古泉「・・・・逸脱せよ・・・・」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 22:00:35.93 ID:pj+vGsr70

古泉「最近・・・自分自身に違和感を感じます・・・・」

古泉「今の僕は本当に僕が望む僕なのか・・・・」

古泉「毎日のように定時に学校へ向かい、机に座り、
笑顔で教師の話を聞き、部活の皆さんに気を使い、誰からも嫌われぬよう
、面倒が起きないように涼宮さんをヨイショする日々。」

古泉「最近は神人と戦っている時だけ、充実感を得られるのです。
僕は、もう退屈な日常が嫌なのかもしれませんね」

キョン「ふーん・・・・王手」

古泉「あの・・・話聞いてます?」

キョン「よくある事だよ、お前くらいの思春期の若者にはな。」

古泉「あなたにも・・・そういう時期が?」

キョン「んー・・・レ・・・・プ・・・かな・・・」

古泉「・・・え?」

キョン「なんでもねぇよ・・・そんな事考えるなよ、何もないのが
一番いいんだ、平和が一番さ」



2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 22:06:16.86 ID:pj+vGsr70

古泉「・・・・(僕はきっと満足してないんだ、今の僕自身に・・・・きっと今の
僕は本当の僕じゃないんだ・・・だからモヤモヤするんだ・・・)」

キョン「・・・・どうした?」

古泉「(・・・・つまり、普段の僕がやらない事をやればいいんだ。)」

古泉「・・・逸脱するんだ・・・・」

キョン「は?」

古泉「(・・・普段の僕がやらない事・・・・怒りっぽくなる?いや、そんな
変化じゃ刺激は得られない。・・・)」

古泉「・・・・レイプだ・・・・」

キョン「!?」

古泉「え!、あ、いや!なんでもないですよ!!ハハハ!!!」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 22:15:54.53 ID:pj+vGsr70



古泉「いきなり最高難易度のレイプはハードルが高いですね・・・」

古泉「・・・となると、難易度をひとつ下げて痴漢・・・が妥当な線ですかね・・」

古泉「しかし、ただ痴漢するだけというのも面白くない・・・」

古泉「そうだ!全裸だ!!」

古泉「確か、冬用の長いコートがあった筈・・・ありました。」

古泉「明日、全裸の上にコートを着て電車で痴漢・・・」

古泉「コトは早い方が良いですね・・・明日あたりやってみましょうかね」

古泉「明日はエネルギー使いそうですねー!!!よし!今日は早くねましょう!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 22:25:33.77 ID:pj+vGsr70

古泉「明日…本当に僕は痴漢をするのか…」

古泉「…バレたら少年院行きですかね…学校のみんなからは確実に変態
扱いされますね…機関だって僕を放っておかないでしょう…」

古泉「…ドキドキして寝られませんよ!!」ジタジタ

古泉「…グー」

翌日
駅員「え〜えち番〜えち番線に電車が参りやす。」

古泉「…ハァハァ…」

古泉「…まだ秋なのに…マスクにサングラス…
これじゃぁ逆に怪しいかもしれません…ハァハァ…」

キキーーーー!!!
古泉「来ましたね…それじゃぁ…行きましょうか…開戦です・・・」

プシューーー

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 22:37:50.14 ID:pj+vGsr70

カタンカタン・・・

古泉「…(何故だ…何故いるんだ彼が…)」

キョン「…グー」

古泉「…(しかも何故僕の隣に座る…)」

古泉「…(移動するか…あ…人が入って来た…)」

古泉「…(人がいっぱいで動けませんね…まぁいいでしょう)」

古泉「…(しかし、僕の好みの女性が中々現れませんね…)」

ハルヒ「あれ?キョンじゃない?」

キョン「グー…んぁ?」

古泉「…(間違いねぇ…コイツ等知ってやがったんだ…俺が今日コトに及ぶ
事を…)」

古泉「…(ふざけやがって…俺が今日どんな思いでこの電車にいるのか、
貴様らにはわかるまい…)」

古泉「…(記念すべき生贄第1号は涼宮ハルヒ…お前に決定だ…)」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 22:49:18.74 ID:pj+vGsr70

ハルヒ「…ヒソヒソ…ねぇキョン、この人怪しくない?」ヒソヒソ

キョン「…おいハルヒやめろって…ただの寒がりだろ…」

ハルヒ「…だってまだ秋なのにあんな長いコート着ててマスクにサングラス
よ…絶対何か秘密があるわ…」

ハルヒ「宇宙人…もしかして指名手犯かも…絶対秘密があるわよ」ヒソヒソ

キョン「そんな奴らがあんなわかりやすくて怪しい恰好するかよ
いい加減にしろよ…ハルヒ…」ヒソヒソ

ハルヒ「もういいわ!!」

ハルヒ「ねぇ!!アンタ!!アンタ宇宙人でしょ!!!!」

古泉「…(!!!!!!!なにぃ!?)」

古泉「…(コイツがキチガイ女なのは知っていたが、まさか知らない人間に
いきなり話しかけるキチガイ女だったとは…)」

古泉「・・・アーゴホッゴホッなんですか君は(裏声)」

ハルヒ「正体を現しなさい!!!!!!!」バッ!!!!

キョン「!」

ハルヒ「!」

古泉「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 23:00:42.62 ID:pj+vGsr70

ハルヒ「きゃああああ!!!!!!!!!!痴漢!!!チカーン!!!」
古泉「だっ!黙れお前!!!!」ガバッ!!
ハルヒ「む・・・ムググ!!!助けてーー!!!!!キョーン!!!」

キョン「お、おい!!アンタ!!!」ガシッ!!
古泉「…(まずい!!!人生終わった!!!!)」
終点〜終点〜○○駅〜ご乗車ありがとうございました〜
キキィーー

古泉「しめた!!!」
古泉「・・・うあああああああ!!!!」ドガッ!!!!
キョン「ブッ!!!」

ハルヒ「キョン!!キョン!!大丈夫!?」
プシュー!!
古泉「今だ!!!!」

ハルヒ「逃がさないわよ!!!」ガシッ!!
キョン「観念しろ!!」
古泉「あっ!!コートが!!!」

古泉「クソッ!!もう一度抱きついてやる!!!オラァ!!顔面
に擦りつけだぁ!!!!」ガバッ!!

ハルヒ「キャアアア!!!!!」

古泉「今だ!!!」ダダッ!!

駅員「なんだ、あの裸野郎は…オイコラ待てーー!!!!」ダダダ
古泉「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ダダダッ

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 23:12:56.66 ID:pj+vGsr70

命からがら家に逃げ帰った僕は家に帰ると死んだように眠った。
僕がやった事は大したニュースにはなっていなかった。アナウンサーが
ちょこっと触れただけですぐに別のニュースになった。彼が「近くにいた
同級生」としてインタビューに答えていた。

残ったのは底知れぬ不快感と後悔だけ。

古泉「しかし…涼宮さんはいー臭いでした。」

しばらく心臓がバクバクしていたが、気晴らしに見ていたテレビ番組
のせいでそれもすぐに止まった。


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 23:23:28.33 ID:pj+vGsr70

キョン「うーーす。」

古泉「…あの、昨日は…」

キョン「ああ、ニュース見てたか?いやー笑っちゃうよな。ハルヒ
がめちゃくちゃ怒っててな、その後ラーメン奢らされたよ」

古泉「フフ…」

古泉「やっぱり…平和が一番ですよね」

キョン「ん?あ、昨日の話か、そうだな。」

部室へ向かった。
古泉「こんにちは長門さん」

長門「…昨日…」

古泉「!」ビクッ!!

古泉「あ、ああ昨日は涼宮さんが大変だったみたいで!!」

長門「…あなたは9日後、午後2:15分に逮捕される」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 23:32:59.36 ID:pj+vGsr70

古泉「…え?」

長門「…涼宮ハルヒが犯人逮捕を望んでいる以上、それは現実のものとなる。」

古泉「…」

長門「…強制わいせつ罪および強姦未遂、傷害のオマケ付き」

古泉「知ってたんですね、長門さん。」

長門「…私たちは常に彼女を観察している。声と体からあなただと
言う事はすぐにわかった。」

古泉「なんとか・・・・なんとかならないんですか!そうだ情h…」

長門「…許可は降りない。」

古泉「…なんとかしてください…お願いします…」

長門「・・・努力はしてみる…」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 23:39:27.41 ID:pj+vGsr70

みくる「…ぃずみくん?古泉くん?」

古泉「っ!はい!なんですか!!」

みくる「いえ・・お茶どうですか?」

古泉「…結構です」

古泉「(どうしよう…僕はなんて馬鹿だったんだ…このままじゃ…
…)…うう」グスッ…

ハルヒ「どうしたの?古泉くん元気ないわね。困り事があれば
いつでも力になるわよ!!」
古泉「…アリガトウゴザイマス…」

キョン「…なぁ(ボソッ)」

古泉「?」
キョン「ちょっと後で話いいか?」

古泉「は、はい…(まさか」ドキドキ

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 23:45:48.18 ID:pj+vGsr70

古泉「なんですがフッ!!!」ドガァ!!
キョン「この変態野郎が…」

古泉「!!ごめんなさい!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
キョン「話は長門から聞いたよ」

古泉「…どうするんですか…警察に突き出しますか…もういいですよ」
キョン「いや・・h」

古泉「なんなら出頭しましょうか!!!!!!??ウオフッ!!」ドガァ!

キョン「人の話を聞け…お前を助けてやる。というかお前が助かる方法が
一つだけある。」
古泉「な!なんですか?それって!逮捕されないならなんでもしますよ!!」

キョン「ニヤァ…」

キョン「レイプだよ」

古泉「え?」

キョン「ハルヒをレイプするんだ。」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 00:00:57.73 ID:f/zOMuG+0

古泉「レ、レイプって!何を言ってるんですかアナタは!」
キョン「もちろん素顔でな。俺が言うのは俗に言うハメ撮りだよ。
というかアレだけの事をしでかしていまさら驚く事でも無いだろう?
このままいけばお前は一生哀れな性犯罪者だ。」

古泉「…正気ですか?」

キョン「ビデオ撮ってハルヒを脅すんだよ、俺はそれを海外のネット
に流して金を儲ける。お前の取り分は2、俺は8だ。いい考えだろ?」
古泉「(ハルヒ「いつでも力になるわよ!!」)…お断りします…
僕にはできません。」

キョン「お前もわからねぇ奴だな、いいか?お前が協力しなきゃ、
俺はハルヒにあの痴漢野郎はお前だという事を話す。アイツどういう反応
するかなー、楽しみだなー。」

古泉「・・・!!」
キョン「二日やる、じっくり考えろ。」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 00:07:23.60 ID:f/zOMuG+0

翌日
キョン「なぁハルヒー。あの痴漢野郎どうなったと思う?」ニヤニヤ…

古泉「ビクッ!」

ハルヒ「今警察が捜査してるらしいわ!ま、捕まるのも時間の問題ね。
あの男のせいで汚い物見せられたのよアタシ!」

みくる「世の中物騒ですね〜」

長門「…」

古泉「す、すみません!バイトの時間なので帰りますね!」ガタッ!



古泉「レイプなんてできるワケないですよ…でも…逮捕はされたくない。みんなに
迷惑がかかります…」

古泉「彼の計画にのれば傷つくのは彼女一人で済む…」
古泉「世界が崩壊するかもしれませんが、僕が捕まればどの道僕の人生は
崩壊です…」
ハルヒ「いつでも力になるわよ!!」

古泉「…なら力になれや。」

キョン「本当にいいのか?」
古泉「あなたが止めると言っても僕はやりますよフフ…」

キョン「じゃ、打ち合わせするか。」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 00:15:28.50 ID:f/zOMuG+0

キョン「ま、話は簡単だ、帰りに俺が美味いラーメン屋があると言って路地裏
にハルヒを連れていくからお前は後からついて来い。」

キョン「スキを突いて俺がハルヒを絞め落とすからお前はそのスキにハルヒ
を縛る。OK?ま、後はお楽しみだな。」

古泉「…はい」

キョン「集団強姦ってのは二番目と最後が一番罪が重くなるんだ。」

古泉「…」

キョン「つまり、俺が最初だ。お前は最後。」

キョン「犯すのは明日な、お前はホームセンター行ってガムテとロープ
買ってこい、俺は家から手錠持っていく。」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 00:32:09.41 ID:f/zOMuG+0

長門「…」パタン

キョン「なぁハルヒ、近くに美味いラーメン屋があるんだよ。一緒に
行かないか?」

ハルヒ「いいわね。アンタの奢りだけど」

キョン「…ああ、いくらでも奢ってやるよ…」

ハルヒ「じゃ、さっそくいきましょっ♪」

古泉「ドキドキ…本当にやるんですね…できれば冗談であって欲しかった
です…ドックン!ドックン!」

長門「…忠告する。やめた方がいい」

古泉「うわっ!ビックリしたぁ、…でもやらなくては僕が…
長門さん…もうほっといて下さい。」ダダダー



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 00:43:03.06 ID:f/zOMuG+0

キョン「そこ曲がった所だよ。」

ハルヒ「えーこんな所にぃ?って何もないじゃない!」

キョン「こっちが近道なんだよ!!!…まぁ…行けよ…」

ハルヒ「…わかった、(今日のキョンなんだか怖いわ…)」

古泉「(…ドキドキ…緊張します。)」

キョン「ソコ曲がってすぐだよ。」

ハルヒ「へぇ〜〜」

ハルヒ「!?」

岡部「オラァ!良い声で鳴きな!!!」パンパン
みくる「せんせぇ〜〜、や、やめてくださいぃ〜〜〜」アンアン

キョン「!?」
岡部・みくる「あ…」

みくる「助けてーーー!!!!!!!!」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/24(土) 00:55:18.00 ID:f/zOMuG+0

キョン「昨日は散々だったな。あの後ハルヒに思いっきり殴られたよ。
岡部は懲戒免職だそうだ。朝比奈さんは岡部に無理やり犯されたとか
証言してるらしいが、あの目、絶対ヨガってたな。」

古泉「…そうですか。」

キョン「今日もやるぞ。アイツには迷惑かけられっぱなしだからな。」

古泉「…前に、あなたと話をした時、僕はいいましたよね。
退屈な日常が嫌だ、と。」

キョン「それがどうした。」

古泉「僕は間違っていました。僕の目の前にいる異常な男のようになりたいと
思いません。」

キョン「で?」

古泉「涼宮さんに全てを話します。」

キョン「おい!!」

古泉「アナタの事は話しませんよ。彼女の為にもね」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/24(土) 01:02:43.38 ID:f/zOMuG+0

教室

古泉「涼宮さん、お話があります。」

キョン「みんなー!!!静かに!!古泉クンが大事な話があるってさ!!!」

ざわ…ざわ…

ハルヒ「ちょっと…やめなさいよキョン、で、話って何?」

古泉「数日前の事件の痴漢男を覚えていますか?」

ハルヒ「ええ、覚えてるわ。まだ捕まってないそうね。」

古泉「…」

キョン「ハルヒ、実はなコイツが…」

古泉「あの事件の犯人は僕なんです。ごめんなさい。」

ハルヒ「…マジ?」

ざわ…ざわ…
古泉「…はい。どんなに謝っても許されない事はわかっています。
ごめんなさい。」

ハルヒ「…キョン、警察呼んで。」
キョン「わかった。」

こうして予定よりも早く僕は逮捕された。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/24(土) 01:04:40.17 ID:f/zOMuG+0

fin



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