キョン「ハルたん今日も可愛いな」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:23:00.53 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「!!!?」

古泉「なっ・・・」

朝比奈「ひぇ・・・!!」

長門「・・・」

キョン「ん?どうしたハルたん?」

ハルヒ「あ、あんた頭にウジかなにか湧いたの!?」

キョン「何言ってるんだよハルたん!当たり前のことをいっただけだろ!」

ハルヒ「なぁぁぁぁ!!」カァァ

古泉「どうしてこうなった・・・」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:24:53.92 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「キョン!あんたいったいどういうつもり!?」

キョン「どういうつもりって・・・何が?」

ハルヒ「な、何がって・・・その、ハルたんって何よ!」

キョン「ハルたんはハルたんだろ」

ハルヒ「その言い方やめなさい!」

キョン「なんだよ、可愛いのに」

ハルヒ「〜〜〜〜!!!」

朝比奈「こ、古泉君、いったい何が起きたんですか?」

古泉「僕にもさっぱり・・・」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:26:47.58 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「あんた私をバカにしてるの!?」

キョン「何を言ってるんだ!愛でているだけだろ!」

ハルヒ「め、愛でて・・・」

朝比奈「うろたえる涼宮さんかわいー」

古泉「いや朝比奈さん、それどころじゃ無いと思うのですが」

ハルヒ「〜〜〜もういい!!今日は解散!!」バン!

キョン「待てよハルたん」

ハルヒ「来るなアホ!!」タッタッタッ・・・

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:28:56.45 ID:oBXA6tQl0

古泉「・・・どういうつもりですか?」

キョン「お前まで何を言ってるんだ」

古泉「先ほどから歯の浮くようなセリフばかりですよ?」

キョン「いつも通りに話していただけだが?」

朝比奈「キョンくん・・・」

キョン「何でしょう朝比奈さん」

朝比奈「どうして涼m・・・ハルたんって呼ぶんですか?」

キョン「そりゃ、ハルたんが可愛いからですよ」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:31:55.23 ID:oBXA6tQl0

古泉「・・・長門さん」

長門「これは涼宮ハルヒの願望」

古泉「涼宮さんすごくいやがってましたけど?」

長門「そう、これは想定外」

古泉「といいますと?」

長門「涼宮ハルヒはもう少し彼の気を引きたいと思い、彼が自分自身に好意を寄せるよう改変をした」

長門「しかし、彼への影響は思った以上に大きく、結果涼宮ハルヒも予想し得ない効果が現れた」

古泉「なるほど・・・しかし、彼が涼宮さんの改変に影響するなんて珍しいですね」

長門「それが、今回の騒動が大きくなった要因」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:36:55.28 ID:oBXA6tQl0

長門「彼は今まで涼宮ハルヒの力の影響を受けなかった」

長門「それは彼が涼宮ハルヒの力に対する鍵だったから」

長門「でも、いくら固い鉄でも何度も叩けば曲がる」

長門「彼の鍵としての存在にも影響が出始め、今回の改変により耐えきれなくなり、影響を受けてしまったと思われる」

古泉「その影響を、かなり過剰に受け止めてしまったというわけですか」

長門「そう・・・」ぜぇぜぇ

古泉「・・・長い説明をありがとうございます」

古泉「しかし、あれだけ涼宮さんが拒否をすれば、元に戻るのでは?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:41:13.22 ID:oBXA6tQl0

長門「それは難しい」

古泉「なぜ?」

長門「それは、涼宮ハルヒがだんだんと今の彼の状態を受け止めてきているから」

古泉「つまり、今の彼を気に入ってしまったと?」

長門「そうなる」

古泉「・・・僕は今の彼のままは嫌ですよ」

長門「私も」

古泉「正直、違和感がありすぎて、こちらも反応に困ります」

長門「私にも『たん』を付けるべき」

古泉「長門さん?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:45:16.97 ID:oBXA6tQl0

キョン「さて、ハルたん帰ったし、俺らも帰るか」

古泉「そ、そうですね」

朝比奈「私着替えますので、先に行っててくださぁい」

古泉「分かりました、お先に失礼します」

キョン「・・・」ピッピッポッ

古泉「(メールかな?)」

キョン「今・か・ら・帰・る・よ・、・ハ・ル・た・ん・・・っと」

古泉「(うぜぇぇぇぇ!!)」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:48:17.23 ID:oBXA6tQl0

ピリリリリ・・・

キョン「もしもし」

ハルヒ『いちいちメールしてくるなバカキョン!!』

キョン「だってハルたんの声が聞きたかったから」

ハルヒ『はぁ!?なななな・・・』

キョン「それじゃあ、また後でメールする」

ハルヒ『まっまちなさい!キョn』ピッ

古泉「・・・よかったのですか?」

キョン「あぁ、楽しみは後にとって置いた方がいいだろう?」

古泉「は、はぁ・・・」

古泉「(助けて、怖い)」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:50:59.74 ID:oBXA6tQl0

長門「・・・」クイクイ

キョン「ん?どうした長門?」

長門「私にも『たん』を付けて欲しい」

古泉「な!本当に言うなんて!!」

キョン「ま、まて長門!何急に言い出すんだ!」

古泉「そうですよ長門さん・・・」

キョン「そんな恥ずかしいことを俺に言わせる気か!?」

古泉「そうですよ恥ず・・・ええ!!?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:54:37.11 ID:oBXA6tQl0

古泉「ハルたんは恥ずかしく無いのに長門さんに『たん』は恥ずかしいってどういうことですか!?」

キョン「古泉てめぇ!俺のハルたんに『ハルたん』って言うな!!」

古泉「えええ!!?」

長門「落ち着いて・・・」

キョン「うるせぇ!!」ブン!

古泉「言ったの僕じゃないでげぶふァ!!」ボグシャァ

キョン「二度と俺のハルたんの悪口を言うな!」

古泉「悪口じゃな・・・いえなんでもないでごめんなさい」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 17:58:03.61 ID:oBXA6tQl0

古泉「やれやれひどい目に遭いました」

長門「どんまい」

朝比奈「大丈夫ですか古泉君?」

古泉「長門さんがヘンなこと言うからですよ」

長門「違う、コレは作戦」

古泉「作戦?」

長門「私や朝比奈みくるにも『たん』付けをしてもらう」

長門「それにより涼宮ハルヒは私たちに嫉妬し、『たん』付けをやめるように指示する」

長門「そうすると改変も正常に戻るという計算」

古泉「なるほど、そういうことでしたか」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:01:42.64 ID:oBXA6tQl0

朝比奈「うまくいくんですか?」

古泉「まず彼が『たん』付けを恥ずかしがっている限り難しいかと」

長門「ぬかりはない」

古泉「なんと」

長門「私たちがまず『たん』付けをすればいい」

朝比奈「・・・え?」

古泉「そんな・・・」

長門「成功率はこれで上昇すると思われる」

長門「それじゃ、私はここで・・・さようなら、朝比奈みくるたん、古泉一樹たん」

朝比奈・古泉「もう使ってる!?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:08:47.70 ID:oBXA6tQl0

−翌日−

ハルヒ「(何なのよ昨日のキョンは!)」

ハルヒ「(いきなり『今から帰るよ』なんてメールよこして!)」

ハルヒ「(しかもその後『何してるの?』とか『可愛いよ』なんてメールしてきて!)」

ハルヒ「(・・・恋人同士のメールってこんな感じなのかしら・・・?)」

ハルヒ「(まぁいきなりあんな感じになったのはビックリしたけど、あれくらい話しかけてくれればいいかな?)」

ガラガラッ

キョン「おはよう、ハルたん!」

ハルヒ「やっぱダメだ」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:11:07.30 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「あんたいきなり教室入ってきて何言うのよ!」

キョン「朝の挨拶だ。するのは当然だろ」

ハルヒ「挨拶じゃないわよ!き、気軽に『ハルたん』なんか言うんじゃないわよ!」

キョン「なんだ、俺とお前の仲だろ?」

ハルヒ「いつからそんな仲になったのよ!!」

谷口「お、おいキョンどうしたんだ?」

国木田「さぁ・・・罰ゲームかな?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:24:26.23 ID:oBXA6tQl0

バン!!

ハルヒ「ああもう!!何なのよキョンは!!」

朝比奈「ひぇ!!」

ハルヒ「授業中もメールしてくるわ昼休みは一緒に弁当食べようとか、何なのよ!」

朝比奈「(まだ続いてたんだ)」

朝比奈「それで、一緒にお弁当食べたんですか?」

ハルヒ「教室でいつまでも、は、ハルたんとか言うから引っ張り出したわよ!」

朝比奈「そうですかぁ」

ハルヒ「・・・なによみくるちゃん、うれしそうな顔して」

朝比奈「へ?」

ハルヒ「私がどんな苦労してるか知らないでぇぇぇ!!」

朝比奈「ひぇぇぇぇ!!」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:30:27.94 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「全く、キョンはどこまで私をバカにするのよ!」

朝比奈「でも涼宮さん、うれしいんじゃないですか?」

ハルヒ「どこがよ!」

朝比奈「だって、キョンくんが長門さんや私と話しているとき、涼宮さん寂しそうな顔するんですよ」

ハルヒ「!!」

朝比奈「ふふ、見てるところは見てるんですよ?」

ハルヒ「み、みくるちゃんまで私をこけにするのね・・」

朝比奈「そ、そういう意味じゃないんですよ!?」

コンコン

キョン『入っても大丈夫ですか?』

ハルヒ「キョン!?」

キョン『その声は、ハルたん!!」ガラッ

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 18:32:03.94 ID:oBXA6tQl0

ご飯食べてきます

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 19:26:17.31 ID:oBXA6tQl0

ただいま。鮫の唐揚げおいしかったです。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 19:39:14.42 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「げ!キョン!」

キョン「HR終わったとたんすぐに出て行くなんてひどいじゃないか!」

朝比奈「(あれ、キョン君キャラ変わってる?)」

ハルヒ「四六時中ハルたんハルたんうるさいからよ!」

キョン「じゃあどうしたらいいんだ!」

ハルヒ「黙ってればいいのよ!!」

キョン「そうか・・・」

朝比奈「(すごい・・・キョン君の本気へこみ初めて見た)」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 19:47:08.64 ID:oBXA6tQl0

古泉「失礼します」ガラガラ

キョン「古泉!ハルたんひどいんだぞ!」

ハルヒ「ハルたん言うなっつーの!」

古泉「ははは・・・」

古泉「(もうやだこんな世界)」

ハルヒ「あーもううるさいわね!解散!!」

キョン「まだ団活始まったばかりだろ!」

ハルヒ「あんたがうるさいからよ!」

キョン「好きな人の名前を言って何が悪い!!」

ハルヒ「す!?」

古泉「(言ったァァァァ!!)」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 19:51:07.03 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「・・・!」ぱくぱく

キョン「どうしたハルたん?」

ハルヒ「ば・・・バカー!!」タッタッタッ

キョン「ハルたーん!」

古泉「あなたも思いきった告白をしますね」

キョン「告白?何のことだ?」

朝比奈「涼宮さんに好きって言ったじゃないですか」

キョン「好きな物に好きということのどこが告白なんです?」

古泉「(あー)」

朝比奈「(もうそういう思考になってるのね)」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 19:57:53.93 ID:oBXA6tQl0

-土曜日-

古泉「不思議探索、するんですね」

朝比奈「でもキョン君には声かけてないですよね?」

長門「でも彼は来ると思われる」

古泉「なぜです?」

長門「涼宮ハルヒが本当に彼を嫌いなら、集合時間が過ぎた今も待つ必要がない」

古泉「なるほど」

ハルヒ「・・・」

朝比奈「でも、10分過ぎていますよ?」

古泉「さすがに遅いですね。忘れているのでしょうか」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:03:19.46 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「・・・いつもの喫茶店行きましょう」

古泉「彼を待たないのですか?」

ハルヒ「あ、あんなうるさい奴、来なくていいのよ!」

長門「集合時間は過ぎている。なぜ待つ?」

朝比奈「な、長門さん・・・!」

ハルヒ「!!」ドキッ

ハルヒ「そ、そうなの?時計見てないからわからなかったわ!」

古泉「では、行きましょうか」

長門「今日は誰がおごる?」

ハルヒ「あ・・・あたしがおごるわ!」

長門「太っ腹」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:05:53.89 ID:oBXA6tQl0

カランカラン

店員1「いらっしゃいませ。何名様でしょうか」

ハルヒ「4人よ」

店員1「はい、かしこまr」

店員2「あの、涼宮様ですか?」

ハルヒ「へ?」

店員2「お待ちしておりました。席をご用意しております」

ハルヒ「??」

古泉「予約していたのですか?」

ハルヒ「い、いや、してないけど・・・」

朝比奈「ふぇ?」

店員2「こちらです」

キョン「や、ハルたん」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:09:51.00 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「なんであんたがここにいるのよ!」

キョン「ハルたんの為に席を用意したんだ」

古泉「どうして・・・」

キョン「馬鹿野郎!」ドン!

古泉「!!」

キョン「席が混んでて座れなかったらどうするんだ!!」

古泉「そ、それは・・・」

ハルヒ「そこまでしなくたって・・・」

キョン「ほらハルたん、座れよ」ポンポン

朝比奈「・・・せ、せっかく席を予約してくださったんですから、みなさん座りましょうか?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:13:39.04 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「・・・」

キョン「ほら、好きなもの頼めよ」

ハルヒ「いらない!」

キョン「安心しろ、俺のおごりだから」

ハルヒ「いらないったらいらない!」

古泉「(荒れてますね)」

キョン「おいおい・・・可愛い顔が台無しだぞ」

ハルヒ「!!」ボンッ

朝比奈「(こんな大胆な発言するキョン君、キョン君じゃない・・・)」

長門「キムチチゲうまー」もぐもぐ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:16:16.08 ID:oBXA6tQl0

キョン「じゃあ、班分けするか」

ハルヒ「あんたが仕切るな!」

キョン「大丈夫、俺とハルたんのコンビは決定だ」

ハルヒ「それじゃくじ引きする必要ないでしょ!」

長門「(漫才・・・?)」

古泉「ま、まぁ・・・一応くじ引きが恒例なわけですし」

キョン「古泉・・・俺とハルたんの仲を引き裂く気か・・・?」

ハルヒ「元々あたしとあんたはそんな仲じゃないでしょ!!」

朝比奈「(なんかもう疲れました・・・)」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:18:56.31 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「せーの!」バッ

古泉「おや、僕と涼宮さんがペアですね」

キョン「古泉、俺のハルたんに手を出したら○す」

ハルヒ「誰があんたの物よ」

古泉「ご安心ください、いやマジで」

朝比奈「それじゃキョンくん、行きましょうか」

ハルヒ「キョン、みくるちゃんや有希に手出したらわかってるでしょうね」

キョン「安心しろ!俺はハルたん一筋だ!」

ハルヒ「だろうと思ったけど・・・大声で言うなバカ!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:22:52.81 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「全く、何なのよキョンは!」

古泉「ここ最近様子が変ですからね」

ハルヒ「人前で平気で「たん」付けるし、迷惑よ!」

古泉「あんなにオープンな彼は、彼らしくないですね」

ハルヒ「そうね。キョンはもっと、むすーっとしてて、いつもけだるそうにしているのがキョンらしいわね」

古泉「ふふっ」

ハルヒ「何?」

古泉「いえ、涼宮さんは良く彼を見ているようで」

ハルヒ「!!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:28:50.37 ID:oBXA6tQl0

古泉「彼は涼宮さんに好意を寄せているようですが、涼宮さんは答えないのですか?」

ハルヒ「・・・あ、あんな風に堂々と言われたって・・・」

古泉「確かに、SOS団は恋愛禁止ですからね」

ハルヒ「そうよ!SOS団は恋愛禁止よ!だからあいつが何言ったってあたしは返事しないわ!」

古泉「そうですか。では掟を破ろうとしている彼を、退団させますか?」

ハルヒ「え?」

古泉「このままでは涼宮さん、いえ我々にも迷惑がかかるようになるでしょう」

ハルヒ「そ、それは・・・」

古泉「それが、涼宮さんのためでもあります」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:35:44.12 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「だ、ダメよ」

古泉「なぜです?」

ハルヒ「いくらしつこいからと言って、キョンを退団だなんて・・・」

古泉「このままではさらに深刻化していきますよ?」

古泉「そうなる前に、涼宮さんの口からおっしゃった方が・・・」

ハルヒ「ダメ!!キョンはSOS団に居なくちゃダメ!!」

ハルヒ「あんな鈍感で無気力でダメダメなキョンだけど、キョンはキョンよ!」

ハルヒ「キョンがいなくちゃSOS団じゃないわ!」

古泉「(やれやれ、ようやく本心がでましたね)」

古泉「では、どうするのですか?彼を」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:39:17.14 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「・・・わかったわ、私がちゃんとしなきゃいけないわ」

ハルヒ「古泉君、ごめん!」

古泉「健闘を祈ります」

・・・・・・・・・

キョン「あぁ、ハルたん・・・」

朝比奈「げ、元気出してくださぁい」

長門「私たちがいる」

キョン「朝比奈さん・・・長門・・・」

キョン「そうですね。いつまでもめげていてはダメですよね」

長門「・・・提案がある」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:45:15.79 ID:oBXA6tQl0

キョン「提案?」

長門「私たちを涼宮ハルヒのように『たん』付けで呼ぶこと」

朝比奈「な、長門さん?」

長門「そうすれば少しでも寂しさは紛れると思う」

キョン「し、しかしだな・・・」

朝比奈「わ、私もその方がいいかと思います!」

キョン「朝比奈さんまで!?」

キョン「・・・わ、わかりましたよ・・・」

長門「じゃあ、呼んでみて」

キョン「な、長門・・・たん・・・」

長門「違う、下の方」

キョン「有希、たん・・・」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:48:56.47 ID:oBXA6tQl0

朝比奈「わ、私も!」

キョン「あs・・・み、みくるたん・・・」

朝比奈「///」

長門「今日一日それで過ごすべき」

キョン「まるで罰ゲームだな・・・」

朝比奈「(気のせいか、いつもどおりのキョン君に戻りつつあるような・・・)」

長門「(作戦成功)」キュピーン

キョン「なるべき人がいないところを行きたいものだ・・・」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:54:15.84 ID:oBXA6tQl0

長門「公園へ行きたい」

キョン「公園?」

朝比奈「そうですね、今日は天気がいいからいいかもしれませんね」

キョン「こ、公園って人がいるじゃないですか」

長門「だから行く」スタスタ

キョン「お、おい待て長門!」

長門「違う」

キョン「え?あ・・・待て有希たん」

長門「何?」

キョン「公園は人がいるからやめよう、な!」

朝比奈「不思議がいっぱいありそうですねぇ」スタスタ

キョン「Noooooo!!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 20:57:23.63 ID:oBXA6tQl0

長門「人が居る」

朝比奈「そうですねぇ」

キョン「待って・・・二人とも・・・」

朝比奈「キョン君、名前で呼んでくれなきゃわかりません♪」

キョン「みくるたん、有希たん待って・・・」

人1「(『たん』だってよ・・・)」

人2「(恥ずかしwwww)」

人3「(『たん』とかねーよwwww2次元だけにしろよwwww)」

キョン「・・・」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 21:00:28.45 ID:oBXA6tQl0

キョン「なんて羞恥プレイなんだ・・・」

朝比奈「でもキョン君、呼ばれるこっちも恥ずかしいんですよ?」

キョン「ではなぜ付けさせるんですか!?」

朝比奈「それは・・・」

長門「ヤキモチ」

キョン「有希たん?」

長門「あなたはこの間から涼宮ハルヒにばかり接している」

長門「私たちは5人でSOS団。一人だけに好意を寄せていれば私たちはつまらない」

長門「もっと私たちと仲良くなるべき」

キョン「だからって、なぜ『たん』なんだ?」

長門「仲良くなるには愛称で呼び合うのが適切と判断」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 21:08:36.65 ID:oBXA6tQl0

キョン「そうか、俺のせいでゆk・・・長門達に迷惑をかけていたのか」

朝比奈「いつも通り、みんなで仲良くしましょうよ」

長門「その通り」

キョン「はは、なんか、申し訳ないです」

朝比奈「いいんですよ」

キョン「俺、あそこの自販機でジュース買ってきます!」タッタッタッ

長門「コーラで」

朝比奈「・・・長門さん」

長門「何」

朝比奈「最初と作戦の内容変わってません?」

長門「作戦は常に変わる物。臨機応変が大事」

朝比奈「(この人本当に宇宙人なのかな?)」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 21:14:10.53 ID:oBXA6tQl0

ハルヒ「キョン!」

キョン「!!ど、どうしてここに!?」

ハルヒ「探し回ったわよ!」

キョン「古泉は?」

ハルヒ「古泉君はあと!先にあんたに言うことがあるわ!」

キョン「・・・俺もお前に言うことがある」

ハルヒ「(あら?)」

キョン「・・・すまん!!」バッ

ハルヒ「!」

キョン「お前には迷惑をかけていたみたいだ」

ハルヒ「キョン・・・」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 21:22:31.54 ID:oBXA6tQl0

朝比奈「古泉君!」

古泉「どうやらうまくいったようです」

長門「こっちも」

古泉「いやいや、どうなることかと思いましたが」

長門「両者とも考えを改めなければ、この改変は直せなかった」

朝比奈「『いつも通りがいい』と思わせるのが大変でしたぁ」

古泉「しかし、これで『いつも通り』になるでしょう」

長門「・・・」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 21:30:59.57 ID:oBXA6tQl0

-後日-

ハルヒ「何かおもしろいことないかしら」

キョン「そうそうないだろ、そんなこと」

古泉「ふふっ」

キョン「なんだ古泉気持ち悪いぞ。王手」

古泉「これは手厳しい」

朝比奈「お茶がはいりましたぁ」

ハルヒ「ありがとうみくるちゃん!」

長門「私にも」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 21:36:02.54 ID:oBXA6tQl0

キョン「そうだ、みんなで今日はトランプをやらないか」

ハルヒ「いいわねぇ。あんたにしてはいいアイデアじゃない」

キョン「あんたにしてはは余計だ」

ハルヒ「ふふん、くだらないことばかり考えているかと思ってたけど」

キョン「ゲームに参加しないのなら向こうへ行っててくれ」

ハルヒ「冗談よ冗談!さ、やりましょ!」

古泉「(普段の涼宮さんなら怒っていたでしょうけど、あれ以来変わりましたね)」

キョン「ほら、お前の番だ」

ハルヒ「んー・・・コレ!あ!ジョーカーじゃない!!」

キョン「助かったぜ」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 21:38:34.86 ID:oBXA6tQl0

長門「・・・あがり」パサツ

キョン「ビリはハルヒだな」

ハルヒ「・・・あたしが負けるなんて・・・!」

キョン「残念だったな」

ハルヒ「キョンがあんな手使わなきゃ!!」

キョン「俺は別に視線をそらしただけだぜ?それより、罰ゲームな」

ハルヒ「何よ!聞いてないわよ!」

キョン「一抜けした俺が決めよう。そうだな・・・」

キョン「明日一日中、SOS団の全員の名前に『たん』付けだな!」

-完-

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/29(土) 21:52:03.65 ID:oBXA6tQl0

明日も田植えなので失礼します。

長時間ありがとうございました。



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