ハルヒ「キョンにチョコ渡すの?」みくる「渡しませんよぉ」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:シンジ「綾波って表情殆ど変わらないよね?」レイ「そう?」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 19:46:24.56 ID:djHOxROT0

ハルヒ「まぁそうよね」

みくる「涼宮さんは渡さないんですか?」

ハルヒ「渡すわけないじゃない。もったいない」

みくる「ですよね〜」

ハルヒ「あいつ、朝から期待した顔でこっちチラチラ見てて凄い笑えたわ!」

みくる「あははは。馬鹿みたいですぅ」

ハルヒ「身の程を知れって感じよね」

みくる「ですね」

ハルヒ「まあでも?一つももらえないんじゃあまりにも可哀想すぎるから」

みくる「え?」

ハルヒ「だーれからも貰えないなんていくらキョンでも可哀想でしょ?だから一応保険に」スッ

みくる「えー!?キョンくんにあげるんですか!?」

ハルヒ「情けよ情け。惨めな団員のケアも団長の仕事でしょ」

みくる「・・・手作りに見えますけど」

ハルヒ「これはあれよ、友達に作ったやつの余り」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 19:51:51.49 ID:djHOxROT0

みくる「・・・実はわたしも」スッ

ハルヒ「えぇ!?まさか」

みくる「違いますぅ。友達にあげようと思ったけどお休みの子がいて、1個あまっただけですよ」

ハルヒ「なら明日あげればいいじゃない」

みくる「生チョコですから。捨てるくらいならキョンくんにあげたほうがまだましかな〜って」

ハルヒ「ふーん。そんなこと言って実はキョンに渡すために作ったんじゃないの?」

みくる「違いますってば。そういう涼宮さんだって実はキョンくんの為なんじゃないですか?」

ハルヒ「馬鹿なこと言わないでよ!もーみくるちゃんったら」

みくる「ふふっ」

ハルヒ「ふふふふっ」

みくる「あー、でもこれで涼宮さんは渡さなくて大丈夫ですね」

ハルヒ「え?」

みくる「わたしのこの余ったチョコをあげますから、一個も貰えないっていう状況は回避できますよ」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 19:58:30.26 ID:djHOxROT0

ハルヒ「・・・そうね。でももう渡す相手もいないし、余らせるのもあれだから渡すわ」

みくる「やっぱり渡したいんですね」

ハルヒ「余らせるよりは、って意味ではね」

みくる「それはそうですね」

ハルヒ「・・・」

みくる「・・・」

ハルヒ「・・・でもみくるちゃんのチョコ、随分綺麗に包装してあるわね」

みくる「大事な友だちに渡すものでしたから」

ハルヒ「ふーん。ちなみに鶴屋さんにはあげた?」

みくる「もちろんですよぉ」

ハルヒ「へぇー」ポチポチ

みくる「・・・?」

ハルヒ「・・・あ、もしもし?鶴屋さん?」

みくる「!?」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 20:02:43.55 ID:djHOxROT0

ハルヒ「突然ごめんなさい。ちょっと聞きたいことがあって」

みくる「・・・」

ハルヒ「みくるちゃんにチョコもらった?うん。それで、どんな包装されてたか教えてほしいなって」

ハルヒ「ちょっと参考に・・・い、いやそんなんじゃないけど」

ハルヒ「ふむふむ」

みくる「・・・」

ハルヒ「・・・どうもありがとう。今度部室来た時にお礼するわね。うん、じゃ」


ハルヒ「・・・・・・話を聞いた限りだと今みくるちゃんが持ってるチョコより随分とランクが落ちるというか、なんというか」

みくる「・・・」

ハルヒ「みくるちゃんの一番の友達は鶴屋さんだと思ったけど、そのチョコを渡す友達はそんなに大事な人なの?」

みくる「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ハルヒ「・・・・・・」ドドドドドドドドドド

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 20:07:26.06 ID:djHOxROT0

みくる「・・・そうです、色々とお世話になっている人なので」

ハルヒ「ふーん」

みくる「あ、お茶でも煎れましょうか?」

ハルヒ「お願いしようかしら」

みくる「すぐ煎れますね」

ハルヒ「・・・・・・」

みくる「・・・・・・」


みくる「はい、熱いから気をつけて下さいね〜」

ハルヒ「ありがと」

みくる「長門さんもどうぞ」

長門「・・・チョコは」

みくる「はい?」

長門「チョコはわたしが渡す」

ハルヒ「なっ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 20:15:54.36 ID:djHOxROT0

ハルヒ「よ、よく聞こえなかったんだけど、なんて?」

長門「チョコはわたしが渡す」

みくる「ふぇぇ〜〜まさか長門さんはキョンくんに恋する乙女みたいにチョコど〜ぞって渡したいんですか?」

ハルヒ「まさか。有希がそんなことするわけないじゃない。ね?」

長門「手作りチョコを渡す」

みくる「・・・は、はやまっちゃダメですよぉ」

ハルヒ「そうよ有希。そんな、お菓子メーカーがお菓子売るために考えた商業主義全開のイベントに乗るなんて有希らしくないわ!」

長門「・・・あなた達は彼にチョコを渡したくないと言った。余ったと」

みくる「べ、べつに渡したくないとは」

ハルヒ「そうよ!」

長門「余ったなら、お互いにチョコを渡せばいい」

みくる「!?」

ハルヒ「く・・・ッ!?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 20:30:18.48 ID:djHOxROT0

長門「SOS団の団員同士、交換することに問題はない。そしてわたしが彼に渡すことによって彼がひとつも貰えないということもなくなる」

ハルヒ「っ・・・」

みくる(な、なんてこと・・・涼宮さんさえ倒せば問題ないと思っていたのに・・・まさかこんな伏兵がいたなんて!)

ハルヒ(くっ・・・敵はみくるちゃんだけだと油断した・・・普段喋らないくせになんていう強さ!)

みくる(す、涼宮さん!)チラッ

ハルヒ(ちょっと待って!今考えてるから!)



ハルヒ(だ、駄目だ・・・あまりにも有希が正論すぎて逆転できる手がない!)

みくる(もうあれしかないですっ!)チラッ

ハルヒ(そうね・・・あたしも渡せなくなるけど、もうこれしかないわ・・・)


ハルヒ「あ、あーそうだ。忘れてた今日は早く帰らないといけないんだった」

長門「・・・」

ハルヒ「今日は活動中止。みんな帰っていいわ」

みくる「残念ですー」

ハルヒ「キョンにはあたしから連絡しとくから。じゃあ解散!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 20:43:42.86 ID:djHOxROT0

長門「・・・・・・」ジッ

ハルヒ(うぐっ・・・有希の視線が痛い・・・けど仕方ないじゃない!こちとらあんたみたいに素直になれないんだから!!)


ハルヒ「あ、もしもし?」

『おー丁度いいとこに』

ハルヒ「なにが?」

『すまんな、用事が出来たから今日は部室に行けない』

ハルヒ「・・・用事ってなによ」

『中学の頃の友達と会うことになった。急ぐからじゃあな』

ハルヒ「あっ、ちょっと!馬鹿キョン!!」

ツーツーツー……

ハルヒ「・・・・・・」

みくる「ど、どうしたんですかぁ?」

ハルヒ「馬鹿キョンは中学の友達と会うんだそうよ」

みくる「えっ・・・」

長門「・・・」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 20:47:35.85 ID:djHOxROT0

ハルヒ「・・・これあげるわ。みくるちゃん」スッ

みくる「ありがとうございます・・・じゃあわたしのは長門さんに」スッ

長門「・・・・・・」スッ

ハルヒ「ありがと」

みくる「紅茶煎れますね」

ハルヒ「うん」

長門「・・・」



キョン「すまん遅くなった」

佐々木「いや、その息のあがりようを見れば急いできてくれたのはわかるよ。こちらこそ急に呼び出して申し訳ない」

キョン「で?どうしたんだ。急に会おうなんて」

佐々木「・・・きみは女子が男子をこの日に呼び出す意味がわからないのかい?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 20:55:01.71 ID:djHOxROT0

佐々木「こ、これ。貰ってくれると嬉しい」

キョン「おぉーチョコか。すまんなわざわざ」

佐々木「・・・・・・」

キョン「家帰ってありがたくいただくとしよう」

佐々木「・・・それだけかい?」

キョン「それだけって?」

佐々木「わ、わざわざ呼び出してまで渡したんだ。それなりに言うことがあってもいいじゃないか」

キョン「ありがとう?」

佐々木「・・・」

キョン「いや、すまん。他になにを言えばいいんだ?友チョコってやつだろ?」

佐々木「っ・・・!」

キョン「あ、いやそれとも義理か。それでもありがたいぞ」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 20:59:51.12 ID:djHOxROT0

佐々木「・・・ふぅ。いや、きみの鈍感さは分かっているつもりだキョン。ハッキリと言わないといけないことくらいね」

佐々木「僕はきみに好意を持っている。友達としてではなく、それ以上に」

キョン「そういうことか・・・・」

佐々木「・・・」

キョン「すまん」

佐々木「・・・それは、僕のことでは好きではないと?」

キョン「いや、友だちとしては好きだが、その、なんだ。それにな」

佐々木「それに?」

キョン「俺は国木田と付き合ってるんだ」

佐々木「えっ」

キョン「すまん。じゃあまたな。国木田が待ってるから」



終わり

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/13(水) 21:03:06.71 ID:djHOxROT0

お前ら国木田を望んでるようだし・・・それにダイハード始まっちゃったし



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