涼宮ハルヒの鶏肉 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/16(水) 23:06:58.25 ID:tVfMmfiy0 ハルヒ「ちょっとキョン!これ見なさい!」  何やら、スーパーの広告と思しきものをチラつかせながら ハルヒは得意げな顔を浮かべている そのチラシが一体どうしたというんだ? ハルヒ「ふふん♪ココを見なさい♪」  妙に上機嫌なハルヒは嬉しそうに広告を指差す ・・・ん?なにやら赤いインクでマークがしてある はあ・・・?鶏肉・・・? ハルヒ「ふふん♪今日は特売日なのよ♪      お一人様1パックまでだから今日はSOS団で買出しに行くわよ♪」  ちょっとまて、まず何故そんな物を買いに行く必要がある ていうか、それを買ってどうする!! いや、それよりも何故そんな広告を学校に持ってきているんだ! お前は主婦にでもなったのか!!涼宮ハルヒ!!! ハルヒ「うるさい!馬鹿キョンちょっと黙りなさい      あたし今日は唐揚げが食べたいの。唐揚げを作るには鶏肉が必要なの。      だから買いに行くの。何か文句ある?」 なんたる傍若無人であろうか、思わず返す言葉を無くしてしまう それを賛同と取ったのだろうか ハルヒは準備を済ませると、朝比奈さんを引きずりながらドアを出て行こうとしている。 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[そうくるだろうと思ったよ・・・。] 投稿日:2007/05/16(水) 23:12:26.44 ID:tVfMmfiy0  慌てて古泉とまだ本を読んでいる長門を連れて部室を後にする 〜スーパー〜 「いらっしゃ〜い! 本日は特売日により鶏肉が大変お求めやすくなっておりますにょろ〜ん!」 ん?どこかで聞いたような声だ。  「あっれ〜?   みくるにハルヒンたちじゃないかい。   こんな所でどうしたにょろ?」 みくる「あっ鶴屋さん!ど、どうしたんですか?こんな所で」  やはりそうだ。声の持ち主は誰であろう鶴屋さんであった。 鶴屋「どうしたも、こうしたも、みてわっからないかなぁ〜?     バ・イ・ト・だ・よ・♪」  鶴屋さんはバイトか。・・・ん?鶴屋さんがバイト・・・。必要があるのだろうか・・・? 確か家はかなり大きかったような・・・。  そんな事を考えているとハルヒが何やら喋りだした ハルヒ「あら!それなら、ちょうどよかったわ♪      あたしたち、特売の鶏肉を買いに来たんだけど、何処にあるのかしら?」 鶴屋「それなら!コレがそうにょろ♪     メガッサ安くなってるから!買って損はないよ〜!」 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/16(水) 23:13:55.54 ID:tVfMmfiy0 鶴屋さんから鶏肉を人数分受け取る ハルヒ「うん♪目的の物も見つかったし!さっさとレジ済ませちゃいましょう!」 そういうとハルヒはレジへと歩き出した。 朝比奈さんと古泉がついて行くのが見えたが、長門がそういえば見当たらない ハルヒに長門を捜してくると伝え、俺は長門を捜すことにした。 少しハルヒがムッとした気がするが気のせいであろう。 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/16(水) 23:28:20.17 ID:PIK4ZPfi0 とまあ2ch風の長門を妄想しつつ、当の本人を捜すも食料品売り場にはどうも見当たらない。 しばらくスーパーを回ってみると食器等の雑貨があるコーナーで長門を見つけた。 キョン「よ、何してんだ?」 長門「・・・これ」 長門が腕を伸ばし指差した先にあったものとは 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/16(水) 23:50:00.97 ID:tVfMmfiy0 そこに在ったものは、明らかにそこには在る筈の無いものだった。 誰しもが自分の目を疑わざるおえない、そんな光景がそこには広がっていた。 長門「さがって・・・・・。」 これ以上前に出ないようにと手で促しながら、彼女はそう言った。  かなりヤバイ状況のように俺は直感的に悟ったが 不思議と危機感は感じていなかった  だが、それもそのはず何故ならそこに在ったのは 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 00:02:14.05 ID:ePFwiZTDO 長門の指差す先には、ツナギ姿の男がベンチに座っていた その男はこちらを見るなりファスナーを下げた 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 00:11:12.39 ID:ePFwiZTDO 「やらない…」 「いくぞ長門」 その男がいい終わる前に長門の手を引いて逃げるようにその場をさった ハルヒに追い付いたときには既に会計を済ましたあとだった 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 00:21:23.58 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「何してたの?ふたりして。ってなんで手つないでんの!?ちょっとキョン!有希から手を放しなさい!!」 といって俺のネクタイをつかんで引き寄せた 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 00:27:19.44 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「有希は大事な団員なんだから手をださないでよね。」 と言い放って歩きだした。勿論荷物は俺持ちだ。 鶏肉だけでなく、唐揚げの素や油が入ってる。 どうやら部室で唐揚げを作るみたいだ。 鍋でも問題なのに、唐揚げとは…。また生徒会長に何やら言われそうだ。 とか考えながら歩いていると、古泉が耳元に囁きかけてきた。 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 00:32:27.08 ID:ePFwiZTDO 古泉「長門さんと仲良くされるのは結構ですが、あまり涼宮さんの前でされるど、閉鎖空間を発生させることになりますよ」 そんなことわかってる。けどな古泉、あんな男が迫って来たらだれだって逃げ出したくなるさ。そこに女性がいたら、手を引いてにげるのは当たり前だと思うぞ。 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 00:46:43.61 ID:ePFwiZTDO そうこうしてるうちに 俺達は登り慣れたハイキングコースを登りきり、部室へと帰ってきた ハルヒ「さぁ、作るわよ。古泉君と有希は肉を切って。みくるちゃんは唐揚げの素をつけて。キョンは揚げる係ね。」 また俺は1番つらい係だ。まぁ、万が一朝比奈さんが揚げることになったら自分の手を揚げることになりかねないし、長門はレトルトばっかり食べてるし、インターフェイスといえども料理は苦手そうだしな。古泉?知ったこっちゃねぇ。 まぁここはおとなしく揚げるとしよう。ん…まてよ、ハルヒは何をするんだ? ハルヒ「私は団長としてみんながきちんとするか監督する義務があるの!」 やれやれ。そんなことだろうと思ったぜ ハルヒ「グズグズ言わずにさっさとする!」 へいへい 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 01:09:07.26 ID:ePFwiZTDO 古泉は慣れた手つきで肉を切っている。長門はちまちまと切っていて実に長門らしい。 朝比奈さんは…おわっ!? そこには自身を唐揚げにしようとしてるとしか思えない朝比奈さんの姿が みくる「キョン君、助けて〜」 ハルヒ「もぉ〜何やってるのよみくるちゃん。」 実に微笑ましい光景だ。 と俺は腕に根性焼きを作りながら見ていた。 あんなことが起きるなんて、この時は思いもしなかった。 事件を起こすか、このままのほほんとして終わるか、そこが問題だ 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 01:27:11.68 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「さぁ〜みんな!食べるわよ!」 ハルヒの号令で、みんな一斉に食べ始めた。 ハルヒ「キョンがにしてはずいぶんと上手に揚げたじゃない。」 今始めて食ったような事を言うなハルヒ、お前はずっとつまみ食いしてたじゃないか。 とは口に出さないでおこうと決め、唐揚げに箸をつけた。 以外にも、唐揚げはうまいこと出来ており、なかなかの味だった。 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 01:33:10.05 ID:ePFwiZTDO 食べ終わる頃には、辺りはもう日が落ちて暗くなっていた。時計の針は6時を少し回っていた。 急いで片付けを済ました俺達は、いつもの山道を下っていた 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 01:44:40.52 ID:ePFwiZTDO 古泉「長門さんと手をつないでいた時はどうなるかと思いましたよ、でも今はすっかり機嫌も良くなり、一安心ですよ」 いつもより顔が近いぞ古泉。そのまま耳にかじりつくつもりか?あいにくだが俺にはそっちの気はないぞ。そっちの気があるならスーパーにでもいけばいい。きっとさっきの男が相手してくれるぞ。 古泉「ご遠慮しときます。僕は人見知りをするので、あなたぐらい身近な人でないと。」 どういう意味だそれ。 古泉「別に、特になんの意味もありませんよ」 ハルヒ「何の話?」 別になんも話してないよな古泉? 古泉「ええ、男どうしの話というやつです。」 だから誤解を招くような発言をするな ハルヒ「ふーん。あ、そうだキョン。明日ちょっと付き合ってよ、行きたい所があるのよ。」 どこだ? ハルヒ「それは明日教えるわ」 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 01:55:38.86 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「じゃあ、明日9時に駅前ね。遅れたら罰金だから。」 遅れても遅れなくてもおごらされることは目に見えてるからな。 それでも、8時半には着いていてやるか。 とか考えていた俺は朝起きて時計が既に8時半を指していたことに驚かされることになる。 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:04:24.51 ID:ePFwiZTDO 青春を感じさせる立ち漕ぎで駅前へ向かう まだ三月(の設定で行こうと思う)と言えど、地球温暖化のせいもあり蒸し暑く、汗だくになりながら駅前に着いたときには9時を少し回っていた。 ハルヒ「団長を待たせて、しかも遅刻するとはいい度胸ね。」 何をおごらされるのやらとドキドキしていたら。 ハルヒ「まぁ罰金はいいわ。」 何ですと!? ハルヒ「罰金はいいって言ってるの。そのかわり、今日はとことん付き合ってもらうからね。」 そういうとハルヒは歩き出した。 どこに行くかだれか決めてくれ 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:15:16.97 ID:ePFwiZTDO 向かった先は鶏肉屋だった 何も朝っぱらから行かなくてもいいだろう というかなんで鶏肉屋なんだ? ハルヒ「昨日の唐揚げじゃもの足りなかったの。それにここは人気だから早く行かないと入れなくなるの。」 そんなこと言ったってなハルヒ、開店が12時で今は9時半だ、後二時間半あるんだぜ? 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:22:45.63 ID:ePFwiZTDO ってな事を口にすると、またハルヒがメランコリー状態になるので黙って待つことにした。遅刻したから文句は言えないしな。 とか考えてたら中から店の人が出て来て営業中の札をだした。 ちょっと待て、まだ10時だ。30分しか経ってない。お前か?ハルヒ。 お前が望んだからなのかハルヒ? 「その可能性は高い…」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:25:25.15 ID:ePFwiZTDO おわっ!? いきなり背後からの声。誰だ?ってこんな喋り方。お前しかいないだろ長t…。 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:28:21.56 ID:ePFwiZTDO そこには俺の知っているショートカットの少女は存在せずに、営業スマイル全開の男がいた。古泉だ。 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:34:24.24 ID:ePFwiZTDO 何してるんだ古泉? 古泉「いやーここの店長が僕の親戚で、一度見に来るのもいいかと思いまして」 一体お前の親戚は何人いるんだ? この時、ハルヒから負のオーラを感じた俺は古泉に帰るように目で合図をした。こらっ、赤くなるな古泉。 古泉「今日は建物を見にきただけですから、お先に失礼します///。」 そうしてくれ…ってなんで顔が赤いんだ!? 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:43:06.35 ID:ePFwiZTDO 中に入ると奥のテーブルに通された。 いくら人気の店といってもこんな時間から来る人は無く、俺とハルヒの二人しかいなかった。 俺は考えるのが面倒だったので定食を頼んだが、ハルヒは色んなものを別々に頼んでいた。 ハルヒ「しょっちゅうこの店に来るわけじゃないんだから、できるだけ色んな料理を食べときたいの。こんな所で定食なんて頼む奴は素人だわ。」 そーかい 俺は運ばれてきた定食を食べ始める事にした 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:49:35.98 ID:ePFwiZTDO 俺が定食を食べてる間、ハルヒは本当にいろんなものを食べていた。 唐揚げ、焼鳥、手羽先…etc 中でも雀を食ってるのに気付いた時はびっくらこいた。 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 02:55:49.57 ID:ePFwiZTDO なんでも頭を噛んで脳味噌を吸うそうだ。 ハルヒいわく不思議な味だそうだ。そらそうだわな。 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 03:11:19.18 ID:UdEStkrDO 「それで?」 ハルヒ「?何よ、おいしかったでしょ?」 確かに、並ばなければ食べられないような店だけあってうまかったが‥‥ 「そうじゃなくてだな、昨日言ってた付き合ってってのは、この店に来る事だったのか?」 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 03:19:29.04 ID:UdEStkrDO ハルヒ「それは‥‥そうよ、悪い?」 「いや、悪くはないが‥」 いかん!何故かしらんが逆鱗に触れたようだ。ここは話を切り替えねば! どういう方向に持っていけばいい? 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 03:31:12.70 ID:UdEStkrDO 「で、これからどうするんだ?まだ11時位だが‥」 ハルヒ「‥そうね、じゃ‥‥またこの辺を一通り回ってみましょ。この前は誰かさんが遊んでたせいで全部回れなかったみたいだし」 う、、確かに長門や朝比奈さんとぶらついてただけだが‥‥と言うか、 そうなったのは元々お前のせいでもあるだろ! ‥‥‥なんて言えるはずもなく 「わかったよ、とりあえず店を出るか‥」 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 03:43:22.61 ID:UdEStkrDO ‥‥と言ってもなぁ‥‥廃れた駅ならともかくだ。こんな高層ビルの立ち並ぶような駅前の店を全て回るとなると、確実に一日じゃ終わらないぞ‥‥ 俺はその旨をハルヒに伝え、一つ二つの種類に絞って回ったほうが効率的ではないかと提案した。 ハルヒ「‥‥そうね。隅々まで調べるにはそっちの方がいいかも。キョンにしてはいい考えね、それでいきましょ♪」 おいおい、何日続けるつもりなんだハルヒさん‥‥ 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 04:02:44.92 ID:UdEStkrDO 「で、最初はどこを回るつもりなんだ?」 ハルヒ「う〜ん、あ!じゃぁみくるちゃんのコスプレ衣裳を‥‥」 「却下!!」 ハルヒ「なんでよ?」 ‥‥確か違う何かを調べるんじゃなかったのか!? 確かに新しい朝比奈さんを見てみたい気もするが‥‥その都度悲しい視線を背中に受けるのは勘弁していただきたいからな。 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 04:11:30.42 ID:UdEStkrDO ハルヒ「じゃあどうするのよ、なんかいい案でもあるの?」 「そうだな‥‥やっぱ今回は下見程度にして、また人数がいる時にしないか?そうした方が、時間がかからずに済むだろ?」 何より俺が行動しやすいしな。 ハルヒ「‥‥‥」 「‥‥?何だよ」 ハルヒ「そんな事言って、前みたいに遊んでたら変わらないじゃない」 「だったら、今度はクジじゃなくて俺と回ればいいだろ」 ま、多分‥‥いや確実に!クジになるとおも‥ ハルヒ「‥‥それだわ!!」 ‥‥‥なんだって!? 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 04:22:02.16 ID:UdEStkrDO ハルヒ「どうして気付かなかったのかしら♪最初から団長命令でそうすればよかったのよ!!」 おい、嘘だろ。まさか墓穴を掘る事になるとは‥‥ いや、それは後で考えるとよう‥‥ 「まぁそれはそれとして、じゃ今日はどうするんだ?」 ハルヒ「え?あ‥‥‥じゃあ今日は無しにして、買い物でも行きましょ!もしかしたら掘り出し物とか、あるかもしれないし♪」 ‥‥一体、何を買うつもりなんだ? 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 04:34:04.52 ID:UdEStkrDO デパート洋服売場 ハルヒ「ねぇ!見て見てキョン!!これどう?こっちは?」 ‥なんでこんなにハイテンションなんだよ! ‥‥‥ん?あれは‥‥‥朝比奈さんじゃないか! 「ハルヒ、おいハルヒ!」 ハルヒ「何よキョン、うっさいわね!後にして、あ!これも‥‥‥」 しょうがない、ハルヒは一時放置しとくか 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 04:43:52.81 ID:UdEStkrDO みくる「あ!キョンくん♪」 「偶然ですね、朝比奈さん」 これは救世主朝比奈さん!あなたのおかげで忌々しいハルヒとの買い物も僅かな癒しの空間になりますよ! みくる「あれ?でもキョンくんがなんでこんな所に?」 「なんでって‥‥え?」 朝比奈さんの視線が俺から外れ、それに合わせて俺も辺りに目をやると‥‥ 何!?下着売場!? まさか‥‥ハルヒのいた売場のすぐ隣が下着売場だとは‥‥気付いていなかった!浅はかなり、俺! 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 04:53:13.39 ID:UdEStkrDO 「い、いや!違いますよ〜!ハルヒが買い物に行きたいって言うから仕方なくですね〜‥‥‥はははっ」 みくる「‥‥それで二人で‥‥下着を?」 だあぁ〜!!そっちの方向から離れてくれ〜!!しょうがない、ハルヒと合流して‥‥ ハルヒ「あれ?みくるちゃんじゃない。どうしたの?」 嫌な予感がする。 みくる「ちょっと買い物に。‥‥お二人は」 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 05:07:17.61 ID:UdEStkrDO いかん!説明して複雑に絡んだ誤解を紐解かねば! 「これはですね〜‥‥」 ハルヒ「暇だったから、ちょっとキョンと買い物に来たのよ〜」 違うだろぉ!いや、そうだが、もっと詳しく説明してだなぁ‥ みくる「あ、じゃあお邪魔みたいなので‥‥」 朝比奈さん?勘違いしたまま立ち去ろうとしないで下さい! ハルヒ「お邪魔?それよりみくるちゃん!こっちに似合いそうな服見つけたのよ〜!ちょっと着てみて!」 みくる「え?ひゃぁ〜〜!!?」 なっ!何をバカな!通路で脱がすな! 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 05:19:00.85 ID:UdEStkrDO 「おいハルヒ!何やってんだ!!」 ハルヒ「まぁまぁ見てなさいって〜!!これすごい可愛いんだから!」 ダメだ‥‥聞いちゃいねぇ! 「わかったから、とりあえず試着室行けって!!」 周りに人集りが出来てしまう前に、処理せねば! ハルヒ「わかったよ、うるさいわね!」 ‥‥‥ふぅ、なんとか朝比奈さんを不埒な男共の目から守ることが出来たな‥‥ ‥‥しかし‥‥よくよく考えてみたら、二人が試着室へ入ってしまった今!下着売場付近に男が一人ポツーンと立っていてはかなりの確立で勘違いされるのは間違いない! 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 05:28:17.39 ID:UdEStkrDO ‥‥だが、こういう状況の時こそ、なぜか悪い方向に進む訳で‥‥ ??「あっれ〜?キョンくんじゃないか〜い♪」 ま、まさかこの声は!? 鶴屋さん「こんな所に一人でどうしたんだ〜い?まっさか女物の下着買いに‥‥‥」 大変だ!とりあえず否定を!! 「違いま‥‥」 ハルヒ「じゃーん♪♪‥‥あれ?」 鶴屋さん、みくる「あれ?」 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 05:41:02.75 ID:UdEStkrDO 鶴屋さん「なぁんだ、そういう事だったのか〜♪♪めがっさ勘違いしちゃったさ〜♪」 みくる「‥‥あたしも勘違いしてました〜。ごめんねキョンく〜ん」 ‥‥‥とりあえずデパートの前の公園でジュース奢るから休憩しないか?とハルヒを宥め、その間に二人の誤解を解く事に成功したようだ。よかった‥‥ 「巻き込んでしまってホントにすいません」 鶴屋さん「いいっていいって〜♪しっかし大変だねぇ〜君も♪ま、頑張ってちょろ〜ん♪じゃあねぃ♪」 みくる「あの、あたしもこれで。それじゃまた学校で」 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 05:46:51.88 ID:UdEStkrDO 「あ、お二人ともさようなら」 ‥‥‥そういえば二人とも用事があったんだった‥ ‥‥ハルヒの暴走に巻き込まれて‥‥ってあれ? いつもならどこか途中で (バカ!うるさい!)など、罵りの一つもとんでくるのだが‥‥やけに静かだな‥‥ 「おい、ハルヒ?」 ハルヒ「‥‥‥‥」 「?」 ハルヒ「‥‥すー‥‥すー‥‥‥」 ‥‥まるで子供だな、やれやれ。‥‥しばらくこのままにしといてやるか。 って‥‥ハルヒが起きるまで動けないじゃないか! 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 06:49:23.90 ID:ePFwiZTDO ったくしょうがねぇな と呟きつつもハルヒの寝顔は可愛かった。 こいつは黙ってれば一美少女高校生なんだ。寝ていれば性格はわからないからな。 とか思ったりした。 端から見れば付き合ってるとしか思えない姿勢なので、何となく「俺達付き合わないか。」と寝ているハルヒに言ったその時だった。 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 06:53:07.22 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「ちょっと!?いきなり何言ってんの!?」 なんとハルヒは起きていた。 「いや、待てハルヒ、これはだな…」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 06:57:07.44 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「何よ。」 マズイ。もはや言い逃れできん。 こうなれば素直に認めよう。とりあえず俺はハルヒが好きだ。でも、今なのか?告白するタイミングは今なのか? 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 07:16:28.81 ID:ePFwiZTDO もうこうならヤケだ言ってしまえ ハルヒ、俺はお前の事が好きだ。付き合ってほしい。 ハルヒはただただ呆然と俺を見ていた 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 07:29:06.27 ID:ePFwiZTDO ハルヒは困惑しているようだった。当たり前だ俺がハルヒでも困惑する。とか思ってた矢先、ハルヒが口を開いた 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 07:42:35.49 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「あんたがどうしてもってっていうなら付き合ってあげてもいいわよ」 マジか? 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 07:48:41.31 ID:i9tVii7RO …はっ! 我ながら頭の悪い夢を見ていたようだ。どうやら俺もいつのまにか寝てしまっていたらしい 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 08:03:36.02 ID:ePFwiZTDO …きなさいキョン、起きなさい なんか聞こえる。 「起きろって言ってるのよ馬鹿キョン!」 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 08:08:53.44 ID:ePFwiZTDO …はっ!? いつのまにか寝ていたようだ。 ハルヒ「団長の前で寝るとはいい度胸じゃない。」 なんだそのいい草は、お前だって寝てただろうに。 ハルヒ「あたしは団長だからいいの!それより次行くわよ、次。」 といって俺の手を掴んで歩きだした。 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 11:44:52.18 ID:ePFwiZTDO 「どこ行くんだ?」 ハルヒ「まだ決めてないの、>>130決めてよ」 なんだよそれ 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 12:50:52.55 ID:wt4opynD0 カラオケ 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 13:08:25.59 ID:9RTcH66Y0  そう言って俺の手を引きつつ、ハルヒは商店街を人ごみに拘らず結構な速度で進み出す。それでも一向に他人とぶつかる気配を見せないなんて、一体どこのモーゼだ。 「おい、次はどこに入る気だ」  どうせこいつの計画表なんて、ティッシュを二枚に剥がした片割れよりも薄いとは思うが、とりあえず訊いてみた。 「…………」  だがハルヒは俺の問いには反応を見せず、そのまま無言で俺の手を割りと強めの力で引きつつ歩を進め続ける。  なんだなんだ。何か気に障るようなことでも言ったか?  これ以上追求するな、とハルヒの背中は言っているようであり、否が応にも俺は無言にならざるを得ない。  そんなお世辞にもデートなどというものには程遠い、どんよりとしたオーラをすれ違う人々に撒き散らしつつ、ハルヒの手によって俺はある建物の中へと引きずり込まれる。 「ここよ」  意表を付かれた。  こういう俗物的なものをこいつが好むとは思っていなかったので、どうリアクションすべきか考えあぐねる。 「……カ、カラオケか」 「あたし、カラオケ行ったことないのよね。まあ今でも別に面白そうとは思えないけど」  じゃあなんで、その面白くなさそうな所にわざわざ競歩並の速度で駆け込んだんだ一体。 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 13:29:38.29 ID:9RTcH66Y0 「これも社会勉強の一環として考えなさいキョン。勉強に面白さを追求するなんて、竹竿で星を打つようなものよ」  俺に言っているのか自分に言い聞かせているのか解らないような方向に視線をやり、伝票に手早く名前などを書き込む元ENOZ助っ人ハルヒ。  まあずっとこいつに歌わせときゃいい。俺は何もしなくていい分、楽っちゃあ楽だな。  こうして楽観的に事を捉えていたのもつかの間、部屋に入るや否やハルヒは俺に分厚い曲目の本を突き出してきた。 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 16:02:44.43 ID:ePFwiZTDO 入るなり歌い出すハルヒ。 かなり楽しそうだぞ、社会勉強の一環じゃなかったのか? ってな事を思いつつ、前からわかっていたハルヒの美声を堪能していた。 その時だった。 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 16:05:51.79 ID:ePFwiZTDO ガラガラガラッ 「うぃーっす!WAWAWA忘れ物〜♪おわっ!?部屋間違えた、スマン。ごゆっくりぃ〜」 風の如く去って行った 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 16:19:23.60 ID:ePFwiZTDO しばらくすると谷口が帰ってきた 谷口「よく見たら涼宮とキョンじゃねーか。何してんだこんな所で?」 何ってカラオケに決まってるだろ。 谷口「確かに。だが二人でカラオケとは寂しい奴だなぁ〜」 そういうお前はどうなんだ?国木田以外に友達なんていないだろ? 谷口「そんなに友達は少なくねぇーよ。今日は一人カラオケだ。」 二人よりも寂しいじゃねぇか。 谷口「いや、これは今度あるカラオケでの合コンのための練習できてるんだ。」 そーかい 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 16:24:10.69 ID:ePFwiZTDO 町は〜い〜ま〜眠りのな〜か〜♪ 携帯に着信が入る。古泉だ 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 16:35:16.26 ID:ePFwiZTDO どうした?古泉 古泉「ただいま、大規模な閉鎖空間が発生しました。涼宮さんになにかおこったんですか?」 まさか、楽しそうに歌ってたはずだ。 ハルヒを見る。ハルヒは、谷口に話し掛けられていた。 谷口「涼宮、いつもキョンといて、飽きないk」 ハルヒ「うるさいわね。さっさと練習しに戻りなさいよ」 古泉「なるほど。おそらく涼宮さんは本能的に谷口君を嫌っているのでしょう。閉鎖空間は僕達でどうにかしますから、あなたは谷口君を涼宮さんから引き離して下さい」 たった今帰っていったさ古泉。 哀れだな谷口、気の毒とは思わんが。 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 20:35:41.98 ID:ePFwiZTDO 一段落ついたところで、次の飲物を頼むかな。 「ハルヒ。お前は何にしる?」 ハルヒ「んー、コーラ」 受話器を取る。 プルルルッ!プルルルッ!ガチャ! 「はいはーい、こちらフロントにょろ。なんの御用件だ〜い?」 どこかで聞いたことある声だ。 「コーラ二つ。」 「はいはーい。めがっさ早く持って行くからさぁ〜。カラオケ楽しんでてねぇ〜。」 う〜ん。思い出せん。誰だったか。 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 20:51:57.27 ID:ePFwiZTDO そんな俺の疑問は5分後には解消されたわけだ。もちろん鶴屋さんだ。 鶴屋さん「おお〜ハルにゃんにキョン君。また会ったねぇ〜。」 この人の家は物凄い金持ちなのになんでこんなにバイトしてるんだ? そんな疑問を鶴屋さんにぶつけてみた。 鶴屋さん「遊ぶお金は自分で稼ぐのが鶴屋家流なのさっ。お金の大切さを知るためにもねっ!」 なるほど、さすが鶴屋家。こんな性格のいい娘さんに育つだけあって、なかなかしっかりしている。 鶴屋さん「じゃ、あたしはバイト中だから、まったね〜」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 21:05:01.31 ID:ePFwiZTDO 今日はいろいろ起こる日だな… そう思いつつハルヒの歌を聞こうとすると、ハルヒがこっちを見てる。 「どうした、ハルヒ?」 ハルヒ「あたしばっかり歌ってるじゃない!キョンも歌いなさい!これは団長命令よ。そうねぇ、>>15を歌ってよ。」 マジか!? ハルヒ「あたしはいつだって大マジよ!さぁ、さっさと歌いなさい。」 そう言い放ったハルヒは、曲をさっさと送信し、椅子に社長のように腰掛けた。 曲が始まる。歌うしかないみたいだ… やれやれ 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 21:24:40.32 ID:l2p3XH4VO もってけ!セーラー服 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 21:35:04.59 ID:ePFwiZTDO ハァッハァッ…どうだ?歌い切ってやったぞ ハルヒ「まぁあんたにしちゃあ頑張ったわね。かなり気持ち悪かったけど。」 だまらっしゃい 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 21:41:52.08 ID:ePFwiZTDO ガラガラガラッ 「うぃーっす」 いきなり谷口が入ってきた。 なんだまだ一人で歌ってたのか。 さっさと帰れ。世界を終わらせたくなければな。 あれ、谷口の横にもう一人いる。 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 21:48:15.28 ID:ePFwiZTDO 国木田だった 谷口「さすがに一人じゃ寂しくなってな。国木田も呼んだんだよ。」 もってなんだもって。 谷口「さっきドリンク注文したらさ、鶴屋さんが持ってきてさ、びっくりしたよ。でさ、一緒に歌わないかって聞いたら、あと10分で上がれるから待っててってさ。」 谷口のナンパもたまには成功するんだな 谷口「でさっ、どうせならキョンと涼宮も誘ってみんなで歌おうと思って。」 まて、お前がいると世界がヤバイ。 ほら、ハルヒから負のオーラが…あれっ?出てない。むしろにこやかだ。 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 22:00:44.50 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「みんなで歌うのもたのしそうね!どうせなら古泉君にみくるちゃん、有希も呼びましょ。」 どういう心境の変化だハルヒ?あれほど谷口を嫌っていたのに。 まぁいいか、閉鎖空間を発生させることもなさそうだし、人数が増えると歌わずに済みそうだしな。 ハルヒ「じゃあキョン!三人を呼びなさい!」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 22:10:35.62 ID:ePFwiZTDO 断る理由もないので電話した、古泉は「楽しそうですね、行きますよ。」とマニュアルでもあるのかと思うぐらいありきたりなセリフを吐き。 長門は一言「…わかった」とだけ言って電話を切り。 朝比奈さんは「カラオケってなんですか?」と未来ではカラオケはないのであろう(もしくは名前が違う)セリフを言ったので、とりあえず来るように伝えた。 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 22:19:45.49 ID:ePFwiZTDO 数分後、長門、古泉、朝比奈さんの順で着いた。 そこにバイト上がりの鶴屋さんも合流したところで、ハルヒがマイクを持ち、椅子の上に立って透き通った声で言った。 ハルヒ「ただいまより、第一回SOS団主催。カラオケ大会を行います!」 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 22:47:32.10 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「じゃあ始めはキョンね!」 いきなりかっ! まぁここで俺が歌わなければ、また罰金とか言われてカラオケ代をおごらされそうだしな。そろそろ俺の財布の中身もやばいしな。 「じゃあ始めってことで国歌歌います。」 我ながらナイス判断。 掴みはOkだし、音痴でもそれなりに雰囲気出るしな。 ハルヒ「却下。」 「なんで?」 ハルヒ「面白くないからよ。キョンは韓国語のヤツにしなさい。」 反論する隙もなく、またかってにハルヒは送信ボタンを押した。 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 23:03:24.69 ID:ePFwiZTDO 聞いたことのないメロディーが流れ出す。 適当に合わす俺。 結構いけてるんじゃね?とかいう妄想と淡い期待を胸に抱きつつ、歌い終わり、周囲を見渡す。 そこには口をぽか〜んと開けた人たちがいた。 俺、浮きまくり。 古泉「なかなかよかったんじゃないですか。」 鶴屋さん「キョン君いいよ〜それ」 長門「…」 皆が気を使うというなんとも言えない空気をたった一言でブチ壊すヤツがいた。だれであろう、ハルヒだ。 ハルヒ「もうちょっとマシなのを期待してたんだけどね〜。まぁいいわ、次は誰?」 流れを変えてくれたのはありがたいが、曲を選んだのはお前だぞ?もう少し優しい言葉をかけてくれてもいいと思うがな。 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 23:11:43.54 ID:ePFwiZTDO ハルヒ「次は?」 鶴屋さん「次はあたしが歌うにょろ〜」 鶴屋さんか、和風な楽器鳴らしてたし、自宅では振袖だし、すごく和風な感じだけど いったいどんな歌を歌うのだろうか? 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 23:21:42.14 ID:ePFwiZTDO 〜♪ メロディが流れだす。 これは、まさか、冗談だろ?そんな気はしていたが、本当にこれを歌うとは。 演歌だった しかも物凄くうまい。 CDを出したら確実に売れるな、俺は買う。 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 23:35:58.64 ID:ePFwiZTDO 一同「おおーっ!」 鶴屋さんにおくられるスタンディング・オベーション。さすがは鶴屋さんだっ! ハルヒ「さすがねぇ。次」 審査員か、お前は 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 23:47:13.67 ID:ePFwiZTDO 「では僕が。」 古泉か。そういえば古泉は普段どんな曲を聞いているのだろうか?知らないな。 ーもっとも、誰がどの曲が好きかまったく知らないんだがな 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/17(木) 23:59:41.09 ID:ePFwiZTDO 古泉が歌ったのは最近のラブソングだった 古泉らしいといえば古泉らしいが、歌いながらこっちに微笑みかけるのはやめろ。顔が赤いぞ。 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 00:07:28.19 ID:JG6UIwVqO それからも、俺にとって楽しい時間だった。 ハルヒの美声 谷口国木田のデュエット 朝比奈さんの特徴的な歌声 長門の機械ボイス あっという間に時間は過ぎて、カラオケ店を出るころには、辺りは暗くなり、時計は8時を指していた。 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 00:19:26.48 ID:JG6UIwVqO ハルヒ「もうすっかり遅くなっちゃったわね。今日は解散しましょ。また明日ね。」 それだけ言うとハルヒはさっさと帰っていった。 それをみて長門も歩いていった。 鶴屋さんは迎えの車がきてたし、谷口、国木田、朝比奈さんは逆方向だ 俺は古泉と二人で帰ることになった。 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 00:52:57.94 ID:bMW5HH2gO と言うかこいつ、車での登場も定番化しかけてるのに何故歩きなのか。と、いうより何故近づいてくる! 古泉「‥‥?そんなに見つめないで下さいよ、照れますね」 「顔を赤くするな照れるな近づいてくるな、第一見つめてなどいない」 古泉「冗談ですよ、気にしないで下さい」 こいつ、毎回同じような会話をさせるな。 「で、それはそれとして、今日は車じゃないんだな‥‥」 古泉「えぇ‥‥実はあなたにお話しておきたいことがあります」 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:03:00.38 ID:bMW5HH2gO 俺に話?どうせハルヒの事だろう 「今日は楽しんでたみたいだし、今のところ大丈夫だろ。」 古泉「それが‥‥さっき仲間から連絡があり、小規模ながら閉鎖空間が出現していた、と」 なんだって!? 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:12:55.23 ID:bMW5HH2gO 「お、おいおい、嘘だろ!ハルヒは楽しんでいたじゃないか!どうしてアレができるんだよ!」 確か前に、あの青い巨人が暴れるのはいわゆるストレスだ、と言ったのはお前じゃないか! 古泉「えぇ、今までにはない状態です。しかもおかしいのはそれだけではありません。今日のいつ発生したものなのか、どうして神人が破壊活動をしていなかったか‥‥それが、僕等にもわからないんです」 ‥‥なんてこった。 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:22:04.85 ID:bMW5HH2gO ハルヒが不機嫌な時以外にも閉鎖空間を出していたなんて‥‥ 「しかしどうしてわからなかったんだ?いつもなら‥‥‥ん?‥‥いつもと違うという事は‥‥朝から一緒にいた俺は、その妙な閉鎖空間が発生した瞬間に必ず立ち合っていた、と!?」 古泉「えぇ。それはおそらく間違いないでしょう。」 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:32:10.12 ID:bMW5HH2gO 古泉「ただ、今回神人が少しも暴れていなかった、という点が最大の疑問です。まぁ‥動かずにいてくれるのなら、それに越した事はないのですが‥‥」 「つまり、今までよりは安全、という事か?」 古泉「断定は出来ませんが、今回のような場合に限れば余力を持ってことに当たれるでしょう。ただし、あのまま動かないでいてくれれば、ですがね」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:40:56.97 ID:bMW5HH2gO 古泉「とりあえず参考までに話しておきたかっただけです。ですが、一応涼宮さんの行動を注意してみていて下さい。それでは‥‥」 いつもと‥‥違う‥‥閉鎖空間‥‥ ‥‥というか古泉!ちょっと待て!!具体的に何もわかっていないものを、どう注意して見てろってんだ! ‥‥‥たく‥‥‥ 今日一日のどこか‥か‥ 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:46:44.64 ID:bMW5HH2gO ‥‥確か朝から鳥肉尽くしの古泉の親戚?の店に行き、その後買い物をしにデパートへ行く。 さらに公園で休んだ後、みんなでカラオケ‥‥ ん〜‥‥気になる所と言えば ・店の前でわざとらしく登場した古泉と会った時 ・デパートで朝比奈さんと偶然会った時 ・公園でうたた寝した時 ・カラオケで谷口に絡まれた時 位か‥‥ 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:50:41.39 ID:bMW5HH2gO ‥‥う〜ん‥ ‥たしか谷口の時の閉鎖空間は処理した筈だ。 残りは古泉、朝比奈さん、うたた寝か。 そうだ!!いつも朝比奈さんをかばうと不機嫌に‥‥ いや‥‥それだといつも通りの閉鎖空間ができるはずか‥‥ ‥‥まさか‥うたた寝? 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:53:45.94 ID:bMW5HH2gO いや、たかがうたた寝位で‥‥ ‥‥‥!!!‥‥ そうだ‥‥‥確かあの時の夢! ハルヒ(‥すー‥‥すー‥) (‥‥‥俺達、付き合わないか?‥‥) ハルヒ(ちょっと!?何言ってんのよ!?) (お前!寝てたんじゃないのか!?) まさかアレが現実、又は聞いていたのか!?俺は寝言で口走っていたのかぁ〜!? 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 01:56:18.13 ID:bMW5HH2gO ‥‥‥いや‥‥そんなバカな‥‥ホントに聞かれたのか?‥‥ ‥‥はっ‥‥‥ と、とりあえず、こんな道端で慌てふためいていては酔っ払って自我のない学生又は不審者に間違われて逮捕されかねん!! ‥‥とりあえず、明日学校で古泉やハルヒに話を聞いてみるか‥‥ 長門や朝比奈さんにも相談しよう‥‥ 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 02:27:10.08 ID:bMW5HH2gO で、次の日。 はぁ〜‥‥‥いつも通りのハイキングコースも気分次第で登山にもなるな‥‥ 谷口「おっす、キョン!」 国木田「おはよキョン。あのさ‥‥‥」 谷口「いゃぁ〜、昨日はホントに楽しかったなぁ〜♪♪わははは!」 国木田「‥‥なんか昨日からテンションおかしいんだよね。」 こいつら‥‥俺はそれどころじゃないってのに‥‥ 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 02:32:13.59 ID:bMW5HH2gO 「どうせ鶴屋さんや朝比奈さんと喋れた〜とかそんなんだろ‥‥」 谷口「ぐっ!!‥‥おいキョン!お前にとっちゃ普通でもなぁ!俺にとっては‥‥」 国木田「はいはいわかったから。‥‥?キョン、どうかした?」 「え?‥‥いや、なんでもない。それより‥‥いや、いい」 ‥‥ハルヒはまだ来てないのか? と聞こうとしたが、今ハルヒと対面するのは少々困る。先に古泉達と話さなくては‥‥ 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 04:07:30.40 ID:JG6UIwVqO 教室につくと、荷物を置き、古泉を部室に呼び出した。まだ授業まで時間がある。 「昨日の話だが、あれは本当に閉鎖空間だったのか?」 古泉「どういう意味です?」 お前が一発で理解しないとは驚きだ。普段は知ってても始めて知ったような反応をするのに。 「昨日の空間が、閉鎖空間とは違う空間ではないかという仮説を立てたんだ。機嫌のいい時にできる空間があって閉鎖空間とは別物。違うか?」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 04:12:49.93 ID:JG6UIwVqO 古泉「なるほど、確かにその仮説は合ってるかもしれません。その空間には、何かいつもと違うものを感じました。そうですねぇ、やさしさとでも言いましょうか。」 どういう意味だ? 古泉「間もなく授業が始まります。続きはまたあとで。」 そういうと古泉はさっていった 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 04:17:07.73 ID:JG6UIwVqO その後の授業はまったく頭に入らなかった。ハルヒのいう勉強方ー何も考えないで話を脳に勝手に覚えてもらう はできなかったからだ。俺の頭の中は、あの空間のことでいっぱいだった。 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 04:23:50.92 ID:JG6UIwVqO 昼休み 俺は部室を訪れた。古泉じゃない。長門に会うためだ。 あの宇宙人なら何か、しってるかもしれん。 そう思い、俺は部室のドアを開いた。 ・・・そこには、定位置で本を読む長門がいた。 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 04:31:18.68 ID:JG6UIwVqO 「長門、昨日閉鎖空間が発生したのは知っているな?」 長門はミリ単位で頷いた。 「あれは何なんだ?閉鎖空間とは違うのか?」 長門「種類は同じ。でも違うもの。」 なんなんだそれは? 長門「なんでも人に聞くのはよくない。」 お前しかわかりそうにないんだがな。まぁ長門がそういうからには、俺達で答えを見つけられるのだろう。 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 08:10:18.78 ID:JG6UIwVqO 放課後 いつもの様に本を読む長門 オセロをする古泉と俺 お茶をくむ朝比奈さん ネットサーフィンをするハルヒ 何も変わらないいつものSOS団だった。 だが、そこに誰かが入ってきた。 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 08:21:52.48 ID:JG6UIwVqO ガチャ。 誰かと思えば、ウェービーな髪の毛の生徒会長書記さんじゃないか。 また事件でも持ってきてくれたのか?喜緑さん。 事件を持ってきてくれるのはありがたいが、またカマドウマみたいなのと戦うことは避けたいね 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 11:15:12.45 ID:bMW5HH2gO しかし前回も疑問に思った事だが喜緑さんはコンピ研部長さんの彼女だと言っていたのに、当の部長さん本人からは明らかに彼女がいないという説明をされた事だ‥‥ というか、喜緑さんという人がいまいち掴めない。なぜ嘘をついたのか、なぜわざわざSOS団に来たのか。 もしかしたら長門や朝比奈さん、古泉みたいに、宇宙人未来人異世界人、超能力者の類ではないのか。 喜緑さんを見ていると少しばかりか‥‥あの人の面影を‥‥‥いや気のせいだ。 あの人は消滅したはずだし。 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 11:34:42.16 ID:bMW5HH2gO そんな事を考えていると、その喜緑さんが口を開いた。 喜緑さん「あの、この前はありがとうございました」 ハルヒ「いーのよいーのよ♪SOS団初の依頼人なんだし、あんなのおちゃのこサイサイよ〜!!」 ‥お前は何にもしてないだろ!むしろ原因の一つだ! ハルヒ「それで?それを言いに来たの?」 喜緑さん「‥‥‥えぇ、近くを通ったので。」 ‥‥‥喜緑さん、文化部なのか?それともコンピ研部長さんに会いに来たのだろうか‥‥ 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 11:49:26.27 ID:bMW5HH2gO ハルヒや朝比奈さんと取り留めのない会話をしつつ、何故か辺りを見回している喜緑さん。 ‥‥実は落ち着きがないのか、はたまたSOS団に入りたいのか。 喜緑さん「一応それだけですので。ホントに、ありがとうございました。では‥‥‥‥‥」 ‥ん?‥‥俺を見て笑った?のはなんだ? ‥‥最後の最後で怪しい雰囲気を醸し出して去っていった喜緑さん。 ‥‥‥まぁ、今は古泉とオセロの続きでもやりながら考えるとするか。 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 11:58:05.68 ID:bMW5HH2gO ハルヒ「そういえばみくるちゃん!この前のデパートの続きでもしない!?」 朝比奈さん「ふぇ〜?またですかぁ〜!?」 ‥‥おいおいまたかよ。仕方なく俺は古泉と廊下に出る。 朝比奈さんの悲痛な叫びを全身に受けながら半裸状態の朝比奈さんの隣で古泉とオセロなんて、俺には出来ないしな。 「‥‥ところで」 古泉「何でしょう?」 「この前の、いつもと違う閉鎖空間の事だが‥‥」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 12:10:53.55 ID:bMW5HH2gO 古泉「それが‥我々の調べた所、あの閉鎖空間が発生したのは午後3、4時位。とまでは絞り込めたのですが、我々の多くが気付いていなかったので‥‥」 「いつもみたいに今できた、みたいにわからなかった。そういう事か?」 古泉「その通りです。しかし少数ではありますが、わかる人もいますので、情報の伝達が早ければ問題ないかと。」 おいおい、また曖昧だな。 古泉「すいません、今回の事はむしろ、長門さんの方が詳しいと思いますよ?」 「長門?」 ‥‥そうか!長門!あいつなら何かわかるかもしれない! 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 12:16:16.67 ID:bMW5HH2gO 朝比奈さんの着せ替えも終わったみたいだし、ちょうどいいな‥‥ってどこで買ってきた!?そのチャイナドレス! ハルヒ「どこでって、デパートに決まってるじゃない♪」 ‥‥デパートはいつからコスプレ衣裳を販売し始めたんだ? 朝比奈さんに目を奪われつつも、俺はハルヒに気付かれないように長門に近づく。 (‥‥おい‥長門。) 長門「‥‥何?」 (後で話がある) 長門「‥‥‥わかった」 相変わらず数ミリ頷くだけ‥‥ホントに何か知ってるのか?‥ ハルヒ「ちょっとキョン!有希にちょっかい出さないでって言ったでしょ!?」 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 12:30:28.03 ID:bMW5HH2gO しばらくすると、ハルヒは ハルヒ「ちょっとお腹空いたわね〜、今日は解散!」 と言い残し帰っていった。 いつも思うが、お前の腹時計で終了時間を決めるのはやめてくれ! 朝比奈さん「じゃあ私も。着替えたら帰りますから先に帰って下さい♪」 古泉「では僕もお先に失礼します。」 ハルヒが帰った途端に終わるところを見ると、やはりハルヒを中心にして回ってしまっている事に改めて気付くハメになる‥‥ 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 12:36:00.69 ID:bMW5HH2gO ‥‥‥さてと‥‥ 「長門、昨日の事なんだが‥‥あれはなんなんだ?」 長門「‥‥‥今の所、わかっているのはあれが無害な物と言う事。昨日も言った通り。」 というと、長門は本をしまい帰り際に 長門「‥‥‥気を付けて」 と言い残し帰ってしまった。 うぉい、ちょっと!!‥‥またかよ、今度は何に気を付ければいいんだ!? 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 12:42:43.50 ID:bMW5HH2gO そしてまた次の日。 ‥‥‥パサッ 「‥‥あれ?またなんか入ってる。」 [午後6時に教室で] ‥‥‥て、ちょっと待て!このパターンは (‥‥どうしてあなたが!) (‥‥‥死んで♪) まさか‥‥いや彼女は長門が‥‥ 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 13:36:55.50 ID:q0NCBV470 放課後。結局教室の前まで来てしまっていた。 恐る恐るドアをあけると、そこには見慣れたハンサム面がいた。 「古泉か、何のようだ?こんなところに呼び出して。話なら部室でもできただろうに。」 古泉「あなた以外の人にか聞かれるとまずい話でして。」 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 13:43:16.54 ID:q0NCBV470 古泉「実は、初めて見たときからあなたに・・・その・・・他の人には感じない何かを感じまして。」 やめろ古泉、それ以上言うな! 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 13:52:30.06 ID:q0NCBV470 古泉「いいじゃないですか。僕とあなたの仲なんですし。」 そういうと、俺を押し倒した。 「やめろ!冗談だとしても笑えない!マジヤバイって!」 古泉はやめる気配を見せない。 仕方が無い、ここはされるがままにさっさと終わらしてもらおう。 だが、悲劇はこれだけには収まらなかった。 ガラガラガラッ 「ウィーっす。WAWAWA忘れもの・・・おわっ!」 谷口だった。 谷口「すまん、、、ごゆっくいぃーーーー!!!11」 終わった。。。何もかも。燃えたよ、真っ白な灰になっちまったよ。 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 13:58:51.45 ID:q0NCBV470 ガラガラガラっ 次は誰だ?ってハルヒ!?それはさすがにまずいっ! あれ?何だあの看板。 ハルヒ「じゃじゃ〜ん!ドッキリ大成功よ!」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 14:08:23.69 ID:q0NCBV470 その横には谷口もいる。 よかった。ドッキリで。。。あれ?目から汗が。 ハルヒ「何泣いてんのよ!?こっちがびっくりするじゃない!」 こっちは人生の終わりを見たんだぞ! って古泉!いつまで抱きついてやがる!さっさと降りろ! 古泉「おっと。失礼いたしました」 だからなぜ顔が赤くなるんだ? 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 14:15:16.84 ID:q0NCBV470 帰り道の間、俺はずっと不機嫌だった。 古泉「何かあったんですか?」 殴るぞ 古泉「冗談ですよ。たまにはいいじゃないですか、こんなことがあっても。」 二度と会ってたまるか! 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 20:15:00.61 ID:JG6UIwVqO 古泉「それはそうと、またもやあの空間が発生致しまして。」 またか、でも、破壊行為はないんだろう? 古泉「これは涼宮さんが理想としている世界なのではないかと機関は考えています。普段はそんなことは有り得ないと涼宮さんのもつ常識部分が否定しているのですが、楽しいことなどが起きると、やはりこうあって欲しいという思いが強まり、この空間を発生させるのでしょう。」 言いたいことはわかったが答えになってないぞ。 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 20:21:36.49 ID:JG6UIwVqO 古泉「そこで答えです。確かに問題なく思えます。が、その空間は閉鎖空間同様、拡大を続け、やがてこの世界と入れ代わってしまいます。 そうなると、涼宮さんの望む現象が起きるようになり、物理法則が壊れてしまいます。 この世界以外の空間が発生しないのに越したことはないのですよ。」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 20:32:21.55 ID:JG6UIwVqO なるほどな。 言われて見れば確かに考えたらわからないことでは無いな。長門。 古泉「では、僕はこれで。神人の退治に行かなくては。」 そういうと古泉は走っていった。 一人になった俺は長門に話しかけた。 「確かに、あの空間の正体はよく考えればわかることだったよ。」 長門「…そう。」 「で、気をつけてっていうのはどういう意味だ。」 長門「未来を知りすぎるのはよくない。けど、私という個体は、あなたを傷つけるようなことを避けたいと思っている。だから、注意した。」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 20:47:23.81 ID:JG6UIwVqO その夜、俺は夢をみていた・・・つもりだった。 ョン。起きてよ…キョン なんだ? 「起きろっていってるのこの馬鹿キョン!」 はっ! 気がつくと俺は学校の中庭にいた そこにはハルヒがいて、辺りは灰色がかっていた。 またこの展開か?やれやれ。 とりあえず俺とハルヒは部室に向かうことにした。 前と同じなら、パソコンを通じて長門と連絡がとれると思ってたからだ。 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:00:12.58 ID:JG6UIwVqO ハルヒは前回と同じで、一人で探索にでかけた。 しばらくすると、予想通り赤い玉が近づいてきた。 古泉か。 古泉「どうも。」 なんだこの前と同じ展開は。 古泉「涼宮さんは、前回のことを夢だと認識しています。おそらく、その夢をもう一度みたかったのだと思います。」 で、どうすれば出られるんだ? 古泉「実は、それがわからないんですよ」 な、なんだって!? 古泉「なぜか神人が発生しないのですよ。神人を倒せば崩壊する世界なのに、神人がいないなんて前代未聞です。佐々木さんの様に自由に出入りできる様でもなさそうですし。」 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:04:27.89 ID:JG6UIwVqO 古泉「でも、脱出する方法は必ずあるはずです。おっと時間です。では僕はこれで。あ、そうだ長門さんがパソコンをつけるようにと。」 そういうと古泉は消えた。 「言われなくてもそうするさ。」 そうつぶやき、パソコンをつけた。 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:10:34.00 ID:JG6UIwVqO しばらくすると、見たことがある画面がでた。 今度は俺からきいた 長門なのか?_ すると返事がきた YUKI.N>そう どうすれば?_ YUKI.N>chicken どういう意味だ?_ それ以降長門の言葉が表示されることはなかった。 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:17:32.29 ID:JG6UIwVqO chicken。鶏肉。 いくら英語ができない俺でもそれぐらいわかる。 だが、どういう意味だ? 鶏肉…みんなで作った唐揚げか?それとも二人でいったあの店か? 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:29:35.35 ID:JG6UIwVqO 直感で店だと思った俺はタイミングよく帰ってきたハルヒの手を引いて校門へ向かった。 案の定校門にあの見えない壁みたいなものはなかった。 俺はハルヒを引いていつもの坂を一気にくだった。 ずっとハルヒが何かいっていたが、今はそれどころじゃない。 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:36:04.29 ID:JG6UIwVqO 何分走っただろうか。俺とハルヒは鶏肉屋にいた。 「何なのいきなり?」とハルヒが聞いてきたがその質問は無視した。 「ハルヒ、何か食いたいものあるか?」 ハルヒ「何よいきなり?」 「いいから答えてくれ。頼む。」 ハルヒ「あんた変よ。まぁ今食べたいのはあんたの揚げたからあげかな。あれ結構いけてたし。」 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:41:12.00 ID:JG6UIwVqO ここなら材料はあるだろう。 「よし、作ってやるから座ってまってろ。」 ハルヒ「えっ!?ああ、うん。」 できた唐揚げを持って行ってやる。 ハルヒ「そうだ。ついでに食べさせてよ。ほら、あ〜ん。」 そういって口をあけるハルヒ。 俺は素直に口にいれてやった。 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:43:14.47 ID:JG6UIwVqO そのときだった。 周囲の景色がハルヒに吸い込まれるような感じがして、気がつけばベッドのうえにいた。 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 21:55:24.20 ID:JG6UIwVqO 数日後 古泉を昼休みに部室に呼び出した。 古泉「どうやら、無事にかえってこれた様ですね。」 ああ、どうにかな。 古泉「あの日以降、例の空間は発生していません。どうやら、もう心配はいらないようです。」 それはよかった。もうしばらく面倒事は起きそうにないな。 その時だった。 ガターン ハルヒが入ってくる。 「キョン!カニが安いわよっ!さっそく買いにいくわよっ!」 どうやら俺の平凡な日々はそう長くは続かないようにできているらしい。 やれやれ おわり 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/05/18(金) 22:01:49.79 ID:JG6UIwVqO あとがき 誰もみてないだろうし二時間ぐらいタンポポして終わらせた。 反省はしまくっている。 この文章を読む人がいることはないだろう 最後まで見ていてくれた人がいたら、ありがとうといいたい。 そしてごめんなさい。 ぐだぐだで無理矢理すすめて始めの方で期待してくれた人の期待には答えられなかった。 最後にもう一度。 wktkや支援、保守してくれた人。本当にありがとう。