キョン「長門?・・・だよな・・・?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:16:09.45 ID:VHRryfCA0

波乱万丈な夏休みに文化祭という2つのイベントが終わりを告げたことにより
生徒たちも落ち着いてきた今日この頃

それにしても夏休みは貴重な体験をさせていただいた
一般的に夏休みが終わりに近づくにつれて「この休みがずっと続けばいいのに」なんて
思いが強くなってくるが正直言ってそれはおすすめしない
実際に夏休み最後の2週間が1万何千回もループしたなんてことが記憶にあるのは
俺達だけだろう
そんな俺が言うんだ、素直に夏休みの終わりを受け入れるのが吉だぞ
なーに、宿題なんて本気を出せばどうにでもなる
1日限りの闘いと1万何千回の闘いなら俺は躊躇なく1日を選ぶだろう

しかし今はその話は置いておこう
気になる奴は俺の話なんか聞かずにネットサーフィンでもしててくれ
「エンドレスエイト」と検索したら腐るほどヒットするだろうよ

まあ「夏休み」なんて季節は3、4カ月ほど前にとうに過ぎ去り現在秋真っ盛りである
少しずつ肌寒くなってはきたもののまだまだ街には秋の風景が残っている
そんな季節にいつものように坂を歩き、いつものように授業を受け、いつものよーうに何の変哲もなく過ごしていたのだが・・・

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:22:07.82 ID:VHRryfCA0

一体どうなってやがる
そう、俺は今一つの不思議と鉢合わせていた
それこそ毎週のように行われる不思議探索をしているときに出会ったら
ハルヒは鼻を大きくして喜ぶような・・・事件だ

そこには涼宮ハルヒのコスプレ(?)をしている長門有希がいた
この対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース(息継ぎ)が
考えていることを俺に理解できないのは日常茶飯事なのだが
今回はその中でも特に飛びぬけて謎である

いつものような電波な内容ではない
はて、これも情報統合思念体とやらの指示なのだろうか?

それにしてもどや顔だな、長門
この長門専用の感情解読機械とでもいうべき俺がそう思うのだから間違いない
そしてここはさすが長門というか、・・・完璧な変装である
髪も黒く黄色のリボンまでつけている

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:25:19.30 ID:VHRryfCA0

しかしな、長門
俺はいつもどれだけお前の近くにいると思ってるんだ?
いくら完璧な変装をしようが人には隠しきれない雰囲気というものがあってだな
第一、そんな大人しいハルヒは見たことも聞いたこともないぞ?
バレてはいないつもりなのだろうか?
すまんが思いっきりバレているんだぞ?
つっこみを入れるべきなのかとても悩むがなんだか嫌な予感がするので
そっとしておくことにする

 おっと詳しい現場の説明がまだだったな
今は我らがSOS団の本拠地、その名も文芸部室にいる
俺にとっちゃ違和感の塊なんだがなぜか誰も長門のコスプレには一切触れない
朝比奈さん風に言うと禁則事項ですってとこか

いや、しかしハルヒがいなくてよかったな
あいつがこの現場に居合わせたらどんな顔をするかわからない
まあハルヒのことだ、どうせコスプレ大会の始まり始まり〜なんて調子なんだろうがな
いや、長門バージョンのハルヒを見てみたいなんてそんなことは一切思っていないぞ

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:28:08.03 ID:VHRryfCA0

 「どうぞ〜」
そういってお茶を差し出してきてくれたのはこの団の萌えを担当する
朝比奈みくるさんだ
メイド服なんてものを着させられているがこの人には未来人という本来の姿があるのは言うまでもないだろう

そして俺の前に座っているこの完璧な容姿で裏のありそうなスマイルをしている男は副団長の古泉一樹だ
古泉「どうしたんです?早くしないと私の勝ちということにしちゃいますよ?」
なんて言っているこいつは弱いくせに無類のゲーム好きである
そんなに俺に勝ちたければ超能力で勝負しろ
古泉「それはフェアじゃありませんね」
せっかく俺が勝率100%の闘いを持ち出してやったというのにあっさり断るあたり
こいつには勝ちたいという気持ちがないのか

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:31:03.30 ID:VHRryfCA0

 しかし今日はなんだってハルヒのやつは休みなんだ?
古泉「おや?聞いていないのですか?」
ああ、聞いてないな
古泉「意外ですね、これは涼宮さんによる策略でしょうか」
おいおい何なんだよ一体
古泉「今日は体育で腰を痛めたので家でゆっくりしたいとおっしゃっていましたよ」
それのどこが策略なんだ?
古泉「本来ならば今日はSOS 団はお休みなのですよ」

は?
ちょっと待て
それならお前らはどうしてここにいる?
何を平然と過ごしているんだ?
古泉「どうしてでしょう?」
何を言っているんだ
というか何故俺に教えてくれない
古泉「それは私達があなたも本日はお休みだということを知っていると思っていたからですよ」
それなら逆に何故俺が来たことに対して何もつっこまないんだ?
古泉「あなたも相当な暇人なのですねぇ・・・と思っていました」
勘弁してくれ
というかハルヒのやつ俺だけこの部室に来させようとしていたのか
ただのいじめじゃないか

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:34:07.13 ID:VHRryfCA0

 いやしかし正直に言おう
俺は相当な暇人である。この活動が無い日なんてのは家に帰ってベッドに倒れこみ
ボーっとしていると1日が終わって行く。
そう考えるとハルヒのお守ともいえるこの活動にも感謝しなければならないな
・・・パタンッ
おっと、そうこうしている内に今日もこの活動が終わりを迎えたようだ
全員がそそくさと支度を始める
が、その前に俺と古泉は朝比奈さんの着替えのために一度退室した

 古泉「お疲れ様です、この後何かご予定はありますか?」
いや、これといってとくにないが・・・
どうしたんだ?何か用か?
古泉「いえいえ、なんでもないです。あなたが真の暇人なのかを試してみたかっただけですよ」
どうやらこのニヤケ面フーディンは殺されたいらしいな
古泉「冗談ですよ」
許さん

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:36:34.04 ID:VHRryfCA0

そんなことより今長門のことを聞いてみるかな
というか今しかチャンスはないな・・・
なあ、古泉
古泉「なんです?」
長門の奴・・・どうしちまったんだ?
古泉「どうした・・・とは?」
お前は見てわからんのか
なんであいつがハルヒの格好をしているのかということだよ
古泉「ああ、それなら」
長門「あなたのため」
うわっ!長門!いつの間に!
っておい、今なんて言った?
長門「涼宮ハルヒという個体が存在していない空間ではあなたの興奮度は著しく急降下する」
長門「つまり、あなたのため」
・・・勘弁してくれ

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:39:06.40 ID:VHRryfCA0

それにな、長門。訳あって一切触れなかったが俺は部室にきた時点でお前がハルヒに変装していることくらいわかっていたぞ?
古泉「そうなんですか?私はてっきり・・・」
馬鹿にしているのかお前は
だいたい何故今日ハルヒが来ていないのかと問い詰めただろうが
長門「・・・そう」
おいおいそんなに落ち込んだ雰囲気をださないでくれ
なんだか俺が悪いみたいになっているじゃないか
というかやっぱりバレてないと思っていたんだなお前は
今までのお前のイメージが覆るほどの欠点だぞ

みくる「お待たせしましたぁ〜」
古泉「ようやく来ましたね、では帰りましょうか」
まだ話の途中なんだが
みくる「なにを話してたんですかぁ〜?」
いえいえ、何故長門がハルヒのコスプレをしているのかというそんなつまらない話ですよ
みくる「えぇ!?長門さんだったんですかぁ!?私ずっと涼宮さんだとばかり・・・」
朝比奈さん・・・・・
みくる「すいませんっ!」
長門「いい」
うっかりどころじゃないですよ、朝比奈さん
古泉「では、行きましょうか」
古泉がいつものスマイルとともにそう言うと俺達は一緒に歩き出した

 しかしハルヒがいないと俺の興奮度が急降下する・・・か
確かに何か物足りない1日だったが長門の奇妙奇天烈な行動のおかげで
いつもよりは楽しかったな
・・・って、結局長門の思い通り俺は偽ハルヒの存在を楽しんじまってた訳か
まあ今回は仕方ないだろう
いくら俺が頭をひねっても考え付かないような現実が広がっていたんだからな

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 00:41:43.08 ID:VHRryfCA0

そして次の日
俺はいつものように坂を上がり、いつものメンバーで弁当を食べ、いつものように睡魔との闘いに負けて、ようやくいつもと何も変わらない教室での1日が終わった
昼休憩の前にハルヒに今日は部活に来るのかと聞いてみたのだが
「当ったり前じゃない!」
と言われた
つまり今日は普通の長門な訳だ
少し惜しい気もするが・・・いやいや何を言っているんだ
長門は長門、あのままでいい
ハルヒ「あんたさっきからブツブツ何言ってんの?」
あ〜、いやなんでもないんだ、気にしないでくれ
ハルヒに昨日のことを言ったらコスプレ大会が始まるからな
それは回避しないと、俺がバニーガールを着るはめになってしまう
そんなのを喜ぶ奴なんて古泉くらいだろう

 そうして放課後がやってきた
ハルヒは授業が終わるや否や
「先に行ってるわよ!あんたも早く来なさいよ!バカキョン!!」
などと叫んで走って行ってしまった
へいへい、言われなくても俺はちゃんと行くよ
なんせ相当な暇人なんでな

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 00:44:15.26 ID:VHRryfCA0

 そして荷物をまとめ終わり鞄につめた俺は部室への道を1人で歩いていた
すると「おーい、キョン」という何やら背筋の凍るほど聞きなれた声がした
俺は恐る恐る振り返る
よくドラマなんかで驚いた拍子に手に持っていた何かを落としちまう
なんてアクションがあるがあれは本当だったんだな
俺は鞄を中身ごと盛大に廊下にぶちまけた

 そこには俺がいた
どうなっているかはわからない
驚きのあまり固まってしまっている俺に俺2は
「なんだよその顔は、俺の顔になんかとんでもないものでもついてんのか?」
などと言ってきた
訳が分からない・・・
何が起こっているんだ?
・・・また長門か?
いやでも昨日の長門は背丈や顔は長門のままだった
しかし今俺の目の前にいる俺は俺そのものである
つまり俺なのである
俺も何を言っているのかわからないがそこに俺がもう一人いるのだから仕方がない
するともう一人の俺は
「じゃあ、俺の役目はもう終わったからこれで失礼するよ」
というと部室とは反対側へ歩いて行ってしまった
なんなんだ・・・?

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 00:46:36.70 ID:VHRryfCA0

 すると今度は背後から「何ぼーっと突っ立ってんのよキョン!!あんた早く来なさいって言ったでしょうが!!」という聞きなれた声がした
しかし俺は、先ほどの驚きから未だ解放されておらず
聞きなれているはずのその声に対しても過剰なほど驚いてしまった
「うわっ!!・・・ってなんだよハルヒか」
ハルヒ「なんだよとは何よ」
ハルヒの顔がみるみる不機嫌になっていく
しまった
「あ、いやなんでもないんだ、すまん気にしないでくれ」
ハルヒ「なんかそのセリフさっきも聞いたわよ?あんた変ね・・・何を隠しているのか言ってみなさい!!」
これはまずいことになった・・・
正直に言おうにも「今そこで俺に会ったから少し話してた」なんてハルヒの前で言えるはずもない
いや、待てよ・・・?
キョン「いや、さっきそこで俺に会ってな」
ハルヒ「はぁ?」
キョン「少し話してたんだ」
ハルヒ「ちょっとあんた・・・大丈夫?
    これは真剣にまずいわね・・・古泉君にいい病院を紹介してもらいなさい」
キョン「ああ、そうさせてもらうよ・・・」
するとハルヒは怪訝な顔をして
「まあいいわ・・・ほらっ行くわよ!」
と行って部室の中へ入っていった

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 00:49:08.59 ID:VHRryfCA0

・・・ふぅ、たまには正直なことを言ってみるもんだな
こんなにうまく緊急事態を回避できるとは思ってもみなかったんだがな
まあその代償として俺のステータスに「頭×」がついてしまった訳だが
そんなものはまだ軽いもんだろう

そして部室へと入った俺はいつもと変わらず平和に活動していた
・・・と見せかけて長門と朝比奈さんを観察していた
何故朝比奈さんも観察していたかというと
俺が思う先ほどの現象に対しての答えとして頭に浮かんでいることが
「あれは別の時間平面上の俺、つまり異時間同位体ではないか」
というものだからである
というかそれ以外考えられない
って言っても今の朝比奈さん(小)を観察しても何も得られることはないと思うのだがな
念のためさ

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:51:33.26 ID:VHRryfCA0

 「ふぃ〜・・・ちょっとトイレ行ってくら」
そういうと俺はおもむろに席を立った
誰も怪しんでいないな・・・よし
先ほども言ったんだが俺は朝比奈さんが関わっている説が有力だとみている
ということはあの場所にあれがあるはずなんだが
と考え確かめるために席を立ったのである
しかしそうはうまくいかないか・・・
ハルヒ「待ちなさい、キョン!!」
ギクッ・・・な、なんだよ
ハルヒ「怪しいわね・・・どこに行くつもり!?」
トイレだよ、なんだ?俺には生理現象が発生してはいけないってのか?
そういうと俺は部室の外へ出た

さすがに外にでたらハルヒも追いかけてくることはないだろうと考えたからだ
しかし今日のハルヒはいつにもましてしつこかった
ハルヒ「待ちなさいって言ってるでしょうが!!」
気づけば俺の手首はしっかりと握られていた
しかし本当のことを言う訳にもいくまい・・・
ハルヒに未来からの手紙を読みに行くなんて言ったらそれこそ飛びついてきそうだが
俺のステータスの「頭×」が「頭×××」くらいにレベルアップしちまう
さすがの俺でもそれはごめんだ

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 00:54:06.62 ID:VHRryfCA0

「早く言いなさいよ!!」
ハルヒのいつも以上のしつこさと朝比奈さんからの手紙を早く読みたいという苛立ちで
俺はいつもより強めにあたってしまった
「なんだってんだよ!?」
ハルヒ「なんだじゃないわよ!!あんたが隠してることを私に言わないからでしょうが!!!」
「なんだってお前はそんなに自己中なんだよ!!俺はそんなことしているつもりはないが誰にでも一つや二つだって知られたくないことくらいあんだろうが!!」
その後のハルヒの様子を見て俺は激しく後悔した
あのハルヒが明らかに落ち込んでいるのである
言いすぎた。さすがに自己中は禁句だ、俺はバカか
「あ・・・いや、すまん・・・ハルヒ」
ハルヒ「もういいわよ!!!私帰る!!!」
そういうとハルヒは鞄も持たずに走って帰って行ってしまった

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 00:56:38.10 ID:VHRryfCA0

 それと同時に古泉が部室からでてきた
古泉「アルバイトです・・・」
すまん・・・古泉
古泉「おや、謝られるとは思っていませんでしたね。それより何があったんです?」
ここで俺は古泉に
昨日の長門のコスプレのことをハルヒに言わなかったこと
もう一人の俺に出会ったこと
それをハルヒに何があったと問い詰められてもやっぱり言えなかったこと
この2つが重なってハルヒに疑われてしまったこと
そして先ほどの口論について詳しく説明した
古泉「なるほど・・・そういうことでしたか」
古泉「しかし、もう一人のあなたですか・・・何かがおこっているようですね」
それは俺も感じていた
何かが起こっている
何かは分からないが良いことでないことくらいは分かる
「遊びで未来からきちゃいました」なんて理由で未来から俺がやってくるはずもないからな
古泉「とにかく今は行かなければなりません。何か分かったら後ほど連絡を」
ああ、わかった

その言葉を最後に古泉は駆けるように去って行った

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 00:59:04.99 ID:VHRryfCA0

俺はというと全力で部室へと戻った
強くドアを開ける
みくる「きゃあっ!」
長門!!
長門「・・・把握している」
どういうことなんだ!?
一体何が起こってる!?
俺の必死ぶりを見て朝比奈さんはどうしたのだろうとオロオロしている
長門「あれは別の時間平面のあなたで間違いない」
やはりそうか・・・
しかしなんだって急に現れたんだ!?
長門「その理由は未来のあなたにしか分からない」
くそっ!・・・
あの長門でも分からないのか
俺は一体なんだって俺の前に・・・?
しかも何をする訳でもなく少し話しただけで帰って行きやがった
全く、意味がわからねぇ
そう考えていると朝比奈さんは
みくる「別の時間平面上ってどういうことですかぁ?上司からは何の連絡もありませんが・・・」
連絡がない・・・?
ということは俺が過去に飛ぶのはまだ先のことってわけか
そこで俺はひとつ思い出した
まだ手紙を見ていない・・・
俺は勢いよく部室を飛び出した

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:01:29.50 ID:VHRryfCA0

ここだ!
ここに手紙が!
俺は自分の下駄箱の前に立っていた
ガチャン!
勢い余って扉が壊れそうになる
・・・なんだと?
そこに手紙はなかった
どういうことだ?
俺はてっきり・・・
どうすればいいんだ・・・
何もわからねぇ

するとそこにはいつの間にか長門が来ていた
長門「今は何もせず待つのが先決」
長門「何が起こるのか私にもまだ把握できていない」
何かが起こるのを待ってろだと?
いいか、長門
今まで俺の身の回りで何かが起こったとき
そこには必ずと言っていいほどハルヒが絡んでいるんだ
今回も例外ではないだろう
あのハルヒが危険にさらされるまで待ってろって言うのか?
食い止める手段が何かあるはずだろう?
それを探すのが今しなければならないことだろ!?
長門「ない」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:04:06.43 ID:VHRryfCA0

長門「食い止める手が何もないから未来からあなたがやってきた」
長門「もし方法があるのならわざわざあのようなコンタクトをとらなくても未来のあなたが解決してくれていたはず」
・・・確かに・・・としか言葉がでなかった
しかしやはりただ待ってろと言われてもどうも落ち着かない
何か出来ることはないのか!?
長門「強いて言うなら涼宮ハルヒのそばにいてあげること」
長門「でももうそれも不可能」
なんでだ?
長門「涼宮ハルヒは先ほどのあなたとの口論であなたを拒絶している状態にある」
・・・俺はバカだな
自ら自分の道を消してしまっていたのか
長門「今は待つのが先決」
ああ、わかったよ

そこに遅れて朝比奈さんがやってきた
メイド服のままで校内を走る訳にもいかない、着替えでもしていたのだろう
みくる「どうしたんですか!?何を探してたんですか!?」
やはり朝比奈さんは制服に着替えていた
しかしこの朝比奈さんに朝比奈さん(大)の存在を知らせる訳にはいかないな・・・
「いや、もしかしたらハルヒの靴がまだあるのかと思いましてね
 あいつが帰ってなかったら古泉のためにも一刻も早く仲直りするべきだと思いまして。はははは」
みくる「そうですかぁ・・・涼宮さん、帰っちゃったんですね」
なんとか誤魔化せたみたいだ
ハルヒのときもこうスムーズにことが運んでくれるとありがたいんだがな
そうして何もできないとわかった俺は家に帰ることにした

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:06:23.72 ID:VHRryfCA0

 その日の夜
プルルルルルルル、プルルルルルルルル
着信あり:古泉一樹
ガチャッ
もしもし
古泉「こんばんは、今大丈夫ですか?」
ああ、かまわん
それより閉鎖空間の方はどうだった?
古泉「大変でしたよ。かなりの規模になっていました。やはり自己中と言われてしまったのが相当ショックだったのでしょう。」
すまん・・・ハルヒ
古泉「度が過ぎたとはいえ涼宮さんからしたら団員の隠しごとが気になるのは当たり前ですからね。しかもこの場合はあなたです」
ん?俺だと何が違うんだ?
古泉「あなたは本当に・・・。涼宮さんはあなたが誰かほかの女性と関係があるのではないかと心配していたのですよ。」
関係なんてある訳ないだろ
だいたいあのハルヒが何故そんなことを気にしなくちゃならんのだ?
全くもって理解不能だぞ
古泉「もういいです・・・」
呆れた声が聞こえた

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 01:09:53.95 ID:VHRryfCA0

皆が生温かい目で見守ってくれているのかそれとも
なんだようぜぇ読みたくねぇよ
という心境なのかは分かりませんがお風呂に入ってきます
もし、もしも生温かい目で見守ってくださっているのならば
保守をお願いさせてください
俺は風呂の中で歌うのが日課なので多分風呂の時間は男にしては長いと思います
それでは行ってきます

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 01:12:14.20 ID:VHRryfCA0

言い忘れていましたが書き溜めしてありますので
この夜の間には完結すると思います

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 01:32:16.05 ID:VHRryfCA0

落ちてるんじゃないかと不安で歌なんて歌ってる場合じゃありませんでした

古泉「それより何かわかりましたか?」
ああ、長門に聞いてみたよ
古泉「なんと?」
そこで俺は放課後にあった長門との会話を細かく説明した
古泉「なるほど。「何もするな」ですか・・・。長門さんらしいですね」
古泉、お前はどう思っているんだ?
古泉「私も長門さんに賛成ですね。あなたを怒らせようとしている訳ではないですよ。
   しかしこういうときの長門さんの信頼性はとても高いものです」
確かにな・・・。
古泉「話はよくわかりました。機関の方に連絡をいれて何か手掛かりはないか調べてみます。では、ごきげんよう」
そういうと古泉は電話を切ってしまった

 俺は疲れていた・・・当然だろう?
突然俺が目の前に現れた上にハルヒと喧嘩したんだ。精神的に疲れるのが普通だ。
そう、俺はいたって普通の男子高校生なのだ
しかし現状はことあるごとに様々なやっかいごとに巻き込まれている
正直一般的な男子高校生がある日突然大変なことに!みたいな設定は飽きたぞ。
そうこうしている内にだんだんと俺の瞼は重くなっていきいつの間にか眠りについていた

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 01:34:31.74 ID:VHRryfCA0

プルルルルルルルルルッ!プルルルルルルルルルッ!
なんだよ朝っぱらから・・・
プルルルルルルルッ!プルルルルルルルッ!
うるさい・・・
プルルルルルルルッ!プルルルルルルルッ!
ああ分かったよでるよ!
・・・ガチャ
古泉「ようやくでてくれましたか」

・・・古泉か
どうしたんだ?
古泉「何から話すべきでしょうか、とにかく最悪の事態です」
なんだ?
何があった?
古泉「涼宮さんが誘拐されました」
・・・なんだと?
・・・ハルヒが誘拐?
恐れていたことが起こった。
やはりというべきか、ハルヒの身に危険が及んでしまった。
俺が口喧嘩さえしなければハルヒのそばに居てやることができ
誘拐されることもなかったのだろうか
そう考えると激しい自己嫌悪に襲われた

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 01:37:13.65 ID:VHRryfCA0

古泉、犯人に目星はついているのか?
古泉「おそらく、急進派の連中であろうかと」
急進派・・・?
その言葉を聞いた瞬間俺の脳裏には鋭くとがったナイフが浮かんだ
冷や汗がでた
ハルヒはどこに!?
古泉「機関の連絡ではなにやら倉庫のような場所に入っていったそうです」
長門はどこにいる!?
古泉「それが・・・連絡がつきません」
なんだと?
おい長門、こんな一大事に何をやってやがる・・・
まさか、長門にも身の危険が迫っているというのか?
その可能性は大いにありうる
相手はあの急進派だ
長門の恐ろしさは十分に理解しているはず・・・
となるとまずは長門からか・・・
ちくしょう
古泉「とにかくその倉庫へ向かいましょう」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 01:39:30.52 ID:VHRryfCA0

 しばらくすると俺の家の前に1台の車が止まった
そこには古泉と、すでに朝比奈さんも乗っていた
みくる「キョンくん・・・涼宮さんが・・・」
朝比奈さんは泣きながらそう言ってきた
ええ、わかってます
今は少しでも落ち着いてください
とにかく倉庫に向かいましょう
みくる「はい・・・」

車は中々のスピードがでていた
誘拐をされたとなると急ぐにこしたことはない
車内でしゃべる者は誰もいなかった
皆、ハルヒが誘拐されるなどとは考えてなかっただろう
衝撃である
そんな空気の中俺は一つ気になっていることを思い出し古泉に聞いた
「なあ、古泉、長門は・・・」
古泉「おそらくあなたの推測通りだと考えられます。
   一番の問題は長門さんが脱出できていないこと。」
古泉「あの長門さんが脱出できないような場所へ行ったところで何ができるか・・・
   しかし今は向かうしかないでしょう。」
ああ、それはわかっている
あの長門が捕まえられたままなのだ
相手も相当なものだろう
しかも場所は倉庫だ。相手の本拠地でもある。
何が仕掛けてあるか見当もつかない。
そこに超能力の使えない男と未来へ飛べない女と普通の男の3人が行ったところで
一体何ができるのだろうか?
しかし古泉が言ったように、今は向かうしかない。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:42:06.61 ID:VHRryfCA0

運転手「到着しました」
何分かかったのかもわからなかった
すると目の前には巨大な倉庫があった
古泉いわく、あの倉庫も急進派の連中により「創られたもの」だそうだ
つまりあの巨大な倉庫全体が武器ってことか
勘弁してほしいね、全く

 恐る恐る扉へと近づく
いつ何が起こるかわからないので気が気ではない
古泉もいつになく真剣な目つきをしている
朝比奈さんにいたっては今にも零れおちそうなほどの涙を目にためている
扉は古泉が開けることになった
以前の朝倉涼子の件があるせいか、俺は真っ先に殺されてしまうかもしれない
朝比奈さんのような女性に頼むのは論外だ
したがって古泉となる。
「開けますよ・・・」
ああ、頼む
朝比奈さんは恐怖のあまり目を強く閉じてしまっている
「いきます!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:44:34.29 ID:VHRryfCA0

ギギィーッ!
壮大な音と共にその扉は開かれた
・・・・・。
静寂が流れる
何やら様子がおかしい
何も起こらないのである
恐る恐る中をのぞくと・・・おや?
おかしい。そこにはハルヒどころか人っ子一人いなかった
どういうことなんだ?
古泉「私達の存在に気付いたのかもしれませんね」
というと?
古泉「いくら急進派の連中とはいえ、今捕まえているのは涼宮さんとあの長門さんです」
古泉「少しでも邪魔が入るのを防ぎたいのでしょう」
ということはどこにいったんだ?
と、その時
ガサッ!
何やら物音がしたので振り返ってみる
そこにはなんと気を失ったハルヒと長門を抱きかかえている男がいた
見たことがないやつだ、おそらく急進派の中の一人なのだろう
そいつはこちらの様子を一瞥すると物凄いスピードで走りだした

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:47:09.21 ID:VHRryfCA0

「逃げられます!すぐに追いかけましょう!!」
古泉の声と同時に俺達は走りだし急いで車に乗り込んだ
倉庫へ行くときとは比べ物にならないほどのスピードがでている
それほどの速さをださないとあいつを見失ってしまうのだ
今警官が来たらまずいな・・・なんてことを考えていると
目の前を走って逃げていた男はヒュッ!と横道へ入っていった
俺達も慌てて横道へ入る
するとそこには先ほど訪れた倉庫と全く同じものがあった
場所は違うが急進派が創りだしたものなので同じ姿になっているのだろう

しかし既にそこには男の姿はなかった
ちくしょう!どこに行きやがった!
古泉「落ち着いてください。とりあえずあたりを探してみましょう」
そうして俺達は3人で探しまわった
しかし何も見つけることはできなかった
となると・・・
古泉「いきますか」
再び倉庫の扉へと足を進める

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:52:31.62 ID:VHRryfCA0

ギギィーッ!
・・・・・。
やはりと言うべきか、そこには誰もいなかった
またか・・・
すると先ほどの場面を繰り返すかのように背後でまたもやガサッ!という音がした
慌てて振り返る
そこにはさっきの男がいた
俺達を一瞥した後にまたもや猛烈なスピードで走り去る
ちくしょう!
また逃げられたか・・・!
古泉「・・・とにかく追いましょう!」
そういうと俺達は急いで車に乗り込み男を追いかけた
しかしあの野郎・・・
ハルヒと長門がいくら軽いとはいえ2人の人間を抱えたままなんてスピードで走りやがる・・・
・・・ん?
古泉「着きましたよ!!」
男を追いかけたどり着いた場所はまたもや巨大な倉庫だった
これで3回目である
しかし先ほど感じた違和感は一体・・・
なんなんだ・・・?
何かがひっかかる

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:55:11.33 ID:VHRryfCA0

古泉「男を探しましょう!」
あ、あぁ・・・
古泉「しっかりしてください。私達がしっかりしないと・・・」
ああ、わかってる
そうして俺達はまた男を探したがやはり見当たらなかった
倉庫に入っている可能性はあるのだろうか?
2回目のときもそうだったように扉を開ける音なんか聞こえてきていない
古泉「倉庫も確認してみましょう!」
いや、待ってくれ古泉

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:57:26.67 ID:VHRryfCA0

古泉「どうしたんですか?早くしないと涼宮さん達の身に何かあるかもしれないんですよ!」
わかっているんだが、考えてみてくれ
古泉「はい?」
本当に倉庫にいると思うか?
3回目だぞ?
それに古泉が扉を開けた時にはすごい音が鳴っているのに俺達はその音を聞いていない
そうだろ?
古泉「言われてみればそうですね・・・。」
しかもなんだってわざわざ俺達に一度姿を見せてから逃げるんだ?
そんな必要がどこにある?
そんなの追いかけてくださいと言っているようなもんじゃないか
古泉「・・・。」
古泉は顎に手を当てて考え込んでいる
朝比奈さんも真剣な顔をしている
古泉「私は少し慌てすぎてしまっていたようです。確かにあなたが言う通りこれはおとりの可能性が高いです。おそらく私達の救出を遅らせるための時間稼ぎでしょう。私としたことが・・・申し訳ありません。」
いや、いいんだ
それより俺達はこれからどうすればいいんだ?
ハルヒと長門はどこに連れ去られたんだ?
古泉「どこなのでしょう、何かヒントになるものはないのでしょうか
ここをもう少し本格的に探ってみましょう」
しかしさっきの男は大丈夫なのか?
古泉「もうここにはいないでしょう。それにあの男が現れるとしたら私達が扉を開けた後です。中に誰もいないのを確認してからではないとおとりの意味がありませんからね。」
確かにそうだな、よしじゃあ今度は1人1人でくまなく探してみるか
古泉「そうですね」
みくる「わ、わかりましたぁ・・・」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 01:59:39.70 ID:VHRryfCA0

 そうして俺達は3つに別れて倉庫の周辺を調べ始めた
しかし何故俺達の前にあの男は姿を現したんだ・・・?
おとりなのは分かっている。
でもまだ何かがひっかかる
明らかな矛盾が生じているような気がしてならない・・・。
なんだ?
その矛盾はなんなんだ?
考えろ!俺!
今までの行動のどこかにヒントはないか・・・?
・・・待てよ?

何故あの男はハルヒと長門を抱えて走っていたんだ?
俺達をおびきよせるためのおとり?
それにしてはおかしいことがある
もしあいつが捕まったらどうなる?
何もないままあっけなく俺達はハルヒと長門を取り戻すことになる
急進派はそこまでバカではないだろう・・・
では何故?
あいつには絶対捕まらない自信があったのか?
しかし速度はせいぜい車と同じくらいである
絶対に追いつけない訳でない・・・
となるとハルヒと長門には人質としての価値はないと・・・?
・・・ハッ!
そこで俺はハッとした
それと同時に昨日の出来事が頭を駆け巡る
「おーい、キョン」
「なんだよその顔は、俺の顔になんかとんでもないものでもついてんのか?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:02:12.12 ID:VHRryfCA0

あの長門とハルヒは・・・偽物?
そうだ、間違いない
そうすると全て納得がいく
わざわざハルヒと長門を抱きかかえて走っていたのは偽物だからなんだ
偽物だと人質としての価値がないからな
そうと決まれば早速古泉に報告を・・・!
ブー、ブー、ブー、
ん?なんだ?
俺のポケットの中が震えている
メールが届いたようだ
こんな時になんだってんだ?谷口の奴だったら承知しないぞ
そう思い俺は携帯の画面をみる
しかしそこに書いてある名前はとても身近な、頼れる存在であった

新着メール、1通
長門 有希

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:04:23.70 ID:VHRryfCA0

慌ててそのメールを開いてみる
「答えは最初」
・・・答えは最初?
そこに古泉と朝比奈さんが現れた
古泉「何かヒントになるようなものは見つかりましたか!?」
これを見てくれ
俺は携帯の画面を二人に見えるようにした
古泉「これは・・・?」
みくる「長門さん?」
古泉「答えは最初ですか・・・。」
どういう意味なんだ?
古泉「そのままの意味でしょう。一番最初の倉庫に涼宮さんと長門さんはいるようですね」
え?
でもなにもなかったぞ?
古泉は何かを考えている
古泉「私達が今までしていない行動とはなんですか?」
・・・していない行動?
倉庫の扉を開け、中を除いて確認した後周辺を探索して・・・そうか
古泉「ええ」
古泉「私達はまだ倉庫の中には入っていません。というか入ろうとするとあの男が現れるのですから無理もありませんがね。」
そういう目的もあったのか・・・
そうと決まれば
古泉「はい、すぐに向かいましょう」
そうして俺達は急いで車に飛び乗った

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 02:06:45.19 ID:VHRryfCA0

3つ目の倉庫でかなりの時間をロスしちまった
ハルヒ、長門
どうか無事でいてくれ
頼む

 車はこの日最速なのではないかというほどの速度で走っていた
対向車線も無視してがむしゃらに運転していた
それにしてもさすがは機関の人間というべきか・・・
ものすごいテクニックである
キキーッ!
古泉「着きましたよっ!」
俺達は急いで車から降りて倉庫まで走って行った
あった・・・
そこにはまぎれもない、あの巨大な倉庫が存在していた
古泉が扉に手をかける
ギギィーッ!
そのとき、背後からガサッ!という音が聞こえる
しかしもうその手にはひっかからないぜ
俺達はどうどうと倉庫の中へ足を踏み入れた

 その瞬間倉庫の中の景色が瞬時に変化した
砂漠のような場所である
するとその先にハルヒと長門の姿があった
完全に気を失っているようだ

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:09:15.42 ID:VHRryfCA0

「ハルヒっ!!、長門っ!!」
俺は叫んでいた
しかし俺は直後にどっと冷や汗の出るような感覚を覚えた
「あら、いらっしゃい」
・・・朝倉?
な、なんでお前がここにいるんだ・・・
だってあの時お前は長門に・・・
「はい、消されちゃいました」
じゃあどうしてここに・・・?
「正確に言うと私はあの時の私とは異なる存在なんですけどね」
また生まれ変わったとでもいうのか?
「まあ簡単に言うとそういうことですねっ」
で、なんでハルヒと長門を誘拐なんてしたんだ?
「決まっているじゃない、あなたに死んで欲しいからよ」
悪魔のような微笑みである
あのときの記憶を思い出し、鼓動がはやくなっていた・・・
怖い
俺は死というものが目の前までせまってきているような感覚に襲われていた
そんな俺の隣では古泉が険しい顔で朝倉のことを睨み
朝比奈さんはいつでも来いというように戦闘態勢をとっている
しかし目には涙が浮かんでいた

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:14:11.23 ID:VHRryfCA0

 すると古泉があることに気づいた
古泉「どうやらここでは力が使えるようですね」
なんだと?
そう思い横をみると古泉の体が赤く光っていた
朝倉「やっと気づいたわね、あ、涼宮さんのことは心配しないでいいわよ
   私達の計画より早くに問題を起こさないように絶対に目が覚めないようになってるから、あなたたちの力に気づくことはありませんわ」
突然朝比奈さんが驚いた声をあげた
本当に力が使えます・・・!
頭の中でそれを感じ取ったのだろう
朝比奈さんの目つきが心強いものへと変化した
しかし朝倉以外の急進派は何も手をだしてこない・・・何故だ?

古泉「あの方たちが涼宮さんと長門さんの力を抑えて眠らせているように思います」
なるほどな・・・
さすがの長門でもあの人数相手に抵抗するのは難しいってことか



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:16:49.61 ID:VHRryfCA0

朝倉が話し始める
「本当は3つ目の倉庫でそちらの2人には消えてもらうはずだったんですけど」
古泉と朝比奈さんの目が驚きの色に変わる
「あの扉を開けることによって私達が仕掛けた罠が発動されるはずでしたの」
古泉「これは・・・あなたに感謝しなければいけませんね」
みくる「キョンくん!ありがとうございます!」
本当に危なかった
しかし何故3つ目の倉庫なんだ?
2つ目でも問題はないはずだが
朝倉「そんなのは楽しくないじゃないですか」
なんだと?
朝倉「あなた達にチャンスをあげたんですよ。感謝してくださいね」
こいつ・・・楽しんでやがる
この状況を・・・まるでゲームみたいな感覚で楽しんでやがる
そう考えると俺の怒りは抑えることができなかった


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:19:05.64 ID:VHRryfCA0

 気がつくと俺は無謀にも朝倉に向かって走り出していた
「ふふふ・・・」
そう笑うと朝倉の右手にはギラリと光るナイフがあらわれた
朝倉が一気に駆けよってくる
物凄いスピードだ
一気に間を詰められる
気がつくと朝倉の顔はもう手の届く位置にある
俺はもうダメかと思った
その瞬間朝倉は突然の横からの衝撃に吹き飛ばされた
俺には何がおこったのかわからなかったがそこには朝比奈さんが立っていた
朝比奈さん・・・一体何をしたんです?
その質問を投げかける前に、朝比奈さんの姿は消えた
と、それとほぼ同時に朝倉が衝撃のあまり落としてしまっていたナイフがある場所に
朝比奈さんが現れた
なんだ・・・?
何が起こってるんだ?
そして朝比奈さんは姿を消すと
今度は長門のいる場所へと瞬間移動した
パサッ・・・
長門をとらえていた縄が朝比奈さんのナイフによって切り落とされる
そのとき、俺は安堵の息を漏らした
気を失っていたはずの長門がしっかりと地面に立っている
長門「後は任せて」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:21:32.25 ID:VHRryfCA0

それからの長門はすさまじかった
駆けよってくる何人もの急進派の連中を高速な呪文を唱えては吹き飛ばしていた
そして古泉と朝比奈さんも一緒に戦っていた
その隙に俺はハルヒのもとへと走っていた
俺はハルヒのもとへたどり着くとハルヒを抱きかかえて倉庫をでた
長門の力なのだろう
いつの間にか倉庫はもとの倉庫へと戻っていた

 「ハルヒ!おいハルヒ!!大丈夫か!?」
ハルヒ「・・・ん・・・ョン?」
ハルヒ大丈夫か!?
ハルヒ「キョン・・・」
俺はハルヒの意識が戻ったのを見て心の底から安心した
「よかった・・・」
ハルヒ「キョン・・・なんであんたがここに・・?あれ?私何してんの・・・?」
大丈夫だ、ハルヒ
そういうと俺はハルヒを抱きしめていた
ハルヒ「ちょ!ちょっとキョン!!何するのよ急に!?離しなさい!!」
すまなかった・・・ハルヒ
俺がそばにいればこんなことには
ハルヒ「ちょ!アンタ何いってんの!?こんなことって何よ!!」
ハルヒ「って、あれ??・・・ここ、どこ?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:26:20.77 ID:VHRryfCA0

その時
ギギィー・・・
倉庫の扉が静かに開いた
そこには長門と古泉、朝比奈さんの姿があった
ハルヒ「あれ?有希に古泉くん、それにみくるちゃん?」
古泉「よかった・・・ご無事でしたか」
みくる「涼宮さぁ〜ん!」
朝比奈さんはハルヒに勢いよく抱きついた
そんな光景を長門はいつもの無表情で眺めている
朝比奈さんに抱きつかれたハルヒは困惑した顔をしながらもなんだか安心したような表情を浮かべていた
古泉「それでは帰りましょうか」
そう言った古泉の顔も疲れているような雰囲気を漂わせながら嬉しそうに笑っていた

そして俺達は機関の車に揺られて部室へやって来ていた。
ここにくるまでにハルヒは寝ちまったみたいだ
そんなハルヒを微笑みながら包みこんでいる朝比奈さんはやっぱり年上なんだなぁと
あらためて実感させられた
その日は俺がハルヒを送り届け、解散となった
ちなみにハルヒには今日の出来事は古泉による
「朝目が覚めたら知らない場所に居る」というドッキリ企画という体で説明された
なんともしょうもない企画である
ハルヒは色々と納得のできない場面があったらしいが(主に俺が抱きついてきた場面)全て古泉の
「ドッキリですから」というさわやかな笑顔で流されていた。
しかし肝心な部分は急進派がハルヒを眠らせたまま誘拐をしたようで一切バレてはいなかった
そこは感謝しておくことにする

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:28:50.13 ID:VHRryfCA0

そしてその日の夜
俺は朝比奈さん(大)に呼び出されていた。
部室から帰るときに今度こそ下駄箱に手紙が入っていたのである
かわいらしい封筒にいれられたそれには
「今夜の7時に公園で待ってます  朝比奈みくる」
とだけ書かれていた
俺にはやり残したことが後一つだけあるんでな
みくる「それでは準備はよろしいですか?」
はい、お願いします
みくる「行きますよ」
はい

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:31:04.98 ID:VHRryfCA0

目が覚めたらそこは学校の生徒玄関だった
俺は朝比奈さん(大)と一緒に部室のある旧校舎の方へと急いで向かった
ちょうどいい場所を発見し待機していると向こう側から何も知らない顔で
呑気に歩いている俺の姿が見える
一度体験したのだが自分自身を第3者の目で見ると言うのはあまりいい気がしないな
そして隠れている俺の前を通過し、ほどよいところで俺は声をかけた
「おーい、キョン」
俺が振り向く
それと同時に驚愕の表情を浮かべ持っていた荷物を下に落とす
なんて間抜けな顔をしているんだ俺は・・・
おっとセリフを忘れちゃいけないな
「なんだよその顔は、俺の顔になんかとんでもないものでもついてんのか?」
俺がそう言うと過去の俺は特に何を言う訳でもなく驚いたままそこから一歩も動かなかった
「じゃあ、俺の役目はもう終わったからこれで失礼するよ」
本当にこれで終わった
俺はさらに隠れている朝比奈さん(大)のもとへと歩いていき
すぐにその時間平面を後にした
そして現在に戻ってきている
みくる「おつかれさまです」
いえいえ
みくる「あのときはこんなことが起こっていたんですね」
本当ですよ、俺にも何が起こっているのか理解できていませんでしたから
そういうと朝比奈さんはふふっとかわいらしく笑った
今回のこの行動で俺は逃げる男が抱きかかえていたハルヒと長門が偽物であるという可能性に気づいたのである
あのまま気づかなければ今頃古泉と朝比奈さんはこの世に存在していないだろう
本当によくやったな、俺

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:33:45.36 ID:VHRryfCA0

あれから何日か経った
長門によると急進派の連中はほとんどが消滅してしまったらしい
けれど、またいつ現れるか分からないので安心はできないようだ
あのメールはどうやって送ったのか聞いてみたが何やら電波な言葉がたくさんでてきた
俺には到底理解できなかったが簡単に言うと未来の長門が朝比奈さんの力を借りて俺に送信したらしい
ちなみに朝比奈さんにあの時何をしていたのかを聞いてみると
「あ〜えぇ〜っとあれは一度別の時間平面へ飛んでまた帰ってきていたんですよ」
と説明してくれた
つまり現在いる時間平面から何秒後の別の時間平面へ飛び、そこからまたポイントをかえてこちらに戻ってきていたということですか?
「あ、はい!そういうことになりますぅ」
あのときの朝比奈さんは瞬時にそんなにすごいことをしていたんだな・・・
と、俺は素直に感心してしまった
ちなみに一番肝心なハルヒについてだが俺は許してもらえたらしい
しかし時々抱きついたことをネタにからかわれてしまうのでたまったもんじゃないがな
でもその話をする時のハルヒはとても輝いて見えた

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/16(土) 02:36:04.92 ID:VHRryfCA0

 まあ、何はともあれいつもの平和な毎日に戻ったって訳だ
・・・と思っていた矢先なんだが、俺は今なぜかバニーガールへと変貌している
それを見て大爆笑するハルヒとかわいそうな人を見るような目で見つめてくる朝比奈さんがいた
朝比奈さん・・・本気で傷つくのでせめて笑ってください・・・
それに対して古泉の野郎は笑顔で「お似合いですよ」とかなんとか
お前が言うと冗談に聞こえないからやめてくれ
これは冗談じゃないぞ?
そして長門はというと・・・
長門「どうぞ」
コトッ・・・
今度はこりずに朝比奈さんへ変身していた
というかこの俺がバニーガールの衣装を着るはめになったのも
この長門のコスプレをハルヒがえらく気に入ったからなのである
ハルヒもいつぞやのバニーガールの衣装で俺とお揃いである
「最っ高に楽しいわ!!特にキョン!!あんたよくそんな気持ち悪いもの着れるわね!!」
お前が着させておいて気持ち悪いとはなんだ
しかし、本当に楽しそうなハルヒの笑顔を見て
俺は今度からここの部室に居る時はバニーガールの服装に着替えよう
などと思っているのであった・・・
安心しろ、冗談だ

終わり


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/16(土) 02:38:14.46 ID:VHRryfCA0

ありがとうございました
最後の方は脳を使い過ぎてぼーっとしながら書いたので
おそらく文句だらけだと思います
とんだ駄作でした
すいません
支援してくださった方々本当にありがとうございました



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