長門「殺意の波動に目覚めた」


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4 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 00:48:33.13 ID:+uYC56mj0

ハルヒ「ちょっと有希。どうしたのよ。」

長門「近寄らないで。あなたを殺してしまうかもしれない。」

みくる「うう〜。長門さん怖いです〜。」

キョン「おい、長門。いったいおまえはどうしたんだ。」

古泉「近寄らないでください。彼女は・・・・・・危険です!」

7 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 00:54:42.48 ID:+uYC56mj0

キョン「そんなことって・・・あるかよ!」

ハルヒ「そうよ!キョンの言う通りだわ。有希に限って、ほかの人に危害を加えることなんてありえないわ。」

古泉「これはおそらく統合思念体にエラーが発生したとしか思えません。」

みくる「まさか。いままで起きた事件が積み重なって、統合思念体に負荷が過剰にかかってしまったとでも言うんですか!?」

古泉「そうとしか・・・言いようがないでしょう。」

キョン「じゃあ、なにか?!いままで俺たちを助けた結果、長門は狂っちまったとでも言うのか!?」

古泉「そうとしか言いようがありません。残念ですが。」

8 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 00:58:34.36 ID:+uYC56mj0

ハルヒ「ちょっとなによ!なんの話をしてるの?いままでの事件?統合思念体?いったいなんの話をしてるの?」

キョン「そうか。おまえは知らないんだったな。」

キョン「長門は・・・宇・・」

みくる「それ以上は言わないほうが・・・」

古泉「いえ、こうなってしまった以上、すべてを話しておくべきでしょう。」

ハルヒ「い、いったいなんなのよ。有希がなんだっていうの?」

9 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:01:38.15 ID:+uYC56mj0

古泉「長門さんは俗に言う、宇宙人なんです。」

ハルヒ「!?」

古泉「そして、僕は超能力者、朝比奈さんは未来人。」

古泉「そして、涼宮さん・・・あなたは、この世界の創造主です。」

ハルヒ「え?ちょっと、なにそれ?意味わかんない・・・」

10 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:06:42.72 ID:+uYC56mj0

ハルヒ「じゃ、じゃあ、キョンはなんだって言うの?」

古泉「ご安心を。かれは至って普通の人間です。それは僕が保証します。」

ハルヒ「いきなりそんなことを言われても信じられるわけないじゃない。」

古泉「そうですか?SOS団結成以来、なにか不自然なことが多発しているとは思いませんか?」

ハルヒ「そういえば、この学校に入学してから・・・いえ、SOS団を結成してから、
    わたしの身の回りになにか異変があることは薄々感づいていたわ。」

ハルヒ「でも、それと有希になんの関係が!?」

12 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:15:09.41 ID:+uYC56mj0

古泉「じつは、涼宮さん、あなたは自身が気づいていないあいだに、この世界を改変しかけたことが幾度かあったのです。」

古泉「それを僕たちが、あなたの気づいていないあいだ未然に防いでいたのです。」

古泉「特に長門さんは、あなたの世界改変に干渉できる、いわゆるキーパーソン的な存在だったのです。」

古泉「ですから、長門さんにはいままで多大な負荷を要していたわけです。」

ハルヒ「・・・よくわからないけど、よくわかったわ。」

ハルヒ「つまり有希は、わたしが無意識に起こしている事件を解決してくれていたのね。」

ハルヒ「そして、今回の有希の暴走は、その負荷が積み重なってしまった結果、と。」

古泉「ご名答。」

13 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:22:26.40 ID:+uYC56mj0

みくる「長門さんを見てください!」

長門「ワタシハ・・・カレト・・・デアッテイライ・・・
   エラーガハッセイシタ・・・」

長門「ワタシ・・・ニハ・・・ホンライ・・・セッテイ・・・サレテイナイ・・・ハズノ・・・
   プログラム・・・ガ・・・ハッセイ・・・シタ・・・」

長門「・・・・・・・・・ソレハ・・・・・・」

長門「ソレハソレハソレハソレハソレハソレハソレハソレハソレハ・・・」

長門「・・・・・・ソレハ・・・」

ハルヒ「いったい、なんなの?」

みくる「ひゃあ〜こわいですこわいです〜」

キョン「朝比奈さん、安心してくだい。俺がついていますから。」

古泉「みなさん、ごらんなさい、長門さんが言葉を発するようです。」

14 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:26:24.12 ID:+uYC56mj0

長門「ソレハ『カンジョウ』」

長門「インターフェイスヒューマノイド、ノワタシニハホンライ『カンジョウ』ナンテモノガナカッタ。」

長門「デモ、『カレ』トデアッテシマッタコトデ『カンジョウ』トイウプログラムガハッセイシタ。」

みくる「長門さんは『彼』って言いましたよね?」

古泉「ということは長門さんの暴走の原因は・・・」

15 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:29:02.04 ID:+uYC56mj0

キョン「お、俺かぁ!?」

古泉「そうとしか考えられませんね。」

みくる「それは・・・つまり・・・」

古泉「そう、長門さんは、あなたに『好意』を抱いていたということになります。」

キョン・ハルヒ「!」

16 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:33:50.93 ID:+uYC56mj0

ハルヒ「ちょちょちょちょちょっとなによ、それ!」

長門「ワタシニホンライソナワッテイナカッタプログラム『カンジョウ』」

長門「トツゼンワタシニハッセイシタプログラム『カンジョウ』」

長門「ソレハ『エラー』ニホカナラナイ・・・」

長門「ソノ『エラー』ガワタシニイウ・・・ケセ、ト・・・」

長門「ケスノハ・・・」

17 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:37:21.40 ID:+uYC56mj0

長門「スズミヤ・・・ハルヒ・・・」

長門「スズミヤ・・・ハルヒ・・・ヲケシ、アノヒトトソイトゲル。」

ビュッ・・・

キョン「逃げろ、ハルヒ!」

ハルヒ「きゃっ!」

バッ!

キョン「くっ!」

18 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:39:54.85 ID:+uYC56mj0

ハルヒ「キョン!」

みくる「た、大変です〜キョン君がけがをしています〜」

長門「ツギハ・・・ハズサナイ・・・カナラズ・・・シトメル・・・」

長門「スズミヤ・・・ハルヒヲ・・・」

ジャキン!

キョン「な・・・長門の腕が刃物に変化した・・・」

長門「ケス!」

ハルヒ「きゃあ!」

19 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:42:04.22 ID:+uYC56mj0

バッ!

キョン「なんとかかわしたか・・・」

ハルヒ「ハアハア・・・は、速すぎるわ。とても逃げ切れない・・・」

ハルヒ「どうすればいいの・・・わたし・・・わたし・・・」

キョン「あたりが暗くなっていくぞ。」

20 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:45:43.90 ID:+uYC56mj0

古泉「どうやら閉鎖空間が発生したようです。この閉鎖空間に長門さんだけを閉じ込めることができれば・・・あるいは・・・」

キョン「長門をひとり閉鎖空間に置き去りにしろと言うのか!」

古泉「そうしなければ、涼宮さんは長門さんに殺されてしまいます!」

みくる「キョン君・・・つらいかもしれないですけど、それしか方法がないんです。」

キョン「ちくしょうっ!」

長門「サイゴノ・・・イチゲキ・・・」

ジャキン!

21 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:48:42.19 ID:+uYC56mj0

古泉「僕が長門さんの動きを止めます!そのあいだに朝比奈さんは涼宮さんを!」

みくる「はいっ。わかりました。涼宮さん。落ち着いてください。」

ハルヒ「ハアハア・・・みくるちゃん、どうしたの?」

みくる「涼宮さん、落ち着いてください。そうです、落ち着くんです。」

22 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 01:51:38.98 ID:+uYC56mj0

みくる「この閉鎖空間を閉じるイメージをしてください。ただし、長門さんだけを残して・・・」

ハルヒ「有希だけを残して、閉鎖空間を閉じる・・・」

みくる「そうです。閉じるんです。」

ハルヒ「・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

23 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 02:02:33.95 ID:+uYC56mj0

文芸部室

キョン「ハルヒはまだか。」

古泉「もうじき来るでしょう。」

みくる「来ましたよ。涼宮さんが。」

あの事件以来、これといった事件はなにも起こっていない。
ハルヒはこの事件のことを夢だと思い込んでいるようだ。
事件の翌日、ハルヒは夢中で夢のことを俺に話した。
もちろん、古泉や朝比奈さんが普通の人間でないことも夢のなかの出来事と思い込んでいるようだ。

ハルヒ「そういえば、有希が見あたらないわね。」

・・・しかし、気になっていたようだ。長門がいないことに。

ドンドン

みくる「は〜い、いま開けま〜す。」

ハルヒ「おっはよー!」

ハルヒ「・・・」

ハルヒ「今日も来てないのね。有希。」

あの事件以来、俺にはあいつの背中が小さく見えた。



26 名前:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 [] 投稿日:2012/08/08(水) 02:09:59.58 ID:+uYC56mj0

ごめん。ストシリーズには詳しくない。しょせん乗っ取りだから。



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