涼宮ハルヒの殺害 1 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 20:43:08.64 ID:4Ms1lzpx0 いつものように部室に行くとそこには血まみれの朝比奈さんと包丁を持ったハルヒがいた 「お・・・おいハルヒ!お前いったい・・・」 「はぁはぁっ・・・キョン逃げるわよ!」 興奮しているようなハルヒ 3 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 20:43:51.89 ID:4Ms1lzpx0 「お・・おいちょっとま・・」 「うっさいわね!早く来なさい」 「うおっ」 どさっ いきなり引っ張られて体制を崩して倒れてしまった 朝比奈さんの血が俺の制服にもべっとりとついた 「あんたここにいたら疑われるわよ。さぁ早く行くわよ」 ハルヒはまるで言うことを聞かない犬を見るような目で俺を見ると同時にまだ完全に立ち上がっていない俺を引っ張る 「ま・・まてよ。まずは朝比奈さんを・・・」 「もう死んでるわ」 ハルヒは冷静に言い放った。 俺は反論しようと思った そんな時小泉と長門の声が聞こえた 『今は涼宮さんに従ってください』 『・・・朝比奈みくるは私が再構成しておく・・・だから今は涼宮ハルヒにしたがって・・・』 また心の中に話しかけてきやがったのか。 しかしいったいどこに行くというんだ 俺は朝比奈さんの血のりがべっとりついているし 『わからない・・・でも今は涼宮ハルヒにしたがって・・・』 4 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 20:49:11.35 ID:4Ms1lzpx0 小泉も追随する 『このまま涼宮さんをほっておけばヤケをおこしてまた死人が出る可能性が高いですよ』 よく見るとハルヒも制服に返り血がついているようだった。 「おい・・・こんな状況でいったいどこに行くってんだ?制服にも血がつきまくってんのに」 「とにかく遠くに逃げるのよ。服は途中で買うわ」 俺には選択権はなかった。 もう死人は出さないほうが良いだろう 9 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 21:01:05.78 ID:4Ms1lzpx0 「でどうすんだハルヒ?」 「とりあえず車ね。この服で電車じゃ目立つわ」 いきなりすごいことを言い出しやがる。免許もないくせに車とか・・・ 「免許がねーだろうが。運転できねーよ」 「いちいちぴーぴーうっさいわね。車なんてアクセル踏めば動くのよ。」 はぁ。まぁ車なんてそうそうみつかんねーだろうし見つかったとしてもかぎかかってんだろ 「あっ。あったわ。」 ハルヒが見つけたのはなんとも早そうなチューンされたスカイラインGTRだった 「これにしましょ。キョン開けなさい」 開くわけないだろと思いながらもドアに手をやる ガコッ びっくりした。この車の持ち主はバカなのか?キーまでついてやがる それともこれがハルヒがのぞんだことだからそうなったのか? 13 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 21:23:03.56 ID:4Ms1lzpx0 「当然お前が運転するんだろ?俺は運転できないぞ」 「はぁ?レディに運転させる気?わかったわ。運転の仕方教えるから見てなさい」 ギャリュリュリュリュリュリュブローンブロンブロン 音がでかい・・・だから持ち主はキーつけっぱなしだったのか 「おい、早く行こうぜ。音がでかくて持ち主か来ちまう・・・」 「わかってるわよ。えーとこれがサイドブレーキだから・・・」 ギャギャギャギャギャギャ 急発進するGTR ゴン! 「うおっ、おい急発進すんなよぶつかっただろ!」 「仕方ないじゃない初めてなんだから」 14 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 21:39:30.94 ID:4Ms1lzpx0 一応何とか発進したがいったいどこに行くんだろうか? 「どこに向かう気だ?」 「とりあえず着替えたいから私の家。父さんの服でよかったら貸すわよ」 他人の服というのはあまり借りたくないものだがこの状況では仕方ないだろう 「ありがたく借りさせてもらうとするよ」 「わかったわ。車に持ってくるから」 程なくしてハルヒの家に着いた ハルヒは待っててと言い家に行き俺は車で待っていた。 その間俺はふと後部座席を見た。 見てびっくりした。 なんと刀やら拳銃やらマシンガンやらが無造作においてある なぜこんなものがと思うと同時に俺はこんなものを所持している集団を知っている 暴力団だ・・・ 16 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 21:55:17.93 ID:4Ms1lzpx0 コレをハルヒに報告したらとんでもないことになるだろう。 隠さねば そうこうしているうちにハルヒが戻ってきた 「はい。これあんたのね」 「ああ、ありがとさん。」 ・・・・ 「あの・・・着替えるんで出てってもらいたいんだが」 「嫌よ!この状況で外に出るなんて危険じゃない。それにあんたの着替えなんて見ないわよ」 ああそうだったな。こいつは朝比奈さんの着替えもわざわざ手伝っていた。そういうやつだ 20 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 22:17:59.02 ID:4Ms1lzpx0 着替えも終わりハルヒが持ってきたおにぎりを食べながらこれからどうするかを考えていた 着替えの途中ハルヒがちらちら見ていた気がするが気のせいだろう 興味もないだろうしな 「これからどうするんだ?」 「東京に行きましょ。人が多いからまぎれられるだろうし。」 ハルヒ・・・まったく単純だ。あきれるほど単純だ 「東京は人も多いが警官も多いぞ」 「いいじゃない望むところよ」 何が望むところだよ。警察と戦うつもりなのか? しかし俺も実は東京には一回行ってみたかった コレといってどこに行くわけでもないわけだからよしとするか この車が見つかったように何とかなるだろう 21 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 22:28:07.53 ID:4Ms1lzpx0 「じゃあ東京に行くか」 「よし!じゃあ決まりね!今度はキョン!あんたが運転しなさい!」 いきなりだな。確かにさっきハルヒが運転したのは見ていたが・・・ 「無理だぞ。俺は運転したことない」 「私だってさっき始めて運転したのよ。だからできるわよ。」 もはやこうなってしまってはハルヒは人の言うことを聞かない 「わかったよ運転すりゃ良いんだろ?」 「そうそうそれでこそメンズだわ!」 28 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 22:55:12.28 ID:4Ms1lzpx0 俺はキーをまわしエンジンをかけた アクセルを踏み発進する ハルヒのを見ていただけにうまくできた 「できるじゃない。この車カーナビついてるから東京に設定するだけで着くわね。」 カーナビは高速に乗るように指示してきた 車運転初体験の俺にとって高速は未知の世界という奴である 券を取って高速に乗ったはいいものの高速のルールがわからねぇ そんな時だった 小泉と長門からテレパシーが来たのは 『朝比奈さんの死体が警察に見つかりました』 どういうことだ?長門が再構成したんじゃなかったのか? 『朝比奈みくるの質量が大きすぎて再構成できなかった』 30 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 23:01:37.10 ID:4Ms1lzpx0 なんだと・・・ てことは・・・ 『その後全員が教室に集められ居なくなったのがあなたと涼宮さんだけということになり、警察があなた方を・・・』 『こんなことになってごめんなさい。私が再構成をしくじったばっかりに・・・』 その後小泉と長門のテレパシーは途絶えた そんなことより気になったのは長門が謝ったことだ そんなことが今まであっただろうか・・・ きっともうどうしようもないことを悟っているんだ ちくしょう。俺の人生を俺の世界を終わりになんかさせない 32 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 23:25:14.91 ID:4Ms1lzpx0 そういえば高速の金のことを考えていなかった 「ハルヒ、お前金いくら持ってるんだ?高速降りれるくらいあるか?」 「一応さっき家帰ったときにとってきて5万くらいね。あんたいくら持ってるの?」 「俺は1万5千円だ」 ちょっと恥ずかしかったが俺は家にも寄ってない それはハルヒも理解してくれているようだ 「この車の中にはお金ないのかしら。」 ドキ!後部座席は絶対に見せてはいけない あれだけは絶対に 「あ、さっき探したけど何もなかったぜ。」 運転しながらホラを吹くのはけっこうつらい 運転にもホラにも神経を使うからだ 35 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/08(日) 23:52:28.11 ID:4Ms1lzpx0 「なんかあんたしどろもどろしてない?」 「ち・・違う!運転してるから」 取り繕ってももう遅かった 後部座席を見るハルヒ 「うわ・・すご」 「コレ本物の拳銃よ!すごいわ!」 はぁ・・やはり無理だったか とりあえずサービスエリアよるか 「とりあえずサービスエリアによるからそれしまえ」 そのときハルヒは黒いアタッシュケースを開けた 「すごいわ!ホラ見てキョン!こんなにお金が詰まってるわよ!」 そこには一万円が1000万はあろうかというくらい詰まっていた 「これだけあれば東京で遊べるわね。」 警察に捕まらなければの話だがな・・・ そんな時だった 後ろから「前の車止まりなさい」というのが聞こえたのは 37 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 00:05:48.19 ID:E11S8zqd0 完全に警察だ・・・ 初めて運転する高速でそんなに速度も出せるわけない てことは俺らが載ってると見込んで止めている いったい・・・どうしたら・・・ 「アクセル限界まで踏んで!!」 ハルヒがそういった 俺にも考える暇はなかった ブオーーン さすがチューンされているらしくかなり早い さっきの声ももはや聞こえなくなった。 「やるじゃないキョン!」 ハルヒはそういいながらマシンガンを手にしていた 39 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 00:18:52.25 ID:E11S8zqd0 「おい、やめとけよ。ぶっ放すんじゃないぞ」 「なによキョンは臆病者ね。もう一人殺してるんだからどっちでも同じじゃない!」 そういえばこいつは朝比奈さんを殺してるんだよな・・・ 特殊な状況過ぎてそのことを忘れていた。 そうこう考えているうちに警察が追いついてきた。 窓から体を半分出すハルヒ。 「かかってきなさい!警察の分際で私に勝てるわけないんだから!」 44 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 00:31:56.93 ID:E11S8zqd0 バラララララララララ 「おいハルヒ!やめろ!」 ドッカーン でかい音がした。たぶん撃たれたパトカーが爆発したんだろう・・・ 俺も警察は別に好きじゃないが何も爆破しなくても・・・ 「うるさいうるさいうるさーい!黙りなさいキョン!覆面パトカーも爆破したわ。私の勝ちね!」 こうなっては誰もハルヒを止められない・・・たとえアメリカ軍でも無理だろうな 「わかった。とりあえず警察は制圧したんだしちゃんと座れ。危ないぞ」 「それもそうね。」 46 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 00:38:42.69 ID:E11S8zqd0 しかし考えなければならないのは今後である こうなっては確実に警察が集まってくるだろう。 「ねぇキョンおなかがすいたわ。サービスエリアで何か食べましょ。警察が来る前に」 ハルヒも警察が集まってくることぐらいはわかっていたか。それだけでちょっと安心できた。 しかしとりあえず俺も何か食べないと腹が減りすぎて死にそうだ サービスエリアによるのは確定だろう。 56 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 01:04:00.40 ID:E11S8zqd0 サービスエリアに入り腹ごしらえ 平日の昼だけありガラガラだった ハルヒはカレー、俺はラーメンを食べた その後なんとなくトランクには何が入っているのか気になり見てみた。 というか見ようといったのはハルヒだがな・・・ ガコッ 見るとそこにはバカでかいバズーカが入っていた 「すごいわよキョン!コレさえあれば自衛隊ですら逃げていくわ!」 確かに・・・俺は言葉を失った いったいこの車の持ち主はどんな奴なんだろうか・・・ 嬉々としてバズーカを車の中に運び込むハルヒ 俺は言った 「お前これ使う気・・・か?」 「ええそうよ。問題ある?」 60 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 01:17:30.92 ID:E11S8zqd0 車に乗り出発。 ここで俺は核心に触れる 「なぁ・・なんで朝比奈さんを・・・刺したんだ?」 「そんなことどうでも良いじゃない!」 いきなりキレたハルヒ。しかしそんなことで俺はこの質問を終わらせるわけにはいかない 俺の人生はお前に振り回されるためにあるんじゃないんだからな 「よくねーよ。こんなことに巻き込んでおきながら理由もしゃべらない気か?」 「・・・みくるちゃんにむかついたのよ!それだけ!」 むかついた?何に対してむかついたんだ? 「言えよ。むかついた理由をさ」 「・・・・・・・・・・・・」 ハルヒは黙ってうつむいてしまった。 顔を赤くして涙を流しているようにも見える。 62 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 01:23:42.92 ID:E11S8zqd0 「・・・みくるりゃんがぁ・・・えぐっ・・・えぐっ・・・キョンのことぉ・・・えぐっ・・・」 確実に泣いている それに俺のことでもめたらしい・・・ 一応おれも勝手に当事者ってわけか・・・ 「・・・キョンのことぉ・・・好きって・・・えぐっ・・・言ったからぁ・・・私もキョンのこと好きなのにぃ・・・えぐっ・・・えぐっ・・・それでぇ・・・気がぁ・・・動転してぇ・・・」 俺はマジでこのときわけがわからなかった 今までモテたことのない俺がいきなり殺してまで奪われるような男になったのだ 俺のほうこそ気が動転しちまうよ 69 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 01:36:31.54 ID:E11S8zqd0 「・・・だからって殺すことはないだろう」 「だってみくるちゃんが・・えぐっ・・・キョンに告白するって言うから・・・えぐっ・・・みくるちゃんはおっぱいも大きいし・・・私・・勝てないと思って・・・」 俺はもう放心状態で運転していた。 白バイが近づいていることなどまったくわからないくらいに 白バイはすぐ俺らの横についた。 「キョン白バイよ!」 涙を拭いたハルヒが言う 「えっ?」 たぶん覆面パトカーが爆破されたことが連絡され一番近かった白バイだろう 「キョン窓開けなさい」 拳銃を握りながら言うハルヒ それは白バイを撃つという意思表示とともに窓を開けなければ俺を撃つといっているようにも見えた 71 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 01:48:55.59 ID:E11S8zqd0 「わかったから。ちょっとまて」 パワーウィンドウを開ける その瞬間俺の鼻先を弾丸がかすめて行った そして白バイは俺たちの視界から消えたバックミラーで確認すると白バイ隊員の心臓に一発で命中したらしい 「やったわ!」 「おいあぶねーじゃねぇか。撃つ時はいえよな!」 まったく。あと数ミリ前に出てたら俺の鼻はなかったぜ 77 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 02:08:25.59 ID:E11S8zqd0 そうこうしているうちに東京も近くなったようだ ナビには首都高が渋滞してるから早めに降りろと出ている 俺たちは横浜で高速を降りることにした 「で、東京までは来たけどこっからどうすんの?」 「うーん・・・キョン東京に知り合いいないの」 「いない」 いたとしても犯罪者の知り合いをかくまってくれるような人はそうそういないぞ 「知ってるキョン?東京にはお金持ちの家が多いって」 「まぁ多いだろうな。地価も高いだろうし」 「でもお金持ちの人って忙しいし休みになったら海外とかに旅行に行くわ」 ここまで言われればハルヒが何をしようとしているかわかる。 「金持ちの家に勝手に住むってことか?」 「そういうこと。それにお金持ちの家って部屋もいっぱいあるし帰ってきたって隠れられるからもってこいじゃない!」 82 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 02:24:04.99 ID:E11S8zqd0 俺はヤバいだろと思ったがそれ以上の案も思い浮かばなかった 「で、家はどうやって見つける?車が止められるようなところがないとだめだぞ。警察にこの車が見つかるわけには行かないからな」 「とりあえず六本木に行きましょ。私の知ってる情報によれば麻布ってとこが高級住宅街らしいわ」 「わかった。とりあえずカーショップによるぞ。ナンバーを見えにくくするカバーがあったはずだ。あれをつける」 自分でもこの発言にびっくりした。確かに警察には捕まりたくないが自分から隠蔽工作を提案するなんて・・・ 俺も深層心理では必死なんだろうか カーショップで買ったカバーをナンバーに取り付ける 時間は夕方。いろんなところの電気がつくころ。 「このまま麻布に向かうぞ」 「わかったわ。このくらい暗ければ明かりがついていない家を狙えば良いから楽ね」 85 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 02:36:53.84 ID:E11S8zqd0 麻布に向かう途中ハルヒが腹が減ったと言ったのでマックのドライブスルーに寄りテリヤキバーガーを買う 俺はポテトを食べた。 麻布に向かう途中の六本木の交差点 ここで事件は起こった。 「もうちょっとで麻布だぞ」 「赤信号なんて無視しなさいよ!」 「無茶言うなよつかまる・・・」 おれは見たくないものを三方向にみた 「どうしたのよ?」 「パ・・・パトカーだ」 「えっ!」 なぜ三方向にいるのか・・・そんなのはバックミラーをみればわかることだった 「か・・・かこまれたっ!」 89 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 02:49:11.13 ID:E11S8zqd0 「なんで囲まれてるのよ?・・・ぐ・・偶然じゃないの?」 「偶然にしちゃできすぎてる」 くそっこんなとき警察無線の傍受ができれば・・・ しかしそんなこと考えたってしょうがない。もしかしたらハルヒの言うとおり偶然かもしれない 「ハルヒ・・・麻布はいったんあきらめる。このパトカーたちが俺らを追ってるのかそれとも偶然かどっちかわかるほうが先だ。」 「わかったわ」 警察はこんなに人が多いところで荒っぽいことはできない。 俺はとりあえず人が少ないであろう海のほうに走り出した。 91 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 03:02:34.29 ID:E11S8zqd0 案の定といったら良いのか パトカーは俺たちにぴったりついてくる。 まるで「わかるだろう?」と言われているように 冷や汗をかきながら埠頭につくころにはパトカー、覆面パトカー、機動隊合わせて20〜30台はある大編隊になっていた。 そしてこの埠頭に自分たちが追い込んだかのように埠頭に入ったとたん 「前の車止まりなさい」 と言ってきやがった 無理に決まってる 俺だってあまり止まりたくないし止まることをハルヒが許さないだろう 「キョン確か中学生の時剣道部だったでしょ?」 ハルヒがおもむろに刀を見せる 「私が警察をひきつけるからキョンは裏から回ってコレで警察をつぶして」 「・・・わかった。」 普通なら刀で警察と戦うなんてばかげているように見えるかもしれない しかし、この刀を見たとたん・・・勝てる気がした 95 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 03:21:25.64 ID:E11S8zqd0 車を止めるとハルヒは震えていた。 無理もない。 これから警察と一戦交えようってんだ 俺だって不安だ。 「ハルヒ大丈夫か?」 「だ・・・大丈夫よ。警察なんか私にかかれば赤子同然!」 いきがってはいるが声は震えていた 俺はハルヒの手を握ってやった 「大丈夫だ。すべてうまくいく。」 するとハルヒの震えは消えみるみる自信に満ち溢れた顔になっていった。 「そうね!やるわよキョン!」 96 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 03:33:45.47 ID:E11S8zqd0 「車から降りたらキョンは目立たないようにコンテナの間に入って行って」 「ああ。」 ハルヒは両手にマシンガンを持っていたそれ以外にも後部座席にはいろいろ武器があるから心配しなくても大丈夫だろう ハルヒは先に車から降りた。自分にひきつけるためだろう。 ハルヒがマシンガンをぶっ放し始めたら俺が降りる合図だ。 「いっくわよ〜」 バラララララララララララララララ すかさず俺が降りコンテナの間に入る しかしハルヒは頭がいい 警察を直接撃たず警察の横に10個ほどあるドラム缶を撃っている ドゴォーーン ドーン ドーン ドーーン いきなり警察の半分が死んだと思われるほどの大爆発 それでこそハルヒだ 100 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 03:47:52.66 ID:E11S8zqd0 俺も負けちゃいられない 走って警察の後ろまで行く。 すると気取った警官が本部に無線で連絡を取っているようだった まったく 前じゃ下っ端警官ががんばっているってのにお前らは安全圏でおしゃべりかよ 余裕だな そんなことを考えながら刀を抜く 刀を抜くと体が勝手に動いた気がした。 まるで刀に引っ張られるかのごとく これもこの刀の力なのか 「うおおおおおおおりゃぁぁぁ!!」 ブシャッブシャッ このとき俺ははじめてこの刀の名前を知ることになる。 101 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 04:06:21.24 ID:E11S8zqd0 刀身に書いてあった名は『試作村正』 俺はこの刀の伝説を知っている。 長門から借りた本に書いてあった 最初に作られた村正は切れ味もよく軽さもすばらしかったと しかしどの侍も使いこなせなかった 理由はこの刀が暴れ馬のごとく持ち主を振り回し勝手に切りまくると そんなすごい刀を俺が手にできるとは ってそんなこと考えてる暇はない ハルヒだってがんばってるんだから俺も全力で立ち向かわなければ 103 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 04:33:27.41 ID:E11S8zqd0 俺は切り倒した奴から無線を奪い取った そして俺はこいつの名前を確認する 「おい、何かあったか?」 無線から声がする無線ってのは音質が悪いからすり替えたってバレやしない そう思った俺は 「ああ、いや何でもないっす。こっちは順調ですんで。もう少しで確保できそうです」 「そうか。なら応援はいらんな」 「はい」 うまくいった。 別に応援が来たって勝つ自信はあるがどっちかといえばこないほうがいいからな そうこうしているうちに立っている警官はいなくなっていた 立っているのは俺とハルヒだけだ 105 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 04:53:05.20 ID:E11S8zqd0 ハルヒは何かをやり遂げたといった顔をしていた 「ハルヒ?」 「なに?」 「行くぞ。早くここを立ち去ろう。また警察が来ても厄介だ。」 「そうね。あ、車も変えた方が良いんじゃないかしら?」 ハルヒさすが! ちょうど覆面パトカーの中にBMWの車があったっけ 武器さえ載せかえればすぐ出発できるな 「よし。そうしよう。覆面パトにいい車があったんだ」 「いいわね。覆面パトなら無線もついてるだろうし。」 俺たちは武器を移し変え車に乗り込んだ。 「よし、このまま麻布の住宅街に行こう!」 「レッツゴー!」 106 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 05:09:35.27 ID:E11S8zqd0 麻布につくと明かりのついていない家を探した 「しかし、こういう家ってセコムとかついてるんじゃないのか?」 「じゃーん!これなーんだ!」 ハルヒはパソコンを見せた 「パソコンだろ?」 「ただのパソコンじゃないわ。さっき他の覆面パトカーを物色してコレを見つけたの」 「で、そのパソコンがどうしたんだ?」 「このパソコンでセキュリティロックが解除できるの」 !!! マジなのか?ていうか武器を移し変えるのに精一杯だった俺に対して他のパトカーを物色するなんて・・・ ハルヒはやっぱりすごい 108 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 05:45:20.77 ID:E11S8zqd0 「たぶん強行突入用ソフトだと思うのよね。起動するとマップが出てきてこの家のセキュリティを解除しますか?って出てくるの」 「すごいなおい。」 「でもその前に侵入する家を探しましょう。そうじゃなきゃコレも使えないわ」 俺たちは明かりのついていない大きな家を物色していた。 20件を過ぎたあたりだろうか? 明かりのついていない家を見つけた。 ポストに新聞が溜まっていて、いかにも人がいなそうな雰囲気だ 「ここなんて良いんじゃないか?」 「そうね。だいたい大きさもちょうど良いし。ロックを解除してみるわ」 カタカタとまるで慣れているかのようにキーボードを叩くハルヒ 俺はハンドルに腕をかけながら標的の家を見ていた。 洋館と和風の家両方があり庭が多少ある。 車は庭に止めればいいだろう。 114 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 06:20:58.82 ID:E11S8zqd0 「解除完了よ!」 「よし。突入だ。」 車から降り門を開け車で中に入った。 家には鍵がかかっていたが裏口には鍵がかかっておらず入るのは容易だった。 「これでねぐらの心配はなくなったな」 「ええ、そうね。早くお風呂に入りたいわ。どこにあるかしら」 風呂を探しに行くハルヒ 金持ちの風呂はそれこそすごい風呂なんだろうと思うが広すぎてどこにあるかわからないという不便な面もある 金持ちも大変なんだなぁと思っていたときハルヒの声が聞こえた 「キョーン!お風呂あったわよ」 115 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中[] 投稿日:2008/06/09(月) 06:50:56.52 ID:E11S8zqd0 「ハルヒお前先に入れよ。」 やっぱここはハルヒに譲るべきだろ。 「う・・うん・・・・・・キョンも・・・一緒に・・・」 「ん?なんか言ったか?」 「な・・なんでもないわ」 なんか言ってたと思ったがまぁいいか。 ハルヒがまさか言うわけないし 「そうか。じゃ俺はあっちの部屋でテレビでも見てるよ。」 「わかったわ。着替えを探してから入るから。」 そりゃそうだ。ここはでかい家だし服もそこそこあるだろう。 問題はこの後どうするか。そこそこ食料も有りそうだし。ここにいるのが得策かもしれんが・・・ いつまでもいるというわけにもいかんだろうし・・・ 116 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 07:10:58.88 ID:E11S8zqd0 学校あるんでとりあえずここまでで。トリ付けときます 戻ってきてスレが残っていたら書きたいと思っています。 (書く時間があればいいなぁorz) あ、でも別に続き書きたい方いれば書いてもいいですよ もしスレ残ってなくても新しく建てて転載して書くかもw その時は見に来てくださいねw 141 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 15:47:28.80 ID:E11S8zqd0 そういえば気になったのは庭にあった無数のタイヤ痕だ 金持ちの家の庭とはおおよそ思えないほどの荒れよう・・・ 最初はこの家の家主がバイク趣味があるから荒れてるのかと思ってたが家の中にはバイク関係の品は一切ない・・・ ということは外部の誰かの仕業かなんかか? 一応俺らの車は奥のほうに止めてあるから見つかることはないと思うが・・・・ そんな考えをめぐらせているうちにハルヒが風呂から上がったようだった。 「キョン〜あがったわよ。」 「わかった。じゃあ俺も入らせてもらうぞ。」 俺も着替えを探し風呂に入った。 今日一日を思い出すと興奮と心配で眠れないが今後を考えれば寝ておいたほうがいいだろう。 ハルヒはネットでニュースなんかを調べているようだった。 幸い俺たちのニュースはまだ報道されておらず千葉の立てこもり犯のニュースがトップに来ていた。 144 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 16:02:14.23 ID:E11S8zqd0 俺は寝るために寝室を探していた。 キングサイズのベッドが置かれた部屋ひとつは見つかったがそれ以外にベッドが置いてある部屋が見当たらない しょうがないのでハルヒの居る部屋に戻る 「寝室見つかった?」 「ああ、ひとつだけな。」 「えっ?」 ハルヒはびっくりと同時に赤面していた 「しかもベッドもでかいのがひとつ・・・仕方ないからさハルヒ寝ろよ。俺はここのソファで・・・」 そのときハルヒが搾り出すような声で俺の言葉をさえぎった 「い・・・一緒に寝ましょ。」 その言葉に多少驚いた でもいくらハルヒといえど女の子だ 一緒に寝るわけにはいかないと俺は思った 「・・・さすがにそれは・・・俺はソファで・・・」 「もう!いいから!レディに恥かかせる気?それにソファなんかで寝たら疲れが取れないわよ」 俺は半ば強引に寝室に案内されせられた 147 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 16:10:55.85 ID:E11S8zqd0 俺だって男だ。 こんな展開になれば期待もする。 部屋に入ったらハルヒが脱ぎ始めるんじゃないだろうかとかキスされるんじゃないだろうかとか しかしそんなのはまったくなかった。 落胆しながらもちょっと安心してたりなんか複雑な気分だ 普通にベットに入る。 俺はさっきも話したとおり、今日のことを思い出し心配と興奮で眠気などまったく湧き出してこなかった 10分20分30分と時間が過ぎたころだったろうか。ハルヒが話しかけてきたのは。 「キョン起きてる?」 「ああ、起きてるぞ」 「もっと近くに行っていい?」 「あ・・ああ。」 ハルヒが俺のそばに来た ていうかハルヒさん、近づきすぎでしょう・・・ 胸が・・・吐息が・・・ 148 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 16:21:54.96 ID:E11S8zqd0 そんな状況の中ハルヒは話始めた 「怖いの。今はキョンがいるからがんばれてる。でもキョンが居なくなったら私・・・私・・・」 「大丈夫だ。俺はどこにも行かない。約束するぞ」 「ほんとう?」 「ああ、本当だ。俺は消えたりしない。」 俺は本能的にそう口走っていたのかもしれない 理性ではハルヒに振り回されたくないとか思っていたけど本能では惹かれあっていたんだな・・・ 「キョン・・・」 「ん・・なんだ?」 「キョン大好き」 チュッ いきなりの出来事だった。ハルヒがキスをしてきた。しかも自分から舌を入れてきている。 俺もそれに答えるかのように舌で答えた 149 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 16:27:12.17 ID:E11S8zqd0 その後俺たちは本能で愛を求め合った 「ハルヒ!」 「キョン!」 「ハルヒ!!」 「キョン!!」 「ハルヒ!!!」 「キョン!!!」 俺とハルヒはこの日結ばれた。 154 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 16:50:16.87 ID:E11S8zqd0 次の日は金曜日だった。 俺はハルヒに起こされた。 「キョン起きて・・・朝よ」 「ああ、もう朝か・・・」 俺はハルヒの顔をみて昨日のことを思い出し赤面した。 それはハルヒも同じだったようで 「な・・・なんか恥ずかしいわね・・・」 「そ・・・そうだな、照れるな」 どれでも俺は部屋の外からいい匂いがするのをみのがさななかった 「な・・・なんか良いにおいするな」 「ふっふーん!私が朝ごはん作ったのよ」 「本当か!?」 俺はうれしくて部屋を飛び出しその匂いの方向へと走った するといかにも新婚の朝ごはんといったようなものがならんでいる 「ちょっとキョン!興奮しすぎよ!」 「だってこれハルヒが全部作ってくれたんだろ?」 「当たり前じゃない!私にかかればちょちょいのちょいよ!」 155 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 16:59:39.77 ID:E11S8zqd0 早速食べさせてもらうとするか 「いただきます」 「どうぞめしあがれ!」 俺は最初にみそ汁を飲んでみた 「どうどう?」 「うまいよ!すごくうまい!」 「本当!?良かった!!」 みそ汁以外もすごく美味しかった。 その時俺はハルヒの左手に絆創膏が貼ってあるのを見た。 きっと料理をしていて切ってしまったんだろう。 俺はそのことには触れなかった 完璧を自負するハルヒにそんなことを聞くのは野暮ってもんだ ありがとうハルヒ。 156 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 17:06:41.51 ID:E11S8zqd0 その日は夜までずっと新婚生活みたいな生活をして過ごしていた 耳かきしてもらったり風呂で背中を流してもらったり。 こんな状況の中でこんなに幸せで良いのかと思うほどだった でもそんな幸せも長くは続かなかった。 それは夜に起こった 俺たちがテレビを見ていた時おこった ドルルドドドドドドドドルルドドドド 何台かのバイク音だった。 「ねぇキョン・・・これって・・・どういうこと?」 「俺にもわからんが警察でないのは確かだな。音がうるさすぎる」 そのとき外から声が聞こえた 「あの家今日は明かりがついてますよ」 「よーし!いつも使わせてもらってるご挨拶にでも行こうか!!」 「イェー!!!」 159 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 17:29:26.68 ID:E11S8zqd0 これって相当やばいよな たぶん族ってやつか? 「ハルヒ逃げるぞ」 「えっ!」 「とりあえず車に。」 俺たちは家を出て車に乗り込んだ その数秒後だった 窓ガラスが割れる音が聞こえてきたのは 「逃げ切れるの?門は正面にしかないわよ」 それが問題だ・・・でも今は 「やるしかねぇだろ!」 ブロンブローーン 急発進するBMW 警察無線ではここのことをしきりに言っている。いつもの族のたまり場なんだそうだ もうじき警察も族目的で来る そのまま見つかれば俺らも逮捕だ。そんなのはまっぴらごめんだ 163 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 17:44:30.89 ID:E11S8zqd0 族の前に姿を現す俺たち 「へへへ〜逃げようったって無駄だぜ家主さんよぉ」 鉄パイプがサイドミラーかすめる 「おいおい逃げんなよ臆病家主よぉ!俺たち倒さなきゃここもらっちゃうよ〜」 ええい!俺たちは家主でもないからこの家ならくれてやる! だからどけ! そう思ったところで相手は人の心を読めるほど頭がよさそうじゃない そう思ったとき ハルヒがキレた 「誰が・・・誰が・・・誰が臆病者ですって!!!!!!」 マシンガンを手に取りパワーウィンドウを開けるハルヒ 「うりゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ」 バラララララララララララ!!! 165 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 17:49:56.68 ID:E11S8zqd0 どんどん倒れていく族たち そして窓から体を半分以上出しながら撃つハルヒ 「死になさいクズども!!!!!」 そして一台のバイクのガソリンタンクを撃ち抜いた次の瞬間 ドグォーーーン!!!! でかい爆発とともに連鎖爆発していくバイクたち ドーン!ドドーン!!ドーン!!! 俺たちが門から出るころには立っている族など一人も居なかった 168 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 17:53:57.29 ID:E11S8zqd0 数分後 警察無線にて 「今族のたまり場につきました」 「よし今日こそは一網打尽にして捕まえろ!」 「わかりまし・・・」 「どうした?」 「す・・・すごいことになってます」 声が裏返っている捜査員 無理もない。あの惨状を目の当たりにすれば・・・ 「だから何があったんだ」 「ぜ・・・全員死んでます。バイクもすべて燃えて・・・」 「な・・・なんだと」 170 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 18:03:17.18 ID:E11S8zqd0 ハルヒはやり遂げたといった顔をしながら 「私のおかげで悪が滅びたわ!」 だと・・・ まったくこいつはすごいよ。 俺たちの車から一番遠いバイクのタンクを撃ち抜いて連鎖爆破させ俺たちに爆発の衝撃がこないようにするなんてな まさに神といったところか 「これからどうする?あの家にはもう戻れないぞ。」 「また新しくどこかの家を狙ってもいたちごっこかもしれないわね・・・」 ハルヒにしては珍しく考え込んでいるようだ 「そういえば千葉の立てこもりってまだ解決してないのかしら」 「ラジオつけてみるか」 ハルヒの言っている千葉の事件はまだ解決しておらずSAT隊員が総動員される異例の事態となっていた。 「今ならいけるかもね」 「何がだ?」 俺はハルヒに聞く 174 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 18:20:46.23 ID:E11S8zqd0 「ハイジャックよ!ハイジャック!今ならSATは千葉の事件で全員出てるみたいだし楽そうね」 ハイジャックが楽と来たか 俺には無理に思えてならないが 「ハイジャックなんてできるのか?だいたいあれはきちんと計画を立ててやるものだろう。行き当たりばったりでできることじゃないぞ」 「でも今なら普段より楽だわ。この機を逃したらまたいつハイジャックできるかわからない」 ハルヒの言うことは理屈が通っているんだかいないんだかまったくわからんな しかし毎度のこと俺にはいい案が浮かばない。 思い切りが悪いせいなのだろうか ハルヒの思い切りの25%でももらえればちょっとはましになりそうなもんだが この案で行くしかないか 「わかった行こう。」 そして俺たちは成田に向かった 176 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 18:30:34.51 ID:E11S8zqd0 「でハイジャックしてどこに行くつもりだ」 俺はそれが知りたかった。 始めていく海外がまさかこのような形になるとは思っても見なかったからな 「ハワイよ。あそこならそこそこ日本語も通じるし暮らしていけると思うの。」 なるほど。ハルヒも言語の問題は考えていたってことか。 めちゃくちゃやってるようで結構考えてるんだな。 「そ・・それにキョンとハワイに行きたいのよ。」 ああ、そういうことか。 「わかった。」 「でもなんで成田なの?羽田の方が近いし・・・」 「羽田にあるのは国内線用の小さい飛行機ばっかだ。対して成田は国際線用のでかい飛行機ばかり。成田の方が長距離フライトできるってわけ」 おれはこの情報をテレビで見たことがある。 元ハイジャック犯が「やっぱハイジャックするならなりたっすわ」と音声を変えて語っていたのを覚えている。 177 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 18:41:20.07 ID:E11S8zqd0 成田は静かだった。まるで俺たちを待ち構えていたかのように 俺たちはチケットもないしパスポートもない。 となれば車で滑走路付近まで行きタラップを使い武器とともに自力で乗り込まなければならない そのためまずタラップの位置を確認した そしてフェンスに車ごと突っ込むという作戦を取ることにしたのである ここまではハルヒと軽く計画を練った しかし実行となれば話は別 軽く実行とはいかない。フェンスから飛行機までスムーズにいかなければならない 「い・・・行くぞ」 「うん」 179 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 18:50:34.36 ID:E11S8zqd0 ガッシャーン まずは滑走路に居る飛行機の前に飛び出す 滑走を中止する飛行機 そして俺がが飛行機にバズーカを向けハルヒが成田に電話し 「飛行機が少しでも動いたらバズーカをぶっ放すわよ」 と脅しをかけた その間にハルヒはタラップを運転してくる 今度は 「飛行機のドアを開けなさい。開けないとバズーカぶっ放すわよ」 と脅し開けさせた。 いまさらながらバズーカの威力というのはすさまじいものなんだろうなぁと再確認する。 と同時にハルヒが武器を飛行機に運び終わったのを確認した。 182 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 19:05:10.91 ID:E11S8zqd0 「えーただいま私たちはこの飛行機をハイジャックいたしました。この飛行機の行き先をハワイに変更してもらいます。」 ハルヒが管制塔の人と話をしているようだ。 俺にまで聞こえてくるような大声で管制塔のおじさんは返してきた 「ばかな・・・いきなり乗ってこられてそんなことを言われてもだね・・・」 ハルヒも負けじと反論する 「あら、こっちには人質がいるのよ。そんな態度とったらどうなるかわかって言ってるんでしょうね?」 「うぐ・・しかしだね・・・」 さっきハルヒは話していた (あのねぇハイジャックってのはスピードが命なの。いかに早く管制塔の人に要求を飲ませるか。そうしないとすぐ警察があつまってきちゃって交渉の達人みたいなのがでしゃばってくるんだから) その通りだと思う。交渉のプロなんかがでしゃばってきたら高校生の俺らなんかすぐ言いくるめられちまうだろう。 それが命取りになる 185 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 19:40:20.84 ID:E11S8zqd0 ハルヒの交渉はかなりスピードを増している 「人質撃つわよ。いいのかしら。」 「わわわわかった。わかったから撃たないでくれ。今すぐフライトプランを作り直す」 この人たちも必死だ。 確かにいきなりフライトプランが変われば飛行機の交通事故が起こってしまうということだろう。 しかしハルヒも引かなかった 「出発してからフライトプランを練りなさい」 「無茶だ。そんなことしたら事故ってしまうぞ」 ハルヒは自信ありげに言い放った 「昨日ネットで調べたんだけどこの飛行機はブラジル行きだそうじゃないの。方向が同じなんだから出発後であってもフライトプランは練りなおせるはずよ」 さすがハルヒ!よく調べている。 「わかった。君の言うとおりにしよう。」 こうして飛行機は出発することとなる。 186 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 19:46:46.87 ID:E11S8zqd0 飛行機は離陸した と、何を思ったのかハルヒはいきなり客室と外のドアを開けた 片手にはバズーカを持っている。 「おい何する気だハル・・・」 おもむろにバズーカをかまえるハルヒ 「さよなら日本!」 次の瞬間ハルヒは管制塔めがけてバズーカを放った ドヒュー! 管制塔にバズーカが到達するまで1秒もかからなかった ドガーーン!! 「ハルヒ・・・お・・お前」 190 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 19:58:24.30 ID:E11S8zqd0 「と・・・・とりあえず・・・ふ・・・風圧がすごいから・・・し・・閉めろ」 ガッチャコッ 「で、ハルヒお前なんで・・・」 「管制塔に監視されたまま自由への旅立ちなんて嫌じゃない。それに管制塔なんてなくてもハワイくらいいけるわよ。」 そんなことを言いながら操縦室に向かうハルヒ。 「開けなさい。開けないと大変なことになるわよ。」 そんなことで開けるわけないと思ったらすぐに開いた どうやらさっきのバズーカがここでも聞いたようだ。 194 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 20:17:26.06 ID:E11S8zqd0 「どうするんだ?」 俺はハルヒに聞いてばっかりだなぁと思った。 しかし今回はちょっと嫌な予感がしてる 「運転するのよ!車だって運転できたんだからできるはずよ。まぁコレはあくまで機長が言うこと聞かなかったらだけどね」 まったくむちゃくちゃだよハルヒ 「さぁ機長さんハワイに向かってちょうだい」 「はい。わかりました。」 機長も逆らっても意味が無いとわかっているようだ。 198 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 20:36:02.08 ID:E11S8zqd0 本当にハワイにつくのだろうかと思いつつ機内食を食べ新聞の4コマを読んでいた そうこうしているうちにハワイに着いたようだった。 「おい、ハルヒついたな」 「ええ、そうね」 そう言うとおもむろにマシンガンを取り出すハルヒ バララララララララララララララ 機長他乗組員や乗客すべてを射殺した 俺が言葉を挟む余地すらないほどスピーディな銃捌きだった 205 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 20:50:02.50 ID:E11S8zqd0 「目撃者はすべて殺す。それが私のやり方よ。」 ハルヒはそういうと空港内に入っていった。 確かに今までの目撃者はすべて死んでいるが・・・ 本当は外から出たいところだが飛行機が空港にの入り口につけられているため空港に入るしかない この武器は絶対に金属探知機で引っかかるだろうという量である 隠してすらいないのだからたちがわるい この時点でハルヒがどういう行動に走るかは皆さんお分かりだろう そう、空港内の人間皆殺しである 「空港内に入ったら私は右あんたは左の人間をつぶして」 そういうと俺はマシンガンを手渡された。 209 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 21:04:53.97 ID:E11S8zqd0 「いくわよ。3、2、1、GO!」 バラララララララララララララララ さすがハルヒは慣れている 俺も必死で撃った ものの数秒で金属探知機のある部屋は制圧できた。 「ふぅ・・・やったな」 「いいキョン!これからはもう日本とは違うわ。相手より早く銃を抜かなければ殺される。そういう国よ」 俺もわかっていたつもりだったがハルヒの言葉で気が引き締まった気がする 「さぁどこから出るかが問題ね。」 それが問題だ。もしかしたらもうFBIかなんかきてるかもしれんし・・ 「正面からは出られないだろうな。職員用のところから出るか。」 「そうね。」 俺たちは職員用出入り口から外に出た。 すると、背後から妙な声がした 「アナタハニホンカラキタハルヒスズミヤデスカ?」 212 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 21:25:17.88 ID:E11S8zqd0 チャッ 「誰?」 ハルヒはそいつに銃を向けた 「オオットヤメテオイタホウガイイトオモイマスヨ。FBIソウサカンヲコロストアナタガタハスグニコロサレル」 片言の日本語をしゃべるそいつはFBIらしい 「じゃあどうしろっていうの?」 「イキテイタケレバオトナシクツカマルコトダ。」 「その要求は呑めない!」 バララララララララララララ ハルヒはマシンガンをぶっ放した その捜査官は蜂の巣になって死んだ FBIの交渉役の人間だったんだろうか? あっけない最後だった 219 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 21:42:47.07 ID:E11S8zqd0 「おい、やばいんじゃないのか?こいつ殺したらFBIが飛んでくるぞ!!」 「仕方ないじゃない。おとなしくつかまれとか言ってきたんだから」 まぁハルヒの性格を知っていればサルでも予測できただろうな キキーッキキーッキキーッ FBIとかかれた車が俺たちを取り囲む 「kill you!!」「ブッコロス!!」「kill you!!」 「ちくしょう!かこまれた」 「近接ならあんたの刀で何とかなるでしょ!」 そうか、その手があったか。 刀を抜く。俺はこの刀を抜いたとたんテンションが上がっちまう 「カモン!ホワイトキッド!キルユー!!」 221 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 21:51:07.16 ID:E11S8zqd0 やってやる。やってやるぞ!! 俺たちを取り囲むのはざっと見て30人程度 「うおりゃー」 ブシャブシャブッシャ 「ハァハァ見たかジャパニーズソードの威力をよぉ!」 「やっぱり私の見込んだ通りね。近接なら拳銃より刀のほうが強いのよ。行くわよキョン」 刀をしまうとやはりいつもの俺に戻っていた。 「あ・・・ああ。行こう。」 227 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 22:08:13.24 ID:E11S8zqd0 「このままだとまたFBIが追ってくるぞ」 「キョン何か良い案あるの?」 「ある。」 そう今回ばかりは俺のアイデアで行かせてもらう。 俺は日本の警視庁に電話した わざと片言の日本語で 「モシモシ?ソチラハニホンノケイシチョウデスカ?」 「はいそうですが。」 「コチラハハワイノFBIデス。ハルヒスズミヤホカイチメイヲツカマエタノデソチラニゴソウイタシマース」 「これはこれはありがとうございます。今回の件は内々に処理していますので手続きなど踏まず護送していただきたいのですがよろしいですか?」 「OKデース。デワAMA306ビンデオクリマース」 「本当にありがとうございます」 手続きを踏まなくて良かったのはうれしい誤算だった 次にFBIに電話をした 「もしもし日本の警視庁ですがそちらはFBIでよろしいでしょうか?」 「ハイ、コチラハFBIジャパンタイオウブデス」 「先ほどお願いした涼宮ハルヒの件ですが日本国内で見つかったのでこの件はなかったことに」 「ワカリマシタ。タイオウシテオキマス」 その後FBIの車両から奪取した大量のプラスチック爆弾をAMA306便に仕掛けた。コレを1時間後爆発するようにセットする そのままAMA306便を見送る これで一時間後には俺とハルヒは死んでいることになるのだ 230 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 22:20:14.57 ID:E11S8zqd0 その後俺たちは日本で手に入れた1000万をドルに換金し暮らしていた そんな暮らしが続いていた7日目の朝 俺は日本の自分の家にいた。 おどろいた。 「あ、キョン君珍しい〜自分でおきてるよ」 「あ・・ああなんとなくな」 あれは夢だったのだろうか・・・ 俺は飯を食い制服い袖を通す。 すると制服からは血なまぐさいにおいがしていた 血のしみはもうないのに・・・ 235 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 22:32:46.48 ID:E11S8zqd0 学校に行くといつもどおりのメンバーがそろっていた 国木田、谷口 そしてハルヒが教室に入ってくる。 ハルヒは俺の顔を見て顔を赤くしていた。 授業も別に普通だった 放課後部室に行くと俺、ハルヒ、小泉、長門の4人はいたが朝比奈さんはいなかった それをいきなりハルヒに問うのは危険な気がしたので長門にそれとなく聞いてみる。 「おい、朝比奈さんはなんでいないんだ?」 「朝比奈みくるは死んだ。だからいない。」 「どういうことだ?あれはやっぱり夢ではなかったのか?」 「夢ではない。涼宮ハルヒがリセットを望んだから世界はリセットされた。しかし涼宮ハルヒを持ってしても死んだ人間をよみがえらせることは不可能。 そのため朝比奈みくるを知っている人間は記憶から朝比奈みくるが消えるというリセット誤差が生まれた。他の死んだ人間に関しても同じ誤差が生まれたと思われる。 あなたの制服から血の匂いがするのもリセット誤差。」 240 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 22:52:52.49 ID:E11S8zqd0 そ・・・そんな・・・ 「じゃあ今回の件で死んだ人間は全員元に戻ってないってことか」 「そういうこと。」 言葉を失う俺 「さ・・・再構成は・・・」 「情報統合思念体あるいは未来人あるいは機関によってすべてがロックされている。あきらめて。あなたはこの世界で生きていくしかないの それと死のうとしても無駄。涼宮ハルヒがあなたを死なせない。」 「どうやって?」 「例えば首をつろうとしたらひもが切れる・・・など」 小泉が俺の方を叩きゆっくりと首を横にふった 小泉も長門もどうしようもないんだ それを俺が騒いで迷惑かけるようなことしちゃダメだよな・・・ おれはこの世界で生きていくしかないんだ・・・ 完 246 名前: ◆lb/Ux4P2qQ [] 投稿日:2008/06/09(月) 23:02:06.91 ID:E11S8zqd0 みなさん見てくれて本当にありがとうございました いろんな意見ありがとうございました。 また機会があったら書きたいと思います。 そのときは生暖かい目で見てやってくださいね