古泉「ん?あれは・・・長門さん?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 02:21:58.40 ID:eg1CAVxc0 古泉(こんな街角のスーパーで何を真剣に選んでるんでしょうね…) 長門「………………」 店員「嬢ちゃん、どれにするか決まったかい?」 長門「………オッチャン」 店員「なんや」 長門「………まけて欲しい」 店員「カッカッカ!嬢ちゃんには敵わんな〜!」 古泉「………?!値切ってる?!」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 02:27:59.06 ID:eg1CAVxc0 古泉「長門さん!」 長門「………?」 古泉「長門さんもここのスーパーを利用しているんですね」 長門「………そう。」 古泉「クス…今の見ましたよ、値切ってるところ」 長門「………」 古泉「意外です…想定の範囲外すぎますよ。面白かったですけどね。」 長門「………………」 スタスタスタ… 古泉「あ、ちょ、長門さん?」 長門「………夕飯の支度をする。帰る。」 古泉「これはこれは。引き止めて申し訳ありませんでした。…ではまた明日学校で。」 長門「………」 古泉「……長門さん?」 長門「………来て。」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 02:31:50.75 ID:eg1CAVxc0 古泉「何処へです…?」 長門「………私の家。」 古泉「いいんですか?」 長門「………こちらは構わない。」 古泉「はぁ…」 長門「………夕飯をご馳走したいと思っている。」 古泉「ああ!なるほど。ん?でも有難いんですが、本当にいいんでしょうか?」 長門「………構わない。迷惑?」 古泉「……クス。まさか。嬉しいです。では、ご一緒させて頂きます。」 長門「………………」 スタスタスタ… 古泉「おっ、と。家はそっちの方面なんですね。」 スタスタスタ 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 02:37:50.92 ID:eg1CAVxc0 古泉「さっきは、」 長門「………? 古泉「何を真剣に値切っていたんですか?」 長門「………ブロッコリー。」 古泉「そうだったんですか。クス、意外な品物を値切ってらっしゃったんですね。」 長門「………」 古泉「今日は何を作るんですか、長門さん。」 長門「………シチュー。」 古泉「おお、これは期待大ですね。僕、シチューが大好物でして!」 長門「………良かった。」 古泉(ところで僕は一応男なのですが、二人きりで部屋にいていいんでしょうか…  いくら宇宙人とはいえ、少しは人選を考慮した方が…云々) 長門「………ついた」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 02:44:22.71 ID:eg1CAVxc0 長門「………どうぞ。」 古泉「有難う御座います。えーっと荷物を…」 長門「………こっち。好きに寛いでていい。」 古泉「あ、では長門さんの荷物を持ちます。」 長門「………………」 古泉「意外とカバン重いんですね。何が入っているんでしょうか。」 長門「………好きに見ていい。」 古泉「…はぁ。クス、有難う御座います。」 古泉(………どれどれ…) ゴソ 古泉(………猫百科…????) 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 02:49:24.32 ID:eg1CAVxc0 古泉「長門さん、猫が好きなんですか?」 長門「………わからない。」 古泉「そうですか…では猫百科を何故借りたのでしょう」 長門「………ふかふか。」 古泉「…?」 長門「……猫がどうしてふかふかなのか。知りたい。」 古泉「ん?それはやはり体毛が柔らかいからでは…」 長門「………………」 古泉「どうしました?」 長門「………解決してしまった。」 古泉「え…」 長門「………古泉一樹。物知り。」 古泉「(こんな回答でよかったんだろうか…)有難う御座います、長門さん」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 02:52:54.07 ID:eg1CAVxc0 古泉「手伝いますよ」 長門「………平気。」 古泉「手持ち無沙汰です。それにご馳走してもらうなら、何か対価を」 長門「………では」 古泉「はい。」 長門「………………………」 古泉「……?長門さん?」 長門「………やっぱりいい。座っていて。」 古泉「長門さん…?」 長門「………」 古泉(急に黙ってしまって、どうしたのでしょうか…) 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:01:27.27 ID:eg1CAVxc0 古泉(まぁ長門さんが静かなのは今に始まったことではありませんが…  あの時あの台詞で区切ってしまうことに違和感が…) 古泉(うーんしかしやはり長門さんの考えていることはわかりませんね。  普段なら僕を夕食にお誘いしたりするでしょうか。否、可能性が限りなくあり得無い。  何か裏が…?でも、長門さんに邪心が宿っているとは思えない…僕の勘違いでしょうか。) トントントン… カチャン… トントントントン… 古泉(…やはり僕の邪推でしょう。夕食を一生懸命作ってらっしゃる。  僕としたことが…機関に関与している統合思念体…何よりもSOS団の一員です。  疑うことはナンセンス…  ん?) 長門「………………」 ジーッ 古泉「長門さん、どうかされましたか?」 長門「………いいえ。」 古泉「そうですか、料理は順調ですか?」 長門「………」 コクッ 古泉「お手伝いすることがあったら何なりとお申し付け下さいね。」 長門「………………」 コクッ トントントン… 古泉(長門さん、大丈夫でしょうか。さっきから様子が…) 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:05:43.59 ID:eg1CAVxc0 長門「………」 コトッ 古泉「!」 長門「………どうぞ。」 古泉「丁度喉が渇いてたんです。お茶、有難う御座います。」 長門「………いい。」 古泉「ズズッ…おいしいです。」 長門「………………」 ジーッ 古泉「………長門さん?」 長門「……古泉一樹。」 古泉「何でしょうか、長門さん。」 長門「…明日私が消えるとしたら…あなたはどう思う?」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:13:08.61 ID:eg1CAVxc0 古泉「……え?」 長門「………調理に戻る。」 古泉「な、長門さん!待ってください、どういう意味ですか?」 長門「………何でもない。気にしないで。」 古泉「……長門さん…?」 古泉(まさか…だからSOS団である僕をたまたま見つけ、最後の食事に誘ったということなのか…?  涼宮さんや朝比奈さん、はたまた彼はこのことをご存知では…無いでしょうね…  知っていたら、ここに全員集まって…別れを悲しんで…  ん?だとしたら他のお三方を誘ったほうがいいと思うのですが…) 古泉「長門さん!」 長門「!」 ガシャーン! 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:20:02.21 ID:eg1CAVxc0 古泉「わっ!………長門さん!」 長門「………」 古泉「大丈夫ですか?お怪我は…、指を火傷してますね。水で冷やしましょう。」 グイッ 長門「………」 ザーッ… 古泉「すみません…長門さん」 長門「………いい。」 古泉「女の子の手を怪我させてしまうなんて…男子失格ですね。」 長門「………思っていない。」 古泉「…有難う御座います。本当にすみません。料理は僕が代行しましょう。」 長門「………」 キュッ 古泉「!?」 長門「………」 古泉「どうしたんですか・・僕の服のスソに何かついてま…」 長門「……料理は最後まで遂行する。あなたに作りたいと思っているから。」 古泉「………長門さん…?」 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:24:53.81 ID:eg1CAVxc0 古泉「………」 長門「………」 古泉「長門さん、明日消えるって…どういうことでしょう。説明願います。」 長門「…………まだ言えない。禁則事項。」 古泉「……他のお三方には伝えたのですか?」 長門「………」 フルフル 古泉「なら連絡しましょう!突然いなくなってしまうのは失礼にあたりますよ。」 長門「………謝罪したいと思っている。」 古泉「長門さん…」 長門「………」 古泉「………すみません、大声出して…」 長門「……いい。」 古泉「………」 長門「………今はあなたと二人でいたい。ただそれだけ。」 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:31:12.83 ID:eg1CAVxc0 長門「………調理に戻る。」 古泉「…はい……」 スタスタ… 長門「………(古泉一樹が触れたところ、熱い。)」 古泉「………(猫百科…読む気になれない…)」 長門「………(もうとっくに気づかれてると思ってたのに。)」 古泉「………(長門さん、二人でいたいって…もう告白みたいなものじゃないですか。)」 長門「………(でも今の言動で気づかれた。)」 古泉「………(無感情無表情の長門さんが僕に恋…?しかし僕の勘違いかもしれませんね。)」 長門「………(心臓が苦しい。胸が熱い。古泉一樹に触れたい。)」 古泉「………(最後の夜に僕と夕食…ああもうわからない。理解が出来ない…)」 シーン… 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:41:40.26 ID:eg1CAVxc0 長門「………完成した。」 古泉「ん?…あ、お疲れ様です。すごいですね!とても美味しそうです。」 長門「………スプーン。」 古泉「有難う御座います。では、いただきます。」 長門「………」 古泉「モグモグ…ん!おいひいでふ!ながほはん、おひょうひがおひょうふでふ…あつっ!」 長門「………無理しないで。」 古泉「ケホ!…すみません、無我夢中でしたよ。うん、このシチューは絶品です。」 長門「………よかった。」 古泉「すみません、長門さん。またお茶頂けますか。」 長門「………」 カチャ コポポ… 古泉「…有難う御座います。ズズ…」 長門「………火傷した?」 古泉「ええ、ちょっと。でもご安心を、心配する程ではありません。お茶も丁度いい温さですし。」 長門「……一人で食べれる?」 古泉「……?ん?ええ、もちろん。」 長門「………そう。」 古泉「どうされました?」 長門「………朝比奈みくるのお勧め映画で見たワンシーン、思い出した。」 古泉「へぇ、どんなワンシーンなんですか?」 長門「………………あーん。」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:47:04.47 ID:eg1CAVxc0 古泉(え、あーん。というと、よく恋人同士が昼食時にやっているアレのことですよね?  何故僕…しかし長門さんのあの「明日で消える」発言が気掛りです…  もし本当に最後だとしたら…もし僕と二人でいたいというなら…) 長門「………」 古泉「で、ではお言葉に甘えてよろしいでしょうか。」 長門「!」 古泉「………………コホン。あ、あーん…///」 長門「………」 スッ パクッ 古泉「モグモグ…」 長門「……………」 ジーッ 古泉「お、美味しいです。少々照れますが…」 長門「………もっと。」 古泉「?!」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:49:18.71 ID:eg1CAVxc0 ああああああああ駄目だああああああああああああああ 俺も限界…orz 日曜朝だし保守メンツいないだろうし、dat落ちさせた方がいいかも試練… マジですまない… 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/18(日) 03:55:37.14 ID:eg1CAVxc0 俺あと20時間は戻ってこれない…orz 早朝出勤(´;ω;`) 本当夜スレ無かったら、明日の夜また同じようなの立てます… みんなに保守して貰うの心苦しすぎるし…