オーキド博士「おおレッド君よくきたな」レッド「あ?」


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2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:15:19.84 ID:zAefOFaA0

オーキド博士「ここに三つのモンスターボールがあるじゃろ」

レッド「あ?」

オーキド「だからここに三つのモンスターボールがあるじゃろ?」

レッド「あ?」

オーキド「レッド君はツンボなのかの?」

レッド「失礼やぞ」

オーキド「はい」

レッド「はいじゃないが」

シゲル「不謹慎やぞ」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:17:25.50 ID:zAefOFaA0

シゲル「ほんじゃこのフシギダネにするわ」

オーキド「大事に使うんじゃぞ」

オーキド「フシギダネ?ふしぎだねっ」

オーキド「不思議だね?」

シゲル「?」

オーキド「シゲル君は上の娘に似て知的障害か何かかな?」

シゲル「ぶちころすぞじじい」

オーキド「あいや失礼」

レッド「このスッポンwww窮屈そうやったから甲羅割ったら死によったでwww」

シゲル「 」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:19:28.17 ID:zAefOFaA0


結局ゼニガメが死んでしまったためヒトカゲをチョイスしたレッドは
オーキドに頼まれ北の町にモンスターボールを買いにいくことになった


レッド「そういやシゲルのねーちゃんが地図分けてくれるって言うてたな」


シゲル「ああ…ついでに俺の分もとってきてくれるか」


レッド「何で自分で行かへんねん」


シゲル「…すまんけど…頼む」


レッド「そんなマジで頼まんでも…まぁ任せとき」




8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:21:33.98 ID:zAefOFaA0


シゲル姉「アウアウフフフフジャバタネー」


レッド「…お前のねーちゃん

シゲル「言うなや」

シゲル「失礼やぞ…」

レッド「………」

シゲル「………」


レッド「これはもうだめかもわからんね」

シゲル「不謹慎やぞ」

レッド「はい」

シゲル「はいじゃないが」

レッド「wwwwwwwwwwwwww」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:23:35.89 ID:zAefOFaA0

レッド「やっと一人で行きよった…堅苦しいやっちゃでほんま…」

一般人「ちょっとそこの君!このキズ薬」

レッド「くさっ」

一般人「!?」

レッド「なんやホームレスかい、物乞いにやるもんあらへんで」

一般人「おい失礼やぞ!せっかくキズ薬タダでやろうと思って」

レッド「なんやねんうっとおしい、ほなな」

一般人「ちょ…ちょっと!」

レッド「ほなな!」

ドン!

レッドの不意の蹴りに段差から転げ落ちる一般人


レッド「…何なんあいつ…ねずみに動脈噛まれて死ねばええのに」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:25:40.05 ID:zAefOFaA0


トキワシティ


レッド「さっきのおっさんがしつこく勧めてた店があるやん!」

レッド「あいつキャッチセールスか何かやったんかいごっつムカつくわー」

店員「いらっしゃいませー」

レッド「えっと…これと…これに…これやな」

店員「当店のポイントカードはお持ちですか?」

レッド「知るかいそんなもん」

店員「えっ」

レッド「えっ、やあらへん。餅やったらスキャン出来へんやろ」

店員「えっ」

レッド「………」

店員「………」

レッド「…ヒトカゲ、しっぽ振り回したれ」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:28:04.95 ID:zAefOFaA0


レッド「結局会計せえへんで出てきてしもた…まぁ燃えててそれどころやあらへんかったけど」

レッド「ん、なんや?…昼間っから道端で何飲んどんねん、どきや」

酔っ払い「ほぇー君はモンスターボールの使い方をしっとるかね」

レッド「いやどきなはれ」

酔っ払い「ほぇー君はモンスターボールの使い方をしっとるかね」

レッド「いや知ってるっちゅーねん、はよどけ」

酔っ払い「ほぇー君はモンスターボールの使い方を

レッド「どけ言うてるやろアホォ!!」


レッドの振り上げたかかとが酔っ払いの顔面にめがけて落とされる
とめどなく溢れ出る血潮、住民の悲鳴が上がる

酔っ払い「お…おごごおごご」

レッド「ほんまに…これやから田舎もんは嫌や。一般常識を知れっちゅーねん」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:31:25.44 ID:zAefOFaA0



トキワの森


レッド「なんや…陰気なとこやな……」

ガサッ!

野生のキャタピーが現れた!

レッド「何やこの虫!気色悪っ!!」


レッドのバックドロップ!
こうかはばつぐんだ!


キャタピー「ギエエ…」

レッド「何やまだ死んでへんのかいな…」


レッド「そういえばさっきの店でパクったダンボールにアレ入ってたな」




14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:33:53.53 ID:zAefOFaA0


レッドは虫除けスプレーを使った!


キャタピー「ぎ…ぎえぴー」

レッド「嫌がっとる嫌がっとるwww逃がさへんwwwww」


キャタピーを地面に押し付け虫除けスプレーを噴き続けるレッド


キャタピー「ギエエエエエエ!!!…」ピクピク


キャタピー「…」


レッド「wwwwwwwwwwww」




16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:36:18.61 ID:zAefOFaA0


レッド「結構進んだけど…入り口はもう見えへんな」

レッド「それにしても…地獄絵図やなwwwwwwww」


木から落ちてくる虫をことごとくスプレーで殺しながら進んできたレッドの通った跡は
キャタピーやコクーンの屍骸で埋め尽くされていた


レッド「お前も生まれが違かったらああなってたんやでwwwwピカドンwwwww」


ピカチュウ「ぴ…ぴか…」


みるみる青ざめていくピカチュウ
先程レッドを襲うも腹パンチの返り討ちにあい
捕獲された一匹である




17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:38:26.17 ID:zAefOFaA0


レッド「ピカドンwwwそんな暗い顔すんなやwwwwww」

ピカチュウ「ぴ…ぴか…」

レッド「おま…今なんで返事したん、アホかお前は。ピカチュウっちゅう名前があるやろ、返事すんなや」

ピカチュウ「ぴか……」

レッド「不謹慎やぞピカドン」

ピカチュウ「……」

レッド「……」

ピカチュウ「………」


レッド「何かしゃべれや!!」


ピカチュウの腹部にキックが直撃した




21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:40:34.27 ID:zAefOFaA0



ニビシティ




レッド「よお松崎wwwwww」


シゲル「誰がやねん」


レッド「それにしても遅かったな。先行ってたんとちゃうんか」


シゲル「ジジイのおつかいあったの忘れてたやろお前」


レッド「はい」


シゲル「はいじゃないが」


レッド「wwwwwwwwwww」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:43:10.29 ID:zAefOFaA0


シゲル「それよりトキワの森が大変なことなってんねや…」


レッド「どないしたん」


シゲル「どないしたやあらへん。死滅や。虫が一匹もおらへん。周辺住宅に虫害が広がってるっちゅう話や」


シゲル「なんや虫取り来てた子供がカツアゲされた言うてるしロケット団の仕業やニュースで流れてるで」


レッド「…あちゃ〜…ありゃマズかったんかいな…」


シゲル「?何や」

レッド「リュック重たなるからな、いっぱい置いて来たんや。煙式タイプの虫除け」

シゲル「は?」

レッド「だからバルサンや。あの床に置いてシューて出るの」

シゲル「 」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:45:45.43 ID:zAefOFaA0


レッド「何黙ってんねん」

シゲル「………」

レッド「沈黙の春ってやつやなwwwwwwwwwwww」


シゲル「お前…くずやな」

レッド「あ?」

シゲル「だからお前…」

レッド「あ?」

シゲル「あ?」

シゲル「……」


レッド「隣同士の友人にクズてwwwwwwww」


シゲル「wwwwwwwwww」


シゲル「いや笑い事やあらへん」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:47:54.80 ID:zAefOFaA0


シゲル「どないすんねん」

レッド「はい」

シゲル「このまま警察引き渡してブタ箱連れて行ってもええけどやな…」

レッド「はい」

シゲル「それで実家帰っても俺はお前の親にあわす顔があらへん」

レッド「はい」

シゲル「一緒に旅出て引き止められへんかった俺も俺やし…」

レッド「はい」

シゲル「さっきからはいはいはいはいって…」

レッド「はい」

シゲル「はいじゃないが」


レッド「不謹慎やぞ」



シゲル「お前やwwwwwwww」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:50:10.36 ID:zAefOFaA0


シゲル「まぁ…なんや…こうなったら嫌でもポケモンマスターなって汚名返上するしかないやろ」

レッド「汚名て、まだバレてへんやん」

シゲル「 」

シゲル「…ま…まぁええわ、この町にはポケモンのジムがあるって話や」

レッド「なんやそれ」

シゲル「なんやジムリーダーのバッチを8つ集めると大会に出られるらしいな」

レッド「ようわからへんけど…まぁ行こか」

シゲル「アホ、相手はリムリーダーやぞ。お前ポケモン育ててるんやろな」


レッド「大丈夫やてwwwww大丈夫wwwうちのピカドンとオンボウがなんとかしてくれるwwww」


シゲル「なんちゅう名前つけてんねんwwwwwwwwwww」


レッド「wwwwwwwwwwwwww」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:52:25.62 ID:zAefOFaA0


ニビジム


タケシ「久々の挑戦者か!…若いな…だけど手加減はできない!俺はタケシ!いざ勝負!」

タケシは一つ目のモンスターボールをくりだす!

タケシ「いけ!イシツブテ!!」


レッド「なんやあれwwwwwwwwwwww」

シゲル「イシツブテ…やな」


レッド「カタ○やないかいwwww」

シゲル「言うなや」

レッド「……」

シゲル「……」

レッド「ゼットたk」

シゲル「お前はクズや」

レッド「ちょwwwwwwwwwwwwww」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:54:34.81 ID:zAefOFaA0


レッド「気を取り直して…ピカドン!かましたれ!」

ピカチュウ「ぴかーー!」


ピカチュウの電気ショック!
イシツブテにはこうかがないみたいだ…


タケシ「イシツブテ!いわおとしだ!」


イシツブテのいわおとし
こうかはばつぐんだ!


ピカチュウ「ぴかぁーーーーー!」


レッド「アホォ!!何ひるんでんねん!!」


シゲル「お…おい…言い過ぎやて…」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:56:37.42 ID:zAefOFaA0


レッド「所詮生き物や!実際の石やあらへん!」

ピカチュウ「ぴ…ぴか…」

シゲル「お、おう…ちゃんと励ますんやな」


レッド「ピカドン!頭突きや頭突き!!どたまカチ割ったれ!!」

ピカチュウ「!?」

シゲル「!?」

レッド「はいピカドンの!ちょっといいとこ見ってみったいーーーー!」

レッド「シゲルもノれや」

レッド「はいピカドンの!ちょっといいとこ見ってみったいーーーー!」


恍惚の表情を浮かべるレッド



シゲル「悪魔や…」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 16:59:41.74 ID:zAefOFaA0



ピカチュウの頭突き!
しかしそれはイシツブテにダメージがいくどころか
技を繰り出したピカチュウに深刻なダメージを与えた


ピカチュウ「ぴかぁ…」  どさっ

レッド「ピカドン!!」

タケシ「タイム!!!…これは!!おい!他のトレーナー!!いるか!?今すぐポケモンセンターに運ぶ!!」


他のトレーナー「は、はい!」



レッド「あ、オイ!逃げるんか!まだこっちは手持ち残ってるっちゅーねん!」

タケシ「な…今はそれどころじゃないだろう!命に関わる!!」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:03:34.81 ID:zAefOFaA0


ポケモンセンター


店員「傷は治りました…ですが脳に重いショックが走ったらしく…意識までは…」

レッド「………」

シゲル「………」

タケシ「そうですか…」

レッド「人殺し…」

タケシ「!?」

レッド「おまえは人殺しや!!ボール代返せや!!!」

シゲル「おまwwwwwwwwwwww」

タケシ「……お前ら人間じゃねぇ…!!」


レッド達を突き飛ばし外へ駆け出すタケシ

レッド「逃げたって時間の問題や…民事でじわじわと溜飲を下げて」

シゲル「無理やて」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:05:55.54 ID:zAefOFaA0


ポケモンセンターを後にし
ホテルのチェックインをすませた二人


シゲル「おまえなぁ…タケシさん落ち込んでたで…」

レッド「まぁ…正直反省してるわ…」

シゲル「…ほんまか?」

レッド「…あんなドブネズミ吐いて捨てるほどおるからな」

シゲル「 」

レッド「にしてもごっつ強かったわータケシ」

シゲル「せやな」

レッド「せやろか」

シゲル「あ?」

レッド「あ?」

シゲル「何なんもう…」

レッド「あ?」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:08:36.90 ID:zAefOFaA0


その夜


シゲル「レッドおるかーーー?入るでーーー」

ガチャ

シゲル「?何や、ベッドの下で何しとんねん」

レッド「いや別に」

シゲル「それよりこれからどうすんねや」

レッド「やっぱどうあがいてもタケシには敵わんさかい…」

シゲル「そう思ってやな、ポケモン塾ってとこで小一時間体験授業してエエ情報仕入れてきたわ。岩タイプっちゅーのは」

レッド「いや、それはもうええねん…」

シゲル「ええことあらへんやろ、どないしてポケモンマスターになんねん」

レッド「闇討ち…してきたんや。さっきな」

シゲル「は?」

レッド「ジム帰りのタケシ刺したった」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:10:45.44 ID:zAefOFaA0



シゲル「おいwwwwwwwwww」


レッド「しゃーないやろ勝たれへんねんから」



シゲルがベッドの下を覗くと
そこには無残にも事切れたタケシの亡骸が横たわっていた…



シゲル「wwwwwwwwwwwwww」


シゲル「いや笑い事やあらへん」


レッド「……」


シゲル「お前どないしたんや…」




50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:12:53.00 ID:zAefOFaA0


シゲル「流石にやること人やあらへんよ、警察も動くわ」

レッド「それは大丈夫やて、ええ方法考えたわ」

レッドはモンスターボールを取り出し
タケシを収納して見せた


シゲル「………」


レッド「………」


シゲル「…………」


レッド「タケシ…ゲットだぜ…」


シゲル「wwwwwwwww」


レッド「不謹慎やぞ」


シゲル「何してんねんwwwwwwwwwww」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:15:23.19 ID:zAefOFaA0


揉めつつもニビシティを後にしたレッドとシゲル
3番道路

レッド「なんや…ボッタくられた気分やわー」

レッド「珍しいポケモン言うから買うたらよりにもよって糞魚三匹やなんて…」

シゲル「何で三つも買うてんねん」

レッド「まぁ虫取りやタケシから剥いだ金あるから困ってないんやけどな」

シゲル「そうか…あんまりええ動機やないけど…暗くなる前にオツキミ山とやらを抜けたいもんやな」

レッド「変な丸っこいのも捕まえたし」

シゲル「プリンやな」

レッド「チ○ポコ言うてる変なおっさんも警察に通報したし」

シゲル「○ンポコてwww金の玉やないかい」

レッド「あの子のスカートの中とやらも調べたし」

シゲル「ただの痴漢やないか」

レッド「それにしても次どこ行けばええかわからへん」

シゲル「オレの話聞けや」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:18:47.96 ID:zAefOFaA0


レッド「なんやお月見の山登る思たら…こんな薄気味悪い場所入らなあかんのかいな…」

シゲル「まぁしゃーないな」

レッド「こっちの横にある水路渡っていけばええのとちゃうんか」

シゲル「それもええけどな…ポケモンに乗せてもらわんからには」

レッド「なんや大丈夫やんか。ほな行こか」

レッド「魚くん行くでー」

シゲル「波乗り使われへんのとちゃうんか」

レッド「関係あれへんよ」

シゲル「いやポケモン沈んでまうやろ」

レッド「ええねん!!」

シゲル「いやな、ポケモンは波乗りって技を覚えへんとやな」

レッド「こんな糞魚死んでもええねん!!!」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:20:49.46 ID:zAefOFaA0

24番道路
ハナダの洞窟前


レッド「なんや渡れたのはええけど、結局一匹溺れたまま戻ってけえへんかったな」

シゲル「お前鬼やな」

レッド「あ?」

シゲル「…」

レッド「とりあえずあの橋渡って町の中入ろか」

ロケット団員「ゴールデンブリッジ5にんぬき おめでと〜…!?おっと逆方向からか」

レッド「なんや?おっさんどきなはれ」

ロケット団員「そういうわけにはいかな

レッド「頭おかしいのとちゃうんかい!!」

レッドの咆哮と共に繰り出される蹴りは
ロケット団員を湖へ突き落とすのに十分な力をもっていた

ロケット団員「がぼっがぼぼぼおbbb」


無言で中指を突きたて
そのまま親指を下に向けるレッド

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:22:50.15 ID:zAefOFaA0

虫取り少年「ああ!ボス!」

ミニスカート「ちょっと何してくれるのよ!」

ボーイスカウト「きえーい許さんッ!!」

レッド「何勝手に道塞いどんねや!!ボケッ!!」

一同「キャアアアアアアアアア」

レッドは残りの5人にも躊躇無く突進し
あれよあれよという間に橋の下へと突き落とした

シゲル「おい」

最後の一人の頭を鷲摑みにし、何度も水面に打ちつけながらレッドは言った

レッド「何がゴールデンブリッジじゃ!これからここは血塗られた橋『レッドブリッジ』や!!カーーーッっぺ!!!」

ザバアアアン!

最後の一人を湖へ落とし
痰を吐き捨てるレッド

シゲル「おい」

レッド「ん、何や?」

シゲル「やりすぎやて」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:25:37.66 ID:zAefOFaA0


レッド「何がや?」

シゲル「いやいやレッドブリッジやあらへん」

レッド「あ?」

シゲル「もうちょっと加減でけへんか?」

レッド「あ?」

シゲル「あ?やあらへん」

レッド「いやいやシゲル君」

シゲル「何や」

レッド「非常識なのは向こうのほうやろ?」

レッド「みんなの公共施設を私物化してたんやで?」

シゲル「せやけどやな」

レッド「みんなの  公共施設を  私物化してたんやで?」

シゲル「二回言わんでもええねん」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:27:49.28 ID:zAefOFaA0


レッド「ああいうな、人様に迷惑をかけるクズはな、いらんねん」

シゲル「おまwwwwwwwwwwwwww」

レッド「親がアカンて言わへんかったんやろな。そんな家庭環境やあらへんかったんかもわからへん」

シゲル「せやな」

レッド「でもな。迷惑なことは迷惑やって、誰かが教えてあげなあかんねん」

シゲル「それにしてもやりすぎやて」

レッド「ちゃうねん、3歳までならええかもわからへんけどな、もう10歳以上なったらよっぽど痛い目見いひんと更生出来へんねん」

シゲル「せやろか」

レッド「ああいうクズも虐たげられて来てんねん、でも痛みを覚えん、反省しやがらへん。何で自分だけ?って思いが先行してるんや」

レッド「どんどん自分がかわいそうなってな。自己中心でもええわと勘違いしてくるんや。しまいにどうでもええことで文句言ってきよるさかい」

レッド「最近はちょっと教師が手ぇ上げたらPTA抜かしよるDQNも増えてきてるからな。そういう奴に限って親も手ぇあげやがらへん」

レッド「ああいうクズが社会でて恥かく前に教育したってんねん」

シゲル「……」

シゲル「…お前…人様の説教できる立場やあらへんやろ…」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:30:18.19 ID:zAefOFaA0


ハナダシティ


レッド「やっぱポケモンセンターでもタケシは生き返れへんかー…」

シゲル「さっきほんのちょっとだけお前を感心しかけてた俺が馬鹿やったわ…」

レッド「あ?」

シゲル「次どないすんねん」

レッド「まぁニュース見たところタケシのジムの後任はしばらく決まらんみたいやからな」

シゲル「言うてたな、次のリーダー決まるまでグレーバッジいらんて」

レッド「この間に残り7つバッジ集めてとりあえず世界チャンピオンなったろうやないか」

シゲル「ハナダジムやな、女の子が水のポケモン使って仕切ってるらしいわ」

レッド「水といったら感電やな…とりあえずピカドンの意識も戻ったことやし」

シゲル「その呼び方…やめーや」

レッド「痛みを覚えやがらへん」

シゲル「おい」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:32:47.80 ID:zAefOFaA0


ハナダジム


カスミ「挑戦者ね…!レベルを確かめさせてもらうわ!」

レッド「めんどうやなー…タケシはトレーナーいたけど最前線来てくれたで」

シゲル「まぁ女の子やからな。むさくるしいジムと違って人気があるんやろ。けど、それだけ前座も挑戦者と戦ってるっちゅーことや」

レッド「むさくるしいてwww故人ぼろくそやなwwwww」

シゲル「普通そこ突っ込むか」

レッド「やっかいやな…ピカドン出てき」

ピカチュウ「ぴか……」


レッド「だから返事するなっちゅーねん!!不謹慎やろが!!!」ボコォ!!

ピカチュウの頭を殴りつけるレッド

シゲル「病み上がりになんて事するんや…」

レッド「ええかピカドン、冗談でも言っていいことと悪いことが世の中にはあるんや」

シゲル「  」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:34:53.81 ID:zAefOFaA0


海パン小僧「まずは俺からだ!」

レッド「ん、こいつらよう見たらほとんど水に浸かってへんか」

シゲル「せやな」

レッドはピカチュウをプールの水面に叩きつけた

バシャアアアアアアアン!!!!!

バチバチバチバチバチバチ!!!!


トレーナー達「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」


レッド「見てみシゲルwwwwwかっぺの川流れやwwwwwwwwwwwwwww」

シゲル「おい!シャレにならへんて!ピカド…ピカチュウ!!はよ上がり!!」

しかし電流が伝うプールはピカチュウの体に本来必要な分の電気までも放出していった

ピカチュウ「ぴかあああああああああああああああああああああ」

カスミ「ああ…なんてことを!」



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:36:56.52 ID:zAefOFaA0


ピカチュウの電気袋が放電し終える頃には
プールにいたトレーナーやポケモン達も既に意識は無く
ピカチュウに至ってた病み上がりもあり…

トレーナー「……」ピクピク

シゲル「ピカチュウ…心臓動いてへん……」

カスミ「なんで…なんでこんな酷いことできるのよ!!!」

目にいっぱいの涙を浮かべながらカスミは叫んだ

シゲル「ほんまやで…」

レッド「いや欠陥構造やろ。水を扱うっちゅーことはやで?何でこういう事故を想定してへんかったんや?」

カスミ「!?」

レッド「俺のせいにする前に反省することあるのとちゃうんけ!!」

レッド「泣いて叫んですむんか!!何やったら机の引き出しの一番上でも開けて叫ぶか!?」


レッド「どざえも〜〜んwwwwwwwwwwwww」


シゲル「それ言いたかっただけちゃうんかと」


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:38:57.13 ID:zAefOFaA0


カスミ「…帰って…」

レッド「あほか勝負はまだ…」

カスミ「帰って!!みんな重傷なのよ!!?救急車呼ぶわ!!」

レッド「呼んだらええがな。続きやらんかい」

カスミ「建物に欠陥があるとはいえ…!人やポケモンの命を奪って良いわけがないわ!」

カスミ「このまま非人道的な行為を続けるなら警察を呼んであなた達を突き出すわよ!!」


レッド「命拾いしたなァ!!!ほなまた!!」

シゲル「おい」

レッド「まぁ俺にも非はあるっちゃあるからな!」

シゲル「変わり身はえーよ」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:41:12.34 ID:zAefOFaA0


ハナダシティのホテル


シゲル「どないすんねん」

レッド「あ?」

シゲル「あかんやんああいう大事起こしたら」

レッド「せやな」

シゲル「再戦申しこまれへんで…」

レッド「申し込めばええやん」

シゲル「こっちは負い目があんねん。警察呼ばれるのがオチや」

レッド「それはあかんわ」

シゲル「ほんま堪忍してや」

レッド「…せや。今夜ちょっと一緒に散歩つきあえや」

シゲル「……?」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:43:46.95 ID:zAefOFaA0


深夜、ハナダジム前


シゲル「ちょ…誰もおらへんけどやな…不法侵入はアカンて。バッジもリーダーが管理してるやろうから無いで」

レッド「ええから黙って見張りしといてくれや」パリーン


〜一時間後〜


レッド「ハァ…ハァ…待たせたな」

シゲル「ごっつ汗かいてるやん…何してたん」

レッド「別に…ほな次のクチバっちゅう町いこか」

シゲル「こんな夜更けに!?」

レッド「あたりまえや。あのジムリーダーが気ぃ変わったら俺だけならまだしもお前も豚箱や」

シゲル「おまえのせいでな」

レッド「ま…まぁええやろ?前のニビシティみたいに罪を重ねんで済むんや」

シゲル「まぁ…な」

レッド「ほとぼりが冷めるまでこの町とはおさらばや」


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:46:16.50 ID:zAefOFaA0


クチバシティ


レッド「着いたな」

シゲル「もう朝やな」

レッド「見てみ…あの港の向こう…水平線からみえる朝日」

シゲル「綺麗やな…」

レッド「……一人で来てもこんな感動は無かったやろうな…」

シゲル「……」

レッド「シゲル…おまえも一緒についてきてくれたからなんやで」


シゲル「悪いけど俺はそんな趣味無いで」

レッド「空気読めや」

シゲル「キモいねん」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:48:17.84 ID:zAefOFaA0


クチバシティ、ホテル


ドンドンドン!

レッド「ふわあ…もう昼か…」

シゲル「こら!レッド!出てこい!」

レッド「なんやねんもー」ガチャ

シゲル「何やねんやあらへん!号外一面大ニュースや!」

レッド「どうしたんや慌てて」

シゲル「これ見てみ」

レッド「読んでくれるか」

シゲル「……」

レッド「読まれへんねん、面倒くさくて」

シゲル「わしゃ保母さんか」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:50:24.16 ID:zAefOFaA0


シゲル「お前が事件起こした日に通報受けた警察がさっきハナダジムの抜き打ち調査を行ったらしいわ」

レッド「ほうほう、それで?」

シゲル「ハナダジムのプールの底から…丸いコンクリートの塊が出てきたっちゅう話や…!!」

レッド「…!!!」

シゲル「警察の見解では中身は…人やとか……!」

シゲル「人は見た目によらへんな…おっそろしい娘やで…」

シゲル「お前の判断は正解や…あのまま反感かったまま滞在してたら俺らタダじゃすまへん…あの殺人鬼に沈められてたで…」

レッド「は…ははは…てめぇのジムのプールに隠してりゃ世話ねぇわな…wwwww」

シゲル「……」

レッド「……」

シゲル「おい」

レッド「はい」

シゲル「そういえばタケシさんの遺体どないしたんや」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:52:26.07 ID:zAefOFaA0


レッド「預けてたんじゃなかろうか」

シゲル「預けられへんやろ」

レッド「はい」

シゲル「おまえな」

レッド「はい」

シゲル「この後カスミちゃんどうなると思う?」

レッド「これであの娘はリタイヤやwwwwwwwwww」

シゲル「違うやろ」

レッド「はい」

シゲル「あの娘さんにも将来はあったんやで」



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:55:08.47 ID:zAefOFaA0


シゲル「それをお前は奪ったんや」

レッド「せやな」

シゲル「あの娘は俺らと近い歳や。将来の夢もあったやろうな」

レッド「将来の…夢…」

シゲル「せや。それを…あの娘の未来をお前は紡いでしまったんやで…」

レッド「俺が…未来を…」

シゲル「そうや」

レッド「だとしたら…」

レッド「何という…強さ!!」

レッド「いてっ!」

シゲル「違うやろ」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:57:11.91 ID:zAefOFaA0


クチバシティ、ジムの前


レッド「で、何すりゃええねん」

シゲル「ここのジムリーダーのマチスさんは元軍人らしいわ」

レッド「へぇ」

シゲル「ここのジムのマネージャーに頼んでな…マチスさんに直接会うて今までの悪行を洗いざらい話したわ」

レッド「おま…何てことするんじゃ!!!俺を豚箱送りに

シゲル「まぁ落ち着け、マチスさんも軍人や。戦争でお前とは比べ物にならん数の人を殺めたり経験してはる」

シゲル「ただな…罪は償わなアカン、お前は反省せぇへんからな。訓練してまずその性根を叩きなおしてもらうことにした」

レッド「おわっ!!」

体が宙に浮き驚くレッド
振り返ると自身の体格のゆうに2倍はある大男に背中を掴まれていた

マチス「Hey!ユーがレッドデスカー!?マイホームへカモン!ハッ!」

レッド「離せやっ!!おい!どないなってんねん!!おいニガー!!」

シゲル「誰がニガーや」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 17:59:31.54 ID:zAefOFaA0


クチバジム


レッド「何すんねん!このっ離さんかいっ!!」

マチス「HAHAHAHA活きの良い猿だ!!」

マチスがゴミ箱のスイッチを押して一つ目の扉が開くその瞬間
アームロックが緩んだ…!
そのわずかな油断をレッドは逃さなかった

レッド「オラァ離さんかい白豚ァ!!」

マチス「Oh!Sit!Fuckfuckfuckfuck!!!」

レッド「うるさいど白豚ァ!!」

マチス「ガッデム!!!」ガラン…

護身用の鉄パイプを拾うマチス

シゲル「アカンアカンで最悪のパターンや…」

レッドはモンスターボールからヒトカゲを繰り出した

マチス「カモン!ポケモンバトル!」

レッド「オンボウ(ヒトカゲ)!あのメリケンに火の粉や!!」


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:02:55.96 ID:zAefOFaA0


マチス「アウチ!」

マチスの落とした鉄パイプをすかさず拾うレッド

マチス「お…oh…」

レッド「何勝手に危ないブツ持ち出してんねんアホタレ!!」

レッドはマチスのスネに鉄パイプを振り下ろした

ガアァァン!!

マチス「オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"サノバビッチ!!!」

マチスはたじろぎ二つ目の扉に背をついた

レッド「死ねぇええ!!」

レッドはゴミ箱のスイッチを押した!
一つ目の扉が閉まる…!

マチス「オ"オ"オ"オ"アア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」ビギビギビギビギ

皮は裂け骨が折れる鈍い音とおもに扉が閉まっていく…


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:09:26.33 ID:zAefOFaA0


マチス「………」

悲痛の叫び声をあげていたマチスもとうとう息絶え
クチバジムを包む重い沈黙…
唯一響く音は扉からしたたる血の音だけであった…

レッド「……」

クチバジムトレーナー「oh…リーダアアアアアアアアアアアアアア!!!」

堰を切るようにトレーナーが言葉を漏らす

レッドが見かねたのか、再びスイッチを押し一つ目の扉が再び開く…

シゲル「…お前…」

トレーナー「ウワアアアアアアアアリーダーアアアアア!!」

マチスの亡骸に駆け寄るトレーナー

一つ目の扉が再び閉じる…

トレーナー「オ"オ"オ"オ"アア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」ビギビギビギビギ

レッド「今晩は白豚のハンバーグやでぇwwwwwwwwwwwwwwwww」

シゲル「おい」



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:11:35.33 ID:zAefOFaA0


シゲルはレッドを払いのけ
もう一度スイッチを押し、今度は2つの扉を開放した

シゲル「これで今日は閉じへんな」

レッド「何すんねや」

シゲル「やりすぎやて」

レッド「あ?」

トレーナー「フーッ!フーッ!ck…!fuck…fuck…fuck!!」

レッド「見てみwwww複雑骨折wwww奇形やんwwwwwwww」

シゲル「アカンやめとけて」

レッド「ちょ…ひっぱんなや」

シゲル「はよ出るで」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:14:41.38 ID:zAefOFaA0


クチバシティ港


シゲル「何で笑いながらあんな残酷なことが出来るんや…」

レッド「いや、殺す気はなかったんや…」

シゲル「思いきり死ね言うてたがな」

レッド「いやいやシゲル君」

シゲル「何や」

レッド「殺すも何も今回は正当防衛やないか」

シゲル「度が過ぎてるっちゅーてな…」

レッド「相手はマジもんのマジキチやったやないか」

シゲル「せやかてやな…」

レッド「マジもんのマジキチのマジで恋する五秒前やないか」

シゲル「意味がわからへん」

レッド「マジもんのマジキチのマジで恋するしまじろうやないか」

シゲル「無茶振りええ加減にせえよ」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:16:42.27 ID:zAefOFaA0


レッド「いやあそこ見てみ、船出や…綺麗な船や…」

シゲル「サントアンヌ号やな」

レッド「思えばマサラタウンを出てから荒んだ光景ばっかり見てきたからな…」

シゲル「心が…洗われて行くようや…」

レッド「エンダアアアアアアアアアアアアアアアイヤァアアアアアアアアアアアアアアアア」

シゲル「おい」

シゲル「さっきの件は反省してるんか」

レッド「………」

シゲル「………」

レッド「エンダアアアアアアアアアアアアアアアイヤァアアアアアアアアアアアアアアアア」

シゲル「ウィルオオオオオルウェイズラアアブユウウウウウウウウウウウウウアアアアアアアアアアアア」

シゲル「いやちゃうねん」


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:18:43.96 ID:zAefOFaA0

レッド「何やねんあの船のようにマチスの魂が安らかに旅立てるようにタイタニックの主題歌をやな…」

シゲル「タイタニックの歌ちゃうやないか」

レッド「あ?」

シゲル「熱唱してるとこ悪いけどタイタニックちがう」

レッド「あ?」

シゲル「それはボディーガードの主題歌や」

レッド「………」

レッド「…嘘や」

シゲル「いや、ちゃうて」

レッド「……せやったらタイタニックの歌唄っとけば良かったんか…」

レッド「まるであの船が沈没して欲しいみたいな言い草やないか」

レッド「不謹慎やぞ」

シゲル「ぶちころすぞ」


135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:21:05.35 ID:zAefOFaA0



シオンタウン


レッド「何やトンネル抜けたけどえらい陰気な町ついたな」

シゲル「塔にあるポケモンの墓地に幽霊が出るっちゅう話や」

レッド「あのでっかいタワーか」

シゲル「いっぺん線香でもあげてポケモンマスターたる優しさを磨いてきたらどうやねん」

レッド「ポケモンマスターてwwwwwガキかいなwwwwwwww」

シゲル「いや、汚名を晴らさなあかんやろ」

レッド「シゲル、俺はな」

レッド「コメディアンになりたいねん」



シゲル「は?」

レッド「俺とお前、コンビ名はマサラタウンでどや」


シゲル「 」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:23:14.04 ID:zAefOFaA0

シゲル「レッド」

レッド「何や」

シゲル「悪いけどもう付いていかれへんわ…」

レッド「どないしたんや」

シゲル「あばよ」

レッド「いやあばよやあらへん」

レッド「シゲル」

シゲル「何や」

レッド「シオンタウンにはポケモンの怨念がおんねん」

シゲル「あ?」

レッド「シオンタウンにはポケモンのおんねんがおんねん」

レッド「幽霊繋がりで怨念『おんねん』、居るをマサラ訛りで『おんねん』、つまりダジャレってわけや」

レッド「シゲル、どや、マサラタウン」

シゲル「知らんがな」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:25:25.98 ID:zAefOFaA0

レッド「シゲル行ってもうた…」

レッド「今のダジャレ…そんな気に入らへんかったんかいな……」

老婆「若いの…どうしたんかの…」

レッド「…なんや、ワイは今気分悪いねん」

祈祷師「わたしゃきとうしをやっておってな…若い頃一緒だったバリヤードの墓参りをな…」

レッド「亀頭師てwwwwwwww猥褻物陳列罪やないかwwwwwwwww」

祈祷師「なっ…不届き者め」

レッド「あ?」

祈祷師「成敗してくれるわ!」

レッド「ノリ悪いどクソババァ!!!」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:27:38.58 ID:zAefOFaA0


レッドのとび蹴りが祈祷師の口に直撃した!

祈祷師「フゴゴフゴオ…」

レッド「何やて!?どもりかァ!!はっきりしゃべれや!!」

レッド「それが一生を共にしたポケモンに対する念仏かぁ!!」

倒れている祈祷師の顔を容赦なく踏みつけるレッド

祈祷師「………」

レッド「なんやもう終わりかァ!!」

レッド「そこは自己再生言うて立ち上がって来んかい!!」

レッド「ノリ悪いどクソババァ!!!」


シゲル「メガトンパンチ」

レッド「おうふ」



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:29:59.99 ID:zAefOFaA0


レッド「シゲル!戻ってきてくれたんか!」

シゲル「…お前を放っておいたら何しでかすかわからへんからな」

レッド「せやな」

シゲル「否定せえよ」

レッド「で、どないするんや」

シゲル「これ以上人々が犠牲になるのは見てられへん」

レッド「それじゃあ…」

シゲル「一緒になってやろうやないか…!」

シゲル「コメディアンマスターに…!!」

レッド「お、おう…」

シゲル「何でお前が物怖じしてんねん…」

レッド「メガトンパンチこわい…」


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:32:10.35 ID:zAefOFaA0



ヤマブキシティ


レッド「行くで、気ぃ引き締めや」

シゲル「ついに来たんか…」

レッド「この為に手を汚してでも旅を続けたんや…」

レッド「このチャンスをわいは逃さへん」

シゲル「ここがその…」

レッド「お笑いエンターテインメント、シルフ興業主催のポケ漫グランプリの参加受付や」

シゲル「毎年やってるバラエティの集大成…!」

レッド「丁度カントーリーグ放送終了後…セキエイテレビが中継や。優勝すれば…TVひっぱりだこやで…!」

シゲル「せやな…!」




152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:36:06.95 ID:zAefOFaA0


シルフ興業主催ポケ漫グランプリ
二人が結成したコンビ、マサラタウンは
見事準決勝までコマを進めた…!

シゲル「レッド…相手が勝ったからって…もう人は殺したらアカンで…」

レッド「わかってるて…」

司会「では準決勝!マサラタウンです!どうぞ!!」

レッド・シゲル「はいはいどうもどうも〜」

シゲル「マサラタウンのシゲルです」 レッド「レッドです」


レッド「みなさん初めて捕まえたポケモンっちゅーのは覚えてはりますかね」

シゲル「初めてのポケモン!色々お勉強させられますな〜」

レッド「僕はピカチュウっちゅうポケモンが始めての出会いでして」

シゲル「ほう、またかわいいポケモンですね」

レッド「そうそうこれがまたかわいくてね、色々コマーシャルのお仕事とかさせてもらいましたわ」

シゲル「ほ〜良いですね」



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:38:11.70 ID:zAefOFaA0


レッド「シゲルくんは何か感慨深い思い出のポケモンとかありますか」

シゲル「僕はそ〜ですね…ケーシィって言うポケモンを初めて捕まえまして」

レッド「ああ〜あのポケモンですね」

シゲル「そうそうテレポートで有名な…」

レッド「空気清らかで心も洗われる山の中〜♪」

シゲル「……?」

レッド「ただいまって叫んだ三階の都内の三階建ては〜♪」

シゲル「?」

レッド「ただいまって叫んだ三階の都内の三階建ては〜♪」

シゲル「何やねん」

レッド「エーーシィー↑」

シゲル「へーベルハウスやろ」

レッド「ハァイ!」


160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:40:54.69 ID:zAefOFaA0


パチパチパチパチ…


司会「マサラタウンのお二人ありがとうございましたー!」

司会「いやーどうでしたか!審査員のみなさん何かコメントがあればどうぞ」


ナツメ「虫唾が走るわね。まぁ合格と言ったところかしら」

キョウ「ふむ…まずまずと言ったところ、あまり期待はできませんな…それより昨日竜のような蛇の子供を捕まえてましてね」

エリカ「あ、エリカ知ってる☆それミニリュウだよ☆」

司会「あのー…私語は謹んでくださーい」

エリカ「おっけー☆(てへペロ☆」

シバ「うーぬ…右、と言ったところかな…」

サカキ「………」



司会「はいありがとうございましたー!次はカンナの凍れるギャグ100連発!」


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:42:55.04 ID:zAefOFaA0


カンナ「ばっかもーんそいつがルパンだ」

カンナ「ジュゴンジュゴーン♪」



シゲル「お…おい俺らの漫才…あんまりウケてへんかったやないか…」

レッド「なんやあの投げやりなコメントは…ごっつ印象悪かったんかいな…」

シゲル「ハァイのインパクト薄かったて…」

レッド「いやそもそも題材がやな…普段のような軽さが出せてへん」


司会「カンナさんありがとうございましたー!審査員のみなさん何かコメントがあればどうぞ」

ナツメ「さすが氷の女王…と言ったところかしら」

キョウ「ファファファファファファファファ…」

シバ「興味ないな」

司会「はいありがとうございましたー!次は反対ブロックのカツラ VS KIKUKOをお送りしたいと思います!」



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:45:02.23 ID:zAefOFaA0


司会「得点がでたようです!」

「決勝は……!!マサラタウン  VS  KIKUKO  !!」


シゲル「相手のおかげでなんとか決勝いけたけど…このままやとあかん…」

レッド「掛け合いの期待感から間がもたへん…何かぶっとんだ事を次々と放つような…インパクトや…」

シゲル「思いだすんや…俺等の旅の中で得た…何か面白いことがあるはずや…」

レッド「…………」

シゲル「…………」

レッド「………タケシ…ゲットだぜ…」

シゲル「wwwwwwwwwwwww」

レッド「何でツボってんねん」

シゲル「不謹慎やぞ」

レッド「お前や」


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:47:36.65 ID:zAefOFaA0


オーキド博士「二人とも久しぶりじゃな」

レッド「あ、博士やないか」

シゲル「何やこんな俗なイベント見に来るなんて…どないしん?」

オーキド博士「なぁに先ほどのカントー大会で優勝したワタルくんの殿堂入り手続きを済ませてな」

オーキド博士「…わしも君たちの漫才に参加しようと思う」

レッド「…あ?」

シゲル「あ?」

レッド「よろこんで」

シゲル「おい」

レッド「アホか俺らがあの有名なポケモン博士とコネがあるっちゅう事が世間に伝わったら名が上がるやろ…」

シゲル「せやけどやな…」

司会「いよいよやってまいりました!シルフ興業主催のポケ漫グランプリ!決勝戦!!」

パチパチパチパチ


司会「まずはKIKUKO!行ってみよー!!」


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:50:00.36 ID:zAefOFaA0

レッド「な…なんやあのヨボヨボの婆さん…何するつもりや…」

シゲル「わからへん…」


キクコは静かに佇みながら言った…


キクコ「…………わたしゃKIKUKOだよ」


キクコは入れ歯を外した


その瞬間…!
軽快なリズムのBGMが会場を包み込む…!!


「Heloo Kids!」

「キミはもう、たっぷりポケモンつかまえた?」

「ポケモン151匹捕まえたキミも、まだまだのキミも、PO KE MO N 言えるかなに挑戦だ!How's your rolling today!」

キクコ「ふがふが…」

レッド・シゲル「 」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:52:01.54 ID:zAefOFaA0


司会「えー…放送トラブルで現在プログラムがやや遅れております」


レッド「体張りすぎやろババァ…司会者ドン引きやないか…」

シゲル「まさか生放送でそのまま死ぬ思わへんかったわ…」

レッド「いくら笑い取るいうても死ぬのはあかんやろ」

シゲル「せやな…」

レッド「人は笑ってこそや」

シゲル「せや…」

レッド「生きてなんぼやろ」

シゲル「……」

シゲル「お前あんなに人のことしばき回しといてよう言うわ…」



171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 18:56:41.64 ID:zAefOFaA0

レッド「ええか…!」

シゲル「もう自身ないわ…」

レッド「いやなんとかなるて」

シゲル「何や他の組…会場の空気ぐっしゃぐしゃやないか…」

レッド「それでもなんとかやってきた俺たちや」

シゲル「わかった…自信ないけど打ち合わせ通りやるで」

レッド「ああ」

オーキド「わしもなるべくサポートしよう。どうしたらいいのじゃ」

シゲル「気持ちだけで充分や…ただ立って見守っといてくれるだけでええ」

レッド「ほな行くで…!」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 19:00:15.91 ID:zAefOFaA0


司会「では決勝戦最後!マサラタウンの入場でーす!!」


シゲル・レッド「はいはいどもうどうも〜」

シゲル「シゲルです」

レッド「レッドです」

シゲル「今日はもう一名ゲストが来てます」

オーキド博士「オーキドじゃ」

レッド・シゲル・オーキド「三人合わせてマサラタウンでーす」


オーキド博士「幼女ハァハァ」

レッド「!?」

シゲル「おいじじい余計なこと言わんでええねん」



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 19:03:25.41 ID:zAefOFaA0


レッド「俺たち一時期ポケモンマスターっちゅうのを目指して全国を巡ってましてね」

シゲル「懐かしいな」

レッド「タマムシシティのジムリーダーに挑もうとしてたわけですよ」

シゲル「あのおっきいデパートがあるところやな」

レッド「んでも町が広いもんですからジムがなかなか見つからんわけです」

シゲル「都会やからね」

レッド「で都会の人間っちゅーのは冷たいもんですわ、町歩いてるトレーナーにジムの場所を聞いたら何て答えたと思う?」

シゲル「何て言ったんや」

レッド「別に」

シゲル「エリカ違いやないかい!」

オーキド「そういえばこの前デリヘルを呼んだんじゃがエリカそっくりのおなごがおってのう」

シゲル「じじい黙ってろ」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 19:06:26.26 ID:zAefOFaA0


レッド「何よりムカついたのがその女、クサイハナを出して花の臭い嗅いでこう言うたんですよ」

シゲル「ほー何て言ったんや」

レッド「あなたクサイハナより臭いわよって」

シゲル「それはちょっと女でも許されへんな」

レッド「やろ?」

シゲル「臭っ」

レッド「あ?」

シゲル「いやなんでもないよ」

レッド「…それにしても酷いやっちゃろ?」

シゲル「臭っ」

オーキド「わしゃあ長いこと研究所に篭ってるがたまに来るシゲルの口臭も大概じゃぞ」

シゲル「おめーくたばれよくそじじい」


188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 19:08:48.36 ID:zAefOFaA0

レッド「僕もその女トレーナーに言われたままで悔しくてね」

シゲル「せやね」

レッド「その女、植物ポケモン使うてるから言ってやったんですよ」

シゲル「?」

レッド「マダツボミの触手プレイでオ○ニーしてるんやろとか」

シゲル「おい」

レッド「パラセクトみたいな巨根がええのんかとか」

シゲル「アカンて」

レッド「ウツドンみたいに下の口もガバガバなんやないかって」

シゲル「下ネタはアカンて」

オーキド博士「いやいやシゲル君、若いってことはいいもんじゃよ。シゲルはまだ産まれる前じゃったかのう」

シゲル「?」

オーキド博士「わしも若い頃、まだ幼かった君のお姉さんと熱い夜を」

シゲル「おいカメラ止めろ」


196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 19:16:08.99 ID:zAefOFaA0

シゲルが気が付いた頃にはオーキドを絞め殺していた…

シゲル「…ははっ」

レッド「…シゲル……」

シゲル「やってしもた…」

レッド「シゲル…」

レッド「まだ終わってへん…お客さんは待ってはる……」

シゲル「せやな…」



レッド「マサラタウンに…」

シゲル「サヨナラバイバイ」




                                          END

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/11/09(水) 19:19:06.62 ID:zAefOFaA0

スレ立てしてくれた>>1
支援してくれたみんなありがとう…
正直途中でネタが出尽くしちゃったのは(   ´ω`   )



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