フルボディ「追い詰めたぞ麦わらのルフィ」ルフィ「くそぅ……」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:41:11.47 ID:PNp8k+pxO

時は大海賊時代

此処は偉大なる航路、とある島



フルボディ「おいブラザー、聞いたか?麦わらの一味完全復活」

ジャンゴ「ああ、だが俺達には関係のねぇ話さ」

フルボディ「だな………」

頂上戦争で目の当たりにしたルフィの強さ
覇王色の覇気を直にくらい気絶してしまった二人にとって
4億の首、モンキー・D・ルフィは雲の上の存在になっていた

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:42:33.98 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「麦わらの一味……か。ライバル視してた頃が懐かしいな」

フルボディ「あの頃は良かったなァ……今にして思えば当時から相手にされてなかったがな」

ジャンゴ「…………踊るか?」

フルボディ「よしきた、踊ろう!」

辛い時、悲しい時、苛立っている時、笑いたい時………どんな時でも
いつだってダンスは楽しい
いつだってダンスは全てを受け入れてくれる

二人にとってダンスこそが生き甲斐であった

ジャンゴ「cool!cool!」

フルボディ「hot!hot!」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:43:16.12 ID:PNp8k+pxO

そんな毎日がいつまでも続くと思っていたけど違った




ルフィ「おー!催眠術師!お前まだ海軍やってんのか!」

サンジ「誰だったかなァあのピンク髪のザコ」


新世界に出動し、最初に遭遇する海賊がまさか麦わらの一味になるとは、二人は夢にも思っていなかった

ヒナ「絶対に捕まえてやるわ、本気よ、ヒナ本気」

麦わらに対し執着心があるのか
眉毛野郎の言ったピンク髪を自分のことと思ったのか
いずれにせよ、愛しのヒナ嬢が本気になっている
勝てないと分かっていても、立ち向かう理由としては十分であった

フルボディ「行くぞ………ブラザー」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:44:28.22 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「けどよ、か、勝てるわけがねえ。やめとかねぇか?」

フルボディ「おいおい、ここで退いたら男じゃねぇだろ?」

ジャンゴ「でも………ああ、分かってる、行こうか」

この時ジャンゴは何か胸騒ぎがしてならなかった
いつの世も、悪い予感とは当たるものだ
しかしジャンゴはもう後には引けなくなっていた

ヒナ「乗り込むわよ!」

黒槍の陣を尽く防がれ、弾切れとなった海軍
限りなく接近した船
乗り込む以外の道は残されていなかった

フルボディ「両鉄拳のフルボディ、全身全霊を以て麦わらの一味を捕まえる!」ダッ


そう、もう後には引けない

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:45:33.16 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「さあ、この輪をじっと見ろ。1、2、ジャンゴでお前は眠くなる……1………2……」

ルフィ「………」

ナミ「見るなっての!」バシィッ

ルフィ「いてっ」

ジャンゴ「ジャンゴ!………すぴー」グー

ルフィ「あぶねーあぶねー」

フルボディ「おい起きろブラザー」

ジャンゴ「ん……ああ、寝ちまってた」

ジャンゴ(おれの催眠術………使えねぇなぁ……)

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:46:37.32 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「ならこのチャクラムで……」

フルボディ「油断するなよ?」

ジャンゴ「ああ、行くぜ!」

ルフィ「ゴムゴムのJETピストル!」ドン

ドゴォッ

ジャンゴ「か……ハッ………」


…………そうだ、油断どうこうの話じゃない
どれだけ集中していても
どれだけ勝ちに執着しようとも
圧倒的な実力差は、どう足掻いても埋めることができない

ドサッ

ジャンゴはその場に崩れ落ちた

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:49:14.14 ID:PNp8k+pxO

ヒナ「くっ………撤退よ!ヒナ撤退!」

フルボディ「ブラザー!おいブラザー!!大丈夫かブラザー!!」

ジャンゴ(………情けねぇ)

ジャンゴ(すまねぇ………ブラザー)ポロッ

ジャンゴのそのサングラスの奥で光るものは、視認こそ出来ずとも確かにフルボディに伝わった

フルボディ「………」

フルボディ「覚えてろよ麦わらァ!!」


お決まりの台詞を口にしながら、ジャンゴを背負い走るフルボディ

『いや、忘れてくれたって構わない
なぜなら次に会うときはおれは別人のように強くなり
新生フルボディとして、必ずやお前を捕まえてやるからな!』

フルボディは軍艦に戻ってから、あ、こう言えば良かったと思った

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:50:23.41 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴは近くの島で治療を受けることになった


フルボディ「ドクター!彼は、彼はどうだ!?」

医師「命に別状は無いんだがねぇ」

フルボディ「当たりめぇだ!」

医師「だが……あー……足がひどいことになっていてねぇ」

医師「辛うじて歩けるようにはなっても、多分もう一生激しい動きは出来ないねぇ」

フルボディ「!?」

医師「海軍としては致命的だよねぇ」


フルボディは愕然とした


ジャンゴはもう…………踊れない

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:52:39.28 ID:PNp8k+pxO

病室のドアを開けると、左奥のベッドに座るジャンゴが窓の向こうの何かを見ていた
顔が見える位置ではなかったが、フルボディはその背中から悔しいという表情を見た
彼はジャンゴが自分に気づくや否や、予め決めていた第一声を発した



フルボディ「すまなかった」



同情や励ましなど意味が無い
フルボディは謝罪した

勝てない相手だと分かっていた
ジャンゴは本能的に戦いを避けようとしていた
そんなジャンゴを戦わせたのは自分の言葉

フルボディは責任を感じていたのだ

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:53:23.94 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「おいおい、会っていきなりそれかよ」

ジャンゴ「そもそも謝られる理由が分からねェな」

フルボディ「おれがお前をけしかけて、それでお前はこうなっちまった。本当にすまねぇ!」

フルボディは深く頭を下げた

ジャンゴ「ブラザー………」

ジャンゴ「顔を上げてくれ………お前はなにも悪くねぇよ」

ジャンゴ「お前は敵を前にして怖じ気づいたおれに海軍として正しい道を指し示した」

ジャンゴ「それだけさ」

フルボディ「ブラザー……」

この件についてこれ以上の言葉は要らない
何か他の話題でも探そうと考えたフルボディはジャンゴが窓の外を見ていたことを思い出した

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:54:11.10 ID:PNp8k+pxO

窓から外を覗いてみると、平和な街の風景がそこにはあった

切れのあるダンスを踊るストリートダンサー
町内会の盆踊りの練習をする陽気なお婆さん
おちゃらけふざけて踊る子どもたち

そこには形は違えど沢山のダンスがあった

ジャンゴ「……いいな、ダンスって」

フルボディ「……お前、やっぱダンスに未練が……」

ジャンゴ「………そりゃそうだろ」

ジャンゴ「窓の外の世界ではこんなにもダンスが存在してんのに」

ジャンゴ「俺はそれを見ることしかできねぇ」

ジャンゴ「踊りてぇ……踊りてぇよ…………」ポロポロ

フルボディ(ジャンゴ……)

フルボディ「ちょっと、小便」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:55:21.06 ID:PNp8k+pxO

何が鉄拳のフルボディだ
何が両鉄拳のフルボディだ
鉄の拳を持っていても、どこに向ければ良いのか分からなければ意味が無い

フルボディは近くの壁を殴った
もちろん病院では静かにしなければならないので、外に出てからだ

フルボディ「畜生………畜生ッ…………!」ガッ ドガッ

フルボディは何度も壁を殴った

壁なんか殴ったところで何も意味がない、残るのは拳の痛みと虚しさだけ

フルボディは分かっていた。しかしどうしようもなかった

フルボディは気付いていた。本当に拳を向けるべき相手は誰なのか

だが弱いフルボディには、壁を殴り続けることしかできなかった

フルボディ「くそっ……くそっ………!」ドガッ ドガッ

フルボディ「………麦わらァ……!!」

平和な街に、憎しみの音が鳴り響いた

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:56:54.92 ID:PNp8k+pxO

翌日

フルボディ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

海軍A「フルボディの奴、すげえ気合いだな」

海軍B「いつもの5倍くらい特訓してんじゃねえのか?」

ヒナ「ヒナ感心」


フルボディ(強くなる!!強くなって………麦わらのルフィを捕まえてやる!!)

この日からフルボディは猛特訓した

趣味のダンスも封印し、体力の続く限り特訓を重ねた

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 19:58:54.90 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「……………」

ジャンゴはフルボディを見ていた

本当に熱心に鍛えているフルボディを見て、ジャンゴはすぐに感じ取った
フルボディは自分の代わりに麦わらに復讐する気だ、と

ジャンゴの心ある瞳は伊達じゃない
赤の他人ならともかく、友であるフルボディの思い、直に見て分からぬはずがない

自分のために努力するフルボディを見て、ジャンゴは何も出来ない自分を情けなく思った

ジャンゴ「何もしなくて良いってのは楽で良いが」

ジャンゴ「何もできねぇってのァ………辛ェ………」

ジャンゴは、こんな状態の自分でもできることは無いか考えた
しかし何も浮かばないまま

一日が終わった

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:02:58.51 ID:PNp8k+pxO

フルボディだけではない
当然、ジャンゴも麦わらのルフィを自分の手で捕まえたいのだ
しかしこの足でそれは不可能
だからせめてフルボディが麦わらを捕まえてくれれば、少しはジャンゴの気も晴れるというものだ
だが………

ジャンゴ「あいつがどれだけ鍛えても、麦わらには勝てねェ」

そう

才能の差―――――海軍という職に就くと嫌でもこの現実を突きつけられてしまう

フルボディにはダンスの才能はあれども、こと戦闘においては良くて中の上
麦わらに勝つなど、とんでもない奇跡が起きない限りは有り得ない

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:03:43.60 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「おれにはどうすることもできねェ……のか」

ジャンゴの苦悩に呼応するかの如く、暗い病室に一筋の光が差し込んだ
広がりゆく光の中から、光より目映い人物がジャンゴの前に姿を現した


ヒナ「ジャンゴ君」

ジャンゴ「ヒ、ヒナ嬢!わざわざ見舞いに来てくださったんですか?」

ヒナ「別に、これを渡しに来ただけよ」スッ

ジャンゴ「こ、これは……」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:04:42.80 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「チャクラム……」



ジャンゴは麦わらにやられた時、チャクラムを落としていた
長年使っていた愛用品を無くしたジャンゴを気遣い、ヒナは新しいチャクラムを注文していた

ジャンゴ「良いんですか?チャクラムって意外と高かったでしょう?」

ヒナ「お金はあなた負担に決まってるじゃない。海軍に居てもそんな足じゃ、催眠術くらいしか役立てることもないでしょう?」

ジャンゴ「ですよねー」

ジャンゴ(やべー、今まで給料入る度にヒナ嬢へのプレゼントに使ってきたから金が無い)

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:06:39.27 ID:PNp8k+pxO

ヒナ「じゃあ、500ベリー私の口座に振り込んどいて」

ジャンゴ「えっ……これどう見ても10万は……」

ヒナ「500ベリーよ」スタスタ

ジャンゴ「ヒナ嬢………」


ジャンゴはヒナ嬢のこういうところが好きなんだと再認識した
香水の香りを残して去り行くヒナ嬢の後ろ姿を見送りながら、ジャンゴは独り呟いた

ジャンゴ「催眠術…………か」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:16:43.88 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴは海軍でありダンサーであり、催眠術師でもある
勿論フルボディの力になる術として、催眠術による強化もジャンゴは考えた
しかしフルボディを強くするにも、自分の催眠術じゃたかが知れている
それくらいで麦わらに勝てたら苦労しない
と、思っていたのだが…………

ジャンゴ「今のおれにできることはこれしか無ェもんな……」

ジャンゴ「鍛えてみるか、催眠術!!」


思えばジャンゴは今まで催眠術を鍛えることをしてこなかった
顎から生えたキノコを食べたらいつの間にか催眠術を使えるようになっていたという珍妙な経験
それにより普通の催眠術師とは違いジャンゴには練習という過程が抜けていたのだ

ジャンゴは催眠術に関することを徹底的に調べ、試してみた

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:19:33.48 ID:PNp8k+pxO

民明書房『よく分かる催眠術』、読破!

ジャンゴ「成る程この際左手はそこに……」


Wikipedia、参照!

ジャンゴ「ほー、目を閉じれば自分が催眠術にかかるのを防げるのか!」


Yahoo知恵袋、活用!

ジャンゴ「顎に生えたキノコを食べたら催眠術を使えるようになったのですが、どうすれば上達するでしょうか」

ベストアンサー「そのキノコをもっと食べてみてはどうでしょう」

ジャンゴ「ありがとうございます!食べ残した部分も食べてみます!」


2ちゃんねる、閲覧!

ジャンゴ「こ………この書き込みは………!!」


そして一ヶ月の月日が流れた

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:24:10.50 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「退院おめでとう」

ジャンゴ「ありがとよ。つってもなんとか歩けるようになった程度だがな」ハハハ

フルボディ「麦わらのせいでこんな……つーかなんだその顎」

ジャンゴ「食った。あ、そういやお前最近すげぇ鍛えてるだろ?」

フルボディ「食った!?ああ、やっぱ海軍たるもの強くならねーとな」

ジャンゴ「……本当の理由は麦わらを倒すため、だろ?」

フルボディ「おっと、バレてたか」

ジャンゴ「気付かねェわけねーだろブラザー」ニッ

フルボディ(アゴ食った人初めて見た)

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:25:46.57 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「言っとくがお前のためにやるんじゃねぇぜ」

フルボディ「おれはお前とダンスが踊れなくなった原因である人物を叩きのめしてやりてぇだけさ」

ジャンゴ「止めるわけねェだろ……あいつをぶっ倒してェのはおれも同じだ」

フルボディ「おうよ!だが意外だな」

フルボディ「おれァてっきり『お前じゃどう足掻いてもあいつには勝てない』とでも言ってくんじゃねぇかと」

ジャンゴ「正直最初はそう思ってたさ」

ジャンゴ「だがおれはこの一ヶ月で、お前があいつに勝つ術を見出だした」

フルボディ「この一ヶ月って……お前寝たり食ったりしてただけじゃねェのか」

ジャンゴ「まあ聞け」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:27:13.43 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「おれはインターネットのある掲示板である書き込みを見つけた……」



111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/11(金) 11:11:11.11 ID:SaimIN3m0

お前ら禁断の催眠術って知ってる?
↓見てみ
http://kindannosaiminjutsu.com/


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/11(金) 11:12:22.22 ID:AAAAAAAH0

>>‎11111111
うはwwwwwwすげぇwwwwww夢が広がりんぐwwwwww

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/11/11(金) 11:13:33.33 ID:BBBBBBBB0

>>111
やってみたけどできねぇじゃねぇか嘘乙

114 :ジャンゴ :2011/11/11(金) 11:16:28.01 ID:33na6T2C0

>>111
すごい

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:28:15.98 ID:PNp8k+pxO

フルボディ(お前の書き込みいらねぇだろ)

ジャンゴ「そのURLを開いてみるとそこにはある催眠術の方法が書かれていた」

フルボディ「それは?」

ジャンゴ「人を強くする催眠術、だ」

フルボディ「いやそれお前何回か使ってたろ」

ジャンゴ「今までの比じゃねェのさ、これは」

ジャンゴ「この術は筋肉、神経、細胞……体の全てを催眠にかけ、根本的なところから強くする」

ジャンゴ「これにより潜在能力を全部引き出すどころか、潜在能力そのものを高められる」

フルボディ「つまり、潜在能力以上の力が出せるようになる、と」

ジャンゴ「ああ、うまくいけばな」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:30:30.09 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「すげぇじゃねぇかブラザー!早速おれに頼むぜ」

ジャンゴ「落ち着け、リスクもでけぇんだ」

フルボディ「寿命が縮もうが激痛が伴おうが構わねェ。それくらいの覚悟はある!」

ジャンゴ「成功すれば多分ノーリスクだ。ただ……失敗したら死ぬかもしれねぇ」

フルボディ「……まあ、死ぬのは嫌だな」

ジャンゴ「だから強制は」

フルボディ「よし、すぐ頼む!」

ジャンゴ「!!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:31:12.97 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「な、お前、死ぬかもしれねェんだぞ!?」

フルボディ「おれはお前の催眠術が失敗しねェと信じてる」

フルボディ「死にたくはねぇが死なないから大丈夫だ」ニッ

ジャンゴ「お……お前……」

フルボディ「よし、じゃあちょっくら頼むわ」

ジャンゴ「………」

ジャンゴ「……………」フー…

ジャンゴ「……さぁ、この輪をじっと見ろ」

ジャンゴ「1、2、ジャンゴでお前は覚醒する………」



「1」



「2」





38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:32:17.61 ID:PNp8k+pxO

禁断の催眠術、通称『きんさい』
それはその者の内部から身体全てに催眠をかける荒業
その催眠術は本来正しい工程でうまくやれば失敗しないのだが、成功した例は極めて少ない
何故なら成功の条件が『術師の催眠術を本気で信じること』だからだ
少しでもその催眠術の腕を疑い、『本当に成功するのか?』などと考えたならば
たちまち細胞が催眠に対し拒否反応を起こし、最悪やばい感じになって死ぬ
このことはジャンゴの口からは敢えて言わなかった
もしこれを聞いた上でフルボディが催眠を受けることとなったら、本気で信じることに成功できただろうか?
余念が混ざり、催眠の妨げになったのでは無いだろうか?

つまりフルボディは自力で催眠術の成功条件の一つをクリアしたのだ

あとはジャンゴの腕次第



ジャンゴ(いくぜ…………!)



              「ジャンゴ!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:33:41.48 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「う……うおお!!」

フルボディ「うあああああああ あ あ あ  あ   あ」

フルボディ「ふぅ」

フルボディ「ぬぐおあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」


ピカーーーン


ジャンゴの目の前には、既にかつてのフルボディはいなかった


ジャンゴ「Crazy……!想像以上だ………!!」




フルボディ「…………」ジュワー

フルボディ「誰にも……負ける気がしねェ」ド ン


今ここに、スーパーフルボディが誕生した!!

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:35:55.46 ID:PNp8k+pxO

海兵「9時の方向に海賊船発見!!」


「いけるか?ブラザー」

「勿論だ」



海兵「あれは恐らくマウンテン海賊団かと思われます!」

ヒナ「じゃあまずは適度な距離まで接近して……」

フルボディ「その必要はありません」

ヒナ「え……」

ヒナ(フルボディ君……?いや、この覇気は………誰?)

フルボディ「おれが行きます」




フルボディ「月歩」シュッ

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:37:15.70 ID:PNp8k+pxO

マウンテン海賊団船内


ヤマシタ「海兵ですぜキャプテン」

ヤマダ「そりゃまずい!野郎共逃げるぞ」

ヤマグチ「あれ、なんかこっちに来てません?」

コヤマ「あれは……人?」



フルボディ「月歩……月走………月剃!!」



ヤマグチ「なんかだんだんスピード上がってき……きたあああああ!!!!」

ヤマダ「た……大砲!撃てぇ野郎共!」

ヤマギワ「うおっしゃあ」ドーン


フルボディ「遅ェ」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:39:07.39 ID:PNp8k+pxO

ヤマノ「大砲………外した!?つーかどこいっ」

フルボディ「よ」

ヤマノ「」ビクゥ

ヤマダ「ひっ……てめぇいつの間に!野郎共なんとかしろ!」

ヤマシタ「うわあああ!!」
ヤマグチ「ひいいいい!!」
ヤマナカ「ぬおおああ!!」


フルボディ「悪ぃなお前ら……おやすみ」キッ


ヤマムラ「うっ………」ドサッ

ヤマシタ「がっ…………」バタッ

ヤマダ「いっ………」ブクブク



フルボディ「よし、終わり」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:40:01.82 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「只今帰りました」

ヒナ「御苦労様。双眼鏡で見てたけど……あれは覇王色の……」

フルボディ「ヒナ嬢。おれは強くなった」

ヒナ「そうね、ヒナ吃驚」

フルボディ「お願いします!しばらく休暇をくれませんか?自由に動ける時間が必要なんです!」

フルボディ(麦わらを倒す時間、麦わらを探す時間、あとそのための準備と……)

フルボディ(とにかく、時間が必要なんだ!)


ヒナ「…………」


ジャンゴ「おれからもお願いします!」

ヒナ「ジャンゴ君……」

ヒナ「………」




ヒナ「ダメよ」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:42:54.90 ID:PNp8k+pxO

ヒナ「あなたたちの身分で長期休暇なんて許されると思ってるの?」

ヒナ「黙って私のために働いてればいいのよ」

フルボディ「ヒナ嬢……」

ヒナ「フルボディ君、ジャンゴ君、あなた達に任務を与えるわ」

フルボディ(くそぅ………)

ジャンゴ(まあ、そうだよな……)


ヒナ「内容は」


ヒナ「麦わらのルフィを捕まえること」


フルボディ「!」ヒュー

ジャンゴ「ヒナ嬢!」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:44:16.84 ID:PNp8k+pxO

ヒナ「麦わらの足取りは掴めないからビブルカードでもあればいいんだけど」

ヒナ「……そういえばスモーカー君が言っていたわね」

ヒナ「王下七武海のボア・ハンコックが麦わらと繋がりを持っているようだ、って」

ヒナ「彼女は今女ヶ島に滞在中らしいし、女ヶ島へのエターナルポースもある」

ヒナ「打倒麦わらのためなら軍艦の一隻くらい用意できるし」

ヒナ「必要ならば食糧もいくらでも積んでいってもいい」

ヒナ「……どうする?この任務」

フルボディ「ジャンゴ……!」

ジャンゴ「ああ……!」

フルボディ&ジャンゴ「「やります!」」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:45:06.69 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「じゃあ、行ってきます!」

ジャンゴ「ありがとうございましたァ!」


ヒナ(あのコたちの考えてることなんてお見通しよ)

ヒナ(あれだけ強くなれたのも)

ヒナ(麦わらに復讐するため努力したからなんでしょう)

ヒナ(復讐なんて好きじゃないけど、海軍が海賊を捕まえるために頑張るのは感心できるわ)

ヒナ(でも……強くなったフルボディ君はともかく、なんでジャンゴ君まで行かせちゃったのかしら)

ヒナ(…………まあいいわ)

ヒナ「行ってらっしゃい」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:47:03.56 ID:PNp8k+pxO

〜そして女ヶ島〜

ジャンゴ「軍艦のおかげでカームベルトも楽々通れたな」

ハンコック「誰じゃ」

フルボディ「お、ボア・ハンコックだな」

ハンコック「海軍か………七武海の召集か?」

フルボディ「いや違う。それよりお前、麦わらのルフィと何か接点があるんじゃないか?」

ハンコック「!?な……わらわは別にルフィとけ……結婚など……」アセアセ

フルボディ「確定、か。まあ別に上に報告して七武海の称号を剥奪しようってわけじゃねェから安心しろ」

ハンコック「……何の用じゃ」

フルボディ「用件は一つ、麦わらのビブルカードをよこせ」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:48:06.88 ID:PNp8k+pxO

ハンコック「…たしかにルフィには内緒で100枚ほど作っておいたが」

フルボディ(もはやストーカーだな)

ハンコック「一つとして、貴様にやるつもりは無い!」

ジャンゴ「な、なんだあの構えは!?」


ハンコック「メロメロ甘風!」


フルボディ「しまっ……油断……」

ジャンゴ「ビームか?」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:49:15.09 ID:PNp8k+pxO

ハンコック「わらわに魅了された者は石に……なるの……み……!?」

ハンコック「石になって……いない……」


フルボディ「……なるほど」

ジャンゴ「……効かねぇわけだ」


ハンコック「な、何故効かぬ!?」

ジャンゴ「おれたちゃヒナ嬢一筋だからさ」

フルボディ「浮気心は一切無し、魅了なんかされねェのさ」

ハンコック「ほう、大したものじゃ……名乗れ」

フルボディ「おれはフルボディ、両鉄拳のフルボディさ」ドン

ハンコック「その鉄の拳、石にしてくれる!」ドン

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:50:38.49 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「鉄拳が石拳に……セッケン………」ブツブツ

フルボディ「あ!お前いつの間にそんな後ろに」

ジャンゴ「しょうがねェだろ戦えねェんだおれは!さあ行け“良石鹸の泡ボディ”!」プププ

フルボディ「戦えねーんならわけ分かんねーこと言ってねーで隠れてろ!ったく」

ハンコック「余所見してて大丈夫か?」

フルボディ「ん」

ハンコック「芳香脚(パフューム・フェムル)!」

フルボディ「いやー悪いな」スッ

フルボディ「余所見してても大丈夫なもんで」ドン

ハンコック(速い!)

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:51:51.78 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「ああ、そうだジャンゴ。おれァ石鹸じゃねーが石鹸より優秀だぜ」

ジャンゴ「何言ってんだお前。石鹸のくだりはもう終わったぜ。お前ほどのダンサーがリズムに乗り遅れるとは……」

フルボディ「何故なら」

フルボディ「俺の鉄拳はバイ菌でもなんでも吹き飛ばしちまえるからな」

ハンコック「隙あり!銃(ピストル)キス!」

フルボディ「ただ一つ吹き飛ばせねェものは、ヒナ嬢への変わらぬ思いだけだ」スッ

ハンコック(見向きもせず避けよった……!)

フルボディ「愛………アン………」

ハンコック(まずい、ガードを)

フルボディ「パンチ!!」ゴウッ

ハンコック「!!」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:53:49.82 ID:PNp8k+pxO

フルボディが空気を殴ると爆風が吹き荒れ、一気にハンコックに襲いかかった

ハンコック「………っ!」

風がハンコックの女体を隅々まで駆け巡ると、その谷間から一枚の紙が吹き飛んだ

ハンコック「しまった!」

フルボディ「やっぱりな、100枚も作っといて1枚も持ち歩いてないわけが無い」

フルボディ「“月剃”……ビブルカードは貰ってくぜ!」パシィ

ハンコック「くっ……逃がさぬ!」

フルボディ「ジャンゴ、船を出すからどっかしがみついてろ」スタッ

ジャンゴ「え」

フルボディ「そいっ」ヒュッ

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:54:50.77 ID:PNp8k+pxO

凄まじい力で海を殴ったフルボディは、軍艦共共はるか彼方へ飛んでいった

ハンコック「おのれ!覚えておれ!」






ジャンゴ「いやー大分飛んだなー」

フルボディ「カームベルトから出てレッドラインも飛び越しちまったな」

ジャンゴ「ってことはここ新世界か……もうすぐだな」

フルボディ「ああ、お前からダンスを奪った糞野郎を、もうすぐでぶん殴れる」ニッ

ジャンゴ「………ああ」



ジャンゴ「もうすぐだ」ニッ

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:58:08.73 ID:PNp8k+pxO

ここは偉大なる航路後半の海、新世界
異常な気候にも難なく適応したスーパーフルボディは、ビブルカードの赴くままに船を進める
時々フルボディは海に降り、軍艦をビート板のようにしてバタ足をした
その速さが軍艦の全速力の実に10倍ということもあり、意外にも早く見つかった標的
それは彼らにとっての宿敵

ルフィ「ああー!!催眠術師!アゴどうした!かっっっこよかったのにっ!」

サンジ「懲りないねー、名も無き海兵が」

フルボディ「フン、今までのおれと……思うなよ」キッ

ルフィ「!!」ビリビリ


バタバタバタバタ……

ルフィ「ナミ!ウソップ!チョッパー!ブルック!フランキー!ロビン!!!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 20:59:39.58 ID:PNp8k+pxO

サンジ「くっ……おれでも意識が飛びかけた……」

ゾロ「嘘だろ……あいつ、どんなバカでけぇ覇気だよ」

フルボディ「今のを三人も耐えたか。やるじゃねぇか……よっ!」ヒュン

フルボディ「………っと、お前らの船まで来てやったぜ。良い船だな」

サンジ「速すぎんだろこの……クソ野郎!」ビュン

フルボディ「あー、お前には借りがあったなァ……それと」ヒュン

サンジ(おれの蹴りをいとも容易く躱しやがった!?)

フルボディ「おれの名はフルボディだ……いい加減覚えろ」ドュクシ

サンジ「!!……か……ハッ……」バタッ

ルフィ「サンジー!!」

ゾロ「三刀流……うごっ!?」ドゴォ

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:00:41.21 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「ロロノア・ゾロ……構えに隙がありすぎだ」

ゾロ「くっ……」バタッ

ルフィ「ゾロ……」ブワッ

ルフィ「仲間一人も救えないっ」ド ン

ルフィ「おれは弱いっ!」ド ン

フルボディ「残るは一人」ザッ

フルボディ「追い詰めたぞ……麦わらのルフィ!」ド ド ン

ルフィ「くそぅ……」

フルボディ「お前の攻撃で、ジャンゴはダンスを失った」

フルボディ「お前だけは許さねェ……」

フルボディ「覚悟しろ!俺の鉄拳でお前のその足を!ヘシ折」グサッ

フルボディ「………え?」ポタポタ

ゾロ「……」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:02:54.65 ID:PNp8k+pxO

ルフィ「ゾロ〜!うおー!ゾロ〜!!Yahoooooo!!!」ドンドンドドドン

フルボディ「背中痛っ……ロロノア!?」ポタポタ

フルボディ「ば…馬鹿な……確実に気絶させた……はず……」ゴフッ

フルボディ(……それに……見聞色の覇気も発動してたのに)

フルボディ(全く気付かなかった……というより)

ゾロ「……」

フルボディ(こいつからは……“意思”を……感じない……!?)

フルボディ(何がどうなって………!)

・・・・・・・


フルボディ「まさか……」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:03:57.87 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「……ぬお!!」ビリビリ

ナミ「……」

フルボディ「寒っ……」ガチガチ

ブルック「……」

ルフィ「うおー!ナミ!ブルック!そうだおれには仲間がいるよ!」ドドン

フルボディ(気絶したはずの麦わらの一味が、強くなり復活した)

フルボディ(しかもこいつらもれなく全員感情が無い)

フルボディ(脳を経由せずに筋肉を動かす……筋肉に直接……催眠を……かける……)

フルボディ「こんなことが出来るのは……」クルッ

フルボディ「…………できるのは………」


フルボディ「なんでだよ……ブラザー」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:06:07.73 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「くく……悪い悪い」

フルボディ「おい、こいつらの催眠解けよ……」

フルボディ「こいつら、おれたちの敵だろ!?なぁ!!」

フルボディ「どんなドッキリか知らねぇが度が過ぎるぜ。正義が悪に肩入れするなんて」

ジャンゴ「確かにおれからダンスを奪った麦わらは許せねェ」

ジャンゴ「だからおれの敵は麦わらの一味」


ジャンゴ「それと……お前だ、フルボディ」


フルボディ「……あぇ?」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:07:00.90 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「お前さえいなければヒナ嬢はおれのもんだ」

フルボディ「は?お前そんな理由でおれを裏切るような……」

ジャンゴ「そんな理由?そんなとはなんだ!!おれたちのヒナ嬢への思いはそんなもんじゃねェだろ!」

ジャンゴ「だから女帝の技も効かなかったんだろうが」

フルボディ「………」

ジャンゴ「ま……ここで死ぬお前と何を話そうと意味は無い……消えろ」

サンジ「……」ダッ
フランキー「……」カチャ
ゾロ「……」ジャキィ

フルボディ「………舐められたもんだ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:09:08.99 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「こんな傷程度でこんな奴らに負けると……思っ……て……?」

フルボディ(あれ……体が動かねェ……)

ジャンゴ「あー、やっぱ一応教えといてやるわ」

ジャンゴ「お前に使った禁断の催眠術……あれあの時おれにもかかってたんだわ」

フルボディ「!?」

ジャンゴ「もちろん催眠術じゃ足は治らねェから走ったり跳んだりの戦闘は無理だ」

ジャンゴ「が、おれには催眠術がある」

ジャンゴ「つまりあの催眠術で強化されたのはお前の肉体だけじゃなく、おれの催眠術の腕も上がったのよ」

ジャンゴ「だからこうして」

フルボディ「!!ぐわああああ」

ジャンゴ「念じるだけであらゆる催眠術を使えるんだ……ってうるせえな。ただ全神経に激痛が走る催眠を施しただけだろうが」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:10:23.17 ID:PNp8k+pxO

フルボディ「ぐ……お前どうかしてやがる……力を得て……変わっちまいやがって……」

ジャンゴ「ははは、そうかもな、おれもあの術を使うまでは、お前にただ協力してやりたいだけだったよ」

ジャンゴ「でもな、人は変わるんだ」

ジャンゴ「お前がマウンテン海賊団を蹴散らしてる間、おれは沸き上がる力に後押しされ、この作戦を考えちまったのよ」

ジャンゴ「いいか、これから麦わらの一味とお前は全員おれに殺され、おれだけが生き残るわけだが」

ジャンゴ「そうなってもヒナ嬢は、『麦わらの一味は討伐したが、フルボディは殉職してしまった』くらいにしか思わねぇだろうな」

ジャンゴ「これでおれの立場を危ぶめることなく邪魔者は消せる!おれはヒナ嬢と結ばれるのさ!」

フルボディ「ジャンゴ……失望したぜ」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:12:44.10 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「失望した!?だからなんだ!いいかよく聞け!」

ジャンゴ「お前の敵は!お前以外と!お前の細胞!筋肉!神経!」

ジャンゴ「お前に勝てるわけがねェだろ!!お前は死ぬんだよ!!」

フルボディ「わかったよ、だが死ぬ前に言っておきたいことがある。お前は一つ大きな勘違いをしている」

ジャンゴ「してねーよバーカ!!!」

フルボディ「何故おれにボア・ハンコックの攻撃が効かなかったか」

ジャンゴ「だから俺と同じだろ!?ヒナ嬢一筋だから」

フルボディ「違う。ヒナ嬢より好きなやつがいる」

ジャンゴ「は」

フルボディ「おれが好きだったのは」




フルボディ「お前だよ、ジャンゴ」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:14:49.04 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

フルボディ「お前とのダンスを奪われて、気づいたんだ。おれはヒナ嬢よりお前が好きなんだって」

ジャンゴ「えっ、あっ、えっ」

フルボディ「今夜俺の部屋に来いよ……Shall we dance?」

ジャンゴ「」

ゾロ「」バタッ
サンジ「」バタッ
ウソップ「」バタッ

バタバタバタバタッ


フルボディ「……やっぱりな。どれだけ多くのものを操れようと、操るお前の脳は一つ」

フルボディ「脳が揺らげば催眠も弱まる」

ジャンゴ「!!まさかそれを狙って嘘を」

フルボディ「嘘はついてねェ」ウインクッ

ジャンゴ「〜〜〜〜〜〜!!!」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:16:23.04 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「」プスー

フルボディ「頭の中がショートしたか」

フルボディ(これでジャンゴの使った催眠術の効力はほぼ全て消えたわけだが)

フルボディ(おれも弱くなっちまったから月歩も使えねェし)

フルボディ(ジャンゴが落ち着くまでにケリをつけねェと……)


ルフィ「ゴムゴムのJETピストル!!」ドン

ジャンゴ「あふっ」ドゴォォ

フルボディ(そうかこいつを忘れてた!これで大丈夫)

ルフィ「ゴムゴムのJETピストル!」ドン

フルボディ「あひっ」ドゴォォ

ルフィ「おれの勝ちだああああ!!!」

ヒューーー

フルボディ(軍艦まで……飛ばされて………)

ズドグキィッ

フルボディ(足が………)ガクッ

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:17:12.28 ID:PNp8k+pxO











フルボディ「……ここは………?」

ヒナ「医務室よ、おはようフルボディ君」

ヒナ「軍艦の甲板で倒れているあなた達を見た時は驚いたわ」

ヒナ「強くなったあなたでも麦わらは倒せなかったようね」

フルボディ「すいません……ジャンゴは?」

ヒナ「それが………」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:17:58.64 ID:PNp8k+pxO

ジャンゴ「やあどうも、君は誰だい?僕はジャンゴって言うんだって」


フルボディ「」

ヒナ「頭を強打して記憶を喪失したらしいわ」

フルボディ(そのまま思い出さなくて良いよ)

フルボディ「痛っ!」ズキズキ

ヒナ「ああそれと貴方の足、重症みたい。もう二度と激しい動きは無理ね」

フルボディ「!?」

ジャンゴ「おや君もかい?僕もそうなんだ、よろしくね」

フルボディ(なんてこった……)

ジャンゴ「そうだ、一緒にこれ、始めないかい?足を使わず楽しめて、すごくエキサイティングなんだ」

フルボディ「へェ……」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:25:53.27 ID:PNp8k+pxO

時は大海賊時代
此処は流行の最先端、ミラーボール島

ジャンゴ「cool!cool!cool!」クルクル

フルボディ「hot!hot!hot!」グルグル


男「勝者は………ジャンゴ!!」

ワーワー ワーワー


フルボディ「負けたぜジャンゴ!」

ジャンゴ「良い勝負だったね」

フルボディ「いつか必ずお前に並ぶレベルまで辿り着いてやるさ」

ジャンゴ「待ってるよ」



男「第146回ヘッドスピン大会は、ジャンゴの優勝で幕を閉じたァ〜〜!!!」


フルボディ(いつか必ず、お前の隣りに……)


終わり

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/07(土) 21:27:27.88 ID:PNp8k+pxO

以上です!読んでくれた方、ありがとうございました!







読んでくれた方、ありがとうございました!



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