長門「ニキビは潰した方が早く治る」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:30:04.86 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「え? ほんとなの、有希?」

長門「事実」

長門「ニキビは黒くなる前、つまり悪性の腫瘍に変化する前に潰すべき」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:31:37.65 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「嘘じゃないわよね?」

長門「私が貴女に嘘をつく必要性は無い」

長門「涼宮ハルヒ、貴女は今晩にでも悩みを解決すべき」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:32:37.70 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「う〜ん……わかったわ」

ハルヒ「それじゃあ、今日お風呂から出た後で試してみるわね」

長門「是非そうすべき」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:33:42.84 ID:Fl83dzKC0

長門「第一作戦は完了した」

長門「後は結果が出るのを待つ」

キョン「……」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:35:09.05 ID:Fl83dzKC0

キョン「おい長門……今の話って本当なのか?」

長門「確実に嘘とは言い切れない」

キョン「だってさ、普通ニキビ潰したりしたら」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:36:12.80 ID:Fl83dzKC0

キョン「っていうか、ハルヒの顔にニキビなんかあったか?」

キョン「いつもどおりすべすべだったんだが……」

長門「他人から見れば、そう」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:37:41.35 ID:Fl83dzKC0

キョン「どういうことだ?」

長門「涼宮ハルヒの顔には、極間近で見なければ確認出来ないほどの皮脂が溜まっていた」

長門「数箇所」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:39:00.18 ID:Fl83dzKC0

長門「涼宮ハルヒは洗面台の前でそれを確認した」

長門「だから、今朝から彼女の精神は不安定」

長門「私はそれを解決する手助けをしただけ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:40:42.85 ID:Fl83dzKC0

キョン「あれか? 鏡の前で自分の顔をよ〜く見てみると」

キョン「普段気づかない毛穴のボコボコとかに気づいてしまう奴か」

長門「そう。貴方はよく理解しているようで嬉しい」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:41:32.52 ID:Fl83dzKC0

〜その晩〜

ハルヒ「う〜ん」ジロジロ

ハルヒ「なんか朝よりも大きくなってるような……」

ハルヒ「潰し、、ちゃおうかなぁ……」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:42:47.72 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「ん……」ギュ〜〜

ハルヒ「こねこね、っと」ギュウギュウ

ハルヒ「なかなかしぶとい脂ね」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:44:01.24 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「横からつねって」ギュ〜

ハルヒ「今度は縦から押す」ギュギュ〜

ハルヒ「あと少し、あとちょっとで出てくる」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:45:04.25 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(出た!)ポロリ

ハルヒ(どれどれ……)ジロリ

ハルヒ(やだ……まだ奥の方に芯が残ってる)



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:46:05.00 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(もっかいやろう)ギュ〜

ハルヒ(く〜〜)ギュ〜

ハルヒ(もっと全体を圧迫するように押して、っと)ギュギュ〜

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:47:10.43 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(こんの〜!!)ギュギュギュ〜

ハルヒ(で、出た! やった! 芯が出た!)ニンマリ

ハルヒ(次は顎の方ね)ギュ〜

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:48:46.83 ID:Fl83dzKC0

〜次の日〜

キョン「ようハルヒ。って、なんだその顔」

キョン(顔に何枚もの絆創膏が……)

ハルヒ「ちょっと、その……転んだのよ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:49:30.52 ID:Fl83dzKC0

キョン(わけありか)

キョン「そうか」

ハルヒ「そゆこと」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:50:44.58 ID:Fl83dzKC0

〜放課後〜

ハルヒ「ちょっと有希!! これ見なさいよ!!」

長門「蚊にでも刺されたの」

ハルヒ「ふざけんじゃないわよ!!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:51:49.49 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「あんたの言ったとおりニキビ潰したら顔中真っ赤になったじゃないの!」

ハルヒ「おまけに、押してたところがボコボコ腫れてるし……」

ハルヒ「一体どうしてくれんのよ!!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:52:39.74 ID:Fl83dzKC0

長門「これは予想外」

ハルヒ「何がよ!!」

長門「貴女は私の話の肝心な部分を聞いていなかったと思われる」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:53:38.29 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「は!!?」

長門「ニキビを潰すとき、何を使った?」

ハルヒ「何って……指で潰したに決まってるじゃない」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:54:56.48 ID:Fl83dzKC0

長門「貴女は大変なミスをした」

長門「ニキビを潰すときは適切な道具を用い、正しい処置をしなければならない」

長門「それなのに、涼宮ハルヒ、貴女はそれを怠った」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:56:10.04 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「……続けて」

長門「ニキビを潰すときはピンセットが必要」

長門「ピンセットで一度肌に小さい穴を開けてから、ニキビをつまみ出す」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:58:22.64 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「はぁ!? 穴!?」

ハルヒ「あんたやっぱり馬鹿じゃないの!」

ハルヒ「そんなことしたら肌が滅茶苦茶になるじゃないの!!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 19:59:28.92 ID:Fl83dzKC0

長門「よく考えて」

長門「指でニキビを潰すと、必ずニキビが飛び出るための穴が肌に開く」

長門「そして、肌の指で圧迫した部分が腫れあがる」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:00:27.33 ID:Fl83dzKC0

長門「ならば初めから肌に穴を開けて、ニキビをつまみ出せばいい」

長門「そうすれば肌が受けるダメージは減る」

長門「指で押す必要が無いから」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:01:16.63 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「……そ、そうだったの……」

長門「誰にでも間違いはある」

ハルヒ「う……今日はもう帰るわ」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:02:01.23 ID:Fl83dzKC0

長門「第二作戦は完了した」

長門「後は運に任せるのみ」

長門「答えは神のみぞ知る」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:03:23.31 ID:Fl83dzKC0

〜その晩・洗面台〜

ハルヒ「う〜」ジロジロ

ハルヒ「1日経ったけど、全然赤みが治まらないよ……」

ハルヒ「う〜」ジロジロ

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:04:36.43 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(ん?)

ハルヒ(げ! 良く見たらまだ微妙に白い点が肌の奥に……)

ハルヒ(どうしよう……気になる)

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:06:14.67 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(ピンセット使おっかな……)

ハルヒ(でもまた失敗したら……)

ハルヒ(う〜〜。だけどやっぱ白いの気になる!)

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:07:23.26 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(慎重に。慎重に穴を開ければ大丈夫なはず)ツンツン

ハルヒ(ちょこっとだけ刺せば)チクッ

ハルヒ(開けちゃった……)

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:08:35.16 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(つまみ出さなきゃ)グイグイ

ハルヒ(ちょ! 脂が途中でちぎれた!)

ハルヒ(短すぎてつまめない〜)

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:09:34.81 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(う〜)

ハルヒ(ちょっとだけ指で押して、出てきたのを挟んで抜けばいいんじゃないかしら)

ハルヒ(やってみよう)ギュ〜

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:11:01.38 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(出た! これをつまんで……)ヌキヌキ

ハルヒ(おーー!! 取れた! 綺麗に取れたよーー!)

ハルヒ(くくく……さすが私ね、初めてなのにこんなに上手くできちゃうなんて)

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:12:06.26 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(よし、この調子でどんどんやっちゃお)プチプチ

ハルヒ(なんか時間経つのを忘れる〜)プチプチ ヌキヌキ

ハルヒ(こっちもやろ)

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:13:25.15 ID:Fl83dzKC0

〜次の日〜

みくる「あ、あれ……涼宮さん?」

ハルヒ「……おはよう、みくるちゃん」

みくる「あ、あの、その怪我どうしたんですか?」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:14:37.23 ID:Fl83dzKC0

みくる「顔中包帯巻いて……」

ハルヒ「ちょっとね……」

みくる「……あ、私それじゃあ自分の教室に行かなきゃ」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:16:15.56 ID:Fl83dzKC0

〜昼休み〜
古泉「長門さん、あれは一体どういうことですか」

長門「何?」

長門「貴方の言葉は不十分。それでは何を言いたいのか子供にも伝わらない」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:18:13.12 ID:Fl83dzKC0

古泉「涼宮さんのお顔の件ですよ!」

長門「彼女の顔が、何?」

古泉「しらばっくれないで下さい! 貴女が涼宮さんに誤った情報を与えていることは既に調査済みなんですよ!」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:19:51.57 ID:Fl83dzKC0

長門「私はそのようなことはしていない。それは調査ミス」

長門「たった今、機関の捜査力の底が知れた」

古泉「長門さん……」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:21:27.87 ID:Fl83dzKC0

長門「何?」

長門「用も無いのに私の名前を呼ばないで。とても不愉快」

長門「もう帰って」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:23:30.90 ID:Fl83dzKC0

古泉「く……」

古泉「長門さん、貴女の目的は僕にはわかりません」

古泉「ですがこれだけは言っておきます」

古泉「この件をきっかけに、機関はこれまで以上に涼宮さんの警備を強化するはずです」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:24:50.56 ID:Fl83dzKC0

長門「そう」

長門「言いたいことはそれだけ?」

古泉「ええ、そうですよ。それでは、僕は失礼させていただきます!」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:26:39.10 ID:Fl83dzKC0

長門「第三作戦は完了した」

長門「……」

長門「今の私にできるのは、もうこれだけ」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:27:59.81 ID:Fl83dzKC0

〜ハルヒ帰宅時〜

ハルヒ(……)テクテク

??「」ニタ〜〜

ハルヒ(……)テクテク

??「」テクテク

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:30:11.14 ID:Fl83dzKC0

森「誰かしら、あの男」

森「さっきからずっと涼宮ハルヒをつけ回している」

森「本部に連絡しなければ」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:31:19.81 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(明日学校休もうかな……)テクテク

??「」テクテク

ハルヒ(……)

??「」テクテク

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:32:37.39 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(もうすぐ家だ)

??「」ニヤニヤ

ハルヒ(ふぅ……)テクテク

??「」シュィーン

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:33:38.92 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(あれ、家の前に車が止まってる)

ハルヒ(やだ……何かしら)

ハルヒ(入り口塞がれてるし……無視できない)

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:35:02.76 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ「あの! 家の前に車止めないでもらえますか!!」

??「いやぁ、ごめんねハルヒちゃん」

ハルヒ「だから早くどいて下さ……て、え? なんで私の名前」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:37:02.55 ID:Fl83dzKC0

??「それじゃあ出発しようね」グイッ

ハルヒ「きゃっ! ちょっと! 何すんの!」ジタバタ

ハルヒ「あ! いや、やだ! やだぁ!!」グイグイ

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:39:03.51 ID:Fl83dzKC0

森「あ!! す、涼宮ハルヒが白いワゴンカーに!」

森「ナンバーは……ちっ! ナンバープレートが外されてる!」

森「急いで追跡を、それと応援を要請して!」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:40:00.67 ID:Fl83dzKC0

長門「……」

長門「大変なことになった」

長門「私は別の手段を用いるべきだったのかもしれない」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:41:13.70 ID:Fl83dzKC0

ハルヒ(あぅ……やだよぉ)

ハルヒ(私、これ、誘拐? 誘拐されてるの?)

ハルヒ(あ……あぅ……キョン……)

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:42:29.58 ID:Fl83dzKC0

??「まったく〜、ハルヒちゃんったら」

??「ミイラみたいな顔してるから探すのに苦労したんだからね。もぅ」

ハルヒ「うぅ……えぐっ」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:43:34.83 ID:Fl83dzKC0

運転手「へへ〜ん、このまま僕達のお家につれてっちゃうからね〜」

??「ね〜」

??「楽しみだね〜、ゴロリ〜」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:44:51.08 ID:Fl83dzKC0

〜その頃〜

キョン「え!? ハルヒが誘拐された!?」

キョン「お、おい!マジなのかよそれ!?」

古泉「はい、確かです。森さんが確認しました」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:46:39.91 ID:Fl83dzKC0

古泉「涼宮さんは登録番号不明の車で連れ去られたそうです」

キョン「それって……やばすぎるじゃねぇかよ!」

古泉「僕は最初からそう言ってます!」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:47:53.80 ID:Fl83dzKC0

キョン「で……だったら閉鎖空間の方はどうなんだ!?」

キョン「そのせいで世界崩壊なんてことは……」

古泉「あ、それは……」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:49:07.24 ID:Fl83dzKC0

古泉「閉鎖空間は発生しているのですが、規模はあまり大きくありません」

キョン「そ、それで!?」

古泉「ですが普段と違うところがありまして……」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:50:50.37 ID:Fl83dzKC0

古泉「閉鎖空間に向かった仲間との連絡が全くとれていないんです」

キョン「それだとどういうことになるんだ?」

古泉「ですからわからないんです。こちらからは全く」

古泉「ただ……今までとは全く違う何かが、閉鎖空間で起こっているのではないかと」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:52:12.80 ID:Fl83dzKC0

 タッタッタ(走る音)
朝倉「み、見つけた!」

古泉「あ、貴女は!?」

キョン「!?」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:53:44.78 ID:Fl83dzKC0

朝倉「はぁはぁ、探したのよ……キョン君」

キョン「あ、朝倉……どうしてお前が」

朝倉「いいから私について来て! 涼宮さんの命に関わることよ!」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:55:04.58 ID:Fl83dzKC0

古泉「待ってください! どういうことなのか説明を……」

朝倉「だったら貴方もついて来て! 話は車の中でするから!」

キョン「い、一体何がどうなってやがるんだ」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:56:36.20 ID:Fl83dzKC0

〜その頃〜

運転手「そろそろ到着しま〜す」

ハルヒ「……」

??「もうすぐだからね。ハルヒちゃん」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 20:59:05.66 ID:Fl83dzKC0

運転手「とんでる〜アーイデアー♪」フンフフフ〜ン

運転手「あれぇ? 前に誰かいるぞ〜」

長門(ここは通さない)

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:01:17.69 ID:Fl83dzKC0

運転手「ねぇワクワクさん? 前の方に有希ちゃんがいるけど」

わくわく「あぁ、うん。好きにしていいよ〜」

運転手「よ〜し、そのまま跳ね飛ばしちゃうぞ〜」ギュインギュイン(車のアクセル踏んだ)

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:02:46.28 ID:Fl83dzKC0

運転手「それー!」ブオォォォン

長門(!!)ダッ(フロントガラスに飛びついた)

運転手「うわぁ! 蛙さんみたいー」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:04:36.71 ID:Fl83dzKC0

長門「車を止めて!」

運転手「そういってるけどー」

わくわく「じゃ、止めてあげよっか、ゴロリ」

ゴロリ「OK」キキーッ(ブレーキ踏んだ)

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:05:46.84 ID:Fl83dzKC0

わくわく「久しぶりだね、有希ちゃん」

長門「涼宮ハルヒ、私の友達を返して」

ゴロリ「ぷっww友達だって。わくわくさん」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:06:59.11 ID:Fl83dzKC0

長門「お願い」

わくわく「やだよ。だってハルヒちゃんもう僕の友達だもん。ね、ハルヒちゃん」

ハルヒ「う……うぅ」グスン

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:07:51.45 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「あれ〜、友達じゃないのかな〜」グイッ

ハルヒ「痛っ! 髪の毛引っ張らないで!」

長門「止めて!」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:09:48.00 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「僕はわくわくさんの友達としか、仲良くしたくないな〜」グイグイ

ハルヒ「痛い! ほ、ほんとに痛いの!」ウルウル

わくわく「そんなに悲しそうな顔しないでよ〜」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:11:42.83 ID:Fl83dzKC0

長門「止めて!」ガッ(ゴロリに飛びつく)

ゴロリ「うらぁ!」バキッ

長門「ぐ……!」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:13:19.13 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「情報操作ができなきゃ、有希ちゃんなんか怖くないもんね〜だ」グイグイ

ハルヒ「痛ぃ……」

わくわく「まぁまぁゴロリ、もう止めてあげようよ」

わくわく「ほら、早く家にも帰りたいしさ」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:14:54.34 ID:Fl83dzKC0

長門(ダメ……あちらに連れて行かれたら、もう二度と彼女を取り戻せない)

長門「うあああああん!」ダダダダダ(わくわくさんに突撃する)

わくわく「ほい」スパーン ズババババ……

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:16:16.04 ID:Fl83dzKC0

〜その頃、朝倉の運転する車の中〜

古泉「まさか……そんなことが」

キョン「」ゴクリ

朝倉「閉鎖空間に行った機関の人達と連絡が取れないのはそういうわけなの」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:19:41.76 ID:Fl83dzKC0

キョン「じゃ、じゃあ、あいつらは? 佐々木のとこの周防は?」

朝倉「彼女も私達と同じよ」

朝倉「天蓋領域も情報統合思念体と同じく、ストレッチ第七星雲からの攻撃を受けている最中」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:21:15.51 ID:Fl83dzKC0

朝倉「だから彼女も情報操作は行えない」

朝倉「涼宮さんを救うためには、生身の私達が動かなければいけないの」

キョン「そんな……」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:23:08.93 ID:Fl83dzKC0

キョン「そんなのどうしろってんだよ!」

キョン「相手はハルヒとおんなじような能力の奴で、しかも自分の力を自覚してんだろ!」

キョン「人間の力で、どうやって……」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:24:33.39 ID:Fl83dzKC0

朝倉「わからないわ。だけど……」

朝倉「とにかくできるだけのことはしてみたいの」

朝倉「それに貴方達にもして欲しい」

朝倉「貴方達も涼宮さんを失いたくはないでしょう?」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:28:29.92 ID:Fl83dzKC0

〜その頃・閉鎖空間〜

機関員「ぐわあああああ!!」バリバリバリ

森「しまった!」

えいごリアン「……」シュババババババ

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:29:23.20 ID:Fl83dzKC0

森「くっ! これでも!」ズバーン

えいごリアン「ギュピー!」チュドーン

森「はぁ、はぁ……」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:30:45.92 ID:Fl83dzKC0

森「倒しても倒してもきりが無い……」

えいごリアン「……」ウジャウジャ
えいごリアン「……」ウジャウジャ
えいごリアン「……」ウジャウジャ

神人「グオオォォォ」バタッ

えいごリアン「……」ウジャウジャ
えいごリアン「……」ウジャウジャ
えいごリアン「……」ウジャウジャ

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:33:10.15 ID:Fl83dzKC0

〜朝倉が運転する車内〜

古泉「前の方で誰か倒れてますよ」

朝倉「……あ!!」

朝倉「長門さん!!」

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:35:05.71 ID:Fl83dzKC0

キキーッ(急ブレーキする音)

キョン「長門!?」

長門「あ……」ズタボロ

古泉「酷い傷です……全身を刃物で切り刻まれてます」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:37:12.39 ID:Fl83dzKC0

朝倉「長門さん、何があったの!?」

長門「私は……わくわくさんを止めようとした」

長門「でも……止められなかった」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:38:29.06 ID:Fl83dzKC0

キョン「おい、喋るなって! 今は情報操作で傷は治せないんだろ!」

長門「でも……」

古泉「長門さんを乗せて涼宮さんを追いましょう!」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:39:27.36 ID:Fl83dzKC0

長門「うぅ……」

キョン「長門……」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:41:27.58 ID:Fl83dzKC0

長門「私は……間違っていたのかもしれない」

古泉「?」

長門「私は機関の力を利用して……涼宮ハルヒを守ろうと考えた」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:42:49.34 ID:Fl83dzKC0

長門「でも、結果こう」

長門「涼宮ハルヒは顔中ニキビ痕……その上彼女を守ることもできなかった」

長門「迂闊……」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:44:46.35 ID:Fl83dzKC0

古泉「長門さん……」

キョン「長門……」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:46:22.76 ID:Fl83dzKC0

朝倉「もうすぐわくわくさんの家に……」

ゴロリ「そうはいかないよ、涼子ちゃん」ビュン(車の前に突然笑われた)

朝倉「あ!!? ゴロリ!」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:48:13.16 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「そりゃー!」バーン(車をひっくり返す)

キョン「う、うわああああ!」

朝倉「は、早くみんな車から飛び降りて!」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:49:29.84 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「ストローロケット、発射!」ピュイ〜ン

チュドーン(滞空中の車に命中、炸裂)

ゴロリ「やった〜、大当たりー!」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:51:10.96 ID:Fl83dzKC0

キョン「くそぉ……」

ゴロリ「あれ、みんな降りてたんだ」

古泉「はぁ、はぁ」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:52:46.35 ID:Fl83dzKC0

キョン「てめぇ! ハルヒをどこに……」ガバッ

朝倉「キョン君駄目! 伏せて!!」

ゴロリ「よ〜く狙って〜、ストローロケット……」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:54:22.58 ID:Fl83dzKC0

チュドーン(ストローロケットが撃つ直前に爆発した)

ゴロリ「うわ! びっくりした」

ゴロリ「もう! 誰だよ、僕の邪魔するのは〜」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:56:05.63 ID:Fl83dzKC0

みくる「わ、わたしです!」ガクガクブルブル

ゴロリ「んん? 誰君?」

みくる「お、大人しく降参して下さい」スチャ(未来の銃を構える)



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:57:13.83 ID:Fl83dzKC0

キョン「朝比奈、さん……?」

みくる「て、抵抗すると撃ちます!」

ゴロリ「ふ〜ん」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 21:59:06.17 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「そんな玩具の銃なんか怖くないよ〜だ」」

ゴロリ「僕だってピストルは持ってるもんね〜」スチャ(割り箸と輪ゴムで作った銃を構える)

みくる「ふ、ふざけないで下さい!」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:01:36.87 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「それじゃ撃つよ〜」

みくる「止まりなさい!」

ゴロリ「」バンッ(ゴロリが銃を撃った)

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:03:34.25 ID:Fl83dzKC0

みくる「あぅ……」ガクッ(肩を打ちぬかれたみくる)

キョン「朝比奈さん!」

ゴロリ「はは、お前もだ!」バンッ



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:04:28.87 ID:Fl83dzKC0

長門「危ない!」ドンッ(キョンを突き飛ばした)

キョン「あ……」

長門「がっ!!」バタッ(被弾した)



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:05:29.68 ID:Fl83dzKC0

キョン「長門ぉぉぉおお!!」

ゴロリ「もう一発〜」バンッ

キョン「ぐわあああああ!!」(足に被弾)

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:07:14.17 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「よ〜し、ドンドン行くぞ〜」スタッ(銃を構える)

古泉「はあああああ!!」ドカッ(ゴロリの腹を殴った)

古泉「だだだだだだだだ!!」(ゴロリの腹に連続パンチ)

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:08:01.72 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「邪魔」バンッ

古泉「かはっ!」(頭に被弾)

キョン「こ、古泉ぃぃぃぃ!!」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/15(月) 22:09:25.72 ID:Fl83dzKC0

ゴロリ「はい、君も」バンッ

キョン「あ!!!」バタッ

キョン(その時、俺の世界は真っ暗になった……)

206 名前:1[] 投稿日:2010/03/16(火) 03:57:37.84 ID:8fHyRkjB0

キョン「う……」

佐々木「目が覚めたかい? キョン」

キョン「あ、あれ? 佐々木……?」

207 名前:1[] 投稿日:2010/03/16(火) 03:59:38.65 ID:8fHyRkjB0

キョン「う……痛ぇ」ズキズキ

佐々木「足と肩を撃ち抜かれているんだ。無理をしなくてもいい」

キョン「やっぱ、あれは夢じゃなかったのか……」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:02:09.47 ID:8fHyRkjB0

キョン「朝比奈さんと古泉……長門は?」

佐々木「三人とも無事だよ」(本当は古泉君は……)

キョン「そうか、よかった」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:04:44.06 ID:8fHyRkjB0

キョン「で、ここは……? 車の中のようだけど……」

佐々木「日本放○の局の前……そこに停めてある」

キョン「!?」


211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:06:22.01 ID:8fHyRkjB0

佐々木「涼宮さんはこの局内……その頂上の部屋にいるらしい」

キョン「ハルヒが!?」

佐々木「ああ」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:07:19.33 ID:8fHyRkjB0

キョン「だったら助けに行かなきゃ!」

佐々木「待ってくれ!」ガシッ

佐々木「僕は……君に行って欲しくはない」

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:10:35.78 ID:8fHyRkjB0

九曜「ここは――――情報統合思念体や天蓋領域でも不可侵な空間」

九曜「日本であって――――日本ではない」

九曜「この世界とは――――似て――――異なる」

九曜「異次元空間」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:12:56.94 ID:8fHyRkjB0

キョン「……」

佐々木「彼女の言ったとおりだ。あそこは僕達の住む世界とは別の世界なんだ」

佐々木「キョン、君は……それでも涼宮さんを助けに行きたいかい?」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:14:59.63 ID:8fHyRkjB0

キョン「俺は……」

佐々木(お願い。このまま残るって言って)

キョン「それでもハルヒを……助けに行くよ」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:16:11.64 ID:8fHyRkjB0

佐々木「……そうか」ガックリ

佐々木「君ならそうすると思っていたよ。うん」

佐々木「それじゃあこれを持って行くといい」ガサッ



217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:17:44.68 ID:8fHyRkjB0

キョン「これは……!?」

佐々木「未来の兵器とパワードスーツだ」

佐々木「本来、この時代で使用するのは禁則事項らしいが……」

佐々木「今回だけは特別に使用許可が出たらしい」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:19:47.37 ID:8fHyRkjB0

キョン「……ありがとう」

佐々木「どういたしまして」

キョン「」ザッ(車の外へ出た)

220 名前:1[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:26:01.84 ID:QsIqt1g/0

〜局内〜

キョン「ここが異次元空間……」

キョン(全く普通のテレビ局にしか思えないが……)

キョン(とにかく屋上か最上階に!)ダダダ

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:27:15.05 ID:QsIqt1g/0

キョン(エレベーターはさすがにまずいから……階段を使うしかないな)ダダダ

キョン(待ってろよ、ハルヒ)ダダダ

キョン(はぁ、はぁ)ダダダ

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:30:25.52 ID:QsIqt1g/0

??「いないな〜い、ばぁ!!」シュバッ(突然前に現れた)

キョン「うわぁ!」

ワンワン「君々、見ない顔だけどどちらさまですか」



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:33:57.37 ID:QsIqt1g/0

キョン(なんだこでかい犬)

ワンワン「あれ、もしかして侵入者かな?」ニヤニヤ

キョン「う……」

ワンワン「そうなのかな?」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:37:31.51 ID:QsIqt1g/0

キョン「ちょっと見学に……」

ワンワン「あ、な〜んだ! 見学の方だったんですか。ワンワンびっくりしちゃった」

キョン「ははは……」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 04:39:54.76 ID:QsIqt1g/0

ワンワン「それじゃあ楽しんでいってくださいね〜」テクテク

キョン「はは……すっげー楽しんでいきますよ」ニコ

キョン(なんとかやり過ごせた)

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:17:56.01 ID:ZbG360zg0

キョン(急ごう)ダダダ(階段を駆け上がる音)

キョン(待ってろよ……ハルヒ)ダダダ

ワンワン(さっきの男の子、NH○大学の子かな)テクテク

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:20:13.47 ID:ZbG360zg0

〜その頃〜

長門「う……」

みくる「大丈夫ですか? 長門さん……」

長門「腹部の損傷が激しい。だけど、このくらい……」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:22:01.61 ID:ZbG360zg0

長門「彼は……?」

みくる「……」

みくる「キョン君は……行っちゃいました」

佐々木「たった一人でNH○の本部にね」

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:26:58.16 ID:ZbG360zg0

長門「何故行かせた!!」

みくる「な、長門さん?」

佐々木(す、すごい怒ってる……)ビクッ

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:28:42.64 ID:ZbG360zg0

長門「今何時か見て!」

佐々木「大体10:30だけど……」

長門「朝と夕方は彼らの力が特に増大する時間帯!」

長門「もし彼がNH○教育の使者と遭遇したら勝ち目はない!」

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:30:21.06 ID:ZbG360zg0

みくる「そ、そういえばこの時間帯はいつも……」

長門「そう! NH○教育の主要な構成員が局に滞在している時間帯!」

佐々木「そ、そんな……」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:31:32.85 ID:ZbG360zg0

長門「急いで彼を追う!」

佐々木「ま、待って! 貴女は今情報操作を行えないはずじゃ……」

長門「関係ない」ダダダ

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:32:53.46 ID:ZbG360zg0

〜局内部〜

キョン(い、行き止まり?)

キョン(まだ最上階じゃないのに、上へ続く階段が途切れてる……)

キョン(ここからはエレベーターで行くしかないのか……畜生)

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:36:08.27 ID:ZbG360zg0

キョン(気づかれないように、局員に気づかれないように)ヌキアシ サシアシ

まいん「」テクテク

キョン(やばい! 前から誰か来た!!)

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:38:24.39 ID:ZbG360zg0

キョン(か、隠れねば!)バッ(近くにある観葉植物の裏に隠れた)

まいん「」テクテク ス〜スパ〜

まいん「ふぅー」モクモク(煙を吐きながら歩く)

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:44:56.39 ID:ZOB7W1s50

キョン(行ったか……)

キョン(それにしてもガラの悪い女の子だったな)

キョン(先を急ごう)ヌキアシ サシアシ

//さっき、さるさん食らったのです

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:47:09.67 ID:ZOB7W1s50

〜その頃〜

??「ふふふふふ、この子が涼宮ハルヒかい?」

ゴロリ「そうだよ〜」ドンッ(ハルヒを御前の前に突き飛ばした)

ハルヒ「きゃぁ!」バタッ

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:50:13.34 ID:ZOB7W1s50

??「この子とお前の力が揃えば、私の力は極限まで上がるというわけね」

わくわく「ええ、そりゃもう。メガ幸子よりも、う〜んと凄いのを作ってあげますからね」

小林幸子「そうかい。ふふふふふ……」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:44:56.39 ID:ZOB7W1s50

キョン(行ったか……)

キョン(それにしてもガラの悪い女の子だったな)

キョン(先を急ごう)ヌキアシ サシアシ

//さっき、さるさん食らったのです

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:47:09.67 ID:ZOB7W1s50

〜その頃〜

??「ふふふふふ、この子が涼宮ハルヒかい?」

ゴロリ「そうだよ〜」ドンッ(ハルヒを御前の前に突き飛ばした)

ハルヒ「きゃぁ!」バタッ

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/16(火) 10:50:13.34 ID:ZOB7W1s50

??「この子とお前の力が揃えば、私の力は極限まで上がるというわけね」

わくわく「ええ、そりゃもう。メガ幸子よりも、う〜んと凄いのを作ってあげますからね」

小林幸子「そうかい。ふふふふふ……」



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