ドラえもん「僕は君を殺すよ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 21:57:39.83 ID:lWTylsCDO

のびた「ドラえもおおおん!!」

ドラ「のびたくん、またジャイアンにいじめられたの?」

のびた「そうだ!ドラえもん、進化退化光線銃を貸してよ!それで強くなってやる!」

ドラ「あれは今、壊れてるんだよ」

のびた「なんだよ、ドラえもんのケチ」

ドラ「本当に壊れてるんだぞ。大体、強くなりたいなら自分の力で強くなれ!プロボクサーだって、毎日毎日特訓をして…」

のびた「」グーグー

ドラ「……全くのびたくんは」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:01:44.44 ID:lWTylsCDO

最後まで書き溜めしてあるので暇だったら見てください。
話の矛盾や、ここでこの道具使えよwwとかあるかもしれませんがスルーしてくれたらうれしいです。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:03:27.15 ID:lWTylsCDO

次の日
のびた「ドラえもーん!!」
ドラ「のびたくん、またジャイアンにいじめられたの?」

のびた「ジャジャジャジャイアンが…ジャイアンが…!」

ドラ「まったくのびたくんは…たまには僕の道具に頼らないでジャイアンと正々堂々と…」

のびた「違うんだよドラえもん!!ジャイアンが…」ヒソヒソ

ドラ「なに?」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:04:28.98 ID:lWTylsCDO

ジャイアント「ふはははは!!!!!!」

ドラ「あれは!!」

のびた「しっ!気付かれたら面倒だよ!」

ドラ「ジャイアンがジャイアントになってる…!」

ジャイアント「ふは、ふはははははは」

のびた「今日空地で野球をしようとしたら、ジャイアンが進化してたんだ」

ジャイアンにはゴツゴツとした角と尻尾が生え、皮膚の色は濃くなりオレンジ色に近い色に変化していた。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:07:05.41 ID:lWTylsCDO


ドラ「進化退化光線銃を使ったに違いない!」

のびた「ドラえもん、ジャイアンに光線銃を貸したの!?」

ドラ「そんな訳ないだろ!僕の銃はちゃんとポケットの中に……」ゴソゴソ

ドラ「ない!!」

のびた「ジャイアンが盗んだんだよ!」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:09:58.88 ID:lWTylsCDO


ドラ「でも僕は銃を盗まれた覚えは無いぞ…」

のびた「寝ている間に盗ったんだよ、きっと!」

ドラ「それはまずいぞ……あれは壊れていて、進化光線を浴びた人の人格がおかしくなるんだ……」

のびた「もういいから、ジャイアンを元に戻す道具を出してよ!ただでさえ恐ろしいのに、進化してるとなると…」ブルブル


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:11:17.31 ID:lWTylsCDO


ドラ「で、でも退化させるのには光線銃がいるんだ…盗まれてるとなるとどうにもならない!」

のびた「タイム風呂敷は!?」

ドラ「それだ!」

ドラ「タイム風呂敷ー!」

タイム風呂敷を持ってジャイアントに近づくドラとのびた。
ジャイアントは幸いにも土管の方向を向いているのでまだ気づかれる事は無いが、いつ振り向くかわからない。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:12:16.93 ID:lWTylsCDO

進化したジャイアントの聴覚がどのくらい発達したのかわからないからだ。

ドラとのびたは焦る気持ちを抑えながら一歩、また一歩とジャイアントとの距離を縮めた。

ジャイアント「誰だ!?」

その瞬間勢いよく振り向くジャイアント、吹き飛ばされるドラ。

のびた「ど、ドラえもん!!」

ジャイアント「タイム風呂敷…?ふん、そういう事か!」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:13:10.67 ID:lWTylsCDO


ジャイアントは左手でのびたの首根っこを掴み軽々しく持ち上げると、右手でタイム風呂敷を奪い、土管の方へ放り投げた。

ジャイアント「俺様を元に戻そうったってそうは行かないぜ!」

ジャイアントはのびたを殴った。

のびた「ぅげえええ!!」

途端に血を吐きだすのびた。
いつものジャイアンとは格段に強さが違っていた。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:15:08.57 ID:lWTylsCDO

ドラ「の、のびた!!」

ジャイアント「ふふ、ドラえもん。ポケットをよこせ」

ドラ「なんだと!?」

ジャイアント「いいからよこせ。のびたがどうなってもいいのか?」

のびた「ドラえもおおおおおん!!」

ドラ「くそっ…」

力無くポケットを差し出すドラ。
ジャイアントはそれを奪い取るとニヤリと笑った。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:16:40.43 ID:lWTylsCDO

ジャイアント「今度俺を元に戻そうとしてみろ。ギッタギタのメッタメタのケチョンケチョンにしてやるからなwwwwwww」

のびたを放り投げるジャイアント。

ドラ「ひとまず逃げよう!」

のびた「うん…!」

ドラとのびたは走って家まで戻った。

ドラ「おっそろしい事になるぞ…」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:19:24.70 ID:lWTylsCDO




のびた「ドラえもんどうしよう…」

ドラ「ポケットを取られたのは痛い…ジャイアンのやつ、何をしでかすか…」

のびた「何とか元に戻す方法は無いの?」

ドラ「ポケットが無いことには、どうにも…」

のびた「そんな…。って、ポケット…?」

ドラ「どうしたの、のびたくん?」

のびた「スペアポケットがあるじゃないか!」

ドラ「!!そうか!」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:20:15.65 ID:lWTylsCDO


ドラ「……」ゴソゴソ

ドラ「……無い!スペアポケットも無いぞ!!」

のびた「なんだってー」

ドラ「ジャイアントがスペアポケットも盗っていったんだ…」

ママ「ドラちゃーん、のびたー!しずかちゃんとスネオさんと出木杉さんがいらっしゃたわよー!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:21:31.48 ID:lWTylsCDO


スネオ「ああああ空地にいったら…かくかくしかじか」

しずか「というわけなの。ドラちゃんの道具でたけしさんを元に戻してくれないかしら?」

ドラ「それが…かくかくしかじか」

出木杉「なんだってー」

スネオ「じゃじゃじゃじゃあ、ジャイアントは進化している上にポケットを持ってるのか!」

しずか「怖いわ…」

のびた「でも、ジャイアンは馬鹿だよ。いますぐ道具を使う事は出来ないはずだ」

ドラ「…一理ある」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:22:58.99 ID:lWTylsCDO


出木杉「…ちょっと待って。さっきのドラえもんの話、ちょっとおかしいよ」

ドラ「え?」

出木杉「いいかい、ジャイアンは光線銃を盗んだんだろう?だったらその時、ポケットごと盗んでいけば良かったと思わないかい?」

しずか「確かにそうね…!どうしてわざわざ、光線銃だけを盗んだのかしら?」

出木杉「僕が思うに、光線銃をジャイアンに渡した協力者がいるんだと思うよ」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:23:40.93 ID:lWTylsCDO


スネオ「協力者?」

出木杉「あくまで推測の域を出ないけどね」

ドラ「なるほど。その協力者がジャイアンに進化銃を渡して、ジャイアンをうまいことその気にしたんだ」

出木杉「スペアポケットを持っているのはおそらくその協力者。もしジャイアントが持っているなら、ドラえもんのポケットを盗みたがらないからね」

しずか「でも、協力者っていうのは一体誰なの…?」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:24:43.72 ID:lWTylsCDO


出木杉「これもまた推測だけど、未来人じゃないかと思う」

のびた「未来人…!」

出木杉「のびたくんの家に侵入して光線銃を奪い盗ったのなら、侵入経路としてはドアからじゃなくてタイムマシンからの方が有力だと思うんだ」

ドラ「これが悪戯じゃなくて未来人の大規模な犯行となると、大変な事になるぞ!いますぐタイムパトロールを呼ぼう!」

のびた「そ、そんな大事にしなくても…ねえ、しずかちゃん」

しずか「そうね。私たちでたけしさんを止める手立ては無いの?」

ドラ「………そうだ!」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:25:52.34 ID:lWTylsCDO


ドラ「…この辺に…アレが…」ガサゴソ

ドラ「あったぞ!空気ピストルと桃太郎印のきびだんご!修理した後、ここに置いといたんだ」

のびた「空気ピストルは使える!これでジャイアントを気絶させちゃえばいいんだ!」

スネオ「良かった…のびた、早くジャイアントを!」

空気ピストルを装着するのびた。
その時、急激な寒さを一同は感じた。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:26:50.31 ID:lWTylsCDO


のびた「さっ、さむい!!」

スネオ「なんだよこの寒さ!今は5月だろ!?」

ドラ「まさか…気まぐれカレンダーか!」

しずか「気まぐれカレンダー…?」

ドラ「年月日を好きに変えることが出来るんだ。この寒さだと、大体2月くらいかな」

ドラえもんが言い終わると同時に、今度は急激な暑さが襲う。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:29:00.10 ID:lWTylsCDO


スネオ「暑すぎる!ゆでだこになりそうだ!」

出木杉「まるで真夏だね…」

その後、数回暑さと寒さをいったりきたり繰り返した後、気候は元に戻った。

のびた「こんな頻繁に暑くなったり寒くなったりしちゃ、体がおかしくなっちゃうよ」

出木杉「どうやら、ジャイアントがドラえもんの道具を試してみているようだね。急いだ方がいい」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:30:09.06 ID:lWTylsCDO

スネオ「…あそこだ!」

しずか「のびたさん、頑張って!」

のびた「うん…絶対にはずさないぞ…!」

静かにジャイアントに近づくのびた。
ひっそりと、しかし着実にジャイアントを射程距離に入れると、空気ピストルをジャイアントに向けた。

のびた「バン!」

ドラ「…当たった!!」

スネオ「よくやったのびた!!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:30:58.94 ID:lWTylsCDO

ジャイアント「この野郎!またのびたか!!」

のびた「!?」

確かに空気ピストルはジャイアントに当たった。
しかし、進化したジャイアントに空気ピストルは聞かなかったのだ。

ジャイアントは凄まじいスピードでのびたに走り寄ると、のびたの腕を掴み、地面にたたき付けた。

のびた「うっ!!」

ジャイアント「のびた…俺がさっき言った事、覚えてるよなあ…?」

のびたが身をよじると、ジャイアントはのびたの腹に蹴りを入れた。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:32:01.64 ID:lWTylsCDO


のびた「うあ゙っ…」

ジャイアント「ギッタギタのメッタメタのケチョンケチョンにしてやらあああああああああああ!!…うぐっ…!」

倒れるジャイアント。
のびたが振り向くと、そこにはドラえもんがいた。
ドラえもんが岩を投げつけたらしい。

ドラ「走るぞのびた!」

のびた、ドラえもん、しずか、スネオ、出木杉の五人は全速力で空地から遠く離れた。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:32:36.90 ID:lWTylsCDO


ジャイアントが追ってくる気配は無い。
もし追ってくる気があったら、とっくに追いつかれているだろう。

しずか「すごいわ!ドラちゃん!」

ドラ「えへへ、力だけはあるからね」

出木杉「それにしても、空気ピストルが効かなかったのは計算外だったね。のびたくん、大丈夫かい?」

のびた「う、うん…ドラえもん、ありがとう」

しずか「これから、どうしましょう…」

スネオ「ドラえもん、さっき空気ピストルの他にもう一個道具があったよね?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:34:16.21 ID:lWTylsCDO


ドラ「ああ、桃太郎印のきびだんごだね」

スネオ「食べさせることは…出来ないか。近づく事すら出来ないのに」

出木杉「…!ひとつだけ方法があるよ」

スネオ「?なんだい」

出木杉「スネオくん、君がジャイアントの仲間になるフリをして、飲み物に溶かして飲ませればいい」

ドラ「そうだ、それしかない!」

スネオ「ぼぼっ僕が!?なんでだよ!出木杉がやればいいだろ!」

出木杉「僕じゃ不自然だよ、何か裏があるのかと思われてしまう」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:34:53.89 ID:lWTylsCDO


のびた「そうだ!出木杉より、いつもジャイアンとつるんでるスネオの方が自然だ!」

スネオ「そ、そんな…」

しずか「頑張って、スネオさん!」

スネオ「うう…」





物陰から見守るのびた達を尻目に、スネオは震えながらジャイアントに近づいた。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:35:28.68 ID:lWTylsCDO


スネオ「ジャ…ジャイアン…」

ジャイアント「ん、なんだ?スネオか…何しに来た!!」

スネオ「えっと…そのうー…」

ジャイアント「邪魔しに来たなら、のびたみたいに痛い目に逢わしてやるぜ!!」

スネオ「ちちち違うんだよ、そのー…僕も仲間にしてくれないかなーって」

ジャイアント「なんだと?」

スネオ「僕とジャイアン、心の友だろ?ジャイアンがかっこよく進化してるのを見て、僕も同じようになりたくなったんだ!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:36:35.15 ID:lWTylsCDO


ジャイアン「ほう……良いだろう!」

しずか「上手くいったわ!」ヒソヒソ

のびた「頑張れ…スネオ…!」ヒソヒソ

スネオ「う、嬉しいよジャイアン!えっと…ところで、ジャイアンは喉渇かないか?」

ジャイアント「…喉?ああ、少し渇いたな」

スネオ「僕家から冷たい麦茶を持ってきたんだ。飲んでいいよ!」

ジャイアント「おお!心の友よ!…だが、飲むのは後でにしよう」

スネオ「…え?」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:37:21.17 ID:lWTylsCDO


ジャイアント「まずはおまえを、進化させてやろうじゃないか」

光線銃から、まばゆいばかりの光線が発射された。

のびた達の目の前でスネオが変わり果ててゆく。

光線が止む頃には、スネオはジャイアントと似通った姿になっていた。

のびた「スネオ!!」

ジャイアント「似合うじゃないか、スネオ!」

スネトス「ふははは!!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:42:55.51 ID:lWTylsCDO

ドラ「これは、まずいぞ…!」

のびた「スネオが…スネトスに……」

しずか「スネオさんの表情がさっきと違うわ…ジャイアントと同じ目をしてる」

ドラ「あの光線銃は壊れてるんだ!人格が変わってしまう」

のびた「…!こっちに来るぞ…!」

のびた達は空地から少し離れて、曲がり角に身を潜めた。

のびた「どうしよう…どうしよう…」

出木杉「ドラえもん、空気銃は何個あるんだい?」

ドラ「のびたくんがつけているのを含めて三つだよ」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:44:30.18 ID:lWTylsCDO


出木杉「じゃあそれを僕とドラえもんでつけよう」

しずか「でも、空気銃はジャイアントには効かないのよ?」

出木杉「一つじゃ効かなかったね。でも、三つ同時にならさすがのジャイアントも気絶してくれるかもしれない」

のびた「試してみる価値は、あるね」

ドラえもん、のびた、出木杉の三人は物陰から空地の方を見た。
ジャイアントとスネトスの姿が見える。

のびた「まず、空地の方へ走ろう。それから僕が合図をするから、皆で息を合わせて「バン!」って言うんだ」

ドラ「!!のびた、馬鹿!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:48:28.97 ID:lWTylsCDO

のびたの指先はしずかの方向にまっすぐ向いていた。
のびたの声に反応し発射された空気玉は、しずかに命中した。

しずか「あっ!」

短い悲鳴をあげて、しずかは倒れた。

のびた「しずかちゃん!!!」
しずかに駆け寄るのびた。

のびた「しずかちゃん…そんな……しずかちゃん、しずかちゃん!」

出木杉「静かにするんだ!大声を出すと、ジャイアント達に…」

ジャイアント「俺達がなんだって?」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:49:33.24 ID:lWTylsCDO

のびた達の背後には、ジャイアントとスネトスが不敵な笑みを浮かべて立っていた。

ジャイアント「しずかちゃんを渡してもらおうか」

ドラ「なんだと!それは出来ない!」

スネトス「馬鹿だなあドラえもんは。君達に拒否権は無いんだよ」

スネトスの手には空気砲が握られていた。
その銃口はしずかに向いている。

スネトス「気絶してるしずかちゃんに空気砲を更に食らわしたら…どうなるかな?」

のびた「…やめろ!」

ジャイアント「おまえ達の返答しだいだぜ。スネトス、おれが三つ数えたら空気砲を打て」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:50:12.91 ID:lWTylsCDO

スネトス「合点!」

ジャイアント「いち…」

ジャイアント「にい…」

ジャイアント「さ(ry」

のびた「わかった!しずかちゃんを渡す!!」

のびた「そのかわり…そのかわり、しずかちゃんを危険な目に遭わすな!それだけ約束しろ!」

スネトス「ふふふ、約束するよのびた…」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:51:13.84 ID:lWTylsCDO




しずか「う…」

スネトス「目が覚めたかいしずかちゃん」

しずか「す、スネトス!!」

スネトス「ふふふ、新しいこの名前、気に入ってるのさ。かっこいい名前だと思わないかい?しずかちゃん」

しずか「は、離して!私に何をするの!」

ジャイアント「しずかちゃんもかっこいい名前にしてやるんだよ。この銃でな!」ピカッ

しずか「ああぁあぁああ!!」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:51:57.72 ID:lWTylsCDO




「三人集まったようだな」

ジャイアント「おう。早く地球をメッチャメチャにしてやりたいぜ!」

「まあ焦るな。まずは熱線銃やジャンボガンで街を壊せ。地球破壊の前に住人達に恐怖を植え付けるんだ」

ジャイアント「恐怖を……」

「そうだ。街を火の海にして、もう希望がない…そう思わせた時に地球を破壊して、助けてやるのさ」

ジャイアント「ゾクゾクしてきやがる……。そうだ、地球破壊は気まぐれカレンダーを使うんだったな」

「それが1番おまえ達にとって安全だろう」

ジャイアント「…わかった」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:53:12.81 ID:lWTylsCDO




のびた「しずかちゃんが…しずかちゃんがあいつらに奪われた…僕のせいだ」
のびたは床に伏せながら声をあげて泣いた。
ドラえもんと出木杉は、何も声をかけてやる事は出来ない。
辺りにはのびたの泣き声だけが虚しく響いた。


ドラ「…気がすんだ?」
しばらく時があって、ドラえもんがのびたの肩に手を置いた。

ドラ「しずかちゃんが気絶してしまったのは確かに君のせいだよ。それは否定しない」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:53:59.78 ID:lWTylsCDO


のびた「……」

ドラ「でも悪いのは君じゃない」

そう言うドラえもんの目は怒りに燃えていた。
のびたはこんな表情をするドラえもんを初めて見た。
驚いてドラえもんを食い入るように見つめるのびた。

ドラ「悪いのは僕ら仲間達を、こんな形で仲違いさせた黒幕だ!!」

出木杉「そうだよのびたくん。気に病む必要はない。今から僕達でその黒幕の首を取りに行こう」

のびたは黙って立ち上がり、うなずいた。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:54:42.25 ID:lWTylsCDO





ジャイアント「さて、そろそろ地球をメチャメチャにする計画に入る」

スネトス「合点親分!」

シズカロス「イエッサ!」

ジャイアント「ボスの言う通りに、地球破壊には気まぐれカレンダーを使うことにした」

シズカロス「地球破壊爆弾は使わないの?」

ジャイアント「地球破壊爆弾じゃ俺達が逃げるのに、都合が悪い。その点気まぐれカレンダーは仕掛けてから破壊まで若干の余裕があるから、その間に宇宙救命ボートで脱出できる」

スネトス「さっすがジャイアント!冴えてるう!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:55:59.89 ID:lWTylsCDO

ジャイアント「ふははwwしかし気まぐれカレンダーは最後の楽しみに取っておこうじゃねえか。ひとまずこれだ」サッ

シズカロス「それはジャンボガンと熱線銃!」

ジャイアント「これでまずはこの街を潰すぜ!」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:56:58.66 ID:lWTylsCDO




スネオの家

ドラ「なんでスネオの家なんかに?」

のびた「スネオの家には猟銃があるんだ」

ドラ「猟銃!?……のびたくん、さすがにそれはやり過ぎだよ」

のびた「道具が無い以上、現代の武器で応戦するしか無いんだよ」

ドラ「で、でも…」

出木杉「……案外のびたくんの言うことは正しいかもしれないよ」

ドラ「え?」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:57:39.64 ID:lWTylsCDO


出木杉「本当に発砲はしなくても、持ってるだけ威嚇になるだろう?」

その後もしばらくは渋ったドラえもんだったが、のびたと出木杉に説き伏せられ、一同はスネオの家に忍んだ。

猟銃はリビングにあった。
のびたは壁に凛然と飾られる猟銃を躊躇なくつかみ取ると、出木杉とドラえもんに投げた。

のびた「ちょうど三つあるね」

ドラ「結構ずっしりしてるんだな…」

出木杉「僕、銃なんて触るの初めてだよ……」

スネママ「あああああなた達どこから入ったザマス!!」

のびた「!!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 22:58:43.73 ID:lWTylsCDO


ドラ「し、しまった見つかった!」

スネママ「その猟銃を床に置くザマス。それは本物ザマスのよ。あなた達みたいな子供は触っちゃだめザマス!」

ドラ「み、みんな!逃げよう!」

のびた達が駆け出そうとした瞬間、出木杉がそれを止めた。

出木杉「ちょっと待って!スネオくんのママ、ちょっとおかしくないかい?」

その声にのびたはスネママを改めて眺めた。
確かに、どことなくおかしい…。

スネママ「返すザマスううううう」

奇声に近い叫び声をあげて、スネママはドラえもんに走り寄った。

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:00:01.23 ID:lWTylsCDO


ドラえもんはすんでのところでそれをかわすと、床に転がった。
その間わずか1秒。

出木杉「今の動き、人間じゃ無理だよ……」

出木杉は震えていた。
無意識に猟銃を構える。

スネママ「こんな時間なのにスネちゃまが帰ってないザマス……スネちゃま…スネちゃま…」

スネママはそう呟きながらドラえもんに再び駆け寄った。
それをヒラリとかわすドラえもん。

のびた「そうか!こいつも光線銃で進化してるんだ!進化がジャイアント達と比べて進んでないから、見た目に現れていないんだ!」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:00:38.75 ID:lWTylsCDO


三度目。
スネママはまたしてもドラえもんに走り寄った。

今度ばかりはドラえもんは避ける事はできなかった。
スネママの突進をまともに受け、派手に転がるドラえもん。

ドラえもんから火花が散る。

のびた「ド…ドラえもん!!!」

次の瞬間、のびたはスネママに向かって発砲していた。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:01:49.34 ID:lWTylsCDO


スネママ「うぁ゙っ!!」

出木杉「のびたくん…!」

玉はスネママの太股あたりに命中していた。

のびたは驚いたようにスネママを見つめている。

出木杉「のびたくん、ドラえもん!!逃げよう!」



ジャイアント「あーあ…、スネトスのおふくろ、ドラえもん達を殺し損なったぞ」
自家用衛星のモニターを見ながらジャイアントがため息をついた。

スネトス「……えっ?」

スネトスが覗き込んだ時、モニターには太股から血を流して倒れているスネママが映っていた。

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:04:14.37 ID:lWTylsCDO

スネトス「ママー!!」

家に走って行こうとするスネトスをジャイアントは制した。

ジャイアント「待て待て。進化させてあるんだから、そう簡単に死なねえってww」

スネトス「な、なんだと!大体ジャイアントが、ドラえもん達に怪しまれないように進化を少なめにしておこうって言ったんじゃないか!!ちゃんと進化させておけば、こんな事には……」

ジャイアント「おまえ、俺が悪いっていうのか!?こんにゃろー、許さねえ!!」

シズカロス「ねえ、仲間割れなんかしてる場合じゃないでしょ」

スネトス「う……」

シズカロス「さっさとこの街を壊しちゃいましょう」
そういうとシズカロスは熱線銃を空地に向けた。


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:05:27.62 ID:lWTylsCDO





出木杉「はあ、はあ……ここまで来れば、スネママは追って来れない…だろう」

ドラ「……のびたくん、君に一応礼を言っておく」

のびた「……」

ドラ「でも君はスネママを打ったね?君らしくない」

のびた「……」

ドラ「君がスネオのママを傷つけるなんて」

その時少し離れた所で轟音がした。

出木杉「…!?今の音は…?」

ドラ「まさか……」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:07:54.64 ID:lWTylsCDO




ジャイアント「ハッハッハー!!爽快だぜえー!!」

シズカロス「死ね死ね死ねええ!うふふ」




ドラ「……なんだ、これは……」

音をたよりにのびた達はジャイアントが破壊活動をする場所に来た。

のびた達が目にしたのは悍ましい火の海だった。

出木杉「そん…な…僕達の空地は?僕の家は?皆の家は……?」

出木杉は膝をついた。
目の前の惨状が信じられなくて、俯いて泣いた。

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:10:00.72 ID:lWTylsCDO

ドラ「出木杉くん、立って。あれはたぶん、熱線銃にジャンボガンだ。二つとも、ビルが一瞬にして消し飛ぶ威力を持つ」

出木杉「……!!」

ドラ「ここは危険だ」


のびた達は火の海から少し離れた。

ドラえもんは火の海を見つめながら呆けたように押し黙った。
轟音と共に消し飛んでいく家々。
あの中にはのびた達の学校もあるだろう。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:13:47.14 ID:lWTylsCDO


こんな事になるなんて……。

ドラえもんはポケットの無い自分の腹をさすった。

ドラ「僕はただのポンコツロボットだ……」

そう呟きながら猟銃を握りしめる。
何もできない自分が歯痒かった。



のびた「そんな事ないさ」

ドラ「えっ?」

のびた「道具が無くたって、ドラえもんはドラえもんさ。僕の、僕達の大事な友達だ」

ドラ「のびたくん……」

のびた「ドラえもんは最高のロボットだよ」

ドラ「……」
ドラえもんは無言で涙を流した。

のびた「行こう、ドラえもん。猟銃であいつらを殺しに行こう」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:16:17.20 ID:lWTylsCDO


出木杉「……のびたくん。それは出来ないよ……」

のびた「出木杉。君がやらないんなら僕がやる。君達は動きを止めるだけでもいいよ」

言いながらのびたは猟銃を構えてみせた。
体力のないのびたには重すぎるはずの猟銃。

のびた「たとえ機械で操られていたとしても、僕らの友達を殺しているジャイアント達を許すことは出来ない。僕はそんなに大人じゃない」

のびたは火の海に駆け出していった。

ドラ「のびた!!」
出木杉「のびたくん!」

ドラと出木杉はのびたを追った。
猟銃という、あまりにも頼りない武器をたったひとつ構えながら。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:22:47.10 ID:lWTylsCDO





ジャイアント「ふん、大体は破壊しつくしたな」

スネトス「ママ……」

ジャイアント「まだ言ってんのか、地球破壊に専念しやがれ!」

シズカロス「そうよスネトス。今の私たちにはお母さんなんていらない筈よ」

スネトス「……うん」

のびた「やい、お前ら!」

ジャイアント「……!?のびたじゃねえか」

シズカロス「のびたさん、死にに来たの?」クスクス

のびた「し、しずかちゃん……!!……くっそ、お前らもう許さない!」

のびたはジャイアントに猟銃を向け、肩を打った。
渇いた音が響く。

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:23:56.75 ID:lWTylsCDO

ジャイアント「っ…!」

スネトス「ジャイアント!!」

ジャイアント「………ふん、ちょっと痛かったなあ?のびた!」

のびたはジャイアントを見て目を丸くした。
猟銃を受けてもピンピンしている。

のびた「心臓に打ち込んだらもうちょっと痛いかもな?」

ジャイアント「その前に俺の番だぜ!!」

ジャイアントはのびた目掛けてジャンボガンを発射した。



ドラ「のびたあああああ!!!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:26:25.14 ID:lWTylsCDO

ドラえもんはのびたの後ろにあった崩れかけた家が木屑と化したのを見た。

煙が濛濛と立ち込める。
ドラえもんは目に涙を浮かべながら叫んだ。

ドラ「のびた……のびたあああああああ」

ジャイアント「ふん、お前達をかまっている暇なんて無いんだよ。ドラえもん、そこをどけ」

ドラ「……」

ドラえもんと出木杉は何も言うことができなかった。

シズカロス「ジャイアント、あいつら殺さなくていいの?」

ジャイアント「どうせ地球を破壊するんだ。時間の無駄だろ」

シズカロス「それもそうね」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:29:26.46 ID:lWTylsCDO

ドラ「のびた……のびた、のびたあああ」

のびたの姿は見当たらない。

出木杉「……ドラえもん、のびたくんはもう……」

ドラ「のびた、返事しろのびた!!」

出木杉「ドラえもん……!」
ドラ「いるんだろ?のびた。のびた……返事しろ、お願いだ……もう宿題しなくても怒らないから…ずっと昼寝してて……いいから…」

木屑を掘るドラえもんの手が力無くなっていく。
しばらくして、完全に止まった。

ドラ「のびた……」

大量の木屑を前にして、ドラえもんも出木杉も、のびたの死を認めるしかなかった。

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:29:00.14 ID:K7ETWJ8R0

ドラえもんはのびた君ってちゃんと敬称つけるぞ

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:30:45.84 ID:lWTylsCDO

>>95
時々のびたって言うよ

ちょっとだけ休憩します
すみません><

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:41:52.70 ID:lWTylsCDO





ドラ「……タイムマシンに乗る」

出木杉「えっ……?」

ドラ「タイムマシンに乗って、このことを全部、無かった事にする」

出木杉「……そうだよ!タイムマシンがあったんじゃないか!!どうして今まで使わなかったんだい?……それで今日の朝に戻るんだ!」

ドラ「……戻るのは、昭和39年だよ」

出木杉「……え?それはどういう……」

出木杉は言いかけて、口をつぐんだ。
気温がおかしい。
5月の気温じゃない。

出木杉「また気まぐれカレンダーか……?それにしても、この暑さは異常だよ。ここ最近の真夏日の平均気温を軽く超えている……」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:43:59.02 ID:lWTylsCDO

ドラ「……ついに地球の自転と公転が止まったんだ…!!地球はまもなくすると、太陽にひきよせられて、吸い込まれてしまう!」

出木杉「な、なんだって!?」

ドラ「僕は昔、気まぐれカレンダーをやたらに使うのびたくんに、このドッキリをした事があったんだ」

出木杉「地球の回転が止まったのは、気まぐれカレンダーのせいなのかい?」

ドラ「気まぐれカレンダーで季節を変えるという事は、地軸のかたむきが太陽に対してかわるということだ。この道具は安全装置がついているから、通常そんな事は起こらないが、その安全装置を取ってしまったら……」

出木杉「……!太陽を見て!あんなに近づいてきている!」

ドラ「タイムマシンで一仕事する前に、この太陽をなんとかしなくちゃいけないみたいだな……」

出木杉「……ドラえもん!」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:45:50.92 ID:lWTylsCDO


ドラえもんは猟銃を手に走った。目指すはジャイアントの所。
上手くいくかはわからない。


遠くにジャイアントの姿を発見すると、ドラえもんは物陰に身をひそめた。
予想通り、宇宙救命ボートで地球を脱出しようとしている所だった。

今なら後ろががら空きだ。
隙がある……!

ドラえもんは猟銃を構えて、ジャイアントを狙った。
これは賭けだった。

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:46:46.71 ID:lWTylsCDO


のびたが肩に打ち込んだ猟銃の玉はジャイアントの進化した皮膚を突き通す事はできた。
だから、心臓の皮膚も突き通すはず。
どんなに頑丈な心臓だって、玉が貫通すれば無事ではいられないはずだ……!


ドラえもんは空を見た。
太陽がいつもの三倍くらいの大きさになっているように見える。
ドラえもんは汗でびしょびしょになりながら、猟銃の引き金を引いた。


ジャイアント「うっ……!」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:48:21.55 ID:lWTylsCDO


スネトス「!?ジャイアント、どうしたの!?」

ジャイアント「し、心臓が……」

スネトス「心臓がなんだって?……うあ!」

シズカロス「……ああっ!」

ドラえもんはジャイアントを打った後、スネトスとシズカロスも相次いで打った。三人とも血を吐いて倒れる。

ドラ「皆ごめんね……」

ドラえもんは三人を見回した。
ジャイアン、スネオ、しずかちゃん。
怪物のような風貌になっても、三人の面影は確実にあった。

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:49:34.47 ID:lWTylsCDO

ジャイアント「こんにゃろ……」

ドラ「余裕で息があるみたいだね。さすがだ」

ドラえもんはジャイアントのポケットに手を突っ込み、進化退化光線銃とタケコプターを出すと、そのまま空地の方へ駆け出した。


たぶんあの様子だと、すぐに回復して追ってくるだろう。


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:50:46.59 ID:lWTylsCDO





ドラえもんは太陽を睨むように見た。
間に合うだろうか。

ドラえもんは意を決してタケコプターを頭につけた。

そのままぐんぐんと太陽との距離を縮めていく。

ドラ「熱い……体が…溶けそうだ」

ドラえもんは太陽を真っ正面に見据えたまま、光線銃を構えた。

そして、退化光線を太陽に発射した。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:52:14.62 ID:lWTylsCDO

光線は、みるみるうちに太陽を包み込んでいく。

しかし、太陽に目に見える変化は無かった。
太陽の規模が大きすぎて、作用が遅いのだろう。


ドラ「僕の体が溶けるのが先か、太陽の退化が先か……」

退化光線の発射を20秒ほど続けた時だった。
太陽の大きさがスルスルと小さくなっていくのが見えた。

ドラ「やった…ぞ……!」

なおも退化光線を浴びせ続ける。
あと少し。あと少しだ。

その時、頭上のタケコプターがカラカラと変な音を起てるのを聞いた。


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/15(日) 23:53:44.87 ID:lWTylsCDO

ドラ「電池切れか……いや、そんなはずはない。……太陽の熱気にたえられなかったのか!!」

高性能ロボットのドラえもんと比べて粗悪な造りであったタケコプターの表面は溶け始めていた。

タケコプターの回転が遅くなっていく。

ドラ「間に合え……間に合えよ!!」

タケコプターが動作しなくなるのと、太陽の消滅はほぼ同時だった。

辺りが完全な暗闇に包まれるとドラえもんは落下した。

114 名前: ◆le0777q0uc [] 投稿日:2011/05/15(日) 23:56:34.56 ID:lWTylsCDO


着地の瞬間、再び散る火花。
ドラえもんは自分が壊れ始めているのがわかった。

それでも、地球の破壊は救えたんだ。

ドラえもんはボロボロの足で不安定に立ち上がった。


ドラ「あと一仕事残ってるんだ……今壊れるわけにはいかない」

ドラ「僕は、君を殺すよ」

ドラ「のびたくん」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 00:00:50.39 ID:cu+3cfMNO

暗闇の中、ドラえもんの赤外線アイはのびたが歩いてくるのを捉えた。


のびた「気づいてたんだね」

ドラ「……」
黙ってうなずくドラえもん。

のびた「いつから?」

ドラ「君がこの事件の黒幕だって証拠はいくらでもあったよ。決め手になったのは、スネママを撃った時だね」

のびた「!」

122 名前: ◆le0777q0uc [] 投稿日:2011/05/16(月) 00:01:54.88 ID:cu+3cfMNO

ドラ「いつもの君なら、友達のお母さんを撃つなんて出来ない。絶対に」

のびた「……でも僕は死んだふりをして見せただろう?なんでアレは騙されなかった?」

ドラ「その時だよ。のびたくんが光線銃で進化をしていたのに気づいたのは」

のびた「……」

ドラ「君は昨日、進化したいって僕に言ってきたね?僕は光線銃が壊れてるからって断った。でも君は、僕のいない間に勝手に光線銃を持ち出したんだ」

のびた「……当たってるよ」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 00:02:58.14 ID:cu+3cfMNO

ドラ「君は進化して、ジャイアンをこらしめてやろうと思った。そして、どんどん進化を続けた。最初は角が生える、尻尾が生える、爪がするどくなる、巨大化する……」

ドラ「僕はね、人間に通常以上の進化光線を当てたことなんて無いんだ。だから、角が生えたり尻尾が生えたりした後、更に進化を続けたらどんな姿になるかなんて知らなかった」

ドラ「でも今ならわかるよ。限界まで進化したら……見た目が普通に戻るんだ。周りに怪しまれないように…恐ろしい計画を実行しやすいように。それから君はジャイアンやスネオに指示して、地球破壊を目論んだんだ。進化した君は、僕達の前で演技をし続けた」


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 00:03:54.14 ID:cu+3cfMNO

のびた「すべて当たっているよ。さすがドラえもんだ……。僕はその後、スネママを撃って君から疑われてから、死んだ振りをする事にしたんだ。あの程度の爆風、進化した僕ならどうって事ないからね……。僕はもう、人間じゃない。進化光線で進化した、怪物なんだ」

ドラ「本当にそうか?」

のびた「え……?」

ドラ「君はスネママに襲われた僕を助けてくれた」

のびた「……あれは、計画外の行動をしたスネママに腹がたっただけだ」

ドラ「違う。君は僕の事を、大事な友達だって言ってくれた。あの言葉に嘘は無かっただろう……?」

のびた「……」

ドラえもんはのびたに近づいた。
身構えるのびたに、ドラえもんは抱き着いた。

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 00:05:27.12 ID:cu+3cfMNO

ドラ「のびた。僕にとっても君は、大事な大事な大事な…友達なんだ」

のびた「ドラえ…もん…」

ドラ「でも僕は、君を殺すよ。殺さなくちゃいけないんだ」

しばらくの間、二人とも何も喋らなかった。不気味な静寂が数分続いて、ようやくドラえもんが声をあげた。

ドラ「今君を殺す事は出来ない。ジャンボガンをまともに受けてびくともしない君に、僕が敵うわけがないからね」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 00:06:01.53 ID:cu+3cfMNO

のびた「君どころか、戦車だって僕を殺す事はできないよ。わかってると思うけど、光線銃で退化させようとしても無駄さ」

ドラ「そうだ。君の回避能力で退化光線に当たるわけがない。だから僕は…君を殺すんだよ」

のびた「どういう事……だ?」

ドラ「のびたくんは、進化しても馬鹿なんだねえ」

ドラえもんはのびたから体を離すと、距離を取った。

ドラ「馬鹿で怠け者でどうしようもなくて…危なっかしくて目が離せなくて…」
ドラえもんは泣きながらのびたから距離をとり続ける。

ドラ「いっつも失敗ばかりで忘れ物が多くて宿題はしないし昼寝は大好きだし……」

ドラえもんは昔ののびたを思い出していた。
出逢ったばかりののびた。

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 00:06:33.79 ID:cu+3cfMNO

ドラ「でもね、のびたくん。僕はそんな君が大好きだったんだよ。何にもできなくても、普通の人が持ってないものを何でも持ってる君が大好きだったんだよ」

のびた「普通の人が持ってないもの……?」

ドラ「……君は最高の友達だよ」

ドラえもんはそう言うと駆け出した。


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 00:07:12.44 ID:cu+3cfMNO

ドラえもんはのびたの家に来ていた。
のびたが追ってくる気配は無い。

ドラ(のびたは本当は僕がこれからする事に気づいていたに違いない)

そのままのびたの部屋にいく。

ドラ(もうこの部屋に来る事は二度と無いだろう。僕がこの押し入れで寝ることも。のびたがこの部屋で寝る事も……)

ドラえもんは机の引き出しを開けた。
タイムマシンが見える。

ドラ(このタイムマシンに乗って、のびた達と一緒に色んな冒険をしたな……)

161 名前:ごめんね[] 投稿日:2011/05/16(月) 01:33:28.17 ID:cu+3cfMNO

今までのびたと一緒に居ることで得られた、たくさんの記憶。

ドラ(初めてのびたくんに会った時は、こんな厄介な子供のお守り僕には無理だって思ったな)

ドラ(でも、いつからだろう)

ドラ(僕とのびたが友達になったの)

のびたとの様々な思い出が駆け巡る。
ボタンを押そうとするたびにそれが脳裏によぎり邪魔をして、押せずにいた。


ドラえもんがのびたを止める為にタイムマシンに乗るのは、これで50回目だった。

試さなくても、この現実をただの子守ロボットに変える事ができないのはドラえもんも良く知っていた。

ドラ(のびたを殺す以外には)

ドラえもんは意を決してボタンを押した。


「昭和39年8月7日」
ドラえもんはのびたの産声を聞いた。
この世に生を受けて、まだ数分とたっていないというのに、力強く響く産声。
しかし、それはまもなくかき消えた。


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 01:34:13.76 ID:cu+3cfMNO

おわりです。
糞スレなのに保守とか支援とかありがとうございました!

意味わかんないところとかあったら答えます。

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 02:04:47.39 ID:R61FkPvK0

なんで赤ちゃんの時に殺さないといけなかったの?

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 02:12:15.87 ID:cu+3cfMNO

>>172
のびたが存在しなかった事にしたかったから。
殺したというより、死産にしたって感じ。

のびたが成長してから殺すのは、のびたにも家族にもドラえもんにも負担がかかるからってのもある


読んでくれてた人本当にありがとう!
今度は明るいSS書けるように頑張る

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 02:19:32.94 ID:J0HZxlay0

のび太が潜在的にヤバい奴だったというより、超進化でヤバい思想を持つ超人類になったって事かと思ってた
だったら、進化する前に戻って止めればいいじゃんと

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/16(月) 02:26:36.29 ID:cu+3cfMNO

>>176
地球規模の大きな未来改変はドラえもんには出来ない
映画とかでタイムマシン使わないのがそれ


…と思ってもらえればww
50回やってダメだったんです



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