みくる「キョンくんの首から上がありません」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:カヲル「シンジ君……タバコ、止めようか?」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 03:59:06.38 ID:k9T3Vokp0

 コンコン

キョン「朝比奈さん、いいですか?」

みくる「どーぞー」

 ガチャ

みくる「キョンくんこんにち……うええええっ!」

キョン「どうしました、朝比奈さん?」

みくる「キョ、キョンくんの首から上がありません……!」

キョン「はは。なにをバカな事を言ってるんですか」
キョン「あははは。あのー、お茶をもらえますか?」

みくる「ふえ?は、はいぃ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:02:09.77 ID:k9T3Vokp0

みくる「ど、どうぞ……」

 コトッ

キョン「ありがとうございます」

 ズズズ……

みくる(うう……食道に直接お茶を流し込んでます)

 ガチャ

古泉「やあ遅くなりました」
古泉「涼宮さんは……まだのようですね」

みくる「こ、古泉くんっ」

古泉「何でしょう朝比奈さん?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:05:33.31 ID:k9T3Vokp0

みくる「キョンくんを見てください!」

古泉「何か彼におかしなところでも?」

みくる「首が! 首が無いんですよ!?」

古泉「ほう、確かにありませんね」
古泉「しかし、この状態で彼だと分かるのがすごいですね」
古泉「雰囲気だけで判別がつきます」

みくる「なんでそんなに落ち着いてられるんですかぁ!?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:11:41.34 ID:k9T3Vokp0

キョン「どうしたんですか朝比奈さん?」
キョン「古泉、何か変なことをしたんじゃないだろうな?」

古泉「いえ、朝比奈さんが便秘気味だということで……」
古泉「ちょうど僕が持っていた浣腸を差し上げようと申し出たところなんです」

みくる「そそ、そうです! もう一週間も出てなくって!」

キョン「あー、それは辛いですね。古泉、ちゃんと渡して差し上げろよ」

古泉「ええ。しかし教室に置いてきてますので、朝比奈さん、ついてきてくれますか?」

みくる「ふえ?」

古泉「早めに浣腸して出したほうが健康によろしいかと」

キョン「そうですよ朝比奈さん。便秘で命を失うこともあるんですから」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:18:46.16 ID:k9T3Vokp0

 ガチャ

古泉「よし、とりあえず彼のいないところで話ができますね」

みくる「え? 浣腸は?」

古泉「ガチの便秘だったんですか?」

みくる「はい。実は一ヶ月と一週間、出てません」

古泉「通りで妊婦体型なわけです」

みくる「電車でよく席を譲られるのでラッキーなんですけど」
みくる「女子高校生としては複雑な気分です」

古泉「貴方の排便事情はともかく、問題は彼のことです」

みくる「やはり涼宮さん関係でしょうか?」

古泉「そうですね……頭部が無く、首の断面が見えているのに生きている」
古泉「出血も無し、とくればその結論しかないでしょう」

みくる「一体、どうして……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:22:01.93 ID:k9T3Vokp0

古泉「……まずは彼との会話で情報を引き出しましょう」

みくる「ええっ!? 今のキョンくんには話しかけたりしたくないんですけど!?」

古泉「気持ちは分かりますが、解決できないとずっと首無しのままですよ、彼」
古泉「さりげなく、彼と涼宮さんの間に何かなかったか……」
古泉「何とかうまく聞き出して、元の状態に戻しましょう」

みくる「あうう……が、頑張ります……」

 ガチャ

キョン「あ、朝比奈さん。出ましたか?」

みくる(……どうやって喋ってるのかなぁ……?)
みくる「は、はい、おっきいのが出ました!」

古泉「見せていただきましたが圧巻でしたよ」

キョン「はは。まあ良かった」

古泉「ところで……」
古泉「この鏡を見てください」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:33:10.86 ID:k9T3Vokp0

みくる「古泉君!?」

キョン「なんだ? ……うむ、今日もいい男だ」
キョン「なーんてな」

みくる「あ、ははは……」

キョン「首から上が無いのに、いい男もくそもないですよね」

古泉「ほほう」

みくる「自分で分かっていたんですか!?」

キョン「朝比奈さん、何を言ってるんですか」
キョン「俺は元からずっとこうじゃないですか」

古泉「はあ。すると、産まれたときから、首から上が無い、と」

キョン「今更なにを言ってるんだ、全く」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:40:16.95 ID:k9T3Vokp0

 バタン!

ハルヒ「やっほぅい! みんないるー?」

みくる「す、す、涼宮さん……!」

古泉「長門さん以外は揃っています」

ハルヒ「有希がいないなんて珍しいわね」
ハルヒ「ま、いいわ」
ハルヒ「今日の団活は久しぶりに、キョンの頭探しにするわよ!」

みくる「頭探し!?」

古泉(下手な質問はやめておいたほうがいいですね)
古泉「そうですね。しかし、久しぶりなので頭探しの概要を簡単におさらいしていただけませんでしょうか?」

ハルヒ「もう! 古泉君たら副団長なんだからしっかりしてよ!」

古泉「申し訳ありません」

みくる「あ、あの、わたしもおさらいしてほしいです!」

ハルヒ「あー。みくるちゃんなら仕方ないわね」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:51:27.11 ID:k9T3Vokp0

ハルヒ「知っての通り、キョンは首無しよ!」
ハルヒ「でも、我らSOS団の団員である以上、顔くらい持っているべきだわ!」
ハルヒ「だから、そこいらで適当な首を見つけて、キョンにつけてあげるのよ!」

古泉(おう……)

みくる(未来に帰りたい……)

キョン「別にこのままでもいいんだがな」
キョン「散髪や髭剃り、顔を洗う必要がないんだから」

ハルヒ「だからあんたはダメキョンなのよ」

キョン「なんだと?」

ハルヒ「今時、首から上が無い高校生なんていないわよ?」
ハルヒ「谷口ですら中一の夏に、あのキモ顔を手に入れたんだし」
ハルヒ「あんたにはSOS団の名誉にかけて、古泉君レベルの頭部を乗っけさせるわ!」

キョン「やれやれ。俺の意思は無視かよ」

古泉(ふむ……)

みくる(うんこ出ないかなぁ……)

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:58:43.32 ID:k9T3Vokp0

ハルヒ「で、とりあえず……」

 ゴソゴソ ドン!

ハルヒ「岡部の頭、持ってきたんだけど、どうよ?」

みくる「ギャアアアアッ」

古泉「むむ……血まみれの男性教諭の頭部……」

キョン「あのなあ。却下だ却下」

ハルヒ「何でよ?」

キョン「だってそれ、おっさんだろ。嫌だぞ、この若さで中年顔は」

ハルヒ「ま、そういうと思ったけどね」
ハルヒ「みくるちゃん、これ捨てといて」

 ポイ

みくる「わっ! な、投げないで下さい!」

 わたわた ドスン! ゴロゴロ……

古泉(ちょっとしたスプラッタですよ……)

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 05:09:52.69 ID:k9T3Vokp0

ハルヒ「よし! じゃ、本格的に頭部を捜すわよ!」
ハルヒ「とりあえず、場所は校内限定ね!」
ハルヒ「良さそうなのがあったら、片っ端から入手すること! 分かった?」

古泉「あの、入手とはどうやってするものでしたでしょうか」

ハルヒ「……はあ。古泉君」

みくる「ああああのあの、わたしも忘れてしまいましたあ!」

ハルヒ「何で忘れるかなー。常識でしょ?」

古泉(あなたに)

みくる(常識を語られたくはありません!)

ハルヒ「はいこれ」

みくる「これって……」

古泉「出刃包丁、ノコギリ、カッターナイフ……」

ハルヒ「それで切り落とせばいいだけのことよ!」

キョン「本来は相手の了承を得るもんなんだがな」
キョン「まあ、首をくれって言われて、はいどうぞと言う奴もそうそういないからなぁ」

みくる(うんこしたいうんこしたい)

古泉(ノコギリが一番、使いやすそうですね)

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 05:28:11.26 ID:k9T3Vokp0

キョン「じゃ、俺は岡部に首を返しに行ってくるから」

ハルヒ「あんた、自分の首をみんなに探させておいて私用なんていい度胸ね!」

キョン「というか、急がないと岡部が死ぬぞ? お前の事だ、後処理もしてないんだろう」

ハルヒ「うっ……し、仕方がないわね!」

古泉「あのう……たびたびすみません。後処理とはなんだったんでしょうか?」

みくる「あっあっあっ、わたしが、忘れてしまって、あのっ」

ハルヒ「もう! えーっと……どうするんだっけ?」

キョン「お前も忘れてるんじゃないか。仕方ない、俺が言おう」
キョン「俺みたいに生まれた時から頭部が無い奴はそのままでも生きていけるが」
キョン「首ありの奴が、突然首を取られると適応障害を起こす」
キョン「だから、断面に適量のアンモニア、まあ普通は小便でいいんだが、それを塗ればいいんだ」

古泉(蜂に刺された時の民間治療ですかっ)

みくる(良かった、おしっこなら大量に出ます)

ハルヒ「それじゃ、全員、レッツラゴー!」

 ガチャ ドタドタドタ……

ハルヒ「あ、ファッショングー、スタイルグー、あなたはグー、わたしもグー、今夜はコンパでダンシングー、友達コンパをセッティングー」
ハルヒ「あー、私は浮いてるキャスティングー、あーグッググーグググーググー、グーグーグーグーグーグーグーグーグー……コォー!」
ハルヒ「……あ、誰もいない?」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 05:42:16.25 ID:k9T3Vokp0

古泉(さて……どうしますか)
古泉(彼ではありませんが、やれやれですね全く)

鶴屋「やあ! 古泉君じゃないかいっ!」

古泉「おや鶴屋さん」

鶴屋「手にノコギリなんて持って、探し物かいっ?」

古泉「実は……(―イモトって結構可愛いよね―)、ということでして」

鶴屋「ほうほうっ! ならこの鶴屋さんが人肌脱ごうじゃないかっ!」
鶴屋「ちょうどこの顔にも飽きてきたところだしねっ! あたしは家に何種類もストックがあるからさっ」
鶴屋「キョン君にあげてもいいにょろっ!」
鶴屋「ほら、早く首を落としてっ!」

古泉「えっ」
古泉「なにそれ助かります」
古泉「では失礼して」

 ギーコ…… ギーコ…… ギーコ…… ギーコ…… ギーコ…… ギーコ……
 ゴキッ プチプチッ ゴロリ ドロリ……

古泉「ふう。なかなか疲れますね」
古泉「後処理で小便を断面にかけるんでしたね」

 ジョロロロロロロロ

古泉「むっふ。なんだか変態みたいですね」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 05:58:23.95 ID:k9T3Vokp0

みくる「ええと、ええと」

朝倉「あら朝比奈さん。カッターナイフなんか持ってどうしたの?」

みくる(誰……?)

朝倉「あ、十円落ちてる」ヒョイ

みくる(あっ、チャンスだ)
みくる「えいっ」

 サクッ

朝倉「な……! 朝比奈さん……!?」

みくる「えいっ、えいっ!」

 サクッ サクッ

朝倉「んがっ! んぎゃっ!」
朝倉「っていい加減にして! 怒るわよ!」

みくる「ひぃいいいっっっ!」

 ジョロロロロロロロ……

朝倉「あ……漏らした」

みくる「うえええええええええええええ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 06:10:25.19 ID:k9T3Vokp0

朝倉「……廊下は拭いたし、濡れたスカートも乾かした」
朝倉「貴女はどうも下がゆるそうだからオムツつけさせてもらったわよ」

みくる「何から何まですみません……」

朝倉「で? 何であんな事をしたの?」

みくる「実は……(―キュアマリンマジプリティ―)、という訳で……」

朝倉「ふーん。有機生命体の考えることは良く分からないけど」
朝倉「私の首でよければあげるわよ」

みくる「ほ、ほんとですかぁ!」

朝倉「ま、キョン君に貸し一つね」

みくる(この人、キョン君を知ってるんだ……)

 ゴキゴキ メキ メキョ プチッ

朝倉「はい、どうぞ」

みくる「ありがとうございますぅ。あ、後処理しないと」

 ショワショワショワショワショワ……

朝倉「普通にオムツの中に放尿してどうするの」

みくる「ほえ?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 06:20:34.23 ID:k9T3Vokp0

 トテトテ

みくる「これでキョン君に頭部をつけてあげられます」

古泉「おや朝比奈さん」

みくる「ギャァア! 鶴屋さんの生首ぃ!」

古泉「あ、ちゃんと了解を得て頂いて来たので大丈夫ですよ」

みくる「あー、なら安心ですねぇ」

古泉「その首は?」

みくる「知らない人ですけど、親切にもくれたんですよー」

古泉「ぬっふ、良かったですね」

みくる「はいぃ」

 ガチャ

古泉「どうも。首を入手してきました」

みくる「血も滴るもぎたてフレッシュ! です!」

長門「……」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 06:28:54.09 ID:k9T3Vokp0

長門「いやあ、古泉、朝比奈さん。手間をかけさせてしまいましたね」

みくる「え? 長門さん?」

古泉「いえ……身体を良く見てください。彼ですよ」

長門→キョン「長門の奴が、自分の首をくれるというのでありがたく貰ったんだ」

古泉「では長門さんは今?」

キョン「ああ、首無しだ」
キョン「だから、その首のどちらかを、長門にあげてくれると助かるんだが」

みくる「分かりました」

 ガチャ

ハルヒ「……」

古泉「ああ、涼宮さん。彼の首は、もう……」

ハルヒ→長門「私の名前は長門有希。彼女から頭部を譲ってもらった」

キョン「なんと」

長門「涼宮ハルヒの了承は得られなかったので、無理やり捻じり切ってきた」

キョン「おい」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 06:37:32.25 ID:k9T3Vokp0

長門「大丈夫。小便を全身にまんべんなく浴びせておいた」

みくる「なら安心ですねぇ」

古泉「しかし、今の涼宮さんは首無しですか」

キョン「ああ。ただのうざい首無しだ」

 ガチャ

岡部「言いたい放題言ってくれるじゃない!?」

古泉「あなたは!」

みくる「ヒギャァアア! 女子高生の身体に中年男性の顔面!」

 モリモリモリモリモリモリモリモリモリッ!

みくる「あっ、うんこ出ました! オムツしてて良かったです!」

岡部→ハルヒ「やったわね! みくるちゃん!」

キョン「いやあ、良かった」

長門「祝福する」

古泉「一時はどうなることかと思いましたよ」

全員「あっはっはっはっ!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 06:50:26.33 ID:k9T3Vokp0

この後、古泉は鶴屋さんの頭部を。
朝比奈さんは太い眉毛の女子の頭部を、それぞれの頭部と付け替えた。

キョンの頭部→長門

ハルヒの頭部→岡部

古泉の頭部→鶴屋

みくるの頭部→眉毛

長門の頭部→ハルヒ

こうして俺たちは、全てが収まるところに収まり、事なきを得たのだった。

え? 俺の本来の頭部はどうなったかって?

長門の調べでは、一時的に力を増した佐々木が、世界を改変し、持ちさったらしい。
その証拠に、少し後に佐々木に会ったんだが、その顔は俺の顔だった。

佐々木の頭部→キョン

まあ、今ではすっかり頭部の交換も世間一般に広まり、平和な世の中になったと言える。
そうそう。
俺とハルヒは付き合うことになった。
しかし、キスする相手が元岡部の顔だというのは正直、辛い。
また誰かの顔と交換してもらえと俺は言ってるんだが、ハルヒは何故か岡部の頭部が気に入っているらしい。
まったく、やれやれだ。

end

57 名前:南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY [sage] 投稿日:2010/06/07(月) 06:57:13.96 ID:k9T3Vokp0

 何がしたかったんだろ……何を……寝たほうがいいなこれは……
 >>47さんも寝たほうがいいですよ……全てはそれで解決しますよ……
 では皆さん、おやすみなさIDがUFO……IDがUFO……?
 プリキュア(録画)見てから寝よう……
 

60 名前:南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY [sage] 投稿日:2010/06/07(月) 06:59:12.82 ID:k9T3Vokp0

 無理ですよ……
 IDがUFOなんですよ?
 そんなの・・・…かないっこないじゃありませんか……ねえ?



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