長門「涼宮ハルヒに注意しなければならない」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「長門、俺はハルヒのことが好きなのかもしれない」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 17:51:38.37 ID:h+2MyOWUO



 いつからかは思い出せない。涼宮ハルヒの警戒レベルを上昇させた。
涼宮ハルヒと、よく目が合うようになった。何を考えているかは一目瞭然。
わたしの感情に、涼宮ハルヒもまた警戒している。わたしの、彼へ向けられた感情に。





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 17:54:43.46 ID:h+2MyOWUO



 些細なことから、彼と写真を撮る機会があった。二人で並んで、写真を撮った。
なんとも言い表せない感情が沸き上がってきたのを覚えている。
そしてわたしは、その写真を常に持ち歩いていた。彼が、了承してくれたから。
失うこのできない情報を、大事に保管している。




6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 17:56:33.64 ID:h+2MyOWUO



 いつからかは思い出せない。彼の警戒レベルを完全に解いた。
それは、わたしという個体が彼に心を開いたから。

「感情は意味のないもの」

そう思っていた。でも、それは違った。
感情は、わたしという個体、パーソナリティを確立するもの。
それがあるからわたしと言える。



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 17:59:09.08 ID:h+2MyOWUO



 今日も、彼と二人で文芸部室にいた。
古泉一樹は、閉鎖空間の処理にあたっている。わたしが原因。
涼宮ハルヒは、わたしに対して不満を抱いている。古泉一樹には、問責された。
わたしの所為で、毎日大変だと。わたしの所為で、夜も眠れないと。
わたしが居なければいい、と。



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 18:00:28.32 ID:h+2MyOWUO



 朝比奈みくるは、体調不良を訴えていた。
涼宮ハルヒによる無理な要求を受け入れ続けたことによる過労。ストレス。
現在は自宅療養中。場合によっては入院の可能性もある。



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 18:02:16.06 ID:h+2MyOWUO



 涼宮ハルヒは、朝比奈みくるの一件で彼と言い合いになり、最近はここに顔を出していない。
位置情報は容易に掴める。でも、わたしはそれをしようとはしない。
それは、わたしにとっても涼宮ハルヒにとっても余計なことだと、理解しているから。



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 18:05:15.64 ID:h+2MyOWUO



 これらにより、わたしにとって都合のよい環境の文芸部室が成り立っている。
わたしのいれたお茶を飲み、わたしの薦めた本を読み、わたしと同じ空間にいる彼。
そんな彼を眺め、時折会話をする。それは、わたしにとってとても意味のある時間だった。
この空間を、写真に収め常に持ち歩くことができたなら。
この空間を、独り占めすることができたなら。
このような危険因子を、わたしは取り除こうともしない。
だってそれは、わたしの個性だから。



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 18:08:15.87 ID:h+2MyOWUO



 その日の活動が終わり、彼は疲れたような顔でわたしに言った。

「なあ長門。お前最近なんか変だぞ。悩みがあるなら言ってくれないか」

わたしは彼のその言葉を受け入れなかった。
だって、わたしが今抱えている悩みは、彼に関することばかり。
それを打ち明けることは、よくないことだと理解している。
溜息をつき、「今日は疲れたからもう帰る」と、一人で文芸部室を出ていく彼。
でも、わたしはそれを止めなかった。
手元にあるカメラで、無人のこの空間をわたしのものにしよう。
そう考えていた。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 18:10:38.98 ID:h+2MyOWUO



 カメラを取り出したところで、涼宮ハルヒが文芸部室の中へと入ってきた。
わたしに写真の掲示を要求してきた。彼との写真。
わたしはそれを、ポケットから取り出した。優越感に浸りたかったから。
涼宮ハルヒは、顔をしかめながらその写真を凝視する。
憎悪に包まれた視線をわたしに向けた後、涼宮ハルヒは文芸部室を出ていった。
何も気にしなくていい。わたしは、ただ写真を見せただけ。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 18:14:44.15 ID:h+2MyOWUO



 数日後

涼宮ハルヒという対象を監視する。異常なし。
情報の解析。異常なし。情報操作の痕跡も見られない。周辺情報の調査。異常なし。
異常なし。
異常なし。
異常なし。

「長門、どうした? なんか表情が暗いぞ」

「……そう」

観察対象から、視線を感じる。

「何」

「べっつにー」

空間維持の援助。この空間に存在する様々な異変を処理。能力は正常に働いている。
私という個体にも、異常は見られない。
ふと、ポケットの中に一枚の紙を発見する。
頬を伝う水分の情報が確定される前に、私はそれを捨てた。

終わり。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 18:20:20.52 ID:h+2MyOWUO

疲れた

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 18:29:19.00 ID:h+2MyOWUO

涼宮ハルヒの能力に勝るものなし。
長門の感情は願望実現能力により殺されたってことでした。
おー怖い。



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:光彦「コナンと元太がうざい」