涼宮ハルヒが○○になったんだって + 雑談 85 名前: 底辺OL(大阪府)[] 投稿日:2007/04/29(日) 23:37:15.53 ID:KQCgsYYS0 人間という生物はよくわからないもので、何かふとしたキッカケで性格や行動、言動が普段と全く別物になってしまったりする。 その原因となるのは様々な物が考えられるが、一番ポピュラーのを挙げれば「酒」があるだろう。 人が酔った時の状態はそれぞれ違いがある。その時の記憶が残る人もいれば逆も然り。後者の方がある意味幸せとも言えるがな。 とは言っても当然こういう物には年齢制限があるわけであって、これは俺みたいな未成年にはまだ数年早い話だ。 …まあ、普通はな。 けれど、あまり言い回すような事実でもないんだが、俺は既に未成年飲酒を行ったうちの一人となっている。 俺だけ、ではないんだが…簡単に言えばSOS団全員だ。 それというのも事の起こりは一年の夏。そう、古泉の計略に乗せられて孤島の館…もとい別荘へ合宿に行った時のことだ。 まあエセ殺人だの何だのややこしい事件だったんだが、これから語るのはその流れとはまた別の話だ。 確かあれは一日目の夜だったかな… 87 名前: 底辺OL(大阪府)[] 投稿日:2007/04/29(日) 23:39:28.87 ID:KQCgsYYS0 その日俺達は夕食の席でたんまりとワインを頂いた。 まだ事件のことは団員の中では古泉と…長門も知ってはいたんだろうが、まあ少なくとも俺とハルヒと朝比奈さんは知ることも無い時点での話だ。 既に語ったのでご承知の上だろうが、どうもSOS団は酒とは相性が良くないらしい。 酒豪の長門は良いとして、酒乱のハルヒ、アルコール耐性0の朝比奈さん。 そして意外と酒癖が悪いらしい俺は、夕食後の記憶がほぼ残っていなかった。 その前に皆海で体力を使い切ってたからな。 だからこれは俺が憶えている範囲で、多少の古泉の情報も織り交ぜた話だ。 …そういや古泉が酔うとどうなるかは知らんな、知りたくもないが。 いやそれは別にどうでも良い。 88 名前: 底辺OL(大阪府)[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 23:40:40.50 ID:KQCgsYYS0 一度酔いが完全に回って記憶が途切れた後、次に目が覚めたのは夜中だった。 時計を見ると1時だか2時だかの、取りあえず現役の受験生くらいしか活動してなさそうな時間帯だったような気がする。 しばらくぼーっとしてたら、数時間前まで大量に飲んだだけのことはあって頭の芯が悲鳴を上げだしたね。 睡魔も伴って、ああこれが二日酔いか…なんてちょっとした新鮮さを感じたりしてた。 まあ要するに思考回路がかなり鈍くなってた、ということだ。 幸い部屋に水道があったんで冷たい水をガブ飲みして喉を潤した。 けど水で酒を完全に打ち消すのはやはり無理があるようだ。 微妙に悪い気分も潤す為に、少し潮風にでも当たろうと外へ出ることにした。 90 名前: 底辺OL(大阪府)[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 23:44:39.37 ID:KQCgsYYS0 ぐらつく頭を押さえながらそっと部屋を出る。 この時間帯では多丸兄弟や新川執事、森さんも起きてはいないだろうからな。出来るだけ静かに階段を下りた。 玄関扉には鍵がかかっていなかった。不用心だがよく考えたら進入する輩もいないだろう。 何せここは宇宙人やら超能力者やらが潜む離れ小島だからな。 そしてそんな奴らとすっかり顔馴染みになった一般人の俺もいる。関係無いか。 プライベートビーチに着く頃になっても、俺の頭の疼きは消え去ってはいなかった。 くそ、やっぱり調子に乗るんじゃなかったぜ。 まあ次の日も宴会には参加してしまうわけなんだが。 だって仕方ないだろ?周りがえらく飲むもんだから雰囲気に流されちまってな。 朝比奈さんは止めときゃ良いのに何故か飲むし、と言うか飲まされてるし。 誰にって?言わなくてもわかるだろ。 91 名前: 底辺OL(大阪府)[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 23:48:22.36 ID:KQCgsYYS0 とりあえず昼間遊んだ砂浜をうろうろ歩いてみる。 翌朝の嵐が嘘のように静かな夜だったな。 心地良い潮風に当たってると、多少だが気分も回復してきたみたいだった。 砂浜に座り込んで昼間の光景を思い出してた。 朝比奈さんの水着は思った以上に最高だったぜ。是非記念に写真を残しておきたかったな…畜生ハルヒめ。 …まあハルヒもなかなかのもんだった。ああいう風に無邪気に遊んでりゃ目の保養にもなる。 長門も似合ってはいたがあいつ本読んでばっかだったからな…水で遊ぶなんて行動理解してなさそうだから、まあ良いが。 古泉はよく見てないから知らん。俺にそんな趣味は無い。 92 名前: 底辺OL(大阪府)[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 23:49:54.22 ID:KQCgsYYS0 俺の意識が前日の昼間に小旅行をしていた時だった。 「…あれ?もしかして、キョン?」 振り向いたらハルヒが立っていた。