        旧校舎(4F)    新校舎(4F)                          |           | 部室棟(3F・演芸部)          旧校舎(3F) −  新校舎(3F)    |                     |           | 部室棟(2F) − 渡り廊下(2F) − 旧校舎(2F) − 新校舎(2F)    |                     |           | 部室棟(1F) − 渡り廊下(1F) − 旧校舎(1F) − 新校舎(1F) − 玄関                           |                         体育館 271 名前:1[] 投稿日:2008/07/10(木) 01:03:57.68 ID:lqbmSPIb0 どうしようかな、切りがいいしこの辺りで一旦終わっちゃっていいかな? 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 01:16:38.22 ID:lqbmSPIb0 その辺の生き死にに関しては結構シビアに判定してます なんと言いますか少年マンガ的ノリで、伏線も無しに安易な奇蹟が起こるのは飽きちゃったので 基本的に、一度落とした命は二度と取り戻せません まあでも長門に関して言えば・・・、それにここが”涼宮ハルヒの憂鬱”という世界にあるという点も・・・ ただ、確率は極めて低いし、むしろこのままだと全滅しそうな予感も >>274 実はキョン以外の視点だと、内情が書けないという縛りがあるんですよね みくる・古泉・長門なんかは原作を読んでいても胸の内を明かしてませんから辛いです 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/10(木) 01:20:29.74 ID:lqbmSPIb0 それでは長々とお付き合い頂き、誠にありがとうございました 何回も文を推敲するタイプの自分にとっては、かなりの冒険で楽しめました ではまた次の機会にでも