古泉「おや、あなたはまさか……鶴屋さん?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:12:22.54 ID:gOPWLf8f0 鶴屋さん「ひっ……こ、古泉のいっちゃん!?」 古泉「ああ、やっぱりそうだ。驚きましたねえ」 鶴屋さん「あ……あ……」 古泉「本当に驚きです。まさか鶴屋さんが、こんなところで」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:13:08.53 ID:gOPWLf8f0 鶴屋さん「こ、こんな仕事、してて、幻滅したかなっ」 古泉「幻滅……いやあ、滅相もない。立派な……お仕事です」 鶴屋さん「あのね、古泉くん、このことは、ちょーっと他の人には」 古泉「心得ています。僕とて、このような場所に    出入りしていると知れたら、それなりに面倒なのでね」 古泉「その代わり……と言っては何ですが、    多少、お気持ちを頂きたいものです」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:14:43.33 ID:gOPWLf8f0 鶴屋さん「こ、こんなことして、お店にバレたらまずいっさ」 古泉「大丈夫です……ヘマはやりませんから」 鶴屋さん「あっ……そ、そんなにいっぱい、突いたら、駄目、にょろ……」 古泉「もう少し……もう少しで……」 鶴屋さん「あっ……ダメ、ダメっ……それ以上は……!」 古泉「これで……これでフィニッシュです……ふんもっふ!!」 鶴屋さん「あっ!あーっ!!……い、いっぱいに、なっちゃったにょろ」 古泉「これでポイントカード満タン、長戸由貴のビッグタオルと交換です」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:20:39.03 ID:gOPWLf8f0 古泉「これからもよろしくお願いしますよ、鶴屋さん」 鶴屋さん「うう……わざわざ郊外のお店選んだのに」 古泉「僕とて、地元は避けたいのです……ある意味お互い、運が無かった」 鶴屋さん「みくるにも言ってないのに……」 古泉「しかし、その制服はなかなかお似合いですよ」 鶴屋さん「にょ、にょろ?」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:25:16.00 ID:gOPWLf8f0 鶴屋さん「……帰っちゃった」 鶴屋さん「密かな趣味がバレちゃったかぁ〜」 鶴屋さん「しかもプチゆすられちゃったっさ」 鶴屋さん「また、来るのかなっ」 鶴屋さん「いっちゃんもオタクだったんだ……」 〜同、店舗入り口前〜 キョン「よし、ここまでくれば知り合いは居るまい」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:31:16.30 ID:gOPWLf8f0 〜店内〜 キョン「プラグスーツ、完全受注生産で一着53万……だと……」 キョン「フリーザに戦闘能力を告げられたネイルの気分だ」 〜同、レジ〜 鶴屋さん「げげっ、あれは……いっちゃんに続いてキョンくんまで!?」 〜同、店舗入り口前〜 新川「よし、ここなら同僚にも出くわすまい」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:38:40.89 ID:gOPWLf8f0 〜同、店内〜 キョン「長門にプラグスーツ(白)を着せる野望が、ここで潰えるというのか……っ!」 ドア「ガーッ」 新川「む、我が目標たる完全受注生産プラグスーツの広告前で思い悩む少年の後姿に見覚えアリ」 鶴屋さん「あ、変なオジサンがキョンくんに話しかけてる……今のうちに誰かとレジ代わってもらうにょろ」 〜同、店舗入り口前〜 古泉「やはり、ビッグタオルじゃなく浅雛みるくのおっぱいマウスパッドに換えてもらいましょう」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:43:03.46 ID:gOPWLf8f0 〜店内〜 鶴屋さん「園生さん、ちょっとレジ代わってもらっていいですかっ!」 森さん「いいけど、どうかしました?」 鶴屋さん「ちょっと知り合いが……」 森さん「ああ、はいはい。任せてください」 鶴屋さん「さっすが!感謝感激にょろ!」 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:49:01.38 ID:gOPWLf8f0 キョン「それで、新川さんはプラグスーツ(赤)を?」 新川「ええ、森に着せるという長年の野望がございますので」 キョン「大人の経済力ならまだしも、一介の高校生にはこの値段……」 新川「諦めるのはまだ早いですぞ。より安価な衣装としてのプラグスーツも……」 鶴屋さん「あの男の子っさ」 森さん(げぇっ、横に新川さんがいる!) 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:51:51.50 ID:gOPWLf8f0 ドア「ガーッ」 古泉「♪ふんふふ〜マッガーレ〜」 森(げぇっ、さらに古泉まで!) 鶴屋さん「じゃあ後、よろしくお願いしまーっす!」 森「あ、ちょ、待っ……」 新川「店頭に見当たらない時は店員に在庫の確認ですぞ」 キョン「ハイ、師匠!」 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 19:58:35.57 ID:gOPWLf8f0 森(何か……方法は……) レジに近い方のドア「ガーッ」 谷口「♪WAWAWA我が家のお稲荷さま。の新刊は〜っと」 森(! よし、あの人を身代わりに!) 森「あ、新しいバイトの人ですねそうですねそうだと言いなさい」 谷口「ツインテールで首が絞まるっ!?」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:00:23.00 ID:gOPWLf8f0 谷口「新人の谷口です」 キョン「谷口……おまえ……」 谷口「キョン……今は何も言うな」 新川「注文の品を取りに来た」 谷口「少々お待ちください」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:04:14.54 ID:gOPWLf8f0 古泉(む、レジの前にいるのは……まさか彼と、新川さんまで!) 古泉(今日のところは退散ですね。タオルで我慢するとしましょう) 古泉(使用済みとしても、交換してもらいますよ、鶴屋さん) 〜古泉、脱出〜 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:11:38.46 ID:gOPWLf8f0 〜同、SOS団部室〜 みくる「あれ、キョンくんの椅子の下、床に何か落ちてる……雑誌?」 みくる「新、世紀……えばん、げりおん?」 長門「……」 ハルヒ「キョンも古泉君も、勝手に帰るなんて罰金よ罰金」 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:17:37.57 ID:gOPWLf8f0 〜同、某アニメショップ店内〜 新川「ついに手に入れた、プラグスーツ(赤)!」 キョン「俺も、廉価版(白)をゲットしました!」 ドア「ありガーッとうございました」 谷口「またお越しくださいやせ〜」 森さん「……行ったか。古泉もいつの間にかいないようですね」 鶴屋さん「も、もう大丈夫にょろ?」 森さん「ええ、もうさっきの人は帰りました」 谷口&鶴屋さん「「あ」」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:21:34.30 ID:gOPWLf8f0 〜森園生、帰宅〜 森さん「メールが入ってる」 送信者:変態クソジジイ 件名「渡したいものがある」 本文:本日2030に○○駅前の店に来るように。最優先。 森さん「行きたくねえ」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:26:21.02 ID:gOPWLf8f0 〜同、キョン自宅〜 電話「とぅるるるるるガチャ」 長門「もしもし」 キョン「長門か、俺だ」 長門「何」 キョン「その……実は、お前に渡したいものがあるんだ」 キョン「そうだな、8時半に駅前の、いつもの店に来れるか」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:31:15.93 ID:gOPWLf8f0 〜同日、2030、某喫茶店内〜 キョン&新川「これを着てください」 長門&森さん「……」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:38:27.80 ID:gOPWLf8f0 続き ハルヒ「話は聞かせてもらったわ!」 キョン「げえっ、ハルヒ!朝比奈さんまで、いつからそこに!」 ハルヒ「コスプレ衣装の記事にチェック入れた雑誌を置きっぱなしにしてたでしょ!」 キョン「不覚!」 みくる「キョンくん、ご、ごめんなさぁい」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:42:58.03 ID:gOPWLf8f0 キョン「まさか、俺の野望を阻止するために待ち伏せを?」 ハルヒ「冗談、あんな素敵なコスをあんた一人で堪能する気?」 キョン「それはつまり」 ハルヒ「撮影会よ!有希にこの衣装着せて、ちゃんと記録に収めるのよ!」 森さん「じゃあ私はこの辺で」 ハルヒ「駄目よ!このコスって二人セットが基本らしいじゃない!紅白でオメデタくていいわね!」 森さん「らめぇ」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:46:07.64 ID:gOPWLf8f0 〜同、古泉自宅〜 古泉「ハァ……ハァ……長戸は僕の嫁……うっ!」 古泉自身「ドクン」 古泉「ハァ……ハァ……」 古泉「タオルが……」 古泉「最低だ、僕って」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:49:35.91 ID:gOPWLf8f0 〜同、長門宅マンション〜 カメラ「パシャッ!パシャッ!」 キョン「いい……すごく……いいよ、長門……」 長門「そう」 新川「後でデータのコピーを頼みましたぞ」 ハルヒ「ちっがーう!もう一回!『あんたバカぁ?』って、挑発的に!」 森さん「あ、あんた、バカぁ……?」 ハルヒ「やりなおーしっ!」 森さん「ひんっ」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 20:57:09.36 ID:gOPWLf8f0 みくる「なんですかこれ……使徒って、ラミエルってなんなんですかーっ!」 参考: ttp://omakemode.web.fc2.com/img059.jpg ハルヒ「みくるちゃん、ナイスよ!いい正八面体っぷりよ!」 長門「こういうとき、どういう顔すればいいのか、わからないの」 キョン「笑えばいいと思うよぉおおおおおお」 新川「さあ、罵ってくれ!もっと、もっとだ!」 森さん「ひぎぃ」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:01:46.01 ID:gOPWLf8f0 ハルヒ「この次も、サービスサービスぅ!」 新川「こんなこともあろうかと用意していた衣装が役立ちましたな」 みくる「ひ、ひぇえ、白衣はいいんですけど、他がきつくて、苦しいです……」 長門「私とひとつになりたい?」 キョン「心も身体もひとつになりたいですっ!!」 森さん「誰かぁ」 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:06:10.31 ID:gOPWLf8f0 〜翌日、某アニメショップ店内〜 古泉「実は、これとマウスパッドを交換してほしいのです」 鶴屋さん「で、でもこれ開けちゃってるっさ……それに」 古泉「それに……なんです?言ってみてください」 鶴屋さん「その……キャラの顔のところ……黄色っぽい汚れが……にょろ」 古泉「そうですか……?僕には、見えませんねえ」 鶴屋さん「そ、そんな……」 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:10:23.65 ID:gOPWLf8f0 ドア「ありガーッとうございました」 谷口「村おこし来るスタンハンセンッ(またお越し下さいませ)」 鶴屋さん(交換……しちゃったにょろ) 鶴屋さん(ドキドキ) 鶴屋さん(これって……やっぱり) 鶴屋さん(ドキ……ドキ……) ペロッ…… 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:12:39.26 ID:gOPWLf8f0 鶴屋さん(……) 鶴屋さん(甘い……) 鶴屋さん(コンデンスミルク?) 〜同、店外〜 古泉「ちょっとおふざけが過ぎたでしょうか……僕としたことが、困ったものです」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:18:51.81 ID:gOPWLf8f0 〜同、店内〜 電話「とぉぅるるるる、とぉぅるるるるガチャッ」 谷口「ハイもしもし……ハイ、ハイ、わかりました」 谷口「鶴屋さん」 鶴屋さん「にょろ?」 谷口「森さん、バイト辞めて実家に帰るそうです」 鶴屋さん「……にょろ?」 〜同、ふるさとへ帰る列車〜 森さん「……気持ち悪い」 『I NEED YOU』 劇終 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:28:14.04 ID:gOPWLf8f0 あとがき 最初の三レス以降、全て思いつきでつないできたこのスレに、わずかなりと最後までromがいたことに驚きです。 実は昨日の深夜にもエヴァネタでスレを立てましたが、反応はさっぱりでした。自分でもそりゃそうだろうと思います。 なので昨日よりかはいささかレスポンスが増えたことは素直にうれしくありました。何故こんなものを書いたのかは、 本人にもよくわかりません。多分パチンコのエヴァ4で8万ほど負けたからじゃないかと思います。 こんなんで終わるわけがないという声もちらほら耳には入っておりますので、あと5,6人同じ意見があれば、 拙いものではありますが、続きを書くのもやぶさかではございません。それでは一旦これにて。 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:36:02.11 ID:gOPWLf8f0 さて予想外の反響が押し寄せております。 その期待に応じ、応じきれるものとの保障はできかねますが、 またつらつらと続きを書き綴っていきたいと思います。 ありがとう、ありがとう。vipperに、ありがとう。 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:40:34.19 ID:gOPWLf8f0 つづき 「涼宮ハルヒの憂鬱 〜破〜」 これまでのあらすじ 鶴屋さんが古泉のアレと思って舐めたのはコンデンスミルクだった。 一方その頃、古泉はおっぱいマウスパッドの谷間に嬉々としてローションを塗りたくっていた。 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:45:48.13 ID:gOPWLf8f0 鶴屋さん「この胸のときめき……なんだかおかしいにょろ」 谷口「顔、赤いっすよ鶴屋さん」 鶴屋さん「え、具合が悪そうだから後は任せていいってっ?悪いねぇっ!」 谷口「AWAWAWAWA」 鶴屋さん「じゃあ後はよろしくぅっ!」 谷口「ごゆっくりぃ!」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:49:21.21 ID:gOPWLf8f0 〜店外〜 鶴屋さん「なんだかすっごく……いっちゃんに会いたいにょろ」 鶴屋さん「なんか、なんか、走りたいなっ!」 〜同、古泉自宅〜 古泉「なか、なか、入らないなッ!」 古泉「谷間がかなり狭い……」 古泉「しかし、そのぶん挿入した時にはッ!」 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:52:14.37 ID:gOPWLf8f0 〜同、森園生実家(山陰地方某県)〜 森母「そのう、ちょっと買い物いってくるけぇな」 森さん「んー、いってらっしゃい」 森母「あんたもはー、ゴロゴロしとらんで、散歩でもいってきんさい」 森さん「和むねー」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 21:57:16.05 ID:gOPWLf8f0 〜同、SOS団部室〜 ハルヒ「ちょっとキョン、なんなのよコレ!劇場版見ても全然わかんないことだらけじゃない!」 キョン「だからそこが、エヴァのおもしろさっていうかだな、それにまだ新劇場版もあるし」 長門「公式の設定、書籍、関連商品から、本編において不明な点が大部分解明できる」 ハルヒ「ホントに?ちょっと詳しく教えてよ有希!」 キョン「ってハルヒ!おまえコレレンタル期限昨日までじゃないか!」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:03:05.73 ID:gOPWLf8f0 〜30分後、某レンタルビデオ店〜 キョン「なんで延滞料金を俺が払うんだ……」 キョン「せっかく来たし何か借りていくか」 キョン「……! こ、これは……」 キョン「アスカ役の宮村○子そっくりの女優が出演している(本人は否定)と一時話題になった伝説のAV!」 〜同、店内バックヤード〜 みくる「今日から入りました、アルバイトの朝比奈みくるです、よろしくお願いします!」 国木田「じゃあ今から色々教えさせてもらいますね」 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:10:04.44 ID:gOPWLf8f0 キョン「し、しかし、こっちの巨乳メイドものも捨てがたい……」 キョン「経済的に、今は一本を当日レンタルが限界」 キョン「どーする……俺、どーする!」 〜5時間後〜 みくる「お疲れ様でしたぁ」 国木田「気をつけて帰ってくださいね」 キョン「どーする……俺、どーする!」 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:13:42.65 ID:gOPWLf8f0 レジ「ピッ」 国木田「420円です」 キョン「あ、20円ありまーっす」 国木田「また巨乳メイドもの?キョンもスキだねえ」 キョン「おまえだって好きだろうが、流石の俺も青木りんは場外だだがな」 国木田「けっこういいと思うけど」 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:16:47.44 ID:gOPWLf8f0 〜同、古泉自宅〜 古泉「は、入った……」 古泉「さて今から、燃え尽きるほどヒートしますよ」 〜同、某ビデオ試写室〜 キョン「朝比奈さん、朝比奈さんッ!!」 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:21:47.65 ID:gOPWLf8f0 〜同、森園生実家〜 森母「煮つけも食べんさい」 森さん「里芋苦手だって言ってるでしょ」 森父「好き嫌いせんと食べにゃあ」 森さん「もう、わかったってば」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:27:18.57 ID:gOPWLf8f0 〜同、古泉自宅〜 古泉「さて、今日も充実した一日でした」 古泉「明日はまた鶴屋さんのところへ行きますか」 古泉「……鶴屋さんに会うのを楽しみにしている自分がいる」 古泉「この気持ちは……一体」 〜某、ビデオ試写室〜 キョン「ふぅ……よく見るとそんなにだな、この女優」 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:36:06.11 ID:gOPWLf8f0 〜同、長門宅マンション〜 ハルヒ「へぇ、死海文書ってほんとにあるのね」 有希「作品内において、聖書や関連の知識が多く設定に用いられている」 ハルヒ「おかげで色々わかってきたわ!」 有希「新劇場版、見る?」 ハルヒ「買ってたの?見る見る!!」 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:44:25.87 ID:gOPWLf8f0 〜数日後、鶴屋さんの心境〜 鶴屋さん「寝ても覚めても」 鶴屋さん「いっちゃんのことを考えてるにょろ」 鶴屋さん「にょろーん」 〜同、古泉の心境〜 古泉「何をしていてもナニをしていても」 古泉「鶴屋さんのことを考えてしまう」 古泉「ふぅ……んもっふ」 〜同、キョンの心境〜 キョン「あのAVのことが忘れられない」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:52:37.90 ID:gOPWLf8f0 〜同、北高〜 古泉&鶴屋さん「「あ……」」 古泉「おはようございます」 鶴屋さん「お、おはようっさっ!きょ、今日はいい天気だねっ!」 古泉「ええ、全く」 鶴屋さん「あは、は……あのさ、今日も、お店、来るにょろ?」 古泉「え?ああ、はい、そのつもりですが」 鶴屋さん「そうかいっ!じゃ、じゃあ……」 古泉「え?」 鶴屋さん「ま、待ってる……から……」 古泉「!」 鶴屋さん「じゃ、またっ!」 古泉「あ、鶴屋さ……」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 22:56:02.40 ID:gOPWLf8f0 古泉「……行ってしまった」 古泉「今、確かに、待ってる、って」 古泉「……」 〜朝のホームルーム、キョンのクラス〜 岡部「涼宮!涼宮……は、何だ休みか」 キョン「ハルヒのやつ、どうしたんだ」 〜同、長門宅マンション〜 ハルヒ「だから!なんで最後シンジはアスカの首を絞めてんの!?わかりやすく説明して!」 長門「まずあなたが私の首を絞めるのをやめるべき」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:00:58.83 ID:gOPWLf8f0 〜北高、三限目、キョンのクラス〜 キョン「帰りに、やはり借りていくか……あのAV」 キョン「7泊で!」 〜同、長門宅マンション〜 ハルヒ「だから!加持さん殺したのは誰なのよ!わかりやすく説明してったら!」 長門「諸説あるが特にミサトなどのメインキャラクターではないとの見解が一般的」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:10:48.41 ID:gOPWLf8f0 〜放課後、某レンタルビデオ店〜 キョン「馬鹿な……」 キョン「先にレンタルされた……だと……」 〜同、店外〜 新川「なかなかいいものを借りられたな」 〜同、店内レジ〜 みくる「今のって、確か合宿の時の……」 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:16:23.79 ID:gOPWLf8f0 キョン「で、どうだ」 国木田「7拍だね。一週間後にまたどうぞ」 キョン「くそっ、アレで抜くことだけを考えて今日一日過ごしてきたというのに!」 国木田「ソレもどうかと思うよ」 みくる「あれ、キョンくんじゃないですかぁ」 キョン「うぇっ、朝比奈さん!?」 国木田「ああ、そうそう、新しくアルバイトで」 キョン「先に言えアホ!危うくAV持ってくるところだったぞ!」 みくる「?」 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:20:30.93 ID:gOPWLf8f0 〜数時間後、新川自宅〜 新川「PCの画面には本編から選りすぐった、アスカの個人的名シーン集を……」 新川「テレビには借りてきたAVを流し……」 新川「シンクロ率100パーセントのポイントで……決める!」 サブタイ『瞬間、動画、重ねて』 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:24:51.86 ID:gOPWLf8f0 〜同、某アニメショップ店内〜 ドア「ガッ」 鶴屋さん「あ……」 谷口「エアロスミスッ(いらっしゃいませッ)」 古泉「やあ、鶴屋さん……」 鶴屋さん「い、いらっしゃい、にょろ」 古泉「いやあ、それにしても今日は、暑いですね」 鶴屋さん「え、そうかなっ、来た時はそんなにだったけどっ」 古泉「じゃあ、走ってきたせいかもしれません」 鶴屋さん「え……?」 古泉「早くここに来たくて、走ってきたのです」 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:33:23.96 ID:gOPWLf8f0 鶴屋さん「いっちゃん……」 古泉「鶴屋さん……」 谷口「俺の色が消えていくッ!?」 〜同、森園生実家〜 森母「もういっそこっち戻ってきてもええけぇな」 森さん「帰ってきちゃおうかなあ」 森父「恋人の一人や二人、向こうにはおらんのか」 森さん「全然駄目。周りは変態ばっかり」 森母「変態てまあそげなこと」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:39:35.43 ID:gOPWLf8f0 〜同、キョン自宅〜 キョン「そういえばハルヒの奴は結局どうしたんだ」 キョン「電話してみるか」 電話「とぅるるるる」 〜同、長門宅マンション〜 ハルヒ「だから!人類補完計画って結局何なのよ!わかりやすく説明しなさいよ!」 長門「これで8回目の説明」 電話「とぅるるるるる」 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:46:20.85 ID:gOPWLf8f0 〜同、新川自宅〜 新川「ハァ……ハァ……ウッ!」 新川自身「デュクシ」 新川「ハァ……ハァ……」 新川「ふぅ……」 新川「虚しい……」 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:53:29.66 ID:gOPWLf8f0 新川「園生……」 新川「今ごろ、ナニをしているのやら……」 新川「これは、涙?」 PCの映像「あんたバカぁ?……あんたバカぁ?……あんたバカぁ?」 新川「……私は」 新川「ホントに、バカね……」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 23:57:31.06 ID:gOPWLf8f0 新川「こうしてはおれん!」 車「ガチャッ、バタン、キュインキュイン、ドゥルルン……」 新川「園生……今、行くぞ!」 イメージ映像⇒ ttp://jp.youtube.com/watch?v=Wu0cK4Q9-QU 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:10:27.91 ID:MI/5D2vt0 〜同、某アニメショップ店内〜 古泉「鶴屋さん……」 鶴屋さん「いっちゃん……」 谷 「あれ 声  れて  消    」 古泉「鶴屋さん」 鶴屋さん「な、何かなっ!」 古泉「実は……」 古泉「このマウスパッド、やはり鈴闇ハヒルの等身大タペストリーと交換して頂きたいのです」 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:19:47.23 ID:MI/5D2vt0 鶴屋さん「……はぇっ!?」 古泉「もちろん……いいですよね?」 鶴屋さん「でも、これ、開けちゃってるし……それに」 古泉「それに……なんでしょう、言ってください口で、はっきりと」 鶴屋さん「なんだか、べとべとする……にょろ」 古泉「おや、そうでしょうか……僕にはそうは見えませんが」 鶴屋さん「そんな……」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:22:08.67 ID:MI/5D2vt0 ドア「ありガッ」 鶴屋さん「交換しちゃった……」 鶴屋さん「これ……どうしよっか」 鶴屋さん「またついてる……白いの」 鶴屋さん(ドキ……ドキ……) 鶴屋さん「も、もう騙されないにょろ」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:27:27.21 ID:MI/5D2vt0 鶴屋さん「で、でも……ちょっとだけ……」 ペロッ 鶴屋さん「!? うぇっ、何、コレ……」 鶴屋さん「苦い……」 鶴屋さん「コレって……もしかして」 〜同、店外〜 古泉「リップクリームを練ったものです」 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:32:48.37 ID:MI/5D2vt0 〜同、店内〜 鶴屋さん「コレが……いっちゃんの……」 鶴屋さん「あたしの身体に、入っちゃったにょろ」 鶴屋さん「ハァ……ハァ……」 谷口「レジしてます」 〜同、店外〜 古泉「よく考えたら、苦いとマズいんじゃないでしょうか」 古泉「いえ、味が、でなく状況が」 古泉「本物と思われても……困りますが」 古泉「……まさかね」 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:39:17.55 ID:MI/5D2vt0 〜同、森園生実家〜 森母「園生、お客さん来とるよ」 森さん「客……ってまさかッ!」 新川「園生ーッ!わたしだ、新川だーッ!!」 森さん「嫌ぁあああああ!てか下の名前で呼ぶなぁああああああ!!」 森父「なんじゃ追っかけてくる男はおったのぅ」 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:42:58.10 ID:MI/5D2vt0 新川「お前じゃなきゃ駄目なんだッ!」 新川「お前以外考えられないッ!」 新川「頼むッ!戻ってきてくれ!」 森母「まあまあ遠いとこからよう来んさった。とりあえずあがっていきんさい」 新川「お邪魔します」 森さん「あげないでぇえええええええええええ」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:45:53.94 ID:MI/5D2vt0 新川「おとうさん、おかあさん、お願いします。娘さんにこれを着せて下さい」 森さん「嫌ぁあああああああああ!」 森母「こげん服は見たことがないが、ダイビングか何かで使うやつかいね」 森父「都会でははやっとるんじゃなあか」 新川「そのようなものです」 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:52:05.67 ID:MI/5D2vt0 森「着るかッ!」 新川「そこをなんとか」 森母「まあこげん頼みんさるんじゃけ、ちっと着てみんさいや」 森「着ませんッ!」 森父「泊まってくかい?」 新川「お世話になります」 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 00:54:15.17 ID:MI/5D2vt0 〜同、某アニメショップ店内〜 ※※※※注意※※※※ ここから濃厚な描写が入ります。注意! 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:07:29.39 ID:MI/5D2vt0 鶴屋さん「ハァ……ハァ……んっ」 谷口「もう少し……もう少しで奥まで届きそうです」 鶴屋さん「まだ……かなっ、そろそろ……げんか、いっ、かも!」 谷口は容赦なく、棒状のソレを突き入れる。 狭い。ともすればその突き入れる動きすらままならないほどだ。 ソレの圧迫されてこすれる音が、人目の届かない店のバックヤードに響いていた。 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:10:13.46 ID:MI/5D2vt0 鶴屋さん「んぁっ!?この体勢、つらいっさ……」 谷口「我慢してください、もう少しですから!」 谷口の強引な動きが、ソレを適正な挿入角へと導き、 ソレの動きは、突然ひっかかりをなくし、一気に奥へ―― 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:15:14.32 ID:MI/5D2vt0 鶴屋さん「ひぁ、や、ぁあああああああっ!」 谷口「おお、ぉおおおおおおおっ!!」 到達、と同時に、がくがくと身体をゆさぶる激しい動きで、 めった打ち……と言ってもいい、勢い。 谷口が、突く。 鶴屋さん「ひんっ」 突く。 鶴屋さん「あ、あ、」 突きまくる……! 鶴屋さん「らめぇええええええええっ!!」 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:27:22.01 ID:MI/5D2vt0 谷口「はぁ……はぁ……」 鶴屋さん「ハァ……ハァ……」 鶴屋さん「やった……にょろ?」 谷口「やりました……」 谷口「仕留めましたよ……ゴキブリ」 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:33:57.24 ID:MI/5D2vt0 いったいどういう状況でのゴキブリ退治だったのか、 それは各自の逞しい妄想力で補完してほしい。 想像力の翼は自由である。 以下、セリフのみでの進行に戻る。 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:39:42.42 ID:MI/5D2vt0 〜翌、SOS団部室〜 古泉「お久しぶりです」 キョン「確かに久しぶりに全員揃った気がするな」 ハルヒ「ちょっと寝不足だけどね」 長門「ZZZ」 みくる「久しぶりに皆さんにお茶を出せますね☆」 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:42:00.32 ID:MI/5D2vt0 古泉「実はここ数日、鶴屋さんとかくかくしかじかで」 キョン「もう何がなんだかわからんな(書いてる人間的な意味で」 ハルヒ「ちょっとキョン、知ってた?若い時の庵野監督ってけっこう男前よ」 長門「ZZZ」 みくる「お茶がはいりましたぁ」 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:46:33.54 ID:MI/5D2vt0 古泉「やはり、男として、けじめをつけた方がいいのでしょうか」 キョン「現状をなんと名づければいいのか見当もつかんが」 キョン「鶴屋さんと一度話してみればいいんじゃないのか」 古泉「正直、お互いが何をどう感じているのやら見当もつきません」 キョン「さんざ風呂敷広げといてそれはないだろう」 古泉「耳が痛いばかりです」 ハルヒ「そうそう、フリクリってヤツも借りてきたのよ!エヴァと同じ、ガイナックス作品よ!」 長門「the pillowsをよろしく」 みくる「やっぱり皆でいると落ち着きますねぇ」 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:48:34.81 ID:MI/5D2vt0 古泉「わかりました……僕も男です」 キョン「股間を突き出すな」 古泉「行って参ります」 キョン「おう、行って来い。できれば帰ってくるな」 ハルヒ「何コレ、一巻に一話しか入ってないの!?」 長門「ZZZ」 みくる「ふぇっくし、けっこう冷えてきましたよね」 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:53:07.91 ID:MI/5D2vt0 キョン「古泉は走った。鶴屋さんの働くどこぞの店へ。     何の店かは知らん。だが、とにかく古泉はそこへ行った。     ガンバレ、古泉。     負けるな、古泉。     ただ、鶴屋さんは我が部の名誉顧問であるからして、     そのご期限を損ねるようなことだけはしてくれるな、     今後の活動に大いに影響してくるからな」 ハルヒ「うわっ、おデコからなんか出てきた!ロボットよロボット!」 長門「カーンチ」 みくる「ふぇっくしゅ、閉めよっ」 窓「ガラガラピシャッ」 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 01:56:31.35 ID:MI/5D2vt0 〜同、某アニメショップ店内〜 ドア「ガッツ石松」 古泉「鶴屋さん!」 鶴屋さん「古泉……くん?」 古泉「お話があって、参りました」 谷口「レジ見てます」 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:00:06.98 ID:MI/5D2vt0 古泉「僕は……あやまらなければなりません」 鶴屋さん「……」 古泉「あなたのオタバレをネタに、脅迫まがいのことをしたのが、始まりでした」 古泉「その後も、あなたが無抵抗なのをいいことに性的嫌がらせを続けて……」 古泉「僕は……」 古泉「すごく……気持ちよかった……」 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:08:14.08 ID:MI/5D2vt0 鶴屋さん「……にょ、にょろ……」 古泉「だから反省とか全然してませんが……」 古泉「道義的にも、書いてる人間の体力的にも、けじめをつけに参りました」 古泉「鶴屋さん……あなたの気持ちを聞かせていただけませんか」 鶴屋さん「にょろ……あたし、は……」 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:11:13.51 ID:MI/5D2vt0 〜同、森園生実家〜 新川「おまえの気持ちを聞かせてほしい」 森「ソレ着ない。嫌い。あと通報も考えてます」 新川「あふん」 森母「コレ……すごく……ぴったりして……恥ずかしい……」 森父「母ちゃん……ええげなで(いい感じだ)……」 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:16:33.47 ID:MI/5D2vt0 〜同、某アニメショップ店内〜 鶴屋さん「実は……気づいたにょろ」 古泉「何にでしょう」 鶴屋さん「いっちゃんが来るたび……困るなって気持ちと……」 鶴屋さん「その、困るってことを、期待してる気持ちがあったにょろ」 古泉「それって……」 鶴屋さん「あたし……だったにょろ」 古泉「え?すいません、よく聞き取れませんでした」 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:18:39.84 ID:MI/5D2vt0 鶴屋さん「だからぁ……アレにょろ……わかってほしいにょろ」 古泉「はっきり言っていただかなくては、正直わかりかねます」 鶴屋さん「う〜……だからぁ……あたしがぁ……」 鶴屋さん「いじめられて……喜ぶ人、にょろ」 古泉「オブラートに包んだもののすごいこと言ったァーッ!!」 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:23:29.58 ID:MI/5D2vt0 〜同、森園生実家〜 新川「どうしても、駄目か」 森さん「どうしても帰ってくれませんか」 新川「ならば、死んでもらう!首をしめる!」 森さん「! ……っ、息がっ」 森母「トーチャン……似合うとるで」 森父「そうかのぉ」 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:26:34.72 ID:MI/5D2vt0 〜前日、長門宅マンション〜 ハルヒ「だから!なんで最後シンジはアスカの首を絞めてんの!?わかりやすく説明して!」 長門「まずあなたが私の首を絞めるのをやめるべき」 ハルヒ「ああ、ごめんごめん」 長門「けほ」 長門「では、説明する」 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:33:09.41 ID:MI/5D2vt0 長門「シンジは幼少期、父ゲンドウに捨てられた体験が影響して、     『他人からの拒絶』に強い恐怖心を抱いている」 ハルヒ「そうそう、だから、劇場版でゲンドウが      『自分が傍にいるとシンジを傷つけるだけだ』って言ってたのは、      すごく寂しいことだと思ったわ」 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:36:46.06 ID:MI/5D2vt0 長門「だから他人に肯定されたいと願っているが、     自分自身を肯定できていない。     強烈なコンプレックスを持っている」 ハルヒ「他人のことが怖いのよね」 長門「劇場版でアスカを頼っているシーンも、     一方的な要求を繰り返しているだけ。     全て自分のため。他の人では怖いから。安心したいから」 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:40:02.63 ID:MI/5D2vt0 長門「最終的にシンジは他人という恐怖しかない世界を、終わらようとする。     全ての人はLCLとなり溶け合い、他者との境界が消滅する」 ハルヒ「ATフィールドって他人と自分を分ける境界だったって話よね」 長門「そう。アンチATフィールドによって人々はひとつになろうとした」 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:42:22.37 ID:MI/5D2vt0 長門「しかし、アスカだけが、それを拒否した」 ハルヒ「『あなたとだけは、死んでもイヤ』って強烈よね」 長門「シンジにはこれが完全な拒絶に思われた。     しかし、実際には、『あんたが全部私のものにならないなら私何もいらない』     という、独占的でもある愛情の裏返し」 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:46:37.14 ID:MI/5D2vt0 ハルヒ「ユイさんが      『自らの力で自分自身をイメージできれば、誰もがヒトの形に戻れるわ』      って言ってたけど、アスカだけがLCLにならなかったのは、他者との融合を拒否して、      自分自身というものを持っていたからね!」 長門「おそらくそういうこと」 長門「最終的にシンジは、他者によって自分という存在が区別されていた、元の世界への回帰を     望んだが、この時点では、おそらくその強い動機は『自分の安心』というポイントから動いていない」 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:50:45.40 ID:MI/5D2vt0 長門「それで、シンジは自分自身のかたちを取り戻した」 ハルヒ「隣には、アスカがいて」 長門「周りにはLCLの海。世界に、アスカとたった二人」 ハルヒ「でもシンジはアスカに完璧拒絶されてると思ってるんでしょ?」 長門「一方的に助けを求めてきただけで、量産型エヴァンゲリオンに襲われているときも助けようとはしなかった」 長門「アスカが自分を許す可能性は無いと思われる」 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:53:50.49 ID:MI/5D2vt0 >>228 長門「最終的には」 長門「シンジの最も恐れていることが現実になってしまう」 ハルヒ「アスカにも拒絶されて、世界でたった一人」 長門「だから、殺そうとする」 長門「渚カヲルを殺したように」 長門「捨てられるくらいならと」 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:56:05.36 ID:MI/5D2vt0 ハルヒ「でも本気で絞めれてないわよね、あれ」 長門「アスカが目覚めれば、拒絶される」 長門「でも、殺してしまえば、やはり、世界に一人きり」 ハルヒ「すっごい悩むわ」 長門「そのうち、アスカは気がついた」 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 02:58:57.60 ID:MI/5D2vt0 ハルヒ「自分を殺そうとしてるシンジの顔、撫でたわよね」 長門「アスカは、おそらく、現状のシンジを肯定するまでには至らなかったものの、     シンジを安心させるためにそうしたと思われる。     あのような接触は相手への肯定的なアプローチ」 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:04:02.26 ID:MI/5D2vt0 ハルヒ「シンジ、泣いてたわ」 長門「接触によって、アスカの意図を理解したものと思われる」 ハルヒ「いっちばん気になるのは、やっぱ最後の『気持ち悪い』よね」 長門「声優の発案であるなど、諸説目にしたが、物語上の文脈にあてはめるなら、     シンジに対して好意は持ちながら、現状の、自分のためだけに他人を必要とする     シンジの全ては受け入れられない、という心理状態によるもの、という解釈もできる」 ハルヒ「相手に伝えるってことは、伝える意味があると思うからよね」 長門「そう考えることもできる」 ハルヒ「ふーん、けっこう色々考えようがありそうね!」 長門「参考⇒ http://homepage3.nifty.com/mana/main-story3.htm#top」 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:07:15.30 ID:MI/5D2vt0 〜同、森園生実家〜 新川「う……うう……ぐすっ……うおおおおん」 森さん「う……受け入れちゃったのかしら」 森母「自らの力で自分自身をイメージできれば、誰もがヒトの形に戻れるわ」 森父「そうじゃそうじゃ」 森さん「頼むから黙って」 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:09:43.90 ID:MI/5D2vt0 〜同、某アニメショップ店内〜 古泉「あなたが……マゾヒストだったなんて!」 鶴屋さん「にょろ……そんなにはっきり言ったら恥ずかしいにょろ」 古泉「ということは……そうか!僕は……」 鶴屋さん「間違うことなきサディストにょろ」 古泉「そうだったのかッ!」 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:11:53.41 ID:MI/5D2vt0 古泉「これで全ての説明がつく……僕が、ここに来るたび感じていた胸のときめき」 鶴屋さん「いっちゃんはイケズにょろ」 古泉「鶴屋さん!」 鶴屋さん「は、はいっさ」 古泉「正直、男女のアレとかも考えましたが」 古泉「僕達は、とりあえずその前の段階で、うまくやっていけそうですね」 鶴屋さん「めがっさ、うまくいくに決まってるっさ!」 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:18:43.29 ID:MI/5D2vt0 〜同、SOS団部室〜 キョン「今頃古泉はうまくやってるだろうか」 長門「おつかれ」 みくる「なんだか眠くなってきちゃいました」 ハルヒ「キョン!ちょっと」 キョン「なんだ人がシメに入ったというのに」 ハルヒ「私の首を絞めなさい!」 『劇終』 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:31:04.15 ID:MI/5D2vt0 読んでくれた人、お疲れ様でした。 全レス綱渡りのこんなスレが、日曜夜の力を借りたとはいえ、ここまで残ったのはまさに奇跡といえましょう。 最初から最後まで読み通した人にはお疲れ様としかいいようがありません。 なお書いた私はさらにお疲れ様としか言いようがありません。 全編通してエヴァネタメインになりましたが、自分はそもそもそんなエヴァファンでもなかったような気がします。 しかし今ではなぜか深い愛着を感じております。愛は自らによっていかようにもその姿を変えるということでしょう。 では、書き通しで疲れましたので、これで私は寝ます。 一体何がここまで私にこのSSのようなものを書かせたのかは皆目わかりません。 ただ、何人かでも一時の楽しみとしてくれたなら、何にも勝る喜びであります。それでは。 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/19(月) 03:54:44.13 ID:MI/5D2vt0 予想外にレスが来たので寝るタイミングを失いましたが、そろそろ限界です。 vipperに、ありがとう。vipに、さようなら。