キョン「最近長門が気になる…」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「何?長門が全裸で学校に登校してきた?」

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3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 18:40:02.18 ID:VM+CpIK/0

キョン「長門…」

長門「なに?」

キョン「そのだな…」

キョン「たまにいっしょ帰らないか」

長門「え」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 18:45:51.44 ID:VM+CpIK/0

長門「……」

キョン「……」

長門「今日は都合が悪い…」

キョン「そ、そうか」

長門「ごめんなさい」

キョン「いや、いいんだ。はは…」

長門「……」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:05:50.03 ID:VM+CpIK/0

キョン「…断られちまった…」

キョン「…うう…」

ハルヒ「キョン! あんた何やってんのこんな時間まで」

キョン「なんだ…おまえ先帰ったんじゃなかったのか」

ハルヒ「忘れ物しちゃったから取りにきたの! 悪い!?」

キョン「いや…」

ハルヒ「じゃ、じゃあいっしょに帰るわよ!」

キョン「はあ?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:13:06.48 ID:VM+CpIK/0

─────

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「…ねえ、あんたどうしたの? なんか元気ないわよ。不のオーラが出てるわ」

キョン「別に…」

ハルヒ「なによ。団長にも話せないようなことなわけ?」

キョン「だからなんでもねえって」

ハルヒ「あ、ちょうどいいところに喫茶店があるわ。ちょっと寄っていきましょう」

キョン「お、おい」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:18:36.60 ID:VM+CpIK/0

ハルヒ「あたしカフェラテにしよ。あんたも同じでいい?」

キョン「え? ああ構わないけど…」

ハルヒ「そう。すいませーんカフェラテ二つ」

キョン「もしかして奢ってくれるのか?」

ハルヒ「毎回あんた奢ってばっかりだしね。たまにはあたしだって奢ってやるわよ」

キョン「そうか。悪いな」

ハルヒ「まぁ毎回一番遅れてくるあんたが悪いんだけどね」

キョン「…あのルールが悪いんだろう…」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:21:23.78 ID:VM+CpIK/0

ハルヒ「で、どうしたの」

キョン「なにが」

ハルヒ「なんか悩んでんでしょ? 顔に書いてあるわ」

キョン「むぐっ」


キョン「……」

ハルヒ「言っちゃいなさいよ。人に話せばちょっとは楽になるもんよ。ほら」

キョン「……」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:23:32.15 ID:VM+CpIK/0

キョン「……えっとな」

ハルヒ「うん」

キョン「……実はな」

ハルヒ「ふむ」

キョン「……なんかな」

ハルヒ「はいはい」

キョン「……俺、長門のことを好きになっちまったみたいだ」

ハルヒ「……」

ハルヒ「え……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:28:54.92 ID:VM+CpIK/0

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「…でも、どうなんだろうな」

ハルヒ「え…え、な、何が?」

キョン「いや、あいつは男になんか興味なさそうだし…俺なんか相手にしなさそうだろ」

ハルヒ「そ、そうかな…」

キョン「それに…もし俺が告白なんかしたりしたら、今までの俺達SOS団の関係も上手くいかなくなるような気もするし」

ハルヒ「かも…ね…」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:33:00.83 ID:VM+CpIK/0

キョン「やっぱ無理かなぁ」

ハルヒ「……」

キョン「…なあ、どう思う?」

ハルヒ「え? う、うーーんそうね…」


ハルヒ「……わかんない……」

キョン「なんだよそれ。話してみろっておまえが言ったんじゃねえか」

ハルヒ「ご、ごめん」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:50:27.60 ID:VM+CpIK/0

キョン「い、いや。まあいいんだけどさ」

ハルヒ「……」

キョン「ふう」


ハルヒ「でもね」

キョン「ん?」

ハルヒ「多分…有希もあんたのこと好き…だと思うわ」

キョン「え…な、なんでだよ」

ハルヒ「だって…あの子本読むふりしていつもこっそりあんたのこと見てるし」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:57:26.21 ID:VM+CpIK/0

キョン「え…ホントかそれ」

ハルヒ「そうよ。今まで気付かなかったの?」

キョン「気付かなかった…」

ハルヒ「あんたには本当に心を開いてる感じがするわ」

キョン「そうかな」


ハルヒ「だからまぁ、がんばってみればいいんじゃない? あたしはそう思うわ」

キョン「うん……そっか。ありがとなハルヒ」

ハルヒ「いいわよ別に。いいからもっとしゃきっと男らしくしなさいよね。有希と付き合いたいなら」

キョン「ああ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:07:35.68 ID:VM+CpIK/0

─────

キョン(今日ハルヒのヤツ学校休みやがったな……どうしたんだろう風邪でも引いたのかね)

キョン(インフルエンザじゃなきゃいいけどな)

キョン「ういーっす」ガチャ

長門「……」

みくる「こんにちはぁ」

キョン「こんちは。…あれ、古泉も来てないのか」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:11:50.84 ID:VM+CpIK/0

みくる「古泉君、今日学校休んだみたいですよ」

キョン「え、あいつも? ハルヒも休みなんですよ」

みくる「ええっ、本当ですかぁ? 何かあったのかなぁ…」

キョン「さぁ…」

長門「……」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:15:10.63 ID:VM+CpIK/0


みくる「それじゃあ、お先に失礼しますね」

キョン「はーい」

 バタン

キョン「……」

長門「……」

キョン「コホン。…あー、長門」

長門「なに?」

キョン「その、よかったらだな…今日はいっしょに帰らないか?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:17:46.50 ID:VM+CpIK/0

長門「……」

長門「ごめんなさい」

キョン「え…」

長門「今日も用事がある」

キョン「そ、その用事に俺も付き合っちゃダメか?」

長門「ダメ」

キョン「……」

長門「…また今度」

 バタン

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:40:12.70 ID:VM+CpIK/0

キョン「……」

キョン「また断られちまった…」

キョン「…全然ダメじゃねえか」

キョン「自惚れかもしれないけど、俺も多少はあいつに好かれてる自信あったんだけどな…」

キョン「好かれるどころかもしかして嫌われてんじゃないのか?」

キョン「はぁ…」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:44:00.34 ID:VM+CpIK/0

─────

ハルヒ「やっほー!!」

キョン「おう。久しぶりだな。ようやく風邪治ったのか?」

ハルヒ「え!? う、うん、まぁね。いやーなかなかしんどかったわ!」

ハルヒ「それよりキョン! どう、有希とあれから何か進展あった!?」

キョン「はぁ? なんだよ朝っぱらから…」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:48:02.54 ID:VM+CpIK/0

ハルヒ「まぁいいじゃない。で、どうなのよ? 何かあった?」

キョン「別に何もねえよ。ていうかおまえ病み上がりだってのになんかテンション高くないか?」

ハルヒ「べ、別にそんなことないわよ…」

ハルヒ「ていうか進展してないって何よ! あんたこの四日間いったい何やってたのよ!」

キョン「だから何もしてなかったって」

ハルヒ「ふざけんじゃないわよ! あたしはそんなこと許さないからね!」

キョン「なんなんだよ…」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 21:01:11.97 ID:VM+CpIK/0

キョン「というか、もしかして俺は長門に嫌われたかもしれん」

ハルヒ「はぁ?」

キョン「なんかこのごろやけにそっけないんだ。いや、そっけないのは前からだが…冷たいっていうか」

ハルヒ「んな…そんな…」

ハルヒ「…そんなはず…ないわよ。絶対有希もあんたのこと好きだから」

キョン「……」

ハルヒ「あーもうイライラするわね!さっさと付き合っちゃいなさいって言ってんのよ!」

キョン「……」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 21:04:03.68 ID:VM+CpIK/0

キョン「なんか意外だな」

ハルヒ「は? なにが」

キョン「いや、おまえがそんなにムキになるなんて。恋愛ごとになんて興味ないかと思ってた」

ハルヒ「だ、だって…そりゃ…」

ハルヒ「…そりゃ、どっちもあたしのSOS団の団員同士だもん。幸せになれるなら幸せになってほしいからね」

キョン「…ありがとな」

ハルヒ「……」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 21:11:50.30 ID:VM+CpIK/0

─────

古泉「やぁ。こんにちは」

キョン「おう。おまえも久しぶりだな」

キョン「…って、どうしたんだ。なんかすごいゲッソリしてるぞ」

古泉「いやぁ。ここ四日間不眠不休で連日連戦だったもので…」

キョン「…神人とか?」

古泉「ええ、まぁ」


古泉「…何か心当たり、ありますか?」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:03:15.01 ID:/dFSWxAj0

キョン「心当たりってのはつまり」

古泉「涼宮さんを怒らせたり悲しませたり、とにかく気分を害するようなことです」

キョン「気分を害する…うーん、特に思い当たらんなぁ」

古泉「そうですか…そうなると困りましたね。非常に困りました」

古泉「過去最大レベルの閉鎖空間が毎日発生しているというのに、原因がまったく不明なのです」

キョン「大変だなおまえも…」

古泉「ええ…」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:06:50.02 ID:/dFSWxAj0

─────

キョン「ういっす」ガチャ

みくる「こんにちはぁ〜」

キョン「こんちは。…あれ、長門は?」

ハルヒ「…来てないけど」

キョン「なんだよ。ハルヒと古泉が復帰したと思ったら今度は長門が休みか」

キョン「ふーん…」

ハルヒ「……」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:10:41.01 ID:/dFSWxAj0

ハルヒ「ふーんって、あんた心配じゃないわけ?」

キョン「い、いや。心配だけど」

ハルヒ「だったら今すぐお見舞いに行ってあげなさい。今日は団活なしでいいから」

キョン「な、なんだってんだよ急に」

ハルヒ「だいたいあんたは普段からそういう気遣いが足りないのよ。そんなこっちゃいつまでたっても雑用その1のままよ」

キョン「いや…」

ハルヒ「いいからさっさと行きなさい! 命令よ!」

キョン「……」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:13:24.24 ID:/dFSWxAj0

古泉「涼宮さん」

ハルヒ「なに?」

古泉「どうせだったら僕達みんなで行ってもよかったんじゃないですか? 何も彼だけにまかせなくても」

みくる「そうですね。私も長門さん心配だし…」

ハルヒ「いいの。ここはキョンにまかせてあげましょ。ふふ」

ハルヒ「……」

古泉「??」

みくる「……」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:17:55.99 ID:/dFSWxAj0

─────

 ピンポーン

長門『…だれ』

キョン「あー…長門。俺だ」

長門『……』

キョン「学校休んでたからちょっと心配で来てみたんだが…その、大丈夫か? 風邪引いたのか?」

長門『……』

キョン「…長門?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:20:06.00 ID:/dFSWxAj0

キョン「……」

 ガチャ

キョン「あ」

長門「……」

キョン「……」

長門「…入って」

キョン「え? あ、ああ」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:25:17.83 ID:/dFSWxAj0


キョン(…あいかわらず何もない家だな)

長門「……」

キョン「…なぁ。なんで今日学校休んだんだ?」

長門「一応風邪ということになっている」

キョン「一応って」

長門「座って。今お茶を入れる」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:27:33.49 ID:/dFSWxAj0

キョン「いや、いいって。一応風邪なんだろ。無理すんなよ」

長門「……」

キョン「それより長門。おまえ今日なんか食ったのか?」

長門「何も」

キョン「じゃあ今おかゆでも作ってやるよ。ちょっと待ってろ」

長門「……」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:30:10.47 ID:/dFSWxAj0


 パクパク

キョン「どうだ?」

長門「…おいしい」

キョン「だろ? 前に妹が風邪引いた時に卵粥の作り方だけはマスターしたんだ。はは」

長門「……」

長門「……」

キョン「……長門?」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:35:14.90 ID:/dFSWxAj0

キョン「ど、どうしたんだ? なんでそんな辛そうな顔…」

長門「……あなたは優しい」

キョン「え…」

長門「…でも」


長門「……」

長門「帰って」

キョン「え」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:38:02.22 ID:/dFSWxAj0

長門「出て行って。今すぐ」

キョン「な、なんで…」

長門「早く」グイグイ

キョン「な、長門。ちょっと待ってくれ。頼む聞いてくれ」


キョン「俺、おまえが好きなんだ。おまえといっしょにいたい」

長門「!!」

キョン「長門。おまえは俺のこと嫌いなのか?」

長門「……」ブンブン

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:40:50.72 ID:/dFSWxAj0

キョン「じゃあ…」

長門「……」

長門「私は…」


長門「…私は、あなたに特に何の感情も抱いていない。嫌いでもなければ、好きでもない」

キョン「!!」

長門「私は人間に特別な感情を持ったりしない。そういうこと」

キョン「……」

キョン「…そう、か」

長門「そう」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:44:02.69 ID:/dFSWxAj0

キョン「……」

キョン「…いきなり変なこと言って悪かったな。帰る」

長門「そう」

キョン「風邪…ちゃんと治せよ。じゃあ」

長門「……」


長門「できれば」

キョン「?」

長門「…できれば、私とあなたは、今まで通りの関係でありたいと願っている」

キョン「……」

キョン「そうだな。ありがとう、長門」

長門「いい」

 バタン

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:45:46.45 ID:/dFSWxAj0

長門「……」

長門「……」

長門「……」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:47:17.43 ID:/dFSWxAj0

─────

キョン「……」

キョン「……」

 カランカラン

ハルヒ「やっほ。待たせて悪かったわね」

キョン「おう。いや、こっちこそこんな遅くにいきなり呼び出してごめんな」

ハルヒ「いいわよ別に。で、どうしたのよ」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:49:55.14 ID:/dFSWxAj0

ハルヒ「なんかあったんでしょ? あ、すいませんコーヒー一つください」

キョン「ああ…」

ハルヒ「有希のこと?」

キョン「うん…」

ハルヒ「なにがあったのよ」

キョン「……」

ハルヒ「あーー。もうなんなのよじれったいわね。さっさと言いなさいよ」

キョン「……」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 02:53:22.97 ID:/dFSWxAj0

キョン「…今日、あいつに告った」

ハルヒ「え……」


ハルヒ「……」

ハルヒ「へ、へぇー。そう。チキンのあんたにしてはよくやったじゃない。で、どうだった? オッケーだったでしょ?」ズズッ

キョン「振られた」

ハルヒ「ぶっ!!!」

キョン「うわ熱っ!! な、なにすんだおまえ!」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:01:08.42 ID:/dFSWxAj0

ハルヒ「げほっ…ご、ごめん。げほっ」

キョン「なんなんだよ汚ねーなぁ…」

ハルヒ「げほっ…えーー…う、嘘でしょ? 本当に振られたの?」

キョン「だからそうだって」

ハルヒ「嘘……信じられない。絶対あの子キョンのこと好きだと思ってたのに」

キョン「おまえの観察眼は全然当てにならねーな。ったく」


キョン「…ふう」

キョン「……」

キョン「…ホントに悪かったな。いきなり呼び出してこんな話して。何やってんだろうな俺は…」グシッ

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:04:28.65 ID:/dFSWxAj0

ハルヒ「キョン…」

キョン「でも…どうしても誰かに話したくてさ。こんなこと話せるのおまえくらいだから…」

ハルヒ「……」

キョン「はー…これからどうやって長門と接すればいいんだろう」

ハルヒ「そんなの…普通でいいじゃない」

キョン「そーいうわけにもいかないだろ…」


ハルヒ「……」

ハルヒ「…あの、ね。キョン。いい考えがあるわ」

キョン「ん?」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:06:17.46 ID:/dFSWxAj0

ハルヒ「キョンは…有希に振られちゃったのよね?」

キョン「ああ…」

ハルヒ「そう。そうよね。だったら…その…」

キョン「?」

ハルヒ「……」


ハルヒ「…だったら…そう、そうよ。あたしと付き合えばいいじゃない!!」

キョン「……」

キョン「はあ?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:10:42.38 ID:/dFSWxAj0

ハルヒ「そうよ、それで問題ないでしょ!!」

キョン「何言ってんだおまえ。頭は正気か」

ハルヒ「いたって正気よ! だってそれならキョンも寂しくないじゃない!」

キョン「アホかおまえ…」

ハルヒ「な、なんでアホなのよ! あのね、こっちはあんたのことを思ってね、真面目に言ってんのよ!」

キョン「おまえな…」

ハルヒ「だって…だって…あたし…ずっと前からキョンのことす…」ジワッ

キョン「え」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:12:52.64 ID:/dFSWxAj0

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「好き…だったのよ…」

キョン「……」

ハルヒ「ぐすっ…ひっぐ…うう…」

キョン「お、おいハルヒ」

ハルヒ「うああああああああああああああああん!!」

キョン「お、おい…」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:19:01.52 ID:/dFSWxAj0

─────

ハルヒ「はい、今日の活動はこれで終了! さ、キョンさっさと帰るわよ!」

キョン「わかったわかった。わかったからそんなに焦るな」

ハルヒ「それじゃあねみんな! また明日ね!」

キョン「じゃあな」

古泉「はい、また明日」

みくる「さようならぁ」

長門「……」

 バタン

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:24:09.93 ID:/dFSWxAj0

古泉「ふふ。まったくすっかり仲の良い夫婦みたいですね」

みくる「……」

古泉「あの二人が付き合いだしてくれたおかげですっかり涼宮さんの精神状態も安定して、閉鎖空間の発生もほとんどなくなったんですよ」

みくる「……」

古泉「まったく。もっと早くに付き合ってくれればよかったんですけどね。前から二人とも好きあっていたんですから。ふふ」

 ドカッッ

古泉「がっ!!! あ、朝比奈さん…い、いきなり何するんですか…」

みくる「えぇ〜、別に何もしてませんよぉ?」

古泉「今思いっきり向こう脛蹴り上げたじゃないですか…」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:27:43.64 ID:/dFSWxAj0

みくる「さぁ。なんのことですかぁ?」

古泉「…???」


古泉「…しかし、あの閉鎖空間が大量に発生した時期はいったいなんだったんですかねぇ。涼宮さんの精神状態に何か大きな異変があったようですが」

古泉「長門さん、何か知りませんか?」

 ドガッッッ!!

古泉「ぎゃあっ!!!」

みくる「あの〜、古泉君。着替えるんでさっさと帰ってくれませんか?」

古泉「あ、は、はい…」

 バタン

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:30:09.35 ID:/dFSWxAj0

長門「……」

みくる「……長門さん」

長門「なに?」

みくる「本当にこれでよかったんですか…?」

長門「……」

みくる「長門さんだって本当はキョン君のこと好きだったのに……自分の気持ちを押し殺して…」

みくる「辛く…ないですか?」

長門「……」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:34:44.16 ID:/dFSWxAj0

長門「辛くないと言えば嘘になるかもしれない。でも、平気」

長門「私は、ここにいる全員と、これまで通りの日常を過ごすことを望んでいる」

長門「彼だけではなく。みんなのことが好き。涼宮ハルヒも。もちろん、朝比奈みくる、あなたも」

みくる「な、長門さん…」ジワッ

みくる「……」

みくる「…古泉君も?」

長門「?」

みくる「ふふっ」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:39:56.93 ID:/dFSWxAj0

長門「だから…平気。私のことは心配しないでほしい」

長門「ありがとう。朝比奈みくる」

みくる「長門さん…」

みくる「長門さんって…かわいい!」

 ぎゅうっ

長門「苦しい」

みくる「大丈夫です! 私がキョン君の代わりに長門さんの恋人になってあげますから!」

長門「本当?」

みくる「本当ですぅ! ね、じゃあこれから帰りにいっしょに遊びにいきましょう! ね!」ギュウッ

長門「わかった。…とりあえず、離してほしい」

みくる「いやですぅ!」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/09(土) 03:41:38.67 ID:/dFSWxAj0





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