長門有希の鉄板焼 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:12:41.76 ID:fPRItZSyO キョン「……なんだ、それ」 長門「鉄板」 キョン「なんで部室に鉄板があるんだ?」 長門「持ってきた」 キョン「なんでだよ」 長門「最近よく空腹になるから」 コンコン パカッ ジュー キョン(その卵と食材もわざわざ持ってきたのか……?) 長門「……お好み焼き、食べる?」 キョン「……や、遠慮しとくわ」 長門「そう」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:16:01.12 ID:fPRItZSyO 長門「……最近本気で空腹が耐えられない」 キョン「え、なんかあったのか?」 長門「原因不明のエラー」 もぐもぐ 長門「……足りない」 キョン「…………そうか」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:20:55.42 ID:fPRItZSyO ガチャ 古泉「うわ、なんですかこれ」 長門「持ってきた」 古泉「こんな大きなものを……お疲れ様です、ところで僕達の机は……」 長門「コンピ研に置いてきた」 古泉「……そう……ですか」 長門(じー) 古泉「?」 長門「ジュルリ」 古泉「……???」 キョン「ちょ、ちょっと待て長門」 長門「……空腹」 古泉「えっ……」 キョン「間違っても食うなよ!?」 長門「…………わかっている」 古泉(目が怖い……) 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:24:11.01 ID:fPRItZSyO 古泉「しかしこれではボードゲームが出来ませんね」 キョン「卵白と卵黄でオセロするか?」 古泉「それはまた物凄い手間ですね」 長門「……食材が切れた……」 長門(じー) 古泉「!! あっ、あの、ちょっと購買に行ってきます!」 キョン「早めに戻ってこいよ!」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:27:43.94 ID:fPRItZSyO 長門「空腹」 キョン「なんでそんなに……」 長門「わからない」 ガチャ みくる「こんにち……ふわ!?」 キョン「ああ、朝比奈さん、これは気にしないでください」 みくる「ええっ? ええぇ?」 キョン「……長門、まさか朝比奈さんも美味しそうとか思ってないよな?」 長門「食用にしては脂肪過多。古泉一樹が美味しそう」 キョン「…………」 みくる「…………」 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:33:22.08 ID:fPRItZSyO みくる「えーと……お茶いります?」 キョン「置くとこないですね……」 長門「……」 古泉「ただいま戻りました」 キョン「おう、おかえ……買いすぎじゃね?」 古泉「長門さんにこれ全部あげます」 長門「食費が底を尽くところだった。感謝する」 キョン「そんなに食ってたのか!?」 長門「空腹。仕方がないこと」 キョン「早いとこ原因究明した方が良いと思うぞ」 長門「そう……」 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:37:10.54 ID:fPRItZSyO ハルヒ「ちょっと何これ!?」 長門「私が持ってきた」 ハルヒ「えー……? ……まあ、有希がそうしたいならいいけどさ…… 出来れば撤去して欲しいかも……」 後日 長門「食費がもうない」 キョン「それは……」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:39:25.90 ID:fPRItZSyO 長門「……夕飯も、ない」 キョン「…………」 古泉「…………」 キョン「……古泉、見られてるぞ」 古泉「もう僕は交通費しか手元にないのですが」 キョン「……仕方ないな、俺が出すよ」 古泉「ありがとうございます、ほっとしました」 長門「ありがとう」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:42:52.23 ID:fPRItZSyO キョン「安いラーメン屋でいいかな」 長門「食べれるならなんでも」 キョン「店主は食うなよ」 長門「大丈夫。今の所人間への食欲は古泉一樹にしか増進しない」 キョン「何故だ」 長門「天然の有機生命体なのに綺麗だから」 キョン「うわ俺すげー複雑な気分」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:47:02.86 ID:fPRItZSyO キョン「まあとにかく食えよ」 長門「借りはいつか必ず返す、早くこの症状を治す」 翌日 長門「何故こうなっているのか情報統合思念体にも答えてもらえなかった」 キョン「…………」 長門「これから暫く我慢する、鉄板は撤去する」 キョン「それを聞いて安心したよ、頼むから空腹が耐えられないなんて事にはならないようにな」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:52:00.21 ID:fPRItZSyO 古泉「長門さん、どうなりました?」 長門「(中略)」 古泉「良かった、鉄板はなくなるんですね」 長門(昨日あれだけ食べたのにまだ古泉一樹を美味しそうだと思ってしまう……何故) 古泉「……あの……またお腹空いたんですか?」 長門「…………すまない」 古泉「いえ、良いのですが……今日はお金もあるので夕飯奢りますよ」 長門「借りは絶対に返す。すまない、ありがとう」 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 10:54:05.91 ID:fPRItZSyO 長門「鉄板焼きの店……?」 古泉「何か問題でも?」 長門(私が鉄板を撤去したのはあなたを突き落としたい願望を自制する為だったのに……) 長門「問題ない」 古泉「……(なんか怖いなぁ……)」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 11:00:23.76 ID:fPRItZSyO ジュー 長門(……我慢、我慢、我慢……) 古泉(目が死んでる……) 翌日 長門「自制、自制、自制、自制……」 キョン「古泉、逃げろ」 古泉「お言葉に甘えます……」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 11:05:41.75 ID:fPRItZSyO キョン「おい、長門」 長門「なに?」 キョン「どんだけ腹減ってんだよ」 長門「問題ない私はヒューマノイドインターネット」 キョン「いやいやいやいや、いや、理由を早くお前の親玉から聞き出した方が」 長門「聞いてくる」 キョン「おっ、おい……」 バタン キョン「…………」 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 11:13:10.61 ID:fPRItZSyO キョン「もしもし古泉?中庭にでも避難してろ」 古泉「怖いですね……」 キョン「かなり腹減ってるみたいだぞ」 古泉「どうしましょう」 キョン「長門、もしかするとお前を見ずに居た方がいいのかもしれない」 古泉「……困りましたね」 キョン「完璧に食用として見てたよな……」 古泉「とりあえず、僕の有り金を長門さんに渡してください」 ペラペラペラ バラバラ チャリンチャリン キョン「……そんなに食われたくないのか」 古泉「もちろん」 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 11:26:23.03 ID:fPRItZSyO 長門「……変換……?」 長門(言える筈がない……性欲、嗜虐心等人に干渉する切欠になるものが 全て食欲に変換されているなんて……) 長門(こんな機能はいらない……) 翌日 長門「すまない、あなたを食べなければ根本的な食欲は解消出来ない」 古泉「!!!」 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 11:36:59.95 ID:fPRItZSyO 古泉「た……食べられなければならないんですか?僕……」 長門「ただし感情の問題。もしかすると食べなくてもいい方法はあるかもしれない」 古泉「……?」 長門「……何らかの感情が食欲に換算されている」 古泉「なるほど……その感情を食欲から戻す事は出来ないのですか?」 長門「不可能。涼宮ハルヒを監視する上での弊害となる」 古泉「……」 長門「だから、実際に空腹を満たさなくても良いのかもしれない」 古泉「なかなか難しいですね……」 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 11:47:32.35 ID:fPRItZSyO 古泉「長門さんは僕のどこを美味しそうだと思うのです?」 長門「肌の色、造形、硬度……見た目」 古泉「ええと……」 長門「焼いたら美味しそう……」 古泉(僕が火傷する事でも望んでいるのだろうか) 長門「でも生も捨てがたい……」 古泉(悩まないでください) 古泉「具体的な位置とかは……」 長門「……隠さず言わせてもらう。眼球から何から何まで全部食べたい」 古泉「……泣いて……いいですかね」 長門「すまない」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 12:11:47.07 ID:fPRItZSyO 長門「……対策として、舐めてみていい?」 古泉「嫌です!!」 長門「大丈夫、食べない」 古泉「怖い!目が怖い!!」 長門「舐めるだけ」 ガシッ 古泉「ひっ……!」 ペロ 古泉「っ…………」 ガチャ キョン「よう、……うおっ!?よせ長門!」 長門「……食べない」 キョン「舐めるだけでも、とか食欲旺盛すぎるだろ……、古泉、……おい古泉?」 古泉「…………」 キョン「気絶してる……、おい、どんな顔で迫っ……まさか睡眠薬……」 長門「していない。断じてそんな外道な事はしていない」 キョン「舐めるだけでもヤバいぞ」 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 12:22:01.80 ID:fPRItZSyO キョン「古泉、しっかりしろ、おい」 パシッ 古泉「うわぁああ!!??」 キョン「うおっ!!?」 古泉「……死ぬかと思った……」 キョン「……気の毒な奴だ……とりあえず経緯を教えろ」 キョン「……なるほど、長門、舐めた感想は?」 長門「惜しい、舐めるだけでも少しマシになった」 キョン「じゃあ噛んでみるか?」 長門「……良い?」 古泉「か、噛むだけですよ……?」 かぷ 古泉「ひっ」 長門「…………」 キョン「微妙な反応だな……、……よし長門、古泉を連れて焼き肉屋に行ってみよう」 長門「……?」 古泉(嫌な予感しかしない) 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 12:33:10.97 ID:fPRItZSyO 焼き肉屋 キョン「長門、お前から全部の感情が食欲に変わってないからこそ 古泉だけに対してこんな風になるんだと思う、 なら食欲に変えられた部分と実際にまだ残ってる感情を結び付けて空腹を満たせばいい」 古泉「僕もその説には反対しませんが……つまり?」 キョン「長門、目を瞑って食え、古泉は喘げ」 古泉「ええっ!?」 キョン「そっちの方が食ってる気分出るだろ?長門」 長門「……了解した(性欲……?)」 長門「…………」もぐもぐ キョン「……」(つねる) 古泉「痛っ!!やっ、ちょっ、痛い、やめてくださっ……ううっ」 〜中略〜 長門「空腹は満ちた。感謝する」 キョン「成功だな!」 古泉「よ……よかった、ですね……いたた……」 終わり 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 12:56:51.38 ID:fPRItZSyO 充電が切れそうなんです>< 帰ったらこのネタと同じやつをメモ帳に書いてあるから PC規制食らってるしtxtでうpする ちょっとしたおまけって事で 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/21(金) 14:12:36.43 ID:fPRItZSyO http://www.vipss.net/haruhi/txt/uporg1318695.txt たったこれだけの話でした\(^o^)/