古泉「長門さん、もう疲れた…」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 21:35:57.76 ID:A+KQcpXrO 古泉「涼宮さんになんとか言って帰れないかな?」 古泉「できれば長門さんも一緒に…」 長門「推奨しない」 古泉「うーん…嫌だなぁ…」 長門「彼とチェスでもしていればすぐに終わる」 古泉「手を抜いたチェスなんか面白くない」 長門「あなたが勝ってもいい」 古泉「彼にストレスを溜めたら怖いよ」 古泉「涼宮さんを不機嫌にさせるかもしれない…」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 21:39:06.88 ID:A+KQcpXrO 長門「なら…私と…」 古泉「長門さん、ありがとう」 古泉「でも…もし僕が勝ってる所を彼に見られたら言い訳できないよ」 長門「…そう」 ガチャ ハルヒ「お待たせ!有希に古泉君」 古泉「お帰りなさい。今日はどんな活動を?」 ハルヒ「今日は自由にしてていいわよ」 ハルヒ「あたしはホームページの更新をするわ」 古泉(それなら帰らせてよ…) 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 21:41:55.89 ID:A+KQcpXrO みくる「お茶入りましたよ〜」 古泉「ありがとうございます」 キョン「どうも」 キョン「暇だなぁ、古泉」 古泉「ええ」 キョン「チェスでもどうだ?」 古泉「喜んで」 キョン「でもお前弱いからなぁ…」 古泉「それは申し訳ありません」 長門(古泉一樹…笑顔が引きつってる…) キョン「まぁいいや。やろうぜ」 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 21:45:15.48 ID:A+KQcpXrO 古泉(なんでクイーン取れることに気付かないの?) 古泉(いつも思うんだけどこの人バカなの?) 古泉(こんなバカに負けるのは嫌だよ…) 古泉「あっ」 古泉「そんな手がありましたか…」 キョン「お前この手のゲーム好きなのにホント弱いなぁ」 古泉「ええ。下手の横好きと言った所ですかね」 キョン「チェックメイトだ」 古泉「残念。負けてしまいました」 キョン「お疲れさん」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 21:46:53.56 ID:A+KQcpXrO パタン 古泉(長門さんが本を閉じたということは…) ハルヒ「今日の活動は終わりにしましょう!」 ハルヒ「キョン!帰るわよ!準備しなさい」 キョン「へいへい」 ハルヒ「みんな、じゃあね。また明日!」 古泉「さようなら」 みくる「私も帰りますね」 みくる「では」 古泉「ええ、さようなら」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 21:50:04.30 ID:A+KQcpXrO 古泉「やっと終わった….」 古泉「長門さん、帰ろう」 長門「…」コクリ 古泉「今日も長門さんの家にお邪魔していいかな?」 長門「いい」 古泉「いつもありがとう」 長門「私もあなたと居たいと思っている」 長門「気にしないで」 古泉「嬉しいな…」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 21:53:21.58 ID:A+KQcpXrO 長門「着いた」 長門「座ってて。お茶を用意する」 古泉「うん」 長門「どうぞ」 古泉「ありがとう」ズズズ 古泉「やっぱり長門さんの入れたお茶は美味しいな」 長門「…そう」 古泉「あー…明日もまた涼宮さんや彼の御機嫌を取るのかぁ…」 長門「明日の事は考えない方がいい」 古泉「そうだね」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 22:03:15.45 ID:A+KQcpXrO ピピピピピ 古泉「機関からだ…」 古泉「出たくないよ…」 長門「出て。お願い」 古泉「長門さんに言われると弱いなぁ…」 ガチャ 古泉「もしもし、古泉です。」 古泉「またですか…」 古泉「では、すぐに向かいます」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 22:09:28.07 ID:A+KQcpXrO 長門「…閉鎖空間?」 古泉「うん…まただよ」 古泉「また彼が涼宮さんを不機嫌にしたのかな?」 長門「…分からない」 古泉「じゃあ行って来るね。長門さん」 長門「待って」 長門「…頑張って」ギュ 古泉「ありがとう」 古泉「あーあ。もっと一緒に居たかったな…」 長門「…残念」 古泉「では」 長門(古泉一樹…とても疲れている) 長門(明日は彼に涼宮ハルヒを不機嫌にさせないように言おう) 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 22:12:29.00 ID:A+KQcpXrO 古泉(やっと帰れた…) 古泉(もう深夜じゃないか…) 古泉(なんで長門さんとの時間を邪魔されるの?) 古泉(長門さんに電話したいけど迷惑だよね) 古泉(寝るか…) 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 22:16:51.36 ID:A+KQcpXrO 次の日 古泉「こんにちは」 長門「…」コクリ 長門「古泉一樹」 古泉「なに?」 長門「今日は彼に涼宮ハルヒを不機嫌にさせない様言おうと思っている」 古泉「え?」 古泉「きっと彼は聞いてくれないよ」 長門「それでも言ってみる」 長門「…あなたの負担を少しでも減らしたい」 古泉「長門さん…」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 22:32:34.00 ID:A+KQcpXrO ガチャ キョン「ああ!もう、なんなんだよ!」 キョン「なんで周りの事が考えられないんだ!?」 ハルヒ「まだ言ってるの!?」 キョン「ああ、ずっと言ってやるさ。いや、今日はもう帰らせて貰うぞ!」 ハルヒ「勝手にしなさい!」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 22:40:10.18 ID:A+KQcpXrO ハルヒ「今日はもう解散よ!」 バタン! 古泉「…」 長門「…」 古泉「…彼を追いかけて殴っていい?」 長門「落ち着いて」 ピピピピピ 古泉「…閉鎖空間」 古泉「…行ってくる」 長門「私もいく」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 22:47:53.86 ID:A+KQcpXrO 古泉「有希を危険な目には合わせられないよ」 古泉「じゃあね」 長門「…」 長門(彼を追わないと) 長門「待って」 キョン「…長門」 長門「あなたは古泉一樹から閉鎖空間について聞いているはず」 長門「あんな行動を取ると彼に多大な負担が掛かる」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:00:06.68 ID:A+KQcpXrO キョン「俺にハルヒの機嫌を取れって言うのか?」 キョン「冗談じゃないぜ。いいか?俺はただの人間なんだ!お前達とは違うんだ!」 パシッ キョン「…え?」 長門「…私達もほぼ、ただの人間と変わらない」 長門「私にだって、感情もある」 キョン「…そうだよな」 キョン「俺がどうかしてたよ。すまんな、長門」 長門「いい。それよりも涼宮ハルヒに謝罪して」 キョン「え?さっきケンカしたばかりだし今はちょっと…」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:10:28.03 ID:A+KQcpXrO 長門「いいから早く!」 長門「早くしないと彼が…彼が…」 キョン「お前…そこまで…」 キョン「分かったよ」 キョン「行って来る!」 長門(私も家に帰ろう) 長門(古泉一樹…無事でいて…) 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:23:23.40 ID:A+KQcpXrO ガシャアアアアン! 古泉「うわあああ!!」 古泉(危なかった…) 古泉(あともう少しずれていたら死んでた…!) 古泉(イヤだ!まだ有希と居たい!) 古泉(もう逃げ出したいよ!) 古泉(でも逃げられないんだ…) 森「古泉!ボーッとしない!」 古泉「…はい」 古泉「…やるしかないんだ」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:24:10.86 ID:A+KQcpXrO 古泉(終わった…) 古泉(生きてる!…また有希に会えるよ!) 古泉(…グスン) 古泉(良かった…) 森「古泉、お疲れ様」 古泉「死ぬかと思いましよ」 古泉「もうこんな仕事、止めたいものです」 森「あんただけじゃない。みんな止めたいわよ」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:25:30.49 ID:A+KQcpXrO 新川「まぁまぁ、その辺で。機関まで送りましょう」 古泉「いえ、長門さんのマンションまでお願いします」 森「どうしたの?」 古泉「なんでもいいじゃないですか」 森「…まぁいいわ」 森「新川、古泉を送ってから私を機関まで頼むわ」 新川「はい」 森「着いたわ」 古泉「ありがとうございます」 森「バイバイ」 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:26:01.69 ID:A+KQcpXrO ピンポーン 長門「…誰?」 古泉「僕だよ」 長門「鍵は開いてる。入って」 古泉「夜分遅くに申し訳ありません」 古泉「今日の神人には苦労させられましたよ」 長門「古泉一樹…?」 古泉「どうされたんです?」 長門「一樹!」 古泉「!」 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:27:01.78 ID:A+KQcpXrO 長門「驚かせてしまって申し訳ない」 長門「でも、悪いのはあなた」 長門「私と二人の時は敬語は使わないでと言ったはず」 長門「それに…無理しないで。辛い時は私に甘えてもいい」 古泉「有希…」グスン 古泉「有希…怖かったよ…もう会えないと思った…」 古泉「あと少しで死んでた…危なかった…」 長門「もう平気」ギュ 古泉「良かった…!また会えて良かった…!」 長門「…」ヨシヨシ 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:28:16.12 ID:A+KQcpXrO 古泉「もう落ち着いたよ。ありがとう」 長門「…良かった」 古泉「そろそろ帰らないと…」 長門「嫌…」 古泉「僕だって嫌だよ。でも…機関に居ないといつ閉鎖空間が発生するか分からないし…」 古泉「携帯のバッテリーも切れてるから連絡も着かないし…」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:28:36.81 ID:A+KQcpXrO 長門「大丈夫」 長門「彼にしっかり言っておいた」 長門「今日は泊まっていって」 古泉「有希…ありがとう」 長門「いい」 古泉「なんか急にお腹空いてきた。」 長門「少し遅いけど晩ご飯を作る。カレーでいい?」 古泉「うん」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:29:07.61 ID:A+KQcpXrO 古泉「有希はまだ食べてないの?」 長門「あなたが心配で食べられなかった」 古泉「ごめんね」 長門「どうぞ」 古泉「このカレー…美味しい!」 古泉「有希、料理上手だね」 長門「嬉しい…」 古泉「ご馳走さまー」 長門「ご馳走さま」 古泉「あ、有希。食器は僕が洗うよ。この位はしないとね」 長門「ありがとう」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:30:05.33 ID:A+KQcpXrO 古泉「終わったよ」 長門「古泉一樹、一緒に寝よ…」 古泉「えっ!?僕は嬉しいけど…いいの?」 長門「…」コクリ 古泉「そ、それじゃあ…」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:30:39.03 ID:A+KQcpXrO 古泉「有希。僕とても幸せだよ」 長門「私も、とても幸せ」 古泉「有希に打ち明けるまでは自分の本音を出せる相手がいなくて」 古泉「もう死んでもいいとまで思ってたよ」 古泉「ありがとう」 長門「私だって…あなたのおかげで感情を持った」 長門「涼宮ハルヒの観察以外も考える事ができた」 長門「ありがとう」 古泉「有希、大好き」 長門「古泉一樹、大好き」 古泉・長門「おやすみ…」 終わり 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/06/05(木) 23:34:08.67 ID:A+KQcpXrO こんな恋空レベルの小説を読んでくれた人が居たならありがとう こんな文も書いてて楽しかった もうスイーツ(笑)も馬鹿にできないな