長門は「寂しい」という感情を理解した 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 02:46:00.81 ID:xD6idebs0 キョン「じゃあ長門、お茶ご馳走さん、また明日な」 長門「分かった」 長門「…………」 カチャカチャ(食器を片付ける) ポフッ(キョンが座ってた所に座る) 長門「…………」 ガチャ プルルルルル キョン「ハイ、もしもし」 長門「言い忘れたことがある。もう一度私の家に来て」 キョン「?電話じゃダメなのか?」 長門「…ダメ」 キョン「わかった。すぐ行く」 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 02:55:01.74 ID:xD6idebs0 ソワソワ ピンポーン 長門「!!」 たったったった ガチャ キョン「おう長門、なんだ話って…」 ポムッ キョン「どうした長門!またエラーか?」 長門「…違う」 キョン「?じゃあ一体なんだ?」 長門「………」 キョン「………」 長門「……忘れた」 キョン「…なんだって?」 長門「思い出すのに少し時間がかかる。それまで上がって待ってて」 キョン「あぁ…わかった…」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 03:16:58.51 ID:xD6idebs0 コポコポ 長門「…お茶。飲んで」 キョン「ああ、サンキュ」 ズズー… キョン「で、長門。少しは思い出したか?」 長門「…思い出さない。」 キョン「そうか…」 長門「あなたが帰った直後から、私はあなたにすぐに会う必要性を感じた」 長門「そして電話した。しかしなぜそう感じたかを、あなたと会った瞬間に消失してしまった」 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 03:31:17.37 ID:xD6idebs0 キョン「長門…ひょっとしてお前、寂しかったのか?」 長門「…寂しいってなに?」 キョン「寂しいってのは…心細いというか、喪失感というか、一人でいることに不安になるような…」 長門「…………」 キョン「そう言う、不安定な感情のことを言うんだと…思う」 長門「その感情は、どのような対象の人物に抱くもの?」 キョン「それは…こ、恋人だったり、仲のいい友人だったり…」 長門「私は、少なくともあなたに好意を持っている」 キョン「そ、そうか」 長門「だから、おそらくあなたの推測は正しい。私は、寂しかった」 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/03/03(月) 03:45:38.86 ID:xD6idebs0 翌日 部室にて キョン「じゃあ、そろそろ帰るか」 長門「うちに、寄ってって」 キョン「別にいいが…何か用か?」 長門「特に用はない。…ただ」 キョン「ただ?」 長門「………寂しい」 キョン「………」 長門「…だめ?」 キョン「全然、いいと思うぞ」 寝るか 保守でした