ドラえもん「ドラえもんSSってさ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:12:39.45 ID:i0BYix1I0

のび太「ドラえもーん、今日のおやつは米粉で作ったドラ焼きだってさ。…あれ、何読んでるの?」

ドラえもん「SS」

のび太「エス…?何それ、新しい漫画なら僕にも見せてよ!」

ドラえもん「君は見ない方がいいよ」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:20:13.79 ID:RjGg2d99O

のび太「何でさケチ!いいよ、僕はドラ焼き食べてるからさ」

のび太「…あら、美味しい。へえー米粉だと意外にフンワリとした食感に」

ドラえもん「うわー…ヒドイなこのSS」

ドラえもん「あーあーあ…こんなことになっちゃって」

のび太「………」ソワソワ

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:24:18.65 ID:RjGg2d99O

のび太「ねえ、やっぱり僕にも見せてよお〜」

ドラえもん「んー…見せるよ見せる…んー…あらら、こんなことまで…こりゃあヒドイな…」

のび太「米粉ドラ焼き全部食べちゃうぞドラえもん!」

ドラえもん「はいはいわかったよわかった」

ドラえもん「でも僕は知らないからね。君が見たいって言ったんだからね」

のび太「なになに、ホラー漫画なのぉ?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:26:27.45 ID:RjGg2d99O

のび太「……………」

のび太「……………」

のび太「……………」

のび太「ドラえもん、一体何なのこれは。わけがわからないよ」

ドラえもん「だから言っただろ。そういう訳の分からないものがSSって言うんだ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:30:36.64 ID:RjGg2d99O

のび太「なんか頭が混乱してきたよ…ドラえもん、一つずつ確認していっていいかい?」

ドラえもん「僕もそこまで詳しくはないからね」

のび太「そもそもSSって何さ」

ドラえもん「簡単に言えばネット上の簡易小説みたいなもんさ。誰でも簡単に小説家気分に浸れるから、最近増えてきているみたいだよ」

のび太「へ〜。いい時代になったものだね」

ドラえもん「オリジナルじゃなくても、ある作品の二次創作でも良いんだ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:34:44.81 ID:RjGg2d99O

のび太「なるほど、好きな漫画やアニメの続きが気になる!って人は自分で続きを書けるんだね!凄いや!」

ドラえもん「でもねのび太君、君は素晴らしい事だと言うけど、大量生産されるってことは粗悪品も増えるんだ。それこそその作品が好きな人にとっては好ましくないよね」

のび太「僕も好きな漫画がけなされるのは嫌だなぁ」

ドラえもん「だからSS自体が好きじゃない、って人も多いんだよ。これは難しい問題だね」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:37:31.53 ID:RjGg2d99O

のび太「じゃあさじゃあさ、ドラえもん。今僕達が読んだSSって、これ、僕達の二次創作物なの?」

ドラえもん「そういうこと。のび太君にしては理解が早いね」

のび太「ドラえもんの教え方がわかりやすかったからさ」

ドラえもん「ははは、他に質問はないかい?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:40:51.36 ID:RjGg2d99O

のび太「うん、今読んだSSは誰が書いたの?僕達がでてるってことは、僕達を知っている人なのかな」

ドラえもん「さあ、さすがにそれはわからないよ。匿名で書けるっていうのも一種の利点だからね」

のび太「でもこのSSは…」

ドラえもん「うん、間違いなく頭のネジが外れているだろうね」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:44:45.66 ID:RjGg2d99O

のび太「改めて見るとヒドイねこれ。結構SSの種類は多いけど…」

ドラえもん「うん、特にドラえもんSSはマジキチなものが多い気がするね。どうしてだろう」

のび太「見てよ、これなんか。みんなしてチ○チン出したり、え…えっちなことをしているよ」

ドラえもん「うん、下ネタんふんだんに盛り込んだSSが多いのも特徴かな」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:50:33.41 ID:RjGg2d99O

のび太「うわー…パパが隠してるえっちな本よりえっちだなぁ」

ドラえもん「うん、SSにはわざわざ成人指定表記は書いてないからね。好きな作品のSSだと思って読んでたら、いつの間にか性行為に及んだり殺し合いをしちゃったりすることも多いんだ」

のび太「わあー…しずかちゃんが…え、えっちなこと言っているよ…」

ドラえもん「うん、だから君には早いって言ったんだよ。でも読んじゃったのは仕方ないからどんどん読んでみようか」

のび太「いいの?ありがとう!」

ドラえもん「これも社会勉強だよ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 02:54:33.75 ID:RjGg2d99O

のび太「ふぅー、いっぱいあって読み切れないよドラえもん」

ドラえもん「うん、SSは膨大な数がネット上に転がっているからね。その中でもドラえもんSSは多いんだ。ありがたいことだよね」

のび太「そうだね!何だか恥ずかしいな…」

ドラえもん「だけど問題はさっきも言ったように内容なんだよ」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:00:01.76 ID:RjGg2d99O

のび太「うん…たくさんSSを読んだけど、半分はあまり気分が良いものではなかったなあ。面白いんだけどね」

ドラえもん「うん、話の面白さとしては平均的に高水準なんだけど、僕らとしたら残忍な方法で殺されたり、とんだ外道として描かれるのは正直気分は良くないよね」

のび「え…えっちなのは…ちょっといいかも…って思うけどね」

ドラえもん「うん、のび太君も男の子だから仕方ないよね。僕としたら精神衛生上あまりよろしくはないと思うんだけどね」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:03:44.11 ID:RjGg2d99O

のび太「そういうの書いちゃう人ってどんな人なんだろ…」

ドラえもん「うん、さっきも言ったと思うけど、間違いなく頭がおかしな人だよ」

のび太「ぶるる!怖いなぁー、そんな人達が僕達のことを書いてると思うと…」

ドラえもん「まあ、天才と馬鹿は紙一重って言うからね。案外頭のおかしい人が書いた方が面白い作品になるのかもね」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:07:03.46 ID:RjGg2d99O

のび太「あ!毎年ニュースでやる芥川賞を受賞した人も大体おかしな人だもんね!」

ドラえもん「うん、あまり大きい声で言っちゃダメだよ」

のび太「SSって、書いたらすぐ見てる人の反応がわかるんでしょ?」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:09:50.99 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「うん、ネット上の掲示板で書くものだからね。同じように掲示板を見ている人がすぐに作品に対してのコメントが出来るんだよ」

のび太「すごい!」

ドラえもん「もしかしたらこれがSSの最大の利点かもしれないね」

のび太「ちゃんと僕にもわかるように言ってよお!」

ドラえもん「うん、今から言うところだよのび太君」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:13:12.14 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「例えば君があやとりを誰かに見せたくなるときがあるだろう?」

のび太「うん。すごいのが出来た時はママとかに見せにいくよ」

ドラえもん「うん、それはどうしてだい?」

のび太「え?どうしてって、そりゃあスゴイって思ってほしいからかな」

ドラえもん「そこだよのび太君」

のび太「どういうこと?ドラえもん?」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:18:54.93 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「うん、SSを書く人もそうなんだよ。自分が考えたオリジナルストーリーを掲示板に書くってことは、誰かに見せたいからでしょ?」

のび太「そりゃあ、そうでしょ」

ドラえもん「でも普通なら…小説や漫画を出版社を通して発表するとなると、みんなの感想を知るにはどうしても遅くなるよね。それに対してネット上なら、書いた瞬間にみんなの反応がくるんだ。もし、面白い・見てるよ、なんて書かれたら嬉しいってもんじゃないのさ」

のび太「そうか!僕があやとりをママに見せるのは、すぐ感想を聞きたいからだ!」

ドラえもん「うん、今日理解が早いねのび太君」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:23:56.64 ID:RjGg2d99O

のび太「でも中には上手くいかない時もあるんでしょ?」

ドラえもん「うん、いくらネットユーザーが下ネタ好きだからといって、みんながみんなSSを盛り上げるわけじゃないんだ」

のび太「そういえば僕の周りで下ネタを言う人はいないなあ」

ドラえもん「うん、君は恵まれてるよ。今時珍しいよ。小学生なんて一番下ネタが好きな年頃なのにね」

のび太「下ネタなんて大嫌いさ!あやとりの方が好きだい!」

ドラえもん「うん、そのままののび太君でいてほしいよ」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:28:39.47 ID:RjGg2d99O

のび太「それで、みんながみんな盛り上げるわけじゃないってどういうこと?」

ドラえもん「うん、まずは作品自体の質が低いことだね」

のび太「面白くないってこと?」

ドラえもん「そういうことだよ。単純に面白くない。こればっかりはどうしようもないね。見ている人からは批判のコメントが相次いでしまう」

のび太「かわいそう…」

ドラえもん「うん、面白いって言われるとやる気が出るものだけど、つまんねって言われると逆に書く気力がなくなるんだ」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:34:21.39 ID:RjGg2d99O

のび太「書く気力がなくなるとどうなっちゃうの?」

ドラえもん「うん、そうすると作品が文章を投稿するテンポが落ちて、その間に批判のコメントが投稿・もしくはコメントが全く投稿されない状態になる」

ドラえもん「するといつしか作者は続きの文章を投稿することなく、そのスレッドはひっそりと落ちていくんだ。いくら作者の頭の中に素晴らしいストーリーがあったとしてもね」

のび太「やっぱりかわいそうだよ…なんとかならないの?」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:39:21.16 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「うん、こればっかりは僕にもどうしようもないよ。スレッドを落とさせないように定期的にコメントをする保守ってやり方があるんだけど、僕一人の力じゃ意味がないんだよ」

のび太「秘密道具でなんとかならないの?」

ドラえもん「うん、さすがに未来の道具でもSSを面白くしたりスレッドを落とさせないようにするものはないよ。でもそういう道具があってもいいね、今度掛け合ってみるよ」

のび太「うん!ありがとうドラえもん!」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:42:29.83 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「それとSSが盛り上がりづらくなるもう一つの理由は、作者の自己主張だよ」

のび太「作者の自己…主張?」

ドラえもん「うん、アピールってことかな」

のび太「なるほど!それで作者がアピールするとどうなっちゃうの?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:46:34.82 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「うん、例えばさっき言ったように文章を投稿しているのに皆の反応が無いと気になるよね」

のび太「うん、僕もママにあやとり見せに言ったのに無言だったら悲しいね」

ドラえもん「そういう場合に作者が、誰か見てる人いる?と書いちゃうことがあるんだ」

のび太「僕だって気になっちゃうし書いちゃうなぁ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:53:29.25 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「うん、でもあまりそういうのは好まれないんだ」

のび太「なんで?」

ドラえもん「SSといっても一応強制して見せてるわけじゃないんだよ。たまたま見てくれる人がいた、それは本当にありがたいことなんだよ」

のび太「うん、そうだね」

ドラえもん「自分が書きたいから書いてるわけだ。なのに見てくれる人を自分から望んじゃだめなんだよ。本当に良いSSなら自然に人は集まってくるものだよ」

のび太「でも不安だよねぇ」

ドラえもん「うん、時間帯とかの関係もあるしね。だけどわざわざ見てくれている、っていう感謝の気持ちは忘れちゃいけないんだよ」

のび太「そっかあ、そうだねドラえもん!」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:56:17.05 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「うん、大体こんなところかな。他に質問はある?」

のび太「ううん、質問はないかな!」

のび太「だけど……やっぱり僕達のSSは不思議なのが多いよね」

ドラえもん「すごくまともで感動出来るのもあるけどね」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 03:59:52.04 ID:RjGg2d99O

のび太「見て、ほら僕なんか…」

ドラえもん「こののび太君は文章だけでも悪そうな顔してるってのがわかるね」

のび太「僕のキャラってこんなイメージなのかな」

ドラえもん「SSでも君は中心的な立ち位置がやっぱり多いよ。主人公というか」

のび太「やっぱり僕は主人公っぽいのかなー!」

ドラえもん「ぽい、じゃなくて一応そうだと思うよ、うん」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:03:04.68 ID:RjGg2d99O

のび太「それはドラえもんじゃないの?」

ドラえもん「さっきから僕達は何をわけのわからないことを言っているんだろうね。みんながみんな、それぞれの人生の主人公だよ」

のび太「うん。…でもやっぱり僕は極悪な役も多いなあ」

ドラえもん「そうだね、主人公か極悪かの真っ二つに分かれるよね大体」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:07:33.33 ID:RjGg2d99O

のび太「次はドラえもんだけど…」

ドラえもん「うん」

のび太「ドラえもんは何だかよくわからないキャラが多い気がするよ」

ドラえもん「僕の扱いってそんなに困るのかな」

のび太「敵のボスになったり、すごくえっちだったり、とにかく色々だよ」

ドラえもん「そういう僕も悪くはないんじゃないかな」

のび太「アドバイスをくれるお兄さん頼れる友達って役もやっぱり多いね」

ドラえもん「うん、きっとそれが世間一般の僕に対するイメージなんだとありがたく受け取っておくよ」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:11:26.88 ID:RjGg2d99O

のび太「あはは、SSの君はいつも秘密道具が修理中だなあ」

ドラえもん「いつもメンテナンスしているんだけどね。僕の秘密道具を活用しているSSはすごいと思うよ、うん。僕が忘れている道具も出てくるし」

のび太「あー、あんな道具あったあった!って何回も頷いちゃったよ」

ドラえもん「大体どこでもドアかもしもボックスだからね」

のび太「えーと、次はジャイアンか…」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:15:53.42 ID:RjGg2d99O

のび太「ジャイアンもくっきり分かれるよね」

ドラえもん「うん、普段の暴力的なジャイアンか長旅の時のジャイアンか」

のび太「なんでジャイアンって長旅だと優しいのかなぁ。いつもああだと良いのに」

ドラえもん「うん、ジャイアンはアメとムチをよく理解していると思うよ」

のび太「意外にジャイアンが主人公のもあるね〜」

ドラえもん「そういう時って僕達が悪役だよね」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:18:44.92 ID:RjGg2d99O

のび太「僕達二人が悪役だなんて…ジャイアンの方がひどいことするんだけどなあ」

ドラえもん「まあ、架空のお話だからね。普段じゃ出来ないことをするのも楽しみの一つだよ」

のび太「ジャイアンの次は…スネ夫かな」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:23:59.23 ID:RjGg2d99O

のび太「スネ夫は普段と変わらないのが多いね」

ドラえもん「うん、ジャイアンと僕達に挟まれる微妙な立場をSSでも好演しているね。もちろん髪型みたいにぶっ飛んだのもあるけどね」

のび太「あの髪型ってリーゼント?って言うんでしょ。この間テレビで怖い人達が同じ髪型をしていたよ」

ドラえもん「うん、中でもスネ夫君のは特別なんだ。どんなことでもへこたれない。のび太君も見習ってね」

のび太「な、なにをだい、ドラえもん?」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:27:51.19 ID:RjGg2d99O

のび太「最後はしずかちゃんだ」

のび太「……」ゴクッ

ドラえもん「のび太君、そこはもう読んだだろ。やっぱりのび太君には刺激が強すぎたかな」

のび太「だってしずかちゃん…え、えっちなしずかちゃんが多いんだもん」

ドラえもん「しずかちゃんはドラえもんSSで貴重な女性枠だからね」

のび太「うらやましいよ、ドラえもん。SSの僕が」

ドラえもん「のび太君にはまだ早いよ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:31:05.20 ID:RjGg2d99O

のび太「そういえばドラえもん、絵本の中に入れる秘密道具あったよね?」

ドラえもん「うん」

のび太「貸してよぉ〜〜」

ドラえもん「ダメだよのび太君」

のび太「ねぇ〜ったらぁ」

ドラえもん「あれを使ってもSSの中には入れないよ。だって文字だけだもの」

のび太「ちぇっ、やっぱりドラえもんは頼りにならないや…」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:34:06.19 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「のび太君、入って何をするつもりだったんだい?」

のび太「え!?な、なにって…」

ドラえもん「言ってごらん」

のび太「よくわからないけど…見る…のかなあ」

ドラえもん「何をだい」

のび太「な、なにってそりゃあ…しずかちゃんのゴニョゴニョ」

ドラえもん「聞こえないよのび太君」

のび太「もう!しずかちゃんのはだかだよ!」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:37:01.11 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「裸ならいつも見てるじゃないか」

のび太「え?…あ、そうだね…結構見てるけど…」

ドラえもん「のび太君にはまだわからないのかな」

のび太「む!失礼な!!僕にだってえっちなことぐらいわかるよ!」

ドラえもん「じゃあ裸を見た後はどうするの?」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:39:22.19 ID:RjGg2d99O

のび太「…うーん…」

のび太「触る…のかな?」

ドラえもん「どこをだい?」

のび太「手とか…」

ドラえもん「手?手なんか触ってどうするんだい?」

のび太「握るんだよ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:42:30.31 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「それってただ手を繋いだだけでしょ。全部えっちじゃないじゃないか」

のび太「あ!そうか…」

ドラえもん「やっぱりわからないんだね」

のび太「む!しずかちゃんの話になったとたん急に変なことを言い出して!じゃあドラえもんはわかるの!えっちなこと!…ま、ロボットの君にはわからないだろうけどね」

ドラえもん「わかるよ」

のび太「え?」

ドラえもん「わかるよ」

のび太「わかるの…?」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:45:56.32 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「だって僕は未来からきみをしっかりさせるためにやって来たんだよ。もちろん性の面でもしっかりさせるために情報はインプットされているんだよ」

のび太「でもいつもはそういうこと言わないじゃないか!」

ドラえもん「言ったってわからないだろ」

のび太「言ったな…」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:51:11.54 ID:RjGg2d99O

のび太「見てろよドラえもん!大人になって帰ってくるからな!!」


ドラえもん「行っちゃった」

ドラえもん「なんとか上手く行ったみたいだ。いくらなんでものび太君は性に疎すぎる」

ドラえもん「えっちなSSを読ませて興味を持たせる作戦が成功して何よりだよ」

ドラえもん「あとはのび太君しだいか。じゃあ僕はこの、SS自動生成機で遊ぼう。頭の中で考えてるストーリーをSSにしてくれるんだよねこれ」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:55:27.60 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「お、どうやら僕の考えたストーリーを文字に写し終わったみたいだ」

ドラえもん「…………」

ドラえもん「うん、これ面白いよ。我ながら才能あるんじゃないか」

ドラえもん「早速、先生に見せに行こう」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 04:58:15.48 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「せんせーい、クリスチーヌせんせーい」

ジャイ子「あらドラちゃん。今日も持って来たのね」

ドラえもん「はい。今日のは今まで最高の作品だと自負しています。是非クリスチーヌ先生に見てほしいのですが」

ジャイ子「自信たっぷりじゃない。見せてごらんなさい」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:02:06.48 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「どうぞ」

ジャイ子「えーと…なになに…『サイバネティック・ワールド〜時を超える勇者〜』…タイトルはまあまあかしら」

ドラえもん「未来にいた時から考えていた秘蔵のタイトルなんですよ」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:09:37.08 ID:RjGg2d99O

ジャイ子「肝心なのは中身よ。さて…」


『――西暦25XX年。俺は何度目の時間跳躍をしたのだろうか。いつの間にか指じゃ数えられなくなっちまってやめた。だが俺にはもうどうでもいい。
極小の金属粉が吹き荒れる金属嵐を抜け、俺は遂にたどり着いたのだ。全てのディメンジョン・ホールを塞ぐことが出来るタワーへ――

ドラえもん「サビの味がする場所だ…だが…悪かねえ…」』




ドラえもん「どうですか?」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:16:26.68 ID:RjGg2d99O

ジャイ子「ボツよ」ビリビリィィ

ドラえもん「あああああ!!!な、なんでですか先生!何がいけなかったんですか!」

ジャイ子「今時こんなのヒットしないわよ。女性が食いつくようなものじゃなきゃ。食いつきさえすれば中身カラッポでも女性は気にしないんだから」

ドラえもん「せめてドラえもんがメタルランドの姫と恋に落ちるとこまでは読んでほしかった…」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:21:46.31 ID:RjGg2d99O

ジャイ子「恋愛物を書きなさい。どちらかが不治の病で死別するならなおOKよ」

ドラえもん「そんなの書きたくないよ。僕は重厚な男のストーリーを描きたいんだ」

ジャイ子「あら、敬語はどうしたの?あなたは私の教え子なんだからタメ口はダメよ」

ドラえもん「ジャイ子ちゃん、僕に恋愛ってどういうものかおしえてくれないか」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:25:46.32 ID:RjGg2d99O

ジャイ子「え?」

ドラえもん「僕は情報だけはあるけど実際の恋愛経験は少ないんだ。ましてや人間との恋愛はゼロだし」

ドラえもん「僕の書きたい重厚なストーリーに恋愛要素を入れたらきっと最高の作品になると思うんだ」

ジャイ子「き、急にそんなこと言われても…や、やだ、顔真っ赤…熱い…」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:27:57.12 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「頼むよジャイ子ちゃん」

ジャイ子「し、仕方ないわね、ドラちゃんがそこまで言うなら教えてあげても…いいわよ…」

ドラえもん「ありがとうジャイ子ちゃん」

ジャイ子「それじゃあ目をつぶって…」

ドラえもん「うん」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:31:11.47 ID:RjGg2d99O

ジャイ子「…ん」チュ

ドラえもん「…………」

ジャイ子「ん……ふっ…」チュバチュジュ

ドラえもん「…………」

ジャイ子「んっんっんっ」ヂュルルルルルル

ドラえもん「ジャイ子ちゃん、君が吸っているのは僕の鼻だよ」

ジャイ子「きゃ!…や、やだ私ったら緊張しちゃったのかしら」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:36:15.97 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「仕方ない、情報だけはあるから僕がリードするよ」

ジャイ子「やだ…強引っ…」

ドラえもん「人間のはわかりづらいなあ…」

ジャイ子「え、いきなり?私初めてなのに…」

ドラえもん「あったあった…ここだな…よし」ズブリ

ジャイ子「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:39:48.79 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「ジャイ子ちゃん!!気持ちいいよ!」

ジャイ子「あへぇおほっもっほ、ついへえええええ!!!!」』

……………………………


のび太「これはまたヒドイSSだねえ、ドラえもん」

ドラえもん「うん、僕×ジャイ子は中々珍しい組み合わせだね。珍しいだけでグロさかエロさかよくわからないけどね」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:43:47.86 ID:RjGg2d99O

のび太「このSSの僕はどうなったんだろう。やっぱりしずかちゃんの所へ行ったのかな」

ドラえもん「うん、あの流れなら当然だね。ちょっと見てみようか」



『のび太「あっあっあっ!!!!ジャイアンの中あったかいよぉ!!!」

ジャイアン「ほげええん!!のび太のォ、すごくあっつあつでぎもぢッ」』




のび太「あれ」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:48:03.43 ID:RjGg2d99O

のび太「おかしいよドラえもん、なんで僕がジャイアンとえっちなことしてるの?」

ドラえもん「うん、しかもジャイアンが受け身だったね。もう少し前のページに戻ってみようか」


『のび太「しずかちゃんにえっちなこと聞くのは恥ずかしいし…。ジャイアンなら知ってるかも」

のび太「ジャイアンいますかー」

ジャイアン「おう、のび太、どうした」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:51:18.94 ID:RjGg2d99O

のび太「ジャイアン…えっちなこと教えてほしいんだよ」

ジャイアン「え…まさかのび太もアッチのやつだったのか?」

のび太「アッチ?」

ジャイアン「いや、気にするな。とにかく部屋にこいよ。ゆっくりと教えてあげるぞ…」

のび太「ありがとうジャイアン!」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 05:56:41.43 ID:RjGg2d99O

のび太「ああ…ジャイアンのお尻あったかい…」

ジャイアン「のび太ああああああああ!!もっとズポズポしてええええええ」』



ドラえもん「なるほどね、うん、そういうことだったんだね」

のび太「あそこでジャイアンのやる気が満々なのがおかしいんだよ。この作者も頭おかしいんじゃないの?」

ドラえもん「うん、だろうね。僕とジャイ子ちゃんの時点で狂ってたよ」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 06:03:10.66 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「このSSはどうだろうね」


『玉子「ああああああああ!!!のびちゃんもっとおおおおおおお!!」

のび太「ママに僕の息子が入ってるよぉ!!息子の息子だから孫』


ドラえもん「これは最低だから見るのはよそうか」

のび太「ええ〜気になるよお」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 06:07:45.26 ID:RjGg2d99O

のび太「あ!ドラえもん!見てみて!これピー助が出てるよ!懐かしいなあ」

『ピー助「ピー!」

しずか「あら可愛い!」

のび太「すごいでしょ!ピー助って言うんだ」

しずか「ピーちゃんね、よしよし」

ピー助「ピー!」』



ドラえもん「うん、これは感動系のSSみたいだね」

のび太「早く続きを見ようよ!」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 06:11:48.61 ID:RjGg2d99O

『しずか「ピーちゃんおいで」

ピー助「ピー!」

しずか「よいしょ」

のび太「しずかちゃん何してるの?」

しずか「ええ、ちょっと…………あひいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!やっぱりこのこオマ○コにぴったしいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

のび太「ピー助ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」』



ドラえもん「もうSSを見るのはやめようか」

のび太「うん」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/28(火) 06:20:27.53 ID:RjGg2d99O

ドラえもん「やっぱりSSは未成年は見ちゃいけないって決まりをつくらないとダメだね」

のび太「でも面白いのもいっぱいあるよ?」

ドラえもん「小学生は大人しく外で遊ぶのが一番だよ」

のび太「そうだね。じゃあ僕は空地へ行ってくるよ!」

ドラえもん「気をつけてね」』




ドラえもん「投下…っと」

のび太「ドラえもん何見てんの?」

ドラえもん「なんでもないよ」






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