カイジ「福本キャラはバレンタインチョコいくつもらってるの?っと」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:07:32.64 ID:MEIXp13N0

アカギ「もうすぐホワイトデーだけど…」

アカギ「アンタら…いくつもらったの…?チョコレート…!」

カイジ「…うっ…!」

零「…」

涯「…」

ざわ…ざわ…

カイジ「(ふっ…!ふざけるなっ…!聞くかっ…!普通っ…!
     こんな男だらけの集まり…!いかにもな喪男の集会でっ…!)」

カイジ「(戦争だろうがっ…!想像してるうちはまだしも…!実際聞いちまったら…!
     戦争だろうがっ…!戦争じゃねぇのかよっ…!)」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:11:29.72 ID:MEIXp13N0

カイジ「(大体おかしいだろっ…!アカギっ…!)」

カイジ「(いかにも…バレンタインなんて興味ない感じのコイツからっ…!
     いきなりホワイトデーの話っ…!何かあるっ…!)」

カイジ「(ただの世間話じゃねぇっ…!貶めようとしてやがるっ…!俺達をっ…!)」


カイジ、迷走っ…!
ただ…始まりはアカギの好奇心っ…!
それだけの理由…!特に理由…!目的などない…
友人との雑談…!それをカイジ…!
曲解っ…あろうことか曲解っ…!
陥るっ…!思考の泥沼っ…!悪循環っ…!


カイジ「(ここは見っ…!見るっ…!周りの流れっ…!空気をっ…!読み取るんだっ…!命がけでっ…!)」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:14:37.64 ID:MEIXp13N0

カイジ…ここは見っ…!
様子見に回るっ…!周りの空気っ…!回答っ…!

しかしっ…ダメっ…!

零「…」

涯「…」

アカギ「…」

カイジ「(…うっ…!)」

カイジ「(み…見られているっ…!なぜか三人とも…!こちらをっ…!)」


零…涯…そしてアカギっ…
その視線…なぜか合致っ…!一様に注目するっ…!カイジにっ…!
見つめるっ…!まるで示しを合わせたように…!

今年もチョコレート0個っ…!孤高の男っ…!伊藤カイジをっ…!

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:18:03.44 ID:MEIXp13N0

この場の空気…!それはもう明らかっ…!
真っ先に回答を求められているのはカイジっ…!他でもないカイジっ…!


カイジ「(なんで…!なんで俺がっ…!俺だけがっ…!)」


思えばカイジっ…!この4人では最も不利っ…!

まず…零と涯っ…!
学校に通っているため…少なからず女生徒とのかかわりがあるっ…!
さらに言えば零っ…!圧倒的イケメンっ…!
そのうえスポーツ万能っ…!頭脳明晰っ…!
4人の中で最も輝いている男っ…!


カイジ「(クソッ…!笑いに気やがったのかっ…!コイツっ…!)」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:21:41.16 ID:MEIXp13N0

続いて涯だが…!これは少し厳しいっ…!
痛々しい顔の火傷っ…!加えて性格っ…!
まっ盛り…!厨二病まっ盛りっ…!
まるで…他の女など相手にしない…そんな一匹狼っ…!

かといって…まったく欲しがらないわけではないっ…!
実際にもらった数はどうあれ…もらっているのだっ…!
脳内…!彼は脳内…妄想の世界でっ…!
それが厨二病…!孤高の厨二病…!工藤涯という男っ…!


そしてアカギっ…!この男は未知数っ…!
プライベートで交遊のある女性がいるのか…?
そもそも…彼の周りに女性がいるのか…?と…
考えればキリがないっ…!まったく未知数っ…!予測不能っ…!


カイジ「(ダメだっ…!読めないっ…!コイツはっ…!)」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:24:38.81 ID:MEIXp13N0

回答を求められるカイジだが…!答えないっ…!なかなか…!
そんな場の空気を察してか…はたまた知らずか…
この男が動くっ…!


涯「…くだらねぇっ…!」

アカギ「…ん…?」

涯「バレンタインデーだの…チョコレートだのっ…!」

涯「そんなんで浮かれるなんて…くだらねぇっ…!」

涯「ただの記号じゃねぇかっ…!2月14日なんて…!」

アカギ「…」

涯「貰ったからどうだってんだ…そんなもんっ…!」


涯…ここで動くっ…!
ブレない信念っ…!ブレない厨二病っ…!

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:27:56.38 ID:MEIXp13N0

カイジ「(…ククク…!やったっ…!)」

カイジ「(自滅しやがったっ…!コイツっ…!)」


そう…今の涯の発言…まさに明言っ…!
具体的な個数こそ発言していないが…今の一連の発言はまさしく…
『もらっていない』と明言するようなものっ…!

すかさずカイジ…ここで仕掛けるっ…!


カイジ「おいおい涯っ…!貰ってねぇのかよっ…!お前…!」

涯「じゃあどうなんだっ…!カイジさんっ…あんたは…!」


本来チョコレート0個のはずのカイジ…!
しかし…あろうことか攻めに出るっ…!ここでっ…!


カイジ「俺はもらったぜっ…!ひとつだけだがなっ…!」


カイジ…!ここで攻勢っ…!

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:32:01.65 ID:MEIXp13N0

カイジ…ここで攻めるっ…!
もちろんチョコレートはゼロ…!バレンタインデーなど縁がないハズ…!
だが…ここでひとつと明言したのには理由があったっ…!


アカギ「へぇ…以外だな…正直貰ってないと思ってた…カイジさんは…」

カイジ「まぁ…ちょっとした知り合いにな…」


そう…この『ちょっとした知り合い』とは…もう言うまでもなく彼女っ…!
何を勘違いしたのか…カイジに溺愛…!一方的に好意を寄せる『彼女』っ…!

しかし…カイジは彼女からももらっていない…!
というか…避けていたっ…!今年の2月14日…!彼女をっ…!

捕まれば面倒必至っ…!少なくとも…チョコレートを渡されて終了とはならないっ…!
面倒事…厄介事必至っ…!だから避けたっ…!

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:35:45.32 ID:MEIXp13N0

このチョコレートをもらったというバクチは…こうした心当たりがあるからこそのハッタリ…!
本来…こういう知り合いがいなければ…どこかでボロが出たりするもの…!
だが…カイジにはあったっ…!たった一つ…この場で自らをつなぎとめる希望っ…!

本来避けている女性を…!自らの保身のために利用したっ…!
まさに外道っ…!鬼畜っ…!

そしてカイジっ…!
ここで次の手っ…!


カイジ「で…零は…?」

零「え…?」

カイジ「何個だったんだよっ…」


ここでカイジっ…!あろうことか自らネタふり…!
一番人気…!宇海零っ…!

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:39:53.82 ID:MEIXp13N0

この宇海零という男…明らかに危険っ…!
おそらく少なく見積もっても10…20以上のチョコレートを獲得しているハズっ…!

だからこそ…このタイミングっ…!
これが最初だったり…!最後だったりすると話にならないっ…!

カイジの思い描くシナリオ…
まず…涯が実質0個を宣言っ…!
次いで自らが1…!
そして零が十数個と仮定っ…!

で…最後、アカギっ…!
アカギが0個にしろ…10個にしろ…対して良い答え…というか…場の空気を左右する答えは返ってこないっ・・・!
おそらく、そこで弛緩っ…!冷めていくはず…その場の空気っ…!


が…零が最後ならこうはならない…!
しばらく続く…!零とカイジ、涯らのチョコレートの数の格差っ…!
だからこそ潰すっ…!無駄撃ちさせるっ…!その弾薬っ…!

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:43:10.00 ID:MEIXp13N0

カイジ「で…何個なのっ・・・?」

カイジ「(さぁこいっ…!もらってるだろーよ…!お前はっ…!)」


カイジの予想っ…!10個か20個程度なら驚かないっ…!
しかし…!しかしっ…!


零「いや…一個ですよ…俺も…」

カイジ「…え…?」

零「ウチのクラスで…まぁ…女子がみんなに配ってるようなチョコをもらって…それっきりです」


零、まさかの一個…!
カイジと同数っ…!

いや…正確にはカイジよりもひとつ多いが…!ともあれひとつっ…!


カイジ「(え…?何ソレ…?マジで…?)」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:46:30.29 ID:MEIXp13N0

カイジ、疑心っ…!
しかし、嘘をついているようにも見えない…というか…ウソをつくメリットもないっ…!


カイジ「へぇ…以外だな…お前がっ…」

零「いやいや…まぁ…中学じゃもらってなかったんで…涯も高校になったら貰えるんじゃないかな…?」

涯「うっ…くだらねぇっ…!」


零…!さりげなく涯のフォローも忘れないっ…!



そう…!実は零のチョコレートひとつという話…!これはまったくのウソっ…!
実は今年…零の獲得チョコレートは26個っ…!
義理、本命合わせて26個っ…!
圧倒的数字っ…!圧倒的獲得数っ…!

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:50:01.95 ID:MEIXp13N0

零は読めていたっ…!アカギがバレンタインの話をフッた時点で…この流れっ…!

零の見立てでは…まず涯は0個っ…!
表向き…バレンタインなんて興味がない…と…そんな態度をとるはずっ…!

次いでカイジ…!
最初の沈黙の時点で見切るっ…!おそらく0っ…カイジは獲得0っ…!
その後の一つだけもらったという話…これも完全に看破っ…!

最初の沈黙の後…その沈黙を破るように涯の発言っ…!
それに合わせるように獲得数を宣言したカイジを見て…これはハッタリだと確信っ…!

そこで描くっ…!その後の絵図面っ…!この会話の終着点っ…!

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:53:02.39 ID:MEIXp13N0

零「(おそらく…カイジさんと涯はどちらも獲得0…!)」

零「(もし俺が最後に宣言になれば…どうなる?その時…)」

零「(いや…おそらく、カイジさんは俺にフッてくる…というか…
   最後まで喋らないっ…アカギさんは…)」

零「(この会話の首謀…言いだしっぺでありながら…先ほどから沈黙っ…
   で…カイジさんの1つという発言に対して…『以外』というリアクションっ…)」

零「(アカギさんも0個っ…!)」

零「(たぶん…欲しかったんだろう…アカギさんも…傷をなめ合う…というか…共感できる仲間っ…!)」

零「(お互いチョコレート0個という仲間っ…!同類をっ…!)」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/19(火) 23:56:20.16 ID:MEIXp13N0

零「(じゃあ…このまま最後まで行って…例えば、俺がいないと仮定して…アカギさんが0を宣言した時…)」

零「(どうなるんだ…?カイジさんは…)」

零「(少なくとも…表向きは獲得1っ…!で…アカギさんと涯は0個だから…)」

零「(…!うおっ…!完全アウェーじゃねぇかっ…!カイジさんだけっ…!)」

零「(じゃあ…ここで俺が取る立場…これはもう必然1個…カイジさんの並んで…
   獲得1が二人…獲得0が二人というバランスを保つこと…!それが必定っ…!この場でベストな判断っ…!)」


零…会話が始まり…カイジの1つという発言の後…
わずかな時間で到るっ…!この結論…!真理にっ…!

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:00:29.83 ID:DUzxOPoN0

そして…いよいよ判決の時っ…!


カイジ「で…どうなんだよっ…アカギっ…!」

アカギ「…ん…?」

カイジ「みんなに聞いておいて…お前だけ答えねぇなんて…通らねぇだろっ…そんな事…!」

アカギ「…ククク…そうだな…確かに…!」


いよいよ下されるっ…!赤木しげるによる判決っ…!
打たれるっ…!この勝負に終止符っ…!




アカギ「…貰ってるぜ…ひとつだけ…」

カイジ「…えっ…?」

零「えっ…?」

アカギ「女の名は…坂崎美心っ……!」

カイジ「……えっ……?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:03:00.36 ID:DUzxOPoN0

カイジ「えっ…どういう…えっ……?」


カイジ、茫然っ…!唖然っ…!
あってはならない…!あるはずのない…!起こり得ない事故っ…!


アカギ「ククク…!カイジさん…ウソはいけねぇな…」

アカギ「ハッタリだろ…?知り合いの女にもらった…なんて話っ…!」

零「(ぐっ…!この人っ…!俺が気づいても言わなかったことを…!ベラベラと…!)」

カイジ「な…バ、バカなっ…!」

カイジ「(なんで…!なんでこんなっ…!なんでっ…!)」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:06:58.89 ID:DUzxOPoN0

涯「どういうことですか…?アカギさん…?」


涯…ここぞとばかりに食い気味っ…!
前のめりに聞き出しにいくっ…!

そう…この攻防…何よりかかっているのは自分の進退なのだっ…!
このアカギの立ち回りによって…決定されるっ…!自らの立ち位置…!
何より…欲しいのだ…!涯もっ…!同類がっ…!


アカギ「それに…零もいけねぇよな…ウソは…!」

零「え…?」

アカギ「まさかひとつってことはねぇだろ…お前が…!」

零「…うっ…!」

カイジ「ぜ、零っ…!そんな…!どういう…!零ぉ〜っ…!」グニャァ〜…

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:11:45.05 ID:DUzxOPoN0

アカギもまた見抜いていたのだ…!各人のブラフっ…!ハッタリを…!

まず…カイジの一つだけもらったという話っ…!
この時点では…アカギにはまだ確証というか…確かなものはなかった…!
もしかしたら本当にもらったのかもしれない…という疑念…!それを抱えたまま…
そして零の暴露っ…!

ここでの零の発言…!態度…!これがアカギにとって決定的な一打っ…!
零の…いかにも義理チョコだけもらいましたという態度っ…!
そして不自然な涯のフォローっ…!
本来は空気の読める男としての行動だが…!これが裏目っ…!

もちろん…本当に零が一つだけという可能性もあるし…
涯へのフォローも自然に出たものかもしれない…!
だからこそのアカギの発言では見るっ…!カイジの反応っ…!

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:16:14.93 ID:DUzxOPoN0

最初はダンマリ…今にも泣きだしそうだったカイジが一転攻勢っ…
こちらに話を振ってきたということ…

これはもう…明らかに終わらせに来ているのだ…!話題をっ…!
零という危険分子を排除できた以上…そのままの流れでこの会話を終わらせたいはず…!
自らのボロが出る前にっ…!

そしてアカギ…『ひとつだけもらった』という発言に対しての…零の反応…!
これが零にとっては致命的なミスっ…!
ここは聞き流さなければならないところ…!反応してしまったのだ…!
自らの予想とは違った答えに…!体がっ…!



極めつけはアカギの…『美心からもらった』という発言っ…!
実はこれもブラフ…!ただのハッタリっ…!



アカギ…実はアカギですら…チョコレート獲得数はゼロっ…!
自らも獲得ナシでありながら…バレンタインのネタをふり…!周りの反応を楽しんだっ…!
それが赤木しげるという男っ…!闇に降り立った天才っ…!

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:20:31.28 ID:DUzxOPoN0

カイジ「嘘だ…!夢だろ…これ…!夢に決まってる…!」

アカギ「ククク…!ところがどっこい、夢じゃねぇんだ…これが…
     現実さ…これが現実っ…!」

カイジ「(なんで…!裏切られた…!零にさえっ…!)」

零「カ…カイジさん…」

カイジ「うるせぇっ…!寄るなっ…!爆発しろっ…!リア充がっ…!」

零「うっ…!」

涯「カイジさんっ…!味方ですっ…!俺はっ…!」

カイジ「うっ…!が、涯ぃ〜…!」ボロボロ


カイジにやさしい言葉をかける涯っ…!
友情っ…!負け組たちの友情っ…!


が…!が…!


カイジ「(あれ…?よく考えたら…涯は…?)」

カイジ「(涯…よく考えたらコイツ…ハッキリ数を言ってねぇっ…!)」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:23:54.48 ID:DUzxOPoN0

カイジ「…涯…!お前…本当か…?」

涯「え…?」

カイジ「ホントにお前…チョコもらってねぇのかって…聞いてんだっ…!」

涯「…そ、そりゃあもちろん…!貰ってないですよっ…!ひとつもっ…!」


カイジ…!これまでならこの発言…!もちろん疑わない…!
掛け値なしで涯のチョコレートはナシ…!

しかし…!零に騙され…!気づいてこそいないがアカギにすら騙され…!
もはや不可能っ…!正常な判断などっ…!
陥る…!思考の泥沼…!悪循環にっ…!


カイジ「…え…?ホント…?」

涯「本当ですって…!」

アカギ「あらら…」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:27:55.38 ID:DUzxOPoN0

カイジ「ウソつけっ…!裏切るんだろっ…!お前もっ…!」

涯「そんなっ…!」

カイジ「出せっ…!」

涯「え…?」

カイジ「持ってるんだろっ…!チョコレートっ…!もったいぶってねぇで出せっ…!」

ガバッ…!

涯「う、うわぁっ…!」

ヒュッ
バキッ…!

カイジ「ぐ…!ぐああっ…!」

バタッ…!

涯「あ…!」


涯…まさに条件反射っ…!
つかみかかってくるカイジに対し…!電光石火…!まさに光よりも速くっ…!
右ストレートっ…打ち抜いたっ…!カイジの下顎っ…!性格にっ…!

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:32:18.99 ID:DUzxOPoN0

涯「ああっ…!すみませんっ…!カイジさんっ…!」

カイジ「」

零「気絶してるな…まぁ…よくもあんな正確に打てるもんだ…」

涯「あれ…?アカギさんは…?」

零「もう帰ったよ…なんか用事があるとかって…」


アカギ、面倒事を予見し、逃亡っ…!
こちらも電光石火…!迅速な撤退っ…!


零「…じゃあ聞くけど…涯…」

涯「え…?」


零「貰ってんだろ…?ホントは…!チョコレートっ…!」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:37:20.74 ID:DUzxOPoN0

涯「…は…?」

零「いや…チョコレートじゃないんだろうな…たぶん…ともかく…」

零「何かしら貰ってるよな…バレンタイン…数は1個か2個…たぶん少ないけど…ゼロってことはない…!」

涯「…バ…バカなっ…」

零「俺も最初…アカギさんの暴露まではゼロだと思ってた…けど…その後っ・・・」

零「それまでだんまりだったお前が急にカイジさんのフォロー…!助け舟を出したところ…」

零「もう…そこで話を終わらせる気マンマンだよね…コレ…!」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:42:12.02 ID:DUzxOPoN0

零「たぶんあの時点で気付いた…!アカギさんも…」

零「で…面倒になると思ったんだろ…お前も…」

零「ひょっとしたらアカギさんがチョコレートをもらったって言ってたこと…アレもブラフかもしれないけど…ともかく…」

零「ここで涯がもらってるなんて言いだしたら…これはもうカイジさんの完全アウェー…!面倒事必至…!」

涯「だから・・・!俺はチョコレートなんて…!」

零「そこっ・・・!」

涯「え…?」

零「カイジさん…『チョコレートはもらったか』なんて聞き方をしてるだけで…」

零「明言してない…!『バレンタインデー』については一つも…!」

涯「…うっ…!」

零「だから…騙し通せる…というか…後ろめたいこともなくこの場をやり過ごせる…と思ったんだろう・・たぶん…!」

涯「…」

零「…どうなんだ…?涯…!」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:46:08.92 ID:DUzxOPoN0

涯「…中学で…その…和菓子を…」

零「(渋いな…ずいぶん…)」

零「まぁ…確かにウソはついてないが…ともかく…運ぶか…カイジさん…」


〜〜〜

ムクッ…


カイジ「ん…?病院…?」

カイジ「(何だろう…何かあった気がするけど…)」

カイジ「(全く思い出せないっ…!)」

カイジ「ん…?これ…?」


カイジ「え…?チョコレート…?今更…誰から…?」





アカギ「(ククク…!ハッピー・バレンタインデーっ…!)」

おわれ

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/20(水) 00:47:46.26 ID:DUzxOPoN0

お前ら乙っ…!
今日…仕事中にふ…と思いついて…本能のまま書いてみたっ…!
カイジSSは久しぶりだけど…やっぱり疲れるな…コレ…福本節っ…!
オチくらい考えて立てればよかったっ…!猛省っ…!日々精進っ…!



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