佐々木「キョン、2010年度日本シリーズ第七戦が始まるよ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:10:51.37 ID:1zgtWUV30

先発:吉見−渡辺俊介

「おおー、しゅんすけくんと吉見くんだー」

「先発予想のつきにくいシーズンでしたが、今日ばかりは順当でしたね」

「でもさでもさ、昨日の試合すごかったねー」

「両軍共に一歩も引かなかった好試合でしたので、見ている方も疲れてしまいましたよ」

「あたし、こんなにつづくとは思わなかったー」

「まだ第八戦まで続く可能性も残されています。このようなシリーズに立ち会うことが出来て幸せですよ」

「あたしも!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:11:32.22 ID:1zgtWUV30

※このスッドレは『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズに登場したキャラクターが、キョンを賭けて担当チームを応援するスレです。
※原作『涼宮ハルヒの驚愕』までのネタバレがあるかもしれません。アニメだけしか観ていない方はご注意下さい。
※話の流れは実際の試合展開に順じます。
 → フジテレビ系列の地上波で視聴できます。

【主な登場人物】
 ・古泉一樹:中日ドラゴンズファン
 ・キョンの妹:千葉ロッテマリーンズファン

 ・キョン:読売ジャイアンツファン

【お知らせ】
 ・当スレの佐々木さんとキョンは、2009年日本シリーズに登場したキャラクターと同一です。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:15:50.48 ID:1zgtWUV30

一回表 竜0−0鴎 無死一三塁 P:吉見
西岡 中安
清田 三安(森野・荒木交錯)

「つよしくんやったー!」

「初球をヒットにされてしまいましたか」

「清田くん打っちゃった! にゃー!」

「森野選手と荒木選手が交錯したようですね……。森野選手は大丈夫でしょうか……?」

「なんかいたそうにしてるね……」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:19:08.84 ID:1zgtWUV30

一回表 竜0−1鴎 無死ニ三塁 P:吉見
井口 左二タイムリー!

「やったよー! さっすが井口くん!」

「立ち上がりからこれで三連打、ノーアウト二三塁ですか……。初回ながら厳しいですね」

「サブローくんうてうてー!」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:20:53.56 ID:1zgtWUV30

一回表 竜0−2鴎 一死ニ塁 P:吉見
サブロー 中犠飛

「さーぶーろ! さーぶーろ!」

「犠牲フライで二点目とは……。いえ、ここはアウトカウントが増えたと思わねばならない場面ですね」

「ゴリくんいけいけー!」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:24:23.97 ID:1zgtWUV30

一回表 竜0−2鴎 ニ死三塁 P:吉見
今江 中安
金泰均 (今江盗塁失敗)

「なーいすたあってぃん! おおおお なーいすばあってぃん いまえ!」

「吉見投手が立て直せないようですね。しかし、これ以上の失点は……」

「たえきゅんほーむらんだよー! ええー、ゴリくんなんで走っちゃったのー?」

「期せずしてツーアウトですか。これは助かりましたね」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:26:19.05 ID:1zgtWUV30

一回表 竜0−2鴎 チェンジ P:吉見
金泰均 三ゴ

「あーん、たえきゅんアウトかぁ……」

「初回二失点ですか……。しかし、あれほどの窮地ではこれも止むを得ないと割り切るしかないですね」

「昨日のバントといい、なんか自滅してる気がするよー」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:28:48.84 ID:1zgtWUV30

一回裏 竜0−2鴎 無死一塁 P:渡辺俊介
荒木 よんたま

「渡辺投手ですか。どのような投球をするか楽しみですね」

「しゅんすけくんは福岡でも良かったし、ドームでもだいじょうぶじゃないかなぁ」

「ナゴヤドームのマウンドは傾斜がきついですからね。慣れない場所ではコントロールに苦しむかもしれませんよ?」

「うう、フォアボールになっちゃった……」

「先制点は取られましたが、まだまだ試合はわからないようですね」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:32:19.39 ID:1zgtWUV30

一回裏 竜0−2鴎 一死ニ塁 P:渡辺俊介
大島 投犠打

「大島選手はきっちりとバントを決めてくれたようですね。昨日は失敗が重なっていただけに緊張したことでしょう」

「でも、しゅんすけくん助かったかも」

「立ち上がりに苦しんでいるようですからね。そういった見解もあるかもしれません」

「しかしながら、こちらとしてはまず確実に一点を取る、ここから流れを引き戻すべきでしょう」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:34:18.89 ID:1zgtWUV30

一回裏 竜1−2鴎 一死一塁 P:渡辺俊介
森野 右タイムリー!

「あれ? しゅんすけくんどうしたの!?」

「どこか痛めたのでしょうか。ロッテベンチもブルペンと連絡を取っていたようです」

「しゅんすけくんがんばってー!」

「いやはや、初回から荒れた展開となりましたね。……おお! さすが森野選手です!」

「あーん、あっさり取られすぎだよー」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:36:32.51 ID:1zgtWUV30

一回裏 竜1−2鴎 一死一三塁 P:渡辺俊介
和田 右安

「にゃー! また打たれちゃった……」

「初回の守備で足を痛めながら、森野選手も素晴らしい走塁を見せてくれましたね」

「うう、しゅんすけくん大丈夫かなぁ……」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:40:03.83 ID:1zgtWUV30

一回裏 竜1−2鴎 一死満塁 P:渡辺俊介
ブランコ 死球

「ブランコ選手の後ろ側に抜けてしまいましたね」

「けっきょくデッドボールなんだ……。しゅんすけくん本当にくるしそう……」

「こちらとしてはこの機に乗じねば勝ちは引き寄せられません。野本選手にはしっかりと決めていただきたいですね」

「うう……、しゅんすけくんふんばってー!」

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:42:58.31 ID:1zgtWUV30

一回裏 竜2−2鴎 一死満塁 P:渡辺俊介
野本 中タイムリー!

「おおっ、しゅんすけくん打ち取った? ……あーん! 落ちちゃったのー!?」

「野本選手も腰が引けていましたが、しぶとくセンター前に運びましたね。ナイスヒットですよ!」

「一回表は勝てそうかもって思ったのにー、どーしてこうなっちゃったのー?」

287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:46:54.01 ID:1zgtWUV30

一回裏 竜3−2鴎 チェンジ P:渡辺俊介
谷繁 右犠飛
井端 遊飛

「さすが谷繁選手ですね。右方向へ素晴らしい当たりでした」

「ツーアウトになったけど逆転されちゃった……」

「ふむ……、井端選手は初球を打ち上げてしまいましたか……。やはり心配ですね」

「あたしはしゅんすけくんが心配だよ……」

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:53:31.47 ID:1zgtWUV30

ニ回表 竜3−2鴎 二死ニ塁 P:吉見
里崎 投ゴ
岡田 右安
渡辺俊介 投犠打

「岡田くんナイスー!」

「吉見投手もやはり苦しそうですね……」

「岡田くんの苦労話に同情しちゃったのかな?」

「いえ、プロの世界は非常ですから、それはないかと……」

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 18:58:42.70 ID:1zgtWUV30

ニ回表 竜3−2鴎 チェンジ P:吉見
西岡 左飛

「♪ラーラララーラー ラララララーラー つよし!」

「苦しい場面ですが、流れを切るためには是非ここで……おおっ!」

「つよしくん打てなかったかー」

「吉見投手も苦しみましたが、この回無失点に抑えることが出来たのは大きいですね」

「うう、しゅんすけくん大丈夫かなぁ……」

452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:05:19.69 ID:1zgtWUV30

ニ回裏 竜3−2鴎 一死ニ塁 P:渡辺俊介
吉見 みのさん
荒木 遊安
大島 (荒木盗塁成功)

「ふむ、渡辺投手のコントロールも徐々に落ち着いてきたようですね」

「吉見くんのときは良かったね」

「荒木選手も凡退ですか……おっと、これは僥倖ですね。荒木選手のスピードに焦ったのでしょうか」

「しゅんすけくん盗塁されやすいからしんぱい……あーん!」

「これぞ中日の野球ですね。初回に続いての得点機ですよ」

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:06:57.57 ID:1zgtWUV30

ニ回裏 竜4−2鴎 一死一塁 P:渡辺俊介
大島 右タイムリー!

「おおっ! ルーキーながらも大島選手の勝負強さには感嘆の声が漏れてしまいますよ」

「しゅんすけくん、この前のピッチングはなんだったの……?」

537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:14:08.74 ID:1zgtWUV30

ニ回裏 竜4−2鴎 チェンジ P:渡辺俊介
森野 二ゴ(エンドラン・進塁打)
和田 よんたま
ブランコ 三ゴ

「ブランコ選手は緩い球を捏ねてしましましたか」

「なんか点の取り合いになっちゃったね」

「中日の右のエースと、第三戦で好投した渡辺投手ですからね。予想外の展開ですよ」

「ほんと、このシリーズってへんなこと起きるよね……」

「第四戦然り、昨日の引き分け然り、と言ったところでしょうか」

551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:16:17.31 ID:1zgtWUV30

三回表 竜4−2鴎 一死 P:吉見
清田 からさん

※森野 → 堂上直(三)

「あれ? 森野くん交代しちゃったの?」

「そのようですね。初回の守備で交錯した影響でしょうか、心配ですね……」

593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:22:35.36 ID:1zgtWUV30

三回表 竜4−2鴎 チェンジ P:吉見
井口 中飛
サブロー 三ゴ

「一時はどうなるかと思いましたが、吉見投手も本来の調子を取り戻しつつありますね」

「さんしゃぼんたいはだめだよー」

「おや、渡辺俊介投手は二回で降板ですか」

「晋吾くん、昨日も投げてたしつかれてないかなぁ……」

658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:32:46.10 ID:1zgtWUV30

三回裏 竜4−2鴎 無死一三塁 P:小野
野本 中安
谷繁 左安

「第一打席と同様、詰まりながらもセンター前に運びましたね」

「あれ? 谷繁くん送らないんだ」

「そのようですね。昨日は併殺もありましたのでどう転ぶか……おおっ! 最高の形になりましたね!」

「ノーアウト一三塁なの……? 晋吾くんもどうしちゃったのー?」

737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:37:36.24 ID:1zgtWUV30

三回裏 竜4−2鴎 無死満塁 P:小野
井端 二野選

「ええー! どーしちゃったのー!?」

「野本選手の陽動が奏功したようですね。飛び出した野本選手につられて、井口選手が本塁へ送球してしまったようです」

「もー! 流れがわるすぎるよ……」

756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:39:36.90 ID:1zgtWUV30

三回裏 竜4−2鴎 一死満塁 P:小野
吉見 からさん

「吉見くんは抑えてくれたかぁ……」

「ピッチャーだけに仕方のない結果ですね。ホームゲッツーに比べれば遥かにいいですよ」

「でも、これからゲッツー取ればチェンジだもん! 晋吾くんがんばって!」

「荒木選手は調子が良さそうですからね。こちらはタイムリーに期待しますよ」

793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:42:30.93 ID:1zgtWUV30

三回裏 竜5−2鴎 ニ死一二塁 P:小野
荒木 左犠飛

「また犠牲フライ……」

「ヒット性の打球だっただけに惜しいですね。しかし、一点取れた事は大きいですよ」

「こっちは毎回失点しちゃってるよ……。負けちゃうのかなぁ……」

844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:46:26.42 ID:1zgtWUV30

三回裏 竜6−2鴎 チェンジ P:小野
大島 左タイムリー!
堂上直 捕邪飛

「にゃー!」

「これで連続タイムリーですか。ルーキーらしからぬ大活躍ですね」

「清田くんもルーキーだけどがんばってるもん!」

「その通りです。両チーム若手の力に助けられていますよ」

886 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:53:36.39 ID:1zgtWUV30

四回表 竜6−2鴎 ニ死二塁 P:吉見
今江 三ゴ
金泰均 一ゴ
里崎 中ニ

「デブくんやったー!」

「ツーアウトながら、あわやホームランの当たりでしたね……」

「岡田くんがんばれー! ちょっとでもいいから返さないとだよー」

911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:56:03.73 ID:1zgtWUV30

四回表 竜6−3鴎 ニ死一塁 P:吉見
岡田 中タイムリー!

「やったやった! 岡田くんナイスだよー!」

「一点を返されましたか。吉見投手も今ひとつ調子が上がりませんね」

「ちーばーろってまーりんず おーおーまいらいっ!」

「こちらの応援は絶好調のようですが……」

930 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 19:58:59.28 ID:1zgtWUV30

四回表 竜6−3鴎 チェンジ P:吉見
小野 → 根元 からさん

「ここで根元くんなんだ」

「福浦選手はもっと重要な場面で使いたいという思惑があるのでしょう」

「神戸くんでもよかったんじゃないかなぁ?」

「神戸選手への愛着はわかるのですが、外野登録の選手が少ないため、やはりまだ使えなかったのではないでしょうか……」

972 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:05:54.53 ID:1zgtWUV30

四回裏 竜6−3鴎 チェンジ P:薮田
和田 一飛
ブランコ からさん
野本 二ゴ

「すごーい! しゃんしゃぼんたいなんてはじめてだよー!」

「……こちらは毎回得点しておりましたので、そうなりますね」

「薮田くんもやるなぁ。まだまだこれからいけそうかもっ!」



「無邪気が姿を見せられてしまうと、ちょっとしたことに突っ込めなくなってしまいますね……」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/07(日) 20:13:07.06 ID:1zgtWUV30

五回表 竜6−3鴎 ニ死一塁 P:吉見 → 河原
西岡 左飛
清田 右安
井口 からさん

「清田くんすごいすごーい!」

「逆方向にうまくおっつけましたね……。ルーキーらしからぬ巧打ですよ」

「あー井口くん三振かぁ……。清田くんをみならってほしいなぁ」

「……いえ、井口選手は見習われるべき存在かと思うのですが」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:17:56.37 ID:1zgtWUV30

五回表 竜6−3鴎 ニ死一三塁 P:河原
サブロー 中安

「さーぶ−ろ! さーぶーろ!」

「しぶとくセンター前に運ばれてしまいましたね。これで一三塁ですか……、失点は避けたい場面なのですが」

「♪おーおーおーおーおーおおおーおー いまえ!」

「ここで今江選手とは、打順も巡りにも見放されていますね……」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:20:52.19 ID:1zgtWUV30

五回表 竜6−4鴎 ニ死一三塁 P:河原
今江 中タイムリー!

「やったやった! さっすがゴリくんだよ!」

「この失点はいけませんね。ロッテ打線を勢いづかせてしまします……」

「♪ちーばーろってまりーんず! おーおーまいらいっ♪」

「妹さんのはしゃぎ様も、いよいよ勢いづいてしまいましたか……」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:24:25.42 ID:1zgtWUV30

五回表 竜6−4鴎 ニ死満塁 P:河原
金泰均 死球

「♪おい! おい! おい! きむたえきゅん! ……ありゃ」

「ここでデッドボールとは……。フォークが抜けたのでしょうか? 河原投手らしからぬミスですね……」

「♪おい! おい! おい! さっとざき!」

「ここで止めなければ、勢いはロッテ側に傾くでしょう。なんとしても抑えてもらわねばなりません」

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:26:03.21 ID:1zgtWUV30

五回表 竜6−6鴎 ニ死一三塁 P:河原
里崎 中タイムリー!

「やったやったやったー! ナイスだよデブくーん!」

「殊勲打の里崎選手にその呼称はいかがでしょうか……」

「それじゃ天使くん?」

「いえ、そういう問題では……」

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:29:53.74 ID:1zgtWUV30

五回表 竜6−6鴎 チェンジ P:河原
岡田 三邪飛(堂上直好捕!)

「あーん、岡田くんは打てなかったかぁ」

「ここまで二打数二安打ですからね。僕としては気が気ではなかったのですが……、逆転されずにほっとしていますよ」

「また延長になるのかなぁ?」

「それはさすがに遠慮したところですね……」

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:38:38.26 ID:1zgtWUV30

五回裏 竜6−6鴎 チェンジ P:薮田
谷繁 中飛
井端 一ゴ
河原 → 堂上剛 三ゴ

「薮田くんすごいなー」

「追いつかれた直後の攻撃で三者凡退とは……」

「ほんとにどっちが勝つかわかんなくなっちゃったね」

「これほど先の読めないシリーズがかつて存在したのでしょうか。翻弄されるばかりの自分に嘆息してしまいますよ」

「古泉くんもなんか疲れてるんだね……」

443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:42:08.76 ID:1zgtWUV30

六回表 竜6−6鴎 無死 P:ネルソン
薮田 → 神戸

「おお、ネルソン投手ですか」

「やったー! 神戸くんきたー!」

「彼はそこまで待望される選手なのですか?」

「応援がすごいの! こーべ! こーべ! こーべ! こーべ!」

「スタンドの熱狂が恐ろしくもありますね……」

514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:46:14.74 ID:1zgtWUV30

六回表 竜6−6鴎 チェンジ P:ネルソン
神戸 からさん
西岡 遊ゴ
清田 みのさん

「♪こーべ! こーべ! こーべ! こーべ! こーべ! こーべ! こーべ! こーべ!」

「神戸選手は空振り三振でしたか」

「♪ラーラララーラー ラララララーラー つーよーし!」

「しかし、ロッテ応援団のスタミナには驚きますね。かなりの運動量になるのではないでしょうか」

「うん、応援してるだけでやせそうだよー」

「なるほど……。妹さんの場合はこれ以上やせてしまうと困る気もするのですが、それはまた別の話ですね……」

612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:54:35.23 ID:1zgtWUV30

六回裏 竜6−6鴎 ニ死一塁 P:内
荒木 二ゴ
大島 からさん
堂上直 遊安

※神戸 → 内(投)

「つよしくんすごーい! ……あれ? セーフなの?」

「金泰均選手がこぼしてしまったようですね。タイミング的にはアウトだったと思うのですが」

「ここで和田くんかぁ……」

「同点にされてしまいましたからね。なんとしても勝ち越し点を挙げてもらいたいものですよ」

661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 20:59:07.70 ID:1zgtWUV30

六回裏 竜6−6鴎 チェンジ P:内
和田 からさん

「内くんナイスピッチ! さすがだね!」

「中日のブルペンももちろん素晴らしいのですが、ロッテブルペンはこちらに比肩する程の選手層がありますね」

「そうだね。内くんに古谷くん伊藤くんに薮田くんにロリくん。あとは晋吾くんがロングリリーフで出てきたりするかな」

「なるほど……、あまり考えたくないのですが、二日連続での延長戦突入も考えられますね……」

「あたし起きてられるかなぁ……」

822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:05:56.02 ID:1zgtWUV30

七回表 竜6−7鴎 二死一塁 P:ネルソン
井口 からさん
サブロー 右飛
今江 左安(左失)
金泰均 中タイムリー!

「おおー! ゴリくんすごい!」

「いえ、当たりが強すぎてシングル止まりです――これはこれは、どうしたのでしょうか……」

「やったー! エラーでゴリくん二塁までいったー! ……あ、ワイルドピッチで三塁までいっちゃった」

「行けませんね。エラーが続いては……ああっ!」

「たえきゅんすごいー! 逆転だよー! ♪ちーばー ろってまりーんずー!」

870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:09:51.92 ID:1zgtWUV30

七回表 竜6−7鴎 チェンジ P:ネルソン
里崎 捕邪飛

「あーん、チェンジかー」

「しかし、逆転されてしまいましたか。……厳しいですね」

「エラーが重なっての失点という取られ方がいけませんね。流れが離れてしまいそうですよ」

「あとは3イニングがんばってね!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:19:42.09 ID:1zgtWUV30

七回裏 竜6−7鴎 ニ死一ニ塁 P:内
ブランコ みのさん
野本 からさん
谷繁 左安
井端 右安

「ツーアウトとったのに、内くん連打されちゃった……」

「ロッテ側もツーアウトから得点されていましたからね。代打の中田亮二選手には期待したいところです」

「延長になっちゃうのかなぁ……」

「こちらとしては逆転を願いたいところですね……」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:22:52.04 ID:1zgtWUV30

七回裏 竜6−7鴎 チェンジ P:内
中田亮 からさん

「期待の中田亮二選手も三振ですか……、困ったものです」

「ほんとに日本一になっちゃうのかな……、なんかドキドキしてきた」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:32:12.08 ID:1zgtWUV30

八回表 竜6−7鴎 チェンジ P:高橋聡文
岡田 遊飛
内 みのさん
西岡 からさん

※中田亮 → 高橋聡文(投)

「ええっ!? 内くんが打っちゃうの?」

「調子がいいだけに続投させたいということのなのでしょうか」

「伊藤くんとかロリくんでいいんじゃないかなぁ……」

「あるいは延長を見据え、投手を温存したいのかもしれません」

「さすがに今日はふつうにおわってほしいかも……」

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:38:45.30 ID:1zgtWUV30

八回裏 竜6−7鴎 チェンジ P:内
荒木 三ゴ
大島 からさん
堂上直 からさん

「これはこれは……」

「内くんすごいよー!」

「残すところ最終回のみとなりましたか……」

「ほんとに日本一になっちゃうの……?」

346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:43:13.71 ID:1zgtWUV30

九回表 竜6−7鴎 無死一塁 P:高橋聡文 → 浅尾
清田 よんたま

「先頭にフォアボールですか、これはいけません」

「あさおきゅん、なんだかちょうしわろそうだね」

「昨日の影響があるのでしょうか、心配ですよ……」

470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:50:47.03 ID:1zgtWUV30

九回表 竜6−7鴎 ニ死一三塁 P:浅尾
井口 遊ゴ(二塁封殺)
サブロー みのさん
今江 右安

「ありゃ、落ちちゃった」

「ライトフライかと思ったのですが、不運な当たりですね……」

「しかもここでたえきゅんだよー♪」

「先ほどは逆転タイムリーを打たれていますし、浅尾投手に踏ん張ってもらわねばなりませんね」

536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 21:54:11.08 ID:1zgtWUV30

九回表 竜6−7鴎 チェンジ P:浅尾
金泰均 からさん

「さすが浅尾投手ですね! ガッツポーズも決まっていますよ」

「あーん、たえきゅんがー」

「ふふ、この回はピンチを迎えましたものの、それを跳ね返しました」

「九回裏は和田選手からの好打順ですので、同点、サヨナラも十分ありえますよ」

「最終回って誰なんだろ……、ロリくんだとちょっと怖いかも」

765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:00:27.90 ID:1zgtWUV30

九回裏 竜6−7鴎 無死三塁 P:内 → 小林宏
和田 左三

「ロリくん球が浮いてるなぁ……にゃー!! ホームラン!?」

「いえ、フェンス直撃でしたね。……しかし、これでノーアウト三塁ですよ! 同点までもうすぎですね!」

「あーん、ロリくんしっかりしてよー」

「ブランコ選手! ここは是が非でも同点、いや逆転ホームランをお願いしますよ!」

898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:02:25.35 ID:1zgtWUV30

九回裏 竜7−7鴎 一死 P:小林宏
ブランコ 中犠飛

「やった! やりましたよ! ブランコ選手さすがです!」

「また延長なの……?」

「このような展開になるとは、昂奮が覚めやりませんよ。ふんもっふ!」

「どうしよう、古泉くんが壊れちゃった……」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:06:59.96 ID:1zgtWUV30

九回裏 竜7−7鴎 チェンジ P:小林宏
谷繁 一ゴ
野本 三ゴ

「まさかほんとに延長になるなんてね」

「僕も負けを覚悟していましたから、延長でさえも望外の展開ですよ」

「また15回なのかなぁ」

「今日も引き分けですと、本当に日付が変わりそうですね……」

115 名前:[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:10:54.38 ID:1zgtWUV30

気にかけて頂き、本当に感謝しております
1は大丈夫ですので、どうぞご心配なさらないでくださいませ

ブランコの犠牲フライには笑っちゃいましたがwww

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:14:39.93 ID:1zgtWUV30

十回表 竜7−7鴎 ニ死一塁 P:浅尾
里崎 からさん
岡田 遊ゴ
塀内 中安

「浅尾投手もツーアウトまでこぎつけたのですが、ここでヒットですか」

「へいうちくん初ヒットおめでとうー!」

「ロッテ打線はツーアウトからでも点を取ることができますので、ランナー一塁とはいえ緊張を強いられる場面ですね」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:17:25.90 ID:1zgtWUV30

十回表 竜7−7鴎 チェンジ P:浅尾
西岡 二ゴ

「なんか実況の人が言ってたんだけど、つよしくんって一試合に二本以上打ててないみたいだね」

「今日も先頭として初球ヒットしていましたので、不調を脱したのかと思ったのですが、なんとも意外ですね」

「なんだろ、のろいでもかかっちゃってるのかな?」

「それはないと思うのですが、可能性としては打率二位に終わった日本ハムの田中賢介選手あたりなのでしょうか……」

418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:21:12.06 ID:1zgtWUV30

十回裏 竜7−7鴎 一死ニ塁 P:小林宏
井端 右安
浅尾 一犠打

「おおっ、井端選手が今日も二安打ですね! しかも先頭ですよ!」

「うーん、ロリくん良くないなぁ……って、あれ? あさおきゅん打つんだ」

「15回まで見据えてなのかもしれませんが、僕としては犠打が成功することを祈るのみですよ」

「あーん、あさおきゅんほんとにピッチャーなの?」

「打者かと見まごうようなバントでしたね、これでサヨナラのランナーが二塁ですよ!」

「うう、このまま終わっちゃうの……?」

595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:26:08.14 ID:1zgtWUV30

十回裏 竜7−7鴎 ニ死一ニ塁 P:小林宏
荒木 からさん
大島 敬遠

「やったー! ロリくんナイスピッチ!」

「フルカウントからのフォークですか……。里崎捕手のリードには舌を巻いてしまいます……」

「ありゃ、大島くんは敬遠なのかー」

「歯痒くもあるのですが、仕方ないですね。左対右、そしてここぞという場面で打ってきた大島選手なのですから」

「あれ? 堂上くん交代なんだ」

「ふむ……、平田選手ですね。なんとしても勝負を決めていただきたいものです!」

721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:29:50.09 ID:1zgtWUV30

十回裏 竜7−7鴎 チェンジ P:小林宏
堂上直 → 平田 右飛

「おおー、ロリくん抑えちゃった」

「昨日からの流れが良くありませんね。第六戦でも幾度となくサヨナラの場面があったにもかかわらず、結果は引き分けでした」

「そういった流れを断ち切るためにも、この十回で決めていただきたかったのですが……」

「古泉くんの話きいてると、なんだか今日も引き分けになりそうでちょっとこわいかも……」

896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:37:37.15 ID:1zgtWUV30

十一回表 竜7−7鴎 チェンジ P:浅尾
清田 二ゴ
井口 右飛
サブロー 投ゴ

※平田 → 岩崎(三)

「さすが浅尾投手ですね。3イニング無失点、見事なリリーフですよ」

「サブローくんのファウルも惜しかったんだけどなぁ」

「あの当たりには肝を冷やしてしまいましたね。ファウルとなってほっとしていますよ」

「早くリードしないと、こっちのピッチャーいなくなっちゃうのにー」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/07(日) 22:45:21.54 ID:1zgtWUV30

十一回裏 竜7−7鴎 チェンジ P:小林宏 → 伊藤
和田 投ゴ
ブランコ 投ゴ
野本 一ゴ

「伊藤くんもナイスピッチだね!」

「昨日の試合でもそうなのですが、この伊藤投手はいい制球力を有していますね」

「そうだよー、川崎くんとか荻野くんが抑えてたときにも伊藤くんがんばってたんだもん♪」

「なるほど、彼は苦労人なのですね……」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:49:33.46 ID:1zgtWUV30

十ニ回表 竜7−7鴎 一死ニ塁 P:浅尾
今江 よんたま
伊藤 投犠打

「ふむ、ストレートのフォアボールですか……」

「あさおきゅんももう4イニング目だもんね。さすがに疲れてるんじゃないかなぁ?」

「しかし、一点もやれない場面ですからね。幸いにも次はピッチャーの伊藤投手が打席に立っています」

「何としてもバント阻止を――そんな……」

「伊藤くんすごいー! ナイスバントだよー!」

「しかし、浅尾投手もよく自重されました。二塁に投げてはオールセーフだったでしょう。アウト一つ取っただけでも良しとするしかありません」

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:53:43.47 ID:1zgtWUV30

十ニ回表 竜7−7鴎 ニ死ニ塁 P:浅尾
里崎 遊ゴ

「やりました! ランナーも進ませず、アウトカウントを稼ぎましたね!」

「うーん、デブくんも打ちにいってたから仕方ないよね……」

597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 22:59:39.62 ID:1zgtWUV30

十ニ回表 竜7−8鴎 ニ死三塁 P:浅尾
岡田 右三タイムリー!

「にゃー! 岡田くんすごいすごいー!」

「まさか、浅尾投手のストレートが弾き返されるとは……」

「♪まりんずがー ほんとーにすきだからー みんなーでこのよろこーびを わーかーちあーおーおー」

「浅尾投手もよく投げました。あとは後続を抑えて、この裏の打線に期待するだけですね」

677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 23:02:46.66 ID:1zgtWUV30

十ニ回表 竜7−8鴎 チェンジ P:浅尾 → 岩瀬
塀内 中飛

「後続は抑えましたか、やれやれと言ったところですね」

「でもでも、勝ち越しちゃったよー! 日本一になっちゃうのかな?」

「僕としては何が何でも阻止してもらいたいですね。セ・リーグ覇者としての意地を見せてもらいたいですよ」

840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 23:07:05.02 ID:1zgtWUV30

十ニ回裏 竜7−8鴎 ニ死 P:伊藤
谷繁 右飛
井端 みのさん

「井端選手が見逃し三振とは……」

「ほ、ほんとに日本一になっちゃうの? なっちゃっていいのかな……?」

998 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 23:09:32.49 ID:1zgtWUV30

十ニ回裏 竜7−8鴎 試合終了 P:伊藤
藤井 遊ゴ

「やったー! ロッテが優勝しちゃったー!」

「こちらも何度かチャンスがあったのですが、仕方ないですね」

「古泉くん、おつかれさま!」

「あなたも遅くまでお疲れ様でした。そして日本一おめでとうございます」

「ありがとうー! ♪ちーばろって! ちーばろって!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/07(日) 23:21:07.17 ID:1zgtWUV30

お疲れ様でした!

戦前は中日有利との声も囁かれておりましたが、
パ・リーグのCSを勝ち上がってきた流れに乗り、ついに日本一へと登りつめました。

シーズン七戦中三戦までが延長という、稀に見る拮抗した展開にどちらが勝つのかまったく予想できませんでした。
好試合も多く、一視聴者として本当に楽しませていただきました。シリーズを戦った両軍に感謝しております。

ロッテファンの皆様、日本一おめでとうございました。
この後につづく、日韓対決にも勝利される事を祈っております。

シーズン開幕より続けてきた佐々木さんスレも、今日で一先ず終わりです。
本当に長い間お付き合い頂きましてありがとうございました。

時間があれば、また来シーズンスレ立てしようと目論んでおります。
もし見かけました際には、お付き合い頂けますと幸いです。

それではお疲れ様でした! またお逢いできる日を楽しみにしております。

106 名前: ◆nC3Zr8GApc [sage] 投稿日:2010/11/07(日) 23:57:56.13 ID:1zgtWUV30

テスト

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 03:39:53.78 ID:IRJ5vP7E0

お待たせしております。
〆SSについて、経過報告致します。

現在2/3まで、清書が済んでおります。
残すところ、最終パートの清書となりました。

最終的な確認がありますので、投下予定は夜明け頃になるかと思われます。

***

このような遅い時間まで保守頂き、感謝の言葉もございません。
なるべく早期にお目通し頂けるよう努めることで、ご返礼とさせて頂きたく思っております。

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:35:36.51 ID:IRJ5vP7E0


「やったー! ロッテが勝っちゃった!」

 こんな遅い時間だってのに、妹がはしゃいでやがる。長かった今シーズンも、とうとう終わっちまったか。

 今年の日本シリーズは、シーズン三位ながらもしぶとくCSを勝ち上がってきたロッテが、第七戦目にしてようやく優勝を決めた。

 つまり、俺の身柄などというケッタイな賞品を賭けて、約半年間も続いたバカ騒ぎも、妹の勝利によって終わったということだ。

 しかし、こいつが賭けに参加してただなど、未だに信じられんぞ。勝ったところで一体何を願うってんだ?

 ああ、そういや冗談で勝った時にどうするか白状してたな。確か、俺の嫁さんになりたいとか言ってたか。

 どこまで本気なのかは知らないが、お前の旦那だろうと奴隷だろうと、何だってなってやるさ。

「日本シリーズ優勝おめでとよ。さて、お前は賭けに勝ったわけだが、何を望むんだ?」

 ロッテ応援団が乗り移ったかのようにはしゃぎまわる妹が羨ましかったのか、半ばヤケクソ気味に話しかけちまった。我ながら大人気ない。

 最初こそキョトンとこちらを見ていた妹ではあったが、

「うん、それは明日でいいかな。今日はもうねむいし」

 試合が決着したのも午後11時を過ぎてたからだろう。小学生のこいつにとってはもう辛い時間帯だ。まあ、急ぐ話でもない。俺はいつだっていいからな。

「ありがとキョンくん。それじゃ、ハルにゃんたちもまた明日ここに来てね」

 なぜハルヒたちまで呼ばねばならんのだと、妹にツッコミを入れようとしたが、当の本人は橘に耳打ちをしていた。やれやれ、なんで橘まで呼ぶんだよ。

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:36:46.46 ID:IRJ5vP7E0


 翌日の月曜は、土日に開催された文化祭の振替休日となっていて、俺たち北高生は休みだった。

 俺は、久しぶりの休日をひたすらベッドで満喫していた。ハルヒあたりからどっかに誘拐されるかとも思っていたが、それもなかった。

 あいつもさすがに疲れたのかね。まあ、文化祭があんなことになりゃハルヒだって疲れるわな。



 平日の家は静かだった。遠く微かに聞こえる車の走行音や、たまに通りかかるチャリンコのブレーキだとかが聞こえたが、あとはまったくの無音だった。

 普段は学校なんて騒々しいところに居る時間だからな。こんなにも静かな時間は久しぶりかもしれん。

 まるで世界に俺一人取り残されたようだった。俺の他には誰も居ない寂しい世界。だが、そんな想像も今は悪くないと思ってしまう。

 俺はただひたすら惰眠を貪った。昨年同様駆け込みで完成を見た『長門ユキの逆襲 Episode 00』の編集やら何やらで疲れてたのかもな。

 蒲団は暖かく気持ちいい。寝入り端のぼんやりとした状態では、誰かに抱きしめられているような錯覚さえ感じてしまった。

「―――」

 朦朧とした意識の中、寝言ともつかないような呻き声をあげてしまった。その内容が指すものに気付き、また気分が沈む。

 全てはもう終わったのだ。あいつはこうなることをわかっていて、賭けを提案したんだ。もう俺のできることはないんだ。

 だからもう眠ろう。起きて目が覚めたら悪い夢が終わっているかもしれないなどという、淡い期待など捨て去って。

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:38:24.66 ID:IRJ5vP7E0


 夕方なんぞあっという間だった。睡眠が贅沢な時間の使い方なんて意見にも頷きたくなっちまうな。

 妹は帰ってくるなり、部屋に入ってしまった。これでは俺をどうするのかリークさせることもできやしない。

 俺は諦めて、リビングでぼんやりしていた。まばらに集まってくるメンツと、文化祭のあれやこれやについて語りながら運命の時を待った。



 集まった面子は日本シリーズ第一戦に居合わせた奴らと一緒だった。

 リビングには八人、優勝者の妹に始まり、俺ハルヒ長門朝比奈さん古泉のSOS団メンバー、加えて橘と――佐々木がいた。

 第六戦以降、この家に姿を見せなかった佐々木がどうしてここに居るのか気になったが、きっと橘あたりが連れてきたんだろう。この賭けの主催はあいつなのだからな。

 しかし、少し見ない間にやせちまったな。ずっと心配してたんだぜ? あんな手紙を渡した直後だから電話に出られないのは許してやる。だがメールくらい返してくれてもいいじゃねえか。

 四日ぶりに見た佐々木は、どこか無理をしているようだった。橘に話しかけられれば、普段のように明るく振舞うのだが、ふとした瞬間その表情が暗くなるのだ。

 一方的に俺の前から消えやがって、佐々木には文句の一つでも言ってやりたかったんだが、それさえも躊躇っちまう。あいつは今、責められてるんだ。誰よりも自分自身に。

「みんな集まったみたいだね。じゃあ、あたしからお願いがあります」

 頃合と見たのか、妹が立ち上がった。

 メンバーにはにわかに緊張が走る。こんなケッタイな賭けだってのに、大げさなリアクションだよまったく。

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:39:44.00 ID:IRJ5vP7E0


 俺は自分の耳を疑った。

 妹の発した言葉が聞こえていたからこそ、こんなにも衝撃を受けているのだろうが、やはり聞き直さずにはいられなかった。

「すまん、もう一度言ってくれないか?」

「うん、いいよ。キョンくん、今度はちゃんと聞いててね」

 妹はふっと息を吐き出すと、その願い事を口にした。

「キョンくんは、佐々木ちゃんと幸せになってください。佐々木ちゃんは、キョンくんを幸せにしてあげてね」

 どういうことだ? 一週間ほど前に言ってた願いとは全然違うじゃねえか。

 戸惑うメンバーを前に、再び妹が口を開く。

「あたし、キョンくんのお嫁さんになりたかったけど、あたしじゃキョンくん元気になってくれないし、えへへ」

 妹の笑顔は、どこか強張っているようだった。



 妹がどうしてこんな願いをしたのか、彼女の弁を借りると、こういうことであるらしい。

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:44:13.80 ID:IRJ5vP7E0


「キョンくんね、ずっと苦しんでたの」

「二年生になってから、ずっとわるい夢を見てたみたいで、あたしが起こしにいくと、いっつもキョンくんうなされてた」

「夏になっても、秋になっても、キョンくんは苦しそうで……だからね、あたしがキョンくんのこと元気にしてあげたいって、ずっと思ってたの」

「キョンくん彼女いないから、あたしがお嫁さんになったら、キョンくん元気になってくれるかなって」

「でもあたしがどれだけがんばっても、キョンくん元気になってくれなかった。いっつも指輪を見て寂しそうにしてた」

「あの指輪って有希ちゃんがキョンくんにあげたから、有希ちゃんを想って寂しそうにしてたのかなって思ってたの」

「でも、そうじゃなかったんだよね?」

「ハロウィンで仮装した日、キョンくんが指輪見ながら寂しそうにしてたよね。そのとき、佐々木ちゃんがキョンくんの制服を返しに、部屋に入って……」

「その指輪見た佐々木ちゃん、すごくびっくりしてたよね。それで、この指輪の持ち主って佐々木ちゃんかなって思ったんだ」

「佐々木ちゃんは、この指輪を渡した人が有希ちゃんだって知ってたし、どうしてそのこと知ってるんだろうって考えたら、佐々木ちゃんが持ち主だったんだって気づいたの」

「キョンくんは佐々木ちゃんに逢いたくて、寂しそうにしてたんだって、あたし気づいたの」

「たぶん、それはまちがってないと思う。だって第五戦のとき、キョンくんすっごく幸せそうだったもん」

「試合が始まる前からそわそわしてて、佐々木ちゃんまだかなってずっと気にしてたし」

「試合もキョンくんの部屋で佐々木ちゃんと二人で見ちゃってるし……。でもね、あの日のキョンくん本当に楽しそうだった」

「あの日の朝起こしに行っても、いつもみたいに苦しそうじゃなかったし、キョンくんは佐々木ちゃんだけが幸せにできるんだなって、あたしそう思ったんだ」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:44:44.65 ID:IRJ5vP7E0


「だからね、佐々木ちゃん。キョンくんを幸せにしてあげてください。あたしじゃ、キョンくんのことあんな風に笑わせてあげられないし」

 俺も佐々木も、声を上げることができなかった。

 妹は言葉を続ける。

「キョンくん、元気になってね。……それがあたしのお願いです」

 途中途中で喉を詰まらせながらも、妹は懸命に自身の言葉を伝えようとしていた。

「でもね、キョンくん」

 そして、しゃくり上げながらも、妹は最後の言葉を口にした。

「彼女ができても、あたしと遊んでね……。それが、キョンくんへの……お願いです……」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:45:58.65 ID:IRJ5vP7E0


 宵闇に包まれた北高文芸部室には三つの人影があった。俺、佐々木、長門の三人である。

 今まで重ねてきてしまった全ての過ちを清算し、いびつに改変してしまった世界を正常化させるために集まったのだ。

「いったい僕は何をしていたのだろうか……」

 佐々木が重い溜息を吐く。

 俺も同じ気分だった。

 俺や佐々木のしてきたことは、周囲の人間を引っ掻き回した挙句、その人たちの思いやりによって元の鞘に戻されるという、なんとも惨めな結末に終わった。

 佐々木が賭けを決意したのも、俺の周囲を慮ってということだったのだから、その気持ちはより強く感じていることだろう。



 俺も佐々木も、どうしようもなくガキだった。

 佐々木は周囲を気にするあまり、自分のことに気が回らなくなっていた。

 去年の日本シリーズで行った二人の賭けだって、今まで佐々木が振ってきた人間を気にして、自分の幸せを破棄しようとしていた。

 今シーズンに提案された賭けも、幸せを手に入れてしまった偶然に悩み、それが正当なものであるのかと思い悩んだ結果、発案されたものだ。

 半年前の改変に至っては、参加者全員を等しい立場をするために、(佐々木曰く、人生最大の)幸せを放棄してしまった。

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:46:57.36 ID:IRJ5vP7E0


 それに振り回されちまった俺は、こいつに文句を言ってやりたい気分でもあるんだが、そうする権利もないのだろう。

 俺は、佐々木の罪悪感に気づいてやれなかった。こいつがどんなことに苦しんでいるのか、わかってやれなかったんだ。

 最も傍に居ながら、心を寄せる人物の悩みに気づかず、ただ幸せを貪っていただけの間抜けなのだ。

 それに佐々木は、自分自身から過分なほどに責められていたと思う。今日、四日ぶりに会った佐々木は、こちらが心配になるほど憔悴していたのだから。

 俺がするべきことは決まっている。どうしようもなく馬鹿正直で、とんでもない暴走しちまうこいつを制御してやることだ。

 また何か馬鹿げたことをしでかそうとしていたら、今度こそ手遅れになる前に気づいてやるつもりだ。

 そして、これからは佐々木を全力で護ってやる。もう二度と、あんな事を思いつかせないようにするためにも。



 俺も佐々木も、まだまだガキだ。正しい道と信じて進んでも、それが間違いだったりするんだろう。

 ガキだから下らないことに思い悩むし、とんでもない結論を導き出しちまう。今回の賭けは、その最たるものだと思う。

 だが、悩んで、苦しんで、失敗に気づいて、俺たちは成長できたのだと信じている。ガキなりに行動して、ガキなりの教訓を得たのだ。

 だから、もう二度と同じ過ちは繰り返さない。そしてそれが、迷惑をかけてしまった人たちへのせめてもの償いになってくれることを祈っている。

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:47:53.37 ID:IRJ5vP7E0


 不意に佐々木が沈黙を破った。

「キョン、世界を正常化させる前に少し時間をもらえないだろうか」

 俺が断る理由もない。気になることがあるのなら、今のうちに済ませちまえよ。

 佐々木は律儀にも俺に礼を述べ、長門へと振り向いた。

「長門さん、最後まで迷惑をかけてしまって本当にごめんなさい」

「わたしがあなたに協力したのは、わたしの意志」

「ありがとう、長門さん」

 佐々木は少し躊躇いがちに顔を俯けていたが、やがて決意したように言葉を発した。

「少し質問があるんだけど、いいかな?」

 長門はミリ単位で首肯する。

「あの指輪なんだけど、どうしてキョンが持っていたのかな。あれは捨ててもらうよう長門さんに依頼を……」

「捨てるべきではないと判断したから」

 そして長門はもう一言付け加えた。

「捨てて欲しいと依頼したあなたの顔がとても寂しそうだったから」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:49:34.19 ID:IRJ5vP7E0


「もう一つ質問があるの。どうしてわたしの記憶は消えなかったのかな」

 長門の答えは簡潔だった。

「あなたを記憶改変の対象から除外したから」

 それはどうしてと再び問うた佐々木に、長門は淀みなく回答する。

「この判断があなたを苦しめることになるかもしれないと予想された。しかし、記憶の封鎖はできなかった」

「わたしはあなたが忘れるべきではないと思った。彼と過ごした幸福が、あなたにとって重要な意味を成すと感じたから」

「そうだったんだね……。ありがとう、本当にありがとう、長門さん」

 封じられるはずだった記憶は、佐々木を成長させたのだと思う。過去の過ちを省みて、未来の糧へと昇華させるために。



 この間違いによって生み出された世界の記憶が、俺と佐々木にも残るよう長門に依頼したのもそのためだ。

 俺たちは色んな失敗をした。だから成長しなければならないのだ。そのためには、忘れてはいけないのだ。

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:50:23.41 ID:IRJ5vP7E0


 そしてもう一人、この改変された世界での記憶を残される人物がいる。

 その対象者は、三人で話し合って決めた。

 過ちによって発生してしまった世界ではあるが、そこで生み出された感情をこちらの都合で消し去ることなどできなかった。

 あいつは自分で見つけ出したのだ。だから、そのことを尊重したい。

 全会一致での決定だった。



「キョン、待たせてしまったね。それでは始めるとしよう」

 世界が柔らかな白によって満たされる。佐々木の能力が発動したのだろう。

 今回の世界改変はシンプルなルールに則って行われる。全世界の時間を一年分、遡行させるのだ。

 こうして、この間違った世界は全ての人間から消去される。

 俺と佐々木と長門と――今回の勝利者を除いて。

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:51:07.32 ID:IRJ5vP7E0


 次の土曜日のことだ。

 俺は緊張した面持ちで、玄関の扉を開けようとしていた。

「キョンくん、どっか行くの?」

 やれやれ、見つかっちまったか。こいつの目を盗んで出かけるはずだったんだがな。



 佐々木の世界正常化は成功した。しかし、成功したがために俺はまたあの憂鬱な報告会に出席せねばならなかった。

 佐々木がぴったり一年間、一秒の狂いもなく時間を巻き戻してしまったせいで、俺は再び佐々木の交際を報告しなければならないのだ。

 対象はSOS団とSOS団佐々木支部のメンバーだ。ハルヒのつりあがった目を二度も見るはめになるとはな……、やれやれ。

 そんな後ろめたさも手伝って、こいつには何も言っていなかったのだが、妹は無邪気にも、

「あたしも行くー!」

 喜色満面で言われてしまっては、断る気力すら残っていなかった。

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:52:01.64 ID:IRJ5vP7E0


「えへへ、キョンくんとおでかけなんて久しぶりだね」

 何も知らない妹は、楽しそうにスキップなんぞに興じてやがる。俺にもその気楽さを分けて欲しいものだ。



 本来の同行者である佐々木は、母校の校門前に立っていた。

 同行してきた妹にも驚かなかったところを見ると、この展開を予想していたのかもしれない。

「やあ、妹くん。ずいぶんおめかししているね」

「うん! だってキョンくんとデートだもん」

 おかげで二十分も待たされちまったがな。

「ふふ、僕もキョンの彼女として負けてはいられないね」

「佐々木ちゃんには負けないんだから! あたしだってキョンくんの彼女なんだもん」

 ああ、そこ。今の発言で引かないでもらいたい。俺だって頭を抱えたいくらいなんだ。

 どこをどう間違っちまったか未だにわからないが、今の俺には二人の彼女がいる。

 佐々木と妹だ。

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:53:34.18 ID:IRJ5vP7E0


 元に戻った世界で、俺と佐々木は再び付き合うこととなった。あの日、妹が涙ならがに願ってくれた事を無碍にできるはずもなかったからな。

 これで全てがまるく治まったと思った俺だったのだが、佐々木から思いもよらない提案がなされた。

 その提案とは、妹に対しても佐々木と同様の扱いをする、というとんでもないものだったのだ。

 俺はもちろん断ったさ。妹と付き合う兄なんて、この世に存在していいはずがないだろ? ……まあ、結局はその提案に乗っちまったがな。

 あの賭けを通して、こいつがずっと俺の幸せを願っていてくれた義理もある。

 賭けに勝利した人物であるにもかかわらず、そいつには何のメリットもなかったって不公平感もあった。

「キョンくん、はやくはやくー!」

 だが、一番の理由は、こいつが幸せになって欲しいと願ったからだ。

 妹は、あの賭けで俺の嫁さんになりたいとかぬかしてやがった。

 それは法律上無理であるために、叶えられないとして(佐々木の奴が法律を改変しようかなどと言っていた気もするがそれは忘れることにする)、

 せめてそれに近しい形でも、こいつの願いをかなえてやりたかった。

 いつかこいつは、俺ではなく別の誰かを好きになるだろう。

 肉親としてそれは寂しいと思う。だが、それがあるべき姿なのだ。

 だから、こいつが本当の恋をするまでは、恋人のまねごとをしてやろうと思う。

 いつまで続けるのかはわからないが、せめてこいつが飽きるまではと思い、今は観念している状態だ。

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:54:38.86 ID:IRJ5vP7E0


 いつもの待ち合わせ場所へはバスで移動することにした。いくら妹が小柄とはいえ、自転車に三人も乗せられないからな。

 ようやくやってきた公共交通機関に乗り込むと、最後部の広いシートに三人で身を寄せた。

 車内はガラガラで、果たしてこれで採算が取れているのかと余計な心配をしていたところ、右隣に座る妹が話しかけてきた。

「ねえねえ、キョンくん」

「どうした? 車にでも酔ったのか?」

「ううん、違うの」

 なんだよ? 俺にできることなら何でもしてやるぞ。

「キョンくん、ちゅーして」

 恋人として接していれば、時にはこういう拷問も科せられるのだと、今さらながらようやく悟った。

 頭を抱えたくなる事態ではあるが、躊躇っていると妹が騒ぎ出す恐れもある。

 幸いにも乗客はほとんど居らず、小柄な妹は前方のシートの陰に隠れていた。周囲の注目を集める前に、依頼を満足させるべきなのだろう。

 乗客の目がこちらに向いていないことを確認すると、俺は瑞々しい白桃のような頬に唇をつけた。

 しかし、妹は不満顔だ。

「キョンくん、彼女にはほっぺたじゃないでしょ?」

 拷問はエスカレートするばかりだ……。

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:56:18.99 ID:IRJ5vP7E0


「どこにしろってんだよ……」

「くちがいい」

 俺は抗議した。妹のファーストキスを奪う兄貴なんて、この世の中に居るわけねえだろ? どんな鬼畜だよそれは。

「それは本当に好きになったやつのためにとっとけ」

「あたしが本当に好きなのはキョンくんだもん!」

 騒ぎ出した兄妹をさすがに見咎めたのか、佐々木が口を割ってきた。

「キョン、キミは妹くんの彼氏なのだろう? 女性に恥をかかせるものではないよ」

 おい、お前までボケ役に回るな。さすがにツッコミきれねえぞ……。

「キミは僕のファーストキスを奪ったではないか。ならば恋人として、妹くんにもする責務があるだろう」

 佐々木、だったらそんなに怖い顔するんじゃねえよ……。

「僕は少しばかりあちらを向いているよ。その間のことについて、僕は関知しないつもりだ」

 お前な、自分の彼氏が他の奴とキスしてもいいのか? 俺だったら許さないぞ。

「あとで僕にも同じことをすれば許すさ。ただし回数は三倍だが」

 これ以上議論を重ねても、佐々木の気分を害するだけだとようやく悟った俺は、全てに観念することにした……。

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 05:58:54.21 ID:IRJ5vP7E0


「こういうときは目を瞑るもんだぞ」

「あ、うん……」

 妹の顔が赤く染まっていく。

 こいつが生まれてきてから、ずっと面倒を見てきた。

 ヒヨコのように俺の後ろを着いてきた姿だって、小学校への入学を控え緊張していた姿だって、生まれてすぐの赤子の姿だって見てきたんだ。

 そんな奴のファーストキスを奪うなんて、我ながら本当に最低の人間だと思う。

 だが、こいつが喜んでくれるなら、俺はどんな泥だってかぶってやるさ。それが兄として生まれた俺の役目なのだろう。

 緊張する妹に軽く口づける。ほんの触れるだけのキスだったが、妹の唇は官能的なまでに柔らかかった。

「もう目を開けてもいいんだぞ」

 促されるままに妹は目を開ける。惚けたように視線を泳がせているのは、やはり恥ずかしさのせいなのだろうか。

「……キョンくんとキスしちゃった」

「そうだな」

 そして、妹の顔に満面の笑みが浮かぶ。まあ、そうじゃなきゃ困るんだ。俺はこのために犯罪スレスレのことをやったんだからな。

「キョンくん、だーいすき!」

 俺に飛び込んできた小さな体を、胸の中で抱きとめる。それは温かく懐かしい匂いがした。

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 06:00:09.60 ID:IRJ5vP7E0


 様々なすれ違いによって引き起こされた長い長い騒動は、こうして終わりを遂げた。

 周囲を巻き込み、その挙句元の鞘に戻るという、なんとも情けない結末に終わったのだから、頭も抱えたくなるというものだ。

 だが、無駄ではなかったと思う。

 こうして、他者の幸せを願えるようになったのだから――



 バスはようやく目的地へと到着したようだ。

 彼女二人を侍らせた俺を、あいつらはどんな顔で迎えるのだろうか。

 暗澹たる気持ちが胸中を支配するが、俺は逃げる気などさらさらなかった。

 だってそうだろ? 俺はこの一件で成長したのだ。

 だからこそ、どんな困難だって乗り切ってやるさ。それが自分自身に対して課された永遠の目標なのだ。

                   <佐々木「キョン、ファイターズの試合が始まるよ」 2010年シーズン おわり>

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 06:14:22.11 ID:IRJ5vP7E0

お疲れ様でした。

以上でSSパートも終わりとなります。
長時間保守いただきまして、本当にありがとうございました。

昨年の佐々木さんENDで、うっかりと来シーズンのことを書いてしまったために、
プロ野球一シーズンを通して、SSの設定を保持させるという自業自得にも程がある事態になってしまいました。

これについては、VIPという不特定多数の方々が利用する板において、
楽しみを阻害する方向に働いてしまったと反省しています。

しかしながら、自分の作り出してしまった世界で、佐々木さんという存在が不幸なままで放置されるということは、
書き手の端くれとしても耐え難いことであったため、自己満足という免罪符を盾に最後まで続けました。

自分の文章を省みるような時間もなかったというのが正直なところですが、
読み手の皆様に満足いただけるような文章になったかどうか、正直わかりません。
しかしながら、この世界をのぞき見て、少しでも楽しみを得られた方がいらっしゃれば、わたしにとって大きな幸いです。

長期間に亘り、お付き合いいただきまして本当にありがとうございました。
来シーズンですが、一話完結形式で気軽に楽しめるようなスレッドにできればと思っております。

またお逢いできる日を楽しみにしております。

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 16:46:36.43 ID:IRJ5vP7E0

■2009シーズン
 パ・リーグCSファイナル:日ハム×楽天(佐々キョン)
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1256202350.html
  Bhttp://www.vipss.net/haruhi/1256288884.html
  Chttp://www.vipss.net/haruhi/1256360885.html

 日本シリーズ:日ハム×巨人(佐々キョン)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1256980018.html
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1257066759.html
  Bhttp://www.vipss.net/haruhi/1257238608.html
  Chttp://www.vipss.net/haruhi/1257324967.html 前
  Dhttp://www.vipss.net/haruhi/1257411403.html
  Ehttp://www.vipss.net/haruhi/1257584762.html 前〆

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

■凡例
 ・前:試合開始前におまけSSがあります
 ・〆:試合終了後におまけSSがあります

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 16:47:18.12 ID:IRJ5vP7E0

■2010シーズン
 パ・リーグ開幕戦:日ハム×SB(佐々キョン)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1269057133.html 前
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1269143866.html 前〆
  Bhttp://www.vipss.net/haruhi/1269230814.html 〆

 セ・リーグ開幕戦:巨人×ヤクルト(キョン&長門)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1269593576.html 前
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1269679840.html 前

 セパ交流戦:巨人×西武(キョン&朝倉涼子)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1273654822.html 〆
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1273741011.html 〆

 セパ交流戦:日ハム×巨人(佐々キョン)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1274172978.html 前

 セパ交流戦:巨人×日ハム(佐々キョン)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1275641733.html 前
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1275728228.html 前

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■凡例
 ・前:試合開始前におまけSSがあります
 ・〆:試合終了後におまけSSがあります

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 16:48:05.11 ID:IRJ5vP7E0

■2010ポストシーズン
 パ・リーグCSファイナル:SB×ロッテ(橘京子&キョンの妹)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1287046810.html 前〆
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1287133140.html 前

 セ・リーグCSファースト:阪神×巨人(ハルヒ&キョン)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1287205189.html 前〆
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1287291603.html 〆

 セ・リーグCSファイナル:中日×巨人(古泉&キョン)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1287564393.html 前〆
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1287650865.html 前〆
  Bhttp://www.vipss.net/haruhi/1287737463.html 前〆
  Chttp://www.vipss.net/haruhi/1287824337.html 前

 日本シリーズ:中日×ロッテ(古泉&キョンの妹)
  @http://www.vipss.net/haruhi/1288429695.html 前
  Ahttp://www.vipss.net/haruhi/1288516163.html 前〆
  Bhttp://www.vipss.net/haruhi/1288690301.html 前
  Chttp://www.vipss.net/haruhi/1288775666.html 〆
  Dhttp://www.vipss.net/haruhi/1288862929.html 前〆
  Ehttp://www.vipss.net/haruhi/1289034355.html 前〆

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■凡例
 ・前:試合開始前におまけSSがあります
 ・〆:試合終了後におまけSSがあります

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 16:48:51.27 ID:IRJ5vP7E0

■番外
 佐々木「キョン、もうすぐファイターズの試合があるのだが……」
  http://www.vipss.net/haruhi/1244018997.html

 佐々木「ねぇ、キョン」(佐々キョンSS+長門、周防)
  http://www.vipss.net/haruhi/1287676808.html (レス番号123より)

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 17:50:49.58 ID:IRJ5vP7E0

最後にご挨拶を

いろいろとご感想を頂き、本当にありがとうございました。
皆様からの温かいお言葉は、わたしにとって何よりの原動力となりました。
こうして、ありきたりな言葉でしか感謝の意を述べられない自分に、もどかしさを感じるほどです。

SSスレとも実況スレともつかない、曖昧なスレッドでしたが、
たくさんの方々に楽しんで頂けたことは、大きな喜びとなりました。

野球に興味のなかった方が、このスレを機会に試合を観戦して下さった時などは、
このスレを続けていて良かったなと、胸に応えるものがありました。

また、体調について多くの方々よりご心配頂き、大変申し訳なく思っております。
そちらにつきましては、今日一日ゆっくりと休んだため、ほぼ完治致しました。



これにて、佐々木さんとキョンを始めとしたハルヒキャラクターの野球観戦も一先ず終わりとなります。
また来シーズンも、機会を見てスレッドを建てる予定ですので、その際にはどうぞよろしくお願い致します。

最後にこの場を借りて、謝辞を述べたいと思います。

素晴らしい試合を提供してくださる日本プロ野球関係者の皆様、
涼宮ハルヒシリーズという楽しい世界を創り出した原作者の先生、
そして、当スレッドをご覧になってくださったすべての方々へ――

本当に、本当にありがとうございました!



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