涼宮達と泉達の安価で小説のようです 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 15:36:00.09 ID:aGGiFEJN0 「えっと、キョン君……でいいのかな?」 昼休み終了寸前に弁当を一人でかっ込んでいる俺 国木田も谷口の野郎もさっさと食いやがったために 俺は窓際後ろから二番目の席で校舎に戻っていく連中を見下ろしながら こんな寂しい図になっていたのだが、一体そんな俺に誰がなんのようだろうか 「…あぁ副委員長か」 なるほど聞き覚えがあるがでてこないってのは納得かな 一ヶ月程度の付き合いとはいえ、流石に副委員長として教卓にたって発言してるのを見てれば 他のクラスメートよりは声を聞いたことがあって当然だ 「それ、やめてくれない?」 「わかったよ…え、っと」 「柊よ、キョン君」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 15:36:46.96 ID:aGGiFEJN0 「あぁすまん、俺は対人関係の記憶力が低くてな」 腰に手を当てて呆れたように呟く柊に 俺は時計に一瞬目を向けて、残りの弁当を諦めながら謝る 実際問題としてこのクラスで淀みなく名前を言えるのは 谷口と国木田を除けば涼宮と朝倉だけだ 特に先ほどのようにたった一ヶ月で完全に定着した 俺の珍妙なあだ名でみなが呼ぶので、呼ばれかたでの区別はできない 「で、えっとなんだったか…、あぁ俺がそのキョンであってるが」 「ならよかった、名前を間違えて呼んじゃったら失礼だからね」 それは名前を忘却どころか、最初から知らなかった俺に対する皮肉か? 「キョン君って面白い名前だよね、ハーフ?」 初日の自己紹介で俺はそんな名前を言ったつもりは毛頭ないのだが… 大体ハーフって発想がどこからでてくるんだ? 「それはあだ名だ」 「知ってるわよ」 「お前…」 柊はさも平然とそういってのけた後 ここからが本題と俺に詰め寄ってきた 「涼宮さんと付き合ってるの?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 15:37:07.04 ID:aGGiFEJN0 …谷口や国木田に続いてお前さんもか 一体どこをどうやって見たらそうなるのだろうか 心のそこから勘弁願いたい 「だって涼宮さん、キョン君と話してるとき以外であんなに話すことも表情変えることもないでしょ?」 「知らん、少なくともその手の色恋沙汰とは無縁だ」 「さっきだって休み時間になった瞬間にどっかに連れてかれてたじゃない」 忘れたかったというのにこいつは… 部活を作る、なんてあいつの妄言に付き合わなくちゃいけない俺の気にもなれ 俺は表情にはださずに内心で鬱屈とした独り言を呟く 柊はそんな俺になにかしら次いで言おうとしたようだが 鐘がなると同時に当人である涼宮が教室にご帰還なさったので 渋々と中断して席に戻ってった、……ってか席かなり近かったらしい 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 15:37:57.77 ID:aGGiFEJN0 ― 「ちょっとキョン、学校に出す書類は?」 自分の席に椅子を蹂躙するかの勢いで座ったハルヒが 早々に俺に言った言葉がそれだった たまたま昼休み後の授業が時間ぴったりに来たためしの無い とある女教師が担当する世界史だったために 俺は授業に集中するふりもできずに涼宮の相手をさせられていた 「そんなに早くできるわけが無いだろう、ちょっとは考えろ」 「まったくのろまなんだから、私はもう色々とやること終えたわよ」 それはなんとも恐ろしいことだ つまりタイムラグなしにこの後直接また色々と巻き込まれることを表してるのだからな 「授業終わったら付き合いなさいよ、逃げたら殺すかんね」 涼宮はそれだけを俺に言って 机に突っ伏して惰眠をむさぼる姿勢に移った …俺も寝るかな? >>6 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 15:39:33.69 ID:h9YRBuFm0 >>1 ttp://www.uploda.org/uporg1290073.jpg 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 15:43:04.38 ID:aGGiFEJN0 >>6 ない扱い …寝るか どうせこの後面倒なことになるのは目に見えてるんだ だったら少しでも体力温存でもしておこう それに万一教師にたたき起こされる事になっても その場合は涼宮もついでに起こされるだろうし、それはそれで悪くない展開だ 俺はため息をついて、たった一ヶ月で日常になりつつある世界史教師の言い訳を子守唄に寝ることにした 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 15:49:03.41 ID:aGGiFEJN0 鐘の音、といっても電子音でしかないのだが まぁ大した差は無いだろう、それに俺は起こされ顔を上げた どうやら教師は俺とその後ろで豪快に眠る涼宮に気付かなかったらしく 悠々と一時間分丸々を睡眠に費やせたようだった 普段ならあと一時間は授業があるのだが、今日は五時間のためここで終了 …素直に帰宅できれば喜ぶべきところなのだろうが この後のことを考えるともう一時間授業があって欲しかったぜ 俺は入れ違いに現れた担任をみやり その後腹立たしいほど青い空を窓越しに見つめる …どうするべきか >>10 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 16:31:29.69 ID:Hd+56bHrO 終了