イチロー「キョン君、一緒に食事でもどうかな?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 02:53:16.84 ID:XecAyjhO0

キョン「ああ・・・」

キョン「俺に何か重要な話があるんじゃないか?」

イチロー「おや・・・僕が何者か見抜いたようだね」

キョン「どうせハルヒ関連なんだろ?」

イチロー「??言っておこうか、僕はメジャーリーガーさ」

キョン「めじゃあってあのアメリカの野球選手か?」

イチロー「ああそうだ。」



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 02:54:14.95 ID:XecAyjhO0

キョン「しかし日本人メジャーリーガーってのは松井くらいしか知らないなぁ・・・」

イチロー「ほぉ・・・恐らくこの世界には僕は存在してないようだね。」

キョン「この世界ってことはまさか、異世界人なのか!?」

イチロー「あながち間違いでもない。」

イチロー「それにしても松井くんはこの世界でも結果を残しているようなので安心したよ」

キョン「松井と知り合いなんですか?」

イチロー「元の世界では僕が日本人メジャーリーガーの道を切り開いたと言っても過言ではないよ」

キョン「すごいっすね」

イチロー「まぁ当然の事かな。この際必然と言うべきか」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 02:56:09.73 ID:XecAyjhO0

キョン「イチローさんは何故この世界へ・・・?」

イチロー「気付いたら居た・・・が正しいかな。」

イチロー「僕はメジャーリーグですら退屈だったんだよ。この世界に召還されたのは強敵と出会う機会を貰ったと考えてる。」

キョン「強敵ですか・・・でもウチの高校の野球部なんて弱小ですよ?」

イチロー「おっと、実は高校時代に思い残したことがあったんだ」

キョン「それはなんですか?」

イチロー「甲子園優勝さ」ニコッ

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 02:58:30.97 ID:XecAyjhO0

キョン「イチローさん・・・野球は数ヶ月前にハルヒがやって満足したんですよ。」

キョン「恐らく二度とハルヒは野球をする事はないでしょう・・・」

イチロー「そうかい、それにしてもそのハルヒってのは何者なんだい?」

数分後

イチロー「ふむ、自分の思い通りにできる力ねぇ」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:00:32.55 ID:XecAyjhO0

キョン「イチローさんはタメなのに大人のオーラを感じるんですが異世界じゃ何歳だったんですか?」

イチロー「松井君の一つ上だと言っておこう」

キョン「やはり年上だったんですね。イチローさんから近寄りがたいオーラが発せられていたので・・・」

イチロー「ふふっ、なんたって僕はメジャーリーガーだからね」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:02:35.25 ID:XecAyjhO0

―放課後の部室―

キョン「入部希望者のイチローだ」

イチロー「皆よろしくね」ニコッ

ハルヒ「キョン、事前にあたしに報告しなさい!」

キョン「すまん、急なもんでな・・・」

ハルヒ「イチローとかいったわね?あんた宇宙人?」

イチロー「僕の守備範囲がエリア51と呼ばれる事はあるけど、宇宙人とは・・・」

ハルヒ「気に入ったわ!」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:04:26.93 ID:XecAyjhO0

イチロー「涼宮さん、僕は凄い投手との対戦を望んでるんだが、何か情報はないかな?」

ハルヒ「何それ?つまんない」

イチロー「それは残念だ・・・この部は何をするんだい?」

ハルヒ「基本的には不思議探しだけど・・・」

イチロー「それは面白そうだね」ニコッ

ハルヒ「あんた中々見所あるわね!是非SOS団の一員として活躍してちょうだい!」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:06:58.44 ID:XecAyjhO0

―帰り道―

古泉「貴方は異世界人のようですけど、涼宮さんをどのように思ってるんですか?」

イチロー「うーん、彼女なら僕の対戦相手を見つけてくれると信じてるよ」

古泉「対戦相手ですか・・・しかし貴方がどれ程の腕かまだ把握できてません」

古泉「もしよろしければこの後一打席勝負でもしませんか?これでも中学時代はクラブチームでエースだったんです」

イチロー「ほぉ、それは楽しみだ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:09:11.52 ID:XecAyjhO0

―グランド―

古泉「はぁ・・・はぁ・・・」

イチロー「この程度かい?」

古泉「(僕の球が簡単に打ち返されるなんて・・)いえ、次は本気でいきますよ!」

カキーン

イチロー「フリーバッティングには丁度良いかな。」

古泉「そんな・・・」

イチロー「しかし筋は良い。これからトレーニングを続ければ松坂君以上になるだろう」

古泉「あの松坂にですか・・・!!?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:10:36.44 ID:XecAyjhO0

イチロー「ああ、何度か対戦したことある。僕を信じてみるといい」

古泉「今日はありがとうございました!!」

イチロー(まだまだ若いね・・・)

イチロー「いつまでもこの世界にいるわけにもいかない、脱出方法は何かないものかな・・・」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:12:56.04 ID:XecAyjhO0

―次の日―

キョン「イチローさんおはよう」

ハルヒ「おはよイチ」

イチロー「キョン君、涼宮さんおはよう」ニコッ

キョン「昨日古泉と対戦したんだって?」

イチロー「まあね、彼は中々良いものを持ってるよ」

キョン「って事はイチローさん負けちゃったり・・・?」

イチロー「まさか、彼程度の球で僕を抑えるなんて不可能さ」

古泉(・・・)

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:45:40.64 ID:VaStTQx80

もしもしからで書き溜めないけど
書いていいならオレ書いていいか?

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 03:57:37.85 ID:VaStTQx80

古泉「ちょっと…いいですか?」

キョン「あ?」

古泉「イチローさん、少し彼お借りしても」

イチロー「かまわないよ」

古泉「ありがとうございます」


部室

キョン「どうした古泉?早くしないとHRが始まるんだが」

古泉「お時間は取らせません、彼のことで少し」

キョン「彼?イチローさんの事か?」

古泉「はい」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:04:31.85 ID:VaStTQx80

キョン「長門もいるってことは…やっぱりあれか」

古泉「察しが良くて助かります」ニコッ

キョン「いい加減慣れてきたさ。で、なにかわかったのか?」

長門「やはり彼はこの世界の人間では無い」

キョン「本人もそう言ってたな」

長門「先日この付近で大きな空間の歪みを検出した、おそらく彼はその時にやってきた」

キョン「でもなんで?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:08:37.37 ID:VaStTQx80

古泉「涼宮さんに望まれたから…それ以外に理由は必要でしょうか?」

古泉「涼宮さんは異世界人を望んでいる、それに加えてあの身体能力…いかにも彼女が好きそうじゃ無いですか」

キョン「はぁ…またあいつは…」

古泉「実際に彼は素晴らしい力を持っている、それこそ超人的なね」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:14:40.34 ID:VaStTQx80

古泉「悔しいですが手も足も出ませんでしまよ」

キョン「それはもう聞いた」

古泉「そうですか」苦笑

長門「貴方にはしばらく彼を見張っていてもらいたい」

キョン「オレがか?」

長門「彼についての情報がまだ少なすぎる、涼宮ハルヒに直接接触を測ろうとする過激派という可能性もある」

キョン「そんな風にはみえんが」

古泉「一応ですよ、普段どうりにしていただければ結構ですので」

古泉「おっと…もうすぐ時間ですね」

キョン「やれやれだ…」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:20:34.62 ID:VaStTQx80

教室

イチロー「やぁ、随分長くお話ししてたみたいだね」

キョン「はぁ…まぁ。くだらない話しですよ」

ハルヒ「イチ‼今日の体育は男女混合で野球らしわよ‼イチ野球得意なんですってね?」

イチロー「野球ならだれにも負けないよ」

ハルヒ「なかなか自身たっぷりじゃない、そういうの好きよ。アタシも野球は結構自信あるのよね」

イチロー「それはたのしみだね」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:26:29.68 ID:VaStTQx80

体育

ハルヒ「行くわよイチ‼」ビュン

イチロー「これは…なかなかいい球だ」カキーン

ハルヒ「うっそ…私の球を初球で」

イチロー「ホームランか球場も小さいしこんなもんかな」

キョン「すげー…こりゃ古泉がおちこむ訳だ」

イチロー「本当は内野安打で盗塁をする方が好きなんだけどね」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:33:13.44 ID:VaStTQx80

攻守交代

ハルヒ「あれ?イチはピッチャーじゃないの?」

イチロー「僕がピッチャーをやっても良いんだけどね。それじゃあ誰も打てないから」

ハルヒ「へぇ〜自信満々ね。ますます気に入ったわ‼」

ハルヒ「すぐにマウンドに上がらなかった事を後悔させてやるんだからっ」カキーン

キョン「とんだなぁ…これはホームランか?」

イチロー「ほぉ…なかなか飛ばすね、でも追いつけない球じゃ無い」

ハルヒ「嘘…ファーストから走って…」

キョン「おいおいマジかよ、いまのはホームランだろうに…」

イチロー「こんな狭いところなら守備僕だけでも充分なんだけどね」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:38:25.35 ID:VaStTQx80

ハルヒ「何で一回も三振にできないのよっ⁉打っても全部イチに取られるし」

キョン(小泉の奴今日はバイトが忙しくなりそうだな…)

ハルヒ「………。」

キョン(あの顔はなんかよからぬことを考えてる顔だな…オレも色々大変そうだ)

イチロー「野球はやっぱり楽しいね」サワヤカーン


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:44:57.30 ID:VaStTQx80

体育終わり
昼食

イチロー「キョン君、お昼一緒にいいかな?」

キョン「あぁ、良いですよ」

イチロー「ありがとう、キョン君のお弁当は手作りかい?」

キョン「はい。お袋の作ったやつですが」

イチロー「野菜も肉もバランス良く入ってる。良いお母さんだね」ゴソゴソ

キョン「ありがとうございます…。あの…それなんですか?」

イチロー「レトルトカレーさ僕はいつもこれなんだ、ほんとうは妻の作ったカレーが食べたいんだけどね」

キョン「ちょっとまってくださいっ‼そんなもの教室で喰べたら…」モワーン

クラスメイト「…う。カレー臭い…」

イチロー「やっぱりレトルトはイマイチだな」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:52:39.68 ID:VaStTQx80

放課後部室

小泉「おや、涼宮さんとイチローさんは?」

キョン「教室の掃除してから来る」

みるく「はい、きょん君お茶です」

キョン「ありがとうございます朝比奈さん」ズズッ

キョン「いつも通り美味しいですよ」

乳牛「よかったですー。そういえば今日二年生の教室で妖精さんが出たってきいたんですが、何か知ってますか?」

キョン「…あぁ…。それは多分うちのクラスですね…」

OM「ほぇ〜一体どんな妖精さんだったんですか?」

キョン「カレーの妖精…ですかね」

乳「カレーの妖精さん?」

キョン「ネクタイをしめろ古泉」

古泉「おやおや」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 04:59:35.94 ID:VaStTQx80

古泉「ところで彼はどうでしたか?」

キョン「彼?イチローさんか?」

古泉「えぇ」

キョン「あぁ、何でいうか凄いな。普段は普通なんだが野球になると」

古泉「そうですか」

キョン「あれはもう超人と言っていいレベルだな」

古泉「野球意外になにかおかしなところは?」

キョン「特に無いな、変わった人だとは思うが」

古泉「今のところは変なことはない…と」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:04:00.05 ID:VaStTQx80

キョン「お前はまだイチローさんを疑ってるのか」

古泉「念には念をですよ。涼宮さん…彼女はいつ襲われてもおかしくない立ち位置にいる」

キョン「ふーん大変なんだな」

古泉「それは貴方もですよ、寧ろ彼女以上に危ないのは貴方です」

キョン「なんでオレが」

古泉「さんざん狙われたのによくそんな事が言えますね……もうすぐ涼宮さん達も来ますしこのはなしはまた後で」

キョン「はいはい」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:10:28.20 ID:VaStTQx80

ハルヒ「キョンッ‼」バンッ

キョン「入って来るなりなんだお前は」

ハルヒ「そんな事は良いの‼」

キョン(またなにか企んでるな…)

キョン「で、またなにかトンチキな事でも思いついたのか?」

ハルヒ「トンチキとは失礼ね、団長様の素晴らしい考えに対して」

キョン「へいへい…で?」

ハルヒ「それはイチが来てから教えてあげる」

キョン「出来れば聞きたくないんだがな…イチローさんは?」

ハルヒ「野球部の勧誘に捕まってるわ、まぁ野球部になんて入ったら死刑だって言っておいたけどね」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:18:08.84 ID:VaStTQx80

キョン「まぁアレだけ活躍すれば当然だろうな」

ハルヒ「流石アタシの見込んだ人材ね」

キョン「連れて来たのは俺だがな」

ハルヒ「私が団長なんだから、団員にしたアタシの慧眼のおかげよ‼」

古泉「仲が良いのは良い事です」ニコッ

キョン(そういえば古泉)コソ

古泉(なんでしょう?)

キョン(バイトは大丈夫なのか?体育の時間はハルヒが迷惑空間を出すには十分だとおもったが)

古泉(小規模な閉鎖空間は発生しましたがそれほどではありませんでした。御心配なく)

キョン(なら良いんだが)

ハルヒ「なに二人でコソコソやってんのよ‼みくるちゃんお茶‼」

乳山「はい〜今お持ちします〜」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:23:24.31 ID:VaStTQx80

古泉「イチローさん遅いですね」

キョン「まぁそのうち来るだろ」

ガチャ

イチロー「遅くなってすまないね、野球部がしつこくてね」

ハルヒ「もちろん全部断ったのよね?」

イチロー「あたり前だよ」

ハルヒ「流石はイチね、貴方を今日から団長補佐にしてあげるわ‼」

古泉「おやおや」

ハルヒ「キョンも少しは見習いなさいよね」

キョン「断る」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:29:29.69 ID:VaStTQx80

ハルヒ「まぁ良いわ。アタシは今機嫌が良いから許してあげる」

キョン「ありがたいこって」

古泉「それで、その素晴らしい考えとは?」

キョン(まぁ大体想像つくが…どうせ草野球チームを作ろうとか……)

ハルヒ「わがSOS団で甲子園を制覇するわよ‼」

キョン「何故そうなる⁉」

ハルヒ「それくらい自分で考えなさいよね」

キョン「常識で考えればそうはならんだろ‼⁉」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:35:26.35 ID:VaStTQx80

ハルヒ「なに言ってんのよ?私たちは高校生なのよ?甲子園を目指すのは当然じゃない」

キョン「だからそれがおかしい‼」

ハルヒ「古泉君はわかってくれるわよね?」

古泉「え…そ、そうですね」

キョン「古泉‼変な汗かいてるぞ」

古泉「いえこれは汗では無く汁です」

キョン「長門は⁉」

長門「……ユニーク…」

キョン「朝比奈さん⁉」

ホルスタイン「野球ですかぁ…あんまり得意では無いんですが」

キョン「違う‼悩むところがおかしい」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:39:02.60 ID:VaStTQx80

イチロー「涼宮さん、甲子園に女性は出られないんだよ」

キョン「よかった…マトモな人がいた」

ハルヒ「なら私たちが始めての女性甲子園球児になればいいじゃない」

イチロー「なるほど、その発想があったか」

キョン「Why?なんでそうなるの⁉」

イチロー「キョン君。野球をやるものとしてチャレンジ精神は忘れてはいけないよ?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:45:49.64 ID:VaStTQx80

キョン「その前にメンバーはどうするんだよ⁉甲子園を目指すなら妹とかは使えないぞ」

ハルヒ「馬鹿じゃないの?なんのために野球部があると思ってるのよ」

キョン「野球をするためだよ‼」

ハルヒ「なら良いじゃない、利害の一致でしょ」

キョン「野球部には害しかあたえないぞ」

ハルヒ「イチとアタシが加わるのよ?十分じゃない」

キョン「ならイチローさんだけ出れば良いだろ」

ハルヒ「それじゃSOS団が甲子園を制したことにならないじゃない」

キョン「はぁ…ダメだこいつは…」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 05:54:14.19 ID:VaStTQx80

ハルヒ「コレはもう決定事項だから、ヒラ団員は黙ってなさい」

キョン「少しはオレの話しをだな…」

ハルヒ「それじゃアタシは甲子園のために準備があるから、今日は解散‼明日からびしばし行くわよ‼」

イチロー「これで甲子園優勝の夢が叶うね、ここは素晴らしい部活だね。そうと決まれば身体を作り直さなくちゃ」

イチロー「って事で僕も今日は帰らせてもらうよ」

キョン「あ…行ってしまった…」

古泉「キョンさん…このあとよろしいですか?長門さんも」

長門「…構わない」

キョン「作戦上会議か?」

古泉「色々と話さなくていけなくなりましたからね……これならバイトの方が楽です…」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 06:02:23.05 ID:VaStTQx80

長門宅

古泉「それでは…なにからお話ししましょうか?」

キョン「とりあえずイチローさんの事からか」

長門「彼の事はまだわからない事が多い」

長門「今わかっているのは、かれが別の世界から来た事。超人的な身体能力を持っている事」

キョン「それはわかってる‼」

長門「それからもう一つ甲子園優勝に対して強い執着がある事」

キョン「そんなの野球少年なら当然だろう」

長門「涼宮ハルヒは異世界人を求めていた、しかし異世界人に相応しい人間を見つけられなかった」

キョン「相応しい人間?」

古泉「異世界人なんていう特別な存在がそこら辺にいそうな平凡人間で涼宮さんが納得すると思いますか?」

キョン「そう言われればそうだな」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 06:10:09.38 ID:VaStTQx80

長門「違う世界の人間をこの世界に呼び出す為に必要なプロセスがいくつかある」

長門「まず第一に涼宮ハルヒの望む人物像である事」

長門「次にこの世界に存在しない人間である事」

長門「そして呼び出される本人がそれを望んでいる事」

キョン「二つ目まではわかるが三つ目は何故だ?問答無用で呼び出しちまえばいいじゃないか」

長門「それが何故だかはわからないが、おそらく涼宮ハルヒの力の性質だと思われる」

古泉「思い出してください私たちは、たしかに彼女が望んだからここにいます。」

古泉「ですが、私たち自身も彼女にコンタクトを取る事を望んでいたんですよ」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 06:15:12.73 ID:VaStTQx80

キョン「つまり、一方的に願っても集められないって事か?」

古泉「そうなりますね」

長門「涼宮ハルヒの望む肩書きと私たちはの意思だけでまだ足りない」

長門「その他に彼女の求めるキャラクター性も重要になる」

古泉「マスコットに無口キャラ、そして謎の転校生。イチローさんの場合は超人的な運動神経って所でしょうか」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 06:22:50.35 ID:VaStTQx80

キョン「……つまり…イチローさんもあいつのそばにいる事を望んだってことなのか?」

古泉「正確には甲子園をやり直させてくれる誰か…でしょうね。それが涼宮さんだったと」

キョン「大体わかった、でどうするんだ?」

長門「あまり彼がこの世界にいすぎると世界に捻じれが生まれる。早急に対処すべき」

キョン「なんたら思念体とやらの力で送り返す事はできないのか?」

長門「無理。彼が来た世界がどの世界なのか正確にわからないと難しい。涼宮ハルヒの力の干渉のせいで探知できない」

キョン「ならどうやって⁉」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 06:28:49.56 ID:VaStTQx80

長門「彼の願いを叶える、彼の意識を元の世界に向ければ。そこから探知できるかもかしれない」

キョン「つまり甲子園で優勝しろ…ってことか」

キョン「でもどうやって?人数だって足りないし、第一女は甲子園には出れない。イチローさんだけ野球部にいけば良いんだろうが…」

長門「それはできない。彼は甲子園を望んでいるが、涼宮ハルヒは彼を含むSOS団で達成する事を望んでいる」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 06:37:05.15 ID:VaStTQx80

古泉「それはまだ良いんですよ、結局涼宮さんが本気で望めばどうにかなってしまうんですから」

キョン「それもそうだな…」

古泉「問題は実際問題どうやって優勝するのか…です」

キョン「人数は集まるとしても、うちの野球部は弱小だしなぁ」

古泉「その上戦力にならないであろう人間が二人……いえ貴方を入れて三人か」

キョン「わるかったな」

古泉「流石に甲子園ともなるとイチローさん一人でなんとかできるものでは無いでしょうし」

キョン「長門のチートはどうなんだ」

長門「わからない、しかし難しいと思う。前回の野球大会のときにすでに涼宮ハルヒは歌がい始めていた」

長門「情報統合思念体からも過度な能力使用を控えるように釘をさされた」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 06:45:16.47 ID:VaStTQx80

キョン「それは打つ手無しじゃないのか?」

古泉「こまったものです」

キョン「ハルヒを説得するのが一番早そうだな…」

長門「涼宮ハルヒが甲子園を諦めても、イチローがあきらめなければ無理」

長門「結局的に彼はこの世界に残る事になり、規模はわからないが世界の捻れは生まれる」

キョン「ならどうしろって言うんだ⁉」

長門「甲子園で優勝するしかない」

キョン「だからどうやって?」

長門「こんな話しがある」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 06:49:21.74 ID:VaStTQx80

キョン「どんな話しだ?ルーキーズとかマンガの話しを出す訳じゃ無いだろうな?」

長門「私は漫画なんて読まない」

キョン「確かにそうだな…なら何か…」

長門「おっぱいバレーと言う話しがある」

キョン「そっち⁉」

長門「みせるのは朝比奈みくる、私じゃ無い安心して」

キョン「オレが言いたいのはそうじゃない‼」

古泉「おやおや…不覚にも勃起してしまいました」

キョン「お前は黙ってろ‼」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:13:16.57 ID:VaStTQx80

ただいま
絡みは…エロは難しいな


次の日

キョン「ふぁ〜…結局昨日は何も解決策しなかったな…」

チーンポーン

キョン妹「はいはーい」

キョン「だれだ?こんな朝早くに」

キョン妹「キョン君お友達だよ〜」

キョン「オレの知り合いか…」

キョン「はいはい…どなた様っと」

イチロー「やぁおはよう」

キョン「イチローさんでしたか」

イチロー「一緒に学校に行こうと思ってね」

キョン「はぁ…まぁ、べつに構いませんが」

イチロー「学生時代は朝練ばっかりだったから、こういうのにあこがれていてね」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:14:45.88 ID:VaStTQx80

キョン「すぐ準備するんで少しまってもらえますか?」

イチロー「構わないよ」



キョン「おまたせしました」

イチロー「それじゃ行こうか」

キョン「はい」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:21:11.40 ID:VaStTQx80

学校

国木田「あれ?キョン。今日は随分はやいね」

キョン「おはよ、あぁちょっとな」

イチロー「おはよう国木田君」

国木田「おはようイチロー君」

イチロー「こういうのも良いもんだね」

国木田「なんだかイチロー君おっさんみたいだね」

イチロー「はっはっは、言うね〜」

キョン(平和だ、このまま甲子園とか忘れてくれれば良いのにな)

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:26:36.23 ID:VaStTQx80

昼休み

イチロー「キョン君、今日も一緒に良いかな?」

キョン「良いですけど…今日もカレーですか?」

イチロー「今日は違うよ、やっぱり詰めたいレトルトカレーは美味しくないからね」

キョン「よかった…」

イチロー「だから今日はカレーピラフに、してみたんだ」

キョン「うわっ…カレーとバターの匂いが‼」


放課後

乳輪「はいお茶です…今日も妖精がでたとか」

キョン「ありがとうございます…それについては何も聞かないでください…」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:31:17.10 ID:VaStTQx80

古泉「あっははあっははあはははは〜。ゴホン、中々愉快なクラスですね」スマーイル

キョン「人だからと言ってお前は…」

古泉「まったく羨ましいですよ」フフ

キョン「………」

古泉「どうです?ゲームでも。今日は野球盤です」

キョン「はぁ…おまえは次から次と良く持って来るな」

古泉「僕なりの娯楽ですからね、普段はやる事もない部活ですし」

キョン「どうせオレが勝つんだがな」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:36:00.45 ID:VaStTQx80

イチロー「遅れてしまった、今日も勧誘がうるさくてね」

イチロー「おや?野球盤かい?懐かしいね僕もまぜてくれるかい?」

古泉「良いですよ、野球盤では負けません」

イチロー「野球と付くものなら僕も負けられないな」


三十分後

0対85

イチロー「いやぁゲームでも勝つと楽しいもんだね」

古泉「くそっ…ゲームでもかてないなんて」

キョン「ゲームで勝てないのはいつもの事だろ」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:38:59.87 ID:VaStTQx80

スッ

キョン「どうした、長門?」

野球盤を指差す

キョン「やりたいのか?」

長門「そう」

キョン「なら俺が相手を…」

長門「あなたじゃない、彼と」

イチロー「おや?僕かい?」

長門「そう」

イチロー「さっきのでコツをつかんだからね、今度はトリプルスコアで勝つよ」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:46:31.16 ID:VaStTQx80

古泉「おぉ…」

キョン「これは…」

朝泌奈「野球盤ってこんなに激しいゲームだったでしょうか?」

キョン「違うと思います」

イチロー「はぁ…はぁ…やるね…長門さん」

長門「貴方も…優秀」

キョン「点数は0対1で長門が有利」

古泉「でも、イチローさんも負けてないランナー二塁での最終回…」

キョン「これを打てばイチローさんの勝利…‼うちとれば長門の勝利…‼」

ざわざわ…ざわ…

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:50:39.36 ID:VaStTQx80

キョン古泉「…ゴクリ」

バッーン
ハルヒ「みんなお待たせ‼今日も元気に活動するわよ‼」

ハルヒ「あれ?みんなどうしたの?固まっちゃって」

キョン(本当に空気読めない女だな…)

イチロー「邪魔が入ったね、続きはまた今度にしようか」

長門「わかった」

ハルヒ「え?え?なんなのよ一体」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 07:55:15.24 ID:VaStTQx80

ハルヒ「まぁ良いわ、今日は良いものを持ってきたわ‼」

キョン「今度は一体なんだ?」

ハルヒ「ユニフォームよ‼」

キョン「ユニフォーム?」

ハルヒ「そう、我がSOS団の野球用ユニフォームよ」

キョン「まだ野球をやるとも決まって無いのになにを先走って…」

ハルヒ「なに言ってんのよ?やるのは昨日決まったじゃない?」

キョン「本気だったのか…」

ハルヒ「当たり前よ」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:00:53.23 ID:VaStTQx80

イチロー「これは…なかなか奇抜なデザインだね…でも嫌いじゃないね」

ハルヒ「でしょ⁉さすがイチはわかってるじゃない‼」

キョン「でもどうやって参加するんだよSOS団じゃでられないぞ」

ハルヒ「そこは仕方ないから、野球部を使う事にしたわ、イチを貸してやるっていったら飛びついて来たわよ」

キョン「うちの野球部にはプライドってもんがないのか…」

ハルヒ「勝つためにプライドを捨てられないのは三流よ」

キョン「でもメンバーは?」

ハルヒ「そこなのよねぇ…問題は」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:05:39.53 ID:VaStTQx80

ハルヒ「出来れば団員は全員入れたいけど勝たなきゃ意味ないから、今回はみくるちゃんとキョンは抜きでやるわ」

キョン「おい!オレと朝比奈さんって…長門は入ってるのかよ⁉」

ハルヒ「問題ないでしょ、この前も大活躍だったし」

キョン「だがっ…」

長門「問題ない」

キョン「長門…目が泳いでるぞ」

長門「これはただのバタフライ」

ハルヒ「有希もこう言ってるし問題無いわね‼」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:10:10.48 ID:VaStTQx80

イチロー「そうか甲子園に出られるのか」

ハルヒ「まだよ、まだ地区予選を勝ち抜かなきゃ」

イチロー「そんなもん無いに等しいよ、だって僕がいるからね」

ハルヒ「さっすが、イチは自信満々で見ていて気持ちが良いわね」

イチロー「プロに伝説を残すのも良いけど、甲子園にも伝説は残しておきたいよね」

キョン「……大丈夫なのかこれ」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:15:29.49 ID:VaStTQx80

パタンッ

ハルヒ「さて、今日はそろそろお開きにしましょうか」

ハルヒ「明日からは練習で忙しくなるわよ〜」

ダダダドド

キョン「言うだけいって帰りやがった…」

イチロー「それじゃあ帰ろうか」

キョン「そうですね…」

長門「まって」

全員「?」

長門「練習に…付き合って欲しい」

キョン「あぁ…そうかそうだな、でもオレがいても邪魔だろうし、イチローさんコーチングおねがい出来ますか?」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:19:25.21 ID:VaStTQx80

イチロー「いいけど、でも彼女は上手いんだろ?別に明日からでも」

キョン「いゃあ…ちょっと色々ありまして。この前のは長門だけど長門さじゃないといいますか」

イチロー「替え玉とかかな?良いよプロのテクニック教えてあげるよ」

長門「感謝する」

イチロー「気にするなよチームメイトだろ?」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:26:02.00 ID:VaStTQx80

イチローがまったく脳内再生されない件…



イチロー「それじゃまずはキャッチボールからしてみようか」

長門「バッチコイ」






イチロー「君はなかなか筋が良いね」

長門「運動は得意」

イチロー「これならすぐにでも実践でも使えるレベルになれるよ、何てったてぼくがコーチだしね」


キョン「そうだよなぁ、何だかんだいっても長門は全部のステータスが高いんだよな」

古泉「ヒューマノイドインターフェイスですからね、わざわざ低機能に作る必要もありませんし」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:30:44.59 ID:VaStTQx80

キョン「こうやってみてると、長門も普通の人間にしか見えないな」

古泉「彼女の友人としては好ましい事ですね」

キョン「あぁ…そうだな」

古泉「これは僕の方も動き始める必要がありそうですね」

キョン「?」

古泉「ちょっと甲子園のルールを変えて来ます」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:34:26.12 ID:VaStTQx80

キョン「甲子園のルールを変えるって…どうやってだよ」

古泉「涼宮さん絡みしかも世界の危機と言えば組織もうごかせますし。おそらく鶴屋さんも協力してくださるでしょう」

キョン「鶴屋さんって一体何者なんだ…」

古泉「そうとなれば善は急げです、それでは僕はこの辺で」

キョン「…あぁまた明日な」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:39:01.63 ID:VaStTQx80

イチロー「大分捕球もスムーズになったね、本当に飲み込みがはやい」

長門「それほどでもある」

イチロー「いうねぇ〜。ちょっと座ってみて貰えないかい?」

長門「?正座?」

イチロー「どっちかと言えばたち膝かな?こんな感じにさ」

長門「把握した」

イチロー「それじゃいくよ…」

長門「?」

イチロー「レイザァ…ビィィィイィンム」

ドーンッ

長門「!?」

キョン「なっ!?」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:43:51.70 ID:VaStTQx80

イチロー「いやぁ驚いたよ、僕の全力を捕球できるなんて」

長門「今のは怖かった」

キョン「別の世界のプロって凄いんだな…」

イチロー「よし決めたよ、君にキャッチャーをやってもらいたい」

イチロー「この学校で僕の今の球を捕れるのは君くらいだよ」

イチロー「おっと…もう大分暗くなって来たね、今日はこれくらいにしておこうか。それじゃまたあした」サワヤカーン



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:49:18.27 ID:VaStTQx80

キョン「いっちまったな。長門っ!大丈夫だったのか?」

長門「小型のミサイルに匹敵する衝撃的だった…」

キョン「なんだそりゃ…あの人本当に人間なのかよ…」

長門「人間だと言い切る自信がなくなってきた。こんな感じは始めて」

キョン「逆に安心したよ、あれが人間だって言われたらいきる地震を無くすところだ」

長門「手がヒリヒリする」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 08:56:28.94 ID:VaStTQx80

次の日

??「起きてください」

キョン「ん〜あと二時間…」

??「早く起きないと熱いベーゼをしますよ」

キョン「なぁ!?」

キョン「古泉…何故おまえがここに…そして顔が近い」

古泉「起きてしまいました…少し残念です」

キョン「ったく、朝っぱらから気色が悪い…今何時だよ…」

古泉「朝の四時です」

キョン「それは朝じゃない、まだ夜だ」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:02:48.62 ID:VaStTQx80

古泉「それが聞いてくださいよ」

キョン「なんだ一体?くだらないことだったらその張り付きスマイルに穴を開けるぞ」

古泉「それが一大事なのです、僕たち選手組は今日から朝練が始まるんです」

キョン「それとこれに一体なんのかんけいが」

古泉「その朝練というのが朝の5時からなんです」

キョン「なぜそんな朝っぱらから…」

古泉「ですから、せめてもの嫌がらせであなたを巻き込もうかと…」

キョン「よし、顔をかせ古泉」

古泉「おやおやキスの催促ですか」



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:09:57.43 ID:VaStTQx80

古泉「イタタタ…なにもそんなに思いきり殴らなくても…」

キョン「うるさい、まぁ目も醒めちまったし見学しにいくか」

古泉「ありがとうございます」



キョン「そういえばどうなったんだ?」

古泉「なんの話しですか?」

キョン「甲子園のルールを変えるとかってやつ」

古泉「とりあえず上には掛け合ってみましたが、そんなに直ぐには変わりませんよ」

キョン「そういえばそうだな」

古泉「おそらく今週一杯はかかりますよ」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:17:44.33 ID:VaStTQx80

キョン「………」

古泉「どうしました?馬鹿みたいに口をあけて期日に不満でも?」

キョン「いや…正直そんなに早くできるとは、組織って一体どんな規模なんだよ…」

古泉「秘密ですが、あなたが想像するよりもっと大きいと思いますよ」

キョン「なんかオレだけ本当に一般人なんだな…奇人変人が多すぎて感覚が…」

古泉「僕からすればあなたも十分変わり者ですがね」

キョン「はいはいそうかい…っと、ついたな」

古泉「まだ四時半…少しはやいですね」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:23:31.37 ID:VaStTQx80

キョン「まて、誰かいるぞ?」

古泉「あれは…イチローさんですね…」

キョン「一番乗りで練習開始かよ…すでに怪物じみた実力があって、今までの数段したの高校野球やるのにだれよりも熱心に…」

古泉「努力する怪物…恐ろしいですね」

キョン「あぁ、そうだな」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:27:18.08 ID:VaStTQx80

イチロー「やぁおはよう。早いじゃないか」

古泉「いえいえ、貴方ほどじゃありませんよ」

イチロー「まだアップの最中だけど、一緒にやるかい?」

古泉「是非おねがいします。」

キョン「オレも参加して良いですか?」

イチロー「もちろん、みんなでやった方が楽しいさ」

キョン(たまにはこんなのも悪くないかな)

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:34:24.18 ID:pbDyCQEx0

ピピピピ

古泉「小鳥が鳴き始めましたね」

イチロー「あぁこの鳴き声をききながら練習するのが好きなんだ」

キョン「そろそろ他の奴らもくる頃か」

古泉「うわさをすれば、長門さんです。その後ろにむ何人か人影が見えますね」

長門「おはよう」

古泉「おはようございます」

キョン「あぁおはよう」

イチロー「声が小さい‼野球って言うのはあいさつからすでに始まってるんだ!もっと大きな声でもう一回‼‼」

長門「⁈…おはようございます‼」

イチロー「うん、良いあいさつだ」

長門「////」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:38:54.34 ID:pbDyCQEx0

キョン「長門の大声…」

古泉「始めて聞きましたね…」

イチロー「君たちも、ほらもう一回」

キョコン「お…おはようございます‼」

イチロー「挨拶はスポーツマンの基本だからね、大きな挨拶は気持ちが良い」

イチロー「さて皆んな集まってきたし、そろそろ本格的に始めようか」

キョコン長門「はいっ‼」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:44:47.92 ID:pbDyCQEx0

野球部の練習風景とか知らないから割愛ですの

キョン「はぁ…はぁ…疲れた…」

古泉「えぇ…でも、なんだか良い気分です」

長門「足がパンパン」

イチロー「いやぁ朝から良い汗かいたね」

キョン「あの人はやっぱり化けもんだ…」

古泉「野球部の方々もグテグテですね」

キョン「あれ?そう言えばハルヒは?」

古泉「そういえば見ていませんね」

イチロー「あぁ彼女には別にメニューを渡してあってね。ピッチャー志望らしいからそれようのをね」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 09:46:19.80 ID:pbDyCQEx0

キョン「あいつがピッチャーか、目立ちたがりのあいつらしいな」

古泉「ふふ。同感です」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 10:00:06.53 ID:pbDyCQEx0

オレ野球やらないから
試合内容をかくとグダグダし始める(すでにしてる?)と思うだが
試合はダイジェストでいいかな?

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 10:14:37.75 ID:pbDyCQEx0

数週間後

国木田「おはようきょん」

キョン「おう国木田おはよう」

国木田「キョンは今日も朝練上がりかい?」

キョン「あぁまぁな」

国木田「最近キョン逞しくなってきたよね、なんだかガッチリしたっていうか」

キョン「そりゃ毎日やってればな」

国木田「ふふっ何だか楽しそうだね」

キョン「そんなこと…無くは無いな、うん楽しいな」

国木田「キョン変わったね、前ほど字堕落じゃなくなったし」

キョン「そうか?あんま変わってないとおもうが」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 10:20:20.71 ID:pbDyCQEx0

イチロー「おはようキョン。今朝もお疲れ様」

キョン「お前には負けるさ」

国木田「ふふっ」

谷口(wawawa忘れられ〜……)

ハルヒ「キョン‼今日の放課後はミーティングよ‼地区予選まであと一週間しかないんだから‼」

キョン「へいへい」

キョン(でもオレ試合には出ないんだよな。ま、いっか)

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 10:29:31.55 ID:pbDyCQEx0

放課後部室

ハルヒ「さぁ‼ついに来週からは地区予選よ‼こんなところでつまづいてらんないだから、みんな気合いいれなさい‼」

古泉「そうですね、僕たちの目標はもっと上ですから」

ハルヒ「古泉君すこし違うわね、私達が目指してるのは上じゃなくて天辺‼頂上よ」

古泉「これはこれは、失礼しました」フフ

ハルヒ「判れば良いのよ‼」

ハルヒ「ってわけでポジションのオーダーを発表するわよ‼心の準備はいい?」


ハルヒ ピッチャー
長門 キャッチャー
古泉 ファースト
イチロー ライト
あとは野球部が適当に

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 10:39:25.75 ID:pbDyCQEx0

古泉「ふぅ…大体わかってたとは言え、やはり緊張しますね」

ハルヒ「なにいってるのよ古泉くん、緊張感なんてらしくない。いつもみたいに笑ってれば良いのよ‼」

イチロー「今日までの頑張りを考えれば当たり前の結果だよ、自信を持つといい」

古泉「はい…そうですね」

キョン(初めから入らないとわかっていてもいざ突きつけられると辛いもんだな…)

ハルヒ「今日から一週間、今まで以上に練習するわよ‼」

全員「おぉー!‼‼」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 10:48:09.22 ID:pbDyCQEx0

なんやかんやで地区予選は勝った
もともとあまり強い地区じゃないこともあって
思ってたよりあっさりと拍子抜けするほどに
そのままの調子で甲子園の準決勝まで来ていた

ハルヒ「なんだかここまでスムーズ過ぎると逆に怖くなるわね…」

イチロー「ハルヒ君は三振にばかり拘っていたからね、打たせて取るピッチングに、変えたのが良かったんだろう」

ハルヒ「そうよね…勝たなきゃと良いつつ勝てないピッチングをしていたんだって気づかされたわ」

イチロー「野球は個人戦じゃないんだ仲間を頼るのは良いことだよ。任せてくれ外野は全部僕が取るから」

センターレフト(……こいつほんとにとるからな)

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 10:57:38.31 ID:pbDyCQEx0

ハルヒ「それじゃ試合まえの円陣いくわよ‼」

ハルヒ「SOS団‼ファイトっ‼」
全員「おぉぉぉおぉぉぉ!」

全員がグラウンドに駆け出していく


乳乳「羨ましいですか?」

キョン「実力ですからね。仕方ないですよ」

牛乳「羨ましいのは否定しないんですね」

キョン「えぇ…まぁ」

キョン「でも,打率七割が三人もいるチームに飛び込んで何かできるとも思いませんし、これでいいんですよ」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:04:14.23 ID:pbDyCQEx0

あれ?甲子園って七回までだっけ?


キョン(ハルヒは変わったな…初めの意地でも打たせないピッチングから打たせて取るピッチングに変えて)

キョン(仲間を頼るとか前までは考えられなかったもんな)

キョン(イチローの教えかたが上手いのか、長門の配球がうまいのか…両方だろうなぁ)

キョン(長門も良い顔するようになったよな、まだ表情はとぼしいけどさ。何か生き生きしてるよな)

キョン(古泉は…相変わらずだな。でもまえより笑顔が楽しそうだな…)

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:17:33.76 ID:pbDyCQEx0

キョン(あ…打たれた。でも古泉がうまくフォロー入れたな)

キョン(長門は相手の癖とか全部覚えてるのだろうか?…覚えてそうだな、あいつならありえる)

キョン(IT野球ってやつか、宇宙人さすが宇宙人汚い……勝てば良いのか)

キョン(あ…また打たれた…あれはファールか?…いやギリギリフェアか)

キョン(あれ?なんか変だなハルヒの肩が下がってきてる?フォームが崩れてきてるのか?…まぁいいやオレは関係無いし)

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:22:05.26 ID:pbDyCQEx0

キョン(いや、ダメだろ関係無くは無いだろ‼今まで一緒に練習してきたじゃねぇか‼教えつやらんと…)

スリーアウト チェンジ!

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「なによ」

キョン「大丈夫なのかよ?」

ハルヒ「なにが⁉」

キョン「その…フォームが崩れてきてるから、疲れてるんじゃ無いかって…」

ハルヒ「別に、今話し掛けないで‼こっちは試合に集中してるんだから」

キョン「わかったよ…」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:25:37.63 ID:pbDyCQEx0

キョン「言うだけ無駄だった…か」

乳製品「なにか言ってたみたいでしたがどうかしましたか?」

キョン「朝比奈さん…いえ、大したことでは」

オッパオ「なら良いんですが…なにかあれば教えてくださいね?」

キョン「わかってますよ」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:34:44.13 ID:pbDyCQEx0

キョン「…はぁ」


キョン(…ここで更に追加点か、これは勝ったな)

キョン(打率七割のチートバッターが三人も続けば当たり前か…でもなな割っておかしいよな…古泉の三割も充分すごいのにな)

キョン(もし俺があそこにいたらどうなったんだろうか?考えるだけ無駄だな…)

ゲームセット‼

○高1-4 北高

キョン(すごいな次はいよいよ決勝なのか…)

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:41:53.92 ID:pbDyCQEx0

キョン「おめでとうございます」

イチロー「ありがとう。でもこれは北高の勝利なんだよ?だからおめでとうじゃなくてきみも一緒に喜んでいいんだよ」

キョン「でもオレはメンバーじゃないですから」

イチロー「そんな事はきにしなくていいんだよ」

古泉「そうですよ、一緒に喜びましょうよ」

キョン「ありがとうな古泉」

古泉「あなたがそういう態度だと何だか気持ち悪いですね」

キョン「そうかもな」


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:46:40.02 ID:pbDyCQEx0

長門「……」

古泉「長門さんも一緒に」

長門「それよりも気になる事がある」

古泉「……閉鎖空間ですか?」

長門「そう」

キョン「な⁉」

古泉「試合中に何度か現れては消えてを繰り返していました。特にきびしい試合でも無かったですし…なにか心あたりは?」

キョン「…いや、無いな」

古泉「そうですか、なにかわかったら教えて下さるとありがたいです」

キョン「…わかった」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:50:21.44 ID:pbDyCQEx0

キョン「………」

長門「貴方は何か隠している」

キョン「隠してないぞ」

長門「嘘、私にも心当たりはある。貴方も気づいていたはず」

キョン「ハルヒの肩の事か」

長門「そう、何故さっき言わなかったの?」

キョン「それはお前もだろ、恐らくお前とおなじ理由さ」

長門「……そう」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 11:55:35.88 ID:pbDyCQEx0

キョン「あいつは負けず嫌いだからな」

長門「……」

キョン「あいつがどれだけ頑張ったは知ってるんだ、言えるわけないだろ」

長門「なんとなくだが理解は出来る」

キョン「何も無ければそれで良いんだよ」

長門「……わかった」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 12:02:04.00 ID:pbDyCQEx0

甲子園 決勝

ハルヒ「ついに決勝よ、あんた達わかってるでしょうね?ミスしたりしたら死刑だから‼」

古泉「それは怖い」

イチロー「試合前にそれだけいえれば大丈夫だね、まぁ僕はいつもどおり自分の仕事をするだけだけどね」

キョン「試合中の無駄なアピールとか杯面キャッチも仕事のうちか?」

イチロー「もちろん、観客を楽しませるのもプロの仕事さ」

長門「ユニーク」

ハルヒ「さぁ行くわよ‼」

全員「おぉー‼」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 12:12:43.99 ID:pbDyCQEx0

試合は順長とは言い難いが
悪くは無い流れですすんですいった

相手チームのまもりも硬く

お互いに無得点のまま最終回を迎えた
九回表相手の攻撃
ハルヒのピッチングは疲労で球速が落ち始めコントロールも鈍ってきていた

ファーボー‼

ついにボールでランナーを許してしまう
ツーアウト一塁


キョン「ハルヒの奴大分つらそうだな」

乳頭「そうですね…」

ここを抑えればチャンスはあるだが

次の瞬間に響いた音は
ボールにバットがあたる硬い音だった

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 12:18:29.74 ID:pbDyCQEx0

ハルヒ「あ…」

やってしまった…そんなハルヒの顔が
用意に想像できた、負けん気がつよくてワガママで
だからこそ人一倍責任感の強いあいつだからこそ

なんとか次のバッターを打ち取り攻撃が回ってきたが
帰ってきたみんなの顔には余裕のようなものは無かった

この回で決まる
しかし状況は芳しく無い

ハルヒ「ゴメンなさい」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 12:37:13.48 ID:pbDyCQEx0

誰よりも負けん気が強くて意地っ張りな
ハルヒの口から出てきたセリフだった

だからこそその言葉が本心からだとわかった
こんなときどんな声をかければ良いんだろうか?

イチロー「気にすることは無いさ、プロの世界ではよくある事だよ。それに…」

ハルヒ「?」

イチロー「こっちの方がエンターテイメントだろ?」

ハルヒ「⁉」

キョン「そうだハルヒ、こっから逆転した方がかっこいいに決まってるじゃないか」

ハルヒ「……。そ、そうよね‼まだまだこれからよ‼寧ろやっと舞台が整ったのよ」

ハルヒ「今こそ我がSOS団のチカラを見せるときなのよ」

キョン「それでこそハルヒだ」

古泉「そうですね」

乳ビンタ「そうですよ〜」

長門「責任は取るべき」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 12:42:03.37 ID:pbDyCQEx0

とは言っても普通に考えれば
厳しい状況であることには変わりがない
プレッシャーで思う様にプレーが出来ない

しかし
アウトカウントが2つとられたものの
なんとか 一 三塁にランナーを進めることができた

一塁にイチロー 三塁に長門
そして回って来た打席は涼宮ハルヒ

まさに示し合わせたような状況だった

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 12:47:34.41 ID:pbDyCQEx0

しかしここで異変に気づいた

キョン「ハルヒ…手が震えてるぞ」

ハルヒ「武者震いよ」

キョン「手を握ってみろ」

ハルヒ「……」

キョン「ハルヒ?」

ハルヒ「手に力がはいんないのよ…」

キョン「な⁉」

ハルヒ「大丈夫よ‼少し疲れただけ」

ハルヒ「じゃあ行ってくる、大丈夫絶対打つわよ」

キョン「……まて」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 12:51:01.34 ID:pbDyCQEx0

キョン「オレが打つ」

ハルヒ「は?なに言ってんのよ?そんなの…」

キョン「オレは一応補欠登録されていたはずだ」

ハルヒ「だけど…」

キョン「最後ぐらいカッコつけさせてくれよ」

ハルヒ「………」

ハルヒ「わかったわよ‼その代わり打てなかったら次の不思議探索の時あんたのおごりだからね‼」

キョン「わかってるよ」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 12:58:35.09 ID:pbDyCQEx0

キョン(絶対打ってやるさ)

キョン(こんだけお膳立てされた状況に自分から立ったんだ)

キョン(打たなきゃさ、かっこ悪いだろ?)

ストラーイク

キョン(できれば脇役みたいに目立たない様に生きていたいと思ってるけどさ)

キョン(オレは今主人公になりたくてしょうがないんだ)

ストラーイクツー

キョン(きっとこんなの最後だと思うからさ)

キョン「神様頼むぜ‼」

カキーン

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 13:03:37.68 ID:pbDyCQEx0

あぁ…オレは打てたのか

あれ?走るんだよな?

なんかもうフワフワし過ぎてわかんないね

だって何故だか最高に気分が良いからさ


でもそんな意識を呼び戻す様に
大歓声が耳を貫いた

ホームラン

そんな声が聞こえて
初めに思ったことは

あ、走らなくて良いのか
だった

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 13:13:09.31 ID:pbDyCQEx0

ノロノロとベースを周り戻ってくると
まずはハルヒが飛びついてきて
次にイチローが肩を組んできた
それに続く様にオレに群がる野球部の連中
一歩離れてにやつく古泉
どうしようか迷う朝比奈さんに
微動だにせず、微かに笑みを見せる長門

そうだよな勝ったんだよな

「すみませんインタビューよろしいですか?」

キョン「え?」

「サヨナラホームランを決めて今どんな気持ちですか?」

キョン「そうですね…とりあえずこいつらのせいで首がしまって…」

キョン「ほぼ逝きかけてます…」

ハルヒ「はぁ?あんたもっとかっこ良いこといえないの?ヒーローなのよヒーロー‼」

キョン「知るか‼」

イチロー「ほぼイキかけました…今度使おうかな」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 13:20:45.45 ID:pbDyCQEx0

数日後

何故か甲子園で優勝して暫くは学校中がその話題で持ちきりだった
かくいうオレはその中心であるにも関わらず
なぜだかその実感がわかないままでいた

確かに甲子園で優勝はしたし、サヨナラホームランを打った自覚もある
なのに何故甲子園に出たのかサッパリ
ハルヒ自身にも覚えがないと言うのだからさらになぞは深まるばかりである


キョン「ん?長門そのブックカバーに書いてあるはサインか?イチローってだれのなまえだ?有名人なのか?」

長門「世界で最も偉大な野球選手の名前」


終わり

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/17(金) 13:34:37.70 ID:pbDyCQEx0

いいわけがましいですが一応
SS描くのは初めてです
乗っ取りのため、もしもしから&書きダメ無し
のため、拙い文に誤字脱字
それにくわえて遅筆でした
最後まで呼んでくださったかたいれば
ほんとうにありがとうございました

それと素晴らしいシチュを考えた
>>1さまに敬礼



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