キョン「長門、明日予定あるか?」 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/06(木) 22:56:28.74 ID:6voo4b850 長門「………え?」 キョン「だからさ、明日予定があるか聞いてるんだが…」 長門「…特には……ないよ///」 キョン「なら、神保町に行かないか?」 長門「神保町?」 キョン「ああ、世界屈指の古書店街だ。」 長門「古書……あなたと?////」 キョン「ああ。」 長門「二人っきり?////」 キョン「ダメか?」 長門「(フルフルフル)」 長門「だめじゃ…ない……////」 キョン「そうか、じゃあ明日の10時。駅に集合な」 長門「(コクッ)//////」 キョン「じゃあ、今日はそろそろ帰ろうぜ。」 長門「うん/////」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/06(木) 22:56:45.25 ID:6voo4b850 長門(明日は、キョン君とデート…////) 長門(キョン君はそういうつもりで誘ってくれたのかな?////) 長門(普段着で会うの初めてだし…どんな格好がすきなのかなぁ?////) 長門(はぅ……何着てけばいいんだろう////) 長門(こんな時、涼子ちゃんかエミさんに聞ければ…) 朝倉「あら?私がどうしたの?」 長門「!!!!!」 朝倉「なにもそんなに驚かなくても…あれ?」 長門「……」 朝倉「へぇ?有希ちゃんが…洋服の整理?じゃないわよね……」 長門「これは!…そのっ!」 朝倉「あ、もしかして!キョン君とデート?」 長門「あぅ…///////」 朝倉「え?図星なの!?」 長門「そ…そんなんじゃないよぅ/////」 朝倉「なら目一杯おめかししなくちゃね!私も手伝うわ!」 長門「え!?あの!?涼子ちゃん!!脱がさないで…きゃ!」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/06(木) 22:56:57.01 ID:6voo4b850 朝倉「じゃ、決まりね!キョン君にかわいいって言ってもらえるといいわねv」 長門「//////」 朝倉「後はお化粧とフレグランスね」 長門「ふれ……ぐらんす…?」 朝倉「もう!こういう事には疎いんだから。香水よ、こ・う・す・いv」 長門「……香水。でも、私持ってないよ」 朝倉「私の貸してあげるわよ。彼の好きな香りとか分かる?」 長門「…わからない」 朝倉「う〜ん。じゃあ柑橘系のにしましょうか。コレとか、嗅いで見て?」 長門「(くんくん)……あっ。良い匂い。」 朝倉「彼も『今日の長門は良い匂いだな。もっと近くに言っていいか?』なんて言って抱かれちゃうかも!//」 長門「キョン君が…私を………(ぷしゅー)//////////」 朝倉「ちょ、ちょっと、有希ちゃん!しっかり!!」 長門「キョン君が…私を……あははははは///////////」 朝倉「ダメみたいね…(こんなんで明日大丈夫かしら?)」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/06(木) 23:25:01.93 ID:6voo4b850 朝倉「服よし!化粧よし!身だしなみよし!完璧ね!!」 長門「ほ、ほんと…?変じゃない?」 朝倉「大丈夫!自信持って!有希ちゃんは元から可愛いんだから!」 長門「りょ…涼子ちゃんの方が……かわいいし…む、胸も……」 朝倉「もう!そんな事言ってないで早く行ったほうがいいんじゃないの?」 長門「え…?」 朝倉「彼との約束。10時なんでしょ?もう9時50分よ」 長門「え!い、い、い、行ってきます!!」 朝倉「はい、いってらっしゃい。髪が乱れるし汗かくから走っちゃダメだよ」 長門「(ダダダダダッ)」 朝倉(って聞こえてないか。舞い上がってるわね〜) 朝倉(さて、私もそろそろ行かないと、ね) 朝倉(二人にするのは危ないし、私の有希ちゃんに何かあったら…) 朝倉(とりあえず、通販で買った新品のサバイバルナイフを持っていきましょ!) 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 01:09:08.42 ID:7JCwjcwS0 キョン(うーん。今日は長門と二人っきりか、うまくやれっかな?) キョン(とりあえず誘ってみたが、デートなんてしたこと無いしな…) キョン(長門が楽しんでくれればいいかな…なんて////) 長門「はぁ…はぁ…ぉ…ぉはっよぅ…」 キョン「お、長門!おはよう、どうした、随分息が上がってるが…」 長門「じ…時間に……間に合わないかもって…」 キョン「俺は長門を置いていったりしないさ。」 長門「……うん////」 キョン「さぁ、行こうぜ」 長門「うん…いく……////」 朝倉「まったく、待ち合わせ場所の前で行き整えて」 朝倉「『ごめん。待った?』でしょ?まぁ結果オーライってとこね」 朝倉「あ、電車に乗るのね、ついていかなきゃ」 コソコソ 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 01:09:24.28 ID:7JCwjcwS0 キョン「うわー、やっぱり休日のこの時間は込んでるなー」 長門「う、うん」 キョン「よいっしょっと」 ぎゅっ 長門「……え?////」 キョン「あ、長門?嫌だったか?でも、着くまで我慢してくれ」 長門(キョン君に抱きしめられてる?/////) 長門(そんな、まだ心の準備が…/////) キョン「そ、そんなに嫌なのか?でも、長門と離れず潰されない方法はコレくらいしか…」 長門「ぃゃ…ゃな…い……」 キョン「え?」 長門「い、いやじゃない…から……//////////」 キョン「そうか、じゃあ着くまでこのままでもいいか?////」 長門「…いい/////」 朝倉(ちょっとなんで今日はこんなに込んでるのよ!) 朝倉(あーもう、コレじゃ肝心の二人が…って!) 朝倉(もういないじゃない!どこ?どこにいったっていうのよ!?) 朝倉(あーもう、いやー!!) 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 01:16:37.10 ID:7JCwjcwS0 キョン「ふっぃ〜やっと着いたか。大丈夫だったか?長門」 長門「うん…あなたが……いたから////」 キョン「そそそ、そうか!/////」 長門「まず、どこに、行くの?」 キョン「そうだな。ちょうどお昼だし、飯でも食わないか?」 長門「うん」 キョン「ちょうど、そこにファミレスあるが、そこでいいか?」 長門「…うん」 キョン「ごめんな、もっとお洒落な店探しとけば良かったな。」 長門「大丈夫……くんと・・・ょ…」 キョン「何か言ったか?」 長門「ううん。なんでもない」 キョン「そうか、まぁ入るか」 長門「…うん」 朝倉「はぁ…はぁ…いったいここは…どこ?」 朝倉「あの二人もいないし……」 朝倉「完全に乗り過ごしたわね……」 朝倉「どうしようかしら…」 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 12:42:57.20 ID:7JCwjcwS0 店員「いらっしゃいませ、何名様ですか?」 キョン「あ、二人です。」 店員「おタバコお吸いになられますか?」 キョン「いえ、禁煙席で」 店員「少々お時間かかりますが、よろしいでしょうか?」 キョン「どのくらいですか?」 店員「5分少々お待ちいただければご用意出来ます」 キョン「長門、いいか?」 長門「…(コクッ)」 キョン「じゃあ待ってます」 店員「かしこまりました。よろしければ、そちらにお座りになられましてお待ちください」 キョン「よいしょっと。長門も座れよ」 長門「…うん////」 ちょこん キョン(そんなに離れなくてもいいじゃないか) おっさん「あ、兄ちゃん。ちょっとつめてくれん?ワシにも座らしてくれんか?」 キョン「あ、どうぞ」 長門(キョン君…近いよ////恥ずかしいよぅ/////) おっさん「すまんなぁ、ありがとよ」 長門(でも、こういうのもいいかも/////) おっさん「兄ちゃん、隣の可愛い子は彼女かい?」 キョン「!!!!!////////」 長門「!!!!!/////////」 朝倉「もう…いや…どこよここ……」 ??「あれ?あなたは?」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 12:43:22.87 ID:7JCwjcwS0 キョン「いや…あの…そういう関k」 おっさん「まぁ照れんな照れんな。そんなべっぴんさん手に入れて、憎いね」 長門「////////」 おっさん「それとな、嬢ちゃん。男は上目使いに弱いぜ。あんたくらいの美人さんならイチコロさw」 長門「…ぁぃ/////////」 おっさん「初々しいなぁ、まぁk…いてっ」 ばっばぁ「まったく、若い子からかうのはやめなさいって言ってるでしょ」 おっさん「わかった、わかったから、耳をひっぱるな!ちぎれる!!」 ばっばぁ「ごめんなさいね、この人のことは気にしないでね、デートの邪魔してごめんなさい。それでは」 キョン「あ、いえ……/////」 キョン(デートか…やっぱりそう見えるのか///////) 長門(デート…やっぱり周りから見てもデートだよね//////) 二人の肩がちょんっと触れ合った キョン「あ…/////」 長門「あ…/////」 キョン「す、すまん長門っ/////」 長門「ううん//////」 長門(キョン君の肩…胸がドキドキしてる…///////) 店員「2名様でお待ちのキョンさまー、お席にご案内いたします」 キョン「ほ、ほら、長門、行こうぜっ////」 長門「う…うん/////」 朝倉「あ、あなたは…」 ??「奇遇だね?今日はこんなトコまでどうしたの?」 朝倉「ふぇ…うぇ……うわぁぁぁん」 ??「ちょ、ちょっと朝倉さん。何でいきなり泣いてるの!?どうしたの?」 朝倉「だゃって…にゃg……ぉん君g…うわあああん」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 14:52:03.57 ID:7JCwjcwS0 キョン「さて、何頼むかな?」 長門「……ぅーん」 キョン「迷うな……」 長門「うん…(…カップルランチセット?こ、これは…/////)」 キョン「…ビーフシチューランチセットにするかな」 長門「……(コレを頼めば二人の距離は一気に縮まり、愛がいっそう深まります…/////)」 キョン「長門は、どうだ?」 長門「……(これを私とキョン君で……ダメっ!恥ずかしすぎるよ/////)」 キョン「あの、長門?」 長門「(で、でも…周りのカップルは頼んでるとこ多いよね……?)」 キョン「長門?長門さーん、聞こえますかー?」 長門「あ、じゃあやっぱりこれ頼もう!ここは一歩進むところだよ!がんばれ私!」 キョン「長門?何をがんばるんだ?とりあえず決まったみたいだから呼んでいいか?」 長門「え?……う…うん」 ピンポーン 朝倉「ぅ…ぅぅ…っていう事で……」 ??「そう、大変だったね。」 朝倉「あなたに会えなかったら、もう、心細くて……」 ??「よしよし」 朝倉「ぐすっ……ぐすっ…」 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 14:52:16.28 ID:7JCwjcwS0 店員「ご注文お伺いいたします」 キョン「あ、えっと、カップルランチセット1つ」 長門「!!!!!//////」 キョン「だよな?(さっき言ってたし)」 長門「こくっこくっ(きょ…キョン君から……これって//////)」 キョン「後、ビーフシチューランチセット一つ」 長門(え?あ、カップルセットだけじゃ足りないんだ、男の子だもんね) 店員「かしこまりました。では、少々お待ちください」 キョン「にしても、長門って意外と健啖家だよな」 長門「…え?」 キョン「だって、あのランチセットって2人前だろ?それを一人で食べようとするんだからさ」 長門「…………」 キョン「長門?どうした?別にたくさん食べることは悪いことじゃないから大丈夫だ」 キョン「それに長門はもとが細いからな、そのくらい食べて丁度いいって感じかな」 ガタッ、スタスタスタ 長門「………」 キョン「ちょっ!長門!どこ行くんだ!?おい、待てって」 長門「………ぁ…ヵ………」 ダダダダッ キョン「走っていっちまった。そんなに本が読みたかったのかねぇ」 ??「じゃあ、そこに今からいきましょ!」 朝倉「へ?」 ??「だって面白そうなんだもん、ね?」 朝倉「うん。じゃあ案内よろしくね」 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 18:37:05.07 ID:7JCwjcwS0 長門「うっ……うっ…ひぐっ…」 長門「ぐすっ…ぅぅ……ひっっく…」 男A「ん?どうしたの?」 男B「泣いてると、可愛い顔が台無しだよ」 男C「キミを泣かせる悲しい思いなんてさ、俺たちと遊んで忘れちゃおうよ」 長門「えぅ……ぐすっ……」 男A「ほらほら、こっち行こうよ」 男B「めちゃ楽しいからさぁ」 長門「ゃ…めぅ……ぐすっ…」 男C「いいから、いいから」 長門「ぃゃ……ぐすっ…た…けて……」 男A「アレが俺らの車だからさ、乗ってのって」 長門「ぁれ……ぁ…ぅ……」 男C「ほらー乗ろうよ、ね?カラオケでも行こうぜ」 ???「ちょっとアンタ達!待ちなさい!!」 朝倉「それにしても大丈夫かなぁ」 ??「長門さんのこと?」 朝倉「うん。あの子、キョン君とはぐれたら簡単に誘拐とかされそうで」 ??「心配?」 朝倉「ううん。でもキョン君と何かあったときは守ってくれる人がいないから、」 ??「だね」 朝倉「多分朝の感じだと大丈夫だとは思うけど」 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 20:10:14.69 ID:7JCwjcwS0 男ども「「「え?」」」 長門「!!!!!」 ???「アンタ達!そんな無垢で可愛らしい女の子を連れ込んで、どこへ行く気!?」 男A「なんか、誤解してるみたいだけど、俺らは友達でこれから遊びにいくんだよ」 ???「何言ってんのよ!!さっきから見てたけど、どう見ても拉致じゃない!」 男B「だから、違うって」 ???「じゃあその子の怯え様はなに?普通友達にそこまで怯えないわ!!」 男C「いやいや、友達だって」 ???「うっさい!あんた達!!それでも男!!最低ね!!」 長髪の活発な女の子は、そう言い放つと素早く私に近づき、手を引いて走り出しました 長門「ふぇ?」 ???「走って!」 ??「そろそろ、着きそうだね」 朝倉「そうね、喧嘩とかしてなければいいのだけれど」 ピピピッピピピッ ??「私?……」 朝倉「どうしたの?」 ??「ごめんね、私ちょっと用が出来ちゃった。次で降りるね。」 朝倉「う、うん。ありがと、」 ??「いいよ、困ったときはお互い様!ね?」 朝倉「うん、じゃあまあね。ふふっ」 ??「まったねー」 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 20:10:29.72 ID:7JCwjcwS0 ???「ここまで来れば大丈夫そうね」 長門「はぁ…はぁ…あの…ありがとう……」 ???「ん?まぁいいわよ。そんな事、それよりあんた面白い事知らない?」 長門「面白いこと?」 ???「そう、例えば地球侵略目的の宇宙人の手先だ。とか、禁断の魔術書を持ってる!とか」 長門「ごめんなさい、そういうのは…」 ???「そう、まぁ、いいわ。今度は気をつけなさい!いいわね?じゃ」 長門「あ、あの、ありがとうございました。あなたの名前だけ聞かせて下さい」 ???「私は涼宮ハルヒ!あんたは?」 長門「…長門……有希」 ハルヒ「そう、じゃあ有希!今度は気をつけなさい!」 長門「………うん、ありがとう///」 私と涼宮さんが握手をしようとした瞬間 キョン「おーい、長門ー!!!」 朝倉「ふぅやっとついたわね」 朝倉「あの子達はどこかしら?」 朝倉「きっと古書店街よね?」 朝倉「早く見つけなくちゃ!!」 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 20:21:23.33 ID:7JCwjcwS0 長門「…キョン……くん…?」 ハルヒ「誰?あの見るからにパッとしないヤツ?」 キョン「長門…探したぞ…。急にどっか行くなよ」 長門「…………g」 ハルヒ「アンタ!!ちょっと何なのよ!!」 キョン「すまん。誰だ?」 ハルヒ「有希はねぇ、さっき危うく拉致されそうになったのよ!!!」 キョン「何!?本当か!?」 長門「コクコク」 ハルヒ「私が通りがかったからいいものの、そうじゃなかったらっとっくにレイプされてたわ!」 キョン「そうか、本当にありがとう。えっと、何さん?」 ハルヒ「アンタねぇ!!彼氏のアンタが守らないで誰が守るのよ!!彼氏としての自覚無いの!?」 キョン「い、いや、おr」 ハルヒ「言い訳すんな!!二度と有希を危ない目に合わせないと誓いなさい!!」 キョン「あ、ああ」 ハルヒ「よし、じゃあ私は行くわ」 キョン「ちょっと待ってくれ、せめて名前を教えてくれないか?」 ハルヒ「忙しいんだから余計な手間取らせないでよ!有希にでも聞けば良いじゃない」 そういうと涼宮さんは休日の喧騒をかけていった そして、残った私達の間には、きまずい雰囲気が流れていた 朝倉「うーん見つからないわね。」 朝倉「いったいどこにいるのかしら?」 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 20:30:48.66 ID:7JCwjcwS0 キョン「あー、長門?怪我は無いか?」 長門「…………ぃ」 キョン「そ、そうか……」 長門「…………ぅ」 キョン「…………」 長門「…………」 キョン「…………」 長門「…………」 キョン「…………すまなかった!長門!」 長門「…………」 キョン「ごめんな!!デリカシーの無い発言をして!!」 長門「…………」 キョン「ホントにすまない!!許してくれ!!」 長門「…………違う」 キョン「何が?」 長門「……………理由」 キョン「そ、そうか。じゃあ何で…?」 長門「それは……あなたが答えを見つけるべき」 キョン「え?」 長門「私からの……課題…」 キョン「わかった。じゃあ考えておくよ」 朝倉「あれ?ここ前にも通ったような?」 朝倉「でも、通ってないような?」 朝倉「うー。」 朝倉「ここは一体どこなのー!?」 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 22:17:48.14 ID:7JCwjcwS0 キョン「そういえば、腹減ったな」 長門「……うん」 キョン「そこのマックでいいか?」 長門「うん」 キョン「じゃあそうするか、」 朝倉「うーん、やっぱり戻れないわ」 朝倉「コレは一大事ね……そうだ!」 ピッピッピ 朝倉「もしもし?」 ??「ん?どーしたの?また迷った?」 朝倉「何で分かったの?」 ??「なんとなくだねー、で、周りに何か目立つものある?」 朝倉「そうね、とりあえずブックカフェつきの大きい書店と、スキー専門店があるみたい」 ??「え?じゃあ今からそっち行くよ、」 朝倉「え、そんな、悪いわよ、それに用事が」 ??「用事は大丈夫ですよね?佐々木さん?うん、そうみたい、うん、うん」 朝倉「えっと?京子ちゃん?」 橘「じゃあ今からそこに行くから、ブックカフェで待ってて」 ガチャ 朝倉「………」 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/03/07(金) 22:28:38.15 ID:7JCwjcwS0 キョン「ふぅ、とりあえず腹も膨れたし、古書巡りに行くか!」 長門「うん」 キョン「じゃ、行こうぜ」 そう言うと彼は私に手を差し伸べてきた 長門「え?」 キョン「いや、今度は長門と別々にならないように、って思ってな。ひょっとして嫌か?」 長門「……ううん/////」 私は彼の大きな手に自分の指を絡ませた キョン「長門の手ってすべすべしてて気持ちいいな」 長門「……///」 キョン「それに、ちょっとひんやりしてて心地いい」 長門「……あ、ぅぅ////」 キョン「でも、手の冷たい人は心が暖かいって言うしな、まさしくその通りだよ」 長門「きょ…キョン君も……優しい/////」 キョン「ははっ、ありがとな////」 長門「////」 朝倉「あ・と・ど・の・く・ら・い・?」 朝倉「そーしんっと。」 ピピピ 朝倉「早いわね、返信」 朝倉「……後1時間くらい…か。まぁしょうがないわね」 朝倉「…………」 朝倉「…………」 朝倉「…………」 朝倉「…………」 朝倉「…………暇ね」 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/07(金) 22:44:17.54 ID:7JCwjcwS0 古書店街は私にとって宝の山だった ここに無い本は無いんじゃないかというほど、バラエティに富んでいる SF小説専門店なんてものから、参考書から雑誌まで幅広く取り扱ってる総合店 中古の本を安価で売ってくれるお店や、買った本をそのまま喫茶店で読める店など 私にとってはすべてが驚きだった キョン「どうだ?行きたいところはあるか?」 それに隣にはキョン君の優しい微笑み 私はコレが夢じゃないかと、何度も思った 夢でも現実でも今を目一杯楽しもう! それが今の私に与えられた最高の贅沢だから!!! Fin