ハルヒ「襲われたいなぁ…」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:レナ「圭一君ってシコシコするの?るの?」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:39:21.56 ID:nrm2hhKD0

ハルヒ「ねぇ、みくるちゃんって痴漢に遭ったことある?」

キョン「おい、不謹慎なこと聞くな」

みくる「ふぇっ!痴漢ですか!!ないですけど…」

ハルヒ「えぇーっ、ないの!?…全く世の中の痴漢どもは何やってんのよ!!こんなに格好の獲物はないって言うのに」

みくる「ひっ…!」

ハルヒ「あたしだったら、いきなり後ろから抱きついて…胸をわしづかみにしちゃうわ!!」ワキワキ

キョン「いつもやってんじゃねえか…」

ハルヒ「有希は?」

長門「ない」

ハルヒ「そうよねー、こんな貧乳襲ってもしょうがないもの」

キョン「お前本当に容赦ねぇな」

長門「…貧乳もちゃんと需要がある…はず…多分…きっと…」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:44:02.37 ID:nrm2hhKD0

ハルヒ「古泉くんは?お尻撫で回されたりしたことない?」

古泉「いえ、僕は男なので…」

ハルヒ「男だからこそよ!ホモとかゲイとか、そういう気のある男は古泉くんのケツを狙ってるに決まってるわ!」

古泉「ほう…僕のお尻はそんなに魅力的なのですか!それは光栄ですね」

キョン「喜んでどうする」

ハルヒ「で、キョンは?誰か襲ったことある?」

キョン「何で俺だけ質問違うんだよ!!」

ハルヒ「いいから答えなさいよ!大丈夫、痴漢歴あっても今まで通りに接してあげるから!」

キョン「全く…あるわけないだろ…」

ハルヒ「はあ!?ないの?あんたも男なら可愛い女の子の一人や二人襲っちゃいなさいよ!」

キョン「お前はそんなに俺を犯罪者にしたいのか…?で、そういうお前はどうなんだ?被害にあったことあるのか?」

ハルヒ「ないから聞いてるんじゃない!ニュースではよくやってるのに、身近な所では全然起きてないなんて…」

キョン「そんなに襲われたいのか?」

ハルヒ「うん!だってすっごく面白そうじゃない!!」パァッ

ハルヒ「はぁ……あたしも襲われたいなぁ…」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:49:35.51 ID:nrm2hhKD0

翌朝 電車内

ガタンゴトン

ハルヒ(はぁ、今日も座れなかったわ……満員電車は本当疲れるわね…)

ハルヒ(それにしても退屈…)

ハルヒ(あーあ、痴漢でも来ないかな…)

………

ガタンゴトン

???「……」ドンッ

ガタンゴトン

???「……」ドンッ

ハルヒ(んっ……なんか、さっきから電車が揺れるたびに腰のあたりに何かがぶつかってるような…)

ガタンゴトン

???「……」ドンッ

ハルヒ(…これは……ナニ!?)

ハルヒ(後ろの奴…あたしにナニを当ててるわ…!!)

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:54:13.02 ID:nrm2hhKD0

教室

ハルヒ「……と、言う訳なのよ」

キョン「おいおい、マジかよ…それで大丈夫だったのか?」

ハルヒ「平気も何も、あの後もひたすら当ててきただけだったもの」

キョン「訴えたりしたのか?」

ハルヒ「やーね、あんなの痴漢に入らないわよ」

ハルヒ「貴重な体験が出来たし、むしろ感謝してるくらいね!」

キョン「お前、本当たくましいよな…」

ハルヒ「残念なのは顔を見れなかったことね」

キョン「顔だけでも分かれば、今後被害が出ないよう対策できるしな」

ハルヒ「あいつのナニ……笑えるほど小さかったのよ…」ププッ

キョン「はい!?」

ハルヒ「あーあ!あんな貧相なモノの持ち主は一体どんな顔だったのか見たかったわー」クスクス

キョン「そういう意味かよ!!」

ハルヒ「それにしても、今度はもっと凄い痴漢に遭ってみたいわね…」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 22:59:38.08 ID:nrm2hhKD0

昼休み 部室

キョン「皆もう知ってると思うが…今朝ハルヒが痴漢に遭った」

みくる「あの…涼宮さんの様子はどうですか?」

キョン「大丈夫ですよ、厄介なことにむしろ喜んでるくらいです」

みくる「涼宮さんらしいですね…ちょっと安心しました」

古泉「機関にも報告が入っています。通学途中の電車内で起こったようですね」

キョン「ああ。ところで、機関はハルヒの監視をしてるんだよな?」

古泉「ええ、今朝も何人かのエージェントが電車内に潜入していました」

キョン「顔を見た奴はいなかったのか?」

古泉「フードを被っていたようで、見えなかったようです」

キョン「そうか」

古泉「それよりも、犯行後に追跡したのですが…」

キョン「捕まえたのか!?」

古泉「…途中で見失ってしまいました」

キョン「そんな…!」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:03:29.85 ID:nrm2hhKD0

古泉「残念ながら事実です…失態ですね」

キョン「あの機関が逃がすとは信じがたいが…」

古泉「我々も驚いています…もしかしたら人間ではなかったのかも知れませんね…」

キョン「人間じゃない?…長門、お前のとこの別の派閥や、敵対勢力だったりするか?」

長門「それはない。天蓋領域にもそのような動きは見られない」

キョン「そうか……朝比奈さん、別の勢力の未来人は?」

みくる「いいえ…今回の事件とは無関係みたいです」

キョン「そうですか…」

古泉「我々の敵対組織の犯行でもありませんでしたし…」

キョン「あと可能性があるとしたら…」

古泉「涼宮さんの願望実現能力が生み出した人物、ですね」

キョン「ああ、十分あり得るな。まぁ昨日あんな話をしてればな…」

長門「また、一般人であっても犯行は可能。涼宮ハルヒの能力があれば」

キョン「そうだな……本当に厄介な力を持ったもんだ…」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:08:36.61 ID:nrm2hhKD0

古泉「犯人が誰であれ、涼宮さんはまだ満足していないようですね」

キョン「ああ、全然堪えてないみたいだからな」

みくる「涼宮さん、あんなに痴漢に遭ってみたいって言ってましたしね…」

古泉「ですから、今後も同じような…いえ、もっと悪い事件が起こることが予想されます」

キョン「だろうな……長門、お前の力で防ぐことは出来ないのか?」

長門「涼宮ハルヒの能力を超えて力を行使することは出来ない」

キョン「そうか……ところで朝比奈さんは、次ハルヒがいつどこで襲われるか知ってるんですか?」

みくる「ごめんなさい、禁則事項としか…」

キョン「まぁそうですよね…」

古泉「機関では今後、涼宮さんの監視・保護を強化するつもりです」

キョン「ああ…任せたぞ」

古泉「ですが、願望実現能力に逆らうことは出来ませんからね…どこまで対処出来るか……」

長門「私も何か分かったら知らせる」

キョン「よろしく頼む……はぁ、俺も何か出来ればいいんだがな…」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:11:41.00 ID:nrm2hhKD0

その日の深夜

ハルヒ「ふんふふーん♪」

ハルヒ(やっぱ深夜のコンビニは楽しいわー!)

ハルヒ(それにしても…こんなに暗くて人気がないと、痴漢でも出そうね…!!)

ヒタヒタ…

ハルヒ(……誰かいる…?)

ガバッ

ハルヒ「…っ!?」

???「……」ギュッ

ハルヒ(抱きつかれた!?)

ハルヒ「…ちょ、ちょっと!!離しなさいよ!!」ジタバタ

ダッ

ハルヒ「あっ!!」

ハルヒ(……逃げられたわ…)

ハルヒ(今のってもしかして……抱きつき魔…?)

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:14:38.64 ID:nrm2hhKD0

キョン宅

キョン「……」zzz

プルルルル

キョン「ん……誰だよ、こんな深夜に…」ピッ

キョン「もしもし…」

古泉『夜分遅くすみません。涼宮さんが抱きつき魔と思われる人物に襲われました』

キョン「なっ!!」

古泉『もっとも、抱きつかれただけで何もされなかったようですが…』

キョン「機関は見張ってたんじゃないのか!?」

古泉『申し訳ありません。こちらが察知した時には既に……何らかの力が働いたとしか思えません』

キョン「ハルヒの力か…」

古泉『恐らくそうでしょう……とりあえず報告をと思い、お電話させて頂きました』

古泉『今後の対策についてはまた明日にでも。それでは失礼します』

ツーツーツー

キョン「くそ…どうすりゃいいんだよ……」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:18:40.87 ID:nrm2hhKD0

翌朝 教室

キョン「ハルヒ!昨日は大丈夫だったか!?」

ハルヒ「ちょっと抱きつかれただけよ…って何でキョンが知ってるの?」

キョン「あーその、何か噂になってたからさ!おまえの家の方で変質者が出たって」

ハルヒ「ふーん。目撃者でもいたのかしら…」

キョン「そ、それにしても、何もされなくて本当によかったな」

ハルヒ「よくないわ!がっかりよ…もっと凄いの期待してたのに」

キョン「お前な…少しは危機感持てよ!」

ハルヒ「何であんたにそんなこと言われなくちゃいけないのよ!」

キョン「何でって……普通こんな連続で狙われたら、さすがに警戒するだろ!」

キョン「ただの痴漢じゃなく、ストーカーかもしれないし…」

ハルヒ「ストーカーだろうが何だろうが、あたしは平気なの!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:22:58.52 ID:nrm2hhKD0

キョン「あのなぁ…それは、今まで被害がたいしたことなかったから言ってられるんだろ?」

キョン「話によると、女性はスカートの中に手を入れられると、怖くて声も出せなくなるらしいし…」

ハルヒ「そ、そこらの女と一緒にしないでよ!!あたしはそんなに弱くないわ!!」

キョン「そんなことで意地張ってどうすんだよ」

ハルヒ「意地なんか張ってない!……むしろ、手でも入れられたらチャンスだと思って捕まえてやるわよ!」

ハルヒ「それで、あんたにぎゃふんと言わせてあげるから!!覚えてなさい!!」

キョン「お、おい」

ハルヒ「明日の朝にでも、また電車で痴漢に遭わないかしら…」

キョン(しまった…これはまずい…!)

キョン「ば、馬鹿なことは考えるな!!」

ハルヒ「あたしは本気なの!!」

キョン「とりあえず、明日の朝は女性専用車両に乗ってだな…」

ハルヒ「嫌よ!絶対捕まえてやるんだからね!!」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:28:03.44 ID:nrm2hhKD0

昼休み 部室

キョン「ハルヒは昨日の朝に引き続き、昨夜も抱きつき魔にやられた」

キョン「そして、明日の朝、またやられるだろう…」

キョン「本当にすまない…俺の責任だ…」

古泉「心配したつもりが裏目に出てしまいましたね…」

みくる「あの、キョンくんが謝ることはないと思います!ただ、その優しさが涼宮さんには上手く伝わらなかっただけで…」

長門「後悔するよりも、今は今後の対策を考えるべき」

古泉「そうですね。事件が起こると分かっているなら、出来る限り手は打っておくべきでしょう」

キョン「ああ……わかった」

長門「犯人について少し分かったことがある」

キョン「本当か!!」

長門「犯人に強力なプロテクトがかかっていた。恐らく、涼宮ハルヒの能力によるもの」

キョン「…なるほどな」

古泉「機関が手を出せなかったのはそのせいでしょうね」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:38:08.50 ID:nrm2hhKD0

キョン「ハルヒは明日の朝の電車でまた痴漢に遭いたいと思ってるようだ」

古泉「そのようですね。機関で車内の警備を強化しますが、恐らく避けることは出来ないでしょうね……」

みくる「あ、キョンくんが一緒に電車に乗るっていうのはどうですか?」

長門「それは推奨しない」

キョン「なぜだ?」

長門「涼宮ハルヒは自分で痴漢を撃退したいと思っている。あなたが直接助けてしまったら、満足できず更に事件が起こることになる」

キョン「ハルヒ自身がなんとかするしかないってことか…」

………

放課後 教室

ハルヒ「キョン!先に部室行ってて!あたしは痴漢撃退法について調べてくるから!」

キョン「やれやれ…」

部室

トントン

みくる「はぁーい」

キョン「こんちはー…って朝比奈さんだけですか?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:46:32.64 ID:nrm2hhKD0

みくる「はい…長門さんには席を外してもらいました」

キョン「?」

みくる「キョンくん…お願いがあるんです」

キョン「何でしょう?」

みくる「これを…涼宮さんに渡して欲しいんです!」サッ

キョン「はい!?何でこんなものを…」

みくる「理由は禁則事項です。でも、どうしてもなんです!その…未来からの指令で…」

キョン「なるほど…それにしても、朝比奈さんが渡すんじゃだめなんですか?」

みくる「キョンくんじゃないとダメなんです」

キョン「はぁ……わかりました、何とかやってみます」

みくる「よかった……じゃあ必ず今日中に渡して下さいね」

キョン「団活後にでも渡すことにします」

みくる「あ、それで渡した後なんですけど…」

キョン「え、まだ何か…?」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/16(月) 23:56:18.94 ID:nrm2hhKD0

団活後 部室

ハルヒ「キョン、いつまで残ってるの?みんな帰っちゃったわよ」

キョン(さて…二人きりになったところであれを渡すとするか…)

キョン「ハルヒ、ちょっと渡したいものがあるんだが…」

ハルヒ「何?早くしてよね」

キョン「それが…」

ハルヒ「もう、さっさとしてよ!」

キョン「これ、なんだが…」サッ

ハルヒ「なっ!!何であんたがこんなもの持ってるのよ!!」

キョン「それは秘密ということで頼む」

ハルヒ「はぁ?」

キョン「それで…」

キョン「明日これを身につけて登校して欲しい!」

ハルヒ「!?…なっ…!!」

ハルヒ「……何で…何で…」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:03:02.64 ID:NVnyEgxx0

>>1です


ハルヒ「何でっ!!あんたがストッキングなんて持ってて…あたしに履いて来いなんて言うのよっ…!?」

キョン「えーと、それはだな…」

キョン(俺だって分んねえよ…)

ハルヒ「正直に言いなさい!」

ハルヒ「内容によっては……履いてあげてもいいわよ…///」

キョン(ああもう!!くそう…そうすれば…)

ハルヒ「早く言いなさいよ!それともあんた、変態なわけ?」

キョン(!?)

キョン(それだ…!!だが、これを言ったら色々終わる気がする…)

キョン(でも、この指令はきっと…)

キョン(ええい、どうにでもなれ!!)

キョン「ハルヒ、実は俺……」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:05:34.70 ID:NVnyEgxx0

キョン「ストッキング破るのが好きなんだ…」

ハルヒ「なっ…!!」

キョン「どう思われたっていい」

キョン「俺はただ、明日お前にこのストッキングを履いて来てもらって、それを破りたいだけなんだ!!」

キョン「頼む…この通りだ…!!」

キョン(あーあ、やっちまった…)

ハルヒ「…ばいいじゃない…」

キョン「?」

ハルヒ「…今やればいいじゃない!!何で明日まで待つ必要があるのよ」

キョン「え?」

ハルヒ「…あたしは…覚悟できたから…///さあ、今すぐやりましょう!!」

キョン「ちょ、ちょっと待て!!えーとだな、今日はそういう気分じゃないんだ!!!」

ハルヒ「は?」

キョン「だ、だから明日な!絶対履いてきてくれよ!!」バタン タッタッタッ…

ハルヒ「もう…何なのよ…」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:07:31.15 ID:NVnyEgxx0

翌朝 車内

ガタンゴトン

ハルヒ(今日も座れなかったわ…)

ハルヒ(それにしても、キョンがあんな趣味を持ってたなんて…///)

サワッ

ハルヒ(!?……もしかして……痴漢!?)

???「……」スッ

ハルヒ(あっ…スカートに手を…)

???「……」モゾモゾ

ハルヒ(やだ…どんどん上の方に…)

ハルヒ(早く…声を出さなきゃ…捕まえなきゃ……あたしなら出来る…はず…)

???「……」サワッ

ハルヒ(あっ…どうしよう…もう、手が……パンツの方まで…来てる…)

ハルヒ(あたし…何されるの…?脱がされるの?触られちゃうの?)

ハルヒ(……早く、声を……叫ばなきゃ……)

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:10:58.93 ID:NVnyEgxx0

ハルヒ「……っ!!」

ハルヒ(……おかしいな……声が、出ない……出ないよ…)

???「……」

ハルヒ(…キョンの、言う通りだ………恐くて…声も、出ない…)

ハルヒ(こんなに……こ……わ…い……なんて……)

ハルヒ(恐い…恐いよ……助けて……キョン……!!)

ハルヒ「……」ビクビク

ハルヒ「……」

ハルヒ(あれ…?)

ハルヒ(もう何も、されてない?)

ハルヒ(何で…?)

ハルヒ(あ……!!)


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:13:49.69 ID:NVnyEgxx0

教室

ハルヒ「…また痴漢遭ったわ」

キョン「なっ…!!大丈夫か!?」

ハルヒ「でも、キョンのおかげで助かった」

キョン「お、俺?」

ハルヒ「あんたが履いてこいって言ったストッキングよ」

ハルヒ「ふふっ……癪だけど、キョンの言ったとおりね…あたし声も出せなかったわ…」

キョン「お前も普通の女の子ってことさ。でも今回のでよく分かっただろ?」

ハルヒ「まぁね。もう痴漢に遭いたいなんてこれっぽっちも思わないわ」

キョン「そうかい。それならよかったよ」

ハルヒ「だって…」

ハルヒ「これからはキョンが襲ってくれるんだもの…///」

キョン「え?」

ハルヒ「さぁ!どっからでも破ってちょうだい!!もう、ストッキングだけじゃなく大事なとこも破っちゃってぇ!!」ドーン

キョン「…やべ…すっかり忘れてた…!!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:18:17.76 ID:NVnyEgxx0

放課後 部室

ハルヒ「もう!!こんなものいらないわ!!」ペッ

キョン「うおっ!脱ぎたてストッキング…!!……生々しい…」

ハルヒ「キョンのバカ!!もう帰る!!」バタン タッタッタッ…

キョン「はぁ…同意の上とはいえ出来るわけないだろ…」

古泉「やれやれ、あなたがなかなか涼宮さんのストッキングを破らないおかげで閉鎖空間が発生してしまいましたよ?」

キョン「正直、悪かったと思っている……」

古泉「…ふふ、これくらい安い代償です。犯人は結局分かりませんでしたが、事件を解決することができましたし」

古泉「あなたには、感謝していますよ…」バタン

みくる「わ、わたしは!やっぱり、嘘はだめだと思います!あれだけ期待させといて…」

キョン「すいません…もっとまともな理由にするべきでしたね…」

キョン「それにしても、そんなにハルヒはストッキングを破って欲しかったんですかね?」

みくる「もうっ…いいですっ」

長門「…鈍感」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:22:06.32 ID:NVnyEgxx0

みくる「ところで…お二人にお願いがあるんです」

キョン「また未来からの指令ですか…?」

みくる「はい、それで今回は長門さんの力が必要なの…」

長門「了解…把握した」

キョン「?」

みくる「これから、3つの時空間座標に一緒に行ってもらいます」

キョン「…まさか…!!」

みくる「……涼宮さんを…その、襲いに行きます…」

キョン「ハルヒを襲ったのは今の俺たちだったのか…!?」

みくる「そうみたいです…わたしもさっき指令を受けて知って、びっくりしました」

キョン「でも、犯人にはハルヒの力によるプロテクトがかかってたんですよね?それがないと無理なんじゃ…」

長門「ここにある」

キョン「へ?」

長門「涼宮ハルヒの履いていたストッキング」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:26:05.69 ID:NVnyEgxx0

キョン「なに!?」

みくる「まさかそれが…」

長門「このストッキングには、涼宮ハルヒの力の一部が備わっている」

長門「それは…涼宮ハルヒによる、あなたに襲われたいという願望」

キョン「俺!?」

長門「この力を使えば、過去の我々や他の誰にも邪魔されず、正体もばれることなく、涼宮ハルヒを襲うことが出来る」

キョン「まさか、こんなからくりだったとはな……」

みくる「そうだったんですか…」

キョン「ん?そういえば、朝比奈さんはこのストッキングをどこで手に入れたんですか?」

みくる「わたしの下駄箱に入ってたんです。指令にも、下駄箱のを使うようにって」

長門「ちなみに、この力は使うとなくなるため、ただのストッキングに戻る」

キョン「なるほどな。やること終わったら過去の朝比奈さんの下駄箱に持ってくってことか」

キョン「やれやれ……どこが最初か分からない、謎のストッキングだな…」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:30:34.70 ID:NVnyEgxx0

キョン「あの…ちなみに実行犯は…」

長門「あなた。あなたが襲わなければ力は働かない」

みくる「キョンくんじゃなきゃ出来ないことですよっ!」

キョン「…誰か代わって欲しい…」

長門「では服を変更する」○×□※△…

キョン「無難なジャージか…フード付いてるから念のため被っておくか」

みくる「キョンくん、涼宮さんを襲った人が自分で安心したんじゃないですか?」

キョン「なっ…!?」

みくる「ふふっ…さ、そろそろ行きましょうか」

長門「襲う時には涼宮ハルヒの証言通りに」

キョン「えーと、最初は……ナニを当てて…」

キョン「あっ……!!」

キョン「……俺、そんなに小さかったかな……」

END

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 00:33:52.11 ID:NVnyEgxx0

読んで下さってありがとうございました
矛盾等あったら申し訳ない…

痴漢は犯罪です(キリッ



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