世にも奇妙ならき☆すた 736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:21:36.40 ID:pWnrzE2GO クオリティ低いけど、あやのたん行きます! 「幸せのアイテム」 みさお「あぁ〜退屈だった。」 あやの「みさちゃん、せっかくの入学式なのに。」 みさお「そうなんだけどさ。会長の祝辞とか長くって。」 あやの「もう高校生なんだね。実感ないな〜。」 みさお「高校でもバリバリ走るぞ〜!高校総体出たいし!」 あやの「みさちゃんは明確な目標があっていいな〜。」 みさお「あやのは部活入らないの?」 あやの「う〜ん。礼儀作法を少し学びたいから茶道部に入ろうかな。」 みさお「いいね!あやのなら和服絶対似合うよ!」 あやの「ありがと。」 みさお「でもああいう服って高ぇよな〜。着るの大変そうだし。」 あやの「うん。家に姉のお下がりがあるんだけど、着付けの仕方とか全くわからなくて。」 みさお「そうか、じゃあ次の日曜うちに来いよ。母ちゃんがそういうの得意なんだ。」 737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:22:01.57 ID:pWnrzE2GO ――みさ宅―― あやの「ごめんくださ〜い」 みさお「兄貴少しは手加減しろよ!」 みさ兄「もう高校生だろ。ゲームとはいえ、スポーツの厳しさを教えてやるよ。」 みさお「あ、シュート決められた。もう一回やろうよ、な?」 あやの「……あの〜」 みさお「やっべぇ、今日あやのが来るんだった!あやの〜」 あやの「みさちゃん、おはよう。」 みさお「わりぃ、わりぃ。兄貴とついゲームに夢中になっちゃって。」 みさ兄「あやのちゃん、いらっしゃい。高校でも、みさおをよろしく頼むよ。」 あやの「は、はい。」 みさお「あれ外暑かった?顔が赤くなってるけど。」 あやの「う、うん。ちょっとね。」 みさお「今日、あやのは母ちゃんに和服の着付けを習いに来たんだよ。」 みさ兄「へぇ。あやのちゃんの和服、きっと素敵だろうな。」 あやの「いえ……」 みさお「ささ、とりあえず上がれよ。兄貴は後でまた勝負だかんな。」 みさ兄「わかったよ。」 みさお「二階の部屋で待ってて。母ちゃん呼んでくるから!」 738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:22:21.97 ID:pWnrzE2GO ――みさ部屋―― みさ母「あら、あやのちゃんいらっしゃい。高校生になってまた綺麗になったわね〜。」 あやの「お邪魔してます。あの〜今日はよろしくお願いします。」 みさ母「はい。少し手間取るとこもあるけど、慣れれば簡単だから安心して。」 みさお「お、鬼コーチの特訓開始か?」 みさ母「こら、みさ。宿題すませたの?」 みさお「うわ、こえ〜。かがみを彷彿とさせるよな、あやの。」 あやの「……はは。」 みさ母「こら、あんたは部屋に入ってなさい。」 みさお「ちぇ、つまんないの〜。」 みさ兄「みさ、続きやろうぜ!」 みさお「おぉ、臨むとこだ!」 みさ母「あら、あやのちゃん緊張してる?顔が赤いけど…。」 あやの「あ、はい。ちょっとだけ。」 みさ母「心配しなくてもいいのよ。まずはこうやって……」 739 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:22:41.33 ID:pWnrzE2GO みさ母「ほら、簡単でしょ?」 あやの「はい。本当にありがとうございます。」 みさ母「いいのよ、これくらい。上達が早いから教えるのも楽だったわ。」 みさお「兄貴!もう一回勝負だ!」 みさ兄「いいかげん宿題したらどうだ?」 みさお「ぶぅ。」 みさ母「あやのちゃん本当に似合うわね。」 あやの「い、いえ。」 みさ母「みさもあやのちゃんみたいに、素敵な女の子に育って欲しかったわ。」 みさ兄「母ちゃん、部活行ってくるわ!」 みさ母「あらもうそんな時間?ちゃんと弁当持っていきなさいよ。」 みさ兄「ほ〜い。」 ――ガチャン―― あやの「あ!」 みさ母「あやのちゃんどうかした?」 あやの「いえ、何でもないです。」 みさお「そろそろ終わったかな?どれどれ…お、あやの可愛い!」 あやの「みさちゃんありがと。」 みさお「これで、どんな男もイチコロだな?」 みさ母「こら、揚げ足とらないの!」 あやの(この姿、お兄さんに見せたかったな……) 740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:23:23.92 ID:pWnrzE2GO みさ母「気をつけてね。」 あやの「今日はありがとうございました。」 みさお「じゃあまた明日学校でな!」 あやの「ばいばい、みさちゃん!」 ――帰り道―― あやの(やっぱり友達のお兄さんを好きになるなんて変だよね。 変なことして、みさちゃんとの仲が悪くなるのも嫌だし。 私、魅力ないもん。らき☆すたでも登場回数少ないし。 何よりこんないじけてる自分が嫌……大嫌い。) あやの「あれ、こんな道端で…あの光ってるのなんだろ?」 741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:23:39.08 ID:pWnrzE2GO あやの「……カチューシャ?誰かの落とし物かな?」 ――あやの宅―― あやの「今日は着付けが学べて良かったな〜。」 「あやのちゃん本当に似合うもんね。」 あやの「そ、そんなことないよ。……!?だ、だれ?」 「私よ。」 あやの「ど、どこにいるの?……カチューシャ?」 「私は幸せのカチューシャです。」 あやの「……て、幸せのカチューシャ?」 「私を身につけると、あなたはとても幸せになれるんですよ。」 742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:24:02.44 ID:pWnrzE2GO ――学校―― みさお「おっす、あやの!……おい、その頭どうしたんだよ?」 あやの「みさちゃん、おはよ。ちょっとイメージチェンジで。」 みさお「へぇ〜。さては男絡みだな?」 あやの「そ、そんなじゃないよ。」 みさお「怪しいな〜。そういゃ、兄貴があやのの和服姿見れなくて残念がってたよ。」 ひかる「みんな席につけ〜。今日からクラスを持つ担任だが紹介も面倒だし役員を決めるぞ。」 かがみ「ちょ、ずいぶん雑な先生ね…。」 ひかる「うん?入学そうそう私語とは度胸あるじゃないか?学級委員頼むな。」 かがみ「ちょ、ちょっと待ってよ。」 みさお「うわ〜。柊が学級委員なんて女番長の組織みたいだ。」 かがみ「うるさいわよ、あんたは。」 あやの「先生、私は風紀委員をやります。」 かがみ「お、峰岸いつになく積極的だな。」 みさお「あやのは今日から生まれ変わったんだよ。」 かがみ「大袈裟な…。でもその髪型似合うわね。」 あやの「ありがと。」 かがみ「そのカチューシャどこで買ったの?」 あやの「う〜ん、ちょっと家の近くで。」 743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:24:21.39 ID:pWnrzE2GO かがみ「さっき廊下の男子達が峰岸のこと話てたわよ。」 みさお「お、あやのの人気鰻昇りだな?」 かがみ「峰岸ってどういうタイプが好きなの?」 あやの「う〜ん。優しくて、妹想いなお兄さんみたいな人がいいかな。」 かがみ「しっかりした年上が好きなわけね。」 みさお「へぇ〜。てっきりうちの兄貴が好きなのかと。」 あやの「そ、そんなわけないよ!」 かがみ「日下部冗談きついわよ。峰岸の顔、真っ赤じゃない。」 みさお「こりゃ失敬。」 あやの(やっぱりおかしいよね。 どんなに自分が積極的になったって、いろんことを頑張ったって、 叶わないこと、あきらめなきゃいけないこともあるんだよね。) ――あやの宅―― 「あやのちゃん落ち込んでどうしたの?」 あやの「……好きな人のこと考えてて。」 「思いきって、気持ちを告白してみたら?」 あやの「……だって、無理だもん。絶対無理…。」 「やってみなきゃわからないよ。」 あやの「うるさいな!口出ししないでよ!」 744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:24:38.93 ID:pWnrzE2GO ――学校―― みさお「おっす、あやの!…あれ、髪型戻したんだ。」 あやの「う、うん。」 かがみ「峰岸元気ないわね。」 みさお「月に一度のあれでは…」 かがみ「殴るわよ?」 こなた「おっす、かがみん!」 みさお「お、ちびっこ!元気だな。」 こなた「最近発売したギャルゲーが面白くてさ。」 かがみ「あんた、またそんな。」 こなた「それがすごいんだよ。主人公が孫の友達を好きになるの。」 みさお「うはっ、やべ〜な。」 こなた「いや〜。恋愛の形は様々なんだよ。好きだという気持ちだけでどんな壁も超えられるのさ。」 かがみ「彼氏いない歴=年齢のあんたがよく言うわよ。」 こなた「自分の気持ちに素直になることが大事なんだよ。愛は常識を超えるってね。」 あやの「愛は常識を……超える?」 745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:25:39.09 ID:pWnrzE2GO ――あやの宅―― あやの「昨日はごめんなさい…私の我が侭で……。」 「もう、いいんだよ。それよりどうかしたの?」 あやの「私、自分の気持ちを告白してみる!」 「……そっか。じゃあ私はもう必要ないね。」 あやの「え?お願い!あと一度だけ力を貸して!」 「…幸せの力は嘘だよ。あやのちゃんが積極的になれたのも、みんな君自身の努力だったんだよ。」 ――大学のグランド―― あやの「あ、あの…」 みさ兄「あれ、あやのちゃんどうしたの?」 あやの「あの…」 みさ兄「うん?」 あやの「ずっと、ずっと好きでした!」 世にも 奇妙な らき☆すた 746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 01:25:57.52 ID:pWnrzE2GO 白石「可愛いけど普通の女の子も、一つのアイテムを手にすることで最強になるんですな。」 白石「週末はどうよ、チラミセなんてありきたり〜セーラー服脱いでも私〜」 白石「のわりに、私の記憶ではあやのの私服が少ないのが残念です。」 白石「脱いでも私と言い切るなら、どうせなら、フルヌー」 あきら「自重しろ、ボケ!」