つかさ「あたし…医学部にいく!りばあす!!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/04/17(火) 00:02:42.66 ID:vmEkul0Y0

◆プロローグ
「ゆきちゃん、覚えてる?」
「……なにを、ですか?」
「あたしに、どうしてゆきちゃんがお医者さんになろうって思ってたか話してくれたときの事。」
「…はい。ですがそれが何か……」
「病気で苦しんでいる患者さんを助けたい。そう言ってたよね?」
「…え…と…はい……」
高良みゆきは青ざめた顔をつかさの声が聞こえたほうに向ける。
あれはもう一年以上前の事だ。
「ですが…私は……もう……」
たしかにみゆきはあの時、目の前にいすに腰掛けている黄色いリボンの少女になんということもなく語った。だが今はそれどころではない。日々悪夢にうなされ、人が怖く、食が喉に通らない。
「私は…」
瞳から大粒の涙がこぼれる。大きな瞳の下の隈を、透き通るような白い肌が際立たせていた。
「もう…無理なんです。ごめんなさい。」
声を震わせながらベットの上でうずくまっているみゆきを柊つかさはただまっすぐ見つめた。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:07:01.48 ID:vmEkul0Y0

「そう……わかった。」
そういうとゆっくりと腰をあげバックを肩にかける。
「……」
「ごめんね。」
「……」
「…今日はもう遅いし、帰るけど、また…来てもいいかな?」
「……」
「………おやすみなさい。ゆきちゃん。」
「……」
 高良みゆきの母に見送られてつかさは高良邸を後にする。
(ゆきちゃん…)
見上げると満点の星空がこれほどかというほど広がっている。
(あたしたちは、立ち止まれないんだよ。ゆきちゃん。)
(あたしはゆきちゃんになりたかったんだ。だから…)
つかさは歩き出した。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:08:23.69 ID:vmEkul0Y0

◆ 第一部:あたしが変わった日

無謀?そんなことだれがきめたの?
あの日私とお姉ちゃんは喧嘩した。
かがみ「つかさ!おい!つかさ!」
つかさ「ふぇ…お姉ちゃん」
かがみ「あんたねぇ教えて貰ってる身の上で居眠りするって何事なのよ!」
つかさ「ふぇ!あ〜ごめんごめん」
かがみ「英語の問題集ここまで30分内にやっとけっていったのに全然やってない!」
つかさ「私には難しくて、眠くなっちゃって、えへへ」
かがみ「…」
つかさ(あれ?つっこまない)
かがみ「大学受験しなくていいって高くくるってのは気楽でいいわね〜」
つかさ「へ?」
つかさ「お姉ちゃん…」
かがみ「あたしあんたと違って暇じゃないの。もう二学期だし1月にはセンターあるし」
つかさ「…」
かがみ「やる気ないなら初めから教えを請うなよ!あたしだって自分の勉強したいんだからさぁ。」
つかさ「ご、ごめん」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:09:18.77 ID:vmEkul0Y0

かがみ「あんたワザとあたしの邪魔してんじゃないの?」
つかさ「?!」
かがみ「そうなんでしょ。毎回毎回「ここ教えて〜」とか何とかいってあたしの集中をかき回そうって懇談なんだ?」
つかさ「わ、わかったよ自分でやるよ!」
かがみ「あっそーw」
つかさ「あたしだって勉強すれば…大学ぐらい…」
かがみ「あっはは、つかさそれ、中学生がやってるような教材なんだよ?wwわかってんの?ww」
つかさ「へ?」
かがみ「いまだにそんなのやってるようでいい大学なんて受かるわけないじゃん!初めてそれみたとき黒井先生も苦労してんな〜って思ったよ!姉として申し訳ないっていうかwww」
わたしは立ち上がった
そして
わたしは生まれて初めて…お姉ちゃんを殴った(平手打ち)


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:10:19.96 ID:vmEkul0Y0

かがみ「…ったぁ…つ…かさ?」
つかさ「なによ、勉強できるからってえらそうに」
つかさ「あたしはただ…料理が好きで…だから専門学校にいって…」
かがみ「…ふぅん。だから別に勉強する必要ないと?」
かがみ「あんた、それで就職できるの?」
つかさ「へ?」
かがみ「凄いむずいと思うよ〜そういう専門学校からいいとこに就職できるの」
つかさ「…」
かがみ「確かにあんたは料理は上手いわ。でもね井の中の蛙。」
つかさ「…さっきからいい大学とかいいとこに就職とか…別にあたしは」
かがみ「あ!そっか悪い悪い。つかさはお嫁さんになるのが夢だったもんね〜つかさかわいいからすぐに夢は叶うよ」

お姉ちゃんは荒々しく出て行った。
残された私は
泣いた

悔しかった
はじめて
悔しいって思った


それがいけなかった

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:13:23.03 ID:vmEkul0Y0

学校

みゆき「へ?…かがみさんとつかささんが喧嘩?」
つかさ「あたし…かっとなっちゃって…」
こなた「へぇ〜つかさも怒ることあるんだ〜」
つかさ「私、お姉ちゃんぶっちゃった…謝りたいんだけど、あれから口聞いてくれなくって」
こなた「はいはい♪わかったよ〜。私が仲介してしんぜよう!」
みゆき「でも、つかささんがかがみさんをぶつなんて私信じられないです。」
こなた「あたしも〜。どちらかっていうとかがみの方がつかさをぶってそう」
かがみ「それ…どう意味だよ…」
こなた「あわわっ!かがみんいたの!?」
かがみ「はぁ…、つかさ…あたしが悪かった。謝る」
つかさ「へっ?そんなっ…いいよ。あたしもお姉ちゃんの事…ぶっちゃったし」
かがみ「あれは確かにムカッとしたけど、元はといえば、私が言い過ぎたせいだ。ごめん」
つかさ「あ、あたしもごめん」
こなた「あらら…仲介する必要性ないぢゃん」
みゆき「いいものを見せて頂きました。」
かがみ「…じゃ。みんな、帰るわよー」
こなた「そだ!かがみんゲマズいこっ!」
かがみ「またお前は…二学期だぞ?勉強しろよ」
こなた「え〜ちょっとだけ!ねっ!」
かがみ「ったくしょうがないな〜。」
結局…わたしはゆきちゃんと帰ることになった。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:14:44.28 ID:vmEkul0Y0

つかさ「ねぇ、ゆきちゃん。」
みゆき「どうかしましたか?」
つかさ「一つ聞きたいんだけど、なんでゆきちゃんはお医者さんになろうと思ったの?」
みゆき「え?」
みゆきはきょとんとした。まさかつかさがそんな事を聞いてくるとは思ってなかったのだ
みゆき「ええと…そうですね。目が悪い…からでしょうか…だからかな…」
つかさ「…?」
みゆき「面接の時はきちんと言葉にして言わなければならないんですが…うーんと、」
つかさ「あ…はは、ごめんね」
みゆき「堅苦しい理由かもしれませんが…第一にやはり病気で苦しんでいる患者さんを…」
つかさはうらやましいと思ってしまった。自分の志望を具体的に述べる事ができるみゆきが輝いてみえた。
みゆき「…そして現在の日本の医療において問題視されている…」
つかさ(ゆきちゃん、やっぱりすごいなぁ)
みゆき「…やはりこういった姿勢が…、私は昔から眼が悪いのでいつも近くのお医者さんに…」
つかさ(あたしはゆきちゃんやお姉ちゃんに比べて頑張れないし…頭悪いし…)
みゆき「…かささん…」
つかさ(具体的な夢なんかもってないし…)
みゆき「つかささん…?」
つかさ「はわっ!ごめん途中から難しくてわかんなくなっちゃった」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:15:37.41 ID:vmEkul0Y0

みゆき「あはは…つかささんらしいです」
つかさ「えへへ…」
つかさ(あれ?)
つかさはかがみと喧嘩した時の事を思い出す。
つかさ(お姉ちゃん、怒ってたから、ああ言ったんだよね…)
みゆきはつかさらしいといった。でもそれって…

つかさ「ねぇゆきちゃん、私も頑張ればお医者さんになれるのかな…」
みゆき「へ…?」
みゆきが驚いた顔をした。
みゆき「…それは…その…なんといいますか…いずれ医者になる…という事ですか?それなら…」
つかさ「ううん…私が死ぬほど頑張って勉強したら、医学部いけるかな…って」
みゆき「そ、それなら将来的にはいけると私は思いますよ」
つかさ「じゃあ頑張ってみようかな…来年からお医者さんの卵♪…なんて」
つかさがみゆきの方を見るとみゆきは不思議そうな顔をしていた。
つかさ「ゆきちゃん?」
みゆき「え…えと、なんでもないです」
つかさ「…?」
何だろう…
昨日のかがみとの件以降、友達とのやり取りがぎこちないように感じられるのだった。
つかさ(でも…ゆきちゃんみたいに私もなれるんだ)
つかさ(そだ…今日は漫画読むの止めよ。たまには勉強もいいよね)
つかさ(ふふ…あたしもお医者さんになれちゃったりして…)


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:17:31.53 ID:vmEkul0Y0

柊家、つかさの部屋
かがみ「あれっ!?つかさが勉強してる…」
つかさ「えっへへ…なんかやる気出てきたかも…」
かがみ「昨日の喧嘩が少しは効いたのかしら…」
つかさ「かもねー」
つかさ(このまま、勉強してたらお姉ちゃんにも追いつけるかな)
つかさはくすくす笑う
自分が医者になった姿を想像していた。
かがみ「何笑ってんの?何か面白い事でもあった?」
つかさ「うん、あのね、さっきゆきちゃんが…」
かがみは他愛のない事だと高をくくっていた
つかさ「…そしたら、ゆきちゃんがあたしでもなれるって…」
かがみ「あはは…みゆきも言うわね〜」
つかさ「ね〜」
仲のいい何時もの姉妹だった。
つかさ(よかった。お姉ちゃんも機嫌直してくれたし)
つかさ(あたしもお姉ちゃんやゆきちゃんの真似してたら何か自分らしい志望が見つかるかも)
つかさ(勉強、頑張ってみよ)

つかさは何も知らなかった。
いつもどおりほんわか、だった。


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:18:40.19 ID:vmEkul0Y0

それから一週間後…

いつもの夕食の時間
まつり「ねぇ…かがみ最近つかさおかしくない?」
かがみ「はぁ?なにが?」
まつり「いっつも勉強してんじゃん。熱でもあるんじゃ…」
かがみ「あはは、あたしと喧嘩して、改心したんじゃない?」
まつり「はは」

みき「みんな〜ご飯ができたわよ〜降りてらっしゃ〜い」
かがみ・まつり「は〜い」



つかさ「ごめん〜」
かがみ「もう、すぐこいよ、お腹ペコペコ!」
つかさ「ごめんねー。数学やってたら夢中になっちゃって」
まつり「どうしちゃったのさ。突然勉強するようになって」
いのり「でもえらいわ。私あんなに勉強したことないし机って寝る所みたいなww」
かがみ「…ダメな姉を持った。」
ただおとみきは笑っている。
子ども達の微笑ましい姿だ。
かがみ「でも本当に…どうして急に勉強するようになったの。新聞まで読んで…つかさ。なんか懇談あるんじゃない?」
つかさ「へ?そんなんじゃないよ」
かがみ「じゃあなによ」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:19:21.21 ID:vmEkul0Y0

つかさ「あたし、大学いきたくなったかも…」
なる程…やっぱりか。かがみは納得した。
ただお「ほぉ」
まつり「つかさが自分からそんな事言うなんて!で、学部は?」
つかさ「…学部」
かがみ「おい、聞こえないぞ。もっと大きな声で」

つかさ「医学部」
沈黙が走った






つかさ(あれ?そんな可笑しい事いったあたし?)


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:20:06.30 ID:vmEkul0Y0


まつり「理学部って…つかさ…あんた文系でしょ?」
いのり「そ、そうよ、今から理転しても間に合わないんじゃ…」
かがみ「つかさ…」
つかさの肩に手をおくかがみ
かがみ「改めて謝る。ごめん」
つかさ「え!え?なんで?どうしてお姉ちゃん?」
かがみ「あんた、あの喧嘩の件むきになってるんでしょ?わかるわよ。あんた突然変わったし」
まつり「そうそう!今じゃかがみより勉強してんじゃない?」
つかさ(お姉ちゃん達なにいってるんだろ)
つかさ「ねぇ…りてん、って何?」
かがみは流石にずっこける。だがその理由はつかさには理解できない。
いのり「理転て言うのはね。文系の人が理系に進む事なのよ」
まつり「あはは、そんなんも知らないんじゃ、かがみ…結構根に持たれてたんだね〜」

つかさ「私!本気なの!」

まつり「理転して理学部いくのが?」
つかさ「り、学部?」
まつり「そう理学部」
つかさ「あたし…医学部っていったんだけど」

黙々と食事をとっていたただおが咳き込んだ。一同箸がとまる
つかさ(あれ)


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:21:07.46 ID:vmEkul0Y0

かがみ「つかさ…医学部ってどんなに難しいかわかってるの?」
つかさ「でもゆきちゃんが」
つかさ「ゆきちゃんは頑張ればあたしでも入れるっていったよ」
かがみ「本気で言ったと思ってんの?」
つかさ「へ」
かがみ「いい加減にしてつかさ、あんた自分の成績の程度わかってて、どうしてそんな夢物語に現を抜かしてるの?文系で?今から頑張れば?今からやって、それでかなえばいいわよ?でもね。ならあたしはなんで今まで頑張ってきたと思ってるの?」
つかさ「…」
かがみ「頑張ったって間に合わない可能性を少しでもなくすためよ!」
つかさ「…」
かがみ「医学部??みゆきですら落ちるかもしれないってレベルなのに、なんであんたなんかが…」
あんたなんかが…
かがみはそういった

つかささんらしいです
みゆきはそういった
あたし達馬鹿だから〜
深い意味はないだろうと思ってたけど、こなたはいつもそう言った。
そして今の家族の自分に対する態度


つかさにもわかった。
全然気づいていないうちに、自分の評価は決定している。
その評価の基準
いままで考えもしなかった。ほんわかだった。
でも
このとき
気付いてしまった。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:22:56.88 ID:vmEkul0Y0

つかさ(医学部っていうのは、ゆきちゃんの影響だよ)
つかさ(でも真似してれば、ゆきちゃんみたいに夢が持てるかもって、頑張った…)
つかさ(ほんわかじゃない夢が欲しかった…!)

つかさ「…あたしは本気だった!」

気がついたら声をだしていた。
かがみも、まつりもいのりも呆然としていた。両親の顔は見れなかった
つかさ「ごめん、あたしもういらない。お茶碗下げとくね」
つかさは自分の食器を下げると、すぐさま自分の部屋にむかう
かがみ「つかさ…ちょっと!つかさ!」
返事はしない。逃げるようにつかさは自分の部屋に入った


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:23:40.02 ID:vmEkul0Y0

つかさ「あたし…」
わからない
つかさ「悔しいのかなぁ…」
わからない
つかさ「今更…悔しいのかなぁ…」
かがみやみゆきやこなたや家族。誰のせいでもない。
自分が気づかなかったせい。
みんなはつかさはほんわかだって思っていただけ。そういう娘だって思ってただけ…

かがみが階段を登ってくる音が聞こえた。
説得しにきてくれたんだろう。
つかさはいつの間にか顔がぐしゃぐしゃになっているのに気付いた。

かがみ「つかさ…入るぞ…」
いつもの、困ったような、だけれどもいつも自分の事を気遣ってくれる姉が現れる。
気付かれないように。
取り敢えず今は、この芽生えを気付かれないように。
大切にしたかった。
だからこそ、つかさは赤くなった顔をにっこり笑わせてかがみのほうをむいたのだった。


あたしたちは高校を卒業した


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:24:29.13 ID:vmEkul0Y0

いろいろな事があった。たくさんの友達ができた。

こなちゃん、ゆきちゃん、お姉ちゃん…みんなみんな…

ゆきちゃんは医学部に無事に合格。自宅からでは通学できないので、大学付近で一人暮らしを始めたらしい。
お姉ちゃんは法学部に合格し、春から同じく大学生。お姉ちゃんもまた一人暮らしを始めた。合格してすぐに部屋を決めて引っ越してしまったけど、まめに帰ってくるつもりらしい。
こなちゃんは浪人する。としか聞いてない。それっきり音沙汰ない


こうして仲良しだった四人組は離れ離れになってしまった。

あたしは…

…あたしはというと予定通り、料理専門学校に通う事になっている。
まだお金も払いにいってないし、まだ始まってすらいない。

あたしは大学を受験しなかった。
どちみち手遅れだったに違いない。あの一件以来大学の話を家族にしていなかった。話にもあがらなかった
…けど
これにて一件落着と納得できたかというとそうではなかった。
なんとなくむずかゆかった。
あれ以降も勉強はしていたのはそのせいだと思う。
あたしはどうしたかったのだろう。あたしはなんでかわってしまったんだろう…

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:29:47.86 ID:vmEkul0Y0

つかさ「やめてやる!…人間なんてやめてやるううううう!!!!」
つかさは咆哮し、それは柊家を揺らした
かがみ「なに?なんなのなん??」
つかさ「かがみ〜てめーはあたいを怒らせた。」
かがみ「ななによ。わけがわからないよ!」
つかさ「そしてこれが!」ボボン!!
つかさ「アルティメットつかさ!!」
まつり「なっ」いのり「ばかな!まだ動けるのか!?」
つかさ「しっぱいなんてぐんない♪ない♪ない♪」
かがみ「うわあああああああああ!!!!」
つかさ「地獄であおうぜ!相棒!!!」
ちゅどーん!あたしはしんだ


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:30:51.24 ID:vmEkul0Y0

つかさの部屋
ただお「つかさ…入るぞ」
つかさ「はわっ」
ただおが入ってくる
ただお「…?どうしたんだい?」
つかさ「ううん…本読んでただけ」
ただお「そーか。つかさもよく本を読むようになったなぁ」
つかさ「う、うん…!で、お父さん…何?」
ただお「専門学校の学費を明後日までに払わなければならないんだけど…つかさ、まだ場所知らないだろ、どうだ、明日実際場所を確認しにいかないか?」
つかさ「へ?あ、うん。そうするよ」
ただお「そーか。じゃあ」
ただおはいつも通りにこにこしながら部屋を出た。
つかさ「…」
予定どおり。
あたしはみんなが当然と思っている道をいく。


でもあれ以来、つかさは変わってしまった。
当然とは思えなくなってしまった。
自分には他の可能性があったんじゃないか。
自分は何も知らなかっただけじゃないのか…
みんなの前ではほんわかいつも通り振る舞っていたけど、一人になるとどうしてもため息が出てしまう。
かがみから昨日メールが届いた。お友達ができたという知らせだった。
自分以外はみな幸せそうに見えた。

喜ばねばと言い聞かせるしかなかった。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:32:22.86 ID:vmEkul0Y0

ごめん 1レス腐ったわ

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:32:56.62 ID:vmEkul0Y0

〜夕食
みき「つかさ、明日は早いんでしょ。今日は速く寝なさいね」
つかさ「は〜い」
まつり「なに?つかさ明日どっか行くの?」
つかさは自分が確認がてら学費の払い込みに行く事を話す。
いのり「つかさもいよいよ社会人への第一歩を踏み出すのね」
つかさ「えへへ」
つかさは笑った
まつりが突然きょとんとした
まつり「あれ?そこって…、明日ちょうどそこであたし用事あるんだった!」
まつりはここ最近ずっと忙しそうだった。家で見かけるのは夕食ぐらいで、いつも出かけていた。
まつり「そだ!つかさ明日一緒に出ない?一緒に探してあげるよ」
つかさ「い、いいの?」
まつり「いいとも!かわいい妹の新たなる第一歩だもの。お供できるならなんなりと」


つかさ(始まっちゃうんだな…)
つかさ(ううん、始まるんだ!よ!)
いつも通りの思考

結局明日はまつりとつかさで出掛ける事になった。
まつりと出掛けるのは久しぶりなので、悪くないとつかさは思う。
つかさ(久しぶりだな…まつりお姉ちゃんと出掛けるの)


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:34:21.73 ID:vmEkul0Y0

翌日
まつり「ひさしぶりだね〜つかさとでかけるのってさ〜」

楽しそうなまつりと一緒に
電車に乗って、乗り換えて
二時間ぐらいで目的の駅につく。
まつり「まずはつかさの方から片付けよう!」
まつりに引っ張られる形でつかさは駅の外に出た。
都会。前にも、いや、かがみやこなたと結構来ていた。



目的地はすぐに見つかった。
つかさ「ここだね〜」
普通のビル。窓に学校名が貼り付けてある。
つかさ「じゃあ、あたし、お金払ってくるから、ちょっと待っててね。」
まつり「つかさ!」
まつりが急につかさを呼び止める。
なんだろう。お金はあたしが持ってるし、書類だって…

だがまつりは、つかさが思いもしなかった台詞をはいた。

まつり「あんた…本当に、それで満足してるの?」

へ?
まつり「そこにいって本当に満足できるの?」

真剣な顔。さっきまで笑ってたのに


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:35:22.27 ID:vmEkul0Y0

何度も考えた問題を言われた。
つかさはただきょとんとするしかない。
つかさ「え…と」
まつり「ねぇ」
つかさ「…」
まつり「どうなの?はっきり言って」
つかさ「…あたしはここに…」
言葉にはならなかった。
まつりは溜め息をつく
まつり「正直だね。つかさは」
やさしく笑った


まつり「あたし、わかってたんだ。つかさ、いきたくないの」
つかさ「そんなこと…」
まつり「あんたがいきたいのは、コレ。でしょ?」
まつりはかばんから予備校のパンフレットを取り出した。
以前つかさが何気なく書店で手にとって、机にしまっておいた物だった。
つかさ「そ、それは…昔の話で…今は」
まつり「ふ〜ん。じゃあコレは?」
まつりがかばんから出した物をみて、さすがに言葉がでなくなった。


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:36:08.04 ID:vmEkul0Y0

カバーだけ違う単語帳。昨日ただおに本だと言って、そのままにしていた。

つかさ「いつから…」
まつり「つかさが怒鳴ってから。大丈夫、多分あたししか気付いてない。」

つかさ「そう…」
でも…まつりがそれに気付いていたとしたって、現状が変化するわけではない。
何もかわらない。
まつり「予備校、いきたかったんでしょ?」
つかさ「…」
まつり「かがみみたく大学生になりたかったんでしょ?」
つかさ「…うん」
まつり「なら、つかさ、これ受け取ってくれる?」
まつりは厚くなった封筒をつかさに手渡した。
つかさが不思議そうに中を覗く。
顔色が変わった。
つかさ「こ…」
つかさ「これって…」
まつりはやさしく笑っていた


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:36:58.18 ID:vmEkul0Y0

つかさ「でもっ、お父さんやお母さんは知ってるの?!」

それはまつりがつかさのために貯めたお金だった。
丁度予備校のつかさのいきたいといった医学部のクラスの学費ぶん入っている。

まつりは首を横にふった。
つかさ「なら…!」
まつり「つかさ…誰にも言わない。それに、しばらくは気付かれない」
つかさ「でもっ…でもっ…」
まつり「ばれた時にはお父さんとお母さんにはあたしが説明するから。つかさは黙ってあたしのいう通りにして。お父さんやお母さんも絶対納得させる」
つかさ「お姉ちゃん…なんで?」
まつり「あたし…つかさが頑張ってるの知ってたから」
まつり「つかさが純粋に大学いきたいんだって、知ってたから」
つかさ「…」
まつり「お姉ちゃんね、本当は今行ってる大学が第一志望じゃなかったんだ」
つかさ「…お姉ちゃん?」
まつり「成績及ばず…ていうか、あたしはつかさほども頑張らなかったし…ああ、でも、仲のいい友達も出来たし、今行ってる大学で満足してるのよ?」
まつり「でも…行ければ行きたかったよ」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:37:57.59 ID:vmEkul0Y0

まつり「だから…つかさを見ててさ。きっと後悔するんだろうな〜って。実際図星でしょ?勉強しなかったの」
つかさ「受け取れないよ。あたし…お父さんやお母さんに嘘つけない。」
まつり「…なら自分に嘘をつくの?」
つかさ「!」
まつり「なにも知らないまま、人生流されるように生きて、つまんなくないの?納得できるの?」
つかさ「…でも」
つかさ「まだつかさは間に合うんだよ。あたしが応援してあげるんだから!」

つかさは

封筒を
手に取った

まつり「それでいい。」
つかさ「お姉ちゃん…」
つかさ「まつりお姉ちゃん…!」
つかさはポロポロと涙をこぼす。
ずっと一人で
納得できないで
ため息ばかりで


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:38:36.96 ID:vmEkul0Y0

そんな世界になってしまったのは自分のせい。
でも、自分のせいなのに、まつりが手を差し伸べてくれる。
つかさ「…なんで?」
まつり「つかさはいい娘だから」
つかさ「…そんなの…」

どうやってまつりに感謝すればいいんだろう。
どうやって?
どうやって?

両親に嘘をついた。でもかわりにチャンスを手に入れた
いつか説明しなければならない。でもそれまでは…
頼もしい。やさしい。姉をもった。
柊まつり
まつりお姉ちゃん
つかさは幸せだと思った。
絶対に無駄になんてしないから…
あたし頑張るから…
頑張るから…!


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:39:36.63 ID:vmEkul0Y0

まつりお姉ちゃんは、あたしがみんなに怒鳴った日より前から、あたしが何を考えていたのか知っていたのかもしれない。
あたしがかがみお姉ちゃんと喧嘩して、泣いて、そして変化していく過程をかつての自分に照らし合わせてたのかもしれない。
だからこそ、ここであたしを脱線させる。その準備を着々と進めていた。
妹であるあたしが自分と同じ悩みを抱え込まないように


あたしは
あたし達は
抱擁をとき、そして違う、まったく別の建物を探すことになる。
人が見ていたかも。ちょっぴり恥ずかしいかな。でもこの瞬間はあたしにとってとても大切なものになるはずだ

そして
それはすぐ近くにあった。

東河予備校
数々の難関校合格者を輩出してきた名門予備校…
その前で、立ちすくむ。
迷いじゃない
突然の変化に頭がついていってないだけ
あたしは嬉しかった。

始まるんだ。
かつてゆきちゃんが歩んだ
かつてかがみお姉ちゃんが歩んだ
こなちゃんはしきり直しというよりあたしと同じ立場かな…

とりあえず、あたしの挑戦が幕をあけるんだ…!
お父さんお母さんごめんなさい。あたし嘘つくね。でも絶対…みんなニッコリ笑えるシナリオにするよ


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:41:36.93 ID:vmEkul0Y0

第一部完
数年前に書いたSSの書き直しですが、だいぶ古いっぽいなw
一応完結したんだけど、続きの構想ができたからまた書き込んでる。需要ある?w

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:45:17.14 ID:vmEkul0Y0

◆第二部:あたしの戦い
つかさ「…やっぱり」
つかさは落胆というよりはむしろさっぱりした感じでそれをみた。
クラス表
クラス分けテストの手応え通り、つかさは最下位のクラスだった。無理もない。文系だもの
それに化学や生物なんて科目。皆無に等しいんだから下手に上に入っても困る。
まつり「はじめはこんなもんだよ」
つかさ「そ、そだね〜」
予備校関連の書類は全部まつり宛てに届くようにした。大体夜中に宅急便で届くということなので、つかさかまつりが応対すればいい。それに他人の荷物を開ける輩は柊家にはいない。

まつり「んで、明日からついに始まるつかさのサクセスストーリー」
つかさ「お、お姉ちゃん…まだどうなるかなんて…」
まつり「ストップ。それ以上の弱音は契約違反よ」
つかさ「はぅ…」
まつり「つかさはただ真面目に勉強して、かがみみたく自分の行きたいとこにいく!それだけ考えなさい!」
つかさ「は…、はい!」
まつり「よろしい」
まつり「あたしはバレないように注意警戒するのみ…あ、そだつかさ、これから自分の部屋に鍵も」
まつり「机に鍵ついてる引き出しがあったよね。あれに教材いれな。入んなかったらあたしが保管する」

なんだか隠れん坊みたいだった
まつりを除いた皆、自分は料理専門学校の説明会に出席するんだと思っているはずだ。
これで予備校に行くのは二度め
一回目は申し込みがてらクラスわけのテストを受けさせられた。
数日たってクラス分けの通知が配送されてきて、今日説明会といった流れ。
料理専門学校の日程ともかなり被っているので、大丈夫だろう。
つかさ(はじめが肝心だよね)


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:46:35.83 ID:vmEkul0Y0

〜予備校
つかさ(ふぅ…ついたぁ)
ロビーには合格者の名前がずらりと貼ってあった。
つかさ(ゆきちゃんやお姉ちゃんもこうやって貼られてるのかな…)
かがみは違う予備校だったし、みゆきがここに通っていたかどうかはわからないので捜索は断念。
係の人に従ってつかさの入ったクラスに案内された。
〜教室
つかさは早めに出たつもりだったがほとんど机は埋め尽くされている。
係「自分の学生番号が貼ってある席に座ってください。」
つかさ「あ…はい」
つかさはそそくさと自分の席を探す。
鉛筆を動かしている音が聞こえた。
始まる前から勉強しているのだろうか。
つかさ(ここって、本当に一番下のクラス?みんな頭良さそう…)
つかさは自分の席を見つけ、荷物を横につるす。
つかさ(机は学校と一緒だな…)

机の上には開講にあたっての注意事項の書類。各科目の授業の方針などの書類が積まれていた。
つかさ(うわぁ…これ全部読まなきゃいけないのかなぁ…)

つかさ(でもどうせ説明してくれるよね…ちょっと休憩)

つかさはあたりを見回してみる。


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:48:36.80 ID:vmEkul0Y0

いろんな人がいた。
ひたすら鉛筆を動かしている人。
机に突っ伏してる人。音楽を聞いているのかヘッドホンをしている人。
つかさ(もしかしてヒアリングの練習かも…)
つかさは勉強道具を持ってきていなかった。少し不安になる

シャカ♪シャカ♪
つかさ(あ、この人は音楽聞いてる)
つかさ(よかった。全然自分と違ってる人達かも…なんて思ったけど、ちゃんと…)
フンフフンフフン♪
つかさ(あれ…今声出してたよね…)
ミッミッミラクル♪ミッノルンルン♪
さすがにはっきり聴こえた…
つかさは後ろのほうをちらっと見た。

白石「フン♪フフン♪フフンミノルンルン♪」
つかさ「あっ…」
確か
つかさ(誰だっけ…)
白石「シャアッ!ミノルンルン!」
塾生「あの、音漏れてるんですけど…あと歌うな」
白石「あ、すんません…ほんと…ごめんなさい…」
説明会も終わり、教材配布が行われた。
つかさ(こ…こんなに…)
つかさ(時間割も…午後までびっしり…)
つかさ(セバスチャン(名前がわからないので)はどうしてんのかな… あ、見ないようにしといたんだった…なんか面倒そうだし… )


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:49:41.65 ID:vmEkul0Y0

つかさ(…でも、毎日コツコツやってれば大丈夫だよね…!)
自分に言い聞かせる。
それでも不安だった。
つかさ(無茶なのかな…あたしが理転、しかも医学部なんて…)
まつりが言った事を思い出す。
まつり『大丈夫!つかさが頑張る気があるんなら!』
まつり『医学部の勉強してりゃ、どこだって受かるって』
今思えば、無責任な感じに聞こえる…
つかさ(ううん…そうじゃない)
つかさ(まつりお姉ちゃんのためにもあたし頑張るんだから…)

係「教材配布が済みましたので、今日は解散になります。土日をはさんで月曜日から開講となりますから、遅刻しないよう登校して下さい。」
解散
つかさ「ふぅ…」
白石「あ…」
つかさ「へ…」
終わったと思って油断していた。セバスチャンに目があってしまう。
白石「あれ?確か…柊…」
白石「つかさじゃん」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:50:40.19 ID:vmEkul0Y0

つかさ「あ…うん」
つかさ(あんまり知られたくないのに…)
白石「うわっ、マジでつかさだ!こんな所で会うなんて!」
白石「俺、白石!白石みのる!覚えてる?」
白石「ほら!高校でずっと同じクラスだったぢゃん!」

つかさ「う…ん。まあ」
面倒なのに捕まってしまった。なんと自己主張の激しい。
つかさ(悪いけど…あたし自習室にいきたいし…)
つかさ「ごめん、今日は忙…」
白石「あ!自習室いくの?!俺も行こうと思ってたんだよね〜」
駄目だ…
どうしよう。
というかなんなのこの人。

と、その時
「あ゛!!!」
「柊の妹!!」
こんどはだれ?
そこには
日下部みさお
かがみと仲がよかったみさおがいた。


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:51:20.93 ID:vmEkul0Y0

つかさ「みさお…さん」
みさお「おーおー!みさちゃんでもみさきちでもなんでもいいぜ!こんなとこで会うなんてなぁ!」
みさお「あ゛…、でも柊の妹って大学いかないんじゃなかったっけ…ん?お前だれ?」
白石「え、あ、俺?」
みさお「お前、確かうちらの学年にいた…?柊の妹と仲いいのか?」
白石「い、いえ!滅相もございません!」
白石は逃げるように去っていった。
つかさ「ありがとう、困ってたの」
みさお「いいって、いいって。あいつ目が尋常じゃなかったから…」
みさお「でも、あれ?この部屋って理系だよな…」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:52:16.52 ID:vmEkul0Y0

経験談というより、創作だなあ

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:51:45.64 ID:BBHfzaO10

本編が大学編に突入する前に書かれたSSな訳か

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:54:02.45 ID:vmEkul0Y0

>>52
元はつかさが医学部にめざすSSだったけど、医学部に入ってからもちょっとかきたくなった。
けど量的に今日は無理かもw

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:54:37.54 ID:vmEkul0Y0

待合室…
みさお「柊の妹が…理転」
つかさ「お願い…この事は誰にも言わないで…」
みさお「いいけどよぉ…医学部とか…無理ねーか…?」
つかさ「…」
みさおもつかさの事をほんわかだと思っている。
でもあたし変わるんだから…
自分の道を見つめ直して夢を見定める。
まつりお姉ちゃんと約束したんだから
つかさ「やってみなきゃ無理だなんて、わかんないよ」
みさお「…」
つかさはキッパリ言った。惚れ惚れするほどいい顔をしていた。
みさおはまさかつかさのこういう顔を見るとは思わなかったので、言われた瞬間ビクッとした。
いかんいかん柊の妹の迫力に飲まれるとは…
みさお「ふーん。覚悟は相当なもんみたいだな。でもよ理科とかめんどくねーか?計算とか、あたし数学で目一杯だし。」
つかさ「弱音はいてても進めないし、授業始まったら先生に相談するつもり」
みさお「本当変わったな〜お前…」
少しはイメージ変わったのかな
つかさは笑って、そうかなっ。と答えた。
口だけじゃ駄目だよね。


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:55:29.71 ID:vmEkul0Y0

みさお「整理すると〜友達が頑張ってるのを見て自分も頑張ってみたくなった。」
みさお「けど時すでに遅し、途方にくれ路頭に迷っていたところを姉貴に救われた。」
みさお「姉貴の助けもあって、頑張って勉強してみっか…てとこだな」
つかさ「うん。」
みさお「医者は高良みゆきの影響」
つかさ「うん」
みさお「うん!気に入った!」
つかさ「へ」
みさお「青春の渦のなか友人達の生き様を見て思い立った乙女があきらめかけたあの人に再びチャレンジするって構図!」
みさお「応援する!」
つかさ「え、あ、うん…ありがと…みさおさん」
みさお「みさおでいいぜ。あたしはつかさと呼ぶ。前に柊に起こられたし」
つかさ「じゃあ、みさちゃんでいい?」
みさお「あやのとおんなじ。いいとも」
みさお「お互い頑張ろうな!つかさ」
二人は大げさに握手をかわし、笑った。
みさお「でも、つかさ、姉貴に感謝だな〜」
つかさ「もちろん。頑張んなきゃね。」
つかさ「…ところでみさちゃんはどこ志望なの?」
みさお「あ゛」
つかさ「?」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:56:11.99 ID:vmEkul0Y0

みさお「…」
つかさ「…」
みさお「えと…まだ決めてねぇ」
つかさ「ええっ?!」
みさお「ほ、ほらあれだ!今大学いかねーと就職とかキツいじゃん?あやのも大学行っちまったし、あたしも一年勉強して大学行こーってな感じで…えへへ」
みさお「そだ…つかさも頑張ってるしあたしも勉強して学部きめる所から始めよっと!」

こうして
なんやかんやで私は日下部みさおさん…みさちゃんと予備校で再開した。
この後、二人で自習室に行き、教材の下見をしてみたんだけど…
数学…わからない
英語…難しくてわからない
化学…わからない
生物…わからない…けど面白そうかも

国語…センターだけだけど難しそう。
世界史…黒井先生ごめんなさいっ

といった感じで、たいへんな一年が始まりそう。ううん…一年もないんだった…

みさちゃんは…
さっそく気持ちよさそうに寝ている。
あたし…大丈夫かなぁ…


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:57:15.09 ID:vmEkul0Y0

〜かがみのマンション

かがみ「ただいま〜」
かがみ「…って誰もいないよな…」
一人突っ込み

今日は授業が午前中に終わったので、いろいろ疲れてたし早めに帰ってきた。
かがみ「でも…一人暮らしって結構さびしいもんね…」
…ふとパソコンに目がいく。
かがみ(こなた…元気にしてるかしら)
かがみ(あいつ、また勉強しないでゲームばっかしてるんじゃ…)
かがみ(…)
かがみ(そうだ…あいつに進められてやってたネトゲ、久々にやってみよっかな)


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:57:56.41 ID:vmEkul0Y0

konakona(以下こなた)「…」
kyou(以下かがみ)「…おい」
こなた「やぁkyouひっさー」
かがみ「…勉強しろ」
こなた「…せっかくのばったりびっくり再開なのに、勉強勉強って…もっと楽しもうぜ!」
かがみ「あんたねぇ…自分の立場わかってんの?」
こなた「…ふんだ。けち〜」
かがみ「けちも何も…あんた予備校とか行かないわけ?」
こなた「まだ始まってないからいいぢゃん」
かがみ「あのな…」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:58:29.84 ID:vmEkul0Y0

nana(以下黒井)「よぉぉ…珍しい組み合わせだな」
こなた「…」
かがみ「あっ久しぶりです。」
黒井「よぉ〜エンジョイしてるか?…だけどエンジョイしちゃあならない奴が隣にいるみたいだけど…」
こなた「お茶の子さいさいっ!」
黒井「おいっ」
かがみ「あっ!逃げやがった…」
黒井「あいつ後で電話したろ…」
かがみ「…」
黒井「…どや、久しぶりにパーティ組むか?」
かがみ「…そうですね…」



こなたは相変わらずね…
だが内心会えてよかったと思うかがみ。

つかさも今日から専門学校って聞いたけどちゃんとやってるかしら…
ふと喧嘩してつかさに叩かれた日を思い出す
つかさ『あたしだって…』
悪い事を言ってしまった…
かがみ(まさかね…)
つかさがまだ大学に行きたがってるわけ…ないよね?


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 00:59:32.11 ID:vmEkul0Y0

授業開始一週間…
つかさ「…」
みさお「…」
みさお「…どうよ」
つかさ「…」
どうもこうもない。
一週目なので、講師の自己紹介や授業の進め方などであまり進まない科目が多かった
頑張って予習もした。生物や化学は浪人してから本格的にやりだすといった人も多いらしく、基本的なところから解説してくれたのでなんとか理解は出来たつもり。
数学は、3Cの範囲どころか殆どわからない。講師に助けを求めたところ、初心者向けの参考書を教えてくれた。授業と並行して進めろとの事。実際つかさのような生徒は少なくないのだというが…
…だがやはり、殆どが初めてのつかさには医系クラスのスピードに引きずられっぱなしだった。

つかさ「…大変」
それしか言葉がだせない。
今回つかさが何よりもショックだったのが
『教材の英語が読めない事』
つかさ(あたし文系だったのに…)
授業だけでは自分には不十分だということが痛いほどわかる
どうしよう。
一つ位はついて行けると思ってた。
どうしよう。


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:00:15.98 ID:vmEkul0Y0

みさお「あたし文系なのにな〜なんでか英語がさっぱりわかんねー」
つかさ「みさちゃんも…」
みさお「あ゛ー」

自習室前
みさお「つかさは真面目だなー。」
つかさ「そんな事ないよ…全然先が見えないし…」
みさお「予習も復習もしなきゃなぁ…あ゛ー面倒。でもつかさはあたしの倍ぐらいあんだよな〜」
つかさ「…」
言わないで
つかさ「でも、やんなきゃ進めないし…」
みさお「…」
つかさ「じゃ、あたし自習室戻るから…また来週」
みさお「…」
みさお「…あたしもやっぱもう少し勉強してくわ」
つかさ「…へ」
みさお「なんかつかさみてたら、あたしも頑張ってみっかなっ…てさ」
ほんのり目の下が暗くなっているつかさ。つかさは一週間ずっと自習室で勉強していた。
かなわない相手になんども、振り払われても…挫けない。
みさお(どう考えたって、つかさと私の学力はどっこいどっこい…)
みさお(なのにあんなに…ムチャクチャだぜ?あたしだったら絶対やらない。なのに、つかさは)
みさお(どーして立ち向かうんだろうな…)


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:00:55.91 ID:vmEkul0Y0

みさおは私大文系クラスで、つかさより早く授業が終わる。
その後なんとなく復習して、つかさがくるのを待つ。
つかさが来たら少しお喋りして、また勉強。
そしてつかさより先に帰る。
みさお(あーあ。調子狂うぜ)
あのほんわかしたつかさが
変わろうと努力している
みさおはなんとなくつかさの事が気になる。
みさお(まだ一週間…強がってるだけかもしんねぇし)
みさお(あたしがつかさにおいてかれるってのも、なんかイヤだしな…)
自分なりに、つかさを見習って、とりあえず頑張ってみようかね。
あ゛ー

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:03:02.05 ID:vmEkul0Y0

4月が過ぎ5月ゴールデンウイーク。
受験生に休みはない。料理専門学校ならば休みだっただろうが…
家族には友達との付き合いでゴールデンウイーク中ずっと、昼間は出掛ける予定とは言っておいた。
かがみも帰ってくるはずだ。
つかさはなるべく顔を合わせたくなかった。バレそうな気がする。
まつりが「かがみならあたしに任せといて!」と言う。
休み中ずっと連れ回すつもりらしい。
これで安心?そんなわけない。
つかさも18歳。夜遅くまで塾に残っていて、下手に心配されでもしたら…
休みはなるべく早く帰る事にした
つかさ(自分の部屋に籠もっていれば、大丈夫)
勉強できる。
まつりに言われて鍵だってつけた。
つかさ(予習だってテストの復習だってしなくちゃならないし…なんとかしないと)

そうして、ゴールデンウイーク初日。何時もより早くみさおと一緒に塾をでて、家へ帰るつかさ。


だが思わぬ来客がいた。


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:03:38.94 ID:vmEkul0Y0

パトリシア・マーティン
5月いっぱいでアメリカに帰る事になったパティが柊家に遊びに来ていたのである。

パティ「先日はこなたとゆたかのお宅にもお邪魔しました。」
かがみ「あたしが誘ったのよ。せっかくだし、泊まっていけばって…」
つかさ「ふぅん。お母さんいいって?」
かがみ「もちろんよ!文化祭のチアでの御礼も兼ねてね…」
つかさ「よかったねパティちゃん」
パティ「はい!あたしは幸せ者デス」
つかさは思いもしなかった展開に混乱していた。
ふとまつりがつかさを呼ぶ声がする。
つかさ「ごめんね。ちょっと席外すね…」

まつりの部屋
まつり「用心だよ…つかさ」
つかさ「わかってるけど…なんか警戒しすぎると逆にバレそうな気がする…」
まつり「あの娘、かがみの部屋で寝るって事にはなってんだけど、あんたも仲がいいんでしょ?」
つかさ「うん」
まつり「だったらなるべく自分の部屋に入れないように。」
つかさ「塾のものは全部隠してあるし、そこまでしなくても…」
まつり「…あたし、かがみの友達が泊まるっていうから自己紹介がてらかがみの部屋に行ったんだよ、そしたらあの娘、なかなか…」

…まつりの話では、パティはかがみの本棚のみならず、いろいろ舐めまわすように物色し、かがみの持っているライトノベルやら漫画やらの話で盛り上がっていたらしい。
まつり「あんたも漫画とか本棚にまだ刺してあるでしょ?」
つかさ「…うん」
まつり「かがみをあそこまで自分の流れに乗せるって事は、つかさなんてイチコロだよ。」
つかさ「わかった。気をつける」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:04:27.56 ID:vmEkul0Y0

自分は勉強しなくちゃ…
でもパティちゃんがお別れに来てるのに、自分の部屋に閉じこもってたら悪いし、
それにあたしもちゃんとパティちゃんとお別れしたい。
一年年下とはいえ、いろいろお世話になったしね。
つかさ(みんなが寝静まってから勉強しよう…)


そして、お風呂、夕食がすみ、かがみの部屋で思い出や漫画の話に花を咲かせる。
かがみ「あ、もう一時か、そろそろ布団敷こうか。」
かがみは引っ越した時にベッドも持って行ってしまっていた。
パティ「そうですね。寝ながらお話するのも悪くないデス」
つかさは自然にあくびがでた。結構疲れていた。
かがみ「つかさったら、でっかいあくびして…疲れてるんじゃないの?」
つかさ「う…うん、そうかも」
かがみ「明日も出掛けるんでしょ?あんたは先に寝てもいいわよ」
つかさ「…そうだね…それじゃあパティちゃん、お姉ちゃんお休みー」
パティ「お休みなさいデス」
かがみ「おやすみ」
つかさ(ふぅ…パティちゃんがあたしの部屋に来る事はなかったけど…)
つかさ(…一時間ぐらい勉強しないと…みんなに追いつけないよ…)
扉をあけ、自分の部屋に入り、扉をしめる
つかさ(…なんか忘れてるような…)
少し気になったが、早く残った予習をしなきゃと思い、勉強しようと自分の机に向かう。
つかさ(眠い…でもやらなきゃ…)

そして勉強開始…英語英語っと

…だが疲れ果てたつかさは睡魔に勝てなかった。


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:05:05.22 ID:vmEkul0Y0

ZZZ



「つかさー!」はっとして飛び上がる。
つかさ「パティちゃん?!」
パティ「はいデス!せっかくラノベ話に花を咲かせてたのにかがみが寝てしまいまして…」
パティ「ワタシもトイレお借りして寝ようと思ったんデスが、つかさが起きているようなんで、お邪魔していいデスか?」
つかさ「あ…う…」
つかさ(落ち着いて…まだパティちゃんは扉の向こう…鍵ついてるし…なんとか断って…)
机には英語の教材が広がっている。つかさ(鍵…?あ)忘れた事…それは鍵をする事
つかさ「パティちゃん…ちょっ」
パティ「ハイ!お邪魔します」
パティは許可がでたと思って扉を開けた。
パティ「…つかさ?なにしてる?」
そこには
机上にへばりつくような姿勢のつかさがいた。


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:07:49.92 ID:vmEkul0Y0

つかさ(ええっ〜まだいいって言ってないのに…)
パティ「つかさ?なんで机にハグしてるんデスか?」
つかさ(…冷静になってあたし……そうだ)
つかさ「えへへ…ちょっと引っかかっちゃって」
パティ「なかなか面白い姿勢でした」
パティはそう言ってつかさの本棚に目をやった。
つかさ(今だ)
机の上の教材をさりげなく自分の手にとる…
パティ「わは〜ケロロ軍曹ありますネ!あたしも好きです!」
つかさ(どうしよう次は…隠さなきゃ)
ふと自分のベッドに目がいく。
つかさ(ふとんの間に隠そう)
パティは本棚から漫画を取り出し立ったまま熱心に鑑賞している。
つかさはなんとか気付かれずに教材を隠す事ができた。
パティ「…ところで」
パティが漫画を見ながら話し掛けてきた。
つかさ「なに?」
パティ「さっきまで何してたんデスか?」
つかさ「…」
どうしてこう…それ聞くかな…
つかさ「…えっと、」
口ごもるつかさ
パティは漫画を元にあった位置に指して机をみた。
パティ「…シャーペン転がってる」
しまった。


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:08:42.46 ID:vmEkul0Y0

つかさは教材とノートを隠すのに夢中ですっかり考えてなかった。
つかさ(机の上に筆記用具だけでてるのって…絶対怪しまれる)
パティはニヤッっと笑った。
パティ「つかさ〜」
反応からしてパティが何かしら気づいたのはわかる。
パティ「何を隠してるんデス…」
つかさ「…何も隠してないよ?」
パティ「ノンノン。じゃあこのシャーペンと消しゴム何?」
パティ「何か書いてたはずです」
つかさ(どうしよう…どうしよう)
パティ「…つかさ」
つかさ「…?」
パティ「恥ずかしいのはわかります。ですが…」
パティ「人目に晒さずして、評価は得られません!」
つかさ(…え?何の話?)
パティ「わかります。わかります。まだ最初の頃は誰だって上手くはない…ひよりんも例外ではありませんでした…」
つかさ(もしかして…)
パティ「ワタシとかがみの話について行けてなかったのは、ワタシだって気付いてマス。寂しかったんデスよね!それで、「あたしだって…」みたいなノリで練習…」
パティ「このケシカスの山がそれを表してマス!」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:17:17.00 ID:oLnf/Iar0

なんという壮大な勘違いだろう。それは昨日計算が合わなくて何度も何度もやり直した名残の品だ。
まとめたまま捨て忘れていた。
つかさ(とはいっても状況は変わってない…)
パティ「ふー。しょうがないデスね。じゃあ先ほどまで描いてたモノは見せなくていいデス」
つかさは胸をなで下ろした。だが
パティ「かわりに一緒に練習しましょう!」

どうしてこうなるの?
つかさはパティとイラストの練習をする事になった。パティはただ思い出作りがしたいだけだろうし、断るという選択肢はあまりにも無理があったのでしかたなく描くことに…
パティ「では出始めに、お題は巫女サンにしましょう」
つかさ(パティちゃん気を利かせてくれてるつもりなんだろうけど…あたし絵なんて全然描けないよ…)
案の定の出来だ。
パティがそれをみて絶句している
つかさ(うあ〜すごく恥ずかしいよ〜)
つかさ「と…ところでパティちゃんのは」
パティの描いた絵を覗いてみる
つかさ「…」
大して変わらない出来だった。
パティ「…あ、アハハ!お互い相当鍛錬が必要デスネ!」
パティは若干恥ずかしそうな顔をしていたが仕切り直しと言わんばかりに次のお題を唱えた。

つかさ(このままいけばなんとかやり過ごせるかも…)
つかさ(パティちゃんも楽しんでるみたいだし…)
つかさ(あたしもちょっと楽しいかも)


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:17:56.56 ID:oLnf/Iar0

だが…


パティ「つかさ、これ何です?」
つかさが夢中になってよくわからないメイド服を描きこんでいる時だった。
つかさは思わずアッっと声をあげた。
パティが布団の間に隠したものを持っていたのである
どうやらつかさよりメイド服に精通していたパティは、先に書き終えてしまったため、暇つぶしがてら、部屋の散策をしていたらしい。
つかさは柄にもなく夢中になっていたので全然気づかなかった。
ただオロオロするしかない。

パティ「何コレ?英語書いてあります…」
パティ「つかさ、勉強してたんですか?」
つかさ「え…えと」
どうしよう
パティ「…」
パティ「つかさコレ読める?」
つかさ「…頑張ってるんだけど…なかなか進めないの」
パティ「関心デス」
つかさ「…へ」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:18:40.10 ID:oLnf/Iar0

パティ「こなたも見習って欲しいもんデス。こなたは受験が控えているというのに全然勉強しない!」
つかさ「…」
パティ「つかさは受験しないそうじゃないデスか!なのに寝る間も惜しんで勉強して…しかも英語。」
パティ「ワタシ感動しました!何か手伝える事はありませんか!」
何だかよくわからないが事態は好転しているようだ。
つかさ「そんな…迷惑でしょ?」
パティ「迷惑ノンノン。日本人の悪い癖です!頼れるものは頼ったほうがいい!」
つかさ「…じゃあ…」
つかさ「あたし、もう少し早く読もうと思ってるんだけど…なかなかできなくて…」
パティ「おそらく単語の量が足りない。文法足りない。という単純な理由デス。ワタシ達だって単語知らないと読めません」
つかさ「そうだよね…」
パティ「地道な努力が大事です…ですが一ついいテキスト紹介できます。」
パティ「今じゃこなたよりゆたかの方が英語は出来る。それもそれのおかげデス。」
パティ「『速…』です。本屋さんで平済みになってます。繰り返し覚えるくらいやれば飛躍的に英語を読むのが早くなるデス。単語も覚えられますし」
つかさ「アメリカの人でもそういうのわかるの?」
パティ「いえ、みなみの請け売りですが、ゆたかの成績の伸びを見れば一目瞭然でした。ワタシにはさすがに簡単デス」
つかさ「…ありがとう参考にしてみる」
パティ「いえいえお役に立てて光栄デス。でもなんで英語勉強しよう思ったんデスか?」
つかさ「それは…」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:19:24.39 ID:oLnf/Iar0

つかさがもじもじしているとパティの方から切り出す。
パティ「イイデス。こなたがあんまりにも勉強しないので参考までに聞いてみただけデス」
つかさ「ごめん」
つかさ「あ、あの」
パティ「…?」
つかさ「あの、あたしが英語の勉強してるの、誰にも言わないで欲しいの…」
パティ「?なぜ」
つかさ「…後でびっくりさせようと思って…」
まんざら嘘ではない。
パティ「わかりました。誰にも言いません」
つかさは安堵する
パティ「なんだか、邪魔しちゃったみたいデス…」
つかさ「ううん!そんなことないよ。パティちゃんと遊べて楽しかった」
パティはふと寂しそうな顔をした。
パティはお別れに、最後に、友達とはしゃぎたいだけ
つかさは危機を切り抜けたが、逆にパティはしょんぼりしてしまった。
だから、つかさはその場で思いついた事を言ってしまった。
つかさ「わたし、英語に苦労しなくなったらパティちゃん家に遊びにいくよ!」
パティ「…!」
パティもつらいんだろう。せっかくできた日本の友達と離れ離れになってしまう。寂しくない訳がない。つかさにはそれが垣間見えた。だからこそそう言った。

パティ「…ありがとデス」
パティ「その時は大歓迎します!こなたもゆたかもみんなみんな連れてきて下さいネ!」
パティは元気よくそう答えると、もう遅いからといってかがみの部屋に戻っていった。


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:20:05.70 ID:oLnf/Iar0

つかさ「…はぁ…」
結局予習は中途半端になってしまった。
もう3時だ。明日起きられるだろうか。
でも、頑張って起きようと思った。

その日の夕方
つかさはへとへとになって家に帰ってきた。
つかさが出かけた時はかがみやパティはまだ寝ていたので、あれがパティとのお別れとなった。

つかさ(今日は無理…予習も死ぬ気でやってきたし…絶対寝る)

つかさが自分の部屋の扉を開けると紙切れが床に落ちた。
つかさ(なんだろう)
つかさ(…「次のお題は『女子高生』で!それまでお互い鍛錬!」)
つかさ(…パティちゃん…)

つかさは部屋に入るとカバンをおろして、イスに座った。
そしてその大事な友達が残した紙切れを手帳にはさんだ。

つかさ(絶対会いに行こう。)
つかさ(笑って…ね)


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:22:17.91 ID:oLnf/Iar0

◆第三部:あたしとゆきちゃんは…

5月のおわり、
予備校に入ってすぐにあった模試の成績が返却された。
つかさ「…」
みさお「…DとEばっか…」
つかさ「あたしなんて全部Eだよ…」
まだ、それがすべてじゃない。この業界に足を踏み入れた者は誰だってそう言うかもしれない。
だがやはりそのアルファベットはなかなか破壊的である。
この二人にも…
みさお「今やったら、こんな事には…なんねーのかね?本当かよ…」
つかさ「…あたしに言わないで…」
ふとつかさはみさおの成績表を覗く。
みさおは文系なので英語ぐらいしか比較できる科目はないが…
つかさ(あたしより英語の点数高い…)
つかさ(科学系は全然出来上がってないし、数学も…)
みさお(あ゛ー英語はあたしの方が上か…て五十歩百歩じゃん…)
みさお(文系でこれって…志望高すぎたんじゃねぇかな…)
つかさ(はぁ…)
みさお(あ゛ー)
お互い縮こまるしかなかった。


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:23:28.61 ID:oLnf/Iar0

そして6月になった。
二人はちゃんと机に向かってはいたが、あの成績表が帰ってきて以降、最初の勢いが無くなりかけているのを本人達も感じていた。
今日もつかさは教室でみさおがくるのを待ちながら、物思いにふけっていた。
つかさ(大丈夫なのかな…)
つかさ(お姉ちゃんは笑ってくれたけど…)
つかさ(来年あたし笑ってるのかなぁ)
只でさえ出遅れているのに、つかさは自分が止まっている気持ちがした。
つかさ(だめ!だめ!ぼーっとしてちゃ…)

みさお「おーい!つかさ!」
最近聞かなかった元気なみさおの声が響く
みさお「悪い悪い!授業が延長してさ!」
どかっとつかさの前の席に座るみさお
つかさ「それじゃお昼食べよっか」みさお「おぅ!」
つかさ(あれ…なんか今日はみさちゃん元気いいな)
みさおは弁当に食らいついていたが、つかさがこちらをみているのに気づいて箸をとめた。
みさお「そうそう!あしたなんかガイダンスあるらしいぢゃん!」
つかさ「え?そだっけ…」
みさお「あれ?聞いてなかったのかよ。理系、医系、文系の順であるんだってば」
つかさ「そういえば、そんな事言われたかも」
みさお「あたしはでるけどつかさは?」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:24:09.12 ID:oLnf/Iar0

つかさ「…でるよ?」
みさお「じゃああたし医系からでよ」
つかさ「え…でも、時間結構かかるから自習してたほうがいいんじゃない?」
みさお「いやいや、医系が一番短いんだわ。文系って人くくりにしてあるけど主要な学部の説明も全部やるっていうから医系より全然長いし…医学部とか歯学部とかしかないじゃん」
みさお「あたしもまだ志望が曖昧だし、この際見極めようかなって」
みさお「教室移動すんの面倒くさいし、それに寂しいから医系からいてもいいかなってさ。あたし最近睡眠不足だから仮眠できるし。ねっ?一緒に出ようぜ」
つかさ「じゃ、そうしよっか」
みさおもどうやら仕切り直しを狙っているらしい。
つかさ(モチベーションあげる、いい機会かも)
みさおも自分と同じ気持ちなんだと思うと、なんとなく明るい気持ちになった。
つかさ(お互い頑張んなきゃね)

だが翌日。参加したガイダンスはつかさにとって全く逆の方向に働いたのだ。


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:24:41.90 ID:oLnf/Iar0

みさお「じゃ、あたしこのまま残るから」
やはり医系のガイダンス中机に突っ伏してたみさお。
つかさ「あ、うんじゃ」
みさお「……むっかしいな」
つかさ「…へ」
みさお「ううん、なんでもね」
つかさ「…」
つかさの顔は曇っていた。



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 01:25:47.64 ID:oLnf/Iar0

あたしがガイダンスで見た映像。医療の話。問題
全ては想像を越えていた。
いろいろな医療事情が飛び交う中。あたしの中にたくさんの問題が浮き上がる。

あたしは、こんなどうしようもない問題をこなしていけるのかな。
問題といっても、科学的に解決できるほうじゃなくて…
患者さんとの問題とか…
お話に来てくれたお医者さんは、今の医療は患者さんとお医者さんのコミュニケーションで成り立ってるっていってた。
でも
あたしはそれを聞いて、
ただ恐ろしくなった。
本当に成り立つのかな…
成り立っているって、言い切れちゃうのかな…

違う、そういうのは悩む事じゃない。答えなんて根っからない

あたしが恐ろしかったのは、何もそんな事を考えないまま自分がそこを目指してたという事。
まわりの人はみんな熱心に聞いてた。メモしてる人もいた。
きっと、きっとみんなその事に自分の考えを持って来ているんだろう。
だけどそれまで、あたしはそれを考えもしなかった。
ただほんわかと、にっこり笑って白衣を着た自分を想像してただけ。
それがとても恐ろしかった。
そしてそのイメージが跡形もなく思い描けなくなってしまった…


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 02:03:10.25 ID:oLnf/Iar0

すまん
残ってたらまたあしたかくます

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/04/17(火) 02:06:43.98 ID:oLnf/Iar0

明日23時ぐらいに三部の続きからやるかも



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